クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

06-03 No.24-1

2006年03月31日 21時19分46秒 | Weblog
<Arcana>
A 326 \2180
R・シューマン:
3つの弦楽四重奏曲Op.41〔弦楽四重奏曲第1番イ短調Op.41-1/
同第2番ヘ長調Op.41-2/同第3番イ長調Op.41-3〕
クイケン・クヮルテット〔シギスヴァルト・クイケン(ヴァイオリン)、
ヴェロニカ・クイケン(ヴァイオリン)、サラ・クイケン(ヴィオラ)、
ヴィーラント・クイケン(チェロ)〕
アルカナ待望の新譜は古楽界の重鎮であり大御所であるヴィーラント&シギ
スヴァルトのクイケン兄弟、クイケン家の次世代を担うクイケン兄弟の2人
の娘、ヴェロニカ&サラの4人で結成した弦楽四重奏によるシューマンとい
う超強力盤!ピアノ作品、歌曲、室内楽作品に多彩で魅力的な楽曲を多数残
したシューマン。弦楽四重奏曲に関してはスケッチとして残されている物を
除くと「Op.41」の3曲のみであり、シューマンが純粋に弦楽器のみのため作
曲を行った室内楽作品は非常に少ない。
モダン楽器を使用するなど旋風を巻き起こしたヴィーラントによるバッハの
無伴奏チェロ組曲(A 421)、クイケン・ファミリーによるドビュッシーの
室内楽作品集(A 303)など、アルカナからリリースされるクイケンのタイ
トルはとにかく強力。クイケン・ファミリーの2世代4人で組んだ弦楽四重
奏は、意思の疎通はもちろんのこと作品の内面に迫った造旨の深いシュー
マンを展開している。大いなる推進力と説得力を持つシギスヴァルトのヴァ
イオリンと包み込むような包容力を感じさせるヴィーラントのチェロは言う
までも無く、内声部を担当するサラ&ヴェロニカの若手女流コンビの貢献
度も非常に高い。

A 341 \2180
セファルディのロマンス-
Nacimiento y vocation de Abraham/A la una yo naci/La rosa
enflorece/Asentada en mi ventana/Eli Eliyahu/El sueno de la hija
del rey/他 全18曲の舞曲と歌曲
トーマス・ウィマー(指揮)、アクセントゥス・オーストリア
「セファルディ」とは中世のスペイン、ポルトガルといったイベリア半島
に移住したユダヤ人のことであり、そこに伝わる音楽を再現した18曲の作
品が収録されている。ヴィエール&リュート奏者でもあるトーマス・ウィ
マー率いるアクセントゥス・オーストリアはその名の通り、オーストリア
を本拠とする声楽と楽器による古楽アンサンブル。
中でも古楽、バッハなどの幅広いレパートリーを持つマドリッド出身のソ
プラノ奏者、マリア・ルス・アルバレスが群を抜いた素晴らしい歌声を披
露。テノールのセザール・カラツォ・ジャロンの歌声も見事な雰囲気を作
り出している。イベリアとユダヤの音楽の融合した姿を知り得ることの出
来る貴重な音源である。





<Halle>
CDHLD 7510 2枚組 \2080
R・ヴォーン・ウィリアムズ:
劇音楽《すずめばち》(英語全曲版世界初録音)
ヘンリー・グッドマン(ナレーター)、
マーク・エルダー(指揮)、ハレ管弦楽団
ロイヤル・フィルハーモニック協会が選定する2004年の年間ベスト・アンサ
ンブル・アウォードを受賞するなど目覚しい活躍を見せるハレ管弦楽団がま
たも注目のタイトルをリリース!
今回収録されている劇音楽「すずめばち」とは、1909年にケンブリッジ大学
でアリストファネスによるギリシャ喜劇「すずめばち」をギリシャ語上演す
るにあたって、ヴォーン・ウィリアムズに劇付随音楽の作曲が依頼されて誕
生した作品である。これまでにも組曲版の録音は存在していたが、テノール、
バリトン独唱と男声合唱を必要とする全曲版の録音は行われてこなかった。
そこでイギリスの演出家でありライターでもあるデヴィッド・パウントニ
ーが新たに英語への翻訳とスコアの校訂を敢行。
完成した新たなスコアを使用してエルダー&ハレ管が劇音楽全曲の収録を
行い、BBCラジオ3の協力のもと世界初となる全曲盤のリリースが実現の運
びとなった!ヴォーン・ウィリアムズの遊び心や仕掛けが随所に散りばめ
られている幻の作品「すずめばち」。イギリス音楽ファン必聴盤!





<Linn>
CKD 273(SACD-Hybrid) \2580
W・A・モーツァルト:
フルート協奏曲ト長調K.313/バスーン協奏曲変ロ長調K.191/
クラリネット協奏曲イ長調K.622
アリソン・ミッチェル(フルート)、ウルスラ・ルヴォー(バスーン)、
マキシミリアーノ・マルティン(クラリネット)、
アレクサンドル・ヤニチェク(ディレクター)、
スコットランド室内管弦楽団
Linnレーベルとスコットランド室内管がモーツァルトの生誕250年を記念し
て贈る初のアニヴァーサリー・アルバム!ソリストをつとめるのはマッケ
ラス、スヴェンセンらとの演奏でハイ・パフォーマンスを披露し続けるス
コットランド室内管の3人の首席奏者たち。フルートのアリソン・ミッチェ
ルは、ハイペリオンからリリースとなっているヒューイット&オーストラ
リア室内管による「バッハの協奏曲集」へもソリストとして加わったオー
ストラリアのトップ・アーティスト。ファゴットのウルスラ・ルヴォーは
EUユース・オーケストラのメンバーとしてアバド、カラヤン、バーンスタ
イン、ショルティの指揮の下で活躍し1987年よりスコットランド室内管の
首席奏者の任にある。
クラリネットのマキシミリアーノ・マルティンはグスタフ・マーラー・ユ
ーゲント管などで活躍し、マッケラスやベルグルンドといった巨匠たちに
将来を期待されるスペインの若き名手。スコットランド室内管の管楽器セ
クションを支える3人のアーティストたちの演奏とLinnの優秀録音によるモ
ーツァルトは、アニヴァーサリーを抜きとしても注目に値する1枚である。

CKD 250(SACD-Hybrid) \2580
F・ショパン:
華麗なる変奏曲変ロ長調Op.12/ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調Op.35《葬送》
/舟歌嬰へ長調Op.60/ピアノ・ソナタ第3番ロ短調Op.58
アルトゥール・ピツァーロ(ピアノ)
リスボン出身のワールド・ヴィルトゥオーソ・ピアニスト、アルトゥール
・ピツァーロのショパン第2弾。前作の小品集から趣を変えた今回は2曲の
ピアノ・ソナタを中心に据えた内容となっている。
ピツァーロはセケイラ・コスタ、マルク・ハンブルク、エドウィン・フィ
ッシャーといった名手たちにピアノを師事。色彩豊かなタッチと緩やかな
旋律で聴かせてくれる表現力の深さの対比は見事というほかない。
ピアノは既発である2枚のベートーヴェン・アルバム、ショパン第1弾と同
じくブリュートナーのピアノを使用しており、ピツァーロとブリュートナ
ーの一体感はこれまでと比べても更に深まったと言える。

AKD 277(SACD-Hybrid) \2580
イン・パーペチュイティ ――
ハフトール・メッドボウ:
Little Auk/Spor/Teetotum/In Perpetuity/Hop Skip/Charivari/
Maikro
ハフトール・メッドボウ・グループ、エジンバラ・クヮルテット
エジンバラ・クヮルテットをフューチャーしたジャズとクラシックのクロ
ス・オーバー的要素を持った興味深いアルバムが登場。収録作品は全曲と
もノルウェーのジャズ・ギタリストであるハフトール・メッドボウによる
もの。1曲目の「Little Auk」はムード音楽としてもピッタリの雰囲気に満
ちた作品。ジャズ、コンテンポラリー、クラシックなど様々なスタイルを
聴くことの出来る1枚である。





<Avie>
AV 2098 \2080
J・ブラームス:
クラリネット・ソナタ第1番へ短調Op.120-1、同第2番変ホ長調Op.120-2
R・シューマン:3つのロマンスOp.94、幻想小曲集Op.73
トッド・レヴィ(クラリネット)、エレーナ・アーベント(ピアノ)
2度のグラミー賞受賞というレコーディングにおいても華々しい実績を持ち、
現在ミルウォーキー交響楽団の主席クラリネット奏者をつとめる実力者トッ
ド・レヴィがクラリネットの超重要レパートリーに挑んだソロ・アルバム。
1998年の11月にはホワイトハウスで当時の大統領であるクリントン夫妻を前
にガーシュウィンのラプソディー・イン・ブルーの演奏を行っている。アメ
リカのトップ7に匹敵する実力を持つと言われるミルウォーキー交響楽団
(トロンボーンには神田めぐみ氏が在籍中)の主席奏者としてだけでなく、
室内楽奏者やソリストとしても目覚しい活躍を見せるレヴィ。
基本に忠実ながら緩やかなテンポで懐の深さ、音楽性の高さを存分に聴か
せてくれるブラームス&シューマンは非常に充実した内容である。クラリ
ネット奏者、関係者は是非一聴を!

AV 2082 2枚組 \2080
パースペクティブ2 ――
L・V・ベートーヴェン:
ピアノ・ソナタ第22番ヘ長調Op.54、同第27番ホ短調Op.90
B・バルトーク:組曲《戸外にて》Sz.81
J・ブラームス:ピアノ・ソナタ第3番へ短調Op.5
アンドレアス・ヘフリガー(ピアノ)
世界的なテノール歌手としてその名を知られているエルンスト・ヘフリガー
の息子、アンドレアス・ヘフリガーのパースペクティブI(AV 0041)に続
く最新作。名門ジュリアード音楽院で学んだアンドレアス・ヘフリガーは、
ニューヨーク・フィル、シカゴ響、ロンドン響、バイエルン放送響などの
超一流オーケストラにゲストとして迎えられるなど世界を舞台に活躍中。

AV 2081(SACD-Hybrid) 2枚組 \5160
G・エネスコ:ピアノ作品集Vol.2 ――
前奏曲とフーガ ハ長調/夜想曲変ニ長調/スケルツォ/Piece Sur Le Nom
De Faure/ピアノ・ソナタ第1番嬰へ短調Op.24-1/同第3番ニ長調Op.24-3
ルイザ・ボラック(ピアノ)
エネスコと同郷となるルーマニア出身の女流ピアニストであるルイザ・ボ
ラックによるピアノ・ソナタをメインとしたエネスコ作品集の続編。ボラ
ックは1991年エネスコ・インターナショナル・ピアノ・フェスティヴァル
で優勝を果たすなど、エネスコのスペシャリストである。





<Timpani>
1C 1099 \2180
ジョセフ・ギイ・ロパルツ(1864-1955):弦楽四重奏曲全集Vol.1 ――
弦楽四重奏曲第3番ト長調/弦楽四重奏曲第2番ニ短調
スタニスラス弦楽四重奏団
ティンパニーからの交響曲全集、管弦楽曲集などのリリースによって評価、
人気ともに急上昇中のロパルツ・シリーズに弦楽四重奏曲全集が加わること
に!弦楽四重奏曲全集は今回のリリースを皮切りに、スタニスラス弦楽四
重奏団の演奏で2007年の完結予定として交響曲全集と並行したリリースが
予定されている。
スタニスラス弦楽四重奏団はフランスの室内楽団スタニスラス・アンサン
ブルの弦楽セクションのメンバーによって1984年に結成されたアンサンブ
ル。ロパルツに縁の深いフランスの都市ナンシーを中心に活動の場として
おり、デュティーユやクラムなどの作品やコンテンポラリーなど現代作品
の演奏に定評がある。





<Collegium>
COLCD 130 \2080
ヴォイシズ ――
タリック・オレーガン(1978-):
《聖ウルフスタンのセクエンス》より 3つのモテット/
合唱のための変奏曲《マニフィカトとヌンク・ディミッティス》/
Two Upper-Voice Settings/ドルチェスター・カンティクル/
Four Mixed-Voices Settings/コリマソン(全曲世界初録音)
ジェームズ・マクヴィニー(オルガン)、
ラファル・エジエルスキ(チェロ)、
エイドリアン・スピレット(打楽器)
、ヘレン・タンストール(ハープ)、
ティモシー・ブラウン(指揮)、
ケンブリッジ・クレア・カレッジ合唱団
タリック・オレーガンはイギリス合唱界の神様として名高いジョン・ラッ
ターが注目する若干27歳というイギリスの若き作曲家である。
オレーガンはブリティッシュ・コンポーザー・アウォードで優勝を勝ち取
り、その作品はBBC交響楽団、ロンドン・シンフォニエッタやBBCシンガー
ズによって取り上げられている。
タリック・オレーガンは今後コレギウムがジョン・ラッターの後継候補と
して力を入れて育成していくというだけにその作品には注目が必要だろう。
収録作品は全曲世界初録音。イギリスの俊英の作品集に要注目!





<Olive Music>
om 007 \2180
スクアルチャルーピ写本の作品より ――
バルトリーノ・ダ・パドヴァ(14世紀):
Non correr troppo、Ricorditi di me、Inperial sedendo、La doulse cere
アンドレア・ダ・フィレンツェ(14世紀):
Pianto non partira、Sotto Candido vel、Donna bench'i mi parta、
Presunzion da ignoraca、Perche veder non posso、E piu begli occhi、
De che faro signore?、Non piu doglie ebbe Dido/他 全18曲
テトラクティス〔ジル・フェルドマン(ソプラノ)、
ケース・ブッケ(ヴィエル&リコーダー)、
マリア・クリスティーナ・クリアリー(ハープ)、
シルヴィア・テカルディ(ヴィエル)〕
ジル・フェルドマンとケース・ブッケによって創設された「Olive Music」
は、素晴らしい演奏内容と一貫されたデザインによる質の高いディジパッ
ク使用によって古楽ファンを中心に大きな支持を得ている。
「スクアルチャルーピ写本」とは15世紀のフィレンツェで編簿が行われた
中世イタリアを代表する写本であり、14世紀イタリアのトレチェント音楽
を現代に伝える重要な音楽資料であり353もの作品が収められている。ちな
みにフェルドマンとブッケは4月に来日公演を行う。





<ASV Gold>
GLD 4010 \2080
J・ハイドン:
弦楽四重奏曲集Op.77《ロプコヴィツ四重奏曲集》/弦楽四重奏曲第43番
ニ短調Op.42/同第83番ニ短調Op.103
リンゼイズ
ASVレーベルへ25年間に渡ってレコーディングを行い続けてきたリンゼイズ
の録音も、今回の発売が遂に最後のリリースとなる。2005年のグラモフォ
ン・アウォードでは長年の活動の功績が讃えられ「特別功労賞」が贈られ
たリンゼイズ。ハイドンの弦楽四重奏曲Op.54(CDDCA 582)がグラモフォ
ン・アウォードにノミネートされた経験を持つなど、ハイドンの解釈には
大きな定評があるだけに最後の録音として相応しい内容といえる。

GLD 4016 \2080
J・ブラームス:弦楽六重奏曲第1番変ロ長調Op.18/同第2番ト長調Op.36
リンゼイズ、ルイーズ・ウィリアムズ(ヴィオラ)、
ポール・ワトキンス(チェロ)
ASVレーベル、そしてイギリスの弦楽四重奏団の顔として多大な足跡を残し、
惜しまれつつも2005年7月にその活動に終止符を打ったリンゼイズ。この度
リリースとなるブラームスの六重奏曲集は、活動停止の前年である2004年
の10月27日-30日にヨークシャーで収録された録音。長い経験に裏打ちされ
た円熟味に満ちた演奏を聴かせてくれる。

GLD 4017 \2080
L・V・ベートーヴェン:
ピアノ・ソナタ第24番嬰ヘ長調Op.78《テレーゼ》/ディアベッリの主題に
よる33の変奏曲ハ長調Op.120
ニコライ・デミジェンコ(ピアノ)
ドイツの「AGPL」レーベルからもベートーヴェンやスカルラッティなどの
録音をリリースするなど、更に精力的な活躍を見せるロシアのヴィルトゥ
オーソ・ピアニストであるデミジェンコ。最近は特にベートーヴェンに力
を入れているのか今回のリリースは「ピアノ・ソナタ第24番」と「ディア
ベリ変奏曲」というカップリング。2005年2月に行われたレコーディング
でデミジェンコは、ヒューイットやチッコリーニも愛用するイタリアの名
器ファツィオーリを使用。「ディアベリ変奏曲」はガーディアン誌からも
絶賛を受けており、デミジェンコの新たなる境地を満喫できる名演である!

GLD 4019 \2080
C・フランク:ピアノ五重奏曲ヘ短調/ヴァイオリン・ソナタ イ長調
シューベルト・アンサンブル
結成から20年を越える歴史を持ち1998年にはロイヤル・フィルハーモニッ
ク協会から最優秀室内楽団賞を授与されるなど、第1線で活躍を続けるシュ
ーベルト・アンサンブル。ヴァイオリン・ソナタではオーケストラアンサ
ンブル金沢で第1コンサートマスターをつとめるサイモン・ブレンディス
がその妙技を披露する。




<ASV>
CDDCA 1169 2枚組 \4160
レオナルド・レオ(1964-1744):チェロ協奏曲集 ――
チェロ協奏曲第1番イ長調/同第2番ニ長調/同第3番ニ短調/同第4番イ長調
/同第5番へ短調/協奏交響曲(チェロ第6番ハ短調)
ジョセフィーヌ・ナイト(チェロ)、イギリス室内管弦楽団
特に声楽作品に優れた作品を残すなどナポリ楽派の作曲家として18世紀に
活躍し、スカルラッティの後継者とまで謳われたレオナルド・レオのチェ
ロ協奏曲集。レオのチェロ協奏曲は現在でも取り上げられるなど親しまれ
ており、ナイト&イギリス室内管の好演が楽しみ。

CDDCM 4501 \1680
R・シューマン:
ピアノ・ソナタ第2番ト短調Op.22/クライスレリアーナOp.16/蝶々Op.2
ルーシー・パーハム(ピアノ)
ルーシー・パーハムはロシア国立響、ベルゲン・フィル、ポーランド国立
放送響、ソフィア・フィルなど個性的なオーケストラとソリストとして共
演経験を持つイギリスの女流ピアニスト。

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06-03 NO.24-2

2006年03月31日 21時19分12秒 | Weblog
<Brodsky Records>
BRD 3502 \2080
L・V・ベートーヴェン:
弦楽四重奏曲第8番ホ短調Op.59-2《ラズモフスキー第2番》
同第9番ハ長調Op.59-3《ラズモフスキー第3番》
ブロドスキー・クヮルテット
スティングやコステロといったアーティストたちとの共演盤「ムード・ス
イングス」(BRD 3501/OBRD 3501)とチャイコフスキーの「弦楽四重奏曲
第2番&第3番」(BRD 3500)を一挙に世に送り出すなど華々しいスタート
を切った「ブロドスキー・レコーズ」。
その名の通りブロドスキー・クヮルテットの自主レーベルである「ブロド
スキー・レコーズ」の約1年振りの新作となるリリース第3弾はベートーヴェ
ン!





<Black Box>
BBM 1101 \2080
ジョン・タヴナー(1944-):シュオン歌曲集(世界初録音)
パトリシア・ロザリオ(ソプラノ)、シューベルト・アンサンブル、
ジリアン・マクドナー(チベット・テンプル・ボウル)
ロシア正教からギリシャ正教に帰依するなど神秘主義の作曲家として様々
な作品を世に送り出し続けているイギリスの現代作曲家ジョン・タヴナー。
世界初録音となる「シュオン歌曲集」は2003年作の合唱のための「シュオ
ン賛歌」の精神を引き継ぐ形で2004年に作曲されたソプラノと弦楽四重奏、
チベット・テンプル・ボウルのための歌曲集である。
ショルティなど巨匠との共演経験を持つ実力派ソプラノ奏者であるパトリ
シア・ロザリオはインドのボンベイ出身。今回の作品の起用はまさに適任
であり、タヴナーの作品の宗教性や神秘的な雰囲気を見事に表現している。

BBM 1105 \2080
L・ベリオ:セクエンツァ1、4、8、10a、14
/ヴァイオリンとピアノのための《2つの小品》/ムジカ・レジェーラ
/チェロのためのレチタティーヴォ《Les Mots sont alles》/
クラリネットのための歌曲
エクス・ノヴォ・アンサンブル
押しも押されぬイタリア現代音楽の代名詞、ルチアーノ・ベリオの室内楽
作品集。1979年にヴェネツィアで作曲家クラウディオ・アンブロジーニと
7人の若手演奏家によって結成されたエクス・ノヴァ・アンサンブルが1950
年代から2002年に作曲されたベリオの作品をまんべんなく聴かせてくれる。

BBM 1104 \2080
ネッド・ローレム(1923-):
テノール、ヴァイオリン、チェロとピアノのための《オーデン歌曲集》
(世界発録音)/メゾ・ソプラノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロとピ
アノのための《サンタ・フェ歌曲集》(全曲版世界初録音)
サラ・フルゴーニ(メゾ・ソプラノ)、
クリストファー・レミングス(テノール)、チェンバー・ドメーヌ
アメリカ・インディアナ州生まれの現代作曲家として特に現代歌曲で高い
名声を得たネッド・ローレム。世界初録音となる2つの歌曲集の収録に際し
てフルゴーニ、レミングスといった世界的名手と現代音楽を得意とするチェ
ンバー・ドメーヌを起用。現代歌曲ファンは要注目である。

BBM 1102 \2080
ネッド・ローレム(1923-):合唱とオルガンのための作品集 ――
起きよ、光を放て/即興曲/3つのアンセム/Why and Because/詩篇第17番
/Church's yearのための7つのモテット/エジプトへのフライト/来たれ、
清き心よ/Mercy and Truth are Met/Entreat Me Not/A Sermon on
Miracles/ジェラルド・マンリー・ホプキンズの詩による3つのモテット
カーソン・クーマン(オルガン)、
マレー・フォーブス・ソマーヴィル(指揮)、
ハーバード大学合唱団
同じくネッド・ローレムの合唱とオルガンのための作品を収録したタイト
ル。アメリカの現代作曲家ながら宗教的題材を持った作品も多い。ちなみ
に演奏は名門ハーバード大学の合唱団が担当している。




<White Line>
CDWHL 2159 \1680
イギリスのトランペット協奏曲集 ――
ジョン・カーマイケル(1930-):トランペット協奏曲
イアン・ハミルトン(1922-2000):
ジャズ・トランペットのための協奏曲Op.37
ルトランド・ボートン(1878-1960):トランペット協奏曲
トニー・ヒューイット=ジョーンズ(1926-1989):
トランペットと弦楽のための協奏曲
ジョン・ウォーレス(トランペット)、
サイモン・ライト(指揮)、BBCスコティッシュ交響楽団
フィルハーモニア管在籍時にはその煌びやかなサウンドで数多くの名演を
残し、その後金管アンサンブル「ウォーレス・コレクション」を創設。現
在はロイヤル・スコティッシュ王立音楽アカデミーの学長をつとめるなど、
イギリスで最も有名なトランペット奏者の1人であるジョン・ウォーレス。
ウォーレス・サウンドはまだまだ健在であるということを聴き手に伝えて
くれるアルバムであり、カーマイケルのトランペット協奏曲を除く3曲は
世界初録音という貴重な音源である。





<Resonance>
CDRSN 3063 \1080
A・ドヴォルザーク:交響曲第9番《新世界》ホ短調Op.95
J・ブラームス:大学祝典序曲Op.80(※)
エンリケ・バティス(指揮)、
ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団、
ロイヤル・フィルハーモニック管弦楽団(※)
メキシコの爆演指揮者エンリケ・バティスの代名詞とも言える「新世界」
がクイック・シルヴァーより遂に復活!バティスのラテン・パワーによっ
て猛烈に響き渡るロンドン・フィルの演奏にはただただ唖然。

CDRSN 3051 \1080
中世の歌曲と舞曲 ――
14世紀イタリア:サルタレッロ
15世紀中央ヨーロッパ:Flos Florum、Du Getruys Blut
14世紀イギリス:Bryd ne Brere、Sumer Is Icumen IN/他
セント・ジョージ・カンツォーナ
中世のヨーロッパで親しまれてきた音楽の世界へ誘う1枚。

CDRSN 3057 \1080
マイケル・ティペット:
二重弦楽オーケストラのための協奏曲、弦楽オーケストラのための小音楽
R・ヴォーン=ウィリアムズ:
《富める人とラザロ》の5つの異版、二重弦楽オーケストラのためのパル
ティータ
ジョン・ファラー(指揮)、
イングリッシュ・シンフォニア
長く親しまれるイギリスの弦楽オーケストラのための作品の魅力が詰まっ
た好企画盤。

CDRSN 3060 \1080
E・エルガー:ヴァイオリン・ソナタ ホ短調Op.82
W・ウォルトン:ヴァイオリン・ソナタ
ロレイン・マクアスラン(ヴァイオリン)、
ジョン・ブラックリー(ピアノ)
グラモフォン誌より「最高に美しいレコード」と評された名盤が復刻!

CDRSN 3061 \1080
R・シュトラウス:
交響詩《死と浄化》/ホルン協奏曲第1番/交響詩《ドン・ファン》
フランク・ロイド(ホルン)、
トルガ・カシフ(指揮)、フィルハーモニア管弦楽団
イギリス・ホルン界の重鎮フランク・ロイドのサウンドが響き渡る!

