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先週から銀座線と丸の内線にきゃりーぱみゅぱみゅトレインが走っていて、通勤が銀座線なので毎日車両を変えたり時間をずらしたりして探しているのだがなかなか巡り合えない。この朝寝ぼけ頭で銀座線のホームの人波に揉まれ、ふと見上げると発車間際の車両の中にきゃりーの姿が!アッと思った時にはドアが閉まってしまった。次の電車は普通の車両で朝から落ち込む。めざましテレビの今日の占いでは2位だったのに。。。
しかしTwitterをチェックして「クレヨンしんちゃん」の主題歌のきゃりーの新曲「キミに100パーセント」の動画を発見し機嫌が直る。残念ながら現在はYouTubeから削除されているがテレビ・アニメで流れているので観ればあ~?。
仕事を終え渋谷へ向かう。と、乗った車両にきゃりーのポスターが。見渡す限りきゃりーだらけ。体温が5℃上がる。満員のサラリーマンやOLは全く無関心。ひとりで興奮してキョロキョロして明らかに挙動不審者。このままずっと乗っていたいと思うが銀座線は無情にも終点渋谷で車庫に入ってしまう。たった3駅の間だったが子供の頃「ウルトラランド」に行った時以来のトキメキ体験だった。iPodで「ファッションモンスター」を聴きながらBar Issheeへ向かう。個人的には1年分の幸運を使い果たしたのでこのまま帰宅しても悔いはなかったが。。。
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山本精一 presents PNP(パノラマ・ノイズ・パラダイス)
精一さんのBar Issheeソロ・ライヴ第4回。このシリーズは皆勤賞である。今回は「爆音覚悟で来てください」と告知されており、ライヴ3日前にBar Issheeから以下のようなメールが届いた。
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今回は御予約ありがとうございます。
おかげさまで46名もの予約をいただきました。
このライブに関しましては、
山本精一さんは「できうる限りの音量でライブをやる」ということで、
皆様の体調に影響する可能性もありますが、
そのことをご了承の上、御参加いただければと思います。
なお当日特に誓約書に書き込んでいただく予定はありませんが、
参加されて万が一、体調に変化をきたしたりしましても、
出演者及び店としては責任を取りかねますので、御自身での判断の上ご来店ください。
なお、会場に関しましてはBar Issheeより若干広いスペースに変更することも検討しております。
変更になりましてもBar Issheeから至近の距離ですので、開場開演時間の変更はございません。
それでは明日のライブを楽しみにお待ちください。
Bar Isshee店主 石田俊一
P.S.同行者のいる方は、その方に以上のことをお伝えくださり、了承を得ていただければと思います。
よろしくお願いします。
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「誓約書」とはまるで昔のハナタラシのライヴみたいだ。了承も何もこんな面白そうなライヴは久々なのでワクワクする。それよりもこの人数がBar Issheeの狭いスペースに入るとは思えないので「広いスペースに変更」の方に興味がある。実は先日のノイズ大学で会った常連のT嬢からBar Issheeと同じフロアにある使われていない広い部屋を使う予定だと聞いていた。
開場30分前に着くと10人くらい並んでいた。毎回来てるTAKE's Home Pageのタケダさんを始めいつも見かける皆勤賞の人が多い。待つ人数の割に妙に静かで友人と世間話をするのも憚られる雰囲気。TwitterをチェックするとIssheeさんがリハ風景の写真を投稿していた。場所はいつものBar Isshee。あれ、会場変更の筈だったのでは?と思ったが、開場時間になるとIssheeさんが「お待たせしました」と客をBar Issheeに呼び込む。前回同様椅子もテーブルも取り払って"体育座りで精一さん"状態だが果たして46人も入るのだろうか。長時間の体育座りはきついので壁際の座席を確保。いつも照明は真っ暗なので何処で観ても違いは無かろう。小型のアンプ2個、中型のアンプ、エフェクター類とミキサーがセットしてある。
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お客さんが入り切ったところで精一さんが登場。「今日は普段は演奏しない"ノイズ"をやる。"ノイズ・ミュージック"ではなく単なる"ノイズ"。本当に大音量なので何が起こるか分からない。最初は別の部屋でやる予定だったが、サウンドチェックで音を出した途端に苦情が来てダメになった。本番も苦情が来たら即中止するので覚悟の上で聴いて欲しい。気分が悪くなったら耳を塞ぐなり自己責任で頼みます」と語る。なるほど"広いスペース構想"は余りの大音量のために脆くも崩れた訳だ。灰野さんやノイズ系のライヴで大音量には慣れているが、精一さんの言う"単なるノイズ"とはどういうものか、期待が高まる。
カウンターのスタンド・ライト以外真っ暗になり演奏スタート。最初はアルペジオでフレーズを弾く。音量は大きいがタンジェリン・ドリームのような宇宙的なサウンド。エフェクターのスイッチを入れるとドーンという重低音が響きスピーカーがビリビリ震動音を出す。同時に金属が焦げるような臭いが漂う。精一さんはギターをフィードバックさせたままエフェクターやミキサーを弄っている。ドローン音響が徐々にゴーッピィーッと爆音ノイズ化。確かにこれは「ミュージック=音楽」ではなく「サウンド=音響」だ。それでも身体を揺らして聴いている人もいて精一さんが如何に"単なるノイズ"をやっても聴き手は"音楽"として認識してしまうんだな、と思った。空間を満たす轟音の中に時々精一さんらしいメロディの断片が聴き取れるが全くギターの音には聴こえない。行き場をなくし渦巻く大音響で次第に意識が遠のいてきた頃、いきなり演奏が終わる。「アンプが燃えちゃった。これ以上出来ないので終わります。」室内は焦げついた異臭が充満している。そういうわけで30分強で演奏終了。「こんな演奏二度としないよ」と精一さん。確かにこの轟音が何時間も続いたら体調がおかしくなる人もいたかもしれないので丁度良かったのかも。貴重な演奏だったことは間違いない。
ノイズ・ミュージックと単なるノイズの違いは何なのか、それは演奏者よりも聴き手の受け取り方次第かもしれない。
精一さん
ノイズって何?
なぞなぞだ
Bar Issheeは12/31で閉店決定とのこと。面白いスペースだったので残念だがIssheeさんの次なる構想に期待したい。
▼精一さんも出演するイベント「自家発電」の新フライヤー。BiSの出演が追加に。
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