クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

11-11 No.29

2011年11月29日 19時52分53秒 | Weblog
★PROFILレーベル 特別セール★ ご注文締め切り:12月4日
※海外発注となりますので、お早めにご注文下さい。

PH 04031 ¥1450
モーツァルト:弦楽四重奏曲第22番、第23番
クレンケ四重奏団

PH 06003 ¥1450
モーツァルト:戴冠式ミサ、シューベルト:スターバト・マーテル
マルゴ・ギョーム(S)マルギット・コベック(A)
ヨハネス・フェーヤーベント(T)エヴァルト・カルデヴィーアー(B)
ギュンター・ヴァント指揮
ケルン放送交響楽団、同合唱団

PH 06045 ¥1450
ブルックナー:交響曲第9番
ギュンター・ヴァント指揮
ミュンヘンフィル

PH 07028 ¥1450
ラフマニノフ:鐘、交響的舞曲
タチヤナ・パヴロフスカヤ(S)エフゲニー・アキーモフ(T)
ウラジーミル・ヴァネーエフ(Br)
セミヨン・ビシュコフ指揮
WDRケルン放送交響楽団、合唱団
レーゲ・アルティス室内合唱団

PH 07047 ¥1450
マーラー:交響曲第4番
ユリアーネ・バンゼ(S)
ジュゼッペ・シノーポリ指揮
シュターツカペレ・ドレスデン

PH 08043 ¥1450
シューベルト:交響曲第8番「未完成」、
ブラームス:交響曲第3番
サー・コリン・デイヴィス指揮
シュターツカペレ・ドレスデン

PH 08053 2枚組 ¥2080
ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
シューマン:ピアノ協奏曲
マルコム・フレージャー(P)
R.シュトラウス:英雄の生涯
ペーター・ミリング(Vn)
ルドルフ・ケンペ指揮
シュターツカペレ・ドレスデン

PH 09006 ¥1450
モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番
+カデンツァ(ベートーヴェン、フンメル、F.X.モーツァルト、ブラームス、
クララ・シューマン、ブゾーニ、リッシェ)
ミヒャエル・リッシェ(P)
ハワード・グリフィス指揮
WDRケルン放送交響楽団

PH 09061 2枚組 ¥2080
ブルックナー:交響曲第9番、
シューベルト:交響曲第8番「未完成」
ギュンター・ヴァント指揮
ベルリン・ドイツ交響楽団

PH 09065(SACD-Hybrid) ¥1450
R.シュトラウス:アルプス交響曲、
交響詩「ティル・オイレンシューゲルの愉快ないたずら」
セミヨン・ビシュコフ指揮
WDRケルン放送交響楽団

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※コメントはメーカー案内書より抜粋です。

<WEITBLICK>
SSS0130-2 ¥1980
(1)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」
(2)シューマン:ピアノ協奏曲
アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(P)
セルジュ・チェリビダッケ指揮
スウェーデン放送交響楽団
(1)1969年5月20日ヘルシンキ・フェスティヴァル、
文化会館ライヴ(フィンランド放送提供)
(2)1967年11月19日ストックホルム・コンサートホールライヴ
(スウェーデン放送提供)
ついにこの日がやってまいりました!ミケランジェリとチェリビダッケという
孤高の巨匠が四つに組んだ超名演、「皇帝」とシューマンのカプリングが登場
です。内容は数多くのプライヴェート盤で知られるとおりの高水準ですが、音
質もスウェーデン放送、フィンランド放送からの蔵出し音源で万全の体制であ
ることは申し上げるまでもありません。
「皇帝」は、1969年5月20日のヘルシンキ・フェスティヴァルへの客演ライヴ
であることが特定されました。チェリビダッケがスウェーデン放送響の首席
指揮者の任にあった最盛期のライヴだけに、練習がすみずみまで行き届き、
「皇帝」など意外な軽やかさ、明るさ、華やかさでビックリさせられます。
まるでラヴェルやドビュッシーを聴くかのような絶美の名演です。優秀なステ
レオ録音で「皇帝」の中の「皇帝」と申せましょう。
シューマンは、1967年11月19日の本拠地ストックホルム・コンサートホールで
のライヴです。モノラルなのが惜しいところですが、リリシズム、ロマンティ
シズムを堪能できるのはこちらかも知れません。物思いにふけるかのようなし
みじみとした風情。官能的な揺れや、気だるさすら漂う繊細な味付けは、鋭敏
なセンスを誇るこのコンビならではです。
今回は未曾有の大災害に見舞われた日本に対して、チェリビダッケ氏子息の
御理解を得てのリリースとなります。この協奏曲集に加えて、ミケランジェリ
のフィンランドに於けるソロ・リサイタルも近々発表できるかと思います。
これら2タイトルの売上より、「音楽の浄財II」として50万円を日本赤十字社
に寄付致します。(東武ランドシステム)




<LA MA DE GUIDO>
LMG 2106 ¥2080
マヌエル&ジュゼプ・プラ:独唱のための教会音楽
ジュゼプ・プラ(1728-1762):スターバト・マーテル 変ホ長調
(ソプラノ、弦楽、2つのホルンとオルガンのための)(*)
マヌエル・プラ(1725頃-1766):
ペテロよ、あなたは何と多くのものを残したことか
[Pedro, cuanto has dejado]
(ソプラノ、弦楽、2つのホルンと通奏低音のためのアリア)(*)
サルヴェ・レジナ ト短調(バス、弦楽とオルガンのための)(+)
幸福な魂を喜べ[Regocijese el alma venturosa]
(聖体の秘跡のカンタータ;ソプラノ、トランペット、弦楽と通奏低音のための)(*)
偉大なあなたの愛は最上である[Es tan sumo el amor de tu grandeza]
(聖体の秘跡のカンタータ;ソプラノ、トランペット、
弦楽と通奏低音のための)(*)
秘跡劇「コンスタンティヌス帝のハンセン病」から
三つの冠が私たちの熱意を受け容れる[Tres coronas admite]
(ソプラノ、弦楽、ギター、カスタネットと通奏低音のための)(*)
ラケル・アンドゥエサ(ソプラノ(*))
パウ・ボルダス(バス(+))
カタルーニャ・バロック管弦楽団
オリヴィア・チェントゥリオーニ(指揮)
録音:2011年3月、ラトランティダ(スペイン、カタルーニャ)、
オゾナ舞台芸術センター
オーボエの名奏者として高名であったカタルーニャ出身のプラ三兄弟のうち弟
二人の作品集。長兄ジュアン・バプティスタ・プラ(1720頃-1773)の教会音楽
作品は残されていないとのことです。カタルーニャ・バロック管弦楽団は1993
年に創設されたピリオド楽器オーケストラで、これが本格的なCDデビューにな
ると思われます。当録音ではキアラ・バンキーニに師事したイタリアのヴァイ
オリニスト、オリヴィア・チェントゥリオーニが指揮(おそらくコンサートマ
スター兼任)を務めています。スペインの古楽の歌姫ラケル・アンドゥエサの
歌唱はすばらしく、特に「スターバト・マーテル」は新たな名曲の発見と言っ
ても過言ではないでしょう。

LMG 2105 ¥2080
アルベニス(1860-1909):
「イベリア」から
エボカシオン[喚起]/エル・アルバイシン/アルメリア
エル・プエルト[港]/ロンデニャ/トリアナ
マヨルカ Op.202
アルベルト・ニエト(ピアノ)
録音:データ記載なし




<VANITAS>
VA 02 ¥2080
スペインの才人アンドレス・アルベルト・ゴメスの「ゴルトベルク」登場、
「14のカノン」も収録!
J・S・バッハ(1685-1750):
ゴルトベルク変奏曲 BWV988(*)
14のカノン BWV1087(+)
アンドレス・アルベルト・ゴメス(チェンバロ(*))
ラ・レベレンシア(+)
イバン・サンチェス(リコーダー) 
ホセ・フェルナンデス(フラウト・トラヴェルソ)
パブロ・アミルカル(ヴァイオリン) 
トル・ホルヘン、ホルヘ・ミロ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
アンドレアス・アルベルト・ゴメス(チェンバロ)
録音:2011年4月、アルバセテ(スペイン)、アウディトリウム
使用楽器:ヨープ・クリンクハイマー製クシェ=タスカン・モデル
アンドレス・アルベルト・ゴメスは1978年スペインのアルバセテに生まれ、
ヤン・ウィレム・ヤンセン、トニー・ミラン、イヴ・レヒシュタイナー、ユ
ゲット・ドレイフュスらに師事した後、オランダのハーグ王立音楽院のジャッ
ク・オッホのもとで学んだチェンバロ奏者。ピリオド楽器アンサンブル、ラ・
レベレンシアを創設しそのディレクターを務め、2011年にレーベル「VANITAS」
を立ち上げました。2011年現在、スペインのムルシア専門音楽院教授として
チェンバロと通奏低音を教えています。
「14のカノン」はバッハが私蔵していた「ゴルトベルク変奏曲」の出版譜本
(1974年に発見)に記譜した、「ゴルトベルク変奏曲」のバス声部の最初の8音
に基づくカノン集。チェンバロ独奏の「ゴルトベルク変奏曲」とピリオド楽器
の合奏による「14のカノン」が併録されたCDは珍しく、お得感もある注目盤と
なっています。




<CARPE DIEM>
CARPE 16287 ¥1550
薔薇と刺草(バラとイラクサ) トレチェント(14世紀イタリア)の音楽
エギディウス・ダ・フランチア(14世紀):Intro - Donna s'amor
アンドレア・ダ・フロレンティア(?-1415):Cosa crudel
バルトリーノ・ダ・パドヴァ(活躍:1365頃-1405頃):El no me giova
フランチェスコ・ランディーニ(1325/1335頃-1397):Somma felicita
アンドレア・ステファーニ(活躍:1399頃):Con tutta gentilezza
バルトリーノ・ダ・パドヴァ:I bei sembianti
即興演奏:Interlude
不詳:Nel mio bel orto / Lauda
バルトリーノ・ダ・パドヴァ:La douce cere
不詳(ファエンツァ写本所収):Interlude
バルトリーノ・ダ・パドヴァ:Alba colomba
不詳:Passando in ombra(Madrigal / Estampie)
ドン・パオロ・ダ・フィオレンティア(1355頃-1436以後):Amor da po'che
ゲラルデッロ・ダ・フィレンツェ(1320/1325頃-1362/1363):
Donna, l'altrui mirar
エギディウス・ダ・フランチア:Donna s'amor
アンサンブル・シンタグマ
入澤真美、カトリーヌ・ジョスラン(ソプラノ) 太刀川昭(カウンターテナー)
守谷敦(リコーダー) ソフィア・ダニレフスキ(中世フィドル)
ジェローム・サロモン(打楽器) ベランジェル・サルダン(中世ハープ)
マルニクス・ファン・ゼップ(カリヨン)
アレクサンドル・ダニレフスキ(中世リュート、Chekker、ディレクター)
録音:2010年8月4-6日、ビルシュ(フランス)、聖オーギュスタン礼拝堂
「イタリアのアルス・ノヴァ」とも称されるトレチェント(1300年代、つまり
14世紀イタリア)を代表する一人であるバルトリーノ・ダ・パドヴァと同時代
の作曲家たちによる、非常に手の込んだ精巧緻密な音楽を取り上げたアルバム。
日本人メンバーの活躍がうれしいアンサンブル・シンタグマ。演奏至難な音楽
をまったくそのように聴かせないその演奏技術の高さに驚嘆させられます。
「聴く」という行為の感覚すら忘れさせる音楽はほんとうに独特で、うまく文
章で表せないものがあります。




<MONOPOLE>
MONO 056(CD-R) ¥1300
ドヴォルザーク:
伝説 op.59
スラヴ舞曲第1集 op.46
カレル・シェイナ指揮
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団

MONO 058(CD-R) ¥1300
シューベルト:弦楽四重奏曲第12番 ハ短調「四重奏断章」
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第3番 ヘ長調
プロコフィエフ:弦楽四重奏曲第1番 ロ短調
スメタナ四重奏団

MONO 060(CD-R) ¥1300
ヴァイオリン小品集
ハチャトゥリアン(ハイフェッツ編):ソング・ポエム
ドヴォルザーク:ユモレスク
ブラームス:スケルツォ ハ短調
ドビュッシー:美しき夕暮れ
クレイン:舞曲
プロコフィエフ:行進曲 op.12-1
ゴドフスキー:なつかしいウィーン
プーランク:プレスト
サン=サーンス:白鳥
サラサーテ(ハイフェッツ編):サパテアード
アクロン(アウアー編):ヘブライの旋律
ガーシュウィン:「ポーギーとベス」より
ガーシュウィン:前奏曲
カステルヌオーヴォ=テデスコ(ハイフェッツ編):
ロッシーニ・トランスクリプション
ファリャ(コハンスキー編):スペイン民謡組曲
ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ ホ短調 op.1-15
レオニード・コーガン(Vn)
ナウム・ヴァルテル(P)

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11-11 No.28

2011年11月28日 13時52分33秒 | Weblog
<SONY MASTERS>
8869790720-9(DVD-Video) 6枚組 ¥6100
初回生産限定盤
ウラディミール・ホロヴィッツ・ザ・ヴィデオ・コレクション

類稀なるヴィルトウォーゾ、20世紀最大のピアニスト、ウラディミール・ホロ
ヴィッツ(1904-1989)の1982年から1987年にかけてのさまざまな演奏を収録した
6巻の映像作品を一つまとめたボックス・セットがソニー・クラシカルから登
場します。これまで複数のレーベルから発売されていた6種類の映像が一つに
まとめられたのは今回が初めてで、その晩年のいわば最円熟期の演奏をたっぷ
りと味わうことが出来ます。ニューヨークの自宅、モスクワ、ウィーン、ミラ
ノなどさまざまな会場での演奏シーンのみならず、本人やワンダ夫人へのイン
タビュー、リハーサル・シーンなども交えて制作されたこれらの映像は、この
世紀の名ピアニストの本質を探る上で欠かせない貴重なドキュメントといえま
しょう。

DVD2「ホロヴィッツ・イン・ロンドン」は完全版としては世界初DVD化。
DVD4「ホロヴィッツ・イン・ウィーン」は過去にユニバーサル・ミュージック
より一度だけDVD化されていましたが長らく入手困難でした。
音声は全編新規リマスタリング
仕様:アマレイ・ボックス収納
音声:リニアPCMおよびドルビーデジタル/ステレオ予定
画面: 4:3
フォーマット:NTSC、カラー
字幕:英語、フランス語、ドイツ語
総収録時間:8時間32分



収録予定曲
●DVD 1
ホロヴィッツ・コンサート/ザ・ラスト・ロマンティック
ピアノを選ぶホロヴィッツ/バッハ-ブゾーニ編:来たれ、異教徒の救い主よ
/ピアノの調整/モーツァルト:ピアノ・ソナタ第10番ハ長調K.330
思い出話/シューベルト:即興曲変イ長調作品90-4 /演奏について
ショパン:マズルカ第13番イ短調作品17-4 /ショパンについて
ショパン:スケルツォ第1番ロ短調作品20
モーツァルト、シューベルトについて
リスト:コンソレーション第3番変ニ長調/思い出話
ラフマニノフ:前奏曲嬰ト短調作品32-12/シューマンについて
シューマン:ノヴェレッテ ヘ長調作品21-1 /スクリャービンについて
スクリャービン:練習曲嬰ハ短調作品2-1/ショパンについて
ショパン:ポロネーズ第6番変イ長調作品53-6 「英雄」
モシュコフスキー:練習曲ヘ長調作品72-6
収録:1985年4月19日-30日、ニューヨーク、ホロヴィッツ自宅
ドイツ・グラモフォンと初めて専属契約を結んだホロヴィッツがその最初の録
音をニューヨークの自宅で行う際に収録されたドキュメンタリー。この録音は、
しばらく演奏活動から遠ざかっていたホロヴィッツが完全に復調し、最晩年の
充実した演奏を繰り広げるようになる端緒となった。RCA時代からホロヴィッツ
の録音を手掛けてきたジャック・ファイファーのプロデュースで、収録が進め
られてゆく過程がホロヴィッツやワンダ夫人へのインタビューとともに描かれ
た名ドキュメンタリー。
●DVD 2
ホロヴィッツ・イン・ロンドン
D.スカルラッティ:ソナタ変イ長調K.127,L.186,同ヘ短調K.466,L.118,
同ヘ短調K.184,L.189,同イ長調K.101,L.494,同ロ短調K.87,L.33,
同ホ長調K.135,L.224
ショパン:幻想ポロネーズ変イ長調作品61 ,バラード第1番ト短調作品23
ホロヴィッツ ホロヴィッツを語るI/同II/シューマン:子供の情景作品15
ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調作品36
ショパン:ワルツ第9番変イ長調作品69-1 「別れのワルツ」
収録:1982年5月22日、ロンドン、ロイヤル・フェスティヴァル・ホールでの
ライヴ・レコーディング
1982年5月、31年ぶりにヨーロッパに演奏旅行し、チャールズ皇太子の招待に
よってロンドンのロイヤル・フェスティヴァル・ホールで行われ、全世界に中
継放映された演奏会の全演目を収録した映像。同時にRCAによる録音も行われ、
演奏曲目の一部が「ホロヴィッツ・イン・ロンドン」としてLP発売され、ベス
トセラーを記録した(RCAへの最後の録音となった)のみならず、映像がVHSや
ベータマックス・テープで発売され、ホロヴィッツにとって初の映像ソフト
となった。
●DVD 3
ホロヴィッツ・イン・モスクワ
〔D.スカルラッティ:ソナタ ロ短調K.87,L.33,同ホ長調K.380,L.23,
同ホ長調K.135,L.224 /モーツァルト:ピアノ・ソナタ第10番ハ長調K.330
ラフマニノフ:前奏曲ト長調作品32-5,同嬰ト短調作品32-12
スクリャービン:練習曲嬰ハ短調作品2-1, 同嬰ニ短調作品8-12
シューベルト:即興曲変ロ短調作品142-3
シューベルト-リスト編:ウィーンの夜会第6番イ長調
リスト:ペトラルカのソネット第104番ホ短調
ショパン:マズルカ第21番嬰ハ短調作品30-4、同第7番ヘ短調作品7-3、
ポロネーズ第6番変イ長調作品53-6 「英雄」
シューマン:子供の情景-トロイメライ/モシュコフスキー:火花作品36-6
収録:1986年4月18日&20日、モスクワ音楽院大ホールでのライヴ・レコーディ
ング
1986年4月、61年ぶりに.国ソ連を訪れ、2週間滞在したホロヴィッツはモスク
ワとレニングラードでリサイタルを行った。そのうち全世界に中継放映され、
ドイツ・グラモフォンからレコード化されたモスクワ音楽院のリサイタルの全
演目を収めた映像で、ホロヴィッツへのインタビューやドキュメンタリー映像
も含まれている。
●DVD 4
ホロヴィッツ・イン・ウィーン
モーツァルト:ロンド ニ長調K.485、ピアノ・ソナタ第13番変ロ長調K.333
シューベルト:即興曲変ト長調D.899-3
シューベルト-リスト編:ウィーンの夜会第6番イ長調
シューマン:子供の情景作品15
ショパン:
マズルカ第25番ロ短調作品33-4,ポロネーズ第6番変イ長調作品53-6 「英雄」
リスト:コンソレーション第3番変ニ長調
シューベルト:楽興の時第3番ヘ短調D.780-3
モシュコフスキー:火花作品36-6
収録:1987年5月31日、ウィーン、ムジークフェラインザールでのライヴ・レコ
ーディング
1987年5月、50年ぶりにウィーンのムジークフェラインザールで行ったソロ・
リサイタルの全演目を収録した映像。この約3週間後、6月21日のハンブルクで
のリサイタルが生涯最後の公演となったため、ホロヴッツのライヴ映像として
はほぼ最後の記録と位置付けられる貴重なもの。
●DVD 5
ホロヴィッツ・プレイズ・モーツァルト/ピアノ協奏曲第23番イ長調K.488
〔イントロダクション─録音開始まで/第1楽章の録音セッション/録音会場
でのインタビュー/第2楽章の録音セッション/スタッフとの会話/プレイバッ
ク、コントロール・ルームにて/第3楽章の録音セッションの一部/第3楽章の
録音セッション/ジュリーニ、楽団員、夫人との会話〕
共演:カルロ・マリア・ジュリーニ(指揮)ミラノ・スカラ座管弦楽団
収録:1987年3月、ミラノ、アバネラ・スタジオ
1987年3月、生涯初のモーツァルトのピアノ協奏曲の録音をドイツ・グラモフォ
ンに行った時のセッションの模様を追ったドキュメンタリー。共演は名匠ジュ
リーニ指揮するミラノ・スカラ座管弦楽団。録音会場で行われたジャーナリス
トへの記者会見の模様も収められている。
●DVD 6
ドキュメンタリー「ホロヴィッツの想い出」
ラフマニノフ:前奏曲 第23番 嬰ト短調 作品23-12、
スクリアビン:練習曲 嬰ハ短調 作品2-1、詩曲「焔に向かって」 作品72、
シューマン:子供の情景 作品15-トロイメライ
ショパン:序奏とロンド 変ホ長調 作品16
収録:1974年-1993年
ホロヴィッツの没後に制作されたドキュメンタリーで、ホロヴィッツとワンダ
夫人のさまざまなインタビューとホロヴィッツの演奏を織り交ぜてその生涯を
たどるドキュメンタリー。演奏シーンはさまざまな映像作品から取られている
が、特筆すべきは1974年に自宅で収録されたスクリャービン「炎に向かって」
とショパン「序奏とロンド」の全曲演奏映像である。




<RCA RED SEAL>
8869781466-2 ¥1500
ベネデット・マルチェッロ:ピアノ・ソナタ集
『ソナタ第3番ト長調』『ソナタ第5番ニ長調』『ソナタ第7番イ短調』
『メヌエット ハ長調』 『ソナタ第10番ハ短調』『ソナタ第9番イ長調』
『メヌエット ハ長調』
アンドレア・バケッティ(P)
【録音】2010年4月サチーレ・ファツィオリ・コンサートホール
イタリアを代表する鬼才若手ピアニスト、アンドレア・バケッティ。バッハの
作品や、RCAへの録音のケルビーニやガルッピの隠れた作品の録音など、ロマ
ンティックなピアノ解釈ではなく歴史的チェンバロ奏法を研究しそれを応用し
た自由な発想は、様々な角度から作品の魅力や特徴を捉えていくことに成功し
ています。
今回のアルバムでも、あまり演奏されることのないB・マルチェッロの作品と
なります。ベネデット・マルチェッロ(1686-1739)は、あの有名な「ベニスの
愛」のオーボエ協奏曲で有名なアレッサンドロ・マルチェッロの弟であり、
ヴェネツィアで政治家や詩人としても活躍し、器楽作品や宗教曲、世俗カンタ
ータなど多数の作品を書いた作曲家で、ヴェネツィア・オペラを風刺した「当
世の劇場」の著者としても有名です。
この録音のためにA・バケッティとマリオ・マルカリーニの2人によって校訂さ
れた楽譜によって演奏されており、バケッティは絶妙なぺダリングを使用し、
バッハのフランス組曲などに匹敵する作風のこれらの作品を、精神的でかつセ
ンチメンタルな美しさで弾いています。





<SONY CLASSICAL>
8869799511-2 ¥1500
カール・オルフ(W・キルマイヤーによる2台のピアノと打楽器伴奏版):
「カルミナ・ブラーナ」
シモナ・シャトゥロヴァー(Sp), ベンヤミン・ブルーンス(T),
ドミニク・ケニンガー(Br),
エンダー姉妹ピアノデュオ(P),
マルティン・グルービンガー(Perc),
ザ・パーカッシヴ・プラネット・アンサンブル,
シュレスヴィヒ=ホルシュタイン祝祭合唱団,
ロルフ・ベック(指揮)
【録音】2011年8月6-7日、ハノーファー北ドイツ放送局大ホール
[デジタル:ライヴ]
バイエルン地方ボイレン(ブラーナ)の修道院に伝えられた中世の世俗的な歌曲
(カルミナ)の詩を用いて自由に作曲されたこの「カルミナ・ブラーナ」は、オ
ルフの名を知らしめた出世作で、今や映画、ドラマ、CMなど様々に使用される
ほど有名な作品です。オルフのこの作品は大規模な管弦楽と合唱のための作品
ですが、ここで演奏される版は、1956年にヴィルヘルム・キルマイヤーによっ
て、2台のピアノとパッカーション伴奏のために編曲されたものです。もとも
とも、大規模オーケストラが使用できない場所での演奏のために編曲されたも
のですが、オルフによって修士学生に選ばれたキルマイヤーだけあって彼に承
認された、小編成にもかかわらず細かいところまで表現された見事な編曲版な
のです。
ここではヨーロッパで超人気の美人姉妹「エンダー姉妹ピアノデュオ」による
息の合ったデュオ。今世界で最も輝く超絶パーカッショニスト「マルティン・
グルービンガー」と彼の仲間たちによる、現代の感覚で躍動感溢れるパーカッ
ションでの参加も超話題。ドイツを代表する合唱指揮者「ロルフ・ベック」
(現在、シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭芸術監督)によって見事に「新
・カルミナ・ブラーナ」が表現されています。





<PentaTone>
PTC 5186 444(SACD-Hybrid) ¥2580
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番ハ短調 Op.18
グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調 Op.16
サ・チェン(ピア
ローレンス・フォスター(指揮)、グルベンキアン管弦楽団
ユンディ・リを育てたダン・ジャオイ(但 昭義)にピアノを師事したサ・チェン
は、1996年リーズ国際ピアノ・コンクール第4位入賞、第14回ショパン国際ピア
ノコンクール第4位&ポロネーズ賞受賞、第12回ヴァン・クライバーン国際ピア
ノ・コンクール第3位入賞という実績を持ち、有望な若手ピアニストがひしめく
中国ピアノ界の中でもその存在感は輝きを放っている。
パワーや勢いで押し切るのではなく、輪郭の整った音色が作品の抒情性を雄大
に描いた秀演です。
録音:2011年2月、カルースト・グルベンキアン財団大講堂(リスボン)





<Centaur>
CRC 3083 ¥2080
J.S.バッハ:管弦楽組曲集(異稿版) ――
管弦楽組曲第4番ニ長調BWV.1069/管弦楽組曲第2番ロ短調BWV.1067
管弦楽組曲第3番ニ長調BWV.1068
アポロ・アンサンブル、
ダヴィド・ラヴィノヴィチ(ヴァイオリン&ディレクター)
インマゼールのアニマ・エテルナで首席奏者として活躍したロシアのチェリス
ト、セルゲイ・イストミンを擁するアポロ・アンサンブルのバッハの管弦楽組
曲集は、作曲者自身による異稿版。
ジョシュア・リフキンの研究に基づき、第2番ではフルート・ソロをヴァイオリ
ンに置き換え、第3番ではトランペット&ティンパニを外し"弦楽器+チェンバ
ロ"という編成を採用している。2008年8月&2009年7月の録音。

CRC 3164 ¥2080
リュートのロマンス ――
ヴァイス:クーラント ヘ長調/クロップガンス:ソナタ ヘ長調
ヴァイス:ソナタ イ短調/ドーブ:ソナタ第2番ト長調
ルッツ・キルヒホーフ(バロック・リュート)
J.S.バッハと同じ時代を生きた作曲家たちの楽しく、物悲しく、劇的なスタイ
ルを持ったリュート音楽集。
ヴァイス、クロップガンス、ダウベのバロック時代から古典派初期にかけての
作品を奏でるのは、カルミニョーラとの共演でも知られるドイツのリュート奏
者ルッツ・キルヒホーフ。
ヘルムート・ボーア製作の13弦バロック・リュートを使用。

CRC 3142 ¥2080
ハイ・ノート - ソプラニーノ・サクソフォンのための新しい音楽 ――
ジョンソン:ファンタジー/T・リード:夜想曲
オリオーダン:モーメンツ、ワンス・リメンバード
T・リード:ロッキング/フォーゲル:独り言/ブリストル:ムピンゴ
ヴァーノン:タイの庭の影
ハートリー:アメイジング・グレイス&ワンダラス・ラヴ
ファレル・ヴァーノン(ソプラニーノ・サクソフォン)、
メラニー・ブックアウト(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
ブラッド・クロスランド(マリンバ)、ラウラ・リディ(ギター)、
デレク・リーヴス(ヴィオラ)、エリック・シュヴァイカート(ヴィブラフォン)、
ジム・スティール(ピアノ)、ハミルトン・テスカロロ(ピアノ)
アルト・サクソフォンではなく、ソプラノ・サクソフォンでもなく、さらに高
音域の"ソプラニーノ・サクソフォン"のために作曲されたソロ&室内楽作品集
というレアなアルバム。
無伴奏からピアノとのデュオ、さらにはヴィオラ・ダ・ガンバやヴィオラ、
ヴィブラフォンとの共演など"ソプラニーノ・サクソフォン"のための作品は、
スタイルもユニーク。サクソフォン関係者要注目のソプラニーノ・アルバム
です!2010年3月-10月の録音。

CRC 3140/3141 2枚組 ¥4160
ブラームス:チェロ・ソナタ集 ――
チェロ・ソナタ第1番ホ短調 Op.38
チェロ・ソナタ ニ長調 Op.78(ヴァイオリン・ソナタ第1番)
チェロ・ソナタ第2番ヘ長調 Op.99
アントニー・クック(チェロ)、アーミン・ワトキンス(ピアノ)
アントニー・クックは、当時のイギリス最年少の首席チェロ奏者としてロンド
ン・モーツァルト・プレーヤーズに加わり、アメリカの南フロリダ大学、ノー
スウェスタン大学でチェロの教授、准教授を歴任したシドニー生まれの名チェ
リスト。
「チェロ・ソナタ第1番」冒頭のゆっくりとしたテンポと重く、思慮深い表現が
印象的な演奏。ベテランらしい深みのあるブラームス。
2010年7月5日-8日の録音。

CRC 3154 ¥2080
ブリテン:無伴奏チェロ・ソナタ集 ――
無伴奏チェロ組曲第1番 Op.72/無伴奏チェロ組曲第2番 Op.80
無伴奏チェロ組曲第3番 Op.87
サイウン・ソルステインスドッティル(チェロ)
ニューヨーク・タイムズ誌で「カリスマ的チェリスト」と評された1984年アイ
スランド、レイキャビク生まれの女流チェリスト、サイウン・ソルステインス
ドッティルのブリテン無伴奏。
アントニオ・ヤニグロ国際チェロ・コンクール、ナウムブルク・コンクールな
どでの最高位受賞などすでに経歴十分のソルステインスドッティル。緊張感に
満ちたブリテンの世界が、今後の飛躍を期待させてくれる。2010年4月の録音。

CRC 3145 ¥2080
グリーグ:ピアノ・ソナタ ホ短調 Op.7
フィールド:
夜想曲第4番イ長調、夜想曲第18番ホ長調、ロシア民謡による変奏曲イ短調、
夜想曲第10番ホ短調
メンデルスゾーン:幻想曲嬰へ短調 Op.28
ダリア・グロウホヴァ(ピアノ)
前作「モーツァルト、フンメル&メンデルスゾーン」(CRC 3080)でレコーディ
ング・デビューを飾った1986年生まれのロシアの若きピアニスト、ダリア・グ
ロウホヴァ
フンメルの音楽を敬愛し、18-19世紀初期の音楽を得意とするグロウホヴァは、
ドイツのメンデルスゾーンとアイルランドのジョン・フィールドの組み合わせ。
フィールドのノクターンでの抒情性に富んだ響きが美しい。2010年2月の録音。

CRC 3102 ¥2080
テレマン:フルート二重奏曲集 TWV.40:141-146 ――
ソナタ ロ短調 TWV40:141/ソナタ ホ短調 TWV40:142
ソナタ ト長調 TWV40:143/ソナタ イ長調 TWV40:144
ソナタ ト長調 TWV40:145/ソナタ ホ短調 TWV40:146
スティーヴン・ゾーン(バロック・フルート)、
コリン・セント=マーティン(バロック・フルート)
ワシントン・バッハ・コンソートなどアメリカのピリオド・オーケストラや古
楽音楽祭で活躍する2人のバロック・フルーティストが贈るテレマンのデュエッ
ト集。
テレマンの「TWV40(141-149)」のソナタは、行方不明になっていたベルリン・
ジングアカデミーの蔵書で1999年にウクライナのキエフで発見された作品。
2007年1月9日-10日の録音。

CRC 3135 ¥2080
J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV.988
コリン・ノーブル(ピアノ)
南半球オーストラリアのピアニスト、コリン・ノーブルが弾くJ.S.バッハの
「ゴルトベルク変奏曲」。
オーストラリアのバッハ弾きによるゴルトベルクは、軽やかなタッチと適度な
スピード感が持ち味。2010年2月1日-3日の録音。

CRC 3136 ¥2080
2台ピアノのための作品集 ――
J.C.バッハ:ソナタ ト長調/ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲 Op.56b
フンメル:前奏曲とロンド Op.Posth(No.5)/トリコミ:エピソード Op.3
インファンテ:アンダルシア舞曲
トニ・グルンシュラグ(ピアノ)、ロジ・グルンシュラグ(ピアノ)
トニ&ロジ・グルンシュラグは、ウィーンでユダヤ人の家庭に生まれ、ポーラ
ンドのヴァイオリニスト、ブロニスラフ・フーベルマンに助けられイングラン
ド経由でアメリカへと渡った姉妹デュオ。
ロベール・カサドシュからレパートリーを学んだグルンシュラグ姉妹の1978年
&1981年ライヴである。1978年5月&1981年11月のライヴ録音。

CRC 3157 ¥2080
ゴールデン・プロポーション・リサイタル ――
モーツァルト:ピアノ・ソナタ ハ長調 K.279
ショパン:
練習曲第1番ハ長調、練習曲第2番イ短調、夜想曲第1番変ロ短調、
夜想曲第2番変ホ長調、練習曲第3番ホ長調
ドビュッシー:月の光、スケッチ帳より、映像第1集、映像第2集
ニコラス・ロス(ピアノ)
イギリス、ヨークシャー生まれのアイルランド人ピアニスト、ニコラス・ロス
のリサイタル・プログラム。
モーツァルト、ショパン、ドビュッシーでの使用ピアノは、1885年に創設され
たドイツのピアノメーカー、シンメルのモデルK.280。
2010年12月&2011年1月の録音。

CRC 3156 ¥2080
ワーグナー - オペラ・アリア集 ――
アンフォルタス王よ、あの傷が(パルジファル)
ノートゥング、ノートゥング!宿望の剣!(ジークフリート)
In Lied zu den Wipfel lauscht ich hinauf
ブリュンヒルデよ、神聖な花嫁よ(神々のたそがれ)
冬の嵐は去り(ワルキューレ)/心の熱意で(タンホイザー)
朝はばら色に輝きて(ニュルンベルクのマイスタージンガー)
愛する白鳥よ(ローエングリン)/役立つのはただひとつの武器(パルジファル)
王よ、それには答えられません(トリスタンとイゾルデ)
彼女は幸福そうに(トリスタンとイゾルデ)
マーク・ディートン(テノール)、
グレン・コルテーゼ(指揮)、ブラティスラヴァ交響楽団
リヒャルト・シュトラウス、ワーグナー、プッチーニを得意とするアメリカの
ドラマティック・テノール、マーク・ディートンが歌うワーグナーのオペラ・
アリア集。
トリスタン、ジークフリート、タンホイザー、ローエングリン役を演じるなど、
ワーグナーは十八番中の十八番。2005年2月&2010年8月の録音。

CRC 3150 ¥2080
グッチェ:ピアノ作品集 ――
主題と変奏/ハ短調のフーガ/功利的なフーガ/ソナタ Op.32-1
ソナタ Op.32-2
マシュー・マックライト(ピアノ)
ドイツ、ベルリンで生まれアメリカで93歳まで生きた作曲家レネ・グッチェ
(1907-2000/本名はロメオ・マクシミリアン・オイゲネ・ルートヴィヒ・グッ
チェ)のピアノ作品集。
ブゾーニからピアノを学んだグッチェのピアノ作品は、新ロマン主義をベース
に十二音技法や微分音など様々な技法が採り入れられている。
2010年11月29日-30日の録音。