CDRSN 3064 \1080
W・A・モーツァルト:フルート四重奏曲集 ――
フルート四重奏曲第1番ニ長調K.285/同第2番ト長調K.285a/
同第3番ハ長調K.285c/同第4番イ長調K.398
リチャード・アドニー(フルート)、メロス・アンサンブル
美しき旋律が次々に流れ出す神童の名作 ――。

CDRSN 3065 \1080
G・F・ヘンデル:合唱協奏曲集Op.3 ――
合奏協奏曲第1番変ロ長調/同第2番変ロ長調/同第3番ト長調/
同第4番へ長調/同第5番ニ短調/同第6番ニ長調
ジョージ・マルコム(指揮)、ノーザン・シンフォニア
ヘンデルの優れた器楽作品の作曲手法を理想的な演奏で味わうことの出来る
タイトル。

CDRSN 3066 \1080
F・メンデルスゾーン:八重奏曲変ホ長調Op.20/五重奏曲変ロ長調Op.87
プリマヴェーラ室内アンサンブル
メンデルスゾーンを語る上ではずすことの出来ない「八重奏曲」は16歳と
いう若さで書き上げた重要作。

CDRSN 3068 \1080
春-コレクション・オヴ・シーズナル・クラシッス ――
A・ヴィヴァルディ:《四季》より 春
R・シューマン:交響曲第1番《春》より
F・ディーリアス:春初めてのかっこうを聞いて
F・ブリッジ:春の歌
B・ブリテン:スプリング・キャロル
クリストファー・ガニング:春の朝
E・グリーグ:過ぎし春、春に
E・コーツ:スプリングタイム組曲
I・ストラヴィンスキー:春の祭典より
A・コープランド:カウボーイの春
様々なアーティスト
春満開!四季を辿る好企画の第2弾!春に関連した作品が集められたオムニ
バス盤であるが、春の祭典(一部)までをカップリングしてしまうあたり
が面白い。




<Pearl>
GEM 0229 \1880
キャスリーン・フェリアーと友人たち ――
G・F・ヘンデル:
歌劇《セルセ》より 私が愛するすずかけの木々の…オンブラ・マイ・フ(※)
F・メンデルスゾーン:
オラトリオ《エリヤ》より おお、主の御前に心しずめ(※)
G・F・テレマン:Kleine Kantate von Wald un Au
J・S・バッハ:
われを忘るるなかれBWV.505、ああわが生涯の最後の時でなくBWV.439
J・ブラームス:3つの四重唱曲Op.64、4つの歌曲
G・マーラー:
《大地の歌》より 春に酔える者、告別(冒頭4分3秒のみ収録)
L・バークリー:アヴィラの聖テレサの4つの詩Op.27
キャスリーン・フェリアーのニューヨークでのパーティー
(1949年または1950年)
キャスリーン・フェリアー(アルト)、
ピーター・ピアーズ(テノール)、
ブルーノ・ワルター(指揮)、
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、他
イギリスの伝説的アルトであるキャスリーン・フェリアーの未発表録音な
ど貴重な録音を集めたヒストリカル・ファン必聴の1枚。
※印の2曲は1946年-48年のデッカに録音が行われた未発売音源。注目のワ
ルター&ウィーン・フィルとの「大地の歌」(1947年9月11日)は「告別」
の冒頭部分4分3秒のみの収録だが、非常に貴重な音源であることは間違い
ない。





<Guild Light Music>
GLCD 5119 \1350
軽音楽の黄金時代-1950年代の軽音楽Vol.3 ――
I・バーリン:Say It with Music
H・アーレン:That Old Black Magic
M・ナシンベーネ:裸足の伯爵夫人の歌
E・ホワイト:White Wedding
L・アンダーソン:サンドペーパー・バレエ
他 全27曲
スタンリー・ブラック&ヒズ・オーケストラ、他

GLCD 5120 \1350
軽音楽の黄金時代-殿堂Vol.1 ――
D・ローズ:Holiday For Strings
V・エリス:コロネイション・スコット
L・アンダーソン:セレナータ
R・ファーノン:Portrait Of A Flirt
A・ケテルビー:ペルシャの市場にて
F・レハール:ヴィリア
G・ガーシュウィン:パリのアメリカ人(抜粋)/他 全22曲
モートン・グールド&ヒズ・オーケストラ、他

GLCD 5121 \1350
軽音楽の黄金時代-ハイドン・ウッドの音楽 ――
ハイドン・ウッド(1882-1959):
ホース・ガーズ/Joyousness/笑う騎士/Longing/Roses of Picardy
/Seville/The Seafarer/スタンフォード狂詩曲/他 全19曲
ハイドン・ウッド(指揮)、ライト・シンフォニー・オーケストラ、他




<Opera D'oro>
OPD 1500 14枚組 \8000
R・ワーグナー:楽劇《ニーベルングの指輪》(全曲)
ハンス・ホッター(バリトン)、
ヴォルフガング・ヴィントガッセン(テノール)、
アストリッド・ヴァルナイ(ソプラノ)、
ヨゼフ・グラインドル(バス)、
レジーナ・レズニク(メゾ・ソプラノ)、
グスタフ・ナイトリンガー(バス)、
イラ・マラニウク(メゾ・ソプラノ)、
パウル・クーエン(テノール)、
ヘルマン・ウーデ(バリトン)、
クレメンス・クラウス(指揮)、バイロイト祝祭管弦楽団&合唱団
亡くなる前年である1953年に、クレメンス・クラウスがクナッパーツブッ
シュの代役としてバイロイト音楽祭に出演した際のリング全曲がオペラ・
ドーロからも発売に。スリムボックスにブックレット付き(歌詞は未収録)
というオペラ・ドーロとして珍しい?特別仕様に仕上がっている。

OPD 7010 3枚組 \2400
G・ビゼー:歌劇《カルメン》(録音:1973年、ロンドン)
シャーリー・ヴァーレット(メゾ・ソプラノ)、
プラシド・ドミンゴ(テノール)、
ゲオルグ・ショルティ(指揮)、
コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団&合唱団、他

OPD 7014 2枚組 \1600
G・プッチーニ:歌劇《トスカ》(録音:1957年、ロンドン)
ジンカ・ミラノフ(ソプラノ)、フランコ・コレッリ(テノール)、
アレグザンダー・ギブソン(指揮)、
コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団、他

OPD 7016 2枚組 \1600
ハインリヒ・マルシュナー(1795-1861):
歌劇《吸血鬼》(1974年、ミュンヘン)
ローランド・ヘルマン(バリトン)、
アーリン・オジェー(ソプラノ)、
フリッツ・リーガー(指揮)、
バイエルン放送交響楽団&合唱団、他

OPD 7019 2枚組 \1600
G・ロッシーニ:
歌劇《シンデレラ(チェネレントラ)》(録音:1958年、ナポリ)
テレサ・ベルガンサ(メゾ・ソプラノ)、ニコラ・モンティ(テノール)、
マリオ・ロッシ(指揮)、
ナポリ・イタリア放送交響楽団、サン・カルロ歌劇場合唱団、他

OPD 7020 2枚組 \1600
A・ベルク:歌劇《ヴォツェック》(録音:1971年、ザルツブルク)
ゲレイント・エヴァンズ(バリトン)、アニヤ・シリヤ(ソプラノ)、
カール・ベーム(指揮)、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、他

OPD 1003 \800
オペラ・オブセッションVol.3-オペラ・ドーロ・グレイテスト・ヒッツ
A・ポンキエッリ:歌劇《ジョコンダ》より 空と海
G・プッチーニ:歌劇《トスカ》より 歌に生き、恋に生き
G・ドニゼッティ:歌劇《愛の妙薬》より 人知れぬ涙/他 全20曲
ホセ・カレーラス(テノール)、マリア・カラス(ソプラノ)、
カルロ・ベルゴンツィ(テノール)、他

OPD 1438 2枚組 \1600
G・ヴェルディ:歌劇《オテロ》(録音1951年8月7日、ザルツブルク)
ラモン・ヴィナイ(バリトン)、ドラジカ・マルティニス(ソプラノ)、
ウィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)、
ウィーン・フィルハーモニック管弦楽団、
ウィーン国立歌劇場合唱団、他

OPD 1439 2枚組 \1600
V・ベッリーニ:
歌劇《カプレーティ家とモンテッキ家》(録音:1967年10月7日)
ジャコモ・アラガル(テノール)、レナータ・スコット(ソプラノ)、
クラウディオ・アバド(指揮)、ミ
ラノ・スカラ座歌劇場管弦楽団&合唱団、他

OPD 1443 3枚組 \2400
C・グノー:歌劇《ファウスト》(録音:1971年)
ニコライ・ゲッダ(テノール)、へザー・ハーパー(ソプラノ)、
ジャナンドレア・ガヴァッツェーニ(指揮)、
ブエノス・アイレス・コロン歌劇場管弦楽団&合唱団、他

OPD 1444 3枚組 \2400
R・ワーグナー:楽劇《タンホイザー》(録音:1954年、バイロイト)
ラモン・ヴィナイ(バリトン)、
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)、
ヨーゼフ・カイルベルト(指揮)、
バイロイト祝祭管弦楽団&合唱団、他

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06-03 No.23-1

2006年03月31日 19時32分56秒 | Weblog
<CATS INTERNATIONAL>
IDC10013 \3000
杉谷昭子とアマルコルド・クヮルテット・ベルリン
シューマン:ピアノ五重奏曲 変ホ長調 作品44
同:子供の情景 作品15
ショパン:24の前奏曲 作品28より 第4番 ホ短調、第6番 ロ短調
同:夜想曲 変ホ長調 作品9-2、夜想曲 嬰ハ短調 遺作
杉谷昭子(Pf)
アマルコルド・クヮルテット・ベルリン
録音:2004年6月27日 トッパンホール(PQ)、
2005年9月28,29日 山口南総合センター、
2005年7月21日 小出郷文化会館(Noct)
ベートーヴェン全集の完成も間近の杉谷昭子と、ベルリン・フィルの主要
メンバーで構成されたアマルコルド・クヮルテットのコラボレーション。
昨年、トッパン・ホールにて行われたライヴを収録したシューマンの五重
奏曲と、ベートーヴェン全集のリリースでなかなか聴く機会のなかったベ
ートーヴェン以外のピアノ独奏曲のカップリングです。





<MUSIC&ARTS カナダWHRA> 
WHRA6007 2枚組 \3960
モーツァルト:歌劇「魔笛」全曲(英語版)
1956年3月3日 メトロポリタン歌劇場(ニューヨーク)ライヴ
ブルーノ・ワルター指揮
メトロポリタン歌劇場管弦楽団、合唱団、
パミーナ:ルシーン・アマーラ(S)、
夜の女王:ロバータ・ピーターズ(S)、
パパゲーナ:ローレル・ハーリー(S)、
タミーノ:ブライアン・サリヴァン(T)、
モノスタートス:ポール・フランク(T)、
パパゲーノ:セオドア・アプマン(Br)、
ザラストロ:ジェローム・ハインズ(Bs)、
弁者:ジョージ・ロンドン(Bs)、
三人の婦人:
ハイディ・クロール(S)、マドレーヌ・チェンバース(S)、
サンドラ・ウォルフィールド(S)
米M&AアドヴァイジングによるWHRAレーベルから奇跡の名演が甦る!
(宇野功芳先生書下ろしライナーノート付、直輸入盤)宇野功芳先生が、そ
の著書で事あるごとに絶賛を惜しまない、ワルター指揮の「魔笛」。
初CD化です。今回の音質については、書下ろしライナーノートで「今まで
耳にしたLPやCDのどれよりもすばらしい音質、いや段違いにリフレッシュ
された録音に接し、初めてこの演奏が放送されたときの大感動を思い出し
た。まことに嬉しさを禁じ得ない」と太鼓判。
演奏内容は定評あるもので、体力気力が充実したワルターによる、歌に満
ちた音楽は時として豪快な鳴りっぷりを見せ、時として繊細そのもの。豊
かな響きの中に焦燥感さえ感じられる序曲の指揮ぶりからして、英語歌唱
というハンデを乗り越えて、聴き手をワルター+モーツァルトの世界へ引
きずり込んでしまいます。リハーサル時の写真やアーサー・ブルームフィ
ールド氏による演奏分析、そして宇野功芳先生による書下ろしライナーノ
ートなど、ブックレットも充実。宇野先生は当演奏について、ここまで激
賞しております。「モーツァルトの音楽につけられたロココの衣裳をはぎ
取り、ベートーヴェンにも匹敵するシンフォニックな迫力と楽器の抉りを
優先させた。それは典雅、優美なモーツァルト演奏への挑戦であった。ワ
ルターのおかげでモーツァルトは真の偉大さを獲得したのである」

M&A1001 5枚組 \7920
モーツァルト:ピアノ・ソロ作品集
(ハイドン協会盤のオリジナル・テープからのCD化)
ソナタ:K.279, K.280, K.281, K.282, K.283, K.284, K.309, K.311,
K.330, K.331, K. 332, K.333, 幻想曲K.475, ソナタK.457, K.545,
K.570, K.576, 美しきフランソワーズによる12の変奏曲、変奏曲 他
リリー・クラウス(P)
1954年モノラル
リリー・クラウスの傑作、ハイドン・ソサエティーへのモーツァルト録音
が復活です。約十年振りの再プレスです。マッジ・ペインによる丁寧な復
刻により、超名演が蘇りました。

M&A1179 2枚組 \3960
モーツァルト:
ピアノ協奏曲第21番(マタチッチ指揮1960年9月23日モノ)
ピアノ協奏曲第23番(マルティノン指揮1969年1月18日ステレオ)
ピアノ協奏曲第24番(モントゥー指揮1958年9月24日モノ)
ピアノ協奏曲第26番(ジンマン指揮1968年9月13日ステレオ)
ロベール・カサドシュ(P)
以上、オケは全てフランス国営放送響
これは期待大のリリースです。名ピアニストカサドシュのモーツァルト協
奏曲ライヴ集!全て良い曲ばっかり。共演者も凄い顔ぶれです。冒頭から
個性的なマタチッチのベートーヴェン風立派伴奏で始まる第21番、マルティ
ノンのお洒落な伴奏を得た第23番、モントウーが深刻なスタイルを崩さぬ
第24番、やはりカサドシュが先導している感のある若き日のジンマンがバ
ッキングする第26番など、聞きどころ満載です。

M&A1183 \1980
バッハ:ヴァイオリン協奏曲BWV1041(1943年3月26日)、
ベートーヴェン:
ヴァイオリン協奏曲
(1942年2月8日フリッツ・ブッシュ指揮ニューヨークフィル)、
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ロマンス2曲
(ウォーレンシュタイン指揮WOR放送響)
アドルフ・ブッシュ(VN)
ブッシュ・チェンバープレイヤーズ
巨匠アドルフ・ブッシュの戦時中のライヴ。久々登場のベートーヴェン:
ヴァイオリン協奏曲は、兄弟の競演です。その真摯なヴァイオリン演奏に
は自然と頭が下がります。

M&A1184 2枚組 \3960
ストラヴィンスキー自作自演集
アポロ、エディプス王、カルタ遊び、三楽章の交響曲
(以上、ケルン放送響1951年10月)、
ドビュッシーの思い出のための管楽シンフォニー、ピアノと管弦楽のため
のカプリッチオ
(以上、南西ドイツ放送響1954年5月)
ストラヴィンスキー指揮
これは珍しいストラヴィンスキーとドイツ放送オケとの共演集。指揮が下
手だのなんのといわれておりますが、さすが手中に収めた冴えはあります。

M&A4643 \1550
モーツァルト:ピアノと弦楽のための四重奏曲K.493
(1951年4月ワシントン、ピアノ:カーゾン)、
シューマン:ピアノと弦楽のための五重奏曲作品44
(1951年4月ワシントン、ピアノ:カーゾン)、
モーツァルト:ピアノと弦楽のための四重奏曲K.478
(1943年5月ワシントン、ピアノ:アラウ)
ブタペストSQ
やはり要になるカーゾンのピアノが光ります。モーツァルトとシューマン
のナイーヴな傑作が巨匠の手によりこぼれるような詩情で心に迫ります。

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06-03 No.23-2

2006年03月31日 19時32分12秒 | Weblog
<SUPRAPHON>
SU 3869 2枚組 \2700
ヤナーチェク:「イェヌーファ」
ガブリエラ・ベニャチコヴァー(S イェヌーファ),
ナジェジダ・クニプロヴァー(Ms コステルニチカ),
ヴィレーム・プジビル(T ラツァ),
ヴラディミール・クレイチーク(T シュテヴァ),ほか
フランティシェク・イーレク(指)
ブルノ・ヤナーチェク歌劇場管弦楽団,合唱団
録音:1979年
旧10 2751がミッドプライスになっての再発売。ヤナーチェクのオペラの代
表作といえばなんといっても「イェヌーファ」。日本も含め、世界中で上
演されているとはいえ、やはり本場の面々の上演は格別です。そして20世
紀後半のイェヌーファ歌いといえばこの人、チェコの誇る名ソプラノ、カ
ブリエラ・ベニャチコヴァー。彼女はイェヌーファ役を1000回以上も歌っ
ているという、まさにスペシャリスト。1998年にはプラハ国民劇場の来日
公演で歌っていて、大絶賛された記憶もまだ新しいところでしょう。その
ベニャチコヴァーがタイトルロールの「イェヌーファ」がこれ。他のキャ
ストも、クニプロヴァーなど充実。そして何より本場ブルノのオーケスト
ラに合唱!ここには、プラハですら出せない、真のヤナーチェクの味があ
ります。

SU 3864 4枚組 \4050
スーク:
アスラエル交響曲 ハ短調 Op.27 
交響詩「夏の物語」Op.29 
交響詩「プラハ」 Op.26
交響詩「人生の実り」 Op.34 
組曲「お伽話」 Op.16 
交響的作品「エローグ」 Op.37
ヴァーツラフ・ノイマン(指),リボル・ペシェク(指)
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団,チェコ・フィルハーモニー合唱団
ペトル・シュクヴォル(Vn)
ゾラ・イェフリチコヴァー(S),イヴァン・クスニエル(Br),
ヤーン・ガッラ(Bs)
チェコの偉大な作曲家、ヨセフ・スーク(1874- 1935)の管弦楽主要作品を
CD4枚にまとめたセット。しかもヴァーツラフ・ノイマンとリボル・ペシェ
クという、両巨匠の指揮でチェコ・フィルという、これ以上望みようのな
い立派さ。しかもお値段お得!!スークをしっかり聞いたろう!という人
にはまさに打ってつけのセットです。

SU 3842 \1650
スメタナ:
夢-6つの性格的小品、アルバムの綴り、アンダンテ 変ホ長調、
ポルカ ホ長調、ト短調、イ長調、ヘ短調、婚礼の情景
イトカ・チェホヴァー(Pf)
スメタナはショパン弾きのピアニストとして知られていただけあって魅力
的なピアノ曲を沢山作曲しています。SU 3841「ボヘミアの思い出」でも名
演奏を聴かせてくれたチェホヴァーは、ここでもボヘミアの香りたっぷり
です。




<TAHRA>
TAH 587 3枚組 \5940
“パリのブルーノ・ワルター”
1955年5月5日の演奏会
モーツァルト:交響曲第38番 ニ長調 K.504「プラハ」
ワーグナー:ジークフリート牧歌
ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 Op.73
1955年5月12日の演奏会
ハイドン:交響曲第96番 ニ長調 「奇跡」 Hob.I-96
R.シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」 Op.20
マーラー:交響曲第4番 ト長調
インタビュー(フランス語)
ブルーノ・ワルター(指)フランス国立管弦楽団
マリア・シュターダー(S)
TAHRAがまたやってくれました!大指揮者ブルーノ・ワルター全盛期のパリ
・ライヴ!ワルターは1955年と1956年にパリを訪れ、フランス国立管弦楽
団を指揮しています。このCDには、1955年の2回の演奏会を完全収録。ワル
ターの生涯でもピークと言われる時期のライヴだけに、晩年の録音用の演
奏とはまるで違った燃えに燃えるワルターの姿は最高!大のワルター・マ
ニアとして知られる宇野功芳氏も大絶賛!とくに「プラハ」について、
第1楽章「早いテンポによる生命力は、徹底的に歌い抜かれる旋律美によっ
てさらに輝きを増し」、第2楽章「音楽に身を任し、ただただ陶酔するのみ
である」、第3楽章「実にスリル満点、誰しも興奮を禁じえないであろう」
と、最大級の賛辞!また「ジークフリート牧歌」については「ワルターの
数多い『ジークフリート牧歌』の中で最も魅力のあるものの一つ」、ブラ
ームスの終楽章は、「コーダはいよいよ燃え立って実演ならではの灼熱を
見せるのである」などなど、氏の興奮振りまで伝わって来ます。録音もこ
の年代にしては良好で、ワルターの真の興奮を存分に味わえます。さらに
ワルターがフランス語で話すインタビューもあり。ヒストリカル・マニア
なら逃すなかれ!





<HUNGAROTON>
HCD 32390 \1980
アムトマン:フルート作品集
ノルマ幻想曲、羊飼いの横笛、マルタ幻想曲、ラコツキー、幻想曲、
エール・ヴァリエ
ゾルタン・ジェンジェッシー(Fl)
アンドラーシュ・ケメネス(P)
プロスペル・アムトマンは1809年、南ハンガリーのクロアチア国境まで間
近のセリエという町に生まれたフルート奏者、作曲家。1829年から1835年
までウィーンの宮廷歌劇場の第1フルーティストを務め、フランスを始め
とする各地でソリストとして活躍。1840年にハンガリーに帰国し、祖国や
オーストリアで暮らし、1854年に亡くなっています。典型的な19世紀前半
のヴィルトゥオーゾ系ソリストで、華やかな音楽が楽しめます。ゾルタン
・ジェンジェッシーは、ヨーロッパ室内管弦楽団やブダペスト祝祭管弦楽
団にも在籍したハンガリーの名手。アンドラーシュ・ケメネスとのコンビ
で、既にモーツァルトのソナタ集(HCD 31731)で名技を披露しています。

HCD 32411 \1980
グノー:「ファウスト」ハイライト(ハンガリー語)
シルヴィア・シャシュ(S マルゲリート),
ジェルジ・コロンディ(T ファウスト),
コロシュ・コヴァーチ(Bs メフィスト),ほか
エルヴィン・ルカーシュ(指),ヤーノシュ・シャーンドル(指)
ハンガリー国立歌劇場管弦楽団
録音:1973,78年
ハンガリーの名ソプラノ、シルヴィア・シャシュがグノーの「ファウスト」
を録音していました!1973年ということは、彼女がチャイコフスキー国際
コンクールの声楽部門で1位なしの第2位になって注目を集めた直後。シャ
シュはまだ21か22歳!普通なら音大生の年齢ですが、「宝石の歌」など驚
異的な完成度の歌唱!1976年に西側に登場してたちまち大センセーション
を巻き起こしたのも当然というものです。ファウストを歌うジェルジ・コ
ロンディは1936年生まれ、ティート・スキーパにも学んだレッジェーロな
テノール。コロシュ・コヴァーチは1940年生まれのハンガリーを代表する
バス・バリトン。この3月に日本フィルの「青ひげ公の城」に出演し絶賛さ
れたばかり。ハンガリー語の歌唱。オリジナルの抜粋に、1978年録音のヤ
ーノシュ・シャーンドル指揮によるバレエ音楽が加えられています。

HCD 32419 2枚組 \3960
ファルカシュ:「魔法の箪笥」+歌曲集
マレーシアの白日夢、3つの歌、ユージェーヌ・ギルヴィックの詩による歌
曲集、アルプバッハ讃、忘れられた調べ、トランシルヴァニアの詩人の詩
による5つの歌曲、カレンダー
マルギット・ラーズロー(S スレイカ),
アルフォンツ・バルタ(T ハッサン),ヨーゼフ・デン(Br カーディ),
ジェルジ・ラドナイ(Br ヴィツィエル),
ヨーゼフ・グレゴール(Bs ムフティ),ほか
ヴィクトル・ヴァシ(指)ハンガリー放送管弦楽団,合唱団
録音:1955-83年
20世紀ハンガリーを代表する作曲家の一人、フェレンツ・ファルカシュ
(1905-2000)の出世作となったのが、このオペラ「魔法の箪笥」。千一夜物
語を元にした愉快な物語で、1942年にハンガリー国立歌劇場で初演されま
した。夫が不当に逮捕されて嘆いている、若く美しいスライカに、カーディ、
ムフティ、ヴィツィエルといった男たちが、助けの手を差し伸べる代わり
に彼女の愛を見返りに求めます。そこで彼女は、夜になって一人一人男た
ちを彼女の家に呼んで、一人ずつ箪笥の中に閉じ込め、赦免の書類を持っ
て彼女は夫を救う、というお話。ハンガリーではかなり人気のあるオペラ
です。その他ファルカーシュの歌曲を収録。「忘れられた調べ」と「トラ
ンシルヴァニアの詩人の詩による5つの歌曲」だけステレオ、他はモノラル。

HCD 32378 \1980
ヴェルディ:ソプラノ・アリア集
「ナブッコ」,「ロンバルディ」,「エルナーニ」,「マクベス」,「リ
ゴレット」,「トロヴァトーレ」,「トラヴィアータ」,「シチリアの晩
鐘」,「シモン・ボッカネグラ」,「仮面舞踏会」,「運命の力」,「ド
ン・カルロ」,「アイーダ」からのアリア
ゲオルギーナ・ルカーチ(S) シルヴィア・シャシュ(S)
カロラ・アーガイ(S)
ステファーニア・モルドヴァーン(S) ガブリエッラ・デーリ(S)
ヴェロニカ・キンチェシュ(S) イロナ・トコロディ(S)
エヴァ・マルトン(S)
ヤーノシュ・コヴァーチ(指),ランベルト・ガルデッリ(指),
ヴィルモス・コモル(指),ゲーザ・オベルフランク(指),
リッコ・サッカーニ(指),ジュゼッペ・パタネ(指),
アンドラーシュ・ミハーリ(指),アンドラーシュ・コーロディ(指)
ハンガリー国立歌劇場管弦楽団,ブダペスト・フィルハーモニー管弦楽団,
ブダペスト交響楽団
録音:1962-2002年
HUNGAROTON音源の様々なヴェルディのソプラノのアリアを集めています。
歌手王国ハンガリーは多数の名ソプラノを輩出しており、ここでもシャシュ、
トコディ、キンチェシュ、マルトン、ルカーチあたりは日本でもおなじみ
の人たち。いずれもイタリア語の歌唱。

HCD 32360 \1980
シゲティ:フルート室内楽作品集
リトルネッロ、なぜだめ?、三重奏曲、あなたのため、三重協奏曲、
無呼吸、他
イシュトヴァーン・マトゥツ(Fl),ゾルターン・ジェンジェッシー(Fl),
ヤーノシュ・バーリント(Fl)
マルカート・アンサンブル
ラーズロ・ティハニ(指)エルケル室内管弦楽団、他
録音:2005年9月
現代ハンガリーの作曲家、イシュトヴァーン・シゲティ(1952-)のフルート
室内楽作品集。叙情性に飛んだ作風で、ことに2つのツィンバロンを伴奏に
用いた「三重奏曲」がユニーク。

HCD 32349 \1980
マダラース:音楽物語集
ギュディ・シャーンドル(指)セゲド交響楽団
ユーリア・ヴァイダ(S),ボルディサール・ケンチュ(T),
ジョルジ・ボルダーシュ(Br),タマーシュ・アルトリャイ(Bs),
イシュトヴァーン・アンドレイチク(Br),他
イヴァーン・マダラースは1949年生まれの作曲家。「音楽物語集」は、「マ
ティアス王と靴職人」、「音にまつわる物語」、「パーツマーン騎士」の
3作からなる、ラジオドラマ風ともミュジーカル風とも思える作品。

HCD 32357 \1980
ラング:
不安な、バッハなしなんてあり得るのか?、常に緊張して、交響曲第7番
イシュトヴァーン・マトゥツ(尺八)
アニコ・ホルヴァート(Cemb)
ゾルターン・ジェンジェッシー(Fl)  ペーテル・ソモジ(Vn)  
バラーシュ・トート(Va)
ラーズロ・ティハニ(指)ハンガリー放送交響楽団
「不安な」は尺八と電子楽器のための作品。「バッハなしなんてあり得る
のか?」はチェンバロのための幻想曲。「常に緊張して」は、フルート、
ヴァイオリン、ヴィオラの三重奏曲。交響曲第7番は、13楽章からなり、ソ
プラノ、アルトの歌を伴うもの。




<hanssler>
93 136 \2080
ブラームス:
交響曲第3番ヘ長調Op.90
交響曲第4番ホ短調Op.98
ミヒャエル・ギーレン(指)南西ドイツ放送交響楽団
録音:1993年5月3&4日、1989年4月28日?5月3日
バーデン=バーデン、ハンス・ロスバウト・スタジオ
大評判!ギーレン&手兵南西ドイツ放送響によるブラームス・シリーズが
ついに完結!第2番(2005年収録)は音楽評論家許光俊氏をして、これまで
の先鋭的なギーレンのイメージを一新する「ロマンティックなブラームス」
と大絶賛の内容でした。
初出の第3番。録音時期こそ遡るものの、第2番にみられた濃厚で振幅の大
きな表現へと傾斜を深めつつあることを感じさせる充実の出来栄え。オケ
は例によってヴァイオリン両翼型の配置となっており、各声部が明瞭に聴
こえてくる明快な音作りにギーレンの持ち味が活きています。また、イン
ターコード盤と同一音源の第4番も、新たに施されたリマスタリングにより
いっそう感銘の深いものとなりました。いまブラームスを聴くならこれで
しょう。




<ORFEO>
ORFEO 675062 2枚組 \3380
モーツァルト:
ヴァイオリン協奏曲第3番 ト長調K.216 
ヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調「トルコ風」K.219 
協奏交響曲 変ホ長調K.364
2つのヴァイオリンのためのコンチェルトーネ ハ長調
ライナー・ホーネク(Vn)、ミラン・シェテーナ(Vn )、
トビアス・レア(Va)
マルティン・ケルシュバウム(指)ウィーン・クラシカル・プレイヤーズ
録音:2004年3月、6月
「○○風モーツァルト」ではなく、モーツァルトの魅力そのものを届けて
くれるアルバムです。ウィーン・フィルのコンマスとウィーン響のメンバ
ーが紡ぐ調べに奇をてらったところはかけらもありませんが、こうした中
庸の美の背景にはウィーンという街に積み上げられた伝統なしには成立し
なかったでしょう。モーツァルトを聴く喜びに直ちに誘う出色の名演です。

ORFEO 063063 3枚組 \4750
モーツァルト:ハルモニー・ムジーケン(管楽によるオペラ名曲集)
歌劇「コシ・ファン・トゥッテ」(ヴェント編) 
歌劇「後宮からの誘拐」(ヴェント編)
歌劇「ドン・ジョヴァンニ」(トリーベンゼー編) 
歌劇「フィガロの結婚」(ヴェント編)
歌劇「皇帝ティトゥスの慈悲」(トリーベンゼー/シェレンベルガー編)
歌劇「魔笛」(ハイデンライヒ編)
ベルリン・フィルハーモニー管楽アンサンブル、
ミュンヘン吹奏アカデミー
4011790 063324
18世紀末から19世紀初め頃まで盛んに流行した管楽アンサンブルによるオ
ペラ名曲集です。ウィーンの王立吹奏楽団で活躍したヨハン・ネポームク
・ヴェント(1745?1801)やヨーゼフ・トリベンゼー(1772?1846)、ヨ
ーゼフ・ハイデンライヒ(1753?1821)の手になるモーツァルトの主要オ
ペラ6作品の編曲を、カール・ライスター(Cl)など腕利きぞろいのベルリ
ン・フィルのメンバーのアンサンブル他による、まるで木管がおしゃべり
を始めたような素晴らしい演奏が3CDのボリュームでたっぷり味わえます。

ORFEO 664061 \2080
モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」
弦楽四重奏版(ヴェント編)アルティス弦楽四重奏団
録音:2002年4月東京
このCD、黙って聴けばおしゃれ空間を演出する最良のBGMとして楽しむこと
がきるのですが、大編成の曲をスリムにしたことで思わぬ発見が…。もと
もとはモーツァルトと同時代人のヨハン・ネポームク・ヴェント
(1745-1801)という当時の王立吹奏楽団のメンバーがフルートとヴァイオ
リン、ヴィオラ、チェロという編成向けに編曲した作品を、19世紀初め頃
「名無しさん」がさらに弦楽四重奏に編曲したものです。序曲からフィナ
ーレまで15曲が収録されていますが、独唱パートや合唱パートも巧みに書
き直されていて、ついつい引き込まれてしまいます。

ORFEO 644061 \2080
モーツァルト:
クラリネット五重奏曲 ハ短調-K.388/406(ヴァンサン・ガムバーロ編曲)
アダージョ-K.580a(フランツ・バイヤー編曲) 
アダージョ-K.Anh3.30(イルジ・クラトチヴィル編曲) 
クラリネット五重奏曲 ロ長調-
弦楽四重奏曲K.575(フランツ・ヨーゼフ・ロジニャク編曲)
ディーター・クレッカー(Cl)
マンハイム弦楽四重奏団
録音:2003年9月
4モーツァルトのもっとも魅力的な室内楽といえば多くの人が「クラリネッ
ト五重奏曲イ長調!」と答えるでしょう。また木管の協奏曲といえばやは
りクラリネット協奏曲!モーツァルトにとってクラリネットという楽器は
確かに一種特別な楽器だったに違いありません。ここで聴ける曲はなんと
「クラリネット五重奏曲ハ短調」!。
1782年作曲の管楽セレナーデ ハ短調K.388をモーツァルトは1788年に弦楽
五重奏に編曲しましたが(K.406)このハ短調のクラリネット五重奏曲は
ヴァンサン・ガムバーロ(1746-1810)なる人物が編曲したもの。モーツァ
ルトのクラリネット五重奏曲の新発見といえるかもしれません。他もモー
ツァルト以外の人による興味深い編曲です。





