<Deutsche Grammophon>
4777106 3枚組 \5450
ヘンデル:歌劇《エジプト王トロメーオ》HWV 25《全曲》
アン・ハレンベリ(Ms:トロメーオ)スウェーデン
カリーナ・ゴーヴァン(S)カナダ
アンナ・ボニタティブス(S)
ロミーナ・バッソ(A)
ピエトロ・スパニョーリ(B)
イル・コンプレッソ・バロッコ 指揮:アラン・カーティス
収録:
2006年9月、サンタ・マリア・デッラ・ローサ教会、トゥスカニア(ヴィテルボ
近郊)&
2007年1月、シュテファン修道院、ハノーヴァー
歴史の影に埋もれてしまったオペラに再び陽を当て、その真価を我々に紹介し
てくれるアラン・カーティス。この歌劇《トロメーオ》の新録は、《ロデリン
ダ》《フロリダンテ》に続く、彼とイル・コンプレッソ・バロッコによるヘン
デル・オペラの第3弾です。
《エジプト王トロメーオ》は、ヘンデルが1728年に作曲し、同年に初演された
作品。トロメーオという名は、同じ台本作家ニコラ・フランチェスコ・ハイム
が担当したヘンデルの歌劇《ジューリオ・チェーザレ》にも登場するが、そち
らではトロメーオはクレオパトラの弟で、彼女にとっては王座をめぐる政敵と
して見られています。そのため、クレオパトラにとってハッピー・エンドとな
る《チェーザレ》では、トロメーオは最後には敵として討たれてしまいます。
それに対し《トロメーオ》では、彼はクレオパトラの息子という設定。その上
に、クレオパトラは登場もしない。筋書きも、復讐や欲望、失恋などを経て最
後に和解に至るといった手に汗握る物語であるものの、《チェーザレ》とはま
ったく異なったものです。むしろ、ストーリーよりも初演時の歌手重視で書か
れたと思われ、その分、音楽のみで勝負した聴き応えのある作品に結実してい
ます。中でも、愛の二重唱〈もしこの心があなたを失うのなら、ああ、愛しい
人〉や、〈涙の雫〉などの名アリアは、単独でも扱われるほどの名旋律。それ
らを歌うソリスト陣には、ヘンデルのスペシャリストたちが集結。スウェーデ
ン出身のアン・ハレンベリがタイトル・ロールを担当するのも注目です。また、
ロミーナ・バッソは、カーティス指揮のヴィヴァルディの《モテズマ》でも共
演していたメゾ。この貴重な機会に是非全曲をお楽しみください。
734395(DVD-Video) 2枚組 \6450
「カラヤン/ブルックナー:交響曲集」
DVD 1
交響曲第8番ハ短調
DVD 2
交響曲第9番ニ短調
テ・デウム
アンナ・トモワ=シントウ(S)
アグネス・バルツァ(A)
デイヴィッド・レンドール(T)
ジョゼ・ヴァン・ダム(Br)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
収録:
交響曲第8番:1979年6月、ザンクト・フローリアン大聖堂、リンツ
交響曲第9番&テ・デウム:1978年、ムジークフェライン大ホール、ウィーン
3曲とも、以前出されていたレーザーディスクからのDVD化。交響曲第8番(ハース
版を使用)は、ブルックナーがオルガニストを務めていたザンクト・フローリア
ン大聖堂で行われた記念的ライヴを撮影したもの。また、第9番は、ムジーク
フェラインでの2日にわたるライヴの模様を収録したものです。ブルックナーは
カラヤンが得意とした作曲家。第7番以降の3曲と、《テ・デウム》はコンサー
トで頻繁に採り上げており、録音も多いです。中でも第8番は最も多く、これま
でにリリースされたディスクは、プライベート盤なども含めば10点を超えるほ
どです。また、ベルリン・フィルと袂を分かった際に、ウィーン・フィルを指
揮してリリースしたのも第8でした。ここではウィーン・フィルの重厚なサウン
ドで構築され、カラヤン美学によってさらに磨きをかけられたブルックナーの
演奏をたっぷりと味わっていただけるでしょう。
