クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

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12-05 No.28-1

2012年05月31日 15時29分57秒 | Weblog
<Decca>
4784389 23CD+1DVD ¥7080
《カーゾン/コンプリート・デッカ・レコーディングズ》
【CD1】
『ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番変ホ長調Op.73「皇帝」』
-ジョージ・セル(指揮)ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
《録音:1949年9月》
『チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調Op.23』
-ジョージ・セル(指揮)ロンドン新交響楽団《録音:1950年9月》
【CD2】
『シューベルト:4つの即興曲D.935,Op.142』《録音:1952年12月》
『シューベルト:ピアノ・ソナタ第17番ニ長調D.850,Op.53』《録音:1963年6月》
【CD3】
『モーツァルト:「ピアノ協奏曲第23番イ長調K.488」
「ピアノ協奏曲第27番変ロ長調K.595」』
-ジョージ・セル(指揮)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
《録音:1964年12月》
【CD4】
『フランク:交響的変奏曲』
『アンリ・リトルフ:交響的協奏曲:第4番ニ短調Op.102』
-エイドリアン・ボールト(指揮)ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
《録音:1955&1958年》
『ファリャ:スペインの夜の庭』
-エンリケ・ホルダ(指揮)ロンドン新交響楽団《録音:1951年7月》
『アラン・ロースソーン:ピアノ協奏曲第2番』
-マルコム・サージェント(指揮)ロンドン交響楽団
【CD5】
『幻想曲ハ長調「さすらい人」(リスト編曲版)』
-ヘンリー・ウッド(指揮) クイーンズ・ホール管弦楽団《録音:1937年4月》
『モーツァルト:「ピアノ四重奏曲第1番ト短調K.478」
「ピアノ四重奏曲第2番変ホ長調K.493」』
-アマデウス弦楽四重奏団メンバー《録音:1952年9月》
【CD6】
『モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番イ長調K.488』
-ボイド・ニール(指揮)ナショナル交響楽団《録音:1945年12月》
『ブラームス:ピアノ協奏曲第1番ニ短調Op.15』
-エンリケ・ホルダ(指揮)ナショナル交響楽団《録音:1946年1月》
【CD7】
『チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調Op.23』
-ゲオルク・ショルティ(指揮)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
《録音:1958年10月》
『ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番ハ短調Op.18』
-エイドリアン・ボールト(指揮)ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
《録音:1955年6月》
【CD8】
『グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調Op.16』
-エイヴィン・フィエルスタート(指揮)ロンドン交響楽団《録音:1959年6月》
『ブラームス:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調Op.83』
-ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
《録音:1957年10月》
【CD9】
『ベートーヴェン:「ピアノ協奏曲第4番ト長調Op.58」
「ピアノ協奏曲第5番変ホ長調Op.73「皇帝」』
-ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
《録音:1954&1957年》
【CD10】
『シューベルト:4つの即興曲D.899,Op.90』《録音:1954年6月》
『モーツァルト:「ピアノ協奏曲第23番イ長調K.488」
「ピアノ協奏曲第24番ハ短調K.491」
-ヨーゼフ・クリップス(指揮)ロンドン交響楽団《録音:1953年10月》
【CD11】
『シューマン:「幻想曲ハ長調Op.17」「子供の情景Op.15」』
《録音:1954年3月》
『シューベルト:「幻想曲ハ長調「さすらい人」D.760,Op.15」』
《録音:1949年7月》
【CD12】
『ブラームス:ピアノ協奏曲第1番ニ短調Op.15』
-エドゥアルト・ファン・ベイヌム(指揮)
アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団《録音:1953年5月》
『グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調Op.16』
-アナトール・フィストゥラーリ(指揮)ロンドン交響楽団《録音:1951年10月》
【CD13】
『リスト:「ピアノ・ソナタ ロ短調S.178」「愛の夢第3番変イ長調S.541-3」
「忘れられたワルツ第1番嬰ヘ長調S.215-1」
「演奏会用練習曲第2番嬰ヘ短調「小人の踊り」S.145-2」「子守歌S.174」』
《録音:1963年9月》
【CD14】
『ドヴォルザーク:ピアノ五重奏曲第2番イ長調Op.81』
『フランク:ピアノ五重奏曲ヘ短調』
-ウィーン・フィルハーモニー弦楽四重奏団《録音:1962&1960年》
【CD15】
『モーツァルト:「ピアノ協奏曲第23番イ長調K.488」
「ピアノ協奏曲第24番ハ短調K.491」
-イシュトヴァン・ケルテス(指揮)ロンドン交響楽団《録音:1967年10月》
【CD16】
『モーツァルト:「ピアノ協奏曲第26番ニ長調K.537「戴冠式」」
「ピアノ協奏曲第27番変ロ長調K.595」』
-イシュトヴァン・ケルテス(指揮)ロンドン交響楽団《録音:1967年12&10月》
【CD17】
『ブラームス:ピアノ協奏曲第1番ニ短調Op.15』
-ジョージ・セル(指揮)ロンドン交響楽団《録音:1962年6月》
『ブラームス:「愛の歌(18のワルツ、4声と4手ピアノのための)Op.52」
「新しい愛の歌Op.65-さて、ミューズよ」』
-イルムガルト・ゼーフリート(Sp), キャスリーン・フェリアー(A),
ユリウス・パツァーク(T), ホルスト・ギュンター(Br),
ハンス・ガルピアーノ(P)《録音:1952年9月》
【CD18】
『シューベルト:ピアノ五重奏曲イ長調D.667,Op.114「ます」』
-ウィーン八重奏団員《録音:1957年10月》
『ブリテン:「序奏とブルレスク風ロンドOp.23-1」
「マズルカ・エレジアカOp.23-2」』《録音:1944年1月》
『ウィレム・ペイペル:交響曲第3番』
-エドゥアルト・ファン・ベイヌム(指揮)
アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団《録音:1953年5月》
【CD19】
『シューベルト:即興曲D.899,Op.90-3&4』《録音:1963年6月》
『シューベルト:即興曲変イ長調D.935-2』
『シューベルト:楽興の時D.780,Op.94』
『ベートーヴェン:「エロイカ」の主題による15の変奏曲とフーガ変ホ長調
Op.35』《録音:1971年2&4月》
【CD20】
『ブラームス:「ピアノ・ソナタ第3番ヘ短調Op.5」
「間奏曲変ホ長調Op.117-1」「間奏曲ハ長調Op.119-3」』《録音:1963年12月》
『シューベルト:ピアノ・ソナタ第21番変ロ長調D.960』《録音:1972年11月》
【CD21】
『モーツァルト:「ピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466」
「ピアノ協奏曲第27番変ロ長調K.595」』
-ベンジャミン・ブリテン(指揮)イギリス室内管弦楽団《録音:1970年9月》
【CD22】
『ベートーヴェン:ロンド・ア・カプリッチョ ト長調Op.129』
『メトネル:4つの抒情的断片Op.23-3』
『リスト:ペトラルカのソネット第104番』
『ブラームス:「カプリッチョ ロ短調Op.76-2」「間奏曲ハ長調Op.119-3」
「間奏曲変ホ短調Op.118-6」「ラプソディ第2番ト短調Op.79-2」
「間奏曲変ホ長調Op.117-1」』『リスト:「メフィスト・ワルツ第1番S.514」
「愛の夢第3番変イ長調S.541-3」』『ショパン:夜想曲第20番嬰ハ短調』
《録音:1942-1949年》
『ファリャ:スペインの夜の庭』
-エンリケ・ホルダ(指揮)ロンドン新交響楽団《録音:1945年9月》
【CD23】『BBCインタビュー』(「師シュナーベル、ランドフスカの思い出」
「無人島への一枚」について語る)《録音:1973&1978年》
【DVD:BBCリサイタル】
『シューマン:子供の情景 Op.15』
『ブラームス:カプリッチョ ニ短調 op.116-1』《収録:1959年, モノクロ》
『シューベルト:「楽興の時 第3番D.780」「即興曲第2番 変イ長調」
「ピアノ・ソナタ第21番変ロ長調D.960」』《収録:1968年, カラー》
ケテルビーの甥に当たるイギリスのピアニスト、クリフォード・カーゾン。
シュナーベルのもとで研鑽を積み、1939年のアメリカ・デビューで大成功を
収めて以来、欧米での評価が格段に上がり、生涯、神のごとく尊敬を集めま
した。録音嫌いだったために、残された数少ない録音は一枚一枚が貴重な宝物
といえます。師匠シュナーベルと同様、モーツァルト、ベートーヴェン、シュ
ーベルト、ブラームスなどドイツ=オーストリア系の作品を得意とし、その
透明な音色と品格ある音楽性で圧倒的な支持を得ました。ブラームス、シュー
ベルト他のアルバムでも、作品の隅々までを知り尽くし、最高の理想を追い
求めるアーティストのみが実現できる、心に深く響く音楽を聴かせてくれます。


●Decca Opera 2枚組 ¥1850 3枚組 ¥2580
4784159 2枚組
《J.シュトラウス2世:喜歌劇「こうもり」(全曲)》
ヴォルフガング・ブレンデル(Br:アイゼンシュタイン),
キリ・テ・カナワ(Sp:ロザリンデ),
トム・クラウセ(Br:フランク),
ブリギッテ・ファスベンダー(Ms:オルロフスキー)
リチャード・リーチ(T:アルフレート),
オラフ・ベーア(Br:ファルケ)
アントン・ヴェンドラー(Br:ブリント),
エディタ・グルベローヴァ(Sp:アデーレ)
カリン・ゲットリング(Sp:イーダ),
オットー・シェンク(語り:フロッシュ)
アンドレ・プレヴィン(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 ウィーン国立歌劇場合唱団
《録音》1990年11月, ウィーン、ムジークフェラインザール
(デジタル:セッション) 音源=PHILIPS
プレヴィン&ウィーン・フィル初のオペラ録音となったアルバム。キリ・テ・
カナワ、オラフ・ベーア、エディタ・グルベローヴァなど、豪華な歌唱陣によ
る「こうもり」です。真面目さを基調とした歌手を起用しつつ、その中に面白
さを追求したプレヴィン&ウィーン・フィルの見事な演奏です。

4784167 2枚組
《ヴェルディ:歌劇「ファルスタッフ」(全曲)》
ジュゼッペ・タッディ(Br:ファルスタッフ),
ローランド・パネライ(Br:フォード),
フランシスコ・アライサ(T:フェルトン),
ライナ・カバイヴァンスカ(Sp:フォード夫人),
クリスタ・ルートヴィヒ(A:クイックリー夫人),
ジャネット・ペリー(Sp:ナネッタ),
トゥルデリーゼ・シュミット(Ms:ペイジ夫人)、他
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 ウィーン国立歌劇場合唱団
《録音》1980年5月, ウィーン(デジタル:セッション)  音源=PHILIPS
ほぼ同じキャストによる1982年ザルツブルク音楽祭の映像もありますが、この
アルバムはその2年前にカラヤンが完璧さを追求したスタジオ録音です。巨匠
の至芸による丁寧で緻密な曲運びと堂々とした演奏。60才を越えたタッディを
タイトル・ロールとして起用し、「真剣に人生を歩む時にこそ、本当の笑いが
感じられる」ことを教えられる名演です。

4784153 2枚組
《プッチーニ:歌劇「蝶々夫人」(全曲)》
レナータ・テバルディ(Sp:蝶々夫人),
カルロ・ベルゴンツィ(T:ピンカートン)
アンジェロ・メルクリアーリ(T:ゴロー),
フィオレンツァ・コッソット(Ms:スズキ)
エンツォ・ソルデッロ(Br:シャープレス),
ヴィルジリオ・カルボナーリ(Bs:神官)
パオロ・ワシントン(Bs:僧侶), オスカー・ナンニ(Bs:ヤクシデ)
リディア・ネロッツィ(Ms:ケート・ピンカートン)、他
トゥリオ・セラフィン(指揮)
サンタ・チェチーリア国立音楽院管弦楽団&合唱団
《録音》1958年7月、ローマ、サンタ・チェチーリア音楽院
(ステレオ:セッション)   音源=Decca
イタリア・オペラの黄金期を支えた最高のソプラノ、テバルディの歌う、温か
く可憐な蝶々さん。加えてリリック・テノールの最高峰ベルゴンツィ、シミオ
ナートの後を担う若き日のコッソットらの見事な歌唱。更にイタリア・オペラ
の神様とも言える大御所セラフィンの指揮によるこの録音は、あまたの演奏の
中でもベストと言えるものでしょう。録音も優秀で、イタリア・オペラの神髄
を伝える歴史的な名盤です。

4784141 2枚組
《ビゼー:歌劇「カルメン」(全曲)》
ジェシー・ノーマン(Sp:カルメン), ニール・シコフ(T:ドン・ホセ)
ミレッラ・フレーニ(Sp), サイモン・エステス(Br)
ギレーヌ・ラファエル(Sp), ジーン・リグビー(Ms)
ジェラール・ガリーノ(T), フランソワ・ル・ルー(Br)(バリトン)
ニコラス・リヴェンク(Br), ジャン=フィリップ・クリティ(Bs)、他
小澤征爾(指揮) フランス国立管弦楽団
フランス放送合唱団, フランス放送少年合唱団
《録音》1988年7月、パリ、ラジオ・フランス(デジタル:セッション)
音源=PHILIPS
豪華なオールスター・キャストで贈る小澤のカルメン。ノーマンの圧倒的な美
声のカルメン、復帰後間もないカレーラスの劇的な歌唱、そして最高の当り役
のひとつと言えるフレーニなど、古き良き日ならではの豪華な饗宴が繰り広げ
られています。

4784145 3枚組
《グノー:歌劇「ファウスト」(全曲)》
キリ・テ・カナワ(Sp), フランシスコ・アライサ(T)
エフゲニー・ネステレンコ(Bs), アンドレアス・シュミット(Br)
パメラ・コバーン(Sp),  マリヤーナ・リポヴシェク(A)、他
コリン・デイヴィス(指揮)
バイエルン放送交響楽団&合唱団
《録音》1986年2月, ミュンヘン(デジタル:セッション)音源=PHILIPS
豪華キャストによる見事な「ファウスト」の演奏。特にネステレンコのメフィ
ストが巧演で、このオペラの劇的性格を奥深いものにしています。テ・カナワ
の素晴らしいアリアも聴きもの。合唱、オケの水準も高く、リアルで驚異的に
質感が高い超優秀録音です。

4784165 2枚組
《ヴェルディ:歌劇「仮面舞踏会」(全曲)》
モンセラート・カバリエ(Sp), ソーナ・ガザリアン(Sp)
パトリシア・ペイン(Ms), ホセ・カレーラス(T),
イングヴァル・ヴィクセル(Br), 他
コリン・デイヴィス(指揮)
コヴェントガーデン王立歌劇場管弦楽団&合唱団
カバリエとカレーラスの豪華主演で贈るデイヴィスのの珠玉の「仮面舞踏会」。
リリカルな声質でヒロイックに熱演するカレーラス。彼のリッカルドは正に理
想的で、唖然とするほど見事な歌唱で歌われます。デイヴィスの劇的緊張感に
貫かれた指揮も見事。

4784161 3枚組
《R・シュトラウス:歌劇「ばらの騎士」(全曲)》
イヴリン・リアー(Sp:元帥夫人),
フレデリカ・フォン・シュターデ(Ms:オクタヴィアン)
ジュール・バスタン(Bsバス:オックス男爵),
ルース・ウェルティング(Sp:ゾフィー)
デレク・ハモンド=ストラウド(Br:ファーニナル),
ホセ・カレーラス(T:歌手)、他
エド・デ・ワールト(指揮) ネザーランド・オペラ合唱団
ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団,
《録音》1976年7月, ロッテルダム、デ・ドゥーレン(ステレオ:セッション)
音源=PHILIPS
「流麗なメロディ・ライン」と「豪華なオーケストレーション」を見事に浮き
出させたデ・ワールト。彼の解釈は、ワーグナー的楽劇寄りではなく、濃厚的
でなくあっさりとした喜劇風の解釈。ワーグナーとモーツァルトを統合した作
品として意図されていたということで、音楽の美点が強調されたものです。
シュターデの歌うオクタヴィアンも絶品。

4784155 3枚組
《ロッシーニ:歌劇「セビリャの理髪師」(全曲)》
レオ・ヌッチ(Br), チェチーリア・バルトリ(Ms),
ウィリアム・マッテウッツィ(T), ミケーレ・ペルトゥーシ(Br)
グローリア・バンディテルリ(Sp), パータ・ブルチュラーツェ(Bs)
エンリーコ・フィゾーレ(Br),ピッポ・アネパータ(Bs)
ジュゼッペ・パターネ(指揮)
ボローニャ市立歌劇場管弦楽団&合唱団
《録音》1988年7月, ボローニャ(デジタル:セッション)音源=Decca
ボローニャでの「セビリャの理髪師」。“天性のロジーナ”と評されたデビュ
ー間もないバルトリ。高域まで廻るハイ=テナーのマッテウッツィのアルマヴィ
ーヴァ伯爵など、充実の歌手陣を起用。パターネの精彩に富んだ指揮によって、
この作品が生き生きとしたものとなり、心地よい悦びに浸れます。

4784169
ヴェルディの処女作
《ヴェルディ:歌劇「オベルト」(全曲)》
サミュエル・レイミー(Bs), マリア・グレギーナ(Sp)
ヴィオレッタ・ウルマーナ(Ms), 他
ネヴィル・マリナー(指揮)
アカデミー室内管弦楽団, ロンドン・ヴォイセズ
《録音》1996年8月, セント・ジョーンズ・スミス・スクェア
(デジタル:セッション)音源=PHILIPS
ヴェルディの処女作。娘を奪われた末、決闘で殺される伯爵オベルトと、悲し
みで自ら生命を絶つその娘を描いた作品。最初の作品なので目新しさはないの
ですが、後の成功を予告する面が見受けられます。