<CASCAVELLE>
VEL 3096 \2080
ステレオ
シューベルト:交響曲第9番ハ長調D.944「グレート」
R.シュトラウス:歌劇「カプリッチョ」から弦楽六重奏曲(序奏)
フィリップ・アントルモン(指)ミュンヘンSO.
録音:2005年10月ライヴ
リズムが弾む、迫力の「グレート」。これまでにもウィーン室内管などと
の指揮活動が知られるアントルモン。新たに主席指揮者に就任したミュン
ヘン交響楽団とのアメリカ・ツアーでのライヴは、同オケの創立60周年記
念アルバム。改めて指揮者としての実力の高さを裏付ける内容となってい
ます。
“すぐれたピアニスト、必ずしも偉大な指揮者ならず”などとも言われま
すが、アントルモンは数少ない例外。こちらをお聴きになれば個性の輝き
はすぐにお分かり頂けるはず。しかもオーマンディに指揮を師事した彼は
高名なオペラ指揮者を父に持ち、そもそも血筋も折り紙つき。指揮者とし
てもなんとも楽しみな存在です。今後も続いてライヴ・シリーズのリリー
スが予定されています。

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06-03 No.22

2006年03月30日 15時07分30秒 | Weblog
★Chandos Shostakovich 100th Anniversary セール★
Chandosレーベルのショスタコーヴィチを、お買い得価格でご提供いたします。
ご注文締め切り日:4月4日
(締め切りを過ぎたご注文は通常価格になりますので、ご注意下さい)

CHAN 10183 \1500
ショスタコーヴィチ:映画音楽集 Vol.2
シナイスキー、BBC フィル

CHAN 10296 \1500
ショスタコーヴィチ:交響曲第4番(作曲者自身編曲による2台ピアノ版)
ハイルディノフ(pf)、ストーン(pf)

CHAN 8411 \1500
ショスタコーヴィチ:交響曲第1・6番
N・ヤルヴィ、S.N.O

CHAN 8587 \1500
ショスタコーヴィチ:交響曲第9番 他
N・ヤルヴィ、S.N.O

CHAN 8623 \1500
ショスタコーヴィチ:交響曲第7番
N・ヤルヴィ、S.N.O

CHAN 8630 \1500
ショスタコーヴィチ:交響曲第10番 他
N・ヤルヴィ、S.N.O

CHAN 8650 \1500
ショスタコーヴィチ:交響曲第5番 他
N・ヤルヴィ、S.N.O

CHAN 8640 \1500
ショスタコーヴィチ:交響曲第4番
N・ヤルヴィ、S.N.O

CHAN 10088X 2枚組 \2550
ショスタコヴィチ:バレエ組曲1・5番
N・ヤルヴィ,S.N.O

CHAN 9423 \1500
ショスタコーヴィチ:バレエ音楽「明るい川」
ロジェストヴェンスキー、R.S.P.O

CHAN 9251/2 2枚組 \3000
ショスタコーヴィチ:バレエ音楽「黄金時代」
ロジェストヴェンスキー、R.S.P.O

CHAN 9343/4 2枚組 \3000
ショスタコーヴィチ:バレエ音楽「ボルト」全曲
ロジェストヴェンスキー、R.S.P.O

CHAN 8730 \1500
ショスタコーヴィチ:バレエ組曲第1・2・3 番
N・ヤルヴィ、S.N.O

CHAN 8607 \1500
ショスタコーヴィチ:交響曲第14番
Y・トゥロフスキー、イ・ムジチ・ドゥ・モントリオール

CHAN 9522 \1500
ショスタコーヴィチ:交響曲第10番 他
ポリャンスキー、ロシアン・ステイトso

CHAN 9690 \1500
ショスタコーヴィチ:交響曲第13番
ポリャンスキー、ロシアン・ステイトso

CHAN 10023 \1500
ショスタコヴィチ:映画音楽集vol.1
シナイスキー、BBC フィル

CHAN 8820 \1500
ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1・2 番
L・モルドコヴィチ(vn)

CHAN 8357 \1500
ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲第1番 他
D・ショスタコーヴィチ(p) 他

CHAN 8443 \1500
ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲第2番 他
D・ショスタコーヴィチ(p) 他

CHAN 8342
ショスタコーヴィチ:ピアノ五重奏曲 ピアノ三重奏曲第2番
ボロディン・トリオ

CHAN 9792 \1500
[知られざるショスタコーヴィチ]
ポリャンスキ-、ロシアン・ステイトso

CHAN 9914 \1280
イン・メモリー・オヴ・テレンス・ジャッド
ジャッド(p)

CHAN 9907 \1500
ピアノ版ショスタコーヴィチの劇場音楽「人間喜劇」 他
ハイルディノフ(p)

CHAN 10040X \1280
ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲第1・2番
ポリャンスキー、ヘルメルソン(vc)

CHAN 10087X \1280
ショスタコーヴィッチ:ヴァイオリン・ソナタ
ドゥヴィンスキー(vn.) 他

CHAN 9591 2枚組 \3000
ショスタコーヴィチ:オペレッタ「モスクワのチェリョムーシカ」
ロジェストヴェンスキー

CHAN 9349 \1500
ストコフスキー・アンコール ショスタコーヴィチ:序曲 他
バーメルト、BBC フィル

CHAN 9600 \1500
ショスタコーヴィチ:ユダヤの民族詩より 他
ポリャンスキー、ロシアン・ステイトso

CHAN 10329 \1500
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲全集第Vol.6
ロスコー(pf)、ソレル・クヮルテット

CHAN 10248 \1500
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲全集第Vol.5
ソレル・クヮルテット

CHAN 10114 \1500
ショスタコーヴィチ 弦楽四重奏曲全集第Vol.4
ソレル・クヮルテット

CHAN 9769 \1500
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏全集 Vol.2
ソレル・クヮルテット

CHAN 9741 \1500
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲全集Vol.1
ソレル・クヮルテット

CHAN 6617 \1150
ショスタコーヴィチ:室内交響曲 Op.110 他 トゥロフスキー
イ・ムジチ・ド・モントリオール

CHAN 10166 \1500
ロシアの吹奏楽傑作選
ショスタコーヴィチ:ソヴィエト民警のための行進曲Op.139 他

CHAN 10043 \1500
楽器の皇帝 ロシアのオルガン音楽
イアン・クイン(org)

=================================

<ANGEL>
CDC-3564182 \2080
「GRACE LIKE A RIVER」
ドメニコーニ:コユンババ(新録音、次作の新譜にも収録)
バッハ:主よ、人の望みの喜びよ
アルベニス:入り江のざわめき
タレガ:アルハンブラの思い出
ロドリーゴ:アダージョ-「アランフェス協奏曲」より
ビラ=ロボス:練習曲第1番
ロマンス
ポンセ:序奏とアレグロ・ヴィヴォ
バッハ:シャコンヌ-ヴァイオリン・パルティータ第2番より
E.バーンスタイン:リフレクションズ-
ギターとオーケストラのための協奏曲より
カステルヌオーボ=テデスコ:
Ritmico e cavalleresco-協奏曲ニ長調Op.99より

クリストファー・パークニング(ギター)
名手パークニングの代表的名演を集約したベスト・アイテム
今やギター界の大御所的存在として世界的に知られるパークニングが2006年
6月本アルバムと同タイトルの自伝を発表します。このアルバムはパークニ
ングが個人的にも愛奏してきた作品ばかりをあつめた意味深い選曲となって
います。さらに9月に発表予定のアルバムに収録されるドメニコーニの作品
や、15歳の時のライヴ音源で今回初発売されるカステルヌオーボ=テデスコ
の作品も収録されています。





<OPUS ARTE DVD>
OA0947D(3枚組) \6150
ワーグナー(1813-1883):
「ワルキューレ」-楽劇「ニーベルングの指環」第一夜(独語歌詞)
エクストラ・フィーチャー[キャスト・ギャラリー/オペラ概要/プレゼンタ
ーのジーマン、作曲家ヴァヘマンズ、ピアニストのミキシュによる「ワルキュ
ーレ」紹介] 
(ライヴ収録:1999年、オランダ、アムステルダム音楽劇場)
歌・演奏/ジョン・キース、ナディーヌ・セクンデ、ヨーン・ブレッヘラー、
ジャニーヌ・アルトマイアー、クルト・リドル、ラインヒルト・ルンケル、
ハルトムート・ヘンヒェン(指揮)オランダ・フィルハーモニー管弦楽団、
衣装:石岡瑛子 ピエール・アウディ(演出)、他
NTSC方式/画像構成比:16:9Anamorphic/音声方式:DTSサラウンド、LPCM
ステレオ/260分(オペラ231分、エクストラ29分)/英・仏・独・西・伊・
蘭・日本語字幕付き/片面一層ディスク(DVD5)&片面二層ディスク(DVD9)
1999年にスタートした、オランダにおける「リング」サイクルの一夜を収録。
ゲームを思わせる現代的なステージ・デザインと石岡瑛子による衣装の素晴ら
しさは前作同様であり、ハルトムート・ヘンヒェンの豪快な音楽づくりもワー
グナーの魅力を引き立たせています。
発売延期になっております「ラインの黄金」(OA0946D)は、5月下旬の発売
開始が決定しました。今しばらくお待ちください。

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06-03 No.21

2006年03月29日 16時34分55秒 | Weblog
★当店HPに下記の4レーベルの総合リストを、PDFファイルでアップしま
した。廃盤・製造中止商品も含まれますので、ご検討の参考程度にご利用
下さい。(不定期ですが他のレーベルもアップする予定です)

CAPRICCIO、CHANDOS、CHANNEL CLASSICS、Hyperion

==================================

<ATMA>
ACD2 2324 \1650
ワイル:
「マリー・ギャラント」-私は船を待っている
「三文オペラ」-海賊ジェニー,
「マハゴニー」-アラバマ・ソング
「ハッピー・エンド」-スラバヤ・ジョニー,水夫のタンゴ
ユーカリ,ナンナの歌,あなたを愛してない,
交響曲第2番
ディアーヌ・デュフレーヌ(歌)
ヤニク・ネゼ=セガン(指)モントリオール・メトロポリタン管弦楽団
前半はワイルのナンバーを8曲。歌うは、モントリオールが誇るフレンチ・
ポップス、シャンソンのシンガー、ディアーヌ・デュフレーヌ。1944年生ま
れで、1970-80年代にハジケた歌とステージで大人気だった歌手です。さすが
の見事な表現力。英語のアラバマ・ソング以外は全てフランス語で、バック
がフル・オーケストラということもあって、生々しくかつ高級感も大です。
後半は1933年作の交響曲、一転してシリアスな作品です。2000年以来、もう
すぐ6年のコンビとなるネゼ=セガンとOMGMの良好な関係が滲む好演です。

ACD2 2353 \1650
デ・パブロ:作品集
パライソと死の舞踊
第二注解
眠る理性
ロレーヌ・ヴェランクール(指)ヌーヴェル・アンサンブル・モデルヌ
現代スペインの作曲家、ルイス デ パブロ(1930-)の作品を収録。「パライソ
と死の舞踊」が1991-1992年、「第二注解」が1993年、「眠る理性」が2003年
の作品。

ACD2 2295 \1650
ロラン:
フェスティヴァル Op.27
寓話 Op.9
フルートとピアノのためのソナタ Op.29
動物小話集 Op.22
フルート、ヴィオラ、ピアノのための三重奏曲 Op.17
アン・ロバート(Vn) 、アガト・マーテル(S)
ミシェル・ブラヴァンス(Fl)
ヴェロニク・ポトヴァン(Va) マルク・ブルドー(P)
ラシェル・ロランは、1961年生まれのカナダのオルガニスト、作曲家。「フェ
スティヴァル」は、モントリオールなどカナダにまつわる6つのフェスティ
ヴァルを題材にしたもの。「寓話」は、フランスの詩人、ジャン・ド・ラ・
フォンテーヌの、「動物小話集」はギヨーム・アポリネールの作品からイン
スピレーションを受けたもの。

ACD2 2323 \1650
コンクール・モリナーリ 2003年,2004年
優勝 タジュディン:メディアシ・ウキラン
第2位 チョ:四重奏曲第2番
第3位 ポルフィリアディス:ドロメナ
名誉賞 ロデス:イグノタリアス
モリナーリ四重奏団
第2回モリナーリ四重奏団国際作曲コンペティションの上位作を収録。優勝し
たタズル・イザン・タジュディンは1969年マレーシア生まれ。これに先立ち、
2002年度の武満徹作曲賞において「テヌナン II」という作品で第1位を得て、
湯浅譲二氏から「大変可能性をもったアジアの人」と絶賛されています。

ACD2 2363 \1650
デュフレーヌ:ナウバ
マザー:クラリネットと弦楽のための五重奏曲
プッスール:ナチュラル
ゴヌヴィユ:虹の島
ラポルト:第一素材で
ロネッダ・アンサンブル,ほか 、ジャン=ピエール・プヴィオン(Cl),
テルス四重奏団 フランシス・オルヴァル(Hr) 
ヨランド・パラン(S) ユテルプ四重奏団
モントリオール音楽院と、リエージュ音楽院の交流から作品と演奏。ポーラ
・デュフレーヌとアンリ・プッスールがベルギーの、ブルース・マザーとミ
シャル・ゴヌヴィユ、ジャン=フランソワ・ラポルトがケベックの作曲家。

ACD2 2375 2枚組 \3300
“フォーラム2004”-第7回国際若者作曲家会議
アダメク:曲がりくねった言葉
カルヴァルホ:位相幾何学的弱点
ユン:非の打ち所のない振動
ジョンソン:凍った光
ビロドー:一撃で
ハーパマキ:フレッシュ
トレス:協奏二重奏曲
ロレーヌ・ヴェランクール(指)ヌーヴェル・アンサンブル・モデルネ
“フォーラム”は、ヌーヴェル・アンサンブル・モデルネ、モントリオール
大学音楽部、カナダ放送協会による現代音楽イヴェント。その2004年の作品
から7曲を収録。オンドレイ・アダメクはチェコ、ギリェルミ・カルバルホは
ブラジル、デュ・ユンは中国、ディレク・ジョンソンは合衆国、ジュリアン
・ビドローはカナダ、サムポ・ハーパマキはフィンランド、ロラン・トレス
はフランス野出身。いずれも1970年代後半の生まれの若者たち。

ACD2 2361 \1650
“恍惚の輪”
賛辞
対話
雄鹿のように…
祈祷
ラ・スコラ・サン=グレゴワール
アレプ・オリエンタル・オーケストラ
これはやや民族音楽系。シリアのオーケストラによる音楽と、ケベックのグレ
ゴリ聖歌の団体がコラボレーション。不思議な融合を見せています。





<PREISER>
KDC 5009 \2250
ニコライ:「流刑者の帰国」-聖なる炎
ベッリーニ:「海賊」-その汚れない微笑と
ベッリーニ:「夢遊病の女」-取っておくれ、君に贈るこの指環
ベッリーニ:「夢遊病の女」-おお花よ、お前がこんなに早くしおれて
ヴェルディ:「トラヴィアータ」-さようなら過ぎ去った日よ
カタラーニ:「鎌」-愛…愛
マスカーニ:
「友人フリッツ」-スゼル、おはよう…すべてが沈黙しているけれど
プッチーニ:「ジャンニ・スキッキ」-わたしのお父さん
からのアリア,場面
中嶋彰子(S)
ダリオ・シュムンク(T),アントーニア・ライナース(Ms)
ニルス・ムース(指)スロヴァキア放送交響楽団
録音:2005年8月
ウィーンで大ブレイクして「世界のアキコ」になったソプラノ歌手、中嶋彰
子の初のアリア集です。中嶋は釧路の出身、15才でシドニーに渡り音楽教育
を受け、1992年から活動をヨーロッパに移し、ことに1999年 からウィーン・
フォルクスオーパーの専属歌手になって爆発的人気を得ました。日本では
2003年の「フィガロの結婚」、2005年と2006年の「コジ・ファン・トゥッテ」
といずれも極めて高い評価を得ています。中嶋は、一方で黒髪のようなしっ
とりとした艶のある美感の声を持ちつつ、同時に日本人ではなかなか踏み込
めない強い感情表現の意欲をも備えており、ことに19世紀のロマン派の情熱
的なヒロインに見事な適正を見せます。このCDに収められた歌はいずれも中
嶋の美感を遺憾なく発揮した名唱ばかり。ことにベッリーニの「海賊」は、
幾多の大プリマドンナの歌にも引けを取らぬ素晴らしいものです。なお、ニ
コライの「流刑者の帰国」のレオノーレのアリアは世界初録音。共演のテノ
ール、ダリオ・シュムンクはブエノス・アイレス出身。1999年にフランコ・
コレッリ国際声楽コンコルソで優勝。滴るような美声の持ち主で、現在ウィ
ーンやヴェネツィアなどを中心に大躍進しています。カタラーニの「鎌」とい
う珍しい作品が、二人の手によって極めて感動的な音楽になっています。中
嶋が既に大歌手への扉を開けて足を踏み入れていることが嫌というほど分か
る、素晴らしいアリア集です。




<SUPRAPHON>
=ターリヒ・エディション3タイトル=
SU 3826 \1350
スメタナ:連作交響詩「わが祖国」
ヴァーツラフ・ターリヒ(指)チェコ・フィルハーモニックO.
録音:1954年6月10-12日、21日、7月2-3日
プラハ、ルドルフィヌム
1954年「プラハの春音楽祭」のテーマはチェコ音楽年(スメタナ生誕130周年
の年でもありました)。5月12日に行われたターリヒ&チェコ・フィルによる
「わが祖国」のコンサートでは未曾有の熱狂に会場が包まれました。これを
受けての当録音は、1929、40年につぐ、ターリヒにとって3度目にして最後の
「わが祖国」にあたるものです。1919年10月27日。チェコスロヴァキア共和
国建国記念の晩に初めて指揮して以来、ターリヒとは分かち難い結びつきを
持つ作品です。

SU 3827 \1350
ドヴォルザーク:交響詩集
「水の精」Op.107(B 195)
「真昼の魔女」Op.108(B 196) 
「金の紡ぎ車」Op.109(B 197) 
「野ばと」Op.110(B 198)
ヴァーツラフ・ターリヒ(指)チェコ・フィルハーモニックO.
録音:1949年7月14日プラハ、ドモヴィナ・スタジオ 
1951年4月4日、1951年3月20日、1951年4月2-3日プラハ、ルドルフィヌム
1922-23年のシーズンに4作まとめて「チェコの交響詩シリーズ」として、タ
ーリヒが取り上げたドヴォルザークの交響詩集。「野ばと」を除く曲目は54
年プラハの春での実況も残されていますが、ターリヒの生気あふれる音楽を
伝えるものとして当録音もたいへん貴重です。

SU 3828 \1350
ワーグナー:「トリスタンとイゾルデ」前奏曲と愛の死
チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調Op.74「悲愴」
ヴァーツラフ・ターリヒ(指)
プラハ放送SO. チェコ・フィルハーモニックO.
録音:1953年4月9-11日プラハ放送スタジオ 
1953年7月8-11日プラハ、ルドルフィヌム
ショスタコーヴィチやムラヴィンスキーとも親交のあったターリヒ。彼は生
涯数度にわたり、ロシア・コンサート・ツアーを行っています。1933年の2月
と3月にかけて行ったツアーでも当アルバムとこちらと同じプログラムを演奏
しています。ロシア音楽も、チェコと並んでターリヒにとって重要なレパー
トリー。



<CASCAVELLE>
=ラジオ・スイス・ロマンド=
RSR 6193 \2080
「1953年モントルー9月音楽祭ライヴ」
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.35
ストラヴィンスキー:バレエ「火の鳥」組曲
ナタン・ミルシテイン(Vn)
アンドレ・クリュイタンス(指)ケルン・ギュルツェニヒO.
録音:1953年9月7日モントルー、パビリオン
(スイス・ロマンド放送によるライヴ収録)
このようなライヴ音源が残されていたとは!チャイコフスキーが白熱の演奏。
特に第1楽章。ほかの40年、59年&72年とあるすべてのスタジオ盤が作り物め
いて聞こえるほど圧倒的。ちょっとあり得ない、ものすごいヴァイオリンが
聴けます。クリュイタンスの指揮もまたテンポが自在で生き物のよう。一歩
も譲らぬきわめてスリリングなやりとりのため、第1楽章が終わるやいなや
会場から拍手が沸き起こるほど。クリュイタンスによる珍しいストラヴィン
スキーでは、鋭い響きにオケも一変。バレエ音楽における語り口のうまさは
さすがというほかありません。ミルシテイン、クリュイタンスそしてギュル
ツェニヒ管。このような異色の顔合わせが実現し得たのは音楽祭というイベ
ントならではといえるでしょう。ライヴの熱さと躍動感がビシビシと伝わっ
てくる一枚です。

RSR 6187 \2080
オネゲル:
組曲「スイスの祭りの日」
ラジオ・パノラミック
バレエ音楽「雅歌」
ブリギッテ・バレイズ(Ms)クリストフ・アインホルン(T)
マルコス・フィンク(Bs-Br)
ジャック・チャムケルテン(オンド・マルトノ)
ローザンヌ・プロ・アルテCho.
ギヨーム・トゥルニエール(指)スイス・ロマンドO.
録音:2005年8月27-30日ジュネーヴ、ヴィクトリア・ホール
オネゲルに関心のある方には、これは見逃せないアルバムが登場します。7曲
からなる組曲「スイスの祭りの日」は、機能美ともいうべき運動性あふれる内
容がまぎれもなくオネゲルその人を感じさせます。1945年ヴィンテルトゥール
で作曲。1935年ジュネーヴで作曲の「ラジオ・パノラミック」は文字通り、
ジュネーヴ放送10周年を記念してラジオ放送用に書かれたもの。全2幕からな
るバレエ音楽「雅歌」は、1938年にパリのオペラ座で初演されています。指
揮のトゥルニエールをはじめ、作品の魅力を伝える優れた演奏です。

RSR 6172 \2080
フランク・マルタン:小協奏交響曲
同:弦楽オーケストラのための練習曲集
R.シュトラウス:メタモルフォーゼン
[ボーナス・トラック]パウル・ザッハー、R.シュトラウスについて語る
グザヴィエ・ド・メストレ(Hrp)ジョリ・ヴィニクール(Cem)
デーネシュ・ヴァーリョン(P)
アルミン・ジョルダン(指)ローザンヌ室内O.
録音:2002年9月7-10日ローザンヌ、サル・メトロポル
1995年2月16日スイス・ロマンド放送アーカイヴ
パウル・ザッハーはバルトーク、ヒンデミット、オネゲルなどさまざまな作
曲家に作品を委嘱したことで知られるスイスの名指揮者。ハープ、チェンバ
ロ、ピアノと2群の弦楽オケという編成による小協奏交響曲は、そのザッハー
の委嘱作で代表作。序曲と4つの練習曲からなる練習曲集も、ザッハーの要請
で作曲されたもの。ここには初演者ザッハーに献呈されたシュトラウスを含
め、すべて「20世紀音楽のパトロン」ゆかりの作品が収められています。

RSR 6169 \2080
ノルベール・モレ:
トランペット協奏曲
組曲「時の印象」-2つの弦楽オケのための
ホルン協奏曲
ジェフリー・シーガル(Trp)オッコ・カム(指)ローザンヌ室内O.
へスス・ロペス=コボス(指)ローザンヌ室内O.
ブルーノ・シュナイダー(Hrn)
へスス・ロペス=コボス(指)ローザンヌ室内O.
録音:2001年3月9&10日、1998年10月17日&1999年2月24日、
1998年10月14&16日以上すべてスイス・ロマンド放送収録
モレ(1921-98)はパリでメシアンとレイボヴィッツに、さらにウィーンでオ
ネゲル、フルトヴェングラー、クラウスに師事したスイスの作曲家。

RSR 6177 \2080
「ローザンヌ室内管弦楽団ライヴ名演集2003-2004」
バッハ:ブランデンブルク協奏曲第3番
ハインツ・ホリガー:歌曲集「朝の星」
J.シュトラウス2世:皇帝円舞曲Op.437
フリードリヒ・グルダ:チェロ協奏曲より第2、第3楽章
シューマン:交響曲第3番変ホ長調「ライン」より第3-5楽章
トン・コープマン(Cem.&指)
ハインツ・ホリガー(指)
ローレンス・フォスター(指)
ブルーノ・ワインマイスター(Vc)オッコ・カム(指)
クリスチャン・ツァハリアス(指)ローザンヌ室内O.
録音:2004年1月27日、2003年10月28日、2003年11月25日
2004年1月13日ローザンヌ、サル・メトロポル
2004年3月25日ヴィクトリア・ホール
1940年創設、スイスの名門ローザンヌ室内管の近況を伝えるライヴ録音集。





<Soli Deo Gloria>
SDG 121 2枚組 \3380
J.S.バッハ:カンタータ集VOL.26-聖霊降臨節のためのカンタータ集-
カンタータ第34番「おお永遠の火、おお愛の源よ」BWV 34
カンタータ第59&74番「人もしわれを愛せば、わが言を守らん」BWV 59&74
(全8曲から成り、第1部前半4曲がBWV59、第2部後半4曲がBWV74)
カンタータ第68番「げに神はかくまで世を愛して」BWV 68
カンタータ第172番「歌よ、響け」BWV 172
カンタータ第173番「高く挙げられし血肉よ」BWV 173
カンタータ第174番「われいと高き者を心を尽して愛しまつる」BWV 174
リサ・ラーション(S)、ナタリー・シュトゥッツマン(A)、
デレク・リー・レイギン(C-T)、クリストフ・ゲンツ(T)、
パナヨティス・イコノム(B)
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ、
モンテヴェルディ合唱団
教会暦でもっとも重要な祝日のひとつ、聖霊降臨節のためのカンタータ集で
す。聖霊降臨節は、キリストの昇天の10日後、使徒たちに聖霊がくだり、皆
が様々な言語で話すようになり、キリストの教えが本格的に世に広まるよう
になったものです。バッハのカンタータ中唯一、ソプラノとバスの二重唱で
幕を開ける第59番、華やかな合唱の第172番、ヴァラエティに富んだ内容です。
ガーディナー自身の、バッハやキリストに対する思いが色濃く反映されてい
る、パッションに満ちた演奏です。





<ARTS>
●ARCHIVESシリーズ
43012 \1480
モーツァルト:ソプラノのための器楽コンチェルタントを伴うアリア集
(誠実な心、私の愛するイエス、聖なる神に従い(2曲)、イエスの甘き思い
出、めでたし元后、私の救いの神よ、創り主である神よ、希望は杖の役目)
ヘレン・ドナート(ソプラノ)
クラウス・ドナート(指揮)スーク室内管弦楽団
ディーター・クレッカー(Cl)、
ヨゼフ・スーク(Vn)
カール=オットー・ハルトマン(Fg)
録音:1987年6月3-10日 プラハ、
DDD、62:24、24bit/96kHzリマスター
いずれも楽器のオブリガートがついた、ソプラノとのコンチェルタートのアリ
アである。モーツァルトの真作かどうかは分かっていないので、「伝モーツァ
ルト」とすべき作品であるが、だからといって価値のない作品というわけでは
ない。ことにここでは、ヘレン・ドナートのソプラノ、その夫君クラウス・ド
ナートの指揮、さらにクラリネットの名手ディーター・クレッカー(楽譜を収
拾したのは彼だという)、大ヴァイオリニスト、ヨゼフ・スークと、極めて優
れた演奏者が集まり、充実した演奏となっている。

43063 2枚組 \2960
モーツァルト:「イドメネオ」
ペーター・マーク(指揮)RAIローマ交響楽団,合唱団
アルド・ベルトッチ(T イドメネオ)
ゲオルク・イェルデン(T イダマンテ)
アグネス・ギーベル(S イリア)
イルムガルト・シュタードラー(S エレットラ)
チェーザレ・ポンセ・デ・レオン(Br アルバーチェ)
デイヴィッド・ウォード(Bs 大祭司)
録音:1965年10月8日ADD、STEREO、125:20
名指揮者ペーター・マークの貴重な音源がまた一つ陽の目を見た。1965年ロー
マでのモーツァルト「イドメネオ」、放送用の演奏会形式のライヴ録音である。
マークのモーツァルトは高い評価を得ていたが、オペラの録音が極めて少なく、
この「イドメネオ」は、ARTSから先に発売された「コジ・ファン・トゥッテ」
(43035)と共に歓迎されるものだろう。1960年代のマークならではの、清潔
でキビキビした音楽作りは、今聞いても古びた印象がない。改めてマークの素
晴らしさを思い知らされる録音である。

●ブルー・ライン24bit/96kHzシリーズ
47711 \1480
「私の甘いため息-バロックのアリア集」
モンテヴェルディ:
私の甘いため息,美しいお嬢さん,東方に夜明けが来る時,
主よ、あなたに感謝します
フレスコバルディ:黄金の舟の中で,ああ我が心
ダウランド:
暗闇に住まわせておくれ,さあもういちど、愛が呼んでいる,もし私の嘆きで,
流れよ水晶の涙
ディンディア:
素直に人々は言う,彼らは私の涙に泣いた,
あなたにはたくさん言いたいことがある
カッチーニ:麗しのアマリッリ
ほかジョーンズ、ヘンデルのアリア(全18曲)
ウィリアム・マッテウッツィ(テノール)
ハンス・ルートヴィヒ・ヒルシュ(指揮)
ミュンヘン・バロックゾリステン
録音:1991年10月DDD、
ウィリアム・マッテウッツィは1980年代から90年代にかけて、主としてロッシ
ーニに不可欠な高音テノールとして活躍した。同時に彼のふわりとしたテノー
ルは、バロック音楽にも高い適正を持っている。これは1991年、彼の全盛期に
録音されたもの。ヒルシュの率いる小編成の時代楽器アンサンブルに乗って、
マッテウッツィならではの力の抜けきった声が美しく響き渡っている。




