社会の荒廃 研究室(蜻蛉の眼鏡)

国連の女子差別撤廃条約に基づく男女共同参画を強行する女性独裁権力(フェミニズム)の社会病理に言及、コメント欄も充実。

相模原市障害者施設殺傷事件、労働弱者の容疑者を追い詰めるフェミニズムの影

2016-07-27 21:11:49 | 労働

 神奈川県相模原市の障害者施設で起きた連続殺傷事件は世間に大きな衝撃を与えた。しかし同時に、障害者への対応について一石を投じるものという考え方も出来ると思う。

 事件の容疑者は以前に同じ障害者施設で働いていたという。また、「障害者がいなくなればいい」、「障害者本人と家族が認めれば安楽死できる制度を」などの供述をしている。更に施設で働く職員達の過酷な労働環境についても言及している。そしてこれら容疑者の主張を手紙にまとめ、公邸を訪れ訴えるなど政治的にも取り上げて欲しいという意志もあったようだ。

 誰もが自分らしく生きられる社会など、フェミニズムのご都合主義社会が現代社会に大きく関与していることは間違いない。雇用形態を悪化させ、非正規雇用などを増やし、経済弱者を増大させたのはフェミニズムの影響に他ならない。この容疑者も経済弱者なのだろう。障害者は福祉を受けられるのに、経済弱者は福祉を受けられない、そうした矛盾が事件への引き金を引いた可能性は十分考えられる。

 また、障害者の中には、身内からも見放されてしまった人もいるという。このまま生きていても何の希望もないという人もいるだろう。そうした人達の中には、それこそ安楽死を選択させて欲しいと思う人もいるのではないだろうか。

 例えば、産れた時から重度の障害がある子供で、常に延命治療が必要で、それでも症状が改善する見込みもないなど希望が持てないような場合、延命治療を親が拒否することもあるという。これは事実上の安楽死と同じではないか。ましてや自殺者も多い現代、決して綺麗事だけで話は出来ない。

 生活保護の手当てが厚遇過ぎるなどよく批判されることもあるのと同じで、障害者対策に関してもしばしば批判されることがある。しかし何故批判が起きるのか、それは苦しい立場にも関わらず何の援助も受けられない健常者が沢山いるからだ。特に男性への冷遇は著しい、逆に女性は弱者の仲間にしてもらえるので非常に楽だ。しかし色々な場面で女性が強者になることもあれば男性が弱者になることもあるはずだ。また障害者より健常者の方が弱い立場になる時もあるだろう。それら立場と援助の不均衡がある限り、軋轢はなくならない。

 今回の事件では障害者が標的にされているので、障害者の立場を守ることに特化した論調が目立つだろうが、容疑者も決して恵まれた立場ではないということにも留意する必要がある。そして彼を恵まれない状況に追い込んでいるのはフェミニズムに他ならないということも忘れてはいけない。


・「障害者が安楽死できる世界を」公邸に手紙 2016年7月26日 10:46
http://www.news24.jp/articles/2016/07/26/07336292.html

 神奈川・相模原市の障害者福祉施設で入居者らが刺され死傷者が多数出た事件で逮捕された植松聖容疑者(26)は今年2月、東京・千代田区の衆議院議長公邸に「障害者が安楽死できる世界を」というような内容の手紙を持って訪れていたことがわかった。

 捜査関係者によると、植松容疑者は今年2月14日に東京・千代田区永田町の衆議院議長公邸を訪れたが、受付で手紙を受け取ってもらえず、翌日の15日に再び公邸を訪れ、手紙を渡したという。手紙はA4サイズのリポート用紙数枚に手書きで「私の目標は重複障害者の方が家庭内での生活および社会的活動が極めて困難な場合、保護者の同意を得て安楽死できる世界です」などと書かれていたという。

 手紙には植松容疑者の名前や住所なども書かれており、警視庁麹町署はその日のうちに、神奈川県警の津久井署に情報提供をしたという。


大橋巨泉さん死去、クイズダービーが物語る時代背景とフェミ社会への警鐘

2016-07-20 21:31:50 | 芸能、音楽

 昭和の名司会者、大橋巨泉氏が死去した。11PM、クイズダービー、世界まるごとHOWマッチ、巨泉前武ゲバゲバ90分などの人気番組で司会を務め、高視聴率を獲得した。ネットのない時代、庶民の娯楽はテレビが中心だった。それだけに印象に残っているという人も多いだろう。