4784173 2枚組
《ワーグナー:歌劇「さまよえるオランダ人」(全曲)》
ロバート・ヘイル(Br:オランダ人), ヒルデガルト・ベーレンス(Sp:ゼンタ)
ヨーゼフ・プロチュカ(T:エリック), クルト・リドル(Bs:ダーラント)
ウヴェ・ハイルマン(T:舵手), イリス・フェルミリオン(Ms:マリー)、他
クリストフ・フォン・ドホナーニ(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 ウィーン国立歌劇場合唱団
《録音》1991年11月, ウィーン、コンツェルトハウス(デジタル:セッション)
音源=Decca
輪郭のしっかりとした力感に満ちたドホナーニの指揮に乗せて、現代を代表す
るワーグナーの歌い手ヘイルが見事な歌唱を聴かせ、ベーレンス、リドルらも
好演を繰り広げた1枚です。「その海は、まさにワーグナーが意図通りに、ス
コアを流れ滑らせてゆく」と、高い評価を得ている名盤の1枚です。

4784177 4枚組 ¥3680
《ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」(全曲)》
ビルギット・ニルソン(Sp:イゾルデ), フリッツ・ウール(T:トリスタン)
レジーナ・レズニック(Ms:ブランゲーネ),
トム・クラウゼ(Br:クルヴェナール)
アルノルト・ヴァン・ミル(Bs:マルケ王),
ヴァルデマール・クメント(T:水夫)
エルンスト・コツープ(T:メロート), ペーター・クライン(T:牧童)
テオドール・キルシュビヒラー(Br:舵手)
ゲオルグ・ショルティ(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 ウィーン楽友協会合唱団
《録音》1960年9月, ウィーン、ゾフィエンザール(ステレオ:セッション)
音源=Decca
当時絶頂期にあったビルギット・ニルソンと、人気ヘルデン・テナーだったフ
リッツ・ウールの共演。ウィーン・フィルも若きショルティによって迫力ある
サウンドを聴かせており、この作品のオーケストラ・パートとしては異例と言
って差し支えない起伏の激しい音楽が今聴くと実に新鮮。カルショウによる半
世紀前の録音とは思えないリアルな録音。そしてウィーン・フィルの濃厚な音
色も個性的で魅力十分です。

4784171 2枚組
《ヴェルディ:歌劇「椿姫」(全曲)》
ジョーン・サザーランド(Sp), ルチアーノ・パヴァロッティ(T)
マッテオ・マヌグエッラ(Br), デラ・ジョーンズ(Ms), 他
リチャード・ボニング(指揮)
ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団 ロンドン・オペラ合唱団
《録音》1979年11月, ウィーン、キングズウェイ・ホール
(デジタル:セッション)音源=Decca
サザーランド2回目の録音。1回目のプリッチャードの盤も若々しくすばらしい
名唱を聴かせてくれましたが、こちらも持ち前の美声が生かされたヴィオレッ
タ。そして、おおらかに歌い切るパヴァロッティのアルフレードに、マヌグエ
ッラがソフトなバリトンで色をそえています。伸びやかな声がホールの空間の
隅々まで響きわたるDeccaの優秀録音です。

4784175 2枚組
ドホナーニの白熱のワーグナー
《ワーグナー:楽劇「ラインの黄金」(全曲)》
ロバート・ヘイル(Bs), ハンナ・シュヴァルツ(Ms)
ナンシー・グスタフソン(Sp), ペーター・シュライアー(T), 他
クリストフ・フォン・ドホナーニ(指揮)
クリーヴランド管弦楽団
《録音》1993年12月, クリーヴランド、セヴェランス・ホール
(デジタル:セッション)音源=Decca
アメリカ・スーパー・オケによる「リング」。デッカの超優秀録音によって、
コンサート形式の定期演奏会と並行して録音されたものです。すばらしいキャ
ストたちを起用し、ドホナーニが白熱の指揮を聴かせてくれます。

4784139 2枚組
《ベートーヴェン:歌劇「フィデリオ」Op.72(全曲)》
ライナー・ゴルトベルク(T:フロレスタン),
ジェシー・ノーマン(Sp:レオノーレ)
アンドレアス・シュミット(Br:ドン・フェルナンド),
エッケハルト・ヴラシハ(Bs:ピツァロ)
クルト・モル(Bs:ロッコ), パメラ・コバーン(Sp:マルツェリーネ)
ハンス・ペーター・ブロホヴィッツ(T:ヤキーノ)、他
ベルナルド・ハイティンク(指揮)
シュターツカペレ・ドレスデン, ドレスデン国立歌劇場合唱団
《録音》1989年11月, ドレスデン、聖ルカ教会(デジタル:セッション)
音源=PHILIPS
愛と自由を高らかに謳ったベートーヴェン唯一のオペラ「フィデリオ」。投獄
された最愛の恋人フロレスタンを解放する勇敢なレオノーレに、ジェシー・ノ
ーマンほどふさわしいソプラノは今後もきっと見つからないことでしょう。ノ
ーマンをはじめ、傑出したキャスト陣を巨匠ハイティンクが見事にまとめた名
盤です。「ジェシー・ノーマンの声の傑出した美声と演技力は、この最も高貴
なオペラに完璧に一体化している」と、高い評価を得ています。

4784151 3枚組
《オッフェンバック:歌劇「ホフマン物語」(全曲)》
フランシスコ・アライサ(T:ホフマン), エーファ・リント(Sp:オランピア)
ジェシー・ノーマン(Sp:アントニア),
シェリル・ステューダー(Sp:ジュリエッタ)
アンネ・ゾフィー・フォン・オッター(Ms:ミューズ、ニクラウス)
サミュエル・レイミー
(Bs:リンドルフ、コルペリウス、ミラクル博士、ダペルトゥット)
マルティノヴィチ(Br:クレスペル:ボリス),
リカルド・カッシネッリ(T:スパランツァーニ)
ジェフリー・テイト(指揮)
シュターツカペレ・ドレスデン, ライプツィヒ放送合唱団
《録音》1989年6月, ドレスデン、聖ルカ教会(デジタル:セッション)
音源=PHILIPS
燻し銀のドレスデン・サウンドで聴くフランス・オペラの傑作「ホフマン物
語」。一見、真逆とも言えるこの取り合わせが、不思議なマリアージュを醸し
出すテイト盤。アライサら、充実の歌手陣たちの機知にあふれた名歌唱も見事
です。

4784143 2枚組
《ブリテン:歌劇「ねじの回転」Op.54(全曲)》
ヘレン・ドナート(Sp), ヘザー・ハーパー(Sp),
ロバート・ティアー(T), アヴァ・ジューン(Sp),
フィリップ・ラングリッジ(T), 他
コリン・デイヴィス(指揮)
コヴェントガーデン王立歌劇場管弦楽団員
《録音》1981年5月, ロンドン(ステレオ:セッション)音源=PHILIPS
家庭教師に起こる怪奇な出来事を描いたヘンリー・ジェームズ原作の小説を、
ブリテンが神秘的な雰囲気をもつ室内楽的オペラに仕上げた作品です。コリン
・デイヴィスはこのドラマに真撃に対峙し、氷のような冷たい響きの中に、
熱い情感を引き出していきます。

4784157 3枚組
《シュレーカー:歌劇「烙印を押された人々」(全曲)》
ハインツ・クルーゼ(T), エリザベス・コンネル(Ms),
モンテ・ペダーソン(Br), アルフレート・ムーフ(Bs),
ラスロ・ポルガー(Bs), 他
ローター・ツァグロゼク(指揮)
,ベルリン・ドイツ交響楽団  ベルリン放送合唱団
《録音》1993年8月, ベルリン、イエス・キリスト教会(デジタル:セッション)
音源=Decca
作曲家フランツ・シュレーカーは、ウィーンでヴァイオリンと作曲を学び、
1920年以降はベルリンで教鞭をふるい、ハーバやクシェネクを輩出しました。
彼の歌劇は初期のシュトラウスのような豪華絢爛なオーケストレーションと、
印象主義やワーグナー的な動機の手法を取り入れました。この作品は数少ない
彼の成功作で、ツァグロゼクはこの退廃音楽を見事に復活させています。

4784149 2枚組
《モーツァルト:歌劇「後宮からの逃走」K.384(全曲)》
エディタ・グルベローヴァ(Sp:コンスタンツェ),
キャスリーン・バトル(Sp:ブロンデ)
エスタ・ウインベルイ(T:ベルモンテ), ハインツ・ツェドニック(T:ペドリロ)
マッティ・タルヴェラ(Bs:オスミン), 他
ゲオルク・ショルティ(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団, ウィーン祝祭合唱団
《録音》1985年12月, ウィーン、ゾフィエンザール(デジタル:セッション)
音源=Decca
モーツァルトがコンスタンツェとの結婚を控えた幸福の時期に書かれた作品。
昇竜の勢いにあった時代のグルベローヴァの見事なコロラトゥーラをはじめ、
珠玉のモーツァルト歌手を起用。軽快なだけでなはく、ときに激しさをストレ
ートに表現するウィーン・フィルの音楽作りも聞き逃せません。

4784163 2枚組
《チャイコフスキー:歌劇「エフゲニー・オネーギン」(全曲)》
ベルント・ヴァイクル(Br:オネーギン),
テレサ・クビアク(Sp:タチヤーナ)
ユリア・ハマリ(Ms:オリガ),
ニコライ・ギャウロフ(Bs:グレーミン公爵)、他
ゲオルク・ショルティ(指揮)
コヴェントガーデン王立歌劇場管弦楽団&合唱団
《録音》1974年7月, キングズウェイ・ホール(ステレオ:セッション)
音源=Decca
ショルティと国際的スターキャストによるロシア・オペラの最高傑作。ショル
ティにとっては珍しいレパートリーです。精緻を極めた指揮によって、元々芯
の強い美しさをもった作品が一層洗練されたインターナショナルな演奏です。

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12-05 No.28-2

2012年05月31日 15時29分18秒 | Weblog
<Deutsche Grammophon>
47973 ¥1850
《ぺぺ・ロメロ/スパニッシュ・ナイツ》
『フェデリコ・モレーノ・トローバ:「ソナティナ」「夜想曲」』
『ロドリーゴ:「3つのスペイン風小品」』
『セレドニオ・ロメロ:「マドリレナ組曲第1番」』
『トゥーリーナ:「セビリアーナ」』
ペペ・ロメロ(G)
《録音》2010年12月, ミュンヘン、バイエルン・ムジーク・スタジオ
(デジタル:セッション)
現代ギタリストの巨匠のひとり、ぺぺ・ロメロの最新録音は古典的フラメンコ
・スタイルによる作品集です。もちろんスペイン・ギター名作曲家というだけ
でなく、彼らはペペ・ロメロの演奏に触発されてギター作品の筆を執ったそう
です。さらに彼の父親であるセレドニオ・ロメロの曲も収録されています。

47992 ¥1850
《マンドリンで聴く、J・S・バッハ:協奏曲集》
『チェンバロ協奏曲第1番ニ短調BWV.1052』
『チェンバロ協奏曲第5番ヘ短調BWV.1056』
『ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調BWV.1041』
『フルートと通奏低音のためのソナタ ホ短調BWV.1034』
アヴィ・アヴィタル(マンドリン&編曲)
カンマーアカデミー・ポツダム
《録音》2010年9月, ベルリン放送局スタジオ(デジタル:セッション)
マンドリン奏者アヴィ・アヴィタルが、グラモフォンにレコーディングを開始
しました。イスラエル出身の彼は、「絶妙に敏感な演奏」「素晴らしい俊敏性」
と高い評価を得ているマンドリン奏者です。2010年には、アブナー・ドーマン
作曲の「マンドリン協奏曲」(Naxos)で“グラミー賞2010ベストインストゥル
メンタルパフォーマンス”部門にノミネートされました。このアルバムでは、
バッハの協奏曲をマンドリンで奏するもの。すでに「卓越した技術と演奏力で
マンドリン演奏の限界を超える」と評されており、テクニックに走るだけでな
く上品な表現とカラフルな色彩感を引き出しています。


●Collectors Edition
479379 14枚組 ¥8350
ヴェルディの音楽が内包する熱い情熱
《クラウディオ・アバド/ヴェルディ:名オペラ録音集》
【Disc1&2】
『歌劇「アイーダ」(全曲)』
カティア・リッチャレッリ(Sp), プラシド・ドミンゴ(T),
エレーナ・オブラスツォワ(Ms), レオ・ヌッチ(Br), 他,
ミラノ・スカラ座管弦楽団&合唱団
《録音》1981年1月, ミラノ(デジタル:セッション)
【Disc3&4】
『歌劇「仮面舞踏会」(全曲)』
カティア・リッチャレッリ(Sp), プラシド・ドミンゴ(T),
エレーナ・オブラスツォワ(Ms), エディタ・グルベローヴァ(Sp),
レナート・ブルゾン(Br), ルッジェーロ・ライモンディ(Bs), 他
ミラノ・スカラ座管弦楽団&合唱団
《録音》1979-1980年, ミラノ(ステレオ:セッション)
【Disc5-8】
『歌劇「ドン・カルロ」(フランス語版全曲)』
-カティア・リッチャレッリ(Sp), プラシド・ドミンゴ(T),
ヴァレンティーニ・テラーニ(Ms), レオ・ヌッチ(Br),
ルッジェーロ・ライモンディ(Bs), ニコライ・ギャウロフ(Bs), 他
ミラノ・スカラ座管弦楽団&合唱団
《録音》1983-1984年, ミラノ(デジタル:セッション)
【Disc9&10】
『歌劇「ファルスタッフ」(全曲)』
ブリン・ターフェル(Br), トーマス・ハンプソン(Br),
ダニール・シュトーダ(Br), エンリコ・ファチーニ(T),
アンソニー・ミー(T), アナトーリ・コチェルガ(Bs),
アドリアンネ・ピエチョンカ(Sp), ドロテア・レシュマン(Sp), 他
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団, ベルリン放送合唱団
《録音》2001年4月, ベルリン、フィルハーモニー(デジタル:セッション)
【Disc11&12】
『歌劇「マクベス」(全曲)』
ピエロ・カプッチッリ(Br), ニコライ・ギャウロフ(Bs),
シャーリー・ヴァーレット(Sp), プラシド・ドミンゴ(T), 他
ミラノ・スカラ座管弦楽団&合唱団
《録音》1976年, ミラノ(ステレオ:セッション)
【Disc13&14】『歌劇「シモン・ボッカネグラ」(全曲)』
ピエロ・カプッチッリ(Br), ミレッラ・フレー二(Sp),
ホセ・カレーラス(T), ニコライ・ギャウロフ(Bs),
ジョゼ・ヴァン・ダム(Bs), ジョヴァンニ・フォイアーニ(Bs)
ミラノ・スカラ座管弦楽団&合唱団
《録音》1977年1月, ミラノ(ステレオ:セッション)
2013年に80才をむかえるアバド。それを記念して、彼の最も得意としている
ヴェルディのオペラ6作品を収録したボックスです。「ファルスタッフ」を除
いてアバドがミラノ・スカラ座の音楽監督であった時代の録音で、アバドの
スカラ座時代10数年の輝かしい成果といえるでしょう。力強く色彩的な表現、
精緻な美しさ、ヴェルディの音楽自体が内包する激しく熱い情熱がここに収録
されています。

479377 5枚組 ¥2980
ゲーベルならではの選曲と切れ味鋭い演奏
《『Bachiana』-バッハ一族の音楽集》
【Disc1&2】
『ヨハン・ミヒャエル・バッハ:「われらのもとに留まりたまえ、主イエス・
キリストよ」「いざ、われら主を讃えん」「そは大いなる利得」「愛するイエ
スよ、わが願いを聞きたまえ」「ああ、いかにこの時を待ち望んでいたこと
か」』
『ゲオルク・クリストフ・バッハ:「見よ、いかに美しく愛らしきかを」』
『ヨハン・クリストフ・バッハ:「いとしき女よ、汝は美しく」「かくて争い
は起これり」「ああ、私の頭が水で満ちていたなら」「主よ、ふりむきたまえ、
われを慈しみたまえ」「おお神よ、汝はいかにして怒りに燃え立ち」「主の畏
れ」』
『ハインリッヒ・バッハ:「神よ、われ汝に感謝す」』
マリア・ツェデーリウス(Sp), ウラ・グレーネヴォルト(A)
デイヴィッド・コーディアー(CT), ポール・エリオット(T)
ハイン・メーンズ(T), ミヒャエル・ショッパー(Bs),
スティーヴン・ヴァーコー(Bs)
ヘルマン・マックス(合唱指揮), ライニッシェ・カントライ
《録音》2000年9月, ケルン(デジタル:セッション)
【Disc3】
『ヨハン・クリストフ・バッハ:「ああ、私の頭が水で満ちていたなら」』
『フランチェスコ・バルトロメオ・コンティ:「私の魂は切望します」』
『J・S・バッハ:カンタータ「満ち足れる安らい、うれしき魂の喜びよ」
BWV.170』
『J・S・バッハ:カンタータ「告白しましょう、そのみ名を」BWV.200』
『C・P・E・バッハ:「ゼルマ」H 739(Wq. 236)』
『ヨハン・クリストフ・フリードリヒ・バッハ:「アメリカの女」』
マグダレーナ・コジェナー(Ms)
《録音》2003年2月, ケルン(デジタル:セッション)
【Disc4】
『ヨハン・ルートヴィヒ・バッハ:「序曲ト長調」』
『ハインリヒ・バッハ:「5声のソナタ ハ長調&ニ長調」
『ヨハン・ルードヴィヒ・バッハ:「協奏曲ニ長調」』
『ヨハン・クリストフ・バッハ:「アリア」』『ヴィルヒェ:「戦い」』
『ヨハン・ミヒャエル・バッハ:「ソナタとカプリッチョ ト短調」』
『J・S・バッハ:「協奏曲ニ長調」(復活祭オラトリオより)」
《録音》2000年9月, ケルン(デジタル:セッション)
【Disc5】
『ヨハン・クリスティアン・バッハ:「ヴァイオリンとチェロのための協奏交
響曲イ長調」』
『ヴィルヘルム・フリードマン・バッハ:「フルート協奏曲ニ長調」』
『ヨハン・クリストフ・フリードリッヒ・バッハ:「フォルテピアノとヴィオ
ラのための二重協奏曲変ホ長調」』
『C・P・E・バッハ:「チェンバロとピアノのための二重協奏曲変ホ長調」』
《録音》2002年6月, ケルン(デジタル:セッション)
ラインハルト・ゲーベル(指揮)
ムジカ・アンティクヮ・ケルン
《録音》2000-2003年 ケルン(デジタル:セッション)音源=Archiv
ゲーベル&ムジカ・アンティクヮ・ケルンが、2000年から開始したバッハ一族
の音楽を集めたシリーズ『Bachiana』。その5枚分を収録したボックスです。
[ライハルト・ゲーベル] 1952年ウェストファーレンのジーゲン生まれ。ケル
ン音楽院でF.マイヤーに師事し、メルクスの集中講座を受け、マリー・レオン
ハルトの下で研鑽を積む。またケルン大学で音楽学を修める。在学中の73年
に仲間とピリオド楽器によるバロック音楽専門のムジカ・アンティカ・ケル
ンを設立。78年にアルヒーフと専属契約を結び、79年にオランダのフェスティ
バルで国際的なデビューを飾る。以降意欲的で刺激的な活動をする。2007年
に30年間のムジカ・アンティクヮ・ケルンの演奏活動を休止・解散。

