クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

10-04 No.19-2

2010年04月20日 20時25分18秒 | Weblog
<ARTHAUS>
101397(DVD-Video) \3480
日本語字幕付き
モーツァルト(1756-1791):子どものための魔笛
チューリヒ・オペラ・プロダクションジョラ劇場ライヴ映像
演奏(英語版)/(日本語版):パパゲーノ…ペーター・カールマン /河野克典(バ
リトン)/パパゲーナ…フランツィスカ・ラブル /レベッカ・オルヴェラ(ソプ
ラノ)/タミーノ…プルシュワフ・ビドジンスキ /ジェームズ・エリオット(テ
ノール)/パミーナ…イリーニ・キリアキドゥ/クリスティアーネ・ケール(ソ
プラノ)/夜の女王…セン・グォ/エウジェニア・エングィッタ(ソプラノ)/
チューリヒ歌劇場管弦楽団/トーマス・バルテル(指揮)/短縮版編曲…アレク
サンダー・クランペ/監督&台本アレンジ…ウルリッヒ・ペーター/装置&
衣装…ルイジ・ペレーゴ
収録時間:60分(英語版)+60分(日本語版)/言語:英語/日本語
本当は、かなりややこしいストーリーであるはずの「魔笛」をわかりやすく楽
しく見てもらおう!と企画されたプロジェクトです。このオペラが上演された
時、一番小さかったお客様は何と 5歳!そんな小さな子どもでも楽しめるよう
にオペラ自体は 60分に短縮されています。お話の進行役はパパゲーノが担当
します。彼のユーモラスな解説によって、胸がわくわくするようなお話が進ん
でいくのです。恋人同士の王子タミーノと夜の女王の娘パミーナ。2人の恋を
じゃまする夜の女王。タミーノとパパゲーノは、夜の女王に囚われたパミーナ
を救うために、胸がどきどきするような冒険を繰り広げます。さて、このディ
スクにはもう一つ仕掛けがあります。何と「日本語ヴァージョン」と「英語
ヴァージョン」の2つが収録されていて、どちらを選んでもいいのです。歌の
部分は原曲通りドイツ語ですが、お話の部
分は、それぞれ日本語と英語で楽しめます。歌っている人たちはみんな別々で、
どちらもステキな歌声を聴かせてくれています。日本語版のパパゲーノは河野
克典さん。ユーモラスな仕草がなんとも可愛らしいですよ。英語版でパパゲー
ノを歌っているカールマンさんとの聴き比べも楽しいですね。全ての子どもた
ちと、全ての大人たち(英語を勉強したい人にも)にオススメしたい、とってお
きのモーツァルトです。

101349(DVD-Video) \3480
日本語字幕付き
ペキネル姉妹:ライヴ・イン・コンサート
キャドガン・ホール 2007年5月23日
1.モーツァルト(1756-1791):2台ピアノのための協奏曲変ホ長調 k365
イギリス室内管弦楽団/サー・コリン・ディヴィス(指揮)
チューリヒ・トーンハレ 2007年ニューイヤー・コンサート
2.プーランク(1899-1963):2台のピアノのための協奏曲ニ短調
3.ミヨー(1892-1974):スカラムーシュ
Op.165b-ブラジルの女
チューリヒ室内管弦楽団/ムハイ・タン(指揮)
ルチェルン・ピアノ・フェスティヴァル・オープニング・コンサート
2006年12月20日
4.ブラームス(1833-1897):2台ピアノのためのソナタ Op.34b
5.ルトスワフスキ(1913-1994):パガニーニ変奏曲
ボーナス映像
1.ラフマニノフ(1873-1943):組曲第5番より第2楽章
2.J.S.バッハ(1685-1750):
トリプル・コンチェルト BWV1063
2台ピアノのための協奏曲 BWV1060(ジャック・ルーシエ編曲 )
3.J.S.バッハ:2台ピアノのための協奏曲 BWV1062
4.ヴィヴァルディ(1678-1741):四季より「春」(ジャック・ルーシエ編曲)
5.「2つの生活」ギュヘル&ジュヘル・ペキネル姉妹へのインタビュー
(日本語字幕付き)…2009年ロンドンにて
6.バッハ・ジャズ・トレーラー
ジャック・ルーシエ・トリオ…2.4/イギリス室内管弦楽団…3/サー・コリン
・ディヴィス(指揮)…3
演奏: ギュヘル&ジュヘル・ペキネル(ピアノ)
収録時間:130分(本編 88分&ボーナス 42分)
字幕:英語・ドイツ語・フランス語・スペイン語・トルコ語・日本語
ペキネル姉妹は、過去 40年に渡って国際的な人気を博している、トルコ出身
の双子ピアノ・デュオです。彼女たちは、幼い頃から優れた才能を発揮し、
6歳の時にデビュー演奏会をするほどでした。最初は2人別々に演奏していまし
たが、いつの間にか 2人で演奏することに熱中し、今ではトルコからフランス、
ドイツ、日本、アメリカ、イギリス、他、世界中の国の人々を熱狂させ続けて
います。2人の演奏は完全にバランスの取れたもので、それは例え演奏中にお
互いの姿が見えなくても「特別のテレパシー」によって、その演奏は一糸たり
とも乱れることがありません。この驚異的なシンパシーはまさに双子の驚異と
も言えることなのかもしれません。このDVDは各地で行われたライヴ録音の模
様と、スペシャルインタヴュー(日本語字幕付き)、そしてジャック・ルーシエ
との愛すべき共演など見どころ満載です。音楽の神に愛された軌跡のツインズ
の活躍をご覧ください。

101375(DVD-Video) \3480
日本語字幕付き
バロック・スター-ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル
ウルリッヒ・メイジーズによるドキュメンタリー
出演: ハワード・アルマン(指揮者)/アラン・カーティス(指揮者)/クリスト
ファー・ホグウッド(指揮者)/アンドレア・マルコン(ヴァイオリニスト)/
サンドリーヌ・ピオー(ソプラノ)/トレヴァー・ピノック(指揮者)/クリス
ティーネ・シェーファー(ソプラノ)他/ドナルド・バロウズ(ヘンデル研究家)
/ベルリン古楽アカデミー/ハレ・ヘンデル祝祭管弦楽団/イル・コンプレッ
ソ・バロッコ/イングリッシュ・コンサート
収録時間:60分+18分(ボーナス )
字幕:フランス語・イタリア語・日本語
作曲家として初のスーパースター!伝記が出版され、写真ができる以前に最も
多くの肖像画が描かれた偉大なる作曲家ヘンデルの輝かしい生涯の物語を音楽
と映像で綴るドキュメンタリーです。ハレで生まれたヘンデルは、素晴らしい
音楽的才能を持っていましたが、厳格な父親によって音楽の道へ進むことを反
対されました。しかし当時の領主が彼の才能を伸ばすように提案、最初はオル
ガニストとして、そして偉大なるオペラ作曲家へと経歴を積んでいきます。彼
の公演を聴いて感激したメディチ家の子息に招待されたヘンデルは、1706年に
イタリアに行き、恋愛関係も含めた華々しい活躍をするのです。その後、1712
年にイギリスへ行き 1727年には正式に帰化、そこで生涯を終えるのです。こ
のドキュメンタリーは、そんなヘンデルの生涯を、現代の演奏家たちの生の声
を交えながら丁寧に描いていきます。結局、ヘンデルは故郷に帰ることはあり
ませんでしたが、今でも生地ハレでは、夏に盛大なヘンデル祭りが催されてい
ます。川辺では花火が打ち上げられ、町はヘンデル一色に染まる・・・。そん
な場面でこの映像は幕を閉じます。豪華な鬘の下で、彼が何を想い、何を夢見
ていたのか。テレビもラジオもない時代、貴族や民衆は何を楽しみにしていた
のか。そんな事をふと思う素晴らしい映像です。ボーナス映像は 5つのショー
トインタヴューを収録。研究家や演奏家が様々な視点から、当時のオルガン
や、ヘンデルの両親の結婚生活を語ります

101479(DVD-Video) \3480
ハイドン(1732-1809):オラトリオ「天地創造」 Hob.XXI-2
演奏:ガブリエル&エヴァ…ルチア・ポップ(ソプラノ)/ウリエル…フランシ
スコ・アライサ(テノール )/ラファエル…サミュエル・レイミー(バス)/ア
ダム…オラフ・ベーア(バリトン)/アルト独唱…イリス・フェルミリオン(ア
ルト)/ウィーン歌劇場合唱団/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団/リッ
カルド・ムーティ(指揮)/1990年ザルツブルク音楽祭ライヴ映像
収録時間:120分
字幕:英語、ドイツ語、フランス語、イタリア語
1990年のザルツブルク音楽祭の演目の中でも最も話題となった演目は、会期の
最終週に行われたハイドンの「天地創造」でした。この曲は晩年のハイドンが
心血を注いで書き上げた大作で、作曲を依頼したのは興業主として活動してい
たヨハン・ペーター・ザロモンで、「旧約聖書」の「創世記」第1章とミルト
ンの「失楽園」を元にして書かれた英語の台本をゴットフリート・ヴァン・ス
ヴィーテン男爵がドイツ語に訳したものを使用して書かれています。第1部で
はカオスの描写から神による創造の4日間が描かれ、第2部では生き物たちが出
現、そして第3部ではようやくアダムとイブが生まれくるまでを描いた壮大な
作品で、オーケストラも合唱も独唱も極限までの表現力が求められる力作です。
この映像は以前、他のレーベルから LDで発売されていたものです。若きムー
ティのしなやかな指揮、ウィーン・フィルのふくよかな音色もさることながら、
ポップ、アライサ、レイミー、ベーア、フェルミリオンという、当時最高の歌
手5人の独唱は息を飲むほどに素晴らしく、この大作オラトリオの持つ力強さ
を存分に描き出していることは言うまでもありません。全ての人々に捧げる
大いなる人間讃歌です。

101382(DVD-Video) \5650
DARK-生命と死が出会うところ
1988年パリデ・ラ・ヴィレ劇場にて世界初演/1989年テレビ放送用に改作
音楽…ヨアヒム・キューン/デジタル・ミキシング…ワルター・クヴィンツ
/踊り手…ミケーレ・アボンダンツァ、アントネッラ・ベルトーニ/マグダ・
ボッルル・パスカル、キャロリン・カールソン/コレッテ・マールイエ、ピ
ーター・モリン/マルク・ネノネン、トメオ・ヴェルゲス/コレオグラフィ
…キャロリン・カールソン/装置…フレデリック・ピエール・ロバート&ジョ
ン・ヴィルケ/衣装…マリッツァ・グリゴ
収録時間:本編 64分+ボーナス 17分(キャロリン・カールソンヘのインタヴュ
ー /字幕:英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、イタリア語)
名ダンサーであり、名振付家、キャロリン・カールソンによる音楽と舞踊が一
体となった、不可思議な映像です。暴力的でもあり、気まぐれさも持ち合わせ
たピアノの音色。デジタル処理をした人の声。スレンダーでしなやかな肢体を
生かして、時には激しく、時には官能的に踊るダンサーたち。絶望に打ちひし
がれた主人公、彼女を暗黒の世界へ誘う魔術師、殉教者のような苦悩する肉体。
これらが混然一体となって繰り広げられる妖しい世界は、死への甘き誘惑を伴
い、見る者をも翻弄します。ジャズ・ピアニストの漢(オトコ)、ヨアヒム・
キューンの破滅ぎりぎりの世界観も映像に見事にマッチ。観たあとに何かが
ずっしり残る1本です。

101477(DVD-Video) \5650
日本語字幕付き
シチェドリン(1932-):かもめ-アントン・チェーホフの戯曲による2幕のバレエ
コレオグラフィ&ダンス…マイヤ・プリセツカヤ
ニーナ・ザレーチナヤ、かもめ…マイヤ・プリセツカヤ
コンスタンチン・トレープレフ…アレクサンドル・ボガティリョフ
ボリショイ劇場管弦楽団&バレエ団/アレクサンドル・ラザレフ(指揮)
モスクワボリショイ劇場
1980年ライヴ映像/収録時間:本編 85分+ボーナス 30分(「かもめ」を思い起
こす…シチェドリンとプリセツカヤへのインタヴュー(ロシア語))
字幕:英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、イタリア語、日本語)
1895年に書かれたチェーホフの戯曲「かもめ」。これはチェーホフのある意味
自伝的作品であり、また主人公ニーナの悲恋を描きつつ、彼女の感情の変遷
「絶望-忍耐-希望」を鋭く描き出した問題作としても高く評価されています。
そんな問題作を、20世紀最大のバレリーナであるマイヤ・プリセツカヤは鍛え
上げられた体を用いて、言葉に頼ることなく表現しようと試みました。彼女の
優れた振付けは、ニーナの苦しみから希望への飛翔までを余すことなく見せて
くれるのです。音楽は、彼女の夫で偉大なる作曲家、シチェドリンが担当して
います。ビゼー原曲の「カルメン組曲」を始めとした、 20世紀ロシアが誇る
劇音楽家である彼は、この作品のために素晴らしい音楽を書きあげました。
2人の共同作業によって生まれたこのユニークで感動的な「新しいかもめ」は、
チェーホフの原作を凌駕する不朽の名作となることでしょう。ボーナス映像に
収録された、この作品に対する2人の芸術家の想いも感動的な物語として胸に
残ります。

101328(Blu-ray) \5650
(DVD版 101327)
日本語字幕付き
シューマン(1810-1856):歌劇「ゲノフェーファ」 4幕の歌劇
●演奏:ゲノフェーファ・・・ユリアーネ・バンゼ(ソプラノ)/ゴロー・・・
スワン・マーシー(テノール)/ジークフリート・・・マルティン・ガントナー
(バリトン)/マルガレータ・・・コルネリア・カーリッシュ(メゾ・ソプラノ)
/ドラゴ・・・アルフレッド・ムフ他/
チューリッヒ歌劇場管弦楽団&合唱団/ニコラウス・アーノンクール(指揮)
2007年、チューリッヒ・オペラ・ハウス・ライヴ/収録時間:146分
字幕:英語・ドイツ語・フランス語・スペイン語・イタリア・日本語
領主、その貞淑な妻、彼女を慕う若い家臣、そして魔女。もしワーグナーの楽
劇ならば、どろどろの愛憎劇になりそうなところですがそこはシューマン。愛
の勝利で大団円を迎えます。どんなに貶められても最後まで貞節を守るゲノ
フェーファに愛妻クララの面影を見ていたのかもしれません。ヒロインを演ず
るバンゼはまさにこれが当たり役。白を基調としたシンプルな舞台は、見る者
の想像力をかきたてます。地味なシューマンの音楽から驚くほど美しい響きを
紡ぎだすアーノンクールの丁寧かつ的確な指揮にも感動です。
(DVD版 101327)




<WIGMORE HALL LIVE>
WHLIVE0035 \2100
ミクロシュ・ペレーニチェロ・リサイタル
J.S.バッハ(1685-1750):無伴奏チェロ組曲第3番ハ長調 BWV1009
ブリテン(1913-1976):チェロ・ソナタハ長調 Op.65
ブラームス(1833-1897):チェロ・ソナタ第2番ヘ長調 Op.99
ショパン(1810-1849):チェロ・ソナタト短調 Op.65より第3楽章「ラルゴ」
演奏: ミクロシュ・ペレーニ(チェロ)
1948年ブダペスト生まれ。5歳でチェロを始め、7歳でフランツ・リスト音楽院
に入学、9歳で演奏会を開く。1960年からローマに留学し、エンリコ・マイナ
ルディに師事(1964年まで)。1963年にブダペストで開催されたカザルス国際
チェロコンクールに入賞したことでパブロ・カザルスに認められ、 1965年、
翌1966年にカザルスのマスタークラスに招待され、マールボロ音楽祭にも参加
しています。
デーネシュ・ヴァーリョン(ピアノ)
1968年ブダペスト生まれ。アカデミー・オブ・ミュージックでシャンドール・
ファルヴァイに学ぶ。 1991年、チューリヒのゲザ・アンダ・ピアノコンクー
ルで1位を獲得。それ以来、世界中でソリスト、および室内楽伴奏者として揺
るぎない地位を確立しました。ペレーニとは、すでにコダーイやハンガリー小
品集などのアルバムで共演、息のあった演奏を聴かせています。

録音 2009年1月27日
ハンガリーの名手、ミクロシュ・ペレーニが Wigmore Hallに登場しました。
この2009年1月のリサイタルでは、バッハ、ブリテン、ブラームスという3つの
タイプの違う作曲家の作品を手掛けています。バッハでの明確な解釈を聴いて
みてください。雑多な音の中から、あるべき瞬間、あるべき場所にきっちりと
セッティングされた美音。決して強い主張をせずとも、そこにあるだけでいい
という存在感、これこそまさにペレーニの特質ではないでしょうか?そしてロ
ストロポーヴィチのために書かれたブリテンのチェロ・ソナタでの挑戦的な音、
うってかわってブラームスでの耽美的な響き。これらが空気中に放たれた時、
全ての聴衆は至福の時に身悶えしたに違いありません。
アンコールに収録されたショパンのソナタは、彼が14歳の時に演奏し、 1965年
に録音した思い出の作品です。穏やかな日だまりのようなゆったりとした時間
が流れていくかのようです。

WHLIVE0036 \2100
アリーナ・イブラギモヴァ&セドリック・ティベルギアン
ベートーヴェン(1770-18279):ヴァイオリンソナタ全曲演奏会
1-3.ヴァイオリン・ソナタ第1番ニ長調 Op.12-1/4-6.ヴァイオリン・ソナタ
第4番イ短調 Op.23/4-9.ヴァイオリン・ソナタ第8番ト長調 Op.30-3/10-12.
ヴァイオリン・ソナタ第7番ハ短調 Op.30-2
演奏 :アリーナ・イブラギモヴァ(ヴァイオリン)
セドリック・ティベルギアン(ピアノ)
録音 2009年10月27日
2009年秋、ウィグモア・ホールで開催されたベートーヴェンのヴァイオリン・
ソナタ全曲演奏会の模様を収録したアルバムの第1集です。2005年から2007年
にBBCラジオの若き芸術家を紹介する番組でベートーヴェンを演奏した2人です
が、このウィグモア・ホールでの演奏は、更なる彼らの成長の証しを受け取る
ことが可能です。「10曲のソナタを全て通して演奏することは、音楽家、さら
に人間として大きく変化するものです」と語るティベルギアン、ソナタ形式に
無限の可能性を追求するイブラギモヴァ、この2人の若き才能がぶつかり合う、
けた外れなスケールの大きさには言語を絶するほどの素晴らしさを感じられる
ことでしょう。ここで驚異的な演奏をしているヴァイオリンのイブラギモヴァ
はロシアで生まれ、イギリスで奨学金を得て古楽器奏法と、モダン奏法の両方
を学び、現在1738年製のグアルネリを演奏し、多くのファンを得ています。日
本にも来日し、演奏会とFM放送で聴衆を魅了したことも記憶に新しいところで
す。ピアノのティベルギアンは1975年生まれの、近年最も注目されるフランス
のピアニストの一人です。5歳の時からピアノの手ほどきを受け、パリ音楽院
で、フレデリク・アグシーとジェラール・フレミーの教えを受け、1992年、17
歳でプルミエ・プリを得て卒業。以降、多くの著名な国際ピアノ・コンクール
で入賞し、1998年にはロン=ティボー国際コンクールでの優勝しました。これ
で彼は一躍世界の檜舞台に躍り出て、ソリスト、室内楽の両面で幅広く活躍し
ています。

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10-04 No.18-1

2010年04月20日 20時24分51秒 | Weblog
<RAI TRADE>
RTTI 0001 3枚組 \4350
プッチーニ(1858-1924):
オペラ「外套」(*)
オペラ「修道女アンジェリカ」(+)
オペラ「ジャンニ・スキッキ」(#)
アマリッリ・ニッツァ
(ソプラノ;ジョルジェッタ(*)、アンジェリカ(+)、ラウレッタ(#))
アルベルト・マストロマリーノ
(バリトン:ミケーレ(*)、ジャンニ・スキッキ(#))
ルーベンス・ペリッツァーリ(テノール:ルイジ(*))
アンナマリア・キウリ
(メゾソプラノ:フラゴラ(+)、公爵夫人(+)、ツィータ(#))
エリーザ・フォルトゥナーティ(メゾソプラノ:修道院長(+))
パオラ・サントゥッチ(ソプラノ:ジェノヴィエッファ(+))
アンドレア・ジョヴァンニーニ(テノール:リヌッチョ(#)) 他
モデナ市立劇場財団リリコ・アマデウス合唱団&ヴォーチ・ビアンケ合唱団
アルトゥーロ・トスカニーニ財団管弦楽団
ジュリアン・レイノルズ(指揮)
録音:2007年2月8日、ルチアーノ・パヴァロッティ記念モデナ市立劇場、ライヴ
他社から発売されているDVDと同一音源と思われます。

RTTI 0002 2枚組 \3250
ドニゼッティ(1797-1848):オペラ「ドン・パスクワーレ」
クラウディオ・デズデリ(バリトン:ドン・パスクワーレ)
マリオ・カッシ(バリトン:マラテスタ)
フランシスコ・ガテル(テノール:エルネスト)
ラウラ・ジョルダーノ(ソプラノ:ノリーナ)
ガブリエーレ・スピーナ(バス:公証人)
ピアチェンツァ市立劇場合唱団
ルイジ・ケルビーニ青年管弦楽団
リッカルド・ムーティ(指揮)
録音:2006年12月、ラヴェンナ、アリギエーリ劇場、ライヴ
他社から発売されているDVDと同一音源と思われます。

RTA 0002 \2180
ピッツェッティ(1880-1968):オペラ「カリオストロ」
アルド・ベルトッチ(テノール:カリオストロ)
クララ・ペトレッラ、オルネッラ・ダッリーゴ、
ブルーナ・リッツォーリ(ソプラノ)
ミティ・トルッカート・パーチェ(メゾソプラノ)
ワルテル・アルティオリ、マリオ・カルリン(テノール)
ジーノ・オルランディーニ、フィリッポ・マエロ、
ピエルルイジ・ラティヌッチ(バリトン)
アントニオ・カッシネッリ、マリオ・ツォルニョッティ(バス)
RAIトリノ合唱団&交響楽団
ジャナンドレア・ガヴァッツェーニ(指揮)
録音:1952年7月31日、トリノ、ジュゼッペ・ヴェルディ音楽院ホール

RTA 0003 \2180
ストラヴィンスキー(1882-1971):
オペラ・オラトリオ「エディプス王」(イタリア語訳版)
トマゾ・フラスカーティ(テノール:エディプス)
マグダ・ラースロー(メゾソプラノ:ヨカステ)
シピオーネ・コロンボ(バリトン:クレオン、使者)
ジュゼッペ・モデスティ(バス:ティレシアス)
アルフレード・ノビーレ(バス:羊飼い)
アルノルド・フォア(語り)
RAIローマ合唱団&交響楽団
イーゴリ・ストラヴィンスキー(指揮)
録音:1955年4月6日、RAIローマ・ホール、ライヴ

RTA 0004 \2180
ストラヴィンスキー(1882-1971):メロドラマ「ペルセフォネ」
リチャード・ルイス(テノール:エウモルペ)
マドレーヌ・ミヨー(語り:ペルセフォネ)
RAIトリノ合唱団&交響楽団
イーゴリ・ストラヴィンスキー(指揮)
録音:1954年4月23日、RAIトリノ・ホール、ライヴ

RTA 0005 \2180
オネゲル(1892-1955):
劇的オラトリオ「火刑台上のジャンヌ・ダルク」(イタリア語訳版)
イングリッド・バーグマン(俳優:ジャンヌ・ダルク)
トゥリオ・カルミナーティ(俳優:修道士ドミニク)
アウグスト・ロマーニ、アニェーゼ・ドゥッビーニ、
ジャンニ・アヴォランティ、
ジェラルド・ガウディオーゾ、シルヴィオ・サンタレッリ、
ルイジ・パオリッロ、
アルド・テッロージ(俳優)
マルチェッラ・ポッベ、フローレンス・クアルタラーロ(ソプラノ)
ミリアム・ピラッツィーニ(メゾソプラノ)
ジャチント・プランデッリ、ピエロ・デ・パルマ、
ジュゼッペ・ミクッチ(テノーリ)
アルフレード・コレッラ(バス)
ジネット・マルトノ(オンドマルトノ)
ナポリ・サン・カルロ劇場合唱団&管弦楽団
ジャナンドレア・ガヴァッツェーニ(指揮)
ロベルト・ロッセリーニ(演出)
録音:1952年12月5日、ナポリ、サン・カルロ劇場、ライヴ

RTQ 0002 \2180
アルフィオ・アンティコ:南イタリアの古来のリズムと新しいサウンド
Supra mari / Risacca di mare / Dialicu d'amuri / Occhi di ciumi
Tarallesa / Lettera d'amuri / Barule / Fila Fila / La foglia
/ Pitti petti
アルフィオ・アンティコ(歌、太鼓)
ラッファエーレ・ブランカーティ(サクソフォン、フルート、クラリネット)
アメデオ・ロンガ(コントラバス)
録音:2002年2月3日、ローマ、クイリナーレ宮殿、パオリーナ礼拝堂、ライヴ

RTQ 0003 \2180
16中世の象徴学における「ばら」
Rosa das rosas(聖母マリアのカンティガ集;13世紀)
Ex semine rosa - Ex semine Abrahe - Ex semine(バンベルク写本;13世紀)
Ave Rosa novella(ヴォルフェンビュッテル写本;14世紀)
Rosa veris paradisus(パリ国立図書館所蔵写本 lat.1343;14世紀)
Quant flourist la violete et la rose - El mois de mai
(バンベルク写本;13世紀)
Ther is no rose of swych vertue(イングランド;14世紀)
En mai la rousee(ティボー・ド・ナヴァル?;13世紀)
O Maria rubens rosa(エンゲルベルク写本;14世紀)
La rosa enflorece(スペイン、セファルディムのロマンセ;14世紀)
En mai quant rosier - L'autre jour
(モンペリエ写本;13世紀)
Rosa fragrans(オックスフォード写本;13世紀)
En non Dieu - Quant voy la rose - Nobis(バンベルク写本;13世紀)
Vernans rosa(アンティフォナリオ・ディ・ボッビオ;14世紀)
アンサンブル・ショミンチャメント・ディ・ジョイア
アントネッラ・タトゥッリ、イラリア・セヴェーロ、アッシア・ポリート(歌)
エリサベッタ・ディ・フィリッポ(プサルテリウム、打楽器)
オルガ・エルコリ(ハープ、ダブルハープ、ベル)
ルイジ・ルーポ(フルート、リコーダー)
ルイジ・ポルシーニ(フィドル、ウード、リュート、リラ)
ジャンフランコ・ルッソ(フィドル、ハーディガーディ、リコーダー、リラ)
録音:2003年3月23日、ローマ、クイリナーレ宮殿、パオリーナ礼拝堂、ライヴ

RTQ 0004 \2180
ハイドン、ブラームス、ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲集
ハイドン(1732-1809):ピアノ三重奏曲ホ長調 Hob.XV:28
ブラームス(1833-1897):ピアノ三重奏曲第1番 Op.8
ショスタコーヴィチ(1906-1975):ピアノ三重奏曲第2番 Op.67 から スケルツォ
ダヴィド・ピアノ三重奏団
クラウディオ・トロヴァヨーリ(ピアノ)
ダニエーレ・パスコレッティ(ヴァイオリン)
ジョヴァンニ・ニョッキ(チェロ)
録音:2004年11月14日、ローマ、クイリナーレ宮殿、パオリーナ礼拝堂、ライヴ

RTQ 0005 \2180
ルチアーノ・ベリオへのオマージュ
ルチアーノ・ベリオ(1925-2003):
クラリネットのためのセクエンツァIX
34のヴァイオリン二重奏曲 から
メゾソプラノと7つの楽器のための民謡集(全11曲)(*)
ルイザ・カステッラーニ(メゾソプラノ(*))
アンサンブル・ノヴォチェント・エ・オルトレ
パオラ・フレ(フルート) マウロ・ペドロン(クラリネット)
フルヴィオ・ルチアーニ、エレーナ・ポンツォーニ(ヴァイオリン)
ロベルト・タレンツィ(ヴィオラ) アンドレア・ノフェリーニ(チェロ)
フランチェスカ・フリゴット(ハープ)
ダニーロ・グラッシ、アルベルト・ツブレーナ(打楽器)
アントニオ・バッリスタ(指揮)
録音:2004年7月27日、ローマ、クイリナーレ宮殿、パオリーナ礼拝堂、ライヴ

RTQ 0006 \2180
南イタリアの伝統音楽
ファラウアッラ
ガブリエラ・スキアヴォーネ、マリステッラ・スキアヴォーネ、
ローザ・ソリーチェ、
テレーザ・ヴァッラレッラ、パオラ・アルネサーノ、
ロレダーナ・ペッリーニ(歌)
ピッポ・アルク・ダンブロジオ、チェーザレ・パスタネッラ(打楽器)
録音:2001年12月2、
ローマ、クイリナーレ宮殿、パオリーナ礼拝堂、ライヴ(*以外)
2006年4月23日、ローマ、Sala A、ライヴ(*)
ファラウアッラは1995年、南イタリア、プーリアの州都バーリで結成された
女声ア・カペラ+パーカッション・グループ。