<STUDIO M- RECORDSレーベル(日本)>
STUDIO M-RECORDSはフルート奏者、水越典子氏が主宰し彼女の演奏を紹介す
るために設立された新しいレーベルです。カール・ライスターやゴールウェ
イらの録音を手がけたこともある名ディレクター、テイエ・ファン・ギース
ト氏によるみずみずしい録音もぜひお聴き頂きたいところ。フィンランド、
デンマーク、アメリカ、イタリア・・・そして日本と世界中から選ばれた隠
れたフルートの名曲をお届けします。
心洗われるフルートの旋律の花束をお楽しみ下さい。

MOCD15805 \1900
河合隼雄氏(文化庁長官)推薦!
フルートのこだま/詩の旅人~水越典子
メラルティン:子守歌 作品44-4、
ニールセン:霧が晴れてきた作品41、
ヴォーン・ウィリアムズ:舞踏組曲(即興曲、ユーモレスク、ガボット、
パスピエ)、
バーバー:カンツォーネ、
ドニゼッティ:ソナタ ハ長調
TH.ベーム:エレジー 作品47、
チャイコフスキー:6月、バルトーク:村の夕暮れ、
P.O.フェルー:3つの小品(フルート独奏)、
賀緑汀(李煥之 編曲):牧童短笛、
平尾貴四男:ソナチネ
水越典子(Fl)
岡原慎也(Pf)
録音:2005年8月14-16日
大阪石原ホール
ディレクター:テイエ・ファン・ギースト
水越典子プロフィール:大阪生まれ。12才より川口勝治郎氏のもとでフルー
トを学び始める。京都市立芸術大学音楽学部で白石孝子、伊藤公一、植村泰
一の諸氏に師事。後にオーレル・ニコレ、ハンス・ペーター・シュミッツ、
ポール・マイゼンのもとでも研鑽を積む。

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06-03 No.20-1

2006年03月28日 13時53分06秒 | Weblog
<OEHMS CLASSICS>
OC546 \1450
チェロと管弦楽のための【オペラ・ヴォイス】
ヴェルディ/歌劇「群盗」前奏曲、 ウェーバー/「グラン・ポプリ」Op.20、
R・シュトラウス/「ロマンス」AV.75、ロッシーニ/「【老年のいたずら】よ
り【涙】による変奏曲」、ヨハン・シュトラウス2世/「ロマンス第1&2番」
「ロマンス:Dolci Pianti」、ダニエル.F.E.オーベール/「ロンド」
ラモン・ヤッフェ(Vc)
ダニエル・ライスキン(指揮)
イエナ・フィルハーモニー管弦楽団
チェロのための作品は、ヴィヴァルディやボッケリーニが多数の作品を作曲
しましたが、チェロを声のように”歌う”形式はJ・ハイドンの交響曲やM・
ハイドンの作品の中に、レチタティーヴォとしてよく現れます。その後、
ウェーバー、ロッシーニ(ウィリアム・テル序曲は有名)やヴェルディ、
チャイコフスキーなど様々作曲家の作品には、チェロを舞台中央に配置する
ように指定した独奏チェロを伴う管弦楽やオペラ作品が、数多く作曲されま
した。チェロの魅力は「男声のナイトのような柔らかさ」のように演奏する
こととも言われ、偉大なる歌手シャリアピンは、良くチェロを聴き、チェロ
のように歌ったそうです。まさに19-20 世紀はチェロにとっての最盛期でし
た。ここに収録されたチェロ作品には、まさにオペラと同一の発声法の本質
を見出すことができます。カンタービレ、レチタティーヴォ、モノローグな
ど、オペラ場面と同様に、チェロとオーケストラとの自然な対話が、短い作
品の中に集約されているのです。
ラモン・ヤッフェはリーガ生まれで、父親にチェロを学び、その後シャフラ
ンに学んだ。チェロ独奏者としてヨーロッパ名門オーケストラと共演するだ
けでなく、室内楽演奏をブロンフマン、B・シュミット、N・スナイダー、ム
ストネン等と組んで好評を得ている。現在チロル室内楽フェスティバル芸術
監督、ドレスデン・ウェーバー音楽院の教授を務めている。
【 録音:2005年7 月18-20 日 イエナ・フォルクスハウス】

OC547 \1450
「南米ギター作品集」
カチョ・チラオ/「Milonga de Don Taco」、アグスティン・バリオス・マン
ゴレ/「カテドラル」「マヒーヘ」、アストール・ピアソラ/「5つの小品」
「バチン酒場の少年(藤井敬吾:編)」、ヘンティル・モンターニャ/「組曲第4
番」、カルロス・グアスタビーノ/「ギターのためのソナタ」、マトス・ロドリ
ゲス/「ラ・クンパルシータ」
エドゥアルト ・フェルナンデス(g)
今回のフェルナンデスのアルバムは、彼が最も得意としている南米近現代作
曲家の作品。そしてギターの性能と魅力がが最も発揮できる作品が選ばれま
した。フェルナンデスは「古典ギターの基礎はスペインだが、現代における
ギター作品の文化は南米が中心となり、南米ポピュラー音楽の全ては民族音
楽と融合したヴィラ=ロボスから始まった。」といっています。ギターの鄙
びた音色と、うきうきした心を沸きたてるような南米特有な作品。諭されて
いるような気分になります。1曲1曲が短く親しみ易いので、聴き易い1枚。
アルバム全体として味わえる、大変豊かな内容を持つアルバムです。これら
の現代作品を聴きながら南米探求の旅をしてみて、ギターの持つ歌心を聴き
とってみて下さい。
【エドゥアルト・フェルナンデス】
1952年 ウルグァイ、モンテビデオ生まれ。7歳でギターを始める。ラウル・
サンチェス、アベル・カルレバーロにギターを、エクトル・トサールに作曲
を、グィド・サントルソラに和声学その他を学ぶ。11歳の時に兄弟でデュオ
・リサイタルを開く。 1971年 ウルグアイ・ギターコンクール優勝、1972年
ブラジルに於けるポルト・アレグレ国際コンクール入賞、ソリストとして活
動を開始1975年パリ国際ギターコンクール第2位、セゴビア国際コンクール
優勝、1977年ニューヨーク・デビュー。1983年 ウィグモア・ホールにてロ
ンドン・デビュー 1984年 英デッカと長期専属契約2000年 アルテ・ノヴァ
-エームズ・クラシックスに移籍
【録音:2003年7月15-17日 タイエ・ファン・ギースト・トーンスタジオ、
クララ=ヴィーク・オーディトリウム】

OC564 \1450
三代モーツァルトの歌曲集
レオポルド・モーツァルト:
「低い境遇にある満足」「悠然たる落ち着き」「別れ」「ひそかなる愛」、
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト:
「歓喜に寄す」「鳥たちよ、お前たちは毎年」「寂しく暗い森で」「静けさは
ほほえみつつ」「戒め」「すみれ」「クローエに寄す」「夕べの想い」「別れの
歌」「夢に見る姿」「おお聖なる絆」、
フランツ・クサファー・モーツァルト:
「つれない美人たちに」「それはだめ」「忘れな草にとまる蝶」「月への嘆
き」「収穫の歌」「宵の明星に」「見つける」「思い出」「エマに」、
Julie von Baroni-Cavalcabo :「なぜに?」
コンラッド・ジャーノット(Br)
アレクサンダー・シュマルツ(p)
ヴォルフガングの父レオポルドは、宮廷楽長、理論家、音楽教師として有
名で(ヴァイオリン教則本は有名)、様々な作品を作曲してきたが、そのほ
とんどの作品は失われてしまった。そのため現代において彼の作品は頻繁に
過小評価されています。ここに収録された作品は、一時的にヴォルフガング
の作品とされていたものですが、間違うくらいに息子の最高の才能と同等ま
たはそれ以上に素晴らしい作品となっています。これらの曲は、ヴォルフガ
ングが知人友人たちのために家で演奏したようです。もちろんヴォルフガン
グの有名な作品らは、彼自身の人生の快楽、悲しみなどを率直に歌いあげ、
さらに短いながらまさにそれはオペラのような作品です。フランツは、コン
スタンツェの夢とモーツァルトの名声を伝えるためにフランツに託されるこ
ととなり、支援するため幼少の頃から最高の教育が受けられていました。
ピアノの先生としてノイコムやフンメル。作曲の先生として、フォーグラー
神父(マイアベーアやウェーバーの先生)やアルブレヒツベルガー(ベート
ーヴェンの先生)がついていました。フランツの作品は、彼がヴォルフガン
グの作品に関心があったにせよ、比較的この歌曲集は影響を受けていない作
品といわれていますが、その想像力は特にピアノ曲とこの歌曲に最も才能が
見出されます。1819年に始まった彼のコンサート・ツァーの後、ウィーンで
Julie von Baroni-Cavalcabo(1813-1887)が彼の生徒としてつき、彼女にピ
アノと作曲法を教えました。実際には、彼は女性作曲家に対しての偏見を持
っていたと言われていましたが、彼は彼女のことを好意的に思っていたよう
です。そのJulie von Baroni-Cavalcabo は、多くのすばらしい歌を作曲し
ましたが、その作品はほとんど残っていません。シューマンやメンデルスゾ
ーンも彼女の作品を好意的に思い、特にシューマンは実際に彼女に会い「フ
モレスケ」を彼女に捧げたそうです。
ここで歌うのは、マーラー、ラヴェルで深い解釈を聞かせてくれたバリトン、
コンラッド・ジャーノット。ジャーノットは1972 年イギリスに生まれ、そ
の後ドイツに移り、フィッシャー=ディースカウやH.リリンクに学ぶ。
1996年キャスリン・フェリア・アワードでDecca賞を受賞。さらにいくつか
のコンクールで優勝し、以来幅広い活動をしている。CDはすでに3枚リリー
ス。どれも一ひねりある選曲も話題になったものだが、今回の選曲もまた何
とも興味深く、モーツァルト3代の歌曲集となり、バーバラ・ボニー盤とま
た違った解釈で歌われるでしょう。今年2006年5月の「熱狂の日」で、「モ
ーツァルト/レクィエム」のソリストとして来日。
【録音:2005年12月20-22日 Worthsee 】

OC563 \1450
モーツァルト:ピアノ・ソナタ選集
ヘ長調K.280/ ヘ長調K.332/ ハ短調K.457/ ハ長調K.545/ ニ長調K.576
ミヒャエル・エンドレス(p)
今回のアルバムは、以前かた大好評を得ているソナタ全集【OC253】より
の抜粋盤で、ここに収録された5曲は、エンドレス自身が「モーツァルトの
ソナタの中でも、とりわけモーツァルトらしいもの」に拘って選んだものだ
という。例えばK.280。昔はピアノを学ぶ上で「少し腕が上がったら
トライする曲」とされていたもの。一見簡単そうに見える第1楽章・・・・
実はすごく難しい。ゆっくり弾けば何とかなりそうな第2楽章・・・・実は
すごく難しい。きらびやかなパッセージがかっこよすぎる第3楽章・・・
思う通りに指が動けばどんなに素晴らしいだろう。有名なK.545もそんな曲。
誰でも弾けそうなのに、実は奥深い。楽譜は単純なのに、ものすごく中身の
濃い音楽。それがもしかしたらモーツァルトの特質なのかも。もちろんエン
ドレスの演奏は、あらゆる点で申し分のないもの。
※発売済みの全集【OC253】からの選集となります。
【録音:1998年9-10月 ケルン・ビスマルク・ザール】


<ARTE NOVA>
82876825852 \650
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」
「合唱幻想曲」Op.80、カンタータ「静かな海と楽しい航海」Op.112
イェフィム・ブロンフマン(p)..
デイヴィッド・ジンマン(指揮)
チューリヒ・トーンハレ管弦楽団、
スイス室内合唱団

82876825872 \650
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1&2番
イェフィム・ブロンフマン(p)
デイヴィッド・ジンマン(指揮)
チューリヒ・トーンハレ管弦楽団、
ベートーヴェン録音シリーズの第2フェーズで、3&4番で絶妙なる演奏を聴
かせてくれたイェフィム・ブロンフマンによるピアノ協奏曲全曲録音の続編
で、【第1番&第2番のピアノ協奏曲】と【第5番「皇帝」のほかに、ピアノ・
ソロがフィーチャーされ合唱に第9交響曲の〈歓喜の歌〉を連想させる合唱
幻想曲等とを併録】盤の2枚が発売。既発売の三重協奏曲と併せてピアノ協
奏曲完全全集が完結!
ブロンフマンは、ジンマン&チューリヒ・トーンハレ管とは2002年のアメリ
カ・ツアーで共演しており,ブロンフマンにとっても満を持したレコーディ
ングといえる。彼は毎年のようにメジャー・オーケストラのソリストやリサ
イタルで来日をし,日本での評価も鰻上り。交響曲と同様にニュアンス豊か
な要素を加えて引き締まった清新溌剌な演奏をサポートで繰り広げ,ブロン
フマンの類まれなヴィルトゥオジティと豊かな音楽性により,現代の息吹を
感じさせる名演に仕上がっている。必聴の名盤の誕生!ヘンレ版使用。

82876825762 10枚組 \4550
モーツァルト:ピアノ協奏曲全集BOX
マティアス・キルシュネライト(p)
フランク・ベールマン(指揮) バンベルク交響楽団
3月発売で完結した、彼の独奏によるピアノ協奏曲全集。その全集BOX 化で、
特価でのご提供です。ピアノのすみずみまでを知り尽くした彼の音楽は、
”音と音の間の持つ意味”を大切にしている。もちろんCD でもその意図は、
はっきり聞き取ることができる。まるで声を出して歌うかのような演奏、特
にドラマティックに盛り上げる部分での様子は印象的で、それは外面的な効
果を狙うよりも、作品の構造を丁寧に描いていった結果、素晴らしく充実し
た音楽が出来上がったのであろう。そして、ピアノとオーケストラの掛け合
い、弦や管楽器たちとの対話も絶品。モーツァルトを聴く喜びがひしひしと
伝わってくるはずだ。彼の美音が心行くまで堪能できるだろう。
キルシュネライトは1962年、ドイツのドルトムンド/ヴェストファーレンに
生まれ、アラウ、マイセンベルグ、ゲルバー、ペライアらに師事する。87年
ボン、ドイツ音楽コンクール優勝、ゲザ・アンダ国際コンクール入賞。その
後世界各国のフェスティバルなどにレギュラー出演している。また、室内楽
でも非凡な才能を発揮しており、テツラフ等とのデュオやトリオの演奏を幅
広く行っている。これまでにバッハ、ベートーヴェン、ブラームス、ブゾー
ニ、メンデルスゾーン、シューマンなどのCDを発売。97年以来、ロストック
音楽大学のピアノ科教授を務めている。日本でも毎年、彼による マスター
クラス&コンサートが開催されるが、その熱のこもったマスタークラスは大
変好評で、 昨年もすばらしく熱い演奏を聴かしてくれました。 また、今年
も11月に来日し、山形交響楽団との共演も決定。


<RCA RED SEAL>
「ドイツ現代音楽集 BOX 12」
毎回発売ごとに、レコード芸術海外盤視聴記で取り上げられる、ドイツ現代
音楽集の12箱目の発売です。
74321736622 5枚組 \5750
Musik in Deutschland 1950-2000 BOX Vol. 12:
※詳しい内容はメールでグッディーズまでご請求下さい。





<ISODAレーベル(日本)>
IE-2010 \2500
辻井淳「ファウスト・ファンタジー」
ドヴォルザーク:4つのロマンティックな小品Op.75
ブラームス:ハンガリー舞曲第2番
ポルディーニ:踊る人形
ヴィエニャフスキ :ファウスト幻想曲
ヴュータン:ロマンスOp.40-1
サラサーテ:サパテアード Op.23-2
サラサーテ:マラゲーニャ Op.21-1
クライスラー:フランクールのスタイルによるシチリアーノとリゴードン
クライスラー:ウィーン風小行進曲
ルクレール:サラバンドとタンブラン
ポンセ:エストレリータ
辻井 淳 (ヴァイオリン)
藤井 由美(ピアノ)
録音:データ:2005年8月滋賀県高島町ガリバーホール
プロデューサー&エンジニア:太田憲志
辻井淳の小品集最新作「ファウスト・ファンタジー」
オタケンレコードの太田憲志氏が自らミキシングコンソールに入りサウンド
メイキングした知る人ぞ知るヴァイオリニスト、辻井淳の渾身の一枚。CD
の両サイドに有名メロディーを配しセンターに10数分にも及ぶヴィエニァフ
スキの大作「ファウスト幻想曲」を持って来た選曲プログラムも魅力。濱田
滋郎氏の丁寧な曲目解説も読みごたえあり。
●辻井淳さんは、小品独自の美と価値を謳い上げるための選ばれた奏者に属
すると思う。 この新しいCDにしても、ひとつとして弾き流された曲、弾き飛
ばされたフレーズはなく、すべてが細心に磨き上げられたさまを心からうれ
しく味わうことができる。タイトルに選ばれたヴィエニャフスキのファウス
ト・ファンタジーは小品と呼ぶのがためらわれるほど、この種の幻想曲にし
ては力のこもった作品だが、そこでの演奏設計も、終始見事なものである。
これに関しては、ヴァイオリニストを、あるいは引き立て、あるいは先導し
て雰囲気を作っていくピアニストの音楽性も特筆しておきたい。
ともあれ、ヴァイオリン小品の世界は思いのほかに広く、かつ深い。その森
から、藤井由美さんの気配り豊かなサポートを得た辻井淳さんは、今後とも、
どのような花を、実を、たずさえてくるのだろうか。さしあたり、今、ここ
に差し出されたひと籠を心ゆくまで賞味したいと思う。 (濱田 滋郎)

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06-03 No.20-2

2006年03月28日 13時52分17秒 | Weblog
<NMC>
NMC D106 \1450
ジュディス・ウィア:オペラ「ブロンドのエックベルト氏」
シアン・エドワーズ指揮
イングリッシュ・ナショナル・オペラ管弦楽団&合唱団、
ニコラウス・フォルウェル(Bar)、アン=マリー・オーウェンズ(Ms)他
ジュディス・ウィア(1954-)はジョン・タヴナー、ロビン・ホロウェイらに
作曲を学んだ。特にシアター・ピースに深い関心を寄せており、この作品を
始めとしてオペラ作品に定評がある。朗唱を主体としたかなり穏健、保守的
な作風。COLLINSレーベルで1994年に出ていたものの再発売です。

NMC D107 \1980
「トリオ・フィボナッチ-インディペンデンス・カドリール」
ジェラルド・バリー:収容所のなかで
ジェームズ・クラーク:ピアノ・トリオ、エチュード、
インディペンデンス第一部、島、隔離
マイケル・フィニシー:静かな夜に、必要でもっと詳述された思考、
インディペンデンス・カドリール
トリオ・フィボナッチ【アンドレ・リスティック(Pf)、ジュリー=アンヌ・
デローム(Vn)、ガブリエル・プリム(Vc)】
2000年前後に書かれたイギリスの作曲家によるピアノ三重奏曲集。ジェラル
ド・バリーは1952年アイルランド出身でほぼ緩急緩の形式からなるセリエル
な佳曲。ジェームズ・クラークは1957年生まれ、ISCM WMD、ダルムシュタッ
ト、ガウデアムス音楽週間に入賞するなど、ヨーロッパの正統的前衛の系譜
につながる作曲家。今年還暦を迎えるマイケル・フィニシーも似た経歴の持
ち主だが、さすがベテランの風格、音列作法から調性を含むあらゆる語法を
駆使している。トリオ・フィボナッチは1997年に設立され、これまでにデュ
サパン、リーム、カーゲルなどヨーロッパの前衛作品を主に取り上げてきた。
日本の山本裕之の作品を取り上げたこともある。

NMC D109 \1450
ロバート・シンプソン:
交響曲第3番(1962)
クラリネット五重奏曲(1968)
ヤッシャ・ホーレンシュタイン指揮
ロンドン交響楽団
バーナード・ウォルトン(Cl)
エオリアン弦楽四重奏団
録音:1970年6月5日、1970年8月5日
シンプソンといえば20世紀イギリス最大の交響曲作家としてハイペリオン・
レーベルから全集シリーズが出ていた。ここでは名匠ヤッシャ・ホーレンシュ
タインがロンドン響で大作第3番を振っているのがうれしい。シンプソンの
作風は20世紀の前衛音楽運動とは一線を画した保守的なものであったが前衛
そのものが色褪せた今日、ショスタコーヴィチに継ぐシンフォニストとして
再評価されてもよいのではないか。事実、彼の作風は真摯な折衷主義といえ
るもので、前述のショスタコーヴィチのほか、バルトーク、バックスなどの
影響を強く受けた、現代のロマン主義と言えるドラマティックな音楽である。
ホーレンシュタイン・ファンはもちろん、これからシンプソンに親しみたい
方にもお薦め。
クラリネット五重奏曲は室内楽としては破格の規模(34分)を持つ作品で、交
響曲とは違ったシンプソンの内省的な側面を知ることが出来る20世紀の数少
ないクラリネット五重奏曲の秀作。

NMC D114 \1980
「シオンの栄誉ある一瞥/クリストファー・フォックス:合唱作品集」
クリストファー・フォックス:門を開けよ、シオンの栄誉ある一瞥、
ミズーリ・ハーモニー、アメリカン・コーラス(ウォルト・ホイットマン、
ソング、アメリカ、トランスクリプション)
ベンジャミン・ベイル(Org)
ジェームズ・ウィークス指揮
エグザウディ(EXAUDI,合唱)
アカペラおよびオルガン伴奏つきの混声合唱宗教作品集。現代のロマン主義
と呼べる敬虔な祈りの音楽。何パートにも分割された繊細な音の織物は調性
と無調、クラスターの間を浮遊する。ウォルト・ホイットマンの詩を含む連
作「アメリカン・コーラス」はフォックスの初期代表作で特に最終曲「トラ
ンスクリプション」は合唱によるオーケストラといったような多彩な音の綾
を作る。ひょっとしてリゲティの「永遠の光」に続く20世紀合唱音楽の傑作
の登場か?新しい作品を探している実力あるアマチュア合唱団はレパートリ
ー探しに一聴の価値あり。

NMC D118 \1980
南のラメント/スティーヴン・モンタギュー作品集
南のラメント、真夜中の太陽、千年紀の日没のためのコラール、頭がない騎
手(テープを伴う)、感謝祭の聖歌、ハロウィンのびっこの幽霊(テープを伴
う)、銀河の彼方、剣の舞、パラメル・ヴァ、俳句(ライヴ・エレクトロニク
スとテープを伴う)、かぼちゃの上に夜霜が降りる、おばあちゃんの屋根裏
部屋にある何か、バービカンのマース・Cのために、アイヴズの後に-4つの
習作
フィリップ・ミード(Pf)、
スティーヴン・モンタギュー(Pf、プリペアードPf、エレクトロニクス、指揮)
モニカ・アコスタ(声)
エリシアン四重奏団
ナンシー・ラファー(Fl、Piccolo)
ロンドン・スーザ・バンド
モンタギューのピアノ・ソロ、およびピアノを中心とした室内楽作品集。彼
の作風は一様に捕らえられない。アイヴズ(彼へのオマージュが書かれている
ように、その傾倒ぶりが伺える)、ストラヴィンスキー、ジャズの要素が渾然
一体となり、やがてクラスターの嵐となる。そんな中、時折ホヴァネス(!)
ばりの思わず赤面の抒情が垣間見える、といったヴァラエティに富んだ内容。

NMC D119 \1980
エドウィン・ロクスバラ(Edwin Roxburgh):
クラリネット協奏曲(1995)
土星(サターン)(1982)
リンダ・メリック(Cl)、
作曲者指揮
ロイヤル・ノーザン・カレッジ・オヴ・ミュージック交響楽団
ピーター・スターク指揮
ハートフォードシャイア・カントリー・ユース・オーケストラ
ロクスバラは1937年リヴァプール生まれ。王立音楽院でハーバート・ハウエ
ルズに学んだ後パリでナディア・ブーランジェに師事、さらにイタリアでダ
ラピッコラについたという経歴が物語るようにヨーロッパの正統的な様式を
土台にしながら新しい響きを付け加えてゆくという音楽を書く。クラリネッ
ト協奏曲はソロ・パートに超絶技巧を要する表現主義的な音楽。サターンは
作曲者が宇宙探査船ボイジャーが写した土星の写真にインスパイアされて作
曲した11の小品からなる、いわば現代版「惑星」でライヴ・エレクトロニク
スを伴って演奏される交響組曲。

NMC D122 2枚組 \3960
ジェラルド・バリー:オペラ「インテリジェンス・パーク」
CD1/第1幕、CD2/第2、3幕
ロバート・フーリハン指揮
アルメイダ・アンサンブル
ヴィンセント・ディーンの台本による、バロック・オペラを模したオペラ。
作風はバロック的な様式を現代風にデフォルメした感があり、ストラヴィン
スキーの新古典主義期の作品を想起させる。

NMC D123 2枚組 \3960
ブライアン・ファーニホー:オペラ「影の時」
台本/チャールズ・バーンスタイン
ユルイェン・ヘンペル指揮
ニコラス・ホッジス(Pf、スピーカー)
マッツ・シャイデッガー(Gtr)
シュトゥットガルト新ボーカル・ゾリステン、
Nieuw アンサンブル
ヨーロッパ前衛音楽の急先鋒ファーニホーのオペラ。1940年フランコ政権下
のスペインを舞台に哲学者ワルター・ベンヤミンの最期の時を題材にした思
想小説ならぬ思想オペラ。いつも楽譜が真っ黒になるほどの複雑なスコアを
書く作曲者がその音楽語法、思想の全てを注ぎ込んだ凝りに凝った問題作。
ラッヘンマンの「マッチ売りの少女」とならぶ現代オペラの金字塔。





<WALHALL>
WLCD0159 2枚組 \1800
ヴェルディ:オテロ(ドイツ語)
ハンス・ホップ、アンネリース・クッパー、フェルデナント・フランツ
ヴァルデマール・クメント、カール・オステルターク
オイゲン・ヨッフム指揮
バイエルン祝祭歌劇場管弦楽団&合唱団 1955年
とても良い音源で、聴きやすいです。放送用音源かと思われます。
スタジオ録音。

WLCD0160 2枚組 \1800
レハール:オペレッタ「この世は美しい」
ルドルフ・ショック、アニー・シュレム、ヴィリー・ホフマン
ヴェルナー・シュミット=ベルケ指揮
ミュンヘン放送管弦楽団&合唱団 1954年
とても良い音源で、聴きやすいです。放送用音源かと思われます。
スタジオ録音。

WLCD0165 2枚組 \1800
ヴェルディ:仮面舞踏会(ドイツ語)
ビルギット・ニルソン、セバスティアン・ファイエルジンガー
ヨゼフ・メッテルニヒ、エリカ・ケート
アルベルト・エレーデ指揮
バイエルン放送交響楽団&合唱団 1955年
とても良い音質で、聴きやすいです。放送用音源かと思われます。
スタジオ録音。

WLCD0166 2枚組 \1800
モーツァルト:イドメネオ
コンスタンティーノ・エゴ、デイヴィッド・ロイド、
エリナー・スティーバー
ジョネル・ペルレア指揮
アテネ市交響楽団 1955年
所々に傷のある音源ですが非常にクリアな音質です。

WLCD0167 2枚組 \1800
モーツァルト:フィガロの結婚
ローランド・パネライ、リタ・シュトライヒ、ハインツ・レーフス
テレサ・シュティヒ=ランダル、
ハンス・ロスバウド指揮
パリ音楽院管弦楽団&パリ声楽アンサンブル 1955年
以前EMIから発売あり。年代の古さを感じさる音です。

WLCD0168 2枚組 \1800
モーツァルト:ドン・ジョバンニ
ハインツ・レーフス、マルチェッロ・コルティス、レオニー・リザネク
カルラ・マルティニス、レオポルド・シモノー
ハンス・ロスバウド指揮
パリ音楽院管弦楽団&パリ声楽アンサンブル 1952年
残念ながら音は良くありません。





<CARUS>
83.354 \1850
ミヒャエル・ハイドン:ドイツ・ミサ 他 
世界発録音を含む
ミヒャエル・ハイドン:ドイツ・ミサ
(ここに皇帝閣下は横たわり:聖レオポルトのミサ)
他 世界初録音を含むミヒャエル・ハイドンの教会合唱曲集 11曲
レオポルド・モーツァルト:ミサ・ブレヴィス ハ長調KV115 世界初録音
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト:教会合唱曲集 6曲
ヨハネス・プリンツ指揮ウィーン室内合唱団
とても珍しいヨーゼフ・ハイドンの弟であるミヒャエル・ハイドン(1737-1806)
のドイツ・ミサを中心にヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの父
(1719-87)レオポルドの世界発録音「ミサ・ブレヴィス」とモーツァルトの教
会合唱曲を集めた興味深いアルバムです。
CARUS社としてはモーツァルト生誕250周年を記念したアルバムとして位置づ
けています。

83.185 2枚組 \2650
エアハルト・カルコシュカ(1923-)作品集
エアハルト・カルコシュカ:コンポジション・ポートレート1
※エアハルト・カルコシュカ
現代音楽の記譜法で有名な音楽学者であり作曲家です。特に日本では、作曲
家入野義郎が訳した「現代音楽の記譜」という著書で有名です。
解説書では曲の詳しい解説がドイツ語と英語で表記されておりコピーされて
いる楽譜の一部とともに学術的にも興味深いアルバムです。収録された電子
音楽からギター、フルート、オルガンの独奏、木管アンサンブルの様々な作
品は現代音楽ではありますが、所々で現れるストーリ性のあるメロディが特
徴的で、全体的に聴くに肩のこらないアルバムと成っています。