 中でもクイズダービーは、単なるクイズ番組ではなく、誰が正解するかを予想し、そこへ出場者が自分の持ち点を賭けて増やしていくという斬新な内容だった。「せーの、ドン」、解答者の答えを開ける時に巨泉が放つこの台詞はいつしか名物になった。そして「倍率ドン、さらに倍」など派生的な台詞、更には出場者が解答者に点数を賭ける時の言葉「はらさんに3000点」、「はらさんに全部」などの言葉もいつしか定番となっていた。

 この番組は色々な楽しみ方が出来る。視聴者が出場者になったつもりで点数を賭けてもよし、または解答者になったつもりで出題される問題を考えるのもよし、勿論両方同時にやることも出来る。つまりクイズは不得意という人でも楽しみ方があった。人気番組となった理由がここにあるのかも知れない。

 問題にも工夫があった。番組開始当初は知識問題が多かったが、次第に知識よりも思考力を問う問題が主流になっていった。それも問題文の中にヒントが隠されている場合が多かった。当時私も番組を見ながら解答者になったつもりで問題を一緒に考えていた。しかしかなり難問が多く、その分正解できた時の喜びは格別だった覚えがある。

 番組終了からかなりの年月が経っているので、どんな問題が出題されていたのか思い出すことも困難だが、記憶を頼りに幾つか紹介してみたい。

Q1.ピノキオの鼻が伸びる時はどんな時?
Q2.レコードプレーヤーを33回転モードにして3分間回すと何回転するか?
Q3.日本で初めてチョコレートを食べたと言われている人がお札の肖像に使われています。それは誰?
Q4.北極点に方位磁針を置いたらN極はどこを指すか?(三択:真上を指す、地面を指す、くるくる回る)
Q5.スコットランドの民族衣装であるキルトを穿く時、その下には何を身に着けるか?(三択:ブルマを穿く、トランクスを穿く、何も身に着けない)
Q6.魚のサバを漢字で書いてください。
Q7.トランプのダイヤの7のマークの配置を書いてください。
Q8.男子大学生に聞いたアンケートで、女の子のパンツの色で最も好きなのは何色?

 何れもこれらの問題は番組開始当初の昭和50~52年頃に出された問題だ。
 一方、思考力を問う問題についてはなかなか思い出せないので残念だが、一つだけ印象に残っている問題がある。

Q.海外のとある著名な大富豪夫人の言葉で、「自転車に乗って笑っているよりも、何とかの中で泣いている方がいい」というものがあります。いかにもお金持ちらしい彼女の言葉ですが、さて、何の中でしょう?

 テレビ番組は時代を反映していると言われている。例えば女の子のパンツの色でどんなのが好きかといった問題などは、今ならフェミから抗議が殺到するのが予想されるから問題にすら出来ないだろう。しかし当時の女性と今の女性を比べてどちらが幸せに暮らしていたかと問われれば、私は間違いなく当時の女性と答えるし、同じ答えの人は決して少数派ではないと思う。

 フェミニズムは女性に経済力を付けることに成功した。しかしお金で幸せになれるわけではない。結婚して家庭を築き、家族として暮らすことの大切さを多くの女性達は忘れている。巨泉の番組にしても、多くの人が家族で一緒にテレビを見ていたからこそ視聴率を稼げたのだと思う。今のテレビ番組はフェミに毒された歪んだ女性像を描いているものがほとんどだ。まさに貧乏で笑える生活よりも金持ちで泣いている方がいいという、最後に紹介した問題そのものが現実となりつつあるのではないだろうか。あの問題は現代のフェミ社会を予測し、警鐘を鳴らすための問題だったのか。たとえ偶然だったとしても、何かの因果を感じてしまう。

 しかし、金持ちになれるのは高学歴フェミニストの一握りであって、多くは非正規雇用だったり、残業疲れやストレスで病気になってしまったり、全くゆとりのない生活になるだけだ。女性の活躍推進と至る所で言われているが、本当に活躍している女性は、昭和の家庭の主婦だったのではないだろうか。フェミが唱える社会は、男性は勿論、女性も破滅させる社会に他ならない。それに多くの国民、特に女性が気づいて欲しい。

(問題の答え)
Q1.嘘をついた時
Q2.100回転(33回転とは正確には33と1/3回転)
Q3.岩倉具視
Q4.地面を指す(磁極点は北極点より南方にあり、現在も移動しているという)
Q5.何も身に着けない(これについては諸説ある)
Q6.鯖
Q7.カードを縦に見た場合、2列3行で6つ、残り1つは1行目、2行目、1列目、2列目の中間地点。
Q8.白
Q .ロールスロイス(ジャクリーヌ・オナシスの言葉らしい)