479378 11枚組 ¥5180
《ブラームス:室内楽作品全集》
【Disc1】
『ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調Op.78「雨の歌」』
『ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調Op.100』
『ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調Op.108』
オーギュスタン・デュメイ(Vn), マリア・ジョアオ・ピリス(P)
《録音》1991年8月, ミュンヘン(デジタル:セッション),
『F-A-Eソナタ-スケルツォ』
クリスチャン・フェラス(Vn), ピエール・バルビゼ(P)
《録音》1968年6月, ベルリン(ステレオ:セッション)
【Disc2】
『チェロ・ソナタ第1番ホ短調Op.38』
『チェロ・ソナタ第2番ヘ長調Op.99』
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(Vc), ルドルフ・ゼルキン(P)
《録音》1982年7月, ワシントン(デジタル:セッション)
【Disc3】
『クラリネット・ソナタ第1番ヘ短調Op.120-1』
『クラリネット・ソナタ第2番変ホ長調Op.120-2』
カール・ライスター(Cl), イェルク・デムス(P)
《録音》1968年8月, ベルリン(ステレオ:セッション)
『クラリネット三重奏曲イ短調Op.114』
カール・ライスター(Cl), オトマール・ボルヴィツキー(Vc)
タマーシュ・ヴァーシャーリ(P)
《録音》1981年11月, ベルリン(デジタル:セッション)
【Disc4】
『ピアノ三重奏曲第1番ロ長調Op.8』『ピアノ三重奏曲第2番ハ長調Op.87』
オーギュスタン・デュメイ(Vn), マリア・ジョアオ・ピリス(P)
ジャン・ワン(P)
《録音》1994-1995年, ベルリン(デジタル:セッション)
【Disc5&6】
『ピアノ三重奏曲第3番ハ短調Op.101 』
『ピアノ四重奏曲第2番イ長調Op.26』『ピアノ四重奏曲第1番ト短調Op.25』
『ピアノ四重奏曲第3番ハ短調Op.60』
タマーシュ・ヴァーシャーリ(P), トマス・ブランディス(Vn)
ヴォルフラム・クリスト(Va), オトマール・ボルヴィツキー(Vc)
《録音》1981-1982年, ベルリン(デジタル:セッション)
【Disc7&8】
『弦楽四重奏曲第1番ハ短調Op.51-1』『弦楽四重奏曲第2番イ短調Op.51-2』
『弦楽四重奏曲第3番変ロ長調Op.67』『ピアノ五重奏曲ヘ短調Op.34*』
エマーソン弦楽四重奏団, レオン・フィッシャー(P*)
《録音》2005-2006年, ニューヨーク(デジタル:セッション)
【Disc9】
『弦楽五重奏曲第1番ヘ長調Op.88』『弦楽五重奏曲第2番ト長調Op.111』
ハーゲン弦楽四重奏団, ジェラール・コセ(Va)
【Disc10】
『ホルン三重奏曲変ホ長調Op.40』
ノルベルト・ハウプトマン(Hr), タマーシュ・ヴァーシャーリ(P)
トマス・ブランディス(Vn)
《録音》1981年11月, ベルリン(デジタル:セッション)
『クラリネット五重奏曲ロ短調Op.115』
デイヴィッド・シフリン(Cl), エマーソン弦楽四重奏団
《録音》1996年12月, ニューヨーク(デジタル:セッション)
【Disc11】
『弦楽六重奏曲第1番変ロ長調Op.18』『弦楽六重奏曲第2番ト長調Op.36』
アマデウス弦楽四重奏団, セシル・アロノヴィッツ(Va)
ウィリアムス・プリース(Vc)
《録音》1966-1967年, ベルリン(ステレオ:セッション)
世界のグラモフォンが誇る極めつけの「ブラームス演奏」の音源による室内楽
作品全集。奇しくもグラモフォン社はブラームスの生地ハンブルグにあり、ブ
ラームスを愛することでは随一のレコード会社ですので、この全集もグラモ
フォン・レーベルにして実現したきわめて質の高いものです。ブラームスの音
楽の魅力のすべてがたっぷりと味わえるこの全集から、音楽の深い喜びをあじ
わうことができましょう。なお、「ヴィオラ・ソナタ」は「クラリネット・ソ
ナタ」と同曲のため、収録されておりません。

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12-05 No.27

2012年05月31日 15時28分56秒 | Weblog
<Australian Eloquence>
4805003 2枚組 ¥1400
《ヘンリー・パーセル:アンセム集》
『彼らは船で海に出て行く Z.57』『主よ、わが敵の何と多きことか Z.135』
『わが愛する者語りて Z.28』『主に向かって新しい歌を歌え Z.44』
『主よ、おんみはいつまで怒りたもうや Z.25』
『我らが宣るところを信ぜしは誰ぞ Z.64』
『見よ、大いなる歓喜の訪れを我汝に告ぐ Z.2』
『主よ、われ汝に依り頼む Z.16』『テ・デウムとユビラーテ・デオ Z.232』
『葬儀の音楽-行進曲とカンツォン』
『主よ、われらの罪を思い出したもうことなかれ Z.50』
『主よ、汝はわが心の秘密を知りたもう Z.58』
『彼らの言いたる時、われ喜ぶZ.19』『おお主よ、万軍の神よ Z.37』
『主に感謝せよ』
ジョージ・ゲスト(指揮)
ケンブリッジ・セント・ジョンズ・カレッジ合唱団
《録音》1964, 1972, 1975年,
ケンブリッジ・セント・ジョンズ・カレッジ・チャペル 
(ステレオ:セッション)
セント・ジョンズ・カレッジ合唱団は、世界屈指の大学聖歌隊として、多くの
人々に親しまれ、愛されています。カレッジのチャペルでの礼拝は英国国教会
の大聖堂の伝統にのっとって行われており、1670年代から礼拝での役目を担っ
てきました。伝統的な少人数制の編成は、英国の大聖堂聖歌隊の大多数とは一
線を画す、表現力に満ちた豊かな響きをもっています。

4804844 2枚組 ¥1400
《J・S・バッハ:カンタータ集》
(1)『カンタータ第51番BWV.51』
(2)『カンタータ第202番「いまぞ去れ、悲しみの影よ(結婚カンタータ)
BWV.202』
(3)『カンタータ第10番「わが魂は主をあがめ」BWV.10』
(4)『カンタータ第80番「われらが神は堅き砦」BWV.80』
(5)『カンタータ第140番「目覚めよと、われらに呼ばわる物見らの声」
BWV.140』
カール・ミュンヒンガー(指揮), シュトゥットガルト室内管弦楽団
シュザンヌ・ダンコ(Sp:(1)(2)), エリー・アーメリンク(Sp:(3)),
ヘレン・ワッツ(A:(3)), ヴェルナー・クレン(T:(3)),
マリウス・リンツラー(Bs:(3)), ガブリエレ・フォンターナ(Sp:(4)(5)),
ユリア・ハマリ(A:(4)(5)), エスタ・ウィンベルイ(T:(4)(5)),
トム・クラウセ(Bs: (4)(5)),
ウィーン・アカデミー合唱団((3)), 室内合唱団((4)(5))
《録音》1968, 1977, 1984年,
シュネーヴ, シュトゥットガルト(ステレオ:セッション)
1960年代後半-70年代初めのバロック音楽復興期に大活躍した巨匠ミュンヒン
ガー。ヴィヴァルディ「四季」の録音がベストセラーになり、「パッヘルベル
のカノン」などを有名にしたなど様々な功績がありますが、何と言っても彼の
本質はバッハの演奏にありました。カール・リヒターの厳格な演奏とは違い、
穏やかで優しいバッハは今でも多くの人に愛されています。名歌手シュザンヌ
・ダンコ, エリー・アーメリンクの美しい歌声も収録。

4802336 ¥900
《ブリテン:合唱作品集》
『5つの花の歌 Op.47』『2つの2声部合唱曲』
『古いフランスのキャロルによるコラール』『羊飼いのキャロル』
『幼いマスグレイヴとバーナード夫人のバラード』
『“グロリアーナ”からコーラル・ダンス』『エイブラム・ブラウン老』
『オリバー・クロムウェル』『おまえはクッションが縫えるかい?』
『サリー・ガーデン』『聖母への讃歌*』
『ミサ・ブレヴィス ニ長調Op.63**』
ルイス・ハルシー(指揮)ザ・エリザベサン・シンガーズ,
ジョージ・マルコム(指揮)ロンドン交響合唱団*
ジョージ・マルコム(指揮)ウェストミンスター大聖堂聖歌隊**
《録音》1960, 1961, 1964年, ロンドン(ステレオ:セッション)
ブリテンは、歌曲や合唱の分野でもたくさんの作品を残しています。ブリテン
はとりわけ少年合唱を愛し、伝統的に少年のみの構成を貫いてきた教会聖歌隊
のためのレパートリーの充実のために多大な貢献をしました。合唱の透明な響
きとその残響を大切にした美しい作品が多いことでも有名です。このアルバム
でもスケールの大きい充実した内容の作品ばかりで、感動的な音楽が心に響き
ます。「聖母への讃歌」は、初CD化。

4802077 2枚組 ¥1400
《イギリス合唱作品集》
(1)パリー:『別れの曲』,
(2)スタンフォード:
『ヘラクレイトス』『Sweet love for me』『僕の恋人はアルブツス』
『ヴェネタ』『チリンガム』『ダンスをしましょう』,
(3)エルガー:
『夏の激流のように』『愛する人は北の地にありて』『行け、私の歌よ』
『冬来たりなば春遠からじ』『驟雨』『愛の嵐』『碑銘』『泉』『甘い調べ』
『私の心の奥深く』,
(4)ディーリアス:
『夏至の歌』『クレイグ・ドゥーの山頂にて』『夏の夜、水の上にて歌える』
『夕日の輝きが城壁に落ち』,
(5)イギリス民謡:
『Captain Bover』『A fair maid』『Matthew, Mark, Luke and John』
『I sowed the seeds of love』『Wassail Song』『Bushes and Briars』
『O Waly, Waly』『Dance to your Daddy』『Bobby Shaftoe』
『Adam Buckham O!』『I love my Love』『The Sailor and Young Nancy』
『Our Captain calls all hands』 『Bonny at Morn』『Soul Cake』
『Down among the dead men』『Brigg Fair』『Early One Morning』
『Derwentwater’s Farewell』
ルイス・ハルシー(指揮)
ルイス・ハルシー・シンガーズ((1)-(4))
ザ・エリザベサン・シンガーズ((5))
《録音》1965, 1968, 1977年, ロンドン(ステレオ:セッション)
イギリスの穏健な書法、旋法性の高さが堅持されたイギリス合唱作品。このメ
ロディーだけでなく和声の美しさを表現豊かな名合唱団の演奏で、イギリスの
溢れる叙情に陶酔されることでしょう。初CD化。

4784972 2枚組 ¥1400
《ウォルトン:合唱作品集》
(1)『戴冠式テ・デウム』
(2)『オラトリオ「ベルシャザールの饗宴」』
(3)『神をたたえよ』『汝の心に封印をするように』
『生まれた音楽はどこへ行くのか』『ミサ・ブレヴィス』『十二夜』
『リタニア「涙はゆるやかに流れ」』『今まで』
『Make we joy in this fest』『What cheer?』
(4)『領主市長の仕事台』『3つのシトウェルの歌』
(1)ソールズベリー大聖堂聖歌隊, ウィンチェスター大聖堂聖歌隊, 
チチェスター教会聖歌隊
(2)ゲオルグ・ショルティ(指揮) 
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団&合唱団
ベンジャミン・ラクソン(Br)
(3)サイモン・プレストン(指揮)
オックスフォード・クライスト・チャーチ聖歌隊
(4)ヘザー・ハーパー(Sp)ポール・ハンバーガー(P)
《録音》(1)(2)1977年, ロンドン/(3)1972年, オックスフォード/(4)不明 
(ステレオ:セッション)
ロマンティックで、イギリス的な雰囲気な作風のウォルトン。戦後純音楽の分
野で活躍しました。「戴冠式テ・デウム」は、英国女王エリザベス2世の戴冠
式の最後を彩る音楽は壮麗で祝典的。「ベルシャザールの饗宴」では、ユダヤ
人のバビロン捕囚と、やがて実現される予言へ期待を描いている作品です。二
重合唱や二軍の吹奏楽を要する壮大なこの作品は、さすがショルティらしくダ
イナミックな表現が冴えた演奏です。オックスフォード・クライスト・チャー
チ聖歌隊による合唱作品も、透明な歌声を聞かせてくれます。(3)(4)は初CD化

4802296 ¥900
《ブリテン:声楽作品集》
(1)『今日のための発言 Op.75』
(2)『金曜日の午後 Op.7』『鳥たち』『聖体拝領のキャロル』
(3)『カンティクル第2番「アブラハムとイサク」Op.51』
(4)『子守歌のお守りOp.41』
(5)『ボトムの夢-「夏の夜の夢」より』
(6)『王様の剣』
(7) パーセル:『束の間の音楽(ティペット編)』『薔薇のあずまやから』
(1)ベンジャミン・ブリテン(指揮)
ケンブリッジ大学音楽協会合唱団
デイヴィッド・ウィルコックス(指揮)
ケンブリッジ・キングズ・カレッジ合唱団
(2)ジョン・ハーヘシー(B-A), ベンジャミン・ブリテン(P)
(3)ノーマ・プロクター(A), ピーター・ピアーズ(T),
ベンジャミン・ブリテン(P)/(4)&(7)パメラ・ボウデン(A),
ピーター・ゲルホーン(P)
(5)ジェライント・エヴァンス(Br),
エルンスト・アンセルメ(指揮)スイス・ロマンド管弦楽団
(6)ヴァルター・ゲール(指揮)&管弦楽団
《録音》 1952-1966年
ブリテンはイギリス国教会聖歌隊の編成のための作品を数多く書いた作曲家の
ひとりです。無調的な音階や機能和声とは逸脱したパッセージを使用しながら
も美しい和声を保ちつつ、壮大な教会に響く残響を取り入れ、ボーイソプラノ
の天使のような歌声の感動的な響きを作り出しました。(2)では、ブリテンが
その歌声に感動し録音したボーイアルト、ジョン・ハーヘシーは、現在バロッ
クのテナー歌手として有名なジョン・エルウィス氏のこと。(1)(2)(4)(6)(7)
は世界初CD化。

4802157 ¥900
《シューベルト:声楽作品集》
(1)『祈り D.815』『夜の明かり D.892』『自然に中の神 D.757』
『若者の喜び D.983』『セレナード D.920』『ゴンドラを漕ぐ人 D.809』
『詩篇第23篇「主は私の牧者で」D.706』『嵐の中の神 D.985』
『天使の合唱(ゲーテの「ファウスト」より)D.440』
(2)『流れの上で D.943』
(3)『岩の上の羊飼い D.965』『ます D.550』
『糸を紡ぐグレートヒェン D.118』『ミューズの子 D.764』
『君はわが憩い D.776』
(1)ルイス・ハルシー(指揮)ザ・エリザベサン・シンガーズ
(2)ロバート・ティアーズ(T), ニール・サンダース(Hr),
ラマー・クラウソン(P),
(3)シュザンヌ・ダンコ(Sp), ジェルヴァーズ・ドゥ・ペイエ(Cl),
グイド・アゴスティ(P)
《録音》 (1)1966年, (2)1969年, (3)1956年
ルイス・ハルシーが指揮する名門ザ・エリザベサン・シンガーズの透明で温か
い歌声。そして、純粋なハーモニーがシューベルトの詩情を表出しています。
そして名歌手ロバート・ティアーと、エレガントな声による歌曲集を収録。世
界初CD化。




<AMATI>
AMI 2503 2枚組 ¥4360
テレマン:
『ヨハネ受難曲』(1749年版, TWV.5:34)
ブリッタ・シュヴァルツ(Ms), ミヒャエル・ツァバノフ(T),
トーマス・フレップ(T), トビアス・ヴォルナー(T),
ゼーレン・フォン・ビラーベック(Br),
ミヒャエル・ショル(指揮)
テレマン・コンソート・マクデブルク(ピリオド楽器アンサンブル)
ビーデリッツ・カントリオ室内合唱団
《録音》2008年3月 (デジタル:ライヴ)
テレマンは3000以上作品を作曲し、受難曲だけでも48曲(うち2曲は不明)もハ
ンブルクのために作曲したそうです。「新しい作品を書くことが神への奉仕」
と考える当時の作曲家の中でも、これだけ毎年受難節のために書いた作曲家は
テレマンぐらいだったのではないでしょうか。11ものヨハネ受難曲を書いたテ
レマン。バッハは1曲しかヨハネを書きませんでしたが、1749年はバッハが最
後に自分のヨハネ(4稿版)を演奏した最後の年でした。このテレマンの1749年
版は、前半に明るい雰囲気、後半に向かってイエスの深い心情を深く掘り下げ
ていくような組立によって、ドラマティックな絵画的手法が採られています。

