クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

09-12 No.26-1

2009年12月30日 17時11分04秒 | Weblog
★特価BOX再入荷のご案内★
ハイドン・イヤーで好評の下記BOXが再入荷しました。
今なら在庫がございますので、ご注文をお待ちしています。

DECCA 4781267 22枚組 \4980
ハイドン:弦楽四重奏曲全集
『十字架上の最後の七つの言葉』 作品51
エオリアン弦楽四重奏団
ピーター・ピアーズ(語り:十字架上の最後の7つの言葉)
録音:1972年-1976年 ロンドン ステレオ録音

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※コメントはメーカー案内書より抜粋です。

<SONY CLASSICAL>
8869752192-2 \1750
フェリックス・メンデルスゾーン:
(1)ピアノ三重奏曲第1番ニ短調 作品49
(2)ピアノ三重奏曲第2番ハ短調 作品66
ヨーヨー・マ(チェロ)
エマニュエル・アックス(ピアノ)
イツァーク・パールマン(ヴァイオリン)
録音:2009年3月28日-29日 ニューヨーク
クラシックという枠にとらわれず、様々なジャンルを横断して活躍する世界的
チェリスト、ヨーヨー・マの、ひさしぶりのクラシック・アルバム。2009年は、
メンデルスゾーン(1809-1847)の生誕200年の年で、内外で多くの演奏会が行わ
れ、ディスクも多数発売されましたが、このディスクはその中でも極めつけの
豪華な1枚として長く記憶される演奏であることは間違いありません。
交響曲や「真夏の夜の夢」といった管弦楽曲、ヴァイオリン協奏曲やピアノ曲な
どでよく知られるロマン派の作曲家メンデルスゾーンは、室内楽にも才能を発揮
していますが、なかでも有名な「八重奏曲」と並ぶ室内楽の名作として知られる
のがこのピアノ、ヴァイオリン、チェロのための三重奏曲です。特に第1番はベ
ートーヴェン以降のもっとも偉大なトリオとして有名です。これまでにも、イス
トミン/スターン/ローズ、ホルショフスキ/シュナイダー/カザルス、ルービ
ンシュタイン/ハイフェッツ/ピアティゴルスキーといった大御所が録音して
きましたが、今回の録音もその系譜の最新のものとしてとりあげられること間違
いないでしょう。
共演はヨーヨーのもっとも重要な室内楽仲間であるピアニストのエマニュエル・
アックスと、ヴァイオリンのイツァーク・パールマン。お互い気心の知れた仲間
と、親密な会話が繰り広げられます。

8869761641-2 9枚組 \6750
初回生産限定盤
リゲティ・エディション・BOX
1997年にリゲティ生誕75年を記念して分売されていた「リゲティ・エディショ
ン」が、新たにBOX化されて限定発売されます。
(DISC 1) :室内楽作品集
弦楽四重奏曲第1番「夜の変容」
弦楽四重奏曲第2番
ヒルディング・ローゼンベルクへのオマージュ(ヴァイオリンとチェロのための)
「2つのヴァイオリンのためのバラードとダンス
弦楽四重奏のためのアンダンテとアレグレット
アルティッティ弦楽四重奏団
20世紀最大の現代作曲家リゲティの、弦楽器のための室内楽作品を猟奇的にハイ
・テンションなアルディッティSQが演奏していきます。民族主義や新古典主義の
色濃い初期作品も収録。そのどれもが、刺激に満ちていて、それでいて美しい作
品です。
(DISC 2):ア・カペラ合唱作品集
「夜」「朝」「異国の地で」「孤独」「2つのカノン」「ベツレヘムの王たち」
「おたずね者」「ルクス・エテルナ(永遠の光)」「婚礼の歌」「イナクテルケ
の歌」「マートラセントイムレの歌」「パーパイ夫人」「ヘルダーリンによる
3つの幻想曲」「ハンガリー・エチュード」「おお,若さよ!」「謝肉祭」「ホル
トバージ」「峰の岩の」「カーローのデュエット・ダンス」
テリー・エドワーズ(指揮)
ロンドン・シンフォニエッタ・ヴォイセズ
リゲティは、コダーイの影響で合唱曲を作るようになったそうです。実験的な作
品もありますが、様々なスタイルによって合唱の魅力を引き出そうというアプロ
ーチで書かれており、充実したアルバムとなっています。
(DISC 3):ピアノ作品集
ピアノのための練習曲第1集
ピアノのための練習曲第2集
ムジカ・リチェルカータ
ピアノのための練習曲第3集より
ピエール=ローラン・エマール(p)
ナンカロウのピアノ作品に刺激され、作曲したといわれている作品。万華鏡的リ
ズム変化の連続の傑作「練習曲集」を中心に収録。エマールが演奏しているのに
も注目。
(DISC 4): 声楽作品集
「ナンセンス・マドリガル」「ミステリー・オブ・マカーブル」
キングズ・シンガーズ
「アバンチュール」「ヌーベル・アバンチュール」
フィリス・ブリン=ジュルソン(Sp)
ローズ・テイラー(Ms)
オマール・エブラヒム(Br)
エサ=ペッカ・サロネン(指揮) フィルハーモニア管弦楽団メンバー
「夏」
クリスティアーネ・エルツェ(Sp)
イリーナ・カタエヴァ(p)
「3つのベーレズの詩による歌曲」「5つのアラニーの詩による歌曲」
ローズマリー・ハーディ(Sp)
ピエール=ローラン・エマール(p)
「4つのウェディング・ダンス」
ローズマリー・ハーディ(Sp)
マレーナ・エルンマン(Ms)
エヴァ・ウェディン(Sp)
ピエール=ローラン・エマール(p)
リゲティのベストな声楽作品ばかりを収録したアルバム。演奏のクオリティの高
さは当然のこと、彼の一貫して流れる刺激的な実験精神がうかがえます。
(DISC 5): 自動演奏楽器のための作品集
「コンティヌウム」「ハンガリアン・ロック」「カプリッチョ第1&2番」「イン
ヴェンション」「ムジカ・リチェルカータ」
ピエール・シャリアル
100台のメトロノームのための「ポエム・サンフォニック」
フランソワーズ・テリュー
「ピアノのための練習曲」「コンティヌウム」
ユルゲン・ホッカー
バレル・オルガン、プレーヤー・ピアノ。そして100台のメトロノームといった
独特な楽器を使用し、幽玄な静寂さの刺激を感じさせてくれます。響きを追求し
た彼の結果がここに残されています。
(DISC 6): 鍵盤楽器のための作品集
4手ピアノのための5つの小品
2台のピアノのための3つの小品
ピエール=ローラン・エマール、イリーナ・カタエヴァ(p)
「カプリッチョ第1&2番」「インヴェンション」
イリーナ・カタエヴァ(p)
「パッサカリア」「ハンガリアン・ロック」「コンティヌウム」
エリーザベト・ホイナツカ(cemb)
「リチェルカーレ」「オルガンのための2つの習作」「ヴォルーミナ」
ジグモント・サットマリー(org)
鍵盤楽器とはいえ、ここで使用される3種の楽器の撥弦機能は全く異なっていま
す。これらの音の美だけでなく、持続音と減衰する音を完璧に計算されているの
がわかります。リゲティの1978年までの初期の作品中心として収録されており、
バルトークやストラヴィンスキーの影響を受けながらも、独自の美を追求してい
るのでしょう。
(DISC 7): 室内楽作品集
ヴァイオリン、ホルン、ピアノのための三重奏曲
サシュコ・ガヴリロフ(Vn)
マリー・ルイーズ・ノイネッカー(Hr)
ピエール=ローラン・エマール(p)
管楽五重奏のための10の小品
管楽五重奏のための6つのバガテル
ロンドン・ウィンズ
無伴奏ヴィオラのためのソナタ
タベア・ツィーマーマン(Va)
これらの作品は、バルトーク的な民族音楽を密かに取り入れ、また新古典主義的
な音楽を再現している部分も多く見受けられます。しかしながら、それぞれの楽
器が撥音できる様々な響きを最大限に使用し、多くの響きをからみ合わせる面白
さ発見することができます。ノイネッカーのホルンと、タベア・ツィーマーマン
のヴィオラも特筆。
(DISC 8&9): 歌劇「ル・グラン・マカーブル」(全曲)
フローダ・オルセン(Bs)、グレアム・クラーク(T)、スティーヴン・コール(T)、
ウィラード・ホワイト(Br)、マーク・キャンベル=グリフィス(Br)、
マーティン・ヴィンクラー(Br)、マイケル・レスィター(Br)、
リチャード・スアート(Br)、ジビュレ・エーレルト(Sp)、
ローラ・クレイクム(Sp)、シャルロット・ヘレカント(Ms)、
ヤルト・ヴァン・ネス(Ms)、 デレク・リー・レイギン(C-T)
エサ=ペッカ・サロネン(指揮)
フィルハーモニア管弦楽団、 ロンドン・シンフォニエッタ・ヴォイセズ
「ル・グラン・マカーブル」は、78年に初演されたリゲティ唯一のオペラ。ここ
では1997年にザルツブルク音楽祭のために改訂された英語版によるもので、1998
年2月パリのシャトレ座で大成功を収めた公演をライヴ・レコーディングしたも
の。リゲティ唯一のオペラで非常に刺激に満ちた意欲的な大作。「グラン・マカ
ブル」とは「大いなる死者」の意味で、世界の終わりを告げる「死神」をめぐる
奇妙な物語。サロネンはフィルハーモニア管と気鋭の歌手達とともに精妙なアン
サンブルでこのオペラの世界を見事に描き出しています。
リゲティらしく、通常のオーケストラ楽器だけでなく、12もの車のクラクション
によるプレルードから音楽は開始され、アフリカ民族楽器やチェンバロ、金管楽
器のバンダ、紙を破く音などを利用しているのも特徴的です。




<TAHRA>
TAH 690 \2300
モーツァルト:ミサ曲 ハ短調K427
フェレンツ・フリッチャイ(指)
ベルリン放響、聖ヘドヴィッヒ大聖堂Cho、
カール・フォルスター(合唱指揮)
マリア・シュターダー(Sp) ヘルタ・テッパー(Ms) 
エルンスト・ヘフリガー(Tn) イヴァン・サルディ(Bs)
1959年11月29日(自由ベルリン放送大ホールLive)
名盤の誉れ高いDGのスタジオ収録の1日前の演奏。スタジオ盤よりも聴衆を前に
した演奏のほうが熱気や集中力において上回るのはもちろん、録音もStereoと
いうのがうれしい!シュターダー、テッパー、ヘフリガーはフリッチャイのコ
ンサートの常連でカール・リヒターのバッハのレコーディングにも数多く参加。
サルディもフリッチャイ、フィッシャー=ディースカウの「ドン・ジョヴァン
ニ」にマゼットで参加というように、「フリッチャイ組」ともいうべき人々が、
モーツァルトの誰の依頼でもなく、自らの意志で創り上げたミサ(残念ながら
未完)に真摯に取り組み、実に熱い演奏を繰り広げております。




<naive>
V 5194 \2280
R.シュトラウス-ア・カペッラ
(1)ドイツ語のモテット「天地創造はなしとげられた」
(2)夢の光(男声合唱)
(3)夕べ(2つの歌op.34)
(4)賛歌(2つの歌op.34)
ロランス・エキルベイ(指揮)
アクサントゥス、ラトヴィア放送合唱団
ジェーン・アーチボルド(S) ダグマール・ペコーヴァー(A) 
エリック・スコロッサ(T) ロバート・グレアドー(Bs-Br)
録音:2009年6月
アクサントゥスとラトヴィア放送合唱団とのコラボレーションによるR.シュトラ
ウスの合唱作品集。「天地創造はなしとげられた」は、20のパートから成り、ど
のパートも広い音域とテクニックが要求されるため、なかなか良い演奏に接する
機会のない作品。このリリースは、合唱ファンにとってもシュトラウス声楽ファ
ンにとっても待望の名録音の登場といえるでしょう。「天地創造」とタイトルに
もあるとおり、最初は混沌とした雰囲気で始まり、光が差し、様々な劇的場面を
経て、最後は子守唄のような、まるで天上の世界を思わせる優しさに満ちて幕を
閉じます。半音階や異名同音の転調が随所に現れる複雑な作品ですが、エキルベ
イの指揮にかかると、不思議なやさしさをもって聴き手を包み込みます。2つの
歌op.34も16の声部から成る大規模な合唱作品で、滋味溢れる声による芸術を堪
能できます。管弦楽と声の扱いに長けていたシュトラウスならではの、効果的な
合唱作品集となっています。




<Bel Air>
BAC 053(DVD-Video) \3500
字幕:日仏英独露西
日本語字幕付
私がいなきゃ始まらない-マエストロ・ゲルギエフ
マリインスキー・オペラ、ロンドン交響楽団、
メトロポリタン・オペラ、
イェヒム・ブロンフマン、
アンナ・ネトレプコ、
ウリヤナ・ロパートキナ、
ドミートリー・フヴォストロフスキー、
イリヤ・ムーシン、
他出演
今日世界で最もカリスマ性のある音楽家ワレリー・ゲルギエフ。彼の仕事や生活
を追いながら、その考えや芸術観を知ってゆく好企画。ロンドン交響楽団との
「春の祭典」、マリインスキー劇場管とブロンフマンとのラフマニノフの「ピア
ノ協奏曲第3番」のリハは興味津々。また家族との良きパパぶりや、故郷ウラジ
カフカスを訪れてのリラックスした表情など、コワモテのイメージのあるゲルギ
エフの人情あふれる意外な一面を垣間見せてくれます。また、女王ネトレプコが
シャラポワに会えると聞いてはしゃぎまくるキャピキャピぶりも微笑ましい限り。
演奏としてはリムスキー=コルサコフの序曲「ロシアの復活祭」とチャイコフス
キーの交響曲第5番の第2楽章がカットなして聴けます。また、マリインスキー・
バレエの名花ロパートキナの「瀕死の白鳥」も絶品。またおまけとしてゲルギエ
フが芸術や指揮、さらにチェチェン問題にからむ政治やホール運営や企画などに
ついて熱く語るのも貴重。嬉しいことに全篇日本語字幕付。極上のドキュメンタ
リー番組を観た充実感を味わえます。

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09-12 No.26-2

2009年12月30日 17時10分36秒 | Weblog
<MIRARE>
MIR 106 \2500
フランク/ジョリス・ルジューヌ編:十字架上のキリストの最後の7つの言葉
グノー:十字架上のキリストの最後の7つの言葉
ミシェル・コルボ(指揮) ローザンヌ声楽アンサンブル
ソフィー・グラフ(S) ヴァレリー・ボナール(A)マティアス・ロイサー(T)
ヴァレリーオ・コンタルド(T)ファブリス・エヨーズ(B)
ロール・エルマコラ(Hrp) マルチェロ・ジャンニーニ(Org)
録音:2009年8月7&8日ラ・フェルム・ド・ヴィルファヴァール
至高のハーモニーを奏でる合唱の大家ミシェル・コルボの最新録音。
フランクとグノーの知られざる名曲「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」
を合唱とオルガンによる新版で演奏。1850年頃再発見されたこの重要な宗教テー
マ「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」。同じテキストを使って全く違う
音楽が創造され、この正反対の2人の作曲家が、ほぼ同時期に同じテーマで作曲
したというのは、興味深い事実です。
決して難解ではない2つの「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」は、美しい
和声と透明感あふれる響き、そして柔らかいヴォーカル・アンサンブルが際立っ
た作品。フランクの作品は、フランク研究家のジョリス・ルジューヌによって
編曲。合唱とオルガンの他にハープとチェロを用い、オリジナルのオーケストラ
編成の効果を引き出しながら、より幅広く演奏できる編成。
コルボの音楽に秘められた神秘性は崇高なる祈りとして、聴くものの心に響いて
きます。

MIR 102(CD+DVD) 価格未定
J.S.バッハ:マニフィカト
マニフィカトBWV243、
マニフィカト「わが心は主をあがめ」にもとづくフーガBWV733、
ミサ曲 ト短調 BWV235、
プレリュードとフーガ ト長調BWV541
特典DVD:マニフィカト
監督:ピエール=ユベール・マルタン
言語:仏、英
フィリップ・ピエルロ(指揮) リチェルカーレ・コンソート
録音:2009年4月
バッハの声楽曲の中でも明るく喜びに満ちた曲調が多いマニフィカト。
マニフィカトBWV243はバッハがライプツィヒに着任した年のクリスマスの晩課の
ために作曲されました。クリスマスを迎えるに相応しい壮麗な作品です。マニ
フィカトによるオルガン編曲「わが心は主をあがめ」、キリエとグロリアで構成
され、すべてカンタータからの転用であるミサ曲BWV235などそれぞれの関連性を
考えた曲目構成で体系的に聴くことができます。
フィリップ・ピエルロとリチェルカーレ・コンソートは、繊細な美しさの中に凛
とした美しさが際立った美演を聴かせてくれます。




<PREISER>
=トーンキュンストラー・ライヴ=
PRCD 90773(SACD-Hybrid) \2080
ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調Op.125「合唱つき」(マーラー編曲版)
ガブリエレ・フォンターナ(S) バルバラ・ヘルツル(A) 
アルノルト・ベズイエン(T) ラインハルト・マイヤー(Bs)
スロヴァキア・フィルハーモニー合唱団
ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団
(現ニーダーエステライヒ・トンキュンストラー管弦楽団)
クリスチャン・ヤルヴィ(指)
録音:2006年9月29日、10月1日ウィーン・ムジークフェライン(ライヴ)
ハイドンの「パリ・セット」(PRCD.90765)につづく、プライザーの「トーンキュ
ンストラー・ライヴ」第2弾は、首席指揮者クリスチャン・ヤルヴィによるベー
トーヴェンの「第9」。2006年秋に、ウィーンのムジークフェラインザールで行
われた演奏会の模様を収めたものです。
【「新クリティカル・マーラー・エディション」にもとづく最初の録音】
ベートーヴェンの交響曲といえば、先ごろクリスチャンの兄パーヴォがドイツ・
カンマー・フィルとの顔合わせで全集録音を完成させており、2008年に収録され
た「第9」はベーレンライター版による演奏でした。
これに対して、おなじく“作品のオリジナルの姿”に立ち返るという立場でも、
弟クリスチャンがここでマーラーによる編曲版の楽譜を選択しているのはたいへ
ん興味深いところです。第1弾のハイドンでも、モダン楽器使用の手兵を相手に、
持ち前のリズム感のよさと懐の深いアプローチを聞かせていただけに、たとえば
アダージョのすいこまれるような美しさやフィナーレでのドラマづくりなど、こ
のたびの「第9」の出来ばえにもおおいに期待が高まります。
なお、当アルバムは、国際グスタフ・マーラー協会の公認した、ウィーンのウニ
フェルサル・エディションとの協力により、音楽出版社ヨゼフ・ワインベルガー
による「新クリティカル・マーラー・エディション」にもとづく最初の録音にな
ります。
【黄金のホール、ムジークフェラインザールでの録音】
さらに、当アルバムのポイントといえるのが、前作に引き続き「黄金のホール」
と謳われるムジークフェラインの大ホールにおけるレコーディングである点。こ
のたびは、SACDハイブリッド仕様ということで、美しいホールトーンが、よりい
っそうご堪能いただけるつくりとなっています。




<deutsche harmonia mundi>
8869757985-2 \1750
ハイドン:歌劇「無人島」(1802年ドイツ語全曲版)
ウルリケ・ホフバウアー(Sp:コンスタンツェ)
バルバラ・クラウス(Sp:シルヴィア)
クリスティアン・ツェンカー(T:フェルナンド)
ラインハルト・マイール(Bs:エンリーコ)
ミヒ・ガイック(指揮)
オルフェオ・バロック・オーケストラ、リンツ (ピリオド楽器使用)
【録音】2009年7月13-16日、アントン・ブルックナー私立音楽大学、リンツ
ハイドン・イヤーだった2009年には、様々な珍しいハイドンの作品が再演されま
した。また録音も多くされましたが、編集など時間がかかる要素もあり、それら
が2010年にも発売が多くされそうです。この録音も、2009年7月12日にアン・デ
ア・ウィーン劇場でのコンサート形式演奏会で話題となったもので、その翌日か
ら同メンバーによってリンツでセッション録音されたものです。
この作品は1779年にエステルハーツィ宮殿の劇場のために作曲され初演されたも
のですが、1802年にドイツ語版として演奏されたものの再演となります。ダニエ
ル・デフォーの「ロビンソン・クルーソー」が元になった物語で、出演者4人と
オーケストラの、規模は小さいながらもハイドンの独特な手の込んだオーケスト
レーションと表情豊かなレチタティーヴォ。起伏の激しい古楽器使用の管弦楽も
メリハリをつけて演奏されています。このドイツ語版での録音は世界初録音とな
りますが、歌手たちもオーストリア出身のメンバーでそろえられ、当時のオース
トリアのドイツ語発音で歌われているのも特徴的です。

8869762877-2 \1750
ニコラ・アントニオ・ツィンガレッリ:ミラノ風交響曲集
交響曲第1番ハ長調 交響曲第2番変ホ長調
交響曲第3番ヘ長調 交響曲第4番ニ長調
ヴァンニ・モレット(指揮)
アタランタ・フーギエンス、ミラノ (ピリオド楽器使用)
【録音】 2007年9月5-9日 コミュネ・ディ・オペラ、ミラノ(DDD;セッション)
ニコラ・A・ツィンガレッリ(1752-1837)はナポリに生まれ、7歳から音楽の勉強
をし、チマローザらに学んだ。1789年にフランスに移住したがフランス革命が起
こったためにイタリアへ戻り、1793年からミラノ大聖堂の楽長。1804年にはシス
ティーナ礼拝堂聖歌隊長を務めました。1813年ナポリに戻りパイジェッロ、ベッ
リーニ、メルカダンテ、ドニゼッティらを輩出しました。
ツィンガレッリの作品は主に、37の歌劇、541曲の宗教作品集に集中しており、
当時最も成功していた作曲家であったようです。ここに収録された交響曲集は、
1781-1789年頃に書かれた初期の作品で、ちょうどシュトゥルム・ウント・ドラ
ンク期の作品に似た作風で書かれており、2つのオーボエ、2つのホルンと弦楽合
奏による比較的覚えやすいメロディにより、様々な楽器のカラフルな音色をパレ
ットにしているようです。
指揮者のヴァンニ・モレットは、指揮者としてだけでなく、現代音楽(電子音楽)
作曲家、コントラバス奏者、ヴィオローネ奏者としても活躍しており、イル・
ジャルディーノ・アルモニコのコントラバス奏者も務めており。また、ジャズ・
ベース奏者としても活躍しています。彼はイタリア・バロック作曲家の研究を行
っており、ここでも彼独自の研究成果を発揮しています。





<RCA RED SEAL>
8869764850-2 \1750
ルービンシュタイン・プレイズ・ショパン、ベスト・セレクション
(DISC 1)
ピアノ協奏曲第1番ホ短調Op.11
スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ(指揮)ロンドン新交響楽団
ピアノ協奏曲第2番ヘ短調Op.21
アルフレッド・ウォーレンステイン(指揮) RCAビクター交響楽団
(DISC 2)
ポロネーズ第6番変イ長調Op.53「英雄」
ワルツ第1番変ホ長調Op.18「華麗なる大円舞曲」
前奏曲第15番変ニ長調Op.28-15「雨だれ」
幻想即興曲(即興曲第4番)嬰ハ短調Op.66
バラード第4番ヘ短調Op.52
夜想曲第2番変ホ長調Op.9-2
マズルカ第49番イ短調Op.68-2
ポロネーズ第3番イ長調Op.40-1「軍隊」
舟歌嬰ヘ長調Op.60
ワルツ第6番変ニ長調Op.64-1「小犬」
ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調Op.35「葬送」より第2楽章
アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ変ホ長調Op.22
2010年ショパン・イヤーを記念して、巨匠ルービンシュタインの名盤の中から厳
選したショパンの録音を収録しました。




<ショパン・レコーズ(日本)>
音楽雑誌月刊「ショパン」のレーベルです

CHL013 \2500
バルトークピアノ曲集I
(1)3つのチーク県の民謡
(2)アレグロ・バルバロ
(3)15のハンガリー農民歌
(4)組曲Op.14
(5)民謡による3つのロンド
(6)戸外にて(笛と太鼓で/バルカローレ/ミュゼット/夜の音楽/狩)/
(7)ピアノソナタ
田代慎之介(Pf)
録音:2009年4月16日,17日、彩の国さいたま芸術劇場 音楽ホール
バルトークの作品に対する深い洞察力と細やかな研究の行き届いているみごとな
演奏でありバルトークの各作品が生き生きと踊り輝いているさまは実にすばらし
い。(家永 勝)
ハンガリーの偉大な音楽家バルトークへの興味と愛情は、少年時代から今まで尽
きることはありません。農民と生活を共にして民謡を採集する彼の姿勢は、人間
愛に満ちたものです。ハンガリー留学や、バルトークの弟子であったヴァシャヘ
ーリ先生との出会いは、私にとって幸運でした。長年向き合ってきた作品の魅力
をお伝えできれば幸いです。(田代 慎之介)
田代慎之介(ピアノ)
1975年第29回全日本学生音楽コンクール(毎日新聞社主催)中学の部第1位。1983
年東京芸術大学卒業、第52回日本音楽コンクール(毎日新聞社、NHK共催)入選、
海外派遣コンクール河合賞受賞。1984-86年ハンガリー政府給費留学生としてリ
スト音楽院に留学。1985年エピナル国際ピアノコンクール第1メダル、1986年マ
リア・カナルス国際音楽コンクールメダル受賞。1987年東京芸術大学大学院修
了、クロイツァー賞受賞。
以降、東京、札幌で定期的にリサイタルを開催し、加えて函館、富山、福井、
韮崎、沖縄など各地での演奏会やNHK-FMに出演、1984年、95年には札響と共演。
PTNAピアノコンペティション課題曲講座を長年にわたり全国各地で行い、課題
曲CDにも多くの録音を残している。全日本学生音楽コンクール、PTNAピアノコ
ンペティション、日本クラシック音楽コンクール等の審査員。
松浦豊明、辛島輝治、ペーター・ショイモシュの各氏に師事し、ゲオルグ・
ヴァシャヘーリ、ラズロ・シモン等諸氏のもとでさらに研鑽を積む。現在、武
蔵野音楽大学専任講師、東京芸術大学非常勤講師。




<KUBOTAレーベル(日本)>
LMCD 1898 \3000
「ラ・ヴァルス」-久保田惠子・久保田美絵ピアノデュオ・リサイタル
(1)モーツァルト:2台のピアノのための協奏曲 変ホ長調KV.365
(2)ガーシュイン(編曲/栗山和樹):ラプソディ・イン・ブルー
(3)リチャード・ロドニー・ベネット:
4つの小品(2台のピアノのためのディヴェルティメント)
1.悲しみのサンバ/2.カントリー・ブルース
3.ラグタイム・ワルツ(スコット・ジョプリンを讃えて)/4.フィナーレ
(4)ピアソラ:アディオス・ノニーノ/天使の死/ミケランジェロ‘70
(5)ラヴェル:ラ・ヴァルス
久保田惠子・久保田美絵(Pf)
録音:2009年3月9日,東京文化会館 小ホール[ライヴ録音]
ピアノ・デュオの“一般的概念”を超越する表現に出会ったように思う。稀有な
ことであるが、両者の“異質なピアニズム”の融合(母娘であるがゆえに初めて
可能なことか)に、デュオの新しい可能性の地平を見たように感じた。「ラ・
ヴァルス」では、オーケストラ的意味合いでのバランス表現、テンポ、さらに
色彩感覚などの見事な共有のうえに、それぞれの個性が余すところなく発揮さ
れ、絢爛とする“圧巻”というべき表現が達成された。
―石川哲郎氏(「ムジカノーヴァ」より)
久保田惠子さんのピアノを聴きはじめてから、もう40年になる。はじめは、私
が好んで弾いていたヤナーチェクの作品を、彼女も得意のレパートリーとして
いたからだった。身体が震えるような感動を覚えながら、ピアノ・ソナタ「1905
年10月1日街頭にて」や「霧の中で」を聴いたのを、いまでも生々しく想いだす。
その後、スークやドヴォルザークのピアノ曲を彼女の演奏で知り、フランスもの
やガーシュインにも素晴らしい感性を示すことを知った。いまは亡きコシュラ
ーの指揮で、東京都響とドヴォルザークの超難曲を見事に演じきったことも記
憶に新しい。久しぶりに聴いた彼女の演奏は、美絵さんとのピアノ・デュオで
あった。モーツァルトのあとにガーシュインが置かれた新鮮なプログラミング
に、40年前と同じように感動し、後半のベネット、ピアソラ、ラヴェルと続いた
華麗で胸を締め付けるような響きを堪能した。豊麗な彼女の音に、いまは更に
唸り、轟き、どよめくような響き、重いビート感、自在な抑揚が加わり、彼女が
身体全体で音楽を表現しているのが心地よかった。しかも、それが美絵さんの
端正で、リズム感はシャープであり、切込みが素敵なピアノと呼応しあってい
るのが見事であり、不思議でもあった。おふたりのデュオをこれからも聴かせ
てほしい
―館野泉氏・ピアニスト(ライナー・ノートより)

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09-12 No.25-1

2009年12月30日 17時09分55秒 | Weblog
<NAXOS> 各1枚 \1000
8.572246
期待の新進演奏家シリーズ/マイケル・アンガーオルガン・リサイタル
1.ブクステフーデ(1637?-1707):前奏曲とフーガホ短調 BuxWV142/2.J.S.バッハ
(1685-1750):「バビロン川のほとりに」 BWV653/3.J.S.バッハ:「いと高きとこ
ろにいます神にのみ栄光あれ」BW662/4.J.S.バッハ:前奏曲とフーガイ短調
BWV543/5.リテーズ (1909-1991):12のオルガン小品より第1番「前奏曲」/
6.リテーズ:前奏曲と舞踏フーガ/ 7.ヴィドール(1844-1937):オルガン交響曲
第7番 Op.42-3より第2楽章/8.メシアン(1908-1992):主の降誕より第9曲神はわ
れらのうちにいましたもう
演奏:マイケル・アンガー(オルガン)
武蔵野市国際オルガンコンクールは4年に1回開催され、この2008年が第6回目に
あたるアジア唯一のオルガン国際コンクールです。27カ国から152名のエントリ
ーがあり、この激戦を勝ち抜いたのがカナダ生まれのマイケル・アンガーでし
た。彼はすでにアメリカやオランダでのコンクールで高い評価を受けていて、今
回の武蔵野でもその手腕を存分に発揮した形となりました。この演奏は優勝後す
ぐに録音されたもので、ブクステフーデの劇的な作品に始まり、最後はメシアン
で締めくくるという絶妙のプログラム。大いなる将来性に期待できる演奏家の
誕生を目の当たりにする、静かな興奮に満ちた 1枚と言えるでしょう。