RTQ 0007 \2180
リタ・マルコトゥッリ&ハビエル・ジロット
リタ・マルコトゥッリ:G continuo
ハビエル・ジロット:Abuelas
リタ・マルコトゥッリ:Just feel
ハビエル・ジロット:Pa-Ritango
リタ・マルコトゥッリ:Il richiamo / Musique en jeu
ハビエル・ジロット:Fiabe
リタ・マルコトゥッリ:Miguilin
リタ・マルコトゥッリ(ピアノ)
ハビエル・ジロット(サクソフォン、他)
録音:2002年12月1日、ローマ、クイリナーレ宮殿、パオリーナ礼拝堂、ライヴ
イタリアのジャズ・ピアニスト、リタ・マルコトゥッリとアルゼンチンに生ま
れイタリアで活躍しているジャズ・サクソフォニスト、ハビエル・ジロットの
コラボレーション。

RTQ 0008 \2180
ゴッフレード・ペトラッシ(1904-2003):
ピアノのためのパルティータ(1926)(*)
ピアノのためのトッカータ(1933)(*)
3つのトロンボーンのためのファンファーレ(1944/改訂:1976)(+)
Nunc(ギターのための;1971)(#)/弦楽四重奏曲(1958)(**)
ロベルト・プロッセーダ(ピアノ(*))
マッシモ・バルトレッティ、アンドレア・ディ・ミラノ、
エルマンノ・オッタヴィアーニ(トロンボーン(+))
ステファノ・カルディ(ギター(#))
ボルチアーニ弦楽四重奏団(**)
フルヴィオ・ルチアーニ、エレーナ・ポンツォーニ(ヴァイオリン)
ロベルト・タレンツィ(ヴィオラ) クラウディオ・ラヴェット(チェロ)
録音:2003年6月22日、ローマ、クイリナーレ宮殿、パオリーナ礼拝堂、ライヴ

RTQ 0009 \2180
弦楽四重奏によるジョプリン、ビートルズ、ジミヘン作品集
スコット・ジョプリン(1868-1917):
The easy winners / Bohemia rag / The Strenuous life / The Enternainer
ジョン・レノン(1940-1980)&ポール・マッカートニー(1942-):
A hard day's night / Tomorrow never knows
Paperback writer / When I'm sixty four
ジミ・ヘンドリックス(1942-1970):
Fire / Are you exprienced? / Manic depression / Foxy lady
ヘラルド・ロドリゲス(1900-1948):ラ・クンパルシータ
ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団弦楽四重奏団
ルーカ・サンタニエッロ、ファビオ・ラヴァージ(ヴァイオリン)
チンティア・リアオ(ヴィオラ) ルーカ・フランツェッティ(チェロ)
録音:2003年4月27日、ローマ、クイリナーレ宮殿、パオリーナ礼拝堂、ライヴ

RTQ 0010 \2180
リグリアのトラッラッレロ
不詳:La Pastra(トラッラッレロ)
コスターネ・ブッツェーリ、ディーノ・ルガーロ:Quartu ao maa
不詳:Biondina(トラッラッレロ)
コスタンツォ・カルボーネ、アッティリオ・マルグッティ:Ma de xena
不詳:Nubifragio(トラッラッレロ)
コスタンツォ・カルボーネ、アッティリオ・マルグッティ:
Madonnin-a de'pescoei
不詳:Marinin o Trallallero antigo
ピエロ・ボッツォ、アゴスティーノ・ドデーロ:Néutte a bocadaze
不詳(トスカーナ民謡):Usignolo
不詳:Bassoporto(トラッラッレロ)/Dolce tesor(トラッラッレロ)
マリオ・ブスケッティーニ:Serenata a Sturla
カルロ・ロンバルド、ヴィルジリオ・ランツァート:
Cin-ci-lag(オペレッタ「Cin-ci-la」より)
不詳:La partenza/Sento di un certo canto
グルッポ・ポリフォニコ・ラ・スクアルダ
クラウディオ・ヴァレンテ(男性アルト)
カルレット・ギリョーネ(テノール) ペーピ・ツァッケッティ(バリトン)
リナルド・バルベリス、フランコ・サッキ、イーヴォ・ドメニケッラ、
ガエル・プリンチヴァッレ(バス)
ステファノ・ヴァッラ(ギター)
録音:2002年10月20日、ローマ、クイリナーレ宮殿、パオリーナ礼拝堂、ライヴ
トラッラッレロはイタリア北西部リグリア地方、特にジェノヴァに伝わる、農
民歌を起源とするポリフォニー歌唱様式。バスのドローンの上に三拍子系の踊
るようなポリフォニーが展開されます。

RTQ 0011 \2180
ルネサンスからジャズまで
クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643):
オペラ「オルフェオ」より トッカータ
ジョヴァンニ・ピエルルイジ・ダ・パレストリーナ(1525?-1594):
アニュス・デイ
ジョヴァンニ・ガブリエーリ(1554/1557?-1612):
「あらゆる種類の楽器を伴うカンツォン&ソナタ・ペル・ソナール集」から
カンツォン第4番
ルートヴィヒ・マウラー(1789-1878):金管五重奏のための3つの小品
ヘンデル(1685-1759)/L・ヘンダーソン:聖者のハレルヤ
ウィリアム・クリストファー・ハンディ:セントルイス・ブルース
ルチアーノ・ベリオ(1925-2003):Call
ジョージ・ガーシュウィン(1898-1937):
ファッシネイティング・リズム/サマータイム
レディ・ビー・グッド/アイ・ガット・リズム
デイヴィッド・ショート:タンゴ
伝承曲:Just a Closer Walk With Thee
ロッシーニ(1792-1868):オペラ「セビリャの理髪師」序曲
ジョゼフ・ウィナー(1837-1918):茶色の小瓶
ローマ金管五重奏団
マッシモ・バルトレッティ、エルマンノ・オッタヴィアーニ(トランペット)
マルコ・ヴェントゥーリ(ホルン) マウリツィオ・ペルシア(トロンボーン)
アウグスト・メントゥッチャ(バス・テューバ)
録音:2003年10月5日、ローマ、クイリナーレ宮殿、パオリーナ礼拝堂、ライヴ

RTQ 0012 \2180
Boghes e Coros サルデーニャの宗教的民謡集
Punt'e organu / Cum dunu biancu celu(メアーナ・サルド)
Kirye(サントゥ・ルッスルジュ)
Quintillas pro s'Epifania(アイドマッジョーレ)
Mediana a pipia(バラティーリ)/ Maria sa coronada(スルチス)
Miserere(聖週間の歌;サントゥ・ルッスルジュ)
Se visita de Nostra Signora(受難週のフィラストロッカ)
Su momodinu(復活祭)/ Is doloris de Maria(聖母の嘆き;モナスティル)
Sa novena(Stabat Mater sardo;サントゥ・ルッスルジュ)
Ave mama de Deus(13世紀の「Ave Maris Stella」から)
Rosario(オルゴーゾロ)
Novas de grand'allegria(復活の歌;ゼッディアーニ)
Mediana a pipia / Deus ti salvet Maria
クララ・ムルタス(歌)
コンコルドゥ・エ・ス・ロザリウ・ディ・サントゥ・ルッスルジュ
ジョヴァンニ・アルドゥ(バス) マリオ・コローナ(コントラ)
アントニオ・ミゲーリ(オーゲ) ロベルト・イリウ(コントラルト)
アンドレア・ピズ(ラウネッダス)
録音:2006年4月2日、ローマ、クイリナーレ宮殿、パオリーナ礼拝堂、ライヴ

RTQ 0013 \2180
ハインリヒ・イグナツ・フランツ・ビーバー(1644-1704):
「ロザリオのソナタ」から 受胎告知
リュート独奏のためのパッサカリア
8つのソナタ から 第1番(前奏曲)
「ロザリオのソナタ」から 無伴奏ヴァイオリンのためのパッサカリア
ソナタ・レプレゼンターティヴァ
ラルデ・デラルコ
フェデリコ・グリエルモ(ヴァイオリン)
ホルヘ・アルベルト・ゲリエロ(チェロ)
ピエトロ・プロッセル(テオルボ、リュート)
ニコラ・レミエーロ(チェンバロ、室内オルガン)
録音:2004年12月5日、ローマ、クイリナーレ宮殿、パオリーナ礼拝堂、ライヴ

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10-04 No.18-2

2010年04月20日 20時24分05秒 | Weblog
<STRADIVARIUS>
STR 33729 \2180
ヴィヴァルディ(1678-1741):
フルートと弦楽のための協奏曲集 Op.10(リコーダーによる)
第1番ヘ長調「海の嵐」,第2番ト短調「夜」,第3番ニ長調「ごしきひわ」,
第4番ト長調,第5番ヘ長調,第6番ト長調
ステファノ・バリアーノ(リコーダー、指揮)
コレギウム・プロ・ムジカ

STR 33837 \2180
マーク・アンドレ(1964-):室内楽作品集
iv 4(フルート、オーボエ、クラリネットとテューバのための;2008-2009)
Contrapunctus(ピアノのための;1998-1999)
"…zum staub sollst du zuruckkehren"
(フルート、クラリネット、ヴァイオリン、
ヴィオラ、チェロ、ピアノと打楽器のための;2004-2005)
Iv 3(クラリネットのための;2008)/Iv 2(チェロのための;2007)
アンサンブル・アルテルナンス

STR 33856 \2180
ヴィヴァルディ(1678-1741):
キューピッドよ、お前には見える 協奏曲とカンタータ集
フルート、弦楽と通奏低音のための協奏曲イ短調 RV440(+)
カンタータ「ため息をついて何になろう、哀れな心よ」RV679(*)
チェロ、弦楽と通奏低音のための協奏曲ニ短調 RV406(**)
カンタータ「疑惑の影に」RV678(*)
2つのフルート、弦楽と通奏低音のための協奏曲ハ長調 RV533(+/#)
カンタータ「憧れの瞳のもとへ」RV682(#)
フルート、弦楽と通奏低音のための協奏曲ト短調「夜」RV439(#)
ラッファエッラ・ミラネージ(ソプラノ(*))
ラウラ・コルッチ(フラウト・トラヴェルソ(+))
マヌエル・グラナティエロ(フラウト・トラヴェルソ(#))
マルコ・チェッカート(チェロ(**))
アッカデーミア・オットボーニ

STR 33859 \2180
フェルディナント・レバイ(1880-1953):ギター・ソナタ集
ギターとクイント・バスギターのための大二重奏曲(*/#)
シューベルトの子守歌による変奏曲(*)
ギター・ソナタ イ短調(+)
ギター・ソナタ ニ短調(*)
マッテオ・メーラ(ギター(+)、クイント・バスギター(#))
ロレンツォ・ミケーリ(ギター(*))
ウィーンに生まれ合唱指揮者・声楽作曲家として活躍しながら、ナチス・ドイ
ツのウィーン占領により失職し忘れされてしまったフェルディナント・レバ
イ。彼は600を超えるギターのための作品も書いていました。収録曲はすべて
世界初録音。

STR 33871 \2180
ミラノ音楽祭ライヴ Vol.2
ヤニス・クセナキス(1922-2001):Phlegra(1975)
エドガー・ヴァレーズ(1883-1965):Octandre(1923)
ファウスト・ロミテッリ(1963-2004):Mediterraneo I e II(1992)(*)
ヤニス・クセナキス:Anaktoria(1969)/ Dhipli Zyia(1952)/ Waarg(1988)
マリーケ・コステル(メゾソプラノ(*))
アスコ・アンサンブル
ステファン・アスブリー(指揮)

STR 33872 \2180
ミラノ音楽祭ライヴ Vol.3
ステファノ・ジェルヴァゾーニ(1962-):Meta della ripa(2002-2003)
ジャコモ・マンツォーニ(1932-):Ode(1982)/ Sembianti(2003)
アントン・ウェーベルン(1883-1945):Passacaglia Op.1(1908)
RAI国立交響楽団
ローター・ケーニヒス(指揮)




<ARS PRODUKTION>
ARS 38049(SACD-Hybrid) \2700
ヨゼフ・シェルプ(1894-1977):オルガン作品全集
オルガン作品I/オルガン作品II/オルガン作品III
オルガン作品IV/オルガン作品V
マルティン・シュメーディング(オルガン)
録音:2009年11月2-4日、ヴッパータール(ドイツ)、インマヌエル教会

ARS 38070(SACD-Hybrid) \2700
ウィーンのオーボエ四重奏曲集
フランチシェク・アダム・ミーチャ(1746-1811):オーボエ四重奏曲ハ長調
モーツァルト(1756-1791):オーボエ四重奏曲ヘ長調
フランチシェク・ヴィンツェンツ・クラマーシュ
[フランツ・クロンマー](1759-1831):オーボエ四重奏曲第2番ヘ長調
ヤン・クシュチテル・ヴァンハル(1739-1813):オーボエ四重奏曲ハ長調
アンサンブル・ラプソディ
ミヒャエル・ニーゼマン(オーボエ) ポーリン・ノブズ(ヴァイオリン)
レイチェル・イッサーリス(ヴィオラ) ニコラス・セロ(チェロ)
録音:2009年3月2-5日、ホンラート(ドイツ)、プロテスタント教会

ARS 38074(SACD-Hybrid) \2700
2010年 ショパン、シューマン、ヴォルフ
ショパン(1810-1849):
夜想曲変ニ長調 Op.27 No.2/3つのマズルカ Op.59
幻想ポロネーズ変イ長調 Op.61
シューマン(1810-1856):ダヴィッド同盟舞曲集
ヴォルフ(1860-1903):幼年時代より/マイスタージンガー・パラフレーズ
ウィリアム・ヨン(ピアノ)
録音:2009年10月、ヴッパータール




<PROPRIUS>
PRSACD 2053 \2300
シューベルト・アレンジメンツ
シューベルト(1797-1828)/マッツ・ベリストレム編曲:
ヴァイオリンとギターのためのソナタ ニ長調 D.384
(原曲:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第1番)
チェロ(またはヴィオラ、ヴァイオリン)とギターのためのソナタ イ短調 D.821
(原曲:アルペッジョーネとピアノのためのソナタ)
シューベルト/シューベルトあるいはアントン・ディアベッリ編曲:
フルート(またはヴァイオリン)とギターのための15のオリジナル舞曲
(原曲:ピアノのための36のオリジナル舞曲 D.365 から)
ヴェンツェスラウス・マティーカ(1773-1830)/シューベルト編曲:
フルート、ギター、ヴィオラとチェロのための夜想曲 Op.21
(原曲:フルート、ヴァイオリンとギターのための夜想曲)
マッツ・ベリストレム(ギター)
アンデシュ・ユーンヘル(フルート)
クリカン・ラーション(チェロ)
ニルス=エーリク・スパルフ(ヴァイオリン、ヴィオラ)
録音:ストックホルム、TeaterStudio Lederman、ライヴ




<SWEDISH SOCIETY>
SCD 1141 \2180
私は創造の神の卑しい僕 ヒレヴィ・マッティンペルト、アリアを歌う
チレーア(1866-1950):
オペラ「アドリアーナ・ルクヴルール」から 私は創造の神の卑しい僕
ヴェルディ(1813-1901):オペラ「オテッロ」から アヴェ・マリア
ベートーヴェン(1770-1827):ああ、不実な者 Op.65
モーツァルト(1756-1791):
どうしてあなたが忘れられましょう K.505(*)
誰がわが恋人の苦しみを知ろう K.582
リヒャルト・シュトラウス(1864-1949):
楽劇「ばらの騎士」から とうとう行ってしまった、あの高慢ちきな下卑た男
ワーグナー(1813-1883):オペラ「タンホイザー」から 全能のマリアよ
ウェーバー(1786-1826):オペラ「魔弾の射手」から
たとえ雲がおおい隠しても,どうして眠れましょう
カタラーニ(1854-1893):オペラ「ラ・ワリー」から 遠くへ行かないで
ヒレヴィ・マッティンペルト(ソプラノ)
ダーラ・シンフォニエッタ
ビャッテ・エンゲセット(指揮)
マッティ・ヒルヴォネン(ピアノ(*))
録音:2009年9月28日-10月2日、ファールン(スウェーデン)、
クリスティン・ホール

SCD 1142 \2180
チャイコフスキー(1840-1893):
交響曲第5番ホ短調 Op.64
ウプサラ室内管弦楽団
パウル・マギ(指揮)
録音:2005年9月22日、ウプサラ大学大講堂、ライヴ

SCD 1143 \2180
リムスキー=コルサコフ(1844-1908):
交響組曲「シェエラザード」Op.35
ウプサラ室内管弦楽団
パウル・マギ(指揮)
録音:2006年4月6日、ウプサラ大学大講堂、ライヴ

SCD 1144 \2180
ヴィルヘルム・ステーンハンマル(1871-1927):
管弦楽のためのセレナード Op.31
ウプサラ室内管弦楽団
パウル・マギ(指揮)
録音:2006年1月12日、ウプサラ大学大講堂、ライヴ

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10-04 No.17

2010年04月19日 16時15分55秒 | Weblog
<Tactus>
TC 530001 \2180
ラウラ・ペペラーラへのマドリガーレ ――
ルッツァスキ:香しい手袋を取り/ヴェルト:愛しいわが生命よ/アゴスティ
ーニ:香しい手袋を取り/ヴェルト:愛しいわが生命よ(チェンバロ演奏)
/アゴスティーニ:あなたの歌により/ルッツァスキ:やさしいそよ風に秘
められた歌、愛の鋭い矢、トッカータ、わが人の心,我々の愛が終わってしま
うのなら、嘆かないでわが心よ、おお春よ,とし若き季節よ、ああ,すぐに来て
ください,愛しい人よ/ヴィルキ:やさしくそよぐそよ風、泉よ,川よ,そよ風
よ、もし太陽と星のみを見るなら/アゴスティーニ:優しい調べのなかに、
ああ,心を奪うこの歌は、うれしげに小鳥はさえずる/フレスコバルディ:
トッカータ第9番
コンチェルト・セグレート
〔神谷美穂(ソプラノ)、シルヴィア・フリガート(ソプラノ)、シルヴィ
ア・ランバルディ(チェンバロ)〕
イタリアの詩人タッソーには"年若き巡礼者"、"第2の炎"と表現され、その
神々しき歌声でマントヴァを訪れた君主アルフォンソ2世の心を動かし、フェ
ラーラ宮廷における女流奏者のみのアンサンブルに歌い手として迎え入れら
れたラウラ・ペペラーラ。
これは、アルフォンソ2世の宮廷で誕生した史上初(と言われる)女流奏者の
みのアンサンブル"コンチェルト・デッレ・ダーメ"のため、そしてラウラ・
ペペラーラのためにタッソーやオルシーナといった詩人、ルッツァスキ、ヴェ
ルト、ヴィルキといった音楽家たちによって作詞、作曲された「マドリガー
レ」を集め、当時の"コンチェルト・デッレ・ダーメ"の演奏、存在を再現さ
せた画期的かつ斬新な録音なのである。
日本人ソプラノ歌手の神谷美穂や、日本を代表するカウンタテナー、彌勒忠
史もメンバーに名を連ねているコンチェルト・セグレートは、ルッツァスキ
没後400周年の2007年に結成されたイタリアのアンサンブル。
"1500年代後半のマドリガーレ"や"コンチェルト・デッレ・ダーメ"の演奏、
研究を行い続けてきたコンチェルト・セグレートが、16世紀のフェラーラ宮
廷で開催されていた貴族たちのための特別で美しきコンサートを鮮明に再現
してくれます ――。
2009年10月15日-17日、フェラーラでの録音。

TC 862704 \2180
ボッシ:ピアノ三重奏曲全集 ――
ピアノ三重奏曲第1番ニ短調Op.107
ピアノ三重奏曲第2番ニ長調Op.123《トリオ・シンフォニコ》
シューベルトリオ
ロッシーニ、ドニゼッティ、ヴェルディやプッチーニなどの"オペラ"が隆盛
を誇ったイタリアで、ズガンバーティらと共に敢えて"オペラ以外"の音楽の
復権に力を注いだマルコ・エンリコ・ボッシ(1861-1925)。
ナポリ音楽院、ボローニャ音楽学校、サンタ・チェチーリア音楽院の校長を
歴任したボッシの室内楽作品は、特にドイツの後期ロマン派からの影響がう
かがえる。
当時のイタリアで"オペラ"という牙城に敢然と立ち向かっただけに、ボッシ
の室内楽作品の完成度はかなりのもの。ボッシの音楽とイタリアのアンサン
ブル、シューベルトリオの演奏が、イタリアはオペラだけじゃないというこ
とを教えてくれます。

TC 862713 \2180
ボッシ:オルガンのための作品集Vol.3 ――
オルガン・ソナタOp.3a/6つのソナタ/大いなる喜びは真なるものOp.54
4つの小品Op.59
アンドレア・マシナンティ(オルガン)
コモ大聖堂のオルガニストという地位と栄誉を掴み、イタリアで初めてのコ
ンサート・アーティストとしての名声を得たマルコ・エンリコ・ボッシ。
現在では優れたオルガン作品の作曲家として高い知名度を誇るボッシのオル
ガン作品を、イタリア・オルガン作品のスペシャリスト、アンドレア・マシ
ナンティが、作曲者存命当時の1875年にジュゼッペ・ベルナスコーニによっ
て製作されたオルガンで弾いて荘厳に響かせる。大胆な和声進行なども、ボッ
シのオルガン作品の魅力。

TC 661913 \2180
A・スカルラッティ:鍵盤楽器のための作品全集Vol.3 ――
フーガ ニ短調/オルガン、もしくはチェンバロのためのトッカータ イ長調
/フーガ ハ長調/オルガンのためのトッカータ ハ長調/チェンバロのため
のトッカータ ハ長調/オルガンのためのトッカータ イ短調/オルガンのた
めのトッカータ ハ長調/オルガンのためのトッカータ ハ長調/トッカータ
ハ長調/フーガ ヘ短調/トッカータ第3番ト短調
フランチェスコ・タシーニ(オルガン)
ナポリ楽派の始祖アレッサンドロ・スカルラッティ(1660-1725)。この大家
が遺した未出版の鍵盤作品の研究、蒐集を行い、「Opera Omnia per
strumento a tastiera」として出版しているボローニャの出版社オルフェウ
ス・エディションと連動した鍵盤作品全集第3巻は、前2巻の"チェンバロ"か
ら"オルガン"へとシフト。
使用楽器は、イタリア、ピアツェンツァのサン・パオロ・アポストロ教会に
設置されているアントニオ・サンガリ1854年製オルガン。

TC 580608 \2180
フレスコバルディ:リチェルカーレとフランス風カンツォン ――
リチェルカーレ第1番/リチェルカーレ第2番/リチェルカーレ第3番/リチェ
ルカーレ第4番/リチェルカーレ第5番/リチェルカーレ第6番/リチェルカー
レ第7番/リチェルカーレ第8番/リチェルカーレ第9番/リチェルカーレ第10
番/カンツォン第1番/カンツォン第2番/カンツォン第3番/カンツォン第4番
/カンツォン第5番
フランチェスコ・タシーニ(オルガン)
イタリアの初期バロック時代、特に鍵盤楽器の発展に大きな影響を与えたジロ
ーラモ・フレスコバルディ(1583-1643)のリチェルカーレとフランス風カン
ツォン集。演奏には、イタリア、ボローニャのサン・プロコロ教会にあるバル
ダッサーレ・マラミーニ1580年製作、フランチェスコ・ザニン2009年修復の
オルガンを使用。

TC 526601 \2180
パドヴァーノ&スペリンディオ:オルガン作品全集 ――
パドヴァーノ:第6旋法によるトッカータ、第6旋法によるリチェルカーレ、
第1旋法によるトッカータ、第12旋法によるリチェルカーレ、第8旋法による
トッカータ/スペリンディオ:トッカータ第2番、第1旋法によるリチェルカ
ーレ、フランス風カンツォン(Un gai berger)、フランス風カンツォン、
第6旋法によるリチェルカーレ、フランス風カンツォン(Hor vienza vien)、
フランス風カンツォン(Petit fleur)、第3旋法によるリチェルカーレ、フ
ランス風カンツォン(Frais et gagliard)、トッカータ第1番
マルコ・ギロッティ(オルガン)
1553年に27歳という若さでヴェネツィアのサン・マルコ寺院のオルガニスト
に抜擢されたアンニーバレ・パドヴァーノ(1527-1575)と、その前年の1552
年にパドヴァ大聖堂のオルガニストに就任したベルトルド・スペリンディオ
(ca.1530-1570)という16世紀イタリアの天才オルガニストたちのオルガン
作品集を網羅。
フランチェスコ・ザニン2003年製のオルガンによる演奏。

TC 450002 \2180
ルネサンス時代ボローニャのミュージカル・フレスコ ――
ロッシーノ・ダ・マントヴァ:Lirum bililirum/マルケット・カラ:Poi
che in van/ニコロ・ピファーロ:Per memoria di quel giorno/ルドヴィ
コ・フォリアーノ:以前、運命の女神は/ピエトロ・パウロ・ボローノ:ラ
・トルジア/マルケット・カラ:Se amor non e/他
カペラ・ムジカーレ・サン・ジャコモ・マッジョーレ
ラファエロやミケランジェロが活躍した16世紀初期のイタリア。このイタリア
のボローニャで踊りや祭りと一緒に演奏された大衆音楽を集めたタクトゥスら
しいアルバム。




<Passacaille>
Passacaille 964
フランチェスコ・フェオ(1691-1761):ヨハネ受難曲(世界初録音)
ドロン・シュライファー(カウンターテナー/福音史家)、
クリスティアン・アダム(テノール/イエス)、
ミルコ・グァダニーニ(テノール/ピラト)、
バルバラ・シュミット=ガーデン(メゾ・ソプラノ)、
ロレンツォ・ギエルミ(指揮&チェンバロ)、
ラ・ディヴィーナ・アルモニア、ヴァレーゼ室内合唱団
夭折の天才作曲家ペルゴレージの親友であり、ナポリ楽派最大の作曲家の1人
とも称されている偉才、フランチェスコ・フェオの幻の大作「ヨハネ受難曲」
の蘇演&世界初録音がロレンツォ・ギエルミとラ・ディヴィーナ・アルモニア
によってここに実現!
1744年に作曲され、ナポリのフィリッピーニ図書館に所蔵されていた「ヨハネ
受難曲」は、福音史家、イエス、ピラトを"男声"に担当させるなど、ナポリ楽
派の伝統的な手法と斬新な手法を巧みに組み合わせたフェオの最高傑作である。
また、フェオの「ヨハネ受難曲」は、親友ペルゴレージの「スターバト・マー
テル」と"2作品で1組"として考えられていたのではないかという作品の価値、
優れた完成度を示す興味深い説も残されている。
フルカラー84ページのブックレットには、ユネスコの世界遺産にも登録されて
いるヴァレーゼのサクロ・モンテ(聖山)に遺されたバロックのモニュメントが
数多く掲載されており、音楽史の資料としても非常に価値が高い。
2009年3月28日-30日、北部イタリア神学大学(ミラノ)での録音
ブックタイプ仕様(ブックレット/フルカラー84ページ)

Passacaille 910
テレマン:序曲と組曲 ――
序曲変ロ長調《取引所》/組曲ト短調/組曲ハ長調
パウル・ドンブレヒト(指揮&オーボエ)、イル・フォンダメント
ベルギーの名オーボイスト、パウル・ドンブレヒトが1989年に結成したバロッ
ク・オーケストラ、イル・フォンダメントの代名詞でもある"テレマン"のレコ
ーディングの中から「序曲&組曲集」がリニューアル!
"2本のオーボエ、ファゴット、弦楽器と通奏低音"という編成のために作曲さ
れた3つの作品では、名手ドンブレヒトのバロック・オーボエの妙技、イル・
フォンダメントの冴えるピリオド・アプローチが全開。やはりドンブレヒトの
テレマンは一味違います!
※1996年7月、ヘント監督派神学校教会(ベルギー)での録音