・巨泉さん、自己主張する司会先駆け 「遺言」で首相批判 2016年7月20日11時54分
http://www.asahi.com/articles/ASJ7N3GHDJ7NUCLV00H.html

 戦後テレビのバラエティー番組を支えた立役者がまた一人、亡くなった。テレビの黄金期に自由奔放な司会ぶりで数々の名番組を生み出した大橋巨泉さん。活躍中に「セミリタイア」を宣言し、日本と海外を行き来する悠々自適の後半生を送ったが、晩年は病と闘い続けた。

 芸名の「巨泉」は高校時代に使った俳号で、巨人ファンから「巨」、尽きないアイデアのイメージを「泉」に込めたという。

 放送作家として立ち上げに関わった「11PM」では「テレビでいかがなものかと思われていたものを」とゴルフ、マージャン、競馬を取り上げるコーナーを提案。週1回の「巨泉のなんでもコーナー」が始まり、さらに司会の1人に。「野球は巨人、司会は巨泉」というキャッチフレーズと黒縁メガネをトレードマークに人気者となった。「ボイン」という言葉も“発明”し、世に広めた。

 「クイズダービー」では、竹下景子さんを「3択の女王」、正解率が高いはらたいらさんを「宇宙人」と名付け、「せーの、ドン」「倍率、ドン」といったかけ声で盛り上げた。「世界まるごとHOWマッチ」では、石坂浩二さんを本名からとった「兵ちゃん」、ビートたけしさんを「たけし」と呼び捨てにした。くだけたキャラクターと型破りな発言で、自己主張するタレント司会者の先駆けとなった。

 私生活では、1956年にジャズシンガーのマーサ三宅さんと結婚したが、8年で別居し、離婚。その後ニッポン放送のラジオ番組のアシスタントだった寿々子さんと69年に再婚した。

 人気だったレギュラー番組を50代半ばで降板し、生活スタイルを一変させた。「セミリタイア」後は、季候のいい時期の太陽を追い求めるように、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、日本を1年で巡る「ひまわり生活」を続けた。「仕事や会社は生きていくための手段ですが、究極の目的は定年後に、自分の人生を演出することです」と語り、将棋やジャズ、ゴルフ、釣りなどの趣味を楽しんだ。

 毎年受けていた人間ドックがきっかけで、2005年に胃がんが判明した。大学時代に母親を子宮がんで亡くした経験から「お袋が自分の命と引き換えに教えてくれた」と健康には人一倍気を使っていた。中咽頭(いんとう)がんやその後の転移で手術や放射線治療を繰り返した。

 1994年からのべ20年にわたって書き続けた週刊現代での連載コラムは、体調不良のため今春から休載。最終回とした7月9日号では「今のボクにはこれ以上の体力も気力もありません」などと病状を説明し、「最後の遺言」として安倍晋三首相を批判。読者に向けて「長い間ありがとうございました」とつづっていた。

 今年2月の「徹子の部屋」では「畏友(いゆう)」とする永六輔さんと出演したが、4月からの3カ月間は「死を覚悟し、すべてを受け入れ、一言の文句も言わず、痛みも訴えずに、じっと我慢をしてくれました」(妻の寿々子さん)。7月に入ると眠っている時間が長くなり、7日に亡くなった永さんの訃報(ふほう)は「ショックの大きさを考えて」伝えなかったという。寿々子さんは関係者宛てのファクスに「どうぞ大橋巨泉の闘病生活に“アッパレ!”をあげて下さい」と記した。一方で、在宅介護中に鎮痛剤を過剰投与され、病状が悪化したとも指摘した。


天皇陛下「生前退位」意向、皇室典範へのフェミニズム介入を許すな

2016-07-13 21:37:47 | 皇室

 今週分の論考ネタを考えていたところへ大きなニュースが飛び込んできた。天皇陛下が生前退位の意向を示しているとのことだ。このニュースを切っ掛けとして、フェミニズムが女性天皇の必要性などを再度引っ張り出してくるに違いない。無用な勢力は排除した上で、円滑な皇位継承が望まれる。