<ANDROMEDA>
ANDRCD9006 2枚組 \1150
モーツァルト:皇帝ティトの慈悲
ニコライ・ゲッタ、イーラ・マラニウク、ヒルデ・ツァデク、
オッフェルマンズ、ウォーレンシュタイン、グロッシェル
カイルベルト指揮
ケルン放送交響楽団&合唱団 1955年
音質良好です。スタジオ録音。 以前CETRAレーベルから発売あり。





<FORLANE>
FOR16852 \1800
リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調
ショパン:ピアノ・ソナタ第3番
エリック・ウィックストローム(Pf)
1972年スウェーデンに生まれ、タチアナ・ニコラーエワ、アンドラーシュ・
シフ、ヴィクトル・メルジャーノフ、タチアナ・シェバノワに学び数々の国際
コンクールにて優勝をする。現在北欧とフランスで活躍する若手ピアニスト
です。澄みきった音色で深い洞察力を感じさせるスケールの大きい演奏です。
新生フォルラーヌ社が手がけるこれからのアーティストを紹介する企画で日本
人ピアニスト岡崎順子のショパン・アルバム(FOR16856)に続きご紹介申し上げ
るアーティストです。
フランス・クリダ、エル=バシャ(Pf)を筆頭に地味ですが素晴らしいピアニス
トを多く手がける新生フォルラーヌ・レーベルにご期待ください。

■既発アイテムのご案内
FOR16856 \1800
ショパン:舟歌op.60、バラード第1番op.23、子守唄op.57
ポロネーズop.44、マズルカop.50-3、56-2、41-2
スケルツォ第3番op.39、夜想曲op.48-1、ワルツop.69-1、64-2
岡崎順子(Pf) 2005年録音

■エル=バシャ(Pf)既発アイテムのご案内
FOR16854 \1800
ラフマニノフ:前奏曲集
ラフマニノフ:前奏曲Op.3-2、10の前奏曲Op.23、13の前奏曲Op.32

FOR16522 \1800
ラヴェル:ピアノ協奏曲、左手の為のピアノ協奏曲
M.スーストロ指揮ペイ・ド・ラ・ロワールO

FOR16737 \1800
ラヴェル:ピアノ作品集 鏡、夜のガスパール、クープランの墓

FOR16833 \1800
ショパン:ピアノ協奏曲第1番、ポーランドの歌による幻想曲、
アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ
S.ザンデルリング指揮ブルターニュO

FOR16845 \1800
ショパン:ピアノ協奏曲第2番、演奏会用ロンド「クロコヴィアク」 
「ドン・ジョバンニ」の「お手をどうぞ」による変奏曲
S.ザンデルリング指揮ブルターニュO

FOR916700 9枚組 価格未定 お問い合わせ下さい
ベートーヴェン:ピアノソナタ全集 

FOR126817 12枚組 価格未定 お問い合わせ下さい
ショパン:ピアノ作品全集(作曲年代別)

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06-03 No.19-1

2006年03月28日 13時48分23秒 | Weblog
<EMI CLASSICS>
CDC-3574772 \2080
「バッハ・アンド・ビヨンド」
主よ、人の望みの喜びよ-カンタータBWV147より
イタリア協奏曲BWV971-第3楽章:プレスト
ビヨンド・バッハ(バッハのスタイルによるインプロヴィゼイション)
G線上のアリア-組曲第3番ニ長調BWV1068より
アリア-ゴルトベルク変奏曲BWV988より
ヴァイオリン協奏曲ホ長調BWV1042-第2楽章:アダージョ
前奏曲ハ長調-平均率クラフィーア曲BWV846より
羊は安らかに草をはみ-カンタータBWV208より
2声のインヴェンション第4番ハ短調BWV775
ブランデンブルク協奏曲第3番BWV1048-第3楽章:アレグロ
協奏曲ニ短調BWV974-第2楽章:アダージョ
トッカータニ短調BWV565
ガブリエラ・モンテーロ(ピアノ)
70年生まれのモンテーロのEMI録音第2作はバッハ作品をベースにしたイ
ンプロのアルバム。アルゲリッチが「後継者」と呼んで推薦する若手実力派ピ
アニストのモンテーロのありあまる才能がバッハ作品から新たな可能性を引き
出しました。

CDS-3580772 2枚組 1枚価格 \2080
ショスタコーヴィチ:交響曲第14番Op.135「死者の歌」*
交響曲第1番Op.10
*カリタ・マッティラ(ソプラノ)、トマス・クヴァシュトホフ(バス)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サイモン・ラトル指揮
(第14番/2005年9月16-19日、第1番/6月15-17日いずれも
ライヴ録音)
生誕100周年の2006年にラトルがやってくれました。「第14番」は歌
手二人と室内オケのための作品で、ブリテンにインスパイアされてブリテンに
捧げられています。ラトルはショスタコーヴィチの作風の特徴が色濃く表現さ
れた最重要作と評価し、世界的な評価を得ているマッティラとクヴァシュトホ
フを起用して完成させました。「第14番」から先立つこと45年前の192
5年に作曲された第1番との対比はショスタコーヴィチの変遷をたどる上でも
興味深い組み合わせといえます。

CDC-3596062 \2080
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調Op.23*
ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」
上原彩子(ピアノ)
*ロンドン交響楽団、ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス指揮
大絶賛を受けたチャイコフスキーのインターナショナル発売番

CDM-3615242 \1450
The da Vinci Coda…(仮)
曲目、演奏者未詳
様々な話題で注目をあびるダ・ヴィンチ・ブームに合わせてレオナルド・ダ・
ヴィンチにインスパイアされた音楽を集めたコンピレーション。

DVAW-3582329(DVD-Video) \2850
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲
サン=サーンス:チェロ協奏曲第1番
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(チェロ)
ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団
カルロ・マリア・ジュリーニ指揮
傑作、名演映像のDVD発売
ロストロ、ジュリーニの顔合わせによる決定盤映像の登場です。

CDM-3582452 \1450
クルト・ワイル・オン・ブロードウェイ
One Touch of Venus(1943)より 
Knickerbocker Holiday(1938)より
The Firebrand of Florenceより
Love Lifeより
Johnny Johnsonより
すべてオーケストレイション:クルト・ワイル
トーマス・ハンプソン(バリトン) 他
ロンドン・シンフォニエッタ、ジョン・マッグリン指揮

CDM-3582412 \1450
ナイト・アンド・デイ(コール・ポーター作品集)
Begin the Beguine
In the Still of the Night
I've Got You under My Skin
Night and Day 他 全18曲
トーマス・ハンプソン(バリトン) 他
ロンドン交響楽団、ジョン・マッグリン指揮

CDM-3583612 \1450
オペレッタ・アリア集
レハール:「パガニーニ」より; 「ロシアの皇太子」より
シュトルツ:ウィーンは夜がいちばん美しい 他2曲
J.シュトラウスII:「ヴェネツィアの一夜」より; 「ジプシー男爵」より
タウバー:「Der Singende Traum」より
ミレッカー:「乞食学生」より 2曲
ツェラー:「抗夫長」より
カールマン:「侯爵夫人マリツァ」より;「チャールダーシュ侯爵夫人」より
トーマス・ハンプソン(バリトン) 
ロンドン・ヴォイセズ、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
フランツ・ウェルザー=メスト指揮

CDM-3582432 \1450
ロッシーニ、マイアベーア歌曲集
マイアベーア:心の園; 恋人の歌の響きを聴くと; 
ばらよ、ゆりよ、鳩よ;
あなたと私; 人間ぎらい; シチリアの人びと; 瀕死の詩人 他全12曲
ロッシーニ:エレジー「死にゆく者の枕もとで」; 
居酒屋の小歌「ル・ラッザローネ」
赤ん坊の歌; ゴンドラでの小散歩; 
叱責-何も言わずにやつれはてるだろう;
アヴェ・マリア 他全7曲 
トーマス・ハンプソン(バリトン)
ジョフリー・パーソンズ(ピアノ)

CDM-3582392 \1450
トゥ・ザ・ソウル(ウォルト・ホイットマン詩 歌曲集)
ローレム、ブリッジ、スタンフォード、ヴォーン・ウィリアムズ、
ヒンデミット、ワイル、アイヴズ、ティルソン・トーマス、
バーンスタインなどの作曲歌曲22曲
トーマス・ハンプソン(バリトン) 他

CDM-3582482 \1450
ヴェルディ:初期オペラ・アリア集
「エルナーニ」より; 「二人のフォスカリ」より; 「海賊」より; 
「トロヴァトーレ」より; 「シチリア島の夕べの祈り」より; 
「群盗」より;  「スティッフェリオ」より; 
プロヴァンスの海と陸-「椿姫」; 「ジャンヌ・ダルク」より
「マクベス」より 全11曲
トーマス・ハンプソン(バリトン) 他
オーケストラ・オブ・ジ・エイジ・オブ・エンライトメント
リチャード・アームストロング指揮


●DEBUT SERIES
CDZ-3532322 \1000
ムソルグスキー:展覧会の絵
スクリャービン:ソナタ第2番嬰ト短調Op.19「幻想ソナタ」
プロコフィエフ:ソナタ第8番Op.84
ボリス・ギルトブルグ(ピアノ)
(2005年11月4-7日録音)
20歳代前半のロシア系イスラエル国籍のギルトブルグがマジカルでカラフル、
驚きに満ちそして真実なものと語るロシア作品でのデビュー盤です。

CDZ-3532342 \1000
シューマン:クライスレリアーナOp.16
ショパン:幻想曲Op.49
ブラームス:幻想曲集Op.116
エフゲニア・ルビノヴァ(ピアノ)
(2006年1月22-25日録音)
タシュケントの音楽一家に生まれ、2003年リーズ国際ピアノ・コンペで銀
メダルを獲得したルビノヴァは次代のマルタ・アルゲリッチと呼ばれています。


●GEMINI
CZS-3609472 2枚組 \1450
バルトーク:弦楽四重奏曲全集
第1番Op.7,Sz.40; 第2番Op.17,Sz.67; 第3番Sz.85; 第4番Sz.91
第5番Sz.102; 第6番Sz.114
アルバン・ベルク四重奏団
来日公演に合せてのGeminiシリーズでの発売です。


●EMI HISTORICAL SERIES
生誕250周年に合せてモーツァルトの名盤を5点発売、
すべてARTリマスターです。
CDZ-3532112 \1000
モーツァルト:ピアノ協奏曲集
ピアノ協奏曲第15番変ロ長調K.450
ピアノ協奏曲第23番イ長調K.488*
ピアノ協奏曲第24番ハ短調K.491*
ソロモン(ピアノ)
フィルハーモニア管弦楽団、アッカーマン指揮、*メンゲス指揮
(1953年、55年録音 モノラル)

CZS-3532062 2枚組 \1450
モーツァルト名演集
交響曲第40番ト短調K.550
w/ウィーン・フィル(1948年12月、49年2月録音)
「魔笛」より-夜の女王のアリア(2曲)
w/リップ(ソプラノ)、ウィーン・フィル(1950年2月録音)
ピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466
w/ルフェビュール(ピアノ)、ベルリン・フィル(1954年5月録音)
セレナード第13番ト長調K.525「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
セレナード第10番変ロ長調K.361「グラン・パルティータ」*
w/ウィーン・フィル(1949年4月、*1947年11月、12月録音)
(以上全て モノラル)

CDZ-3532262 \1000
シュヴァルツコップ、ギーゼキング/モーツァルト歌曲集
静けさはほほえみK.152; 鳥よ、年ごとにK.307; 寂しい森の中でK.308
小さな紡ぎ娘K.531; ルイーゼが不実な恋人の手紙を焼いたときK.520
ラウラに寄せる夕べの思いK.523; 子供の遊びK.598; 老婆K.517; 夢のなかの
面影K.530; すみれK.476; 魔術師K.472; 春の初めにK.597; 別れの歌K.519
満足K.349; クローエに寄すK.524; 春へのあこがれK.596
エリザベト・シュヴァルツコップ(ソプラノ)、
ヴァルター・ギーゼキング(ピアノ)
五重奏曲変ホ長調(ピアノと管楽器のための)K.452
ヴァルター・ギーゼキング(ピアノ)、フィルハーモニア管楽アンサンブル
(サトクリフ/オーボエ、ウォルトン/クラリネット、ブレイン/ホルン、
ジェイムズ/ファゴット)(1955年録音 モノラル)

CDZ-3532172 \1000
モーツァルト:レクイエム ニ短調K.626
グリュンマー(ソプラノ)、ヘフゲン(アルト)、クレブス(テナー)、
フリック(バス)
ベルリン・聖ヘドヴィッヒ・カテドラル合唱団、
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ルドルフ・ケンペ指揮(1955年録音 モノラル)

CDZ-3532142 \1000
ヴァイオリン協奏曲集
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調K.218
ロイヤル・フィル、ビーチャム指揮(1947年録音)
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調Op.64
ロンドン・フィル、バルビローリ指揮(1934年録音)
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調K.219
ロイヤル・フィル、ビーチャム指揮(1949年録音)
全て ヤッシャ・ハイフェッツ(ヴァイオリン) (全て モノラル)


●CLASSICS FOR PLEASURE
CDZ-3614992 \1000
イギリス合唱名曲集
曲目不詳
バーミンガム市交響楽団合唱団
サイモン・ハルゼイ指揮


●BRITISH COMPOSERS SERIES
CDM-3566922 \1450
パヌフニク:ビーストリー・テイルズ(全14曲)
ロザリオ(ソプラノ)、ハワード(メゾ・ソプラノ)、
ウィリアムズ(バリトン)
シティ・オブ・ロンドン・シンフォニア、サイアン・エドワーズ指揮
ヴィクラム・セスの童謡風の詩をベースにパヌフニクが作曲したロンドン・
シンフォニアからの委嘱作


<VIRGIN CLASSICS>
VC-3467622 \2080
悲劇のヒロイン(フランス悲劇オペラ・アリア集)
リュリ:「アルミード」より序曲、パッサカリア他全4曲
カンプラ:「ヴェネツィアの謝肉祭」より
ラモー:「イポリトとアリシー」より第3幕への前奏曲、シャコンヌ他全3曲
ラモー:
「カストルとポルクス」より’悲しい支度、青白いたいまつ’、シャコンヌ
ラモー:「詩神ポリムニの祭」より
カサネア・ドゥ・モンドヴィユ:「イスベ」より
ロワイエ:「ザイード」より
ロワイエ:「愛の力」より
ルクレール:「シラとグロキュス」より序曲 他全3曲
グルック:「オーリードのイフィジェニー」より
グルック:「アルミード」より
ヴェロニク・ジャンス(ソプラノ)
ル・タラン・リリク、クリストフ・ルース指揮
フランス・オペラのヒロインたちのアリアに見事に息吹を吹き込んだリサイタ
ル集前作、ベルリオーズの「夏の夜」(VC-5454222)で大成功を収めたジャン
スの新録音は17世紀後半から18世紀前半のおよそ100年、カンプラから
グルックまでのフランスの悲劇的オペラのアリアに焦点を当てたものです。
フランス・オペラ史の発展期を代表する作品のヒロインたちを見事に肉付け
したジャンスの歌唱は高く評価されるでしょう。

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06-03 No.19-2

2006年03月28日 13時47分17秒 | Weblog
<Gimell>
GIMSE 402 \1250
Gimell創立25周年記念限定アルバムVol.2 ――
グレゴリオ聖歌:ベネディクタ・エス
ジョスカン・デ・プレ(c.1440-1521):ベネディクタ・エス
ジョヴァンニ・ピエルルイジ・ダ・パレストリーナ(c.1525-1594):
ミサ《ベネディクタ・エス》、
ミサ《私の喜びが生まれる》(ボーナス・トラック)
ピーター・フィリップス(指揮)、タリス・スコラーズ
昨年リリースされ、大好評を得たGimell創立25周年記念限定アルバム
(GIMSE 401)になんと第2弾が登場。第1弾となったアレグリの「ミゼレーレ」
に続く今回は、Gimell初のリリースタイトルである“CDGIM 001/パレストリー
ナ作品集”(録音:1981年3月21日&22日/オックスフォード、マートン・カレ
ッジ・チャペル)にリマスターを施した特別盤である。加えてボーナス・トラ
ックとして1984年1月11日にオックスフォード、マートン・カレッジ・チャペル
で録音が行われた「ミサ《私の喜びが生まれる》」をカップリング。
前作同様、今回のパレストリーナも完全限定で日本語曲目表記オビ付き、スリ
ップケース仕様&16ページブックレット封入という特別仕様&特別価格でリリ
ース!75分を超える収録時間もポイント!
リマスターによって更に美しさと響きが増したGimell&タリス・スコラーズの
出発点。現在まで続く彼らの原点をお聴きいただきたい!





<Glossa Platinum>
GCD P31903 \2180
G・デュファイ(c.1397-1474):シャンソン集 ――
太陽で飾られたうるわしの乙女/鋭い矢に傷つけられた私/気高い額のお方
が天国に/私の気高くも美しい人よ/燃えるような眼差しが、恋人よ/私の心
はあなたのことでいっぱいだ/あなたの気高い美しさ、溢れる美徳、類なさ/
あでびとは、塔のほとりに/仇なす嫉妬よ/私の愛しい人/やさしい眼差し
/いつまでも待ちましょう/私が嘆き、呻くのもむりからぬところ/黄金のよ
うに美しく気高い聖母マリアよ/哀れにもわが身をかこつ/今はもう過ぎてし
まったその日より、これらの思いは/気高い恋人たちよ、そなたたちの間で/
この顔が青ざめているのは
ジュゼッペ・マレット(ディレクター)、カンティカ・シンフォニア
リリース第1弾である「デュファイのモテット集」が大きな反響を呼んだカン
ティカ・シンフォニア。最新作となる今回も前作と同じく15世紀フランス音楽
界の大作曲家デュファイの作品を取り上げる。
同じデュファイの作品ではあるものの、モテット集という宗教的色合いの濃か
った前作とは打って変わり、今回の最新作では1415年から1435年の作曲とされ
ている18曲のシャンソンを収録。宗教的作品と同様にデュファイの優れた作曲
技法を用いて作曲されたシャンソンは、親しみやすい旋律が特徴の1つである。
カンティカ・シンフォニアはグロッサの看板アーティストであるヴォーカル・
アンサンブル、ラ・ヴェネクシアーナのメンバーとしても活躍中のジュゼッペ
・マレットがディレクターとして率いるイタリアのアンサンブル。編成は声楽
にオルガン、フィドル、ハープやリュートといった伴奏が加わり、中世&ルネ
サンス時代の作品を演奏を最も重要なレパートリーとしている。
ブックレットには前回と同じくグィド・マニャーノとジュゼッペ・マレットに
よるエッセイ&解説が収められており、演奏と共に注目である。

GCD P32101 \2180
ヨハンネス・オケゲム(c.1410-1497):ミサ・カプト
ビョルン・シュメルツァー(ディレクター)、
アンサンブル・グレインデラヴォア
その作品や卓越した作曲技法にジョスカンも影響を受けたとされるフランドル
楽派の巨匠オケゲムだが、現存する作品は非常に少ない。このようなオケゲム
の貴重なレパートリーの中からグロッサが今回レコーディングを行ったのは、
現存する14曲(偽作の疑いのある作品も含む)のミサ曲の中の1つである「ミ
サ・カプト」。
「アンサンブル・グレインデラヴォア」はベルギーの民族音楽学者であり、自
らも演奏に参加しているビョルン・シュメルツァーがディレクターを務めるベ
ルギーのヴォーカル・アンサンブル。このリリースがグロッサ・デビュー盤と
なる。
オケゲム、シュメルツァー&アンサンブル・グレインデラヴォアに縁のあるベ
ルギーで録音が行われたという点からもグロッサこだわりが感じられる。録音
会場となったアントワープの聖パウロ教会は、後期ゴシック様式の教会で貴重
な美術品を多数収蔵されていることでも有名。
ちなみにグロッサ・プラチナム・シリーズのジャケットはスペインのトップ・
デザイナーであるヴァレンティン・イグレシアスによるもので、その斬新なデ
ザインによるジャケットは世界トップクラスとの評価を受けている。





<MEMORIES>
ME1071 \1680
ベートーヴェン:交響曲第4番、交響曲第7番、
シュトラウス:「こうもり」序曲 
クライバー指揮バイエルン放送響
1999年2月26日サルディーニャ島、カリアリに於けるライヴ
カルロス・クライバーは1999年1月にバイエルン放送響を率いてカナリア音楽
祭に出演。初顔合わせながら相性は抜群で、クライバーもバイエルン放送響の
優秀さを認めました。そして急遽、翌2月にスペイン(ヴァレンシアで1回)、
イタリア(カリアリで2回)への出演をオッケーしました。その後、ドイツ国
内をこの組合せで巡演する企画があり、実現も確実視されましたが、結局お
流れ。こちらのツアーが巨匠最後の演奏会となってしまいました。
当ライヴは、イタリアの宝石、美しいサルディーニャ島のカリアリにおける
演奏会2日目。なんと当日券もあったと言われております。正真正銘、生涯最
後のコンサートです。かつてWLCレーベルで出たときは、なぜかアンコールの
「こうもり」序曲が含まれておらず、ファンをがっかりさせましたが当
MEMORIES盤は全てのプログラムを1枚に収めております。「こうもり」序曲は
世界初出音源です。音質はプライヴェート録音ゆえに良好とは言い難い上に
モノラルです。しかし、そのスピード感やバイエルン放送響が見事にクライ
バーの要求に応えている様子は手に取るようにわかります。





<CHALLENGE CLASSICS>
SACC 75138(SACD-Hybrid) \2280
イタリア古典歌曲集
アレッサンドロ・スカルラッティ(1660-1725):すみれ
作曲者不詳[伝ヴィンチェンゾ・チャンピ(1719頃-1762):ニーナ
アントニオ・ロッティ(1667頃-1740):美しい唇よ、お前は言ったのだ
ルイ・ニデルメイエール(1802-1861):憐れみたまえ、主よ
アレッサンドロ・スカルラッティ:フロリンドが誠実なら
ジュリオ・カッチーニ(1545頃-1618):うるわしのアマリッリ
ベネデット・マルチェッロ(1686-1739):わがすばらしき炎は
ジュゼッペ・ジョルダーニ(1753頃-1798):カロ・ミオ・ベン(いとしの人よ)
フランチェスコ・ドゥランテ(1684-1755):愛に満ちた乙女よ
アレッサンドロ・パリゾッティ(1835-1913):あなたが私を愛してくれるなら
ジョヴァンニ・レグレンツィ(1626-1690):なんとむごきなさりようか
ヤコポ・ペーリ(1561-1633):私の歌に喜べ
ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757):恋人のいとしい瞳
アントニオ・カルダーラ(1670頃-1736):陽の光が
作曲者不詳[伝サルヴァトール・ローザ]:そばにいることは
アレッサンドロ・スカルラッティ:わたしを傷つけるのをやめるか
ジャコモ・カリッシミ(1605-1674):勝利だ、わが心よ
マルジョーノ・クィンテット
シャルロット・マルジョーノ(ソプラノ)
マレイン・メインダース、スサンヌ・ヤスパース(ヴァイオリン)
ヘルト・ヤン・ヤスパース(ヴィオラ) イケ・フィエルソン(チェロ)
録音:2002年7月3-6日、デルフト、カトリック旧教会
CD(CC 72100)で発売済みの録音のSACDヴァージョンです。
ソプラノと弦楽四部(モダーン楽器)という珍しい編成で活動しているマル
ジョーノ・クィンテットによる、おなじみのイタリア古典歌曲集。時代様式
を踏まえた解釈が声楽学習者にとって参考になるばかりでなく、ピアノ伴奏
に比べて聴き飽きないので鑑賞用としてもおすすめです。

SACC 72140(SACD-Hybrid) \2280
ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685-1759):
合奏協奏曲 Op.3 HWV312-317
ヤン・ウィレム・デ・フリーント(指揮)
コンバッティメント・コンソート・アムステルダム
録音:2004年9月23-25日、ヒルフェルスム、MCO
1982年創設、「モダーン楽器のピリオド奏法」の元祖的存在であるコンバッ
ティメント・コンソート。ここでも期待にたがわぬエッジの効いた演奏を聴
かせてくれます。

CC 72129 \2180
ハインリヒ・イグナーツ・フランツ・ビーバー(1644-1794):
祭壇用または宮廷用ソナタ集(全12曲;1676)
ヤン・ウィレム・デ・フリーント(指揮)
コンバッティメント・コンソート・アムステルダム
録音:1999年6月28日-7月1日、ヒルフェルスム、MCO、
オランダ放送フィルハーモニー・オーケストラ・スタジオ
BONA NOVA(ポニーキャニオン)レーベルからの移行再発売。
ヒット作「兵士たち、ジプシーたち、農夫たちと夜警」(SACC 72132)に先
立って録音されていたコンバッティメント・コンソートのビーバー・アルバ
ムです。

CC 72137 \2180
スカンディナヴィア
エドヴァルド・グリーグ(1843-1907):弦楽四重奏曲ト短調 Op.27
ダーヴィド・モンラード・ヨハンセン(1888-1974):弦楽四重奏曲 Op.35
ユリウス・レントヘン(1855-1932):弦楽小四重奏曲[Quartettino]イ短調
マタンギ弦楽四重奏団
マリア=パウラ・マヨール、ダニエル・トリコ・メナチョ(ヴァイオリン)
カルステン・クレイエル(ヴィオラ) ネンデル・ツィルケル(チェロ)
録音:オランダ、ハウドラ、ルター派教会
ノルウェーのグリーグ、グリーグと親交のあったオランダのレントヘン、グ
リーグの伝記を書いたヨハンセンの弦楽四重奏曲を組み合わせたアルバム。
マタンギ弦楽四重奏団は1999年に結成されたのオランダのグループです。

CC 72147 2枚組 \3300
ヨハン・ヴィルヘルム・ヴィルムス(1772-1847):
交響曲ハ短調 Op.23(*)/同変ホ長調 Op.14(#)
「ウィルヘルムス・ファン・ナッサウヴェ」による変奏曲(*)
交響曲ニ長調 Op.52(#)/交響曲ニ短調 Op.58(+)
アントニー・ハルステッド(指揮)
オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団
録音:
2000年6月、ヒルフェルスム、MCO、スタジオ1(NCRV ラジオ)(*)
2001年6月、ヒルフェルスム、MCO、スタジオ5(NCRV ラジオ)(+)
2002年6月、ヒルフェルスム、メディアパーク、スタジオ3(NPS ラジオ)(#)
ヴィルムスはドイツのゾーリンゲンに生まれた作曲家。1791年、アムステル
ダムに移り、作曲・演奏のほか教育や音楽振興における役職に就き、オラン
ダの音楽家として尽力しました。

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06-03 No.18-1

2006年03月24日 10時17分27秒 | Weblog
<NAXOS> 各1枚 \850
8.554845
チャイコフスキー(1840-1893):<舞曲と序曲集>
歌劇「スペードの女王」-序曲/交響詩「宿命」/歌劇「ヴォエヴォーダ」-
序曲/歌劇「オルレアンの少女(ジャンヌ・ダルク)」-第2幕への間奏曲
/同-ジプシーの踊り/同-小人と道化の踊り/歌劇「チェレヴィチキ(小さ
い靴)」-ロシアの踊り/同-コサックの踊り/歌劇「チャロデイカ」-序奏
/同-大道芸人の踊り/歌劇「マゼッパ」-ゴパーク/歌劇「オプリチニク」
-踊り
演奏/テオドレ・クチャル(指揮)ウクライナ国立交響楽団
全曲盤でも買わない限り、なかなか聴くチャンスが少ない序曲や舞曲を集めた
一枚。三大バレエや「エフゲニー・オネーギン」以外にも素晴らしい曲がある
ということを教えてくれる、チャイコフスキー・ファン必聴の一枚です。

8.557307
ゴベール(1879-1941):<フルート作品全集第3集>
2つのスケッチ/ノクテュルヌとアレグロ・スケルツァンド/シシリエンヌ
/ロマンス(1905)/同(1908)/フィリップ・ゴベールによる編曲集(世
界初録音)
<モーツァルト:歌劇「魔笛」-魔法の笛/カンプラ:歌劇「優雅なヨーロッ
パ人」-メヌエットとジーグ/ボッケリーニ:弦楽五重奏曲-メヌエット/グ
レトリ:歌劇「偽りの魔法」-ミュゼット/グルック:歌劇「オルフェオとエ
ウリディーチェ」-メヌエットと精霊の踊り/ショパン:24の前奏曲第15番
「雨だれ」/シューベルト:4つの即興曲Op.90-3-アンダンティーノ/シュ
ーマン:子供の情景-トロイメライ/リュリ:「王のバレエ」-ロンドーによ
るガヴォット/J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番-サラバンド/ベートー
ヴェン:メロディ(私はあなたを愛す(やさしき愛))/ヘンデル:トリオ
・ソナタ-小行進曲>/幻想曲/水の上で/バラード/子守歌 
<Vol.1: 8.557305/ Vol.2: 8.557306>
演奏/フェンウィック・スミス(フルート)、サリー・ピンカス(ピアノ)
ボストン響の奏者が演奏する、近代フランスの香りをふんだんに感じさせて
くれる小品集。世界初録音となるゴベール編曲の名曲集は、フルート音楽ファ
ンだけでなくフルート演奏者にも教材やコンサートにおすすめです。

8.557398
P.M.デイヴィス(1934- ):
ナクソス四重奏曲第5番「オークニーとシェトランドの灯台」
ナクソス四重奏曲第6番
演奏/マッジーニ四重奏団
<1&2番:8.557396/3&4番:8.557397>
マックスウェル・デイヴィスと、ナクソス・レーベルの共同作業とも言える
シリーズ第3弾。作曲家が長く住み、創作の源泉となっているスコットラン
ド北方にインスパイアされ、灯台の光跡を音楽に反映させている第5番が印
象的です。2005年完成の第6番はベートーヴェンの後期四重奏曲に影響を受
けた、全6楽章の作品です。