8.572093
1-3.ラヴェル(1875-1937):ヴァイオリン・ソナタト長調
4-6.レスピーギ(1879-1936):ヴァイオリン・ソナタロ短調 P.110
7.グラナドス(1867-1916):ヴァイオリン・ソナタ
演奏:フレデリーケ・サイス(ヴァイオリン)
モーリス・ランメルツ・ファン・ビューレン(ピアノ)
20世紀の偉大なる作曲家 3人のあまり知られていないヴァイオリン・ソナタを3
曲集めたアルバムです。ラヴェルのソナタは厳粛な美と悦楽のブルースの幸せな
出会いの歌。彼の最後の室内楽曲として知られます。レスピーギの作品はこんな
にも素晴らしいのに、必要以上に軽視されてしまっています。グラナドスの単一
楽章のソナタはスペインの民俗音楽とロマン派音楽の美しき融合です。演奏して
いるサイスはオランダ出身の若手女性奏者。 2005年ロン・ティボー国際コンク
ールの覇者です。しなやかな音楽性が魅力的です。

8.572096
ガルビス:チストゥとピアノのための作品集
1-6.古き時代のサン・ゼバスティアンの 6つの歌(チストゥとピアノ編)(サン・
セバスチャン通りへ/太った牛の歌/日没/かわいい女の子 /赤ん坊/ヨゼフの子守
歌)/7-9.バスク組曲第1番/10-13.バスク組曲第2番/14-17.4つのゾルツィコ
(手入れの行き届いたエントランス/聖ジョンの日のゾルツィコ/樫の木とオンブ
の木/赤いショールの女の子)/18-19.山の影/20-23.4つの伝統的なギプコアの
踊り(チストゥとピアノ編)(剣の踊り/市長の行進曲/若者たちの踊り/果樹園の中
のイチジクの木)/24.お集まりの皆様に挨拶を!
演奏:ホセ・イグナシオ・アンソレーナ(チストゥ&タンブリル)/アルバロ・セ
ンドージャ(ピアノ)
さてさて。「チストゥって何?」と思われた方も多いのではないでしょうか?こ
れはバスクに伝わる舞曲用の小型のフルートです。3つの穴を持ち片手で演奏で
きるため、空いたもう片方の手で打楽器などが演奏可能という優れものです(ち
なみにビゼーの「アルルの女」の“ファランドール”で使われるガルベも同種の
楽器です)。バスクの作曲家ガルビス(1901-1989)は、鄙びた音色を持つこの楽器
とピアノ、そして、こちらもバスクの特有の楽器であるタンブリル(双頭のドラ
ム)の音色を合わせ、実に楽しい音楽を作り上げました。ここで演奏しているの
は、バスク地方で最も名高いチストゥ奏者(タンブリル奏者でもあります)ホセ.
I.アンソレーナ。聴いているだけで元気になれそうな楽しい1枚です。

8.570881
マリピエロ:交響曲集第4集
1-4.交響曲第7番「カンツォーネ風」/ 5.1つのテンポによる交響曲/6-9.シン
フォニア・ペル・アンティジェニーダ
8.223604 MARCO POLOより移行盤
演奏:モスクワ交響楽団/アントニオ・デ・アルメイダ(指揮)
イタリアの近代作曲家、マリピエロ(1883-1973)は番号なしの作品も含めると、
全部で17曲もの交響曲を書いています。ここに収録された第7番を書いたあと、
彼は少しの間番号なしの「シンフォニア」を書くことで自身の思いを整理したと
言われていますが、この第7番も随分変わった佇まいの印象的な作品で、とりわ
け重厚な第2楽章はレスピーギ好きにも一度は聴いていただきたいところです。
シンフォニア・ペル・アンティジェニーダとは古代のテーベの piffero吹き(木
製のピッコロ)のシンフォニアの意味。複雑な構成の曲ですが、タイトル通りに
笛が自由自在に歌うところが聴きものです。

8.559606
フェトラー(1920-):
1-3.ウォルト・ホイットマンの3つの詩(私は歩く、夜にそっと成長する /叩け、
叩け、ドラムよ /ああ、幼い子から )/4.カプリッチョ/5-7.ヴァイオリン
協奏曲第2番
演奏:トーマス・ H・ブラスケ(ナレーター)…1-3/アーロン・ベロフスキー
(ヴァイオリン)1-3.5-7/アナーバー交響楽団/アリー・ピプスキー(指揮)
1976年、アメリカ建国200年を記念して作曲された「3つの詩」。スクロヴァチェ
フスキの指揮、ミネソタ管弦楽団によって初演され高く評価された作品です。
ウォルター・ホイットマンの詩から喚起された音楽とナレーターによる朗読は私
たちに新たな世界を提示してくれます。夜の気分を湛えた暗く静かな最初の曲。
激しい叫びを伴う、鋭敏なリズムに支配された恐ろしげな第2曲。そして美しい
ヴァイオリンのソロに彩られた煌めく光を伴う第3曲と、どれも表情豊かで叙情
的な側面を備えた、現代における美しい夜想曲と言えそうです。東ヨーロッパの
エキゾチックな雰囲気を持つヴァイオリン協奏曲も夢を見るような甘さを持って
います。

8.572153
マルケヴィチ:管弦楽作品集第3集
1.愛の歌/2-8.イカロスの飛翔(前奏曲/青少年の試合 -知識の目覚め/イカロス
は研究のために2羽の鳩を捕える/イカロスは肩に羽をつけ、飛ぼうとする/イカ
ロスは飛翔する/しかし彼は落下する/イカロスの死)/9-11.合奏協奏曲
演奏:アルンヘム・フィルハーモニー管弦楽団
クリストファー・リンドン=ジー(指揮)
MARCO POLOで大好評!早熟過ぎた天才指揮者、マルケヴィチ(1912-1983)の管弦
楽作品全集第3集のNAXOS移行盤が登場です。各々の作品に見られる切れ味鋭い
才能の表出を心行くまでご堪能ください。大作であるバレエ音楽「イカルスの
飛行」、1933年にこの曲が初演された時、あまりの大胆さに会場は騒然となりま
した。そこに居合わせたミヨーは「音楽が発展した日」と宣言したというからス
ゴイものです。スクリャビンのカオスをより濃厚にした感のある「愛の歌」での
言葉にならない「むず痒さ」もたまりません。「合奏協奏曲」はこの録音が世界
初。発売当時大変な話題となったものです。

8.572342
サザン・ハーモニー
1.カバレフスキー(1904-1987):歌劇「コラ・ブルニョン」より序曲(D. ハンスバ
ーガーによる吹奏楽編)/2-4.スティーヴンス (1951-):3楽章の交響曲/ 5-8.グ
ランサム(1947-):サザン・ハーモニー/ 9.ローリゼン(1943-):「おお、大いな
る神秘」(H.R. レイノルズによる吹奏楽編)/10.コープランド(1900-1990):エル
・サロン・メヒコ(E. ズヴァーノによる吹奏楽編)
演奏:オハイオ州立大学ウィンド・シンフォニー/ラッセル・ C・ミッケルソン
(指揮)/リチャード・L・ブラッティ(指揮)…1のみ
オハイオ州立大学ウィンド・シンフォニーは現在最も素晴らしいと評されるアン
サンブルです。彼らはミッケルソン教授の下、日夜新たなレパートリーの拡充に
励んでいます。今回のNAXOSへの録音は、これまた吹奏楽ファンにはたまらない
選曲となっています。カバレフスキーの最初のオペラである「コラ・ブルニョン」
の序曲での溌剌としたリズムと多彩な音色が見事なまでに再現されているのを聴
いて驚かない人はいないでしょう。また、誰もが知っているコープランドの「エ
ル・サロン・メヒコ」も最初からこの編成で書かれていたと思わせるほどの見事
な演奏。もちろん神聖さに満ちたローリゼンの作品も素晴らしい出来栄えです。
スティーヴンスとグランサムの曲はオリジナルです。楽しさに満ちたスゴイ1枚
です。

8.570958
ローデ:練習曲の形式による24のカプリース
演奏 :アクセル・シュトラウス (ヴァイオリン)
1774年、ボルドーで生まれたローデ (1774-1830)は13歳の時にパリへ行き、すぐ
にヴィオッティの愛弟子となりました。1790年にデビューを飾り、オーケストラ
にも参加するようになります。以降様々な音楽家と知り合いになった彼はヨーロ
ッパ全土で演奏会を行い、またヴァイオリンのための作品を数多く作曲、後進の
演奏家たちにも多大なる影響を与えました。この24のカプリースは、彼の代表作
として知られ、今でもヴァイオリンを学ぶ人たちがパガニーニを演奏する前段階
の練習曲として愛用しています。技術だけでなく旋律美に溢れた良質の作品です。

8.572315
ロッシーニ :ピアノ作品全集第3集
老いのいたずら第5集「幼い子供たちのためのアルバム」
1.最初の聖体拝受/2.素朴なテーマと変奏、同じく…/3.イタリアのサルタレッ
ロ/4.ムーア風前奏曲/5.憂鬱なワルツ/6.すぐに効く鎮痛剤/7.イタリア風無
邪気さ、フランス風純真さ/8.痙攣した前奏曲/9.1861年度のヴェネツィアの潟
の干満!/10.やれやれ!小さなえんどう豆よ/11.バター炒め/12.ロマンティ
ックな挽き肉料理
演奏:アレッサンドロ・マランゴーニ (ピアノ)
大好評!ロッシーニ(1792-1868)の知られざるピアノ作品を集めたアルバムの第
3集です。第1集(8.570590-91)、第2集(8.570766)で素晴らしい演奏を披露したマ
ランゴーニの美しいタッチはここでも健在。ロッシーニのユーモアに満ちた小さ
な曲たちを、どれも表情豊かに聴かせてくれています。どの曲も興味深いのです
が、とりわけロッシーニらしいのが10曲目から12曲目の3つの作品。グルメで知
られる彼らしく、大好きな食べ物を賛美した内容となっています。えんどう豆に
ついて曲を書くなんて、あのサティも顔負けのユニークさ。こんな楽しい曲集が
なぜあまり知られていないのか不思議なところです。

8.570781
リゲティ:弦楽四重奏曲集
1-4.弦楽四重奏曲第1番「夜の変容」(1953-54)
5-9.弦楽四重奏曲第2番(1968)
10-11.アンダンテとアレグレット(1950)
演奏:パーカー弦楽四重奏団
(メンバー)ダニエル・チョン(第1ヴァイオリン)/カレン・キム (第2ヴァイオリ
ン)/ジェシカ・ボドナー(ヴィオラ)/キム・キー=ヒュン(チェロ)
よく「猟奇的」と評されるリゲティ(1923-2006)の音楽。しかし彼の多彩な音楽
を表現するにはこんな言葉で足りるはずがありません。例えば「2001年宇宙の旅」
で使われたいくつかの彼の音楽は、作曲家の名前を知らずとも、映画を見た人に
は強烈なインパクトを与えているはずです。ここに収録された弦楽四重奏曲はリ
ゲティの作品の中では、あまり知名度の高いものではありませんが、作曲家の特
性を存分に伝えてくれることでしょう。初期に書かれた「アンダンテとアレグレ
ット」はシェーンベルクを思わせる驚くほどメロディアスな作品です。

8.559629
エイト・ヴィジョンズ-フルートとピアノのための現代作品集
1.ケンジ・ブンチ(1973-):ベロシティ/2.モラヴェック(1957-):ナンシーの歌
/3-5.陳怡(1953-):西南小曲三首(西南の3つの小バラード)/6.レオン(1943-):
アルマ/7.ベグラリアン(1958-):私はこの世界で悲しくなることはないだろう
/8-9.サンフォード(1963-):クラトカ・スティル/10.ヒュイ(1966-):トレース
/11-14.ローレム(1923-):「4人の祈る人」
演奏:マーリャ・マーティン(フルート)/ヴァレンタイン・コレット(ピアノ)
国際的なキャリアを誇るニュージーランド生まれのアメリカ人フルーティスト、
マリア・マーティン。このアルバムには彼女のために書かれた8つの作品が収録
されています。フルートのレパートリーを拡大させることと、現代音楽の幅広い
可能性を聴き手に届けることに熱心な彼女。その姿勢に賛同した作曲家たちの書
き起こした多彩な作品。それはジャズ風であったり、また他の曲は中国の民謡か
らインスピレーションを得ていたりと本当に興味深いものばかりです。現代の作
曲家たちの才能を感じつつ、フルートとピアノの奏でる変幻自在な音風景に身を
委ねる幸せを味わってみてください。「現代音楽は苦手」という人でも大丈夫。

8.570524
ゲーゼ:
1-3.ヴァイオリン・ソナタ第1番イ長調 Op.6/4-6.ヴァイオリン・ソナタ第2番
ニ短調 Op.21/7-10.ヴァイオリン・ソナタ第3番変ロ長調 Op.69
演奏:ハッセ・ボロプ(ヴァイオリン)/ヘザー・コナー(ピアノ)
ニルス・ウィルヘルム・ゲーゼ(1817-1890)(ガーデと表記することもあります)
は、デンマークの作曲家・指揮者・音楽教師です。コペンハーゲンの王室オーケ
ストラでヴァイオリン奏者として活動を開始、自作の交響曲を演奏しようと楽譜
を提出したのですが、そこでの演奏を拒否されてしまいました。失意を味わった
ゲーゼは、その楽譜を何とメンデルスゾーンに送ったところ、大好評を持って迎
えられライプツィヒで初演してもらうことができたといいます。そんな彼の作品
は恩人の影響を受けつつも、北欧の民謡を随所に取り入れた印象深いものばかり。
とりわけこれらのヴァイオリン・ソナタに見られる旋律美は他の誰にも真似し得
ないほどの光を放っています。

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09-12 No.25-2

2009年12月30日 17時09分24秒 | Weblog
8.572159
ドヴォルザーク:
1-3.ピアノ四重奏曲ニ長調 Op.23/4-7.ピアノ四重奏曲変ホ長調 Op.87
演奏:ヘレナ・シュチャロヴァ=ウェイセル(ピアノ)
ドヴォルザーク(1841-1904)の室内楽作品の中でも、これらのピアノ四重奏曲は
ほとんど知られていません。しかしこの2曲の完成度の高さには目を見張るもの
があります。1875年、34歳の時に作曲した第1番は、同じ年に書かれたピアノ三
重奏曲と合わせ、彼が音楽家として輝かしい経歴を歩み始めた頃の意欲溢れる作
品です。冒頭からめまぐるしく長調と短調のメロディが入れ替わり、落ち着かな
い気分の中にひっそりと忍びこむ懐かしい郷愁がたまりません。第2番は1889年
の作品。こちらはチャイコフスキーと親交を結んだ時期で、曲も一層の叙情性を
帯びています。洗練された土臭さとも言える独特の風情がたまりません。

8.572238
ロゲール:室内楽作品集
1-3.クラリネット五重奏曲 Op.116/4-6.ピアノ・ソナタ Op.43/7-9.ピアノ三
重奏曲 Op.77/10.アイルランド民謡による変奏曲 Op.58
演奏:ロバート・プレーン(クラリネット)…1-3/ルーシー・グールド(ヴァイオ
リン)…1-3.7-9/ミア・クーパー(ヴァイオリン)…1-3/デイヴィッド・アダム
ス(ヴィオラ)…1-3/アリス・ニアリー(チェロ)…1-3.7-10/エミリー・バイノ
ン(フルート)…10/ベンジャミン・フリス(ピアノ)…7-10
1895年、オーストリアで生まれウィーンで育ったロゲール(1895-1966)は、シェ
ーンベルクの下で学び1923年から1938年まではウィーンの音楽院で教鞭をとりま
した。しかしその後アメリカに行き、1945年にはアメリカ国籍を取り、ニューヨ
ークとワシントンで活動を始めます。彼の作品は多くの演奏家たちに支持され、
例えば名指揮者クーベリックやE.ラインスドルフらが積極的に彼の作品を演奏会
で取り上げています。作風は後期ロマン派の挑発的な和声と保守的な形式をうま
くミックスさせたもので、曲によってはまるでブラームスの作品のような渋い佇
まいを有しています。また「アイルランド民謡による変奏曲」は1939年にアイル
ランドを訪問した際の強い印象を表現したもので、フルートの郷愁に満ちた音色
が耳に残ります。ここでフルートを演奏しているバイノンはロイヤル・コンセル
トヘボウの首席奏者。NAXOS初登場となります。

8.572446
ヒル:弦楽四重奏曲集第3集
1-4.弦楽四重奏曲第5番変ホ長調「同盟国」(芸術的に/シンコペーション /ロマ
ンティック/航海)/5-8.弦楽四重奏曲第7番イ長調/9-12.弦楽四重奏曲第9番
イ短調
演奏:ドミニオン弦楽四重奏団
オーストラリアの作曲家、アルフレッド・ヒル(1869-1960)の弦楽四重奏曲第3集
です。彼は1880年代の終わりにライプツィヒで学び、ドイツの伝統にオーストラ
リアの味付けを施したいくつかの作品を作曲。これらは一度聴くと忘れられない
強烈な印象を残しています。今回の作品も面白い物ばかりですが、表題付きの
第5番はとりわけユニークです。 4つの楽章はそれぞれ、フランス、アメリカ、
イタリア、イギリス(第1次大戦中に同盟国だった国家)を表していて、後に交響
曲第11番として書き直されたものです。国としてのキャラクターが強く出ている
わけでもありませんが、こういう考え方もあるんだな。と面白く聴くことができ
るでしょう。第7番は荘厳に始まり、第9番はゆったりと始まり、少しだけ印象派
の香りを感じさせる音ですが、旋律は決して乱れることもなく常に平穏な世界に
終始します。安心してお聴きいただける美しい作品です。

8.570453
J.S.バッハ:ソプラノ独唱のための宗教カンタータ集
1-6.「いつわりの世よ、われ汝に頼らず」BWV52/7-11.「我はわが幸いに心満ち
たり」BWV84/12-19.「わが心は血にまみれ」BWV199/20-24.「もろびとよ歓呼
して神を迎えよ」BWV51
演奏 :シーリ・カロリーン・ソーンヒル (ソプラノ)/ケルン・バッハ・ヴォー
カル・アンサンブル…1-11/ケルン室内管弦楽団/ヘルムート・ミュラー=ブ
リュール(指揮)
J.S.バッハ(1685-1750)の 200ほどの教会カンタータの中でもとりわけ有名な
「もろびとよ歓呼して神を迎えよ」を含む4曲のソプラノ独唱のためのカンター
タです。これらの作品は歌い手の美声を味わうとともに、実はソロ・トランペッ
トの妙技を心行くまで堪能する曲でもあり、また、ヴァイオリン、ヴィオラ、
オーボエの美しいオブリガードを聴く曲でもあります。シーリ・カロリーン・
ソーンヒルはイギリス生まれのノルウェイのソプラノ歌手。すでにクイケンを始
めとした多くの指揮者とのバッハのカンタータや、ブラームスのドイツ・レクイ
エムなどの録音で高い評価を受けています。透き通った湧水のような清冽な歌声
です。

8.570824
クレスウェル :声の内部で
1-7.声の内部で(祈り/スケルツォI /活発に/ゆっくり動いて/スケルツォ II
/埋葬/嘆願)/8.アラス!ハウ・スイフト/9-13.カサンドラの歌(カサンドラの
嘆き/昼と夜/私に神の歌を教えてください /カサンドラの贈り物/追放)/14.カ
エア
演奏:マドレーヌ・ピラード(メゾ・ソプラノ)…1-7.9-13/ヴェサ=マッティ・
レッパネン(ヴァイオリン)…1-7/マイケル・カーガン(トランペット)…8/デ
ヴィッド・ブレムナー(トロンボーン)…14/ニュージーランド交響楽団/ジェ
イムス・ジャッド (指揮)
ニュージーランド、エディンバラ生まれのクレスウェル(1944-)は管弦楽曲から
教会音楽まで、幅広い作品を書くことで広く注目されています。この「声の内
部で」はソプラノとヴァイオリンそして管弦楽との刻一刻を移り変わる関係を
音で描いた作品。注意深く聴くことで、その繊細な世界が見て取れる曲です。
「私の声、あなたの声」のリフレインが強く心に残ります。カサンドラの歌は、
スコットランドの詩人ロン・バトリンの詩を用いた歌曲集です。「カエア」は
マオリ族の木製トランペットの名前。戦いの時に敵を恐れさせ、かつ戦士たち
の士気を上げるために用いられる楽器です。曲名の通り心が浮き立つ音楽です。

8.570981
メンデルスゾーン=ヘンゼル:歌曲集第1集
1-6.6つの歌曲集 Op.1(鳥の歌/さすらい人の歌/なぜバラはこんなに青ざめてい
るのか/五月の歌/朝のセレナード/ゴンドラの歌)/7-12.7つの歌曲集 Op.7(夜の
さすらい人/エルヴィーン/春/君は憩い/どうぞ/君はわが心)/13-17.5つの歌曲
集 Op.10(南に/非難/夕べの情景/秋に/山のよろこび)/18-23.アイヒェンドルフ
歌曲集(沈黙/異国の人の愛/夢/夜は静かな海のよう/私は何度でも気分良く歌う
ことができる/秋に)/24-26.面影(晴れた日の小鳥/ああ、どうやって来るの/森
へ逃げることはできるから)
演奏:ドロテア・クラクストン(ソプラノ)/バベッテ・ドルン(ピアノ)
歌曲やピアノ曲など500以上も作品を残したにもかかわらず、弟フェリックスの
光り輝く天才の影に隠れてしまったファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼル
(1805-1847)の愛すべき歌曲の登場です。彼女が愛した詩人たち、主にゲーテ、
ハイネ、アイヒェンドルフなどの詩に感性豊かな曲をつけた彼女の才能を改めて
賛美いたしましょう。繊細で内省的で叙情的。とロマン派音楽の特徴を全て兼ね
備えた珠玉の作品を歌うのはクラクストン。クララ=シューマンの歌曲集
(8.570747)でも胸ふるえる歌唱を聴かせてくれた名ソプラノです。

8.572189
メシアン
:歌曲集「ハラウィ」他
1-3.3つのメロディ(なぜ?/ほほえみ/帰らぬ許嫁)/4-15.ハラウィ-愛と死の歌
(お前,眠っていた街よ/おはよう、緑の鳩よ/山々/ジャン・ドゥ・チル/ピルー
チャの愛/惑星の周期運動/別れ/シラブル/階段は太陽の姿を繰り返し語る/愛す
る星の鳥/星になったカチカチ/闇の中に)
演奏:エトナ・レジツェ・ブルーン(ソプラノ)/クリストファー・ニーホルム・
ヒルディグ(ピアノ)
メシアン(1908-1992)の2つの連作歌曲集を。実はどちらの曲も、彼が大切にして
いた家族の損失が作曲のモティベーションとなっているのです。「3つのメロディ
」は3年前に亡くなった彼の母親への思いが結晶したもの。そして「ハラウィ」
は最初の妻クレア・デルボスが詩に至る病を得た頃に書かれたもの。しかし、ど
ちらの作品にも失意の念はなく、あるのは限りない希望と法悦の感覚だけ。メシ
アンにおける「死」と「愛」の感覚が端的に感じられる名作と言えるでしょう。
煌びやかなピアノ・パートと色彩感豊かな声の饗宴、そして感覚が麻痺するほど
に強烈な言葉遊びをどうぞお楽しみください。

8.572438
魅惑のバリトン-ラド・アタネリ、オペラ・アリアを歌う
1.ヴェルディ(1813-1901):「アッティラ」より第2幕「フン族と休戦だ ...永遠
の美しい栄光の頂から ...私の運命のさいは投げられた」/ 2.ロッシーニ(1791
-1868):「セヴィリヤの理髪師」より第1幕「私は町の何でも屋」/ 3.モーツァ
ルト(1756-1791):「フィガロの結婚」より第3幕「裁判は勝った!と…こちらが
指をくわえて」/ 4.モーツァルト:「ドン・ジョヴァンニ」より第2幕「さあお
いで、窓辺へ」/ 5.モーツァルト:「ドン・ジョヴァンニ」より第1幕「酒の歌」
/ 6.ドニゼッティ(1797-1848):「ランメルモールのルチア」より第1幕「無残
な、縁起でもない」/ 7.ドニゼッティ:「ラ・ファヴォリータ」より第2幕「だ
が、邪な者どもの嫉妬と怒りは私の頭上に…よいかレオノーラ、そなたの足下
に」/8.ヴェルデイ:「エルナーニ」より第3幕「私の青春時代の」/ 9.ヴェル
ディ:「シチリアの夕べの祈り」より第3幕「富を手にして」/ 10.レオンカヴァ
ッロ(1857-1919):「ザザ」より第2幕「良いザザ、私の良き時間」/11.マスネ
(1842-1912):「エロディアード」より第2幕「はかない幻」/ 12.ビゼー(1838-
1875):「カルメン」より第2幕「皆さんに乾杯をお返しします(闘牛士の歌)」/
13.アラキシュヴィリ(1878-1953):ショタ・ルスタヴェルツェの伝説より「神に
感謝せん」
演奏:ラド・アタネリ(バリトン)
ヴュルテンベルク・フィルハーモニー管弦楽団/ロドヴィコ・ツォッケ(指揮)
近年急速に評価が高まっているグルジア出身のバリトン歌手ラド・アタネリの
NAXOSデビュー盤です。彼はこのアルバムのためにヴェルディからマスネまで
様々なオペラのアリアを選び見事なまでにキャラクターを歌い分けています。
91年にはバルセロナ国際声楽コンクール、続いてウィーンのヴェルヴェデーレ
国際声楽コンクールにも入賞し世界的に注目を浴びた彼は、すでにムーティ、
コンロン、レヴァインなど著名な指揮者の下で数多くのオペラを歌いその実力
は証明済み。ここでも艶やかな美声を存分に聴かせてくれています。ヴェルディ
を得意としていますが他の役柄もばっちり。ぜひ押さえておきたい人です。

8.572469
マニング:マンチェスター・キャロル
1.キャロル・シンガーズ・キャロル/ 2.素晴らしい語り/3.待降節のキャロル
/4.クリスマスの花/5.受胎告知/6.クリスマス・ツリー/7.レット・イット・
ビー・コールド/ 8.奇跡/9.天使/10.新しい子どもが生まれた/11.藁の金/
12.メアリーのキャロル/13.子どもたちの名/14.それをナザレスと呼ぶ/15.
我は信ず/16.今の歌
演奏:マンチェスター・キャロラーズ/ノーザン室内管弦楽団/リチャード・タ
ナー(指揮)
2007年に作曲された、21世紀の新しい時代のクリスマスの歌です。サシャ・ジョ
ンソン・マニング(1963-)は、「どんなに世界は変わって行こうとも、感謝と謙
虚さを失わず、常に純真な心を大切にしよう」という願いをこれらの愛らしい歌
に込めたと言います。子ども時代の発見と驚きを見失いがちな大人のための音で
聴く絵本です。そっとお手元に。

8.660261-62 2枚組
ドニゼッティ:歌劇「マリア・ストゥアルダ」全曲
NAXOS DVD 2.110268と同内容
演奏:エリザベッタ…ラウラ・ポルヴェレッリ(Ms)/マリア・ストゥアルダ…マ
リア・ピーア・ピシテッリ(S)/アンナ・ケネディ…ジョヴァナ・ランツァ(Ms)
/レスター伯ロベルト…ロベルト・デ・ビアージョ(T)/ジョルジョ・タルボ…
シモーネ・アルベルギーニ(B)/グリエルモ・セシル卿…マリオ・カッシ(B)/
マルキジアーナ・フィルハーモニー管弦楽団/「ベッリーニ」マルキジアーノ
合唱団/リッカルド・フリッツァ(指揮)
ドニゼッティ(1797-1848)のこのオペラは、悲劇の運命に弄ばれた女王メアリー
と、彼女のいとこエリザベス 1世の息詰まる女同士の心理戦を描いた名作です。
プライドと恋心を天秤にかけ、お互いに相手をぐいぐい追い詰めていく場面は
思わず手に汗を握ることでしょう。今までにもマリブランやグルベローヴァ、
そしてバルツァらがこのヒロインたちを歌っていますが、今回の若き 2人の歌
手ポルヴェレッリとピシテッリも、上品さと激しさを兼ね備えた素晴らしい歌
を聴かせてくれます。フリッツァの引き締まった指揮による端正な音楽も聴き
どころです。

8.660268-69 2枚組
J.シュトラウス 2世:歌劇「ヴェネツィアの一夜」全曲
CD1:1.序曲/2-9.第1幕/10-14.第2幕/CD2:1-3.第2幕続き/4-9.第3幕/《オーケス
トラ小品集》 10.ポルカ・フランセーズ「パッパコーダ」Op.412/11.ポルカ・
マズルカ「アンニーナ」 Op.415/12.ポルカ・シュネル「私たちは平気!」
Op.413/13.ポルカ・フランセーズ「サンマルコの鳩」Op.414/14.入り江のワル
ツ Op.411/15.カドリーユ Op.416
演奏:ウルリーノ公爵…ダニエル・バッカード(T)/カラメッロ…ピエール・ギル
ベール(T)&ユーハン・クリステンソン(T)/デラクゥア…エリカ・アンダーソン
(Ms)&アンナ・ラーシュドッター・ペルソン(Ms)/バルバラ…アンナ・ラーシュ
ドッター・ペルソン(Ms)/アンニーナ…メレーテ・L・メイヤー(S)&アンナ=
マリア・クレーヴェ(S)&クリスティーナ・ハンソン(S)/パッパコーダ…ヘンリ
ク・ホルムベルグ(T)/コーロ・ノットゥルノ/ストックホルム・シュトラウス
管弦楽団/ミカ・アイケンホルス(指揮)
J.シュトラウス 2世(1825-1899)の 9番目のオペレッタとして作曲された「ヴェ
ネツィアの一夜」は 1883年のベルリンのヴィルヘルム市立劇場で初演。興業的
には大失敗でしたが、台本を手直しし改作して臨んだウィーン初演では大成功を
収めました。好色なウルビーノ公爵がカーニバルにやってくると聞いて、ヴェネ
ツィアの上院議員たちは大慌て。とりわけ若く美しいバルバラを妻にしたばかり
のデラクゥアは色目を使われるのでは。と心配でなりません。そこで妙案を考え
たデラクゥア。さて、彼の思惑はうまくいくのでしょうか?他愛もないドタバタ
喜劇ですが、横溢するメロディは極上なものばかり。さすがワルツ王の面目躍如
です。おまけに入っているのは 2008年のストックホルムのニューイヤーコンサ
ートの抜粋です。