CRC 3134 ¥2080
ケスナー:室内楽&独奏作品集 ――
弦楽四重奏曲第2番
バス・フルートとピアノのための《ナチュラル・サイクルズ》
ピアノのための《トッカータ》/ジェネラ/弦楽四重奏曲第3番
ダニエル・ケスナー(バス・フルート)、
ドリー・エウジェニオ・ケスナー(ピアノ)、
ダリウス・カンポ(ヴァイオリン)、マーク・ロバートソン(ヴァイオリン)、
アンドルー・ダックルス(ヴィオラ)、ラリー・コルベット(チェロ)
ダニエル・ケスナー(1946-)はカリフォルニア大学の名誉教授アンリ・ラザロフ
から作曲を学んだアメリカの音楽家。バス・フルートやアルト・フルートなど、
特殊管を活かした作品への評価が高い。2005年&2006年&2009年の録音。

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11-11 No.27

2011年11月28日 13時52分19秒 | Weblog
<DORON>
DRC 4021 ¥2080
-Legendary Artistsシリーズ-
(1)ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲第4番ホ短調Op.90「ドゥムキー」
(2)メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第1番ニ短調Op.49
ボザール・トリオ:
【メナヘム・プレスラー(Pf)、ダニエル・ギレ(Vn)、B.グリーンハウス(Vc)】
録音:1962年3月ステレオ(原盤:コンサート・ホール・ソサエティ)
1964年のシャルル・クロ・ディスク大賞を受賞した、ボザール・トリオの初期
の名盤がCDで復活です。コンサート・ホール・ソサエティによるステレオ録音
です。1955年結成のボザール・トリオが円熟してきた1962年にスタジオ録音さ
れたもので、このトリオがメンバーが代わっても再録音を重ねた得意のレパー
トリーの原典となる名演です。

DRC 3053 ¥2080
リスト:
(1)ピアノ協奏曲第1番S.124
(2)「アテネの廃墟」による幻想曲S.122
(3)ピアノ協奏曲第2番S.125
ムーザ・ルバツキーテ(Pf)
(1)ステファン・ラーノ指揮リトアニア国立交響楽団
(2)イマンツ・レスニス指揮リエパヤ交響楽団
(3)デヴィッド・アンガス指揮フランデレン(フランダース)交響楽団
録音:(1)2002年9月9日、ヴィリニュス(リトアニア)、
(2)2009年3月12日リエパヤ歌劇場(ラトヴィア)、
(3)2006年3月26日アントワープ
全てライヴ録音
リトアニアの名ピアニスト、ルバツキーテのDORONレーベル第2弾。ライヴによ
るリストの協奏曲集です。ルバツキーテはリストを得意としており、LYRINX
レーベルからもリストの作品集が数タイトル発売になっております。このCDは
リトアニア、ラトヴィア、ベルギーと3つの国のオーケストラと共演しています。
協奏曲第1番は残響過多気味など、録音条件や共演者が異なっていても、この1枚
通してルバツキーテの技巧と美しさを兼ね備えたピアニズムが堪能できます。





<K&K出版レーベル>
KUK 22 ¥2080
シュポア:
オラトリオ「最後の審判」
ミリアム・マイアー(S)、ウルズラ・エッティンガー(MS)、
マルクス・ウルマン(T)、ヨーゼフ・ヴァーグナー(B)
ユルゲン・ブッダイ(指揮)
サンクトペテルブルク・ロシア室内フィルハーモニー,
カントライ・マウルブロン
録音:2010年6月12、13日、マウルブロン
ユルゲン・ブッダイによるマウルブロン修道院シリーズ、新刊はシュポアの
「最後の審判」。ルイ・シュポア(1784-1859)は、19世紀前半の非常に重要な
作曲家で、作品数も膨大だが、今日ではヴァイオリン曲と交響曲が稀に取り上
げられる程度だ。しかしシュポアはオペラや声楽作品でも成功を収めていた。
「最後の審判」は彼の2番目のオラトリオで、1826年にカッセルで初演。シュ
ポアが19世紀半ばのドイツロマン派の音楽をいかに先駆していたかが分かる充
実した作品である。いつもながらブッダイの温かい音楽作りと、優秀なソリス
トによって、作品の魅力が味わえる。

KUK 23 ¥2080
「処女マリアより」-ロシアとヨーロッパの讃歌集
グリンカ:ヘルヴィム(ケルビム)の歌
グレチャニノフ:私たちは聖母に深く祈る/デグチャリョフ:聖三位一体
ゴロヴァノフ:ヨセフに祈り/ラフマニノフ:聖母讃歌
アルハンゲルスキー:おお神よ、私の祈りをお聞きください
ボルトニャンスキー:私たちはあなたを讃えます、おお神よ
ムソルグスキー:天使がマリアに語る/不詳:ロシアのキャロル
ロッティ:クルチフィクス/ヴェルディ:処女マリア讃歌
ブルックナー:アヴェ・マリア/カマーニョ:詩篇14番
ホミリウス:私たちは神に感謝を述べる/ヘンデル:主よ、お願いです
バッハ:モテット「イエス、わが喜び」BWV.227
ブクステフーデ:カンターテ・ドミネ
アンドレイ・コシェフニコフ(指揮)
モスクワ国立アカデミー合唱団
録音:マウルブロン修道院(ライヴ)
1956年創設、半世紀以上の歴史を誇るモスクワ国立アカデミー合唱団が、マウ
ルブロン修道院で歌った録音。無伴奏合唱は、西欧の合唱団のような研ぎ澄ま
された演奏ではなく、人の温もりが感じられる懐の深いものである。

KUK 91 ¥2080
「グランド・ピアノ・マスターズ・シリーズ」
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第12番 ヘ長調 K.332
シューベルト:ピアノ・ソナタ第16番 イ短調 D.845
シューマン:謝肉祭 Op.9
ロルフ・プラッゲ(ピアノ)
録音:2006年5月25日、マウルブロン修道院、ライヴ
プラッゲは、1959年、ドイツ北西部のヴェスターシュテーデの生まれのピアニ
スト。1990年のチャイコフスキー国際コンクールピアノ部門で第4位を獲得、
ドイツ人として始めての入賞だったため大きな話題となった。1991年以来ザル
ツブルクのモーツァルティウム音楽院の教授を務めている。演奏はいかにも質
実剛健、華やかさよりもジワリと沁みる味わいを重視したドイツ臭さが魅力で
ある。





<QUERSTAND>
VKJK 1013 ¥1680
「フェルディナント・ヒラー 生誕200年記念エディション」
ヒラー(1811-1885):歌曲集
新しい歌Op.100より(6曲),ヒラー・アルバム Op.111より(3曲),
ヒラー・アルバム Op.129より(3曲),4つの歌 Op.41より(3曲),
新しい春 Op.16より(3曲),4つの歌 Op.85より「春が来たら」,
6つの歌 Op.46より「祈り」,8つのリトルネロ Op.118より(3曲),
6つの歌 Op.25より(3曲)
ウルリケ・フルデ(S)、マニャ・ラシュカ(MS)、ニコ・エッケルト(T)、
フェリックス・プロット(Br)
サロルタ・B.ギエヴィ(Pf)、マイスターゼクテッツ・ライプツィヒの団員
録音:2010年11、12月、2011年5月、ライプツィヒ
ヒラーの生誕200年を記念して、ヒラーの歌曲を集めたCDが発売になった。ヒラ
ーは19世紀半ばのドイツの重要な作曲家であり、ショパンやメンデルスゾーン
との交流が有名であるが、まとまった録音はピアノ曲を中心に僅かしかない。
このCDは、歌曲作曲家としてのヒラーの成果を示すものである。

VKJK 1101 ¥1680
「天上の音」-ニーデルンドデレーベンの歴史的オルガン
バッハ:
前奏曲とフーガ ハ短調 BWV549,コラール「ああ、罪人である私は何をすべき
か」によるパルティータ BWV770,トリオ ハ短調 BWV585,
前奏曲とフーガ ハ短調 BWV.546
クレプス:トリオ ヘ長調 Krebs-WV446/クーナウ:聖書ソナタ第3番
ベーム:パルティータ「昼と夜であるキリスト」
ヴァルター:テレマンの協奏曲 ハ短調
バリー・ジョーダン(オルガン)
録音:2011年4月18日、ニーデルンドデレーベン
バッハを中心とした作曲家のオルガン作品集。マクデブルク近郊のニーデルン
ドデレーベン歴史的オルガンを使用。ジョーダンは1954年南アフリカ出身のオ
ルガニスト。長くドイツで活躍している。

VKJK 1119 ¥1680
「クルト・ボスラー(1911-76):歌曲と室内楽曲集」
ヴァイオリン、チェロ、ピアノのための三重奏曲/3つの歌
レント(ヴァイオリン独奏曲)/カプリツレーゼ・ムジーク
視線(ソプラノ、フルートと弦楽四重奏)/四手ピアノのためのソナタ
3つの激励への歌/木管五重奏曲
ユーリエ・カウフマン(S)、ヘルメス四重奏団、
ベルンハルト・カストナー(Pf)、パク・ミナ(Pf)、
5ビューフォート木管五重奏団
録音:2011年ライプツィヒ
ボスラー(1911-76)は、デュイスブルク出身のドイツの作曲家。このCDには戦
後、1949年から1968年までの室内楽作品と歌曲が集められている。総じて渋い
作風だが晦渋さはなく、しみじみと聞ける。

VKJK 1125 ¥1680
「ザールのロマン派オルガン作品集」
ボスレット(1860-1951):
トッカータ、導入とフーガ Op.33,ソナタ第2番 ニ短調 Op.6
ヴィルヘルム・メッツ(1828-1888):
6つの前奏曲、1つのトリオ、3つのフーガ Op.4-前奏曲 ヘ長調,
トリオ ロ長調、フーガ ニ長調
カール・レーダー(1860-1933):
小コラール前奏曲 Op.1-(第3番,第14番,第18番),
10の小前奏曲 Op.26-第2番,10の小前奏曲 Op.28-(第1番,第2番,第3番)
ヨハン・ヨーゼフ・ファイト(1872-1947):
讃歌「アド・レギアス・ダペス」によるソナタ Op.12-第1楽章,第4楽章
アウグスト・ヴィルトベルガー(1850-1928):
基本オルガン学習 Op.43-(トリオ第1番,トリオ第5番)、エレジー ホ短調
ヘルマン・キュスター(1817-1878):
前奏曲と後奏曲-(第5番 ト長調,第10番 変ホ長調,第11番 変ホ長調,
第13番 ヘ短調,第14番 変ニ長調)
ゲルンスハイム(1861-1916):
トラウトナーの前奏曲集からコラール前奏曲「目覚めよ」
ヨアヒム・フォンタイネ(オルガン)
録音:2009年3月24日、6月16日、ザールラント
19世紀後半から20世紀前半のドイツ作曲家によるオルガン作品集。ヨアヒム・
フォンタイネはドイツのオルガニスト。指揮者としても活動している。

VKJK 1130 ¥1680
「マーティン・リュッカーVol.1/9月11日を記憶し」
デュリュフレ:前奏曲
シュナウス:ラプソディ「町がなんと荒れ果てていることか」
バッハ:
コラール「バビロンの流れのほとりに」BWV.653,
コラール「神から私は離れるまい」BWV.658,
コラール「私たちが厳しい苦しみの中にいる時」BWV.668,
フーガの技法 BWV1080-コントラプンクトゥス14
ゲルハルト:第2課
リスト:泣き、歎き、憂い、怯え
マルティン・リュッカー(オルガン)
録音:2011年6月、フランクフルト・アム・マイン
マルティン・リュッカーによるオルガンのシリーズ第1巻。リュッカーは1953年
生まれのオルガニスト。フランクフルトの聖カタリーネ教会のオルガニストを
長く務めており、このCDもそこで録音されたもの。

VKJK 1131 ¥1680
「マーティン・リュッカーVol.2/ロマン派の世界」
ゲーゼ:3つの小品 Op.22/フランク:大オルガンのための3つの小品
ラボーア:ソナタ ロ短調 Op.15
レーガー:コラール「目覚めよと声が私たちを呼ぶ」に基づく幻想曲
マルティン・リュッカー(オルガン)
録音:2011年6月、フランクフルト・アム・マイン
リュッカーによるオルガンのシリーズ第2巻。「ロマン派の世界」と題され、
19世紀後半から20世紀初頭の作曲家の作品が収録されている。ヨーゼフ・ラボ
ーア(1842-1924)は、チェコのピアニスト、オルガニスト。盲目の奏者で、世
紀の変わり目の時代にウィーンで強い影響力を持つ作曲家でもあった。

VKJK 1132 ¥1680
「マーティン・リュッカーVol.1/大オルガンの音楽」
フランク:大オルガンのための3つのコラール
ヒンデミット:オルガン・ソナタ第1番
バッハ:パッサカリア ハ短調 BWV582
マルティン・リュッカー(オルガン)
録音:2011年6月、フランクフルト・アム・マイン
フランクの3つのコラールは、3曲からなる40分を越える大作。ヒンデミットの
オルガンのためのソナタ第1番は1937年の作。ヒンデミットのオルガン作品の
中でも人気の高い作品である。




<フランスのレーベル>
フランスのレーベル ジャン=シャルル・アブリゼル特集

歴史的オルガン演奏のスペシャリスト、ジャン=シャルル・アブリゼルの知られ
ざるCDをご紹介いたします。
ジャン=シャルル・アブリゼルは1946年フランスのグランヴィラールに生まれ、
オルガンを独学の後ストラスブール音楽院でピエール・ヴィダルに師事。
1971年にベルフォール大聖堂のオルガニストに就任し2011年現在もその地位に
あり、1971年から2007年まではベルフォール音楽院教授も務めました。歴史的
オルガンに造詣が深いアブリゼルはオルガンの修復にも関わっており、一つ
一つの楽器を知り尽くし音栓をみごとに活用した演奏は古楽系オルガニストの
中でも別格の存在と認識されています。また、イル・セミナリオ・ムジカーレ
のオルガニストとしてジェラール・レーヌを支えてきたことも特筆すべきで
しょう。バロック・ヴァイオリンにおけるエンリコ・ガッティと同様「過不足
のない演奏でありながら類まれな魅力に溢れた音楽」を生み出すことのできる
アブリゼルには、まさに「別格のオルガニスト」という形容がふさわしいと思
います。しかしながら、1980年代半ばから1990年代半ばにかけて彼の数々の名
盤を発売してきた HARMONIC RECORDS が倒産した後はオルガン・ソロを継続的
に録音するレーベルに恵まれず、散発的に発売された新録音も多くがフランス
以外では入手困難で、そのまま廃盤になってしまうものもあったのはたいへん
に残念なことです。
このたびアブリゼル氏本人と連絡を取り、今世紀に入ってから録音された4点
のCDを輸入・発売する運びとなりました。HARMONICレーベルの彼のCDに魅了さ
れた古楽ファンはもちろん、オルガン音楽には少々抵抗のあるクラシック・
ファンまで、多くの方々にお知らせしたいリリースです。
LEO および MUSIQUE ET MEMOIREレーベルは一般的なレコード会社ではなく、
ILDレーベルの在庫もわずかとなっておりますので、お早目にご注文下さい。




<MUSIQUE ET MEMOIRE>
MMP 080901 ¥2080
auch auff Orgeln ルネサンス-バロック過渡期のトランスクリプション技法
オルガン編曲によるプレトリウスの音楽
ミヒャエル・プレトリウス(1571-1621):
パッサメッツォ(「テルプシコーレ」第283番)[JCA]
-ブルンスヴィック公殿下のバレット(「テルプシコーレ」第246番)(*)
今こそ喜べ、愛するキリストの信者らよ
[Nun freut euch, lieben Christen G'mein]
(シンフォニア;「使徒ポリヒムニア」第9番)[FW]
-今こそ喜べ、愛するキリストの信者らよ
(二重合唱のためのモテット;「シオンの音楽」第1巻 第12番)[FW/JCA]
今こそわれらは聖霊に乞う[Nun bitten wir den heiligen Geist]
(シンフォニア;「使徒ポリヒムニア」第39番)[FW]
-今こそわれらは聖霊に乞う
(コラール;「シオンの音楽」第5巻 第7番)[JCA](+)
-今こそわれらは聖霊に乞う(3声のコラール;
カントゥス・フィルムス:バス;「シオンの音楽」第5巻 第6番[JCA](+)
-今こそわれらは聖霊に乞う(3声のコラール;
カントゥス・フィルムス:ソプラノ;「シオンの音楽」第5巻 第5番[JCA](+)
-今こそわれらは聖霊に乞う(3声のコラール;
カントゥス・フィルムス:テノール;「シオンの音楽」第5巻 第8番[JCA](+)
4声のクラント(「テルプシコーレ」第125番)[JCA]
-5声のクラント(「テルプシコーレ」第72番)(*)
-クラント・サラバンド(「テルプシコーレ」第104番)(*)
-スペインのパヴァーヌ(「テルプシコーレ」第30番)[JCA]
-スパニョレッタ(「テルプシコーレ」第38番)[JCA]
おお、祝福された三位一体の光よ[O lux beata Trinitas]
(3声の賛歌;カントゥス・フィルムス:バス;「シオンの賛歌」第156番)[FW](+)
-おお、祝福された三位一体の光よ
(4声の上5度カノン;「シオンの賛歌」第162番)[JCA](+)
-おお、祝福された三位一体の光よ
(二重合唱のための;「シオンの賛歌」第144番)[JCA](+)
あなたに、心の底から(シンフォニア;「使徒ポリヒムニア」第26番)[FW]
-あなたに、心の底から
(二重合唱のためのモテット;「シオンの音楽」第1巻 第20番)[JW/FW]
われらはみな唯一の神を信じる[Wir glauben all an einen Gott]
(ビチニウム;「シオンの音楽」第5巻 第24番)[JCA](+)
-われらはみな唯一の神を信じる(3声;カントゥス・フィルムス:テノール;
「シオンの音楽」第5巻 第27番)[JCA](+)
-われらはみな唯一の神を信じる(5声;カントゥス・フィルムス:バス;
「シオンの音楽」第5巻 第21番)[JCA](+)
ヴォルト(「テルプシコーレ」第231番)[JCA]
-村のブランル(「テルプシコーレ」第14番)[JCA]
-陽気なブランル(「テルプシコーレ」第5番)
-新しい簡単なブランル(「テルプシコーレ」第2番)(*)
-ブランル・ドゥブル(「テルプシコーレ」第6番)(*)
-ヴォルト(テルプシコーレ」第230番)(*)
高みにおいては神にのみ栄光あれ
(シンフォニア;「使徒ポリヒムニア」から)[FW](+)
-高みにおいては神にのみ栄光あれ
(二重合唱のためのモテット;「シオンの音楽」第1巻 第3番)[JW/FW](+)
[JCA] ジャン=シャルル・アブリゼル(1946-)編曲
[FW] フリードリヒ・ヴァンダースレープ編曲
[JW} ヨハン・ヴォルツ編曲:「新オルガン音楽タブラチュア譜集」(1617)から
ジャン=シャルル・アブリゼル(オルガン)
ウィリアム・ドンゴワ(コルネット[ツィンク」(*))
クリスティアン・ヴェークマン(テノール(+))
録音:2008年9月5-8日、フレゼリクスボー城(デンマーク)
使用楽器:1605-1610年、エザイアス・コペニウス製
(1616年、ヘッセン城からフレゼリクスボー城へ移動/
1985-1988年、ユルゲン・アーレント、マッツ・キャースゴー復元)
アルバム・タイトルはプレトリウスが「シオンの音楽」の序文に記した「…合
唱のためのこのようなポリフォニー作品はオルガンでも(such auff Orgeln)演
奏可能であり…」からの引用。プレトリウスの声楽曲や器楽のための舞曲の同
時代作曲家ヨハン・ヴォルツによるトランスクリプションと、その様式に従っ
た現代のオルガニスト、ジャン=シャルル・アブリゼルとフリードリヒ・ヴァ
ンダースレープによるトランスクリプションで構成された、注目すべきプログ
ラム。使用楽器はヘッセン公の没後に未亡人エリーザベトから弟のデンマーク
国王クリスチャン4世に贈られた据え置き式オルガンで、細部まで装飾が施さ
れた歴史的名器。アブリゼルはこの小型のオルガンから多彩な音色をみごとに
引き出しています。次世代のシュッツ、シャイト、シャインらの音楽に比べて
いささか魅力に乏しいプレトリウスの音楽を、奇をてらうことなくここまで面
白く聴かせる企画と演奏は傑出したものと言えます。クラムシェル・ボックス
・タイプの豪華仕様。

ILD 642227 ¥2080
北の息吹き
スウェーリク、リューベック、ベーム、ブクステフーデ、ブルーンス、
バッハ:
オルガン作品集
ヤン・ピーテルスゾーン・スウェーリンク(1562-1621):
エコー・ファンタジア/大公のバッロ
ヴィンセント・リューベック(1654-1740):前奏曲ハ長調
ゲオルク・ベーム(1661-1733):天におられるわれらの父
ディートリヒ・ブクステフーデ(1637-1707):前奏曲ハ長調 BuxWV137
ニコラ・ブルーンス(1665-1697):今こそ来たれ、異教徒の救い主よ
J・S・バッハ(1685-1750):
前奏曲とフーガ ホ短調 BWV533/今こそ来たれ、異教徒の救い主よ BWV659
高き天より私は来た BWV606/ベツレヘムにお生まれになった BWV603
われらはキリストをたたえまつる BWV611/これほどの喜びに満ちた日 BWV605
前奏曲とフーガ ハ長調 BWV541
ジャン=シャルル・アブリゼル(オルガン)
録音:2003年7月2-3日、ベルフォール(フランス)、聖ジャン聖堂
使用楽器:1984年、マルク・ガルニエ製
北ドイツ・オルガン楽派と彼らに影響を与えたスウェーリンク、彼らの影響を
受けたバッハのオルガン作品で構成された正統派プログラム。アブリゼルが得
意とするレパートリーであり、細部まで神経が行き届かせながら全体としては
堂々たるその演奏は他の追随を許さないものがあります。

ILD 642235 ¥2080
ジャン=フランソワ・ダンドリュー(1682-1738):ノエルとマニフィカト
声高らかに歌おう/若い娘/ポワトゥのノエル/われらに告げよ、マリア
マニフィカト第1旋法/陽気な羊飼いたちはどこへ(オフェルトリウム)
ぼくらは歩く、歩く、陽気に/サントンジュのノエル/マニフィカト第2旋法
おお、息子らよ、娘らよ/果てしなく願うあなたがた
教会に従うキリスト教徒(オフェルトリウム)
ジャン=シャルル・アブリゼル(オルガン)
録音:2004年6月10-11日、ドンジェルマン(フランス)、聖モーリス教会
使用楽器:1720年、シャルル・カシェ製(1994年、ディディエ・シャノン復元)
パリで活躍したオルガニスト・作曲家ダンドリューによるクリスマスのための
オルガン作品集。同時代に製作されたオルガンをアブリゼルが雰囲気豊かに演
奏しています。クリスマス向けCDとしてももちろんおすすめです。



<LEO>
LEO 09008 ¥2080
フランソワ・クープラン(1668-1733):修道院のためのミサ
イントロイトゥス: Gaudeamus omnes in Domino(#)
キリエ(*/+)/グローリア(*/+)
グラドゥアーレ: Propter veritatem et mansuctudinem(#)
2声のモテット: 来たりて主に歓呼せよ[Venite exultemus Domino](S/S/*)
オフェルトリウム(*)/サンクトゥス(*/+)
エレヴァツィオーネ(*)/ベネディクトゥス(+)
モテット(2声と通奏低音のための):
おお、言い難き神秘[O misterium ineffabile](S/B/*)
アニュス・デイ(*/+)/コムニオ: Optimam patrem elegit(#)
王のための祈り(モテット、2声と通奏低音のための):
主よ、王を助けたまえ[Domine salvum fac regem](S/B/*)
イテ・ミサ・エスト(*/+)
聖体の秘跡のモテット(3声と通奏低音のための):
大いなる秘跡[Tantum ergo sacramentum](S/S/B/*)
出典:ギヨーム・ガブリエル・ニヴェール(1632頃-1714):
ミサ第6旋法(1658)から(+)
ロベール・バラール:ベネディクト会修道女の聖歌集(1664)から(#)
ジャン=シャルル・アブリゼル(オルガン(*))
イザベル・ファロ(ソプラノ(S))
ユリア・ヴィシュニエフスキー(ソプラノ(S))
ジュゼプ・カブレ(バリトン(B)、先唱および指揮(+/#))
ラ・コンパニー・ムジカーレ(+/#)
イザベル・ファロ、イヴェット・ゴンザレス、シェリル・シュイレ(ソプラノ)
ベルティル・ド・スワルト、ナタリー・グイダ、
フランソワーズ・エル(メゾソプラノ)
録音:2008年9月16-18日、スール[Seurre](フランス、コート=ドール)、
聖マルタン教会
使用楽器:1699年、ジュリアン・トリビュオ[Julien Tribuot]製
(1991年、ベルナール・オーベルタン復元)
「教区のためのミサ」とともに「2つのミサから成るオルガン曲集」(1690)に収
められた「修道院のためのミサ」(オルガン・ミサ)を、出版当時の修道院ミサ
の形式に沿って再現した興味深いプログラム。(+)(#)は単旋律聖歌の斉唱。
(#)のロベール・バラールは同名のリュート奏者・作曲家(1575頃-1650以後)と
は別人。モテットにおけるソプラノ二名の担当分けについては表示がなく、不
明です。
「修道院のためのミサ」はアブリゼルにとって再録音となりますが、旧録音
(HARMONIC RECORDD、廃盤)は声楽を伴っておらず、ミサの再現性の点ではこの
録音こそが彼の幻の名盤「教区のためのミサ」(HARMONIC RECORDD、廃盤)と対
を成すアルバムと言えます。(*/+)はクープランが作曲したオルガン曲と単旋
律聖歌が交互に演奏されます。プログラム構成はバリトン独唱と指揮を担当し
ているジュゼプ・カブレ。かれば前述の「教区のためのミサ」にもアンサンブ
ル・オルガヌムのメンバーとして参加して先唱者も務めていました。小さくま
とまった演奏になりがちな「修道院のためのミサ」を中心にここまで聴かせる
ことができるアブリゼルとカブレの知性と実力には驚嘆させられます。また、
これほどすばらしいCDが演奏家のプライヴェート・レーベルから発売され、
運良くホームページにたどり着けなければその存在を知ることができないとい
う事実にも、いろいろな意味で感慨深いものがあります。

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11-11 No.26-1

2011年11月25日 19時21分20秒 | Weblog
★ハルモニアムンディ・ベストセラー 50タイトル キャンペーン開催!★
2012年1がう31日までの特別セールです。
詳細は当店HPにございます。
http://hwm3.gyao.ne.jp/goodies/hmsale2012.html

===================================

※コメントはメーカー案内書より抜粋です。

<EMI GERMANY>
CDCW-6790192 \1600
ラフマニノフ:
1.ジプシーの主題による奇想曲 作品12
2.ヴォカリーズ 作品34-14
3.交響曲第3番イ短調作品44全曲
演奏:ヴァシリー・ペトレンコ指揮
ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団
録音:2010年7月-9月
リヴァプール・フィルハーモニック・ホール
2009年にロイヤル・リヴァプール・フィルの首席指揮者に就任した欧州で話題
のヴァシリー・ペトレンコがEMIと組んで、ロシア音楽に取り組むプロジェクト
第1弾!
ペトレンコの就任以来、同オケを第1級のオケに引き上げたとその手腕が高く
評価される注目の若手ロシア人指揮者。ラフマニノフ交響曲第3番は、その
過剰なまでのロマンティシズムからか最もロシアらしい作品といわれ、ラフマ
ニノフの義妹は、「この曲は私達家族の祖国ロシアへの思いそのものです」
とコメントしている。
ジュエル・ケース、16ページ・ブックレット(カラー)

CDC-6785902 \1600
アリソン・バルサム/セラフ
1.ジェイムズ・マクミラン:
トランペット協奏曲「セラフ」(2010) (世界発録音>
2.武満徹:径(みち)-ソロ・トランペットのための(1994)
3.A.G.アルトゥーニアン:トランペット協奏曲(1950)
4.B.A.ツィンマーマン:
トランペット協奏曲ハ長調「誰も知らない我が悩み」(1954)
演奏:アリソン・バルサム(トランペット)
スコテッィッシュ・アンサンブル (1)
ローレンス・リーンズ指揮
BBCスコティッシュ・シンフォニー・オーケストラ(3,4)
録音:2011年2月、6月、10月
ジュエル・ケース、20ページ・カラー・ブックレット
ジェイムス・マクミラン;トランペット協奏曲「セラフ」は、スコティッシュ
・アンサンブル及びパース・コンサート・ホールの共同委嘱作品であり、アリ
ソン・バルサムに献呈されている。3つの短い楽章からなるトランペットとス
トリングスのための協奏曲である。
タイトルの「セラフ」とは、最高位の天使という意味で、日本人にもおなじみ
の「セラフィム」という言葉の単数形。





<Glossa>
GCD 922507 \2300
ベンダ:ヴァイオリン・ソナタ集 ――
ソナタ第11番ニ長調/ソナタ第23番ハ短調/ソナタ第7番イ長調
ソナタ第13番ト短調/ソナタ第32番ホ長調
レイラ・シャイエ(ヴァイオリン)、
ヴァーツラフ・ルクス(チェンバロ&フォルテピアノ)、
フェリクス・クネヒト(チェロ)
スペインのグロッサ(Glossa)とスイスの古楽音楽大学バーゼル・スコラ・カン
トルムの共同製作シリーズ。
ドイツのベルリン州立図書館に遺されている未出版の筆写譜から、18世紀ドイ
ツの音楽家フランツ・ベンダ(1709-1786)のヴァイオリン・ソナタが蘇る。
グラウンやクヴァンツの跡を継ぎ宮廷の要職を務めたベンダのヴァイオリン・
ソナタを弾くレイラ・シャイエは、バーゼル・スコラ・カントルムの名教師キ
アラ・バンキーニの秘蔵っ子であり後継者の有力候補。
バンキーニのアンサンブル415、ボニッツォーニのラ・リゾナンサなどで活躍
するスイス古楽界の新星がグロッサに新風を吹き込みます!
録音:2011年3月、ベインウィル修道院(スイス)

GCD 922508 \2300
インドのラーガと中世の歌曲 ――
ブリュレ:美しさに私はたたずむ
ズッカーマン:インプロヴィゼイション・オン・ビアウス
グレゴリオ聖歌:すべての地において
インド伝承曲:ラーガ(ランカダハン・サラン)
マショー:あなたに会わなければ
インド伝承曲:ラーガ(マドゥー・マラティ)
レスキュレル:ディス・タンス・プルス
ズッカーマン:インプロヴィゼイション・オン・ディス・タンス
作曲者不詳:ラ・チャランガ
インド&ペルシャ伝承曲:パーカッション・ソリ&デュエット
インド伝承曲:ラーガ(コウシ・バイラビ)
ドミニク・ヴェラール(テノール)、
ケン・ズッカーマン(サロード&中世リュート)、
アニンド・チャタジー(タブラ)、ケイヴァン・チェミラニ(ザルブ)
アンサンブル・ジル・バンショワのリーダー、バーゼル・スコラ・カントルム
の中世ルネサンス音楽の教授として活躍するドミニク・ヴェラールと、アメリ
カ生まれのサロード奏者(インドの伝統楽器)ケン・ズッカーマンが、"西"と
"東"の音楽の対話を創り上げる。
中世ヨーロッパと北インドに伝わる"伝統音楽"の神秘性、共通点を、ヴェラ
ールたちのアンサンブルが明らかにする ――。
録音:2007年7月、バーゼル音楽院(スイス)

GCD 922509 2枚組 \3450
カヴァッリ:聖母マリアの夕べの祈り - 宗教曲集(1656)より
バルバラ・ボルデン(ソプラノ)、エミリー・ヴァン・エヴェラ(ソプラノ)、
ロドリーゴ・デル・ポゾ(アルト)、ゲルト・テュルク(テノール)、
マーク・パドモア(テノール)、マルクス・ブルッチャー(テノール)、
ハリー・ファン・デル・カンプ(バス)、ペーター・ツィンペル(バス)、
コンチェルト・パラティーノ、
ブルース・ディッキー&シャルル・トゥト(ディレクター)
17世紀イタリア・バロック、ヴェネツィアを代表するオペラ作曲家フランチェ
スコ・カヴァッリ(1602-1676)の"宗教音楽"「聖母マリアの夕べの祈り」が復
刻!共にバーゼル・スコラ・カントルムの教授を務めている古楽系金管楽器の
権威、ブルース・ディッキーとシャルル・トゥトが牽引するコンチェルト・
パラティーノのカヴァッリは、歌い手たちがとにかく豪華!
ゲルト・テュルク、マーク・パドモア、ハリー・ファン・デル・カンプなど、
古楽界の大物たちが一堂に集った名盤です。
録音:1994年11月、アルレスハイム教会(スイス)





<Christophorus>
CHR 77350 \2300
ロシアのロマンス - ハウ・ヤング・ウィー・ワー
ムソルグスキー・ファンタジー/ロシアの作曲家たちの主題によるメドレー
ユー・アー・マイ・メロディ/ロシアのロマンス/他
ロシア・ドン・コサック合唱団、
ステイト・ソロイスツ・アンサンブル《フィラルモニア》、
マルセル・ニコラエヴィチ・ヴェルホフ(指揮)
ドン・コサック合唱団の分厚く力強い歌声と、バラライカ&バヤンのアンサン
ブル"フィラルモニア"が繰り広げるロシアン・ロマンス。ムソルグスキーの音
楽を題材とした「ムソルグスキー・ファンタジー」や、ロシアの大作曲家たち
のメドレーなど、そのスケールは雄大。2010年12月の録音。





<DIVINE ART>
DDA 25096 \1980
「ロシアのピアノ音楽シリーズVol.7」-プロコフィエフ
プロコフィエフ:
(1)ピアノ・ソナタ第2番 ニ短調 Op.14
(2)束の間の幻影 Op.22―第1、3、4、5、6、7、10、11、17番
(3)「ロメオとジュリエット」からの10の小品 Op.75より4曲
(少女ジュリエット/モンタギュー家とキャピュレット家/マーキュシオ
別れの前のロメオとジュリエット)
(4)ピアノ・ソナタ第7番 変ロ長調 Op.83
セルゲイ・デュカチェフ(Pf)
録音:(1)2005年8月28日、マンチェスター,(2)2000年1月26日、ロンドン,
(3)2002年2月16日、シュルーズベリー,(4)2001年7月18日、ロンドン
ロシアのピアノ音楽シリーズ第7巻は、プロコフィエフのピアノ曲集。セルゲ
イ・デュカチェフは、ロシアの中南部のマグニトゴルスク出身。現在は英国を
拠点としている。名教師としても知られる人だけに、実直に作品に向き合う音
楽作りが好ましい。

DDA 25100 \1980
「ロシアのピアノ音楽シリーズVol.8」-ムソルグスキー
ムソルグスキー:
ゴパック(初期稿)/クリミア南岸にて-グルズフ
子供の遊び(改訂稿)/子供の頃の思い出(2曲)/村にて
組曲「展覧会の絵」/紡ぎ女
情熱的な即興曲/古典様式による間奏曲(改訂稿)
「展覧会の絵」初期稿より(こびと,バーバ・ヤガ,キエフの大門)
アンソニー・ゴールドストーン(P)
録音:2011年1月、ノース・リンカーンシャー
ロシアのピアノ音楽シリーズ第8巻。「展覧会の絵」を中心としたムソルグス
キーのピアノ作品集。divine artの看板アーティストの一人、アンソニー・
ゴールドストーンの演奏。ゴールドストーンは1944年、リヴァプール生まれの
英国の重鎮ピアニスト。彼の弾く「展覧会の絵」は、やや遅めテンポで味わい
の深さを大切にしたもの。豪快に鳴らした演奏にはないムソルグスキーの美し
さを発見できる。

DDA 25101 \1980
「デリシャス」-ピアノ・デュオによるスペインの楽しみ
シャブリエ:スペイン/
グラナドス(バートレット&ロバートソン編):
嘆き、またはマハと夜鳴きうぐいす
レクオーナ(ナッシュ編):マラゲーニャ
ロドリーゴ:アランフェス協奏曲からのアダージョ
シャミナード:セビリアの女
ファリャ(ベルトラム編):「スペインの庭の夜」
サン=サーンス:ホタ・アラゴネーサ Op.641
リムスキー=コルサコフ:スペイン奇想曲
タレガ(ゴールドストーン編):グラン・ヴァルス
ゴールドストーン&クレモウ:
【キャロライン・クレモウ(ピアノ)、アンソニー・ゴールドストーン(ピアノ)】
録音:2011年、ノース・リンカーンシャー
スペインをテーマにした2台ピアノ曲集。シャブリエのスペインとロドリーゴ
のアランフェス協奏曲からのアダージョは、それぞれ作曲者自身による編曲。
キャロライン・クレモウとアンソニー・ゴールドストーンは、1984年にコンビ
を組んで、1989年に結婚した夫婦デュオ。夫弾婦弾の息はピタリである。当レ
ーベルでも興味深いアルバムが多数発売されている。