734391(DVD-Video) \3350
ベートーヴェン:荘厳ミサ曲(ミサ・ソレムニス)ニ長調作品123
アンナ・トモワ=シントウ(S)
ルジャ・バルダーニ(A)
エリク・タピー(T)
ジョゼ・ヴァン・ダム(Br)
映像監督:ヘルベルト・フォン・カラヤン
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
収録:1979年4月、祝祭大劇場、ザルツブルク
カラヤンはあまたの作曲家の中でベートーヴェンを最も好んでいたと言ってよ
いといえるでしょう。それはコンサートで採り上げた数からも想像できるし、
また、遺されたディスクの点数からも同様です(交響曲は、ほぼ9曲すべてにわ
たって10点以上の音源が流通しています)。この《荘厳ミサ曲(ミサ・ソレムニ
ス)》も5点以上の正規録音が存在します。当DVDの演奏は、イースター(復活祭)
音楽祭でライヴ収録されたもので、かつてレーザーディスクで発売されていた
もののDVD化。85年にDGに録音されたベルリン・フィル盤のひとつ前のものに
当たります。強力なソリスト陣はカラヤンの常連メンバーで、女声2名とヴァン
・ダムはDGからリリースされている1979年普門館ライヴのベートーヴェン
《第9》(UCCG-9396)でも共演していました。この《荘厳ミサ曲》の映像は、現
在、国内盤としては発売されていないのでこの機会に是非入手していただきた
い1枚です。
734390(DVD-Video) \3350
リヒャルト・ワーグナー:楽劇《ラインの黄金》全曲
ジャニーヌ・アルトマイヤー(フライア)
ブリギッテ・ファスベンダー(フリッカ)
ゾルターン・ケルメン(アルベリヒ)
ペーター・シュライアー(ローゲ)
トマス・ステュアート(ヴォータン)
ゲアハルト・シュトルツェ(ミーメ)
ゲアハルト・ニーンシュテット(ファゾルト:演技)
カール・リダーブッシュ(ファゾルト:歌唱)
ルイ・ヘンドリクス(ファフナー)
ヘルミン・エッサー(フロー)
演出:ヘルベルト・フォン・カラヤン
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
映像収録:1978年
録音:1973年、ザルツブルク・イースター音楽祭、オーストリア
カラヤンの《ラインの黄金》は67年録音のアルバムが有名ですが、これはそれ
よりも後の1973年に、春のザルツブルク音楽祭で録音されたものです。映像部
分はその5年後に別撮りされたものであり、カラヤンの完璧主義ぶりがうかがわ
れます。映像で楽しむのはもちろん、以前の録音と聴き比べてカラヤンの音楽
の深化を味わってみてはいかがでしょう。なお、当盤では、67年録音とキャス
トは当然交替していますが、シュトルツェとリダーブッシュは重なっています。
但し、役柄は異なり、シュトルツェは以前、ローゲだったのがここではミーメ
に、また、リダーブッシュもファフナーからファゾルトに替わっています。
734402(DVD-Video) \3350
「キーシン/リサイタル」
シューベルト[リスト編曲]:5つの歌曲集
水の上で歌う
水車屋と小川
セレナード
糸を紡ぐグレートヒェン
魔王
シューベルト:幻想曲ハ長調D760《さすらい人》
バッハ[ケンプ編曲]:
シチリアーナ(フルート・ソナタBWV1031より)
ブラームス:幻想曲集作品116
リスト:ハンガリー狂詩曲第12番
グルック[スガンバーティ編曲]:
精霊の踊り(歌劇《オルフェオとエウリディーチェ》より)
エフゲニー・キーシン(Pf)
映像プロデュース&監督:クリストファー・ヌーペン
収録:1990年12月、バイエルン音楽スタジオ、ミュンヘン
現在の音楽界で、エフゲニー・キーシンが最も注目を集めるピアニストの一人
であることは言うまでもないでしょう。そのキーシンが、ドイツの作曲家によ