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09-12 No.24

2009年12月28日 20時03分42秒 | Weblog
★情報追加ご案内
前回のマガジンでご案内しました下記商品の演奏家が漏れておりましたので、
再度ご案内いたします。

<ARCHIPEL>
ARPCD0466 \1050
(1)モーツァルト:交響曲第39番 変ホ長調 K.543
(2)モーツァルト:交響曲第40番 ト短調 K.550
ウィーン交響楽団 1959年11,12月ウィーン・スタジオ録音
(3)ドビュッシー:神聖な踊りと世俗の踊り
ニカノール・サバレタ(ハープ)
ベルリン放送交響楽団 1957年1月14日ウィーン・スタジオ録音
以上、フェレンツ・フリッチャイ(指揮)

===================================

※コメントはメーカー案内書より抜粋です。

<EMI CLASSICS>
●ICONシリーズ 新譜6点
※曲目詳細は当店HPにございます。
http://www.ne.jp/asahi/goodies/home/emi2010_02.html

CZS-4553462 5枚組 \2480
キルステン・フラグスタート(期間限定盤)
20世紀前半を代表するワーグナー・ソプラノ、フラグスタートのアンソロジー
クラムシェル・ボックス 各CD紙ケース入り 32Pブックレット
ノルウェー出身のソプラノ、キルステン・フラグスタート(1895-1962)が世界的
に知られたのは1935年メトに登場して、ジークリンデ、イゾルデ、ブリュンヒ
ルデを歌って以来。1953年の引退まで最高のワーグナー・ソプラノとして君臨
した。力強く、燦然とした声質とスタミナは理想のワーグナー歌手として賞賛
され、とりわけイゾルデとブリュンヒルデは絶賛された。今回のアルバムには、
バロック・アリア、北欧歌曲、ドイツ歌曲そしてワーグナー作品が収録され
フラグスタートの全貌がうかがえる内容になっている。

CZS-4560952 11枚組 \3600
ニコライ・ゲッダ(期間限定盤)
20世紀後半を代表する名テナー、ゲッダの85歳を記念するアンソロジー
クラムシェル・ボックス 各CD紙ケース入り 32Pブックレット
ハリー・グスタフ・ニコライ・ゲッダは1925年7月、スウェーデンの音楽ファ
ミリーに生まれた。父のミハイル・ユスティノフはロシア生まれで1928年には
ライプツィヒでロシア正教会の合唱指揮者となった。ゲッダは子供の頃から音
楽に親しむ一方、語学に恵まれ、自由に5ヶ国語(ドイツ、英、フランス、スウェ
ーデン、ロシア)を話せたという。
今回のICONはモーツァルト、ドニゼッティ、プッチーニ、ビゼー、マスネの名
アリア、シューベルトのリートなどが、彼の語学の天分を反映して、ドイツ、
フランス、イタリア、ロシア、英、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、
スペインの各国語を駆使した録音で収録された11枚組となりました。

CZS-4556932 7枚組 \2700
ベニアミーノ・ジーリ(期間限定盤)
20世紀前半を代表する名テナー、カルーソーの後継者、ジーリのアンソロジー
クラムシェル・ボックス 各CD紙ケース入り 32Pブックレット
ベニアミーノ・ジーリは、カルーソーの後継者として20世紀前半で最も有名で
成功し、1914年のデビューから1955年の引退までオペラ、コンサートとの両面
で愛されたテナー歌手でした。
今回ICONには1930年代の78回転録音、34年の「道化師」を初め「ラ・ボエーム」
「トスカ」「蝶々夫人」「カヴァレリア・ルスティカーナ」「アンドレア・シェ
ニエ」「仮面舞踏会」の全曲録音からの音源、49年の「誰もねてはならぬ」が
有名なソロ録音、「オー・ソレ・ミオ」などのナポリ民謡、イタリア・ポピュ
ラー歌曲、そして1955年4月の最後の録音までジーリの録音の全体からの主要
音源が網羅されています。

CZS-4553342 5枚組 \2480
アルトゥール・ルービンシュタイン/ショパン(期間限定盤)
20世紀の代表的ピアニスト、ルービンシュタインの絶頂期に収録された、ショ
パン作品集
クラムシェル・ボックス 各CD紙ケース入り 32Pブックレット
1887年1月28日、ポーランドのユダヤ人・ファミリーに生まれ、天才ピアニスト
として70年代半ばまで活躍を続けたルービンシュタイン。彼のレパートリーの
半ばを占めるのがショパン作品で40台半ば-50台前半に収録した音源をまとめた
ボックスです。

CZS-4553782 5枚組 \2480
ティト・ゴッビ/完全ソロ録音(期間限定盤)
イタリア出身の名バリトン、ゴッビのソロ録音の集大成
クラムシェル・ボックス 各CD紙ケース入り 32Pブックレット
ティト・ゴッビ(1913-1984)の全活躍期間をカヴァーした集大成。1942年イタリ
アEMIのために録音し、第2次大戦のためイタリアでしか発売されなかった音源
(初CD化)、彼が出演した映画作品に取り上げられた作品、1955年の初リサイタ
ルLP、1964年の2枚組LP音源、彼の参加したオペラ作品全曲盤からのアリアなど
注目の音源ばかり。

CZS-4553572 10枚組 \3380
サンソン・フランソワ/ショパン作品全集(期間限定盤)
不世出の天才ピアニスト、フランソワのショパン
クラムシェル・ボックス 各CD紙ケース入り 32Pブックレット
日本でも圧倒的な人気を持つフランソワのショパン、1940年代後半からスター
トした彼の録音キャリアのなかで最も大きな意味合いを持つ作品群を10CDにま
とめました。バラッドと夜想曲を中心にその影響を受けていない若手ピアニス
トはいないといわれるほどその演奏は現代にも大きな存在感を持っています。




<Brilliant Classics>
BRL 9059 2枚組 \1080
A PORTRAIT OF ZABALETA
ニカノール・サバレタ(Harp)名演奏集
J.S.バッハ:協奏曲BWV.978、976、973
ヘンデル:協奏曲Op.7-4、Op.4-5、6 
イギリス室内管弦楽団、ポール・クエンツ管弦楽団
アルベニス、ファリャ、グラナドス、他の作曲家による作品より

BRL 93798 2枚組 \1080
シューベルト:ピアノ三重奏曲第1番、第2番
ノットゥルノD897
アムステルダム・ピアノ三重奏団

BRL 94000 \540
ヘンデル:カンタータ全集第2集
カンタータ「恋する魂は」HWV.173、「おお、輝き澄んだ瞳」HWV.144、
「私の美しい恋人の」HWV.104、「甘く喜ばしいそよ風よ」HWV.84、
「炎の間をお前は戯れに飛び交う」HWV.170
ステファニー・トゥルー(Sop)
マルコ・ヴィターレ指揮、コントラスト・アルモニコ

BRL 94008 13枚組 \5780
シューマン:ピアノ独奏曲全集
Disc. 1
クライスレリアーナOp.16、幻想曲Op.17
クララ・ヴュルツ(pf)
Disc. 2
ピアノソナタ第1番、第2番
クララ・ヴュルツ(pf)
Disc. 3
ピアノ協奏曲イ短調Op.54
クララ・ヴュルツ(pf)
アリー・ヴァン・ベーク指揮、北西ドイツフィルハーモニー管弦楽団
ウィーンの謝肉祭の道化Op.26
クララ・ヴュルツ(pf)
Disc. 4
幻想小曲集Op.12
森の情景Op.82
アラベスクOp.18
子供の情景Op.15
クララ・ヴュルツ(pf)
Disc. 5
アレグロOp.8
8つのノヴェレッテOp.21
3つの幻想的小曲Op.111
朝の歌Op.133
ロナルド・ブラウティハム(pf)
Disc. 6
子供のためのアルバムOp.68
ルバ・エドリナ(pf)
Disc. 7
謝肉祭Op.9
4つの夜曲Op.23
トッカータOp.7
4つのピアノ曲Op.32
プレスト・パッショナート ト短調WoO.5-2
ヴォルフラム・シュミット=レオナルディ(pf)
Disc. 8
アベッグ変奏曲Op.1
6つの間奏曲Op.4
交響的練習曲Op.13
ヴォルフラム・シュミット=レオナルディ(pf)
Disc. 9
ダヴィット同盟舞曲集Op.6
蝶々Op.2
Concert sans orchestre(ピアノソナタ第3番初稿版)
マリアンナ・イズマン(pf)
Disc. 10
クララ・ヴィークの主題による即興曲Op.5
フモレスケOp.20
子供のためのアルバムOp.68より
パガニーニのカプリッチョによる練習曲Op.3
ペーター・フランクル(pf)
Disc. 11
少年のための3つのソナタOp.118
色とりどりの小品Op.99
花の曲Op.19
ペーター・フランクル(pf)
Disc. 12
パガニーニのカプリッチョによる6つの練習曲第2集Op.10
4つの行進曲Op.76
スケルツォWoO.5-1
ベートーヴェンの主題による自由な変奏形式の練習曲WoO.31
ペーター・フランクル(pf)
Disc. 13
4つのフーガOp.72
アルバムの綴りOp.124
3つのロマンスOp.28
創作主題による変奏曲WoO.24
アレクシスによるカノン
ペーター・フランクル(pf)
◎ブックレットはCDROMにて収録
※一部収録曲順番が入れ替われる場合があります。ご了承ください。


●Brilliant Classics Opera Collection
BRL 8951 \540
プーランク:歌劇「ティレジアスの乳房」
エト・スパンヤールト指揮、オペラトリオンフォ、他
レナーテ・アレンズ、ベルナルド・ローネン、
マティース・ヴァン・デ・ヴェルド

BRL 9153 2枚組 \1080
R.シュトラウス:歌劇「エレクトラ」
ジュゼッペ・シノーポリ指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、他
アレッサンドラ・マルク、デボラ・ヴォイト、サミュエル・レイミー

BRL 9163 \540
マスカーニ:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」
トゥリオ・セラフィン指揮、ミラノ・スカラ座管弦楽団、他
マリア・カラス、ジュゼッペ・ディ・ステファノ、ロランド・パネライ

BRL 93967 2枚組 \1080
モーツァルト:歌劇「皇帝ティートの慈悲」
イェド・ヴェンツ指揮、ムジカ・アド・レーヌム、他
アンドレ・ポスト、クラウディア・パタッカ、
フランシーヌ・ヴァン・デル・ヘイデン

BRL 93968 2枚組 \1080
ドヴォルザーク:歌劇「ルサルカ」
アレクサンダー・ラハバリ指揮、ザクレブフィルハーモニー管弦楽団、他
マルセル・ロスカ、ウルズラ・ベルンハルト、ワルター・コッポラ

BRL 94015 2枚組 \1080
ドニゼッティ:歌劇「ランメルモールのルチア」
トゥリオ・セラフィン指揮、フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団、他
マリア・カラス、ジュゼッペ・ディ・ステファノ、ティート・ゴッビ

BRL 94016 \540
レオンカヴァルロ:歌劇「道化師」
レナート・チェルリーニ指揮、RCAビクター管弦楽団、他
ユッシ・ビョルリンク、ビクトリア・デ・ロス・アンヘレス、
レナード・ウォーレン

BRL 94018 \540
ロッシーニ:歌劇「セビリアの理髪師」
アルチェオ・ガリエラ指揮、フィルハーモニア管弦楽団、他
マリア・カラス、ティート・ゴッビ、ルイジ・アルヴァ

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09-12 No.23-1

2009年12月26日 00時09分48秒 | Weblog
<LPO>
JLPO-0044 2枚組 \2450
マーラー(1890-1911):交響曲第2番ハ短調「復活」
クラウス・テンシュテット(指揮)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団&合唱団
イヴォンヌ・ケニー(ソプラノ)
ヤルト・ファン・ネス(メゾ・ソプラノ)
1989年2月20日ライヴ録音
ロイヤル・フェスティヴァル・ホール
1989年、病に伏すテンシュテットが、まさに力を振り絞って残してくれた稀代
の名演の登場です。このアルバムを手にして驚くのが、その尋常ならざるテン
ポ設定。最近は70分台で仕上げることも珍しくないこの作品を何とテンシュテッ
トは95分をかけてじっくり演奏しているのです。
演奏に関しては何も申し上げることはありません。難点を言えばちょっと拍手
が早いところでしょうか。最後の響きが消えるまで、せめて待っててほしかっ
た・・・。音楽っていいよね。そんな思いを残す2枚組。




<WEITBLICK>
SSS0102-2 \1980
ブルックナー:交響曲第7番(ノヴァーク版)
ジョルジュ・プレートル指揮
ベルリン・ドイツ交響楽団
録音:2006年5月1日ベルリン・フィルハーモニーに於けるライヴ録音
こういう巨匠が今も存命でしかも次々と名演を聴かせてくれる事にこそ感謝し
たい……と好事家をして唸らせる巨匠の中の巨匠プレートル。ウィーン響との
第8番でも過激な演奏を聴かせた巨匠ですが、この第7番も一筋縄ではいかない
演奏です。第1楽章は17分代という猛スピードでスイスイ進みます。第2楽章も
その推進力を継続しながらも豊麗豊穣な音響でクライマックスにおいて聴き手
に驚きと深い感動をもたらします。第3楽章、第4楽章は並みの指揮者だとどう
終わって良いのか分からないような演奏も散見されますが、前2楽章に劣らぬ充
実でちゃんと話の結末をつけてくれます。最も聞かせ上手な演奏と言えましょ
う。ベルリン・ドイツ響も巨匠の個性的な棒にしっかり食らい付いていて好感
が持てます。
演奏タイミング:[17:51][21:44][9:19][11:07]
英語、日本語、ドイツ語によるライナーノート付。




<Hyperion>
CDA 67803 \2180
ショパンへのオマージュ ――
バラキレフ:ショパンの2つの前奏曲の主題による即興曲
ベンデル:ショパンへのオマージュOp.111-1
グリーグ:練習曲(ショパンへのオマージュ)Op.73-5
ブゾーニ:ショパンの前奏曲ハ短調による10の変奏曲
ナプラヴニク:夜想曲(ショパンの追憶)Op.48-1
チャイコフスキー:ショパン風にOp.72-15
オネゲル:ショパンの思い出
L・バークリー:3つのマズルカ
ヴィラ=ロボス:ショパンへのオマージュ
モンポウ:ショパンの主題による変奏曲
ゴダール:ショパンへのオマージュOp.66-2
ゴドフスキー:《仮面舞踏会》より 第7番「プロフィール(ショパン)」
レシェティツキ:ショパンへのオマージュOp.46-9
ジョナサン・プロウライト(ピアノ)
敢えて"ショパン"本人ではなく、13人の作曲家たちが偉大なる先人"ショパン"
の音楽を題材として創り上げた珠玉の作品を集めた"ショパンへのオマージュ"
アルバムなのである!
この作風も違う個性豊かな13人の作曲家たちそれぞれの作品から聴こえてくる
ショパンの音楽は、その桁外れの後世への影響力、"ショパン"という音楽的遺
産の計り知れない大きさを音楽そのもので表現している。
この「ショパンへのオマージュ」のピアニストに選ばれたのは、ヨークシャー
生まれの実力者ジョナサン・プロウライト。
パデレフスキ、ストヨフスキ、メルツェルなどポーランドの作曲家たちのピア
ノ作品を次々と取り上げ、アムラン、ヒューイット、ハフを擁するピアノ王国
ハイペリオンの中でも東欧の作品を弾かせたら右に出るものはいないと絶賛さ
れるまさに東欧ピアノ音楽の申し子である。

CDA 67779 \2180
バード:宗教音楽集第13巻 ――
われら来たりて、主に喜びの声を上げん/主よ、われは価せず/主よ、訪れた
まえとわれらは願う/主よ、われを助けたまえ/この日こそ/われは今、戦い
に明け暮れたる毎日ゆえ/いざ我ら主によりて喜べ/主のすべての聖人らは主
を畏れよ/正しき者の魂/幸いなるかな、心清き者/神に感謝を/日々自らの
罪に悩まされるわれらは/主に向かいて新しき歌を歌え/すべての国々よ、主
をたたえよ/われは不幸なり
アンドルー・カーウッド(指揮)、
カージナルズ・ミュージック
タリス・スコラーズのメンバーとしても活躍したアンドルー・カーウッド率い
るイギリスのア・カペラ・グループ、カージナルズ・ミュージック。
ハイペリオンへの移籍後もこれまで以上の熱意を持って演奏、録音を続けてき
た同コンビの代名詞、バードの宗教音楽集がいよいよ完結!
第10巻(CDA 67658)が2007年の英グラモフォン賞古楽部門賞に輝き、続く第11巻
(CDA 67653)も2008年度の同賞にノミネートされるなどイギリスのみならず欧米、
そして日本など世界規模で高い評価を得てきたカージナルズ・ミュージックの
バード。
完結巻となる第13巻には1591年にロンドンで出版された「カンツィオ・サクラ
集(聖歌集)第2巻」からの15作品を収録。カトリック教徒への弾圧により国教会
忌避者のリストに加えられてしまい、厳しい立場に追い込まれたバードが書き
上げたモテットの数々。
信ずるカトリックと強制された英国国教会。複雑な環境下で自身の葛藤とも戦
い続けたバードの素晴らしき音楽をカーウッドとカージナルズ・ミュージック
が最高のハーモニーで贈ります。

CDA 67788 \2180
シュポア:
オラトリオ《バビロンの陥落》WoO.63より 序曲(世界初録音)
交響曲第3番ハ短調Op.78
交響曲第6番ト長調Op.116《4つの異なる時代の様式と趣味による歴史的交響曲》
ハワード・シェリー(指揮)
スイス・イタリア語放送管弦楽団
近年ではピアニストとしての活躍はもちろんのこと、指揮者としても目覚しい
活躍を繰り広げている名匠ハワード・シェリー。
スイスのイタリア語圏ルガーノを本拠地とするスイス・イタリア語放送管弦楽
団とのコンビによるシュポアの交響曲サイクルも中盤に突入!
古典派音楽の流れを汲む前半5作品の中で最高傑作とされる「交響曲第3番」。
チャイコフスキーの「モーツァルティアーナ」、グリーグの「ホルベルク組
曲」、ストラヴィンスキーの「プルチネラ」、R・シュトラウスの「クープラン
による舞踏幻想」など、次世代の作曲家たちの作風を先取りしたかのような新
しいスタイルを用いて、古典派音楽に馴染んだ当時の聴衆を驚かせた「交響曲
第6番」。
今回の第3巻に収録された第3番&第6番の2作品は、どちらもシュポアの交響曲
の知る上でのポイントとなる重要作品である。続編の登場が楽しみ。

CDA 67769 \2180
ヒンデミット:ヴィオラのための作品全集Vol.2 ――
無伴奏ヴィオラ・ソナタOp.11-5/無伴奏ヴィオラ・ソナタOp.25-1/無伴奏
ヴィオラ・ソナタOp.31-4/無伴奏ヴィオラ・ソナタ(1937)
ローレンス・パワー(ヴィオラ)
イギリスのスーパー・アンサンブル、ナッシュ・アンサンブルのレギュラー・
メンバーであり、レオポルド弦楽三重奏団のメンバー、ソリストとして大車輪
の如き活躍を繰り広げている新時代のヴィオラ奏者ローレンス・パワー。
ヴィオラのソロ楽器としての可能性を高め続けるパワーの新シリーズ「ヒンデ
ミットのヴィオラ作品全集」第2弾は、"無伴奏ソナタ"集。
「ウェーバーの主題による交響的変容」や「画家マティス」と並びヒンデミッ
トの代表作と評される様々な楽器のために書かれた数々の「ソナタ」。その中
でも"ヴィオラ"のために作曲された"ソナタ"は、ヒンデミット自身が優れたヴィ
オラ奏者だったいうこともあり、完成度は群を抜いている。
バッハの無伴奏ソナタからの影響が見受けられる「Op.11-5」など、ヒンデミッ
トの4つの無伴奏ソナタに英国の天才ヴィオラ奏者が堂々と挑む!

CDA 67723 2枚組(1枚価格) \2180
ストラヴィンスキー:ヴァイオリンとピアノのための作品全集 ――
ペルゴレージによる組曲/パストラール/"夜鳴きうぐいすの歌"と"中国の行
進曲"/協奏的二重奏曲/子守歌/序奏と王女たちのロンド/スケルツォ/ロ
シアの歌/ディヴェルティメント/ロシアの踊り/タンゴ/バラード/スケル
ツィーノ/ド・リール(ストラヴィンスキー編):ラ・マルセイエーズ
アントニー・マーウッド(ヴァイオリン)、トーマス・アデス(ピアノ)
「協奏的二重奏曲」や「プルチネラ」からのアレンジ「ペルゴレージによる組
曲」などのヴァイオリン作品を生み出したストラヴィンスキーと盟友ドゥシュ
キンのコンビ。
ストラヴィンスキーのヴァイオリンとピアノのための作品は、バレエ音楽や歌
曲、オペラからのアレンジがほとんどを占めており、オリジナル作品は「協奏
的二重奏曲」など極僅かというところも興味深い。
ストラヴィンスキーとドゥシュキンという才能と才能のぶつかり合いによって
誕生した音楽と真正面から向き合うのは、フロレスタン・トリオのヴァイオリ
ン奏者アントニー・マーウッドとラトルからの信頼も厚い英国の俊英トーマス
・アデス。
マーウッドとアデスという才気あふれるタッグによるストラヴィンスキーの音
楽の創造と再創造に注目したい。

CDA 67747 \2180
バルティック・エクスチェンジ - バルト三国の合唱作品集 ――
プラウリンシュ:ミサ・リゲンシス
アインフェルデ:フリツィス・バルダの詩によるサイクル
シサスク:ベネディクティオ
ミシュキニス:神はあなたのために天使たちに命じられた(世界初録音)
プラウリンシュ:聖所にて至高なる主を讃美もて祝え(世界初録音)
ミシュキニス:主の祈り
スティーヴン・レイトン(指揮)、
ケンブリッジ・トリニティ・カレッジ合唱団
長きにわたる戦火の渦や旧ソ連の支配から立ち直った"エストニア"、"ラトヴィ
ア"、"リトアニア"のバルト三国。
ラトヴィアのウギス・プラウリンシュ(1957-)、マイヤ・アインフェルデ
(1939-)、リトアニアのヴィータウタス・ミシュキニス(1954-)、エストニアの
ウルマス・シサスク(1960)を輩出するなど、合唱大国としても非常に名高いバ
ルト三国の合唱作品を歌うのは、英国合唱界の旗手スティーヴン・レイトンと
ケンブリッジ・トリニティ・カレッジ合唱団。
シサスク1991年の作品「ベネディクティオ」から、2008年に作曲されたプラウ
リンシュの「聖所にて至高なる主を讃美もて祝え」まで。ソ連からの独立、そ
して現在へと至るバルト三国の合唱の歴史を英国の強力コンビが文字通りその
歌声で描く ――。




<Helios>
CDH 55290 \1280
ヴィーナスとマルスに仕えて - ガーター騎士団のための音楽1340-1440 ――
ド・ヴィトリ:喜べ、栄光ある神の御母
作曲者不詳:シングラリス・ラウディス・ディグナ
作曲者不詳:ねんね、ねんね
作曲者不詳:これほど徳のあるバラはない
パワー:サンクトゥス
ダンスタブル:あなたは麗しく、やさしく創られました
作曲者不詳:アジンコート・キャロル/他
クリストファー・ペイジ(ディレクター)、ゴ
シック・ヴォイセズ、アンドルー・ローレンス=キング(中世ハープ)
数々の名演を生み出してきたクリストファー・ペイジと英国屈指のヴォーカル
・グループ、ゴシック・ヴォイセズ。
マーガレット・フィルポット、ロジャース・カヴィ=クランプ、ジョン・マー
ク・エインズリー、レイ・ニクソン、ピーター・ハーヴェイ、コリン・スコッ
ト・メイソンといった名立たる名歌手たちが歌う「ヴィーナスとマルスに仕え
て」は1988年の英グラモフォン賞に輝いたゴシック・ヴォイセズの代表盤の1
つ。1986年10月の録音。CDA 66238からの移行再発売。

CDH 55334 \1280
タルティーニ:ヴァイオリン協奏曲集 ――
ヴァイオリン協奏曲変ロ長調Op.1-12/ヴァイオリン協奏曲ト短調Op.1-1
ヴァイオリン協奏曲ハ長調Op.1-5/ヴァイオリン協奏曲ヘ長調
ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.1-4
エリザベス・ウォルフィッシュ(ヴァイオリン)、
ニコラス・クレーマー(指揮)、ラグラン・バロック・プレーヤーズ
コンヴィヴィウム(ロカテッリ・トリオ)のメンバー、またソリストとしてハイ
ペリオンを舞台に名演を聴かせてくれているオーストラリア生まれのバロック
・ヴァイオリン奏者、エリザベス・ウォルフィッシュ。
一足先にリニューアルされた「ヴァイオリン・ソナタ集」(CDD 22061)に続き、
「6つの5声の協奏曲第1集」からの4作品を収録したタルティーニの「協奏曲集」
がヘリオスから復刻。偉大なる女流奏者が18世紀最大のヴァイオリニストの傑
作と対峙する。2002年5月の録音。CDA 67345からの移行再発売。




<GOLDEN MELODRAM>
GM1.0084 2枚組 \3250
ワーグナー:歌劇「さまよえるオランダ人」
レオニー・リザネク(ゼンタ)
ベレン・アンパラン(マリー)
カール・リーブル(エリック)
ジョージ・ロンドン(オランダ人)
ジョルジョ・トッツィ(ダーランド)
ウィリアム・オルヴィス(水夫)
トマス・シッパース指揮
メトロポリタン歌劇場管弦楽団、合唱団 1960/3/5

GM5.0075 2枚組 \3250
ベートーヴェン:歌劇「フィデリオ」
グレ・ブルーウェンスティーン(レオノーレ)
ハンス・ホップ(フロレスタン)
パウル・シェフラー(ドン・ピツァロ)
アルノルト・ヴァン・ミル(ロッコ)
オルガ・シュヴァライン(マルツェリーネ)
マレイ・ディッキー(ヤキーノ)
エンジェル・マッティエロ(ドン・フェルナンド)
サー・トーマス・ビーチャム指揮
コロン劇場管弦楽団、合唱団  1958/9/19

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09-12 No.23-2

2009年12月26日 00時09分03秒 | Weblog
<WALHALL>
WLCD0281 3枚組 \2780
初出
ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」
ラモン・ヴィナイ(トリスタン)、マーガレット・ハーショー(イゾルデ)
オットー・エーデルマン(マルケ王)、ブランシュ・シーボム(ブランゲーネ)
フリッツ・シュティードリー指揮 Fritz Stiedry
メトロポリタン歌劇場管弦楽団、合唱団 1958年3月1日ニューヨーク・ライヴ
音質はとても良いです。

WLCD0284 2枚組 \1750
初出
ヴェルディ:歌劇「椿姫」
リチア・アルバネーゼ(ヴィオレッタ)、
ジャチント・プランデッリ(アルフレード)
エットラ・バスティアニーニ(ジョルジュ・ジェルモン)
アルベルト・エレーデ指揮 Alberto Erede
メトロポリタン歌劇場管弦楽団、合唱団 1955年1月1日ニューヨーク・ライヴ
音質はとても良いです。

WLCD0295 4枚組 \3380
ワーグナー:楽劇「パルジファル」
ハンス・バイラー(パルジファル)、マルタ・メードル(クンドリー)
エーベルハルト・ビュヒター(アンフォルタス)、
ヨゼフ・グラインドル(ティトゥレル)
ジェローム・ハインズ(グルネマンツ)、
トニ・ブランケンハイム(クリングゾル)
ハンス・クナッパーツブッシュ指揮
バイロイト祝祭管弦楽団、合唱団 1959年8月7日バイロイト・ライヴ
以前 MELODRAMレーベル他で発売あり。音質はとても良いです。

WLCD0296 2枚組 \1750
ポンキェルリ:歌劇「ジョコンダ」
ジンカ・ミラノフ(ジョコンダ)、ネル・ランキン(ラウラ)
レナード・ウォーレン(バルナバ)
ファウスト・クレヴァ指揮 Fausto Cleva
メトロポリタン歌劇場管弦楽団、合唱団 1957年4月20日ニューヨーク・ライヴ
音質はとても良いです。





<MYTO HISTRICAL>
MYTO 192 \1050
シューベルト:歌劇「フィエラブラス Fierrabras」
オットー・フォン・ロール(カール大帝)、ジークリンデ・カフマン(エンマ)
フリッツ・ヴンダーリヒ(エギンハルト)、ルド・ティンパー(フィエラブラス)
ハンス・ミュラー=クライ指揮ベルナー歌劇場管弦楽団
ベルン放送室内合唱団 1959年4月ベルン・スタジオ録音
音質はとても良いです。
シューベルトのリートにおけるその魅力が存分にあらわれた歌劇です。

MYTO 232 2枚組 \1750
ワーグナー:歌劇「さまよえるオランダ人」
レオニー・リザネク(ゼンタ)、ジョージ・ロンドン(オランダ人)
フリッツ・ウール(エーリク)、ヨゼフ・グラインドル(ダーラント)
ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮
バイロイト祝祭管弦楽団、合唱団 1959年バイロイト・ライヴ
以前 MELODRAMレーベル他で発売あり。
音質はとても良いです。サヴァリッシュのバイロイト・デビュー作品。