AMI 9902 2枚組 ¥4360
テレマン:『マタイ受難曲』(1758年版, TWV.5:43)
フレデリケ・ホルツハウゼン(Sp), エリザーベト・グレンガー(Sp),
レナーテ・カッペルト(Sp), フレデリック・メイラン(A),
セバスティアン・ライム(T), ロラント・フェネス(Br),
ラルフ・グローベ(Br),
ミヒャエル・ショル(指揮)
マクデブルク・バロックオーケストラ(ピリオド楽器アンサンブル)
ビーデリッツ・カントリオ室内合唱団
《録音》1999年3月 (デジタル:ライヴ)
テレマンの初期のマタイ受難曲は、既により複雑な対位法を使用していました。
テレマンの設定は、その後の啓蒙主義の時代への情熱だったのです。しかしこ
の晩年のマタイの音響は、完全に精巧でかつ合理的で明確に処理されており、
バッハのそれとは大きく異なった、心に繰り広げられるドラマが展開されてい
きます。




<ARION>
ARN 48018 ¥2180
『ドビュッシー:ピアノ三重奏曲ト長調』
『ラヴェル:ピアノ三重奏曲イ短調』トリオ・ラヴェル
〔シャンタル・ド・ビュシー(P), クリスティアン・クレーネ(Vn),
マンフレート・シュティルツ(Vc)〕
《録音》1982年 (デジタル:セッション)
ドビュッシー17才の時から書き始めた作品で、ドイツのヘンレ社から1986年に
出版されました。この演奏は出版前に世界初録音されたもので、ドビュッシー
らしい甘美で切ない音楽が奏でられます。ラヴェルの作品は20世紀の偉大なピ
アノ三重奏のひとつで、厳格な構成力、凝縮された緊張感を持つ作品です。旧
品番: ARN268018からの再発売となります。

ARN 248128 2枚組 ¥4360
《ドビュッシー:ピアノ・デュオのための作品全集》
『ディアーヌ序曲』『放蕩息子』『交響曲ロ短調』
『アンダンテ・カンタービレ』『バッカスの勝利』
『民謡の主題によるスコットランド行進曲』『リンダラハ』
『ディヴェルティスマン』『小組曲』『牧神の午後への前奏曲』『間奏曲』
『春』『白と黒で』『6つの古代碑銘』『海』
クリスティアン・イヴァルディ & ノエル・リー(P)
《録音》1990年 (デジタル:セッション)
ARIONレーベルで、ピアノ・デュオの数々の名盤を送り出しているお馴染みの
リー&イヴァルデ。ここでも息の合った演奏で、珍しい作品を含む作品も収録。
どの曲もシンプルながら聴く人の心を瞬時に捉える典雅な美しさを演出してく
れます。旧品番: ARN268128からの再発売となります。

ARN 68825 ¥2180
《セバスティアン・デュロン:作品集》
『Diferencias sobre la gaita』『Vuela mariposa』
『Pues me pierdo en lo que callo』『Ay, galan de mi vida』
『Obra de sexto tono』『Cuando muere el sol』『Canarios』
『Gaitilla de mano izquierda(Flute)』
『Gaitilla de mano izquierda(Clavecin)』『Sosieguen, descansen』
『Duerme rosa, y descansa』『Gaitas』『Una zagaleja soy』
『Gran duque』『Que es esto, alevoso』『La borrachita de amor』
『Obra en lleno de tercer tono』『La majestad soberana』
『Y pues de tu error los suspiros』
ムジカ・フィクタ
〔ジャイロ・セラーノ(テノール, パーカッション, バロック・ギター),
ジュリアン・ナヴァーロ(バロック・ギター, テオルボ),
カルロス・セラーノ(リコーダー, ダルシアン), エリザベス・ライト(Cemb)〕
《録音》2010年 (デジタル:セッション)
セバスティアン・デュロン(1660-1716)は、アントニオ・デ・リテレスととも
にこの時代の最も偉大なスペインの作曲家のひとりでした。若き頃の経歴は知
られていないようですが、オルガニストとして20歳になる前にいくつかの重要
なポストを与えられ、特にサルスエラの作曲家としても功績を残しました。
4人のバロック・アンサンブル「ムジカ・フィクタ」は、ラテン アメリカと
スペイン・バロックのレパートリーとしたアンサンブルで、情熱的で多彩な
レパートリーを発信に努めており、高い評価を得ています。

ARN 68824 ¥2180
《皇太子妃マリー・アントワネットへのオマージュ》
ルイ=シャルル・ラゲ(1744-1793):『ソナタ第1&2番』
ジャン=バティスト・カルドンヌ(1730-1792):『皇太子妃』
ジャン=フィリップ・ラモー(1683-1764):『皇太子妃』
ジャン=バウア(1715-1773):『ソナタ第1&2番』
ジャック=アントワーヌ・ミグノー(1700年代):『ソナタ第1番』
トリオ・ドーフィンヌ
〔クララ・イザンベール(Hp), マリー・ファン・ライン(クラヴサン),
モード・ギゲ(バロックVn)〕
《録音》2010年 (デジタル:セッション)
フランス王室に仕えた作曲家たちによる、皇太子妃への思いを綴った作品集。
1728年にシングルアクション・ハープがウィーンの宮廷に紹介され、翌年には
フランスに持ち込まれて次第にもてはやされる楽器となっていきます。この流
行に輪をかけたのが1770年にフランスの王太子妃となったマリー・アントワ
ネットで、自らハープを弾いて宮廷、サロンを中心にハープはなくてはならな
い楽器となりました。「トリオ・ドーフィンヌ」は3人の女流器楽奏者による
アンサンブル。ここではピリオド楽器を使用していますが、モダン楽器による
現代音楽まで幅広いレパートリーによってフランス音楽を紹介しています。

ARN 48326 ¥2180
《ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲集》
『ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調Op.77』
『ヴァイオリン協奏曲第2番嬰ハ短調Op.129』
マリー・シューブレ(Vn)
ジェイムズ・デプリースト(指揮)
モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団
《録音》1995年 (デジタル:セッション)
マリー・シューブレのデビュー盤だった演奏。いきなりデビューからしてデプ
リーストのバックによる重量級なアルバム。そこで展開される感情的に平板で
冷めきった「クールビューティ」ともいえる演奏です。旧品番: ARN68326から
の再発売となります。

ARN 48292 ¥2180
D・スカルラッティ:『4声のための「マドリード・ミサ」』
モンテヴェルディ:『6声のための「ミサ・イン・イッロ・テンポレ」』
モーリス・ブルボン(指揮)
メタモルフォーゼ・ドゥ・パリ
声楽アンサンブル「コエリ・エト・テラ(天と地)」
《録音》1994年 (デジタル:セッション)
モンテヴェルディが1610年に作曲した6声のミサは、教皇パウロ6世に献呈され
た作品です。伝統的な対位法によって書かれていますが。彼らしい流麗で深い
響きをもっています。500曲以上のソナタを作曲したD・スカルラッティは宗教
曲にも珠玉の作品を残しており、モンテヴェルディから100年後のこの作品は、
D・スカルラッティは、バロック音楽の華やかさが前面に出た一品です。モー
リス・ブルボンは音楽研究家かつ作曲家で、ルネサンス声楽音楽を専門とする
男声アンサンブル、メタモルフォーゼを指揮して、これらの作品を見事な緻密
さをもった感覚で蘇らせています。旧品番: ARN68292からの再発売となります。

ARN 48272 ¥2180
《ギデオン・クライン(1919-1945):器楽と声楽のための作品集》
『ピアノ・ソナタ』『2つのMadigaux』『原罪』
『高声とピアノのための3つの歌』『ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏』
『ディヴェルティメント』『ヴァイオリンとチェロのための二重奏』
『弦楽四重奏のための4つの楽章Op.2』
アンサンブル2E2M
パウル・メファーノ(P&監修)
《録音》1992年, パリ (デジタル:セッション)
ギデオン・クラインは、チェコのブロジェロフ出身のユダヤ系の作曲家。6歳
で音楽的天性を示し、11歳でピアノの才能を発揮。作曲をアロイス・ハーバに
師事。1941年にナチスの収容所に送致されましたが、そこは所内で芸術活動が
推奨された数少ない収容所でした。その時期の書かれた作品は、アルバン・
ベルクの作風を髣髴とされる作品でした。その後アウシュヴィッツ、そして
フュルステングルーベに移送され他界。1990年にクラインの友人が保管して
いた彼のスーツケースか発見されたもの中心に録音されたものです。アンサン
ブル2E2Mは、退廃音楽を中心に知られざる作品の復活演奏を試みています。
旧品番: ARN68272からの再発売となります。

ARN 68820 ¥2180
《バッハへのトリビュート》
『J・S・バッハ:コラール「われ汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ」
BWV.639』
『メンデルスゾーン:前奏曲とフーガ第1番Op.35-1』
『フランク:前奏曲、フーガと変奏曲ロ短調Op.18(ハロルト・バウアー編)』
『リスト:孤独な中の神の祝福』
『フランク:前奏曲、コラールとフーガ ロ短調』
『J・S・バッハ:前奏曲とフーガ第4番嬰ハ短調BWV.849』
セリメーヌ・ドーデ(P)
《録音》2010年11月,  プロヴァンス・リリック・アート(デジタル:ライヴ)
フランス・トゥーロン地方音楽院教授を務めるセリメーヌ・ドーデ。彼女のデ
ビュー・アルバムは、バッハとそれにまつわる作品集。どの作品もバッハを意
識して書かれたもので、暖かみを帯びた骨太なタッチで、濃厚なロマンティシ
ズムに彩られながら、まるで巨大な建造物を組みたてるように描き出される。
壮麗で構築力溢れたアルバムです。

ARN 48110 ¥2180
《レ・ミュジシャン・ドゥ・プロヴァンス/プロヴァンスの笛》
『Branle En Faux-Boudon』『Contredanse "" La Cins rit ""』
『Sonate Que Sias Et Mountagno』『Berceuse ""Lou Rei E Soun Pagi""』
『Ballade de La Reine D’Avril』『Ballet Et Branle Double』
『Les Gaudets:Menuet & Rigaudon』『De Los Alamos』
『La Quatre Estampie Reale』『Marche Du Lieutenant Du Prince D'amour』
『Lei Grand Dansare:Premier Er Dei Dansare』『Second Er Del Dansare』
『Lei Chivau-Frus』『Le Forze D'ercole』『Faunes Et Dryades』
『Branle』『Deux Musettes』『Serenade』
『Bergers Qui Passez Dans La Plaine』『Anuech Quand Lou Gau Cantovo』
『L'annouciatien』『Marche De ""Colinette La Cour""』
『Andantino Pour 2 Fltets Et Tamboourins』『Contredanse Avec Valse』
『Possado- Er Dei Courso- La Reino Sabo』
レ・ミュジシャン・ドゥ・プロヴァンス
《録音》1975年頃 (ステレオ:セッション)
13-18世紀プロヴァンス地方の笛のための舞曲を中心としたアルバム。プロ
ヴァンスの笛の音楽といったら「ビゼー:アルルの女」のファランドール。こ
の地方の民俗舞踊で、男女が手をつなぎあって踊る8分の6拍子の曲で、笛(ガ
ルベ)やタンブランで伴奏される心まで踊らされる楽しい音楽です。もちろん
ファランドールだけでなく、様々な時代の笛(リコーダーや横笛)を使用した
民族的な演奏で、絶妙な間の取り方がたまりません。

ARN 48134 ¥2180
《18世紀フリーメイソンの音楽集》
フランソワ・ジルースト(1738-1799):『フリーメイソンの葬送の音楽』
モーツァルト:
『結社員の旅 K.468』
『フリーメイソン小カンタータ「われらが喜びを高らかに告げ」K.623』
『おお、聖なる絆 K.148』『カンタータ「汝、宇宙の魂に」K.429』
『ドイツ語小カンタータ「無限なる宇宙の創造者を崇敬する汝らが」K.619』
ベートーヴェン:『行進曲変ロ長調WoO.29』『奉献歌WoO.126』
フンメル:『フリーメイソンの喜び』
アンリ=ジョセフ・タスカン(1779-1852):『フリーメイソンの葬送行進曲』
レ・ミュジシャン・ドゥ・パリ、他
ロジェ・コット(監修)
《録音》1970年頃 (ステレオ:セッション)
映画「ダ・ヴィンチ・コード」等で話題となった秘密結社フリーメイソン。
数多くの作曲家や音楽家がフリーメイソンに関係していた・・・。というわ
けで、モーツァルトを中心とした18世紀そのころの作曲家たちのフリーメイソ
ンのために書かれた作品を収録した盤です。1970年頃の録音盤ですが、発売
当時話題となった演奏です。旧品番: ARN68134からの再発売となります。

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12-05 No.26-1

2012年05月31日 15時28分26秒 | Weblog
<NAXOS> 各1枚 ¥1000
8.573029
プロコフィエフ:
1-3.交響組曲「1941年」Op.90(1941)(戦闘の中で/夜に/人類の親和のために)
4-6.交響曲 第5番 変ロ長調 Op.100(1944)
サンパウロ交響楽団
マリン・オールソップ(指揮)
1944年に作曲された「交響曲第5番」は、プロコフィエフ(1891-1953)の最大傑
作の一つとされています。これは、当時、ヒトラー率いるドイツ第三帝国が、
一方的にソ連に攻め入ることで祖国愛に目覚めたというプロコフィエフが、自
ら持てる音楽の力で、祖国に貢献すべく作曲した作品であり、構想からわずか
1か月でピアノ・スコアが完成、そこから1か月でオーケストラのスコアが完成
したというのですから、その創作意欲には並々ならぬものがあったのは間違い
ありません。オールソップの冷徹な指揮が曲全体を引き締めています。

8.572432
リスト:ピアノ作品全集 第35集 ロシアの作曲家によるトランスクリプション集
1.チャイコフスキー:
歌劇「エウゲニ・オネーギン」からポロネーズ S429/R262
2-3. 2つのロシアのメロディ(アラベスク)S250/R102
(第1曲 アリャビエフ:ロマンス「うぐいす」/第2曲 ブラホフ:ボヘミアのシャ
ンソン)
4.別れ-ロシア民謡 S251/R104
5.サンクト・ペテルブルクのアマチュア作曲家のマズルカ S384/R115
6.グリンカ:
歌劇「ルスランとリュドミラ」からチェルケッスク行進曲(第2稿)S406/R164
7.ボロディン:ポルカへの前奏曲 S207a/R297
8.ブルハコフ:ロシア風ギャロップ S478/R143
9.キュイ:タランテラ S482/R147
10.ダルゴムィジスキー:タランテラ S483/R148
11.ルビンステイン:おお、永遠にこうしていられれば Op.34-9 S554/R239
12.ルビンステイン:アシュラ Op.32-6 S554/R239
13.ウィルホルスキー:かつては-ロマンス(第2稿)S577/R291
アレクサンダー・ドッシン(ピアノ)
ハンガリー生まれの作曲家&ピアニスト、リスト(1811-1886)については、もう
今更語ることもなさそうですが、この曲集に含まれている作品などを聴いてみ
ると、まだまだ知られざる面が多いのではないか・・・と思ってしまいます。

8.572914
ホルスト:
1.ウォルト・ホイットマン序曲 Op.7 H42
2-5.コッツウォルド交響曲 Op.8 H47 (アレグロ・コン・ブリオ/エレジー
(ウィリアム・モリスの思い出に):モルト・アダージョ/スケルツォ/フィナーレ
:アレグロ・モデラート)
6.冬の牧歌 H31
7-12.日本組曲 Op.33 H126(前奏曲:漁師の踊り/儀式の踊り/操り人形の踊り
/間奏曲:漁師の踊り/桜の木の下の踊り/終曲:狼たちの踊り)
13.交響詩「インドラ」Op.13 H66
アルスター管弦楽団
ジョアン・ファレッタ(指揮)
ホルスト(1874-1934)といえば、「イギリス音楽の代表格」の作曲家ですが、
実は様々な国の文化の影響を受けている人でもありました。Op.7の序曲は1899
年、彼が王立音楽大学を卒業した頃に作曲されたもので、当時の作曲仲間に刺
激を受けながらも、まだ自らの独自性を開発しきれていなかったホルストらし
く、思い切りワーグナーの影響が見受けられる明るく朗らかな作品となってい
ます。また、当時傾倒していた社会主義を唱えたウィリアム・モリスに触発さ
れて作曲したのが「コッツウォルド交響曲」であり、こちらはイギリス民謡も
多用されています。それ以前の「冬の牧歌」(1897)は学生時代の習作です。ア
ルバム中、最も注目されるのは、日本の振付師、伊藤道郎から委嘱を受けた
「日本組曲」で、こちらは全編を通じて日本民謡が使われているというもの。
日本人ならたまらない音楽であることは間違いありません。交響詩インドラは
インド哲学からインスパイア作品。彼の父の2度目の妻が神学者であり、その
影響も多分にあることでしょう。

8.572482
ペンデレツキ:
1.フルートと室内オーケストラのための「フォノグラミ」(1961)
2.オーケストラのための「ヤコブ目覚めし時」(1974)
3.弦楽オーケストラと打楽器のための「アナクラシス」(1960)
4.オーケストラのための「デ・ナトゥラ・ソノリス I」(1966)
5.ハープシコード,エレキ・ギター,ベース・ギター,ハープ,コントラバスと
オーケストラのための「パルティータ」(1971…改編1991)
6.ホルンとオーケストラのための「ホルン協奏曲"冬の旅"」(2008…改編2009)
ウルズラ・ヤニク(フルート)…1/ジェニファー・モントン(ホルン)…6
エルジュビェタ・ステファンスカ(ハープシコード)…5
ミハル・ピンダキエヴィツ(エレキ・ギター)…5
コンラッド・クビッキ(ベース・ギター)…5
バルバラ・ヴィトコウスカ(ハープ)…5
イェルジ・チェムブルジンスキ(コントラバス)…5
ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団
アントニ・ヴィト(指揮)
2008年にペンデレツキ(1933-)自身の指揮によって日本初演が行われたホルン
協奏曲(独奏は名手ヴラトコヴィチ)は、その幾分懐古的な音使いと、ホルンの
超絶技巧が相俟って、すぐさま人気作品となり、瞬く間にCDリリースも行われ、
多くの人たちが「現代におけるペンデレツキの存在価値」について思いを馳せ
るきっかけとなりました。このホルン協奏曲は、初演時から幾分の改編を経て、
2010年に録音されたもの。当時の熱狂ぶりから一歩離れた冷静な聴き方ができ
るのではないでしょうか?他の5つの作品は、60年代の“尖ったペンデレツキ”
を中心に選曲。ヴィトによる安定感のある演奏は、ペンデレツキ・サウンドの
変遷をじっくり味わわせてくれること間違いありません。こてこてのゲンダイ
オンガクからジャズの影響、インプロヴィゼーション、そしてネオ・ロマン
ティシズム。ペンデレツキの語法は、まるで流れる水のような柔軟さを持って
います。