<WHRA>
WHRA 6032 6枚組 \9900
ピアティゴルスキーの芸術(特典DVD付)
(モノラル)
グレゴル・ピアティゴルスキー(Vc)
CD1
サン=サーンス:チェロ協奏曲第1番
(ヒルスベルク指揮フィラデルフィア管1949年4月10日コロンビア未発表録音)、
シューマン:チェロ協奏曲(ライナー指揮NYP、1943年4月4日ライヴ)
エルガー:チェロ協奏曲(バルビロリ指揮NYP、1940年11月10日ライヴ)
CD2
シュトラウス:ドン・キホーテ
(ウォレンスタイン指揮LAP、1955年1月13日ライヴ)、
ブロッホ:シェロモ(ウォレンスタイン指揮LAP、1955年1月23日ライヴ)
CD3
ヒンデミット:チェロ協奏曲(ヒンデミット指揮CBS響、1943年12月15日ライヴ)、
ピアティゴルスキー:パガニーニの主題による変奏曲
(ヴォールヒース指揮NBC響、1945年5月11日ライヴ)、
サン=サーンス:白鳥(ヴォールヒース指揮NBC響、1951年6月18日ライヴ)、
サン=サーンス:アレグロ・アパッショナート
(ヴォールヒース指揮NBC響、1944年10月16日ライヴ)、
ルービンシュタイン:メロディ(ヴォールヒース指揮NBC響、1951年6月18日)、
ウェーバー:アダージョとロンド
(ヴォールヒース指揮NBC響、1945年10月16日ライヴ)、
ラヴェル:ハバネラ(コステラネッツ指揮CBS響、1943年4月4日)、
マスネ:エレジー
(ヴォールヒース指揮NBC響、ジェニー・トウレル、1944年10月16日ライヴ)、
クライスラー=ラフマニノフ:美しい人よ、私の為に歌わないで
(ジャン・ピアース+コステラネッツ指揮CBS響、1943年4月4日)、
サン=サーンス:チェロ協奏曲第1番抜粋
(ヴォールヒース指揮NBC響、1951年6月18日)
CD4
ボッケリーニ:ソナタ・ハ長調(ラルフ・ベルコヴィッツ、P 1940年代)、
ウェーバー:ソナタイ調(イボル・ニュートン、P1930年代HMV録音)、
ベートーヴェン:12の変奏曲作品66
(ルーカス・フォス、P 1955年6月14日 RCA録音)、
ベートーヴェン:ソナタ第2番(シュナーベル、1934年HMV録音)、
ブラームス:チェロ・ソナタ(ルービンシュタイン、1936年HMV録音)
CD5
グリーグ:チェロ・ソナタ
(ラルフ・ベルコヴィツ、1945年6月8日、コロンビア録音)、
ドビュッシー:チェロ・ソナタ(ラルフ・ベルコヴィツ=P、1947年12月9日)、
バーバー:チェロ・ソナタ(ラルフ・ベルコヴィツ=P、1947年5月29日)、
プロコフィエフ:チェロ・ソナタ
(ラルフ・ベルコヴィツ=P、1953年8月RCA録音)
CD6
ダヴィドフ:ロマンツェ
(ピアノ伴奏:カロル・スレーター、1925年ポリドール録音)、
ポッパー:蝶々
(ピアノ伴奏:カロル・スレーター、1925年ノルディックポリフォン録音)、
フォン・ゲンズ(ピアノ伴奏:カロル・スレーター、1924年ボックス録音)、
サラサーテ:サパティアード
(ピアノ伴奏:カロル・スレーター、1925年ポリフォン録音)、
ベートーヴェン:トリオ作品1-3メヌエット
(ピアノ伴奏:レオニード・クロイツァー、ヴァイオリン独奏:ヨゼフ・ヴォル
フシュタール1925年ポリドール録音)、
イッポリトフ・イワノフ:コーカサス組曲より
(エディット・ローランド管、1924年パルロフォン録音)、
グリンカ:エレジー
(ピアノ伴奏:カロル・スレーター?、ヴァイオリン独奏:ジョルジュ・ブーラ
ンジェ1927年ボックス録音)、
マスネ:タイスの瞑想曲
(ピアノ伴奏:カロル・スレーター、ヴァイオリン独奏:ダジョス・ベラ、
1927年パルロフォン録音)、
メンデルスゾーン:無言歌より五月の虻
(ピアノ伴奏:カロル・スレーター、1929年オデオン録音)、
モシュコフスキ:ギターラ
(ピアノ伴奏:カロル・スレーター、1927年パルロフォン録音)、
ポッパー:村の歌(ピアノ伴奏:カロル・スレーター、1927年オデオン録音)、
チャイコフスキー:悲しい心のみ
(ピアノ伴奏:カロル・スレーター、1927年オデオン録音)、
フランクール:ソナタ(ピアノ伴奏:イヴォル・ニュートン、1934年HMV録音)、
チャイコフスキー:感傷的なワルツ
(ピアノ伴奏:イヴォル・ニュートン、1933年HMV録音)、
ショパン:夜想曲(ピアノ伴奏:イヴォル・ニュートン、1934年HMV録音)、
ピアティゴルスキー:前奏曲、プロセッション(1947年コロンビア録音)、
ブロッホ:祈りを捧げる者(ラルフ・ベルコヴィッツ、1947年コロンビア録音)、
プロコフィエフ:
子供のための音楽より行進曲、ワルツ、ロメオとジュリエットより仮面
(ラルフ・ベルコヴィッツ、1945年コロンビア録音)、
スクリアビン:ロマンス(ピアノ伴奏:ラルフ・ベルコヴィッツ、1950年録音)、
グラナドス:ゴイエスカスより間奏曲
(ラルフ・ベルコヴィッツ、1950年RCA録音)、
ルーカス・フォス:カプリッチオ
(ピアノ伴奏:ルーカス・フォス、1950年RCA録音)
ボーナスDVDあり(テレビ映像など、演奏風景)
ピアティゴルスキー(1903-1976)は、ハイフェッツ、ルービンシュタインとの
「百万ドルトリオ」で知られるロシア出身、最終的にアメリカ人となった名
チェリストです。元来はフルトヴェングラー時代のベルリンフィル首席でも
あり、オーケストラの経験も豊富で室内楽にも目覚しい功績を残しました。
音色は大らかで華麗、アメリカで受けたのも頷けます。WHRAでは、未発表の
ライヴ放送録音を中心にここまで演奏を集大成。空前絶後のピアティゴルス
キー・プレミアム・コレクションと申せましょう。ヒンデミットが自ら伴奏
したチェロ協奏曲など今なお、これを超す演奏はないのではないでしょうか。
慎重なマスタリングが施され、良い音質です。




<M&A> 6枚組 \7920
ドメニコ・スカルラッティ:
練習曲1-15、練習曲16-30、パルマ第一巻-第2巻
カルロ・グランテ(P)
M&Aの新録音シリーズの中でも好評なカルロ・グランテによる録音。ドメニコ
・スカルラッティのチェンバロ・ソナタをベーゼンドルファー(スコダ所有の
名品)で演奏した美演です。こういう作品はどの曲を拾ってきくということで
はなく、全曲を流して楽しむものでしょう。ヨーロッパではヒットを記録した
名盤でございます。2009年録音

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10-04 No.16-1

2010年04月17日 00時49分36秒 | Weblog
<Hungaroton>
HCD 32648 \2080
リスト:4手のためのハンガリー狂詩曲
(1)第1番ヘ短調(原曲・第14番)
(2)第2番嬰ハ短調(原曲・第12番)
(3)第3番ニ長調(原曲・第6番変ニ長調)
(4)第4番ニ短調(原曲・第2番嬰ハ短調)
(5)第5番ホ短調(原曲・第5番)
(6)第6番変ホ長調(原曲・第9番)
デュオ・エグリ&ペルティス
リストはピアノ独奏のためのハンガリー狂詩曲を19曲残しましたが、そのなか
から6曲を弟子のドップラーの協力で管弦楽化しています。それに基づきリス
ト自身が4手連弾にも編曲していますが、何故かあまり知られていません。音
も厚くなり、興味深い対旋律など連弾の効果を最大限に発揮しています。ハン
ガリーのおしどり夫婦デュオ、エグリ&ペルティスは1902年製の珍しい箱型の
プレイエル・ピアノ演奏で有名となりましたが、ここでは通常のスタインウェ
イでリストならではの豪快な響きを生み出しています。またハンガリー的な味
わいも絶妙で、むせかえるような民族色を楽しめます。

HCD 32634 \2080
(1)リスト(ヴェイネル編):ピアノソナタ ロ短調(オーケストラ版)
(2)ヴェイネル:前奏曲、夜曲と悪魔的スケルツォ
(3)同:パッサカリア
(4)同:おもちゃの兵隊
ラースロー・コヴァーチ(指)
北ハンガリー・ミシュコルチ響
ドラティやショルティの師でもあったハンガリーの作曲家レオー・ヴェイネル
(1885-1960)。近年フンガロトン・レーベルが力を入れているため、かなりの
作品に接することができるようになりました。当アルバムはいずれもピアノ版
の存在する作品を収めていて、ヴェイネルの卓越したオーケストレーションの
手腕を示しています。1955年に編曲されたロ短調ソナタはCAviにも録音があり
ますが、今回はハンガリーのオーケストラが演じているのが魅力です。

HCD 32471/2 2枚組 \4160
ショパン:ポロネーズ全集
ポロネーズ第1ー第16番
マズルカ第52ー59番、第49番Op.68の4
アレックス・シラジ(Pf、1886/90製プレイエル・コンサートグランド)
1968年イタリア生まれのピアニスト、アレックス・シラジによるショパンのポ
ロネーズ全集。シラジはブダペストのリスト音楽アカデミーでラドシュ、ファ
ルヴァイに師事。フランスのフゾー社のショパン全集楽譜の責任者でもありま
す。当アルバムでは1886-90年頃に製作されたプレイエルのコンサート・グラ
ンドで演奏しているのに注目。ショパンの最初の作といわれるト短調のポロネ
ーズと、最後の作といわれるマズルカ第49番の両方が収録されているのも注目
です。

HCD 32474 \2080
ショパン:歌曲全集
乙女の願い/春/悲しみの川/酒宴/彼女の好きな/私の見えぬ所へ/使者
/美しい若者/メロディ/闘士/二人の死/いとしい人/望みなく/指輪/
花婿/リトアニアの歌/舞落ちる木の葉/魅惑/ドゥムカ/乙女の願い(初版)
/酒宴(初版)/舞落ちる木の葉(フォンタナ再構築版)
アリツィア・ヴェンゴジェフスカ=ウィスカード(Ms)、
アレックス・シラジ(Pf、1886/90製プレイエル・コンサートグランド)
ショパンはほとんどピアノ曲だけを作曲しましたが、全部で19曲の歌曲を残し
ています。いずれもポーランド語の歌詞に基づき、華麗でもオシャレでもあり
ませんが、ピアノ曲以上に祖国への思いや暗い心情を綴った、彼の真実の言葉
に満ちています。さらにこのアルバムは3つの作品の異版が収められているの
も貴重です。ポーランドの若手メゾのヴェンゴジェフスカ=ウィスカードは非
常に美しい声で、民俗音楽起源の作品での表現の巧さは絶品です。19世紀製エ
ラール・ピアノの響きの美しさも特筆。

HCD 32544 \2080
ライタ:弦楽四重奏曲全集 Vol.3
(1)弦楽四重奏曲第6番 Op.36(1942)
(2)同第8番 Op.53(1951)
(3)同第10番「トランシルヴァニア組曲」 Op.58(1953)
アウアーSQ
バルトーク、コダーイに次いでハンガリーの民俗音楽を研究して作品に採り
入れたラースロー・ライタ(1892-1963)は全10曲の弦楽四重奏曲を残していま
すが、その全集録音の第3集。アウアー四重奏団は1990年に結成された実力派。
緻密なアンサンブルが光ります。

HCD 32632 \2080
ブラス5
(1)ドブロヴァイ:金管五重奏曲第3番
(2)マダラース:ハシッド物語
(3)ティハニ:情景
(4)ラーング:前奏曲、3モービルと後奏曲
(5)ペルティス:セレナーデ・イン・イエロー
(6)ホローシュ:パヴァーヌとガリアルド
エヴァルト金管五重奏団【レヴェンテ・バコー(Trp)、アンドラーシュ・
コヴァルチク(Hrn)、ペーテル・マジャル、ローベルト・カーイプ(Trb)、
タマーシュ・ケレメン、アッティラ・ペレステギ(Tub)】
現代ハンガリーの作曲家による金管五重奏曲集。いずれも親しみ易いものばか
りで、フンガロトン社社長マーテー・ホローシュの作品も入っているのがお茶
目です。1996年にリスト音楽アカデミーの学生たちで結成したエヴァルト金管
五重奏団は、いずれもソリスト級の奏者の集まりで、舌を巻く巧さです。

HCD 32598/9 2枚組 \4160
20世紀の響き
(1)シェーンベルク:月に憑かれたピエロ
(2)ラヴェル:マダガスカル土民の歌
(3)ストラヴィンスキー:
バリモントによる2つの詩/日本の3つの抒情詩/シェイクスピアによる3つの
詩/4つのロシアの歌/ふくろうと子猫ちゃん
(4)アルマンド・トート;喜びの鳥(14の俳句)
(5)クリスティナ・メジェリ:瞬間イメージ
(6)カミロ・レンドヴァイ:森の歌
(7)マーテー・ホローシュ:上に落ちる葉
(8)ペーテル・トート:ロルカ歌曲集
イルディコー・イヴァーン(Sop)、
ゲルゲーイ・マツトゥズ、ゾルターン・コヴァーチ(指)
器楽アンサンブル、アウアーSQ、ブダペストSQ
ハンガリーの中堅ソプラノ、イルディコー・イヴァーンのリサイタル・アル
バム。歌唱はドイツ語(1)、フランス語(2)(5)(6)、ロシア語(3)、英語(3)の
シェイクピアのみ、ハンガリー語(4)(7)(8)と国際的。興味深いのはハンガリ
ーの女性作曲家メジェリの「瞬間イメージ」。2002年の作で、石川啄木や正
岡子規の俳句の仏語訳が歌詞となっています。




<haenssler>=SWR MUSIC=
【シュヴェツィンゲン音楽祭エディション】
93 704 \2250
モノラル
「1959年ピアノ・リサイタル / フリードリヒ・グルダ」
J.S.バッハ:カプリッチョ「最愛の兄の旅立ちに寄せて」変ロ長調BWV.992
ハイドン:アンダンテと変奏曲ヘ短調Hob.XVII-6
ハイドン:ピアノ・ソナタ第52番変ホ長調Hob.XVI-52
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第10番ト長調Op.14-2
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第31番変イ長調Op.110
フリードリヒ・グルダ(P)
録音:1959年6月3日シュヴェツィンゲン宮殿(ライヴ・モノラル)
2000年の歿後以来、グルダのリリースが盛んです。「初期RIAS録音集1950-
1959」(AU21404)と同じく、若きグルダがバリバリと猛烈な勢いでキャリアを
積み上げていたころに行われたシュヴェツィンゲンでのライヴ演奏は、J.S.
バッハとハイドンのソナタという初出のレパートリーを含むもので、けっし
て見逃せない内容です。
録音当時グルダ29歳。これが天才というものなのでしょうか。バッハのカプ
リッチョにおける沈潜のアリアもみごとで惹き込まれますが、それでもやは
りグルダといえばベートーヴェン。順に57年、58年とデッカへの第1回目の全
集セッション録音を経てのソナタ2曲は、こぼれ落ちるような煌めきと彫の深
さを兼ね備えた音色とともに、完成されたアプローチを実感させます。ちなみ
に、第10番は1967年のステレオ・セッション再録につづいて3種目。第31番は
全部で現状7種ある録音のうち4番目にあたるもの。
なお、1959年ウィーン、1968年ルガーノと2種のライヴ音源が存在するハイド
ンの変奏曲も初出の音源となります。

93 706 \2250
ステレオ
ブリテン:弦楽四重奏曲第3番Op.94
シューベルト:弦楽四重奏曲第14番ニ短調D.810「死と乙女」
アマデウス四重奏団
録音:1977年5月21日シュヴェツィンゲン宮殿、コンサートホール(ライヴ・ス
テレオ)
1947年に結成、1950年代から1970年代にかけて最盛期を迎え、英国を代表する
世界的アンサンブルとして活動したアマデウス四重奏団。1977年のシュヴェ
ツィンゲン音楽祭でのライヴは、このアンサンブルを知る方にとっては、たい
へん興味深いプログラムとなっています。
ブリテンの第3四重奏曲は、このライヴ演奏に先立つこと半年ほど前に、ほか
でもないアマデウスが世界初演を手がけた作品。1976年12月19日におこなわれ
たオールドバラ近郊のスネイプ、モルティングスでの世界初演に向けて、1976
年9月の段階で、アマデウスのメンバーはその準備にブリテンと共同作業をつ
づけていたエピソードが残されています。(ブリテン自身はその2週間前にすで
に他界していたため初演に立ち会うことはかないませんでした)。
そして、1956年2月のケルンでのライヴ・レコーディング(AN2160)や、1959年
を含め3度のセッション録音で知られる、シューベルトの「死と乙女」。ここ
での演奏も、きわめつけの演目にふさわしい出来栄えとなっています。

93 705 \2250
ステレオ
ハイドン:カンタータ「ナクソス島のアリアドネ」Hob.XXVIb-2
ムソルグスキー:歌曲集「子供部屋」
(ばあやと / 隅っこで / かぶと虫 / お人形と / おやすみの前に / 猫のマド
ロス / 木馬で出掛けた)
フォーレ:4つの歌曲
いなくなったひとOp.5-3 / マンドリンOp.58-1 / 月の光Op.46-2 / 捨てら
れた花Op.39-2
レスピーギ:3つの歌曲
いつかあのひとが帰ってきたら(1911)/ 霧(1906)/ストルネッロを歌う女(1906)
フランシスコ・ブラーガ:6つのノルデスチーナ歌曲(ブラジル民謡)
O'Kinimba / Capim Di Pranta(野良仕事の歌)/ Nigue Nigue Ninhas(子守歌)
/ S?o-Jo?o d?-ra-r?o(わらべ歌)/
A casinha pequenina(恋の歌)/ Engenho Novo(ある労働者の歌)
ロッシーニ:「タンクレーディ」より、アリア「大いなる不安と苦しみの後で」
テレサ・ベルガンサ(Ms)
フアン=アントニオ・アルヴァレス・パレホ(P)
録音:1985年5月6日シュヴェツィンゲン宮殿(ライヴ・ステレオ)
1935年マドリード生まれ、才色兼備で人気を博したメッツォ、ベルガンサの魅
力が詰まったすばらしいアルバムが登場します。1985年に行われた歌曲の夕べ
は、ハイドンにムソルグスキーから、アンコールのロッシーニに至るまで、あ
らためてレパートリーの広さを確かめられる内容ですが、さらに驚くべきはひ
とつひとつの完成度の高さ。ブラーガのゆたかな民俗色、やわらかな感触で夢
のようなフォーレと、ベルガンサは異なるパレットを使い分け、いきいきと描
写してゆきます。これはファンには一生の宝物になるに違いありません。




<PREISER>
PRCD 90762 3枚組 \\6240
MONO
モーツァルト:「ドン・ジョヴァンニ」
ジョージ・ロンドン(Bs-Br ドン・ジョヴァンニ) 
ワルター・ベリー(Bs レポレッロ)
ヒルデ・ツァデク(S ドンナ・アンナ) 
レオポルド・シモノー(T ドン・オッターヴィオ)
セーナ・ユリナッチ(S ドンナ・エルヴィーラ) 
エーベルハルト・ヴェヒター(Br マゼット)
グラツィエッラ・シュッティ(S ゼルリーナ) 
ルートヴィヒ・ウェーバー(Bs 騎士長)
ルドルフ・モラルト(指)
ウィーン交響楽団,ウィーン室内合唱団
録音:1955年
+ジョージ・ロンドン、モーツァルト アリア集
モーツァルト:
「フィガロの結婚」からのアリア(5曲)
「お前と別れる今、ああ娘よ」 K.513
「この美しい手に」 K.612
「彼に眼を向けて」 K.584
ブルーノ・ワルター(指)
コロンビア交響楽団
録音:1953年
名盤、モラルトの「ドン・ジョヴァンニ」が復活!モーツァルト生誕200年の
1956年に向けてレコード会社各社はモーツァルトのオペラ全曲録音に取り組ん
でいました。PHILIPS社はウィーン交響楽団とダ・ポンテ三部作を録音、「フィ
ガロの結婚」はカール・ベーム、「ドン・ジョヴァンニ」と「コジ・ファン・
トゥッテ」はルドルフ・モラルト(1902-1958)が担当しました。中でも「ドン
・ジョヴァンニ」は、ロンドンの誇り高く颯爽としたタイトルロールを筆頭
に、、ベリー、ツァデク、シモノー、ユリナッチ、シュッティ、ウェーバー
と、空前のオールスターキャスト。後にドン・ジョヴァンニで名を馳せるウィ
ーンの名バリトン、ヴェヒターがマゼットを歌っているのですから驚きです。
モラルトの颯爽とした気持ちよい音楽は、今聞いてもまったく古びておらず、
ウィーン交響楽団も素敵なウィーンの音色を放っています。1990年代初めに
CD化され、1993年には国内盤CDも出たことがありますが、その後15年以上入
手難だったこの名盤、復活を喜ぶ人は多いことでしょう。余白に、ロンドンが
ワルターの指揮で録音したアリア集を収録。

PRCD 20055 2枚組 \2700
MONO
プッチーニ:「トスカ」
アントニエッタ・ステッラ(S トスカ) 
ジャンニ・ポッジ(T カヴァラドッシ) 
ジュゼッペ・タッデイ(Br スカルピア)
フェルッチョ・マッツォーリ(Bs アンジェロッティ) 
レオ・パディス(Bs 堂守) ピエロ・デ・パルマ(T スポレッタ)
アントーニオ・サッケッティ(Bs シャルローネ)
ほか
トゥリオ・セラフィン(指)
ナポリ・サンカルロ劇場管弦楽団,合唱団
録音:1957年
幻の録音がついにCD化!1950年代にPHILIPSはナポリのサンカルロ劇場を用い
てオペラの録音をしましたが、その中でなぜかCD化されなかったのがこの「ト
スカ」。ステッラ、ポッジ、タッデイと、イタリアオペラのスター歌手を三人
も配し、スポレッタには名脇役デ・パルマ、そして指揮者は大御所セラフィン
と、超豪華。復活を喜びましょう!

PRCD 20056 2枚組 \2700
MONO
ドニゼッティ:「シャモニーのリンダ」
アントニエッタ・ステッラ(S リンダ)
チェーザレ・ヴァレッティ(T カルロ)
ジュゼッペ・タッデイ(Br アントーニオ)
フェドーラ・バルビエーリ(Ms ピエロット)
レナート・カペッキ(Bs ボアフレリー侯爵)
ピエロ・デ・パルマ(T 行政長官)
ジュゼッペ・モデスティ(Bs 司教)
トゥリオ・セラフィン(指)
ナポリ・サンカルロ劇場管弦楽団,合唱団
録音:1956年9月
PHILIPS録音。ステッラを筆頭に、ヴァレッティ、タッデイ、バルビエーリ、
カペッキ、デ・パルマと、よくぞこれだけ名歌手を揃えたもんだと言うくら
いの豪華キャストです。しかも指揮がセラフィンとくれば文句なし。PHILIPS
から1990年代の半ばに一度だけCD化されたことがありましたが、長らく廃盤。
粗悪な海賊すら入手難でしたので、嬉しい復活です。

PRCD 20057 2枚組 \2700
MONO
ロッシーニ:「モゼ」
ニコラ・ロッシ=レメーニ(Bs モーゼ)
ジュゼッペ・タッデイ(Br ファラオーネ)
アゴスティーノ・ラッザーリ(T エリゼーロ)
マリオ・フィリッペスキ(T アメーノフィ)
ピエロ・デ・パルマ(T アウフィーデ)
カテリーナ・マンチーニ(S アナイーデ)
プリーニオ・クラバッシ(Bs オジリデ)
ブルーナ・リッツォリ(S シナイーデ)
トゥリオ・セラフィン(指)
ナポリ・サンカルロ劇場管弦楽団,合唱団
録音:1956年6月
「モゼ」は、ロッシーニがパリのオペラ座のために作曲した「モイーズとファ
ラオン」(旧作「エジプトのモゼ」を大幅に改作したもの)がさらにイタリア語
に直されたもの。今日ではフランス語の上演が主流なので、イタリア語の録音
はかえって貴重です。イタリアオペラの巨匠セラフィンの指揮するロッシーニ
は珍しく、ライヴを含めても数種。この「モゼ」は、ロッシ=レメーニ、フィ
リッペスキ、タッデイと男声が充実しており、セラフィンのガッチリした音楽
ともども聞き応えがあります。ヒロインのアナイーデを歌うマンチーニは1924
年生まれ。カラスと同世代のイタリアのソプラノで、高い評価を得ていたもの
の、早くに病気引退したため録音が少なく、幻のソプラノと言われています。
これは彼女の全盛期の貴重な録音です。PHILIPSから1990年代の半ばに一度だ
けCD化されたことがあっただけなので、嬉しい復活です。

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10-04 No.16-2

2010年04月17日 00時48分58秒 | Weblog
<INTEGRAL>
MFCD 020 \2080
ベートーヴェン:ピアノソナタ集Vol.I
ピアノソナタ第1番 ヘ短調Op.2-1
ピアノソナタ第2番 イ長調Op.2-2
ピアノソナタ第3番 ハ長調Op.2-3
ペール・テングストラント(Pf)

MFCD 021 \2080
ベートーヴェン:ピアノソナタ集Vol.II
ピアノソナタ第4番 変ロ長調Op.7
ピアノソナタ第19番 ト短調Op.49-1
ピアノソナタ第20番 ト長調Op.49-2
ピアノソナタ第5番 ハ短調Op.10
ペール・テングストラント(Pf)

MFCD 0012 \2080
グリーグ:抒情小曲集より
エサ・ペッカ・サロネン:二分法:機械化
ステンハンマー:晩夏の夜
ペール・テングストラント(Pf)

MFCD 014 \2080
チャイコフスキー:くるみ割り人形組曲Op.71a(エコノム編曲)
アレンスキー:組曲第2番Op.23「シルエット」
ラフマニノフ:組曲第2番 Op.17
ペール・テングストラント、シャン=シャン・スン(Pf)



<Medici Arts>~EuroArts
20 54619(DVD-Video) \2180
44 mm(演奏)
47mm(ボーナス映像)
画面:4:3 NTSC
音声:PCM ステレオ
(1)メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64
(2)ブラームス:ハンガリー舞曲 第4番 嬰ヘ短調
(3)同:ハンガリー舞曲 第5番 ト短調
(4)サラサーテ:スペイン舞曲 第1番
(5)同:スペイン舞曲 第2番
(6)バッツィーニ:カラブレーゼ
【ボーナス映像】
“A Violinist in Hollywood”
“On the Encores”
メニューイン
(1)アンタル・ドラティ(指)、ハリウッド・シンフォニー・オーケストラ
(2)アンタル・ドラティ(ピアノ)
(3)‐(6)アドルフ・ベイラー(ピアノ)
収録:1947年、チャールズ・チャップリン・スタジオ、ハリウッド
1997年、ワルシャワ(ボーナス映像)
ハリウッド映画「Concert Magic」(1948)のために収録された、メニューイン
32歳の弾くメンコン全楽章の貴重な映像が発見されました。細かなヴィブラー
トと弓全体を使う大きなボーイングながら細部までコントロールされた奏法が
印象的な若きメニューイン。特に1楽章のカデンツァは力強く、通常フラジョ
レットで弾かれることの多い高音も押さえ、そして時代を感じる心地よいポル
タメントで旋律を歌う、音楽的にはもちろん技術的にも絶頂の演奏を見ること
ができます。この他、ドラティがピアノ伴奏をつとめたブラームスの小品な
ど、技巧的かつ情熱的な聴きごたえのある演奏が収録されております。ボー
ナス映像では、聞き手にハンフリー・バートンをむかえ、メニューインの人
生・キャリアについて、またハリウッドで収録された映像を見ながら、ヴァ
イオリンの技術、音楽レパートリー等、メニューインの軌跡をふりかえります。




<CALLIOPE>
CAL 9431 2枚組 \2700
J.S.バッハ:マタイ受難曲
ポール・アグニュー(T/ 福音史家)、
アラン・エーヴィヒ(Bs/ イエス)、
アラン・ブー(Br/ ユダ)、オルガ・パシフニク(S)、
ダミアン・ギヨン(C-T)、ドナ・ハヴァー(T)、
マルク・ブーシェ(Br)
ジャン=クロード・マルゴワール(指)
ラ・グランド・エキュリ・エ・ラ・シャンブル・デュ・ロワ
(王室大厩舎・王宮付楽団)
シャンブル・ドゥ・ナムール合唱団
録音:2009年4月6日(ライヴ録音)
マルゴワールによる「マタイ受難曲」の登場。スウィングしているというと語
弊があるかもしれませんが、通奏低音チームの推進力が際立った演奏です。全
体を通して、様々な登場人物の体温を、そしてイエスの体温をも感じる、血の
通った演奏。アリアではソリストに極めて柔軟に旋律を歌わせていて、アルト
の「憐れみたまえ」のアリアなども極めて自然に音楽が流れています。最後の
合唱曲も、荘厳さはもちつつも、深いフレーズの息の取り方で、共感しやすい
演奏。真正面から「受難」というテーマに立ち向かった他の演奏とはまた一線
を画した、温度を感じる受難曲となっています。




<K617>
K617 216 \2250
マテオ・フレチャ:エンサラダ集(プラハ、1581年)
1. エル・ボン・ジョルン(ペレ・アルベルヒ・ヴィラ)
2. エル・フエゴ(マテオ・フレチャ)
3. ラ・トルッラ(バルトム・カルセレス)
4. ラ・ルハ(ペレ・アルベルヒ・ヴィラ)
5. ラ・ボンバ(マテオ・フレチャ)
ラ・コロンビーナ
録音:2009年4月
エンサラダは、16世紀ごろのスペインにおいて宮廷を中心に流行した、一種の
こっけいなマドリガルです。名称は「サラダ」を意味し、その歌詞には諸国
(スペイン、フランス、イタリア、カタロニアほか)の俗語およびラテン語が、
任意にとりまぜられています。旋律にも、諸国の通俗的な歌が多く用いられ
ています。このエンサラダのもっとも高名な作曲家マテオ・フレチャによる、
1581年に出版されたエンサラダ集に収められた作品が聴けます。古きよき外
国の早口ことば歌の様相で、楽しい1枚です。

K617 218 \2250
エリザベト・クロード・ジャケ・ド・ラ・ゲール(1665-1729):
紅海の路(第1巻, 1708年)、トリオ・ソナタ第3番 ニ長調(1695年)
セバスティアン・ド・ブロッサール:
トリオ・ソナタ ト短調 SdB.222、サロモンのシュエット(SdB.71)、
リトルネロ(SdB.226)
ルネ・ドルアール・ド・ブッセ(1703-1760):ユディート(第1巻 1735年)
ル・タンドル・アムール
ルアンダ・シキエーラ(ソプラノ)
録音:2009年7月
フランスの音楽界に君臨していたリュリの死後、フランスには、イタリアなど
から新鮮な風が吹き込みました。この新しい風を受けて、このCDに収められて
いるような、作曲家たちの作品が生まれました。ジャケ・ドゥ・ラ・ゲール、
ブロッサール、ブッセの音楽がここよみがえります。