8.557484
S.アーノルド(1740-1802):
6つの序曲Op.8/付随音楽「マクベス」/歌劇「ポリー」-序曲 
※全曲世界初録音
演奏/ケヴィン・マロン(指揮)トロント・カメラータ
18世紀のロンドンに生まれ、主に劇場で活躍していた作曲家の世界初録音作
品集。「序曲」はイタリア風の急=緩=急スタイルを基本にした作品で、ザル
ツブルク時代のモーツァルトを思わせる溌剌とした雰囲気にあふれています。


8.557569
シューベルト(1797-1828):
<シューベルト・ドイツ語歌曲全集第21集-「感傷主義」の詩人たち第4集>
満足(第1作)/同(第2作)/霧氷の歌/最初の5月の朝に/ナイチンゲー
ルに寄すD196/同D497/フィディーレ/アリー・ベイへの哀悼/アンセルモ
の墓で/自然に寄す/朝の歌/小川のほとりのダフネ/夕べの歌/花の歌/
収穫の歌/5月の歌(第3作)/5月の夜/春の歌(第2作)/少年時代/
月に寄す/冬の歌/あずま屋/義務と愛(断片)/子守歌 
※独語歌詞(英語対訳付き)はwebsiteでご覧いただけます。
歌・演奏/ヴォルフガング・ホルツマイアー(バリトン)、
ビルギット・シュタインベルガー(ソプラノ)、
ウルリッヒ・アイゼンロール(フォルテピアノ)
クラウディウス、シュトルベルク、ヘルティ、ゴッターらの詩人たちによる
作品に付曲し、抒情的なメロディが並ぶシリーズ第21集。フォルテピアノを
使用することで曲の印象がより素朴になり、言葉を噛みしめるように歌う2
人の歌手は、このシリーズに適していると言えるでしょう。

8.557600-01(2枚組)
ハイドン(1732-1809):オラトリオ「四季」
※独語歌詞はwebsiteでご覧いただけます。
歌・演奏/モーテン・シュルト=イェンセン(指揮)
ゲヴァントハウス室内合唱団、ライプツィヒ室内管弦楽団、
シビラ・ルーベンス(ソプラノ)、アンドレアス・カラシアク(テノール)、
シュテファン・マクロード(バス)
モーツァルトの「レクィエム」(8.557728)に続く、チェリビダッケとエリ
クソンに薫陶を受けたシュルト=イェンセン指揮の録音。ゲヴァントハウス
管のメンバーによる室内オケは、現代楽器による古典奏法で作品をリフレッ
シュさせ、非常にスタイリッシュな音楽を作り上げています。スタンダード
な演奏だと言えるでしょう。

8.557617-19(3枚組)
J.S.バッハ(1685-1750):マタイ受難曲BWV.244
※独語歌詞(英語対訳付き)はwebsiteでご覧いただけます。
歌・演奏/ヘルムート・ミュラー=ブリュール(指揮)
ケルン室内管弦楽団、
ケルン大聖堂少年合唱団(合唱指揮:エーベルハルト・メッテルニヒ)、
ドレスデン室内合唱団(合唱指揮:ハンス=クリストフ・ラーデマン)、
ニコ・ファン・デル・メール(テノール……福音史家)、
ライムント・ノルテ(バス・バリトン……イエス)、
ロッキー・チョン(バス……ユダ、他)、
クラウディア・コウヴェンベルグ(ソプラノ)、
マリアンネ・ベアーテ・シェラン(アルト)、
マルクス・シェーファー(テノール)、
ハンノ・ミュラー=ブラハマン(バス)
ミュラー=ブリュール指揮のJ.S.バッハ作品「マタイ受難曲」は、ミサ曲
(8.551219-20)に続きほとんど同じ演奏者を起用した誠実な音楽。淡々と
進む物語の中に味わいが生まれ、作品自体の持つ魅力がにじみ出ているとい
ったタイプの演奏です。

8.557637
<ビザンティウムからアンダルシアへ-中世の音楽と詩>
アラブ圏キリスト教伝承曲(レバノン):主よ、憐れみたまえ 
「ラウダリオ・ディ・コルトナ」(13世紀の中世神秘劇、イタリア):
歌わせてください/キリストの残酷な死について/新しい賛歌/泉であり、
花であるマリアよ(断片)/残酷な接吻を悲しみ/来りて讃えよ ユヌス・
エムレ(13世紀トルコの詩人):ムハンマド万歳(断片)/ペスレヴ/ダル
ヴィーシュ、兄弟たちよ(断片)  
ユダヤの伝承歌(12世紀):ケー・モッシェ 
セファルディ伝承歌(1492年以前):赦しの王よ/ガレオン 
アンダルシア派伝承歌:月の中に 
モンセラートの赤い写本(14世紀カタルーニャ):山頂に輝く星   
イタリア方言・ラテン語・西語・イディシュ語・トルコ語歌詞付き
※一部の作品はwebsiteで英語対訳を見ることができます。
歌・演奏/オニ・ウィタルス・アンサンブル
中世の音楽や中近東地域の音楽を得意とするアンサンブルが、西洋クラシック
音楽のルーツでもあるさまざまな音楽を、カタログ的に集めた1枚。古楽ファ
ンにはおなじみの「モンセラートの赤い写本」からの曲も含み、ワールド・
ミュージックのリスナーにもおすすめです。

8.557639
シューベルト(1797-1828):
ピアノ・ソナタ第2番/ピアノ・ソナタ第3番「5つのピアノ曲」/ピアノ・
ソナタ第6番
演奏/ゴットリープ・ヴォーリッシュ(ピアノ)
後期ソナタに比べてなかなか評価が上がらない初期作品。しかし、ベートー
ヴェンの影響を考えながら聴ける第2番、後期の抒情性をすでに表出してい
る第3番、シンプルな音の中に多彩な感情が見え隠れする第6番と、役者が
揃ったという感のある一枚です。ウィーン生まれのピアニストによる演奏も
見事です。

8.557640
ソレル(1729-1783):<ハープシコード・ソナタ全集第11集>
ソナタ ハ長調(ルビオ番号なし)/同第22番/同第23番/同第128番/
同第45番「スペイン王女のために」/同第51番/同第65番/同第127番/
同第62番 ※ソナタのナンバリングはルビオ版による
演奏/ギルバート・ローランド(ハープシコード)
師ドメニコ・スカルラッティに追いつこうかという作品の多さで、スペイン
・バロック音楽ファンを喜ばせてくれるソレル。シリーズ第11弾は、3つの
楽章を持つ第65番、4つの楽章を持つ第62番という大作を収録。

8.557658
<アルゼンチンのギター音楽集第2集>
シネシ:あの頃の音/反対の潮流/開かれた空 
モスカルディーニ:ドニャ・カルメン(南米のワルツ) 
プホール:あるタンゴ弾きへの哀歌 
ナタリ:甘いマテ茶/熱いマテ茶 
ビリャダンゴス:自由な時/トゥクトゥーター 
フェレール:エル・フェリーペ(ガト) 
コロネル:アルゼンチンの有名な伝説 
サンティリャ-ン:練習曲第4番「悪い暮らし向き」 
グァスタビーノ:ギター・ソナタ第3番
演奏/ビクトル・ビリャダンゴス(ギター)
第1弾(8.555058)に続くアルゼンチン音楽集で、ジャズやラテン音楽、タ
ンゴなどのテイストが強いポピュラー音楽風の小品が次々に登場。クラシッ
ク・ギターの世界が実に幅広く感じられ、アウトドアのBGMにも良さそうな曲
がたくさん収録されています。

8.557664
モーツァルト(1756-1791):<ヴァイオリン・ソナタ集第5集>
ヴァイオリン・ソナタ第16番(第43番)「初心者のためのヴァイオリンを伴
う小クラヴィーア・ソナタ」/フランスの歌「羊飼セリメーヌ」の主題によ
る12の変奏曲/ヴァイオリン・ソナタ第15番(第42番)
演奏/西崎 崇子(ヴァイオリン)、ベンジャミン・ローブ(ピアノ)
常にクラヴィーア(ピアノ)主導だったヴァイオリン・ソナタでしたが、よ
うやく2つの楽器を対等に扱うようになった時期のソナタ2作を収録。西崎
崇子によるシリーズの最新盤で、正統派の演奏が楽しめます。

8.557674
パヴロワ(1952- ):
ヴァイオリンと弦楽オーケストラのためのモノローグ/組曲「オールド・ニュ
ーヨーク・ノスタルジア」(2002年改訂)/バレエ組曲「スラミス」
演奏/ロセン・ミラノフ(指揮)モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団、
ヤロスラフ・クラスニコフ(ヴァイオリン)、
レオニード・マカレヴィッチ(ピアノ)、
アルシオム・グリンコ(トランペット)、他
ロシア生まれ、アメリカ在住の女性作曲家による作品集第3弾(既発売は4曲
の交響曲、8.557157/8.557566)。圧巻はソロモン王のドラマティックな恋を
描いた、約46分のバレエ音楽。しかしライト・ジャズが登場し、ニューヨーク
の都会的な抒情を描く「オールド・ニューヨーク・ノスタルジア」(全編にわ
たってトランペット・ソロのモノローグが続く)も聴きもの。この作品に含ま
れる2つの新楽章も9・11事件の追悼曲です。

8.557683
カバレフスキー(1904-1987):
ピアノ協奏曲第1番/ピアノ協奏曲第2番(1935、1973改訂)
演奏/パン・インジュ(ピアノ)、
ドミトリ・ヤブロンスキー(指揮)ロシア・フィルハーモニー管弦楽団 
プロコフィエフをさらに抒情的なものにしたカバレフスキーの協奏曲は、もっ
と多くの人に聴かれていい作品。1990年に生まれ、スペインの国際コンクール
で優勝した韓国の若手が、爽快に演奏しています。

8.557685
ブラームス(1833-1897):<4手のためのピアノ作品全集第15集>
交響曲第3番/交響曲第4番
演奏/ジルケ=トーラ・マティース(ピアノ)、
クリスティアン・ケーン(ピアノ)
作曲者自身による2台ピアノ版。和声進行などに大きな特徴がある2曲です
が、特に第4番はブラームス作品における円熟の境地。その曲の重要な構造
を聴く一枚であり、ブラームス・ファンなら必聴の演奏です。

8.557749
バラダ(1933- ):
交響曲第5番「アメリカン」(世界初録音)/プラハ・シンフォニエッタ
(世界初録音)/ディヴェルティメント集/パソドブレ風に
演奏/エドゥアルド・アロンソ=クレスポ(指揮)セビーリャ王立交響楽団
スペイン・カタルーニャ生まれのバラダは、ナクソスからリリースされたディ
スクで世界的に注目される存在に。交響曲第5番は9・11事件を題材に、黒人
霊歌や民謡の要素を取り入れた3楽章形式の曲(ピッツバーグ響の委嘱作、
2003年作曲)。「プラハ・シンフォニエッタ」はカタルーニャの音楽祭から
委嘱された“21世紀のプラハ交響曲”です。

8.557776
フェルステル(1859-1951):
祝典序曲(世界初録音)/交響詩「わが青春」(世界初録音)/交響曲第4番
「復活祭前夜」
演奏/ランス・フリーデル(指揮)スロヴァキア放送交響楽団 
マルティヌーと並び、20世紀前半のチェコ音楽を代表する作曲家として知られ
るフェルステル。通常のオーケストラ・レパートリーになってもおかしくない
ブラームス風の「祝典序曲」と「わが青春」は初録音。ブルックナーを思わせ
る「交響曲第4番」も、多くのファンを得ることができる秀作です。

8.557779
ベルリーニ(1801-1835):<歌曲集>
思い出/蝶々/幼い日の夢/3つの未刊のアリエッタ(熱烈な願い/私のフィ
ッレの悲しげなおもかげ/銀色の淡い月よ)/陽気な水夫/帰れ、いとしの
フィッリデよ/6つのアリエッタ・ダ・カメラ(マリンコニア、やさしいニン
フ/行け、幸せなばらよ/愛をもたらすうるわしのニーチェ/もし私ができな
くても/私の美しい偶像よ、お願い/喜ばせてあげてください)/捨てられた
わが身/あの石に刻んだとき
※伊語歌詞(英語対訳付き)はwebsiteでご覧いただけます。
歌・演奏/デニス・オニール(テノール)、
イングリッド・サージェナー(ピアノ)
Collins Classicsからの移行発売(1997年録音)。オペラおよびアリアにファ
ンが多いベルリーニですが、歌曲は正統派ベルカントの伝統を受け継ぐ重要な
存在。イタリア歌曲を勉強する方にとっても不可欠です。オニールは、イギリ
ス・オペラ・シーンで主役級を歌うウェールズ出身の歌手です。

8.557812
ショスタコーヴィチ(1906-1975):
バラード「ステパン・ラージンの処刑」(バリトン独唱、混声合唱と管弦楽の
ための交響詩)(露語歌詞、英語対訳付き)/交響詩「十月革命」/
5つの断章
演奏・歌/ジェラード・シュウォーツ(指揮)
シアトル交響楽団、
チャールズ・ロバート・オースティン(バス・バリトン)、
シアトル交響合唱団(合唱指揮:アブラハム・カプラン)
交響曲の内的エネルギーに劣らない迫力により、初めて聴くリスナーの心を
つかむであろう「ステパン・ラージンの処刑」は、ショスタコーヴィチ・ファ
ンならマスト・アイテム。交響曲第4番へとつながる「5つの断章」も、もっ
と評価されていい作品です。

8.557826
※特製紙ケース付き
タヴナー(1944- ):エルサレムのための悲歌 ※原語歌詞付き
歌・演奏/ジェレミー・サマリー(指揮)
ロンドン合唱団・管弦楽団、
アングハラッド・グラファイド・ジョーンズ(ソプラノ)、
ピーター・クロフォード(カウンターテノール) 
録音・編集(24bit)。神秘劇を体験するようなタヴナーの音楽ですが、この
曲は2003年に結成されたロンドン合唱団の「パレスティナ/イスラエル」プ
ロジェクトにおける、共同作業的な作品。歌詞にはキリスト教、イスラム教、
ユダヤ教の“祈り”がテキストとして使われ、ギリシャ語と英語で歌われて
います。


<NAXOS OPERA>
8.660165-67(3枚組) \3000
ヘンデル(1685-1759):歌劇「リナルド」(1711年初演版)
歌・演奏/マリオン・ニューマン、ローラ・ウォーレン、キンバリー・バー
バー、ジェニファー・エンス・モドーロ、ショーン・ワトソン、バーバラ・
ハニガン、ジャイルズ・トムキンス、ニコール・バウアー、キャサリン・ア
フレック、メリンダ・デローム、レナード・ホワイティング、ケヴィン・マ
ロン(指揮)アレイディア・アンサンブル、オペラ・イン・コンサート 
※伊語歌詞はwebsiteでご覧いただけます。
第2幕に「私を泣かせてください(涙流れるままに)」という名アリアがある
ことで注目され、ヘンデルのイギリス時代幕開けを告げる、騎士と魔女を中心
としたファンタジックなオペラ。3月新譜の「水上の音楽」(8.557764)同様に、
フランス・バロック的な香しさを感じさせるアレイディア・アンサンブルほか
の演奏が見事です。

8.660170-71(2枚組) \2000
ワーグナー(1813-1883):「ラインの黄金」
楽劇「ニーベルングの指環」序夜
※独語歌詞(英語対訳付き)はwebsiteでご覧いただけます。
歌・演奏/ヴォルフガング・プロプスト(バス・バリトン)、
ベルンハルト・シュナイダー(テノール)、
モッティ・カストン(バリトン)、
ロベルト・キュンツリ(テノール)、
ミヒャエラ・シュスター(メゾ・ソプラノ)、
ヘルガ・ロース・インドゥリダドティア(ソプラノ)、
メッテ・アイシング(コントラルト)、
エサ・ルーットゥネン(バス・バリトン)、
エーベルハルト・フランチェスコ・ロレンツ(テノール)、
ローランド・ブラハト(バス)、フィリップ・エンス(バス)、
カトリオーナ・スミス(ソプラノ)、
マリーア・テレーザ・ウルリッヒ(メゾ・ソプラノ)、
マルガレーテ・ジョスヴィヒ(メゾ・ソプラノ)、
ローター・ツァグロセク(指揮)
シュトゥットガルト州立管弦楽団、シュトゥットガルト歌劇場合唱団 
今年の1月に来日して斬新な「魔笛」を見せてくれた、シュトゥットガルト歌
劇場のプロダクションをライヴ収録。DVDでは物議をかもした過激演出で話題
となりましたが、音楽だけに集中すると演奏のクオリティの高さに驚かされま
す。音楽への斬新なアプローチでますます評価が高まっているツァグロセクの
もと、このオペラ・ハウスでおなじみの歌手たちが総登場したリング・サイク
ル(2002/2003シーズン)を、生々しい音でお聴きいただけます。

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06-03 No.18-2

2006年03月24日 10時16分41秒 | Weblog
<NAXOS HISTORICAL> 各1枚 \850
8.110995
<ヴィルヘルム・フルトヴェングラーの商業録音集(1940-1950)第2集>
ベートーヴェン(1770-1827):
序曲「コリオラン」(録音:1947年11月25日、ウィーン)
弦楽四重奏曲第13番-第5楽章「カヴァティーナ」
(録音:1940年10月15日、ベルリン)
交響曲第3番「英雄」
(録音:1947年11月10日-12日・17日、1949年2月15日、ウィーン)
演奏/ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(コリオラン、英雄)、
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(カヴァティーナ) 
<Vol.1: 8.110994>
ウォード・マーストン復刻。「英雄」は1949年に録音し直したSP第5面を使用
し、ひとつの演奏に編集したもの。戦前の独テレフンケン録音である「カヴァ
ティーナ」は珍しいレパートリー。丁寧な復刻で新鮮な一枚です。

8.111033-34(2枚組)
R.シュトラウス(1864-1949):歌劇「ナクソス島のアリアドネ」(独語歌詞)
/ボーナス・トラック:エリーザベト・シュヴァルツコップフによる歌劇「カ
プリッチョ」の終景 (録音:[ナクソス島のアリアドネ]1954年、ロンドン
[ボーナス・トラック]1953年9月25日・26日、ワトフォード・タウンホール
*リブレットは付いておりません。
歌・演奏/[ナクソスのアリアドネ]
エリーザベト・シュヴァルツコップフ(ソプラノ)、
リータ・シュトライヒ(ソプラノ)、
イルムガルト・ゼーフリート(ソプラノ)、
ルドルフ・ショック(テノール)、アルフレート・ノイ
ゲバウアー(語り)、
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
フィルハーモニア管弦楽団、他 
[ボーナス・トラック]
エリーザベト・シュヴァルツコップフ(ソプラノ)、
オットー・アッカーマン(指揮)フィルハーモニア管弦楽団 
マーク・オバート=ソーン復刻。シュヴァルツコップフ、カラヤン&フィル
ハーモニア、そしてプロデューサーのウォルター・レッグという、一時代を
築いた黄金のトリオによる名録音。状態のいい英盤LPから復刻され(ボーナ
ス・トラックは米盤LP)、クリック・ノイズも極力排除。EMIによる復刻とは
また異なる味わいで、レッグ録音の本質に迫ります。シュトライヒ、ゼーフリ
ートらの共演歌手も、オペラ・ファンであれば聴き逃せないでしょう。

8.111087
<アンドレス・セゴビアの1944年アメリカ録音集>
アルベニス:
グラナダ(セレナータ)/朱色の塔(セレナータ)/セビーリャ(編曲:セゴ
ビア) 
グラナドス:
ゴヤのマハ(編曲:セゴビア)/メランコリカ(悲しき舞曲)/アンダルーサ
(祈り)(編曲:セゴビア) 
D.スカルラッティ:ソナタ ハ短調K.11/L.352 
パガニーニ(編曲:ポンセ):大ソナタ-ロマンス 
ラモー(編曲:セゴビア):メヌエット 
パーセル:新アイルランドの旋律-メヌエット&ジグ 
ダウランド(編曲:セゴビア):ガイヤルド 
A.スカルラッティ:ガヴォット/サラバンダ 
ハイドン(編曲:セゴビア):アンダンテ/メヌエット 
ミラン(編曲:サンス):3つのパヴァーナ 
作者不詳:カンツォーネとサルタレッロ 
モレノ・トローバ:ブルゴスとアルバーダ/アラーダ 
リョベート: 聖母の御子;アメリアの遺言 
タルレガ:ムーア風舞曲とメヌエット 
ヴィゼ:エントラーダとジグ/ブーレーとメヌエット 
ゴメス=クレスポ:ノルテーニャ(アギレへの讃歌) 
ポンセ:
クラシック・ソナタ「ソルをたたえて」-アレグロ(ソルの主題によるロンド)
(録音:1944年1月、ニューヨーク、1949年6月29日、ロンドン)
演奏/アンドレス・セゴビア(ギター) 
デヴィッド・レニック復刻。近年になって次々と復刻・再リリースされるセ
ゴヴィアの録音ですが、この復刻ではオリジナル発売のSPや再発売のLPなどか
ら最良のものを選択し、ピッチの修正などを行って名演を再現しました。

8.111093
<ロッテ・レーマンの歌曲録音集第1集1935-1937>
モーツァルト:クローエに寄す/秘めごと 
シューベルト:焦燥/夕映えの中で/糸を紡ぐグレートヒェン/子守歌 
シューマン:トランプ占いの女/森のささやき/君は花のごとく/春の夜に 
ブラームス:死は冷たい夜/テレーゼ/わたしの恋は緑にもえ 
ヴォルフ:
アナクレオンの墓/私の巻き毛のかげで/こうのとりの使い/庭師/あなた
は細い一本の糸で私をつり上げ 
バログ:叱らないで 
グレチャニノフ:わが故郷 
ウォース:真夏 
ソデーロ:おやすみ、赤ちゃん 
チマーラ:春の歌 
ベートーヴェン:汝を愛す 
伝承曲:おやすみ、愛しい我が子よ 
R.アーン:牢獄より 
グノー:アテネの聖マリア 
プフィッツナー:グレーテル 
マルクス:幸せな夜 
フランツ:音楽に/おやすみ 
イェンゼン:君が頬を寄せよ (録音:1935-1937年) 
※独・英・伊・仏語歌詞(解説に歌詞は付いておりません)
演奏/ロッテ・レーマン(ソプラノ)、エルネ・バログ(ピアノ) 
マーク・オバート=ソーン復刻。レーマンにとって大きな転機となったHMVお
よびVictorへの録音がスタート。1935年の初録音も含む歌曲を集めたシリー
ズ第1弾です。1994年にRomophoneからリリースされている復刻をさらにリマ
スター。この名歌手により近づける一枚となりました。

8.111127
<ユーディ・メニューイン(ヴァイオリン) - ヴァイオリン・ソナタ集>
J.S.バッハ:無伴奏ソナタ第3番(録音:1929年11月12日、ロンドン) 
エネスコ:ヴァイオリン・ソナタ第3番「ルーマニアの民俗風に」
(録音:1936年1月6日、パリ) 
ピッツェッティ:ヴァイオリン・ソナタ イ調
(録音:1938年5月6日、ロンドン)
演奏/ユーディ・メニューイン(ヴァイオリン)、
ヘフシバ・メニューイン(ピアノ) 
ウォード・マーストン復刻。師エネスコのエキゾティックなソナタ第3番は、
メニューインが生涯にわたって演奏し続けた愛奏曲。他の2作ともども10代
から20代にかけての新鮮な感覚たっぷりで、ノイズを排した音により近くで
演奏しているような温かさを感じます。



<MARCO POLO>
8.225284 \1480
ヨハン・シュトラウスI世(1804-1849):<作品集第8集>
ワルツ「悪魔の決心」/ギャロップ「舞踏会の夜」/ワルツ「お祭り騒ぎが
私の狙い」/ポルカ「パリ」(H.ウィリス様に捧げる)(世界初録音)/ダ
ンス「ロベール」/ポルカ「マリアンカ」/ワルツ「エリザベート」/カド
リーユ「軍隊」/オペラ「腕比べ」からお気に入りのモティーフによる舞踏
会/ギャロップ「ヴェルサイユ」/ワルツ「ローザ」/ギャロップ「ジプシー」
演奏/クリスティアン・ポラック(指揮)
スロヴァキア・シンフォニエッタ・ジリナ 
シリーズ第8弾は、1833年の謝肉祭で演奏されたワルツに始まり、民謡やマイ
アベーアのオペラからモティーフを借りて作った曲、プロシア王女のエリザ
ベート・ルイーズに献呈した曲など、バラエティに富んだ内容です。



<CPO>
777041-2(2枚組) \3960
ペッピング(1901-1981):
交響曲第1番/交響曲第2番/交響曲第3番「一日の時間区分」/
ピアノ協奏曲
演奏/ヴェルナー・アンドレアス・アルベルト(指揮)
北西ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団、
フォルカー・バンフィールド(ピアノ)
第1番はベームが、第2番はフルトヴェングラーが初演した作品であり、特に
第2番はフルトヴェングラーの残した録音で知られています。調性を重んじた
作風はプロテスタントの教えを基調にしており、宗教的な要素も含まれる交響
曲集だと言えるでしょう。

777108-2 \1980
カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ(1714-1788):
<ハンブルクの祝祭カンタータ集>
合唱曲「我をあなたの御心に導きたまえ」/羊飼いヤコブ・シェファーのた
めのカンタータ/合唱曲「我が救い主、我が信念」/羊飼いクリストフ・フ
リードリッヒのためのカンタータ/合唱曲「アーメン!讃美と賞賛と堅信」
演奏・歌/ルートガー・レミー(指揮)
レザミ・ド・フィリップ、ヒムリシェ・カントライ
ハンブルクの街で音楽的な実権を握っていたC.P.E.バッハですが、さまざまな
行事のために書いた曲も多数。この一枚は祝典的な雰囲気の作品集であり、
父バッハとモーツァルトの時代を結ぶ架け橋として、もっと紹介されるべき
ものでしょう。

777141-2 \1980
A.スカルラッティ(1660-1725):<劇的カンタータ集>
すでに風に引かれて(ソプラノと2つのヴァイオリン、通奏低音のためのカ
ンタータ)/セレナータ「夜、あなたが軽やかに道を探し求める」(ソプラ
ノと2つのヴァイオリン、通奏低音のためのカンタータ)/ネロ「私はネロ、
世界を支配する者」(ソプラノと通奏低音のためのカンタータ)/オルフェオ
「地獄の支配者の闇の王国より」(ソプラノと2つのヴァイオリン、通奏低音
のためのカンタータ)
歌・演奏/エリーザベト・ショル(ソプラノ)、
フェデリコ・マリア・サルデッリ(指揮)
モード・アンティクオ(古楽器使用)
アンドレアス・ショルの姉妹であり音楽学者でもあるエリーザベト・ショル
が、自らの研究成果を問うような一枚。オペラと宗教音楽の作曲家だった父
スカルラッティの魅力にあふれ、輝かしいサウンドを再現しています。

777144-2 \1450
ミッデルシュルテ(1863-1943):<オルガン作品集第3集>
BACHとJ.S.バッハの4つの主題によるフーガによるカノン風幻想曲/J.S.バッ
ハの主題による協奏曲/J.S.バッハ:トッカータとフーガBWV.565(ミッデル
シュルテによるピアノ譜付き) <Vol. 1: 999739-2/ Vol. 2: 999962-2>
演奏/ユルゲン・ゾンネンタイル(オルガン……ドイツ、聖ペトリ教会、ゲ
ーラルト・ヴェール製オルガン)、フィリップ・マイヤーズ(ピアノ)
ドイツに生まれ、アメリカのシカゴに移住したミッデルシュルテ。シカゴ響
でもオルガン奏者として活躍した彼の作品は壮大なゴシック・スタイルで、
ロマン派オルガン音楽の正統派と呼べる雰囲気にあふれています。

777146-2 \1980
ペッテション(1911-1980):交響曲第12番「広場の死者」
演奏・歌/マンフレッド・ホーネック(指揮)
スウェーデン放送交響楽団、スウェーデン放送合唱団、
エリック・エリクソン室内合唱団
長大な交響曲をいくつも書き上げ、北欧シンフォニストの中でも孤高の存在で
あるペッテション。合唱を伴う第12番は1973年に委嘱された大作で、政治的な
テキストも話題となった作品。日本にも客演の多いホーネックが、世界最高の
合唱団を得てドラマを描きます。

777187-2 \1450
オンスロウ(1784-1853):弦楽五重奏曲Op.19/弦楽五重奏曲Op.51 
ケルビーニ(1760-1842):弦楽五重奏曲第1番
演奏/ディオゲネス四重奏団、
マヌエル・ファン・デル・ナーマー(第1チェロ)
弦楽四重奏曲シリーズの続編とも言える弦楽五重奏を、同時代に活躍したケル
ビーニの作品とカップリングしてリリース。ベートーヴェンの音楽やベルリオ
ーズの曲が評判を取っていた時代のパリで、地味ながらもクオリティの高い作
品を送り出していたオンスロウは、フランス初期ロマン派の旗手として注目し
たい存在です。