DDA 25030 \1980
バッハ:クラヴィア協奏曲集
(ニ短調 BWV.1052/ホ長調 BWV.1053
イ長調 BWV.1055/ト短調 BWV.1058)
ピーター・セイヴライト(ピアノ)
スコティッシュ・バロック・ソロイスツ
録音:グラスゴ,DDD、71'34
モダン・ピアノを用いたバッハのクラヴィア協奏曲集。セイヴライトは、1954
年、英国生まれのピアニスト。近現代のピアノ曲を得意とする一方、divine
artにガルッピのピアノ・ソナタ全集を録音している。スコティッシュ・バロ
ック・ソリスツは2003年結成。珍しいことに通奏低音にギターを採用している。

DDA 25090 \1980
「レインライト」-水に喚起された作品集
リスト:エステ荘の噴水/
アリシア・グラント(b.1978):
漂流する声,雨光,水影,交差する流れ,超現実的帆走
ドビュッシー:雨の庭,水の反映,喜びの島
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第17番Op.31-2 「テンペスト」
ショパン:前奏曲Op.28-15「雨だれ」,舟歌 嬰ヘ長調Op.60
ジェレミー・エスケナージ(ピアノ)
ジェレミー・エスケナージは1978年、パリに生まれたピアニスト。透明度の高
い美しい音色と卓越したテクニックを駆使して、いかにもパリジャンらしい洒
落て洗練された音楽を生み出している。ことにリスト、ドビュッシーは聞きも
の。アリシア・グラントは、1978年生まれのオーストラリア系英国人作曲家。

DDA 25097 2枚組 \3960
バッハ:フーガの技法
ダイアナ・ボイル(ピアノ)
録音:2007年3月26-31日、ドーセット
(Elective Slolitudeというレーベルの体裁です)
バッハのフーガの技法をモダン・ピアノで演奏している。ダイアナ・ボイルは
ロンドン生まれのベテランのピアニスト。現在はポルトガル在住。バッハの演
奏に強いこだわりを持っており、このフーガの技法も、モダン・ピアノでなけ
ればできない表現を追求したもの。





<DIVERSIONS>
DDV 24157 \1980
「ブラームス:ピアノ作品集」
幻想曲集 Op.116(全7曲)/3つの間奏曲 Op.117
2つのラプソディ Op.79
ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ 変ロ長調 Op.24
ピーター・ケイティン(ピアノ)
録音:1990年5月21、22、24日、ノルウェー、スキ
素晴らしいブラームスが復活した。ケイティンは1930年生まれの英国の偉大な
ピアニスト。若い頃にDECCAに録音しているように、実力は一流であったにも
かかわらず、国際的名声は広がらず、録音もマイナーな会社ばかりだった。こ
のブラームス集もOlympiaレーベルから発売されていたもの。派手さのない音
楽作りの中に、誠実で微笑みに満ちた音楽の喜びが溢れている。間奏曲第1番
のしみじみとした深みのある、しかし透明感も湛えた音楽や、ヘンデル変奏曲
における穏やかで決して重々しくならない響きを聞けば、ケイティンの非凡さ
は即座に理解できるだろう。現在ケイティンの録音は各社に分散してリリース
されているが、このブラームス集はとりわけ重要なものだろう。

DDV 24155 \1980
「エリック・チゾーム ピアノ音楽 第7巻」
エレジー(4曲)
ピーター・パン組曲(ピーター、ウェンディ、クロコダイル、ティンカーベル、
キャプテン・フック)
ソナティーナ第4番/組曲第1番/組曲第2番/組曲第3番
マレイ・マクラクラン(ピアノ)
録音:2006年5月30日、12月18-20日、マンチェスター、
エリック・チゾーム(1904-65)はスコットランド出身の作曲家。独特の渋い作
風で近年再評価されつつある。このピアノ作品シリーズは第1集から第5集は
CD-Rでのリリース。
ピーター・パン組曲は1924年の作品。ピーター、ウェンディ、クロコダイル、
ティンカーベル、キャプテン・フックの5曲からなる幻想的で美しい組曲であ
る。マクラクランは、1965年、スコットランドのダンディー生まれのピアニ
スト。

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11-11 No.26-2

2011年11月25日 19時20分58秒 | Weblog
<METIER>
MSV 28522 \1850
「抒情的なイギリスの室内楽第2集」
マイケル・ハード(1928-2006):
(1)ヴァイオリン・ソナタ(1979/1985)
(2)ピアノのための5つの前奏曲(1989)
(3)リコーダーとピアノのためのソナチネ(1964/2002)
(4)リコーダーと弦楽四重奏のための3つの小組曲(2004)
ロビン・ミルフォード(1903-1959):
(5)ヴァイオリン、チェロとピアノのための前奏曲(1948)
(6)リコーダーとピアノのための3つのアリア(1956)
(7)弦楽四重奏のための幻想曲ロ短調(1945)
(8)リコーダーとピアノのためのソナチネ ヘ長調(1956)
(9)リコーダーとピアノのためのクリスマス・パストラル(1957)
ディック・ブラックフォード(b.1936):
(10)リコーダーと弦楽四重奏のための協奏曲
ジョン・ターナー(リコーダー)、
ピーター・ローソン(Pf)、
リチャード・ハワース(Vn)、
マンチェスター室内アンサンブル(弦楽四重奏)
録音:2009年
リコーダー奏者ジョン・ターナーを中心とした演奏家たちによる「詩的なイギ
リスの室内楽」シリーズ第2弾(第1集はMSV28520、ヴィールとクロフォードの
作品集)。どの作曲家も20世紀の生まれで作品によっては21世紀に入ってから
のものもあるが、時代を超越して自分が書きたいものだけを書く、というよい
意味での頑固さを貫いているところはいかにもイギリス人らしい。いずれの作
品もホルスト、ヴォーン・ウィリアムス、エルガー、アーノルド、あるいはブ
リテンを思わせる19世紀末-20世紀初頭イギリスのロマンティシズムを濃厚に
漂わせている。

MSV 28523 \1850
「デイヴィッド・デュベリー-歌と室内楽作品集」
デイヴィッド・デュベリー(b.1948):
オーボエとピアノのためのソナチネ
ロバート・グレイヴスの詩による3つの歌曲
メゾ・ソプラノとピアノのための4つの歌曲
《証拠の度合い》からの組曲/声とピアノのための《記憶》
リコーダーとピアノのための《ストフォーディアンの印象》
チェロ・ソナタ/リコーダー、ファゴットとピアノのための《冒険》
ファゴットとピアノのための《歩く翻訳》
リコーダーとギターのための《茶番》/巴里のハリス氏
エイドリアン・マレイ(MS)、
ジョン・ターナー(リコーダー)、
ピーター・ディクソン(Vc)、
リチャード・シンプソン(Ob)
リチャード・ウィリアムソン(Va)
グレアム・サルベイジ(Fg)、
クレイグ・オグデン(G)、
ポール・ジェーンズ&デイヴィッド・デュベリー(Pf)
録音:2008-2009年
デイヴィッド・デュベリーは1948年南アフリカ出身。作曲家、ピアニスト、教
育者として現在イギリスで活動している。作品はラヴェル、プーランクなどフ
ランス近代の作曲家の影響を基盤にした上にジャズ、ミニマル的要素などモダ
ンな語法を付け加えた親しみやすく楽しい作風。





<STRADIVARIUS>
STR 33907 \2080
思い出 レゴンディ、コスト:ギター作品集
ジュリオ・レゴンディ(1822-1872):
ベッリーニのオペラ「カプレーティとモンテッキ」の
アリア「L'amo, tanto, e m'è si cara」による変奏曲(*)
モーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」による幻想曲(*)
ナポレオン・コスト(1805-1883):
オートゥイユの夜(セレナード)Op.23/ラ・カチュチャ(奇想曲)Op.13
ジュラの思い出 Op.44
ジュリオ・レゴンディ:序奏と奇想曲 Op.23/夜の夢想 Op.19
エネア・レオーネ(ギター)
ジュリオ・レゴンディはわずか9歳でフェルナンド・ソル(1778-1839)から作品
を献呈されたイタリアの天才的ギタリスト・作曲家。コンサーティーナという
アコーディオン属の楽器の名手でもありました。ナポレオン・コストはパリで
フェルナンド・ソルに師事したフランスのギタリスト・作曲家。1978年ミラノ
に生まれ、ルッジェーロ・キエザ、パオロ・ケリーチ、エマヌエーレ・セグレ、
アリリオ・ディアス、オスカル・ギリアらに師事したギタリスト、エネア・レ
オーネ(男性)が当レーベルに初登場。(*)世界初録音と表示されています。

STR 33905 \2080
アレッサンドロ・ズボルドーニ(1948-):シリウス バヤンのための作品集
Virgo(バスクラリネットとバヤンのための;2003)(*)
A.D.C.E.(バヤンのための;2004)/Meine Freude(バヤンのための;2008)
My J(サクソフォン、ピアノ、バヤンとコントラバスのための;2008)(+)
Altro tempo(バヤンのための;2005)
Sirius(バヤンと管弦楽のための;2009)(#)
ジェルマーノ・スクルティ(バヤン[ロシア式アコーディオン])
グイード・アルボネッリ(バスクラリネット(*))
グルッポ・プロジェット・アレアノーヴァ
RAI国立交響楽団(#)
アルトゥロ・タマヨ(指揮(#))
(#)はRAI国立交響楽団の委嘱作品で、世界初録音と表示されています。

STR 33913 \2080
アストル・ピアソラ(1921-1992):ブエノスアイレスの四季
アルテッリ三重奏団編曲:
ブエノスアイレスの春/ブエノスアイレスの夏/ブエノスアイレスの秋
ブエノスアイレスの冬/オブリビオン/リオ・セナ/天使のミロンガ
ジャンヌとポール/チキリン・デ・バチン/チャオ・パリ
タンティ・アンニ・プリマ/エル・ペヌルティモ/マロン・イ・アスル
アルテッリ三重奏団
フルヴィオ・ポルテーナ(ヴァイオリン) 
ニコラ・ダリオ・オラボーナ(チェロ)
ピエルフランチェスコ・ボッレッリ(ピアノ)





<TROUBADISC>
TRO-CD 01441 \2080
オネゲル(1892-1955):オラトリオ「死の舞踏」(1938-1939)(*)
マルタン(1890-1974):レクイエム(1972)(+)
クリストフ・バンツァー(朗読(*))
カテリーナ・ミュラー(ソプラノ)
カヤ・プレッシング(アルト)
マイケル・コネア(テノール)
シュテファン・アダム(バス)
ハンブルク聖ニコライ・カントライ
ユルゲン・ヘンシェン(オルガン(+))
シュテファニー・ダッセ(チェンバロ(+))
ハンブルク・カメラータ
マティアス・ホフマン=ボルクレーフェ(指揮)
録音:2010年11月20日、ハンブルク、聖ニコライ教会、ライヴ
死をテーマとした2作品の緊張感みなぎるライヴ録音。
(*)はポール・クローデル(1868-1955)の台本により、第二次大戦直前に書き上
げられたオラトリオ。フランス民謡「アビニョン橋の上で」も現れる異色作で
す。(+)は20世紀に書かれたレクイエムの名作の一つ。マティアス・ホフマン=
ボルクレーフェは2002年にハンブルクの聖ニコライ教会の音楽監督に就任した
ドイツの指揮者。




<ANDROMEDA>
ANDRCD9081 2枚組 \1750
サザーランド ドニゼッティ:歌劇「ランメルモールのルチア」
マリオ・ザナーシ(エンリコ・アシュトン)
ジョン・サザーランド(ルチア)
リチャード・タッカー(エドガルド・ディ・レーヴェンスウッド)
ウィリアム・ヴィルダーマン(ライモンド)
アントニーノ・ヴォットー指揮
シカゴ・リリック・オペラ管弦楽団、合唱団
1961年10月14日 シカゴ、リリック・オペラでのライヴ録音。
キャストを紹介するナレーションからスタートする放送用音源。
ヴォットーのメリハリある演奏にのせてサザーランド、タッカー他の強力な
キャストによる「ランメルモールのルチア」。
録音年代の古さを感じさせる音質です。

ANDRCD9105 3枚組 \2080
クレンペラー指揮 ブルックナー:交響曲選集
ブルックナー:
(1)交響曲第4番「ロマンティツク」 変ホ長調
WDR交響楽団
1954年4月5日 ケルン
(2)交響曲第6番 イ長調
コンセルトヘボウ管弦楽団
1961年6月22日 アムステルダム
(3)交響曲第7番 ホ長調
ベルリン・フィル
1958年9月3日 ルツェルン
カタログの穴を埋めるアイテム。待望の名演復刻です。お買い得盤。




<ARCHIPEL>
ARPCD0531 \1450
ヴェルディ:歌劇「運命の力」
フロリアーナ・カヴァッリ(ドンナ・レオノーラ)
オラリア・ドミンゲス(プレチオシルラ) O
リチャード・タッカー(ドン・アルヴァーロ)
ジュゼッペ・タデイ(ドン・カルロ)
プリニオ・クラバッシ(グァルディアーノ神父) 
フェルナンド・プレヴィターリ指揮
コロン劇場管弦楽団、合唱団
1961年8月4日 ブエノス・アイレス、コロン劇場でのライヴ録音。
旧MYTO MDCD975174 他から発売あり。
音質は、良いです。




<MYTO HISTRICAL>
MYTO 283 2枚組 \1750
ヴェルディ:歌劇「仮面舞踏会」
カルロ・ベルゴンツィ(リッカルド)
マリオ・ザナーシ(レナート)
レイラ・ジンチェル(アメーリア)
アドリアーナ・ラッザリーニ(ウルリカ)
ド-ラ・ガッタ(オスカル)
フランコ・ボルドーニ(シルヴァーノ)
オリヴィエーロ・デ・ファブリティース
ボローニャ・テアトロ・コミュナーレ管弦楽団、合唱団
1961年11月28日 ボローニャでのライヴ録音。
MMレーベル他から発売あり。
音質はとても良いです。名演奏の復刻です。

MYTO 284 2枚組 \1750
ヴェルディ:歌劇「レニャーノの戦い」
アントニエッタ・ステッラ(リーダ)
フランコ・コレッリ(アッリーゴ)
エットレ・バスティアニーニ(ロランド)
マルコ・ステファノーニ(フェデリーコ)
ヴィルジリオ・カルボナーリ(マルコヴァルド)
アウロラ・カッテラーニ(イメルダ)
ジャンナドレア・ガヴァッツェーニ指揮
ミラノ・スカラ座管弦楽団、合唱団
1961年12月7日 ミラノ、スカラ座でのライヴ録音。
ヴェルディ没後50年、オペラ王国イタリアの威信をかけた公演ライヴ。
ステッラ、コレッリ、バスティアニーニの名唱。ガヴァッツェーニのタクトが
うねるオーケストラと共に壮大なこの物語を演出します。名盤。待望の復刻。

MYTO 288 2枚組 \1750
プッチーニ:歌劇「ラ・ボエーム」
ビクトリア・デ・ロス・アンヘレス(ミミ)
ハイディ・クラル(ムゼッタ)
バリー・モレル(ロドルフォ)
ロレンツォ・テスティ(マルチェルロ)
ウィリアム・ヴィルダーマン(コリーネ)
ジョージ・ショック指揮
メトロポリタン歌劇場管弦楽団、合唱団
1961年3月11日 ニューヨーク、メトロポリタンでのライヴ録音。
音質はとても良いです。ロス・アンヘレス他がライヴらしい熱唱を繰り広げま
す。感動的で、すばらしい演奏です。

MYTO 292 2枚組 \1750
ケルビーニ:歌劇「メデア」
マリア・カラス(メデア)
ジョン・ヴィッカーズ(ジャゾーネ)
イヴァナ・トシーニ(グラウチェ)
ニコライ・ギャウロフ(クレオンテ)
ジュリエッタ・シミオナート(ネリス)
トーマス・シッパーズ指揮
ミラノ・スカラ座管弦楽団、合唱団
1961年12月11日 ミラノ、スカラ座でのライヴ録音
名盤。待望の復刻。音質はとても良いです。




<WALHALL>
WLCD0336 3枚組 \2780
ヴェルディ:歌劇「ドン・カルロ」
ルイジ・オットリーニ(ドン・カルロ)
マルゲリータ・ロベルティ(エリザベッタ・ディ・ヴァロア)
エットレ・バスティアニーニ(ロドリーゴ) 
アンナ・マリア・ロータ(エボリ公女)
ボリス・クリストフ(フィリッポ2世)
マリオ・ロッシ指揮
トリノRAI交響楽団、合唱団
1961年4月24日 トリノでの放送用音源。
良い音質です。名盤の復刻。

WLCD0338 2枚組 \1750
ヴェルディ:歌劇「トロヴァトーレ」
エットレ・バスティアニーニ(ルーナ伯爵)
ミレッラ・パルット(レオノーラ)
フェードラ・バルビエーリ(アズチェーナ)
フランコ・コレッリ(マンリーコ)
アゴスティーノ・フェリン(フェルナンド)
オリヴィェーロ・デ・ファブリティース指揮
ローマ歌劇場管弦楽団、合唱団
1961年10月1日 ベルリンでのライヴ録音
DATUMレーベル他から発売あり。
とても良い音質です。
バスティアニーニ、コレッリによる素晴らしい演奏。名盤の復刻です。

WLCD0348 2枚組 \1750
リッカルド・ザンドナイ:歌劇「フランチェスカ・ダ・リミニ」
レイラ・ジェンチェル(フランチェスカ)
レナート・チオーニ(パオロ)
アナ・ガスパリーニ(サマリターナ)
エンツォ・ヴィアロ(オスタージオ)
アンセルモ・コルツァーニ(ジョヴァンニ)
マリオ・フェラーラ(マラテスティーノ)
シルヴァナ・アレッシオ・マルティネッリ(ビアンコーレ)
フランコ・カプアーナ指揮
ヴェルディ劇場管弦楽団、合唱団
1961年3月16日 トリエステ、ヴェルディ劇場でのライヴ録音。
とても良い音質です。ドラマティクで大規模なアーケストラ伴奏をともなう
この作品を、主役のジンチェル、優しくも嫉妬に狂うコルツァーニ 他が
緊張感ある見事な歌声で聴かせます。

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11-11 No.25-1

2011年11月25日 19時20分36秒 | Weblog
<NAXOS> 各1枚 \1000 ※BOX 2点は除く
8.572675
ドビュッシー:管弦楽作品集第7集
1-2.ピアノと管弦楽のための幻想曲/3.クラリネットのための第1狂詩曲
4.サックスと管弦楽のための幻想曲(管弦楽編曲:J.ロジェ=デュカス)
5-6.2 つの舞曲「神聖な踊りと世俗の踊り」
ジャン=イヴ・ティボーデ(ピアノ)…1-2/ポール・メイエ(クラリネット)…3
アレクサンドル・ドワシー(アルト・サクソフォン)…4
エマニュエル・セソン(ハープ)…5-6
フランス国立リヨン管弦楽団
準・メルクル(指揮)
準・メルクルによるドビュッシー(1862-1918)の管弦楽作品集もこれで第7集と
なりました。今回は協奏的な作品を中心に収録しています。ティボーデ、ネイ
エ、ドワシーら、名手を惜しげもなく投入したNAXOSらしからぬ(?)贅沢な1枚
です。

8.572272
カプースチン:8つの演奏会用練習曲&24の前奏曲
1-8.8つの演奏会用練習曲(前奏曲/夢/トッカティーナ/思い出/冗談/パストラ
ーレ/間奏曲/フィナーレ)
9-32.ジャズ・スタイルによる24の前奏曲
カテリーネ・ゴルデラーゼ(ピアノ)
今から10年ほど前には、まだこのロシアの作曲家についての情報はほとんどな
く、さる名手が「ピアノ・ソナタ第2番」の日本初演をすると言う時の会場の
興奮などは、今でも伝説となって生きているほどです。最近では、彼の知名度
も飛躍的にあがり、本人の自作自演CDリリースや、楽譜の出版なども相俟って、
この「ジャズ様式のクラシック音楽」も日常に溶け込むものとなっています。

8.572639
ヤナーチェク:
1-8.グラゴル・ミサ JW III/9(1928)
9-13.シンフォニエッタ
クリスティーネ・リボー(ソプラノ)/エヴァ・マルシニク(アルト)
ティモシー・ベンチ(テノール)/ヴォチェク・ギールラッハ(バス)
ヤロスラフ・マラノヴィチ(オルガン)
ワルシャワ・フィルハーモニー合唱団…《グラゴル・ミサ》
ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団
アントニ・ヴィト(指揮)
晩年になって、人生の輝きを取り戻したヤナーチェク(1854-1928)は、堰を切っ
たように次々と名作を生み出します。この「グラゴル・ミサ」と「シンフォニ
エッタ」もその中に含まれる人類の至宝とも言える傑作です。ヴィトとワル
シャワ・フィルという最高の演奏者による2つの作品、まさに文句のつけよう
のない名演が繰り広げられています。

8.572771
ランチーノ:レクイエム(2009)
ハイディ・グラント・マーフィー(ソプラノ)
ノラ・グビッシュ(メゾ・ソプラノ)/スチュアート・スケルトン(テノール)
ニコラ・クルジャル(バス)
フランス放送合唱団/フランス放送フィルハーモニー管弦楽団
エリアフ・インバル(指揮)
まるで巨大な鉄槌を振り下ろすかのように、重々しい打撃音が延々と続くこの
フランスの作曲家ランチーノ(1954-)による「レクイエム」の冒頭。ここを聴い
ただけで思わず頭を垂れてしまいたくなるような、衝撃的な作品です。20世紀
になって書かれたレクイエムは、宗教的な観点よりも、より人間の存在につい
て掘り下げるものが多いのですが、この曲もその一つの形と言えるでしょう。
テキストは「めぐりあう朝」の原作者として知られるパスカル・キニャール。
彼との3年間に及ぶ共同作業からこの作品が生まれたと言います。彼らは死と
永遠の時間について、答えの出ることのない質問を、レクイエムという形式で
聴き手に突き付けます。マーラー、ブルックナーで音楽というものを高みに引
き上げた名指揮者インバルによる、人間の暗部に光を当てるかのような明晰な
演奏です。

8.571287
イディル・ビレット/ソロ・エディション第3集
リスト:12の大練習曲集 S137/R2a(1837)
イディル・ビレット(ピアノ)
リスト(1811-1886)の数ある作品の中でも「超絶技巧練習曲」はとりわけ人気
を誇っています。しかし、一般に知られるこの作品が成立するまでに、2段階
の成長過程があったことをご存知でしょうか?まず最初は、15歳の時に出版し
た「12の練習曲」で、こちらは天才の萌芽はあるものの、まだまだ小手調べと
言ったところです。そして次が26歳の時に改定したこの「12の大練習曲」で、
その後、幾度かの改定を経て、41歳に出版された第3稿が、通常聴かれる「超
絶技巧練習曲」です。このアルバムの第2稿はとりわけ演奏困難な作品であり、
リスト自身でなければ完璧に演奏することは無理だとされ、これまでに録音も
ほとんど存在しない(リスト全集などを除けば)「幻の」作品です。曲ごとに
様々な違いがあり、興味は尽きませんが、後に「マゼッパ」と命名される第4曲
は特に聴きもの。リストが自らの技巧の限界を追求しながら書いたであろう、
難しすぎるヴァージョンを、易々と弾きこなすビレットは、もしかしたらリス
トを超える存在なのかもしれません。

8.572585
ショパン:
1.2台のピアノのためのロンドハ長調 Op.73
2.ロッシーニの「チェネレントラ」の主題による変奏曲
3.ワルツ嬰ヘ短調「メランコリックなワルツ」Op.posth.
4.マズルカ第60番ニ長調 Op.posth.
5-8.ピアノ三重奏曲ト短調 Op.8
クングスバッカ・ピアノ三重奏団(メンバー:マリン・ブロマン(ヴァイオリン)
…5-8/イェスパー・スヴェドベルイ(チェロ)…5-8/サイモン・クロフォード=
フィリップス(ピアノ)…1-8)/フィリップ・ムーア(ピアノ)…1/エミリー・
バイノン(フルート)…2
ショパン(1810-1849)は「ピアノの詩人」と称されますが、ほんの一握りの室
内楽作品も書いています。そのほとんどは、10代に書かれたもので、晩年の作
品のような深みは薄いものの、甘美で抒情的なメロディに満ちています。
ここでフルートを演奏しているのは名手バイノン。なんと贅沢なことでしょう。
2曲のワルツとマズルカも18歳頃の作品です。ちょっぴりメランコリーで、き
らきら輝く若きショパンの青春譜です。

8.572259
ステンハンマル:
1-3.ピアノ協奏曲第2番ニ短調 Op.23
4-7.ピアノ協奏曲第1番変ロ長調 Op.1
ニクラス・シーヴェレフ(ピアノ)
マルメ交響楽団/マリオ・ヴェンツァーゴ(指揮)
ストックホルムでピアノと作曲を学び、最初はピアニストとしてデビューし
スウェーデンの作曲家ステンハンマル(1871-1927)。1897年からは指揮者とし
ても活動を始め、1900年にはストックホルム王室歌劇場の楽長に就任したほど
の才能の持ち主でした。この2曲のピアノ協奏曲は、そんな彼の全ての才能を
目の当たりにできる素晴らしいものです。1893年に書かれた第1番はブラーム
ス風でもあり、チャイコフスキー風でもあるという、まさに後期ロマン派の音
楽。そして1904年から1907年に書かれた第2番は、ピアノとオーケストラの緊
張感に満ちた対話で始まり、少しずつ劇的な流れへと変化していきます。めま
ぐるしく変化する楽想からは一時たりとも耳を離すことができません。ピアニ
ストのシーヴェレフのテクニックは感嘆ものですが、指揮をしているヴェン
ツァーゴの圧倒的な存在感にも注目。あまりにも独創的なブルックナーを振る
ことで知名度がぐんぐん上がっているという通好みの人です。

8.559702
ハンソン:
1-4.交響曲第3番 Op.33
5-8.組曲「メリー・マウント」Op.31(序曲/子どもたちのダンス/愛の二重唱/
第2幕への前奏曲と五月柱のダンス)
シアトル交響楽団
ジェラード・シュワルツ(指揮)
数多いアメリカ音楽の中でも、最も重要な位置を占めるハンソン(1896-1981)の
交響曲シリーズ。今回は第3番をお届けいたします。この曲は 1936年から1938
年に書かれた作品で、ハンソン特有の「北欧らしさ」も存分に備えた美しくも
雄大な風情を持っています。もう1曲は、自身のオペラから編曲した「メリー
・マウント」組曲です。悲劇的な内容を持つ作品で、音楽も極めて雄弁。難解
さを配した活力漲る作品です。

8.572498
マーラー :交響曲「大地の歌」
ヘーネ・ヘンシェル(メゾ・ソプラノ)…2.4.6
グレゴリー・クンデ(テノール)…1.3.5
ヒューストン交響楽団
ハンス・グラーフ(指揮)

8.572824-25 2枚組
ショスタコーヴィチ:新バビロン Op.18
〈CD1〉
1.一般発売 :戦争 -プロイセンの死/2.真っ逆さまに:パリ/3.パリの包囲戦
4.1871年3月18日:3月18日の朝に労働者はまだ彼らの銃を守って
〈CD2〉
1.パリに対するヴェルサイユ:パリは何世紀にもわたって立っていた
2.バリケード:防衛第49回日/3.銃殺する:パリの平和と秩序がある
4.死亡:「裁判」/5.続く:オリジナル・エンディング
バーゼル・シンフォニエッタ
マーク・フィッツ=ジェラルド(指揮)
無声映画のための音楽「新バビロン」は、ショスタコーヴィチ(1906-1975)22
歳の時に手掛けたもので、監督も23歳のコージンツェフと26歳のトラウベルグ
という若手であり、俳優も22歳のゲラーシモフを起用したという、何とも若々
しく刺激的な作品だったようです。
このアルバムは最初の「失われた」原稿総譜から、復元出来得る音楽を全て拾
い出しました。最初の編成通り、弦楽器は5人のみで演奏されています。当時
流行していた曲を念頭に置きながら、嵐のようなリズムと咆哮する金管ファン
ファーレを随所にを取り入れたこれらの曲、1930年代の聴衆にはさぞ奇異に
映ったことでしょう。

8.572744
クリスマス前のもう一つの夜 ,そしてスクルージ
1.フォックス(1626-):キャロル・ファンタジア
2.ケリー(1934-):スクルージ
3-7.レーン(1950-):
オールド・クリスマス・ミュージック(16世紀の作者不詳の音楽 :ガウダーテ
/P.ウォーロック :最初の慈悲/フランスの伝承曲:たいまつ手に手に/P.ウォー
ロック:ベツレヘム・ダウン/M.レントヴィチ :キャロル・オブ・ザ・ベル)
8.レーン:クリスマス前の他の夜
9.カーティス(1959-):クリスマス・ラッシュ
10.レビコフ(1866-1920):
クリスマス・ツリー組曲 Op.21より第1楽章「ワルツ」
11-14.リスト(1811-1886):
クリスマス・ツリーより(G.ジェイコブ& F.レーンによる管弦楽編曲版)/(ツ
リーに明かりを灯けよ/カリヨン/古き時/ポーランド風)
15.サンダース(1968-):おとぎ話のそりすべり
16.モーリー(1923-2009):スノーライド
17.チャイコフスキー (1840-1893):
四季 Op.37bより 11月「トロイカ」(P.レーンによるクラリネット、ヴァイオ
リン、ヴィオラ、チェロとピアノ編)
18.ジョーンズ(1984-):クリスマス・クラッカー
サイモン・カロウ(ナレーター)…2.8
RTEコンサート・オーケストラ…1.2.8.9.11-14.16-18
ロイヤル・バレエ・シンフォニア…3-7.10.15
ギャヴィン・サザーランド(指揮)
クリスマス…誰もに等しく訪れる聖なる一日。冷酷無慈悲なスクルージにも
「この日」は訪れました。このアルバムのトラック2は、そんな彼の物語、ディ
ケンズの「クリスマス・キャロル」が凝縮されて語られています。 3人の精霊
たちの言葉は、彼に何をもたらすのでしょうか?結末を知らない人はもちろん、
ご存知の人も、ぜひこの愛らしくも示唆に富んだ音楽劇に耳を傾けてみてくだ
さい。「情けは人のためならず」この言葉をもう一度噛みしめてみたくなるか
もしれません。他にもクリスマスを思いながら聞きたい曲ばかり。管弦楽編曲
のリスト「クリスマス・ツリー」や室内楽版のチャイコフスキー「トロイカ」
は、他では聞けない充実した音色を持っています。

8.572628
1-3.ピラーティ(1903-1938):ピアノ五重奏曲ニ長調(1927-1928)
4-6.ロンゴ(1900-1954):ピアノ五重奏曲(1934)
※世界初録音
チコルーロ・アルティスティコ・アンサンブル(メンバー:ダリオ・カンデーラ
(ピアノ)…1-3/ジュセッペ・カロテヌート(第1ヴァイオリン )/ニコラ・マリ
ーノ(第2ヴァイオリン )/ジュセッペ・ナヴェッリ(ヴィオラ)/マヌエラ・アル
バーノ(チェロ))/アルド・チッコリーニ(ピアノ)…4-6
このアルバムは、ほとんど無名な2人のナポリの音楽家を取り上げます。もち
ろん全て世界初録音となる貴重な物です。ピラーティは音楽学者ガヴァッツェ
ーニが「歌のように気まぐれで、活動的。南のバロックのようだ」と評した作
曲家。たしかにこのピアノ五重奏曲は、なぜ、この曲がニ長調なの?と思うほ
ど、最初はびっくりするほど暴力的に始まるります。もちろん3分ほど過ぎる
と、泣きたくなるほど甘美な曲想へと変わるのですが。全く聴き手を翻弄され
る興味深い作品です。もう一人のロンゴは、ピアニスト、アルド・チッコリー
ニの師の一人であり、この録音にもチッコリーニ自身が参加、音によるリスペ
クトを成し遂げています。彼の作品は緊密な音で構成されながらも、どこかし
ら暖かく、喜ばしさを湛えています。チコルーロ・アルティスティコ・アンサ
ンブルは、このような知られざる作品の復興を積極的に行っているアンサン
ブルです。

8.559692
ガルフストリーム -アメリカの室内楽作品集
1.ラーセン(1950-):ロデオ・クイーン・オブ・ヘブン
2.リーウェン(1953-):ガルフストリーム
3-6.シックリー(1935-):
クラリネット、,ヴァイオリン、チェロとピアノのための四重奏曲
7-9.コープランド(1900-1990):六重奏曲
エンヘイク(メンバー:キム・ウォンカク(クラリネット)/M.ブレント・ウィリ
アムズ(ヴァイオリン)/キム・ヤヨン(チェロ)/パク・ウンヒ(ピアノ))/コリ
ーヌ・スティルウェル(ヴァイオリン)/パメラ・リャン(ヴィオラ)
現代アメリカの4つの室内楽作品を集めた小粋な1枚です。最初のラーセンの曲
は「マドンナと銃」という絵画からインスピレーションを受けたもので、まさ
に暴れ馬を連想させるようなパワーある音楽です。2曲目はリーウェンの作品。
タイトルの「ガルフストリーム」とはメキシコ湾流の意味。カリブ海からメキ
シコ湾に入り、フロリダ海峡を通って大西洋に流出するという複雑な流れをと
ります。地球温暖化の一端をも担っているといわれる極めてスリリングな海流
で、音楽も負けずに劇的です。シックリーの四重奏曲は、ちょっぴり憂鬱な
フォーク・ミュージックであり、コープランドの六重奏曲は、生命力溢れる元
気のよい作品です。この上なく刺激的で、どことなく懐かしい・・・そんな音
楽を聴きたい方にぴったりです。

8.572522
ハルヴォルセン&ブルーニ:作品集
《ヨハン・ハルヴォルセン(1864-1935)》
1.ヘンデルの主題によるサラバンドと変奏
2.パッサカリア(原曲:ヘンデルの組曲第7番ト短調 HWV432)
3.ノルウェーの旋律による演奏会用カプリース
《アントニオ・バルトロメオ・ブルーニ(1757-1821):
6つの協奏的二重奏曲第4巻》
4-5.二重奏曲第1番変ホ長調/ 6-7.二重奏曲第2番ト短調 -長調
8-9.二重奏曲第3番変ロ長調/10-11.二重奏曲第4番ニ長調
12-13.二重奏曲第5番ハ長調/ 14-15.二重奏曲第6番ヘ長調
ナターリア・ロメイコ(ヴァイオリン)
ユーリ・ジスリン(ヴィオラ)
大作曲家と呼ばれる一部の人の影には、重要な働きをしたにも関らず、死後忘
れられてしまった星の数ほどの作曲家たちが存在します。このアルバムに収録
された2人の作曲家も、どちらかと言えば後者に属するでしょう。と、言って
もハルヴォンセンは比較的名前が知られていて、偉大なるヴァイオリニストで
あったと同時に、ノルウェーの音楽発展にも寄与しました。中でも、この「サ
ラバンド」と「パッサカリア」はバロック時代の音楽に新しい息吹を与えた名
作。腕自慢のヴァイオリニストが、しばしばコンサートで取り上げているよう
です。ブルーニに至っては、ほとんど知られていません。イタリアのクネオで
生まれ、 23歳でパリへ移住。ヴァイオリニストとしての名声を確立し、デ・
ムッシュ劇場のヴァイオリニストの地位を得てからオペラの作曲、指揮にも手
を染め、その後はオペラ・コミークの責任者となり、20曲ほどの自作で大評判
を取った人です。最終的にはイタリアにできた新劇場の監督となり、祖国で生
涯を終えました。そんなブルーニの作品は、驚くほどに劇的で優美な旋律を持
っています。こんなに美しい曲があるとは!と驚くことでしょう。