K617 220 2枚組(1枚価格) \2250
モンテヴェルデイ:聖母マリアの夕べの祈り(1610年)
ガブリエル・ガッリード(指)
アンサンブル・エリマ、エウフォニア声楽アンサンブル、
アントニオ・イル・ヴェルソ合唱団、マドリガリア合唱団、
レ・サクブティエ・ド・トゥールーズ
録音:1999年7月シチリア島エリーチェ/聖マルティヌス教会
K617 136の再発盤。力強さと透明な美しさを併せ持つ名盤、ガッリードの「聖
母マリアの夕べの祈り」復活です。心の底から真に祈っているような力強い
表情に圧倒されっぱなしの約2時間です。




<HUNGAROTON>
=バルトーク・ニュー・シリーズ=
HSACD 32510(SACD-Hybrid) \2300
バルトーク:弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽BB 114, Sz 106(1936)
録音:2008年10月11-13日ブダペスト、パレス・オブ・アーツ、
バルトーク・ナショナル・コンサート・ホール(セッション)
バルトーク:ディヴェルティメントBB 118, Sz 113(1939)
録音:2008年10月29-30日ブダペスト、パレス・オブ・アーツ、
バルトーク・ナショナル・コンサート・ホール(セッション)
バルトーク:ハンガリーの風景BB 103, Sz 97(1931)
録音:2008年10月30日ブダペスト、パレス・オブ・アーツ、
バルトーク・ナショナル・コンサート・ホール(セッション)
ゾルターン・コチシュ(指)
ハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団
コチシュと手兵ハンガリー国立フィルによるシリーズに屈指の人気曲「弦チェ
レ」が登場します。しかも、この「弦チェレ」と「ディヴェルティメント」に
ついては、弦楽セクションがハンガリーを代表するソリストたちを擁する特別
編成という、超強力なオマケ付き。
指揮のコチシュ以下、オール・スター・キャストの顔ぶれは、第1ヴァイオリ
ンに売り出し中の気鋭バルナバーシュ・ケレメン、同じく第2ヴァイオリンに
カタリン・コカシュ、コントラバスにイヴァーン・スタンコフ。そして、なん
とチェロには大家ペレーニも参加しており、いつも以上の凄みをきかせるスー
パー・ヴィルトゥオーゾ・オケへと変貌を遂げています。
ほかに、初期のピアノ曲からの編曲作である「ハンガリーの風景」も、オリジ
ナルのピアノ曲を熟知しているコチシュだけに、表現意欲の旺盛なアプローチ
が聴きものとなっています。




<harmonia mundi>
HMC 902019/20(2CD+1DVD) \3780
ショスタコーヴィチ:24の前奏曲とフーガ Op.87(全曲)
+DVD(クリスティアン・ルブレ制作によるメルニコフとシュタイアーのイン
タビュー)
アレクサンドル・メルニコフ(Pf)
ショスタコーヴィチ壮年期の「24の前奏曲とフーガ」はその巨大さ、深さ、
技術的難度ゆえ、ピアニストにとって最高峰のひとつとなっています。全曲
の録音も多くはなく、いまだに初演者ニコラーエワのものが超えるものなき
決定盤の地位を保っています。しかし、今回ロシアの俊英メルニコフがまさ
に命をかけてチャレンジした録音は驚くべき完成度で、この世のものとは思
えぬ域に達しています。この音楽的深み、さらに時折見せる暗黒の情念など
30代とは思えぬ成熟度、さらにニコラーエワにはない21世紀的な新しさなど、
どこをとっても非の打ちどころなし、ついにニコラーエワの盤を超える演奏
の出現と思えます。特典にクリスティアン・ルブレ制作のDVD付。第24番の実
演に加え、個人的にも親しい間柄のアンドレアス・シュタイアーをインタビュ
アーに、作品について約23分真摯に語る姿が収められていますが、両者とも
わかりやすい英語(日本語字幕なし)で、非常に興味深い内容となっています。
今年最衝撃のピアノCDのリリースと申せましょう。




<ACCENT>
ACCENT Plus
ACCENT(アクサン)の名盤再発シリーズのご案内です。

ACC 10017 \1280
ドニゼッティ:
「舟人」、「漁夫」、「ああ 思い出しておくれ、美しいイレーネ」
ベッリーニ:
アリエッタ「私のフィッレの悲しげなおもかげ」、アリエッタ「愛しいひと
はいつ来るのだろう」、アリエッタ「ゆかしい月よ」
シューベルト:「目の魔力」、「ごらん、あんなに月の明るいこと」
ロッシーニ:「この心を燃え上がらせた貴女」-タンクレディより
ベートーヴェン:「友情の幸せ」、「この暗い墓のうちに」、「愛の嘆き」
ルネ・ヤーコプス(C-T)
ジョス・ファン・インマゼール
(フォルテピアノ:トラウゴット・ベルント1837-40年製)
録音:1981年1月
ここに収録されている楽曲はベッリーニ、ロッシーニ、ドニゼッティなど18世
紀後半から19世紀前半のベルカント最盛期の音楽。これらの楽曲をカウンター
テナーのパイオニア的存在のルネ・ヤーコプスによる歌唱とインマゼールの伴
奏で収録。1981年の録音でCD初登場の貴重な音源です。
この時代のカウンターテナーはカストラートの登場により、日の目を見ず影に
隠れていました。しかし、その間カウンターテナーの技術は向上し、ファル
セットと胸声と融合させた歌唱を会得。ロッシーニは当時No.1カウンターテナ
ー、ジョヴァンニ・ダヴィデのために、彼の作品のテナー役のほとんどを書い
たと言われています。この時代のカウンターテナーについてヤーコプス自身が
ライナーで言及しています。
ヤーコプスはベルカント時代のカウンターテナーの演奏法を模索し、ファル
セットと胸声の音域をつなぐ歌唱法を生みだし表現の幅を広げ、ビロードの
ような美声を聴かせてくれます。

ACC 10001 \1280
18世紀ドイツのリュート音楽
J.S.バッハ:組曲ハ短調、アダージョBWV1001、フーガBWV1000
ヴァイス:組曲ニ短調
コンラート・ユングヘーネル(lute)
録音:1978年9月
旧品番:ACC 77801
ドイツ生まれのリュート奏者コンラート・ユングヘーネルによる18世紀ドイツ
のリュート音楽集。

ACC 10008 \1280
後期フランス・ヴィオール音楽集
シャルル・ドレ:組曲第2番、アントワーヌ・フォルクレ:組曲第3番
W.クイケン(Gamb)S.クイケン(Gamb)ロベルト・コーネン(Cemb)
録音:1978年11月
旧品番:ACC 67808
クイケン兄弟による後期フランス・ヴィオール作品集。美しい和声と繊細なロ
ココ調のシャルル・ドレとフォルクレの音楽を鮮烈に聴かせてくれます。

ACC 10030 \1280
ヴィルトゥオーソ・ロマンティック・オーボエ
シューマン:オーボエのための3つのロマンスOp.94、月の夜Op39-5(オーボエ編)
ヤン・ヴァーツラフ・カリヴォダ:サロンのための小品Op.228
ヨハン・ペーター・ピクシス:オーボエの大ソナタOp.35
パウル・ドムブレヒト(Ob)
ジョス・ファン・インマゼール(1850年製エラール)
録音:1983年4月
旧品番:ACC 78330
ドムブレヒトとインマゼールによる19世紀のオーボエ作品集。シューマンの
3つのロマンス、オーボエ奏者にはお馴染のカリヴォダのサロン小品、ドイツ
のピアニスト兼作曲家のピクシスの大ソナタなどオーボエの技巧が華やかに
展開される1枚です。

ACC 10037 \1280
フランスのオーボエ音楽集
オトテール:オーボエと通奏低音のための組曲集第2巻より第1番、第2番
フィリドール:オーボエと通奏低音のための組曲集第1巻より第5番
クープラン:王宮のコンセール第1番
パウル・ドムブレヒト(Ob) ヴィーラント・.クイケン(Gamb)
ロベルト・.コーネン(Cemb)
録音:1988年4月
旧品番:ACC 8537
オトテール、フィリドール、クープランのフランスのオーボエ作品集。パウル
・ドムブレヒトがバロック・オーボエの魅力を十分の引き出したアルバムです。

ACC 10140 \1280
ベルリン宮廷におけるフルート音楽
フランツ・ベンダ:ソナタ ホ短調
ヨハン・ヨアヒム・クヴァンツ:幻想曲、奇想曲集より
C.P.E.バッハ:ソナタ イ短調、ソナタ ニ長調
ヨハン・フィリップ・キルンベルガー:
 ソナタ ト長調、テンポ・ディ・メヌエット
ヨハン・ゴットリープ・グラウン:トリオ
フランク・トインス(フルート・トラヴェルソ) 
エヴァルト・デマイヤー(Cemb)
録音:2000年2月
旧品番:ACC 20140

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10-04 No.15-1

2010年04月15日 14時54分17秒 | Weblog
<EMI CLASSICS>
CDC-6090042 \1800
キングズ・カレッジ合唱団/キングズの一年間
1.ペルト:マニフィカトーアンティフォンズ:O Weisheit
2.ペルト:マニフィカトーアンティフォンズ:O Immanuel
3.フランシスコ・ゲレーロ:Canite Tuba
4.パレストリーナ/ジョン・ディクソン(トランスクリプション):
Hodie Christus natus est
5.タヴァナー:Away in a Manger w/セバスティアン・ジョンズ(トレブル)
6.プーランク:星を見て
7.ラッスス:Videntes Stellam Magi
8.エッカルト/ジョフリー・ウェッバー編、トラウトベック訳詩:
When to the Temple
9.ホルスト:Nunc Dimittis(シメオンの賛歌) 
w/ジョン・ウィンペニー(トレブル)
10.アッレグリ/ラッター編:ミゼレーレ 
w/ジョン・ウィンペニー、セバスティアン・ジョンズ
(トレブル)、サイモン・チェンバース(バス)
11.バーバー:アニュス・デイ w/セバスティアン・ジョンズ(トレブル)
12.ピーター・フィリップス:Surgens Jesus
13.チャールズ・ウッド/J.M.ニール訳:復活の日
14.ビクトリア/ブルーノ・ターナー訳:Ascedus Christus in altum
15.スタンフォード:Coelos ascendit hodie 作品38 
16.タリス:汝のほかにわれ望みなし
キングズ・カレッジ合唱団、ケンブリッジ
スティーヴン・クローベリー指揮
20Pブックレット
キングズ・カレッジによるキリスト教の1年間の行事にちなんだ新旧の合唱作
品の新録音。
待降節(Advent)から昇天節(Ascension)までの1年間にキングズ合唱団が歌う合
唱作品。待降節、クリスマス、キャンドルミサ、四旬節、復活祭、昇天節、そ
して通常の教会活動に使用される合唱作品で、アッレグリの「ミゼレーレ」、
バーバーの弦楽ためのアダージョを編曲した「アニュス・デイ」、タヴァナー
の’Away in a Manger'(初録音)などが注目曲です。

CDC-6886262 \1800
ハワード・グッドール/四季
1.四季-弦楽合奏とチェロのための組曲:秋
Russet fall-Charcoal burning-Cider harvest-Poppies
2.四季-弦楽合奏とチェロのための組曲:冬
Sepia landscape-Frozen light-Storm warnings-Solstice night-Snow carpet
3.四季-弦楽合奏とチェロのための組曲:春
Ripening seed-Emerald dawn-Migrants' return-Rebirth
4.四季-弦楽合奏とチェロのための組曲:夏
Cornflower sky-Racing green-End of the pier-Dippers
ハワード・グッドール(作曲、プロデュース)
ボジダール・ヴコティツ(チェロ)
ティペット四重奏団
マリアナ・シマノフスカ(ハープ)
ジュエル・ケース、8P折り型ブックレット
英国のTV、ラジオの音楽作品の作曲、プロデュースで大活躍中のグッドールが、
英国ITVチャンネルのドキュメント番組「Britain through the Seansons」の
ために書き下ろしたサウンドトラック音楽。グッドールは「Mr.ビーン」の音
楽を手掛け日本でもお馴染み。




<T2 Entertaiment>
●HOUSE OF CLASSICS
T2 220108(11CD+DVD) \2700
SANCTUS 宗教曲名曲集
J.S.バッハ:マタイ受難曲、ヨハネ受難曲
ヘンデル:メサイア
ステファン・クレオバリー指揮、ブランデンブルグ・コンソート、
キングスカレッジ合唱団
ペルゴレージ:スターバト・マーテル 
ジュリア・ビショップ、
ジョアンナ・パーカー(Vln)ペーター・ウィスキン(Vla)
ジョアンナ・リヴィン(Vc)ティモシー・ブラウン(Org)
ヴェルディ:レクイエム
イヴァン・マリノフ指揮、ソフィア国立歌劇場管弦楽団
モーツァルト:レクイエム
ニコル・マット指揮、
プフォルツハイム南ドイツ室内管弦楽団、ヨーロッパ室内合唱団
フォーレ:レクイエム
ピーター=ヤン・リューシンク指揮、ハンガリアン室内管弦楽団
DVD:J.S.バッハ:マタイ受難曲(原盤:ブリリアントレーベル)
※このDVDはPAL方式となっております。

T2 220109 2枚組 \680
Chorus 合唱名曲集
ヘンデル:メサイア、ヴェルディ:トロヴァトーレ、ナブッコ、J.シュトラウス:
ドナウ、シューベルト:アヴェ・マリア、グリーンスリーヴス、カリンカ、他
ヴァリアスアーティスツ

T2 220128 10枚組 \2450
ヴィヴァルディ:作品集
和声と創意の試み(四季) 
エンリコ・カサッツァ(Vln)ラ・マニフィカ・コムニタ
調和の霊感 イ・フィラルモニチ
弦楽のための協奏曲集RV154、367、578、124、302、522
コンチェルト・イタリアーノ
室内協奏曲集 RV105、86、101、107、103、97
イル・ジャルディーノ・アルモニコ
協奏曲集RV562a、576、566、538、569
モード・アンティクォ
マンドリン協奏曲RV460、554 マリピエロ・アンサンブル
チェロソナタRV46、42、44 デ・ホーホ(Vc)、RV47、41、43、45、40
ヤープ・テル・リンデン(Vc)
フルートソナタ全集 コンセルト・ムジコ

T2 220130 \950
ロシア正教会の合唱曲集
ヴィヴィアン・クロチコフ指揮
ブルガリア混声合唱団
ミロスラフ・ポプサヴォフ指揮
ソフィア正教会アンサンブル

T2 220142 \950
Christmas Classics クリスマス・クラシックス
アンドレ・リュウ(Vln)

T2 220180 5枚組 \1350
クラシカル・トップ100
ヴァリアスアーティスツ
クラシック音楽で特に有名な曲を集めたオムニバス集




<Harmony>
HCC 2027 \3000
アレンスキー:ピアノ三重奏曲第1番
アレンスキー:セレナーデ
クライスラー:ウィーン風小行進曲 (Vln独奏)
ドヴォルザーク:森の静けさ(Vc独奏)
西江辰郎(Vln)原田哲男(Vc)中川賢一(pf)





<ANALEKTA>
ANALEKTA 2 9975 5枚組 \4050
ベートーヴェン:交響曲全集
ジャン=フィリップ・トランブレ指揮
フランス・カナダ管弦楽団

ANALEKTA 2 8731 \2080
アルヴォ・ペルト:ポートレート
スマ、ベンジャミン・ブリテンへの追悼歌、ダブラ・ラサ、巡礼の歌、
モーツァルト=アダージョ、鏡の中の鏡
アンジェル・デュボー(Vln)ラ・ピエタ

ANALEKTA 2 9966
フランチェスカ・カッチーニ:声楽曲集
シャノン・メルセル(Sop)

ANALEKTA 2 9959 \2080
Viola d'amore
バロック時代の作曲家によるヴィオラダモーレ演奏集
テレマン:トリオ・ソナタより
ビーバー:パルティータVII
グラウプナー:三重奏曲
J.S.バッハ:ヨハネ受難曲より
クリスティアン・ペツォールト:パルティータ
エレーヌ・プラウフ(Vla)

ANALEKT 2 9121 \2080
AHandel in Darmstadt
ヘンデル:
シャコンヌHWV.435a、ソナタHWV.427a、組曲HWV.443、434、440、
ソナタHWV.579、パルティータHWV145
ジュヌヴィエーヴ・ソリー(Cemb)

ANALEKTA 2 9769 \2080
聖母賛歌 - グレゴリア聖歌集
アノニマス

ANALEKTA 2 9980 \2080
リスト:巡礼の年第1年「スイス」
アンドレ・ラプラント(pf)

ANALEKTA 2 9927 2枚組 \3380
カナダの才能ある若き演奏家たち
ヴァリアスアーティスツ
マリー=ニコル・ルミュー、ジェームズ・エーネス、ネーレ・オラマニアン、
マリアンヌ・フィセ、ジャン=フィリップ・トランブレ、
アンサンブル・カプリース、アンジェル・デュボー、グリフォン・トリオ、
アンドレ・ラプラント、ルイス・キリコ、ヴァレリー・ミロ、
ジャン=フランソワ・ラポワント




<LYRINX>
LYR 272 2枚組 \3960
「バルビゼ未発表録音集」
[CD1,モーツァルト作品集]
(1)「ああママに言うわよ」による12の変奏曲(キラキラ星変奏曲)ハ長調 K.265
(2)ピアノ・ソナタ第12番 ヘ長調 K.332
(3)幻想曲 ハ短調 K.475
(4)ピアノ・ソナタ第14番 ハ短調 K.457
[CD2,バッハ・シューマン・シャブリエ・グダロー]
(5)バッハ:イタリア協奏曲BWV.971
(6)シューマン:「謝肉祭」Op.9
(7)シャブリエ:気まぐれなブーレ/村の踊り/スケルツォ=ヴァルス
(8)グダロー:素描ワルツ
ピエール・バルビゼ(ピアノ)
録音:1979年(村の踊り,スケルツォ=ヴァルス),
1980年(モーツァルト,シューマン,気まぐれなブーレ),1982年(バッハ),
チリ生まれのフランスの名ピアニスト、ピエール・バルビゼ(1922-1990)の未
発表録音集。曲としてバルビゼが他に録音を残していないものも多い。明快闊
達で確固たる自信に満ちた音楽は潔く、また彼が愛したマルセイユの南欧的開
放感も感じられ、たいへんに気持ちがよい。

LYR 2257(SACD-Hybrid) \2250
フォーレ:歌曲集
「イヴの歌」 Op.95(楽園,最初の言葉,燃えるような薔薇,輝く神のように,
白い暁,生命の水,目覚めているのか、陽の光のような私の香ぐわしさよ,
白い薔薇の香りの中で,黄昏,おお死よ、星屑よ)/
「閉ざされた庭」 Op.106(聞きとどけ,あなたが私の眼を見つめる時,使者の
女,私はあなたの心に身を置くだろう,ニンフの神殿で,薄明りの中で,私に
とって大切なもの,砂の上の墓碑銘)
4つの歌 Op.51(涙,墓地にて,憂鬱,薔薇)
2つの歌 Op.76(消え去らぬ香り,アルペジオ)
「ある日の詩」 Op.21(出会い,いつまでも,さようなら)
ミレイユ・ドランシュ(ソプラノ)
マリー=ジョゼフ・ジュード(ピアノ)
録音:2007年9月16-18日,
ドランシュは、フランスで今もっとも注目されているソプラノの一人。1962年、
東フランスのミュルーズ生まれ。バロック音楽のソプラノとしてマルク・ミン
コフスキから重用されるなど、古楽系のイメージが強いかもしれないが、近代
フランス音楽も非常に得意としている。ここでのフォーレもたいへんに素晴ら
しい。ドランシュの声は瑞々しく潤いがあり、あくまで透明でありながら濃厚
なロマンティシズムも湛えている。ソプラノによって歌われたフォーレの歌曲
集では、近年でも出色の出来栄えだろう。ジュードの伴奏も見事だ。




<DORON>
DRC4013 \2080
-Legendary Artistsシリーズ-
(1)メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲
(2)シベリウス:ヴァイオリン協奏曲
イヴリー・ギトリス(Vn)、
(1)デヴィッド・ジョセフォヴィッツ(指揮)、
(2)アントニオ・デ・アルメイダ(指揮)
モンテカルロ国立歌劇場管弦楽団
録音:1978年6月13、14日モンテカルロ
イヴリー・ギトリス(1922-)全盛期のメンデルスゾーンとシベリウスの協奏曲
のカップリング。ギトリスはロシア系ユダヤ人を両親にもつイスラエルのヴァ
イオリニストで、近年は超ベテラン・ヴァイオリニストとして味わい深い演奏
をしております。しかし、以前は超絶技巧を持つ個性派ヴァイオリニストとし
て知られておりました。最近の技巧派ヴァイオリニストにはすっかり聴かれな
くなった情熱的な歌いっぷりはギトリスならではのもの。メンデルスゾーンで
はその歌謡性を余すところなく発揮、シベリウスではロシア系の血が騒ぐのか、
北国の暗い叙情をこれでもかと言わんばかりに泣きまくり、歌いまくります。

DRC3048 \2080
マーラー:交響曲第1番《巨人》
エルヴェ・クロプフェンシュタイン指揮
ジュネーヴ交響楽団
録音:2008年11月23日,ジュネーヴ,ライヴ
指揮のエルヴェ・クロプフェンシュタインは1957年フランス生まれ。ローザン
ヌ音楽院で学んだ後、ヘルムート・リリンク、ピエール・デルヴォーという異
なる個性の指揮者に指揮を学んだ。近年はベルリン交響楽団、プラハ交響楽団、
ローザンヌ室内管弦楽団の指揮台に度々立っている。1989年からジュネーヴ交
響楽団(1977年創立)を率いて20年以上にもなる。




<TUXEDO>
TUXCD1213 \1250
シューベルト:
付随音楽「ロザムンデ」D.797(Op.26)
ペーター・マーク指揮
フィルハーモニア・フンガリカ、
オクサナ・ソヴィアク(Sop)、
フィルハーモニア・ヴォーカル・アンサンブル
録音:1970年,ADD、60'14
ペーター・マークが隠遁生活を終え現場復帰して5年ほど経ち気力も充実して
いた1970年の録音。VOX音源で何度かCDされたこともある名盤です。マークは
VOXレーベルへ交響曲全集や序曲集を録音するなど、シューベルトを得意とし
ておりました。この「ロザムンデ」も力強い金管の出だし、叙情的な弦楽パー
ト、起伏に満ちたこの作品をマークは情感たっぷりに歌い上げます。ヴァイオ
リンのメロディをまるでオペラ・アリアのように歌わせ、オーケストラの響き
は大きな河のように悠々と流れます。速い部分はARTSレーベルのモーツァルト
を思わせる軽やかさです。今は絶滅したが、ある時代には確かに存在した真の
教養人による、音楽への愛にあふれた名盤です。

TUXCD1214 \1250
ヴィヴァルディ:協奏曲集《四季》
ザ・ヴィヴァルディ・プレイヤーズ
録音:1969年,ADD
これが録音された1969年といえばすでにイ・ムジチによる四季が大評判になり、
多くのレコード会社、アンサンブルが後を追うように四季を録音したものだっ
た。当時はまだピリオド楽器による時代考証に基づいた演奏はほとんどなく、
この録音もモダン楽器に近代奏法によるものだが、ロマン的な情緒にあふれた
ムード音楽すれすれの華麗な演奏になっている。ソリストが明記されていない
が、情感豊かでかなりの名手である。1969年だが極めて質のよいステレオ録音。




<ARTS>
47754-8(SACD-Hybrid) \2080
ボッケリーニ:
(1)チェロ協奏曲第10番二長調G.483
(2)チェロ協奏曲第2番(第6番)二長調G.479
(3)チェロ協奏曲第3番(第7番)ト長調G.480
(4)チェロ協奏曲第9番変ロ長調G.482
ウェン=シン・ヤン(チェロ)
ゲオルグ・エッガー指揮
ボルツァーノ弦楽アカデミー
録音:1999年7月ボルツァーノ、イタリア,DSD、78'01
通常盤47568-2で出ていたもの
元バイエルン放送響の首席チェリストで現在はソリストとして活躍するウェン
=シン・ヤン。毎年のように来日し、その深い音色や色彩感、万全なテクニッ
クと文句なしの素晴らしさにじわじわとファンが増えています。このディスク
は1999年に録音されたもので、10曲以上あると言われるボッケリーニのチェロ
協奏曲のなかから、グリュツマッハー版の原曲として知られる第9番を初め4曲
を収録。細かい音でも粒立ちがよく、歌うところは朗々と歌う胸のすく名演奏
です。ボッケリーニのチェロ協奏曲を初めて聴くにもうってつけです。SACD化
でオーディオ・ファンにもオススメです。

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10-04 No.15-2

2010年04月15日 14時53分43秒 | Weblog
<NEOS>
NEOS10806(SACD-Hybrid) \2650
ヘルムート・ラッヘンマン(b.1935):
(1)グラン・トルソ-弦楽四重奏のための音楽(1971/76/88)
(2)弦楽四重奏曲第3番《グリド》(2001)
弦楽四重奏曲第2番《精霊の踊り》(1989)
シュタードラー四重奏団
録音:2007年7月,ベルリン
ラッヘンマンの弦楽四重奏曲集はKAIROSにアルディッティ四重奏団の同一カッ
プリングがあるが、こちらは彼らより世代が若いカルテットによる清新ともい
えるラッヘンマン。アルディッティの緊迫した音楽作り(作品自体が緊張を強
いるので当然なのだが)と比べるとこちらは既にラッヘンマンを現代の古典と
みなし、その演奏には余裕が感じられる。弦楽四重奏曲第2番《グリド》では
作曲者自身の円熟も相俟って軋む音の彼方に豊かな抒情が拡がる。

NEOS10817(SACD-Hybrid) \2650
(SACDハイブリッド)
ヴォルフガング・リーム(b.1952):
《ヴィジリア》(徹夜祷)(2006)
-6人の声とアンサンブルのための
コールヴェルク・ルール(混声6重唱)、
ルペルト・フーバー指揮
アンサンブル・モデルン
録音:2009年4月エッセン
ヴィジリアとは、献身的な見守りなどの目的のため夜を徹することを指すキリ
スト教の礼拝の儀式である。リームはこれまでのエネルギッシュな作風から一
転して静かな祈りの音楽という意外な方向へ向かい始めた。金管の陰鬱な導入
に続き、闇の中にたなびく清冽な合唱の祈りのハーモニーは天上からの声かと
思えるほど美しい。何箇所かアンサンブルによる緊張した音楽が登場するが、
全体に静かで沈痛な趣きの祈りの音楽が続く。

NEOS10940(SACD-Hybrid) \2650
(SACDハイブリッド)
マティアス・アルター(b.1964):無伴奏作品集1993-2007
(1)ソロ2007《対話》(2007)/(2)ソロ2002(2002)
(3)声(1995)/(4)ソロ1993(1993/2009)
(5)カデンツァ(2005)
(6)3つのピアノの小品(1999)
(7)カンタンド(歌)(2006)/(8)ムジカ(2000)
(9)ソロ2001(2001)
(10)ソロ2006《カンタンド-レチタンド(暗誦)》(2006)
(1)V.ブラゴイェヴィッチ(アコーディオン)
(2)(7)パトリシア・コパチンスカヤ(Vn)
(3)O.ダーベレイ(Hrn)
(4)セリーネ・エレーロ(リコーダー)
(5)(10)トビアス・モスター(Vc)、
(6)クリスティーネ・スティッゼ(Pf)
(8)シルヴィア・ノッパー(S)
(9)ボリス・プレヴィシッチ(fl)
録音:2009年3月チューリヒ
アルターはバーゼル室内管弦楽団に所属するオーボエ奏者であり、作曲とオー
ボエをハインツ・ホリガーに師事した。これらの作品はオーケストラの仲間を
想定して書かれた。難易度の高いヴィルトゥオーゾ性、特殊奏法によって作ら
れる特異な音響が巧みに構成されている。リコーダー・ソロのためのソロ1993
における呪術的でデモーニッシュな魅力は現代の魔笛というに相応しい。また
人気のヴァイオリニスト、コパチンスカヤが参加している点も注目。

NEOS10925 \2500
「たぶん」-ヨゼフ・アントン・リードル(b.1927/29?)作品集
(1)bschat,terschied(2006/2007)
(ピアノ、打楽器、手拍子、足踏み、話し声、ピッコロのための)
(2)ガラスの再生/第2稿(1974-1977)(アンサンブルのための)
(3)たぶん/デュオ(1963/68/70/2008)
(話し声、呼吸音、水の音、ホイッスル、口元の音、ライヴ・エレクトロニク
スのための)
(4)流出・トレース・沈殿物・残響(2001-2003)(ピアノのための)
(5)ギター、古代シンバル、太鼓と語りのための小品(1960/1962)
(6)5つの助言におけるインヴェンション(2004)(2つのマリンバのための)
(7)euzeul?s?kut(2006/07)(ピッコロ、ピアノ、手拍子、足踏みのための)
(8)Lautgedichtfolge h](2人の話し手のための)(2006-2007)
(9)ガラスの再生/第1稿(アンサンブルのための)(1974-1977)
J.P.シュルツェ(Pf)、S.ブルム(Perc)、M.レンツ(話し手)、
H.リルメイヤー(Gtr)、後藤えりな(マリンバ)、
T.ハシュトライター(マリンバ)、
ヨゼフ・アントン・リードル指揮
アンサンブル
録音:2004-2009年
久々の「いっちゃっている」作曲家の登場である。《たぶん/デュオ》は話し
声、呼吸音、水の音etc...要は伝統的な意味での音楽とは無縁のあらゆる音と、
人声を電気的に加工したりしなかったりで構成したミュージック・コンクレー
ト的な作品で、「おえ-」という声がした直後に水がびちゃびちゃする音がし
て、どう考えても飲み会の後の醜態の音にしか聴こえなかったり、うがいを
する音がしたりと破茶滅茶である。かと思えば「ガラスの再生」はガラス系、
金属系の打楽器のサウンド・オブジェ的作品で、そのシュールで涼しげな音
響が心地よい。「Lautgedichtfolge h]」(何故かタイトルの最後に括弧とじ
がある)は音楽というよりむしろ前衛演劇作品でドイツ語の狂気に満ちた二人
の男の会話(ののしり合い?)が続く。リードルは1927年か1929年(生年が定か
でないというのも凄い)ミュンヘンに生まれ、音楽をカール・オルフとヘルマ
ン・シェルヘン(!)に学んだ。その後ジーメンスの電子音楽スタジオで研鑽
を積む。こうした経歴が彼の音楽をほかの誰とも譬えられない作風を生み出
したのだろう。タイトルの一部にアンダー・ラインが引いてあったり、翻訳
不能な造語だったりと、とにかく怪しい。

