ややタイミングが遅いとは思うが、今回は元名大生の女の事件を取り上げたい。名古屋地裁は24日、元名大生に無期懲役の判決を言い渡した。知人女性殺害の他、同級生への劇物タリウム混入や放火未遂など複数の事件で起訴されたこの元女子大生への判決として、犯人が女だから判決も軽いと感じるかどうかは人それぞれだと思う。しかしこうした事件にフェミが全く触れないのはそれだけで女性優遇をしていると言われても仕方ないであろう。
私は過去論考で、この女もフェミニズムの影響を受けた犠牲者であるといった内容の論考を掲載した。当時と今とで全く見解に変りがないかと言えば、やや違う印象があるのだが、一連の報道で感じたことは、フェミの圧力で、女性に対する嫌疑をかけにくい傾向があるのではないかということだ。
タリウム混入や放火未遂の容疑は、知人女性の殺人で逮捕された後に発覚した。もし殺人が無かったとしたら、タリウム混入も放火未遂も迷宮入りになっていたに違いない。特にタリウム混入に関しては、学校側もある程度犯人の見当が付いていたと思われる。しかし責任を追及されるのを恐れて今は逃げ腰の態度だ。だがこうした経緯もフェミの圧力により、女の場合は深く追及せずに見逃せという空気があったことは容易に想像できる。
つまり、もしこれが男の犯行であれば、既にタリウム混入の時に逮捕され、放火未遂も知人殺害も阻止できたかも知れないということだ。しかし女であるがために下手に野放しにされ、大きな事件を起こすまで放置されてしまったということだ。これは明らかにフェミの責任と言えるのではないだろうか。そして他にも、明るみになっていないだけで、様々な女の事件が世の中には多数隠されているのではないかということも想像出来るわけだ。
元々殺人願望があるなど、女の精神は普通とは言えない。しかしそうした異常性もフェミの権力に匿われ、結果的に事態を大きくてしまった。それどころか、公判でも女側は心神喪失などを理由に無罪を求めている。恐らくこれは最高裁までの長期戦を見据えた戦略だろう。裁判期間を引き伸ばし、事件も風化し、或いはこの事件より猟奇的な事件が目白押しとなるような世の中になってしまえば、そんな頃にはこの事件など大したことないといった風潮が支配的になれば、ますます女側に有利な展開となるだろう。女の事件を有利に操り、性犯罪など男の事件ばかり厳罰を主張する、しかもあらゆる事件の根底にフェミに歪められた社会構造があるというのに、連中は正体を隠し、表に出てこない。そんな世の中で我々は生かされているということを認識する必要がある。
・<タリウム事件 告白録>殺人願望止められず 2017年03月26日日曜日
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201703/20170327_13028.html
名古屋地裁は24日、元名大生に無期懲役の判決を言い渡した。知人女性殺害に至るまで、元名大生は劇物混入や放火未遂など犯行をエスカレートさせていった。数々の異常な言動に気付きつつ、暴走を防げなかった家族や学校関係者たち。公判や取材で語られた告白録から戒めを探る。(報道部・斉藤隼人)
◎元名大生裁判(上)家族 外への相談は手遅れ
「被告人を無期懲役とする」。死刑に次ぐ重い判決にも微動だにしなかった。
名古屋地裁で2カ月余りに及んだ元名古屋大女子学生(21)=仙台市出身、事件当時未成年=の裁判員裁判。素顔を間近で見てきた裁判員の男性は閉廷後の記者会見で「もう少し早く異変に気付き、良い方向に導けていたら事件は起きなかった」と嘆息した。
元名大生は他人に共感できない発達障害があり、そううつ病も患っていた。判決は精神障害の影響を「限定的」とする一方、犯行に至るまでに数々の異常な言動や見逃されたサインがあったことを認定した。
「人を殺してみたかった」と告白した元名大生。凶悪犯罪は前触れなく起きたものではなかった。