8.572485
マルティヌー:
1-3.ハープシコードと小オーケストラのための協奏曲 H246(1935)
4-6.室内音楽 第1番(夜の祭り)H376(1959)
7-12.ラウンド H200(1930)
13-22.調理場のレヴュー(バレエ・ジャズ)(1927)H161
(プロローグ/イントロダクション/リールの大釜の周囲で躍る/鍋と蓋のダンス
/タンゴ(愛のダンス)/決闘/間奏曲/葬送行進曲/晴れやかな踊り/ドラマの踊り)
バレエ完全版…クリストファー・ホグウッド監修
ロバート・ヒル(ハープシコード…1-3)
ホルスト-シンフォニエッタ
クラウス・サイモン(指揮…1-3,13-22/ピアノ…7-12)
マルティヌー(1890-1959)がイマイチ知名度を上げられないのは、もしかしたら
あまりにも作品数が多すぎて、聴くべき曲がわからないからなのかも知れませ
ん。そんな時は、やっぱり楽しい曲から攻めてみませんか?この「調理場のレ
ヴュー」などは入門曲としてうってつけ。結婚を控えたポットと蓋ですが、泡
だて器が横やりを入れ、そこに布巾が介入、ほうきも交えてのケンカが始まり
ます。最終的には仲直りをするという物語ですが、なんといっても音楽が楽し
いこと!タンゴ、チャールストンなど当時流行の音楽が至るところに使われて
います。組曲版としての上演機会は稀にありますが、残念ながら、バレエとし
ては、初演以降忘れられてしまっていたもので、今回、ホグウッドによる綿密
な校訂のもと、この全曲盤が蘇ったのです。ハープシコード協奏曲は、マルセ
ル・ド・ラクール(パリ国立高等音楽院にチェンバロ科を設立した人物)に献呈
され、初演もラクールが行いました。プーランクの「田園のコンセール」にも
ひけを取らないほどの、ネオクラシカル調の精彩に満ちた名作です。

8.572714
メシアン:
1-5.われら死者たちの復活を待ち望む(1964)
6.輝ける墓(1932)
7.賛歌(1932)
フランス国立リヨン管弦楽団
準・メルクル(指揮)
メシアン(1908-1992)の作品の中でも、とりわけ規模が大きく、また「いかに
もメシアンらしい」この音楽。本来は第二次世界大戦の犠牲者を追悼するため
に、当時のフランスの文化相から委嘱されたのですが、この頃、宗教的な題材
をとことん追求していたメシアンは、曲中に戦闘の恐怖などを盛り込むことは
せず、もっと全人類的で普遍的な「救済、復活」の音楽を描き出しました。編
成は木管楽器と金管楽器、そして打楽器と言う変則的なもので、5つにわかれた
部分は、全て聖書からの引用によるタイトルが付けられています。もちろんお
約束の鳥の声も聞こえてきます。他には、若い頃に書かれた2つの作品も収録。
準・メルクルは今回も冴えた棒捌きを見せてくれます。

8.112072
グレート・ヴァイオリニスト・シリーズ
/ヤッシャ・ハイフェッツ アンコール集 第1集(1946-1956)
1.ブラームス(1833-1897):ハンガリー舞曲 第1番(J.ヨアヒム編)
2.ブラームス:ハンガリー舞曲 第17番(F.クライスラー編)
3.ブラームス:ハンガリー舞曲 第20番(F.クライスラー編)
4-6.ベネット(1894-1981):歌のソナタ(抜粋)
7.シュルマン(1915-2002):コド・リヴァー・イル
8.ハチャトゥリアン(1903-1978):剣の舞(J.ハイフェッツ編)
9.パガニーニ(1782-1840):カプリース 第13番(F.クライスラー編)
10.パガニーニ:カプリース 第20番(F.クライスラー編)
11.ズガンバーティ(1841-1914):ナポリのセレナーデ Op.24-2
12.クロール(1901-1980):バンジョーとフィドル
13.ストラヴィンスキー(1882-1971):
「火の鳥」より「子守歌」(S.ドゥシュキン編)
14.ラヴェル(1875-1937):ソナチネ 第2楽章(L.ロケ編)
15.ショスタコーヴィチ(1906-1975):
3つの幻想的舞曲よりワルツ Op.5-2(H.グリックマン編)
16.ドビュッシー(1862-1918):亜麻色の髪の乙女(A.ハルトマン編)
17.ディニーク(1889-1949):ホラ・スタッカート(J.ハイフェッツ編)
18.プロコフィエフ(1891-1953):
4つの小品よりガヴォット Op.32-3(J.ハイフェッツ編)/
19.プロコフィエフ:10の小品より行進曲 Op.12-1(J.ハイフェッツ編)
20.ラフマニノフ(1873-1943):
練習曲「音の絵」Op.39より第2番(J.ハイフェッツ編)
21.ラフマニノフ:6つの歌より「雛菊」 Op.38-3(J.ハイフェッツ編)
22.2つの小品より「東洋風舞曲」Op.2-2(J.ハイフェッツ編)
23.カステルヌオーヴォ=テデスコ(1895-1968):
一人の男にいいよる2人の乙女 Op.24-3(J.ハイフェッツ編)
24-25.ラヴェル:高雅で感傷的なワルツ(抜粋)(J.ハイフェッツ編)
26.メトネル(1880-1951):
2つのおとぎ話より第1番 Op.20-1(J.ハイフェッツ編)
27.ドビュッシー(1862-1918):ビリティスの3つの歌より第2番「髪」
28.ファリャ(1876-1946):
「恋は魔術師」より第1番「パントマイム」(P.コハルスキー編)
ヤッシャ・ハイフェッツ(ヴァイオリン)
ブルックス・スミス(ピアノ)…1-11/エマヌエル・ベイ(ピアノ)…12-28
録音 1946-1956年ハリウッド,RCAスタジオ マーク・オーバート=ソーン復刻
ハイフェッツと言えば、あの端正かつ情熱的なチャイコフスキーやブラームス
の協奏曲を思い出す人も多いかもしれませんが、彼の神髄を知るには、ぜひと
もこれらの小品集を押さえていただきたいものです。彼自身の編曲も含むこれ
らのコンサート・ピースは、極めて上品であり、かつ彼の妙技をたっぷりと味
わわせてくれる逸品であり、コンサートを締めくくるための素晴らしいデザー
トとしての役割も担っていたのでしょう。
“ヴァイオリンの神”ここに降臨です。

8.111218
グレート・ピアニスト・シリーズ
/女性ピアニストたち 歴史的名演集 第4集(1921-1955)
1.ベートーヴェン(1770-1827):
創作主題による32の変奏曲 ハ短調 WoO80
(演奏: コンスタンス・キーン/録音 1952年9月27-29日ニューヨーク)
2.ブラームス(1833-1897):2つの狂詩曲より第2番 ト短調 Op.79-2
(演奏: レーヌ・ジャノーリ/録音 1947年5月30日パリ)
3.リスト(1811-1886):
ハンガリー狂詩曲 第12番 嬰ハ短調(C.サン=サーンス復元版)
(演奏: ジーナ・バッカウアー/録音 1949年6月8日EMI第3スタジオ)
4.ショパン(1810-1849):スケルツォ 第3番 嬰ハ短調 Op.39
(演奏: ローザ・タマルキーナ/録音 1947年モスクワ)
5.スメタナ(1824-1884):チェコ民謡による幻想曲
(演奏: ライザ・フックソーヴァ/録音 1944年ロンドン)
6.アルベニス(1860-1909):スペイン組曲 Op.47より「セビーリャ」
(演奏: リリー・ダイモント/録音 1930年ドイツ)
7.ファリャ(1876-1946):「三角帽子」より「粉屋の踊り」
(演奏: マルセル・メイエ/録音 1925年12月1日ロンドン)
8.モンポウ(1893-1987):郊外-ギタリストと老いぼれ馬
(演奏: マグダ・タリアフェッロ/録音 1930年3月26日パリ)
9.フォーレ(1845-1924):舟歌 第3番 変ト長調 Op.42
(演奏: マリー=テレーズ・フルノー/録音 1944年4月21日パリ)
10.マレスコッティ(1902-1995):ファンタスク
(演奏: ロッティー・モレル/録音 1953年スイス)
11-13.ルーセル(1869-1937):3つの小品 Op.49
(演奏: イヴォンヌ・ルフェビュール/録音 1949年6月20日パリ)
14.ローゼンタール(1862-1946):蝶々
(演奏: ウィニフレッド・クリスティ/録音 1921年ロンドン)
15.シューベルト=リスト:ウィーンの夜会 S427/R252
(演奏: バルベル・アンドレーエ/録音 1929年)
16.J.シュトラウス2世:宝のワルツ(E.ドホナーニ編)
(演奏: エディット・ファルナディ/録音 1955年6月)
※修復&マスタリング…エド・トンプソン
どうしても歴史の影にかくれがちだった20世紀初頭の女性ピアニストたち。彼
女たちは、どれほど素晴らしい才能を有していたとしても、「ピアニスト」と
して認められることは難しかったのはご存知の通りです。このシリーズを通し
て聴くことができる彼女たちの名演は、ほんの片鱗ではありますが、どれも驚
くほどに素晴らしく、他多様性に満ちています。30歳の若さでこの世を去った
伝説的名手タマルキーナの豪快で力強いショパンや、ほとんど音源の残ってい
ない1913年生まれのフックソーヴァのしっとりした演奏など、このアルバムを
聴いているだけで、野に咲く花々を一輪ずつ眺めるような楽しさがあります。

8.572423
ヴァイグル:
1-6.6つの幻想曲(1942)/7.死の島(1903)…世界初録音
8-13.絵画とお話 Op.2(1909)…世界初録音
(むかし、むかし/白雪姫/コウノトリ、ひょろひょろ、長い脚/眠れ、よいこ、
眠りなさい/眠り姫の墓/月の光の中で)
14.復讐の女神の踊り(1937-38)…世界初録音
15-19.夜の幻想曲集 Op.13(1911)
ジョセフ・バノヴェツ(ピアノ)
カール・ヴァイグル(1881-1949)はウィーンの後期ロマン派の作曲家です。彼は
上流階級出身の両親の元で、幼い頃から音楽に親しみ、一時期はツェムリンス
キーから作曲の手ほどきも受けていました。ウィーン大学に進み、音楽学を学
びながら、ウェーベルンやシェーンベルクとも交友関係を結びます。1903年に
は「創造的音楽家協会」を設立し、その会員として、当時の最先端の音楽の初
演に携わります。この頃に書かれた「死の島」は、あの有名なベックリンの絵
に触発されたもので、同じ絵を題材としたラフマニノフやレーガーの曲とは、
また違った雰囲気を有しています。マーラーの第7交響曲を彷彿させる「夜の
幻想曲集」も秀逸。しかし、ナチスの台頭とともにアメリカに亡命し、故国へ
の思いが募るとともに、その作品も懐古的となり、最晩年に書かれた「6つの
幻想曲」には良き時代へのオマージュとも思える郷愁が漂っています。

8.572861-62 2枚組
ディーリアス:
《CD1》
1-5.人生のミサ 第1部
6-8.第2部
《CD2》
1-4.第2部(続き)
5-6.前奏曲と牧歌
ジャニス・ワトソン(ソプラノ)
キャサリン・ウィン=ロジャース(メゾ・ソプラノ…人生のミサのみ)
アンドリュー・ケネディ(テノール…人生のミサのみ)
アラン・オピー(バリトン)/バッハ・コア(人生のミサのみ)
ボーンマス交響楽団
デヴィッド・ヒル(指揮)
ニーチェの「ツァラトゥストラ」からインスパイアされた音楽と言えば、R.
シュトラウスやマーラーを思い出しますが、このディーリアス(1862-1934)の
「人生のミサ」も同じテキストを用いて、全く違ったテイストの音楽を書き上
げました。ディーリアスと言えば、イギリスを代表する作曲家と思われていま
すが、彼の両親は実はドイツ人であり、彼自身もドイツ語を操り、ドイツ文学
をこよなく愛していたのです。このタイトルにある「人生」とは超人ツァラ
トゥストラの辿った人生の遍歴であり、ディーリアスは、そこに普遍性を見出
していたようです。この作品、当初はウォレスによる英訳歌詞で歌われること
が多かったのですが、最近は原語歌唱によるものが増え、この録音もドイツ語
で歌われています。

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12-05 No.26-2

2012年05月31日 15時27分36秒 | Weblog
8.559722
ヘイルストーク:
1-4.交響曲 第1番(1988)
5-7. 3つのスピリチュアルズ(2005)
(第1番:いつも私は魂を感じている/第2番:クン・バ・ヤ/第3番:おお、自由よ)
8.アメリカン・ポート・オブ・コール(1985)
9.アメイジング・グレイスによるファンファーレ(2003)
10.ホイットマンの旅:1.無限の海に出航(2005)
ケヴィン・ディーズ(バリトン)…10/ヴァージニア交響楽団&合唱団…10
ジョアン・ファレッタ(指揮)
ニューヨーク生まれの作曲家、大学教授ヘイルストーク(1941-)の作品集です。
今回は彼の3曲ある交響曲から第1番(既発売、第2&3番…8.559295),と、その他
の特色ある作品を収録することで、彼の描き出す色彩感豊かで郷愁誘う世界を
味わっていただけます。交響曲第1番は1987年にニュージャージー州の夏の音楽
祭から委嘱されたもので、20分程度のコンパクトで古典的な趣きを持っていま
す。雄大な第1楽章を経て、第2楽章のアダージョはまるでドヴォルザークの作
品のような懐かしさに溢れています。騒がしいスケルツォ、全てを総括する終
楽章と、聴きやすさも満点です。「3つのスピリチュアルズ」はオルガンのた
めに書かれた作品の管弦楽編曲でありアメリカ民謡が至るところに使われてい
ます。ちなみに弟2曲の「クン・バ・ヤ」とは1930年代から変わらず愛されて
いる黒人霊歌で「Come By Here」を省略した言葉とも言われています。高らか
に奏される「アメイジング・グレイスによるファンファーレ」も心が高揚しま
す。NAXOSイチオシの女性指揮者ファレッタのしなやかな指揮でお楽しみくだ
さい。

8.572748
オネゲル:
1-3.オネゲル(1892-1955):交響曲 第2番
4-6.ラザロフ(1932-):管弦楽のための協奏曲 第2番「イカロス」
7.ラザロフ:管弦楽のための「ポエマ」
シアトル交響楽団
ジェラール・シュワルツ(指揮)
第二次世界大戦の最中、オネゲルが書き上げた交響曲第2番。これは1936年に
バーゼル室内管弦楽団の創立10周年記念のためにパウル・ザッハーが委嘱した
ものでした。しかし曲の完成が遅れ、その間に刻々と世相は混乱を極めていき
ます。作品の持つ暗い陰鬱な雰囲気は、確かにそんな当時の空気を反映したも
のですが、終楽章に現れるトランペットで奏される壮麗なコラールは、そんな
重苦しさを一瞬にはねのける輝かしさを有しています(トランペットの使用は
任意ですが・・・)。ラザロフの2つの作品は、シアトル交響楽団の性能を存分
に発揮させるために書かれた作品で、とりわけ「ポエマ」は指揮者シュワルツ
の結婚祝いでもあり、華麗さとロマンティックな雰囲気が見事に融合した美し
い曲です。

8.572892
ロペス=グラサ:
1-6.素朴な組曲 第1番(1950)/7.11月の詩曲(1961)/8.祝祭行進曲(1954)
9-11.交響曲(1944)
ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団
アルヴァロ・カッスート(指揮)
フェルナンド・ロペス=グラサ(1906-1994)は20世紀のポルトガルにおける、
最も多作な作曲家の一人です。リスボン音楽院で学び、その後パリへ留学、ケ
クランに作曲と管弦楽法を学んでいます。1941年からはポルトガルで教鞭をと
り、数多くの音楽家を育てあげました。ポルトガルの民謡やポピュラー音楽を
題材にすることの多い彼の作品は、とても耳に馴染みやすく、またドラマティ
ックな面も持ち合わせています。「素朴な組曲」の冒頭に現れるのどかな旋律
を聴いていると、まるで草原で深呼吸をする時のような清々しさを感じさせて
くれます。その後に続く速い部分はお約束通りに荒々しくと、全て聴き手の期
待を裏切ることはありません。これらとは対照的な「11月の詩曲」は、暗く陰
鬱であり、この作曲家の懐の広さを感じさせてくれることは間違いありません。
とは言え「祝祭行進曲」や「交響曲」はやっぱり情熱的。手に汗握るようなわ
くわくする音楽です。

8.572924
アダン:バレエ音楽「ジゼル,またはウィリたち」(ハイライト)
〈第1幕〉1.導入曲/2.葡萄収穫人の登場/3.ロイスの登場/4.ジゼルの登場
/5.葡萄収穫人の再来とワルツ/6.葡萄耕作者の行進
7.パ・スル-パ・ド・ドゥ/8.ポラッカ/9.アンダンテ
10.アレグレット・ペサンテ/11.アレグロ・アン・プゥ・ルレ
12.全員のギャロップ/13.第1幕の終曲と狂乱の場/
〈第2幕〉14.導入曲,猟師の休息と鬼火の出現/15.ミルタの登場
16.ヒラリオンの登場/17.グラン・パ・ド・ドゥ:アダージョ
18.ヴァリアシオンI:アンダンテ
19.ヴァリアシオンII:アンダンテ・モデラート/
20.ワルツ/21.ウィリのアンサンブル/22.終曲/23.日の出と貴族たちの到着
スロヴァキア放送交響楽団
アンドリュー・モグレリア(指揮)
数多くのバレエ作品の中でも、このアダンのジゼルは物語の幻想性においても、
音楽性においても、群を抜く人気を誇るのではないでしょうか?「結婚を目前
に死んでしまった娘は妖精ウィリになり、森に迷い込んだ男性を死ぬまで躍ら
せる」というオーストリア地方の伝説を元に作られた2幕の物語で、信じていた
相手に裏切られた村娘ジゼルが息絶えるという第1幕、彼女が妖精となって踊る
という第2幕で構成されています。このアルバムはこのバレエから聴きどころを
集めたもので、聴いているだけでも詩的な気分になれること請け合いです。