る「幻想曲」を中心に集め演奏したのがこのDVD。キーシンはほぼ同様の内容の
アルバムを以前にリリースしており、さらに2007年3月には、それらの収録作品
を他アルバムの録音と編み直した2枚組CDセットもリリースしている(そちらで
はシューベルト歌曲に《鱒》、ベートーヴェンの《合唱幻想曲》とチャイコフ
スキーのピアノ協奏曲第1番が加えられています)。当盤はDVDなので、そのタッ
チの秘密、フィンガリングやペダリングの技巧から、演奏時の彼の姿などを、
視覚的にも知ることができるのが嬉しいところ。また、それらの映像を、著名
な映像作家クリストファー・ヌーペンがメガホンをとっていることも興味深い
です。
キーシンの歌心ときわめてすぐれた技巧の両方を、目と耳で楽しめる恰好のDVD
です。それゆえ、ファンのみならず、ピアノ音楽に関心のある方にお薦めでき
るものです。
734404(DVD-Video) 2枚組 \6450
リヒャルト・ワーグナー:
歌劇《ローエングリン》全曲
パウル・フライ(ローエングリン)
シェリル・シュトゥーダー(エルザ)
ガブリエーレ・シュナウト(オルトルート)
エッケハルト・ヴラシハ(テルラムント)
マンフレート・シェンク(ハインリヒ王)
アイケ・ヴィルム・シュルテ(伝令)
バイロイト音楽祭祝祭管弦楽団&合唱団
指揮:ペーター・シュナイダー
ワーグナーの最後の「歌劇」である《ローエングリン》。白鳥の騎士が乙女エ
ルザをはじめ、彼女の住むブラバント王国を救いに現れる、というロマンティ
ックな物語には熱烈なファンが多いようです。それだけでも是非ご覧になって
いただきたい作品ですが、さらに当DVDを魅力的なものとしているのは、映画
監督であるヴェルナー・ヘルツォークが演出を担当していることです。『アギ
ーレ/神の怒り』や『フィッツカラルド』など、独特のパワーを持つ作品で名
高いこの映画監督に演出の白羽の矢がたてられたことは、当時おおいに話題と
なりました。それまでのゲッツ・フルードリヒ時代(ネルソン指揮の録音が知
られています)が終わり、ヘルツォークが初めて《ローエングリン》を演出し
たのは1987年。以後、ヘルツォーク演出は、1987?91、93年の6年間続けられま
した。それらをすべて指揮したのが、ペーター・シュナイダーです。ヘルツォ
ーク演出はシュナイダーがバイロイトで《ローエングリン》を指揮した時期と
完全に重なり、他の指揮者は彼のプロダクションを担当していません。ちなみ
にシュナイダーはその後2005年にキース・ワーナー演出でも指揮しています。
シュナイダーはこれを加えると、バイロイトで《ローエングリン》を計44回
(!)も指揮していることになる大ベテラン。たしかに21世紀の現在から振り返
れば、演出自体は過去のものであることを避けられませんが、当時のドキュメ
ントとして絶対に外せない映像記録といえるでしょう。
734300(DVD-Video) 3枚組 \6700
「イタリア・オペラ・コレクション・セット」
プッチーニ:歌劇《外套》
レオンカヴァッロ:歌劇《道化師》
ドニゼッティ:歌劇《愛の妙薬》
プッチーニ:歌劇《ラ・ボエーム》
ルチアーノ・パヴァロッティ(T)
メトロポリタン歌劇場
指揮:ジェイムズ・レヴァイン
先日亡くなった世界的大テノール歌手ルチアーノ・パヴァロッティの偉業を讃
えての記念リリース。イタリア人であるパヴァロッティの真価はやはりイタリ
ア・オペラでこそ発揮されるでしょう。というわけで用意されたのがこのセッ
トです。
この内、《愛の妙薬》と《ラ・ボエーム》は、前者がキャスリーン・バトルと
91年に共演したライヴ、後者がレナータ・スコットとの77年ライヴであり、共
に国内盤としてもリリースされているもの。他方、ストラータスと共演した
《道化師》は、現在国内盤DVDが出ていないので特に貴重な映像作品です。併録
の《外套》とともに、ゼフィレッリ演出・美術・衣裳の豪華ヴァージョンなの