<OPUS ARTE DVD>
OA0950D(3枚組) \6150
※日本語解説書付
ヘンデル(1685-1759):歌劇「ジューリオ・チェーザレ」(伊語歌詞)
エクストラ・フィーチャー[エンターテインメントは悪い言葉ではない(出
演者、制作スタッフのインタビューを含むドキュメンタリー)/ダニエレ・
デ・ニエーゼとグラインドボーン体験(グラインドボーン音楽祭に初めて出
演したデ・ニエーゼの肖像)]  
(ライヴ収録:2005年8月14日、17日 イギリス、グラインドボーン歌劇場)
歌・演奏/サラ・コノリー、アンゲリカ・キルヒシュラーガー、
ダニエレ・デ・ニエーゼ、クリストフ・デュモー、パトリシア・バードン、
クリストファー・マルトマン、
ウィリアム・クリスティ(指揮)
エイジ・オブ・エンライトゥンメント管弦楽団(ピリオド楽器使用)、
グラインドボーン合唱団、デーヴィッド・マクヴィカー(演出)、他
NTSC方式/画像構成比:16:9Anamorphic/音声方式:DTSサラウンド、
LPCMステレオ/295分(オペラ217分、エクストラ78分)/
英・仏・独・西・伊語字幕付き/片面二層ディスク(DVD9)
クリスティと彼がレギュラー共演するイギリスの古楽器オケが組んだ、グラ
インドボーン音楽祭でのライヴ。きらびやかでエキゾティック、ヴィジュア
ル的にもファッショナブルなステージであり、シーザー(カエサル)とクレ
オパトラという主人公を最高級のヒーローとヒロインに仕立て上げています。
オペラ界で注目されるコノリーやキルヒシュラーガーほか、歌手陣も見事。
音楽祭についてのドキュメンタリーを含む楽しい内容です。

OAF4001D \2380
ギルバート&サリヴァン(1842-1900):喜歌劇「ミカド」(英語歌詞) 
※日本語解説書は付いておりません。 
(ライヴ収録:1987年、オーストラリア、シドニー歌劇場)
歌・演奏/アン=マリー・マクドナルド、ピーター・カズンズ、
ヘザー・ベッグ、グレーム・ユア、グレゴリー・ユリシチ、
ロバート・エディ、ジェニファー・バーミンガム、
オーストラリア・オペラ、
アンドリュー・グリーン(指揮)エリザベス・シドニー管弦楽団、
オーストラリア・オペラ合唱団、クリストファー・レンショウ(演出)
NTSC方式/画像構成比:4:3/ステレオ/151分/英語字幕付き/片面二層
ディスク(DVD9)
エキゾティック・ジャパンの薫り高い作品として、複数のDVDがリリースされ
ている作品ですが、この映像は1987年にシドニーの有名なオペラ・ハウスで上
演されたもの。19世紀末、明治時代初期と同時期のイギリスにおける日本観
が、ここに反映されていると言っていいでしょう。ミスター・ビーンなどを生
んだ英国のコメディ・オペラです。

OAF4002D \2380
シチェドリン(b.1932):バレエ「カルメン」(ビゼーによる) 
※日本語解説書は付いておりません。 
(ライヴ収録:2002年、オーストラリア、パース、ヒズ・マジェスティーズ・
シアター)
バレエ・演奏/ベナジール・フセイン、ダリル・ブランドウッド、
エロール・ピックフォード、メリッサ・オーリッシュ、
西オーストラリア・バレエ、
ニコレット・フライロン(指揮)西オーストラリア交響楽団、
テッド・ブランドセン(振付)
NTSC方式/画像構成比:4:3/ステレオ/55分/英語字幕付き(イントロ
ダクションのみ)/片面一層ディスク(DVD5)
ビゼーの音楽を弦楽+打楽器のオーケストラに編曲したシチェドリンのバレ
エ音楽であり、妻プリセツカヤのために作られた新しいバレエ作品。西オー
ストラリア・バレエのプロダクションは、情熱的な要素を強調した衣装や視
覚効果などが印象的です。バレエ・ファンにとっては、オーストラリアのバ
レエ団を見るチャンスでしょう。


<EuroArts DVD>
2054678 \2700
<マリナー・コンダクツ・モーツァルト>
モーツァルト(1756-1791):
歌劇「魔笛」-序曲/フルートとハープのための協奏曲/交響曲第39番 
(ライヴ収録: 2005年11月11日、スイス、ルガノ、国際会議場)
演奏/サー・ネヴィル・マリナー(指揮)
スイスーイタリア語放送協会管弦楽団、
パトリック・ガロワ(フルート)、ファブリス・ピエール(ハープ)
NTSC方式/画像構成比:16:9anamorphic/音声方式:PCMステレオ、ドルビ
ー・デジタル5.1、DTS5.1/70分/片面二層ディスク(DVD9)
映画『アマデウス』のサウンドトラックでも指揮をしたマリナーは、アニバ
ーサリーである今年も登場して欲しい指揮者の一人。多くの名指揮者が客演
したスイスーイタリア語放送協会管、豊穣なガロワの音、注目の奏者ピエー
ルの優雅さなどが相まって、爽快なモーツァルトを描き出しています。

2054968 \3450
ロッシーニ(1792-1868):歌劇「結婚手形」(伊語歌詞) 
(ライヴ収録:1989年5月6-9日 ドイツ、シュヴェツィンゲン宮殿内ロココ劇
場/シュヴェツィンゲン音楽祭)
歌・演奏/ジョン・デル・カルロ、ジャニス・ホール、
デーヴィッド・キューブラー、アルベルト・リナルディ、
カルロス・フェラー、アメリア・フェッレ、
ジャンルイージ・ジェルメッティ(指揮)
シュトゥットガルト放送交響楽団、ミヒャエル・ハンペ(演出)
NTSC方式/画像構成比:4:3/音声方式:PCMステレオ、ドルビー・デジタ
ル5.1、DTS5.1/82分/伊・英・独・仏・西語字幕付き/
片面二層ディスク(DVD9)
膨大なロッシーニのオペレッタ中で、もっとも初期(10代)に発表された作
品。内緒で愛し合う恋人たちと、周囲のおかしな人々を描くラブ・コメディ
を、ハンペの演出がゴージャスな衣装などを使って盛り上げます。

2054978 \3450
ロッシーニ(1792-1868):歌劇「絹のはしご」 
(ライヴ収録:1990年5月6-8日、ドイツ、シュヴェツィンゲン宮殿内ロココ
劇場/シュヴェツィンゲン音楽祭)
歌・演奏/デーヴィッド・グリフィス、ルチアーナ・セッラ、
ジェーン・バネル、デーヴィッド・キューブラー、アルベルト・リナルディ、
アレッサンドロ・コルベッリ、
サイモン・ヤング(ハープシコード、フォルテピアノ)、
ジャンルイージ・ジェルメッティ(指揮)
シュトゥットガルト放送交響楽団、ミヒャエル・ハンペ(演出)
NTSC方式/画像構成比:4:3/音声方式:PCMステレオ、
ドルビー・デジタル5.1、DTS5.1/100分/伊・英・独・仏・西語字幕付き
/片面二層ディスク(DVD9)
滑り出すような序曲によって知られる作品ですが、わずか20歳のフレッシュ
なオペレッタ。勘違いが引き起こす、おかしな恋の物語です。ロッシーニ・
オペレッタの醍醐味と言える、ゴージャスなステージや衣装。オーソドックス
なハンペの演出は、音楽ファンと作品との幸福な出会いを約束してくれます。

2054988 \3450
ロッシーニ(1792-1868):歌劇「ブルスキーノ氏、または替玉息子」 
(ライヴ収録:1989年5月 7-9日、ドイツ、シュヴェツィンゲン宮殿内ロコ
コ劇場/シュヴェツィンゲン音楽祭)
歌・演奏/アレッサンドロ・コルベッリ、アメリア・フェッレ、
アルベルト・リナルディ、ヴィート・ゴッビ、デーヴィッド・キューブラー、
オスラヴィオ・ディ・クレディコ、カルロス・フェラー、ジャニス・ホール、
ジャンルイージ・ジェルメッティ(指揮)
シュトゥットガルト放送交響楽団、ミヒャエル・ハンペ(演出)
NTSC方式/画像構成比:4:3fullscreen/音声方式:PCMステレオ、
ドルビー・デジタル5.1、DTS5.1/98分/伊・英・独・仏・西語字幕付き
/片面二層ディスク(DVD9)
恋の行き違いと替え玉事件を、ロッシーニ流に楽しくおもしろく演出したオ
ペレッタ。序曲は有名ですが、全曲も飽きることなく楽しめるでしょう。ハ
ンペのオーソドックスな演出で、初めて観る方でもわかりやすいのが大きな
特徴です。

2055018 \3450
モーツァルト(1756-1791):歌劇「後宮からの誘拐」(独語歌詞) 
(ライヴ収録:1991年5月10日、ドイツ、シュヴェツィンゲン宮殿内ロココ
劇場/シュヴェツィンゲン音楽祭)
歌・演奏/マティーアス・ハービヒ、ルース・アン・スウェンソン、
マリン・ハルテリウス、ハンス・ペーター・ブロホヴィツ、
マンフレッド・フィンク、クルト・リドル、
ジャンルイージ・ジェルメッティ(指揮)
シュトゥットガルト放送交響楽団、ミヒャエル・ハンペ(演出)
NTSC方式/画像構成比:4:3/音声方式:PCMステレオ、
ドルビー・デジタル5.1、DTS5.1/156分/独・英・仏・西語字幕付き
/片面二層ディスク(DVD9)
シュヴェツィンゲン音楽祭のライヴで、同時リリースの「結婚手形」同様に
ジェルメッティとハンペらのチームが作り上げる、オーソドックスかつ存在
感のあるステージが見事。実力派の歌手陣を集め、「観る」「聴く」のバラ
ンスがとれた、オペラの魅力を十二分に満喫できる内容です。

2055088 \2700
モーツァルト(1756-1791):
ディヴェルティメント第1番/ピアノ協奏曲第20番/
交響曲第41番「ジュピター」 
(ライヴ収録:2005年11月13日、ドイツ、ベルリン、コンツェルトハウス)
演奏/ハルトムート・ヘンヒェン(指揮)
カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ室内管弦楽団、
シュテファン・ヴラダー(ピアノ)
NTSC方式/画像構成比:16:9anamorphic/音声方式:PCMステレオ、
ドルビー・デジタル5.1、DTS5.1/74分/片面二層ディスク(DVD9)
モーツァルトの名曲を楽しむコンサート映像ですが、チェロ以外の全員がスタ
ンディングで演奏するオーケストラの姿や、ヘンヒェン指揮によるアグレッシ
ヴで運動的な音楽に注目。さらに俊英ピアニストのヴラダーが加わった協奏曲
では、斬新なアプローチを楽しむことができるでしょう。単なる予定調和的
なモーツァルトとは一線を画する、エキサイティングなコンサートです。

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06-03 No.17

2006年03月23日 18時34分58秒 | Weblog
<Waterlily Acoustics>
アメリカのレーベルWaterlily Acousticsの取り扱いを開始します。インド系
オーナーによるこのレーベルは、もともとワールド・ミュージックを主にし
ていましたが、クラシックにも乗り出します。最初の3枚は、いずれもサンク
トペテルブルグのオーケストラ・ライヴ。録音方法にもこだわっていて、今
後のリリースに目が離せません。

WLA 75 \2080
スヴェトラーノフ:ピアノ協奏曲ハ短調
同:前奏曲イ短調
スクリャービン:交響曲第3番「神聖な詩」
ウラジーミル・オフチンニコフ(Pf)
アレクサンドル・ドミトリエフ(指)
サンクトペテルブルグ・アカデミー響
大指揮者スヴェトラーノフのピアノ協奏曲は1976年の作ですが、前衛的な所
は全くなく、ラフマニノフとラヴェル(とフランシス・レイ)を足したよう
な絶美な曲。あの豪快で恰幅の良い巨匠から、かくも繊細でセンチメンタル
な音楽が生まれるとはちょっと信じ難いほどです。とにかく涙なしには聴け
ない超オススメ品。かつて作曲者のピアノ、マキシム・ショスタコーヴィチ
指揮のレコードがありましたが、オフチンニコフの方が明らかにピアノが巧
く、ドミトリエフの方が明らかに統率力があるので、曲の良さがさらに際立
ちます。

WLA 76 \2080
マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調
ユーリ・テミルカーノフ(指)サンクトペテルブルグ・フィル
録音:2003年9月22・23日、
サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー協会大ホール(ライヴ)
最近あまり新録音に恵まれないテミルカーノフ久々の、それもサンクトペテ
ルブルグ・フィル初のマーラーがついに登場します。全体にゆっくりしたテ
ンポによりますが、もともとスラヴ的要素の濃いマーラーの音楽が、彼らの
手にかかるとまるでロシア音楽のようにドロドロとした響きます。テミルカ
ーノフの円熟ぶりに驚かされます。

WLA 77 \2080
ショスタコーヴィチ:交響曲第7番「レニングラード」
アレクサンドル・ドミトリエフ(指)サンクトペテルブルグ響
録音:2003年9月、
サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー協会大ホール(ライヴ)
旧レニングラード市に捧げられた作品を名称が変更した同市のオーケストラ
が演奏した最新盤。ロシア的でありながらも、洗練された非常に美しい音世
界に浸れます。これこそが21世紀的ロシア・オケと申せましょう。





<Praga>
PRDDSD 250216(SACD-Hybrid) \2280
プロコフィエフ:
ユーモラスなスケルツォOp.12?4本のFgのための
古典交響曲 Op.21(寺嶋陸也編曲による2台Pf版)
ユダヤ主題による序曲 Op.34
五重奏曲ト短調 Op.39
組曲「ロミオとジュリエット」(タルクマン編曲による木管八重奏版)
チェコ九重奏団、プラハ木管五重奏団、
マルティン・フルシェル、イリーナ・コンドラチェンコ(ピアノ・デュオ)
SACDハイブリッド盤。管楽器を中心としたプロコフィエフ作品集。古典交響
曲は寺嶋陸也がアルゲリッチのために行なった名編曲。オリンピックのフィ
ギュアスケートでも有名になった「ロミオとジュリエット」はアンドレアス
・タルクマンによるクラリネット、ホルン、ファゴット各2、オーボエ、イ
ングイッシュホルンの八重奏版。いずれもカラフルで親しみやすいプロコ
フィエフの世界が満喫できます。





<Coviello Classics>
COV 50502(SACD-Hybrid) \2080
ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第1番 Op.8、同第2番 Op.67
ユオン:
ピアノ三重奏曲 Op.17、夢 Op.18の3、ユモレスク Op.18の7、
悲歌 Op.18の6、幻想的舞曲 Op.24の2
パイアン・トリオ
【カール=マグヌス・ヘリング(Vn)、マリン・スメスノイ(Vc)、アレクサン
ドラ・ノイマン(Pf)】
SACDハイブリッド盤。ショスタコーヴィチのピアノ三重奏曲第1番は作曲者
17歳の作。彼の死後、弟子のティシチェンコにより補筆完成されました。パ
ウル・ユオン(1872-1940)は、祖国に残って大画家となった弟のコンスタン
チン・ユオンと違い、早くからドイツに出て活躍したため、音楽はドイツ風
な構成と充実した内容の作風で知られます。ピアノ小品を自身がピアノ三重
奏用に編曲したものもメロディックな美しさが魅力です。





<audite>
AU 92561(SACD-Hybrid) \2180
「サラ・オブライエン / ハープ・リサイタル」
カプレ:2つのディヴェルティスマン
タイユフェール:ハープ・ソナタ
C.P.E.バッハ:ソナタ ト長調Wq.139/H 563
ホリガー:前奏曲/アリオーソ/パッサカリア
ブリテン:組曲Op.83 コラール「聖デニオ」
サラ・オブライエン(hp)
さまざまな時代のハープの名作を取り混ぜたおしゃれなアルバム。エマヌエ
ル・バッハのソナタは、それまでエキゾチックな音色を奏でる伴奏楽器にす
ぎなかったハープを、ソロの楽器として扱った最初の重要な作品(1762年作
曲)。それぞれ“フランス風”“スペイン風”と題されたカプレは、印象主
義のスタイルによる傑作。ほかにセンス満点「六人組」のタイユフェールや、
あのオーボエのホリガーがバッハ時代の様式に回帰した作品と多彩です。
ブリテンの「組曲」で終曲にあたる「聖デニオへの賛美歌」。このパラフレ
ーズを作曲する際にもとにした、オリジナルの教会コラールも別に収めてい
るのも面白い趣向です。






<DOREMI>
=合衆国議会図書館ライヴ・シリーズ=
DHR 5706 \1880
モーツァルト:
ピアノ四重奏曲第1番ト短調K.478
ピアノ四重奏曲第2番変ホ長調K.493
フルート四重奏曲第1番ニ長調K.285
ルーカス・フォス(Pf)、ジュリアス・ベイカー(Fl)
ジュリアードSQ
録音:1965年4月16日、1950年10月29日米国議会図書館(ライヴ)
ジュリアード四重奏団の秘蔵ライヴをお届けするシリーズの第4弾。ここでは
豪華な共演陣に注目です。20世紀アメリカを代表する大作曲家フォス。バー
ンスタインの第2交響曲の録音でピアノを担当、自作協奏曲第2番を自らのピ
アノで初演するほどの名手ですが、このモーツァルトは異常な解釈が彼なら
では。ベイカーもシカゴ響やニューヨーク・フィルなどの首席を歴任した大
物で、キングレコードにも録音があります。




<ATMA>
ACD2 2388 \1650
“コンスタンティノープル”
キヤ・タバシャン(指)アンサンブル・コンスタンティノープル
ダニエル・テイラー(CT),ほか
7既発盤(ACD2 2274,ACD2 2290,ACD2 2314,ACD2 2316)からの抜粋が主。
カタログ付きで、ソフトケースに収納してあります。コンスタンティノープ
ル入門に最適。

ACD2 2379 \1650
“悪魔に捕まえさせろ!”
キヤ・タバシャン(指)アンサンブル・コンスタンティノープル
ベルナール・シマール(Vo)
ケベックはアイルランド、スコットランド、そしてフランスからの移民の街。
そこに伝わる伝統歌に、コンスタンティノープルがオリエント風の伴奏をつ
けたもの。風変わりな西と東の出会いです。

ACD2 2340 \1650
“マニア”
キヤ・タバシャン(指)アンサンブル・コンスタンティノープル
ジヤ・タバシャン(打楽器)
コンスタンティノープルの最新刊。タバシャン兄弟による中世ヨーロッパ音
楽です。

ACD2 2327 \1650
モーツァルト:歌曲集
夕べの想い K.523,春への憧れ K.596,春の初めに K.597,
アリエット「寂しい森の中で」 K.308,
アリエット「鳥よ、年ごとに」 K.307,すみれ K.476,魔法使い K.472,
来たれ、いとしのツィターよ K.351,歓喜に寄す K.53,別れの歌 K.519,
ルイーゼが不実な恋人の手紙を焼いたとき K.520,子供の遊び K.598,
私は私の道を K.390,私の慰めであって下さい K.391,クローエに K.524,
大いなる落書き K.l49,いかにわれ不幸なる K.147,
カンツォネッタ「靜けさがほほえみながら」 K.152,夢のすがた K.530,
偽りの世 K.474,結社員の道 K.468,
小カンタータ「無限の宇宙の創造者を崇敬する君らよ」 K.619
スージー・ルブラン(S)
ヤニク・ネゼ=セガン(P)
モーツァルト・イヤーだからといって、有名曲の焼き直しばかりじゃ飽きる
というもの。だったらこのCDがお勧めです。スージー・ルブランが歌うモー
ツァルトの歌曲集です。「すみれ」とか「クローエに」などといった超有名
曲から、「結社員の道」や小カンタータ「無限の宇宙の創造者を崇敬する君
らよ」(しかもオリジナルのピアノ伴奏版)といった、よほどのマニアでな
いと知らない曲まで、多彩な内容となっています。古楽系ソプラノとして
ATMAの看板スターのルブラン、もちろんモーツァルトでも、「魔笛」のパミ
ーナなどで活躍しています。澄み渡った美声の生きたモーツァルトです。

ACD2 2315 \1650
シューベルト:「美しき水車小屋の娘」 D.795
ヤン・コボウ(T)
クリスティアン・ベザイディンオート(フォルテピアノ)
録音:2003年11月3?6日
BCJとも頻繁に共演している、大人気の古楽テノール、ヤン・コボウが、シュ
ーベルトの大作に挑みました!透明な美声テノールが「美しき水車小屋の娘」
とあれば、これは注目しないわけには行かないでしょう!清流を思わせる、
というのはこういう声にこそ打ってつけ、というばかりの澄み渡った歌です。
クリスティアン・ベサイディンオート(Kristian Bezuidenhout NHKのカナ
表記に従いました。オランダ語読みだとベザイデンハウト)は1979年南アフ
リカ生まれ、オーストラリアで育ち、現在は北米を中心に活動。なにせコボ
ウはもともとオルガン奏者志望でプロ並みの腕前をもつだけに、相棒選びも
バッチリ。

ACD2 2358 \1650
ブラームス:
クラリネット・ソナタ第1番 ヘ短調 Op.120-1
クラリネット・ソナタ第2番 変ホ長調 Op.120-2
イエンナー:クラリネット・ソナタ ト長調
アンドレ・モワザン(Cl)
ジャン・ソルニエ(P)
老境のブラームスの代表的名作、クラリネット・ソナタを2曲収録。しみじみ
とした美しさは格別です。このCDはさらに、ブラームスの数少ない弟子であ
る、グスタフ・イエンナー(1865-1920)のクラリネット・ソナタを収録してい
ます。どちらもドイツの偉大なクラリネット奏者、リヒャルト・ミュールフェ
ルト (1856-1907)のために書かれたもの。イエンナーはR.シュトラウスと
同世代の人ですが、ブラームスの流儀をしっかり堅持していったことが分か
ります。アンドレ・モワザンの優しいクラリネットが沁みる演奏です。

ACD2 2360 \1650
シューベルト:幻想曲 ハ長調「さすらい人」 D.760
シューベルト(リスト編):君こそわが憩い,影法師
リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調
ダヴィド・フレイ(P)
ダヴィド・フレイは1981年、フランス南部、スペイン国境に面したオート・
ピレネー県のタルベに生まれたピアニスト。パリで学び、わずか17歳にして
1998年アルカション国際ピアノコンクール第5位。2003年にはあのアレクサン
ドル・コブリンですら第2位だった、伝説の第5回浜松国際ピアノコンクール
で奨励賞を受賞、そして2004年にはモントリオール国際音楽コンペティショ
ンで堂々の第2位。まだ国際的活動に踏み出したばかりの逸材を、録音で楽
しむことができます。

ACD2 2348 \1650
リジェル:6つの対話的四重奏集 Op.10
第1番 ト短調,第2番 ニ長調,第3番 変ロ長調,
第4番 ト長調,第5番 ホ短調,第6番 イ短調
フランツ・ヨゼフ四重奏団(ピリオド楽器使用)
〔オリヴィエ・ブロー(Vn),ジャック=アンドレ・ウール(Vn),ヘレネ・
プルフ(Va),マルセル・サン=シール(Vc)〕
アンリ=ジョゼフ・リジェル(1741-1799)は、名前を見てピンと来た方もお
られるかもしれませんが、本来、南ドイツのヴェルトハイムという町に生ま
れたドイツ人です。1767年にパリに移住し、ここで後半生を過ごし、亡くな
っています。6つの対話的四重奏集は、1773年に出版された、彼の代表的作
品集です。ハイドンより一世代後の人だけに、ドイツで確立した弦楽四重奏
の手法をしっかり身につけ、その上でパリ好みの作風となっています。フラ
ンツ・ヨゼフ四重奏団は、モントリオールを拠点とする時代楽器の弦楽四重
奏団体。颯爽としたスタイルで楽しめます。




<AEON>
AE 0636 2枚組 \4360
ロシアのチェロ・ソナタ集
ショスタコヴィッチ:チェロ・ソナタ ニ短調 Op.40
プロコフィエフ:チェロ・ソナタ ハ長調 Op.119
ラフマニノフ:チェロ・ソナタ ト短調 Op.19
シュニトケ:チェロ・ソナタ
マルク・コペ(Vc)ペーター・ラウル(P)
ロシアは過去に数多くの優秀なチェリストを輩出し、特にロストロポーヴィ
チは作曲家の創作意欲を掻き立て、数多くの素晴らしいチェロ作品を生み出
しています。2006年はショスタコーヴィチ生誕100年。チェロ・ソナタは緻密
でダイナミックな演奏を求められ、チェロのマルク・コペとペーター・ラウ
ルのピアノの圧倒的緊張感が作品を鋭くまとめています。一方ラフマニノフ
のチェロ・ソナタは、彼のロマンティシズムの清華を極めた作品。コペの深
みのある美しい音色、ラウルの歌心に満ちたピアノは、丁寧に弾いた好感の
持てる演奏です。

AE 0637 \2180
カイヤ・サーリアホ(1952-):チェロ作品全集
アレクシス・デシャルム(Vc)ジェレミー・フェーブル(Fl)
ニコラ・バルデイル(Cl)
フィンランド、ヘルシンキ出身の女性作曲家カイヤ・サーリアホ。多様な音
楽性、音色の多彩さを魅力とする作風。チェロ作品では色彩感のある風景を
描き出し、フルートとクラリネットを加えることによって新しいチェロの表
現を追及しています。演奏はアンサンブル・クール=シルキュイのメンバー
の1977年生まれの若手注目チェリスト、アレクシス・デシャルム。E-A-D-G
の調弦によるテノール・チェロを研究しています。夢幻的な音世界へ引き込
まれるアルバムとなっています。

AE 0639 \2180
マウリツィオ・カーゲル(1931年?):ピアノ・トリオ
アルフレット・シュニトケ:ピアノ・トリオ
ワイマール・リスト・トリオ【アンドレアス・レーマン(Vn) ティル・ス
トレンツブルグ(Vc) クリスチャン・ウィルム・ミュラー(P)】
マウリツィオ・カーゲルは1931年、アルゼンチンのブエノスアイレス出身の
作曲家。1957年以来ドイツを中心に活動しています。カーゲルの作品には音
楽ばかりでなく、放送用の映画や演劇などもあり、活動も多方面に及んでい
ます。また皮肉なユーモアに満ちた作品も数多く発表しています。(指揮者
が突然倒れる《フィナーレ》など…)妻のイリーナに捧げられたシュニトケ
のピアノ・トリオ。第2楽章の物悲しい美しさは特筆すべきものがあります。
ワイマール・リスト・トリオはクリスティアン・ウィルム=ミュラーをピア
ニストとして1990年に結成された実力派トリオ。




<DYNAMIC>
DYNDVD 33506(DVD-Video) \3650
ALL REGIONS NTSC
LINEAR PCM 2.0,
DOLBY DIGITAL 5.1 COLOUR 16:9
ヴィヴァルディ:
グローリア ニ長調 RV 589
ヴァイオリン協奏曲 ハ長調 RV 581「聖母マリア昇天祭のために」
サルヴェ・レジナ ハ短調 RV 616 あなたに溜息をつき
2つのヴァイオリンとヴィオラとチェロのためのソナタ 変ホ長調 RV 130
「聖墓にて」
スターバト・マーテル RV621 悲しみの聖母,おお、なんという悲しみ,
わたしの心を燃え立たせて下さい,アーメン
グローリア ニ長調 RV 588 父の右に座わられる人よ
2つのオーボエ,2つのホルンとヴァイオリンのための協奏曲 ニ長調 RV 562
「聖ロレンツォの祝日のために」 第3楽章
クラウディオ・シモーネ(指)イ・ソリスティ・ヴェネティ
アドリアーナ・ダマート(S)
ラウラ・ブリオーリ(Ms)
ヴィヴァルディは、もはや「四季」だけの作曲家ではなく、器楽曲に声楽曲
に、多様な作品が人気を得ています。このDVDでは、ヴィヴァルディ・ブーム
を長年に渡ってリードしてきたクラウディオ・シモーネとイ・ソリスティ・
ヴェネティによる演奏、それもヴェネツィアのサンマルコ大聖堂や、パド
ヴァのスクロヴェーニ礼拝堂での収録。ヴィヴァルディの音楽と、ヴィヴァ
ルディに縁のある美しい教会建築を同時に楽しめるという優れものです。

CDS 497 4枚組 \4050
ワーグナー:「パルジファル」
リチャード・デッカー(T パルジファル),
マティアス・ヘレ(Bs グルネマンツ),
ヴォルフガング・シェーネ(Br バリトン),
ドリス・ゾッフェル(Ms クンドリ),
ミコライ・ザラシンスキ(Br クリングゾル),
ウルリヒ・デュンネバッハ(Bs ティトレル),他
ガボール・エトヴェシュ(指)フェニーチェ歌劇場管弦楽団,合唱団
録音:2005年3月
ワーグナー最後のオペラ「パルジファル」のフェニーチェ劇場でのライヴ録
音です。ヴェネツィアといえば、「パルジファル」初演の翌1883年にワーグ
ナーが亡くなった地。ワーグナーの最後の作品を終焉の地で上演しているわ
けです。さてこの上演、バイロイトでも活躍したマティアス・ヘレにドリス
・ゾッフェル、シュトゥットガルトの重鎮バリトン、ヴォルフガング・シェ
ーネ、と、かなり強力なキャストが集まっています。なかでも注目は合衆国
のドラマティック・テノール、リチャード・デッカー。近年急速にワーグナ
ーのヘルデン役に進出しているベテランながら、録音がほとんどなかったの
で、これはワグネリアンには興味津々でしょう。
なお、DVDでも発売される予定です。