MYTO 233 4枚組 \3380
ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」
エリーザベト・グリュンマー(エーヴァ)、ルドルフ・ショック(ワルター)
オットー・ヴィーナー(ハンス・ザックス)、ヨ
ゼフ・グラインドル(ポーグナー)
エーリヒ・ラインスドルフ指揮
バイロイト祝祭管弦楽団、合唱団
1959年8月6日バイロイト・ライヴ 
以前 MELODRAMレーベル他で発売あり。
音質はとても良いです。ベテランが揃う重量級の名演です。

MYTO 236 2枚組 \1750
プッチーニ:歌劇「トスカ」 1952年
マリア・カラス(トスカ)、ジュゼッペ・ディ・ステファノ(カヴァラドッシ)
ピエロ・カンポロンギ(スカルピア)、
ジルベルト・チェルダ(アンジェロッティ)
グィード・ピッコ指揮
メキシコ・ベラスアルテス劇場管弦楽団、合唱団 
1952年7月1日ベラスアルテス
以前 CETRAレーベル他で発売あり。
録音年代の古さを感じさせる音質です。名演奏の復刻です。

MYTO 238 2枚組 \1750
オルフ:歌劇「専制王エディプス」
ゲルハルト・シュトルツェ(エディプス王)、
フリッツ・ヴンダーリヒ(ティレシアス)
アストリット・ヴァルナイ(イオカステ)、
フーベルト・ブフタ(コリントからの使者)
フェルディナント・ライトナー指揮
ヴェルテンベルグ州立歌劇場管弦楽団、合唱団
1959年12月11日シュトゥットガルト・ライヴ
音質はクリアで、とても良いです。緊張感溢れる名演。

MYTO 239 2枚組 \1750
プッチーニ:歌劇「蝶々夫人」
セーナ・ユリナッチ(蝶々夫人)、ジョゼフィン・ヴィージー(スズキ)
マグナレータ・エルキンズ(ピンカートン)、
チャールズ・クレイグ(シャープレス)
ブライアン・ボークウィル指揮 Bryan Balkwill
コヴェントガーデン歌劇場管弦楽団、合唱団 1959年1月13日ロンドン・ライヴ
音質はとても良いです。

MYTO 240 2枚組 \1750
リッカルド・ザンドナイ:歌劇「フランチェスカ・ダ・リミニ」
マグダ・オリヴェーロ(フランチェスコ)、マリオ・デル・モナコ(パオロ)
ピヌッチャ・ペロッティ(サマリターナ)、エンリーコ・カンピ(オスタージオ)
ジャナンドレア・ガヴァッツェーニ指揮
ミラノ・スカラ座管弦楽団、合唱団 1959年6月4日ミラノ
音質はとても良いです。
今回ARCHIPELのご案内書は2ページにわたっております。計11タイトルのご案内
です。




<ARCHIPEL>
ARPCD0432 \1050
(1)ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」 変ホ長調 op.55
RAIミラノ交響楽団 1959年3月27日 ミラノ・スタジオ録音
(2)モンテヴェルディ:聖母マリアのための晩歌から「マニフィカト」
RAIローマ交響楽団、合唱団 1959年ローマ
チェリビダッケ指揮
音質は良好。「英雄」は若きチェリビダッケの颯爽とした名演奏です。

ARPCD0439 2枚組 \1750
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」 ニ短調 op.125
(1)1954年8月9日バイロイトでの全曲演奏 
(2)第3、4楽章のリハーサル 1954年8月8日
グレ・ブラウェンステイン(ソプラノ)、イーラ・マラニウク(アルト)
ヴォルフガング・ヴィントガッセン(テノール)、
オットー・エーデルマン(バス)
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮
バイロイト祝祭管弦楽団、合唱団
ARCHIPELレーベルが自信をもって発売する最新リマスターによる「第9」
リハーサルをつけての好企画盤です。

ARPCD0440 \1050
マーラー:交響曲第6番「悲劇的」 イ短調
ディミトリ・ミトロプーロス指揮
ニューヨーク・フィル
1955年4月10日ニューヨーク・ライヴ
音質はクリアで、とても良いです。熱気溢れる名演奏の復刻です。

ARPCD0441 \1050
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」 ニ短調 op.125
エルナ・ベルガー(ソプラノ)、ゲルトレーデ・ピッツィンガー(アルト)
ワルター・ルートヴィッヒ(テノール)、ルドルフ・ヴァツケ(バス)
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮
ベルリン・フィル、フィルハーモニー合唱団
1937年5月1日ロンドン
ARCHIPELレーベルが自信をもって発売する最新リマスターによる「第9」

ARPCD0442 \1050
(1)メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 op.64
ヘンリク・シェリング(ヴァイオリン) 1959年9月20日モントルー・ライヴ
(2)シューマン:チェロ協奏曲 イ短調 op.129
モーリス・ジャンドロン(チェロ) 1952年1月1日パリ・ライヴ
(3)ビゼー:交響曲 ハ長調 1955年9月15日モントルー・ライヴ
以上、全て アンドレ・クリュイタンス指揮フランス国立管弦楽団
メンデルスゾーンは全体にハム・ノイズが薄く聴こえますが、ビゼーとともに、
音質良好。シューマンは、多少こもった音質です。

ARPCD0443 2枚組 \1750
ブラームス:ピアノ協奏曲全集
(1)ブラームス:ピアノ協奏曲第1番 ニ短調 op.15
パウル・クレツキ指揮フランス国立管弦楽団 
1959年9月13日モントルー・ライヴ
(2)ブラームス:ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 op.83
イーゴル・マルケヴィッチ指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ
1956年9月25日モントルー・ライヴ
(3)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 op.37
カール・シューリヒト指揮フランス国立管弦楽団 
1959年3月24日パリ・ライヴ
以上全てクラウディオ・アラウ(ピアノ)
音質はとても良いです。重量級の名演。

ARPCD0444 \1050
(1)ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.77
ヴォルフガング・シュナイダーハン(ヴァイオリン)
カール・ベーム指揮ドレスデン・シュターツカペレ 1942年ドレスデン
(2)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 op.37
エドゥアルド・デル・プエロ(ピアノ) Eduardo Del Pueyo
カール・ベーム指揮RAIトリノ交響楽団 1952年5月8日トリノ
音質は良好です。興味深いカップリングによる2曲。

ARPCD0445 2枚組 \1750
シューベルト:ミサ曲第6番 変ホ長調 D.950
トルーデ・アイッペルレ(ソプラノ)、ルイーゼ・ヴィラー(アルト)
アントン・デルモータ(テノール)、
フーゴ・ヴェルフィング=メイヤー(テノール)
ゲオルグ・ハン(バス) ウィーン国立歌劇場管弦楽団、合唱団 1944年ウィーン
(2)モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第4番 ニ長調 K.218
ヴァルター・バリリ(ヴァイオリン)ウィーン・フィル 1944年4月23日ウィーン
以上、全て クレメンス・クラウス指揮
録音年代の古さを感じさせる音質ですが、クリアで良好です。

ARPCD0446 \1050
モーツァルト:
(1)ピアノ協奏曲第22番 変ホ長調 K.482
(2)交響曲第9番 から 第3、4楽章のリハーサル
タチアーナ・ニコラーエワ(ピアノ)
カール・シューリヒト指揮
ウィーン・フィル 1956年1月26日ザルツブルグ
音質は良好です。

ARPCD0466 \1050
(1)モーツァルト:交響曲第39番 変ホ長調 K.543
(2)モーツァルト:交響曲第40番 ト短調 K.550
ウィーン交響楽団 1959年11,12月ウィーン・スタジオ録音
(3)ドビュッシー:神聖な踊りと世俗の踊り
ベルリン放送交響楽団 1957年1月14日ウィーン・スタジオ録音
音質はとても良いです。名演奏の復刻です。

ARPCD0467 \1050
ワーグナー:管弦楽作品集 
(1)「さまよえるオランダ人」から序曲 (2)「タンホイザー」から序曲
(3)「ローエングリン」から第1幕と第3幕への前奏曲
(4)「ニュルンベルクのマイスタージンガー」から第1幕への前奏曲
(5)グノー:歌劇「ファウスト」から 全7曲のバレエ音楽 
アンドレ・クリュイタンス指揮パリ・オペラ座管弦楽団 1959年パリ
音質はとても良いです。名演奏の復刻。ステレオ/モノラル混在です。

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09-12 No.22-1

2009年12月21日 19時04分00秒 | Weblog
<KII>
KKC-027 \2800
オール・ユー・ニード-クラヴサン組曲
組曲第1番ト長調
前奏曲(ハニー・パイ)/アルマンド(ヘイ・ジュード)/クーラント(愛こそはす
べて)/サラバンド(ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ)/
ジグ(オブラディ・オブラダ)/ロンドー(イエロー・サブマリン-ミシェル)/
メヌエット(ヘルプ)/リゴドン(ホエン・アイム・シックスティー・フォー)/
カナリー(ユア・マザー・シュッド・ノウ)/ロンドー(レット・イット・ビー-
ストロベリー・フィールズ-ヒア・カムズ・ザ・サン-クライ・ベイビー・クラ
イ)/ルール(抱きしめたい)/ミュゼットI、II(ノルウェーの森-フール・オン
・ザ・ヒル)/タンブーラン(ひとりぼっちのあいつ)/ロンドー(ブラックバー
ド-セクシー・セディー-イエスタディ/華やかなエール(レボリューション)
組曲第2番ニ長調
前奏曲(ゴールデン・スランバー)/アルマンド(ヒア・ゼア・アンド・エヴリホ
エア)/クーラントI(マーサ・マイ・ディア)/クーラントII(サムシング)/サ
ラバンド(アイ・ウィル)/ジグ(ザ・コンティニューイング・ストーリー・オブ
・バンガロー・ヒル)/ミュゼットI、II(イエロー・サブマリン-エリナー・リ
グビー)/華やかなエール(アイム・ソ・タイアード)/ロンドー(キャリー・ザッ
ト・ウェイト-アンド・アイ・ラヴ・ハー-マザー・ネイチャーズ・サン-ア・デ
イ・イン・ザ・ライフ/ブーレ(フローム・ミー・トゥ・ユー)/ガヴォット(オ
ール・マイ・ラヴィング)/メヌエット(ビートルズがやって来る ヤア!ヤア!
ヤア!)/パスピエ(ストロベリー・フィールズ)/シャコンヌ(ハッピネス・イズ
・ア・ウォーム・ガン)
アンデシュ・ダンマン(編作&チェンバロ)
[録音:2008 年6月/ニケビング・ライブラリー・ホール(デンマーク)]
キングインターナショナル独自制作盤。
スウェーデン出身の実力派チェンバロ奏者アンデシュ・ダンマンがクープラン
の様式に従ってビートルズの名作の数々をクラヴサン(チェンバロ)組曲に仕立
てました。もともとビートルズの音楽は旋法的な要素が強く、バロック風の処
理を施すと違和感どころか絶妙な効果を生むことが多くの録音で実証済み。さら
にダウランドをはじめバロック期の作曲家の多くは、当時の流行歌の旋律を取り
入れて曲を作っていたので、もしもクープランが現代に生きてビートルズを聴い
たならば書いたであろう世界になっています。しかもどのチェンバロ曲より旋律
的な魅力は強力です。「ミシェル」や「レット・イット・ビー」がアルマンドや
クーラントなど古典舞曲の形式を借り、優雅極まりないチェンバロの響きで迫
り、失神するほどの美しさに魅了されること間違いございません。BGMとしても
上品の極み。リッチなひとときを味わえます。




<COVIELLO>
COV 20907(SACD-Hybrid) \2350
「胸壁の夜警-戦いのガイヤルド」
ミヒャエル・プレトリウス(1571-1621):
ユビラーテ・デオ、ラウダテ・ドミヌム、いまぞわれら聖霊に乞わん、
ベネディカムス・ドミノ、Fundamenta tenet mundi、パッサメッツォ、
ガイヤルド、Exsultemus adiutori nostro、サルヴェ・レジーナ、
Salve Rex noster、Peccavi、目覚めよ, と我等に呼ばわる物見等の声
ザムエル・シャイト(1587-1654):
カンツォン-Est-ce Mars que je vois、戦いのガイヤルド
カペラ・デ・ラ・トーレ 
カタリナ・ボイムル(指) ドミニク・ヴィス
録音:2008年7月19-22日
17世紀初期の胸壁の警備は警備員だけでなくバクパイプも使用し、音の信号に
よって仲間との情報交換を行っていました。より良い音響効果を上げるために、
音楽家の知識を投影し改良。町のバグパイプ奏者や音楽家の地位も向上、ハレ
のブランデンブルク辺境伯の宮廷音楽家として仕えていたプレトリウスとシャ
イトらにも影響を与えました。ミヒャエル・プレトリウスは多作な作曲家、プ
ロテスタント系教会音楽の発展に貢献。シャイトはドイツ・バロック初期のオ
ルガニスト兼作曲家。ドイツ・オルガンの父とも言われています。
またフランスを代表する異色カウンターテナー、ドミニク・ヴィスも参加し、
カペラ・デ・ラ・トーレと当時の音楽を再現すべく刺激的な演奏を披露してい
ます。

COV 20804(SACD-Hybrid) \2350
「シュタットプファイファー、ウェイツ、吟遊詩人、ピッファリ-16&17世紀の
楽団音楽集」
バルトロメウス・ヘス(1518-1585)/ パウル・ヘス:パッサメッゾ-サルタレッロ
パウル・クーゲルマン(1580没):新しい歌(1558)
バルトロメウス・ヘス / パウル・ヘス:タンツ-ナーハタンツ
フィリップ・ヴェルドロ(1490-1562):マドリガル「わが最後のため息」
ヨアン・アンブロジオ・ダルツァ:スペイン風カラータ(1508)
パレストリーナ:モテット「おお主イエス・キリスト」
フアン・デ・ウレッダ(1445-1500):タントゥム・エルゴ
ゲレーロ::4声のパンジェ・リングァ
ジャコモ・ゴルザニス(1520あるいは1525-1575):パヴァヌ「蛇」
ラッスス:マドリガーレ「もしも逆波が」
作曲者不詳、カッセル(1650頃):5声のボンバルドのソナタ
ホルボーン:
パヴァヌ「よき望み」、すいかずら、妖精のラウンド、アルマンド、夜警
フィッツウィリアム・ヴァージナル曲集(1610頃-1620頃):ファーナビーの夢
フランシスコ・コレア・デ・アラウホ(1584-1654):
2つのソプラノのためのティエント
シャイン:パヴァヌ、ガリアルダ、クラント、アルマンド / トリプラ 他
カペラ・デ・ラ・トーレ
録音:2007年アーヘン、聖ニコラウス教会(ライヴ)

COV 20714(SACD-Hybrid) \2350
アンナベルクの合唱曲集より聖アンナの日の音楽
ヤーコブ・オブレヒト:ミサ「主の御保護のもとに」 他
カペラ・デ・ラ・トーレ カタリナ・ボイムル(指)
録音:2007年4月12-15日

COV 20811 \2350
ルネサンス期の地中海のクリスマス音楽
カペラ・デ・ラ・トーレ
セシル・ケンペナース(S)ホセ・ピサーロ(T)

COV 20903 \2350
プファルツ=ノイブルク黄金期時代のヨハン・ヴィルデラー宗教作品集
ヨハン・フーゴー・フォン・ヴィルデラー(1670-1724):
ミサ ト短調(4声と弦楽、通奏低音のための)、Modulationi sacraeより
「Quando Jesus adest」Op.1(ソプラノ、アルト、弦楽、通奏低音のための
モテット第2番)、Custodi me、テ・デウム(4声、4本のトランペット、ティンパ
ニ、ファゴット、弦楽、通奏低音のための)
カルロ・ピエトロ・グルア(1665-1726):
Alleluja fideles plaudit(4声、2本のトランペット、弦楽、通奏低音のための)、
Laetatus sum(詩篇121)、Beatus vir(詩篇111)(4声合唱、弦楽、通奏低音のた
めのモテット)
イェルク・シュトラウベ(指) 
デュッセルドルファー・ホーフムジーク 北ドイツ・フィグラル合唱団
録音:2008年4月24-25日(ライヴ)




<AMBRONAY>
AMY 019 \2500
(1)J.S.バッハ:シャコンヌ
(2)ヴェストホフ(1656-1705):組曲第4番 ハ長調
(3)ピゼンデル(1687-1755):無伴奏ソナタ イ短調
(4)J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト短調 BWV1001
(5)ビーバー:パッサカリア ト短調
ミラ・グロデアヌ(Vn)[使用楽器:Marcin Groblicz, 1604]
録音:2008年10月
グロデアヌによる新譜は、楽々としたバッハのシャコンヌから始まるヴァイオリ
ン・ソロ作品集。シャコンヌの演奏は数多くありますが、グロデアヌの演奏は、
極めてしなやかで楽々としています。有名な冒頭も、弦の美しい音色ばかりが
印象に残る独特なもの。内声までたっぷりと歌った見事な弾きぶりで、ゆった
りと聴かせます。ヴェストホフやピゼンデル作品が収録されているのも嬉しいと
ころです。

AMY 020 \2500
ストロッツィ(1619-1677)-超絶技巧の女性作曲家-
カンタータ「わが涙よ」op.7ほか
カペッラ・メディタレーニア/レオナルド・ガルシア・アラルソン(指)
録音:2008年10月
3ストロッツィは、17世紀のヴェネツィアで活躍した作曲家、歌手。かけた瞬間、
あれ?ディスク違いかな、と思ってしまうほどにフォークロアの色調が強い1枚
です。op.7のカンタータ「わが涙よ」は、9分弱のカンタータですが、大規模で
情熱的なレチタティーヴォから軽快なアリエッタまで、幅広い書法を含んでい
ます。人間の声を知り尽くしたストロッツィの、歌詞のリズムと情緒的内容を
見事に表現した声楽作品を堪能できる1枚です。

AMY 021 \2500
Belle Virginie
ドライブ、酔っ払いとその妻、恋人の旅立ち、海人の別れ他
ムジーク・プル・ラ・ヌーヴェル・フランス
録音:2009年2月
フランスの中世の世俗歌曲を思わせるような、濃厚なフランスの民俗的要素が
感じられる民謡集。ムックリのような楽器の音色や、様々な笛の音色など、声
も楽器も楽しめる内容となっています。




<TUDOR>
TUDOR1600 9枚組 \8400
ヨアヒム・ラフ(1822-1882):交響曲全集+管弦楽曲集
CD1)交響曲第1番《祖国に寄せて》
CD2)交響曲第2番、組曲《チューリンゲンにて》
CD3)交響曲第3番《森のなかで》、イタリア組曲
CD4)交響曲第4番、序曲《ベネデット・マルチェッロ》、
序曲《ダーメ・コボルト》、序曲《言葉》、演奏会用序曲
CD5)交響曲第5番《レノーレ》、組曲第1番
CD6)交響曲第6番、組曲第2番《ハンガリーにて》
CD7)交響曲第7番《アルプスにて》、
管弦楽のための《シャコンヌ》-バッハのシャコンヌの管弦楽編曲、
夕べの狂詩曲
CD8)交響曲第8番《春の響き》、交響曲第10番《秋に》
CD9)交響曲第9番《夏に》、交響曲第11番《冬》
ハンス・シュタードルマイアー指揮
バンベルク交響楽団
録音:1999年-2002年,ヨゼフ・カイルベルト・ザール,バンベルク
これまでシュタードルマイアーがTUDORに録音したヨーゼフ・ヨアヒム・ラフの
交響曲全集を一挙まとめてBOX化。ラフは一部で熱心なファンがおり、交響曲の
録音も他に複数あるが、バンベルク交響楽団ほどの名門オーケストラによるそ
れは、その決定盤といってもよい。ラフはリストの助手としてキャリアを始め、
19世紀前半から後半にかけて絵画的でロマンティックな管弦楽作品を多数発表、
後のR.シュトラウスにも大きな影響を与えた。その作風はベートーヴェンの骨
太な構成とリストの劇的な展開、そして何よりもシューマン、メンデルスゾー
ンのみずみずしい歌謡性を加えた大変雄大で抒情的である。《春の響き》
《夏に》《秋に》《冬》《森のなかで》のタイトルにも表されているように大
自然の神秘を悠々と歌い上げる。

TUDOR 7167(SACD-Hybrid) \2080
ブラームス:合唱と管弦楽のための作品集
(1)ネニー(悲歌)Op.82/(2)運命の女神の歌Op.89
(3)アルト・ラプソディOp.53/(4)運命の歌Op.54
ロビン・ティチアーティ指揮
バンベルク交響楽団、バイエルン放送合唱団、
(3)アリス・クート(Alt)
録音:2009年3月,ヨゼフ・カイルベルト・ザール,バンベルク
アルト・ラプソディを歌うアリス・コートはイギリス出身でこれまでにブリギッ
テ・ファズベンダー賞、キャスリン・フェリアー賞などを受賞、ドホナーニ、
ゲルギエフ、サロネンらと共演。リートとオペラの両分野で活躍している。太く
柔らかな低音とともに高音域の輝きもすばらしく、次世代の名アルトとして注目
されている。指揮のロビン・ティチアーティ(1983年生まれ)はシャルル・デュト
ワのもとで研鑽を積み、2005年には史上最年少でミラノ・スカラ座にデビューし
た。オーケストラと合唱との絶妙なバランスが実現され未来の巨匠を予感させ
る。




<LYRINX>
LYR 270 3枚組 \3960
ハイドン:ピアノ・ソナタ集
ピアノ・ソナタ第49番 ホ長調 Hob.XVI-49(旧第59番)
ピアノ・ソナタ第10番 ハ長調 Hob.XVI-10(旧第6番)
ピアノ・ソナタ第6番 ト長調 Hob.XVI-6(旧第13番)
ピアノ・ソナタ第52番 変ホ長調 Hob.XVI-52(旧第62番)
ピアノ・ソナタ第23番 ヘ長調 Hob.XVI-23(旧第38番)
ピアノ・ソナタ第24番 ニ長調 Hob.XVI-24(旧第39番)
ピアノ・ソナタ第48番 ハ長調 Hob.XVI-48(旧第58番)
ピアノ・ソナタ第50番 ハ長調 Hob.XVI-50(旧第60番)
ピアノ・ソナタ第35番 ハ長調 Hob.XVI-35(旧第48番)
ピアノ・ソナタ第46番 変イ長調 Hob.XVI-46(旧第31番)
ピアノ・ソナタ第47番 ヘ長調 Hob.XVI-47(旧第57番)
ピアノ・ソナタ第37番 ニ長調 Hob.XVI-37(旧第50番)
カトリーヌ・コラール(ピアノ)
録音:1988年8月27日,10月31日,1990年9月2,3日,1992年12月21-23日
カトリーヌ・コラールによるハイドンのピアノ・ソナタ集3枚をまとめたもの。
第1集はLYR082、第2集はLYR108、第3集はLYR126で単発されている。カトリーヌ
・コラール(1947-1993)はイヴォンヌ・ルフェビュールの高弟で、フランス的な
明晰な音楽で高い評価を得ていたものの、病のため46歳で亡くなってしまった。
これらハイドンのピアノ・ソナタの録音は、コラールを代表する録音と言え
るだろう。

●未案内旧譜
LYR 2212(SACD-Hybrid) \2250
「マリエル・ノールマン ハープ・リサイタル」
アルベニス:プレスト,アストゥリアス,コルドバ
タレガ:アルハンブラの思い出/ヴィラ=ロボス:前奏曲第1番
ガレス:ソナタ ハ短調/モンポウ:歌と踊り
トゥーリナ:サンタ・クルス街/アントニオ・デ・ドノスティア:ドロール
カルヴァロ:トッカータ/ピアソラ:天使のミロンガ
キャプレ:ディヴェルティスマン「スペイン風に」
ヒナステラ:ミロンガ/マラツ:セレナータ/ポンセ:それでも
アギレ:3つの小品/グラナドス:エピローゴ
マリエル・ノールマン(ハープ)
録音:2001年10月23,24日,ケルバスティック、DSD、66m
リリー・ラスキーヌの高弟にして、半世紀近くハープの女王としての名声を不動
のものにしているマリエル・ノールマンが、スペインと南米の音楽を演奏して
る。すべてハープだけの演奏。いずれもラテンの色彩が鮮やかなのみならず、
その背後に潜む様々な感情まで目が届いた名演である。

LYR 2223(SACD-Hybrid) \2250
フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第1番 イ長調Op.13
ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ
ラヴェル:ツィガーヌ
ヴァディム・チジク(Vn)
セドリック・ティベルギアン(Pf)
録音:2002年5月21-24日,マルセイユ
ヴァディム・チジクは1975年モスクワ生まれ。 2000年のパガニーニ国際コンク
ールで第3位を受賞。現在は世界中で活躍しており、日本でもCD録音をするなど
して知られている。そのチジクが、同年生まれのフランスの優れたピアニスト、
セドリック・ティベルギアンと組んでのフォーレとラヴェル。いずれも瑞々しい
感性に溢れた演奏である。

LYR 235 \1980
「ブダペスト 1900年」
コダーイ:チェロとピアノのためのソナチネ
ドホナーニ:チェロ・ソナタ 変ロ短調 Op. 8
コダーイ:チェロ・ソナタ Op.4
バルトーク:ラプソディ第1番 Sz.86
コダーイ:アダージョ ハ長調
ヴァレリー・エマール(Vc)
セドリック・ティベルギアン(Pf)
録音:2004年4月5-8日,マルセイユ、DSD
1900年頃のハンガリーの作曲家のチェロ作品を収録。1,3,5曲目にコダーイを
置き間にドホナーニとバルトークを挟んだプログラミング。ヴァレリー・エマ
ールは、1969年、リヨン生まれのチェリスト。ソリストの他、室内楽の演奏で
も高名で、また名教授としても知られている。このCDでは、ティベルギアンの
優れた伴奏を得て、女性チェリストらしい細やかな感性でハンガリーの音楽を
聞かせてくれる。




<KAIROS>
12982KAI \2250
マヌエル・ヒダルゴ(b.1956)作品集
(1)ベートーヴェン/ヒダルゴ:大フーガOp.133-管弦楽のための(1825/1992)
(2)ヒダルゴ:弦楽四重奏曲第2番(1993/1994)
(3)ヒダルゴ:弦楽四重奏曲第1番「の方へ」(1980)
(4)ヒダルゴ:単純な音楽-弦楽合奏のための(1989)
(5)ベートーヴェン/ヒダルゴ:
6つのバガテルOp.126-管弦楽のための(1823-24/2009)
(1)ローター・ツァグロセク指揮WDRケルン放送交響楽団、
(2)-(5)アンサンブル・レゾナンツ
録音:(1)2006年3月10日ケルン・フィルハーモニー、
(2)-(5)2009年WDRケルン放送局
ヒダルゴは1956年アンダルシア生まれのスペインの作曲家でヘルムート・ラッヘ
ンマンに師事したが、ラッヘンマンの特殊奏法を駆使した、かきむしるような
音楽とは無縁である。ベートーヴェンの弦楽四重奏曲《大フーガ》の管弦楽版
はシューベルト/ツェンダーの《冬の旅》と同じく一種の創造的編曲で後期ロマ
ン派風の大管弦楽となっている。厚いブラス群、ティンパニー、ハープなども
加わり、色彩豊かに変貌している。彼のオリジナル作品はウェーベルンの影響
を感じさせ、点描的で静かな緊張感の中にほのかに漂う調性の香りが美しい。

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09-12 No.22-2

2009年12月21日 19時03分23秒 | Weblog
<NEOS>
NEOS 10918(SACD-Hybrid) \2650
アルベルト・ヒナステラ(1916-1983):
(1)「ポポル・ヴー」-マヤの世界創造(1975-83)
(2)「魔術的アメリカに寄せるカンタータ」(1960)
-ドラマティック・ソプラノ、打楽器オーケストラのための
ステファン・アスバリー指揮ケルン放送交響楽団
(2)ライアンヌ・デュプワ(S)、ブガロ=ウィリアムズ・ピアノ・デュオ、
アンサンブルS、ケルン音楽大学打楽器アンサンブル
録音:2007年
ヒナステラといえば「エスタンシア」で知られるラテンのローカルな作曲家と
いう印象しかないとしたらとんでもない勘違いである。確かに彼は民族的な素
材でわかり易い作品の作曲した時期もあったが、実は12音技法や微分音を使う
前衛でもあったのである。このディスクは実際とんでもない内容である。
《ポポル・ヴー》は1975年から作曲されたものの完成にはいたらなかった。完
成していた7つの楽章を1989年にスラトキンが初演し、録音も行った(RCA,廃盤)。
このヒナステラ作曲家人生の総決算的作品はトーン・クラスター、音群的書法、
各種特殊奏法が取り入れられマヤ民族の宇宙の創造と発展が描き尽くされる。
その音楽はストラヴィンスキー、ヴァレーズ、伊福部昭、松村禎三を思わせ、
その激しいエネルギーのほとばしりは岡本太郎の「芸術は爆発だ」そのもの。
絶叫するブラス・セクション、炸裂するパーカッション!この美しくも狂気に
満ちた世界はとても言葉では表せない。もちろんラテン情緒もたっぷりでクイ
ーカの「♪ウ-ホウ-ホ」という悩ましげな呻きやポコパカ、ポコパカと楽しげ
な踊りのリズムも満載。《魔術的アメリカに寄せるカンタータ》もラテンのリ
ズムが大活躍するヴァレーズを思わせる傑作。2012年はマヤ暦で世界が終わる
年。それを踏まえた上で《マヤの世界創造》を聴くのもまたよろしい。