幼少期から賢く、周囲を驚かせた。赤ん坊の頃、本を見て複雑な折り紙を折り、就学前に難しい計算問題を解いた。父親の指導でピアノはすぐに上達した。
母親は法廷で成育歴をとつとつと語った。忘れ物が多く落ち着きがなかったが、小学校生活は楽しそうだった。幸せな日々にひずみが生まれたのは思春期の初めごろだ。
「今日からあんたを呼び捨てにする」。中学に上がる前、母親にこう宣言した。自身を「俺」と呼んだ。
父親に教えられた毒キノコの性質を中1の自由研究にした。夏休み明けから4カ月間、不登校に。不眠を訴え、児童精神科を受診したが具体的な治療には至らなかった。
中3に上がる頃、母親から神戸市の連続児童殺傷事件の話を聞き、猟奇的事件を熱心に調べ始めた。小学校高学年の時に担任の給食にホウ酸を入れようとしたと告白したのもこの時期。
高校に入ると刃物や毒性の強い薬品を買い集め、常に持ち歩いた。妹に「人を殺したい」と繰り返すようになる。母親は異常な言動に気付く度に注意した。
劇物のタリウム混入事件直前、父親が薬品を見つけ没収した。数日後、娘を伴い、仙台北署に赴いた。それでも異常な行動に歯止めをかけられなかった。いつしか母親は「学校に相談すれば娘は退学になる」と事なかれ主義に傾き、父親も関与を諦めた。
名大1年だった2014年8月。「あんたはもっと早く、俺を精神科に連れて行くべきだった」と母親にキレた。ぞっとすると同時にチャンスと感じ、翌月、仙台市の発達障害の専門機関に、15年1月にも名古屋市の専門機関に相談した。
精神科の受診を強く促されたが、遅かった。既に劇物混入、火炎瓶製造、放火、殺人など6件の罪を犯していた。
母親にとっては、名大に現役で合格した自慢の娘。凶器の手おのやナイフを目にしても、「事件を起こす少年と、うちの子は違う」と心から信じていた。
「私たち夫婦に育てられなければ…。娘に対しても申し訳ない」。母親は法廷で何度も謝罪した。
・<タリウム事件>高校側 薬品収集癖把握か 2017年03月21日火曜日
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201703/20170321_13020.html
名古屋市で知人の高齢女性を殺害し、仙台市で同級生2人に劇物の硫酸タリウムを飲ませたとされる元名古屋大女子学生(21)=仙台市出身、事件当時未成年=の薬品収集癖を巡り、母校の仙台市内の私立高が2013年3月までに、警察沙汰にまで発展していた事実を把握していたことが20日、学校関係者の証言で分かった。校長は、元名大生の薬品への執着について記者会見で「(在学中は)一切把握していなかった」と説明する一方、教職員にかん口令を敷いていた疑いも出ている。
証言によると、高校側は元名大生がオウム真理教などの凶悪事件に強い興味を示しているとして13年3月中旬、母親を呼び出し、家庭でも適切に対応するよう指導した。
母親は面談の際、「娘が親のクレジットカードで薬品を購入している。(12年5月に)夫が仙台北署に連れて行き、相談した」と打ち明けた。父親は元名大生を伴い、警察に行った際に劇物の亜硝酸ナトリウムやナイフ類などを持参した。
応対した教職員は遅くとも13年3月の時点で、元名大生の凶悪犯罪への高い関心、薬品収集癖、警察の厳重注意などを把握していたことになる。
元名大生は12年5月、高校に遅刻した理由を担任に尋ねられた際に「警察に行っていた」と届け出た。担任はそれ以上詳しい事情を聴いていなかったことも新たに判明した。
一連の経過は逮捕直後の15年2月中旬、男性幹部職員が全教職員対象の会合で説明した。校長は「今日聞いたことは外で話してはいけない。これは隠蔽(いんぺい)ではない」などと繰り返し口止めした。
24日に判決を控える元名大生の裁判員裁判では、母親が出廷し、「教職員から『視力が急激に低下した同級生がいる。心当たりはないか』と聞かれた」と証言。当時、高校側が元名大生の関与を疑っていた可能性を示唆した。