8.571208
ヘンデル:
ヘンデル(1685-1759):合奏協奏曲 Op.6より 1-5. ト長調 Op.6-1 HWV319
6-10.ト短調 Op.6-6 HWV324/11-16. ヘ長調 Op.6-9 HWV327
17-19.ヴィヴァルディ(1678-1741):
フルート協奏曲 ニ長調「ごしきひわ」Op.10-3 RV428
20-22.C.P.E.バッハ(1714-1788):フルート協奏曲 ニ短調 H425
スコット・ゴフ(フルート)/サイモン・ジェームス(第1ヴァイオリン)
マイケル・ミロポスルキー(第2ヴァイオリン)/テレサ・ベンシューフ(チェロ)
キンベリー・ルス(ハープシコード)
シアトル交響楽団
ジェラール・シュワルツ(指揮)
シアトル交響楽団の主要な奏者たちをソリストとして演奏されたバロックの名
曲の数々です。ヘンデルの合奏協奏曲は、バランスの取れた響きと、渋めの音
色が魅力的。最近はどちらかというと軽快で刺激的な録音の多いヘンデル作品
ですが、この演奏はある種の懐かしさを感じさせてくれます。エレガントな
ヴィヴァルディの「ごしきひわ」とC.P.E.バッハで煌めくように美しいフルー
トを吹いているゴフは2011年までシアトル交響楽団の首席を務めていた人で、
彼は42シーズンに渡ってこのオーケストラで活躍していました。味わい深い音
色がたまりません。

9.70164
※特殊な品番となっておりますので、ご注文の際はお気をつけ下さい
シューベルト:ヴァイオリンとフォルテピアノのための作品集 第1集
1-3.ヴァイオリン・ソナタ(ソナチネ)ニ長調 Op.137-1 D384
4-7.ヴァイオリン・ソナタ(ソナチネ)イ短調 Op.137-2 D385
8-11.ヴァイオリン・ソナタ(ソナチネ)ト短調 Op.137-3 D408
12-15.デュオ・ソナタ イ長調 Op.162 D574
ジャクリン・ロス(ヴァイオリン)
マギー・コール(フォルテピアノ)
シューベルト(1797-1828)の作品の中でも、あまり演奏の機会が多くないヴァイ
オリンのためのソナタ(ソナチネ)。Op.137の3曲は、彼がまだ20歳になる前に
書かれるも、忘れられたままになり、死後の1836年にようやく実兄フェルディ
ナントの手で出版された作品です。簡素な中に、いかにもシューベルトらしい
伸びやかで美しい旋律が聞こえてくるというもので、モーツァルトやベートー
ヴェンの影響も多分に感じられる、若さ故の情熱が潜んでいます。本来ならば
「配信のみ」で企画された音源なのですが、この曲をバロック・ヴァイオリン
とフォルテピアノで演奏したものは極めて珍しく、その上、あまりにも素晴し
い演奏であるため、急遽アルバム化したという逸品です。精妙な響きと軽やか
な音は、聴き手を200年前の世界へといざないます。

8.559721
レシュノフ:
1-3.弦楽四重奏曲 第2番「エデルマン」(2008)
4.蜃気楼の中の7つの視線(2003)
5.とりつかれた主題による宇宙的な変奏曲(2002)
6.…チャンスなし(2002)
カルペ・ディエム弦楽四重奏団…1-3
ジェローム・シマス(クラリネット)…4
スティーヴン・マイアキー(ヴァイオリン)…4
ジョシュア・ネミス(ピアノ)…4/トリオ・オーパス3…5
バリー・ダヴ(ヴィヴラフォン)…6/スヴェト・ストヤノフ(マリンバ)…6
デイヴ・デピーターズ(パーカッション)…6
現代アメリカ音楽界の中で、最もエキサイティングな作風を持つレシュノフ
(1973-)。彼の作品はすでにNAXOSレーベルからも2作リリースされていて
(8.559398,8.559670)、その対照的な音楽には、思わず声を上げてしまうほど
の驚きがあったものでした。今作も多彩な音世界が描かれた4つの作品を収録。
謎めいた表情から暴力的な表情と、様々な音楽を楽しむことができます。
作曲家の友人であるロバート・エデルマンのために書かれた弦楽四重奏曲第2
番は、極めて個人的な作品であるにもかかわらず、その内容は不変性を持ち、
大いなる生命への賛美につながるものとなっています。たくさんの想像を喚起
させる「蜃気楼-」、メシアン的な響きも垣間見える「宇宙的な変奏曲」、そ
して意味深なタイトルの「チャンスなし」。自分の観ているものが本当に正し
いのか、考え直したくなるような意表を突いてくる音楽です。

8.572475-76 2枚組
カベソン:ティエントとバリエーション全集
〈CD1〉1-14.ティエント集-新式タブラチュアによる曲集(1557)より
15-22.8つのティエント集-Obras de musica(1578)より
〈CD2〉1-3.ティエント集-Obras de musicaより(続き)
4-13.バリエーション集-Obras de musicaより
14-17.バリエーション集-新式タブラチュアによる曲集より
18-19.フーガ-Obras de musicaより
20.6つの音によるティエント-Musica nova(1540)より
グレン・ウィルソン(ハープシコード)
アントニオ・デ・カベソン(1510-1566)はスペインのルネサンス時代の作曲家、
オルガニストです。彼は幼児期に失明したものの、素晴らしい音楽的才能を発
揮し、オルガンと鍵盤楽器のための作品を数多く残しました。当時はジョスカ
ン・デ・プレの音楽が流行していて、カベソンも彼の声楽曲を鍵盤楽器用に編
曲したものもありますが、一方、当時としては先鋭的な技法を用い、後のバロ
ック音楽を先取りするかのような作品も数多くあります。彼の代表作である
ティエントとは、イベリア半島に発生したポリフォニー様式の器楽作品の様式
で、スペイン語の「触れる」という意味のtentarが語源と言われていて、その
起源はフォリア(狂乱を表す舞曲)や、民謡にさかのぼることができます。形式
は変化に富んでいますが、カベソンの曲は即興的な前奏とリチェルカーレを元
にした、比較的厳格なもので、オルガン音楽の発達にも多大なる貢献をしてい
ます。

8.573023
期待の新進演奏家シリーズ ウラディーミル・ゴルバッチ:ギター・リサイタル
1-4.ピアソラ(1921-92):
ブエノスアイレスの四季(S.アサドによるギター編)(春/夏/秋/冬)
5.ドメニコ・スカルラッティ:ソナタ 変ロ長調 K441(S.ソボルによるギター編)
6.D.スカルラッティ:ソナタ ロ短調 K87(C.ジュリアーニによるギター編)
7.D.スカルラッティ:ソナタ ロ短調 K27(E.フィスクによるギター編)
8.D.スカルラッティ:ソナタ ト長調 K431(R.オーセル編)
9.ジュリアーニ(1781-1829):ロンドデット
10-14.アセンシオ(1908-1979):
内なる思い(心静かに/宝物/静寂/よろこび/憧れ)
ウラディーミル・ゴルバッチ(ギター)
2011年、GFA(Guitar Foundation of America)国際ギターコンクールで第1位を
獲得した、ロシア生まれの若いギタリスト、ウラディーミル・ゴルバッチのリ
サイタルCDです。彼はノロシビルスク音楽学校、グリンカ音楽院を経て、ケル
ン音楽アカデミーでギターを学びました。メニューイン財団の主宰する音楽会
に出演したことで、一躍有名になり、その後は各国で開催されたギター・コン
クールで賞を獲得しながら、50回を超す演奏会もこなし、着々と腕を磨いてい
ます。ここで聴けるのは、スカルラッティからピアソラまでと多種多彩。ピア
ソラでの力強さもさることながら、スカルラッティで聴かせる独創性と器用さ
は、特筆ものです。アセンシオの「内なる思い」も名演であり、この若者の揺
るぎない感性には驚かされるばかりです。

8.572745-46 2枚組
ヘンデル:エイシスとガラテア HMV49 全曲
DELOSより移行盤
ガラテア…ドーン・コトスキ(ソプラノ)
エイシス…デヴィッド・ゴードン(テノール)
デイモン…グレン・シーベルト(テノール)
ポリフェルマス…ヤン・オパラッハ(バス)
シアトル交響楽団&合唱団
ジェラール・シュワルツ(指揮)
1712年にイギリスに渡ったヘンデル(1685-1759)は、最初はイタリア風のオペ
ラを上演し人気を保っていたものの、次第に情勢が変わり、仕事にも事欠くよ
うになってしまいました。そんなヘンデルを救ったのが、当時カナーボンの伯
爵(のちにシャンドス侯爵となる)であったブリッジズで、彼は自らの財力を誇
るために広大な邸宅を建築し、美術品や音楽家を集めていて、ヘンデルもその
恩恵に預かったというわけです。この「エイシスとガラテア」はその邸宅で演
奏されたもので、その時の楽長は「乞食オペラ」で知られるペープシュでした。
内容は、ニンフのガラテアと羊飼いのエイシスの物語。美しいガラテアに片思
いする一つ目の巨人ポリフェルマスによって、エイシスは石で打ち殺されてし
まうのですが、ガラテアは自らの力をもって、エイシスを永遠に流れる清らか
な泉に変えるというものです。仮面劇と言っても、技巧的なアリアや迫力あ
る合唱が存分に楽しめる素晴らしい作品です。




<MARCOPOLO>
8.225342 ¥1780
J.シュトラウス 1世:作品集 第22集
1.ワルツ「つばめたち」Op.208/2.オーストリアの分列行進 Op.209
3.有名なカティンカのポルカ Op.210
4.オベールのオペラ「悪魔の分け前」による有名なカドリーユ Op.211
5.マリーのワルツ Op.212
6.レントラーのスタイルによる「野の花」のワルツ Op.213
7.ナドル・ケル、パタティナル・ダンス Op.214
8.マルタ・カドリーユ Op.215
9.マルタ・カドリーユ(選択可能な補足部分)Op.215
10.ワルツ「達人」Op.216/11.羊飼いのカドリーユ Op.217
12.ワルツ「信号の踊り」Op.218
スロヴァキア・シンフォニエッタ
クリスティアン・ポラック(指揮)
1847年、43歳のヨハン・シュトラウス1世(1804-1849)は、相変わらず精力的に
創作活動に勤しんでいました。彼は1827年に自らの楽団を率い、何度かオース
トリアのための“分列行進”を行っていましたが、このOp.209の作品は1847年
の8月のパレードで演奏されたもので、熱烈な拍手で迎えられたと記録に残っ
ています。Op.211のカドリーユは、当時大変流行していたオベールのオペラか
ら題材を得たものであり、同じ素材を用いてJ.シュトラウス2世もカドリーユを
作曲しています。また「カティンカ」とは、当時ボヘミアの女性を総称した呼
び名です。他にもステキなワルツとカドリーユが盛りだくさんです(ちなみ
にカドリーユとは、4組の男女のカップルが四角い形を作って踊る舞曲です)。

8.225351 ¥1780
1871年ハーゼル・ヒル,夏のコンサート
1.ヨーゼフ・グングル(1810-1889):ワルツ「イモーテルの花々」Op.82
2.グングル:ポルカ「プラウデルモイルヒェン」Op.227
3.グングル:行進曲「ストックホルムへの挨拶」Op.260
4.グングル:インディアナ・ポルカ Op.78
5.グングル:シェーンブルンのカドリーユ Op.127
6.ハンス・クリスチャン・ランビ(1810-1874):銀婚式のポルカ
7.ヨーゼフ・ランナー(1801-1843):ワルツ「魔女の踊り」Op.203
8.グングル:行進曲「ムラート」Op.88
9.J.シュトラウス2世(1825-1899):ニコ・ポルカ Op.228
10.グングル:ワルツ「幻影」Op.222
11.ヨハン・グングル(1818-1883):行進曲「前へ!」Op.81
12.ヨーゼフ・ラビツキー(1802-1881):ポルカ「ロンドンへの挨拶」Op.134-3
13.グングル:ワルツ「海の上の夢」Op.80
14.ベラ・ケーラー(1820-1882):励ましのポルカ Op.24
ストックホルム・シュトラウス管弦楽団
ミカ・アイヒェンホルツ(指揮)
19世紀、ウィーンで大流行していたウィンナ・ワルツですが、ベルリンではハ
ンガリー生まれのヨーゼフ・グングルが「ベルリンのシュトラウス」として大
活躍していました。彼は本家シュトラウスのように、自身のオーケストラを率
い、ヨーロッパ全土を演奏旅行して大喝采を浴びたのです。このアルバムは、
彼が1871年にストックホルムで行った演奏会を再現したもので、スウェーデン
の音楽史の中でも“最もエキサイティングなイヴェント”として広く語り継が
れています。このツアーでは、同じくワルツ作曲家であったクリスチャン・ラ
ンビのオーケストラと合流し、混成メンバーで演奏会を行ったそうですが、新
聞批評では「グングルの指揮の腕前はランビよりも優れている」とされたそう
です。

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12-05 No.25

2012年05月31日 15時27分07秒 | Weblog
<Chandos>
●Chandos 2for1
CHAN 241-44 2枚組 ¥2180
ネーメ・ヤルヴィ生誕75周年記念 - シャンドス・ハイライト ――
ドヴォルザーク:序曲《謝肉祭》Op.92/ハルヴォルセン:メランコリー
ドヴォルザーク:スラヴ舞曲ホ短調op.72-2
マーラー:なぜそんなに暗い眼差しだったのか
スッペ:喜歌劇《ファティニッツァ》より 行進曲
ブラームス:ハンガリー舞曲第19番ロ短調
ブゾーニ:《踊りのワルツ》より フィナーレ/ボルゾーニ:メヌエット
コダーイ:組曲《ハーリ・ヤーノシュ》より 間奏曲
ラヴェル:ラ・ヴァルス/スヴェンセン:夢/R・シュトラウス:明日!
ハルヴォルセン:ボヤールの入場行進曲/ウェーバー:祝典序曲
ワーグナー:感謝の行進曲/ショスタコーヴィチ:祝典序曲
エリントン:ソリチュード
バーバー:序曲《悪口学校》Op.5、弦楽のためのアダージョ
スティル:交響曲第1番《アフロ=アメリカン》より 第3楽章
エッレル:《5つの小品》より フィナーレ
プロコフィエフ:バレエ音楽《石の花》より ワルツ
ラフマニノフ:ヴォカリーズ
ショスタコーヴィチ:抒情的なワルツ、タヒチ・トロット(2人でお茶を)
スクリャービン:夢/ペルト:クレド
チャイコフスキー:付随音楽《雪娘》より 3つの楽章
ネーメ・ヤルヴィ(指揮)、
ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団、
フィルハーモニア管弦楽団、ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団、
シカゴ交響楽団、他
これまでシャンドスから150枚以上(!)のレコーディングをリリースしてきた
ネーメ・ヤルヴィ。ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管との初期録音か
ら、遂に完結を迎えたベルゲン・フィルとのハルヴォルセンまで。
シャンドスで鳴り響かせてきた豪快な"ヤルヴィ・サウンド"とその歩みが凝縮
された2枚組の登場です!

CHAN 241-43 2枚組 ¥2180
ダイソン:
カンタベリーの巡礼者たち/イン・オナー・オヴ・ザ・シティ(都市を讃えて)
アット・ザ・タバード・イン
リチャード・ヒコックス(指揮)、
ロンドン交響楽団&合唱団、
イヴォンヌ・ケニー(ソプラノ)、ロバート・ティアー(テノール)、
スティーヴン・ロバーツ(バリトン)
英国王立音楽大学の学長を務め、ナイトにも叙せられたジョージ・ダイソン
(1883-1964)の大作「カンタベリーの巡礼者たち」の全曲録音。
「ヴォーン・ウィリアムズやアイアランドの音楽が好きならばダイソンも好き
になる」(英BBCミュージック・マガジン誌)と評されるなど、ダイソンの音楽
の入門編としてもオススメしたい好演です。
※CHAN 9531からの新装移行再発売。


●Chandos Classics
CHAN 10729X 6枚組 ¥7020 ※期間限定特価(期間未定) ¥4380
ブリッジ:管弦楽作品集 ――
狂詩曲《夜の始まり》/交響詩《イザベラ》/管弦楽のための2つの詩曲
交響詩《真夜中》(世界初録音)/ダンス・ラプソディ(1908/世界初録音)
5つの幕間劇/ダンス・ポエム/ノルウェーの伝説/交響組曲《海》
戴冠行進曲/夏/ファンタズム/小川にしなだれて柳が茂っている
ヴィネット・デ・ダンス/クリスマスの踊り/序曲《レブス》(世界初録音)
悲歌的協奏曲《祈り》/哀歌/オレイション/アレグロ・モデラート
弦楽のための組曲/ハッグ(世界初録音)
ロバート・ブリッジの詩による2つの歌/《スリーズ》から2つの間奏曲
2つの古いイギリスの歌/2つのエントラクタス/ワルツ・インテルメッツォ
甘き死よ来たれ/サー・ロジャー・ディ・カヴァリー
外でラッパを吹きなさい(世界初録音)/アドレイション(世界初録音)
彼女が眠り横になるところ(世界初録音)
愛はペガサスの翼に乗って(世界初録音)/汝の手は我の物(世界初録音)
子守歌 (世界初録音)/青いマントル(世界初録音)/毎日毎日
私を愛していると言ってくれ!/子守歌/デスペランス讃歌(世界初録音)
セレナーデ/ザ・ロンドン・ページェント(世界初録音)
ロイヤル・ナイト・オブ・バラエティー(世界初録音)
リチャード・ヒコックス(指揮)、
BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団&合唱団、
サラ・コノリー(メゾ・ソプラノ)、フィリップ・ラングリッジ(テノール)、
ロデリック・ウィリアムズ(バリトン)、アルバン・ゲルハルト(チェロ)、
ハワード・シェリー(ピアノ)
2008年11月にこの世を去ったイギリス音楽の伝道師、リチャード・ヒコックス
の遺産を蘇らせるシャンドスの「ヒコックス・レガシー(Hickox Legacy)」シ
リーズ。
ヒコックスがBBCウェールズ・ナショナル管を振り、「過去10年間におけるイ
ギリス音楽への最も重要な貢献の1つ」(英ガーディアン誌)と激賞されたフラ
ンク・ブリッジ(1879-1941)の管弦楽作品集がボックス・セットになって新装
登場!ここには当時の主流となっていたイギリス民謡を採り入れる手法ではな
く、フランス印象主義、ロシア象徴主義、ドイツ表現主義、新ウィーン楽派な
ど、様々なスタイルを自らの作品と融合させたブリッジの作曲家としての足跡
が刻まれている。
ヒコックスの遺産により、ブリテンの師としてではなく、作曲家フランク・ブ
リッジとしての功績、慈愛にあふれる音楽が広く知られることになることだろ
う。