NEOS 11008/09 2枚組 \5000
ミェチスワフ・ワインベルク(1919-1996):
無伴奏ヴィオラ・ソナタ全集
ワインベルク:クラリネット・ソナタ(1945)-ヴィオラ版/
フョードル・ドルジーニン(1932-2007):無伴奏ヴィオラ・ソナタ(1959)/
ワインベルク:
無伴奏ヴィオラのためのソナタ第1番(1971)、第2番(1978)、第3番(1982)、
第4番(1983)
ユリア・レベッカ・アドラー(Va)、
ヤッシャ・ネムソフ(Pf)
録音:2008-09年
今年生誕90年のせいか、このところワインベルク復権の兆しあり、である。先
ごろもNorthern Flowersから管弦楽作品のリリースがあったばかりだが、ここ
に来て、ヴィオラ作品がまとまって出た。既にネット上ではワインベルクが大
いに語られマニアの間ではそのCDが傾聴されているらしい。彼はポーランド生
まれのユダヤ人でソ連で活躍したがユダヤ人ゆえ、かの国でも苦労を余儀なく
された。親交が深かったショスタコーヴィチの影響に加え、ヘブライ的な音階
も多用するため中東的な色合いも多い。無伴奏ヴィオラのためのソナタは悲し
くも美しい旋律に溢れている。ショスタコーヴィチのヴィオラ・ソナタの初演
者ドルジーニンの作品も注目。ユリア・レベッカ・アドラーはユーリ・バシュ
メットに師事、ヨーロッパの主要なコンクールで優勝し今後の活躍が期待され
ている新星。

NEOS 10944(SACD-Hybrid) 3枚組 \7500
「ドナウエッシンゲン音楽祭2008」-ライヴによる世界初録音集
CD1(NEOS10941)
(1)イザベル・ムンドリー(b.1963):私とあなた(2008)
(2)エンノ・ポッペ(b.1969):古い建造物(2008)
(3)ブリス・ポーゼ(b.1965):踊り子[交響曲第5番]
(4)ベン・ジョンストン(b.1926):群のための五重奏曲(1965/1966)
(1)(2)ピエール・ブーレーズ(指揮)、
(3)(4)シルヴァイン・カンブルラン(指揮)
(1)-(4)SWRバーデンバーデン・フライブルク交響楽団、
(1)トーマス・ラルヒャー(Pf)
録音:(1)(2)2008年10月17日、(3)(4)2008年10月19日、
CD2(NEOS10942)
(1)アーヌルフ・ヘルマン(b.1968)
:架空のダンス第1集(2008)-17人の音楽家のための
(2)ザイード・ハッダード(b.1972):崇高(2008)
(3)エドゥアルド・モギランスキー(b.1977):蝋型法(2008)
(4)ジョルジュ・アペルギス(b.1945):ティーター・トッター(2007/08)
(5)ベルンハルト・ガンダー(b.1969):脚とストッキング(2007)
(1)(2)フランク・オッル指揮アンサンブル・モデルン、
(3)-(5)エミリオ・ポマリコ指揮クラングフォルム・ウィーン
録音:2008年10月18日
CD3(NEOS10943)
(1)ブライアン・ファーニホー(b.1943):「クロノス・アイオン」(2008)
-アンサンブルのための協奏曲
(2)ドゥロール・ファイラー(b.1951):「ミュール」(2008)
-電気増幅された室内オーケストラと2人の歌手、ライヴ・エレクトロニクスの
ための
(1)フランク・オッル指揮アンサンブル・モデルン
(2)ロルフ・グプタ指揮クラングフォルム・ウィーン、マイラ・アッシャー(声)、
マルティン・ヴィンクラー(声)、
ドゥロール・ファイラー(ラップトップ、ライヴ・エレクトロニクス)
録音:(1)2008年10月18日、(2)10月19日
2008年ドナウエッシンゲン音楽祭は傑作の宝庫!武満徹を思わせる繊細なムンド
リーの《私とあなた》、若い世代の作曲家ではヘルマンの《架空のダンス》、
ハッダードの土俗的ともいえる生命力にあふれた《崇高》、ベテラン作曲家ファ
ーニホーの錯綜した《クロノス・アイオン》など、決してアイデア倒れに終わら
ない、音楽として、音響として面白く、また美しい作品ぞろいである。ブーレー
ズ久々の同時代作品の指揮も聴きもの。

NEOS 10907/08(SACD-Hybrid) 2枚組 \5300
オリヴィエ・メシアン(1908-1992):ピアノ独奏曲全集I
「幼な子イエスに注がれる20の眼差し」(1944)
マルクス・ベルハイム(Pf)
録音:2008年8月
メシアンのピアノ曲全集第1弾!まずメシアンのピアノ曲といったら、この《20
の眼差し》にとどめをさす。それほどの傑作でありトゥランガリラ交響曲と並
ぶメシアンの代表作である。特殊な旋法、リズム理論など彼の思想、理論の全
てが集約されており、この曲が書かれた1940年代にメシアンの思想、技法は既
に完成、完結していたことがわかる。大作のため取り上げられることは多くな
かったが、久々の新録音が登場。ベルハイムは2000年の国際メシアン・コンク
ール優勝後、現代音楽のスペシャリストとして活動しており、そのレパートリ
ーはリーム、クルターク、ライヒと多岐に渡る。ベルハイムはこれまで現代作
品として弾かれてきたこの作品をドビュッシー、スクリャービンの流れのひと
つと位置づけ、クラシックとして弾いている。目の覚めるような高音域の輝く
光彩から大地が鳴り響くかに思われる低音まで表現のパレットが大きく、さな
がらピアノによる交響楽といえよう。

NEOS 10933(SACD-Hybrid) \2650
ブルーノ・マデルナ(1920-1973):
管弦楽作品全集Vol.1
(1)管弦楽のためのコンポジツィオーネ第1番(1948-1949)
(2)管弦楽のためのコンポジツィオーネ第2番(1950)
(3)フランツ・カフカの「審判」のための習作(1950)-語り手、ソプラノ、管弦楽
のための
(4)管弦楽のための即興第1番(1952)
(5)管弦楽のための即興第2番(1953)
アルトゥーロ・タマヨ指揮
フランクフルト放送交響楽団
(3)ミハエル・クヴァスト(語り)、クラウディア・バラインスキー(S)
録音:2005/2006年
戦後ヨーロッパの前衛音楽運動になくてはならない存在でありながら53才の若さ
で亡くなったイタリアの作曲家マデルナの音楽はまだ充分に知られているとはい
えない。ノーノ、ベリオらイタリアの作曲家に強い影響を与え、ブーレーズとと
もに指揮者としても活躍した彼の音楽はセリー技法に基づきながらもドラマティ
ックで色彩的、そして無調ながら大変叙情的な旋律を朗々と歌わせるなど、さす
がオペラの国の作曲家と思わせる。管弦楽のための2つのコンポジツィオーネな
どにはアルカイックな旋律があふれており、実に美しい。そろそろ現代音楽とい
う枠組みを外してクラシック・コンサートのレパートリーになってもよいのでは
ないか。

NEOS 10934(SACD-Hybrid) \2650
ブルーノ・マデルナ(1920-1973):
管弦楽作品全集Vol.2
(1)3楽章のコンポジツィオーネ(1954)
(2)フルート協奏曲(1954)
(3)アリア(1964)-ソプラノ、フルートと管弦楽のための
(4)次元(ディメンシオーニ)III(1962-1963)-フルートと管弦楽のための
(5)ディオティマへの石碑(1966)-管弦楽のための
アルトゥーロ・タマヨ指揮
フランクフルト放送交響楽団
(3)タデウス・ワットソン(Fl)
(4)C.バラインスキー(S)、セバスティアン・ヴィッティバー(Fl)
(5)A.ラトカウスカス(Vn)、J.チャブルン(Cl)、U.ビュシング(バスCl)、
J.マクドナルド(Hr)
録音:2005/2006年
Vol.1が初期から中期にかけての作品ならこちらは中期以降(1960年代)の作品。
前アルバムでは旋律的傾向がまだ濃厚だったが、こちらになるとウェーベルン
とトータル・セリエリズムの影響が顕著になり、音運びが、ピッ!バリッ!と
いうように点描的になっているが、色彩感はさらに鋭敏になりぐいぐいと聴か
せる。3つの楽章のコンポジションではギターが登場し、イタリア的セレナード
のパロディが演奏されほほえましい。現代音楽のスペシャリスト、タマヨ以下
渾身の名演!

NEOS 10809 \2500
クラウス・フーバー(1924b):
「卑しめられ-束縛され-捨て去られ-軽蔑され・・・」(1975/1978-83)
マティアス・バーメルト(指揮)、ケネス・ジーン(副指揮)、
ブルクハルト・レンペ(副指揮)、アルトゥーロ・タマヨ(副指揮)、
SWRバーデンバーデン・フライブルク交響楽団、
スコラ・カントゥルム・シュトゥットガルト、
SWRシュトゥットガルト声楽アンサンブル、アンネ・ヘーネン(MS)、
テオフィル・マイアー(T、語り)、ポウル・ヨーダー(B)、
テルツ少年合唱団のソリスト
録音:1983年10月ドナウエッシンゲン音楽祭
1975年より一時の中断時期を経て書かれたフーバー絶頂期の大作。1983年のドナ
ウエッシンゲン音楽祭における注目の世界初演ライヴで、ドイツ現代音楽集
(RCA)に一部音源が紹介されたが全曲のCD化はこれが初めて。主任指揮者の他、
協力する指揮者が3人、計4人の指揮者を必要とする複雑極まるスコアをマティ
アス・バーメルト、アルトゥーロ・タマヨらが奮闘。大管弦楽、独唱、合唱、
テープが現代の孤独と疎外と混沌を音化する。突如として始まるデフォルメさ
れた行進曲からマーラー、ベルクのはるかなエコーが聴き取れ、激烈なオーケ
ストラの咆哮の隙間から時折り聴こえる合唱の透き通るようなハーモニーにこ
の作曲家の真摯な祈りの姿勢が感じられる。

NEOS 20904(SACD-Hybrid+ボーナスDVD) \2650
「ヴィルトゥオーゾ」
(1)マティアス・ミュラー(b.1966):クラリネット協奏曲(2007-2008)
(2)ジャコモ・ロッシーニ(1792-1868):アンダンテと変奏曲(1829)
(3)イゴール・ストラヴィンスキー(1882-1971):
クラリネットのための3つの小品(1918)
(4)マティアス・ミュラー:6つの演奏会用エチュード(2006-2008)
(5)ニッコロ・パガニーニ(1782-2008):無窮動(1831-1832)
(以下ボーナスDVD:NTSC・PAL)
(1)マティアス・ミュラー:6つの演奏会用エチュード、
(2)シュトックハウゼン:小さなハーレキン
マティアス・ミュラー(Cl)、
(1)(2)デヴィッド・フィリップ・ヘフティ指揮アンサンブル・ゼロ、
録音:2009年
マティアス・ミュラーはバーゼル音楽院で学び、作曲家としても活動している。
自作自演のクラリネット協奏曲は新ロマン主義風の親しみやすい曲でドビュッシ
ーのラプソディに似たところもある。ロッシーニでは朗々とした旋律の歌いまわ
し、ストラヴィンスキー、パガニーニでの冴えた技巧も特筆に価する。ボーナス
DVDはご丁寧にPALとNTSCの両仕様がついている。

NEOS 20905 \2500
「コンチェルト」
(1)ボリス・チャイコフスキー(1925-1996):クラリネット協奏曲(1957)
(2)ドビュッシー(1862-1918):ラプソディ第1番(1910)、
(3)ドビュッシー:
小品(1910)-マティアス・ミュラーによるクラリネットと管弦楽の編曲版
(4)ウェーバー(1786-1826):クラリネット協奏曲第2番(1810)
マティアス・ミュラー(Cl)、
ミシャ・ドメフ指揮
モスクワ・チャイコフスキー交響楽団(モスクワ放送交響楽団)
録音:1998年10月モスクワ
こちらはボリス・チャイコフスキーのクラリネット協奏曲が聴きもの。大作では
ないもののショスタコーヴィチの影響を感じさせつつ豊かな旋律と華やかな効果
にあふれている。クラリネット版牧神の午後ともいうべきドビュッシーの第1ラ
プソディの恍惚としたロング・トーン、ウェーバーの溌剌としたカンタービレな
ど聴きどころ満載。

NEOS 10916(SACD-Hybrid) \2650
パウル・ベン=ハイム(1897-1984):
(1)「カバラット・シャバット」金曜の夕べの儀式
-カントルとソプラノ、合唱と8楽器のための(1966)
(2)頭をあげよ-ソプラノと8楽器のための(1961)
(3)ト調のソナタ-ヴァイオリン独奏のための(1951)
(4)3つの無言歌-ヴィオラとピアノのための(1952)
(1)(2)ダニエル・グロスマン指揮
ミュンヘン・ヤコプスプラッツ管弦楽団&合唱団,
(1)C.ミードル(Br)、
(1)(2)V.コンドルッチ(S)、
(3)ズヴィ・ツァイトリン(Vn)
(4)ユリア・レベッカ・アドラー(Va)、
アクセル・グレンメルシュプラッハー(Pf)
録音:(1)(2)(4)2009年、(3)1972年
ドイツ・ミュンヘンに生まれ、後にイスラエルに移住、ユダヤを題材にした管弦
楽曲、室内楽を多数作曲した。後期ロマン派と中東的な音楽を折衷した極めてエ
キゾチックな作風だが、ここで単純にエキゾチックという言葉でひとくくりには
出来ないだろう。いずれも宗教的題材に依っており、敬虔な音楽である。カバラ
ット・シャバットはユダヤ教の儀式を音楽化したもので、平明で美しい旋律に溢
れている。

NEOS 10919(SACD-Hybrid) \2650
ゲオルグ・フリードリッヒ・ハース(b.1953):
アンサンブルのための作品集
(1)「ああ、たとえ私が叫ぼうとも、誰が聞いてくれよう...」(1999)
-打楽器とアンサンブルのための
(2)「...自由な欲求から...接続...」(1994-96)
-バス・フルート、バス・クラリネット、2つの打楽器群のための
(3)「...そして...」(2008)
-アンサンブルとエレクトロニクスのための
エンノ・ポッペ指揮コレギウム・ノヴム・チューリッヒ、
マーティン・ロレンツ(Perc)
SWRエクスペリメンタル・スタジオ(エレクトロニクス)
録音:2008年
ハースはウィーン大学でチェルハに師事。ダルムシュタットでは教鞭も取ってい
る。(1)は打楽器の周期的リズムにアンサンブルの息の長い響きの帯がかぶさっ
てくる静かでセレモニアルな作品。ヴァイオリンの笙を思わせる響きが美しい。
(2)は音の運動と停止の間に複数の旋律の種子が生まれたかと思えば消えるとい
う繰り返しに闇の中の魂の叫びが聴き取れる。(3)「...そして...」は音色と質
感の変化だけで曲が構成され移り行くダイナミックな音の推移が森羅万象を思わ
せる。

NEOS10922 \2500
ミナス・ボルボウダキス(b.1974):
(1)フォトニック・コンストラクションI(2006)
(2)メタ=サウンドスケープス[ROAIIV](2008)
(3)テトラクティス(2006)-弦楽四重奏のための
(4)クラーマタ(2001/02)
(5)アルケゴノン(2002/06)-打楽器と大管弦楽のための
(1)カスパー・デ・ロー指揮アンサンブル・モデルン
(2)ヴェルナー・ハイダー指揮アルス・ノヴァ・アンサンブル・ニュルンベルク
(3)アンサンブル・スペクトラル団員、
(4)M.ボルボウダキス指揮アンサンブル・スペクトラル
(5)ペーター・サードロ(Prc)、ティト・チェッケリーニ指揮RAI国立交響楽団
録音:2006-08年
ボルボウダキスはクレタ島出身の若手作曲家。W.ヒラー、P.M.ハメルに師事、
またリーム、クラム、ベリオらの指導も受けている。伝統的なアコースティック
の楽器から驚くほど新鮮な響きを作る。打楽器と大管弦楽のためのアルケゴノン
は打楽器の挑発的な乱打がオーケストラと火花を散らす大作。クセナキス以来の
ギリシャの新星といえよう。



<Florestan>
FLCP 21007 \2800
松井康司が歌う日本の抒情
-小さな法螺-
1.よかった(河野 進 作詩/川口耕平 作曲) 
2.晝下がりのジョージ(阪田寛夫 作詩/大中 恩 作曲)
3.六騎(北原白秋 作詩/山田耕筰 作曲)
4.秋の月(瀧 廉太郎/作詩・作曲)
5.牡丹(北原白秋 作詩/橋本国彦 作曲)
6.落葉(ポール・ヴェルレーヌ作詩/上田 敏 訳詩/橋本国彦 作曲)
7.小さな空(武満 徹 作詩・作曲)*
8.翼(武満 徹 作詩・作曲)*  
『抒情小曲集』木下牧子 作曲 
9.うぐいす(武鹿悦子 作詩)* 
10.夕顔(金子みす々 作詩)* 
「白い歌 青い歌」より(谷川 雁 作詩/新実徳英 作曲)
11.ぶどう摘み12.われもこう13.壁きえた14 .ちいさな法螺
15.ゴンドラの唄(吉井 勇 作詩/中山晋平 作曲)
16.かごかき(貴志康一 作詩・作曲)
17.初恋(石川 啄木 作詩/越谷達之助 作曲)
18.よごれつちまつた悲しみに(中原中也 作詩/石渡日出夫 作曲)
19.くちなし(高野喜久雄 作詩/高田三郎 作曲)
20.風の子守歌(別役 実 作詩/池辺晋一郎 作・編曲)
21.千の風になって(新井 満 作詩・作曲)
松井康司(バリトン) 東井美佳(ピアノ) 佐藤紀雄(ギター)*
2009年9月19,20日小美玉市四季文化会館「みのーれ」森のホールにて録音
松井康司(バリトン)、東井美佳(ピアノ)
日本歌曲の第一人者、松井康司が歌う日本の抒情歌集。
美しい日本語の発音で聴かせる、こころ温まる歌唱。
古典から現代の日本歌曲まで全21曲収録。
日本歌曲の最高傑作CDここに誕生!




<DUX>
DUX 0638 \2080
マレク・スタホフスキ(1946-):チェロと弦楽合奏のための作品集
チェロと弦楽合奏のための協奏曲(1988)
レチタティーヴォと祈り(1999)
アレグロ・リコルダメンテ(1999)
ドロタ・イミェロフスカ(チェロ)
ベートーヴェン・アカデミー管弦楽団
ピオトル・スーコフスキ(指揮)

DUX 0729 \2080
クラクフの聖マリア教会の20世紀音楽
フェリクス・ノヴォヴィエイスキ(1877-1946):
オルガン交響曲第2番「聖マリア教会の十字架の前に」Op.45
(1920-1933)から アダージョ
ヤン・ヤルゴン(1928-1995):三部作(1963)
即興曲,アダージョ・カンタービレ,4声のフーガ
ユリウシュ・ウーチュク(1927-):
3つの受難の歌(ソプラノとオルガンのための;1982)
ピエタ-十字架の前での聖母の悲嘆,
哀悼歌-私たちの主の受難に寄せる哀歌,賛歌-神の称賛
マリアの前奏曲
レフ・スコチラス(1956-):聖チェチーリアを称えるミサ(2002)
キリエ,サンクトゥス-ベネディクトゥス,アニュス・デイ
タデウシュ・マフル(1922-2003):
オルガンのための組曲「ステンドグラス」(1993)から
ステンドグラス III,ステンドグラス IV
イェジ・カシツキ(1926-):
ラテン語のテキストによるソプラノとオルガンのための3つの詩篇(1997)
Confitebor Tibi,Beatus vir,Lauda Jerusalem
マレク・ステファンスキ(1969-):受難即興曲(声とオルガンによる即興)
マレク・ステファンスキ(オルガン)
エルジビェタ・トファルニツカ(ソプラノ)

DUX 0738 \2080
クリスマス・タイム
夜の静けさの中で/小さなイエス/おやすみ、小さなイエス
あなたの場所はなかった/神は生まれた/かすかに、そっと
Przybiezeli do Betlejem(Merrily to Bethlehem)
オポレ・フィルハーモニー管弦楽団
ボグスワフ・ダヴィドフ(指揮)
詳細不明です。

DUX 0745 \2080
ダンシング・イン・ブルー
アルベニス(1860-1909):セビリャ/ナバラ
ヒナステラ(1916-1983);3つのアルゼンチン舞曲
ピアソラ(1921-1992):ブエノスアイレスの冬/ブエノスアイレスの夏
ラファウ・A・ウーシチェフスキ(ピアノ)

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09-12 No.21-1

2009年12月18日 20時22分57秒 | Weblog
<HUNGAROTON>
HCD 32629 \2080
ラヨシュ・フサール(b.1948):我らが主イエス・キリストの受難と死Op.33
ラースロー・ホニンゲル(T 福音史家)
ベンツェ・アスタロシュ(Bs イエス)
ルーチア・メジェシ・シュヴァルツ(A マリア)
クリスティアーン・チェー(Bs ユダ、ピラト、バス独唱)
ラースロー・アッティラ・アルマーシ(Org)
ゼーノー・ラーング、ジョルト・ナジ、チッラ・ジェーレ(Perc)
ハンガリー国立合唱団
マーチャーシュ・アンタル(指)
*ラテン語歌唱
録音:2009年7月1-2日、9月7-10日フンガロトン・スタジオ
J.S.バッハの不滅の傑作に代表されるように、キリスト受難の物語は創作意欲を
強く掻き立てるテーマ。戦後1948年生まれのラヨシュ・フサールは1968年、19歳
のときに作曲した「受難曲」を、当時を振り返り“実験精神にみちたものであっ
た”とライナーノートで述懐しています。特定の福音書に拠らず、マタイ、マル
コ、ルカ、ヨハネの4つの福音書を自由にブレンドするというアイデアは、著作
「われらが主イエス・キリストの生涯-4つの福音書のテクストにもとづく」
(1925年シャーンドル・シネク&セント=イシュトヴァーン・タールシュラト編
纂)を古物収集家より入手したことがそのきっかけ。
キリスト受難の物語を3部構成、すなわち、第1部「ゲッセマネの花園におけるキ
リスト苦難の前夜とユダの裏切り」、第2部「ピラトの面前のイエス」、そして
第3部「十字架の道筋、キリストの死と奇蹟の前兆」で描いているのも特徴的で
す。器楽パートはオルガンと打楽器といういたってシンプルなものですが、その
ぶん工夫を凝らしてドラマを効果的に盛り上げており、また、合唱の迫力が引き
立つ結果にもつながっています。

HCD 32573 \2080
イヴァーン・マダラース(b.1949):オペラ「ザ・ラスト・ワルツ」
-ガーボル・ゲルゲイによる一幕の戯曲「アフタヌーン・ティー」にもとづく
イルディコー・イヴァーン(女性)
ペーテル・フリード(夫)
タマラ・タカーチュ(料理人)
アッティラ・ヴェンドレル(息子)
ハンガリー国立歌劇場管弦楽団
ガーボル・ホッレルング(指)
*ハンガリー語歌唱。
録音:2009年1月5-11日フンガロトン・スタジオ(セッション)
「ザ・ラスト・ワルツ」は、1965年にガーボル・ゲルゲイが著した脚本をもと
に、1999年マダラースが作曲した、前奏と全18場からなるオペラ。登場人物は
4人のみ、中流家庭の居間を舞台に繰り広げられる状況劇で、これから起こるド
ラマを予感させるような劇的な前奏以下、音楽自体は比較的聴きやすいものと
なっています。1949年生まれのマダラースは、バルトークやコダーイに次ぐ世
代のエンドレ・セルヴァーンスキの弟子。ラジオドラマ風ともミュージカル風
ともとれる「音楽物語集」(HCD.32349)なども発表しています。

HCD 32628 \2080
ペーテル・ノーグラーディ(b.1952):「VICTIM-声楽&室内楽作品集」
フォーク歌手、クラリネット、ピアノとパーカッションのためのカンタータ
(2000)
エステル・パール(A)、アンナ・グラニク(P)、アンドラーシュ・ホルン(Cl)、
ベネデク・トート(Perc)
子羊の婚礼(D.ZSの思い出に, 1997)
ラースロー・ティハニ(指)UMZE室内アンサンブル
ハンガリアン・レクィエム-1956年の犠牲者のための(2006)
アンドレア・メラート(Ms)、アンドラーシュ・モルナール(T)
カールマーン・シュトラウス(指)MR合唱団&MR交響楽団
木管五重奏のためのエレジー(2006)
マーチャーシュ・アンタル(指)MR交響楽団木管五重奏団
イムレ・コヴァーチュ(Fl)、ベーラ・コッラール(Ob, ehr)、
イシュトヴァーン・ヴェール(Cl)、
イェネー・ケヴェハージ(Hrn)、アンドレア・ホルヴァート(Fg)
室内ミサ(2001-2003)
ロージャ・キシュ(S)、エルジェーベト・バルドーチ(A)、
イシュトヴァーン・バシュキ(T)、フェレンツ・コルパーシュ(Bs)
Componensemble室内アンサンブル
ジョルト・ロモシュ(Lute)、バーリント・サボー(Cl)、
ゼーノー・ラーング(Perc)、ジュジャ・コッラール(P)
ジョルト・シェレイ(指)
*ハンガリー語&ラテン語歌唱
収録&音源所有:ハンガリー放送
1952年生まれのノーグラーディによる作品をまとめたもの。1956年に起きたハン
ガリー革命(動乱)をテーマにした力作「ハンガリアン・レクィエム」をはじめ、
カーゲルの作品を念頭に書かれたドライで過激な「子羊の婚礼」、民謡調の素朴
な味わいが印象的な「カンタータ」など多彩な内容です。

HCD 32637 \2080
「FLOATATION / ElectroAcoustic Research」
ミクローシュ・シュガール:ノクチュルヌ(2005-2006)
イシュトヴァーン・ラーング:フローテーションFloatation(1997)
イシュトヴァーン・シゲティ:マザー・アンド・ファーザー(2003)
ベーラ・ファラゴー:カディッシュとショーファ(2004)
マーテー・ホッローシュ:クラヴィノーヴァ・ファンタジア第2番(2001)
[オリジナル・レコーディング]マールタ・ファービアーン(ツィンバロン)
イシュトヴァーン・ラーング:スオニトラスコロリ第1番(2005)
ジュラ・ピンテール:アーマード・スマイル(1991)
イシュトヴァーン・シゲティ:トッカータ・ノスタルジカ(2001-2002)
ミクローシュ・シュガール:夜明け(2007)
ヤーノシュ・デチェーニ:コンチェルト(2006)
[オリジナル・レコーディング]
アーダーム・フェレギ(P)
ジェルジ・レヘル(指)MR交響楽団
ハンガリーの現代音楽シーン、とりわけライヴ・エレクトロニクを知る好企画
「ハンガリーの電子音楽探求」(HCD.32449)の続篇にあたる内容が登場。このた
びもハンガリー音楽家連盟における中心的存在シュガール(1952年生まれ)、ハ
ンガリーのライヴ・エレクトロニク界の草分けシゲティ、ファラゴーらによる
多様な作品が収められており、アルバム一曲目、ソプラノがゆらゆらと漂うミ
ステリアスな雰囲気のものから、再生装置が故障したかのような無機的なノイ
ズが散りばめられたもの、いまにもオバケが出てきそうなおどろおどろしいも
のと、ユニークなサウンドの博覧会的なつくりとなっています。くれぐれも再
生時には音量にご注意ください。

HCD 32631 \2080
ヴィクトル・トゴビツキー(1952-1999):「孤独の歌」
木管五重奏曲(1988)
MR交響楽団木管五重奏団
ベーラ・ドラホシュ(Fl)、ベーラ・コッラール(Ob)、
ヨージェフ・ヴァイダ(Fg)、
イェネー・ケヴェハージ(Hrn)、イシュトヴァーン・ヴェール(Cl)
告白-無伴奏チェロのための(1986)
タマーシュ・コー(Vc)
ヴァイオリンとピアノのためのアリア(1972-1990)
マーチャーシュ・ビュキ(Vn)、カタリン・フリーデツキ(P)
小組曲-フルートとギターのための(1986-1989)
ちいさな歌 / サルタレッロ / ドゥムカ(チャイコフスキーのオマージュ)/
感傷的なワルツ / 行進曲風に
ゾルターン・ジェンジェッシ(Fl)、シャーンドル・シルヴァージ(G)
墓碑銘(1979年完成)
カタリン・フリーデツキ(P)
孤独の歌(1991)
ラースロー・コヴァーチュ(指)MR交響楽団
収録&音源所有:ハンガリー放送
シベリアでロシア=ウクライナ系の家族に生まれ、ハンガリーで亡くなったヴィ
クトル・トゴビツキー(1952-1999)の作品集。レニングラードのリムスキー=コ
ルサコフ音楽大学作曲学部に進み、ショスタコーヴィチの生徒であったオレスト
・エヴラーコフのクラスで学び、1975年にエヴラーコフの死後は、やはりショス
タコーヴィチの弟子であったボリス・ティシチェンコの指導を受けています。
アルバム・タイトルにある、大管弦楽のための「孤独の歌」は、悲痛なまでに
透徹した弦や、演奏開始9分過ぎあたりに現れるリズムなどに、ショスタコー
ヴィチ色が感じられる作品。
1977年、トゴビツキーはディプロマに交響曲第2番を作曲し最高位の評価を得て、
将来を嘱望されていましたが、ハンガリーのピアニスト、カタリン・フリーデツ
キとの結婚を当局が承認しなかったため、やむなくブダペストに移住。世を去る
前年の1998年には栄誉あるフェレンツ・エルケル賞を授与されています。

