クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

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18-06 No.1

2018年06月06日 17時24分16秒 | Weblog
★ダイレクト・トランスファー CD-R 2018年6月新譜 3点発売★
発売予定:2018年6月下旬旬発売予定 価格:各1枚 ¥1429(税別)
※セット販売ではありません。1枚づつお申し込みいただけます。

78CDR-3729
ベートーヴェン:
交響曲第4番変ロ長調作品60
「アテネの廃墟」作品113-序曲
パブロ・カザルス指揮
バルセロナ・パブロ・カザルス交響楽団
英 HIS MASTER'S VOICE D1725/8
1929年7月4日バルセロナ、オリンピア劇場録音
チェロ奏者パブロ・カザルス(1876-1973)のレコード録音は1915年-25年の機械
式録音時代にアメリカCOLUMBIAに約60面、アメリカVICTORに2面が残されている。
カザルスがピアノのアルフレッド・コルトー(1877-1962)とヴァイオリンのジャ
ック・ティボー(1880-1953)と入れたトリオの録音は1926年12月-1928年12月の
2年間にイギリスのHMVによってなされた。ハイドン:ピアノ三重奏曲ト長調(HMV
DA895/6=78CDR-3199)、ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲「大公」(HMV DB1223/7
=78CDR-3009)、シューベルト:ピアノ三重奏曲第1番(HMV DB947/50=78CDR-3131)、
メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第1番(HMV DB1072/5=78CDR-3723)、シューマ
ン:ピアノ三重奏曲ニ短調(HMV DB1209/12=78CDR-3728)がその全貌である。トリ
オに続いてティボーとカザルスはコルトーの指揮でブラームス:ヴァイオリンと
チェロのための二重協奏曲を録音した(HMV DB1311/4, 1929年5月10-11日バルセ
ロナ録音)。この頃HMVにはカザルスを指揮者として起用する動きがあり、最初
はロンドン交響楽団とブラームス:ハイドンの主題による変奏曲(HMV DB1131/4,
1927年12月と28年3月録音)だった。そしてバルセロナにカザルスのためのオー
ケストラが作られると、1929年7月にこのベートーヴェン:交響曲第4番と交響曲
第1番(HMV D1729/31)が録音された。これらはあまり知られていない指揮者カザ
ルスのSPレコードである。名演奏。

78CDR-3730
ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調作品67「運命」
リヒャルト・シュトラウス指揮
ベルリン国立歌劇場管弦楽団
独 GRAMMOPHON 66814/7
1928年録音
リヒャルト・シュトラウス(1864-1949)はドイツのミュンヘン生まれ。作曲家と
してよく知られているが、指揮者としても活躍した。電気録音初期にはモーツァ
ルト:交響曲第39番、第40番、第41番「ジュピター」に加えてベートーヴェン:
交響曲第5番「運命」と第7番があった。米BRUNSWICKが開発した "ライトレイ"
方式の電気録音を採用した独GRAMMOPHONはこの方式でフルトヴェングラー指揮
ベルリン・フィルの「運命」(GRAMMOPHON 69855/9)を1926年に録音した。機械
式録音とあまり変わらない音で評判はいまいちだった。ドイツ本国ではすぐに
廃盤になり、その代わりに登場したのがこのリヒャルト・シュトラウス指揮の
「運命」だった。切れ込みの良い鮮やかな音質で精気あふれるシュトラウスの
演奏に今日聴いても心を打たれる。ドイツ本国ではすぐに廃盤になったフルト
ヴェングラーの「運命」だが日本ではHMV による「運命」の新録音(HMV DB3328
/32S=78CDR-3521)が登場した1930年代半ば過ぎまでポリドール社のカタログに
残っていた。

78CDR-3731
ベートーヴェン:交響曲第6番ヘ長調作品68「田園」
フランツ・シャルク指揮
ウィーン・フルハーモニー管弦楽団
英 HIS MASTER'S VOICE D1473/7(U.K.)
1928年4月録音
フランツ・シャルク(1863-1931)はウィーン生まれ。1903、1905-1908年にウィ
ーン・フィルハーモニー管弦楽団(創立1842年)の常任指揮者をつとめた。この
地位はグスタフ・マーラー(1898-1901)、ヨーゼフ・ヘルメスベルガー(1901-
1903)を継いだもので、同時期にカール・ムック(1904-1906)、フェリックス・
モットル(1904-1907)、リヒャルト・シュトラス(1906-1908)も常任指揮者だっ
た。シャルクはベートーヴェンの交響曲3曲を電気録音最初期にHMVに残した。
この「田園」の他に交響曲第5番「運命」(HMV C2022/5,1929年10月録音)、交
響曲第8番(HMV D1481/3,1928年4月録音)がある。この時代のウィーン・フィル
はコンサート・マスターにアルノルト・ロゼー(1863-1964)が居た時代(在任:
1881-1931)でシャルクの指揮するこれらの古いSPレコードからも他のオーケ
ストラとは違った音の香りがする。この独特な音色を是非聴き取ってほしい。

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