CHAN 10725X ¥1780
ホルスト:
バレエ組曲変ホ長調Op.10/夜の歌Op.19-1/歌劇《さまよう学者》Op.50
リチャード・ヒコックス(指揮)、
ノーザン・シンフォニア、イングリッド・アットロット(ソプラノ)、
ニール・アーチャー(テノール)、アラン・オピー(バリトン)、
ドナルド・マックスウェル(バス)、
レスリー・ハットフィールド(ヴァイオリン)
ヒコックスが急逝する直前まで取り組んでいたグスターヴ・ホルスト(1874-
1934)の音楽。ノーザン・シンフォニアとのレコーディングでは初期の「バレ
エ組曲」(1899)と「夜の歌」(1903)、晩年の1幕の室内オペラ「さまよう学者」
(1929-30)の3作品をカップリング。
いち早く「惑星」以外のホルストの音楽に光をあてたヒコックスの慧眼に改め
て感服させられる。※CHAN 9734からの新装移行再発売。

CHAN 10726X ¥1780
エルガー:オラトリオ《生命の光》Op.29
リチャード・ヒコックス(指揮)、
ロンドン交響楽団&合唱団、
ジュディス・ハワース(ソプラノ)、リンダ・フィニー(コントラルト)、
アーサー・デイヴィス(テノール)、ジョン・シャーリー=カーク(バリトン)
ロンドン交響合唱団の指揮者を務めるなど、合唱指揮でも優れた手腕を発揮し
たヒコックス。エルガーの3大オラトリオ、「ゲロンティアスの夢」、「使徒
たち」、「神の国」より前となる1896年に作曲、初演が行われた「生命の光」
は、日本でも2010年に大友直人&東響によって日本初演が実現し、話題をよん
だエルガーの知られざる宗教作品であり、ヒコックスの代表盤の1つである。
※CHAN 9208からの新装移行再発売。

CHAN 10727X ¥1780
ハウエルズ:楽園の賛歌/ケント自由民のウーイング・ソング
リチャード・ヒコックス(指揮)、
BBC交響楽団&合唱団
ジョーン・ロジャーズ(ソプラノ)、
アンソニー・ロルフ・ジョンソン(テノール)、アラン・オピー(バリトン)
20世紀イギリスの合唱音楽の発展に寄与したハーバート・ハウエルズ(1892-
1983)。「楽園の賛歌」は、1935年にポリオが原因で最愛の息子を9歳で失った
ハウエルズが深い哀しみの中で作曲した代表作。
失意の底で書かれた音楽に宿るハウエルズの想いが、ヒコックスの指揮によっ
て解き放たれる。※CHAN 9744からの新装移行再発売。

CHAN 10728X ¥1780
ヴォーン・ウィリアムズ:コッツウォルドのロマンス/タンタジルの死
リチャード・ヒコックス(指揮)、
ロンドン交響楽団、ロンドン・フィルハーモニー合唱団、
ローザ・マニヨン(ソプラノ)、トーマス・ランドル(テノール)、
マシュー・ブルック(バリトン)
「コッツウォルドのロマンス」は、ヴォ―ン・ウィリアムズのバラッド・オペ
ラ「牛追いのヒュー(Hugh the Drover)」を作曲者とモーリス・ジェイコブソ
ンが共同で改作したことにより誕生した作品。
交響曲の演奏が特に高く評価されてきたヒコックスのヴォーン・ウィリアムズ
だが、声楽付き作品も素晴らしいクォリティを誇る。
※CHAN 9646からの新装移行再発売。




<Signum Classics>
SIGCD 289 ¥2080
輝かしいセラフィムに ――
J.S.バッハ:カンタータ第51番《全地よ、神に向かいて歓呼せよ》BWV.51
テレマン:トランペット協奏曲ニ長調
A.スカルラッティ:テブロ川のほとりで
ヘンデル(スティール=パーキンス編):ヴォクソール・ガーデンの音楽
ヘンデル:
《水上の音楽》より 序曲、エアー、ホーンパイプ、《サムソン》HWV.57より
輝かしいセラフィムに
エリン・マナハン・トーマス(ソプラノ)、
クリスピアン・スティール=パーキンス(トランペット)、
クリストファー・モンクス(指揮)、アルモニコ・コンソート
アルモニコ・コンソートの大バッハ、テレマン、A.スカルラッティ、ヘンデル
の"バロック・プログラム"では、今を輝くイギリスの古楽系ソプラノ、エリン
・マナハン・トーマス、バロック・トランペットの世界的名手クリスピアン・
スティール=パーキンスと共演!
J.S.バッハの「カンタータ第51番」や、ヘンデルの音楽で構成された組曲形式
の「ヴォクソール・ガーデンの音楽」など、マナハン・トーマスやスティール
=パーキンスが活躍するプログラムが大きな魅力である。
名匠デイヴィッド・ヒルの薫陶を受けたクリストファー・モンクスが創設し、
2001年にデビューを飾ったアルモニコ・コンソート。
16世紀のポリフォニーからロマン派音楽までの広いレパートリーを持ち、さら
には古楽系のオペラ・カンパニーとしての役割も果たし、ネイクド・バード
第1集&第2集(SIGCD 180、SIGCD 235)やビクトリアの「レクイエム」
(DXL 1112)での優れた演奏が英国内外で高く評価されている。
古楽ファン要注目のアンサンブルです!
録音:2011年2月16日-18日、セント・ポール(デプトフォード、ロンドン)





<Saxophone Classics>
CC 4006 ¥2180
マイケル・デューク - デュオ・サックス ――
コッククロフト:スラップ・ミー/デュボワ:6つのカプリース
ヒンデミット:演奏会用小品/ギャラント:サックスサウンズIII
シュトックハウゼン:少年のデュエット/ラウバ:アルス
マデルナ:ディアロディア/スタンホープ:エアー
アドラー:コントラスティング・インヴェンションズ/ケイ:ハニー
ラム:ベアフット・ダンス
マイケル・デューク(サクソフォン)、ジェフ・エメリック(サクソフォン)、
マイケル・リフノフスキー(サクソフォン)、
カーティン・ケイ(サクソフォン)、アンナ・デューク(サクソフォン)
エキサイティングなサクソフォン・デュオを繰り広げるマイケル・デュークは、
ユージン・ルソー、ジャン=イヴ・フルモー、アルノ・ボーンカンプという
錚々たる面々にサクソフォンを学び、クラシック、ジャズの両ジャンルで活躍
するオーストラリアのサクソフォン・プレーヤー。
"サクソフォン"と"サクソフォン"のサウンド、テクニックのぶつかり合い、コ
ラボレーションから生まれるアンサンブルが、サクソフォンの多様性と柔軟性
をたっぷりと楽しませてくれる。レパートリーの拡大にも一役買ってくれる
デュオ・アルバムです!




<Cello Classics>
CC 1024 ¥2180
ユリウス・クレンゲル - セレブレーション ――
クレンゲル:シューマンの主題による奇想曲/J.S.バッハ:サラバンド*
クレンゲル:3つの小品/タルティーニ:アダージョ*/クレンゲル:小組曲
コスマン:タランテラ*/クレンゲル:即興曲/ポッパー:マズルカ*
クレンゲル:賛歌
ユリウス・クレンゲル(チェロ)*、ラファエル・ウォルフィッシュ(チェロ)、
チェロ・クラシックス・アンサンブル、
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管の首席チェリスト、作曲家、フォイアマン
やプリース、ピアティゴルスキー、スッジアといった世界的名手たちを育てた
名匠ユリウス・クレンゲルへのトリビュート。
現在のイギリスの名チェリスト、ウォルフィッシュとその仲間たちによるクレ
ンゲルの音楽、クレンゲルが弾いたJ.S.バッハやタルティーニの演奏の復刻が
リンクすることにより、"音楽家クレンゲル"の偉大な功績がチェロによって語
られる。名作「賛歌」でのアンサンブルも美しい。
2009年-2011年の録音、*=モーガン・ロバーツによるリマスター。

CC 1027 2枚組(1枚価格) ¥2180
キース・ハーヴィー - 献呈...音楽人生に ――
モンテヴェルディ:アリアンナの嘆き
J.S.バッハ/ブゾーニ編:半音階幻想曲とフーガ
スクリャービン:ロマンス イ短調/チャイコフスキー:秋の歌
ストラヴィンスキー:ロシアの乙女の歌/シャポーリン:スケルツォ
ガーシュウィン(ハイフェッツ編):
ベスよ, お前はおれのもの、そんなことはどうでもいいさ
ニン:ムルシアーナ、サエタ、アンダルシア/ポルディーニ:踊る人形
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ/ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
デュパルク:悲しき歌/カントルーブ:オーヴェルニュのブーレ
アクロン:ヘブライの旋律/カステルヌオーヴォ=テデスコ:海の歌
伝承曲(ハイフェッツ編):Gweedore Brae/ブラームス:4の厳粛な歌より 第3番
パーセル:しばしの音楽/リース:3つのロシアのアリアによる変奏曲
グリーグ:最後の春/グリエール:ロマンス ニ長調
プロコフィエフ:ワルツ、行進曲
ショパン(クライスラー編):マズルカ イ短調/シマノフスキ:練習曲変ロ短調
パガニーニ:
ロッシーニのモーゼの主題による変奏曲、カプリース第5番(シルバ編)
ハルフテル:恋人のセレナーデ、プレゴン/レーガー:前奏曲、変奏曲
サティ:ジムノペディ/ドビュッシー:美しい夕暮れ
エルガー:さようなら
キース・ハーヴィー(チェロ)、リン・ヘンドリー(ピアノ)、
メラリン・ナイト(ピアノ)、ピーター ペッティンガー(ピアノ)
ガブリエリ弦楽四重奏団の創設メンバーであり、ロンドン・フィル、イギリス
室内管の首席奏者を務めるなど、50年以上にわたってイギリス・チェロ界で重
要なポジションを担ってきたキース・ハーヴィー。
ハーヴィーが選んだ37曲の小品にはフェリアー、ロストロポーヴィチ、カザル
ス、フォイアマンなどの副題が付けられており、それぞれの音楽がキース・ハ
ーヴィーの音楽家人生での出会いを表現している。




<Clarinet Classics>
CC 0066 ¥2180
クラリネットとピアノのためのポーランド作品集 ――
ペンデレツキ:3つの小品/シャウォフスキ:ソナチナ
ラートハウス:クラリネット・ソナタOp.21
ペルコフスキ:クラリネット・ソナタ(世界初録音)
モス:哀歌第5番(世界初録音)
ルトスワフスキ:ダンス・プレリュード(舞踏前奏曲集)
ジャン=マルク・フェサール(クラリネット)、
ヤドヴィガ・レフチュク(ピアノ)
クラリネット・プレーヤーの重要レパートリー、ペンデレツキやルトスワフス
キを収録した近代ポーランドのクラリネット作品集!
名教師ナディア・ブーランジェの門弟ピオトル・ペルコフスキ(1901-1990)と
ピオトル・モス(1949-)の作品は、このフェサールの演奏が世界初録音となる。
フレンチ・クラリネット・スクールの伝統を受け継ぐジャン=マルク・フェサ
ールは、ベルギーのブリュッセル王立音楽院で教授を務めるフランスのクラリ
ネッティスト。2010年8月の録音。

CC 0062 ¥2180
ハリス:クラリネットのための室内楽作品集 ――
ソナチナ/映像/アダージョ/ディヴェルティメント/三重奏曲/電車の音楽
不幸なツチブタ/狩猟にて/室内ソナタ/猫と鼠/王たちのパレード
6つのクレリヒューの歌/5声の組曲/ファンタスティカル・マイクロ
序奏、主題と変奏
ヴィクトリア・ソームズ・サメク(クラリネット)、
マイケル・ベル(ピアノ)、ロバート・ハーディ(ナレーター)、
アレン・ラドクリフ(ソプラノ&ナレーター)、
キンバーリー・イースター(クラリネット)、イースト・ウィンズ
イギリスのコンポーザー=クラリネッティスト、ポール・ハリスの室内楽作品
集は、クラリネット・クラシックスの創立20周年記念タイトル。
ハリスはこれまでに600以上の作品を出版しており、ジュリアン・ブリスのた
めに作曲された「序奏、主題と変奏」など、リリカルでメロデッィックなスタ
イルは高評価を受け続けている。2010年7月の録音。




<Omnibus Classics>
CC 5004 ¥2180
ドーズ:室内楽作品集 ――
ヴァイオリン・ソナタ/ホルンのためのソナチネ
ヴァイオリンのためのエレジー/チェロ・ソナタ/クラリネット・ソナタ
エマ・ジョンソン(クラリネット)、スティーヴン・スターリング(ホルン)、
ジェマ・ローズフィールド(チェロ)、マシュー・トラスラー(ヴァイオリン)、
ゴードン・バック(ピアノ)
ジュリアン・ドーズ(1942-)は、エルガーやヴォーン=ウィリアムズ、フィン
ジの音楽に通ずる英国の田園風景、牧歌的雰囲気を生み出すことができる作曲
技法の持ち主。
エマ・ジョンソンやスティーヴン・スターリング、ジェマ・ローズフィールド
などの名手たちの存在が、ドーズの音楽への注目度の高さを示してくれている。

CC 5005 ¥2180
ショパン:夜想曲嬰ハ短調Op.posth、即興曲第1番Op.29、即興曲第2番Op.36
ドビュッシー:夜想曲変ニ長調/フォーレ:夜想曲第6番変ニ長調Op.63
シューマン:ウィーンの謝肉祭の道化芝居Op.26/ドビュッシー:喜びの島
ヘレン・リード(ピアノ)
1998年にBBCヤング・ミュージシャン・オヴ・ザ・イヤーのファイナリストと
なり、2000年にはカリック国際ピアノ・コンクールで優勝を果たした女流ピア
ニスト。
ショパン、ドビュッシー、フォーレの「夜想曲」では、静かな響きと美しさが
作品を包み込む。レコーディング・エンジニアはリン・レコーズでおなじみの
フィリップ・ホッブス!2010年12月の録音。





<ジェイズ・ミュージック>
JMPC-10102 ¥2000
「ナポリ・太陽の国」
太陽の国('O paese d"o sole)
嘆きのセレナータ(Serenata rimpianto)
五月の夜('Na sera 'e maggio)
望郷(Vurria)
マレキアーレ(Marechiare)
どうしましょう(Che t'aggia d'i!)
舟へ帰ろう(Torna a vuc'a)
遙かなるサンタルチア(Santa Lucia luntana)
とても君を愛している(Ti voglio tanto bene)
(歌唱言語:全曲、イタリア語と日本語訳詞の混合)
池主保(歌)
宇津木貴子(ピアノ)
録音:2012年3月、門仲天井ホール
ディレクター・編曲:内山有希夫
エンジニア:昼田純一
名実共に日本を代表するカンツォーネ歌手「池主保」の第二弾アルバム。カン
ツォーネの定番曲ばかりを集め、その実力を問う。
自身による訳詞を始め、師でもある荒井基裕氏の訳詞などを交え、原語と日本
語の両方による、分かり易いカンツォーネを紹介。迫力ある歌唱に圧倒される
内容。日本における真のカンツォーネがここにある。
※池主保プロフィール
1984年より荒井基裕氏に師事、カンツォーネを学ぶ。'94年第2回太陽カンツォ
ーネ・コンコルソ第3位。首都圏を中心にホール、シャンソニエなどでコンサ
ート多数。カンツォーネ・ナポリターナ夏の祭典('94~'07年)。'00年、RCCテ
レビ「ナポリ民謡をあなたに」に出演、好評を得る。特にリサイタルは'88年
より'06年まで20回に及ぶ。またボランティア活動として障害者・高齢者を対
象に「歌の宅配」コンサートなども行っている。2008年、待望のファーストア
ルバム発売。

※第1集も取り扱い始めます。
JMPC-10101 ¥2000
「ナポリ・愛と夢」
カタリ(冷たい心) Core‘ngrato/夜の声 Voce‘e notte!/
帰れソレントへ Torna a Surriento/低い窓 Fenesta vascia/
静けさに歌う Silenzio cantatoro/悪い女 Malafemmena/
カルーソー Caruso
池主保(歌)、
宇津木貴子(ピアノ)
録音:2008年2月、3月、門仲天井ホール
実力派歌手・池主 保がナポリへの熱き思いを伝える、魂のカンツォーネ。音
楽生活25年の集大成、第1弾!