HCD 32577 \2080
「ゲルゲイ・ヴァイダ(b.1973)・バラージュ・ホルヴァート(b.1976)/ ダブル
・ポートレイト」
ゲルゲイ・ヴァイダ:Duevoe
ゲルゲイ・ヴァイダ(指)MR交響楽団
バラージュ・ホルヴァート:La Corsa Grande dei Clarinetti
ベンツェ・セペシ
レヴェンテ・プシュカーシュ、ベルナート・トーセギ、
マルセル・ホルヴァート、ガーボル・ヴァルガ(Cl)
ゲルゲイ・ヴァイダ(指)MR交響楽団
・ゲルゲイ・ヴァイダ:3つのパントマイム
ゲルゲイ・イッゼーシュ(Fl)、ラヨシュ・ロズマーン(Cl)
[フォッラーシュ室内楽ワークショップのメンバー]
・バラージュ・ホルヴァート:Alterego
・ゲルゲイ・ヴァイダ:Turning
ブダペスト・サクソフォン・クァルテット
(ベンツェ・セペシ、レヴェンテ・プシュカーシュ、ベルナート・トーセギ、
マルセル・ホルヴァート)
収録&音源所有:ハンガリー放送
ハンガリーの新しい世代を代表するふたりの作曲家のポートレイト。
ゲルゲイ・ヴァイダ…1973年ブダペスト生まれ。ウィーン・フィル、モントリ
オール響、トロント響やフィラデルフィア管を指揮した経歴を持ち、現在オレ
ゴン交響楽団のレジデンス・コンダクターでもある作曲家。アルティシウシュ
賞とグンデル芸術賞を授与されています。
バラージュ・ホルヴァート…1976年ブダペスト生まれ。フェレンツ・リスト音
楽院作曲科上級講師。「POLY」が2005年ベルリンで行われたジェルジ・リゲティ
記念コンクールで第1位を受賞。「BORROWED IDEAS」が2009年ブダペストにおけ
るニュー・ハンガリアン・ミュージック・フォーラムで第2位を受賞。ほかにベ
ネデク・イシュトヴァーンフィ賞を2度(2004年、2007年)に渡り、また2007年に
はフェレンツ・エルケル賞を獲得しています。

HCD 32582 \2080
フバイ:ヴァイオリンとピアノのための作品全集 Vol.13
(1)チャルダーシュの風景第13番 Op.102
(2)ジルバーシュヴィンゲンから
(3)リスト/フバイ:「3人のジプシー」によるハンガリー狂詩曲
(4)4つの小品 Op.95
(5)ハンガリー主題による変奏曲(無伴奏)
(6)ハンガリー行進曲(ピアノ連弾)
(7)チャルダーシュの風景第14番(ラヴォッタの主題による) Op.117
(8)さようなら Op.111
フェレンツ・セチューディ(Vn)、イシュトヴァーン・カッシャイ(Pf)
ハンガリー出身の大ヴァイオリストで作曲家のフバイ作品集の最終巻。これまで
ほんの一部しか聴くことのできなかった彼のヴァイオリン曲がこれですべて揃い
ました。今回のアルバムは珍品が集められていますが、いずれもハンガリー風味
濃厚な魅力作ばかり。さらにフバイの非常に珍しいピアノ連弾曲も収められてい
るのが注目。現存する彼唯一のピアノ曲で興味津々です。

HCD 32627 \2080
ポッパー:チェロとピアノのための作品集
(1)組曲 Op.69
(2)演奏会用ポロネーズ Op.14
(3)演奏会用ポロネーズ Op.28
(4)夜想曲
(5)演奏会用練習曲「狩」Op.55の2
(6)マズルカ Op.11の3
(7)マズルカ Op.12
(8)ハンガリー狂詩曲 Op.68
ラースロー・メジューJr(Vc)、ガーボル・ファルカシュ(Pf)
5ハンガリー出身の大チェリストにして、リストの「ハンガリー狂詩曲」のオー
ケストレーションでも知られるポッパー(1843-1913)。彼のチェロ曲は華麗でメ
ロディアス、演奏効果の高いものばかりですが、ここに収められた諸作はそのな
かでもとりわけ魅力的なもの。たっぷりとしたチェロの音の世界に浸れます。

HCD 32595 \2080
カプリスの芸術
(1)ギャヴィニエ:24の練習-4,7,16,20,22,23,24番
(2)ローデ:24のカプリス-4,5,7,11,13,21,24番
(3)ドント:24のカプリス-1,2,4,5,13,18,24番
ミクローシュ・セントヘイ(Vn)と弟子達
【ラースロー・ニャーリ、ジェルジー・ラカトシュ、タマーシュ・リゴー、
チャバ・ツェンケ、ヤーノシュ・ボドル、ヨージェフ・レンドヴァイ、
ロマーン・オセチンスキ】
ハンガリーの名演奏家でありながら、リスト音楽アカデミーの名教師としても知
られるセントヘイ。ヴァイオリンを学ぶ人々の多くが手がける無伴奏曲集を、彼
が弟子達と競演。セントヘイの老練な芸は絶品ですが、弟子達の真摯な姿勢も感
動的です。参考用CDとしても有益です。

HCD 32557/9 3枚組 \6240
コダーイ:歌曲全集
ガーボル・ブレッツ(B-Br)、サボルツ・ブリクネル(Ten)、
ユーリア・ハイノーツィ(Sop)、カタリン・ハルマイ(CA)、
アンナ・コロンディ(Sop)、アンドレア・メラート、ユディト・ネーメト(Ms)、
ギュラ・オレンド(Br)、ベルナデット・ヴィーデマン(Ms)、
タマーシュ・ヴァーシャリ、エメシェ・ヴィラーク(Pf)
【ハンガリー語歌唱】
コダーイは素晴しい合唱曲の影に隠れた美しいピアノ伴奏付歌曲も残していま
す。それをすべて収録した3枚組。ハンガリーを代表する歌手陣に加え、ピアノ
を名手ヴァーシャリが務めているのが超ぜいたく。大半が民謡編曲で、力強い
生命力あふれる世界が広がります。





<ALTUS>
ALT 181 \2450
(1)ベートーヴェン:交響曲 第2番 ニ長調 作品36
(2)同:交響曲 第6番 ヘ長調「田園」 作品68
準・メルクル、フランス国立リヨン管弦楽団
録音:(1)2007年11月30日,12月1日 
(2)2008年5月16,17日オーディトリウム(リヨン)
これほど美しく明るい「田園」もまれで、第2楽章など、息をのむ表現に驚き。
繊細の極みと申せます。終楽章はまさに雨あがるの趣で、感動させられました。
また、近年人気の第2番はまさにメルクルらしく、ハッタリなしの正面突破の大
演奏。自ずから湧きあげる感興に心打たれます。この2曲まさにフランスのオー
ケストラの持ち味が100%発揮されていて美しい音色と明るい色調があり、メル
クルの繊細さが一体となった名演でございます。





<JVC XRCD>
JMXR 24500(XRCD) \3465
クレマン・ジャヌカン(1485頃-1558):『鳥の歌』
1.「鳥の歌」
2.「夜ごと夜ごとに」
3.「のぞみはゆるぎなく」
4.「その昔、娘っ子が」
5.「悲しいかな、それははっきりしたもの」
6.「ある日コランは」
7.「ああ、甘い眼差しよ」
8.「ひばりの歌」
9.「もしもロワール河が」
10.「ああ、わが神よ」
11.「私の苦しみは深くない」
12.「ああ、あの苦しみよ」
13.「草よ、花よ」
14.「盲目になった神は」
15.「この美しい5月」
16.「満たされつつも」
17.「とある日、さるひとが私に言うに」
18.「ある朝目覚めた私」
19.「私の愛しいひとは神の贈り物を授かっている」
20.「うぐいすの歌」
クレマン・ジャヌカン・アンサンブル、
ドミニク・ヴィス(カウンター・テナー)、ミッシェル・ラプレニー(テノール)、
フィリップ・カントール(バリトン)、アントワーヌ・シコ(バス)、
クロード・ドゥボーヴ(リュート)
録音:1982年7月、ラジオ・フランス106スタジオ
アカペラ音楽の魅力!ルネッサンス音楽の楽しさをこの盤に凝縮!アナログ録音
最後期の1982年の録音で、アナログ特有の濃厚な味わいを堪能できます。まさに
アナログ録音最後の華と申せましょう!なお、現在ハルモニア・ムンディ・フラ
ンス本体にこのカタログはありません。このXRCDのみの発売です。

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09-12 No.21-2

2009年12月18日 20時22分00秒 | Weblog
<TAHRA>
TAH 692 \2300
(1)ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 Op.77
(2)シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 Op.47
(1)ナタン・ミルシテイン(Vn)カラヤン(指)ルツェルン祝祭管
1957年8月17日Live
(2)ブロニスラフ・ギンペル(Vn)オイゲン・ヨッフム(指)ベルリン・フィル
1956年4月21/22日ベルリン高等音楽院
ミルシテイン(1903-1992)はウクライナ出身のユダヤ系ヴァイオリニストで1942
年にアメリカ合衆国の市民権を取得。アウアーの弟子でホロヴィッツともしばし
ば共演した20世紀を代表するヴァイオリニスト。
ギンペル(1911-1979)はポーランド出身のアメリカ合衆国のヴァイオリニストで
チャーリー・パーカーとも協演したことがある。14歳でウィーンフィルと協演
してゴルドマルクの協奏曲を演奏し大評判となった。イタリアのヴィットリオ・
エマヌエレ3世王やローマ法王の前で演奏し、パガニーニの墓前ではパガニーニ
愛用のグァルネリを演奏した。ユダヤ系のため戦争中はアメリカにわたりクレ
ンペラーの招きでロスフィルのコンサート・マスターを務めた。「戦場のピア
ニスト」、シュピルマンとも世界中で2,500回を超えるデュオ・コンサートを開
いた。シベリウスはヨッフムにとって珍しいレパートリーで交響曲は7番しか演
奏せず、協奏曲もこの時の他には1943年4月にしか演奏していない。




<CAvi Music>
9783832195601 6枚組 \9180
限定盤
「ケルン・クラシック・コレクション」
[CD 1](PH06003と同内容)
モーツァルト:ミサ曲ハ長調K 317「戴冠式ミサ」
マルゴ・ギョーム(S)、マルギット・コベック(A)、
ヨハネス・フェイヤーベント(T)
エヴァルト・カルデヴァイアー(Bs)
ケルン放送合唱団
ケルン放送交響楽団
ギュンター・ヴァント(指)
録音:1952年7月25日ケルンWDR第1ホール(モノラル)
シューベルト:スターバト・マーテル ヘ短調D 383
マルゴ・ギョーム(S)、リヒャルト・ホルム(T)、
ゲルハルト・グレッシェル(Bs)
ケルン放送合唱団
ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団
ギュンター・ヴァント(指)
録音:1953年10月17日ケルン・ギュルツェニヒ(モノラル)
協力:WDRケルン放送、PROFIL
[CD 2](AU23408中、CD2と同内容)
ブラームス:ピアノ・ソナタ第3番ヘ短調Op.5
録音:1957年11月16日ケルンWDR第2ホール(モノラル)
ブラームス:3つの間奏曲Op.117
録音:1960年4月6日ケルンWDR第2ホール(モノラル)
リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調
録音:1955年7月22日ケルンWDR第2ホール(モノラル)
ゲザ・アンダ(P)
協力:WDRケルン放送、audite
[CD 3](AU95582と同内容)
シューマン:ケルナーの詩による12の歌曲Op.35
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
ヘルタ・クルースト(P)
録音:1954年3月23日ケルンWDR第2ホール(モノラル)
シューマン:リーダークライスOp.39
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
ギュンター・ヴァイセンボルン(P)
録音:1955年10月12日ケルンWDR第1ホール(モノラル)
協力:WDRケルン放送、audite
[CD 4](MM003と同内容)
ウェーバー:「オイリアンテ」序曲
録音:1956年1月20日ケルンWDR第1ホール(モノラル)
モーツァルト:交響曲第33番変ロ長調K 319
録音:1953年11月23日ケルンWDR第1ホール(モノラル)
チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調Op.74
録音:1955年3月28日ケルンWDR第1ホール(モノラル)
エーリヒ・クライバー(指)
ケルン放送交響楽団
協力:WDRケルン放送、medici arts
[CD 5](MM007と同内容)
モーツァルト:弦楽四重奏曲第18番イ長調K 464
録音:1956年2月3日ケルンWDR第2ホール(モノラル)
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第12番変ホ長調Op.127
録音:1956年2月2日ケルンWDR第2ホール(モノラル)
アマデウス四重奏団
協力:WDRケルン放送、medici arts
[ボーナスCD] 初出
モーツァルト:「にせの女庭師」K 196より
第1幕「鎚は火の熱で鉄を打ち延ばし」(ナルド)
第2幕「イタリア式のやりかたでは」(ナルド)
ドニゼッティ:「愛の妙薬」より
第1幕「むかしパリスがしたように」(ベルコーレ)
ヴェルディ:「仮面舞踏会」より
第3幕「お前だったのか、彼女の心を汚した奴は」(レナート)
ラルフ・ヴァイケルト(指)ケルン放送交響楽団
録音:1970年2月23日-2月28日ケルンWDR第1ホール(ステレオ)
ヨハン・シュトラウス2世:「ジプシー男爵」より
第2幕 徴兵の歌「さあ、手を差し伸べて、恋人と別れよ」(ホモナイ伯爵、合唱)
クルト・クレメル(指)ケルン放送管弦楽団、ケルン放送合唱団
録音:1968年4月29日ケルンWDR第1ホール(ステレオ)
チャイコフスキー:「スペードの女王」より
第2幕「わたしははかり知れないほどあなたを愛しています」(イェレツキー公爵)
ラルフ・ヴァイケルト(指)ケルン放送交響楽団
録音:1970年2月23日-2月28日ケルンWDR第1ホール(ステレオ)
フンパーディンク:「ヘンゼルとグレーテル」より
第1幕「ああ、わたしたち貧しいものは」(ペーター)
へティ・プリュマッハー(A)
クルト・クレメル(指)ケルン放送管弦楽団
録音:1968年10月14日ケルンWDR第1ホール(ステレオ)
ガーシュウィン:「ポーギーとベス」より
第2幕「オレには無いものばかりだ」(ポーギー、合唱)
クルト・クレメル(指)ケルン放送管弦楽団、ギュンター・カルマン合唱団
第2幕「ベス、お前はオレの女だ」(ポーギー、ベス)
フェリシア・ウェザーズ(S)
クルト・クレメル(指)ケルン放送管弦楽団
第2幕「いつもそうとは決まってない」(ポーギー、合唱)
クルト・クレメル(指)ケルン放送管弦楽団、ギュンター・カルマン合唱団
録音:1970年6月17日ケルンWDR第1ホール(ステレオ)
ヴォルフガング・アンハイサー(Br)
*ドイツ語歌唱
協力:WDRケルン放送
驚異の高音質でマニアを狂喜させているWDRアーカイヴの復刻音源リリース。こ
のたび登場するセットは、レーベルを越えて、audite、Profil、medici artsの
全面協力で実現したもので、1956年ケルン生まれ、1990年より「Koelner Stadt-
Anzeiger紙」の文化ジャーナリストを務め、2004年より同紙の専任音楽評論家で
あるマルクス・シュヴェリングのセレクションによるものです。
ヴァント、エーリヒ・クライバー、アンダ、フィッシャー=ディースカウらによ
る5枚目までは、すべて既出のアルバムと同内容となっていますが、注目はボー
ナス盤。ケルンに生まれケルンで没した名バリトン、ヴォルフガング・アンハイ
サー(1934-1974)のアリア集は、初出である上にこれだけはなんとステレオ収録。
音質も抜群。なにからなにまでケルンづくしの内容となっています。なお別冊の
ブックレット(50ページ)はドイツ語表記のみになります。限定盤。



<Talent>
DOM 2910904 \2300
ラロ:
ヴァイオリン協奏曲第2番 ニ短調「スペイン交響曲」
ヴァイオリン協奏曲第3番 ト短調「ロシア協奏曲」
掘米ゆず子(Vn)
マルコ・グイダリーニ(指)ニース・フィル
現在ベルギーを拠点に活躍する国際的ヴァイオリニスト堀米ゆず子、久々の協奏
曲はラロのスペイン交響曲&ロシア協奏曲です。堀米ゆず子は1980年に日本人と
して初めてエリザベート王妃国際コンクールで優勝したことで有名です。このコ
ンクールは委嘱作品など、レパートリーの広さも求められ、その優勝者というこ
とからもわかるとおり、バッハから現代まで幅広い演奏活動で成功しておりま
す。近年、録音セッションは室内楽に力を入れており、今回の新譜は期待の協
奏曲録音と言えましょう。ラロの演奏、音楽全体は均整のとれた解釈ですが、
一音一音に魂をこめて弾く演奏は極めて情熱的です。演奏の際に呼吸が聞こえ
るほどのフレージングの大きさが、演奏を豊かにさせておりゆず子ファンだけ
でなく全ての音楽ファン必聴の名盤の誕生と申せましょう。




<Alessa Classica>
ALC 2001 \2080
ジャン・シベリウス:独奏ピアノのための作品集
即興曲 ト短調 Op5-1,10のピアノの小品 Op58,夢想,スケルツィーノ,
変奏曲,ソナティナ第1番 嬰ヘ短調 Op67-1,
2つのロンディーノ Op68(嬰ト短調 嬰ハ短調),小ワルツ Op40-1,
即興曲 ホ長調 Op5-6,悲しい踊り(パントマイムへの音楽「スカラムーシュ」
Op71 から),旋律的瞑想 Op40-6,小カプリッチョ Op76-12,ヤマナラシ
(ポプラ)Op75-3,道化 Op76-13,ユモレスク第2番 Op97-6,リンネ草 Op76-11,
メロディOp94-5,ユモレスク第1番 Op97-1,村の教会Op103-1,5つのスケッチ
Op114,風景,冬景色,森の湖,森の歌,春の幻影
ルーディ・シュプリング(Pf)
[録音:2009年7月2日 サウンドデザイン・スタジオ(ハーゲンベルク、オースト
リア)]
2004年の設立以来、ジャズのアルバムをリリースしてきた Alessa Records がク
ラシックのために新しいレーベル、Alessa Classica を発足させました。その
第1作に選ばれたのは、ドイツのピアニスト、ルーディ・シュプリングのシベリ
ウス独奏ピアノ作品集です。「1914年から1920年にかけて作曲されたピアノの
小品はシベリウスの唯一無二の創作だ。十九世紀に多くの曲が書かれた性格的
小品に根ざしながら、スタイルに束縛されず、時を超え、明確であいまいさが
ない」(ルーディ・シュプリング)。シュプリング(1962-)はバイエルン州、ボー
デンゼー湖畔のリンダウ生まれ。アルフレート・クッペルマイアー、ヴィルヘル
ム・キルマイアー、カール・ヘルマン・ムロンゴヴィウスから音楽理論、作曲、
ピアノを教わり、チェリストのハインリヒ・シフの下で室内楽演奏を学びまし
た。教会オルガニスト、室内楽と歌曲のピアニスト、指揮者、作曲家として活動
するシュプリングは、シベリウスの音楽を愛し、「作品の楽譜を集め、研究し
演奏することが愉しみ」と語っています。アルバムは、リンツ近郊、ハーゲン
ベルクのベーゼンドルファーのコンサートグランドを備えた新しいスタジオで
録音されました。ブックレットの解説をシュプリングが執筆し、ピアニストそ
して作曲家の視点からシベリウスの音楽を冷静に率直に語っています。北欧の
ピアニスト、フィンランドのムストネンやノルウェーのホーヴァル・ギムセら
の演奏とも違いながら、やはり魅力のあるシベリウスです。弦楽のための「ア
ンダンテ・フェスティーヴォ」の旋律が聞こえる「村の教会」も演奏されてい
ます。



<KII>
国内仕様盤
KKC-5078(SACD-Hybrid) \3000
[HMU 807460]
輸入盤・日本語解説書付
ベートーヴェン:
(1)弦楽四重奏曲第10番変ホ長調 op.74「ハープ」
(2)弦楽四重奏曲第11番へ短調op.95「セリオーソ」
東京クヮルテット
[録音:2007 年11 月/アカデミー・オブ・アーツ&レターズ(ニューヨーク)]
東京SQによるベートーヴェン・シリーズ第3弾。中期と後期の狭間に書かれた名
作「ハープ」と、「セリオーソ」二曲を収録。「セリオーソ」でも、冒頭のユニ
ゾンでの息の合い方、集中はものすごいものがあります。ハルモニア・ムンディ
・レーベルでのベートーヴェン全集の完成を間近に控え、ますますこのクヮル
テットが円熟の極みにあることを存分に感じさせる、見事な出来栄えです。



<OBSIDIAN>
イギリスの古楽レーベル。レーベルの名前「OBSIDIAN(オブシディアン)」はガラ
ス質の火成岩、黒曜石(黒曜岩)のこと。洗練された黒曜石の輝きは、古代からの
メッセージのように神秘的であり、その闇から放たれる光は多くのことを教えて
くれるようでもあります。OBSIDIANレーベルは、そのような過去からの光とメッ
セージを今に伝えるべく設立されました。フレットワークやアンドルー・ローレ
ンス=キングなどイギリスが誇る古楽の巨匠たちの参加にも注目です。

OBSCD 705 \2180
ヘンリー8世によるロイヤル・クワイアブックからモテット集
1.ジョン・タヴァナー:よき羊飼イエス・キリストよ
2.作者不詳:王のパヴァーヌ
3.作者不詳:イングランドの喜び
4.ヘンリー8世:コンソート第12番
5.作者不詳:恋する貴婦人
6.ヘンリー8世:タンデルナーケン
ロイヤル・クワイアブックからモテット集より(大英帝国図書館所蔵)
7.サンプソン:Salve radix
8.サンプソン:Psallite felices
9.Benedictus de Opitiis: Sub tuum presidium
10.サンプソン: Quam pilcra est
11.作曲者不詳:Hec est preclarum
12.ジャコタン: Beati omnes
13.ヘンリー8世:コンソート第13番
14.ヘンリー8世:私の心よ
15.ヘンリー8世:ああマダム
16.ヘンリー8世:Though some saith
17.フィリップ・ヴェルドロ: Nil majus superi vident
18.ヘンリー8世:コンサート第8番
19.ヘンリー8世:さようならマダム
20.ヘンリー8世:真実の愛に
21.フェアファックス:Lauda vivi alpha et oo
アラミレ デイヴィッド・スキナー(指) 
アンドリュー・ローレンス=キング(Harp)
録音:2006年4月、2008年5月、9月 聖マグダラのマリア教会、聖ミカエル教会、
ケンブリッジ・シドニー・サセックス大学
2009年はイギリス国王ヘンリー8世戴冠500年をむかえた記念の年でした。ヘンリ
ー8世は作曲家を優遇し、また自身でも作曲家を行うなど音楽愛好家として知ら
れています。そのヘンリー8世の写本(大英帝国図書館所蔵)から15曲選び、ジョ
ン・タヴァナーらの作品6曲をカップリングしたアルバム。古楽ハープ界のスタ
ー、アンドリュー・ローレンス=キングも参加し、イギリスの新鋭古楽アンサン
ブル、アラミレがイギリスに脈々と流れる音楽の歴史を伝えてくれる1枚です。

OBSCD 704 \2180
ルートヴィヒ・ゼンフル(1486-1543):ミサ・パスカリス、モテット、歌曲集
1.Missa Paschalis(Kyrie)
2.Missa Paschalis(Gloria)
3.So ich sie dann
4.Carmen in Re
5.Im Maien
6.Missa Paschalis(Sanctus)
7.Missa Paschalis(Agnus Dei)
8.Ach Elslein
9.Ich Stuend
10.Wohl auf
11.Ave Maria(super Josquin)
12.Was wird
13.Carmen in La
14.So man lang macht
15.Fortuna ad voces musicales
16.Quis dabit oculis(Festa; arr. Senfl?)
クイントエッシェンシャル アンドリュー・ローレンス=キング(Harp)
クリストファー・ワトソン(T)ロバート・マクドナルト(B)
ケンブリッジ・シドニー・サセックス大学合唱団 デイヴィッド・スキナー(指)
録音:2008年5月、7月 ケンブリッジ・シドニー・サセックス大学 
聖エメラム教会(レーゲンスブルク)
ルートヴィヒ・ゼンフルは当時ヨーロッパを牽引する作曲家でマクシミリアン
1世にも寵愛され宮廷作曲家に任命されています。この録音はゼンフル宗教音楽
セレクションの一環で、オルガニストと5人の管楽器奏者によるアンサンブル、
クイントエッシェンシャルとローレンス=キングによるシリーズ・アルバム。
シンプルで感動的な旋律線が特徴的なゼンフルの作品を堪能できる内容です。

OBSCD 703 \2180
フィリップ・ヴェルドロ:チューダー王のためのマドリガル集
1.Italia mia benche 'l parlar sia indarno
2.Con l'angelico riso
3.Quanto sia lieto il giorno
4.Lasso che se creduto
5.O dolce note
6.Madonna qual certezza
7.Afflicti spirti mei
8.Dentr'al mio cor
9.Quando nascesti Amore?
10.Piove dagli occhi della donna mia
11.Pur troppo donn'in van tant'ho sperato
12.I vostri acuti dardi
13.Chi non fa prova Amore
14.Lieta e madonna et io pur come soglio
15.Con lacrim'et sospir
16.Donna se fera stella
17.Ognun si duol d'amore
18.Altro non e 'l mio amor che 'l proprio inferno
19.Madonna io v'amo et taccio
20.Si suave e l'inghanno
21.Se ben li occhi mia infermi
22.Cortese alma gentile
23.Quanta dolceca Amore
24.Donna che sete fra le donne belle
25.La bella donna a cui donast' il core
26.Deh quanto e dolc'amor
27.Donna leggiadra et bella
28.Madonna per voi ardo
29.Amor io sento l'alma
30.Ultimi miei sospiri
アラミレ デイヴィッド・スキナー(指) 
リンダ・セイス(Lute&ルネサンス・ハープ)
録音:2006年4月27,28日、10月31日 聖ミハエル教会(オクスフォード)
フィリップ・ヴェルドロは16世紀前半イタリアにおけるマドリガーレの重要な作
曲家。フランス生まれながらイタリアで生活し1520年頃からフィレンツェ大聖堂
の教会楽長を務め、マドリガーレの創始者とも言われています。ヴェルドロのマ
ドリガーレを集め、アラミレの見事なアンサンブルでまとめて聴く貴重な1枚です。



<audite>
AUD 10022 \800
完全限定盤
紙ジャケット仕様
マーラー:交響曲第1番ニ長調「巨人」
ラファエル・クーベリック(指)
バイエルン放送交響楽団
録音:1979年11月2日ミュンヘン、ヘルクレス・ザール(ライヴ・ステレオ)
毎年auditeがお試し価格でお届けしているカタログつきCDの2010年度版は、クー
ベリックとバイエルン放送響によるマーラーの「巨人」。
この1979年11月2日の「巨人」は、1961年以来1979年までバイエルン放送響の首
席指揮者を務めたクーベリックが、ポスト辞任後初めて手兵との演奏会に登場
したときのもの。緊張感が際立つ点では、やはり、2009年度版カタログつきCD
の内容で、1981年に行われた交響曲第5番のライヴ(AUD.10020)と同様に、いく
つか存在するクーベリックの別演奏との比較でも、別格というべききわめつけ
の内容となっています。音質優秀なステレオ録音。
カタログつきCDという性格のため、追加再プレスはありませんのでお早めにお
求めください。
(※カタログ仕様、4色84ページ。ディスクはAU.95467としてリリースされてい
るものと同内容ですが、レギュラー盤のブックレットは付属致しません。)




<Mariinsky>
MAR 0504(SACD-Hybrid) 2枚組 \2850
シチェドリン:
(1)歌劇「魅せられた旅人」
(2)バレエ音楽「イワンと仔馬(せむしの仔馬)」より4篇
(3)管弦楽のための協奏曲「お茶目なチャストゥーシカ」
セルゲイ・アレクサーシキン(Bs)、クリスチーナ・カプスチンスカヤ(Ms)、
エフゲニー・アキーモフ(Ten)、
ワレリー・ゲルギエフ(指)
マリインスキー劇場管弦楽団、同合唱団
[録音:2009年7月 マリインスキー劇場コンサートホール(セッション録音)]
先頃も感動の日本公演を行ったゲルギエフとマリインスキー劇場管、今世界で
一番熱い団体と申せましょう。今回の新譜は旧ソ連時代以来の重鎮シチェドリ
ン作品集。ソ連作曲家同盟議長歴任のいわゆる体制側幹部だったため低く見る
向きもありますが、ソヴィエト音楽の伝統を今日に継承する人間国宝的存在と
いえます。ゲルギエフはシチェドリンを非常に高く評価し、積極的に演奏、録
音することを宣言していて頼もしい限り。
「魅せられた旅人」は演奏会用オペラと称される大掛かりな舞台を必要としな
い作品で、独唱は3人。2002年にマゼール指揮ニューヨーク・フィルで初演され
ましたが、ロシアでは何故か2007年まで演奏されませんでした。原作はショスタ
コーヴィチの「ムツェンスクのマクベス夫人」と同じニコライ・レスコフで、
農奴の息子イワンが旅をするなかで修道院へ入ったり、タタールをキリスト教
に改宗させたり、ジプシー女に入れあげた皇子が出てきたりと抱腹絶倒の民話
風小説。シチェドリンはリムスキー=コルサコフばりの作曲技法と管弦楽法の
魔術で見事に作品化しています。さらに彼の代表作「イワンと仔馬(せむしの
仔馬)」や、先日の来日公演のアンコールで奏され、その演奏効果とボルテージ
の高さで聴衆を釘付けにした「お茶目なチャストゥーシカ」が入っているのも
嬉しい限り。ゲルギエフとマリンスキー管の魔術に酔わされます。

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09-12 No.20

2009年12月17日 22時42分21秒 | Weblog
<EMI CLASSICS>
下記BOX 3点の詳細は、当店HPにございます。
http://www.ne.jp/asahi/goodies/home/emi2010_01.html

CZS-4577672 10枚組 \3080
ジョン・バルビローリ/グレートEMIレコーディングス(期間限定盤)
世紀の名指揮者、バルビローリのEMIへの録音集大成
クラムシェル・ボックス 各CD紙ケース入り 32Pブックレット
1970年7月29日の死から40年のメモリアル・イヤーに合わせて企画された10枚組
CD。
ジョン・バルビローリは1899年12月2日、ロンドンのホルボーン生まれ、祖父も
父もイタリア出身でウェスト・エンドの劇場所属のヴァイオリニストで、トスカ
ニーニの指揮の下、ミラノ、スカラ座で演奏した経験を持ち、母はフランス西海
岸出身。今回のボックスには20世紀の宝ともいうべきEMIとパイへの録音が、彼
が後半生の30年間に亘って親しんだハレ管との演奏を中心に収録されています。
イギリス音楽はバルビローリが多大な愛情をそそいだもので、彼が関心を呼び覚
ましたともいうべきエルガー(デュ・プレの名演にも影響を与えたといわれるナ
ヴァラとのチェロ協奏曲を収録)、ディーリアス(死の直前の録音もディーリアス
作品)、ヴォーン・ウィリアムズ(57年パイへのロンドン交響曲を収録)をはじめ、
バックスとバタワース(いずれも初CD化音源を含む)、アイアランドの作品を収録。
シベリウスも彼の得意な作品で今回は小品を収録。さらに評価の高いフランス音
楽、60年代中盤のウィーン・フィルとのブラームス(特に第3番はベストと評価さ
れています)、チャイコフスキー、晩年から取り組んだマーラー、そしてオペラ
まで、バルビローリのキャリアとレパートリーの全貌を概観できるラインアップ
で構成されています。