8.572667
ハイドン:フルート三重奏曲集
1-3.フルート三重奏曲第16番ニ長調 Hob.XV:16
4-6.フルート三重奏曲第15番ト長調 Hob.XV:15
7-8.フルート三重奏曲第17番ヘ長調 Hob.XV:17
ウーヴェ・グロット(フルート)/マルティン・ルンメル(チェロ)
クリストファー・ヒンターフーバー(ピアノ)
この 3曲には、既にピリオド楽器の演奏も存在しますが、ここではモダン楽器
で、現代的なアプローチによる演奏をお聞きいただけます。ハイドンの室内楽
曲、いや全作品がが、まだ一般的な地位を獲得していない理由の一つには、も
しかしたら作品数が多すぎるせいもあるかも知れません。ちなみに第16番の冒
頭は、あの有名なモーツァルトの作品にそっくりです。

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11-11 No.25-2

2011年11月25日 19時20分16秒 | Weblog
8.572690
イタリアのクラリネット曲の宝石箱
1.ボンナルド(1885-1972):協奏的ワルツ/ 2.ボンナルド:ノットゥルノ
3.ボンナルド:ロンド/ 4-6.カッペッティ(1875-1918):小組曲
7.カッペッティ:ノットゥルノ
8-9.ガブッチ(1896-1976):アリアとスケルツォ
10.スターディオ(1882?-1938):セレナータ/11.スターディオ:ブルレスカ
12.デ・ロレンツォ(1875-1962):サルタレッロ Op.27
13.ディ・ドナート(1887-1967):パストラーレ
14.カットリカ(1882-1962):二重奏曲/ 15.ベッローネ(20世紀):セレナータ
16.スカルモリン(1890-1969):夜想曲
17.スカルモリン:序奏とタランテッラ
※世界初録音(トラック 8.9を除く )
セルジオ・ボシ(クラリネット)/リッカルド・バルトリ(ピアノ)
イタリアのクラリネット組曲集(8.572399)で知られざる作品を楽しく聴かせて
くれた、クラリネットのボシとピアノのバルトリのコンビによる、またまた知
られざる作品の宝石箱です。このアルバムに収録されている曲のほとんどが世
界初録音ですが、「なぜ、こんなに優れた曲が知られていないのだろう?」と
不思議に思えるものばかり。イタリア風のサルタレッロやタランテッラ、ブ
レスカ、セレナータなど曲名を見ているだけでも楽しい1枚ですが、実際の聴
いてみると、まるでオペラ・アリアを聴いているかのように華麗で瀟洒な曲が
後から後から出てきます。例えば冒頭の、ボンナルドの「協奏的ワルツ」では、
まさに花開くようなクラリネットのパッセージが印象的。楽しげな曲、郷愁を
呼び起こす曲、燃える曲・・・クラリネットの表現の多様性にも気づかされる
極上の 1枚です。

8.572369
20-21世紀ギリシャのフルート作品集
1.アントニノウ(1935-):ミケーレのためのラメント
2-3.テルザキス(1938-):2つのメルヒェン
4.ロゴテティス(1921-1994):グローブス
5.コウナディス(1924-):「魔法にかけられた譜面台」より「ブルース」
6.イオアニディス(1930-):断片II/ 7.アダミス(1929-):メリスマ
8.クールーポス(1942-):悲歌/9.ポルプーダキス(1974-):エオリアの悲歌
10.ツァンガリス(1956-):アナウンス
11.コッソーナ(1976-):デゥアスラッシス
12.クーメンダキス(1959-):私を忘れてください
カトリーン・ゼンツ(フルート)/シャラ・イアコビドウ(チェンバロ)…5
アンゲリカ・カタリオウ(メゾ・ソプラノ)…7
ギリシャの現代フルート作品集です。作曲家の名前には、全くと言っていいほ
ど馴染みがありませんが、収録されている音楽は本当に多種多彩。特殊奏法、
古代のメロディ、民謡など、様々な要素が入り混じり、その音色は、ある時は
優しくそして神秘的に耳を掠めていくのです。無伴奏のソロから多重録音、
チェンバロとのアンサンブル、声との交合など変化に富んだ選曲は、フルート
という楽器の可能性を更に広げることは間違いありません。

8.572632
アニマ・メア -わが魂-中世の聖なる音楽
1.作者不詳:汝の婚礼の間を飾れ
2.作者不詳:われは信ず,わが贖い主はいきたまう
3.ハース:天主の聖母マリア/4.作者不詳:救いのうちにある者
5.作者不詳:光なり日なるキリスト/6.作者不詳:水と求める鹿のように
7.ヒルデガルト・フォン・ビンゲン:おお新緑よ,その生命力よ
8.作者不詳:われらは粗布と灰をもちて
9.作者不詳:あがめよ,主の十字架を憐れみたまえ
10.作者不詳:あがめよ,主の十字架を憐れみたまえ/11.マニフィカト
12.主よ,われらの祈りを聞きたまえ
アンサンブル・コスメディン(メンバー:ステファニー・ハース(ヴォーカル,
ベル)/クリストフ・ハース(ボウド・プサルテリウム&ベル&ロング・ネック
・リュート・タンブーラ&テノール・フィドル・ルベーバ ))
今からおよそ1000年ほど前のヨーロッパ。この頃は、ゲルマン民族大移動が収
拾して定住化が進み、それと共にキリスト教が大衆へ浸透し、封建制社会が確
立していったとされます。人々におけるキリスト教の概念は一体どのようなも
のだったのでしょう?このアルバムで、当時の聖なる音楽を聴きながら、純粋
な魂を模索してみるのはいかがでしょうか?ローマの典礼聖歌、中世ノートル
ダム楽派の音楽、讃歌、そしてビンゲンの書いた神との交唱。ほとんどが作者
不詳であり、その音楽も簡潔なものですが、1曲ごとに新鮮な驚きと、ぞくぞ
くするような快感を味わうことができるでしょう。トラック3のみは演奏者、
編曲者であるC.ハースの手によるもの。少々違った味わいが、これまたステキ
です。

8.660308-09 2枚組
ウォレス:歌劇「マリターナ」
※MARCO POLO 8.223406-07より移行盤
マジェラ・カラーフ(S)/リンダ・リー(Ms)
ポール・チャールズ・クラーク(T)/イアン・キャディ(Br)
ダミアン・スミス(Br)/クエンティン・ヘイズ(B)
RTEフィルハーモニー合唱団
RTEコンサート・オーケストラ
プロインシアス・オ・デュイン(指揮)
アイルランド生まれの作曲家ウォレス(1812-1865)。なかなか波乱に満ちた生
涯を送った作曲家として名を馳せています。以前リリースした歌劇「ラウリー
ン」(8.660293-94)でその作風と才気煥発な音楽が話題を呼び、また彼自身の
トランスプリクション集(8.572774)では、驚くほどのピアノの超絶技巧が世に
知られることとなりました。そんなウォレス。「他の作品はないのか?」とい
うファンの声にお応えして、以前 MARCO POLOからリリースされていたオペラ
全曲「マリターナ」が NAXOSレーベルで復活しました。この「マリターナ」は
19世紀頃のイギリスでは最も人気のあるものの一つでした。 1848年の初演で
大成功を収め、その後、ウィーンからフィラデルフィアまで数多くの劇場でこ
の作品が上演されたということです。題材としても、アリアの美しさを取って
も、どれもが親しみやすく美しい作品。これは聴かなければもったいない!

8.572587
ヘンデル:9つのドイツ語アリア集・グローリア
1-9.9つのドイツ語アリア集(先なる日々の思いわずらい HWV202/戯れる波の
きらめく輝き HWV203/かわいい矢車草の花 HWV204/快い静けさ,やすらぎの泉
HWV205/歌え魂よ,神をたたえて HWV206/私の魂は見つつ聞く HWV207/うす暗
い墓穴から来たお前たち HWV208/快い茂みの中に HWV209/燃えるばら ,大地の
飾り HWV210)
10-15.グローリア HWV deest(天のいと高きところには神に栄光あれ/地には
御心にかなう人に平和あれ/われらは主をほめ、主をたたえ/神なる主、天の王、
全能の父なる神よ/世の罪を除きたもう主よ、われらを憐みたまえ/主のみ聖な
り、主のみ王なり)
ドロテア・クラクストン(ソプラノ)/フレドリーク・フレム(ヴァイオリン)
ハンナ・イドマーク(ヴァイオリン)
シェルド・ライベッカー・ステッフェンセン(チェロ)
ラーシュ・バウンキルド(ヴィオローネ )…10-15
レイフ・メイエ(チェンバロ&オルガン )
バッハと同じ年にドイツで生まれるも、20代後半からイギリスに渡り、この地
で生涯を終えたヘンデル(1685-1759)。そのせいか、彼は母国語であるドイツ
語を作品に用いることはほとんどありませんでした。この「 9つのアリア」は
珍しくドイツ語の歌詞によるものです。ハンブルクの詩人ブロッケスは当時広
く愛好されていた人で(他にもテレマンなどがこの詩人のテキストを用いてい
る)、自然の美しさから神を見出し、その存在に祈りを捧げるという内容がヘ
ンデルの心を捉えたに違いありません。ソプラノ、ヴァイオリンと通奏低音と
いう小さな編成ですが、まるでオペラのアリアのようにドラマティックで技巧
的。声の美しさを存分に堪能できる作品です。グローリアは、1707年、彼がイ
タリアに滞在していた頃に書かれた作品で、ずっと行方不明になっていました
が、2001年に発見されてからというものの、ローマ・カトリック教会の重要な
レパートリーとなったものです。

8.572868
眠れ、聖なる幼子よ-クリスマスの子守歌
1.キャンプキン(1984-):眠れ、聖なる幼子よ…世界初録音
2.フィンジ(1901-1956):子守歌…世界初録音
3.ド・マンシクール(1510-1564):おお、エマニュエル…世界初録音
4.マッジ(1974-):大いなる神秘よ…世界初録音
5.リング(1933-):マニフィカト…世界初録音
6.キャンベル(1983-):眠れ、私の夢よ…世界初録音
7.バスク地方の伝承曲:子守歌…世界初録音
8.パイゴット (1485-1549):幼子イエスをあやす聖母マリア
9.ペヴァン(1951-):マニフィカト
10.ダッガン(1963-):おお御子、ここに生まれる
11.バージェス(1975-):コヴェントリー・キャロル…世界初録音
12.ポット(1957-):眠れ、いとしき子
ブロッサム・ストリート
ヒラリー・キャンベル(指揮)
すでに地上にはこんなにも子守歌が溢れているというのに、まだまだ知られて
いない歌があるのです。このアルバムは、その中でもキリストの生誕を描いた
作品を集めたものです。いわばクリスマスの音楽であり、どれも静けさと喜び
に満ちています。ここに収録された作品のほとんどは、現代のものですが、
16世紀に書かれたものも交じっていて、その響きの違いがまた美しい彩りを添
えています。心の底まで洗い清められるような慈愛に満ちた演奏も素晴らしい
の一言です。

8.501203(CD12枚+DVD1枚) \5150
ハイドン:バーチャル・ハイドン-鍵盤独奏曲全集
トム・ベギン(ピアノ&フォルテ・ピアノ)
ハイドン(1732-1809)のピアノ曲全集を様々な試みによって現代によみがえら
せるというプロジェクト「ヴァーチャル・ハイドン」。こちらの全貌は
Blu-ray DISC(NBD0001-04…近日発売 )にて詳細を知ることができるでしょう。
こちらでは、まず、その偉大なる演奏をCDでお楽しみいただきたく思います。
同梱のDVDでは、3時間に渡っての演奏家&研究者であるベギンの奮闘ぶりが
ご覧いただけます。日本語字幕が付いていますので、細かい部分も文句なし
です。

8.503801 38枚組 \8900
シューベルト:歌曲全集 BOX
演奏:様々なアーティスト
NAXOSが長い期間をかけて、着々と進行させたシューベルト(1797-1828)の歌曲
全集。最新の研究結果を踏まえ、ドイツが誇る歌手たちを揃えた、万全の仕上
がりです。一家に1セット。オススメいたします。

8.111380
グレート・ヴァイオリニスト・シリーズ
/ハイフェッツ小品集第2集(1944-1948)
1.カステルヌオーヴォ=テデスコ(1895-1968):
フィガロ(ロッシーニの歌劇「セヴィリャの理髪師」より )
2.ドヴォルザーク(1841-1904):ユモレスク
3.ゴドフスキー(1870-1938):12の印象より「ウィーン風」
4.ラヴェル(1875-1937):ハバネラ形式の小品
5.ドビュッシー (1862-1918):
子どもの領分よりゴリウォッグのケークウォーク
6.ドビュッシー:美しき夕暮れ
7.ドビュッシー:ベルガマスク組曲より「月の光」
8.グラース(1884-1954):競技場
9.プロコフィエフ(1891-1953):
組曲「3つのオレンジへの恋」Op.33bisより第3楽章「行進曲」
10.プロコフィエフ :
「ロメオとジュリエット」からの10の小品 Op.75より「マスク」
11.ショスタコーヴィチ:24の前奏曲 Op.34より第10番 嬰ハ短調
12.ショスタコーヴィチ:24の前奏曲 Op.34より第15番 変ニ長調
13.リムスキー=コルサコフ(1844-1908):歌劇「金鶏」より第2幕 太陽賛歌
14.チャイコフスキー(1840-1893):
懐かしい土地の思い出 Op.42より「メロディー」
15.ショパン(1810-1849):夜想曲第16番 変ホ長調 Op.55 No.2
16.ブラームス(1833-1897):ハンガリー舞曲集より第7番 イ長調
17.グルック(1714-1787):
歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」-第2幕 精霊の踊り
18.サン=サーンス(1835-1921):動物の謝肉祭より白鳥
19.シューマン (1810-1856):森の情景 Op.82より「予言の鳥」
20.クレイン(1883-1951):舞曲第4番
21.ドホナーニ(1877-1960):ハンガリー牧歌 Op.32aよりアンダンテ・ルバート
22.シューベルト(1797-1828):4つの即興曲 Op.90より第3番変ト長調
23.サラサーテ(1844-1908):スペイン舞曲集 Op.22より第1番「ロマンス」
24.サラサーテ:スペイン舞曲集 Op.23より第6番「サパテアード」
ミルトン・ケイ(ピアノ)…1-4.6/エマヌエル・ベイ(ピアノ)…5.7-20
ベル・テレフォン・アワー・オーケストラ…21-24
ドナルド・ヴァヒーズ(指揮)…21-24
ヤッシャ・ハイフェッツ(ヴァイオリン)
録音 1944-46年ニューヨーク デジタル・リストレーション…グラハム・ニュ
ートン
20世紀の巨匠、ハイフェッツの小品集を聴くシリーズ第2集。第1集(8.111379)
よりも更にパワーアップした妙技を堪能できる1枚です。この第2集は、DECCA
へ全部で52曲録音された音源の中からえりすぐりの小品を集めたものです。
彼自身による編曲も多く、その独特の歌い回しは他の誰にも真似のできない
孤高の世界へと到達しています。

8.111382
グレート・ヴィオリスト・シリーズ/プリムローズリサイタル集第1集
1.クライスラー(1875-1962):ボッケリーニの様式によるアレグレット
2.ドヴォルザーク(1841-1941):わが母の教え給いし歌
3.ドヴォルザーク:交響曲 第9番「新世界より」第2楽章
4.ドヴォルザーク :ユモレスク
5.マスネ(1842-1912):エレジー/6.クライスラー:愛の喜び
7.クライスラー:愛の悲しみ
8.クライスラー:プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ
9.伝承曲:ロンドンデリーの歌
10.ショパン(1810-1849):夜想曲第2番 変ホ長調 Op.9 No.2
11.シューベルト(1797-1828):アヴェ・マリア
12.チャイコフスキー(1840-1893):アンダンテ・カンタービレ
13.チャイコフスキー :ただ憧れを知る者だけが
14.ラフマニノフ(1873-1943):6つの歌 Op.4 第4番「夜の静けさに」
15.J.S.バッハ(1685-1750):
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番 ホ長調 BWV 1006より第3楽章 ガヴ
ットとロンド
16.C.P.E.バッハ(1714-1788):ソルフェッジョ ハ短調 Wq.117/2 H.220
17.ラモー(1683-1764):タンブーラン
18.ベンジャミン (1893-1960):ジャマイカ・ルンバ
19.ベンジャミン:マティー・ラグ/ 20.ベンジャミン:クッキー
21.ベンジャミン:サン・ドミンゴから
22.サン=サーンス(1835-1921):動物の謝肉祭から白鳥
23.ミロノフ:カプリース
ヨゼフ・カーン(ピアノ)…1.16.17/フランツ・ルップ(ピアノ )…2.3.5.8
ビクター交響楽団&チャールズ・オコネル(指揮)…4
マリアン・アンダーソン(コントラルト )…5.14
ハリー・アイザック(ピアノ)…6.13
デイヴィッド・スティマー(ピアノ )…7.12.22.23
シドニー・グーセンス(ハープ)…9.11
ウラディーミル・ソコロフ(ピアノ)…18.21
ウィリアム・プリムローズ(ヴィオラ)
スコットランド生まれの偉大なるヴィオラ奏者プリムローズ。控え目な存在で
あったヴィオラの存在価値を飛躍的に高めた功績で知られます。彼がいなけれ
ば、ヴィオラが深い音色と多彩な表現力を秘めた楽器であることを多くの人々
は知ることができなかったかもしれません。このアルバムでは、そんな彼の妙
技をとことん味わうことができるでしょう。偉大なるアルト歌手、マリアン・
アンダーソンとのアンサンブルも絶品です。そして注目すべきはトラック10と
15で、こちらは、彼が経歴の初めに演奏していたヴァイオリンの音が収録され
ています。この滴るようなカンタービレは、やはりヴィオラの落ち着いた音色
がふさわしいのかもしれません。

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11-11 No.24

2011年11月24日 19時19分37秒 | Weblog
<CAPRICCIO>
C5095 2枚組 ¥2080
ショスタコーヴィチ:ロシアのロマンス
〈CD1〉
1-11.ユダヤの民族詩より Op.79
12-21.ミケランジェロの詩による組曲 Op.145a
〈CD2〉
1-3.4つのロマンス Op.46(抜粋)/4-9.6つの歌曲 Op.143
10-15.6つのロマンス Op.62/16-21.6つのロマンス Op.21
C10777&C10778の新装盤
ニナ・フォミナ(ソプラノ)…CD1:1-11
タマラ・シンヤフスカヤ(アルト)…CD1:1-11,CD2:4-9
アルカディ・ミシェンキン(テノール)…CD1:1-11
アナトリイ・コチェルガ(バス)…CD1:12-21
アナトリイ・バビキン(バス)…CD2:1-3
スタニスラフ・スレイマノウ(バス)…CD2:10-15
ウラディーミル・カサチュク(テノール)…CD2:16-21
ケルン放送交響楽団/ミハイル・ユロフスキ(指揮)
風刺的な作品から、恐ろしいまでの内省的な作品まで、さまざまな表情を持つ
音楽を書いたショスタコーヴィチ(1906-1975)ですが、室内楽や歌曲などの比
較的編成の小さい作品は、彼の心情が直接吐露されているものが多く、特に歌
曲は、テキストを選択することにより、ショスタコーヴィチのありのままの心
の叫びが綴られていることが多いといえるでしょう。ここでは、少々甘目(?)
に書かれたロマンスも彼らしいのですが、圧巻は「ミケランジェロの詩による
組曲」でしょう。彫刻家として知られるミケランジェロですが、その詩は、当
時上からの圧力で渋々仕事をこなしていた天才の心の叫びとも言えるものであ
り、同じく抑圧されていたショスタコーヴィチの心に沿うところも多かったの
ではないでしょうか?ロシア歌曲らしいバスの深々とした響きも存分に楽しめ
ます。




<OEHMS CLASSICS>
OC-936 4枚組 ¥4050
ワーグナー:楽劇「ニーベルングの指輪」第1夜「ワルキューレ」
ジークムント…フランク・ファン・アーケン(T)
フンディング…アイン・アンガー(B)
ヴォータン…テリエ・ステンスフォルト(B-Br)
ジークリンデ…エヴァ・マリア・ヴェストブリー(S)
ブリュンヒルデ…スーザン・ブロック(S)
フリッカ…マルティナ・ダイク(Ms)
ヘルムヴィゲ…クリスティアーネ・コール(S)
ゲルヒルデ…アニャ・フィデリカ・ウルリッヒ(S)
ジークルーネ…リサ・ヴェーデキント(Ms)
グリムゲルデ…ターニャ・アリアーヌ・バウムガルトナー(A)
オルトリンデ…モナ・ソム(S)
ヴァルトラウテ…イヴ=モード・ヒュボー(Ms)
ロスヴァイセ…モニカ・ボヒネック(Ms)
シュヴェルトライテ…ベルナデット・フォドール(A)
フランクフルト歌劇場管弦楽団
セバスティアン・ヴァイグレ(指揮)
録音2010年11月ライブ録音フランクフルト歌劇場
Recording Producer: ChristianWilde,PeterTobiasch
OEHMSレーベルから次々とオペラ全曲盤をリリース。そのどれもが極めて高い
完成度を誇るヴァイグレの最新作は、ワーグナー(1813-1883)の「ワルキュー
レ」です。前作「ラインの黄金」では、演出を含めて批評家、聴衆の双方から
大絶賛されましたが、今作はそれ以上にいろいろな面で期待が持てるものであ
り、緊迫した人間ドラマや、迫力あるワルキューレたちの絡みなど聴くべきと
ころの多い仕上がりを見せています。とりわけ、オーケストラの鳴りのよさは
特筆すべき点で、スコアの隅々までもが、切れの良い音で浮かびあがりること
で、ワーグナーが音で語りたかった部分が白日の下に晒されたとも言える、オ
ケ好きにも満足の行く演奏です。ヴォータンは前作に続くステンスフォルトで、
逡巡する父親の思いのたけを歌いあげます。ブリュンヒルデは、今作では日本
でもおなじみのスーザン・ブロックが担当。力強さと繊細さを併せもつ、かわ
いらしいブリュンヒルデ像を作ります。

OC-412 ¥1750
※2012年版カタログ同梱
マーラー:交響曲第2番ハ短調「復活」
ミカエラ・カウネ(ソプラノ)/ダグマール・ペチコーヴァ(アルト)
ハンブルク・フィルハーモニー
シモーネ・ヤング(指揮)
録音2010年10月24&25日ハンブルクライスハレ
Recording Supervision, Editing and Mastering:Jens Schunemann
Sound Engineer: NoraBrandenburg/Balance Engineer:Johannes Kutzner
マーラー(1860-1911)の生誕150年&没後100年であった「2010年から2011年」
にかけては、世界中で記念演奏会が開かれ、とりわけ象徴的な作品である、
第2番が至るところで聴かれたのはご存知の通りでしょう。そんな中、2011年
10月は、ハンブルクでマーラーの「復活」が初演されてから100年目の記念年
にあたり、ここでも素晴らしい演奏会が開催されました。指揮は今をときめく、
シモーネ・ヤング。全曲を通して、一切だれることのない集中力の高い演奏は
彼女ならでは。まさに火を吹くかのような激しさには思わず身震いするのでは
ないでしょうか。ソリストには最近めきめきと力をつけてきた若手カウネと、
安定した歌唱で知られるペチコーヴァの2人を迎え、NDRハンブルク合唱団と、
ラトビア州立合唱団が渾身の合唱を聴かせてくれます。

OC-756 ¥1750
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ集
1-3.ソナタヘ長調K377(374e)/4-6.ソナタ変ロ長調K454
7-9.ソナタイ長調K526
10.モーツァルト=クライスラー(1875-1962):
ハフナー・セレナーデより「ロンド・アレグレット」
フリーデリケ・シュタルクロフ(ヴァイオリン)/ホセ・ガラルド(ピアノ)
録音2011年2月18-20日アウグスブルク大学コンチェルトザール
Recording Producer, Editing & Mastering: Bernd Hanke,
Audio-Video-AktuellKlaviertechnik:Helmut Troendle
1990年ケムニッツで生まれたシュタルクロフ、5歳からヴァイオリンを始め、
プフリューガー財団から奨学金を得て、W.マルシュナーとA.マシューからヴァ
イオリンを学び、そのまま現在に至ります。1998年に「若き音楽家」のコンク
ールで1等賞を得たのを皮切りに、ソロ、室内楽を含めて数多くの賞を獲得。
2005年にMiroslaw Lawrynowicz国際ヴァイオリン・コンクールや、第10回シュ
ポア国際コンクールなど様々なコンクールで彼女の姿を見ることができます。
彼女の演奏は、巧みなフレージングと美しい音色が特徴。もちろん、ぐいぐい
押すところのパワーは底知れず・・・。変幻自在なモーツァルト(1756-1791)
の音楽を軽くいなしているところは、まさに未来の大器です。

OC-842 ¥2080
ブリタニック号のオルガン 第2集-クリスマスの旅
1.フランシス・ウェイド(1711-1786):
信仰篤き人々よ
ヴェルテ・ロール1156(マスター)
2.アレクサンドル・ギルマン(1837-1911):
牧歌的なカンティレーナ Op.15-3
ヴェルテ・ロール2005(マスター)
3.ヘンデル(1685-1759):メサイアより「主は羊飼いのようにその群れを養い」
ヴェルテ・ロール1332(マスター)
4.ウィリアム・ファウルケス(1863-1933):
古いフランスのキャロルによる狂詩曲
ヴェルテ・ロール1332(マスター)
5.ギルマン:古いポーランドのノエルによる序奏と変奏曲 Op.60-1
ヴェルテ・ロール1326(マスター)
6.ギルマン:「御子生まれたまう」による2つの変奏曲 Op.60
ヴェルテ・ロール1323(マスター)
7.バンジャマン・ゴダール(1849-1895):羊飼いと羊飼い女 Op.55-6
ヴェルテ・ロール4007(マスター)
8.ベルリオーズ(1803-1869):羊飼いの別れ(ギルマン編)
ヴェルテ・ロール4002(マスター)
9.グルーヴァー(1787-1863):清しこの夜
ヴェルテ・ロール910(マスター)
10.モーツァルト(1756-1791):パストラールと変奏(ピアノ編)
ヴェルテ・ロール1092(マスター)
11.ブクステフーデ(1637-1707):コーラル前奏曲「諸人声あげ」
ヴェルテ・ロール2056(マスター)
12.パッヘルベル(1653-1706):高き天よりわれは来たれり
ヴェルテ・ロール2057
13.パッヘルベル:高きところでは神にのみ栄光あれ
ヴェルテ・ロール2057
14.ヨハネス・ダニエル・ファルク(1768-1826):いざ喜べ いざ祝え
ヴェルテ・ロール911(マスター)
15.古い民謡:もみの木
ヴェルテ・ロール1883(マスター)
16.レーガー(1873-1916):マリアの子守歌 Op.76-52
ヴェルテ・ロール1781(マスター)
17.ブラームス(1833-1897):エサイの根 Op.122
ヴェルテ・ロール711(マスター)
18.ギュンター・ラミン(1898-1956):
クリスマス・コラールによるインプロヴィゼーション
ヴェルテ・ロール1993(マスター)
レジナルド・ゴス・カスタルド(1877-1956 オルガン)…1 & 2
ヨハン・ヤコブ・ナーテル(1878-1972 オルガン)…3, 5 & 6
ウィリアム・ファウルケス(オルガン)…4
ヴァルター・フィッシャー(1872-1931 オルガン)…7, 16
ヨゼフ・ボンネット(1884-1944 オルガン)…8
フランツ・フィリップ(1890-1972 オルガン)…9, 14
ルチエン・ヴュルムザー(1877-1967 ピアノ)…10
カール・マタエイ(1897-1960 オルガン)…11-13
クルト・グロッセ(1890-? オルガン)…15
パウル・ヒンダーマン(1868-1925 オルガン)…17
ギュンター・ラミン(オルガン)…18
録音 2011年7/8月スイス ゼーヴェン、自動演奏楽器博物館
Musical Direction: David Rumsey/Technical Direction: Daniel Debrunner
Recording Supervision, Editing and Mastering: Andre Scheurer
ゼーヴェンの「自動演奏楽器博物館」所蔵のブリタニック・オルガンを蘇らせ
るシリーズの第2弾です。第1弾(OC840)では総合的な音の紹介に終始したのです
が、今回はクリスマスの音楽に絞ってご紹介します。本来、クリスマスは一家
で静かに過ごすのが昔からの習慣ですが、もし旅の途中でクリスマスを迎える
ことになったら、旅人は少々寂しくなってしまうかもしれません。そんな時の
ために、ブリタニック号はクリスマス音楽のロール紙をあらかじめ用意して出
航しました。もちろん演奏は当時最高のオルガニストたちによるものです。船
上で彼らの演奏を再現しながら旅人達は静かにクリスマスを祝ったのです。
彼らの華やいだざわめきもこのアルバムから感じ取れるかもしれません。予想
以上に力強いオルガンの音は、1世紀以上も前の空気をありありと伝えてくれ
ます。

OC-676(SACD-Hybrid) ¥2080
ブラームス:
1-4.交響曲 第2番 ニ長調 Op.73
5.悲劇的序曲 Op.81
ハンブルク・フィルハーモニー
シモーネ・ヤング(指揮)
録音 ハンブルク ライスハレ ライブ録音 2008年3月…1-4/2010年1月…5
Recording Producer, Editing, 5.0 Surround Mix & Mastering:
Jens Schunemann/Recording Engineer: Christian Feldgen
SACD Authoring: Ingo Schmidt-Lucas, Cybele AV Studios
2005年からハンブルク州立歌劇場総支配人と、ハンブルク・フィルの音楽総監
督を務めるシモーネ・ヤング。彼女が登場した頃は「注目の女性指揮者」とい
う肩書がついて回ったものですが、最近は誰も彼女の事を「女性指揮者」だと
は思わなくなっているに違いありません。彼女の創り上げる音楽は、ワーグナ
ーにしてもマーラーにしても、一本筋の通った明快なものであり、感情に任せ
て音楽が揺らぐこともなければ、泣きが入ることもありません。作曲家が表現
したかった世界を極めて丁寧になぞって見せてくれます。そんなヤング、今回
はブラームスの交響曲のなかでも、とりわけ、瑞々しさを要求される第2番を取
り上げます。伸びやかで美しいブラームス(1833-1897)は、ブルックナーとは
また違うアプローチです。

OC-667(SACD-Hybrid) ¥2080
チャイコフスキー:
1-4.:交響曲 第5番 ホ短調 Op.64
5.歌劇「スペードの女王」序曲
ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団
ドミトリー・キタエンコ(指揮)
録音 2011年3月20-22日ケルン・フィルハーモニー…1-4
2011年3月ケルン シュトルバーガー・シュトラッセ・スタジオ…5

Recording Producer, Digital Editing, 5.0 Mix:Jens Schunemann
Recording Engineer: Christian Feldgen
SACD Authoring: Ingo Schmidt-Lucas,Cybele AV Studios
お待ちかね、キタエンコ&ギュルツェニヒ管のコンビによるチャイコフスキー
(1840-1893)第3弾!指揮者キタエンコは1940年生まれの実力派。2010年からケ
ルン・ギュルツェニヒ管弦楽団の名誉指揮者として活躍していて、ショスタコ
ーヴィチやプロコフィエフの交響曲全集などの録音があり、これらにおいても、
オーケストラの機動力を存分に生かした、切れ味のよい演奏を聴かせることで
人気の高い人です。今作は、チャイコフスキーの交響曲の中でも、もっともメ
ロディアスでドラマチックな味わいが光る第5番と、「スペードの女王」序曲
を収録。もちろん録音の良さはお墨付きであり、演奏の面でも音質の面でも、
聴けば聴くほどに新たな発見があることでしょう。

OC-931 2枚組 ¥3050
プーランク:歌劇「カルメル会修道女の対話」
フォルス侯爵…ジャン・フィリップ・ラフォン(Br)
ブランシュ・ド・ラ・フォルス…サリー・マシューズ(S)
騎士フォルス…ヤン・ボイロン(T)
マダム・ド・クロワシー…デボラ・ポラスキ(S)
マダム・リドワンヌ…ハイディ・ブルンナー(S)
マザー・マリー…ミケーレ・ブリート(Ms)
シスター・コンスタンス…ヘンドリッケ・ファン・ケルクホーフ(S)
マザー・ジャンヌ…マグダレーナ・アンナ・ホフマン(C-A)他
アルノルト・シェーンベルク合唱団
ウィーン放送交響楽団
ベルトランド・ド・ビリー(指揮)
録音 2008年1月&2011年4月アン・デア・ウィーン劇場
Recording Producer: Erich Hofmann
Balance Engineers: Josef Schutz and Anton Reininger
フランスの小説家ベルナノスの「死に直面した修道院長の信仰の危機」をテー
マに取り込んだ舞台を見て感銘を受けたプーランク(1899-1963)が、リコルディ
社の依頼で書き上げたこのオペラ、結局は最初イタリアで初演され、その数か
月後、ようやくプーランクの望んだ形でフランスで初演されることとなります。
彼自身の宗教観が反映され、また少しだけ懐古趣味とされる作風、なおかつ透
明で静謐な祈りに満ちた音楽。そして作品の全てに「死の影」が横溢したオペ
ラです。プーランクに諧謔的な面影を求める人は、このシリアスな世界に面食
らうかもしれませんが、どんな残酷な結末が待っていても目をそむけることな
く向き合いたい問題作です。ド・ビリーは周到な準備をもって、この全曲録音
に臨み、結果、2008年と2011年のライブから最良の部分を選ぶことで、完成形
を提示したのです。




<Orchid Classics>
ORC100018
シューベルト:歌曲集「冬の旅」D911
ジェームズ・ギルクリスト(T)
アンナ・ティルブロック(ピアノ)
録音 2010年5月13-14日サフォーク ポットン・ホール
美しき水車屋の娘(ORC100006),白鳥の歌(ORC100013)に続くギルクリストのシュ
ーベルト(1797-1828)歌曲集です。ここでの旅人は一人静かに黙々と道を歩み、
時に立ち止り、かじかむ手に息をかけ、自らを温めようとするかのよう。モノ
クロの世界に完全に溶け込む男の姿が見えてきます。そんな声を支えるピアノ
が、また表現力豊かで美しく、降りしきる雪から菩提樹の優しい葉擦れ、つか
の間の日の光・・・それらを映し出してくれるのです。「春の夢」でのまるで
子守歌のような音楽と心の対話を願うというギルクリストの言葉に頷きながら、
しんみりと自らを省みたい時に聴きたい1枚です。シューベルトの奥深さを実
感させてくれることでしょう。

ORC100019
ロアルド・ダール:「白雪姫と七人の小人たち」
音楽:エレアノア・アルベルガ
ダニー・デヴィート/ジョアンナ・ラムレー/グリフ・リース・ジョーンズ
タリアセン管弦楽団
ピーター・アシュ(指揮)
録音 1998年7月23-24日ロンドン ヘンリー・ウッド・ホール
あの「チャーリーとチョコレート工場」の原作者として知られるロアルド・ダ
ールが「白雪姫」の物語を若干ブラックに翻案したお話に、E.アルベルガが音
楽をつけた音楽劇です。前奏曲が始まった途端に、聴き手は音の魔法をかけら
れます。この作品は1994年にロンドン交響楽団とF・ウェルザー=メスト、今回
もナレーションを担当しているグリフ・リース・ジョーンズらに拠って上演さ
れ、その収益は子供たちのための基金へと送られました。

ORC100020 ¥1750
ブラームス:ピアノ小曲集
1.狂詩曲 第1番 ロ短調 Op.79-1/2.狂詩曲 第2番 ト短調 Op.79-2
3.間奏曲 第1番 変ホ長調 Op.117-1/4.間奏曲 第2番 変ロ短調 Op.117-2
5.間奏曲 第3番 嬰ハ短調 Op.117-3/6.間奏曲 イ短調 Op.118-1
7.間奏曲 イ長調 Op.118-2/8.バラード ト短調 Op.118-3
9.間奏曲 ヘ短調 Op.118-4/10.ロマンス ヘ長調 Op.118-5
11.間奏曲 変ホ短調 Op.118-6/12.間奏曲 ロ短調 Op.119-1
13.間奏曲 ホ短調 Op.119-2/14.間奏曲 ハ長調 Op.119-3
15.狂詩曲 変ホ長調 Op.119-4/16.間奏曲 ホ長調 Op.116-6
ジョナス・ヴィトー(ピアノ)
録音 2009年2月25-28日フランス パリ IRCAM
ブラームスの、いわば心の声ともいえる小さな曲を、ヴィトーは丁寧に演奏し
ています。一つ一つの音を噛みしめるように、また音の世界へ踏み込んでいく
かのように、重いタッチでじっくり聞かせてくれます。ほとんどが5-6分の短い
曲ですが、そこに詰まっている言葉の多いこと。まさに祈りの音楽がここにあ
ります。




