おかあちゃん牧師の日記

新船橋キリスト教会の牧師です!
日々の生活のこと、教会のこと、
家族のことなどを書いています!

我的寶貝

2017-04-27 22:00:13 | 課輔班

課輔班の先生だったL先生が、
今週の月曜日の午後、
天に召されました。
38歳でした。 

二月に肺がんと診断されて、
しかもリンパや骨にまで転移していると言われました。 
難しい治療だとはわかっていましたが、
とりあえず、抗がん剤治療を始めました。
治療をはじめてすぐに、一度課輔班を訪ねてくれました。
顔にはたくさんの吹き出物ができていて、
時々深いいやな咳をしていました。

ご主人は二月に診断を受けてから、
泣いてばかりで、
ずっと気弱な様子だったのに、
本人はとても心を強く保っていて、
まわりが驚くほどでした。

そんな彼女でしたが、
わたしと師母の前では、
抗がん剤の副作用が強くて、
つらくて、つらくてと話してくれました。

そんな彼女が先週緊急入院。
集中治療室に入りました。
ガンの影響で、脳梗塞になったんだとか。
すぐに手術をして対応しましたが、
その後目を覚ますことなく、
牧師が訪問して、
お祈りをしている間に、
心臓が停止したということでした。

亡くなる3日前に、
主人と二人お見舞いに行きました。
面会時間は、
家族であっても午前中30分、夜30分のみ。
ご主人も一分一秒でも長く
奥さんのそばにいたいと思うのですが、
二人しか入れないICUに先に私たちを入れてくれました。

意識はないのですが、
手を握って祈って来ました。

でもあとから聞くと、
彼女は、もう覚悟はできていたようです。

今まで赦せなくてずっと憎んできた相手にも、
「赦すから」と電話をしたり、
二人の子ども(5歳と3歳)にも、
ママは先に天国に行っているからと、
話して聞かせていたと言います。

そんなL先生が召されたことを、
水曜日の課輔班のバイブルタイムの後に、
師母が子どもたちに説明しました。

キレイなバラの花を手に持って、 
「このバラきれいでしょ? 
いのちがあるってそれだけできれいだよね。
でもね。
いのちはやがて終わるんだよ。
このバラだっていつかは枯れる。
人も同じでいつかいのちは終わりを迎える。
長生きする人もいるでしょう。
でも、生まれてすぐに亡くなった赤ちゃんを
見たこともあるよ。

L先生は38歳でした。
若いよね。
でも、病気で一昨日亡くなりました。
みんなのことをとても愛して、
かわいがってくれた先生だったよね。
L先生は最後までみんなのこと心配していました。

お別れはつらいけど、
今L先生はイエス様のそばにいるんだよ。
もう、病気や痛みや悲しみのない天国にいるんだよ。
だから安心してね。」

師母が話したあとに、
王牧師が祈ってくれました。

「L先生はよく、
みんなのことを『我的寶貝(私の宝物)』
と呼んでいました。
そんなL先生は、
実は神さまの宝物でした。
そして、神さまは、
ご自分の宝物であるL先生を
天国にに連れて行かれました。」 

そんな祈りでした。
途中で涙があふれて止まりませんでした。

L先生はM先生のピンチヒッターだったから、
子どもたちとは結局半年しかいられなかったけど、
本当に子どもたちを愛して、
よく楽しい工作を準備してくれたり、
大がかりな段ボールのおもちゃを作ってくれたり、
本当に一生けん命でした。

L先生をありがとう。
子どもたちにたくさんの愛と思い出をありがとう。

残されたご家族、
特に悲しみの中にあるご主人と
まだ小さな子どもたちの上に、
神さまの慰めがありますように。


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