NEOS11021 \2500
ニコラウス・ブラス(b.1949):ソングラインズ(2006/2007)
-無伴奏弦楽器のための
【プロローグ(Va)/ソングラインズI(Vn)/インターミッション(Va)/ソング
ラインズIII(Va)/ソングラインズIV(Vn&Cb)/ソングラインズV(Vc)/エピロ
ーグ(Cb)】
ヘルゲ・スラーット(Vn)、
クラウス=ペーター・ヴェラーニ(Va)、
エリク・ボルジル(Vc)、
フランク・ライネッケ(Db)
録音:2007-2009年
ソングラインズとはオーストラリア先住民の創世神話ドリーム・タイムと関係
のある言葉で、彼らはソングラインズと呼ばれる、歌に詠み込まれた独特な地
図とともにオーストラリア大陸を移動すると言われる。この作品はその神話に
霊感を受けて作曲されたソロ弦楽器によるいわば音楽の旅である。ブラスはラ
ッヘンマンに作曲を師事、室内楽を中心に多くの作品を発表している。曲は特
殊奏法も交えるものの、しなやかに変化してゆく旋律的運動の中に硬質の抒情
が感じられる。




<MEMORIES>
MR2143/2144 2枚組 \3380
(モノラル)
ブラームス:
ヴァイオリン協奏曲
(イエフディ・メニューイン独奏、ルツェルン祝祭管、1949年8月ライヴ)
ヴァイオリンとチェロの二重協奏曲
(ヴィリー・ボスコフスキー:ヴァイオリン独奏、エマヌエル・ブラベッツ:
チェロ独奏、ウィーンフィル、1952年1月27日ライヴ)
ピアノ協奏曲第2番
(エドヴィン・フィッシャー:ピアノ独奏、ベルリンフィル、1942年11月8日ラ
イヴ)
ハイドン変奏曲(ウィーンフィル、1952年1月27日ライヴ)
フルトヴェングラー指揮
フルトヴェングラーはブラームスに並々ならぬ共感を持ち歴史に残る演奏を
数々繰り広げました。高く評価されるのは交響曲の演奏ですが、今回は協奏曲
に焦点を当てた好企画です。メニューインが輝いていた時代のヴァイオリン協
奏曲は見事な伴奏ぶりでフルトヴェングラーが如何にこの曲を熟知しているか
わかります。二重協奏曲は、ウィーンフィルのメンバーをソリストに起用し、
ワルツ演奏で名高いボスコフスキーの艶やかで感傷的なヴァイオリンの音色が
存分に味わえます。ブラベッツもクナッパーツブッシュなどに愛された名手で
す。ウィーン風奏法とはこういうものかと感慨も新たです。気心の知れた仲間
同士という感じのフルトヴェングラーのドライヴが心地良い快演です。余談で
すが、ウィーンフィルの二重協奏曲はとても少なく、メンバーがソリストの演
奏もこれが唯一です。フィッシャーとのピアノ協奏曲はがぶり四つの力相撲と
いう趣きで深刻さに魅力が溢れます。ボーナスとしてハイドン変奏曲が含まれ
ます。いずれも新リマスタリングで既出盤の妙なエコーが排除され音そのもの
を楽しむには最適のCDと申せましょう。




<Telarc>
海外では発売済みのTelarcレーベルアイテムで、既にご案内しながら未入荷
だった商品、ご案内が漏れていた商品をまとめました。

CD 80124 \1350
1.チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ長調Op.23
2.プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番ハ長調Op.26"
ジョン・キムラ・パーカー(ピアノ)
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:アンドレ・プレヴィン録音:1986年
ジョン・キムラ・パーカーは、1959年にアメリカで生まれた日系カナダ人ピア
ニスト。84年のリーズ国際ピアノ・コンクールでカナダ人として初優勝を飾る
など多くの国際的な賞を受けており、99年にはカナダ勲章のオフィサーも授与
されています。彼の十八番であるチャイコフスキーとプロコフィエフをカップ
リングした当盤は、プレヴィンの美しい伴奏にも支えられて、彼のダイナミッ
クで優美な至芸を最良の形でお楽しみいただけるはずです。

CD 80131 \1350
1.チャイコフスキー:交響曲第2番ハ短調Op.17《小ロシア》
2.リムスキー=コルサコフ:交響曲第2番嬰ヘ短調Op.9《アンタール》
ピッツバーグ交響楽団
指揮:ロリン・マゼール
録音機会の稀な隠れた名曲をカップリング。チャイコフスキーの「第2番」は
マゼール2度目の録音で、濃厚なロシア情緒の表出よりも、オケの響きの美し
さやテクスチュアの描出を重視した現代的な名演。言える演奏である。R=コ
ルサコフは、録音当時、CDとしては初録音だったことが話題になった貴重な
記録です。

CD 80155 \1350
1.ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 Op.98
2.ブラームス:大学祝典序曲 ハ短調Op.80
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:アンドレ・プレヴィン
極上のバランスで展開される滋味豊かなブラームスの名盤です。

CD 80208 \2080
リムスキーコルサコフ:管弦楽作品集
1.交響組曲《シェエラザード》Op.35
2.スペイン奇想曲Op.34
ロンドン交響楽団
指揮:サー・チャールズ・マッケラス
録音:1989年
モーツァルトの交響曲や、チャイコフスキーの《くるみ割り人形》などで優れ
た解釈を披露してきた巨匠マッケラスが、リムスキー=コルサコフの2つの傑
作に挑んだ注目盤。豪華絢爛なオーケストレイションをダイナミックかつデリ
ケートに捉えた優秀録音です。《シェエラザード》ではオリエンタルな、《ス
ペイン奇想曲》ではスペイン的なる異国情緒が、それぞれスマートに表現され
ています。

CD 80536 \2080
フロム・ジ・アイルズ・トゥ・ザ・コーツ
カンティガス・7アンド338/スカリーズ・リール/ウィンターズ・フォーリング
・ライト/シンフォニー・アンド・ムゼッテ・フロム・リ・ド・デロス/カラニ
ッシュ‐アンダー・ザ・フル・ムーン/アンナズ・ガーデン/ホーム・ファイア
ーズ‐ザ・バーニング・オブ・ザ・クレイヴ‐ザ・バーニング・オブ・ザ・ク
レイヴ・リール/レイク・スカイビロウ/ラ・フォリア・ヴァリエーションズ/
サージェント・アーリーズ・ドリーム‐チューン・フォー・キエラン/ファニ
ー・ポア‐マリー・オネイルズ/アイスリング/ザ・レディ・オブ・ザ・レイク
/ミス・マックスウェル/ブリジット・クルーズ‐オ・キャロランズ・ウェルカ
ム/ザ・フェア・メイド・オブ・バーラ
アンサンブル・ガリレイ
才気あふれる彼女たちが当盤で披露するのは、中世スペイン、18世紀フランス、
そして起伏の多いスコットランドとアイルランドの小島まで至る、様々な魅力
的な音楽を集めた新しい作品集。彼女たちの伝統的なケルティック・サウンド
を基調とした、独創性あふれる演奏の数々をたっぷりお楽しみください。

CD 80537 \2080
ラヴ・アット・ザ・ムーヴィーズ
ザ・エージェントのテーマ/ビーチ-ザ・ウィンド・ビニース・マイ・ウィング
ス/タイタニック-マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン/ディア・ハンター-カ
ヴァティーナ/ゴーストのテーマ/スパルタクスのテーマ/めぐり逢えたら-スタ
ーダスト/オースティン・パワーズ-ザ・ルック・オブ・ラヴ/シェルブールの
雨傘-アイ・ウィル・ウェイト・フォー・ユー/ベスト・フレンズ-ハウ・ドゥ
・ユー・キープ・ザ・ミュージック・プレイング?/恋人たちの予感-バット・
ノット・フォー・ミー/突然の旅行者のテーマ/花嫁のパパ-ザ・ウェイ・ユー
・ルック/恋愛小説家-アイ・ラヴ・ユー/ユー・ガット・メール-リメンバー/
ロミオとジュリエット-ア・タイム・フォー・アス/恋に落ちたシェークスピア
-ア・ニュー・ワールド/アメリカン・ドリーム-ア・タイム・フォー・ラヴ
マイケル・チャートック(ピアノ)
ブロードウェイ、映画、テレビなど様々な音楽を、洗練されたピアノで披露し
続けるマイケル・チャートックの当レーベル第4弾は、映画を彩る愛の名場面
集。伝統と斬新さを備えた彼ならではの美しい演奏によって、あの名曲たちが、
まるでニュープリントのような鮮やかさと瑞々しさを湛えて、感動的に蘇りま
す。

CD 80548 2枚組(1枚価格) \2080 
マーラー:交響曲第2番ハ短調《復活》
バーバラ・ボニー(ソプラノ) メアリー・フィリップス(メゾ・ソプラノ) 
アトランタ交響楽団&合唱団
指揮:ヨーエル・レヴィ他
第1、4、5、6、7番に続くレヴィ&アトランタ響のマーラー全集第6弾は、ファ
ン待望の《復活》。歌手陣にもボニー&フィリップスを擁した充実の仕上がり
になっています。

CD 80662 \1350
ベッラ・エスパーニャ
ビゼー:《カルメン》組曲(カネンガイザー編)/ファリャ:《三角帽子》-隣人た
ちの踊り/同-粉屋の踊り/グラナドス:スペイン舞曲/ロドリーゴ:アランフェス
協奏曲-アダージョ/作曲者不詳:ロマンス/ロドリーゴ:アランフェスより愛を
こめて(ヨーク編)/レクォーナ:マラゲーニャ(グールド編)/アルベニス:《イベ
リア》-マラガ/同:スペイン組曲-アストリアス/タレルガ:アラビア風奇想曲
静かな夕食や、お子さんを泣き止ませるため、あるいは長い入浴のためのBGM
として企画された当シリーズの第3弾は、スペインの有名作曲家たちの傑作を
集めた異国情緒漂う優雅なひとときをお贈りします。

CD 80687 \1350
クリスマス・ブレイク
あめにはさかえ/たいまつ手に手に/ロー、 ハウ・ア・ローズ/ザ・ファースト
・ノエル/ヘンデル:メサイア-パイファ/J.S.バッハ:コラール前奏曲《主よ、
人の望みの喜びよ》/アイ・ワンダー・アズ・アイ・ワンダー/ヴォーン・ウィ
リアムズ:グリーンスリーヴス幻想曲/スティル、スティル、スティル/ホェン
ス・イズ・ザット・グッディ・フラグランス?/イン・ザ・ブリーク・ミッド
ウィンター/ヴィヴァルディ:四季-冬の第2楽章/グノー=J.S.バッハ:アヴェ・
マリア/コヴェントリー・キャロル/エンジェルス・ウィ・ハード・オン・ハイ
/清しこの夜
極上のクリスマス・アルバムを一足早く、珠玉の名演奏で。聴き慣れた名曲た
ちが、ボストン・バロック、エンパイア・ブラス、デイヴィッド・ラッセルら
の妙技によって、いっそう豪華で洗練された仕上がりになっています。

CD 80063 \1350 
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番&合唱幻想曲
1.ピアノ協奏曲第3番ハ短調Op.37
2.合唱幻想曲Op.80
ルドルフ・ゼルキン(ピアノ)
ボストン交響楽団
指揮:小澤征爾
録音:1981-84年
2つの収録曲の頂点に燦然と君臨する名演。晩年の巨匠ゼルキンが小澤征爾と
ともに残した、あらゆるベートーヴェン&ピアノ・ファン必携の1枚です。

CD 80094 \1350
スター・トラックス
イントロダクション/スター・ウォーズ-メイン・タイトル/帝国の逆襲-皇帝の
行進曲/ジェダイの帰還-ルーク&レイア/スーパーマンのテーマ/レイダース‐
失われたアーク-レイダースの行進曲/スター・トレック-メイン・テーマ/未知
との遭遇-メイン・テーマ/E.T.-バイシクル・チェイス/同-出発/コンクルー
ジョン
シンシナティ・ポップス・オーケストラ
指揮:エリック・カンゼル
録音:1984年
ポップスやディズニーの名アレンジで人気を博した亡きカンゼル&シンシナ
ティ・ポップスの演奏。スター・ウォーズ、スーパーマン、スター・トレッ
ク、E.T.などSF系の名曲がオリジナルとは一味ちがう派手でポップな豪華サウ
ンドになっています。

CD 80158 \1350 
ヴォーン・ウィリアムズ:
1.交響曲第5番ニ短調
2.タリスの主題による幻想曲
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:アンドレ・プレヴィン
満足と喜びを与えてくれるプレヴィン&ロイヤル・フィルのヴォーン・ウィリ
アムズ作品集。弦の重層的な調べを忠実に再現した、しっとりと慎ましい名演
奏をたっぷりお楽しみにください。

CD 80402 \1350
わが夢の都-ウィーン・ヴァイオリン名曲集
レハール:ヴァイオリンとオーケストラのための小協奏曲変ロ短調/同:ハンガ
リー幻想曲/同:コンサート・ポルカ/クライスラー:真夜中の鐘/同:踊る人形/
同:中国の太鼓/同:愛の悲しみ/同:ウィーン奇想曲/同:美しきロスマリン/同:
狩り/同:愛の喜び/同:セレナーデ/同:ウィーンのメロディ/同:ベートーヴェン
の主題によるロンディーノ/J.シュトラウスII世:結婚前奏曲/ジーツィンスキ
ー:わが夢の都ウィーン
ロバート・マクダフィ(ヴァイオリン) 
シンシナティ・ポップス・オーケストラ
指揮:エリック・カンゼル
ウィーンのヴァイオリン名曲を集めたCD。中でもレハールの小協奏曲は珍しい
作品です。マクダフィのしっとりとした語り口や、亡きカンゼル&シンシナティ
・ポップスの確信犯的とも言える甘美なムード演出によって、心浮き立つよう
な華やかな仕上りになっています。

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10-04 No.14

2010年04月14日 15時56分00秒 | Weblog
<DOCUMENTS Wallet Box>
※曲目詳細は当店HPにございます。
http://www.ne.jp/asahi/goodies/home/membran2010_05.html

DOCUMENTS 233016 10枚組 \1350
Johannes Brahms

DOCUMENTS 233017 10枚組 \1350
Maurice Ravel

DOCUMENTS 233018 10枚組 \1350
Johannes Brahms

DOCUMENTS 233018 10枚組 \1350
Sergey Rachmaninov

DOCUMENTS 233019 10枚組 \1350
Dmitry Shostakovich

DOCUMENTS 233020 10枚組 \1350
Igor Stravinsky





<cpo>
777563-2 3枚組 \4900
ギュンター・ラファエル(1903-1960):交響的作品集
CD1:1.交響曲第2番 Op.34/2.交響曲第5番 Op.75
CD2:1.交響曲第3番 Op.60/2.交響曲第5番 Op.75
CD3:1.合唱交響曲「大いなる知恵に」Op.81
演奏:NDR交響楽団/クリストフ・アルシュターツ(指揮)…CD1.1/NDR交響楽団
/ハンス・シュミット=イッセルシュテット(指揮)1960年録音…CD1.2/NDR交
響楽団 /マティアス・フォレムニー(指揮)…CD2.1/ベルリン・フィルハーモ
ニー/セルジュ・チェリビダッケ(指揮)1950年録音…CD2.2/ツヴェトゥカ・ア
ーリン(アルト)/ライムンド・グルムバッハ(バリトン)/バイエルン放送交響
楽団&合唱団/ミヒャエル・ギーレン(指揮)1965年録音…CD3
ドイツ生まれの作曲家ギュンター・ラファエルの作品集です。彼は病弱で、ま
た父親がユダヤの血を引いていたにも拘わらず、苦難のナチの時代を生き延び、
数多くの作品を書き残しました。1926年には最初の交響曲をフルトヴェングラ
ーが初演し、「この作曲家は素晴らしい」と賛辞を送っています。1926年から
1934年までライプツィヒで教鞭を執り、多くの音楽家を育てあげました。彼の
作品はこの時代に特有の雰囲気(ロマン派と現代の融合)を感じさせますが、充
分に個性的で、その時代の名指揮者たちがこぞって取り上げた理由がわかる素
晴らしいものばかりです。今回のアルバムでは、各々のCDに若手指揮者のバリ
バリの新録音と、大指揮者のヒストリカル録音を並べて配置。50年近くの年月
を経た作品の解釈の違いを楽しんでいただける趣向になっております。イッセ
ルシュテット、チェリビダッケ、ギーレンが「こんな曲を振っていたのか」と
驚かれる人も多いのではないでしょうか。

777523-2 2枚組 \4900
レハール(1870-1948):喜歌劇「ロシアの皇太子」全3幕
演奏:アレクサンドラ・ラインプレヒト(ソプラノ)/クリスティーナ・ランド
シャーマー(ソプラノ)/マティアス・クリンク(テノール)/アンドレアス・
ヴィンクラー(テノール)/バイエルン放送合唱団/ミュンヘン放送交響楽団/
ウルフ・シルマー(指揮)
女性嫌いの皇太子と、それを直すために送りこまれた踊り子(実は高級娼婦)ソ
ーニャ。どんなに燃えあがろうとも、2人の恋は成就することはありません。
一度は逃避行を試みるも、父である皇帝の死の知らせを受け、国民のために国
へ戻ることを決意する皇太子。涙を隠して見送るソーニャ。オペレッタであり
ながらもハッピーエンドを迎えることのない、切ないラブ・ストーリーです。
1927年に初演されたこの作品、あらすじは1896年初演のジョルダーノ作「マル
チェッラ」と良く似ていますが、旋律美の素晴らしさは恐らくレハールに軍配
が上がることでしょう。名歌手であるリチャード・タウバーとの共同作業から
生まれたもので、甘いテノールを120%生かした歌の数々は、タウバーの愛唱
歌にもなり、当時の聴衆を熱狂させたのです。初演から80年近く経っても、作
品の魅力は変わることがありません。マティアス・クリンクの甘い歌声と、ウ
ルフ・シルマーのタクトから生み出される魅惑的な響きは現代の聴衆を捉える
ことでしょう。

777461-2 \2450
ドヴォルザーク(1841-1904):若き日のチェロ協奏曲
1.チェロ協奏曲イ長調(1865)/2.森の静けさ Op.68-5 B182/3.ロンド Op.94
/4.ポロネーズ
演奏:ラモン・ヤーフェ(チェロ)
ライン州立フィルハーモニー/ダニエル・ライスキン(指揮)
ドヴォルザークのチェロ協奏曲と言えば、誰もが思い浮かべるのが、あの泣き
たくなるほどに美しいロ短調(Op.104)の憂愁に満ちたメロディでしょう。しか
し、ここに収録されているのは、彼の習作時代である 1865年に書かれたイ長
調のものです。この作品は作曲家、およびチェリストであるルートヴィヒ・ペ
ールのために書かれたもので、ペールの遺品の中からスコアが見つかり、大英
博物館へ売却されました。管弦楽部分はピアノ譜のみが残存、1829年のドヴォ
ルザーク没後25周年の時にようやく初演されたのです。その後、1977年になっ
て J.ブルクハウゼルがオーケストレーションを施しています。若きドヴォル
ザークの才気と豊かな音楽性を存分に味わうことのできる隠れた名作です。
チェロのヤーフェは、アシュケナージも絶賛する名手です。

777407-2 \2450
カール・アンドレアス・ゲプフェルト(1768-1818):クラリネット協奏曲集
1.クラリネット協奏曲 Op.35 変ホ長調
2.クラリネット協奏曲 Op.20 変ロ長調
3.クラリネット協奏曲 Op.14 変ホ長調
演奏:ディーター・クレッカー(クラリネット)
イェナ・フィルハーモニー管弦楽団/ヨハネス・メズス(指揮)
ゲプフェルトは最初の宮廷クラリネット奏者とされています。彼は1788年から
マイニンゲンの宮廷に仕え、生涯を送りました。ジョージ1世統治下のマイニ
ンゲンは必ずしも彼に幸福な生活を与えたわけではありませんでしたが、演奏
活動の面から言えば、当時流行のシュトルム・ウント・ドランクの思想にも影
響されてか、彼はかなり大きなものを見出したようでした。しかし、度重なる
旅行などのせいで精神を消耗してしまい。最後は貧困のうちに世を去ったので
す。そんな彼のクラリネット作品は、自らの技巧を誇示するかのように、魅力
的で名人芸を多様した華やかなものばかり。名手クレッカーの説得力たっぷり
の演奏は、この忘れられた作曲家の真意を見せてくれるはずです。

777425-2 \2450
J.V.ラートゲーバー(1682-1750):宗教作品集
1.ミサ S.P.ベネディクト/ 2.ラウデム・ヴィルム・グロリオスム/ 3.アヴェ
・レジーナ・コエロルム/ 4.ラウディブス・チヴェス/5.サルヴェ・レジー
ナ/ 6.コエロルム/7.ラウレタニシェ・リタニー/ 8.サルヴェ・レジーナ/
9.アヴェ・レジーナ・コエロルム/10.テ・ヨゼフ・セレブレント/11.サル
ヴェ・レジーナ/12.ヴィル・デイ/13.コンチェルト
演奏:モンテヴェルディ・アンサンブル・ヴュルツブルク
マティアス・ベッケルト(指揮)
ベネディクト会の聖職者でもあり、作曲家でもあったラートゲーバーは多くの
作品を残し、当時の南部ドイツで尊敬されていた人です。彼の世俗的作品はす
でに cpo(999995-2)からリリースされていますが、彼の本領はこちらの声楽曲
で発揮されています。とりわけ、祝宴のためのミサ曲は、当時の聴衆からは大
絶賛を受けたため、すぐに第2刷を出さなければいけないほどの成功を収めた
とのことです。古典的なフォルムを持ちつつも自由な輝きに満ちたこれらの
作品は、バロックから古典派への過渡期を体感するものであり、バッハからモ
ーツァルトへ至る音楽的変遷をも辿ることができる貴重な音楽です。

777520-2 \2450
メデク(1940-2006):作品集
1.チェロ協奏曲/2.独奏チェロのための「ベルント・アロイス・ツィマーマン
への石碑」/3.独奏チェロのための「影絵」
演奏:グィド・シーフェン(チェロ)
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団/イスラエル・イノン(指揮)
2006年に没したドイツの大作曲家、ティロ・メデクのチェロ作品集です。彼
ノーノ、シェルヘン、シュトックハウゼンの影響を受け、現代音楽のメッカダ
ルムシュタットの夏季現代音楽講習会でも、その活動は常に注目され続けてい
ました。リズミカルな音と、異様なメロディ、そして電子音楽よりも、生きた
楽器の音を愛した彼の感性は、このアルバムに収録されたチェロのための音楽
にも存分に生かされているようです。1982年のチェロ協奏曲は、絶対音楽と表
題音楽の間を彷徨うかのような不確定なもの。各々の楽章では、聴き手の想像
を励起し、かつ制限しないような「計画された」タイトルが付けられています。
また無伴奏の2つの作品からは、新しい音楽を発見する喜びが見てとれます。
想像力を自由に羽ばたかせてお聴きください。

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10-04 No.13-1

2010年04月13日 16時24分31秒 | Weblog
<2L>
2L 67SABD(SACD-Hybrid)+ Blu-ray(audio track only) \3650
DXD(24/352.8kHz)録音
Blu-ray: 5.1 surround
DTS HD MA(24bit/192kHz),
7.1 surroundDTS HD MA(24bit/96kHz),
2.0 stereo LPCM(24bit/192kHz)
オーレ・ブル(1810-1880):ヴァイオリンと管弦楽のための作品集
セーテルの娘の日曜日(ヨハン・スヴェンセン編)
ヴァイオリン協奏曲 イ長調(ニコライ・リセ、オラヴ・アントン・トメセン、
ヴォルフガング・プラッゲ編)
ヴァイオリン協奏曲 ホ短調「幻想協奏曲」夜-夜明け-昼
孤独の時に「メランコリー」
(ヨハン・ハルヴォシェン、ヴォルフガング・プラッゲ編)
幻想曲「サン・フアンのベルベナ」
セーテル訪問
アンナル・フォレソー(Vn) 
ノルウェー放送管弦楽団 
オーレ・クリスチャン・ルード(指)
録音:2009年6月 ヤール教会(ベールム、ノルウェー)
[制作:ヴォルフガング・プラッゲ、録音:モッテン・リンドベルグ、
ハンス・ペーテル・ロランジュ]
ノルウェー最初の国際的に名を知られた偉大な音楽家オーレ・ブル。2010年は
生誕200年を迎え本国ノルウェーでは様々なイベントが開催されています。オ
ーレ・ブルはヴィルトゥオーゾ・スタイルのヴァイオリン、即興の技術、そし
てカリスマ性をもったステージ姿に世界がひれ伏し「パガニーニの再来」とも
言われていました。ヨーロッパ大陸からアメリカへと活動の場をひろげ、その
活躍ぶりは、グリーグ、スヴェンセン、イプセンら、世界に出て行く芸術家た
ちのモデルにもなりました。
作品にノルウェー音楽的要素を取り入れ、ノルウェー音楽の発展に尽力したノ
ルウェーの大スター、このオーレ・ブルの作品集は、2曲のヴァイオリン協奏
曲がメインプログラムです。1834年に作曲されたヴァイオリン協奏曲イ長調は、
演奏の秘密が公になることを心配したブルがソロパートを譜面にしなかったと
推測され、この録音には、現存する3種類の楽譜【リーソーエン島のオーレ・
ブル博物館にある手稿譜、同じく博物館所蔵のヨハン・ヘンヌムが改訂の手を
加えたとされる不完全な手稿譜、ベルゲン郊外、ヴァレストランのブルの家に
保存されるブル自身による改訂版】を基にニコライ・リセが作曲家のオラヴ・
アントン・トメセンとヴォルフガング・プラッゲの協力で作成した演奏譜が使
われました。
アンナル・フォレソーは、オスロのバラット=ドゥーエ音楽学校でスーンミ・
チョンとスティーヴン・バラット=ドゥーエにヴァイオリンを教わったのち、
ブルーミントンのインディアナ大学に留学。マウリシオ・フックスにヴァイオ
リン、スタンリー・リッチーにバロックヴァイオリン、メナーエム・プレスラ
ーとジェルジ・シェベクに室内楽を学びました1998年にはサルツブルクの国際
サマーアカデミーに参加し、バルトークの無伴奏ヴァイオリンソナタを弾いて
ヴァイオリン賞を獲得しました。作曲者の心のうちにあるロマンティシズムを
ヴィルトゥオジティとバランスよく紡いでいます。
オーレ・クリスチャン・ルード指揮のノルウェー放送管弦楽団が参加した録音
セッションは、オスロに近い町、ベールムにある煉瓦と木で造られたヤール教
会で行われました。"2L クオリティ" のすばらしい録音です。




<harmonia mundi>
HMC 902056 2枚組 \3780
フランク・マルタン(1890-1974):ゴルゴタ
[第1部](CD1)
1. 合唱「父よ!父よ!」 2. 枝(エルサレム入城) 3. 寺院でのイエス 
4. 最後の晩餐 5. ゲッセマネの丘
[第2部](CD2)
6. 瞑想 7. 大祭司の前のイエス 8. ピラトとイエス 
9. ゴルゴタの丘(カルヴァリの丘) 10. 復活(「おお、死よ」)
ユディト・ゴーティエ(S)、マリアンヌ・ベアーテ・キーランド(A)、
アドリアン・トンプソン(T)、
マッティス・ファン・デ・ヴェール(Br)、コンスタンティン・ヴォルフ(Bs)
カペラ・アムステルダム
エストニア・フィルハーモニー室内合唱団、エストニア国立交響楽団
ダニエル・ロイス(指)
録音:2009年4月
フランク・マルタンの大作「ゴルゴタ」の登場。ゴルゴタは、イエスが十字架
にかけられた丘の名前。マルタンは、宗教作品を書くことを避けていましたが、
レンブラントの「3つの十字架(1653年)」のエッチングを見て、この作品を書
くに至りました。マルタン自身敬愛していたバッハの影を常に感じながら、
1945年から58年、10年以上の歳月をかけて、このイエスの受難の物語の音楽を
生み出しました。バッハの受難曲で福音史家にあたる語り部は、基本的にバス
のソリストが担当。イエスはバスが担当します。新約聖書のみでなく、旧約聖
書などからの引用も多くみられるのが特徴です。冒頭の「P?re!(父よ!)」の
不協和音は、実に鮮烈。第2部の、8分以上続くピラトの尋問の場面は圧巻で、
ピラトの心の揺れ、「イエスに死を」と叫ぶ民衆の叫びなどが、大規模なオー
ケストラとともに聴く者に突き刺さります。終曲の神への賛美の合唱も、時に
メシアンを思わせるような極彩色の世界。全体的に幻想的かつ大規模に描かれ
ており、バッハの受難曲を聴きなれた耳に大変鮮烈に響くこのフランスの巨匠
による受難曲、是非ご体験いただきたい世界です。

HMC 901959 \2450
W.A.モーツァルト:
(1)交響曲第39番 変ホ長調 K543
(2)交響曲第40番 ト短調 K550
フライブルク・バロック・オーケストラ
ルネ・ヤーコプス(指揮)
録音:2008年10月
ヤーコプス、会心のモーツァルト交響曲新録音の登場です。第39番メヌエット
のソロ楽器の旋律の立たせ方など、オペラもシンフォニーも知り尽くしたヤー
コプスにしかできないもの。続くフィナーレも細部にいたるまで丁寧にアー
ティキュレーションやディナーミクが施され、同時に大きな和声の動きのダイ
ナミックさも併せ持つ快演。第40番の冒頭の有名な音型は、美しいディナーミ
クの弧を描きます。終楽章フーガでは、ホルンの咆哮もパオーンと効果的に響
きます。ヤーコプスの緻密な指揮と、フライブルク・バロック・オーケストラ
の面々の巧さが絶妙にマッチした、見事なモーツァルトの登場です!