 第一報は7時のNHKニュースだった。ヤフーのトップページでも、地震速報を表示するのと同じ場所に緊急情報として目立つ形で暫く表示された。最近では皇室に対する敬意が薄れていると感じている人は決して少なくないだろう。一部では天皇制を廃止せよなどという反日左翼などの非国民の声が聞かれたり、学校の教科書にも「天皇陛下」と表記せずに単に「天皇」と表記したり、また週刊誌でも皇室の話題を印象が悪くなるような形で取り上げるなど、皇室に対する風当たりは決して好ましいものではない。しかし今回の第一報の報道姿勢は特に問題ないと考えていいと思う。

 ところで、皇位継承は円滑に行われるのか。皇室の歴史を辿ると、生前の皇位継承は決して珍しいことではなく、過去に50回以上行われているという。但し明治以降に制定された現行の皇室典範では、生前に皇位継承は出来ない制度に変っている。従って、生前に皇位継承を行うならば、皇室典範を改正するか、或いは別に特別の法律を制定する必要がある。

 皇室典範の改正となれば、必ずフェミニズムが介入し、女性天皇を認める規定も一緒に盛り込むように割り込んでくるに決まっている。しかし今回に関してはその規定は必要なく、生前に皇位継承が出来る規定だけを定めれば良いのだ。ところがフェミニズムはこうしたどさくさに紛れて自分達に都合のいい制度を作るということを今までやってきた。今回もそうした懸念がある。しかし本当にそれを実行すれば、皇室そのものに対する冒涜にもなりかねない。

 更に、天皇陛下の譲位と同時に元号も変更される。つまり平成は数年のうちに終了し、新たな元号が誕生することになる。ここにもフェミニズムの介入が予想される。例えば元号の中に女という字を含めて、それが発展するかのような意味を持たせた元号にせよといった要求が一例として挙げられる。連中は勢力の拡大に利用できるものは何でも利用する。皇室に対する敬意など元々ない。そのような勢力は当然反社会的、反日的であり、今回の生前退位に関する話題に限らず、どんな分野からも排除しなければならない。

 今後も報道を注視していく必要があるだろう。


・天皇陛下 「生前退位」の意向示される 7月13日 19時00分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160713/k10010594271000.html

天皇陛下が、天皇の位を生前に皇太子さまに譲る「生前退位」の意向を宮内庁の関係者に示されていることが分かりました。数年内の譲位を望まれているということで、天皇陛下自身が広く内外にお気持ちを表わす方向で調整が進められています。

天皇陛下は、82歳と高齢となった今も、憲法に規定された国事行為をはじめ数多くの公務を続けられています。そうしたなか、天皇の位を生前に皇太子さまに譲る「生前退位」の意向を宮内庁の関係者に示されていることが分かりました。

天皇陛下は、「憲法に定められた象徴としての務めを十分に果たせる者が天皇の位にあるべきだ」と考え、今後、年を重ねていくなかで、大きく公務を減らしたり代役を立てたりして天皇の位にとどまることは望まれていないということです。こうした意向は、皇后さまをはじめ皇太子さまや秋篠宮さまも受け入れられているということです。

天皇陛下は、数年内の譲位を望まれているということで、天皇陛下自身が広く内外にお気持ちを表わす方向で調整が進められています。

これについて関係者の1人は、「天皇陛下は、象徴としての立場から直接的な表現は避けられるかもしれないが、ご自身のお気持ちがにじみ出たものになるだろう」と話しています。

海外では、3年前、皇室とも親交の深いオランダの女王やローマ法王などが相次いで退位を表明して注目を集めました。

日本でも、昭和天皇まで124代の天皇のうち、半数近くが生前に皇位を譲っていますが、明治時代以降、天皇の譲位はなくされ、江戸時代後期の光格天皇を最後におよそ200年間、譲位は行われていません。

皇室制度を定めた「皇室典範」に天皇の退位の規定はなく、天皇陛下の意向は、皇室典範の改正なども含めた国民的な議論につながっていくものとみられます。


天皇陛下 象徴としての歩み

天皇陛下は、今の憲法のもとで初めて即位し、以来、象徴として望ましい天皇の在り方を求め続けられてきました。

平成元年の即位にあたっての記者会見では、「憲法に定められた天皇の在り方を念頭に置き、天皇の務めを果たしていきたい」としたうえで、「現代にふさわしい皇室の在り方を求めていきたい」と述べられました。

平成3年、長崎の雲仙・普賢岳の噴火災害では、そうした天皇陛下の考えが目に見える形で示されました。皇后さまとともに被災地を訪れ、避難所の板張りの床に膝をついて、被災者一人一人に同じ目の高さで話しかけられたのです。その後も、阪神・淡路大震災や東日本大震災など、大規模な災害が起きるたびに被災地を訪れ、被災した人たちに心を寄せられてきました。また、障害者や高齢者の施設を訪れるなど、社会で弱い立場にある人たちに寄り添われてきました。

