自然環境だけでなく人間社会も異常だというのは前回の論考でも指摘したが、今度は女性客が中心である美容院が凄惨な現場と化した。22日の渋谷での女通り魔に続き、今度は茨城の美容院で女通り魔が発生、2人が死傷した。もはや犯人は男という先入観では物事は語れない。
茨城県常陸大宮市の美容院で50代の女が客と経営者の女性を次々と刺した。女は現場から逃走したが、間もなく大宮署に出頭、緊急逮捕された。女は「人を殺せという声が聞こえた」などと話しているという。刺された女性のうち、客の女性は死亡した。
秋葉原や八王子の通り魔事件では、専ら未熟さ、甘えなど本人の欠点ばかりをマスコミは強調してきた。しかし渋谷の女通り魔や大阪駅での女通り魔ではそういう見解は出てこない。この事件でも恐らく実名が出ていないところを見ると精神異常の犯行ということであまり言及せず幕引きにしてしまおうという政府、警察、マスコミの連携意識が感じられる。同様な事件でも男と女でこんなに扱いが違うのかと不思議に感じている人は少なくないだろう。
父親が子供を虐待死させればDV夫の卑劣な犯行と断罪する一方、母親が子供を虐待死させても育児ストレスが募った結果と同情的になり、夫の育児協力が足りないからと責任を男に向ける。
離婚でも親権、養育費、そして子供との面会権などで男性は不利だし、援助交際でも男性だけが罪に問われ女性は罪に問われない、更にエロアニメでも少女向けはフェミ権力により児童ポルノ法の規制から除外されたなど、あからさまな女性優遇は至る所に存在する。
そうであれば、女性は犯罪など犯さなくても優雅な暮らしが出来るはずである。しかし現実にはそうではない。比率は少ないだろうが生活苦の女性もいるし、自殺する女性も後を絶たない。つまりフェミニズムの女性優遇策は高学歴等のエリート女性にしか機能しておらず、一般層の女性にはむしろ負担になっていると考えられる。
女性専用車両、女性専用外来医療、図書館の女性専用席、更には民間企業の女性専用サービスなど、気分的には女性を快適にさせることは出来るだろうが、その副作用は必ず女性の身に降りかかっているということに女性も気付かなければならない。政策には正の部分と負の部分が必ずあるということだ。女性専用車両は正の部分だろうが、路上痴漢まで防ぐことは出来ないし、男女の感情対立を助長させる。そこが負の部分である。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080830-00000909-san-soci
女通り魔が発生するのも、フェミニズムの負の部分がもたらした結果と言えるのではないだろうか。