<DOCUMENTS>
DOCUMENT 233411 13枚組 ¥2080
ワーグナー:ニーベルングの指輪
CD1-2:
ラインの黄金
ヴォータン:フェルディナント・フランツ
フリッカ:イーラ・マラニウク
フライア:エリーザベト・グリュンマー
フロー:ローレンツ・フェーエンベルガー
ドンナー:アルフレート・ペル
ローゲ:ヴォルフガング・ヴィントガッセン
ミーメ:ユリウス・パツァーク
エルダ:ルース・スチュワート
アルベリヒ:グスタフ・ナイトリンガー
ファゾルト:ヨーゼフ・グラインドル
ファフナー:ゴットロープ・フリック
ヴォークリンデ:セーナ・ユリナッチ
ヴェルグンデ:マグダ・ガボーリ
フロースヒルデ:ヒルデ・レッスル=マイダン
RAIローマ交響楽団 1953/10/26
CD3-5:
ワルキューレ
ジークムント:ヴォルフガング・ヴィントガッセン
ジークリンデ:ヒルデ・コネツニ
フンディング:ゴットロープ・フリック
ヴォータン:フェルディナント・フランツ
ブリュンヒルデ:マルタ・メードル
フリッカ:エルザ・カヴェルティ
ヴァルトラウテ:ダグマー・シュメーデス
ヘルムヴィーゲ:ユーディト・ヘリヴィック
オルトリンデ:マグダ・ガボーリ
ゲルヒルデ:ゲルダ・シュライヤー
シュヴェルトライテ:ヒルデ・レッスル=マイダン
ジークルーネ:オルガ・ベニングス
グリムゲルデ:エルサ・カヴェルティ
ロスヴァイゼ:イラ・マラニウク
RAIローマ交響楽団 1953/10/29-11/6
CD6-9:
ジークフリート
ジークフリート:ルートヴィヒ・ズートハウス
ブリュンヒルデ:マルタ・メードル
さすらい人:フェルディナント・フランツ
ミーメ:ユリウス・パツァーク
アルベリヒ:アロイス・ペルネルシュトルファー
ファフナー:ヨーゼフ・グラインドル
エルダ:マルガレーテ・クローゼ
森の小鳥:リタ・シュトライヒ
RAIローマ交響楽団  1953/11/10-11/17
CD10-13:
神々の黄昏
ジークフリート:ルートヴィヒ・ズートハウス
ブリュンヒルデ:マルタ・メードル
アルベリヒ:アロイス・ペルネルシュトルファー
ハーゲン:ヨーゼフ・グラインドル
グートルーネ:セーナ・ユリナッチ
グンター:アルフレート・ペル
フロースヒルデ:ヒルデ・レッスル=マイダン
ヴァルトラウテ:マルガレーテ・クローゼ
ヴォークリンデ:セーナ・ユリナッチ
ヴェルグンテ:マグダ・ガボーリ
第1のノルン:マルガレーテ・クローゼ
第2のノルン:ヒルデ・レッスル=マイダン
第3のノルン:セーナ・ユリナッチ
RAIローマ交響楽団、RAIローマ放送合唱団
1953/11/20-11/27
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮




<URANIA>
WS 121.137 2枚組 ¥1400
グリンカ:歌劇「皇帝に捧げし命」(イワン・スサーニン)
ボリス・クリストフ(イワン・スサーニン)
テレサ・シュティッヒ=ランダル(アントニーダ)
メラニー・ブルガリノヴィチ(ヴァーニャ)
ニコライ・ゲッダ(ボグダン・ソビーニン)
イーゴリ・マルケヴィッチ指揮
コンセール・ラムルー管弦楽団
ベオグラード歌劇場合唱団 1957年

WS 121.138 ¥750
ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番
ロヴロ・フォン・マタチッチ指揮 ロンドン交響楽団 1954年
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲
シクステン・エールリング指揮 ストックホルム祝祭管 1954年
シマノフスキ:ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 op.9
ヴラディーミル・ヤンポルスキー(P) 1954年

WS 121.139 ¥750
リスト:
ピアノ協奏曲第1番、第2番
キリル・コンドラシン指揮 ロンドン交響楽団
ハンガリー幻想曲
忘れられたワルツ第1番、第2番
超絶技巧練習曲集より「鬼火」、「夕べの調べ」
スヴャトスラフ・リヒテル(P) 1958年-1961年



<VOX BOX>
CDX 5165 2枚組 ¥950
メンデルスゾーン:
交響曲第3番「スコットランド」
交響曲第4番「イタリア」
交響曲第5番「宗教改革」
劇付随音楽「真夏の夜の夢」より
序曲、スケルツォ、妖精の行進、間奏曲、夜想曲、
道化師たちの踊り、結婚行進曲
デイヴィッド・ジンマン指揮
ロチェスター・フィルハーモニー管弦楽団
1979年、1980年
デイヴィッド・ジンマンが約30年前に録音していたメンデルスゾーンが復活い
たします。最近ではチューリヒ・トーンハレ管弦楽団とマーラー、ブラームス
の交響曲を矢継ぎ早に録音して話題をさらっていますが、1980年ごろにはアメ
リカのローカル・オケ、ロチェスター・フィルの音楽監督に就任していた演奏
も見逃せません。
「イタリア」は大変明るく躍動感溢れる演奏で、「真夏の夜の夢」も情緒豊か
な自然な演奏です。

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11-11 No.23

2011年11月24日 19時19分13秒 | Weblog
<DECCA>
4783388 ¥1850
バルトリ/ヴィヴァルディ・アルバム(通常盤)
そよ風のささやきに-バルトリ/ヴィヴァルディ・オペラ・アリア集
そよ風のささやきに(歌劇《嵐の中のドリッラ》より)
恐ろしい嵐のあとに(歌劇《グリゼルダ》より)
ふたつの光はつねに力衰え(出典不明)
何を言っているのだ?私は行こう、飛び行こう、叫ぼう(歌劇《狂乱を装った
オルランド》より)
ささやく優しい西風よ(歌劇《テルモドンテに向かうヘラクレス》より)
虐げられた魂よ(歌劇《忠実なニンフ》より)
ああ、言ってください(歌劇《忠実なニンフ》より)
不運な小舟(歌劇《ユスティヌス》より)/運命よ、おまえは私を招いたが
私は胸にこれほど強き心があり(歌劇《ユスティヌス》より)
海もまた沈むかのように(歌劇《ティムール》より)
血潮がことごとく凍りつき(歌劇《ファルナーチェ》より)
精神錯乱のなかで/私たちは氷のような波間の船(歌劇《オリンピアデ》より)
戦闘ラッパにつれ(歌劇《テウッツォーネ》より)
チェチーリア・バルトリ(メッゾ・ソプラノ)
アルノルト・シェーンベルク合唱団(合唱指揮:サイモン・シュウテン)
イル・ジャルディーノ・アルモニコ、
ジョヴァンニ・アントニーニ(ブロックフレーテ)
録音:1999年7月オーストリア
バルトリ自身が丹念に調べあげた、ヴィヴァルディの知られざるオペラ・アリ
ア集。

4783389 ¥1850
グルック:オペラ・アリア集(通常盤)
私は震えている、とまどいのうちに-歌劇《ティートの仁慈》(ヴィテッリア)
この竪琴のなかへ-歌劇《惑いのパルナス山》(エラト)
哀れなこと、わたしはどこに!―ああ!言葉を発しているのはわたしではあり
ません-歌劇《エツィオ》(フルヴィア)
それぞれおのが儀に従うがよい ― これに勝る狂気はない-歌劇《報いられた
セミラーミデ》(イルカノ)
あの澄んだ流れ-歌劇《冠》(アタランタ)
ああ、お黙り、愚か者 - なぜにそなたはできたのです、ああ、何てこと!
-歌劇《ティートの仁慈》(ヴィテッリア)
もし貴女の顔に吹き寄せるのを感じられたら-歌劇《ティートの仁慈》(セスト)
ベレニーチェ、何しているの?-なぜ、これほどに数多いのに-歌劇《アンティ
ゴノ》(ベレニーチェ)
チェチーリア・バルトリ(メッゾ・ソプラノ)
アカデミー・アルテムジーク・ベルリン
指揮:ベルンハルト・フロック
録音:2001年1月8日、11日-16日ベルリン
変幻自在に声をころがし、グルック:オペラの真髄に迫る!

4783390(2CD-DVD) ¥4200
バルトリ/SACRIFICIUM(デラックス盤)
478 1521(CD2枚組デラックス版)+74 3396(DVD)
ニコーラ・ポルポラ:《シファーチェ》から「波の直中の船のように」
アントニオ・カルダーラ:
《セデチーア》から「予言よ、私のことを告げたもうた」
フランチェスコ・アラーイア:
《ベレニーチェ》から「私は落ちるだろう、まるで見るように」
ポルポラ:
《ドイツのジェルマニコ》から「私は出立する、君をおいて、愛しの人よ」
ポルポラ:《シファーチェ》から「不幸な夜鳴きウグイスは」
カール・ハインツ・グラウン:《デモフォンテ》から「哀れな幼子」
ポルポラ:《身分の知れたセミラーミデ》から「幾多の激情の腕の中」
レオナルド・レーオ:
《パルミーラのツェノービア》から「恋をしている喋々のように」
ポルポラ:《アデライデ》から「気高い水は」
グラウン:《シリアのアドリアーノ》から「どうか、おんみ、麗しき愛の神よ」
レオナルド・ヴィンチ:
《ファルナーチェ》から「誰が支配神なるジョーヴェを恐れていただろう」
カルダーラ:
《我らの贖い主たる姿を見せるアベルの死》から「私はこのような良き牧人
です」
【収録曲】
(限定盤ボーナス・ディスク)
リッカルド・ブロスキ:《アルタセルセ》から「私は振り乱される船のようだ」
ジョージ・フリードリヒ・ヘンデル:
《セルセ》から「影はこれまでなかった(オンブラ・マイ・フ)」
ジェミニアーノ・ジャコメッリ:
《メロペ》から「妻よ、わたしが分からぬか・・・」
4781521(CD2枚組デラックス版)+743396(DVD-Video)
*4781521は既に完売・製造中止となりましたが、それに代わるデラックス版
チェチーリア・バルトリ(メッゾ・ソプラノ)
イル・ジャルディーノ・アルモニコ(リーダー:ジョヴァンニ・アントニーニ)
録音:2009年1月&3月スペイン、ヴァラドリード
現代最高のメッゾ・ソプラノ、チェチーリア・バルトリの最新作は、男性の体
を持ちながら女声の音域で歌うカストラートのために書かれたアリア集。バル
トリは今回のアルバムで、カストラートのために書かれ、時代に埋もれてしま
った作品に焦点をあてています。技巧的で、美しく、官能的。時に論争をまき
おこし、ある意味残酷でもあったカストラートの世界を、バルトリが見事に歌
い上げています。

4783399(CD+DVD) ¥4050
バルトリ/マリア(デラックス盤)
パチーニ:
歌劇《イレーネ、あるいやメッシーナの包囲》-「もし私の願いを・・・この
嘆きに折れてください」*、「天の怒りよ」*
パチーニ:歌劇《タンクレーディ》-「多くの多くの苦しみのあとに」*
ペルシアーニ:歌劇《イネス・デ・カストロ》-「いとおしい日々よ」
メンデルスゾーン:
声とヴァイオリン・ソロとオーケストラのためのシェーナとアリア「不幸な
女よ」*
ガルシア:
モノドラマ《目端の利く詩人》-「私こそ華の密輸入者」、歌劇《風の娘》
-「で、彼は見えない・・・私は女王です」*
ベッリーニ:
歌劇《夢遊病の女》-「おお、花よ、お前に会えるとは思わなかった」、
「ああ、この思いを乱さないで」
フンメル:変奏曲付チロル風のメロディ
マリブラン:
アディーナのアリア「お取りなさいな、わたしのお陰であなたは自由よ」*、
ラタプラン*
ベッリーニ:
歌劇《清教徒》-「私に希望をお返しくださるか、それとも」、
「おいでください、最愛のお人」
アレヴィ:歌劇《クラーリ》:「なんで甘くわたしに語りかけるの」*
ロッシ:
歌劇《アメーリア、または変わらぬ真心の八年》-「流れるのよ、涙よ」*
ベッリーニ:歌劇《ノルマ》-「清らかな女神よ」
全17曲(*=世界初録音9トラック)
DVD:ドキュメンタリー
マリブラン再発見-ロマンティック・レヴォルーション(67分)、
バックステージ(7分)
4759077(限定版)+DVD 743252の2枚目部分
*4759077は既に完売・製造中止となりましたが、それに代わるデラックス版の
登場です。
チェチーリア・バルトリ(メッゾ・ソプラノ)
参加アーティスト:マキシム・ヴェンゲーロフ(Vn)、
アダム・フィッシャー指揮
チューリヒ歌劇場“ラ・シンティラ”オーケストラ、
チェルソ・アルベロ(テノール)、ルカ・ピサロニ(バス・バリトン)、
インターナショナル・チェンバー・ソロイスツ
録音:2006年8月14-18日、9月28日-10月6日、チューリヒ
圧倒的な技巧と完璧な音楽で音楽ファンを魅了して止まない女王・バルトリの
最新作は、2008年に生誕200年を迎える19世紀の伝説の大歌手、マリア・マリ
ブランが得意としたレパートリーを扱ったコンセプト・アルバム。



●VIRTUOSO 第3弾 各1枚 ¥750
4783616
ベートーヴェン:交響曲第1番&第3番
『交響曲第1番ハ長調Op.21』
『交響曲第3番変ホ長調Op.55「英雄」』
ミハイル・プレトニョフ(指揮)
ロシア・ナショナル管弦楽団
録音:2006年6-7月 モスクワ音楽院大ホール [デジタル(セッション)]
直観と知性、激情と優雅さ、極限と極限が交錯する、プレトニョフの最もワイ
ルドで過激なベートーヴェン演奏。「ベートーヴェンの音楽は活気があり感情
にあふれている。私の目標は、すべてのフレーズ、すべての絶叫、すべての喜
びの瞬間が、私たちの命を通して生きること」と、プレトニョフが語っている
とおり、大きな感情の起伏が聞き手を圧倒する演奏です。

4783617
ショパン:ピアノ協奏曲集
(1)『ピアノ協奏曲第1番ホ短調Op.11』
(2)『ピアノ協奏曲第2番ヘ短調Op.21』
(1) タマーシュ・ヴァーシャリ(P) 
イェジー・セムコフ(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
(2)イーヴォ・ポゴレリチ(P)
クラウディオ・アバド(指揮)
シカゴ交響楽団
録音:(1)1965年6月 ハノーファー・ベートーヴェン・ザール
[ステレオ(セッション)]
(2)1983年2月 シカゴ・オーケストラ・ホール [デジタル(セッション)]
ショパンやロマン派の作品をレパートリーの中心に据えるハンガリー出身の
ヴァーシャリは、繊細優美な表現で極めて高い評価を受けているピアニスト
です。ショパンを得意とするヴァーシャリの美質が存分に発揮された
「第1番」。1980年のショパン・コンクールで前代未聞の大胆な解釈で物議
を醸し、衝撃的なデビューをかざったポゴレリチの「第2番」をカップリング
した魅力的なアルバムです。

4783618
ドビュッシー:管弦楽作品集
(1)『夜想曲』
(2)『牧神の午後への前奏曲』
(3)『海』
ダニエル・バレンボイム(指揮)
パリ管弦楽団
録音:1981年パリ共済組合会館ホール [デジタル(セッション)]((1)(2))
1978年パリ共済組合会館ホール [ステレオ(セッション)]((3))
バレンボイムが音楽監督を務めていた頃にパリ管弦楽団と録音したドビュッシ
ーの管弦楽曲を、新たにカップリングした一枚です。このオーケストラは1967
年の創設以来次々と音楽監督が代わりましたが、1975年にバレンボイムがその
地位に就任してからは、得意のフランス音楽を中心に積極的な活動を展開する
ようになりました。このアルバムでもオーケストラの素晴らしい音色を生かし
た洗練された感覚の明快な演奏を聴かせています。

4783619
エルガー:
(1)『チェロ協奏曲ホ短調Op.85』
(2)『エニグマ変奏曲Op.36』
(3)『行進曲「威風堂々」第1&4番』
ミッシャ・マイスキー(Vc:(1))
ジュゼッペ・シノーポリ(指揮)
フィルハーモニア管弦楽団
録音:1990年((1)), 1987年((2)), 1991年((3)),
ロンドン、ワトフォード・タウン・ホール [デジタル(セッション)]
簡素な旋律素材を用いながら、ほの暗い憂愁と夢想的な楽想が奏でられる悲哀
感に満ちたチェロ協奏曲の傑作。マイスキーは振幅の大きい濃密な表現によっ
て音楽性豊かな演奏を聴かせています。「エニグマ変奏曲」も、変奏のひとつ
ひとつに克明な表情付けを施したシノーポリらしい演奏で、美しいニムロッド
など実にエモーショナルな味付けです。

4783620
マーラー:『交響曲第5番嬰ハ短調』
クラウディオ・アバド(指揮)
シカゴ交響楽団
録音:1980年2月 シカゴ・オーケストラ・ホール [ステレオ(セッション)]
彫塑の極みのようながら、しなやかな弦による美しいアダージェット。シカゴ
響の強力ブラス・セクションを若きアバドが見事にドライヴした名演です。み
ずみずしい表現力、平衡のとれた完璧なアンサンブル。シカゴの機能性と馬力
にあふれる演奏を、見事に記録した録音も優秀です。

4783621
モーツァルト:
『交響曲第40番ト短調K.550』
『交響曲第41番ハ長調K.551「ジュピター」』
レナード・バーンスタイン(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1984年1月 ウィーン楽友協会大ホール [デジタル(ライヴ)]
たっぷりとした響きによって濃厚に隈どりされた情緒や堂々とした構成感は、
バーンスタインの面目躍如たるものといえます。

4783622
ルネッサンス名作品集
(1) アレグリ:『ミゼレーレ』
(2) ロッティ:『十字架につけられたまいて(8声)』
(3) ラッスス:『モテット「恐れ、おののきて願う」』
(4) オブレヒト:『サルヴェ・レジナ』
(5) ジョスカン・デ・プレ:『アヴェ・マリア』
(6) パレストリーナ:『スターバト・マーテル』
(7) ビクトリア:『サルヴェ・レジナ』
(8) バード:『アヴェ・ヴェルム・コルプス』
(9) タリス:『エレミアの哀歌I』
(10) タリス:『エレミアの哀歌II』
ハリー・クリストファーズ(指揮)
ザ・シックスティーン((1)-(5),(8))
ポール・マクリーシュ(指揮)
ガブリエリ・コンソート((6)(7))
スティーヴン・クレオバリー(指揮)
ケンブリッジ・キングズ・カレッジ聖歌隊((9)(10))
録音:2004年((1)-(5),(8)), 2007年((6)), 2001年((7)), 1989年((9)(10))
イギリス [デジタル(セッション)]
ルネサンスの時代に書かれたポリフォニーによる声楽曲は、メロディーの絡み
合いによる豊かな色彩が変化し、縦横無尽の遠近感覚立体感が素晴らしい酔い
心地を感じることができましょう。ここに収録された作品は、声の美しさに
よって表現された神を讃えた作品の数々で、英国の卓越した声のアンサンブル
らによって感動を聴かせてくれます。




<DECCA>(UK版)
2777376 ¥1850
アルフィー・ボー/ アルフィー
1. ビーイング・アライヴ(-カンパニー)
2. マリア(-ウエスト・サイド・ストーリー)
3. 恋に落ちる時
4. ザ・ファースト・タイム・エヴァー・アイ・ソウ・ユア・フェイス
5. 星に願いを
6. ミュージック・オブ・ザ・ナイト
7. サムワン・トゥ・ウォッチ・オーバー・ミー
8. ソング・トゥ・ザ・サイレン(with ロバート・オプラト)
9. イン・マイ・ドーターズ・アイズ
10. エンプティ・チェアズ・アット・エンプティ・テーブルズ
(with Michael Ball)
11. ウィールズ・オブ・ア・ドリーム
12. イト・ワズ・ア・ヴェリー・グッド・イヤー
13. フー・アム・アイ
14. ハヴ・ユアセルフ・ア・メリー・リトル・クリスマス"
アルフィ・ボ・(テノール)
ジェームス・モルガン指揮 
デンマーク国立室内管弦楽団 プラハ市交響楽団、他
8月新譜でレハールのオペレッタ集をリリースしたアルフィー・ボーは、「レ
・ミゼラブル」のジャンバルジャン役で注目を集めたUK期待のテノール歌手。
自動車整備工から各種オーディションを制覇してコヴェントガーデン他でデ
ビューを飾り、ブローウェイではトニー賞を受賞するなど 夢のようなサクセ
スストーリを体現してきました。

2781149 ¥1850
ポール・ミーラー/ア・テンダー・ライト
1. Four Madrigals On Rose Texts
2. She Walks In Beauty
3. Vos Omnes
4. Stabat Mater
5 Salvator Mundi: Greater Love
6 Locus Iste
7. Ave Maria
8. Ubi Caritas
ポール・ミーラー /テネブレ合唱団
録音:2011年7月、ロンドン
1975年イギリス、ウェールズに生まれた若手作曲家ポール・ミーラーの合唱作
品集。ミーラーはヨーク大学で学んだほか、デンマーク・コペンハーゲンでも
作曲を学びました。今年4月に行われた英国ウィリアム王子とキャサリン妃の
結婚式のために作曲された無伴奏混声合唱のためのモテット「Ubi caritas」
で一躍世界中の注目を集めました。このアルバムにはウェストミンスター寺
院聖歌隊によって歌われた「Ubi caritas」他の合唱作品を収録。秋の静かな
夜に、清らかな歌声が心に響きます。

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11-11 No.22

2011年11月22日 15時15分06秒 | Weblog
<Glossa>
GCD 922211 2枚組 ¥3450
ローマ賞の音楽 - ギュスターヴ・シャルパンティエ ――
シャルパンティエ:
交響詩《イタリアの印象》/カンタータ《ディドン》/交響劇《詩人の生涯》
ミルテの祝祭
エルヴェ・ニケ(指揮)、
ブリュッセル・フィルハーモニック、フランダース放送合唱団、
ベルギー・ギィデ交響吹奏楽団、マノン・フーベル(ソプラノ)、
サビーヌ・ドヴィエイル(ソプラノ)、エレーナ・ボフジェヴィチ(アルト)、
ジュリアン・ドラン(テノール)、ベルナール・リヒター(テノール)、
マルク・バラール(バリトン)、アラン・ブエ(バリトン)
パン職人の家庭に生まれたシャルパンティエは、リール音楽院、パリ音楽院へ
と着実にステップアップを果たすものの、ヴァイオリンの師と対立し退学とい
う結果に。その後、ジュール・マスネが指導するパリ音楽院の作曲家に再入学
したシャルパンティエは一気にその才能を開花させ、1887年にはカンタータ
「ディドン」でローマ賞を獲得という大成功を収めることになる。
ローマ滞在中に代表作となる「イタリアの印象」や「詩人の生涯」を作曲する
など、作曲家としての名声を高めていったシャルパンティエだったが、1913年
頃を境に作曲活動を中断し隠遁生活に入ったため、その数少ない作品は貴重な
存在となっている。
"マルカントワーヌ・シャルパンティエ"の音楽を得意とするフランス・バロッ
クの鬼才エルヴェ・ニケがモダン・オケを振っての"ギュスターヴ・シャルパ
ンティエ"の作品集。
録音:2011年6月、ブリュッセル&アントワープ




<Centaur>
CRC 3094/95/96/97 4枚組 ¥6240
ドビュッシー:ピアノ独奏作品全集 ――
前奏曲集第1巻/映像第1集/ボヘミア風舞曲/2つのアラベスク
ロマンティックなワルツ/舞曲(スティリー風タランテラ)
前奏曲集第2巻/映像第2集/バラード/マズルカ/夜想曲/夢
練習曲集第1巻/練習曲集第2巻/子供の領分/レントよりおそく
ハイドンを讃えて/小さな黒ん坊/コンクールの小品
アルバムのページ(負傷者の服のための小品)/ベルガマスク組曲
ピアノのために/版画/忘れられた映像/マスク/スケッチ帳より
喜びの島/英雄の子守歌/エレジー/燃える炭火に照らされた夕べ
ラリッサ・デードワ(ピアノ)
モスクワ音楽院でイグムノフの高弟レフ・オボーリンと、ゲンリヒ・ネイガウ
スの弟子であり元モスクワ音楽院教授の名教師エフゲニー・マリーニンからピ
アノを学んだラリッサ・デードワ。現在はアメリカのメリーランド大学教授と
して後進の育成にも力を注いでいるデードワは、ロシアン・ピアノスクールが
輩出した稀代のドビュッシー弾きである。
録音:2002年&2008年&2009年(モスクワ&メリーランド)

CRC 3104 ¥2080
クープラン:クラヴサン曲集 ――
クラヴサン曲集第2巻(1717)より 第8組曲ロ短調
クラヴサン曲集第4巻(1730)より 第24組曲イ短調
リサ・グード・クロフォード
アメリカのオバーリン・バロック・アンサンブルで活躍する女流チェンバロ奏
者、リサ・グード・クロフォードが弾くクープランの「クラヴサン曲集」は
使用楽器が貴重!
フランス、コルマールのウンターリンデン美術館が所有する17世紀の名工、
ヨハネス・リュッカースが1624年に製作したチェンバロで聴くクープランは
またとない美しさ。クープランの音楽とリュッカースのチェンバロが見事な
までにリンクします。2008年5月27日-6月5日の録音。

CRC 3088 ¥2080
ベートーヴェン:交響曲全集Vol.2 ――
交響曲第1番ハ長調 Op.21(ポール・キム編)
交響曲第2番ニ長調 Op.36(ポール・キム編)
ポール・キム(ピアノ)
アメリカの名門ジュリアード音楽院とマンハッタン音楽院でピアノを学び、
ソリストとして活躍中の韓国系アメリカ人ピアニスト、ポール・キムのベート
ーヴェン・チクルス第2弾!
「交響曲第1番」と「交響曲第2番」は広く知られるフランツ・リストの編曲
ではなく、ポール・キム自身のアレンジを使用しており、リスト版との聴き
比べも興味深いところ。2009年1月の録音。

CRC 3128 ¥2080
フォレイズ - コントラバスのための作品集 ――
フランク:ソナタ イ長調
ヴォ―ン・ウィリアムズ:イギリス民謡による6つの習作
シューベルト:アルペジョーネ・ソナタ イ短調
クレイグ・バターフィールド(コントラバス)、チャールズ・フーゴ(ピアノ)
クラシック、ジャズの両ジャンルでソリストとして活躍するアメリカのベーシ
スト、クレイグ・バターフィールドが、レパートリー拡大のためにフランク、
ヴォーン=ウィリアムズ、そしてシューベルトをコントラバス用にアレンジ!
オーケストラの土台を支える"コントラバス"ではなく、低音の魅力あふれる
ソロ楽器としての"コントラバス"をじっくりとお楽しみください!
2009年5月14日&27日-28日の録音。

CRC 3133 ¥2080
ラザロフ:
ピアノのためのクロニクルズ
ヴァイオリンとピアノのための5つのソナチネ*/カウセルタショーニ+
フルート、アルト・フルートとハープのための二重奏曲**
ピアノのための12の前奏曲
ギャリック・オールソン(ピアノ)、
クリスティアーネ・エディンガー(ヴァイオリン)*、
クラウス・ヘルヴィヒ(ピアノ)*、
マルコス・フレナーニ=マルティン(フルート&アルト・フルート)+/**、
ローレン・ボーフィス=フォストナー(ハープ)**
パウル・ベン=ハイムの弟子でカリフォルニア大学の音楽学部名誉教授、ブル
ガリア生まれの作曲家アンリ・ラザロフ(1932-)のピアノ&室内楽作品集。
「クロニクルズ」と「12の前奏曲」を弾くのは、第8回ショパン国際ピアノコ
ンクールの覇者ギャリック・オールソン!2009年-2010年の録音。

CRC 3122/3123/3124 3枚組 ¥6240
J.S.バッハ:6つのパルティータ BWV.825-830
ピーター・サイクス(チェンバロ)
ピーター・サイクスは、ケンブリッジ古楽協会からアーウィン・ボドキー賞を
贈られ、現在はボストン・クラヴィコード・ソサエティの会長を務めるアメリ
カの鍵盤奏者。
使用楽器は、ボストンの楽器製作者アラン・ウィンクラーが2005年に製作した
コンラート・フライシャー1716年製モデルのレプリカ。輝かしい響きのバッハ
の「パルティータ」からは、現在のアメリカ古楽界の充実振りが窺える。
2007年9月9日-12日の録音。

CRC 3065 ¥2080
サクソフォンとピアノのためのアメリカ作品集 ――
レノン:私の中の距離/ラーセン:ホーリー・ローラー
エリオット:変わった前奏曲/オルブライト:サクソフォン・ソナタ
シェイファー:夏の夜想曲
ジョナサン・ヘルトン(サクソフォン)、
バーバラ・ゴンザレス=パルマー(ピアノ)
フロリダ大学音楽学部のサクソフォン科教授、ノース・アメリカン・サクソ
フォン・アライアンスの会長などの要職に就いているアメリカのサクソフォニ
スト、ジョナサン・ヘルトンが吹くアメリカン・プログラム。
ブックレットには楽譜の出版社も表記されており、新しいレパートリーの参考
演奏としても役立ちます。2004年11月の録音。

CRC 3101 ¥2080
ラフマニノフ:
ピアノ三重奏曲第2番ニ短調《悲しみの三重奏曲》Op.9
ヴィニツキ:失われたタンゴ
ツー・プラス・ワン・トリオ〔アンナラビノワ(ヴァイオリン)、
ナターリヤ・ホマ(チェロ)、ヴォロディミール・ヴィニツキ(ピアノ)〕
ツー・プラス・ワン・トリオは、第9回チャイコフスキー国際コンクール入賞
のチェリスト、ナターリヤ・ホマをはじめ、メンバー全員がモスクワ音楽院の
卒業生で結成されたアンサンブル。ラフマニノフの長大な「悲しみの三重奏
曲」では、研ぎ澄まされた集中力が伝わってくる。2006年1月の録音。

CRC 3125 ¥2080
ブラームス:ピアノ・ソナタ第1番ハ長調 Op.1
ショパン:スケルツォ変ロ短調 Op.31
ドビュッシー:アナカプリの丘、西風の見たもの
サティ:スポーツと遊戯
ダンカン・J.カミング(ピアノ)
タングルウッドのヤング・アーティスト・ピアノ・プログラムでアシスタント
・ディレクター務めているピアニスト、ダンカン・J.カミングのデビュー・ア
ルバム。サティの「スポーツと遊戯」が聴きどころ。

CRC 3143 ¥2080
シューマン:謝肉祭 Op.9/幻想曲 Op.17
オードリー・アンドリスト(ピアノ)
ピアノだけでなく、チェンバロ、ハーモニウム、シンセサイザーを弾き分ける
アメリカの女流鍵盤奏者が弾くシューマン。サンアントニオ国際コンクール、
モーツァルト国際コンクール、ジュリアード・コンチェルト・コンクールな
ど、コンクールでの受賞歴も数多い。2010年6月14日-16日の録音。

CRC 3139 ¥2080
パースペクティヴス - ドナルド・ベッツ:ピアノ作品集Vol.2 ――
交錯した声と古代の世界/フロレスタンとエウセビオスへのオマージュ
ペガサスの発見/トランスフォーメーションズ
トゥエルヴ・ブリーフ・リーゾンズ・ホワイ
ドナルド・ベッツ(ピアノ)
アメリカのコンポーザー・ピアニスト、ドナルド・ベッツのピアノ作品集
第2巻。12の幻想曲「フロレスタンとエウセビオスへのオマージュ」は、シ
ーマンのピアノ作品をモチーフした作品。2010年の録音。

CRC 3105 ¥2080
カーソン:ピアノ作品集 ――
ピーシズ, スレッド/3つの短い小品/プレイン・クローズ・コップ
失われた空間の不屈の名前
ベン・リーズ・カーソン(ピアノ)、ジェイコブ・ローデベック(ピアノ)、
ジョン・マーク・ハリス(ピアノ)
カリフォルニア大学サンタクルーズ校の音楽学部准教授、ベン・リーズ・カー
ソンのピアノ作品集。1999年から2009年までに作曲されたピアノ作品は、無
調をベースとしたスタイル。

CRC 3081 ¥2080
CDCMコンピューター・ミュージック・シリーズVol.38 ――
リリオズ:ベール・リゾナンス/トラムテ:ボストン・フロム・グルオンズ
クーン:キアロスクーロ/シュルーデ:トローペ/他
スティーヴ・デューク(ソプラノ・サクソフォン)、
クレイグ・ハルトグレン(チェロ)、
バートン・ベールマン(クラリネット)、他
コンピューター・ミュージックの最先端を伝えるシリーズの第38巻は、コン
テンポラリー・ミュージックの作曲、演奏、学習などを行うナショナル・セ
ンター、ボーリング・グリーン州立大学のMACCMが担当。




<NETHERLANDS MUSIC INSTITUTE(NEDERLANDS MUZIEK INSTITUUT)>
オランダ音楽学会

NMICD 1001 ¥2080
ヤコブス・ノーゼマン(1693-1745):
ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ集 Op.1(1725)
第1番ハ短調/第2番ニ短調/第3番ホ短調
第4番ヘ短調/第5番ト短調/第6番イ短調
アントワネット・ローマン(ヴァイオリン)
フロール・ムジクス
ヴォーン・シュレップ、フェリシティ・グッドマン(チェンバロ、オルガン)
サラ・ワルダー(チェロ) ボニー・アガッシ(ファゴット)
ヤン・ホレステッレ(ヴィオローネ) エリー・ファン・ムンステル(テオルボ)
録音:2008年5月、ブニク(オランダ)、村の教会
ヤコブス・ノーゼマンはオランダ人俳優を両親に公演先のハンブルクで生まれ
たオランダの作曲家。ハーグ、ライデンで育ち、1710年アムステルダムに移住
し1717年に結婚、二人の息子をもうけ、牧師となった長男コルネリウスは自然
観察家として歴史に名を残しました。ヤコブス・ノーゼマンが誰に音楽を教わ
ったかは明らかになっていません。1714年から1716年にかけてアムステルダム
劇場の楽団でヴァイオリンを弾き、1719年から亡くなるまでアムステルダムの
レモンストラント派教会のオルガニストを務めました。
ヤコブス・ノーゼマンの作品1は短調で書かれた6つのソナタから成り、各ソナ
タは全曲を通して同じ調で書かれています(第5番第3曲のみ例外)。ソナタ・ダ
・キエザ(教会ソナタ)とソナタ・ダ・カメラ(室内ソナタ)の特徴を兼ね備えた
事実上の組曲であり、当時としてはやや古い様式による作品といえます。
アントワネット・ローマン(1969年生まれ)はハンガリー、ルーマニアのジプシ
ー音楽の演奏家を両親に持つオランダのヴァイオリニスト。スウェーリンク音
楽院でモダーンのヴァイオリンとヴィオラをそれぞれジャン・ルイ・ストゥー
ロップとエステルファン・ストラーレンに、さらにルーシー・ファン・ダール
とヤープ・シュプレーダーにバロック・ヴァイオリンを師事。モダーン、ピリ
オドを問わず数多くのアンサンブルに参加、またアルゼンチン・タンゴやサロ
ン・オーケストラにも進出し、2008年にピリオド楽器アンサンブル「フロール
・ムジクス」を創設。今最も注目すべきヴァイオリニストの一人です。
(弊社はアントワネット・ローマンが参加した他のレーベルのCDもご案内でき
るよう努力中です。)