CDS 500 3枚組 \3700
ポンキエッリ:「ジョコンダ」
アンドレア・グルーバー(S ジョコンダ),
マルコ・ベルティ(T エンツォ),
アルベルト・マストロマリーノ(Br バルナバ),
カルロ・ロコンバーラ(Bs アルヴィーゼ),
イルディコ・コムロージ(Ms ラウラ),
エリザベッタ・フィオリッロ(A チエーカ),他
ドナート・レンゼッティ(指)
アレーナ・ディ・ヴェローナ管弦楽団,合唱団
録音:2005年6月
御存知イタリアを代表する野外オペラの祭典、アレーナ・ディ・ヴェローナ。
2005年はポンキエッリの「ジョコンダ」が上演されて話題になりました。タ
イトルロールは、ニューヨーク出身のアンドレア・グルーバー、近年トゥー
ランドットなどドラマティックなヒロインを歌って絶賛されているソプラノ
です。エンツォは、イタリアの若い世代の期待のテノール、マルコ・ベル
ティ。バルナバは、昨年フェニーチェ歌劇場来日公演の「アッティラ」にも
エツィオ役で出演したアルベルト・マストロマリーノ、そしてイタリアの若
手バスを代表するカルロ・ロコンバーラと、かなり良いキャストです。しか
も3CDが2CD価格!
野外公演ですので、当然スペクタクルな舞台も見もの、DVDの発売が予定さ
れています。





<TUDOR>
TUDOR7135(SACD-Hybrid) \1980
ヤナーチェク:
シンフォニエッタ
狂詩曲「タラス・ブーリバ」
「利口な牝狐の物語」組曲(イーレク編)
ジョナサン・ノット(指揮)
バンベルク交響楽団
録音:2004年10月25-28日、
ヨーゼフ・カイルベルト・ザール,バンベルク
今年5月26-30にかけ来日公演を行いますノット&バンベルク響の最新盤です。
バンベルク交響楽団に新たな全盛期をもたらしているジョナサン・ノット。
これまでTUDORには独墺系の音楽を中心に録音してたが、今回はヤナーチェク。
期待に応える見事な出来ばえである。一方でヤナーチェクの独特のピリリとし
た音楽、強い民族性に不足なく、一方でバンベルク交響楽団の質実とした音色
を生かし、ヤナーチェクの素朴な美を引き立てつつ、過度に重厚なドイツ色は
丁寧に避けている。あらゆる点で、ノットのヤナーチェクへの深い共感と、
作品の理解への大きな自信が満ちている。

TUDOR9991 \750
特別価格「楽興の時」-カタログ付きサンプラー
シューベルト:交響曲第5番-第1楽章
マーラー:交響曲第5番-アダージェット
シューベルト:八重奏曲-アレグロ・ヴィヴァーチェ
ブラームス:クラリネット三重奏曲-アダージョ
クララ・シューマン:ピアノ協奏曲-アレグロ・マエストーソ
レオポルド・モーツァルト:音楽のそりの旅-アレグレット
ルフェーブル:クラリネット協奏曲第6番-ロンド・アレグロ
クロンマー:パルティータOp.57-アダージョ
ラフ:交響曲第8番「春の響きに」-ワルプルギスの夜に(アレグロ)
ラフ:ヴァイオリンと管弦楽のための「カヴァティーナ」
モシュコフスキ:ドイツの輪舞曲
フォーレ:パヴァーヌ
リスト:ラ・カンパネッラ
フチーク:フィレンツェ行進曲
ジョナサン・ノット指揮バンベルク響
シャロウン・アンサンブル・ベルリン
カール=ハインツ・シュテッフェンス(Cl)、他
ヴェロニカ・ヨッフム(P)、
ジョセフ・シルヴァースタイン指揮バンベルク響
ハンス・シュタードルマイアー指揮ミュンヘン室内管弦楽団
エドゥアルド・ブルンナー(Cl)、
ラインハルト・ゲーベル指揮ミュンヘン室内管弦楽団
ラ・グラン・パルティータ
ハンス・シュタードルマイアー指揮バンベルク響
ミカエラ・パエチュ・ネフテル(Vn)
ウルリヒ・コエラ&ジェラール・ヴィス(P)
アルブレヒト・マイアー(Ob)、カリナ・ヴィニエフスカ(P)
フェルッチョ・ブゾーニ(ウェルテ・ミニョン・ピアノ・ロール)
オリジナル・サロン・アンサンブル・プリマ・カレッツァ

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06-03 No.16-1

2006年03月22日 17時55分21秒 | Weblog
<naive>
V 5045 \1980
ハイドン:十字架上のキリストの最後の7つの言葉(合唱版)Hob. XX/2
ロラン・エキルベイ(指)アクサントゥス合唱団
ベルリン古楽アカデミー
サンドリーヌ・ピオー(S) ルート・サンドホフ(A) 
ロベルト・ゲッチェル(T) ハリー・ファン・デア・カンプ(B)
なんと、大人気アクサントゥス合唱団とベルリン古楽アカデミーの共演CDの
登場です。しかも、ハイドンの名曲「十字架上のキリストの最後の7つの言
葉」。ハイドン自身もこれを作曲した当時に「音楽をはじめて聴くものにも、
深い感銘を与えずにはおかない」と自信満々で発表しただけに、冒頭から雷
に打たれたかのような衝撃をおぼえる作品です。終曲の「地震」の文字通り
地を揺るがすような迫力の管弦楽と声楽は圧巻です。ソリスト陣も、今や押
しも押されぬバロック・ソプラノ歌いのサンドリーヌ・ピオーをはじめ、な
んとも豪華な布陣。1音1音から、キリストやキリストの周りにいた人々の血
や涙が滴り落ちてくるかのような戦慄的瞬間に満ちた名演奏です。当曲の合
唱版の決定盤がここに誕生です。

OP 30416 \1980
ヴィヴァルディ:
モテット「正しい怒りの激しさに」 RV626
シンフォニア ロ短調 「聖なる墓にて」 RV169
詩篇「主の僕たちよ、主を讃えよ」 RV601
ヴァイオリンとオルガンのための協奏曲 ニ短調 RV541
ヴァイオリン協奏曲 ヘ長調 「聖ロレンツォの祝日のために」 RV286
サンドリーヌ・ピオー
オッターヴィオ・ダントーネ(指)アカデミア・ビザンチーナ
「ティート・マンリオ」で大絶賛された、オッターヴィオ・ダントーネとア
カデミア・ビザンチーナ、ヴィヴァルディ・エディションの新譜です。しか
もいま古楽界でもっとも人気の高いソプラノの一人、サンドリーヌ・ピオも
参加!ヴィヴァルディのモテットの中でも人気が高い「正しい怒りの激しさ
に」と、技巧的にも高度な「主の僕たちよ、主を讃えよ(ラウダーテ・プエ
リ)」を収録、どちらも胸がスカッ!とする出来ばえです。ピオ、透明な声
と高度な装飾テクニックはもちろんですが、メカニカル臭さが微塵もなく、
思わずうっとりと微笑んでしまうような愛らしさに満ちています。もちろん、
ここ数年進境著しいダントーネの音楽も抜群。お勧めです!






<harmonia mundi>
HML 5901566(2CD+1BOOK) \4160
モンテヴェルディ:聖母マリアの夕べの祈り
マリー=クリスティーナ・キール、バーバラ・ボーデン、
アンドレアス・ショル、ジョン・ボーウェン、アンドリュー・マルガロード
ルネ・ヤーコプス(指)コンチェルト・ヴォカーレ、オランダ室内合唱団
ヤーコプスの記念碑的名演、豪華装丁本とともに再登場

HML 5901498(2CD+1BOOK) \4160
ヘンデル:オラトリオ「メサイア」
バーバラ・シュリック(S) サンドリーヌ・ピオー(S) 
アンドレアス・ショール(C-T) マーク・パドモア(T) 
ナタン・ベルク(Bs)
ウィリアム・クリスティ(指)レザール・フロリサン
クリスティの伝説の「メサイア」、豪華本とともに再登場





<OPUS蔵>
OPK 7021/3 3枚組 \4050
チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調作品74”悲愴”(1941録音)
バッハ:マタイ受難曲(1939ライブ録音)
ウィレム・メンゲルベルク(指)
アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
[マタイ] カール・エルプ(福音史家) ウィレム・ラヴェリ(イエス)
 ジョー・ヴィンセント(ソプラノ) イローナ・ドゥリゴ(アルト) 
ルイス・ヴァン・トゥルダー(テノール) ヘルマン・シャイ(バス)
アムステルダム・トーンクンスト合唱団、ツァングルスト少年合唱団
録音:1941年(G-Telefunken SP)
1939年4月2日ライブ(Philips LP A00150-53)
マタイ受難曲はメンゲルベルクが毎年復活祭に演奏してきたもので、1939年
の演奏がフィルムを使った録音で残されました。LPから復刻した音はとて
も67年前のものとは思えないものです。2枚に納めるためのカットはせずに
3枚組としました。メンゲルベルク最高の遺産が味わえます。合わせてこれ
も貴重な41年録音の‘悲愴’(37年録音とは別)を組み合わせました。
(オーパス蔵)
「オーパス蔵の復刻盤は、とくに声楽パートの音の抜けが良くなった。久し
ぶりに「マタイ」全曲にじっくりと耳を傾けることが出来た至福のひととき
に感謝したい。」(宇野功芳)

OPK 2060 \2250
マーラー:交響曲第9番ニ長調
ブルーノ・ワルター(指)ウィーン・フィル
録音:1938 ウィーン・ライブ
US-RCA SP  (mat.HMV 2VH 7027-46)
これもインターネットでまだかまだかと言われていた録音です。 良質のア
メリカ盤を入手したのは2年ほど前になります。音は良かったのですが全面
にヒスがあり、マスタリングでヒスを取ると音が変わるので、2回トライして
棚上げにしました。その後ノイズ処理システムの更新やテクニックの工夫が
あり再トライし、さらに3度の挑戦で一応これならという線に来ました。
ヴァージョンで言えばVer.5となります。最後は意地になりました
(オーパス蔵)。
「感動の終楽章アダージョで、弦の分厚いけれど、ビロードの輝きを彷彿さ
せるひびきの美しさが、ワルター/ウィーン・フィルの永遠の名演を飾る、
忘れがたい全曲の余韻として残ったのは、オーパス蔵による究極の名復刻盤
である。」(小林利之)






<haensler>
93 131(SACD-Hybrid) 2枚組 \2450
ベルリオーズ:レクイエム
ロジャー・ノリントン(指)シュトゥットガルト放送交響楽団
トビー・スペンス(T)
シュトゥットガルトSWRヴォーカルアンサンブル,
ライプツィヒMDR放送合唱団
録音:2003年5月9日
ベルリオーズの声楽大作のなかでも、その鬼才ぶりが最大限に発揮されたこ
の名曲、ノリントンが見事な演奏を繰り広げ、それを超優秀録音でバッチリ
捉えてSACDになりました!この曲、「怒りの日」や「涙の日」での巨大なオ
ーケストラの大爆発(8対のティンパニ、4群の別働ブラス隊、合唱が飛び交
う!)があるかと思えば、「私を捜し」では無伴奏合唱が静かに歌うという、
演奏者には実にやっかいな作品。これまで、やかましいだけの演奏や、理知
的過ぎて面白くない演奏、さらには演奏は良くても録音が足を引っ張ってい
るというものも少なくなく、満たされなかった方々には、このCDは理想的な
ことでしょう!迫力は有無を言わせず、ことに「涙の日」は壮絶!それでい
て打ち震える感動もジックリ。もちろんノリントンならではの<ピュア・ト
ーン>は絶大で、あらゆる響きが混濁なく鳴り切っています!これほどベル
リオーズの両面性を鮮やかに描いた演奏はなかったでしょう。そしてそれを
見事に捉えた録音、これは感激モノ!SACDはもちろん、通常CDとして再生し
ても、十分満足できることでしょう!




<PREISER>
PRCD 89625 \1780
フラグスタート 第3集
パーセル:「ディドーとエネアス」
ヘンデル:「セルセ」
グルック:「オルフェオとエウリディーチェ」
バッハ:「マタイ受難曲」から
ワーグナー:「タンホイザー」,「トリスタンとイゾルデ」
からのアリア,場面
ビゼー:アニュス・デイ
グリーグ:
ロンダーネにて,胸の痛手,ある夢,ご忠告ありがとう,春,
モンテ・ピンチョから,青春,愛の神,白鳥
キルステン・フラグスタート(S)
ウォーウィック・ブレイスウェイト(指)
フィルハーモニア管弦楽団,ほか
録音:1948年,1950年
偉大なワーグナー・ソプラノ、キルステン・フラグスタート(1895-1962)の戦
後の録音を集めています。50代半ばになっていても、「真珠のよう」と例え
られた素晴らしい歌声は健在です。半分を占めるグリーグの歌曲がまた実に
見事なものです。

PRCD 89636 \1780
エレノア・スティーバー アリア集
モーツァルト:
「フィガロの結婚」,「ドン・ジョヴァンニ」,「魔笛」,
「後宮からの逃走」
グノー:「ファウスト」
ビゼー:「カルメン」
シャルパンティエ:「ルイーズ」
ヴェルディ:
「エルナーニ」,「トラヴィアータ」,「運命の力」,「ドン・カルロ」,
「オテッロ」
からのアリア
エーリヒ・ラインスドルフ(指)RCAヴィクター管弦楽団
ファウスト・クレーヴァ(指)メトロポリタン歌劇場管弦楽団、ほか
録音:1945-1950年
かつてメトは意外なくらい米国人ソプラノには扉の狭かった場所でした。そ
こに穴を開けた一人がエレノア・スティーバー(1914-1990)。ウェスト・ヴァ
ージニア州ウィーリング生まれで、1940年にメトのオーディションに優勝、
その年の暮にメトにデビューして以来、1966年まで歌っていました。またグ
ラインドボーン音楽祭、バイロイト音楽祭、ザルツブルク音楽祭などにも出
演しています。彼女の歌は、1940年代くらいのハリウッド映画のヒロインと
共通した明るい清潔感のあり、美声と美貌で大人気だったのも頷けるもの
です。

PRCD 89632 \1780
ドロシー・カーステン アリア集
プッチーニ:
「ボエーム」,「マノン・レスコー」,「トスカ」,「蝶々夫人」,
「ロンディネ」,「ジャンニ・スキッキ」,「トゥーランドット」
マスネ:「マノン」,「タイス」
シャルパンティエ:「ルイーズ」
ヴェルディ「トラヴィアータ」
グノー:「ファウスト」
ジョルダーノ:「アンドレア・シェニエ」
からのアリア
ドロシー・カーステン(S)
ヨネル・ペルレア(指)RCA管弦楽団
ファウスト・クレーヴァ(指)メトロポリタン歌劇場管弦楽団、ほか
録音:1947-1953年
ドロシー・カーステン(1910-1992)は、1944年にメトロポリタンにデビューし
て以来、1979年まで出演しつづけたという驚異的なソプラノ。しかもヨーロ
ッパの劇場に客演するこはほとんどありませんでしたから、まさにメトの愛
娘です。1975年のメト初来日の時に同行し、「ボエーム」のミミを歌ってい
ます。引退は1986年と言いますから、恐るべき人です。このCDには、カース
テンの40歳前後の張りのある歌が集められています。

PRCD 89634 \1780
エヴァ・ターナー アリア集
ヴェルディ:「トロヴァトーレ」,「アイーダ」
ポンキエッリ:「ジョコンダ」
マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」
プッチーニ:「トスカ」,「トゥーランドット」,
からのアリア,場面、ほか
エヴァ・ターナー(S)
トーマス・ビーチャム(指)管弦楽団
ロレンツォ・モラヨーリ(指)ミラノ・スカラ座管弦楽団、ほか
録音:1926年,1928年
荒川静香が金メダルを取った曲として「トゥーランドット」がすっかり知ら
れるようになりました。その“氷の姫君”のイメージを確立し広めたのが、
英国人ソプラノ、エヴァ・ターナー。1892年ランカシャー生まれ。1924年に
ロンドンで「フィデリオ」のレオノーレで成功、その年のうちにトスカニー
ニが監督を務めていたスカラ座に招かれて、ことにワーグナー上演に不可欠
なソプラノになりました。1926年、プッチーニの遺作「トゥーランドット」
が初演、初トゥーランドットの名誉こそ逃したものの、直後から彼女も歌う
ようになり、大評判になりました。とにかく強靭な声で、ここに収録されて
いる“この王宮で”を聞いても、尋常でないパワーが飛んでくることがよく
分かります。1962年にはデイムの称号を受けています。ちなみにターナーが
亡くなったのは1990年、98歳!生命力に満ちた人だったのです。

PRCD 89638 \1780
ヘレナ・ブラウン、アリア集
ベートーヴェン:「フィデリオ」
ワーグナー:
「トリスタンとイゾルデ」,「ワルキューレ」,「神々の黄昏」
ダルベール:「低地」
からの場面
ワーグナー:ヴェーゼンドンク歌曲集
ヘレナ・ブラウン(S)
レオポルド・ルートヴィヒ(指)ベルリン国立歌劇場管弦楽団
ハンス・ロスバウト(指)ミュンヘン国立放送管弦楽団
ルドルフ・モラルト(指)ウィーン交響楽団、他
録音:1942-1954年
ミュンヘンを中心に戦後まで活躍したソプラノ、ヘレナ・ブラウン
(1903-1990)の録音。線は細めですが、体当たり的な歌唱でワーグナー・ソ
プラノとして人気を博しました。放送録音が主となっています。

PRCD 89649 \1780
アニー・コネツニ、アリアと歌曲集
ベートーヴェン:「フィデリオ」
ワーグナー:
「ローエングリーン」,「トリスタンとイゾルデ」,「神々の黄昏」
R.シュトラウス:「エレクトラ」,「ナクソスのアリアドネ」
からの場面
ワーグナー:ヴェーゼンドンク歌曲集
ブラームス:五月の夜
ヴォルフ:隠棲
R.シュトラウス:黄昏の夢,献呈
アニー・コネツニ(S)
ハンス・ワイスバッハ(指)デンマーク放送交響楽団
ルドルフ・モラルト(指)ウィーン国立歌劇場管弦楽団
ディミトリ・ミトロプーロス(指)フィレンツェ五月祭管弦楽団、他
録音:1933-52年
ウィーンを中心に活躍したコネツニ姉妹の姉、アニー・コネツニ(1901-1968)
の録音を集めたもの。ドラマティックなソプラノで、ワーグナーやシュトラ
ウスには欠かせぬ人でしたが、全盛期が第二次世界大戦真っ只中だったため、
その真価が国際的に広まらずに終わってしまいました。放送録音や未発表商
業録音など貴重音源多数。

PRCD 89651 \1780
リリー・ハフグレン、アリア集
モーツァルト:「フィガロの結婚」
ベートーヴェン:「フィデリオ」
ウェーバー「魔弾の射手」
ワーグナー:
「さまよえるオランダ人」,「タンホイザー」,「ローエングリーン」,
「ワルキューレ」,「パルジファル」
グノー:「ファウスト」
マイヤベーア:「アフリカの女」
R.シュトラウス:「ナクソスのアリアドネ」
ダルベール:「低地」
からのアリア,場面
リリー・ハフグレン(S)
録音:1910-1921年
リリー・ハフグレン(1884-1965)はスウェーデン出身のソプラノ。芸術一家の
娘に生まれ、ピアニストを目指したものの、ジークフリート・ワーグナーの
勧めで歌手の道を歩み、デビューは1908年、なんといきなりバイロイト音楽
祭でフライア!その後1910、20年代の代表的ブリュンヒルデ歌手として、ド
イツ語圏はもちろん、イタリアや南米でも活躍しました。ベルリン国立歌劇
場を拠点にしていて、シュトラウスのオペラのベルリン初演で「ナクソスの
アリアドネ」のタイトルロールや「影のない女」の皇后を歌っていました。

PRCD 89629 \1780
オリンピア・ボロナート アリア集
ベッリーニ:「清教徒」,「夢遊病の女」、
ドニゼッティ:「ドン・パスクワーレ」
ヴェルディ:「リゴレット」,「トラヴィアータ」、
フロトー:「マルタ」
マイヤベーア:「ユグノー」、
グノー:「ミレイユ」、
ビゼー:「真珠採り」
からのアリア,ほか
オリンピア・ボロナート(S)
録音:1904年,1908年
おそらく日本でオリンピア・ボロナートの名前を知っている人は極めて稀で
しょう。それもそのはず、一般の大劇場ではほとんど歌ったことのない「伝
説の歌手」だからです。1867年、イタリアのジェノヴァ生まれ。母親はスペ
イン人。1890年からロシアで人気を得て度々歌っていたところ、ある公演の
後に出会ったポーランド貴族が彼女に一目惚れ、結婚。彼女は大貴族の奥様
になってしまったのです。ワルシャワに移住して一旦引退した後、1901年に
活動を再開。貴族の奥さんですから、彼女が劇場に出演することは大変な話
題になりました。1934年に亡くなっています。アラビエフの夜鶯を録音(し
かも2回)しているように、軽い声のコロラトゥーラ・ソプラノで、ヴィオ
レッタのアリアでも三点変ホ音を決めています。ここで聞ける録音は、
1904年にサンクト・ペテルスブルグで行われたものと、1908年にミラノで行
われたもの。貴族の奥様になっていなかったら、プリマドンナとして名を馳
せていたことでしょう。

PRCD 89630 \1780
マルガレーテ・アルント=オーベル アリア集
マイヤベーア:預言者、ビゼー:カルメン
サン=サーンス:「サムソンとデリラ」
ワーグナー:
「リエンツィ」,「ローエングリーン」,「トリスタンとイゾルデ」, 
「ラインの黄金」,「ワルキューレ」
ヴェルディ:「ドン・カルロ」,「トロヴァトーレ」
ポンキエッリ:「ジョコンダ」、
ムソルグスキー:「ボリス・ゴドゥノフ」、キーンツル:「福音伝道者」
からのアリア
マルガレーテ・アルント=オーベル(Ms)
録音:1908-1915年
マルガレーテ・アルント=オーベル(1885-1971)はなかなか波乱の人生を送っ
た人です。ベルリン生まれで、若い頃はドイツ語圏で地道に活躍していまし
た。しかし1913年にメトにデビューするや、一夜にしてスターとなり、「バ
ラの騎士」米国初演でオクターヴィアンを歌ったほど。ところが第1次世界
大戦が勃発、彼女はクビを切られ、報酬を巡っての裁判に負けた挙句、拘留。
ドイツに帰ってからはベルリンを本拠にして人気を得、また当時「北のバイ
ロイト」と呼ばれたツォポット音楽祭の野外公演で人気を博しました。演技
面で讃えられた人だけに、表現力に花があります。「トロヴァトーレ」,
「ジョコンダ」と「ボリス」がイタリア語、他はドイツ語の歌唱。このイタ
リア語の「ボリス」の偽ディミトリー(ポール・オルトハウス)とマリーナ
の二重唱が圧巻!

PRCD 89627 \1780
アルミーダ・パルシ=ペッティネッラ アリア集
ドニゼッティ:「ファヴォリータ」
マイヤベーア:「ユグノー」,「預言者」
ヴェルディ:「トロヴァトーレ」,「運命の力」,「アイーダ」
ポンキエッリ:「ジョコンダ」、ワーグナー:「ローエングリーン」
グノー:「ファウスト」、ビゼー:「カルメン」
トーマ:「ミニヨン」、マスネ:「ラオールの王」
からのアリア,ほか
アルミーダ・パリージ=ペッティネッラ(Ms)
録音:1904-1909年
イタリア人名歌手は、鉄道など交通が発達する遥か以前から欧米各地へ旅歩
くのが普通で、それがまた誇りでもありました。しかし中にはイタリア国内
ばかりで活躍した名歌手もいて、当然その名声は広まりません。アルミーダ
・パルシ=ペッティネッラ(1868-1949)もその一人。1895年にスカラ座出演
して以来、1910年まで断続的にこの劇場の重要なメッゾとして活躍しました。
1903年には、トスカニーニの指揮でスカラ座に史上でも伝説的な「仮面舞踏
会」に出演、この公演はトスカニーニがアンコールを求める聴衆に怒ってス
カラ座を辞任したことで有名なもの。彼女はリスボンやブエノスアイレスに
は客演したものの、パリやロンドン、ニューヨークなどで歌ったことはあり
ません。これらの録音がなければ完全に消え去っていた人でしょう。ヴェリ
ズモ時代の肉厚なメッゾが楽しめます。

PRCD 89639 \1780
ヒルデガルデ・ランツァク アリア集
ヴェルディ:「仮面舞踏会」,「アイーダ」,「オテッロ」
プッチーニ:「ボエーム」,「トスカ」,「外套」
ビゼー:「カルメン」
トーマ:「ミニヨン」
フロトー:「マルタ」
からのアリア、場面
ヒルデガルデ・ランツァク(S)
クレメンス・クラウス(指)シュトゥットガルト国立放送管弦楽団
レオポルド・ルートヴィヒ(指)ベルリン放送交響楽団
アルトゥール・ローター(指)ベルリン・ドイツオペラ管弦楽団、ほか
録音:1932-1944年
ヒルデガルデ・ランツァク(1895-1987)はチェコのモラヴィア地方出身でド
イツで活躍したソプラノ、ドラマティックな役からリリックな役まで幅広く
歌いました。全てドイツ語による歌唱。

PRCD 89628 \1780
ナターリャ・シピレル アリア集
ロッシーニ:「ギヨーム・テル」
グリンカ:「イワン・スサーニン」
グノー:「ファウスト」
ルビンシュタイン:「デーモン」
チャイコフスキー:「魔女」,「イオランテ」,
リムスキー=コルサコフ:「クリスマス・イヴ」
ヴェルディ:「オテッロ」
レオンカヴァッロ:「道化師」
プッチーニ:「蝶々夫人」
からのアリア,ほか
ナターリャ・シピレル(S)
アレクサンドル・メリク=パシャエフ(指)
ボリショイ歌劇場管弦楽団、ほか
ナターリャ・シピレルは1909年キエフ生まれのソプラノ。1935年から1958年
までボリショイ劇場の専属として活躍、さらに1960年代まで出演していまし
た。彼女はスターリンのお気に入り歌手の一人で、しばしばクレムリンで歌
ったと伝えられています。1995年に亡くなっています。全てロシア語の歌唱。

PRCD 89646 \1780
マリア・マクサーコワ アリア集
ムソルグスキー:「ボリス・ゴドゥノフ」,「ホヴァーンシチナ」
ビゼー:「カルメン」
マスネ:「ウエルテル」
サン=サーンス:「サムソンとデリラ」
リムスキー=コルサコフ「雪娘」
からのアリア
ワーグナー:ヴェーゼンドンク歌曲集
マリア・マクサーコワ(Ms)
ワシリー・ネボルシン(指),ニコライ・ゴロワーノフ(指),
アレクサンドル・メリク=パシャエフ(指),キリル・コンドラシン(指)
ボリショイ歌劇場管弦楽団
マリア・マクサーコワ(1902-1974)はスターリン時代のボリショイのスター
・メッゾだった歌手。全てロシア語の歌唱。

PRCD 90688 \1780
ハイドン:3つのドイツ舞曲Hob.IX,No.4,10&11、
モーツァルト:6つのレントラーKv.606
ベートーヴェン:6つのメートリンク舞曲、12のコントルダンス、
シューベルト:
5つのコーダ付きドイツ舞曲と弦のための7つのトリオD.90、エコセーズ、
ヨハン・シュトラウス1世:ウィーンの謝肉祭のワルツOp.3、
ランナー:真夏の夜の夢のギャロップ、別れのワルツ
パウル・アンゲラー(指)ウィーン フォルクスオパー管
ウィーンといえばワルツですが、ハイドンの昔からランナーに至るまでの
ウィーンの舞曲を俯瞰する好企画。

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06-03 No.16-2

2006年03月22日 17時54分21秒 | Weblog
<BIDDULPH>
80221 \1680
ベートーヴェン:
弦楽四重奏曲第2番 ト長調 Op.18-2
弦楽四重奏曲第3番 ニ長調 Op.18-3
弦楽四重奏曲第10番 変ホ長調 Op.74「ハープ」
ブダペスト弦楽四重奏団
録音:
1938年6月1日、1935年4月3日
1936年4月27日
エンジニア:リック・トーレス
1917年に結成して以来、半世紀に渡りメンバーを交代しながら世界的四重奏団
として活躍したブダペスト四重奏団。ことにベートーヴェンの弦楽四重奏曲は
二度も全集を録音するという偉業を成し遂げている。1930年代半ばは、結成メ
ンバーが全て抜け、亡命ユダヤ系ロシア人の四重奏団として固まった頃。彼ら
は、戦争を避けて米国に移住する直前、ロンドンでいくつか録音を残していた。
力強いボーイングによる逞しいベートーヴェンは、今聞いても微塵も古くない
どころか、70年後でもこのレヴェルでベートーヴェンを弾ける団体はそうはな
いと感じさせるものだ。ことに初期の2作の充実振りは素晴らしい。

80222 \1680
ベートーヴェン:
弦楽四重奏曲第8番 ホ短調 Op.59-2「ラズモフスキー第2番」
弦楽四重奏曲第13番 変ロ長調 Op.130
ブダペスト弦楽四重奏団
録音:
1935年4月24日
1933年8月10日,1934年4月4日
エンジニア:リック・トーレス
ブダペスト四重奏団は、1950年代初めと、1950年代末から1960年代頭の二度、
ベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集を録音しているため、彼らが戦前に残した
ヨーロッパ録音のベートーヴェンはほとんど顧みられることがなかった。しか
しそれらは一部のマニアでは極めて高い評価を得ていた。ことにここに聞ける
「ラズモフスキー第2番」は、ヨーロッパ時代の彼らの代表盤である。変ロ長
調の四重奏曲は録音に少々変わった経緯がある。まず1933年に、オリジナル・
メンバーのエミール・ハウザーが第1ヴァイオリンの時にベルリンで、第1楽章
から第5楽章、そして大フーガが録音された。面白いことに、この二つは別売
りだった。前者の終楽章は、ヨゼフ・ロイスマンが第1ヴァイオリンに就任し
てからロンドンで行われた。そしてさらにこのメンバーで始めの5楽章が再録
音され完成されたのである。録音に8ヶ月の間があるのはそのためである。こ
れも説得力の強い演奏である。

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