で、目の保養としても堪能できます。ただし、《外套》はパヴァロッティでは
なく、ストラータス&ドミンゴの歌唱であるのでご注意を。
今回は、それぞれ分売されている3枚を1セットにまとめ、徳用価格で販売致し
ます。
734458(DVD-Video) 3枚組 \6700
「パヴァロッティ、ヴェルディを歌う」
ヴェルディ:
歌劇《仮面舞踏会》
歌劇《イル・トロヴァトーレ》
歌劇《エルナーニ》
ルチアーノ・パヴァロッティ(T)
メトロポリタン歌劇場
指揮:ジェイムズ・レヴァイン
今年2007年9月6日に惜しまれつつ世を去った世界的大テノール歌手ルチアーノ
・パヴァロッティ。現在、彼の業績を讃えるイヴェントや記念盤リリースが続
いています。当DVDもその一環で、DGとDeccaの映像作品を1セットにまとめたと
いうすぐれもの。パヴァロッティがグスターヴォ3世で出演する《仮面舞踏会》
には、レナート役にレオ・ヌッチ、ウルリカ役にはフローレンス・クィーヴァ
ーらが登場、また、マンリーコ役を務める《トロヴァトーレ》では、レオノー
ラにエヴァ・マルトン、ルーナ伯爵にシェリル・ミルンズらがフィーチュアさ
れています。これら2作は国内盤も出されているものですが、《エルナーニ》は
異なります。これまでボニング指揮によるサザーランド、ブルチュラーゼ共演
盤CDこそあったものの、デッカからDVDはリリースされていませんでした(他社
からのDVDは一時出ていました)。当盤はドン・カルロ役にシェリル・ミルンズ、
エルヴィーラ役にレオーナ・ミッチェル、ドン・シルヴァ役にルッジェーロ・
ライモンディらと、盤石のキャストが出演し、1983年に映像化されたものです。
この『ヴェルディ・セット』は、同時に発売される『パヴァロッティ/イタリ
ア・オペラ・コレクション』と合わせてご覧いただくことをお勧め。小品や
ポップスを歌うパヴァロッティもよいが、オペラの大作を歌い切る彼がここに
います
4777106 3枚組 \5450
ヘンデル:歌劇《エジプト王トロメーオ》HWV 25《全曲》
アン・ハレンベリ(Ms:トロメーオ)スウェーデン
カリーナ・ゴーヴァン(S)カナダ
アンナ・ボニタティブス(S)
ロミーナ・バッソ(A)
ピエトロ・スパニョーリ(B)
イル・コンプレッソ・バロッコ 指揮:アラン・カーティス
収録:
2006年9月、サンタ・マリア・デッラ・ローサ教会、トゥスカニア(ヴィテルボ
近郊)&
2007年1月、シュテファン修道院、ハノーヴァー
歴史の影に埋もれてしまったオペラに再び陽を当て、その真価を我々に紹介し
てくれるアラン・カーティス。この歌劇《トロメーオ》の新録は、《ロデリン
ダ》《フロリダンテ》に続く、彼とイル・コンプレッソ・バロッコによるヘン
デル・オペラの第3弾です。
《エジプト王トロメーオ》は、ヘンデルが1728年に作曲し、同年に初演された
作品。トロメーオという名は、同じ台本作家ニコラ・フランチェスコ・ハイム
が担当したヘンデルの歌劇《ジューリオ・チェーザレ》にも登場するが、そち
らではトロメーオはクレオパトラの弟で、彼女にとっては王座をめぐる政敵と
して見られています。そのため、クレオパトラにとってハッピー・エンドとな
る《チェーザレ》では、トロメーオは最後には敵として討たれてしまいます。
それに対し《トロメーオ》では、彼はクレオパトラの息子という設定。その上
に、クレオパトラは登場もしない。筋書きも、復讐や欲望、失恋などを経て最
後に和解に至るといった手に汗握る物語であるものの、《チェーザレ》とはま
ったく異なったものです。むしろ、ストーリーよりも初演時の歌手重視で書か
れたと思われ、その分、音楽のみで勝負した聴き応えのある作品に結実してい
ます。中でも、愛の二重唱〈もしこの心があなたを失うのなら、ああ、愛しい
人〉や、〈涙の雫〉などの名アリアは、単独でも扱われるほどの名旋律。それ