NMICD 1002 ¥2080
19-20世紀オランダの名ピアニストたち
グリーグ(1843-1907):結婚行進曲
ユリウス・レントゲン[レントヘン](1855-1932)(ピアノ) 録音:1907年頃
ディルク・シェーファー(1873-1931):練習曲変ホ長調 Op.3 No.8
ヨハン・ワイスマン(1872-1913)(ピアノ) ピアノロール記録:1906年頃(*)
モシェレス(1794-1870):半音階練習曲 録音:1925年頃、Columbia
ショパン(1810-1849):ワルツ変イ長調 Op.42 録音:1924年頃、Musica
ディルク・シェーファー(1873-1931)(ピアノ)
ヴォルフ(1860-1903):ねずみ捕りの男/楽師
クンラート・ファレンタイン・ボス(1875-1955)(ピアノ)
マック・ハレル(1909-1960)(バリトン) 録音:1949年頃
バッハ(1685-1750):
平均律クラヴィーア曲集第1巻 から 前奏曲とフーガ嬰ハ長調 BWV849
ウィレム・アンドリーセン(1887-1964)(ピアノ) 録音:データ記載なし
バッハ/テオ・ファン・デル・パス(1902-1986)編曲:
オルガンのためのトッカータ ハ長調 BWV564 より アダージョ 録音:1955年
ショパン:マズルカ ヘ短調 Op.68 No.4 録音:1951年
テオ・ファン・デル・パス(1902-1986)(ピアノ)
ドヴォルジャーク(1841-1904)/ジョルジュ・ファン・レネッセ(1909-1994)
編曲:
スラヴ舞曲 Op.72 No.10 録音:1932年
ショパン:夜想曲変ニ長調 Op.27 No.2 録音:データ記載なし
ジョルジュ・ファン・レネッセ(1909-1994)(ピアノ)
モーツァルト(1756-1791):ピアノ・ソナタ第14番ハ短調 K.457 から 第3楽章
ハンス・ヘンクマンス(1913-1995)(ピアノ) 録音:データ記載なし
ショパン:バラード第1番ト短調 Op.23 録音:1937年
ショパン:ワルツ イ短調 Op.posth./華麗な大ワルツ イ短調 Op.34 No.2
ブラームス(1833-1897):ワルツ変イ長調 Op.39 No.15
録音:1980年頃、KRO(ラジオ放送)、「今週のワルツ」2回分の放送用
サス・ブンヘ(1924-1980):南米のリズムによる練習曲第6番(1974)
サス・ブンヘ(1924-1980)(ピアノ) 個人録音:1978年頃
バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻 から 前奏曲とフーガ ニ長調 BWV850
録音:1933年、Columbia
ブラームス:狂詩曲ト短調 Op.79 No.2 録音:1952年
ファニア・シャピロ(1926-1994)(ピアノ)
シューマン(1810-1856):子供の情景 Op.15 から
見知らぬ国々と人々から/鬼ごっこ/トロイメライ/むきになって
ブラム・ブレー(1927-2008)(ピアノ)
個人録音:1962年10月1日、VARA 1(ラジオ放送)(のエアチェック?)
ファン・バーレン(1929-1933):ウィレム・パイパーを記念するソナティネ
テオ・ブラインス(1929-1993)(ピアノ) 録音:1979年頃
マルガレート・クリル著「オランダのピアニストたち」(Bekking & Blitz 刊)
に合わせて制作された歴史的音源CD。(*)(ピアノロール再生)以外モノラル録音。

NMICD 12990 2枚組 ¥2450
(WVH 271-272)
セルゲイ・ボルトキェヴィチ(1877-1952):ピアノ作品集 Vol.1
3つの小品 Op.24(1922)(+)/小説 Op.35(1928)(+)
3つの小品 Op.6(1908)(*)/ソナタ第2番 Op.60(1942)(*)
前奏曲 Op.66(1946)(*)/メヌエット Op.6(1907)(*)
7つの前奏曲 Op.40(1931)/四分の三拍子で Op.48(1932)(+)
6つの前奏曲 Op.13(1910)(+)/6つの抒情的前奏曲 Op.11(1909)(*)
クラース・トラプマン(ピアノ)
録音:2002年8月11日、ロッテルダム(オランダ)
セルゲイ・ボルトキェヴィチはラフマニノフ、スクリャービン、メトネルらと
同世代のロシアの作曲家・ピアニスト。ペテルブルク音楽院でリャードフに師
事した後ドイツのライプツィヒ音楽院に留学。その後もドイツにとどまりピア
ニストとして演奏活動を開始、1904年よりベルリンのクリントヴォルト=シャ
ルヴェンカ音楽院での教職にも就きましたが、1914年の第一次大戦開戦により
自宅軟禁の後ロシアへの帰国を余儀なくされました。1917年、ロシア革命が勃
発しボルトキェヴィチは亡命、イスタンブル滞在を経てウィーンに移住、市民
権を経て定住しこの地で亡くなりました。
同世代のロシアのコンポーザー・ピアニストに比べ知名度がかなり低かったボ
ルトキェヴィチですが、近年再評価の機運が高まっています。ボルトキェヴィ
チの研究者でもあるオランダのピアニスト、クラース・トラプマンによる一連
の録音はその資料的価値も見逃せません。(*)初録音、(+)初全曲録音と表示さ
れています。
ERASMUSレーベルの受託制作盤のため、外装の規格番号表示が「WVH 272-272」
となっております。

NMICD 10946 2枚組 ¥2450
セルゲイ・ボルトキェヴィチ(1877-1952):ピアノ作品集 Vol.2
4つの小品 Op.65(1947)/印象 Op.4(1907)(+)/10の練習曲 Op.15(1911)(+)
ソナタ第1番 Op.9(1909)/バラード Op.42(1931)/悲歌 Op.46(1932)
3つのワルツ Op.27(1924)/子供時代 Op.39(1930)(*)
4つの小品 Op.10(1909)(+)/リリカ・ノーヴァ Op.59(1940)
クラース・トラプマン(ピアノ)
録音:2004年10月5日、ブレダ(オランダ)
(*)初録音、(+)初全曲録音と表示されています。

NMICD 11778 2枚組 ¥2450
セルゲイ・ボルトキェヴィチ(1877-1952):ピアノ作品集 Vol.3
嘆きと慰め Op.17(1914)/マリオネット Op.54(1938)(*)
3つの小品 Op.12(1910)(*)/4つの小品 Op.3(1904)
私の子供時代より Op.14(1911)(+)/10の前奏曲 Op.33(1926)
クラース・トラプマン(ピアノ)
録音:2006年1月22日、ブレダ(オランダ)
(*)初録音、(+)初全曲録音と表示されています。

NMICD 13172 ¥2080
セルゲイ・ボルトキェヴィチ(1877-1952):
ピアノ協奏曲第2番(左手のための)Op.28(1923)
ピアノ協奏曲第3番ハ短調 Op.32(1927)
ステファン・ドニガ(ピアノ)
ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団
ダフィート・ポルセライン(指揮)
録音:2008年6月9-13日、オストラヴァ(チェコ)、
ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団コンサートホール
両曲とも初録音と表示されています。第2番は第一次大戦での戦傷により右腕
を失ったピアニスト、パウル・ウィトゲンシュタイン(1887-1961)の委嘱に応
えて書かれた作品。第3番はボルトキェヴィチのオーストリア市民権獲得に尽
力したロシア出身のピアニスト、パウル・デ・コンネ(1874-1959)に献呈され
た作品。ルーマニアのピアニスト、ステファン・ドニガ(1979年生まれ)が熱
演を聴かせます。

NMICD 11645 ¥2080
オランダ領東インドのクラシカル歌曲集(1890-1949)
パウル・セーリヒ(1876-1945):
マレー語の叙事詩による3つの歌 Op.23/愛の歌 Op.58
愛の歌(Krontjong Pandanのマレー語の歌)Op.25
コンスタント・ファン・デ・ワル(1871-1945):
6つのマレー語の歌 Op.6 から 4曲/新しい2つのマレー語の歌 Op.37
熱帯の夜 Op.13/ムハンマドの祈り(Sembahjang kapada Toehan)Op.9
ベルナルト・ファン・デン・シヒテンホルスト・メイエル(1880-1983):
Stemmingen Op.6 から 2曲/寺院にて Op.3 から 2曲
フランス・ウィーマンス(1899-1939):Wijzangen から 2曲
リンダ・バンダラ(1881-1945):An Java
パウル・セーリヒ:Pantuns Op.36 から 5曲
レナーテ・アーレンス(ソプラノ)
ヘンク・マーク・ファン・ダイク(ピアノ)
録音:2005年4月4-6日、ブニク(オランダ)、村の教会
オランダ領東インド(旧オランダ植民地、ほぼ現在のインドネシア)で活躍した
オランダ人作曲家たちの歌曲という極めて珍しいレパートリーを収録。




<LIESBETH HOPPEN>
オランダのチェンバロ奏者で、作曲家テオ・ブラインス(1929-1993)の未亡人
であるリースベト・ホッペンの自主制作盤。オランダ音楽学会が事実上の発売
元となっているため、弊社はNMI規格の形で管理いたします。外装に規格番号
表示がございません。ご了承ください。

NMICD 17807 4枚組 ¥2700
J・S・バッハ(1685-1750):平均律クラヴィーア曲集 BWV846-893
リースベト・ホッペン(チェンバロ)
録音:スタジオ・フラスラント、時期の記載なし 発売:2003年
使用楽器:1977年、ニコ・ファン・デル・ワールス製(モデル:ドゥルケン)





<HAAGS GEMEENTEMUSEUM>
オランダのハーグ市立博物館の自主制作盤。

HGMCD 03 ¥1550
1794年ルイ・ドゥルケン製グランドピアノ
ハイドン(1732-1809):ピアノ・ソナタ変ホ長調 Hob.XVI:49
ベートーヴェン(1770-1827):ピアノ・ソナタ第1番ヘ短調 Op.2 No.1
モーツァルト(1756-1791):
ロンド イ短調 K.511/ピアノ・ソナタ第16番(第17番)変ロ長調 K.570
スタンレー・ホーホラント[スタンリー・ホッホランド](フォルテピアノ)
録音:1988年、ハーグ市立博物館(オランダ)
使用楽器:1794年、ルイ・ドゥルケン製
オランダの名フォルテピアニスト、スタンレー・ホーホラント(1950年生まれ)
がハーグ市立博物館所蔵のオリジナル楽器を演奏。同博物館内での販売用に制
作されたもので、このたびオランダ音楽学会を通して入手できるようになりま
した。




<ERASMUS>
1990年代まで活動していたオランダのレーベル。すでに全点が廃盤となってお
り、弊社で扱うのは以下の1点のみで、オランダ音楽学会の在庫完売を以って
供給終了となります。

WVH 085 ¥1550
ヤン・ピーテルスゾーン・スウェーリンク(1562-1621):チェンバロ作品集
それは軍神マルス/トッカータ第15番ニ短調/私はライン川を渡って
ヘクサコルド・ファンタジア/モーレ・パラティーノ
フィリップスのパヴァーヌ/気狂いシメン(*)
イングランドのフォーチュン(*)/涙のパヴァーヌ(*)/大公のバッロ
半音階的ファンタジア/緑の菩提樹の下で/私の青春は過ぎ去り
ピーター=ヤン・ベルダー(チェンバロ(*以外)、スピネット(*))
録音:1993年3月、ハーグ市立博物館(オランダ)
使用楽器:1639年、アントワープ、アンドレアス・リュッケルス製(*以外)
1589年、ヴェネツィア、ジョヴァンニ・チェレスティーニ製(*)
今をときめくピーター=ヤン・ベルダー(1966年生まれ)の若き日の録音。ハー
グ市立博物館所蔵のオリジナル楽器を演奏したものです。

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11-11 No.21-1

2011年11月22日 15時14分42秒 | Weblog
<ALBANY>
TROY1280 ¥1980
ウィリアム・シューマン(1910-1992):
(1)アメリカ祝典序曲
(2)《自由の歌》-ウォルト・ホイットマン「草の葉」によるカンタータ
(世界初録音)
(3)混声合唱とソプラノのための前奏曲
(4)アメリカン・カンタータ《自由の地に》-バリトン、合唱と管弦楽のための
(1)(2)(4)イアン・ホブソン指揮シンフォニア・ダ・カメラ
(2)(4)リカルド・ヘレーラ(Br)、イリノイ大学合唱団&オラトリオ協会、
(3)イングリッド・カミン(Sop)、
フレッド・ストルツフス(指揮)イリノイ大学合唱団
録音:2010年11月イリノイ大学クラナート・センター
アメリカの20世紀前半の保守陣営を代表する作曲家ウィリアム・シューマンは
ジュリアード音楽院の学長を勤める一方、交響曲を第10番まで発表するなど精
力的に活動した。《自由の歌》は1943年に創設されたピューリッツァー賞音楽
部門の第1回受賞作品。アメリカ祝典序曲もよく演奏される代表作。いずれも
明朗快活なアメリカン・スピリットに溢れた作品。

TROY1282 ¥1980
「噴火!」-低音金管楽器のための管弦楽作品抜粋集:
ブラームス:交響曲第4番より第4楽章コラール部分
ブルックナー:交響曲第8番よりフィナーレ
シベリウス:交響曲第2番よりフィナーレ
マーラー:交響曲第2番よりフィナーレ、第4楽章42小節
マーラー:交響曲第5番第1楽章11小節後
ワーグナー:ワルキューレの騎行、ラインの黄金より
ほか、ヒンデミット、ニールセン、ヴェルディ、サン=サーンス、
R.シュトラウス、レスピーギ、ベルリオーズ、ショスタコーヴィチ、
ラフマニノフ、チャイコフスキー、バルトーク、プロコフィエフ、
コープランド、全34トラック(トロンボーンとチューバが活躍する部分のみ)
ジェシカ・バズビー(Trb)、
リー・ロジャーズ(Trb)、
ジャヴィアー・コロマー(Trb)、
デイヴィッド・ボブロフ(バスTrb)、
ティモシー・バズビー(Tuba)
プロ・アマを問わずオーケストラを実際にやっている人は他の団体の演奏や
CDを聴いていても自分のパートばかりが気になってしまうものではないでしょ
うか。特に金管パートは音量も大きく効果も荘厳なため目立つのでそのパート
だけ聴きたい、弦楽も他のパートもいらない!という人にぴったりのCDです。
音大のキャンパスを歩いていると必ず聴こえてくる名曲傑作のパート練習みた
いな内容のCDをまじめに作っちゃいました。

TROY1274 ¥1980
ボリス・パパンドプロ(1906-91):ピアノ作品集
幻想的スケルツォ/ソナチネ/10の音楽的印象(それぞれの永続的な1分)
パルティータ/8つの習作
ニコラス・フィリップス(Pf)
ボリス・パパンドプロ(1906-91)はクロアチアの作曲家。指揮者としても活躍し
クロアチア国立歌劇場、クロアチア放送交響楽団の音楽監督を勤め20世紀クロ
アチア音楽界の発展に尽力した。作品は歌劇、管弦楽、室内楽など440曲以上
を残した。マタチッチが演奏した作品がCD化され話題になったこともあった。
作品はリスト、ドビュッシー、バルトーク、ハチャトリアン等ロシア音楽の影
響を感じさせつつクロアチア民謡を取り入れた独自の個性を持つ。ピアノ作品
だけでアルバムが作られるのは大変珍しい。

TROY1275 ¥1980
レオン・カーシュナー(キルヒナー)(1919-2009):管弦楽作品集
(1)管弦楽のための音楽(1969)
(2)《リリー》(1973)-ソプラノと室内管弦楽のための
(3)ピアノ協奏曲第1番(1953)
(1)レオン・カーシュナー(指揮)元ハーヴァード室内管
(2)ダイアナ・ホーグランド(Sop)、
ジェームズ・バスウェル(Vn)、今井信子(Va)、
ローレンス・レッサー(Vc)、ポール・ダンケル(Fl)、
リチャード・ストルツマン(Cl)、A.フォーゲル(Ob)、
A.ヘラー(Fg)、ロバート・ラウチ(Hr)、
A.ベアード(Perc)、L.ホランダー(チェレスタ)、
レオン・カーシュナー(Pf&指揮)
(3)レオン・カーシュナー(Pf)、
ディミトリ・ミトロプーロス指揮
ニューヨーク・フィル
録音:(1)1992年7月、(2)1973年8月、
(3)1956年2月24日ニューヨーク・コロムビア・スタジオ(モノラル)
レオン・カーシュナーはニューヨーク出身でカリフォルニア大学ロサンジェル
ス校でブロッホとシェーンベルクに師事、その後セッションズにも師事した後
ハーヴァード大学で長らく教鞭を執っていた。作風は12音技法を主軸とする前
衛音楽でアメリカ国内ではエリオット・カーターと双璧に目される。彼の音楽
はアメリカの現代音楽作曲家にありがちなハリウッド流の安手な表現との折衷
に陥ることもなく、ヨーロッパ前衛にも勝る厳しい表現と品格を備えている。
カーシュナーの自作自演ピアノによるミトロプーロスの現代音楽の演奏が聴け
るのも貴重。

TROY1268 ¥1980
「サムシング・トゥ・シング・アバウト」
-ジャズ・アレンジで聴くアメリカ現代音楽
秋に(C.アイヴズ)/街の王女(P.チハラ)
フォート・トライイオン・パーク(J.コリリアーノ)/レイラの歌(J.アダムズ)
アクロスティック・ソング(D.デル・トレディチ)
リリー(レオン・カーシュナー)/ソフィー・ローズ・ロザリー(W.マルサリス)
柳の木の下で(S.バーバー)/ほか全18曲
リサ・カーシュナー(Vo)、
S.アーヴィ(A-Sax)、W.シンメル(アコーディオン)、J.ファン(Pf)、
X.デイヴィス(Pf)、D.ブルーノ(ベース)、V.アーチャー(ベース)、
R.ジャクソン(Gtr)、W.ジョーンズ3世(Drm)
録音:2010年10月、DDD
一聴して驚きました!収録曲目だけ見ると「アメリカの作曲家による歌曲集な
んだな」と思いますが、聴いて唖然!お洒落なジャズ・アレンジが施してある
のです。現代音楽の作曲家の歌曲といっても無調ではないので、こうしたアプ
ローチが可能なのでしょうが、それにしてもこんなことしていいの!?という
感じ。アメリカ現代音楽の父アイヴズからバーバー、コープランド、ミニマリ
ストの人気作曲家ジョン・アダムズまで、小編成のバンドに女性ヴォーカル
(作曲家レオン・カーシュナーの娘とのこと。もちろん父親の曲も収録)のアレ
ンジはニューヨークの秋とはこんな感じかと思うような抜群のセンスです。
因みにジャズ・トランペットの貴公子ウィントン・マルサリスの曲も入ってい
ます。

TROY1296/97 2枚組 ¥3960
ドン・デイヴィス:
歌劇《リオ・デ・サングレ》全3幕
ジョセフ・レシーニョ指揮
ミルウォーキー交響楽団
フローレンタイン・オペラ・カンパニー&合唱団
録音:2010年10月22-24日ライヴ(ミルウォーキー)
ドン・デイヴィスは映画音楽の作曲家として著名でマトリックス三部作、ジュ
ラシック・パークIIIなどヒット作を連発している。いわゆるシリアスな作品
も発表しており、このオペラでは映画で培った多様で豊かな表現が駆使されて
いる。アメリカ南西部の人間模様を描いた内容で21世紀のヴェルディはかくや、
を思わせる音楽である。

TROY1290 ¥1980
ポール・チハラ(b.1938)の音楽
(1)チハラ:
ヴァイオリン、クラリネットと管弦楽のための協奏曲「愛の音楽」(1997-2010)
(2)チハラ:デュオ・コンチェルタンテ(1986)
(3)チハラ:2つの映像(2009)
(4)ガーシュイン(チハラ編):エンブレイサブル・デュオ(1986)
(5)チハラ:2つのエリントン弦楽四重奏ファンタジー(1984)
(1)アリッサ・キム(Vn)、ゲーリー・グレイ(Cl)、
カーク・トレヴァー指揮
スロヴァキア放送響、
J.モーゼス(クレッツマーCl)、D.マシェク(A.Sax)
(2)(4)アニ・カヴァフィアン(Vn)、ポール・ニューバウアー(Va)
(3)アンソニー・コスタ(Cl)、ティム・デイトン(Va)、エンリコ・エリシ(Pf)
(5)ハーレム弦楽四重奏団
チハラはシアトル出身の日系アメリカ人でパリでN.ブーランジェ、ベルリンで
ペッピング、タングルウッドでG.シュラーに師事した。ロサンジェルス・フィ
ル、クリーヴランド管などから多数の委嘱を受けるほか、映画音楽も数多く手
掛けるアメリカ作曲界の重鎮的存在。また映画「タイタニック」の音楽を担当
したJ.ホーナーの師でもある。ここに収められた二重協奏曲《愛の音楽》はク
ラリネットがジャズを、ヴァイオリンがヨーロッパの音楽を奏で、ともに歩み
寄ったり拮抗しつつ管弦楽がそれを大きく包み込む、というガーシュインとベ
ルク(因みにガーシュイン渡欧時、二人は出会っている)が融合したような面白
い曲。「2つの映像」では山田耕筰の「赤とんぼ」が引用されて己の出自を回顧
する。ほかにガーシュイン、エリントンへのオマージュ的作品もあって終始飽
きることがない。

TROY1204 ¥1980
(本,SACDハイブリッド&ブルーレイ・ディスク付)
ヒマラヤにおけるセッションVol.1「失われたピアニスト/行き過ぎと言い訳」
ショパン:夜想曲Op.27-2、前奏曲Op.28-15/ドビュッシー:水の反映
サティ:サラバンド第3番/ラフマニノフ:楽興の時Op.16-5/リスト:風景
コープランド:田舎道を下って/リスト:ため息、夕べの調べ
ショパン:子守唄/ドビュッシー:月の光/リスト:コンソラシヨン
ピーター・ハルステッド(執筆/ピアノ)
ハルステッドはアメリカの作家でピアニスト。世界各地の辺鄙な所でピアノを
演奏することが彼の長年の夢で、これまで冬のアラスカ・チュガチ山脈山中
(標高2000m弱地点)で演奏したことがあり、このディスクではなんとヒマラヤ
山中での演奏が収録されている。作家でもある彼は130ページにも及ぶブック
レットというよりは本を執筆。これはCD付の本(英語のみ)という体裁。なお演
奏の方はなかなかの腕前だが、プロのピアニストとしてはやや難あり?で本職
が作家であることと演奏している場所が場所だけに(おそらく手がかじかんで
いるであろう)その勇気とロマンと洒落っ気を買って頂きたい内容。
ブルーレイ・ディスクは動画ではなく高音質・マルチチャンネルの音声を収録、
画面は静止画像のみ。SACDとブルーレイ・ディスクは同じ内容。

TROY1260 ¥1980
「グラス・ビード」
(1)ジェームズ・A・ベッケルJr.:グラス・ビード・ゲーム(1997)
(2)スコット・マッカリスター:黒い犬
(3)デヴィッド・マスランカ:
トロンボーンとウィンド・アンサンブルのための協奏曲
アラバマ・ウィンド・アンサンブル
(1)(3)ケネス・オゼロ指揮、
(2)ランドール・コールマン指揮、
(1)チャールズ・スニード(Hr)、(2)オシリス・J・モリーナ(Cl)、
(3)ジョナサン・ウィテイカー(Trb)、
録音:アラバマ大学、
アラバマ・ウィンド・アンサンブルはアラバマ大学音楽学部の学生で組織され、
吹奏楽の世界では既に確固とした地位を築いており、アメリカ国内のみならず
イギリスへも演奏旅行を行っている。デヴィッド・マスランカのトロンボーン
協奏曲を始めとしてアメリカの吹奏楽界でよく知られた作曲家の作品を収録。

TROY1261 ¥1980
アラン・ブランク(b.1925):サクソフォンのための作品集
(1)雑録/(2)5つのスケッチ/(3)耳の情景
(4)線描画/(5)序奏と7つのビネットと集結部
(1)アロイ・サクソフォン四重奏団、
(2)(4)(5)ビル・パーコンティ(A.Sax)
(3)アイダホ・サクソフォン三重奏団、
(5)パトリック・マクナリー(Cb)
ブランクはジュリアード音楽院で作曲と指揮を学び、ヴァイオリンの名手でも
あることからピッツバーグ響でヴァイオリン奏者としても活動、西イリノイ州
立大学で教鞭を執る作曲家。サキソフォン・アンサンブルのために書かれたこ
の作品集はジャズと無調が違和感なく折衷され、洗練された香りを湛えている。

TROY1262 ¥1980
「時の本」-ジェレミー・ギル作品集
ジェレミー・ギル:
(1)時の本(2007)/(2)ヘリアン(2009)
(1)ピーター・オース(Pf)、
(2)ジョナサン・ヘイス(Br)、ジェレミー・ギル(Pf)
録音:2010年
ギルの作品はアメリカ、イギリスで盛んに演奏されており、またピアニストと
して現代音楽を得意として活躍している。作品はメシアン、ジョージ・クラム
を思わせる色彩と圧倒的なエネルギーを持っている。

TROY1263 ¥1980
「デヴィッド・ダイス(b.1972、David Dies):室内楽作品集」
歌の庭-無伴奏チェロのための/ロルカ歌曲集
パーシケッティの主題によるダンス変奏曲/ウン(ビー)モ
Kai-'r/xhqt(i)s/祈る人と瞑想/白いお茶/参照点/耳鳴り
ジェイクブ・オムスキ(Vc)、
ジュディス・ケロック(Sop)、
クリストファー・テイラー(Pf)ほか
ダイスは民族的要素と新ロマン主義を折衷した作風を持つ若手作曲家。ロルカ
歌曲集は代表作。

TROY1264 ¥1980
ジョージ・エドワーズ(b.1943):作品集
(1)島はノイズに満ちている
(2)スワベ・マリ・マーニョ
(3)弦楽四重奏曲第2番
(4)チェコ化されたスウィング
(5)ホルン、ヴァイオリンとピアノのための三重奏曲
(1)ジェフリー・ミラースキー指揮マンハッタン・シンフォニエッタ、
(2)(4)(5)スティーヴン・ゴスリング(Pf)、
(3)ジャック四重奏団、
(5)P.プライドモア(Hr),アーロン・ボイド(Vn)
録音:2009年
ジョージ・エドワーズはオバーリン大学で学び、タングルウッドではクーセ
ヴィッツキー作曲賞を受賞、現在はマサチューセッツ工科大学内の音楽部門で
教鞭を執っている。作風は12音技法に基づくものでウェーベルンの影響のもと、
繊細で静謐な中に豊かな色彩を兼ね備えている。アメリカ東海岸の正統的前衛
音楽だが、厳しい表現の中にもクリスタルのような抒情がきらめく。

TROY1265 ¥1980
トーマス・パサティエリ(b.1945):
歌劇「我々みんなに、神の祝福あれ!」※世界初録音
-チャールズ・ディケンズ原作「クリスマス・キャロル」に基づく
ジョン・ナードリロ指揮ケンタッキー大学歌劇場、ディカポ歌劇場
録音:2010年
パサティエリは十代でN.ブーランジェに作曲を師事、16才でジュリアード音楽
院に入学した。数多くのオペラを作曲しており、メノッティの流れを汲む親し
みやすい作風としてアメリカでは人気がある。この歌劇はチャールズ・ディケ
ンズの有名な「クリスマス・キャロル」を原作とした楽しいクリスマス・オペ
ラ。

TROY1266 ¥1980
「ダーウィンの夢」-エリオット・シュワルツの音楽
エリオット・シュワルツ(b.1936):
(1)弦楽四重奏曲第2番「ルイーズとアーロンのために」
(2)夏の旅(海上からの日の出/黄昏が来た)
(3)ダーウィンの夢(電子音楽)
(1)ボロメオ弦楽四重奏団、
(2)E.シュハン(Fl)、A.シュハン(Hr)、
(2)スティーヴン・ピーターソン指揮
イサカ大学ウィンド・アンサンブル、(3)電子音楽
録音:2008年
エリオット・シュヴァルツはコロンビア大学で学び、現在はオハイオ州立大学
で教鞭を執っている。12音技法を基本とした厳格な前衛音楽だが、聖歌など、
調性音楽を部分的に引用するなど、チャールズ・アイヴズ的な側面も持ってい
る。

TROY1267 ¥1980
「天と地の炎」-セオドア・ウィプラッドの音楽
セオドア・ウィプラッド(b.1958):
(1)第二の天国のホザンナ
(2)弦楽四重奏曲第1番《火の精製》
(3)ジョージア・ソング・ソング
(4)サクソフォン四重奏曲
(1)カーク・トレヴァー指揮ボフスラフ・マルティヌー・フィル、 
(2)チョンピ四重奏団
(3)ダリル・タイラー(Ten)、ティム・ライズ(ソプラノSax)、
マリア・コーリー(Pf)、
(4)ファイヴ・レター・フォー
録音:1999-2008年
セオドア・ウィプラッドはハーヴァード大学で作曲をデル・トレディチに師事
した後、アスペン音楽祭でバーナード・ランズ、ジェイコブ・ドラッグマンと
共に仕事をし影響を受けている。彼の音楽はモード、調性、無調などを自由に
折衷したアグレッシヴかつイマジナリーなもの。弦楽四重奏曲第1番《火の精
製》は民謡的な旋律素材が幾重にも絡み合って、燃え立つ炎のようなイメージ
を作り出す。

TROY1270 ¥1980
ドナルド・クロケット(b.1951):
暗闇の中で笛を吹く(1999)/内陸追跡(2001)
ウェット・インク(9楽器版)(2009)/現存(1997)
ドナルド・クロケット指揮XTET(室内アンサンブル)
録音:2008-2010年
ドナルド・クロケットはロサンジェルス室内アンサンブル、パサデナ室内管弦
楽団のコンポーザー・レジデンスの他、ロサンジェルス・フィル、クロノス四
重奏団、アルディッティ四重奏団、ヒリアード・アンサンブルなどのために多
くの作品を作曲している。彼の作風はミニマル的な音の持続のなかに様々な音
のイヴェントが次から次へと移り変わるというものでストラヴィンスキー、コ
ープランドのような20世紀の古典からジョン・アダムズらの自由なミニマリズ
ムの影響を広範に受けている。軽く弾ける心地よいポップな音と繊細で色彩豊
かな美しい音の移ろいに耳を奪われる。

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11-11 No.21-2

2011年11月22日 15時14分14秒 | Weblog
TROY1271 ¥1980
エリック・エワゼン(b.1954):フルートを含む室内楽作品集
(1)フルート・ソナタ第1番/(2)モザイク
(3)ブリッジハンプトン組曲
(4)シースカイ歌曲集
マリヤ・マーティン(Fl)、
(1)(4)ジェウォン・パク(Pf)、(2)P.コルケイ(Fg)、
(2)(4)片岡綾乃(Perc)、(3)J.ミルズ(Vn)、D.ファリーナ(Va)
(4)スーザン・ナルッキ(S)、A.サスマン(Vn)、C.ブレイ(Vc)
エリック・エワゼンはクリーヴランド出身でジュリアード音楽院でミルトン・
バビット、サミュエル・アドラーらに師事。吹奏楽器のための作品を中心に全
米で演奏されている。作風は師事した師匠の作風とは対照的でコープランド、
時にはフォーレを思わせる穏健で喜遊曲的な性格を持ち、親しみやすい。

TROY1272/73 2枚組 ¥3960
リー・ホイビー(1926-2011):歌劇《夏と煙》
S.オズグッド指揮マンハッタン音楽院歌劇場
テネシー・ウィリアムズの同名の演劇を原作とするオペラ。ホイビーはデンマ
ーク系アメリカ人で後期ロマン派風の耽美的なオペラ。

TROY1276 ¥1980
「スティル・ライフ」-現代のサクソフォン音楽
アンドルー・シンプソン:黄金の予言/D.アムラム:プロローグとスケルツォ
ネイサン・リンカーン=デクサティス:シャドウ・リミックス
マシュー・ヴァン・ブリンク:アルト・サキソフォン・ソナタ
アンドリアン・ペルトゥート:偉大な一歩
ノア・ゲッツ(Sax)、
アンドルー・シンプソン(Pf)
ノア・ゲッツはワシントンDCを拠点にジャズとクラシック双方の演奏活動を行
っている。現代作品の初演も意欲的でアーロン・ジェイ・カーニスの作品も
度々初演している。ここに収められた作曲家はヨーロッパ前衛系(シンプソン)
から抒情系(デイヴィッド・アムラム)、電子音楽ノイズ系(リンカーン=デク
サティス)、ポスト・ミニマル系(ヴァン・ブリンク)、ゲーム音楽系?(ペル
トゥート)など様々なスタイルが楽しめる。

TROY1277 ¥1980
「心の歌とオーデュボン」
カーヴァー・ブランチャード:
イルカ、私は一人で目覚めた、鳥の踊りとトッカータ
バルトーク:ルーマニア民族舞曲より
フォスター:ケンタッキーの我が家、金髪のジェニー/民謡:天国/ほか全33曲
カーヴァー・ブランチャード(Vo、リュート)
録音:2011年
カーヴァー・ブランチャードは1943年生まれのリュート奏者兼ヴォーカリスト。
ALBANYからすでに3枚のアルバム「子守歌と舞曲集」(TROY048)、「解放された
リュート」(TROY083)、「哀歌、浮かれ騒ぎ」(TROY086)がリリースされている。
前作同様ルネサンス音楽、トラッド、フォスターの歌曲、アメリカ民謡などを
表情豊かに歌い、演奏している。リュートをこれほど豊かに親しみやすく聴か
せるアーティストは少ないだろう。時にエリック・クラプトンばりにはじけた
曲もあって楽しめる。

TROY1278 ¥1980
C.カーティス=スミス:
(1)黄金はわが花々
(2)南北戦争歌曲集
(1)カーメン・ペルトン(Sop)、ジャン・オパラック(Br)、
ジョー・ミラー(指揮)室内アンサンブル
(2)メアリー・ボンハグ(Sop)、C.カーティス=スミス(Pf)
カーティス=スミスはタングルウッド音楽祭でクーセヴィッツキー賞を受賞の
ほか、ロックフェラー、グッゲンハイム財団より多くの支援を受けるアメリカ
の重鎮的作曲家。収録作品は歌曲というより室内オペラに近い。無調と素朴な
民謡調の旋律が混在する独特の音楽。

TROY1279 ¥1980
「ホルヘ・マルティン:チェロ作品集」
ホルヘ・マルティン(b.1959):
(1)チェロ・ソナタ「4つの高貴な真実」
(2)記憶(無伴奏チェロのための)
(3)3つの夜想曲/(4)古着/(5)ハリウッド変奏曲
イェフダ・ハナミ(Vc)、
(1)(3)(5)ウォルター・ポンス(Pf)、
(4)ウィリアム・シンメル(アコーディオン)、アーティ・ディクソン(Perc)
マルティンはキューバ出身で6歳に家族でアメリカに移住、イェール大学とコ
ロンビア大学で作曲を学んだ。歌劇、管弦楽ほかあらゆるジャンルの作品を発
表している。作風は激しいリズムと骨太な旋律がラテンの血の濃さを感じさせ、
時にストラヴィンスキー、ヒナステラ、レブエルタス、ピアソラを思わせる。

TROY1281 ¥1980
「ラインズ」-20世紀チェロ作品リサイタル
(1)ブロッホ:無伴奏チェロ組曲第3番/(2)セッションズ:6つの小品
(3)ジョン・ハービソン:無伴奏チェロ組曲/(4)ルトスワフスキ:重く
(5)スティーヴン・スタッキー:対話/(6)アンドルー・ワゴナー:名前
(7)アンナ・ウィースナー:実現可能な物語
(8)ナディア・ブーランジェ:3つの小品/(9)エリオット・カーター:案出
キャロライン・スティンソン(Vc)、
(4)モリー・モルコスキ(Pf)
録音:2009年
スティンソンはジュリアード音楽院で芸術博士号を取得した若手チェリストで
艶のある音色、ダイナミックな音楽作り、確かな技術で注目の存在。レパート
リーは幅広いがとりわけ現代音楽に意欲的に取り組み、作曲家への委嘱も行っ
ている。ブロッホ、ルトスワフスキの演奏は圧巻。大変な才能である。

TROY1283 ¥1980
「静けさと変化」-ジョン・アイルウォード作品集
ジョン・アイルウォード:
静けさと変化(Fl,Cl,Vn,Vc,Pf,Perc)/出発の映像(Va,Pf)
《野生の菖蒲》からの歌曲(Sop,Vn,Vc,Cl,Perc)/相互協定(Vn,Vc)
マティアス・ピンチャー指揮
イースト・コースト・コンテンポラリー・アンサンブル
録音:2009年
アイルウォード(生年は不明、若手?)はハーヴァード大学で作曲を学び、ISCM
(国際現代音楽協会)に入選後、様々な音楽祭で作品を発表している。作風はブ
ーレーズ以後のヨーロッパ・ポスト・セリエリズムの様式で書かれており、
ウェーベルンを起源とするぽつぽつとした点描画のような筆致、ブーレーズば
りのきらきらとした色彩感が耳に心地よい。KAIROSでお馴染の前衛作曲家ピン
チャーによる指揮。