<ACCENT>
ACC 25310(SACD-Hybrid) \2580
J.S.バッハ:カンタータ集Vol.10-復活節後のためのカンタータ集
カンタータ第108番「わが去るは汝らの益なり」BWV108
カンタータ第86番「まことに、まことに汝らに告ぐ」BWV86
カンタータ第11番「神をそのもろもろの国にて頌めよ」BWV11
カンタータ第44番「ひとびと汝らを除名すべし」BWV44
シギスヴァルト・クイケン(指)
ラ・プティット・バンド
シーリ・トルンヒル(S) ペトラ・ノスカイオヴァ(A) 
クリストフ・ゲンツ(T) ヤン・ファン・デル・クラッベン(B)
録音:2008年4月30日、5月1日
S・クイケンとラ・プティット・バンドによるOVPP方式(各声部1人)によるカン
タータ集シリーズの第10弾。今回は復活節後のカンタータを集めたアルバム。
復活節後第4日曜日のためのカンタータ第108番はアルトの味わい深いアリアが
印象的。慰めに満ちた冒頭のアリオーソの響き、アルトのアリアで魅せるS.ク
イケンの見事なソロは聴きごたえがあります。また、ミサ曲ロ短調に転用され
たアルトのアリアを含む昇天節に演奏されるカンタータ第11番。明るいソプラ
ノのアリアが美しい第44番は復活節後第6日曜日のためのカンタータ。シリー
ズ中盤に差し掛かり、一層円熟した至芸が聴けるアルバムです。

ACC 24213 \2300
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ集Vol.3(オリジナル楽器による)
ヴァイオリン・ソナタ第1番 ニ長調 Op.12- 1
ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ長調 Op.12- 2
ヴァイオリン・ソナタ第3番 変ホ長調 Op.12- 3
ピアノとヴァイオリンのためのロンド ト長調 WoO 41
ヒロ・クロサキ(Vn) 使用楽器:1700年頃北イタリア製 製作者不明
リンダ・ニコルソン(P) 使用楽器:アントン・ワルター1979年製ウィーン
ヒロ・クロサキとリンダ・ニコルソンの名手2人によるベートーヴェン、ヴァ
イオリン・ソナタ集第3弾。オリジナル楽器を用いた意欲的なシリーズは、2人
の磨き抜かれた高い音楽性で各方面から注目を集めています。
今回はベートーヴェンの初期のソナタで、躍動感あふれる生き生きとした演奏
が、音楽を自然と浮かび上がらせています。この作品群はモーツァルトの影響
を強く受けていて、明るいヴァイオリンの色調を前面に出した若々しい雰囲気
に満ちています。




<VAI>
VAIDVD 4513(DVD-Video) \4550
字幕:英仏伊西露
ボロディン:「イーゴリ公」(第3幕省略版)
エフゲニー・ネステレンコ(Bs イーゴリ公)
エレナ・クロフスカヤ(S ヤロスラーヴナ)
ウラディーミル・シシェルバコフ(T ウラディーミル)
アレクサンドル・ヴェデルニコフ(Bs ガリツキィ公)
ボリス・モロゾフ(Bs コンチャーク)
タマーラ・シニャフスカヤ(Ms コンチャーコヴナ)
ほか
マルク・エルムレル(指)
ボリショイ劇場管弦楽団,合唱団
演出:オレグ・モラレフ
装置:フェドール・フェドロフスキー
収録:1981年,クレムリン宮殿
「だったん人の踊り」で有名なボロディンの「イーゴリ公」、録音はたくさん
あるのに、何故か映像は少なく、DVDは僅か。今回VAIがDVDにしたのは、1981
年にクレムリン宮殿のコンサートホールで上演された際のライヴ収録。1970、
80年代のロシアを代表する名バス、ネステレンコがイーゴリ公を歌っていると
いうのが大きな魅力です。指揮は、1950年代から長くボリショイを指揮し続け
た名匠エルムレルというのも魅力です。ボリショイ劇場などで一般的に用いら
れている第3幕省略版を使用。

VAIDVD 4512(DVD-Video) \4550
MONO
字幕:英仏伊西露
リムスキー=コルサコフ:「サトコ」
ウラディーミル・アトラントフ(T サトコ)
イリーナ・アルヒポワ(Ms リュバーヴァ)
ボリス・モロゾフ(Bs 海の王)
タマーラ・ミラシキナ(S ヴォルホヴァ)
ニナ・グリゴエワ(Ms ニジェータ)
ほか
ユーリ・シモノフ(指)
ボリショイ劇場管弦楽団,合唱団
演出:ボリス・ポクロフスキー
装置:フェドール・フェドロフスキー
収録:1980年
「サトコ」は、1898年に初演されたリムスキー=コルサコフのオペラ。歌手サ
トコは、海の王女ヴォルホヴァの助けで海から黄金を引き上げる。それを元手
に船旅へと出たサトコは、12年後に海中へと向かいヴォルホヴァと再会。二人
は結婚式を挙げるが、その最中に巡礼が現れ祝宴は消え失せる。ヴォルホヴァ
はサトコの妻リュバーヴァを思い、自らは身を引き、川へと変身する。少し
「浦島太郎」を思わせる物語は、日本人に受け入れやすいでしょう。このDVD
に収録されているのは、1980年にボリショイ劇場で上演されたもの。アトラン
トフ、アルヒポワ、ミラシキナと1970、80年代のボリショイを代表する歌手に、
当時の主席指揮者シモノフ、そして演出は昨年亡くなったロシア・オペラの大
御所演出家ポクロフスキーと、この上ないもの。ロシアオペラファンならずと
も興味をかきたてられる映像でしょう!

VAIDVD 4510(DVD-Video) \4550
MONO
字幕:英仏伊西露
リムスキー=コルサコフ:「五月の夜」
ディミトリ・ウリヤーノフ(Bs 村長)
オレグ・ポルプディン(T レフコ)
ナタリア・ウラディミルスカヤ(Ms ハンナ)
イリーナ・チスチャコワ(Ms 村長の義理の姉)
ロマン・ウリビン(Bs 書記)
ヴィアチェスラフ・ヴォイナロフスキ(T 酒造人)
アナトーリ・ロシャク(Bs カレーニク)
ワレリア・ザイチワ(S パンノチカ)
ほか
フェリックス・コロボフ(指)
スタニスラフスキー&
ネミローヴィチ=ダンチェンコ・モスクワ・アカデミー音楽劇場管弦楽団,
合唱団,バレエ団
演出:アレクサンドル・ティテル
装置,衣装:ウラディーミル・アレフィエフ
収録:2008年3月9日(ライヴ)
リムスキー=コルサコフはオペラに多数の名作を残しています。中でも「五月
の夜」は、ニコライ・ゴーゴリの原作に基づいた傑作。愉快な物語の中にルサ
ルカ伝説のロマンティックなエピソードが巧みに盛り込まれ、ロシアでは非常
に人気が高い演目です。ウクライナのある村の五月。村長の息子レフコには恋
人ハンナがいるが、妻を亡くした父の村長が彼女にちょっかいを出している。
怒ったレフコは仲間たちを動員して村長や書記をからかい、そのとばっちりで
村長の亡妻の姉まで散々な目に遭う。そんな時、レフコは夢の中で、伝説に語
り継がれている、継母(実は魔女)に虐められて湖に身を投げルサルカになった
という娘(パンノチカ)に出会う。仲間に化けて紛れ込んでいる魔女を見つけ出
したレフコに、パンノチカは感謝し手紙を渡す。夢から覚めると、レフコが持
っているのは村長の上司から、レフコとハンナの結婚を認めるという手紙。
二人が結ばれてめでたし。ウクライナ民謡を多く用いた音楽はたいへん親しみ
やすいものです。CDでは、フェドセーエフの指揮した名盤がReliefから出てい
ましたが(CR 991044)、DVDはこれが初。スタニスラフスキー&ネミローヴィチ
=ダンチェンコ・モスクワ・アカデミー音楽劇場による充実した上演のライヴ
収録です。

VAIDVD 4514(DVD-Video) \4550
MONO
字幕:英仏伊西露
チャイコフスキー:「イオランタ」
ガリーナ・カリーニナ(S イオランタ)
アルトゥール・エイゼン(Bs レネ王)
レフ・グズネツォフ(T ヴォデモン)
イーゴリ・モロゾフ(Br ロベルト)
ウラディーミル・マルチェンコ(Br エブン=ハキヤ)
ニーナ・グリゴリエワ(Ms マルタ)
ほか
ルーベン・ヴァルダニアン(指)
ボリショイ劇場管弦楽団,合唱団
演出:オレグ・モラレフ
舞台美術:ニコライ・ゾロアタレフ
収録:1982年
「イオランタ」は、チャイコフスキーの最後のオペラで、バレエ「くるみ割り
人形」との二本立て用に書かれた作品。プロヴァンスの王の盲目の娘イオラン
タが、ヴォデモンと出会い、辛い手術に堪えて視力を得るという物語。物語も
音楽も大変ロマンティックな作品です。このDVDに収録されているのは、1982年
のボリショイ劇場での上演で、舞台映像としては初DVD。当時のボリショイ劇
場のプリマドンナで、ウィーンやミュンヘンなど西側でも活躍したカリーニナ
を始め、旧ソ連の優れた歌手が揃っています。

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10-04 No.13-2

2010年04月13日 16時23分48秒 | Weblog
<MELODIYA>
MELCD 1001669 3枚組 \4480
シベリウス:交響曲集
シベリウス(1865-1957):
第2番ニ長調 Op.43(*)/第3番ハ長調 Op.52(+)
第1番ホ短調 Op.39(+)/第4番イ短調 Op.63(**)
第5番変ホ長調 Op.82(+)/第6番ニ短調 Op.104(+)
第7番ハ長調 Op.105(#)
モスクワ放送交響楽団
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指揮)
録音:1969年(*)/1973年(+)/1974年(#)/1977年(**)

MELCD 1001684 2枚組 \2980
ルービンシュタイン・プレイズ・ショパン ショパン生誕200年記念
ショパン(1810-1849):
ポロネーズ嬰ヘ短調 Op.44/即興曲変ト長調 Op.51 No.3
夜想曲変ニ長調 Op.27 No.2/ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調 Op.35
舟歌嬰ヘ長調 Op.60/練習曲変イ長調 Op.25 No.1
練習曲変ト長調 Op.10 No.5/練習曲ホ短調 Op.25 No.5
練習曲嬰ハ短調 Op.10 No.4/ワルツ イ短調 Op.34 No.2
ポロネーズ変イ長調 Op.53/ワルツ変イ長調 Op.34 No.1
アルトゥール・ルービンシュタイン(ピアノ)
録音:1964年10月1日、モスクワ音楽院大ホール

MELCD 6000835 \1780
懐かしのワルツ集
シャトロフ:満州の丘
イヴァノヴィチ:ドナウ川のさざ波
ドレイジン:白樺
ベッカー:森の寓話
ジョイス:思い出
アンドレーエフ:蘭
キュス:アムール川のさざ波  キトレル:期待(*)
ローサス:波涛を越えて  ガポン:ちぎれた弦
エバン:夢  アガプキン:青い夜  バイニス:運命
ワルトトイフェル:シレーヌ(+)  ジョイス:秋の夢(+)
ソヴィエト国防省軍楽隊(+以外)
N・ナザロフ(指揮(*/+以外))
Y・セルゲーエフ(指揮(*))
ソヴィエト内務省軍楽隊(+)
ウラディーミル・マカロフ(指揮(+))
録音:1965、1969、1972年(+以外)/1988年(+)

MELCD 1001664 2枚組 \2980
【旧譜・再案内】
リヒテル・プレイズ・チャイコフスキー&ラフマニノフ
モスクワ音楽院ラフマニノフ・ホールこけら落し演奏会(1983)
チャイコフスキー(1840-1893):
「四季」Op.37b から
白夜(五月),舟歌(六月),トロイカ(十一月),炉端で(一月)
夜想曲 Op.10 No.1/ワルツ=スケルツォ イ長調 Op.7
ユモレスク Op.10 No.2/カプリッチョーソ Op.19 No.5
ワルツ変イ長調 Op.40 No.8/ロマンス ヘ短調 Op.5
ラフマニノフ(1873-1943):絵画的練習曲集 Op.33 から
嬰ハ短調(No.9),ニ短調(No.4),変ホ短調(No.5)
チャイコフスキー:
ロマンス ヘ長調 Op.51 No.5/少しショパン風に Op.72 No.15
いたずらっ子 Op.72 No.12/夕べの夢想 Op.19 No.1
悲しい歌 ト短調 Op.40 No.2/メヌエット・スケルツォーソ Op.51 No.3
サロンのワルツ Op.51 No.1/瞑想 Op.72 No.5
ラフマニノフ:絵画的練習曲集 Op.39 から
ハ短調(No.1),イ短調(No.2),嬰ヘ短調(No.3),ロ短調(No.4),
ニ長調(No.9)
スヴャトスラフ・リヒテル(ピアノ)
録音:1983年6月、モスクワ音楽院ラフマニノフ・ホール、ライヴ
ラフマニノフの作品が初演された伝統あるコンサートホール(正式にラフマニ
ノフ・ホールと命名されたのはこの3年後)の修復・新装開館を祝う最初の演奏
会。当時68歳のリヒテルによるロシアの二大作曲家プログラム。

MELCD 1001679 2枚組 \2980
【旧譜・再案内】
モーツァルト(1756-1791):ピアノ三重奏曲第6番ハ長調 K.548(*)
ショスタコーヴィチ(1906-1975):ピアノ三重奏曲第2番ホ短調 Op.67(*)
チャイコフスキー(1840-1893):
ピアノ三重奏曲イ短調「偉大な芸術家の記念に」Op.50(+)
モスクワ・ソロイスツ三重奏団
ドミートリー・バシキーロフ(ピアノ)
イーゴリ・ベズロドニー(ヴァイオリン)
ミハイル・ホミツェル(チェロ)
録音:1966年(*)/1967年(+)




<SMC(モスクワ音楽院)>
SMCCD 0104 \1780
モスクワ音楽院教授を務めた作曲家たちのポリフォニック・ピアノ音楽
ハチャトゥリアン(1903-1978):7つのレチタティーヴォとフーガ(1928-1966)
シュニトケ(1934-1998):即興曲とフーガ(1965)
レオニード・ボビュリョフ(1949-):全音階的ポリフォニー
ユリア・リャーボワ(ピアノ)
録音:2003年

SMCCD 0113 \1780
J・S・バッハ(1685-1750):オルガン作品集
アルカンジェロ・コレッリの主題によるフーガ ロ短調 BWV579(*)
ジョヴァンニ・レグレンツィの主題によるフーガ ハ短調 BWV574(*)
栄光の日は現れた(コラール前奏曲)BWV629(#)
甘き喜びのうちに(コラール前奏曲)BWV751(#)
われらはキリストをたたえる(コラール前奏曲)BWV611(#)
最愛のイエスよ、わたちたちはここにいます(コラール前奏曲)BWV633(+)
キリストは死の絆につかれた(コラール前奏曲)BWV625(++)
私たちが苦しみの極みにあるとき(コラール前奏曲)BWV641(++)
前奏曲ニ長調 BWV532-1(##)/フーガ ニ長調 BWV532(##)
来たれ、異教徒の救い主よ BWV660(##)
幻想曲ト短調 BWV542-1(##)/フーガ ト短調 BWV542-2(***)
前奏曲変ホ長調 BWV552-1(**)/フーガ変ホ長調 BWV552-2(**)
アレクセイ・パルシン(オルガン)
録音;使用楽器:
1998年10月31日(*)、2006年2月13日(+)、2007年2月14日(#)、2008年2月8日(**)、
モスクワ音楽院小ホール;1959年、A・シュンケ製(*/+/#/**)
2007年9月28日、キーロフ、オルガン&室内楽コンサートホール;
1993年、H・マイヤー製(++)
1998年1月2日、モスクワ音楽院大ホール;1899年、A・カヴァイェ=コル製(##)
2009年2月29日、国立グリンカ音楽文化中央博物館;1976年、A・シュンケ製(***)




<VISTA VERA>
VVCD 00208 \1780
レオニード・コーガン
チャイコフスキー(1840-1893):ワルツ・スケルツォ ハ長調 Op.34(*)
ヴィエニャフスキー(1835-1880):伝説 ト短調 Op.17(*)
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.35(#)
サン=サーンス(1835-1921):序奏とロンド・カプリチョーソ イ短調 Op.28(+)
サラサーテ(1844-1908):ビゼーの「カルメン」による演奏会用幻想曲 Op.25(#)
レオニード・コーガン(ヴァイオリン)
大交響楽団
アレクサンドル・ガウク(指揮(*/+))
ワシーリー・ネボリシン(指揮(#))
録音:1950年(#)/1951年(+)/1952年(*)

VVCD 00210 \1780
ウラディーミル・ソフロニツキー スクリャービン博物館ライヴ Vol.2
シューベルト(1797-1828)/リスト(1811-1886):
水車屋と小川(「美しい水車屋の娘」より)(*)/舟歌(*)/影法師(*)
ワルツ=カプリス第7番(「ウィーンの夜会」から)(+)
リスト:
「巡礼の年第2年イタリア」S.161(1856)から(+)
ペトラルカのソネット123番,104番
私たちの主イエス・キリストの変容の祝日に S.188(1880)(#)
暗い雲(#)/B-A-C-Hの主題による幻想曲とフーガ S.529(1855)(**)
忘れられたワルツ 第1番嬰ヘ長調
ドビュッシー(1862-1918):
水の反映(++)/前奏曲イ短調(##)
子供の領分 から
グラドゥス・アド・パルナッスム博士(++),人形のセレナード(##)
前奏曲集第1巻 から 吟遊詩人(##)
前奏曲集第2巻 から(##)風変わりなラヴィーヌ将軍,カノープ,花火
ウラディーミル・ソフロニツキー(ピアノ)
録音:1954年12月29日(++)、1955年6月25日(*)、1956年5月31日(##)、
1956年12月15日(#)、1957年1月19日、1959年8月17日(**)、
モスクワ、スクリャービン博物館、ライヴ

VVCD 00211 \1780
アントニーン・レイハ[アントン・ライヒャ](1770-1836):
ファゴット、2つのヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための五重奏曲
カレヴィ・アホ(1949-):
ファゴット、2つのヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための五重奏曲
ワレーリー・ポポフ(ファゴット)
イリーナ・スヴェトラナ(第1ヴァイオリン)
グリゴリー・クラスコ(第2ヴァイオリン)
アレクサンドラ・フランツェワ(ヴィオラ)
ガリーナ・ソボレワ(チェロ)
録音:1990-1994年

VVCD 00214 \1780
ダニール・シャフラン Vol.1
ボッケリーニ(1743-1805):チェロ協奏曲変ロ長調(*)
ハイドン(1732-1809):チェロ協奏曲第2番ニ長調(+)
ヨハン・クリスティアン・バッハ(1735-1782):チェロ協奏曲ハ短調(#)
ダニール・シャフラン(チェロ)
モスクワ放送交響楽団(*)
ヴィクトル・スミルノフ(指揮(*))
ソヴィエト国立交響楽団(+/#)
コンスタンチン・イワーノフ(指揮(+))
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指揮(#))
録音:1946年(*)/1949年(+)/1961年(#)




<ARTESMON>
AS 727-2 \2180
フランチシェク・ヘルトル(1906-1973):コントラバスとピアノのための作品集
4つの小品(1968); 前奏曲,ブルレスク,夜想曲,タランテラ
30の小品(1970)から
アラ・ポラッカ,バガテル,子守歌,ブルレスク,哀悼歌,
スケルツィーノ,チェコ風,ワルツ,悲歌,フリアント
ソナタ(1946)
イジー・フデツ(コントラバス)
ヤロミール・クレパーチ(ピアノ)
録音:2006年11月18日、2008年2月22日、3月13、17日、4月20-21日、
プラハ、ルドルフィヌム、ドヴォルジャーク・ホール
フランチシェク・ヘルトルはチェコ・フィルハーモニー管弦楽団等の首席奏者
を務めたチェコのコントラバス奏者兼作曲家。1990年以来チェコ・フィルハー
モニー管弦楽団首席奏者を務めているイジー・フデツの大先輩に当たります。

AS 730-2 \2180
プーランク、マルティヌー、ミヨー、ボルヌ:フルートとピアノのための作品集
プーランク(1899-1963):フルート・ソナタ
マルチヌー(1890-1959):フルート・ソナタ第1番
ミヨー(1892-1974):フルート・ソナタ
フランソワ・ボルヌ(1840-1924):
ビゼーの「カルメン」の主題による華麗な幻想曲
ロマン・ノヴォトニー(フルート)
パヴェル・カシュパル(ピアノ)
録音:2009年4月16-17日、9月13日、11月1日、
プラハ、ルドルフィヌム、ドヴォルジャーク・ホール
チェコのフルート奏者、ロマン・ノヴォトニーはチェコ・フィルハーモニー
管弦楽団およびアフラートゥス管楽五重奏団のメンバー。使用楽器はムラマツ。

AS 731-2 \2180
フランセ、マルチヌー、イベール:
フルート、ヴァイオリンとピアノのための作品集
フランセ(1912-1997):宮廷の音楽
マルチヌー(1890-1959):プロムナード/ソナタ
イベール(1890-1962):2つの間奏曲/アリア
ロマン・ノヴォトニー(フルート)
イジー・ポスピーハル(ヴァイオリン)
イヴォ・カハーネク(ピアノ)
録音:2009年10月3-4、9日、プラハ、ルドルフィヌム、
ドヴォルジャーク・ホール
イジー・ポスピーハル(1976年生まれ)は現在チェコ・フィルハーモニー管弦楽
団コンサートマスター代理を務めているチェコのヴァイオニスト。

AS 734-2 \2180
ハイドン(1732-1809):ピアノのための変奏曲ヘ短調 Hob.XVII:6
ベートーヴェン(1770-1827):
ピアノ・ソナタ第18番変ホ長調 Op.31 No.3
ピアノ・ソナタ第21番ハ長調「ワルトシュタイン」Op.53
パヴェル・カシュパル(ピアノ)
パヴェル・カシュパルはドイツに移住し「パウル・カスパル(Paul
Kaspar)」名義でも活動しているチェコのピアニスト。スイスのTudorレーベル
にもCDがあります。

AS 735-2 2枚組 \3250
リターンズ
チャイコフスキー(1840-1893):四季 Op.37b
ボロディン(1833-1887):小組曲
ムソルグスキー(1839-1881):組曲「展覧会の絵」
イリナ・フォイチーコヴァー=コンドラテンコ(ピアノ)
ラトヴィア生まれのチェコのピアニスト、イリナ・フォイチーコヴァー=コン
ドラテンコによるロシア・プログラム。




<チェコ放送ラジオサービス RADIOSERVIS>
CR 0456-2 \1780
ヴィート・フィアラ(1943-):ヒストリー・オヴ・ジャズ
I Remember Ragtime / I Remember Blues /
I Remember Dixieland / I Remember Duke Ellington /
I Remember Boogie-Woogie / I Remember Sweet Music /
I Remember Benny Goodman / I Remember Cool Jazz /
I Remember Richard Rodgers / I Remember Count Basie /
I Remember Glenn Miller / I Remember Charlie "Bird" Parker /
I Remember Gerry Mulligan / I Remember Four Brothers /
I Remember Paul Desmond and Dave Brubeck / I Remember Jazz Samba /
I Remember Free Jazz / I Remember Antonio Carlos Jobim /
I Remember Jazzrock / I Remember Future of Jazz
ボヘミア・サクソフォン・クアルテット
パヴェル・フィードレル(ソプラノサクソフォン)
アントニーン・ミュールハンスル(アルトサクソフォン)
パヴェル・シュクルナ(テナーサクソフォン)
カテジナ・パヴリーコヴァー(バリトンサクソフォン)
録音:2009年2月10-11日、チェコ放送ブルノ支局スタジオ
チェコのジャズ・ミュージシャン&コンポーザー、ヴィート・フィアラによる
ジャズ・クラシカル作品。ボヘミア・サクソフォン・クアルテットは1990年に
結成されたチェコのグループ。

CR 0459-2 2枚組 \2650
イジー・テムル(1935-):チェンバロのための作品全集
チェンバロと管楽五重奏のための小協奏曲(2005)(*)
コメディア・デラルテ(チェンバロのための;1987)(+)
クウムロフの仮装者たち(フルートとチェンバロのための;2006)(#)
チェンバロのための5つの舞曲(2004、2008)(**)
瞑想と歓喜(ヴィオラとチェンバロのための;1990)(++)
賢人ケイトーの道徳講義(メゾソプラノとチェンバロのための;2007)(##)
ジェイクスピアのモチーフ集
(フルート、ヴァイオリン、チェロとチェンバロのための;1990)(***)
二連画(チェンバロのための;1998)(**)
メロドラマ「世界はステージだ」
(シェイクスピアのテキストによる、朗読とチェンバロのための;2002)(+++)
チェンバロと室内管弦楽のための協奏曲(2008)(###)
モニカ・クノブロホヴァー(チェンバロ)
クララ・ノヴァーコヴァー(フルート(*/#/***))
ヴラディスラフ・ボロフカ(オーボエ(*))
カレル・ドフナル(クラリネット(*))
オンドジェイ・ロスコヴェツ(ファゴット(*))
ヤン・ヴォボジル(ホルン(*))
ズビニェク・パドウレク(ヴィオラ(++))
カミラ・シェフチーコヴァー(メゾソプラノ(##))
アデーラ・シュタイノフロヴァー(ヴァイオリン(***))
ペトル・ノウゾフスキー(チェロ(***))
ダリミル・クラプカ(朗読(+++))
プラハ室内管弦楽団(###)
ミハル・カニャーク(指揮(###))
録音:2009年6月、プラハ音楽アカデミー(#/**/++/##)
2009年9月、プラハ音楽アカデミー(*/***)
2003年10月、プラハ放送スタジオ(+)/2004年5月、プラハ放送スタジオ(+++)
2009年3月、プラハ、ルドルフィヌム、ドヴォルジャーク・ホール、ライヴ(###)

CR 0465-2 2枚組 \2650
ヨセフ・ボフスラフ・フェルステル(1859-1951):オペラ「デボラ」
ドラホミーラ・チカロヴァー(ソプラノ:デボラ)
テオドル・シュルバシュ(バリトン:ヨセフ)
ヤロスラヴァ・ヴィマザロヴァー(ソプラノ:ハナ)
ヴィエラ・クリロヴァー(アルト:ユダヤの老女)
エドゥアルト・ハケン(バス:ヴァヴジーネツ)
カレル・カラシュ(バスバリトン:司祭)
アントニーン・ヴォタヴァ(テノール:農夫)
チェコ放送交響楽団&合唱団
フランチシェク・ディク(指揮)
録音:1959年9月28日-10月8日、プラハ、チェコ放送スタジオ1
初CD化作品、初出音源。




<ARCO DIVA>
UP 0122-2 \2180
マーラー(1860-1911):交響曲第6番イ短調「悲劇的」
モラヴィア・フィルハーモニー管弦楽団
ペトル・ヴロンスキー(指揮)




<FOK(PRAGUE SYMPHONY ORCHESTRA)>
FOK 0001-2 \2180
スメタナ(1824-1884):連作交響詩「わが祖国」
プラハ交響楽団
トマーシュ・ネトピル(指揮)
録音:2008年10月28日、プラハ市民会館スメタナ・ホール、ライヴ





<MUSICA BOHEMICA>
MB 011-2 \2180
ヤロスラフ・クルチェク(1939-):
時との会話(2つの声と6人の器楽奏者のための協奏曲)
ムジカ・ボヘミカ
イジナ・イラースコヴァー、ラドヴァン・ルカフスキー、
イジー・コストカ(朗読)
ヤン・ポスピーハル(ヴァイオリン) ヤナ・ノヴァーコヴァー(フルート)
ガブリエラ・クルチコヴァー(オーボエ) ヨセフ・クルチェク(クラリネット)
ヤン・レイサル(ファゴット)
ヤロスラフ・クルチェク(小型半音階ハープ、トルムシャイト、打楽器)
録音:1978年、チェコ放送プルゼニュ支局