CZS-6886272 20枚組 \4950
ポール・トルトゥリエ/グレートEMIレコーディングス(期間限定盤)
20世紀を代表する名チェリスト、トルトゥリエのEMIへの録音集大成
クラムシェル・ボックス 各CD紙ケース入り 44Pブックレット
1990年12月18日の死から20年のメモリアル・イヤーに合わせて企画された10枚組
CD。1946年-1984年までのEMI録音により、トルトゥリエのレパートリーの全貌
が捉えられた20枚組

CZS-6886082(8CD+1CDROM) \2080
ヴォルフ・エディション-生誕150年記念ボックス(期間限定盤)
ドイツ・リートの代表的作曲家、フーゴー・ヴォルフの歌曲作品を集大成
クラムシェル・ボックス 各CD紙ケース入り 36Pブックレット
CD-ROMに歌詞テキスト(英/独)収録
ヴォルフ歌曲で決定盤的な評価を持つ、シュヴァルツコップ、フィッシャー=
ディースカウをはじめ、アレン、ベール、ボストリッジ、アップショウ、フォン
・オッター、ドナート、ファスベンダー、フリマーなど名歌手とムーア、パーソ
ンズ、ドイチェ、パッパーノなど名ピアニストによるヴォルフ作品の決定盤的
ボックスです。




<DECCA>
4782194 2枚組 \2800
J.S.バッハ:マタイ受難曲
クリスティーナ・ランズハマー(ソプラノ)、
マリー=クロード・チャップス(アルト)、
ヨハネス・チュン(テノール)、
マクシミリアン・シュミット(テノール)、
ハンノ・ミュラー=ブラッフマン(バス)、
トーマス・クヴァストホフ(バス)、
クラウス・ヘーガー(バス)、
ライプツィヒ・聖トーマス教会聖歌隊、テルツ少年合唱団
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
指揮:リッカルド・シャイー
録音:2009年4月2日-3日 ライプツィヒ、ゲヴァントハウス
11月に来日公演を行い、素晴らしくコントロールのきいた伝統のサウンドで聴衆
を圧倒したシャイー&ゲヴァントハウスによるバッハ・プロジェクト第2弾は、
待望のマタイ受難曲。2005年にゲヴァントハウスのカペルマイスターに就任して
早5年、シャイーがすっかり手中に入れたバッハ縁のオーケストラと合唱団から
心の奥底を揺さぶる演奏を引き出しています。手元に置いて、折に触れて聴き返
したくなる名盤の登場!です。

4781517 \1850
アルブレヒト・マイヤー/ヴォイス・オブ・バッハ
貧しきものは饗せられん BWV75
オーボエ・ダモーレ協奏曲(悲しみを知らぬ者 BWV209より)
心と口と行いと命もて BWV147
人々よ、神の愛を讃えよ BWV167
神よわれを調べわが心を知りたまえ BWV136
コール・アングレ協奏曲(いざ、罪に抗すべし BWV54より)
汝いずこに行くや BWV166
目覚めよと呼ぶ声あり BWV140
天は笑い、地は歓呼す BWV31
オーボエ協奏曲(主よ裁きたもうな BWV105,他より)
泣き嘆き憂い、おののけ BWV12
アルブレヒト・マイヤー(オーボエ)
トリニティ・バロック(合唱)/イングリッシュ・コンサート
録音:2009年3月2日-6日 ロンドン セント・ポール大聖堂
ベルリン・フィルの首席オーボエ奏者として、またソリストや室内楽奏者として
も八面六臂の活躍をするアルブレヒト・マイヤーによる新録音はバッハ。数々の
カンタータをーボエのために編曲し、美しく馴染み深いメロディーに新たな魅力
が加わりました。オーボエという楽器を魔法のように操る究極のテクニシャンの
もとで誕生した至福のアルバムです。



<Deutsche Grammophon>
4778668 11枚組 \8580
マーラー:交響曲全集
1.交響曲第1番ニ長調《巨人》
アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
2.交響曲第2番ハ短調《復活》
バーバラ・ヘンドリックス(ソプラノ) 
クリスタ・ルートヴィヒ(メゾ・ソプラノ) 
ウェストミンスター合唱団 ニューヨーク・フィルハーモニック
3.交響曲第3番ニ短調
クリスタ・ルートヴィヒ(メゾ・ソプラノ) 
ニューヨーク・コラール・アーティスツ 
ブルックリン少年合唱団
ニューヨーク・フィルハーモニック
4.交響曲第6番イ短調《悲劇的》
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
5.交響曲第9番ニ長調
アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
6.交響曲第5番嬰ハ短調
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
7.交響曲第7番ホ短調《夜の歌》
ニューヨーク・フィルハーモニック
8.交響曲第4番ト長調
ヘルムート・ヴィテック(ボーイ・ソプラノ) 
アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
9.交響曲第10番嬰ヘ短調-アダージョ
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
10.交響曲第8番変ホ長調《千人の交響曲》
マーガレット・プライス、ジュディス・ブレゲン、
ゲルティ・ツィオマー(ソプラノ) トゥルデリーゼ・シュミット、
アグネス・バルツァ(メゾ・ソプラノ) ケネス・リーゲル(テノール) 
ヘルマン・プライ(バリトン) ジョゼ・ヴァン・ダム(バス) 
ウィーン国立歌劇場合唱団 ウィーン楽友協会合唱団 ウィーン少年合唱団
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:レナード・バーンスタイン
録音:1974-88年
バーンスタインが残した人気最高のマーラー交響曲全集が、BOXになって再登場!
1974年-88年にかけて収録。作曲者とつながりの深かったウィーン・フィル、コ
ンセルトヘボウ、ニューヨーク・フィルを指揮してバーンスタインが思いのたけ
をぶちまけた過激でヘヴィーな演奏が集まっています。特に2番、3番、7番、9番
といった大作での力のこめようは尋常ではなく、3度目のハンマーを復活させた
6番など、驚くほかないのめりこみぶりです。

4778628 14枚組 \10920
J.S.バッハ:オルガン作品集
CD1
トリオ・ソナタ第1-6番BWV.525-30
CD2
前奏曲とフーガBWV.531、533-36、539、541/幻想曲とフーガBWV.537
トッカータとフーガBWV.538《ドリア調》
CD3
トッカータとフーガBWV.540/幻想曲とフーガBWV.542
前奏曲とフーガBWV.543-46/ペダル練習曲BWV.598
CD4
前奏曲とフーガBWV.547-51/幻想曲BWV.562/同 BWV.563
トッカータ、アダージョとフーガBWV.564
CD5
トッカータとフーガBWV.565/同 BWV.566/前奏曲とフーガBWV.532/
パストラーレBWV.590/前奏曲BWV.568/同 BWV.569/幻想曲BWV.570/
同 BWV.572
CD6
フーガBWV.574/同 BWV.575/同 BWV.577/同 BWV.579
パッサカリアとフーガBWV.582/トリオBWV.583/同 BWV.586
アリアBWV.587/カンツォーナBWV.588/アラ・ブレーヴェBWV.589
CD7
オルガン協奏曲集BWV.592-96
CD8
オルガン小曲集BWV.599-644
CD9
シュープラー・コラール集/ライプツィヒ・コラール集
CD10
ライプツィヒ・コラール集/クラヴィーア練習曲集第3部
CD11
クラヴィーア練習曲集第3部/デュエット集BWV.802-5/フーガBWV.552
CD12
キルンベルガー・コラールBWV.690-713
オルガン・コラール編曲集-BWV.714-18、
CD13
オルガン・コラール編曲集-BWV.721-24、726-39、741、753、764
おお、穢れなき神の子羊BWV.618
CD14
コラール・パルティータ集BWV.766-68、770/カノン変奏曲BWV.769
サイモン・プレストン(オルガン)
録音:1988-2000年
雄大なスケールの即興的なトッカータや自由なスタイルで書かれたフーガ、作曲
者自身がオルガン用に編曲した有名なコラールなど、器楽曲や教会用の作品を
14枚組に収めたバッハのオルガン名曲集です。バッハの音楽のエッセンスが凝縮
されたこれらの作品を、一条の輝かしい光を思わせるような高音や荘厳で堂々と
した風格を感じさせる低音などオルガンの響きを見事に駆使した、イギリスの名
オルガン奏者プレストンの演奏でお楽しみください。

4778643 5枚組 \4500
ベートーヴェン:交響曲全集
リューバ・オルゴナソヴァ(ソプラノ) 
アンネ・ソフィー・フォン・オッター(メゾ・ソプラノ) 
アンソニー・ロルフ・ジョンソン(テノール) 
ジル・カシュマイユ(バス) 
モンテヴェルディ合唱団 
オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティーク 
指揮:サー・ジョン・エリオット・ガーディナー
録音:1991-93年
1994年度レコード・アカデミー大賞、クラシックCDアウォード、ゴールデン・ハ
ーモニー・アウォードを受賞。古楽器を使用したベートーヴェン全集も今や珍し
くはないとはいえ、完成度の高さ、細部にわたって厳密に考証された論理性とス
タイルの一貫性ではズバ抜けた存在と絶賛をほしいままにしている名盤です。
収録は1991-94年に行われていますが、その多くは1992年に東京と大阪で敢行さ
れた交響曲全曲演奏会の成果を踏まえてレコーディングされていることもあり、
全体を通じてきわめて士気の高い演奏ぶりも当全集の大きなポイントになってい
ます。1番、3番、5番は「どうしても聴衆の存在が不可欠」として、1番と3番は
公開録音、5番はバルセロナでライヴ収録されています。

4778680 6枚組 \5400
モーツァルト:弦楽四重奏曲全集
弦楽四重奏曲第1番ト長調K.80/同 第2番ニ長調K.155-第6番変ロ長調 K.159
/同 第9番イ長調K.169-第13番ニ短調 K.173/同 第14番ト長調K.387
同 第15番ニ短調K.421/同 第17番変ロ長調K.458 《狩》
同 第16番変ホ長調K.428/同 第18番イ長調K.464
ディヴェルティメント第1番ニ長調K.136/同 第2番変ロ長調K.137
弦楽四重奏曲第19番ハ長調K.465 《不協和音》
同 第20番ニ長調K.499 《ホフマイスター》/同 第7番変ホ長調K.160
同 第8番ヘ長調K.168/同 第21番ニ長調K.575 《プロシャ王》
同 第22番変ロ長調K.589 《プロシャ王》
同 第23番ヘ長調 K.590 《プロシャ王》
ディヴェルティメント第3番ヘ長調K.138
アマデウス弦楽四重奏団録音:1963-69年 ウィーン他
アマデウス弦楽四重奏団は、1948年に結成され、1987年に活動が停止するまで、
約40年もの長きに渡って、この分野の最高峰に君臨し続けてきました。このモー
ツァルト弦楽四重奏曲全集は、彼らが最も充実した時期に録音されたもので、
不朽の名演として知られてきた名盤です。



<DECCA>
4782309 4枚組 \3600
リスト:交響詩全集
CD1
交響詩《人、山上で聞きしこと》S.95/同《タッソ、悲歌と勝利》S.96
同《前奏曲》S.97
CD2
同《オルフェウス》S.98/同《プロメテウス》S.99/同《マゼッパ》S.100
同《祭典の響き》S.101
CD3
同《英雄の嘆き》S.102/同《ハンガリー》S.103/同《ハムレット》S.104
CD4
同《フン族の戦い》S.105/同《理想》S.106
同《ゆりかごから墓場まで》S.107/メフィスト・ワルツ第1番
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 
指揮:ベルナルト・ハイティンク
録音:1968-71年
巨匠ベルナルト・ハイティンクの数ある録音の中でも異彩を放つ業績と言える
「リスト:交響詩全集」。若き日のハイティンクの誠実でバランスの取れた演奏
解釈が、交響詩の発明者であり、ロマン派の推進者でもあるリストの世界を、
余すところなく描き出している。

4782296 6枚組 \5400
ドヴォルザーク:交響曲全集
CD1
交響曲第1番ハ短調B.9《ズロニツェの鐘》/序曲《謝肉祭》Op.92
同《わが家》Op.62
CD2
交響曲第6番ニ長調Op.60、B.112/同 第2番変ロ長調Op.4、B.12
CD3
同 第2番変ロ長調Op.4、B.12/同 第4番ニ短調Op.13、B.41
CD4
同 第3番変ホ長調Op.13、B.41/同 第5番ヘ長調Op.76、B.54
CD5
同 第7番ニ短調Op.70、B.141/同 第8番ト長調Op.88、B.163
CD6
同 第9番ホ短調Op.95、B.178《新世界より》/序曲《オセロ》Op.93
同《フス教徒》Op.67"
ロンドン交響楽団
指揮:ヴィトルド・ロヴィツキ録音:1965-71年
名匠ロヴィツキが6年もの歳月を掛けて完成させた「ドヴォルザーク:交響曲全
集」。民族的色彩と生命観が濃厚な名曲の魅力を、堅牢な構築感と表現意欲に
よって最大限に引き出した名演の数々をたっぷりお楽しみください。

4782282 13枚組 \10140
ショパン:ピアノ作品集
CD1
前奏曲Op.28(全24曲)/前奏曲第25番嬰ハ短調Op.45/
同 第26番変イ長調/即興曲(全4曲)
CD2
バラード(全4曲)/スケルツォ(全4曲)
CD3
夜想曲第1-12番
CD4
同 第13-21番
CD5
練習曲Op.10(全12曲)/同Op.25(全12曲)
CD6
ポロネーズ第1-7番
CD7
同 第8-16番
CD8
ワルツ(全19曲)
CD9
マズルカ第1-29番
CD10
同 第30-58番
CD11
ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調Op.25《葬送》/同 第3番ロ短調Op.58
幻想曲ヘ短調Op.49
CD12
ピアノ・ソナタ第1番ハ短調Op.4/ドイツ民謡《スイスの少年》による変奏曲
ロンド ハ短調Op.1/3つのエコセーズOp.72‐3
ロンド ヘ長調Op.5《マズルカ風》/葬送行進曲ハ短調Op.72‐2
コントルダンス変ト長調Op.16/ロンド ハ短調Op.73
4手のための変奏曲ニ長調
CD13
パガニーニの想い出(変奏曲)イ長調/華麗なる変奏曲変ロ長調Op.12
ロンド変ホ長調Op.16/ボレロ ハ長調Op.19/カンタービレ変ロ長調
《へクサメロン》変奏曲ホ長調/ラルゴ変ホ長調/演奏会用アレグロOp.46
3つの新しい練習曲/タランテラ変イ長調Op.43/フーガ イ短調
《アルバムの一葉》(モデラート)ホ長調/春Op.74‐2/2つのブーレ
ギャロップ・マルキ変イ長調/子守歌変二長調Op.57/舟歌ヘ長調Op.60
アシュケナージ(ピアノ)

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09-12 No.19

2009年12月17日 22時41分43秒 | Weblog
<Sterling>
CDS 1084-2(SACD-Hybrid) \2850
アルネス:交響曲第1番ハ短調Op.7/交響曲第2番ニ長調Op.43
テリエ・ミケルセン(指揮)
ラトヴィア国立交響楽団
スウェーデンのレーベル"スターリング(Sterling)"にとって初となる隣国ノル
ウェーの作品集は、ノルウェー・ロマン派の歌曲王アイヴィン・アルネス(1872
-1932)の交響曲集!
アルネスは留学先のライプツィヒでライネッケから作曲を学び、帰国後は大聖堂
のオルガニスト、ノルウェー作曲家協会会長、ノルウェー音楽著作権協会会長な
どの重要ポストを歴任しており、多大な功績を讃えて授与されたノルウェー国王
金メダル、聖オラフ勲章がその存在感の大きさを物語る。
北欧のロマン派を代表する歌曲、合唱曲の作曲家として高名なアルネスだが、作
品全体が綿密に構成された2つの交響曲もロマンティシズムに満ち溢れた大作で
ある。
フィンランドではヨルマ・パヌラ女史、オスロとサンクトペテルブルクではマリ
ス・ヤンソンスに師事したミケルセンが、指揮棒に祖国の大家アルネスへの熱き
思いを込める!

CDS 1079-2 \2300
P・L・シャルヴェンカ:
森と山の精Op.37/劇的幻想曲Op.108/2つのポーランド民族舞曲Op.20
エリク・ソレーン(指揮)、
アルテンブルク=ゲラ・フィルハーモニー管弦楽団
4曲のピアノ協奏曲や優れたピアノ作品で知られるフランツ・クサヴァー・シャ
ルヴェンカではなく"シャルヴェンカ兄弟"の兄、フィリップ・ルートヴィヒ・
シャルヴェンカ(1847-1917)の管弦楽作品集第2弾。
ポーランドとドイツ両国の流れを汲み、弟と共にシャルヴェンカ音楽院をす創設
し院長も務めた兄フィリップ。
名声では弟が1歩先を進んでいるシャルヴェンカ兄弟だが、弟と同様にポーラン
ドの舞曲などを取り入れた秀作の数々が、兄フィリップの弟に勝るとも劣らぬ
才能と功績を証明してくれている。
2005年にはガブリエル・フェルツの後任としてチューリンゲン州立歌劇場の音
楽監督に招聘されたスウェーデンのマエストロ、エリク・ソレーンのタクト捌
きにも注目。

CDS 1085-2 \2300
ラフ:
ピアノと管弦楽のための《組曲》変ホ長調Op.200*
コミック・オペラ《嫉妬》WoO.55より 序曲
歌劇《アルフレッド王》WoO.55より 序曲
いばら姫(眠れる森の美女)WoO.14より 前奏曲、間奏曲
サムソンWoO.20より
グエン・ビック・チャ(ピアノ)*、
ローランド・クルティヒ(指揮)
ノールランド歌劇場交響楽団
スイスで生まれドイツで活躍したロマン派の作曲家ヨアヒム・ラフ(1822-1882)
のヴァイオリン協奏曲集(CDS 1075-2)に続く作品集第2弾は、晩年の1875年に作
曲され作品番号200番(!)が付けられた「組曲」と「序曲」&「前奏曲」集。
リストやメンデルスゾーン、ビューローにその才能を認められながらも、同時代
を生きたワーグナーやブラームスと比べると不当なまでにその存在を忘れ去られ
てきたラフ。
ラフは、11曲の交響曲など大規模作品から、室内楽やピアノ作品など膨大な数の
作品を遺しており、円熟期に書かれた「組曲」は「ピアノ協奏曲」(1873)や「春
への頌歌」(1857)に匹敵する傑作である。
"アジア・オーケストラ・ウィーク2008"にホーチミン市交響楽団のソリストとし
て来日し、聴衆を沸かせた若手女流ピアニスト、グエン・ビック・チャの好演が
光る。





<Centaur>
CRC 2987 \2080
狩 - コルノ・ダ・カッチャのための音楽 ――
クネヒテル:コルノ・ダ・カッチャ協奏曲ニ長調/レーリグ:コルノ・ダ・カッ
チャ協奏曲変ホ長調/フェルスター:コルノ・ダ・カッチャ協奏曲第1番変ホ長調、
同第2番変ホ長調/グラウン:コルノ・ダ・カッチャ協奏曲/ヴィヴァルディ:2本
のコルノ・ダ・カッチャのための協奏曲へ長調*/テレマン:ヴァイオリンと3本
のコルノ・ダ・カッチャのための協奏曲+/モルター:4本のコルノ・ダ・カッチャ
のためのシンフォニア**
マイケル・タンネル(コルノ・ダ・カッチャ)、
ジャック・アシュワース(オルガン)、
ブルース・ハイム(コルノ・ダ・カッチャ)*/+/**、
ステイシー・シンプソン(コルノ・ダ・カッチャ)+/**、
アルトゥール・ヴァンデルフォーフト(コルノ・ダ・カッチャ)**、
J・パトリック・ラファティ(ヴァイオリン)+
フレンチ・ホルンでもなく、ナチュラル・ホルンでもないホルンの先祖。
一般的には"狩猟用ホルン"として知られている"コルノ・ダ・カッチャ"のための
協奏曲集というなんともユニークで珍しい作品集が登場!
太陽王ルイ14世在位時代の17世紀フランスで使用され始め、その後ボヘミアへと
伝わり、18世紀後半になるとオーケストラでも用いられるようになった"コルノ
・ダ・カッチャ"。
この"協奏曲集"は、やがてハンドストップのナチュラル・ホルンやフレンチ・ホ
ルンへと進化するに連れて忘れ去られてしまったホルンの先祖"コルノ・ダ・カッ
チャ"の"ソロ楽器"としての姿と魅力を現代に甦らせた画期的な録音なのである!
この録音で演奏に使用されているのは、ブレーメンの金管楽器工房タイン社が現
代の奏者たちでも演奏できるように製作したヴァルヴ付きの"コルノ・ダ・カッ
チャ"。
ルイヴィル大学音楽部のトランペット科教授、ソリスト、ルイヴィル・ブラスの
メンバーとして活躍するマイケル・タンネルが"コルノ・ダ・カッチャ"に持ち替
えて大奮闘!
4本の"コルノ・ダ・カッチャ"が咆哮するモルターの「シンフォニア」は圧巻デ
ス。

CRC 3005 \2080
ノブレ:クラヴサンのための新しい組曲 ―― 第1組曲/第2組曲
シャルロット・マッタ・ムーシェ(チェンバロ)
「クラヴサンのための新しい組曲」(1756年)は、マテュラン教会のオルガニス
ト、王立音楽アカデミーの常任音楽家、オペラ座のチェンバロ奏者などの地位を
得た18世紀フランスの音楽家シャルル・ノブレ(c.1715-1769)の現存する貴重な
作品。ブルージュやパリの国際コンクールでの受賞実績を持つ女流チェンバロ奏
者マッタ・ムーシェの演奏が、煌びやかで輝かしいノブレの音楽に華を添える。

CRC 2990 \2080
ビーチ:作品集 ――
2台ピアノのための《バルカンの主題による変奏曲》Op.60c/愛の歌Op.21-1/
エクスタシーOp.19-2/幻影Op.100-1/ステッラ・ヴィアトリスOp.100-2/ラン
デヴーOp.120/管弦楽のための《バルカンの主題による変奏曲》Op.60d/仮面
舞踏会Op.22
キャスリン・アナンダ・オーウェンス(ピアノ)、
クリストファー・アツィンガー(ピアノ)、アリソン・フェルト(ソプラノ)、
エクトル・バルディビア(指揮)、
モラヴィア・フィルハーモニック管弦楽団
ピアニスト、作曲家としての成功によって"アメリカの女流音楽家"という存在を
確立させるなど、音楽史に新たな1ページを加えたエイミー・ビーチ(1867-1944)。
母国アメリカのレーベルからの"作品集"には、2台ピアノ、歌曲、管弦楽曲など
様々なジャンルの作品が取り上げられており、ロマンティックでリリシズムな作
風、半音階的な手法など、女流音楽家として大成したビーチの豊かな才能に出会
うことが出来る。

CRC 2984 \2080
グリーグ:ピアノ作品全集Vol.11 ――
抒情小品集第8集Op.65/抒情小曲集第9集Op.68/抒情小曲集第10集Op.71/4声の
カノンEG.179/7つのフーガ
アントニオ・ポンパ=バルディ(ピアノ)
1998年のクリーヴランド国際ピアノ・コンクール最高位受賞、1998年のロン・
ティボー国際コンクール第3位入賞、2001年ヴァン・クライバーン国際ピアノ・
コンクール銀メダル獲得などの輝かしい経歴を誇り、クリーヴランド音楽大学ピ
アノ科教授として教育活動にも力を注ぐピアノ奏者アントニオ・ポンパ=バル
ディ。
ポンパ=バルディのライフワークとして定着したグリーグのピアノ作品全集の
第11集には前作第10集(CRC 2943)からの流れを受け継ぎ、「抒情小品集」の
第8集-第11集を収録。
また年代的に「抒情小品集」へと繋がってゆく「カノン」、「7つのフーガ」を
カップリング。世界が認めた名ピアニストの美しきグリーグです。

CRC 2985 \2080
ハービソン:弦楽四重奏曲第1番/同第2番/同第3番/同第4番
リディアン弦楽四重奏団
レヴァインのMET就任25周年を記念した歌劇「偉大なるギャッツビー」やローマ
法王ヨハネ・パウロII世に捧げられた「アブラハム」など、歴史的な節目にその
作品を残してきた現代アメリカのリーディング・コンポーザー、ジョン・ハービ
ソン(1938-)の"弦楽四重奏曲集"というアメリカのレーベルらしい好企画。
リディアン弦楽四重奏団は、アメリカ、マサチューセッツのブランダイス大学の
教授たちによって1980年に結成されたアンサンブル。シューベルト、ブラームス
からオーンスタイン、ハービソンなど広いレパートリーも魅力の1つ。パーシケ
ッティの弦楽四重奏曲集で好評を博すなど近現代のアメリカ作品の演奏と解釈に
は特に定評がある。

CRC 2925 \2080
メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲集 ――
ピアノ三重奏曲第1番ニ短調Op.49/同第2番ハ短調Op.66
メンデルスゾーン・ピアノ・トリオ
メンデルスゾーンの名を冠するアメリカのアンサンブル、メンデルスゾーン・ピ
アノ・トリオが生誕200年という最高のタイミングで発表するメンデルスゾーン
への恩返しは情感豊かな「ピアノ三重奏曲集」。
1997年から活動をスタートさせグートマンやジューコフにも認められたアメリカ
の若きアンサンブルは、ワシントンD.C'sエンバシー・コンサート・シリーズ、
メシア大学のアンサンブル・イン・レジデンスとして活躍中。

CRC 2965 \2080
シャリュモー -
コヴァチ:ファリャへのオマージュ/ドナトーニ:クレール/バセット:独り言/
コミヴ:炎/デニソフ:クラリネット・ソナタ変ロ長調/ボルコム:無伴奏クラリ
ネットのためのシャリュモー/ゴトコフスキー:無伴奏クラリネットのためのソ
ナタ/ペンデレツキ:無伴奏クラリネットのためのプレリュード/C・P・E・
バッハ(サーストン編):ソルフェージェット
キャロライン・ハーティグ(クラリネット)
キャロライン・ハーティグは、国際クラリネット協会のゲスト・アーティストに
任命されるなど、近現代作品のスペシャリストとして高い評価を受けているアメ
リカの女流クラリネット奏者。
ボルコムやマルティーノのピュリッツァー賞受賞作の初演を担当するなど、現代
作曲家たちのハーティグの演奏に対する信頼は相当なもの。無伴奏作品特有の間
合いや空間創りもハイレベル。プログラムのラストを飾るC・P・E・バッハのク
ラリネット版「ソルフェージェット」も面白い。

CRC 2983 \2080
ミニママクタ ――
グラス:オープニング/ソマカル:アンドレア/メルテン:クロス・カヴァー/グ
ラス:ファサード/ソマカル:Le Ragioni Dimenticate/メルテン:4手/グラス:
ダンスVIII/ソマカル:Nessuno Ascolta il Cane di Ceramica/グラス:メタモ
ルフォージスIV/メルテン:ジェントルマン・オヴ・レジャー
ジョヴァンニ・ロッサーティ(ピアノ&音楽監督)、
ピッコラ・アッカデミア・デグリ・スペッキ
アメリカの大御所フィリップ・グラスから、ベルギーの名匠ウィム・メルテン
(1953-)、イタリアの気鋭マッテオ・ソマカル(1977-)の作品を収録した、新旧欧
米のミニマル・ミュージック・アルバム。200年末にローマで結成された管楽器、
弦楽器とピアノという編成のミニマルの達人集団、ピッコラ・アッカデミア・
デグリ・スペッキの演奏で、反復しながら発展を続ける不思議なミニマルの世界
へ・・・・。

CRC 2995 \2080
プフィッツナー:歌曲集Vol.2 ――
夕べの歌/私のために君は死ぬか/捨てられた乙女/リート/深い森に隠れて/
私は小鳥のいざないを聞く/沈みゆく太陽の美しい輝き/彼らは今日、夕べの集
まりを持つ/緑の森に行こう/木々は色づき/春を告げるように風が大地を通り
抜ける/秋に/あこがれ/私とお前/母なるヴィーナス/グレーテル/不実さと
慰め/マルクに寄す/聖ミカエル教会広場/夕映え/捨てられた乙女/すてきな
幼児よ/あなたのその美しさはどこから/私の心は1つの歌を歌う/秋の歌
マリアンナ・ブッシング(メゾ・ソプラノ)、
マイケル・コルドヴァナ(ピアノ)
作曲家としての作風、政治思想でも"保守的"なスタイルを頑なに守り続け、当時
のドイツ有数の指揮者として活躍しながらも、望まざるナチスとの関係などによ
り現在も賛否が分かれるハンス・プフィッツナー。しかしながらプフィッツナー
が「最後のロマン派」の1人として書き続けた歌曲の数々は、思想背景とは全く
別世界で生まれた純粋に優れた作品ばかりである。マリアンナ・ブッシングは
アメリカのメゾ・ソプラノ歌手。アトランタ響やミルウォーキー響などアメリカ
のメジャーオーケストラとの共演経験も豊富。

CRC 2996 \2080
ブラームス:オルガン作品全集 ――
前奏曲とフーガ イ短調WoO.9/前奏曲とフーガ ト短調WoO.10/11のコラール前
奏曲Op.122/フーガ変イ短調WoO.8/《おお悲しみよ、おお心の苦しみよ》によ
るコラール前奏曲とフーガ イ短調WoO.7
ヘイグ・マルディロシアン(オルガン)
1977年にドイツのボン国際オルガン週間にアメリカ人として初めて招聘された経
歴を持つコンサート・オルガニスト、ヘイグ・マルディロシアンのブラームス。
ブラームス最晩年の「11のコラール前奏曲」と若き日の秀作4作品を、ワシント
ン聖アグネス教会のオルガンで荘厳に響かせる。