TROY1285 ¥1980
「スネル・セッションズ」
デイヴィッド・ヘイニック(b.1954):カマキリ
ウィリアム・オルブライト(1944-1998):ソナタ
ジークフリート・カルク=エラート(1877-1933):熱情ソナタ
ガブリエル・フォーレ(1845-1933):ヴォカリーズ・エチュード
デニス・ベダール(b.1950):幻想曲
ロベルト・ムチンスキ(1929-2010):ソナタ
クリストファー・クレヴィストン(Sax)、
ハンナ・グルーバー(Pf)
クリストファー・クレヴィストンはソリストとしてデトロイト響、インディア
ナポリス響などとも共演するほか、自らサキソフォン・アンサンブルを組織し
た活動も行っている。ヨーロッパ前衛のスタイルで書かれたヘイニック作品、
後期ロマン派から無調までを取り込んだエラルト作品、ザクザクと小気味よい
ジャズ風のリズムが特徴のムチンスキ作品など個性派作品が揃っている。

TROY1286 ¥1980
「花々」-ゲーリー・スマート(b.1943):自作自演ピアノ作品集
ピアノとラジオのためのファンファーレ/花々(I-VII)/内部
4人のアメリカの画家(デ・クーニング、ロスコ、ポロック、
フランンケンザーラー)
線描画/黒と白のなかで/3人のアメリカの詩人(ジンマー、オリヴァー、
コリンズ)/ほか全25曲
ゲーリー・スマート(Pf)
スマートは作曲家以外にピアニストでジャズの演奏活動もしているが、ここに
収録された作品はいずれもクラスターなどを含む無調作品で絵画や詩から触発
された極めて奔放な作品である。《4人のアメリカの画家》の中の「ポロック」
ではポロックの代名詞であるドリッピングなどのアクション・ペインティング
を鍵盤上で再現しようとしているところが面白い。

TROY1287 ¥1980
「ロッキー・ストリーム」-ポール・オスターフィールドの音楽
ポール・オスターフィールド(b.1973):
ディヴェルティメント(Cl,Sax,Fg,Trp,Pf,Cb)/愛の歌(Ten,Pf)
クレーの抽象画(Cl,Gtr)/ウォルト・ホイットマンのアメリカ(Ten,Pf)
ロッキー・ストリーム(Fl,Ob,Cl,Sax,Trp,Trb)
ポール・オスターフィールド指揮アンサンブル
録音:2009年
オスターフィールドはオハイオ出身の若手作曲家で作品はクリーヴランド管弦
楽団でも演奏されている。作風はセリー、無調の中に静かな叙情が漂う。

TROY1288 ¥1980
「ザ・フォッグ・プロジェクト」
カリム・アル=ザンド(b.1970):パターン・プレリュード第2巻、第3巻(2009)
ジョセフ・デンジャーフィールド(b.1977):残骸(2009)
ティム・サリヴァン(b.1971):壊れやすい空間(2009)
ルーク・ダーン(b.1976):痕跡(2009)、下降線(2006)
ブルース・ベネット(b.1968):回路図夜想曲(1997)
ライアン・フォッグ(Pf)
録音:2009年
ライアン・フォッグはアメリカ中西部の複数の大学で後進の指導に当たりつつ
現代音楽の普及に努めているピアニスト。60年代-70年代出身のアメリカの作曲
家の作品に焦点をあてた内容でいずれも厳しい前衛風の作品。そんな中ティム
・サリヴァン作品はメシアンの鳥の歌を思わせる楽しい曲。

TROY1289 ¥1980
「ザ・ピアノ・イン・チャイナ」-中国魂の発展と表現
アレクサンダー・チェレプニン(1899-1977):演奏会用練習曲Op.52
ホア・ルティチン(賀緑汀,1903-1999):野牛少年の笛
リ・インハイ(1927-2007):日没の歌
タン・ドゥン(譚盾,b.1957):7つの水色の記憶
チュ・ワンホワ(b.1941):ジャスミンの花
ジャン・ジャオ(張昭,b.1964):ピー・フアン
ジョナサン・グリーン(b.1964):鳳凰の生存様式における修練
ワン・ティエンシュウ(王天舒,Pf)
録音:2010年
シノワズリ(中国趣味)の影響を受けた西洋の作曲家と近代ヨーロッパの音楽を
吸収した中国の作曲家たちによるピアノ作品集。五音階が終始鳴り響くエキゾ
チックで楽しいアルバム。ピアノのシュンシュワ・ワンは2005年に北京国立ピ
アノ・コンクールに上位入賞以来、アメリカで博士号を取得、現在はアメリカ
と中国で演奏活動を行っている若手ピアニスト。

TROY1292 ¥1980
「イン・スタイル・オブ・・・」
(1)ロディオン・シチェドリン:アルベニスのスタイルで
(2)エレーナ・ルーサノーヴァ・ルーカス:トランペット小協奏曲
(3)ダニエル・ピンカム:トランペット・ソナタ
(4)エリック・エワゼン:トランペット・ソナタ
(5)テリー・R・エヴァーソン:24番目のアイデア
(6)グレゴリー・パスクッチ:スコットランド聖歌による瞑想曲
テリー・エヴァーソン(Trp)、
シエラ・ケーブ(Pf)、
(5)E.バーリン(Trp)、R.ケリー(Trp)、リチャード・ワトソン(Trp)、
ダナ・オークス(Trp)
(6)K.ブリツニク(Trp)、K.マロニー(Trp)、M.マッシュバーン(Trp)、
A.ホルダウェイ(バグパイプ)
エヴァーソンはアレンジ、作曲も手がけるトランペッター。レパートリーはバ
ロックから現代まで幅広い。ボストン・ポップスの演奏会にも度々出演、ニュ
ー・イングランド・ブラスのメンバーとしても活動している。

TROY1293 ¥1980
「アフリカのディアスポラの音楽第2集」
「レガシー」-アフリカ系アメリカ人作曲家によるヴァイオリン作品集
フランシス・ジョンソン:バーミンガムのコティヨン(1820)
ジョージ・モリソン:5つのヴァイオリン・ソロ(1947)
デイヴィッド・ベイカー:ジャズ組曲(1979)
オジー・カージャイル:ミクスト・フィーリング(2000)
チャド・サー・ウィック・ヒューズ:S.L.I.C.E(2009)
タミ・リー・ヒューズ(Vn)、
エレン・ボットーフ(Pf)
19世紀から現代までのアフロ・アメリカンの作曲家のヴァイオリン作品。作風
はブルース調、黒人霊歌風、純然たるヨーロッパ調など様々。ヴァイオリンの
タミ・リー・ヒューズもアフロ・アメリカンでソリストとしてアメリカ、ヨー
ロッパなどで活躍。いわゆる白系のヴァイオリニストには決して出せない旋律
の歌いまわし、ヴィヴラートなど独自の泣かせる表現が満載。

TROY1306 ¥1980
ラファエル・ルーカス:歌劇《告白》
ヒュー・マーフィ指揮パーチェス交響楽団、パーチェス音楽院歌劇場、ほか
録音:2011年5月14日、SUNY
プッチーニの「修道女アンジェリカ」の前編にあたる物語をオペラ化。プッチ
ーニの様式を意図的に模倣した部分もあり親しみやすい音楽。アメリカ国内ナ
ショナル・オペラ・アソシエーション2010-2012年度室内オペラ賞優勝作品。


<Brilliant Classics>
BRL 9246 ¥540
HOMMAGE A DEBUSSY
スペインとフランスの作曲家によるギター曲集
ファリャ:クロード・ドビュッシーの墓碑銘のための讃歌
ロドリーゴ:祈りと踊り-ファリャ讃歌
アンリ・ソーゲ:マヌエル・デ・ファリャの思い出への独白
トゥリーナ:ソナタOp.61/プーランク:サラバンド
タンスマン:組曲「カヴァティーナ」
ヴィラ=ロボス:エチュード第7番、第11番
イズハル・エリアス(Guitar)

BRL 9247 ¥540
ジョバンニ・カルーソ(1967-):ギターモザイク
ジョバンニ・カルーソ(Guitar)

BRL 94109 2枚組 ¥1080
Frescobaldi Edition Vol.10
フレスコバルディ:4声のファンタジア第1集
カンツォーナ・フランチェーゼ
ロベルト・ロレッジャン(Cemb、Org)

BRL 94257 ¥540
Handel Cantatas Vol.4
ヘンデル:カンタータ全集第4集
「クローリ、私の美しいクローリ」HWV.92、「それを思わないで」HWV.155、
「クローリ、愛らしいクローリよHWV.95、「甘いまどろみの中で」HWV.134、
「フィレーノは去ってしまった」HWV.128
マルコ・ヴィターレ指揮、コントラスト・アルモニコ




<CORNETTO>
COR 10034 ¥1850
ゴットフリート・フィンガー(1660-1723):
リコーダーと通奏低音のためのソナタ集
ソナタ ト短調 Op.3 No.4/エア/ソナタ変ロ長調 Op.3 No.3/ジグ
ソナタ ニ短調 Op.3 No.9/シベル[Sybell]ト長調
/ソナタ ヘ長調 Op.3 No.8
アルマンド/ロンド/ソナタ Op.3 No.10/ソナタ変ロ長調 Op.3 No.6
グラウンド ニ短調/ソナタ第3番ヘ長調/シャコンヌ ヘ長調
エルンスト・クビチェク(リコーダー)
ダニエル・ピルツ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
アンネマリー・ドラゴジッツ(チェンバロ)
アンドレアス・アーレント(テオルボ)
録音:2006年3月5-6日、オーストリア放送協会チロル支局スタジオ
フィンガーはモラヴィア(現チェコ共和国東部)出身でイギリス、ドイツで活躍
した作曲家。彼がリコーダーのために書いた楽曲は比較的平易とされています。
エルンスト・クビチェク(ウィーン生まれ)はアッフェッティ・ムジカーリ
(WINTER & WINTERレーベルに録音しているオーストリアのピリオド楽器アンサ
ンブル)の鍵盤楽器奏者。レオンハルト、アーノンクールらの薫陶を受けた彼
は、ルネ・クレマンシックに師事したリコーダー奏者でもあります。

COR 10035 ¥1850
Circulo(環) シャコンヌ、パッサカリア、フォリア
ステファノ・ランディ(1586-1639):
Homo fugit velut umbra(パッサカリア・デ・ラ・ヴィータ)
アンドレア・ファルコニエーリ(1585-1656):ラ・フォリア
不詳:La Mariagneta
フアン・アンラニェス(?-1649):A la vida bona(シャコンヌ)
タルクイニオ・メールラ(1595-1665):
Hor quel tempo di dormire(子守歌による宗教的カンツォネッタ)
不詳:あるグラウンドによるディヴィジョン(Paul's Steeple)
ジローラモ・フレスコバルディ(1583-1643):
Se l'aura spina/Cosi mi disprezzate(パッサカリアのアリア)
アンドワーヌ・ドルネル(1680頃-1755頃):
組曲ニ長調 から ゆっくりと-シャコンヌ-リゴドン
ロベール・ド・ヴィゼ(1650頃-1732頃):リュリ氏のアルルカンのシャコンヌ
ジョヴァンニ・バッティスタ・ヴィターリ(1632-1692):
パッサガッロ第2番 Op.7 No.7
バルバラ・ストロッツィ(1619-1677):Che si puo fare
マラン・マレ(1656-1728):
ヴィオル曲集第5巻 から ロンド・ル・トロワルール-シャコンヌ
タルクイニオ・メールラ:Su la cetra amorosa
マルコ・ウッチェリーニ(1603頃-1680):ベルガマスカによるアリア
ラ・ドゥシェーヌ
バルバラ・エルナンデス(歌、リコーダー)
リカルダ・ホルニヒ(テオルボ、ルネサンスリュート)
タチアナ・グレーフェ(リコーダー)
ウーヴェ・オルトマンス(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
録音:2011年1月30日-2月1日、シュトゥットガルト(ドイツ)、
メンヒフェルト、福音教会
オスティナート(繰り返される音型パターン)に基づく楽曲で構成されたアルバ
ム。ラ・ドゥシェーヌはハノーファー音楽大学とハンブルク音楽大学で出会っ
た4人のピリオド楽器奏者により1997年に創設されたアンサンブル。

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11-11 No.20-1

2011年11月19日 12時21分50秒 | Weblog
<NAXOS> 各1枚 ¥1000
8.572403
グリーグ:管弦楽作品集 第6集 弦楽オーケストラのための音楽・抒情組曲
1-2.2つの悲しい旋律 Op.34(傷ついた心/春)
3-4.2つのメロディ Op.53(ノルウェーの旋律/初めての出会い)
5-9.組曲「ホルベアの時代より」Op.40(前奏曲/サラバンド/ガヴォット/アリ
ア/リゴードン)
10-11.2つの抒情小品 Op.68(山の夕べ/ゆりかごの歌)
12-14.2つのノルウェーの旋律 Op.63(民謡風に/.牛飼いの歌と農夫の踊り)
15-18.抒情組曲 Op.54
(羊飼いの少年/ノルウェーの農民行進曲/夜想曲/小人の行進)
マルメ交響楽団
ビャルテ・エンゲセト(指揮)
NAXOSの人気シリーズの一つ、グリーグ(1843-1907)の管弦楽作品集の第6集で
す。汲めども尽きぬ北欧メロディの宝庫、今作も心洗われるような美音揃いで
す。この作品集のいくつかは、原曲がピアノ曲であったり、またノルウェーの
民族音楽に起源を見ることができます。最初に置かれた「2つの悲しい旋律」
は、もともと歌曲からの編曲で、「春」(過ぎし春)の哀切なメロディはとりわ
け有名ですが、この曲はノルウェイではしばしば葬儀の時にも奏されるもので、
原曲の歌詞は、年老いた人が、この世を去る前の最後の春を迎え、風景や暖か
い陽光に感謝の祈りを捧げている詩であることを知る人はあまりいないのでは
ないでしょうか?他のどの曲も、北欧の豊かな自然を感じさせる、ちょっと胸
が痛むものばかり。とびきりの弦の調べは、人の声をも凌駕します。

8.572658
ショスタコーヴィチ:交響曲 第6番&第12番
1-3.交響曲 第6番 ロ短調 Op.54
4-7.交響曲 第12番 二短調「1917年」Op.112
ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団
ヴァシリー・ペトレンコ(指揮)
いつもの如く、ペトレンコは容赦なくムダな贅肉を切り落としていきます。
残った部分は本当に美味しそうな赤身だけ。曲にまつわる(とされる)エピソー
ドに目を向ける暇もありません。第12番の最終楽章の開放的な音楽も、もしか
したら全く別の意味が込められているのかも。

8.572523
ブゾーニ:ピアノ協奏曲 Op.39
1.第1楽章 序奏と入祭唱/2.第2楽章 おどけた曲/3.第3楽章 厳粛な曲
4.第4楽章 イタリア風に(タランテラ)/5.第5楽章 賛歌
ロベルト・カッペッロ(ピアノ)/ルカ・マレンツィオ合唱団/ローマ交響楽団
フランチェスコ・ラ・ヴェッキア(指揮)
イタリアの作曲家、フェルッチョ・ブゾーニ(1866-1924)が書いた唯一のピアノ
協奏曲は、史上稀に見る破天荒なものでした。全5楽章、演奏時間は約80分、
そして終楽章には男声合唱が入るというこの曲、もちろんピアノ・パートは演
奏困難を極め、その上、曲もイマイチまとまりがなく、初演時ドイツの批評家
からは「イタリア的な要素が入ってる」と言われ、イタリアの批評家からは、
「ワーグナー風であり、終楽章もドイツ語だ」と批判される始末。歌詞はなん
とアラーの神を讃えていたりしますし・・・。日本では、その存在は知られて
いたものの、なかなか演奏される機会がなく、ようやく2001年になって、あの
超絶技巧で知られるアムランがようやく全曲初演を行ったというまさに珍曲中
の珍曲ですが、この多種多様なものが流布する現在では、とりわけ奇異な存在
と位置づける必要もありませんね。1976年、ブゾーニ国際ピアノコンクールで
優勝した真のブゾジーニ弾き、カッペッロの納得の演奏でどうぞ。

8.572666
アゼルバイジャンのピアノ協奏曲集
1-3.アミーロフ(1922-1984)&ナジーロヴァ(1928-):
アラビアの主題によるピアノ協奏曲(1957)
4-6.アディゲザロフ(1935-2006):ピアノ協奏曲第4番(1994)
7.トフィク・クリーエフ(1917-):ガイターギ-踊り(1958/1980)
8.バダルベイリ(1947-):ピアノとオーケストラのための「海」(1977)
9.バダルベイリ:スーシャ(2003)
ファルハド・バダルベイリ(ピアノ)…1-3.7.8
ムラド・アディゲルザルザーデ(ピアノ)…4-6
ジョアン・ロジャース(ソプラノ)…9
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
ドミートリー・ヤブロンスキー(指揮)
南コーカサス地方に位置する共和国、アゼルバイジャン。数多くの国と接して
おり、多彩な文化の行き交う生命力溢れる国として知られています。多くの音
楽家を育んでいることでも知られ、ここに収録された4人の作曲家の興味深い作
品を聴いただけでも、その豊かな文化的土壌を感じることができるでしょう。
アミーロフはもともと民族楽器の奏者であり、父親が民謡歌手です。NAXOSレ
ーベルでも既に2枚の作品集がリリースされていますが、ここでは同郷のピア
ニスト、ナジーロヴァと2人で仕上げた作品を。異国文化漂う力強い作品です。
アディゲザロフも民族音楽の影響を強く受けた人で、カラーエフにピアノを学
び、現代最高の作曲家として賞賛されています。彼のピアノ協奏曲も、伝統音
楽「ムガム」の影響を強く受けていて、どうにもこうにもたまらないほどの胸
苦しい音楽を繰り出してきます。クリーエフは、他の人とは若干違い、ジャズ
の影響なども受けている変わり種。このガイターギは、あのイスラメイを思い
起させるような快活な曲。ピアノ、打楽器、オーケストラがどんちゃん騒ぎを
繰り広げます。バダルベイリは監督&俳優シャムシ・バダルベイリを父に持ち、
1967年にスメタナ・ピアノ国際コンクールで3位を受賞したことで、国際的な
活動を始めました。その後、数々の賞を取りながら、作曲も行い、1991年から
はバクー音楽アカデミーで教えています。「スーシャ」はアゼルバイジャンの
古代都市ですが、現在でもこの地の文学と音楽の象徴とされ、ここで起きた
人々の紛争という悲話を、声とオーケストラで語るという小品。涙が一筋頬
を伝うかもしれません。

8.572506
トランペット編曲集
1-4.ドビュッシー(1862-1918):
ベルガマスク組曲(前奏曲/メヌエット/月の光/パスピエ)
5-7.シューマン(1810-1856):幻想小曲集Op.73
8-10.ブラームス(1833-1897):クラリネット・ソナタ第2番変ホ長調Op.120
11-14.バーバー(1910-1981):4つの歌(尼僧はヴェールをとる/年老いし男の秘密
/この輝かける夜に/夜想曲)
※全てC.モリスによるトランペット編曲
クレイグ・モリス(トランペット&フリューゲル・ホルン)
ヴァレンティーナ・リシッツァ(ピアノ)
トランペットの名手、クレイグ・モリス自身の編曲で新たに生まれ変わった4曲
の名作です。最初のドビュッシーの「ベルガマスク組曲」は、ピアノのために
書かれた曲ですが第3曲目の「月の光」はオーケストラで演奏されることも多
いものです。しかし、ここではトランペットとピアノという全く違った色合い
で、この名曲が供されます。シューマンの幻想小曲集はヴィオラやチェロ、
オーボエ、クラリネットなどで奏され、またブラームスのソナタはもともとク
ラリネットかヴィオラで奏されるために書かれていますが、トランペットとい
うのは、前例を見ないのではないでしょうか。そしてバーバーの4つの恋の歌
も、トランペットと言うのは全く新しい切り口でしょう。しかしながらどの曲
もあまりにもぴったりはまっていて、全く無理のない音楽として仕上がってい
るのには驚く他ありません。ここでピアノを担当しているリシッツァも知る人
ぞ知る名手。まさに「新しい音の海への船出」という言葉がぴったりのステキ
な1枚です。

8.571276
イディル・ビレット/アーカイヴ・エディション第3集
ニュー・ライン・ピアノ
1.ブークーレシュリエフ(1925-1997):アルキペルIVOp.10
2.カスティリオーニ(1932-1996):カンジアンティ
3.ブローウェル(1939-):ピアノとフォルテのソナタ
4.ミマールオール(1926-):セッション
イディル・ビレット(ピアノ)
お待ちかね、ビレットによる現代作品集です。一言で現代と言っても、その音
楽はとても幅広いのですが、ここでビレットはなかなか興味深い作品をぶつけ
てきました。ビレットは1972年にFinnadarレーベルへ録音を開始したのですが、
ここは、ワーナー傘下で現代音楽(とりわけ電子音楽)有数のアトランティック
・レコードと提携関係にあったため、当時活躍していた現代作曲家たちがこぞ
ってLPをリリースしていたのです。そんな関係で、彼女も最先端の音楽を奏す
ることになり、この1976年録音の希少盤が出来上がることになったのです。
トッカータの進化系のようなブークーレシュリエフやブローウェルの作品は、
いかにも彼女らしいと頷けますが、ミマールオールの「セッション」もなかな
かの大作です。この曲はルイジ・ノーノばりのテープを用いた扇動的な作品で、
時としてピアノの音色が頭から飛んでしまうかのような、多元的な音楽で(この
作品はビレットのために書かれています)、機械的に処理されたオーケストラ
の響きなどを巻き込みながら、コラールにも似たピアノの音色で終焉を迎え
ます。

8.572631
ロシアのヴァイオリン協奏曲集
1.コニュス(1869-1942):ヴァイオリン協奏曲ホ短調(1898)
2-4.ワインベルク(1919-1996):
ヴァイオリンと弦楽のためのコンチェルティーノ(1948)…世界初録音
5.アレンスキー(1861-1906):ヴァイオリン協奏曲イ短調(1891)
セルゲイ・オストロフスキー(ヴァイオリン)
ボーンマス交響楽団/トーマス・ザンデルリンク(指揮)
チャイコフスキーの伝統を脈々と受け継ぐロシアのヴァイオリン協奏曲を3曲
投入した「ロシア好き」にはたまらない1枚です。アレンスキーの作品は、そ
のチャイコフスキーの影響が強く感じられる抒情的な曲。1891年に書かれ、名
手レオポルド・アウアーに献呈されています。アレンスキーの弟子であったコ
ニュスの作品は、初演者クライスラーは擁護したものの、他のヴァイオリニス
トは目もくれませんでした。しかし、かのハイフェッツが愛奏したことで現在
に至る人気を得ています。やはり哀切で情熱的な気分に満たされた熱い音楽で
す。ワインベルクの作品はよくショスタコーヴィチと比較されますが、この
1948年に作曲されたコンチェルティーノは、彼の有名なヴァイオリン協奏曲よ
りも10年前に書かれたものであり、ショスタコーヴィチだけでなく、ミャスコ
フスキーやプロコフィエフなどの新古典派の影響も感じられる濃い作品です。
数多くの受賞歴を持つオストロフスキーの「素晴らしい音色」は世界中で賞
賛を浴びています。

8.559701
ハンソン:
1-3.交響曲第2番「ロマンティック」Op.30(1930)
4.永遠の光(ルクス・エテルナ)Op.24(1923)
5.モザイク(1958)※DELOS原盤
スーザン・グルキス(ヴィオラ)…4/シアトル交響楽団
ジェラード・シュウォーツ(指揮)
第1集(8.559700)を聴いてもわかるように、ハンソン(1896-1981)はアメリカの
作曲家とは言え、その根底にはまるで「シベリウスの血」が流れているかのよ
うです。この第2番の交響曲は彼の最も有名な作品ですが、ここでもその傾倒
ぶりがよくわかります。冒頭の抒情的な弦の扱いや、独特の和声、そしてホル
ンのファンファーレ。これらはまさに北欧由来の音楽と言っても過言ではあり
ません。しかし、聴き進めるにつれて、もっともっと現代的で広がりのある世
界に包みこまれていく快感をわえるのがハンソンを聴く楽しみなのかもしれま
せん。「ルクス・エテルナ」ではパレストリーナへの関心が伺われます。1957
年に作曲された「モザイク」は、指揮者ジョージ・セルのために書かれたもの
で、ハンソンが愛した変奏曲形式が用いられています。全編重厚な弦の響きに
覆われた豊かな音楽です。

8.572673
ホリデー・クラシックス
1.チャイコフスキー(1840-1893):組曲「くるみ割り人形」Op.71a 小序曲
2.グルーバー(1787-1863):きよしこの夜(G.シュワルツ編)
3.ヘンデル(1685-1759):水上の音楽組曲第1番HWV348より第3楽章「アレグロ」
4.シュワルツ(1947-):グリーンスリーヴス変奏曲
5.チャイコフスキー:組曲「くるみ割り人形」Op.71a 行進曲
6.パッヘルベル(1653-1706):カノンニ長調
7.レドナー(1830-1908):ああベツレヘムよ(S.ジョーンズによる管弦楽編)
8.ヘンデル:水上の音楽組曲第1番HWV348より第8楽章「ブーレー」
9-10.チャイコフスキー:
組曲「くるみ割り人形」Op.71a 「金平糖の踊り」「トレパーク」
11.ヨ(1886-1943):バンビーノ(B.ハウスマンによる管弦楽編)
12.ヘンデル:水上の音楽組曲第1番HWV348より第9楽章」ホーンパイプ
13.伝承曲:コヴェントリー・キャロル(B.ハウスマンによる管弦楽編)
14.チャイコフスキー:組曲「くるみ割り人形」Op.71a 花のワルツ
16.ホプキンス.Jr(1820-1891)/伝承曲:
われらは来たりぬ-クリスマスおめでとう
シアトル交響楽団/ジェラード・シュワルツ(指揮)
何となく耳にすることはあるのだけど、じっくり聞くことはあまりない・・・。
そんな超名曲、それもクリスマスにまつわる曲を中心に集めた1枚です。とは
いえ、良くあるようなコンピレーションではありません。このアルバムのため
に名指揮者シュワルツが新録音を発動したのです。なんともゴージャス!まる
で静粛なコラールのように金管で奏される「きよしこの夜」の冒頭部分などは、
背中がぞくぞくするほどの美しさです。一味違う味付けの施された「ああベツ
レヘムよ」にも心洗われますし、クリスマスといえばおなじみの「くるみ割り
人形」の組曲も絶妙に挟み込まれています。夏のイメージがある「水上の音楽」
は隠し味でしょうか。心憎い1枚です。

8.572598
アイアランド:
1-3.ピアノ協奏曲変ホ長調/4.伝説/5.第1狂詩曲嬰ヘ短調
6.牧歌…世界初録音/7.小春日和…世界初録音/8-10.海の牧歌
11-13.3つの踊り(ジプシーの踊り/田舎の踊り/刈り取りの踊り)
ジョン・レナハン(ピアノ)
ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団…1-4
ジョン・ウィルソン(指揮)…1-4
アイアランド(1879-1962)の唯一のピアノ協奏曲は、彼の有力な後援者であった
ヘレン・パーキンのための書かれたものです。1930年に作曲されその年の10月
2日にヘレンの手によって初演されています。その演奏会が大変成功を収めたた
め、以降多くのピアニストたち(クリフォード・カーゾン、モーラ・リンパニ
ー、アイリーン・ジョイス、ジーナ・バッカウアー、そしてアルトゥール・ル
ービンシュタンら錚々たる顔ぶれ)がこの曲を演奏し、「イギリス人による最
高のピアノ協奏曲」とまで呼ばれました。その後、アイアランドは第2番の協
奏曲の作曲を計画し、それは「伝説」と言う名前を付けられた単一楽章の作品
として成就しました。こちらも同じくパーキンに捧げられ、彼女は1934年に
BBC交響楽団、エイドリアン・ボールト指揮でこの曲を初演しました。現在は
すっかり忘れられてしまった作品ですが、この機会に再評価されるのではない
でしょうか。

8.572772
グバイドゥーリナ:
1.バヤン,パーカッション,弦楽のための「ファハヴェルク」(2009/2011)
2-6.シレンツィオ ※1…世界初録音
ゲイル・ドラウグスヴォル(バヤン)
アンデシュ・ルーグイン(パーカッション)…1/トロンハイム交響楽団…1
オイヴィン・ギムセ(指揮)…1
ゲイル・インゲ・ロツベルグ(ヴァイオリン)…2-6
オイヴィン・ギムセ(チェロ)…2-6
ロシア、タタール自治共和国出身の女性作曲家、グバイドゥリーナ(1931-)。
幼少時から作曲家を目指し、モスクワ音楽院でニコライ・ペイコとヴィッサリ
オン・シェバリーンに作曲を学びます。あまりに独自の音を模索したため、当
時のロシアではなかなか受け入れられなかった彼女を擁護したのがショスタコ
ーヴィチであったことは、その後の彼女の経歴に少なからずの示唆を与えたこ
とは間違いなく、以降の彼女の作品は、楽器の使い方も音の使い方もまるで類
をみない特異なものでした。1980年代にクレーメルがヴァイオリン協奏曲を
「ソ連」の外で演奏したことで、名声が飛躍的にあがり、世界的評価を受ける
ことになります。2011年、彼女の80回目の誕生日を記念して、作曲家立ち合い
のもと、このアルバムに収録された「ファハヴェルク」の世界初録音が行われ
ました。彼女が愛するロシアのアコーディオン「バヤン」の音色で始まる神秘
的な作品は、何かを強く訴えかけてくること間違いありません。

8.571273
イディル・ビレット/コンチェルト・エディション 第4集
リスト:
1-5.ピアノ協奏曲 第1番 変ホ長調/6-11.ピアノ協奏曲 第2番 イ長調
12.死の舞踏 ニ短調
イディル・ビレット(ピアノ)
ビルケント交響楽団/エミール・タバコフ(指揮)
爆裂系が好きな人にぜひオススメ。リスト(1811-1886)の2つの協奏曲と「死の
舞踏」です。ビルケント交響楽団を率いるのは、あの名指揮者タバコフ。ビレ
ットの独特な風味を引き立てる実に絶妙なバックを付けています。どうしても
力任せに押し切る演奏が多くなりがちなこれらの曲ですが、ここでは、細部に
まで目の届いた細やかな音を楽しむことができるというものです。リストの有
り余るエネルギーの炸裂と、全編に渡る小気味よいまでのピアノの超絶技巧を
ぜひお楽しみください。どちらかというと地味な扱いを受けてしまう第2番の
楽しさにも、改めて開眼できるかもしれません。笑ってしまううくらに「すご
い」死の舞踏の冒頭もぜひ。

8.571280
イディル・ビレット/コンチェルト・エディション 第5集
チャイコフスキー:
1-2.協奏的幻想曲 ト長調 Op.56
3-5.ピアノ協奏曲 第2番 ト長調 Op.44(原典版)
イディル・ビレット(ピアノ)
ビルケント交響楽団/ホセ・セレブリエール(指揮)…1-2
エミール・タバコフ(指揮)…3-5
最近のビレットはますますその技巧に磨きをかけているようで、このアルバム
から聞こえてくる音楽も芳醇の極みと言えるでしょう。まず、チャイコフスキ
ー(1840-1893)の秘曲、協奏的幻想曲は1884年に書かれた2楽章形式からなるピ
アノ協奏曲です。どうしても彼のピアノ協奏曲は第1番以外はあまり耳にする
機会がないのだけれども、実はどれもなかなかの力作であり、なぜ人気が出な
いのか不思議に思う人も多いのではないでしょうか。この演奏、とにかくセレ
ブリエールが指揮するオーケストラが絶品。ひたすら力強く曲を盛り上げます。
第2番は1879年から1880年にかけて作曲され、N.ルビンシテインに献呈された
もので、こちらもとても美しく技巧的なのですが、第2楽章のチェロとヴァイ
オリンの二重奏があまりにも長すぎて、ジロティがカットしてしまったりと、
少々不幸な生い立ちを持つ曲です。ただ、少々残念なのは、どちらの曲も、
美しいメロディが多すぎること。あまりの美メロの連続に、どこを「お気に入
り」にすればよいのかわかりません。

8.572334
フレイタス・ブランコ:
1-4.ヴァイオリン・ソナタ 第1番(1907)
5-8.ヴァイオリン・ソナタ 第2番(1938)
9.ヴァイオリンとピアノのための前奏曲(1910)
カルロス・ダマス(ヴァイオリン)
アンナ・トマシク(ピアノ)
ポルトガルの詩人、フェルディナント・ペソアがその作品を発表した時、その
モダニズムはまだ国内で理解されることはなく、ある意味預言者のような役割
を果たしていていたといわれています。音楽もまた然り。ブランコ(1890-1955)
より少し前に生まれた作曲家、アルフレード・ケイルやビアンナ・ダ・モッタ
は明らかにフランスとドイツ音楽の影響を受けていて、それを足掛かりにポル
トガルの近代音楽の基礎を築いたため、後に続くブランコらの初期の作品も、
明らかに「フランクの落とし子」である風貌を兼ね備えていたのです。ここで
聴ける第1番のソナタの冒頭は、まさにフランクそのもの。しかしブランコは
その後に独自の路線を歩み、第2番のソナタでは、はっきりと個性を打ち出す
ことに成功しています。その間をつなぐ「前奏曲」のもどかしいまでの美しい
音楽は、一皮むけようとする作曲家が身を震わせている姿を見るかのような淫
靡な喜びすら感じさせます。

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11-11 No.20-2

2011年11月19日 12時21分34秒 | Weblog
8.572245
ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ全集
1-4.ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 Op.1-13 HWV371
5-8.ヴァイオリン・ソナタ イ長調 Op.1-3 HWV361
9-12.ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 Op.1-1 HWV359a
13-16.ヴァイオリン・ソナタ ト短調 Op.1-6 HWV364a
17-19.ヴァイオリン・ソナタ ト長調 Op.1-13 HWV358
20.アンダンテ イ短調 HWV412/21.アレグロ ハ短調 HWV408
22-25.ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調 Op.1-12 HWV370
26-29.ヴァイオリン・ソナタ ト短調 Op.1-10 HWV368
30-33.ヴァイオリン・ソナタ イ長調 Op.1-14 HWV372
34-37.ヴァイオリン・ソナタ ホ長調 Op.1-15 HWV373
アンサンブル・ヴィンテージ・ケルン(メンバー:アリアドネ・ダスカラキス
(ヴァイオリン)/ライナー・ジッパーリング(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ジェラルド・ハンビッツァー(ハープシコード))
ヘンデル(1685-1759)のヴァイオリン・ソナタとひとくくりに言っても、その
数え方に異論があり、なかなか全貌が見えてこないのが実情です。本来はOp.1
として出版された15の独奏ソナタのうち、ヴァイオリンと通奏低音のために書
かれた曲を指しますが、出版当時から偽作と思われるものが含まれていたり、
後に自筆稿と思われる曲が発見されたりと、どんなに研究を重ねてもわからな
いことが多いものです。ここに収録された9曲と小品2つは最新の研究結果に基
づく「全集」であり、例えばHWV408のアレグロなどは、HWV362のリコーダー・
ソナタと同じ素材が使われていたりもします。どちらにしても、研究結果は横
に置いておいて、この麗々しい作品集を楽しもうではありませんか。オリジナ
ル・ピッチの落ち着いた響きは、モダン楽器と一味違う独特な空気感を持ち、
儚げな音の漣は300年ほど前の優雅な宮廷へと聴き手を連れていってくれるで
しょう。

8.572307
ベンダ:ヴァイオリン・ソナタ集
1-3.ヴァイオリン・ソナタ 第10番 ヘ短調 Lee III:73
4-6.ヴァイオリン・ソナタ 第14番 変ホ長調 Lee III:41
7-9.ヴァイオリン・ソナタ 第23番 ハ短調 Lee III:9
10-12.ヴァイオリン・ソナタ 第32番 ホ長調 Lee III:50
13-15.ヴァイオリン・ソナタ 第28番 ヘ長調 Lee III:63
ハンス=ヨアヒム・ベルク(バロック・ヴァイオリン)
芥川直子(チェンバロ)
著名な音楽一家であるベンダ家に生まれたフランツ・ベンダ(1709-1786)は、
父からオーボエなどの楽器を習い、地元の教会のカントールからオルガン、作
曲、唱歌を学び、教会の聖歌隊員となるという、極めて理想的な少年時代を送
りました。ドレスデンの宮廷に仕えていた時に、フルート作品で知られるク
ヴァンツと出会い、後のフリードリヒ2世となるプロイセン王子に紹介され、
そこで認められます。彼は本当に才能あるヴァイオリニストであり、批評家
C.バーニーは「偉大な天才」と評したと言います。そんな彼のヴァイオリン作
品は、時代的にもバロックから古典派への移行期であったため、不要な装飾を
排した明晰でわかりやすいものが多く、伸びやかで明るい楽想に満ちています。
そんな作品の数々を、ベルクと芥川の親密なアンサンブルで心行くまでお楽し
みください。