こうした活動について天皇陛下は、平成11年、即位10年に際しての記者会見で、「障害者や高齢者、災害を受けた人々、あるいは社会や人々のために尽くしている人々に心を寄せていくことは、私どもの大切な務めである」と述べられました。そして、のちに、「天皇の務めには日本国憲法によって定められた国事行為のほかに、天皇の象徴という立場から見て、公的に関わることがふさわしいと考えられる象徴的な行為という務めがあると考えられます」と話されました。

こうした務めについて、天皇陛下は、「戦後に始められたものが多く、平成になってから始められたものも少なくありません。社会が変化している今日、新たな社会の要請に応えていくことは大切なことと考えています」と述べられていました。

天皇陛下は、「昔に比べ、公務の量が非常に増加していることは事実です」としながらも、「国と国民のために尽くすことが天皇の務めである」として、数多くの公務を一つ一つ大切に務められてきました。


天皇陛下の負担軽減が課題に

天皇陛下が、一つ一つの公務に精力的に取り組まれるなかで、年齢に応じた負担の軽減が大きな課題となってきました。

平成21年1月、宮内庁は、前の月に75歳になられた天皇陛下の負担軽減策を発表しました。心身のストレスによる胃や十二指腸の炎症が見られたためで、天皇陛下は、式典での「おことば」の多くを取り止め、宮中祭祀も減らされるなどしました。さらに、3年後には「狭心症」と診断されて、心臓の冠動脈のバイパス手術を受けられます。宮内庁は、天皇陛下が高齢であることや、前立腺がんの手術後、注射を続けている治療薬の副作用など、不安材料を挙げたうえで、さらなる負担軽減の必要性を強調しました。

一方で、天皇陛下は、退院から僅か1週間後に東日本大震災の犠牲者の追悼式に出席されました。その年、79歳の誕生日を前にした記者会見では、負担の軽減について尋ねられ、「公的行事の場合、公平の原則を踏まえてしなければならないので、十分に考えてしなくてはいけません。今のところしばらくはこのままでいきたい」と述べられました。天皇陛下は、天皇の公務について、公平に行われることが大切だとして、大きく変えられようとはせず、宮内庁による見直しも行事の内容や日程を工夫するにとどまり、負担軽減は思うように進んでいません。

そうしたなか、82歳の誕生日を前にした去年暮れの記者会見で、天皇陛下は、「年齢というものを感じることも多くなり、行事の時に間違えることもありました」と率直に老いや間違いを認め、「少しでもそのようなことのないようにしていくつもりです」と述べられました。

宮内庁は、ことし5月には、天皇皇后両陛下の年齢にふさわしい公務の在り方を考え、両陛下の公務の一部を取りやめると発表しました。公務の全体的な見直しが行われたのは7年ぶりでしたが、関係者によりますと、当初、宮内庁が示した大幅な削減案に天皇陛下が難色を示され、見直しはごく小規模なものにとどまったということです。


改憲勢力優位は本当か、たとえ戦争勃発でもフェミ権力で女性だけ安全に

2016-07-06 20:12:27 | ネット媒体

 参議院選挙が間近に迫り、マスコミは最新の情勢を報道した。それによると、自公などの「改憲勢力」が、非改選の議員も含めて3分の2に迫る勢いだという。つまり改憲に必要な議員の数を満たす公算となるわけだ。

 しかし、そもそもマスコミのほとんどが改憲に反対する極左勢力であるため、こうした直前の情勢報道には、有権者に対する改憲反対勢力(野党)への投票誘導を意図している要素が多分にあるということを忘れてはいけない。つまり改憲優位の報道をすることにより、「憲法が改正されて戦争が始まってしまう、これは危ない、野党に投票しなければ」と有権者に脅しをかけているようなものだ。

 そもそも、実際に憲法を改正するかどうかは最終的に国民投票によって決まるもので、国会で決定出来るのは改憲に関する国民投票を実施するかどうかだけである。従って、もし国会議員が100%改憲に賛成したとしても、国民投票で反対多数になれば、改憲は出来ないのだ。むしろこの方式を憲法以外の法律にも適用して欲しいくらいだ。フェミ法律の数々は国民の意見を無視して次々と創設、改悪されている。これらフェミの暴走法律の方が、戦争法と批判する安保法制よりもよっぽど悪質ではないだろうか。