<TRIART>
TR 001 \2180
モーツァルト(1756-1791):レクィエム ニ短調 K.626
ズデナ・クロウボヴァー(ソプラノ)
ヴェロニカ・ハイノヴァー・フィアロヴァー(メゾソプラノ)
オンドレイ・シャリング(テノール)
ロマン・ヴォツェル(バス)
ジェロチーン・アカデミー合唱団
モラヴィア・フィルハーモニー管弦楽団
ヤン・ハルペツキー(指揮)

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10-04 No.12

2010年04月12日 21時43分31秒 | Weblog
★ダイレクト・トランスファー CD-R DSD録音 再発売シリーズ★
2006年秋に発売を開始した当シリーズもおかげさまで約250タイトルを発売
する事ができましたが、2009年2月よりマスター制作にDSD録音を採用する事
にいたしました。これまでより更に生々しい音質をお届けする事が出来るよ
うになりましたのでご期待下さい。

今月は既発売分78CDR-1130から78CDR-1139の10タイトルをDSD録音で再発売い
たします。商品番号は78CDR-3000番となり、下3桁は共通で使用いたします。
従来の78CDR-1000番台の商品は、当面は販売を継続いたします。
DSD録音による有料サンプラー(\300)も販売開始いたしましたので、ご注文
をお待ちしております。

■製作者からのメッセージ
DSD録音になったグッディーズ・ダイレクト・トランスファーCDR!
従来のCDを高音質化するさまざまな試みが盛んな中で、「グッディーズ・オ
リジナル企画」のダイレクト・トランスファーCDRは、2009年2月発売新譜か
らDSD録音を採用することになりました。DSD録音によって、これまでのSP
復刻からさらに飛躍し、SPレコードの直接再生と区別がつかないところに
到達したと自負しています。DSD録音は従来の方式に較べて中音から低音にか
けての音の形が明瞭になり、高音は一皮剥けた感じです。LPとは比較にな
らない強大な音響勢力を持つSPレコードをカスタムメイドの直熱真空管
フォノイコライザーを使用し、またノイズ除去と共に失われる音楽情報に最
も気を配り一切のノイズリダクションを使用していないのは従来通りです。
(新 忠篤)

==================================

★ダイレクト・トランスファー CD-R DSD録音 再発売シリーズ★
2010年4月新譜 10タイトル
発売予定:2010年4月下旬 価格:各1枚 \1500(税込)
※セット販売ではありません。1枚づつお申し込みいただけます。

78CDR-3130
フランク:交響的変奏曲
アルフレッド・コルトー(ピアノ)
サー・ランドン・ロナルド指揮
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
英 HIS MASTER'S VOICE DB2185/6
(1934年3月13日ロンドン、アビー・ロード第1スタジオ録音)
アルフレッド・コルトー(1877-1962)は20世紀最高のフランスのピアニスト。
スイスのニヨンデフランス人の両親のもとに生まれた。1892年パリ音楽陰に
ルイ・ディエメール(1843-1919)のクラスに入り、1893年に一等賞を得た。
1902年にヴァイオリンのジャック・ティボー(1880-1953)、チェロのパブロ・
カザルス(1876-1973)とピアノ・トリオを結成した。コルトーは1917年にパリ
音楽院教授に任命され、1919年にパリのエコール・ノルマル(音楽師範学校)
を設立した。この録音は作曲家フランク(1822-1890)を敬愛していたコルトー
が57歳の時の録音。指揮者のサー・ランドン・ロナルド(1873-1938)はロンド
ン生まれ。レコード黎明期からロンドンのコヴェントガーデン・オペラに出
演した大歌手たちにレコード録音をすすめた功労者。ピアニスト出身で1909
年ロイヤル・アルバート・ホール管弦楽団の指揮者になり多くの録音を残し
た。電気録音になってからはコルトーやクライスラー(1875-1962)の協奏曲の
指揮者をつとめた。

78CDR-3131
シューベルト:ピアノ三重奏曲第1番変ロ長調作品99
アルフレッド・コルトー(ピアノ)
ジャック・ティボー(ヴァイオリン)
パブロ・カザルス(チェロ)
独ELECTROLA DB947/50
(1926年7月5-6日ロンドン、キングズウェイ・ホール録音)
カザルス・トリオは1902年にピアノのアルフレッド・コルトー(1877-1962)、
ヴァイオリンのジャック・ティボー(1880-1953)、チェロのパブロ・カザルス
(1876-1973)の三人によって結成された。当時三人はまだ20歳代の若い演奏家
だった。このシューベルトはこのグループの初録音である。電気録音の最初
期の1926年に行われた。ベートーヴェン:大公トリオ(78CDR-3009)、ハイドン:
ピアノ三重奏曲第39番ト長調(78CDR-3199)がこのシリーズで出ている。

78CDR-3132
ラロ:スペイン交響曲作品21
ナタン・ミルスタイン(ヴァイオリン)
ユージン・オーマンディ指揮
フィラデルフィア管弦楽団
米 COLUMBIA 12067/69-D(Set MM-564)
(1944年11月19日&1945年3月15日ファイラデルフィア、アカデミー・オブ・
ミュージック録音)
ナタン・ミルスタイン(1903-1992)はロシアのオデッサ生まれ。11歳でペテル
ブルク音楽院に入学、名ヴァイオリン教師レオポルド・アウアー(1845-1930)
に師事した。のちにピアニストのホロヴィッツと知り合い一緒に演奏旅行を
した。1929年にストコフスキー指揮フィラデルフィア管弦楽団のコンサート
でアメリカにデビュー、1942年にアメリカ市民権を得た。この「スペイン交
響曲」は第2次世界大戦末期の録音。溌剌として生気に満ちた演奏は後年のも
のとは違った味を持つ。ミルスタインはJ.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パ
ルティータ第2番(78CDR-3078)が本シリーズで出ている。

78CDR-3133
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番ハ短調作品13「悲愴」
ヴィルヘルム・ケンプ(ピアノ)
独 POLYDOR 67682/3
(1940年録音)
ヴィルヘルム・ケンプ(1895-1991)は機械式録音(ラッパ吹込)時代から活躍し
たドイツのピアニスト。モノーラルやステレオLP時代の録音は広く知られて
いるが、SP録音はあまり知られていない。この「悲愴」は第2次世界大戦中
の録音で、日本ではSP時代に発売されなかったようだ。特に第3楽章はこの
ピアニストの持ち味がよく出た美しい演奏。本シリーズではケンプの戦中録
音のベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番(78CDR-3112)、ピアノ協奏曲第4番
(78CDR-3120),モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番K.466(78CDR-1153)が出ている。

78CDR-3134
グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ第3番ハ短調作品45
グンナール・クヌドゥセン(ヴァイオリン)
ロベルト・リーフリング(ピアノ)
ノルウェー HIS MASTER'S VOICE DB11900/02
(1947年頃録音)
作曲者エドゥアルト・グリーグ(1843-1907)と同郷のノルウェーの演奏家によ
る録音。ヴァイオリンのグンナール・クヌドゥセンは1907年生まれ。ノルウェ
ー録音のLPが十数枚あるがSP録音はおそらくこのソナタだけと思われる。
ピアノのロベルト・リーフリング(1911-1988)はオスロ生まれ、ドイツでエト
ヴィン・フィッシャー(1886-1960)に師事した。20世紀ノルウェーを代表する
ピアニストだったリーフリングはJ.S.バッハ平均律クラヴィア曲集を生涯2回
録音した。このソナタの演奏は作曲家と同じ言語を感じさせる。第2楽章の玲
瓏な響きは、他の演奏家では聞けない美しいもの。

78CDR-3135
フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第1番イ長調作品13
ドニーズ・ソリアノ(ヴァイオリン)
マグダ・タリアフェロ(ピアノ)
仏 PATHE PAT3/5
(1934年2月17日パリ録音)
1934年第1回フランス・アカデミー・シャルル・クロ・ディスク大賞受賞盤。
ドニーズ・ソリアノ(1916-2006)はパリ音楽院でマルセル・シャイエ(1881-
1936)とジュール・ブーシュリ(1877-1962)に師事し、1932年に16歳で一等賞
を得た。ソリアノはソリストとして活躍すると同時にブーシュリ教授の片腕
として後進の指導にあたり、後に結婚してブーシュリ夫人となった。ピアノ
のマグダ・タリアフェロ(1893-1986)はブラジル生まれ。両親はフランス人。
1906年にパリ音楽院に入り9カ月後に一等賞を得た。本シリーズでは二人の演
奏によるモーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ変ホ長調K.454(78CDR-3027)が
出ている。ソリアノのヴァイオリンではモーツァルトヴァイオリン協奏曲第3番
K.216(ブーシュリ指揮78CDR-3108)、モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ
変ロ長調 K.378(78CDR-3047)、アーン:ヴァイオリン・ソナタ(78CDR-3244)、
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品3-9 「調和の幻想」より&
フォーレ:子守歌(ミュンシュ指揮 78CDR-1140)が出ている。

78CDR-3136
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品61
ユーディ・メニューイン(ヴァイオリン)
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮
ルツェルン祝祭管弦楽団
蘭 HIS MASTER'S VOICE DB6574/9
(1947年8月29日録音)
大指揮者ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(1886-1954)は1945年のドイツ敗
戦後、戦時中のナチス協力を疑われ、1947年4月まで演奏活動が禁止された。
この録音は1947年8月にフルトヴェングラーが音楽祭に再登場した記念の録音。
ソリストのユーディ・メニューイン(1916-1999)はフルトヴェングラーのナチ
ス協力疑惑を晴らす証言で、大指揮者の弁護にあたった。録音時メニューイン
は31歳だった。SPレコード最後期の録音。

78CDR-3137
エルガー:チェロ協奏曲ホ短調作品85
パブロ・カザルス(チェロ)
サー・エイドリアン・ボールト指揮
BBC交響楽団
英 HIS MASTER'S VOICE DB6338/DBS6341
(1945年10月14日ロンドン、アビー・ロード第1スタジオ録音)
サー・エドワード・エルガー(1857-1934)はイギリスの作曲家・指揮者。チェ
ロ協奏曲ホ短調は1919年の作品。パブロ・カザルス(1876-1973)は20世紀最高
のチェリスト。1939年母国スペイン内戦でフランスに亡命、スペインのフラ
ンコ政権を認める国では演奏しないと宣言し、スペインとの国境に近いプラ
ドで隠棲していた。1945年6月から演奏活動を再開、同年10月にアビー・ロー
ドで6年ぶりの録音したのがこのエルガー。だが各国政府がフランコ政権を容
認したことで、11月から演奏活動を再び停止。それは5年後の1950年にプラド
音楽祭が開かれるまで続いた。指揮者のボールト(1889-1983)はニキシュの影
響を受けたイギリスの指揮者。1930年にBBC交響楽団が設立され初代首席指揮
者になった。

78CDR-3138
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品61
(カデンツァ:ヨアヒム)
ヨーゼフ・シゲティ(ヴァイオリン)
ブルーノ・ワルター指揮
ブリティッシュ交響楽団
英 COLUMBIA LX174/8
(1932年4月18日ロンドン、アビー・ロード第1スタジオ録音)
ヨーゼフ・シゲティ(1892-1973)はハンガリーのブダペスト生まれ。ブダペス
ト音楽院でイェノ・フバイ(1858-1937)に師事した。1905年ベルリンでデビュ
ー、大ヴァイオリニスト、ヨアヒム(1831-1907)に認められた。1917年から24
年スイスのジュネーヴ音楽院で教え、1940にアメリカに移住した。シゲティは
1931年の初来日以降何度も日本を訪れ、SP時代の日本録音も数多い。これは
シゲティ40歳、初めてのベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲録音。英COLUMBIA
のエンジニア、アラン・ブルムレインが開発したMC型録音機による最初の録音。
シゲティは後年ニューヨークでもブルーノ・ワルター(1876-1962)と同曲を再
録音した。

78CDR-3139
ラロ:スペイン交響曲作品21
ローラ・ボベスコ(ヴァイオリン)
ウジェーヌ・ビゴー指揮
コンセール・ラムルー管弦楽団
仏 COLUMBIA LFX610/13
(1942年7月23日パリ、アルベール・スタジオ録音)
ローラ・ボベスコ(1921-2003)はルーマニアのブカレスト生まれ。パリ音楽院
でジュール・ブーシュリ(1878-1962)に師事し、1934年13歳で一等賞を得た。
同年ポール・パレー指揮コロンヌ管弦楽団でデビューした。さらに1937年ブ
リュッセルのイザイ国際コンクールで入賞し以後ソリストとして活躍、ブリュ
ッセル音楽院の教授もつとめた。1970-80年代に日本を数回訪問し録音も多い。
これはボベスコ21歳の時の初録音。第2次世界大戦下でドイツ軍に占領された
パリで録音された。ここでは通常カットされる第3楽章「間奏曲」が演奏され
ている。指揮者のウジェーヌ・ビゴー(1888-1965)はフランスの名指揮者。
SPレコード時代に多くの録音を残していた。

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10-04 No.11-1

2010年04月10日 15時31分33秒 | Weblog
<Deutsche Grammophon>
4778775 \1850
1.ストラヴィンスキー:バレエ《春の祭典》
2.レブエルタス:マヤの夜
グスターボ・ドゥダメル指揮
シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラ
録音:2010年2月1-7日 カラカス
デビュー以来、3年以上経っても、今なお快進撃を続けるドゥダメル&SBYOV
が、CD第5弾に選んだのは、ストラヴィンスキーの傑作《春の祭典》と、レブ
エルタスの最高傑作《マヤの夜》(オリジナルは1939年公開の映画音楽で、こ
こに収録したのはJose Ives Limantourが1961年に編曲した管弦楽組曲)をカッ
プリングしたリズムの饗宴!《春の祭典》は、ベルリン・フィルのワルトビュ
ーネ2008で指揮して好評を博した彼の十八番の一つですし、レブエルタスも
ドゥダメルが折りに触れて取り上げることが多い主要レパートリーになって
います。音楽史に多くの革新をもたらした2つの傑作を臆せずカップリングし
てしまうあたりは、さすがクラシック界の風雲児らしい大胆な挑戦と言える
でしょう。

734581(DVD-Video) \3350
ビゼー:歌劇《カルメン》全4幕
エリーナ・ガランチャ(メゾ・ソプラノ) バルバラ・フリットリ(ソプラノ)
ロベルト・アラーニャ(テノール) テディ・ローズ(バス・バリトン)他
メトロポリタン歌劇場管弦楽団
指揮:ヤニック・ネゼ=セガン
収録:2010年1月 メトロポリタン歌劇場、ニューヨーク (ライヴ)
リガ、ロンドン、ミュンヘンで圧倒的成功を収めたガランチャの《カルメン》
が、ついに海を越えたアメリカのMETに上陸!「今日の私たちのカルメン」
(オーストリア・ニュース)と讃えられる彼女の現在を収めた2010年1月のライ
ヴが早くもリリースになります。バルツァ、バンブリーなど、あらゆる世代
に理想のカルメン像が存在してきましたが、ガランチャの登場によって、そ
の歴史に新たなページが加わることになりました。フリットリ、アラーニャ、
ローズなど、充実した共演者たちとの濃密で可憐な絡みの数々を、たっぷり
お楽しみください!

4778795 \1850
トランスフォーメーション
1.ストラヴィンスキー:《ペトルーシュカ》からの3楽章
2.D.スカルラッティ:ソナタ ニ長調K.380
3.ブラームス:パガニーニの主題による変奏曲Op.35
4.D.スカルラッティ:ソナタ ヘ短調K.466
5.ラヴェル:ラ・ヴァルス
ユジャ・ワン(ピアノ)
録音:2010年1月26-31日 フリードリヒ・エーベルト・ホール、ハンブルク
高度な技術と、音楽への深い洞察力を備えた期待の若手ピアニスト、ユジャ
・ワンが、2008年のデビュー盤に続き、満を持して贈るセカンド・アルバム。
文学性と機動性を備えた難曲ばかりのプログラムは、彼女らしい自信と音楽
性のあらわれと言えるでしょう。『ニューヨーク・タイムズ紙』に、「彼女
は、速さ、柔軟性、ひらめき、繊細なニュアンスといった、すべてを持って
いるようだ」と絶賛された妙技を、スタインウェイの美しい音色とともにお
届けします。




<DECCA>
4782349 2枚組 \1850
クラシック・ヨガ
CD1
1.サティ:ジムノ・ペディ第1番/パスカル・ロジェ(ピアノ)
2.アルビノーニ:アダージョ
シュトゥットガルト室内管弦楽団 指揮:カール・ミュンヒンガー
3.ベートーヴェン:《月光》ソナタ-アダージョ・ソステヌート
クラウディオ・アラウ
4.J.S.バッハ:管弦楽組曲第3番-エア
シュトゥットガルト室内管弦楽団 指揮:カール・ミュンヒンガー
5.モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハトムジーク-ロマンツァ
アカデミー室内管弦楽団 指揮:サー・ネヴィル・マリナー
6.フォーレ:エレジー
リン・ハレル(チェロ)
ベルリン・ドイツ交響楽団 指揮:リッカルド・シャイー
7.パッヘルベル:カノン
シュトゥットガルト室内管弦楽団 指揮:カール・ミュンヒンガー
8.ヴォーン・ウィリアムズ:あげひばり
アイオナ・ブラウン(ヴァイオリン) 
アカデミー室内管弦楽団 指揮:サー・ネヴィル・マリナー
9.ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番-アダージョ
ヴラディーミル・アシュケナージ(ピアノ)
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 指揮:ベルナルト・ハイティンク
10.アレグリ:ミゼレーレ
ロィ・グッドマン(ヴァイオリン) 
ケンブリッジ・キングス・カレッジ合唱団
指揮:サー・デイヴィッド・ウィルコックス
CD2
1.ショパン:夜想曲変ホ長調Op.9‐2
ヴラディーミル・アシュケナージ(ピアノ)
2.ベートーヴェン:交響曲第6番《田園》-小川の情景
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 指揮:ベルナルト・ハイティンク
3.モーツァルト:クラリネット協奏曲-アダージョ
カール・ライスター(クラリネット) 
アカデミー室内管弦楽団 指揮:サー・ネヴィル・マリナー
4.ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調-アダージョ
ジャン=イヴ・ティボーデ(ピアノ)
モントリオール交響楽団 指揮:シャルル・デュトワ
5.チャイコフスキー:弦楽セレナーデ-エレジー
サンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団
指揮:ヴラディーミル・アシュケナージ
6.フォーレ:パヴァーヌ
アカデミー室内合唱団 指揮:サー・ネヴィル・マリナー
7.ドビュッシー:月の光/ジャン=イヴ・ティボーデ(ピアノ)
8.ボロディン:弦楽四重奏曲第2番-夜想曲/ボロディン弦楽四重奏団
9.タリス:汝のほかにわれ望みなし
ケンブリッジ・キングス・カレッジ合唱団
指揮:サー・デイヴィッド・ウィルコックス
録音:1962-97年
古代インド発祥の修行法ヨガは、呼吸の訓練による健康なものや、瞑想によ
る精神統一など様々な種類があり、日本でも多くの人々が実践しています。
当盤には、心からリラックスできるような名曲を19曲収録。夏に向けてのこ
の季節、CDを聴きながら癒しのひとときを生活の一部に取り入れ、シェイプ
アップを図るのも一興です。




<Sterling>
CDS 1086-2(SACD-Hybrid) \2850
オルセン:
交響詩《アスゴールの騎行》Op.10/交響曲ト長調Op.5
弦楽オーケストラのための組曲Op.60
テリエ・ミケルソン(指揮)、ラトヴィア国立交響楽団
ヨーロッパ諸国の知られざる管弦楽作品の発掘を続けるスウェーデンのレー
ベル"スターリング(Sterling)"。アイヴィン・アルネスの交響曲集
(CDS 1084-2)に続くノルウェーの作曲家第2弾は、グリーグの同世代オーレ・
オルセン(1850-1927)!
ノルウェーのトロンヘイムではリンデマン、ライプツィヒではダヴィッドや
ライネッケらに作曲を師事したオルセンは、今でこそグリーグの陰に隠れて
しまっているものの、存命当時はノルウェー国民楽派を代表する作曲家の1人
として名声を築いた音楽家である。
祖国ノルウェーの旋律を採り入れ、どこかドイツ的な雰囲気を漂わせるオル
センの美しく格調高きオーケストラ作品、中でも「交響曲」の第3楽章(アン
ダンテ)の優美で流麗な旋律は、歴史に埋もれさせたままではあまりにも惜し
い。アルネスの交響曲集でも好演を聴かせてくれたミケルソン&ラトヴィア
国立響の演奏によって、オルセンの音楽が再評価への新たな1歩を踏み出し
ます。2009年7月28日-29日の録音。

CDS 1087-2 \2300
グヴィ:
交響曲第2番ヘ長調Op.12/交響的パラフレーズOp.89/交響的幻想曲
トーマス・カルブ(指揮)、
ヴュルテンベルク・フィルハーモニー管弦楽団
フランスとドイツの国境付近にあるロレーヌのゴフォンテーヌで生まれ、この
両国とプロイセンとの狭間で翻弄され続けた作曲家ルイ・テオドール・グヴィ
(1819-1898)。グヴィの音楽は、フランスではベルリオーズから称賛を受け、
ドイツではメンデルスゾーンの音楽と比較されるなど、両国で高く評価されな
がらも時代の流れとともに忘れられてしまったが、フランスとドイツの伝統
を併せ持つ作品には輝きを放つ傑作が多い。ちなみにグヴィは、ドイツでは
ベルリン・アカデミーの会員に加えられ、フランスからはレジオン・ドヌー
ル勲章シュヴァリエに叙せられるなど、皮肉にも自身の生まれ故郷を戦争に
よって翻弄したフランスとドイツから厚遇されたという経歴の持ち主でもあ
る。当時のフランスでは不評だった"絶対音楽"を擁護し続けたグヴィ。ドイ
ツの指揮者"カルブ"とオーケストラ"ヴュルテンベルク・フィル"によってそ
の音楽の真価と魅力が明かされます。2008年3月&7月&9月の録音。




<Hortus>
HORTUS 070 \2300
ロシアの管弦楽作品トランスクリプション集
(編曲:ジャン=ピエール・アルノー&マリーネ・ペレス)――
リムスキー=コルサコフ:サトコ/ムソルグスキー:禿山の一夜
リムスキー=コルサコフ:道化師たちの踊り
アンサンブル・カルペ・ディエム、
ジャン=ピエール・アルノー(ディレクター)
ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、ハープ、フルート&ピッ
コロ、オーボエ、ホルンの八重奏+打楽器という編成のアンサンブルのため
にアレンジされたリムスキー=コルサコフ&ムソルグスキー。
シュトゥットガルト・フィルのフルーティスト、マリーネ・ペレスなど各メ
ンバーの高い力量が、フルオーケストラ→九重奏へとスリムになり難易度も
グッと上昇したリムスキー&ムソルグスキーの名曲をしっかりと聴かせてく
れます。

HORTUS 068 \2300
ブラームス:
4つのバラードOp.10/主題と変奏 ニ短調/ピアノ・ソナタ第3番ヘ短調Op.5
ニコラ・スタヴィ(ピアノ)
ニコラ・スタヴィは、パリ音楽院でジェラール・フレミー、クリスチャン・
イヴァルディにピアノを師事し、2000年のショパン国際ピアノ・コンクール
特別賞、2001年のジュネーヴ国際コンクール2位、2002年のジーナ・バッカウ
アー・コンクール4など数々の受賞歴を誇るフランスのピアニスト。
カツァリスも弾いていたドイツのハンドメイド・ピアノ、シュタイングレー
バーのコンサート・グランドE-272から生まれるブラームスの響きが注目ポ
イント。

HORTUS 069 \2300
ラフマニノフ:
ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調Op.36/楽興の時Op.16/前奏曲ト短調Op.23-5
/前奏曲変ホ長調Op.23-6/前奏曲ロ短調Op.32-10/練習曲《音の絵》Op.33
より 第3曲ハ短調、第1曲ヘ短調、第5曲ニ短調
ミハイル・ユルコフ(ピアノ)
フランス人アーティストの起用が多いオルトゥス(Hortus)レーベルから、珍
しくロシア系ピアニストの録音が登場。
ミハイル・ユルコフは、1969年ベラルーシの首都ミンスク生まれ。ミンスク
音楽院、モスクワ音楽院でピアノを学んだ後、現在はフランスを拠点に活動
を展開している。母国のミンスク・フィルやベラルーシ国立室内管からも定
期的にソリストとして招聘されているベラルーシのスターである。

HORTUS 066 \2300
1900年、オルガンの落成式 ――
ルフェビュール=ヴェリー:演奏会用ボレロ、聖体奉挙/グノー:教皇行進曲
/デュボワ:天の女王よ、汝はペトロ、ジャンヌ・ダルクの行進、カンターテ
・ドミノ、アヴェ・マリア/ルトカール:ヴェルセ、入場/ヴィエルヌ:アン
ダンティーノ、ウェストミンスターの鐘/ボエルマン:ノートルダムのピエー
ル/ソヴァージュ:即興曲1900
フィリップ・ソヴァージュ(オルガン)、
クレア・ルーシェ=デトレモ(ソプラノ)、エルヴェ・ラミ(テノール)、
カヴァイエ・コル・ヴォーカル・アンサンブル
フランスの名工シャルル・ ムタン(1861-1931)が1900年10月29日に完成させ
たヌイイ・サン=ピエール教会のグランド・オルガンが、完成当時に演奏さ
れていたオルガン作品を響かせる。フィリップ・ソヴァージュは、1989年に
ヌイイ・サン=ピエール教会のオルガニストに就任し、ピュトー&ブルイエ
音楽院で育成にも携わっているフランスのオルガン奏者。1900年当時の作風
を反映させた自作の「即興曲」も収録。

HORTUS 072 \2300
ローラン:
サン・ジャン・ド・ローヌのオルガンのための3つの練習曲/デ・マック:カ
プリッチョ・ソプラ/カベソン:《騎士の歌》によるディフェレンシアス/ロ
ベルデ:フーガ第2番/クープラン:前奏曲、幻想曲、フーガ/カバニーリェス:
ティエント/マルシャン:レチタティーヴォ/パーセル:ヴォランタリー/
J・S・バッハ:フゲッタ/フローベルガー:奇想曲第8番/ムファット:トッカ
ータ第7番
ジャン=ピエール・ローラン(オルガン)
フランス、サン・ジャン・ド・ローヌのサン・ジャン・バプティスタ教会に
設置されている1768年製の歴史的オルガンによる作品集。
フランス北部のドゥエ地方音楽院でオルガン科教授を務めるジャン=ピエー
ル・ローランの「3つの練習曲」は世界初録音。18世紀に製作されたオルガン
は、存在自体が芸術そのもの。

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10-04 No.11-2

2010年04月10日 15時30分57秒 | Weblog
<Centaur>
CRC 3012 \2080
ソロ・チェロ ――
コダーイ:無伴奏チェロ・ソナタOp.8/ハチャトゥリアン:幻想ソナタ
ホヴァネス:家持/アーネル:無伴奏チェロ組曲
アントニー・クック(チェロ)
これまでに1500を超える映画音楽のレコーディングに参加してきたハリウッ
ドの名チェリスト、アントニー・クックが挑む無伴奏チェロ作品。
コダーイでの研ぎ澄まされた集中力、ハチャトゥリアンでの濃厚な民族色の
表現など、"スタジオ"での修羅場を乗り越えてきたクックのクラシックのチェ
リストとしての実力もかなりのもの。多作家ホヴァネスの「家持」などプロ
グラム構成もユニーク。

CRC 3008 \2080
ルミュー:ギターのための3つの組曲 ―― ギター組曲第1番-第3番
エリック・ルミュー(ギター)
作曲家、ギタリスト、詩人として多彩な才能を発揮しているカナダのアーティ
スト、エリック・ルミューの自作自演集。
エリック・ルミューの「ギター組曲」には、クラシカル、ルネサンス、コンテ
ンポラリー、ロック&フージョンの名ギタリスト、アラン・ホールズワース
的など、様々な要素が込められている。

CRC 3009 \2080
フランスのヴァイオリン・ソナタ集 ――
ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ/ドビュッシー(ハートマン編):亜麻色
の髪の乙女/リリ・ブーランジェ:夜想曲/ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ
/プーランク:ヴァイオリン・ソナタ
リン・ヘ(ヴァイオリン)、グレゴリー・シオルス(ピアノ)
リン・ヘは、イーストマン音楽院で博士号を取得した上海生まれの実力派ヴァ
イオリニスト。アメリカを活動拠点としているリン・ヘは、ボストン・ルー
ジュ交響楽団の副コンサート・マスター、ルイジアナ州立大学の准教授とし
ても活躍中。
1766年製スティーヴン&ドロシー・チェン財団から貸与されたトマソ・バレ
ストリエリのヴァイオリンで、19世紀-20世紀フランスの大作曲家たちの音楽
をじっくりと響かせます。

CRC 2994 \2080
ザ・ニュー・チェロVol.1 - アメリカの作曲家たち ――
カーター:フィグメント/ジョンストン:トッカータ/スミス:柳/コックス:
千里眼/カーター:フィグメント2/ジョンストン:2台のチェロのためのデュオ
スミス:セイド、ニアリー/コックス:リコイル
フランクリン・コックス(チェロ)
過去20-30年間に作曲された新しいチェロ作品を発掘するシリーズ"ザ・ニュー
・チェロ"の第1巻は、エリオット・カーター(1908-)、ベン・ジョンストン
(1926-)、スチュアート・S・ スミス(1948-)、フランクリン・コックス
(1961-)といった現役で活躍するアメリカ人作曲家たちの作品集。
ベルリン新音楽室内アンサンブルなど、近現代音楽の専門集団のメンバーで
もあるアメリカのチェリスト、フランクリン・コックスが超絶的難易度の作
品を次々とクリア!聴き応えあります。