らを歌うソリスト陣には、ヘンデルのスペシャリストたちが集結。スウェーデ
ン出身のアン・ハレンベリがタイトル・ロールを担当するのも注目です。また、
ロミーナ・バッソは、カーティス指揮のヴィヴァルディの《モテズマ》でも共
演していたメゾ。この貴重な機会に是非全曲をお楽しみください。
734395(DVD-Video) 2枚組 \6450
「カラヤン/ブルックナー:交響曲集」
DVD 1
交響曲第8番ハ短調
DVD 2
交響曲第9番ニ短調
テ・デウム
アンナ・トモワ=シントウ(S)
アグネス・バルツァ(A)
デイヴィッド・レンドール(T)
ジョゼ・ヴァン・ダム(Br)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
収録:
交響曲第8番:1979年6月、ザンクト・フローリアン大聖堂、リンツ
交響曲第9番&テ・デウム:1978年、ムジークフェライン大ホール、ウィーン
3曲とも、以前出されていたレーザーディスクからのDVD化。交響曲第8番(ハース
版を使用)は、ブルックナーがオルガニストを務めていたザンクト・フローリア
ン大聖堂で行われた記念的ライヴを撮影したもの。また、第9番は、ムジーク
フェラインでの2日にわたるライヴの模様を収録したものです。ブルックナーは
カラヤンが得意とした作曲家。第7番以降の3曲と、《テ・デウム》はコンサー
トで頻繁に採り上げており、録音も多いです。中でも第8番は最も多く、これま
でにリリースされたディスクは、プライベート盤なども含めば10点を超えるほ
どです。また、ベルリン・フィルと袂を分かった際に、ウィーン・フィルを指
揮してリリースしたのも第8でした。ここではウィーン・フィルの重厚なサウン
ドで構築され、カラヤン美学によってさらに磨きをかけられたブルックナーの
演奏をたっぷりと味わっていただけるでしょう。
734391(DVD-Video) \3350
ベートーヴェン:荘厳ミサ曲(ミサ・ソレムニス)ニ長調作品123
アンナ・トモワ=シントウ(S)
ルジャ・バルダーニ(A)
エリク・タピー(T)
ジョゼ・ヴァン・ダム(Br)
映像監督:ヘルベルト・フォン・カラヤン
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
収録:1979年4月、祝祭大劇場、ザルツブルク
カラヤンはあまたの作曲家の中でベートーヴェンを最も好んでいたと言ってよ
いといえるでしょう。それはコンサートで採り上げた数からも想像できるし、
また、遺されたディスクの点数からも同様です(交響曲は、ほぼ9曲すべてにわ
たって10点以上の音源が流通しています)。この《荘厳ミサ曲(ミサ・ソレムニ
ス)》も5点以上の正規録音が存在します。当DVDの演奏は、イースター(復活祭)
音楽祭でライヴ収録されたもので、かつてレーザーディスクで発売されていた
もののDVD化。85年にDGに録音されたベルリン・フィル盤のひとつ前のものに
当たります。強力なソリスト陣はカラヤンの常連メンバーで、女声2名とヴァン
・ダムはDGからリリースされている1979年普門館ライヴのベートーヴェン
《第9》(UCCG-9396)でも共演していました。この《荘厳ミサ曲》の映像は、現
在、国内盤としては発売されていないのでこの機会に是非入手していただきた
い1枚です。
734390(DVD-Video) \3350
リヒャルト・ワーグナー:楽劇《ラインの黄金》全曲
ジャニーヌ・アルトマイヤー(フライア)
ブリギッテ・ファスベンダー(フリッカ)
ゾルターン・ケルメン(アルベリヒ)
ペーター・シュライアー(ローゲ)
トマス・ステュアート(ヴォータン)
ゲアハルト・シュトルツェ(ミーメ)
ゲアハルト・ニーンシュテット(ファゾルト:演技)
カール・リダーブッシュ(ファゾルト:歌唱)
ルイ・ヘンドリクス(ファフナー)