 ところで、実際に国民投票でも改憲が多数となり、憲法が改正された後にどんな社会が待っているか皆さんは考えたことがあるだろうか。極左勢力は盛んに今すぐにでも戦争が始まるかのように煽っているが、実際はこれといって何も変わらないのではないだろうか。すぐに戦争が始まるとは考えにくいし、中東など現在でも戦闘状態にある地域に自衛隊員がすぐに派兵されるわけでもあるまい。現状でも軍隊を持っている欧米や、お隣の韓国でも軍隊があるのだから、そこの状況を見れば極左の煽りが如何に滑稽なものか判るはずだ。

 それに、日本が戦場になる可能性というのは改憲をしようがしまいが基本的に同じである。日本を攻撃しようと決断した国家が、「あそこは戦争放棄の憲法があるから攻めてはいけない」などと考える筈がない。寧ろ、無防備な状態である現在の方が危険なわけで、どうぞいつでも攻撃してくださいと言っているようなものだ。

 では、もし万が一、日本が戦場になった場合にどうなるだろうか。日本は自衛隊などの自軍の軍力だけでは不足するだろうから恐らく米国などの力を借りなければならないだろう。また戦争が長期化して兵士の数も足らなければ徴兵制もあり得るかも知れない。そうなった時、フェミはどう思うか。男ばかり兵隊に取られて沢山戦死するがいい、とでも思うのだろうか。恐らく女性は早期から優先的に田舎など安全な場所に疎開させて、都市部など危険な地域は全て男性ばかり住まわされるだろう。軍事工場も全員男性ばかり、女性の活躍推進などどこへやらとなることは間違いない。更に女性専用居住地という地域も出来るかも知れない。つまり安全性の高い地域を女性専用にして、男性は立ち入ることすら禁じられる。既に女性専用は当たり前の時代になってしまったのだから、男性が文句を言おうが無視されるだけだ。

 つまりどんな事態になろうが常に女性だけが得をする、どこでもフェミは健在というわけだ。何とも腹立だしい限りである。


・参院選 終盤情勢 改憲勢力2/3の勢い 野党共闘伸びず 2016年7月6日
http://mainichi.jp/senkyo/articles/20160706/ddm/001/010/186000c

 共同通信社は第24回参院選について3~5日、全国電話世論調査を行い、取材も加味し終盤情勢を探った。安倍晋三首相が目指す憲法改正に賛同する自民、公明両党、おおさか維新の会などの「改憲勢力」は、非改選と合わせ改憲発議に必要な全議席の3分の2(162)に届く見通しが強まった。自民は60議席前後で、27年ぶりに参院単独過半数となる勢い。民進、共産両党など野党4党が32の改選1人区で共闘し一本化した候補は全体として伸び悩んでいる。

 与党は、首相が勝敗ラインとした改選過半数の61議席を超えることがほぼ確実な情勢だ。民進は20台後半で苦戦。公明、共産はそれぞれ14、9程度へ伸長が見込まれる。選挙区、比例代表でいずれも40%以上が投票先を「まだ決めていない」としており、10日の投開票までになお情勢が変わる可能性がある。

 自民、公明、おおさか維新、日本のこころを大切にする党の「改憲4党」で非改選議員は84人。4党が今回78議席を得れば「3分の2」に到達する。改憲に賛同する非改選の無所属・諸派議員4人も含めれば、必要な議席は74に下がる。おおさか維新は6前後が見込まれ、自公と合わせれば80議席もうかがう。社民党は1議席にとどまる見通し。生活の党、日本のこころ、新党改革は依然厳しい。

 参院は定数242。3年ごとに選挙区73、比例代表48の計121議席が改選される。選挙区のうち1人区は、自民が秋田、岡山、熊本など20選挙区程度で優勢。一方、劣勢は山形、沖縄などに限られる。4ある2人区は、自民、民進が1議席ずつを分け合う。3~6人区でも自民に勢いがある。

 比例代表では、自民は20議席、民進は10議席前後を確保しそうだ。

 民進は、現職が出馬した1人区の岐阜や滋賀などで自民に先行を許した。前身の民主党が前回2013年に獲得した17議席は上回るが改選43議席を割り込み、30に届かない可能性が高い。

調査の方法

 3~5日の3日間、全国の有権者を対象に、コンピューターで無作為に電話番号を発生させて電話をかける方法で実施した。今回、実際に有権者がいる世帯にかかったのは5万3324件で、このうち4万3271人から回答を得た。