CRC 2992 \2080
エリック・ランドの音楽 ――
ランド:ミッシング・インテリジェンス/ブレスドB/dalla linea dell'arco
che esse formano/デサント、デブリス、デブリーフ/コンフリクト・リゾ
リューション/アフターマス
アルディッティ弦楽四重奏団、クラッシュ・アンサンブル、
スティーヴ・バターズ(ヴィブラフォン)、他
アイリッシュ・タイムズ紙では"劇的で魅力的"と評され、ベルリン・ビエン
ナーレ国際現代音楽祭でも高評価を受けたエリック・ランド(1958-)の作品集。
近現代音楽の"鬼"アルディッティ弦楽四重奏団の存在が、この作曲家の地位
を物語っている。




<Syrius>
SYR 141422 \2300
ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ(遺作)、ヴァイオリン・ソナタ
フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
アマンダ・ファヴィエ(ヴァイオリン)、ジャン・デュベ(ピアノ)
アマンダ・ファヴィエは、フランスの巨匠ジェラール・プーレに師事したパリ
音楽院では見事一等賞を獲得し、若手演奏家の登竜門でもある1996年のヨハ
ン・セバスチャン・バッハ国際コンクールで第3位を勝ち取ったフランスの女
流ヴァイオリン奏者。
1756年製アンセルモ・ベロジオのヴァイオリンの音色と師匠譲りの表現力が、
ファヴィエだけのラヴェルとフランクの世界を創り上げている。師であるジェ
ラール・プーレも認めたフランス期待の才能が、師の得意とするラヴェルと
フランクに果敢に挑みます。

SYR 141423 \2300
アルバニアのクラシック ――
ザデヤ:ヴァイオリンとピアノのための《3つの小品》、
ヴァイオリン・ソナタ、フモレスカ、トッカータ
ディズダリ:三重奏曲第1番、三重奏曲第2番
ガキ:三重奏曲、カデンツァ
ザハリアン:モデラート、マルチアーレ
ペシ:アルバニアの3つの踊り
トリオ・メタボーレ
バルカン半島の小国アルバニアの"室内楽作品"のみを集めた東欧音楽愛好家
にプッシュしたい作品集。
ギリシャ、スラヴ、オスマン帝国の文化からの影響を受けたアルバニアの音
楽を、ご当地の若きアンサンブルが世界に向けて発信する。

SYR 141427 \2300
前奏曲と幻想曲、コラール集 ――
シャイデマン:イエス・キリスト我らの救い主/ラインケン:バビロンの流れの
ほとりに/リューベック:われ汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ/ブルー
ンス:いざ来たれ、異邦人の救い主よ/ブクステフーデ:暁の星のいと美しき
かな
ピエール・バルドン(オルガン)
"マグダラのマリア"が眠るとされるフランス、サン・マキシマン大聖堂の歴
史的オルガンによる17世紀-18世紀の"前奏曲と幻想曲、コラール集"。フラン
スのベテラン・オルガニスト、ピエール・バルドンが弾くオルガンの音色が、
大聖堂の長き歴史を伝えてくれている。




<MYTO HISTRICAL>
MYTO 114 3枚組 \2780
ヴェルディ:歌劇「運命の力」
レネータ・テバルディ(ドンナ・レオノーラ)
ジュゼッペ・ディ・ステファノ(ドン・アルヴァーロ)
フェードラ・バルビエーリ(プレチオシルラ)
ガブリエーレ・サンティーニ指揮フィレンツェ5月祭管弦楽団、合唱団
1956年6月8日 フィレンツェでのライヴ
良い音質です。
この商品は同レーベルの 062H114(バーコード同じ)のリニューアル盤です。

MYTO 245 2枚組 \1750
ヴェルディ:歌劇「ナブッコ」
エットレ・バスティアニーニ(ナブッコ)、
ガストーネ・リマリッリ(イズマエーレ)
パオロ・ワシントン(ザッカリア)、
マルゲリータ・ロベルティ(アビカイッレ)
ブルーノ・バルトレッティ指揮
フィレンツェ5月祭管弦楽団、合唱団 1959年7月10日 
フィレンツェでのライヴ
とても良い音質です。

MYTO 248 2枚組 \1750
チャイコフスキー:歌劇「エウゲニ・オネーギン」(ドイツ語)
ジョージ・ロンドン(エウゲニ・オネーギン)
ヴァレリー・バク(タチヤーナ)、ヘルタ・テッパー(オリガ)
アントン・デルモータ(レンスキー)、
ゴットローブ・フリック(グレーミン公爵)
リヒャルト・クラウス指揮バイエルン放送交響楽団 1954年 
ミュンヘンでのライヴ
以前MYTOレーベルから発売あり。とても良い音質です。

MYTO 249 2枚組 \1750
マルシュナー:歌劇「テンプル騎士団とユダヤ女」
Fritz Sperlbauer(Wifred von Ivanhoe)
Walter heinrich(Lucas de Beaumanoir)
Georg Oeggl(Brian de Bois Guilbert)
クルト・テナー指揮 Kurt Tenner
RAVAG(ウィーンにおけるソビエト管轄の放送局)大管弦楽団、合唱団
1951年9月18/20日 ウィーンでのスタジオ録音
放送用音源かと思われます。ナレーション付き。とても良い音質です。

MYTO 250 2枚組
プッチーニ:歌劇「マノン・レスコー」
レネータ・テバルディ(マノン・レスコー)、
フランク・グァレーラ〔兄レスコー)
リチャード・タッカー(騎士デ・グリュー)、
フェルナンド・コレナ(ラヴォワール)
ファウスト・クレヴァ指揮
メトロポリタン歌劇場管弦楽団、合唱団 1959年1月17日
ニューヨークでのライヴ
とても良い音質ですが、マスターに起因する傷、ノイズが聴かれます事、
ご了承ください。

MYTO 251 2枚組 \1750
ロッシーニ:歌劇「モーゼ」
ニコラ・ロッシ=レメーニ(モーゼ)、アゴスティーノ・ラッザーリ(エリゼオ)
アンナ・マリア・ロータ(マリア)、アニタ・チェルクェッティ(アナーイ)
ジュゼッペ・タデイ(ファラオーネ)
トゥリオ・セラフィン指揮
RAIローマ交響楽団、合唱団 
1956年6月27日 ローマでのライヴ
以前EKLIPSEレーベルから発売あり。良い音質です。



<ANDROMEDA>
ANDRCD9065 3枚組 \2150
ワーグナー:歌劇「タンホイザー」
ルドルフ・ルスティヒ(タンホイザー) Rudolf Lustig
マルセル・コルデス(ヴォルフラム・フォン・エッシェンバハ)Marcel Cordes
カール・テルカル(ワルター・フォン・デア・フォゲルワイデ)Karl Terkal
ゴットローブ・フリック(領主へルマン)Gottlob Frick
レオニー・リザネク(エリーザベト)Leonie Rysanek
カール・ベーム指揮
サン・カルロ歌劇場管弦楽団、合唱団 1956年3月17日 ナポリでのライヴ
良い音質です。

ANDRCD9066 \1050
ヴォルフ:歌曲集  ライヴ
「春に」「風に寄せる歌」「老女の忠告」「ガニュメート」「花の挨拶」
「アナクレオンの墓」「現象」「羊飼い」「私は罪を担い、御恵みを受け」
「お前の足を痛めたのは誰?」「私を虜とした恋人に災いあれ」
「お入り、立派な軍人さん」「恋人がひわのように歌うなら」
「明るい月の何と輝かしいことか」「炭焼きの女房が酔っぱらって」
「朝露の中を私はさすらう」「ねえ、青臭いお坊ちゃん」
「どんなに長い間私は待ち望んでいたことでしょう」 他 全21曲
エリーザベト・シュヴァルツコップ(ソプラノ)
ジェラルド・ムーア(ピアノ)
1958年7月27日 ザルツブルグでのライヴ
とても良い音質です。

ANDRCD9067 2枚組 \1750
フランツ・シュミット:オラトリオ「7つの封印の書」
ヒルデ・ギューデン(ソプラノ) Hilde Guden
イーラ・マラニウク(アルト)Ira Malaniuk
フィリッツ・ヴンダーリヒ(テノール)fritz Wunderlich
ヴァルター・ベリー(バス)Walter Berry
アントン・デルモータ(テノール:ヨハネ)Anton Dermota
ディミトリ・ミトロプーロス指揮
ウィーン・フィル、ウィーン楽友協会合唱団 1959年8月23日ライヴ
各レーベルから発売あり。とても良い音質です。



<WALHALL>
WLCD0311 2枚組 \1750
プッチーニ:歌劇「トスカ」
レナータ・テバルディ(トスカ) Renata Tebaldi
フランコ・コレッリ(カヴァラドッシ)Franco Corelli
アンセルモ・コルツァーニ(スカルピア)Anselmo Colzani
マリオ・パレンティ指揮 Mario Parenti
”グラン・グァルディア La Gran Guardia”歌劇場管弦楽団、合唱団
1959年10月21日 イタリアLivornoでのライヴ
以前 Legatoレーベルから発売あり
名歌手達による素晴らしい演奏ですが、心もとない音質です。
音の傷も聴かれ、残念ながら初心者向けではありません。

WLCD0316 3枚組 \\2780
ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」
ラモン・ヴィナイ(ジークムンド)Ramon Vinay
クルト・ベーメ(フンディング)Kurt Bohme
ハンス・ホッター(ヴォータン)Hans Hotter
アミー・シュアード(ジークリンデ)Amy Shuard
アストリッド・ヴァルナイ(ブリュンヒルデ)Astrid Varnay
ウルズラ・ベーゼ(フリッカ)Ursula Boese
フランツ・コンヴィチュニー指揮コヴェント・ガーデン管弦楽団、合唱団
1959年9月23日 ロンドンでのライヴ録音
名歌手達による緊張感ある素晴らしい演奏ですが、音質はこもりがちで、
クリアではありません。残念ながら初心者向けではありません。



<ARCHIPEL>
ARPCD0495 \1050
マーラー:交響曲第1番
(1)マーラー:交響曲第1番「巨人」 ニ長調
RAIトリノ交響楽団 1959年4月24日 トリノでのライヴ
(2)ヤナーチェク:狂詩曲「タラス・ブーリバ」
RAIトリノ交響楽団 1954年4月25日 トリノでのライヴ
以上、指揮は全て ラファエル・クーベリック
共に良い音質です。また、共に初出かと思われます。

ARPCD0496 \1050
マーラー:交響曲第4番
(1)マーラー:交響曲第4番 ト長調
カルラ・シュレアン(ソプラノ) Carla Schlehann
RAIローマ交響楽団 1952年4月19日 ローマでのライヴ
(2)モーツァルト:交響曲第40番 ト短調 K.550
ベルリン・フィル 1950年9月25日 ベルリンでのライヴ
以上、指揮は全て ブルーノ・ワルター
マーラーはTAHRAレーベルから既に発売あり。
モーツァルトはセブンシーズ・レーベルから既に発売あり。
アセテート盤的な音質ですが、音楽は全体的にクリアです。

ARPCD0498 \1050
ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス
ベートーヴェン:「ミサ・ソレムニス」 ニ長調 op.123
エリーザベト・シュヴァルツコップ(ソプラノ) Elisabeth Schwarzkopf
ナン・メリマン(アルト) Nan Merriman
ヨーゼフ・シマーンディ(テノール) Jozsef Simandy
ハインツ・レーフス(バス) Heinz Rehfuss
オットークレンペラー指揮
アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団、合唱団
1957年5月17日 アムステルダムでのライヴ
ARCHPHONレーベルからCD-Rでの発売あり。良い音質です。

ARPCD0499 \1050
モーツァルト:
(1)ピアノ協奏曲第23番 イ長調 K.488
クリフォード・カーゾン(ピアノ)
フランス国立放送管弦楽団 1959年8月1日 ザルツブルグでのライヴ
(2)ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K.466
ゲオルグ・ショルティ(ピアノ)
WDRケルン交響楽団 1952年1月21日 ケルンでのライヴ
以上、指揮は全て ゲオルグ・ショルティ
共に良い音質です。

ARPCD0502 \1050
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」 ニ短調 op.125
エリーザベト・シュヴァルツコップ(ソプラノ) Elisabeth Schwarzkopf
エルザ・カヴェルティ(アルト) Elsa cavelti
エルンスト・ヘフリガー(テノール) Ernst Haefliger
オッt-・エーデルマン(バス) Otto Edelmann
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮
フィルハーモニア管弦楽団、ルツェルン祝祭合唱団 
1954年8月22日 ルツェルンでのライヴ
既発の他社レーベルのものより、よりクリアな音質に成っています。




<URANIA>
URN22.416 2枚組 \2700
グローフェ:組曲「グランド・キャニオン」
コダーイ:組曲「ハーリ・ヤーノシュ」
シベリウス:交響詩「ポヒョラの娘」、トゥオネラの白鳥
プロコフィエフ:交響曲第1番「古典」
ストラヴィンスキー:ペトルーシュカより第1場、第4場
R.シュトラウス:交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの
愉快な悪戯」、歌劇「サロメ」より「7つのヴェールの踊り」
ラヴェル:ダフニスとクロエ第2組曲
アルトゥーロ・トスカニーニ指揮
NBC交響楽団 1940/1951

URN22.417 2枚組 \2700
ヴェルディ:歌劇「マクベス」
レナード・ウォーレン
レオニー・リザネク
カルロ・ベルゴンツィ
ジェローム・ハインズ
エーリヒ・ラインスドルフ指揮
メトロポリタン歌劇場管弦楽団、合唱団 1959

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10-04 No.10-1

2010年04月09日 18時13分33秒 | Weblog
<KII>
KKC 28 \2800
(1)セヴラック:ミニョネッタ
(2)同:セレの想い出
(3)同:ロマンティックな歌  世界初録音
(4)同:ペパーミント・ジェット(ピアノ独奏)
(5)同:辻音楽士と落穂拾いの女たち(ピアノ独奏)
(6)同:蹄鉄工の踊り-歌劇「粉屋の心」より(ピアノ独奏)  世界初録音
(7)サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン
(8)同:アンダルシアのロマンス
(9)同:バスク奇想曲
(10)同:マラゲーニャ
(11)ラヴェル:ハバネラ形式の小品
(12)ファリャ(コハンスキ編):6つのスペイン民謡
ジェラール・プーレ(ヴァイオリン)、深尾由美子(ピアノ)
[録音:2009年1、3、9月/港南区民文化センターひまわりの郷]
先頃まで日本に在住したフランス・ヴァイオリン界の人間国宝的巨匠ジェラー
ル・プーレ。彼が日本で行った最新録音が登場します。いずれもスペイン風味
の南欧作品で、プーレお得意の曲ばかり。
注目は薫高いピアノ曲に熱心なファンの多いセヴラックのオリジナル・ヴァイ
オリン曲3篇。彼のピアノ曲に惹かれる人なら最愛の曲になること間違いなし
の「良い匂い」に満ちた世界が広がります。日本のセヴラック演奏の第一人者
・深尾由美子による独奏曲3篇も嬉しい限り。緑色のリキュールの名を冠した
「ペパーミント・ジェット」のオシャレな世界や、歌劇の舞台転換用に書き足
された「蹄鉄工の踊り」のセヴラック自身によるピアノ版の世界初録音も興奮
させられます。
さらにサラサーテの「ツィゴイネルワイゼン」ほか4篇でのスペイン的節回し
の巧さ、往年の巨匠たちを彷彿させる自由奔放さなど、ゾクゾクさせられる芸
風を堪能できます。
まさに神業。これほど味のあるヴァイオリン演奏は絶滅寸前で、「洒脱」のひ
とことにつきるオトナの音楽を繰り広げています。

国内仕様盤
[BIS] BIS 1083
輸入盤・日本語解説書付
超絶のショパン-限界の編曲
モシュコフスキ編:小犬のワルツ/ブラームス編:練習曲ヘ短調Op.25の2/ソラ
ブジ:小犬のワルツによるパスティッシュ(1922)/ソラブジ:小犬のワルツによ
るきまぐれなパスティッシュ(1933)/ゴドフスキ編:小犬のワルツ/ミハウォ
フスキ編:小犬のワルツによるパラフレーズ/ロゼンタール編:小犬のワルツ
/フィリップ編:小犬のワルツによる演奏会用練習曲第1番/フィリップ編:
小犬のワルツによる演奏会用練習曲(左手用)/ヨゼフィ編:小犬のワルツによ
る演奏会用練習曲/ヨゼフィ編:黒鍵のエチュードによる演奏会用練習曲/
フェッラータ編:小犬のワルツによる練習曲第2番/ファースト:ショウパン・
ブギ(小犬のワルツによる)/レーガー:ショパンによる5つの特別練習曲/グ
リューエンバーグ:ジャズ・マスクOp.30a(ノクターンOp.9の2とワルツOp.64
の2のジャズ風編曲)/コルトー編:「チェロ・ソナタ」よりラルゴ/ショパン:
小犬のワルツ(オリジナル)
フレドリク・ウレーン(ピアノ)
2001年に国内盤発売され、ピアノ・マニアの間で語り草となったアルバム。
長らく国内盤が廃盤となっていましたが、この度日本語仕様盤として再発売
されます。いずれの曲も人間の限界を超えた身の毛のよだつ技巧が要求され
ますが、そもそも易しいとは言えないショパンの原曲を殺人的なまでに難し
くしているのがブラームスとかレーガーといった大作曲家たちなのだから驚
き。アルバムの大半は「小犬のワルツ」を基にしたもので、13曲収録(最後は
毒消用にオリジナル)されていますが、あの奇人作曲家ソラブジのものなど、
ここまでやるかとあきれる複雑さと猟奇感覚に満ちています。
演奏はスウェーデンの奇才フレドリク・ウレーン。ピアニストでありながら
精神科の医師でもあるという変わり種。これら恐るべき編曲を前に「うん、
易しくはないけど可能だ」と、いともやすやすと実現させてしまいました。
アムラン以上のテクニックの持ち主と申せましょう。

KKC 5085
[ONDINE] ODE 903
輸入盤・日本語解説書付
ショパン(タレガ編曲):
ノクターン第9番ロ長調Op.32の1/ノクターン第2番変ホ長調Op.9の2/ワルツ
第3番イ短調Op.34の2/前奏曲第7番イ長調/前奏曲第15番変ニ長調「雨だれ」
/前奏曲第20番ハ短調/マズルカ第22番嬰ト短調Op.33の1/マズルカ第16番
変イ長調Op.24の3/マズルカ第25番ロ短調Op.33の4
リョベート:10のカタロニア民謡
ティモ・コルホネン(ギター)
今日タレガ編曲のギターによるショパン作品集はかなりポピュラーになりまし
たが、このアルバムが第1号で、当時日本でもヨーロッパでもかなり話題とな
りました。「アルハンブラの思い出」で有名なフランシスコ・タレガがギター
の魅力と機能を最大限に発揮させた編曲で、詩情も増し、オリジナル以上とい
う声さえ聞かれます。世にも稀な美編曲をお楽しみ下さい。




<ATMA>
ACD2 2597 \1850
ショパン:ピアノ作品集
ポロネーズ第1番 嬰ハ短調 Op.26-1、ワルツ第2番 変イ長調
「華麗なるワルツ」 Op.34-1、第12番 ヘ短調 Op.70-2、
第4番 ヘ長調 Op.34-3、第7番 嬰ハ短調 Op. 64-2、舟歌 嬰ヘ長調 Op.60、
24の前奏曲Op.28より第8番嬰ヘ短調、第17番変イ長調、
夜想曲第17番 ロ長調 Op.62-1、マズルカ第27番 ホ短調 Op.41- 2、
第23番 ニ長調 Op.33- 2、第36番 イ短調 Op.59-1、
バラード第3番 変イ長調 Op.47、スケルツォ第1番 ロ短調 Op.20
ジャニーナ・フィアルコフスカ(P) 録音:2008年9月17-19日
ジャニーナ・フィアルコフスカはモントリオール大学とジュリアード音楽院で
学び、1974年にアルトゥール・ルービンシュタイン国際ピアノ・コンクールで
3位に入賞、その後世界的なオーケストラ、指揮者と共演を重ねるカナダを代
表するピアニストです。一時左腕の腫瘍のため両手での演奏活動を中断してい
ましたが見事に克服し、2004年1月のドイツで行われた復帰リサイタルで両手
での演奏活動を再開しています。また1994年にはピアノ・シックスを創設しカ
ナダのピアノ教育へ大きな影響を与えています。
ATMAからはモーツァルト(ACD2 2531)、ショパン(ACD2 2291)の協奏曲(室内楽
版)をリリース。今回はショパン生誕200年を記念し、フィアルコフスカ自身が
好きなショパンの作品を選曲。ロマンティックで気品溢れるフィアルコフスカ
の演奏はまさに正統派。ショパンの音楽の代弁者の一人となって、静かに優し
くそして美しい演奏を届けてくれます。

ACD2 2568 \1850
ソナタと協奏曲集
ヴィヴァルディ:
チェロ・ソナタ変ロ長調 RV45、
スターバト・マーテルRV621より(ヴァンサン・ブシェール編)、
チェロ・ソナタ ト短調RV42、
グローリア ニ長調RV589よりドミネ・デウス(ヴァンサン・ブシェール編)、
ヴァイオリンとオルガンのための協奏曲ニ短調RV541
(ヴァンサン・ブシェール編)
J.S.バッハ:
協奏曲ヘ長調BWV978(原曲/ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲ト長調RV310)、
オルガン協奏曲イ短調BWV593
(原曲/ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲イ短調RV522)
ベノワ・ロワゼル(Vc) 
ヴァンサン・ブシェ(Org:1973年カール・ヴィルヘルム製)
録音:2008年1月6-8日 聖マッテヤ教会(ウェストマウント、ケベック)
チェロ奏者のベノワ・ロワゼルとオルガン奏者のヴァンサン・ブシェによる
ヴィヴァルディの室内楽作品集。ヴィヴァルディの作品の中でチェロとオル
ガンは通奏低音として使用されることは多いですが、ソロ楽器として取り上
げられることはヴィヴァルディの全作品でもほとんどありません。スターバ
ト・マーテル、ヴィヴァルディ原曲によるバッハの協奏曲、ヴァンサン・ブ
シェ編曲によるニ短調など、ベノワ・ロワゼルとヴァンサン・ブシェは選曲
するにあたり、ヴィヴァルディの有名な作品をチェロとオルガンのために編
曲したものも収録しています。
ベノワ・ロワゼルはレ・ヴィオロン・ドゥ・ロワの首席チェロ奏者として、
またカナダの主要なオーケストラのソリストとして活躍しています。ヴァン
サン・ブシェはオルガニストとしては36年ぶりにケベック音楽院のコンクー
ルで2002年のヨーロッパ賞を獲得しています。

ACD2 2629 \1850
ポンセ:ギター作品集
南のソナチネ、(ショット版)、
カベソンの主題による変奏曲 - 変奏曲(補遺) I
主題、変奏と終曲(ショット版)
カベソンの主題による変奏曲 - 変奏曲(補遺) II
ギター・ソナタ第3番(ショット版)
カベソンの主題による変奏曲 - 変奏曲(補遺) III
組曲イ短調(トランザトゥランティック版)
カベソンの主題による変奏曲(テクラ版)
パトリック・カーニー(G) 録音:2008年
セゴビアの卓越した表現力によって数多くのギター作品を生んだマニュエル
・ポンセ。
南国の空気をたっぷり含んだ「南のソナチネ」は粋で明るい雰囲気のメキシ
コ色の強い作品。複雑な和声と豊かな色彩感に溢れた「ギター・ソナタ第3
番」。ポンセが亡くなる直前に作曲された「カベソンの主題による変奏曲」。
モントリオール生まれのギタリスト、パトリック・カーニーの味わい深い音
色で、伝統的なクラシックの様式にメキシコ的要素がミックスされた魅力的
なポンセの音楽を楽しむことができます。

ACD2 2588 \1850
奇跡の航海
1 .Complainte du coureur des bois/Estampie du coureur des bois
2 .Reels ? bouche(Turluttes Acadiennes)
3 .La traverse miraculeuse
4 .Le navire de Bayonne
5 .Petite Galiote
6 .Valse d’?mile Beno?t
7 .Le combat de La Dana? / The Battle of Quebec
8 .Le 10 d'avril
9 .Turluttes, reels et gigues
10. Dans les prisons de Nantes
11. Les Haubans
12. Dans Paris y'a t'une brune
13. Le trou puant
ラ・ヌフ  シルヴァイン・ベルジェロン(指) メレディス・ホール(S)
地獄の炭坑夫(Les Charbonniers de l’Enfer)
このアルバムは嵐、大航海、海賊、イギリス船など船乗りと移民が直面した
危機的状況を歌にしたものを集めています。演奏はカナダの伝統的男声ア・
カペラのグループ“地獄の炭坑夫”と古楽アンサンブル“ラ・ヌフ”。“地
獄の炭坑夫”は口碑のレパートリーの研究と解釈を専門にケベックとアカディ
アの伝統的音楽を刺激的に蘇らせるグループ。17-18世紀の音楽を得意とする
”ラ・ヌフ”と共に荒波を渡っていく様を描いています。



<ORFEO>
ORFEO 804101 \2450
ストラヴィンスキー:
バレエ「火の鳥」全曲(1910年版)
詩篇交響曲(1930)
バーミンガム市交響合唱団
サイモン・ハルジー(合唱指揮)
バーミンガム市交響楽団
アンドリス・ネルソンス(指)
録音:2009年7月21、22日[詩篇交響曲] &7月26、 27日[火の鳥]バーミンガム、
シンフォニー・ホール(セッション・ステレオ)
ORFEOより快調にリリースを続けるネルソンス&手兵バーミンガム市響の第3弾
はストラヴィンスキー。同月28日のプロムスでも取り上げられた「火の鳥」は、
バーミンガム市響にとって1987年のラトルとのセッション録音以来となるもの。
ここでネルソンスはラトル盤と同じく1910年版を選択してじっくりと幻想的な
ドラマを描いてゆきます。かなり早めのテンポ設定が個性的な「序奏」以下、
「王女たちのロンド」までは各パートをよく歌わせて美しさを目いっぱい引き
出して酔わせると、こんどは「夜明け」を境になだれ込むように「カスチェイ
王一味の凶悪な踊り」へ突入、絢爛たる「フィナーレ」までグイグイと引っ張
る若々しい音楽づくりがたまらなく新鮮です。
カップリングの「詩篇交響曲」は、ヴァイオリン、ヴィオラとクラリネットが
含まれない実験的ともいえる楽器編成がユニークな作品で、なかでも混声合唱
の存在感は際立っています。その意味では、世界的な合唱指揮者ハルジーによ
って、1983年より25年以上にわたり鍛え上げられたバーミンガム市響合唱団の
雄弁な表現力を確かめる絶好の内容となっています。

ORFEO 751101 \2450
ペーター・フォン・ヴィンター(1754-1825):
七重奏曲op.10-2つのヴァイオリン、クラリネット、2つのホルン、
ヴィオラとチェロのための
四重奏曲o.op.-クラリネット、ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための
八重奏曲o.op.-ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、フルート、クラリネット、
ファゴット、2つのホルンと任意指定のコントラバスのための
コンソルティウム・クラシクム
ディーター・クレッカー(Cl)
録音:2006年9月10-15日ドイチュラント放送、室内楽ホール
(セッション・ステレオ)[ドイチュラント放送の制作]
クレッカーがふたたびヴィンターのめずらしい作品を発掘。「交響曲集、クラ
リネット協奏曲&アリア」(ORFEO.192031)以来、本作では円熟期に書かれた室
内楽曲の数々を取り上げています。
今やすっかり忘れ去られてしまったヴィンターですが、マンハイム宮廷のオー
ケストラで神童とうたわれ、同世代のヴェーバーやシュポアにも一目置かれる
ほどの存在でした。かのベートーヴェンの七重奏曲が“弦と木管の組み合わせ
の理想的なサンプル”とみなされるようになっていた当時、ヴィンターがメロ
ディと楽器の扱いで天賦の才能をみせていたのが、まさにこのジャンルでした。
いずれのナンバーでも美しいカンタービレが光るヴィンターの室内楽。長年の
経験で抜群の腕前を聞かせるクレッカーらの演奏で聴くといっそう、巧みな器
楽法がよくわかる仕組みとなっています。



<PROFIL>
PH 07020 2枚組 \4250
ハイドン:「四季」
ルース・ジーザク(S ハンネ)
ロバート・ギャンビル(T ルーカス)
アルフレート・ムフ(Bs ジーモン)
ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指)
バイエルン放送交響楽団,バイエルン放送合唱団
録音:1994年7月31日,ディーセン・アム・アンマーゼー,マリー修道院
サヴァリッシュの貴重なライヴが初登場!1994年に、バイエルン州最南部の
湖畔の町、ディーセン・アム・アンマーゼーの修道院で行われたハイドンの
「四季」です。70歳のサヴァリッシュは円熟の極みにあり、しかも相手が優
秀なバイエルン放送交響楽団、合唱団ということから、大変に充実していま
す。加えて湖畔の美しい町ディーセン・アム・アンマーゼーに18世紀に建築
されたバロック様式の修道院での演奏とあって、コンサートホールとは違っ
た雰囲気が音からも伝わってきます。当時国際的名声を急速に高めていたジ
ーザク、ヘルデンテノールに転向する直前のギャンビル、そして当時45歳の
ムフの手ごたえのある歌と、歌手も充実。サヴァリッシュとハイドンはいか
にも合いそうなのに、録音は少なく、ことに巨匠になってからの録音はほぼ
皆無。その点でも貴重な録音の登場です。

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