ヘルミン・エッサー(フロー)
演出:ヘルベルト・フォン・カラヤン
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
映像収録:1978年
録音:1973年、ザルツブルク・イースター音楽祭、オーストリア
カラヤンの《ラインの黄金》は67年録音のアルバムが有名ですが、これはそれ
よりも後の1973年に、春のザルツブルク音楽祭で録音されたものです。映像部
分はその5年後に別撮りされたものであり、カラヤンの完璧主義ぶりがうかがわ
れます。映像で楽しむのはもちろん、以前の録音と聴き比べてカラヤンの音楽
の深化を味わってみてはいかがでしょう。なお、当盤では、67年録音とキャス
トは当然交替していますが、シュトルツェとリダーブッシュは重なっています。
但し、役柄は異なり、シュトルツェは以前、ローゲだったのがここではミーメ
に、また、リダーブッシュもファフナーからファゾルトに替わっています。
734402(DVD-Video) \3350
「キーシン/リサイタル」
シューベルト[リスト編曲]:5つの歌曲集
水の上で歌う
水車屋と小川
セレナード
糸を紡ぐグレートヒェン
魔王
シューベルト:幻想曲ハ長調D760《さすらい人》
バッハ[ケンプ編曲]:
シチリアーナ(フルート・ソナタBWV1031より)
ブラームス:幻想曲集作品116
リスト:ハンガリー狂詩曲第12番
グルック[スガンバーティ編曲]:
精霊の踊り(歌劇《オルフェオとエウリディーチェ》より)
エフゲニー・キーシン(Pf)
映像プロデュース&監督:クリストファー・ヌーペン
収録:1990年12月、バイエルン音楽スタジオ、ミュンヘン
現在の音楽界で、エフゲニー・キーシンが最も注目を集めるピアニストの一人
であることは言うまでもないでしょう。そのキーシンが、ドイツの作曲家によ
る「幻想曲」を中心に集め演奏したのがこのDVD。キーシンはほぼ同様の内容の
アルバムを以前にリリースしており、さらに2007年3月には、それらの収録作品
を他アルバムの録音と編み直した2枚組CDセットもリリースしている(そちらで
はシューベルト歌曲に《鱒》、ベートーヴェンの《合唱幻想曲》とチャイコフ
スキーのピアノ協奏曲第1番が加えられています)。当盤はDVDなので、そのタッ
チの秘密、フィンガリングやペダリングの技巧から、演奏時の彼の姿などを、
視覚的にも知ることができるのが嬉しいところ。また、それらの映像を、著名
な映像作家クリストファー・ヌーペンがメガホンをとっていることも興味深い
です。
キーシンの歌心ときわめてすぐれた技巧の両方を、目と耳で楽しめる恰好のDVD
です。それゆえ、ファンのみならず、ピアノ音楽に関心のある方にお薦めでき
るものです。
734404(DVD-Video) 2枚組 \6450
リヒャルト・ワーグナー:
歌劇《ローエングリン》全曲
パウル・フライ(ローエングリン)
シェリル・シュトゥーダー(エルザ)
ガブリエーレ・シュナウト(オルトルート)
エッケハルト・ヴラシハ(テルラムント)
マンフレート・シェンク(ハインリヒ王)
アイケ・ヴィルム・シュルテ(伝令)
バイロイト音楽祭祝祭管弦楽団&合唱団
指揮:ペーター・シュナイダー
ワーグナーの最後の「歌劇」である《ローエングリン》。白鳥の騎士が乙女エ
ルザをはじめ、彼女の住むブラバント王国を救いに現れる、というロマンティ
ックな物語には熱烈なファンが多いようです。それだけでも是非ご覧になって
いただきたい作品ですが、さらに当DVDを魅力的なものとしているのは、映画
監督であるヴェルナー・ヘルツォークが演出を担当していることです。『アギ
ーレ/神の怒り』や『フィッツカラルド』など、独特のパワーを持つ作品で名
高いこの映画監督に演出の白羽の矢がたてられたことは、当時おおいに話題と
なりました。それまでのゲッツ・フルードリヒ時代(ネルソン指揮の録音が知