CRC 2997 \2080
アメリカ第1の都市と第2の都市の音楽 ――
ムチンスキ:トッカータOp.15/ガーシュウィン:4つのノヴェレッテ、メロディ
第17番、ルバート、3つの前奏曲/サワビー:北国から/デル・トレディチ:バラ
ード・イン・イエロー/ラ・モンテーヌ:6つのダンス・プレリュードOp.18/バ
ーバー:ピアノ・ソナタOp.26
スティーヴン・グラーフ(ピアノ)
ガーシュウィンやバーバー、ムチンスキなど、アメリカの2つの大都市"ニューヨ
ーク"と"シカゴ"に縁のある作曲家たちのピアノ作品のみというプログラムのピ
アノ作品集。
スティーヴン・グラーフはシカゴ生まれニューヨーク在住のピアニスト。グラー
フが肌で感じてきた"ニューヨーク"と"シカゴ"の文化や特色を、6人の作曲家た
ちの作品と自身の演奏で表現する。

CRC 2999 \2080
カリフォルニア・オーボエ ――
グラッセ:ブラジルからの手紙/ビアロスキー:ユダヤのメロディ/カンポ:ディ
アローグII/バトラー:ファンタジー・オン・デイズ・・・/ビアロスキー:13の
アフォリズムとサマリー/カンポ:パガニーニの主題による変奏曲/ビアロスキ
ー:ソナチナ
リチャード・クラヴチャク(オーボエ&オーボエ・ダモーレ&イングリッシュ・
ホルン)、スコット・モリス(ギター)、ドリー・ユージン・ケスナー(ピアノ)
イーストマン音楽院、ジュリアード音楽院、フロリダ州立大学というアメリカ屈
指のエリートコースを歩み、現在はカリフォルニア州立大学ドミンゲス・ヒルズ
校音楽学部の教授として活躍するリチャード・クラヴチャクのオーボエ・アルバ
ム。カリフォルニア州の名手が、3種類のオーボエ属の楽器を巧みに吹き分ける。

CRC 3000 \2080
マスト:歌曲集 ――
ブルースの影/川の歌/カンツォネッタス/ヴィヴァ・スウィート・ラヴ/レク
エルド/ハートビーツ/ワーズ・トゥ・ビー・スポークン(世界初録音)/フラメ
ンコ/ピアノのヌード/サン・ホセ・シンフォニー・レセプション(世界初録音)
アレクサンダー・ハード(バリトン)、ジェイコブ・グリーンバーク(ピアノ)
辻井伸行がヴァン・クライバーン国際コンクールで弾いた新作課題曲「即興曲と
フーガ」の作曲者ジョン・マストの声楽作品集!
日本では「即興曲とフーガ」の作曲者として名前が広まったジョン・マストだ
が、本国アメリカではオペラ、歌曲の作曲家として名声を得ており、2008年に
はラヴィニア音楽祭にゲスト・コンポーザとして招待されるなど、その存在感
は日に日に高まっている。

CRC 3004 \2080
20世紀&21世紀のチェロ作品集 ――
ドビュッシー:チェロ・ソナタ ニ短調/カーター:チェロ・ソナタ/ワゴナー:
カテナリー、追憶と変奏/フォーレ:夢のあとで
ロバート・バークハート(チェロ)、ブレア・マクミラン(ピアノ)
ドビュッシーとフォーレの"フランス"、カーターとワゴナーの"アメリカ"。欧米
2ヶ国で20世紀-21世紀にかけて誕生したチェロ作品集はエリオット・カーターの
100歳記念盤でもある。ちなみにニューオーリンズ出身の作曲家アンドルー・ワ
ゴナーの作品はこれが世界初録音となる。
ロバート・バークハートは、アメリカ交響楽団、バークシャー・オペラ、ルイジ
アナ・フィルを経て現在はニューヨーク・シンフォニック・アンサンブルの首席
を務めるアメリカのチェロ奏者。

CRC 3003 \2080
メモリア - シュアクイ:室内楽&エレクトロアコースティック作品集 ――
エル・カント・レパルティド/記憶の固執/マレアス/デスデ・エル・リミテ
キャニオンランズ・ニュー・ミュージック・アンサンブル、レフト・コースト・
チェンバー・アンサンブル、他
ミゲル・シュアクイは、ソルトレイク・シティのユタ大学で作曲科准教授として
後進の育成に取り組んでいるチリ系アメリカン人作曲家。2004年から2008年にか
けて作曲され、北米と南米の音楽文化をミックスさせた4作品が並ぶ。

CRC 3010 \2080
合唱のための聖なるアンセム集 ――
ハース:主はわが牧者なり/ランツ:カルヴァリーの薔薇の贖罪/スタントン:グ
ローリア/デュボワ:アドラムス・テ/ボイス:アレルヤ/ワーナー:たえなる道
しるべの/ロバーツ:ディス・イズ・ザ・デイ/他
ジョヴァンニ・デ・キアーロ(ディレクター)、カーロウ合唱団
ミシシッピ・ギター四重奏団のギタリスト、ジョヴァンニ・デ・キアーロがディ
レクターを務めるカーロウ合唱団は、165人以上の団員で構成されミシシッピと
ルイジアナを拠点とする混声合唱団。

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09-12 No.18-1

2009年12月16日 16時23分58秒 | Weblog
<Berlin Classics>
BC 1652 \2380
Abschied vom Wald
メンデルスゾーン、ファニー・メンデルスゾーン:合唱曲集
メンデルスゾーン:
最初の春の日Op.48より1-3、5、6、野に歌うOp.41より5、6、
6つの歌Op.88より2、3、6、6つの歌Op.59より3-6
F.メンデルスゾーン:W
N429、370、447、433、361、439、448、445、Op.3-1、2、5
ペーター・コップ指揮、ヴォーカル・コンツェルト・ドレスデン

●reference Gold series 各1枚 \1480
BC 11526
ガーシュウィン:2台ピアノのための作品集
アンナ&イネス・ワラチョフスキ(pf)

BC 11527
ハイドン:チェロ協奏曲第1番-第3番
ヤン・フォグラー(Vc)
ルートヴィヒ・ギュトラー指揮、ヴィルトゥオージ・ザクソニエ

BC 11528
スパニッシュ・ダンス
ファリャ、アルベニス、サラサーテらの作品
カトリーン・ショルツ(Vln)ゲラルド・ファウス(pf)

BC 11529
バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第1番、第2番
トーマス・ツェートマイヤー(Vln)
イヴァン・フィッシャー指揮、ブダペスト祝祭管弦楽団

BC 11530
シューベルト:ミサ曲D950
フリーダー・ベルニウス指揮、
シュトゥットガルト・カンマー・フィルハーモニー、他




<VOX BOX> ※旧譜・代理店に再入荷しました
CDX2 5514 2枚組 \1250
プロコフィエフ:ピアノ作品集
トッカータ ハ長調 op.11、10の小品 op.12、風刺 op.5、
私事 op.45、子供のための音楽 op.65、3つの小品 op.59、
束の間の幻影 op.22、年とった祖母の物語 op.31、
4つの小品 op.32、3つの小品 op.62
ジェルジ・シャーンドル(P)




<NCA>
NCA 60195(SACD-Hybrid) \1980
Klang der Welt: Brasilien
ルチアーノ・ギャレット(1893-1931):トゥルナ
エイトル・ヴィラ=ロボス(1887-1959):
ショーロの形式による五重奏曲
カマルゴ・グァルニエリ(1907-1993):
声楽とフルートのための2つの歌
フランシスコ・ミニョーネ(1897-1986):
声楽とファゴットのための5つの小品
クラウディオ・サントーロ(1919-1989):
小合奏協奏曲(弦楽五重奏編)
ロナルド・ミランダ(1948- ):厳格な変奏曲
ジョアオ・グイルヘルム・リッパー(1959- ):
マティーナ(オーボエと弦楽五重奏のための)
ベルリン・ドイツ・オペラ・チェンバーソロイスツ



<DACAPO>
8.226028 \1780
ルーザス(1949-):4つの舞曲
1-4.1楽章による 4つの舞曲(ひそひそ話/ロッキング/有頂天/派手)/5.イヌホウ
ズキ/ 6-8.アビスム(アビスム/バーニング/出現)
演奏:バーミンガム・コンテンポラリー・ミュージック・グループ/オリヴァ
ー・ナッセン(指揮)
録音:2008年10月11-12日…1-5 2009年3月14日…6-8 イギリスバーミンガム、
CBSOセンター
1949年生まれのルーザスは、最初オルガンを学び、同じく現代作曲家であるラス
ムッセンと共に管弦楽法を学びました。彼の作品は多岐に渡り、明らかにヴィ
ヴァルディの模倣作品である1981年のヴァイオリン協奏曲や、恐ろしく現代的
な「マンハッタンの抽象」まで様々作風を見せてくれます。 1983年に作曲され
1985年にナッセンとロンドン・シンフォニエッタが初演した「4つの舞曲」は特
徴的な音色を持つ、単一楽章の作品。「イヌホウズキ」は毒を持つ植物の名前と
美しい女性の 2つの意味を持たせた曲。アビスムはシェイクスピアのテンペスト
の一節をタイトルにした作品で、バーミンガム・コンテンポラリー・ミュージッ
ク・グループのために書かれたものです。

8.226079 \1780
カール・ニルセン(1865-1931):カンタータ集
1.オーフス国際博覧会のためのカンタータ FS54…世界初録音/2.ホルベアへの
オマージュ FS102…世界初録音/ 3.シェイクスピア・メモリアル・セレブレー
ションのためのプロローグ FS80/4.コペンハーゲン大学周年行事のためのカン
タータ Op.24,
FS47…世界初録音/5.オーフス国際博覧会のためのカンタータへのナレーション
演奏 :ディッテ・アンデルセン(ソプラノ)/マティアス・ヘーゼゴー(テノール)
/パレ・クヌーセン(バリトン)/オーフス大聖堂合唱団/デンマーク国立歌劇場
合唱団/ヴォックス・アロス/オーフス交響楽団/ボー・ホルテン(指揮)
録音:2009年6月15-20日オーフス・コンサート・ホール
☆ニルセンのカンタータ集です。今回のアルバムには世界初録音が3曲含まれて
いて、この北欧の作曲家の知られざる面を新たに発掘してくれること間違いあり
ません。これらのカンタータは全て「特別な時」のために書かれたもの。彼の生
涯で最も生産性の高かった 1908-09年に書かれた「国際博覧会のためのカンター
タ」と「大学周年行事のためのカンタータ」はエネルギー溢れる情熱的な音楽で
す。1923年に書かれた「ホルベアへのオマージュ」は彼の代表作である歌劇「仮
面舞踏会」の原作者であるルズヴィ・ホルベアの祝祭のために書かれた作品で、
ニルセンの限りない敬意が見て取れるもので、華麗なるファンファーレに導かれ
幕を開けます。

8.226103-04 2枚組 \3560
J.P.E.ハルトマン(1805-1900):作品集
CD1:
1.ハーコンヤール Op.40/2.アンダンティーノと 8つの変奏/3.ピアノ・ソナタ
ニ短調 Op.34/4.オルガンのための幻想曲ヘ短調 Op.20/5.ヴァイオリンとピア
ノのための組曲イ短調 Op.66
CD2:
1.歌劇「小さなキアステン」より第2幕抜粋/2.交響曲第1番ト短調 Op.17/3.
交響詩「シビルの予言」 Op.71
演奏 :デンマーク国立交響楽団/トーマス・ダウスゴー(指揮)/トレ・ムジチ
/ハンス・ファギウス(オルガン)他
デンマークの作曲家ヨハン・ペーター・エミリウス・ハルトマンは幼い頃から作
曲を始め、生涯 86の作品番号付きの曲と、他に作品番号なしの作品をいくつも
残しています。最初の交響曲は 1837年にカッセルで初演され、あのシュポアも
その作品に注目したと言われています。またシューマンもハルトマンに興味を示
し、自らが主宰する「新音楽雑誌」にて彼の作品についてしばしば言及している
ほど当時のドイツの音楽界でも一目置かれていた人でした。彼の息子エミールも
作曲家として活躍しました。この2枚組では彼の様々な作品を楽しむことができ
ます。彼は95年という当時にしては長い年月を生き抜き、その間に色々な時代の
移り変わりを目の当たりにしてきました。何しろ、生まれた時にはまだハイドン
が存命で、亡くなった時にはストラヴィンスキーやバルトークが頭角を表してき
たのです。そんな彼の作品はその時々の香りを身につけたもので、ある時はブラ
ームス風であったり、ブルックナー風でもあったりと面白いものばかりです。

8.226519 \1780
ヴァイオリンとピアノの対話集
1.ロシング=スコウ(1954-):厳格に/2.ノアゴー(1932-):断章V/3.ノアゴー:
二連の祭壇画 Op.11/4.ルーザス(1949-):偉大なる友人のための、ごく小さい
3つの作品/5.ルーザス:ヴァイオリン独奏のためのベルカント/6.ノーエント
フト(1957-):2つの楽章/7.コッペル(1908-98):3つのもの
演奏 :エリザベス・ツォイテン・シュナイダー(ヴァイオリン)/ウルリク・ステ
アク(ピアノ)
録音:2009年1.3-4月/デンマーク王立音楽アカデミー
北欧の現代作曲家 5人のヴァイオリン(とピアノのための)作品を集めた1枚です。
「Erigidis(厳格に )」は、作曲当時27歳であったロシング=スコウの才能を世
に知らしめた作品。シンプルで開放的な音色に満ちた 15分弱の曲です。ノアゴ
ーの初期の作品である「二連の祭壇画」は極めて対照的な2つの曲によって描か
れた絵画です。ルーザスの2つの作品は、どちらもミレニアム・イヤー前後に書
かれたもの。才気煥発のきわみと言えましょう。ノーエントフトの作風はノア
ゴーの神秘主義に通じるものがあります。最後のコッペルの作品は、作曲家自身
がピアニストであることもあり、ピアノパートも凝った書法で書かれています。

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09-12 No.18-2

2009年12月16日 16時23分13秒 | Weblog
<cpo>
777188-2 \2450
クロイツァー(1766-1831):ヴァイオリン協奏曲第15,18,19番
演奏 :アルブレヒト・ブロイニンガー(ヴァイオリン)/ザールブリュッケン・
カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団/
アラン・フランシス(指揮)
ロドルフ・クロイツァー(フランス読みはロドルフ・クレゼール)はフランスの
ヴァイオリニスト・作曲家・指揮者です。あのベートーヴェンが第9番のソナタ
を献呈したこと知られていますが、実際のところ、彼はこの曲を一度も演奏しな
かったようです。現在では、彼はヴィオッティと並ぶ評価を受け、ヴァイオリン
奏法の近代化に寄与した人物として認知されています。この3つの協奏曲は従来
の3楽章形式を継承していますが、溢れる楽想がとても豊かで、この作曲家の並々
ならぬ才能を感じさせるものです。全部で19曲ある彼の協奏曲の全貌が明らかに
なる日も近いことでしょう。

777264-2 \2450
オイゲン・ダルベール(1864-1932):管弦楽作品集
1.小さな人魚姫 Op.15(アンデルセンの童話を元にしたソプラノと管弦楽のため
の詩曲 )/2.交響曲第4番ヘ長調
演奏 :アンナ・カシアン(ソプラノ)/オスナブリュック交響楽団/ヘルマン・
ボイマー(指揮)
ダルベールは、スコットランドのグラスゴーでフランス人の父とイギリス人の母
の間に生まれました。しかし、いつまでたっても英語は上達せず、ロンドンの王
立音楽大学に入学後はウィーンに留学、ドイツ語を学び、フランツ・リストに師
事、ピアニストとしてデビューします。第一次世界大戦まで英国の市民権を持っ
ていたにも拘わらず、彼自身は「ドイツ人」であると自ら宣言し、ドイツに帰化
もしています。彼は数多くのオペラを作曲し、中でも「死んだ瞳」(999692-2)や
「低地地方」などは現在でも時折上演される演目として息づいていますし、ピア
ニストとして演奏も残っているなど、高い評価を受けましたが、彼の心の中は常
に落ち着くことがなく、住居をしょっちゅう引っ越したり、6回の結婚をしたり
など、私生活は必ずしも幸福ではなかったようです。ここには R.シュトラウス
が絶賛したと言われる交響曲と「人魚姫」の初録音が収録されています。

777298-2 \2450
中央ドイツのバロック・バス・カンタータ
1.エマヌエル・ケーゲル(1655-1724):愛よりも訴えるものはなく/2.クリスティ
アン・ヴォルフ(1705-1773):平和と喜びの中を我は行く/3.ヨハン・テオドール
・レムヒルト :天国には他の方法で/4.同:私は太陽の下にじっと立つ/5.ホフ
マン:全てのキリスト教徒よ、神を賛美せよ/6.ヨハン・ゴットフリート・ドナ
ティ(1706-1782):私の心の家を準備せよ/7.ゲオルク・フィリップ・テレマン
(1681-1767):地上の救い主よ
演奏 :クラウス・メルテンス(バス-バリトン)/アカデミア・ダニエル(ピリオド
楽器使用)/シャレフ・アド=エル(指揮)
イスラエルの名手たちに拠って結成されたバロック・アンサンブル「アカデミア
・ダニエル」はプラハ、ロンドン、パリ、アムステルダム、ボストンなど世界中
の主要都市で活躍しています。彼らはイスラエルとヨーロッパの両都市でリハー
サルし、サイモン・スタンデージなどの名手とも数多く共演、国際的なキャリア
を築くことに余念がありません。cpoからはすでにテレマンのアルバムを2枚リリ
ースしていますが、今作は当代随一の低音歌手、クラウス・メルテンスをフィー
チャーし、ザクセンの知られざる作曲家たちの小さなカンタータを収録していま
す。ザクセンの小さな町ミューゲルンの図書館には16世紀から17世紀の400を超
えるカンタータが保存されており、まだ知られざる作品がたくさん眠っていま
す。彼らの丁寧な演奏はこれらの作品に次々と光を当てていくでしょう。

777322-2 \2450
マリピエーロ(1882-1973):作品集
1.ガブリエリアーナ/2.ファゴットと 10楽器のためのセレナータ/3.マドリガ
ーリ/4.5つの寓話-声と小オーケストラのための/5.7つのヴェネツィアのカン
ツォネッタ
演奏 :ダミアナ・ピンティ(メゾ・ソプラノ)/パオロ・カルリーニ(ファゴット)
/カメラータ・ストゥルメンターレ・チッタ・ディ・プラト
マルツィオ・コンティ(指揮)
カセッラと同時代に活躍したマリピエーロは、その生涯に10曲以上の交響曲、
6曲のピアノ協奏曲、8曲の弦楽四重奏曲、他、夥しい数の管弦楽曲や歌曲など数
多くの作品を残しています。彼はモンテヴェルディやヴィヴァルディの作品を校
訂し、音楽研究者として高い評価を受けているのですが、彼自身の作品は、未だ
に正しい評価がなされているとは決して言えないのが実情です。このアルバムで
は、ヴェニスの大作曲家、ジョヴァンニ・ガブリエリに捧げられた「ガブリエリ
アーナ」など、彼が生涯を通じて研究していたイタリア古典派の音楽と、新時代
の音楽が見事に融合した、まさに無尽蔵音楽的遺産とも言える作品を収録してい
ます。かのムーティが設立に関与しているイタリアの室内オーケストラ、カメラ
ータ・ストゥルメンターレ・チッタ・デ・プラトによる説得力ある演奏が華を添
えています。

777355-2 21枚組 \14500
レーヴェ(1796-1869):歌曲とバラード全集
演奏 :ジュリー・カウフマン(ソプラノ)/エディト・マティス(ソプラノ)/ガ
ブリエレ・ロスマニト(ソプラノ)/ルース・ツィーザク(ソプラノ)/モニカ・
グループ(メゾ・ソプラノ)/イヴィ・ジーニック(アルト)/ウルズラ・クリー
ゲル(アルト)/イリス・フェルミリオン(メゾ・ソプラノ )/クリスティアン・
エルスナー(テノール)/ヤン・コボウ(テノール)/クリストフ・プレガルディエ
ン(テノール)/ロベルト・ヴェルレ(テノール)/トーマス・モール(バリトン)/
ローマン・トレーケル(バリトン)/アンドレアス・シュミット(バリトン)/クル
ト・モル(バス)/モルテン・E・ラッセン(バス)/コード・ガーベン(ピアノ)
1996年、レーヴェ生誕200年を記念してcpoが企画したのは、レーヴェの全ての詩
とバラードの録音でした。彼の歌が内包する大きな宇宙は、とても魅惑的で、ド
イツ・リートの歩みを体感するためにはなくてはならないものです。マティス、
ツィーザク、プレガルディエン、トレーケル、モルら、ドイツ・リートを歌わせ
たら右に出る者はいないであろう、偉大なる歌手たちを起用。まさに百花繚乱の
様相を見せています。2007年に全ての録音が無事完了したのは、名ピアニストで
名プロデューサーでもあるコート・ガーベンの偉大なる力も忘れてはなりませ
ん。この魅力的で歴史的な価値ある全集をぜひこの機会に。148ページのブック
レットには英語とドイツ語の解説が付されています。(ドイツ語の歌詞及び英語
訳は内包されているCD-ROMに収録されています)

777378-2 \1700
カトワール(1861-1926):ヴァイオリンとピアノのための作品集
1.ヴァイオリン・ソナタ第1番 Op.15/2.ヴァイオリンとピアノのための詩曲(ソ
ナタ第2番)Op.20/3.エレジー Op.26/4.ヴィオラとピアノのためのロマンス
Op.1-4(ヴァイオリンとピアノ編)
演奏 :アルブレヒト・ブロイニンガー(ヴァイオリン)/アンナ・ザッシモワ(ピ
アノ)
カトワール(ロシア読みはカトゥアール)はフランス系ロシア人のピアニスト・
作曲家。モスクワ大学で数学を専攻し1884年にて卒業。その後音楽の道を選び、
ベルリンへ留学します。そこでワグネリアンのピアニスト、カール・クリント
ヴォルトに師事し、自らもワーグナーへ傾倒し、1879年にワーグナー協会の会員
になります。しかし、当時のロシアではワーグナー嫌いが多かったため、どうし
ても彼の作品は低く評価されてしまったのです。そんな彼の作品を再調査してい
るのが、ここでピアノを演奏しているザッシモワです。彼女は10年程前からモス
クワでカトワールの作品を研究し、チャイコフスキーとの関連性についての本を
出版しています。そんな彼女と名手ブロイニンガーが奏でる一連のヴァイオリン
作品は、この忘れられた作曲家の復興に大きな力を貸すことでしょう。

777468-2 \2450
オルランド・ディ・ラッソ(1542-1594):巫女の預言,クリスマス・モテット
演奏 :ブレーメン・ヴェーザー・ルネサンス/マンフレッド・コルデス(指揮)
16世紀、フランドル楽派後期最大の作曲家、ラッソ(ラッスス)のユニークな作品
「巫女の予言」です。古代ギリシアの巫女たちの預言はのちにキリスト教と結び
付き、キリスト降誕の預言として伝えられます。このラッソの作品は、プロロー
グと12の曲からなるモテットで、各々の曲には巫女の住む地名が付されていま
す。曲が出版されたのは作曲家の死後のことですが、作曲されたのは20歳頃だと
考えられています。キリストの生誕についての預言なので、必然的にテキスト全
てにクリスマスのメッセージが隠されています。音楽は、この当時としては革
新的な和声や調性感などが随所に見られる、幻想的な作風となっています。



<molto Fine>
MF 22803 \2600
アルベニス(1860-1909):
☆旅の思い出 op.71
海にて(舟歌)、伝説(舟歌)、 朝の歌
アルハンブラにて 、大地の門(ボレロ) 
入り江のざわめき(マラゲーニャ)
浜辺にて
☆2つのスペイン舞曲 Op.164
ホタ・アラゴネーサ、タンゴ イ短調 
☆タンゴ ニ長調  「エスパーニャ、6つのアルバムリーフ」より
☆グラナダ 「スペイン組曲」Op.47 より
☆プレルーディオ
☆セギディーリャス 「スペインの歌」Op.232より
下山静香(ピアノ)
録音: 2009年10月19日-21日檜チャリティ-・コンサートホール(神奈川県湯河原)
下山静香さんが弾くピアノには独特の風土感があり、スペイン的な色彩と輝きに
満ちている。それは、スペインという土地の風土と人情を知らずには、決して身
につかぬ感性である。
逢坂 剛(作家)(ライナーノーツより)
繊細な音色と抜群のリズム感に定評ある下山静香が、通算4枚目となるアルバム
でスポットをあてたのは、今年没後100年、来年(2010年)生誕150年を迎えるスペ
インの代表的作曲家アルベニス。カタルーニャに生まれ、アンダルシアを愛し、
故国を熱く思いながらパリに没したアルベニスのピアノ作品の真髄を、裸足のピ
アニスト下山静香が、万感の熱い想いを込めて奏でます。
収録した<檜チャリティー・コンサートホール>は湯河原の緑の丘陵に位置し、
アルベニスが愛したアンダルシアの海岸をも思わせるその眺めはまさに絶景。
文字通り総檜づくりのホールと、下山の弾くスタインウェイが織りなすオリジナ
ルな響きは、深く、熱く、時に波のようにうねり、風が吹き抜けます。
下山静香 Shizuka Shimoyama
桐朋女子高等学校音楽科、桐朋学園大学卒業。同室内楽研究科修了。99年、文化
庁派遣芸術家在外研修員として渡西、故R.M.クチャルスキのもとで研鑽、バロッ
クから現代までスペインピアノ音楽の主要作品をレパートリーとする。その後マ
ーシャル音楽院にて故A.デ・ラローチャ、故C・ブラーボ(モンポウ夫人)、C.ガ
リガに師事。アランフェス、マドリード、バルセロナ他に招かれリサイタルを
行い、「スペインの心を持つピアニスト」と賞される。これまでNHKスペシャル
・ドキュメンタリーやドラマにおいてピアノ演奏を数多く担当。NHK・FM「土曜
リサイタル」「名曲リサイタル」、NHK・TV「首都圏ネットワーク」NHK-BS「ぴ
あのピア」 TBS-BS「本と出会う」、フランス国営放送ラジオなどに出演。仙台
クラシックフェスティバルでの03年帰国以来、幅広いレパートリーと柔軟な感
性を持つモーツァルト・ピアノソナタ全曲シリーズに出演。ピアニストとして
各地で演奏活動を展開。クラシック音楽室内楽にも定評があり、チェコ三重奏
団、ウィーン・ヴィル界にあって、執筆・翻訳・朗読・舞踊とマルチにこなす
ユトゥオーゾ、チェコフィルハーモニー六重奏団などと共演しニークな存在と
して注目を浴びる。ている。現在、スペインとラテンアメリカの室内楽を発掘
・東京藝術大学・音楽環境創造科、桐朋学園大学音楽学紹介する主宰シリーズ
第2弾が進行中。
東京藝術大学、桐朋学園大学各非常勤講師





<MARCO DIVA>
UP 0091-2 \2180
グリーグ、ドヴォルジャーク:男声合唱作品集
グリーグ(1843-1907):男声合唱のためのアルバム Op.30(*)
夕べに私は身を横たえ,子供の歌,美しいトレー,クヴォリンのハリング,
最大の愚か者,夕べに私は出かける,若いオーレ,ハリング,マリアの歌,
大きな白い群,ジプシーの若者,クヌートを見よ
ドヴォルジャーク(1841-1904):
男声合唱とピアノのための「スラヴ民謡の花束」Op.43 B.76 から(*/+)
悲しみ,不思議な水,木立の中の少女
リトアニア民謡の歌詞による5つの男声合唱曲 Op.27 B.87
陰口,ポメラニアの人々,愛の契り,いなくなった子羊,宴
Q VOX
ペトル・イリーチェク(テノール) トマーシュ・バドゥラ(テノール、バリトン)
トマーシュ・クレイチー(バリトン、アーティスティック・ディレクター)
アレシュ・プロハーツカ(バス)
トマーシュ・クラール(バリトン(*))
ヤルミラ・ムラジーコヴァー・チェシュコヴァー、
ヘレナ・フィアロヴァー(ピアノ(+))
ルボミール・マートル(監修)
録音:チェコ放送ブルノ支局
日本のアマチュア男声合唱団のレパートリーにもなっている楽曲。Q VOX の精緻
な重唱は参考になるに違いありません。





<AMABILE>
未案内旧譜
AM 0021-2 \2180
音楽なくして人生なし 男声合唱曲集
不詳(Samotulsky kancional より):Pozorujtez mne
ジョヴァンニ・クローチェ(1557-1609):主に向かって新しい歌を歌え
ジャケス・デ・ヴェルト(1535頃-1596):Deligite justitiam
ヨハン・イェープ(1582-1644):私の愛する女
クレマン・ジャヌカン(1480頃-1558):この五月に
オルランドゥス・ラッスス(1532頃-1594):私は拝む[Adoramus]
不詳(Krolmusuv kancional より):アレルヤ
ヴィタウタス・ミシュキニス(1954-):アヴェ・レジナ
ロルフ・ルコフスキー(1926-):音楽なくして人生なし
ヤナーチェク(1854-1928):まことの愛/あの人の気がしれない/沈んだ花環
ヨセフ・ボフスラフ・フェルステル(1859-1951):9つの男声合唱曲 から
Velke, sire, rodne lany,Stav si, vlastovicko,Skrivankovi,
Me orne pudy kazdy hon
ボフスラフ・マルチヌー(1890-1959):Stav'aju
エウゲン・スホニュ(1908-1993):Rano v horach
ミラン・ウヘレク(1925-2000):Tece voda, tece
オルドジフ・ハルマ(1907-1985):Verbunk,Od zahora
フラデツ・クラーロヴェー男声合唱団
ヤン・ミーシェク(指揮)
(C)1999
1996年、チェコ中部の都市フラデツ・クラーロヴェーで創設された男声合唱団の
無伴奏レパートリー集

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