高校側は取材に対し、「これまでの見解と変わらない」と語り、元名大生の薬品への執着ぶりを在校時は把握していなかったとの認識を改めて示した。
・人を殺さない自分になれるのか…タリウム事件の元少女 2017年3月10日21時59分
http://www.asahi.com/articles/ASK3B535GK3BOIPE01M.html
名古屋市のアパートで森外茂子(ともこ)さん(当時77)を殺害し、高校時代には同級生2人に硫酸タリウムを飲ませるなどしたとして、殺人や殺人未遂などの罪に問われた元少女(21)の裁判員裁判の論告求刑公判が10日、名古屋地裁であった。
検察側は「犯行は計画的で残虐。生涯にわたって罪を償うことが必要だ」と述べ、無期懲役を求刑。弁護側は最終弁論で「死に興味が限局する発達障害や、双極性障害の躁(そう)状態によって行動の抑制力を失っていた」として無罪を訴えた。
元少女は高校2年生だった2012年5~7月、中学時代の同級生女性(21)と、高校の同級生男性(21)の飲み物にタリウムを混入して飲ませ、殺害しようとしたとされる。また、名古屋大1年生だった14年12月には森さんを殺害し、6日後に帰省先の仙台市で民家に火を放って住人3人を殺害しようとしたとして起訴された。
検察側は「元少女は当時、少年法で刑事責任が軽くなる可能性を意識していた」と主張。「殺すつもり?」とすがる森さんを手おので殴ったことや、タリウムで男性に治療困難な視力障害を負わせた結果などを踏まえ、「死刑も考えられる」と指摘。ただし、タリウム事件当時は16歳で、「症状を観察したい」という動機の形成に発達障害が影響した点も考慮し、極刑の求刑は回避した。
対する弁護側は「各犯行は異常な精神状態で起こされ、被告の自由な意思に基づくものではなかった。検察は障害を矮小(わいしょう)化している」と反論。刑務所への収容ではなく、長期間の専門的治療の必要性を訴えた。
元少女は最後に証言台でこう述べた。「まだ心から反省し謝罪する段階に至っていないが、自分がやったことの大きさは実感している」「こういう事件は二度と起こしたくない。人を殺さない自分になれるのか不安はあるが、反省や謝罪、償いをいろんな人の力を借りながら、一生かけて考えていきたい」。淡々としたこれまでの供述と異なり、声は少し震えていた。
判決は24日に言い渡される予定。
◇
■元少女の事件の経緯
※事件概要は検察側の主張に基づく
<2012年5~7月>
16歳の高校2年生だった当時、高校の同級生男性(21)と中学の同級生女性(21)にそれぞれ、硫酸タリウムの入った飲料水を飲ませた=①
< 14年8月30日>
19歳の大学1年生だった当時、自作した火炎瓶の熱で、仙台市の女性宅の窓を割った=②
< 12月7日>
名古屋市のアパートで森外茂子さん(当時77)を殺害=③
< 13日>
②と同じ住宅に放火した=④
< 15年1月27日>
森さんの遺体を発見。③について殺人容疑で元少女を逮捕
< 5月15日>
①について殺人未遂容疑で逮捕
< 6月5日>
④について殺人未遂と現住建造物等放火容疑(起訴時に放火未遂罪に変更)で逮捕
< 11日>
②について器物損壊と火炎瓶処罰法違反の容疑で追送検
< 7月3日>
名古屋家裁が鑑定留置を決定
< 9月29日>
家裁が検察官送致(逆送)を決定
< 10月8日>
名古屋地検が①~④の事件(7罪)で起訴
・【森友学園問題】民進・辻元清美氏に新たな「3つの疑惑」 2017.3.28 00:19
http://www.sankei.com/politics/news/170328/plt1703280002-n1.html