られています)が終わり、ヘルツォークが初めて《ローエングリン》を演出し
たのは1987年。以後、ヘルツォーク演出は、1987?91、93年の6年間続けられま
した。それらをすべて指揮したのが、ペーター・シュナイダーです。ヘルツォ
ーク演出はシュナイダーがバイロイトで《ローエングリン》を指揮した時期と
完全に重なり、他の指揮者は彼のプロダクションを担当していません。ちなみ
にシュナイダーはその後2005年にキース・ワーナー演出でも指揮しています。
シュナイダーはこれを加えると、バイロイトで《ローエングリン》を計44回
(!)も指揮していることになる大ベテラン。たしかに21世紀の現在から振り返
れば、演出自体は過去のものであることを避けられませんが、当時のドキュメ
ントとして絶対に外せない映像記録といえるでしょう。
734300(DVD-Video) 3枚組 \6700
「イタリア・オペラ・コレクション・セット」
プッチーニ:歌劇《外套》
レオンカヴァッロ:歌劇《道化師》
ドニゼッティ:歌劇《愛の妙薬》
プッチーニ:歌劇《ラ・ボエーム》
ルチアーノ・パヴァロッティ(T)
メトロポリタン歌劇場
指揮:ジェイムズ・レヴァイン
先日亡くなった世界的大テノール歌手ルチアーノ・パヴァロッティの偉業を讃
えての記念リリース。イタリア人であるパヴァロッティの真価はやはりイタリ
ア・オペラでこそ発揮されるでしょう。というわけで用意されたのがこのセッ
トです。
この内、《愛の妙薬》と《ラ・ボエーム》は、前者がキャスリーン・バトルと
91年に共演したライヴ、後者がレナータ・スコットとの77年ライヴであり、共
に国内盤としてもリリースされているもの。他方、ストラータスと共演した
《道化師》は、現在国内盤DVDが出ていないので特に貴重な映像作品です。併録
の《外套》とともに、ゼフィレッリ演出・美術・衣裳の豪華ヴァージョンなの
で、目の保養としても堪能できます。ただし、《外套》はパヴァロッティでは
なく、ストラータス&ドミンゴの歌唱であるのでご注意を。
今回は、それぞれ分売されている3枚を1セットにまとめ、徳用価格で販売致し
ます。
734458(DVD-Video) 3枚組 \6700
「パヴァロッティ、ヴェルディを歌う」
ヴェルディ:
歌劇《仮面舞踏会》
歌劇《イル・トロヴァトーレ》
歌劇《エルナーニ》
ルチアーノ・パヴァロッティ(T)
メトロポリタン歌劇場
指揮:ジェイムズ・レヴァイン
今年2007年9月6日に惜しまれつつ世を去った世界的大テノール歌手ルチアーノ
・パヴァロッティ。現在、彼の業績を讃えるイヴェントや記念盤リリースが続
いています。当DVDもその一環で、DGとDeccaの映像作品を1セットにまとめたと
いうすぐれもの。パヴァロッティがグスターヴォ3世で出演する《仮面舞踏会》
には、レナート役にレオ・ヌッチ、ウルリカ役にはフローレンス・クィーヴァ
ーらが登場、また、マンリーコ役を務める《トロヴァトーレ》では、レオノー
ラにエヴァ・マルトン、ルーナ伯爵にシェリル・ミルンズらがフィーチュアさ
れています。これら2作は国内盤も出されているものですが、《エルナーニ》は
異なります。これまでボニング指揮によるサザーランド、ブルチュラーゼ共演
盤CDこそあったものの、デッカからDVDはリリースされていませんでした(他社
からのDVDは一時出ていました)。当盤はドン・カルロ役にシェリル・ミルンズ、
エルヴィーラ役にレオーナ・ミッチェル、ドン・シルヴァ役にルッジェーロ・
ライモンディらと、盤石のキャストが出演し、1983年に映像化されたものです。
この『ヴェルディ・セット』は、同時に発売される『パヴァロッティ/イタリ
ア・オペラ・コレクション』と合わせてご覧いただくことをお勧め。小品や
ポップスを歌うパヴァロッティもよいが、オペラの大作を歌い切る彼がここに
います