8.572433
バード:チェンバロのためのファンタジー全集
1.作者不詳=バード編:前奏曲 ト長調(F:第117番)
2.ファンタジー ト長調 第2番(MB:28巻第62番/F:第261番)
3.ファンシーの前奏曲 イ短調(MB:27巻第12番/F:第100番)
4.ファンタジー イ短調(MB:27巻第13番/F:第52番)
5.前奏曲 ハ長調(MB:27巻第24番/F:第103番/N:36番)
6.ファンタジー ハ長調 第2番(MB:27巻第25番/F:第103番/N:36番)
7.ファンタジー ト短調(MB:55巻第55番)
8.ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ ト長調(MB:28巻第64番/F:第101番/N:9番)
9.ド・ミ・レ(MB:28巻第65番/F:第102番)
10.ブル(1563-1628)=バード編:前奏曲:
ドリック・ミュージック(MB:14巻第59番)
11.ファンタジー ニ短調(MB:28巻第46番/N:41番)
12.作者不詳=バード編:前奏曲(MB:55巻第3番)
13.ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ ヘ長調(MB:28巻第58番)
14.前奏曲 ト短調(MB:17巻第1番/P:第1番)
15.ファンタジー ト長調 第3番(MB:27巻第63番/F:第8番)
16.ファンタジー ハ長調 第1番(MB:27巻第26番/N:第29番)
※MB=ムジカ・ブリタニカのヴァージナル曲集
F=フィッツウィリアム・ヴァージナル曲集
P=パーセニア/N=私のネヴェル夫人の曲集
グレン・ウィルソン(チェンバロ)
イングランドで活躍したルネサンス音楽の作曲家、ウィリアム・バード
(1539/40-1623)は、トマス・タリスに師事し、王室礼拝堂のオルガニスト兼聖
歌隊長として活躍した人です。しかし当時はイギリス国教会とカトリックが混
在していたため、宗教的弾圧を受け、1585年にはブラックリスト(国教忌避者の
名簿)に名が記載されてしまうほどでした。しかし、どちらの宗教にも熟知して
いたため、両方の典礼音楽を手掛け、最終的にはカトリックの擁護者から手厚
い保護を受けエセックスで晩年を過ごし、そこで亡くなります。彼は宗教音楽
だけでなく、ヴァージナル(当時は鍵盤楽器を全てこう呼んだ)曲も多く残し、
また同時代の作曲家たちのヴァージナル曲も含めて、いくつかの曲集として編
纂、貴族や愛好家たちを喜ばせました。この当時のファンタジアとは、ロマン
派に見られるような自由な形式ではなく、曲の冒頭の主題が次々と模倣される
フーガのようなもので、舞踏音楽としての意味合いも持っていたようです。

8.572490
ガルッピ:ピアノ・ソナタ集 第2集
1-3.ピアノ・ソナタ 変ロ長調 Illy No.14
4-5.ピアノ・ソナタ ニ短調 Illy No.2
6-8.ピアノ・ソナタ ハ短調 Illy No.34
9-11.ピアノ・ソナタ ハ長調 Illy No.27
12-14.ピアノ・ソナタ 変ホ長調 Illy No.24
15-16.ピアノ・ソナタ ニ短調 Illy No.56
17-19.ピアノ・ソナタ ニ長調 Illy No.1
マッテオ・ナポリ(ピアノ)
第1集(8.572263)で、その多彩な音楽性の一部を確かめることができた18世紀
初頭のヴェネツィアの音楽家ガルッピ(1706-1785)ですが、この第2集でも驚く
ばかりの素晴らしい作品を楽しむことができるでしょう。彼は最初オペラ・
ブッファ作曲家としてデビューしましたが、処女作は不出来で、記録的な大失
敗をしてしまったため、当時、傑出した教育者として知られるアントニオ・
ロッティに教えを受け、チェンバロ奏者として名を上げたあと、もう一度オペ
ラの作曲を試みたという努力家でもありました。彼は少なくとも80曲以上の鍵
盤ソナタを作曲しましたが、生前に発表されたのはわずか12曲のみでした。そ
のうち、1781年にロンドンで刊行された「チェンバロの慰め」の6曲が比較的
知られていますが、他の曲はまだまだ未知の領域に属しています。スカルラッ
ティの名残りを感じさせる曲から、モーツァルトを予感させる曲まで興味深い
作品が次々と登場します。

8.572530
バクリ:ピアノ・ソナタ 第2番 他
1.前奏曲とフーガ Op.91/2-4.ピアノ・ソナタ 第2番 Op.105
5-9.最愛の古典 Op.100 第1番「バロック組曲」
(前奏曲/エア/ミュゼット/メヌエット・レント/ジーグ)
10-12.最愛の古典 Op.100 第2番「ソナティナ・クラシカ」
(狂詩曲/ガヴォット/フーガ・ディアトニカ)
13-14.最愛の古典 Op.100 第3番「2声のためのアリオーソ・バロックとフーガ
・モノディア」(アリオーソ・バロッコ/2声のフーガ・モノディア)
15-16.2つの叙情的スケッチ Op.103(ロシアのコンテ/スカンジナビアの風景)
17.小前奏曲
18-24.芸術の幼年期(夜想曲 第1番/ワルツ/夜想曲 第2番/夜想曲 第3番/
即興曲 第1番/即興曲 第2番/夜想曲 第4番)
25.12音の主題による小変奏曲
エリアンヌ・レイエ(ピアノ)
1961年フランス、パリに生まれ、1980年にパリ高等音楽学校に入学、作曲を学
んだニコラ・バクリ(1961-)。3年後には有名な「ローマ大賞」を獲得しイタリ
アへ留学します。フランスで最も嘱望される作曲家として活躍し、これまでに
数多くの作品を書いています。彼の作品は、カテゴライズするのは難しいもの
ですが、彼自身は、自らの音楽を「ネオ・ロマンティックではなく、ロマン
ティックであり、ネオ・モダニズムではなく、モダニズムだ」と語ります。確
かにそれぞれが機知に富み、劇的で表現豊かなものです。このアルバムに収録
された曲は、とりわけ古典に回帰した作風を持ち(例えいかなる個人的理由が
あろうとも)、表面上はとても聴きやすいものです。ただその根底にはどのよ
うな物が隠されているのかは、ちょっと聞いただけではわからないほどに巧妙
に仕組まれているのでしょうけど。

8.571262
イディル・ビレット/ベートーヴェン・エディション 第12集
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集 第6集
1-4.ピアノ・ソナタ 第4番 変ホ長調 Op.7
5-7.ピアノ・ソナタ 第8番 ハ短調 Op.13「悲愴」
8-9.ピアノ・ソナタ 第27番 ホ長調 Op.90
イディル・ビレット(ピアノ)
第4番変ホ長調の軽快なテーマで始まる、このビレットによるソナタ第6集には、
大人気の第8番「悲愴ソナタ」が含まれています。ビレットがあの第2楽章をど
んなに美しく演奏するだろうか?と想像するだけで楽しいものですが、実際の
演奏は、テンポをほどよく揺らす、不思議なアコーギクを与えた味わい深いも
のとなっています。その傾向は第27番の第2楽章にも見られ、通常は優しく優
しく扱う主題を、ビレットは敢えてぎこちなく(?)演奏することで、やはり曲
に不思議な奥行を与えています。愛好家が演奏する際に「お手本にしてはいけ
ない演奏」の筆頭にあげられそうです。

8.571274
イディル・ビレット/アーカイブ・エディション 第1集
ラヴェル&ストラヴィンスキー作品集
1.ラヴェル(1875-1937):グロテスクなセレナード
2-4.ラヴェル:夜のガスパール(オンディーヌ/絞首台/スカルボ)
5.ストラヴィンスキー(1882-1971):5本の指で
6.ストラヴィンスキー:子どもたちのワルツ
7-9.ストラヴィンスキー:ペトルーシュカからの3楽章
イディル・ビレット(ピアノ)
何でも演奏可能なビレットによる、胸のすくようなラヴェルとストラヴィンス
キー作品集です。冒頭の「グロテスクなセレナード」から飛ばしてます。若干
テンポを落とし、メロディをくっきり浮かび上がらせた「夜のガスパール」の
オンディーヌ、郷愁さえ感じさせる絞首台、不気味さ炸裂のスカルボ・・・。
ついつい聞き惚れてしまいます。ストラヴィンスキーも格別の味わいであり、
最近演奏される機会の多い、ペトルーシュカからの3楽章も、独特な内声の浮か
び上がらせ方によって、全く新しい作品のように聴かせる技はさすがです。

8.571277
イディル・ビレット/アーカイヴ・エディション 第4集
ベルク・ウェーベルン・ブーレーズ作品集
1.ベルク(1885-1935):ピアノ・ソナタ Op.1
2-4.ウェーベルン(1883-1945):ピアノのための変奏曲 Op.27
5-8.ブーレーズ(1925-):ピアノ・ソナタ 第2番
イディル・ビレット(ピアノ)
あのポリーニが、ブーレーズのピアノ・ソナタ第2番で注目を浴びたのは1978年
の来日公演の時でした。超難解と言われる「ゲンダイオンガク」を事もなく弾
きこなす若者(当時)に息を飲んだ人も多かったのでは。とはいえ、ブーレーズ
がこの曲を書いたのは1948年のことであり、1950年には初演されているのだか
ら、当然様々なピアニストが手掛けていたことは間違いないのです。その中に
ビレットがいたとは・・・。この録音は1972年、ポリーニよりも1歳年上の彼
女が31歳の時。確かに現代曲をバリバリ弾いていた人だから、全く不思議はな
いのだけれど、やはりこうして実際の演奏を聴いてみると、「すごい人がいる
ものだ」と感嘆せずにはおれません。他にはベルク、ウェーベルンとおなじみ
の作品を2曲。

8.571279
イディル・ビレット/アーカイヴ・エディション 第6集
シューマン・ブラームス:作品集
1-8.シューマン(1810-1856):
幻想小曲集 Op.12(夕べに/飛翔/なぜ/気まぐれ/夜に/寓話/夢のもつれ/
歌の終わり)
9-11.ブラームス(1933-1897):
3つの間奏曲 Op.117(第1番 変ホ長調/第2番 変ロ短調/第3番 嬰ハ短調)
イディル・ビレット(ピアノ)
ビレット17歳の瑞々しい感性が光るブラームスとシューマンの作品集です。彼
女の驚異的な才能は、トルコの議会をさえも動かして、当時不可能であった海
外渡航を認めさせたのであり、7歳でパリ音学院に留学してからも、その才能
の発露は留まることを知りませんでした。アルゲリッチと同じ年、そしてポリ
ーニよりも一つ年上の彼女がもしショパン国際コンクールに参加していたなら
・・・現在の日本での彼女の人気はもっと大きなものだったのかもしれません。
しかしそんな「if」は不要です。この録音は、3日間のセッションで行われまし
たが、編集時に「その部分だけ」を演奏しなおして繋いだため、彼女にしてみ
れば出来上がりに不満があったようで、その数年後のプロコフィエフの録音で
は「全曲を弾き直して」統合性のとれた音楽を記録することに成功したと言い
ます。とは言え、この1枚をじっくり聞いてみても、そんな不都合は全く感じ
られませんが・・・。

8.571281
イディル・ビレット/アーカイヴ・エディション 第7集
1.ミャスコフスキー(1881-1950):ピアノ・ソナタ 第2番 嬰ヘ短調 Op.13
2.ミャスコフスキー:ピアノ・ソナタ 第3番 ハ短調 Op.19
3.リスト(1811-1886):暗い雲/4.リスト:悲しみのゴンドラ 第1稿
5.スクリャービン(1872-1915):5つの前奏曲 Op.74
6.ラフマニノフ(1873-1943):幻想小曲集 Op.3-2 前奏曲 ハ短調「鐘」
イディル・ビレット(ピアノ)
トルコ、イスタンブール出身のプロデューサー、イルハン・ミマログルに見出
されたイディル・ビレットは、Finnadarレーベルのために様々な曲を録音しま
した。それはベルリオーズ=リストの「幻想交響曲」からテープとピアノのた
めの作品集(8.571276で聴けます)まで多岐に渡っています。さて、このアルバ
ムに収録されているのは1978年から1979年にかけて録音されたミャスコフスキ
ーを中心とした6つの作品です。ミャスコフスキーのソナタは、どちらも彼の
初期の頃の作品で、第2番では有名な「怒りの日」のモティーフが印象的に使
われています。単一楽章で書かれていて、スクリャービンの影響も感じさせる
技巧的な曲です。リストの2つの曲は無調を感じさせる晩年のもので、静かな
音の中に凝縮した世界が描かれています。スクリャービンは短いながらも印象
的な作品であり、ラフマニノフは最近注目の華やかな曲。どれもが聴きどころ
たっぷりです。

8.660274
フィリドール:オペラ・ブッファ「サンチョ・パンサ」
サンチョ・パンサ…ダレン・ペリー(バリトン)
テレーゼ(サンチョの妻)…エリザベス・カレオ(ソプラノ)
理髪師ロペ・トーチョ…カリム・スレイマン(テノール)
農婦ジュリエッテ…メーガン・マッコール(ソプラノ)
仕立屋…トニー・ブーテ(テノール)
弁護士…エリック・C・ブラック(バリトン)他
オペラ・ラファイエット管弦楽団
ライアン・ブラウン(指揮)
18世紀フランスで有名な音楽一族の元に生まれたフィリドール(1726-1795)。
彼は音楽の才能に恵まれていただけでなく、なんと「チェス」の才能も持ち合
わせていました。父も同じ名前を持っていましたが、その父が72歳の時に19歳
の女性と結婚(う-ん、年の差婚極まれり)、その結果設けた子どもでした。幼
い頃から聖歌隊で歌い、45歳くらいまではフランスのオペラ界での中心人物と
して活躍していましたが、常々自身の音楽的才能に疑問を感じていた彼は、
結局「チェスのプレイヤー」として生きることを決意したといいます。彼は
J.J.ルソーと「優雅なミューズたち」を合作するなど、オペラ・コミックの作
曲でも名声を馳せ、少なくとも20曲以上のオペラを残しました。その中でもこ
のサンチョ・パンサは「架空の島の知事」としての役割を与えられ、楽しいド
タバタ喜劇を繰り広げます。曲自体はこの時代にふさわしい典雅なもので、
なんとものどかな美しさを醸し出します。

8.660306-07 2枚組
マクファーリン:歌劇「ロビン・フッド」(1860)
ロビン・フッド…ニッキー・スペンス(テノール)
サー・レジナルド・ドブレーシー…ジョージ・ハルバート(バリトン)
ウーゴ…ルイス・ハースト(バス)
アラン・ア・デール…アンドリュー・マッケンジー=ウィックス(テノール)
リトル・ジョン…ジョン・モロイ(バス)
ムック…アレックス・ノックス(バリトン)
マリアン…ケイ・ジョーダン(ソプラノ)
アリス…マグダーレン・アシュマン(メゾ・ソプラノ)
ジョン・パウエル・シンガーズ/ヴィクトリア・オペラ合唱団
ヴィクトリア・オペラ管弦楽団
ロナルド・コープ(指揮)
イギリスの作曲家というと、パーセルやヘンデルら、バロック時代の人か、
エルガーやホルストの近現代の人くらいしか思い浮かびません。しかし、1800
年代前半にも何人もの音楽家が活躍していました。このマクファーリン
(1813-1887)はそんな中の一人。若い頃から視力が弱く、50歳になる前に全て
光を失ってしまったという苦労人でしたが、パーセル以来最も偉大な英国の
オペラ作曲家であり、サリヴァンへの橋渡しとしての存在ともいえる素晴ら
しい作品を書いた人でした。この「ロビン・フッド」は、同時期の作曲家ウォ
レスの「ラウリーン」とともに当時の聴衆から賞賛された作品です。義賊とし
て知られるロビンフッドですが、ここではアウトローであった弓の名手が、
領主の娘マリアンと恋仲になることで、幸せを手にするというある意味サク
セス・ストーリーで、ハッピー・エンドにふさわしい明るい音楽が付けられ
ています。

8.111376-77 2枚組
メノッティ:歌劇「マリア・ゴロヴィン」他
〈CD1〉1-13.第1幕/14-22.第2幕
〈CD2〉1-9.第3幕(録音 1958年ローマ)
10-12.ヴァイオリン協奏曲 イ短調
(録音 1954年11月8日ボストン・シンフォニー・ホール)
マーク・オーバートーソーン復刻
《マリア・ゴロヴィン》
マリア・ゴロヴィン…フランカ・デュヴァル(ソプラノ)
ドナート…リチャード・クロス(バス・バリトン)
母…パトリシア・ニューウェイ(コントラルト)
アガタ…ゲニア・ラス(メゾ・ソプラノ)
Dr.ツッカータンツ…ハーバート・ハンド(テノール)
スタジオ・オーケストラ&コーラス
ピーター・ハーマン・アドラー(指揮)
《ヴァイオリン協奏曲》
トシー・スピヴァコフスキ(ヴァイオリン)
ボストン交響楽団/シャルル・ミュンシュ(指揮)
メノッティ(1911-2007)のオペラ、マリア・ゴロウィンは1958年8月にブリュッ
セルで初演され、その3か月後にブロードウェイでも上演されました。多くの
人たちは、彼の「電話」や「霊媒」のような人気作となることを期待し、RCA
によって録音もされたのですが、残念なことに5回上演されただけで舞台は終
演となり、その後忘れられてしまったのです。当時、すでにメノッティのロマ
ンティシズムは時代遅れのものとなっていたのかもしれません。作曲家自身も
「不運な仕事」と呼んだこの作品ですが、50年経った今聴いてみると、時代遅
れでもなんでもない不滅の作品として新たな光を放つのではないでしょうか?
また、あまり耳にすることのないヴァイオリン協奏曲も、実は類い稀なる名曲
です。

8.111379
グレート・ヴァイオリニスト・シリーズ
ハイフェッツ 小品集 第1集(1944-1946)
1.ベンジャミン(1893-1960):ジャマイカ・ルンバ Op.27-2(W.プリムローズ編)
2.ガードナー(1891-1984):ケインブレイクから Op.5-1
3.ダイア(1880-1922):フロリダの夜の歌
4.C.C.ホワイト(1880-1960):レヴィ・ダンス Op.27-2
5.伝承曲:深い河(ハイフェッツ編)
6.フォスター(1826-1864):金髪のジェニー(ハイフェッツ編)
7.フォスター:故郷の人々(ハイフェッツ編)
8.ハーバード(1859-1924):ワルツ風
9-13.ベネット(1894-1981):ヘクサポーダ
14.バーリー(1885-1980):ジャイアント・ヒルズ
15.バーリー:無窮動/16.伝承曲:Gweedore Brae
17.ド・ヴァレ(1894-1954):前奏曲 第15番
18.アギーレ(1868-1924):ウエジャ Op.49
19.ワイル(1900-1950):三文オペラから
20-25.ガーシュウイン(1898-1937):ポーギーとベスより(ハイフェッツ編)
26-28.ガーシュウイン:3つの前奏曲(ハイフェッツ編)
29.バーリン(1888-1989):ホワイト・クリスマス
30.ゴダール(1849-1895):ジョスランの子守歌
31.ローア(1871-1943):Where My Caravan Has Rested
32.スコット(1879-1970):過ぎ去りし日の思い出
33.ベンジャミン:
ジャマイカ・ルンバ(ハイフェッツによるヴァイオリンと管弦楽編)
ミルトン・ケイ(ピアノ)…1-2.4-8.16
エマヌエル・ベイ(ピアノ)…3.9-15.17-28
サルヴァトーレ・カマラータ&オーケストラ…
ビング・クロスビー(ヴォーカル)&ヴィクター・ヤング(指揮)
スタジオオーケストラ…30-31
ドナルド・ヴァヒーズ(指揮)&ベル・テレフォン・アワー・オーケストラ
…32-33
ヤッシャ・ハイフェッツ(ヴァイオリン)
録音 1944-46年ニューヨーク&ロサンゼルス(30-31のみ)
1943年から44年にかけてハイフェッツは、米軍慰問のために、当時人気のあっ
た小品やアメリカに所縁のある作品をまとめて録音します。彼はどんな小さな
曲でも、大曲と同じだけの情熱を注いだおかげで、どれもがこの上ない輝きを
放っています。彼自身が編曲したガーシュウイン作品や、大エンタテイナー、
ビング・クロスビーとの共演も聞きもの。本当に素晴らしい曲集となっていま
す。この「奇跡の瞬間」が新しいマスターで、聴きやすい音に生まれ変わりま
した。ぜひお確かめください。

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11-11 No.19-1

2011年11月19日 12時20分53秒 | Weblog
<AMBRONAY>
AMY 302 ¥2500
テレマン:
(1)組曲ト長調「ドン・キホーテのブルレスカ」全曲 TWV 55G:10 
(2)リコーダーとフルートのための協奏曲ホ短調 TWV 55G:e1 
(3)組曲イ長調「ガリバー組曲」 TWV 40:108 
(4)2つのフルートのための協奏曲イ短調 TWV 52:a2 
(5)「忠実な音楽の師」よりトリオ・ソナタハ長調 TWV 42:C1 
(6)ターフェルムジーク(食卓の音楽)第1集より第6曲 終曲ホ短調 TWV 50:10
レゼスプリ・アニモ
録音:2011年4月23日-24日、フランス
バロックを代表する音楽家の1人、テレマン。小説と音楽の融合をテーマにした
本CDでは、テレマンが残した数多の作品の中から「ドン・キホーテのブルレス
カ」や「ガリバー組曲」など、小説を題材にした作品が収録されています。
ドン・キホーテを題材とした作品はヨーロッパではお馴染みですが、器楽曲と
してこの題材に取り組んだのはテレマンが最初であるといえましょう。ブルレ
スカ(滑稽物)らしく時に陽気に、時に情熱的にドン・キホーテのキャラクター
を描写しています。「ガリバー組曲」は、巨人ガリバーと小人たちという対照
的なキャラクターの見事な描写分けが最大の魅力。テレマンは小人の動きを描
写するために24/1拍子や32/3拍子といった驚くべき拍子を用いており、CDのリ
ブレットに載せられた楽譜を見ながら聴くとまた違った楽しみが味わえます。
テレマンらしい軽快かつ優雅な響きに満ちた1枚です。
レゼスプリ・アニモは2009年にオランダで結成された新進気鋭の演奏団体。
若手実力派達の活気にあふれた演奏によって、テレマンが作り出す魅力的な
世界が生き生きと表現されています!





<K617>
K617 230 ¥2250
モンテクレール(1667-1737):
(1)コンセール第5番「戦争」より抜粋 (2)カンタータ「平和の再来」 
(3)コンセール第6番「平和」より抜粋
クレランボー(1676-1749):
(4)2本のヴァイオリンと通奏低音のためのソナタより「喜び」
(5)カンタータ「デロスの島」
ドロテ・ルクレール(S)、
マルタン・ジェステル(指揮)、ル・パルルマン・ド・ミュジーク
録音:2011年6月27日-30日、ヴァルブールの大修道院付属教会にて(フランス)
ルイ15世期に活躍した音楽家、モンテクレールとクレランボーの独唱カンター
タとコンセール曲集。リュリが築いた伝統的な音楽様式の隆盛が陰りを見せる
この時代、それまで中心的であった理性的で穏やかな曲調から、より雄弁で情
熱的な音楽が好まれるようになります。本CDには、こうした新たな音楽の潮流
を感じさせる作品の数々が収録されています。17世紀フランスの音楽の響きで
はどこか物足りない…という方には特におすすめ!感情豊かに歌いあげられる
華麗なカンタータと、装飾的な響きに満ちたコンセールからは、ルイ15世期に
流行した音楽の魅力を存分に感じ取ることができます。芯のある柔らかい歌声
が人気のルクレールと、ジュステル率いるバロック音楽の名門ル・パルルマン
・ド・ミュジークの共演にも注目の1枚です!




<MA RECORDINGS>
M 024AHR(DVD-ROM) ¥4450
88.2 kHz/24 bit,176.4 kHz/24 bit Wav files
J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲
ファイルA:176.4 kHz: track 01&88.2 kHz: track 03
アリア、第1変奏-第15変奏
ファイルB:176.4 kHz: track 02&88.2 kHz: track 04
第16変奏-第30変奏、アリア終曲
伊藤栄麻(ピアノ;スタインウェイ1903年)
録音:1994年2月、松本ハーモニーホール(アナログ録音)
24 bit/88.2 kHz PCM files, down sampled from the 176.4 kHz files
マイクロホン:Br?el & Kj?r 4006(one pair)
ケーブル:Cardas 300-B Micro(マイクからマイクアンプ)、
Furukawa PC-OCC(マイクアンプからレコーダー)
レコーダー:Studer A-820 with 1/2 inch tape head assembly
MA RECORDINGSはこれまでに数多くの優秀録音を排出してきましたが、待ちに
待ったWAVファイル DVD-ROMのタイトルは、1994年に松本のハーモニーホール
で収録した伊藤栄麻が演奏した名曲ゴルトベルクです。このDVD-ROMには
176.4kHzのファイルと 88.2kHzのファイルが入っております。「ひじょうに鮮
明でありながらピアノの直接音だけでなく、会場の響き、空気感も豊富に収録
されている」と、PC オーディオfan No.5で麻倉怜士氏が評するように一音一音
がリアルに収録されたこの録音は、オーディオ・ファンはもちろんのことクラ
シック・ファンも必聴と言えましょう。



<LSO Live>
LSO 0715(SACD-Hybrid) ¥2180
ニールセン:
交響曲第1番ト短調Op.7, FS.16(1891-92)
録音:2011年10月2 & 4日ロンドン、バービカンホール(ライヴ)
交響曲第6番FS.116「素朴な交響曲(シンフォニア・センプリーチェ)」(1924-25)
録音:2011年5月26 日& 6月2日ロンドン、バービカンホール(ライヴ)
ロンドン交響楽団
サー・コリン・デイヴィス(指揮)
プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン
バランス・エンジニア:ジョナサン・ストークス&ニール・ハッチンソン
高い評価を獲得した「不滅」&第5番からはや1年あまり、巨匠コリン・デイヴィ
ス指揮LSO演奏のニールセン・シリーズに続篇が登場。このたびは、30年以上
を隔てて書かれたニールセン最初と最後の交響曲であり、古典的な4楽章形式
という点も共通する第1番と第6番というカップリングになります。
年輪を重ねてなおますます意気盛んなデイヴィスのもと、巨匠に心からの敬意
と信頼を寄せるLSOの演奏は、真摯なアプローチと充実しきった音響がひとき
わ印象的なもので、同じ顔ぶれによるシベリウスの例がそうであったように、
高品位な録音も併せて数あるニールセンの交響曲全集のなかでも、あらたな強
力盤の登場を予感させるに十分な内容となっています。




<Grand Slam>
-平成の盤鬼 平林直哉のレーベル-
GS 2070 ¥2250
疑似ステレオ版
(1)ベートーヴェン:交響曲第3番 変ホ長調 作品55「英雄」
(2)リスト:交響詩「前奏曲」
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮) 
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:(1)1952年11月26、27日、(2)1954年3月3、4日、
以上、ウィーン、ムジークフェラインザール
使用音源:EMI(Japan)AXA 3043(19センチ、4トラック)
録音方式:ステレオ(モノラルを人工的にステレオ化)
■制作者より
1960年代から70年代はじめ頃、国内の店頭ではフルトヴェングラーのLPはオリ
ジナルのモノラル盤よりも疑似ステレオ盤の方がごく普通に陳列されていまし
た。従って、多くの人はこの疑似ステレオ版でフルトヴェングラーの演奏を楽
しんでおり、制作者自身もその例外ではありませんでした。最近では疑似ステ
レオという言葉すら絶滅したと言っても過言ではありませんが、当時はモノラ
ルよりも聴きやすいという批評も少なからずありました。制作者としてもこの
疑似ステレオ版はコレクションの本道とは考えていませんが、この音を懐かし
むファンが意外に多く存在するという事実を知り、CD化を決断しました。この
疑似ステレオ版の続編は今のところ全く予定していませんが、ご要望が多いよ
うであれば検討致します。(平林 直哉)




<ELOQUENTIA>
EL 1131 2枚組 ¥3250
J.S.バッハ:ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ集
CD1:6つのヴァイオリン・ソナタより 
(1)第1番 ロ短調 BWV 1014 (2)第2番 イ長調 BWV 1015 
(3)第3番 ホ長調 BWV 1016 (4)第4番 ハ短調 BWV 1017 
CD2:6つのヴァイオリン・ソナタより 
(1)第5番 ヘ短調 BWV 1018 (2)第6番 BWV 1019 
(3)ヴァイオリン・ソナタ ホ短調 BWV 1023 
(4)ヴァイオリン・ソナタ ト長調 BWV 1021
フロリアン・ドイター(Vn)、フィリップ・グリスヴァード(チェンバロ)、
バラージュ・マーテー(バロック・チェロ)
録音:2008年9月、ドイツ放送カンマームジークザール
古楽界を牽引してきた稀代の名手、フロリアン・ドイターによるヴァイオリン
・ソナタ集。ドイターといえばムジカ・アンティクア・ケルンのリーダーとし
ての姿が馴染み深いですが、コープマン率いるアムステルダム・バロックオー
ケストラや、ミンコフスキ率いるレ・ミュジシャン・デュ・ルーヴルなどにお
いても幅広く活躍している屈指の名ヴァイオリニストでもあります。グリス
ヴァードは、これまでにもドイターと共演した経験があるチェンバロ奏者。
今回収録された曲は比較的チェンバロの存在感が強いですが、ドイターがモダ
ン楽器を使っていることもあり、ヴァイオリンの存在もしっかり感じられる演
奏といえましょう。安定したアンサンブルとドイターの柔らかくも芯のある音
色を堪能できる豪華2枚組のおすすめ盤です!




<Praga Digitals>
PRDDSD 250286(SACD-Hybrid) ¥2780
ラヴェル:
(1)ツィガーヌ 
(2)ヴァイオリン・ソナタ ト長調 
(3)フォーレの名による子守歌
(4)ヴァイオリンとチェロのためのソナタ 
(5)ヴォカリーズ―ハバネラ形式のエチュード 
(6)ヴァイオリン・ソナタ(遺作)
サーシャ・ロジェストヴェンスキー(Vn)、ジョシアン・マーフルト(Pf)、
ミハル・カニュカ(Vc)
録音:2011年7月23日-27日、プラハ音楽院にて
ユーディ・メニューインやイヴリー・ギトリスなど往年の名手達も絶賛する
ヴァイオリニスト、ロジェストヴェンスキー。今、ロシアの若手演奏者の中
で最も注目を浴びる奏者の1人といっても過言ではないでしょう。2010年に来
日公演を行って以来、日本においても高い注目を集めています。若きヴィル
トゥオーゾが今回収録に臨んだのはラヴェルのヴァイオリン作品集。技巧的
な作品から、ラヴェル特有の深い音楽表現に富む作品まで、ラヴェルの魅力
が詰まった1枚といえましょう。若手演奏家として同じく期待を集める名手
マーフルト、カニュカらとの卓越したアンサンブルは必聴。若手らしいエネ
ルギッシュな音色だけでなく、甘美で物憂げな音色も美しい名演です。




<La Dolce Volta>
LDV 100 7枚組 ¥4350
モーツァルト:弦楽四重奏曲集
CD1:
(1)第2番ニ長調K.155 (2)第3番ト長調K.156 (3)第4番ハ長調K.157 
(4)第5番ヘ長調K.158 (5)第6番変ロ長調K.159 (6)第7番変ホ長調K.160
CD2:
(1)弦楽四重奏曲第8番K.168 (2)弦楽四重奏曲第9番K.169 
(3)弦楽四重奏曲第10番K.170 (4)弦楽四重奏曲第11番K.171 
(5)弦楽四重奏曲第12番K.172
CD3:
(1)弦楽四重奏曲第13番K.173 (2)弦楽四重奏曲第14番K.387 
(3)弦楽四重奏曲第15番K.421 
CD4:
(1)弦楽四重奏曲第16番K.428 (2)弦楽四重奏曲第17番K.458「狩り」
CD5:
(1)弦楽四重奏曲第18番K.464 (2)弦楽四重奏曲第19番K.465「不協和音」
CD6:
(1)弦楽四重奏曲第20番K.499 (2)弦楽四重奏第21番K.575 
(3)弦楽四重奏曲第22番
CD7:
(1)弦楽四重奏曲第23番ヘ長調K.590「プロシャ王第3番」 
(2)弦楽四重奏曲第3番K.80
ターリヒ四重奏団
録音:1993年(CD1)、1992年(CD2、CD3(1))、1984年(CD3(2)・(4))、
1985年(CD4)、1983年(CD5)、
1992年(CD7(1))、1984年(CD7(2))
1964年にチェコで結成されて以来、世界中で揺るぎない人気を集めてきた名門
団体ターリヒ四重奏団。今回、彼らがこれまで行ってきたモーツァルト弦楽四
重奏の録音(以前Calliopeよりリリース)をまとめ、新たに弦楽四重奏曲全集と
してお手頃価格で発売いたします!力みすぎず、すっきりとした独特の演奏で
多くのファンを惹きつけてやまないターリヒ四重奏団の名演が1つに詰まった
豪華盤。ファンの方にはもちろん、ターリヒ四重奏団をこれから聴こうとし
ている方にもおすすめの商品です!




<audite>
AU 92578(SACD-Hybrid) ¥2300
エドゥアルト・フランク:
・弦楽五重奏曲ホ短調Op.15
・弦楽五重奏曲ハ長調Op.51
クリスティアーネ・エディンガー(第1Vn)
タッシロ・カイザー(第2Vn)
ライナー・キムシュテット(第1Va)
ウヴェ・マルティン・ハイベルク(第2Va)
カタリナ・メフラー(Vc)
録音:2011年3月16-19日ベルリン、ジーメンスヴィラ(デジタル・セッション)
auditeが再評価に力を入れるエドゥアルト・フランク(1817-1893)のシリーズ
最新作。ヴァイオリン、ヴィオラ各2にチェロという編成を採る二つの弦楽五
重奏曲は、それぞれ1845年と1870年頃におそらく書かれたものと考えられ、創
作の背景には当時台頭していたブルジョワジーのライフスタイルが急速な発展
を遂げたことにより、かれらの演奏に供される質の高い作品の需要が高まった
という事情があります。音楽史における作曲家エドゥアルト・フランクの功績
としては、いっぽうでシューマンとメンデルスゾーンとを、また他方ではシュ
ーマンとブルッフやブラームス、ブルックナーとを結ぶというように、「大作
曲家たちの世代間の橋渡し」をしたことが挙げられます。作品的には、ピアノ
曲を除くと大半を占める室内楽曲に重要なものが多く、これまでにauditeから
は弦楽六重奏曲、ピアノ五重奏曲、弦楽四重奏曲、ピアノ三重奏曲、ヴァイオ
リン・ソナタ、チェロ・ソナタがリリース済み。
じっさいここでも、大規模で劇的な構造と相俟った、簡潔で忘れがたいメロ
ディと主題の創意に加えて、プロと愛好家の双方を満足させるに十分な対位法
の卓越した能力は驚くべきもの。いくぶんメランコリーを湛えた高貴で心を揺
さぶるインスピレーションに、いくつかの点でブラームスの語法を先取りして
いるかのようなところも聴き取れ、主題に続く10の変奏という形式による作品
51のフィナーレはまぎれもなく白眉の出来ばえ。
例によってここでの2曲もまた、死後一世紀もの間すっかり忘れ去られたまま
でしたが、その内容からあらためて、エドゥアルト・フランクが室内楽で最も
独創的なドイツの音楽語法を示す作曲家のひとりであることがわかります。
レコーディングに際して、シリーズでおなじみのエディンガー以下、シュヴァ
ルベに師事したキムシュテットに、ハンブルク北ドイツ放送響のコンサート・
マスターを務めたハイベルクをはじめ、ドイツ勢による盤石の布陣が組まれて
います。

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