学校法人「森友学園」(大阪市)の国有地払い下げ問題をめぐり、民進党の辻元清美元国土交通副大臣に関する「3つの疑惑」が新たな争点に浮上し、日本維新の会などが追及姿勢を示している。学園の籠池泰典氏の妻、諄子氏が、安倍晋三首相の昭恵夫人とのメールのやりとりで、辻元氏に複数回言及したからだ。民進党は誤った内容だとメディアに情報を広めないよう「忖度(そんたく)」を求めるが、籠池氏の発言に依拠して首相らを追及しながら、都合の悪い妻の言葉は封じようとする矛盾に陥っている。(水内茂幸)
■幼稚園侵入
「辻元清美議員のやらせ、を明らかにしていきます」。維新の足立康史衆院議員は25日、自身のツイッターでこう表明した。
1つ目の疑惑は、1日の諄子氏のメールにある辻元氏が「幼稚園に侵入しかけ 私(わたし)達(たち)を怒らせようとしました」(原文ママ)と記載された部分だ。
民進党役員室は24日発表の見解で「そのようなことは一切なく同議員は塚本幼稚園の敷地近くにも接近していない」と否定した。
辻元氏は2月28日、民進党視察団のメンバーとして豊中市の小学校建設予定地などを視察。辻元氏は21日の党視察団にも参加したが、同日の視察団は大阪市の塚本幼稚園を訪れ、籠池氏に面会を断られている。
■作業員派遣
2つ目の疑惑も、3月1日の諄子氏のメールに記された辻元氏が作業員を、小学校建設現場に「送り込んだ」というものだ。
メールには「嘘の証言した男は辻元と仲良しの関西生コン(※連帯ユニオン関西地区生コン支部とみられる)の人間でしたさしむけたようです」「孫請業者の作業員がその委託社長がしてないといったのにもかかわらずその三日だけきた作業員が辻元清美が潜らせた関西なんとか連合に入っている人間らしいです」(原文ママ)とある。
辻元氏が代表を務めた政党支部「民主党大阪府第10総支部」の平成26、27両年分の政治資金収支報告書によると「大阪兵庫生コン経営者会」からそれぞれ献金を受けた。ただ、民進党関係者は「諄子氏が指摘したであろう作業員は辻元氏と面識はない」と述べる。野田佳彦幹事長は今月27日の会見で「(諄子氏らが)根も葉もないことを根拠にやりとりした」と否定した。
■14億値引き
第3の疑惑は、学園の小学校建設地に隣接する「野田中央公園」についてだ。
同公園はもともと国有地。平成22年10月12日の豊中市議会での市側説明によると、国との契約金額は14億2386万3000円。これが計14億262万円の国庫補助金などを得て、最終的に市の負担は2124万3000円で済んだ。
市に交付された国庫補助金は、リーマン・ショックの経済対策目的などで、麻生太郎内閣が平成21年度補正予算で決めたものだ。ただ、辻元氏は21年9月から22年5月まで民主党政権で国交副大臣を務めたこともあり、同年10月の豊中市議会では質問者から「政権が代わったからこうなったのか」などの指摘も出た。
一連の問題では党役員室が24日、「メディア各位におかれては、このような誤った内容を拡散しないよう強く求めます」とのコメントを出した。首相には説明責任を強く求め、昭恵夫人の証人喚問を主張しながら、報道には自主規制を要請したように受け取れる。
これに対し、26日のフジテレビ番組では、維新の足立氏が「民進党が昭恵夫人(の証人喚問)にこだわるのなら、辻元氏も」と喚問を要求。民進党の玉木雄一郎幹事長代理が、「間違ったことを言わないで」と否定する一幕もあった。
玉木氏は26日、ツイッターで、辻元氏が「27日午後に会見する予定。逃げも隠れもしない」と報告。だが27日には、「昨日のツイッターには『予定』としか書いていません」と書き、会見は行わないと訂正した。
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産経新聞は27日昼すぎ、一連の問題について辻元氏に質問状を送った。辻元事務所は同日「事実関係の確認が必要なものが含まれている」として「明日確認が取れた段階でご返答させていただきます」と答えた。