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12-05 No.24

2012年05月30日 19時56分07秒 | Weblog
<SUPRAPHON>
SU 7120(DVD-PAL) ¥2980
字幕:英語
スメタナ:連作交響詩「わが祖国」全曲
プラハ音楽院交響楽団
イジー・ビエロフラーヴェク(指揮)
録音:2011年5月12日プラハ、市庁舎スメタナホール
(第66回プラハの春国際音楽祭オープニング・コンサート・ライヴ)
・ドキュメンタリー「かつてなく若々しい『プラハの春』オープニング」
[チェコTV、チェコ放送、「プラハの春」との共同制作]
チェコの巨匠ビエロフラーヴェクが「プラハの春国際音楽祭2011」のオープニ
ング・コンサートで、恒例のスメタナの「わが祖国」を指揮した映像作品が登
場。ビエロフラーヴェクは「わが祖国」を1988年にチェコ・フィルとライヴ録
音していますが、ここでの演奏は、この日のためにビエロフラーヴェクが立ち
上げたプラハ音楽院交響楽団。その名が示す通り、プラハ音楽院の在校生およ
び卒業生からなるユース・オケとの共演となります。
ビエロフラーヴェクの母校でもあるプラハ音楽院は1808年創設の名門。ドヴォ
ルザークが作曲家の教授として教鞭を取り、さらに校長を務め、スーク、ノ
ヴァーク、ネドヴァル、レハールら数多くの作曲家たちを輩出したことで知ら
れるほか、ここではオタカール・シェフチーク、ヤン・クーベリック、ヤロス
ラフ・コチアン、ヴァーツラフ・ターリヒ、カレル・アンチェル、ラファエル
・クーベリックのほか、マルチヌーやハーバといった錚々たる顔ぶれが学んで
います。そもそも、音楽院の学生で「わが祖国」を演奏するというアイデアは
2008年に遡り、ビエロフラーヴェク、プラハの春国際音楽祭監督のロマン・ビ
エロル、プラハ音楽院院長のパヴェル・トロヤンの創案によるものでした。
学生たちは数ヶ月前から教授陣とともに準備を進め、ビエロフラーヴェクとの
初顔合わせとなった2か月前のポリチュカでの5日間に亘る特訓を経て、ようや
く迎えた公演当日、晴れ舞台に懸ける若者たちの真剣な取り組みが演奏に良い
効果をもたらし、近年稀にみる白熱ぶりであったと伝えられています。
このたびのリリースは、プラハ音楽院サイドの強い要望もあって実現したもの
で、かれらの姿を追ったドキュメンタリーも収められています。
※本DVDはPAL仕様となっており、日本国内で販売されている通常のDVDプレー
ヤーでは再生できませんのでご注意ください。




<harmonia mundi>
HMX 290261 4枚組 ¥3380
アルフレッド・デラー-ポートレイト・オブ・ア・レジェンド
[CD1] パーセルのオペラと舞台音楽 
[CD3] ソロの声楽曲
[CD2] 宗教音楽
[CD4] 英国民俗音楽
アルフレッド・デラー(C-T)
録音:1967-1979年
声楽ファンに朗報!現代ではメジャーなカウンター・テナーの人気確立に欠か
せない伝説の名歌手、アルフレッド・デラーの4枚の名盤を一つにまとめた豪華
アルバムが、生誕100周年を機に特別価格で再発売されました!没後25周年を
記念し、映像集(HMD 9909018)と共にリリースされたものと同音源になります。
その内容の豪華さからデラーの集大成にふさわしき名盤として好評を博した本
アルバム。一度は廃盤となり、現在では入手困難となっていたものだけに待望
の再販といえましょう!収録曲は宗教曲からオペラ、さらにはイギリス民謡に
いたるまで様々。harmonia mundiレーベルにデビューした1968年頃から最晩年
までの録音が収録されておりますが、録音状態は良好。デラーならではの透明
感あふれる成熟した美声をたっぷりと堪能できます。




<Profil>
PH 10032 3枚組 ¥5400
ウェーバー:「魔弾の射手」
ベルント・アルデンホフ(T マックス) 
エルフリーデ・トレチェル(S アガーテ) ルト・ベーメ(Bs カスパール)
 カール・パウル(Br オットカール) 
ヴェルナー・ファウルハーバー(Br クーノ) 
イルマ・バイルケ(S エンヒェン)
ハンス・クラマー(Bs 隠者) 
ハンネス・ヘゲレ(ザミエル)ほか
ルドルフ・ケンペ(指)
シュターツカペレ・ドレスデン,ドレスデン国立歌劇場合唱団
録音:1951年5月20-22日、ドレスデン
+ボーナストラック
舞台美術家カール・フォン・アッペンのインタビュー1965年
第2幕のアガーテとエンヒェンの二重唱
第2幕のエンヒェンのアリエッテ“すらりとした若者がやってきたら”
第2幕のアガーテのアリア“まどろみが近寄るように/静かに清らかに
(エンヒェンの祈り)”
第2幕のエンヒェンのアリア“死んだ私の従姉の見た夢よ”
エルフリーデ・トレチェル(S エンヒェン) 
マルガレーテ・テシェマッハー(S アガーテ)
カール・エルメンドルフ(指)
シュターツカペレ・ドレスデン
録音:1944年
Profil社が力を入れるゼンパーオパー・エディション、新刊はウェーバーの
「魔弾の射手」です!
名匠ルドルフ・ケンペ(1910-1976)は、1949年から1951年までドレスデン国立
歌劇場の音楽監督を務めており、この時期にいくつか優れたオペラ全曲の放送
用録音を残しています。それらのうちいくつかは直後にテープが米国に流出、
LPで発売され、ケンペの名を世界的に広めることになりました。この「魔弾の
射手」もその一つで、LP時代には繰り返し発売されていたものの、なぜかCDで
は二度ほど小規模に出回っただけ。ケンペのファンから再発が待望されていた
ものでした。今回、Profil社は中部ドイツ放送(MDR)に秘蔵されていたオリジナ
ルのテープを使用、60年以上前の録音を生々しい音質で蘇らせることに成功し
ました。ドレスデン国立歌劇場はウェーバーと縁が深いにもかかわらず、1960
年までレコード会社によるドレスデンでの「魔弾の射手」の録音はなく、この
ケンペの録音以外には大戦中にカール・エルメンドルフが指揮した放送録音
(ProfilからPH 07060、PREISERからPRCD 90386で発売)しかありません。昔気
質のシュターツカペレ・ドレスデンの音で「魔弾の射手」を楽しむならば、こ
の戦後のケンペの録音は打ってつけです。なお、この録音は従来1949年のもの
とされてきましたが、今回、ウェーバーの没後125年を記念して1951年5月20日
から22日に録音されたものだと判明しました(ちなみにこの直前の5月2日から
7日には「マイスタージンガー」が録音されました)。
歌手は当時のドレスデンを代表する名歌手たち。マックスのベルント・アルデ
ンホフは、この録音の二ヶ月後に再会初年度のバイロイト音楽祭で活躍した、
1950年代を代表するヘルデンテノール。アガーテのエルフリーデ・トレチェル
は、優れた才能を持ったソプラノで若くから活躍していましたが、1958年に44
歳で早世してしまったため、残された録音は貴重。カスパールを、20世紀ドイ
ツを代表する重量級バスのクルト・ベーメが歌っています。
ケンペ・ファン、シュターツカペレ・ドレスデン・ファン、ドイツオペラ・
ファン、いずれにも歓迎されるCDでしょう!



<ENZO Recordings>
EZMS 50001 ¥1500
CDマキシシングル
ロック・オブ・ブラス・クインテット Vol.1
(1)ジミ・ヘンドリックス:紫のけむり(山路敦司:編)
(2)レッド・ツェッペリン:移民の歌(一ノ瀬響:編)
(3)EL&P:「タルカス」より「噴火」
(EZMS-50002三楽章組曲版とは別バージョン・鶴見幸代:編)
ブラス・エクストリーム・トウキョウ
[曽我部清典&佐藤友紀(Tr)、堂山敦史(Hr)、
村田厚生(Tb)、渡辺功(Tub)]

EZMS 50002 ¥1500
CDマキシシングル
ロック・オブ・ブラス・クインテット Vol.2
EL&P:「タルカス Tarkus」 金管五重奏版組曲 全3楽章(鶴見幸代:編)
(1) I. 噴火(EZMS-50001とは別バージョン)
(2) II. ストーンズ・オブ・イヤーズ─ミサ聖祭─戦場※
(3) III. マンティコア─アクアタルカス
ブラス・エクストリーム・トウキョウ
[曽我部清典&佐藤友紀(Tr)、堂山敦史(Hr)、村田厚生(Tb)、渡辺功(Tub)]
ボーカロイド:巡音ルカ(ボーカロイド制作:安野太郎)
クラシックジャンルからの視点で復権を果たしたピアソラと同じく、ロック黄
金期の名曲をクラシック、及び現代音楽の視点から新たに検証し、「現代の古
典」として読み解くことを目指す企画。
日本のトップに位置するコンテンポラリー金管楽器奏者と個性あふれる若手現
代音楽作曲家らとのコラボレーションから生まれる新たな化学反応は、発売前
からすでに大きな注目を集めています。
金管楽器の技巧を限界まで駆使し、MIDI音源及びボーカロイドまで加わった斬
新かつジャンル横断的な試みです。
曽我部清典は日本のトランペット界を代表する現代音楽スペシャリストで、上
野の森ブラスのコンサートマスターを長く務めることでも知られる。
村田厚生も日本を代表する現代音楽界のトロンボーンの第一人者で、先日ソロ
CD「うたうだけ...」をリリースした。(EZCD-10020)




<日本伝統文化振興財団>
XRCG 30019(XRCD) ¥3465
日本語解説付
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第17番ニ長調 K.576
シューベルト:ピアノ・ソナタ第20番イ長調D.959
プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第2番ニ短調 Op.14
河村尚子(ピアノ) 録音:2002年7月パリ
[リマスタリング・エンジニア]杉本一家(VCM)
(原盤:DISC AUVERS:DAS 001)
「このアルバムは、私が21歳とき、パリ音楽院で生まれて初めてレコーディン
グしたものです。ディスクオヴェールのエスコンド夫妻は、初の試みに大きな
不安を抱いた私をあたたかく励まして、自信と勇気を与えてくださいました。
こういったチャンスを多くの若い音楽家に提供し、活動を支援するその寛大な
心に深く感謝しています。その思い出深き録音を、高音質(XRCD)化して国内盤
を発売していただけることになりました。日本の皆さまには、この録音を新た
な感覚で楽しんでいただければ、これほど嬉しいことはありません。」
(河村尚子)

SACG 30002(SACDシングルレイヤー) ¥4200
ライヴ
日本語解説付
ブラームス:交響曲第1番ハ短調作品68
ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調作品92
ロヴロ・フォン・マタチッチ(指揮)、NHK交響楽団
録音:1984年3月23日N響第927回定期公演ライヴ(NHKホール)
[リマスタリング・エンジニア] 杉本一家(VCM)
[音源提供]NHK/NHKサービスセンター
「この気迫は常人とは思えない。老マタチッチ(10ヶ月後に死去)に応えようと
する必死さがこのような音を出せるのだ。これが当時のオケ魂なのである。オ
ケ全体が鳴り切ってめちゃくちゃ凄まじい」―宇野功芳―
なお、解説書には当時のN響のメンバーである北村源三氏、浜道晃氏、堀江悟
氏、田渕彰氏でのマタチッチを語る座談会がおさめられており、ウラ話も含め
大変興味深いものがあります。





<CZECH RADIOSERVIS>
CR 0595-2 ¥1850
グレート・アーティスツ・ライヴ・イン・プラハ ロベール・カザドシュ
ドビュッシー(1862-1918):
前奏曲集第1巻(1910)から
デルフォイの舞姫/アナカプリの丘/亜麻色の髪の乙女
西風の見たもの/沈める寺/吟遊詩人
前奏曲集第2巻(1912-1913)から
ビーノの門/オンディーヌ/ラヴィーヌ将軍-風変わりな
月の光が降り注ぐテラス/交替する三度/花火
マスク(1904)/版画(1903)から グラナダの夕べ/喜びの島(1904)
フランク(1822-1890):前奏曲、コラールとフーガ(1884)(*)
ロベール・カザドシュ(ピアノ)
録音:モノラル、ライヴ、「プラハの春」音楽祭、1958年5月24日(*以外)、
1962年5月28日(*)、
ドヴォルジャーク・ホール、ルドルフィヌム、プラハ
好評のプラハ・ライヴ・シリーズにフランスの巨匠ロベール・カザドシュ
(1899-1972)が登場。




<ARTESMON>
AS 739-2 ¥2080
名曲の花束
モーツァルト(1756-1791):アイネ・クライネ・ナハトムジーク から アレグロ
クライスラー(1875-1962):愛の喜び
シューマン(1810-1856):トロイメライ
リムスキー=コルサコフ(1844-1908):くまばちの飛行
レスピーギ(1879-1936):シチリアーナ
シューベルト(1797-1828):アヴェ・マリア
ゴセック(1734-1829):ガヴォット
ジョプリン(1868-1917):エンターテイナー
ネッケ(1850-1912):クシコス・ポスト
ハチャトゥリアン(1903-1978):剣の舞
ドヴォルジャーク(1841-1904):ユモレスク/わが母の教えたまいし歌
J・S・バッハ(1685-1750):アリア
ドビュッシー(1862-1918):亜麻色の髪の乙女
デューク・エリントン(1899-1974):A列車で行こう
ロドリゲス(1897-1948):ラ・クンパルシータ
マスカーニ(1863-1945):オペラ「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲
チャイコフスキー(1840-1893):アンダンテ・カンタービレ
ブラームス(1833-1897):ハンガリー舞曲第5番ト短調
チェコ・フィルハーモニー弦楽四重奏団
ヨセフ・シュパチェク・Jr(第1ヴァイオリン) 
ミラン・ヴァヴジーネク(第2ヴァイオリン)
ヤン・シモン(ヴィオラ) ヨセフ・シュパチェク(チェロ)
録音:2011年11月20日、12月14日、ドヴォルジャーク・ホール、
ルドルフィヌム、プラハ
チェコ・フィルの若きコンサートマスター、ヨセフ・シュパチェク・Jr
(1986年生まれ)が率いるクアルテットによる名曲アルバム。単なる名曲の羅列
に終わらず、チェコの弦の味わいを堪能できる一枚となっています。





<ARCO DIVA>
UP 0053-2 ¥2080
ヴェイネル、クレッパー、ブロッホ、シュールホフ:協奏曲集
ラースロー・ヴェイネル(1916-1944):
フルート、ヴィオラ、ピアノと弦楽合奏のための協奏曲
レオン・クレッパー(1900-1991):
フルート、ヴィオラと弦楽合奏のための協奏曲
エルネスト・ブロッホ(1880-1959):
フルート、ヴィオラと弦楽合奏のための協奏曲
エルヴィン・シュールホフ(1894-1942):
フルート、ピアノと室内管弦楽のための二重協奏曲
カスパル・ツェーンダー(フルート)
ミラン・ラディチ(ヴィオラ)
エヴァ・アロウトゥニャン(ピアノ)
カペッラ・イストロポリターナ
ロベルト・マレチェク(リーダー)
録音:データ未詳

UP 0133-2(SACD-Hybrid) ¥2080
ドヴォルジャーク(1841-1904):
弦楽四重奏曲第14番変イ長調 Op.105 B.193
弦楽四重奏曲第13番ト長調 Op.106 B.192
マルチヌー弦楽四重奏団
ルボミール・ハヴラーク(第1ヴァイオリン) 
リボル・カニュカ(第2ヴァイオリン)
ズビニェク・パジョウレク(ヴィオラ) 
イトカ・ヴラシャーンコヴァー(チェロ)
録音:2011年10月28-30日、12月2-4日、ドモヴィナ・スタジオ、プラハ

UP 0144-2 ¥2080
ヤロスラフ・クルチェク(1939-):オラトリオ「その人は」
エディタ・アドレロヴァー(メゾソプラノ)
ロマン・ヤナール(バリトン)
アルフレト・ストレイチェク(語り)
プラハ・フィルハーモニー合唱団
ルカーシュ・ヴァシレク(合唱指揮) プルゼニュ・フィルハーモニー管弦楽団
ヤロスラフ・クルチェク(指揮)
録音:ライヴ、2011年3月6日、
アントロポゾフィー協会ルドルフ・シュタイナー生誕150年
記念演奏会、スメタナ・ホール、プラハ市民会館




<FOK プラハ交響楽団>
FOK 0005-2 ¥2080
シルヴィエ・ボドロヴァー(1954-):交響曲第1番「鐘と」(2011)
リヒャルト・シュトラウス(1864-1949):交響詩「ドン・ファン」
プラハ交響楽団
イジー・コウト(指揮)
録音:データ未詳
チェコの女性作曲家の最新作である(*)は多彩な打楽器群が活躍する交響曲。

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12-05 No.23

2012年05月29日 13時14分02秒 | Weblog
<Sony Classical>
8869195303-2 6枚組 ¥2200
完全生産限定
【Disc 1】《子供を題材にした4手のための作品集》
『フランセ:ルノアールによる15人の子供の肖像』『レスピーギ:6つの小品』
『ビゼー:子供の遊びOp.22』『ディヒラー:3つの子供の情景』
『カゼッラ:プパツェッティ』
[録音]2002年
【Disc2】《ツェルニー:4手のための作品集》
『性格的で華麗な序曲ロ短調Op.54』『華麗なる大ソナタハ短調Op.10』
『幻想曲ヘ短調Op.226』『グランド・ソナタ ヘ短調Op.178』
[録音]1990年
【Disc3】《ワーグナー:4手のためのトランスクリプション集》
『ワーグナー(タウジヒ編):楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」
第1幕への前奏曲』
『アレヴィ(ワーグナー編):喜歌劇「ギター弾き」序曲』
『エルツ(ワーグナー編):「ラ・ロマネスカ」による大幻想曲op.111』
『ワーグナー(ビューロー編):「ファウスト」序曲』
『ワーグナー(フンパーディンク編):舞台神聖祝典劇「パルジファル」第1幕へ
の前奏曲』
『ワーグナー(タウジヒ編):楽劇「ワルキューレ」第3幕-「ワルキューレの
騎行」』
『ワーグナー(ワーグナー編):歌劇「タンホイザー」序曲』
[録音]1997年
【Disc4】
『ドヴォルザーク:ボヘミアの森からOp.68』
『ルビンシテイン(レーガー1914年編曲版):6つの性格的描写Op.50』
『ラフマニノフ:6つの小品Op.11』
[録音]1990年
【Disc5】《レーガー:ピアノ連弾作品集》
『6つのブルレスケOp.58』
『序奏とパッサカリア ニ短調(オルガン用原曲のレーガー自身によるピアノ
連弾編曲版)』
『12のワルツ・カプリースOp.9』
『モーツァルトの主題による変奏曲とフーガOp.132a』
[録音]1990年
【Disc6】《ケクラン:2台ピアノ&4手のための作品集》
『組曲Op.19』『デイジー・ハミルトンの肖像Op.140』、
『フランス風ソナチネOp.60』、
『ジンジャーのための舞曲集(ジンジャー・ロジャーズへの5つのオマージュ)
Op.163』
『2台ピアノのための組曲Op.6』
[録音]2001年
タール&グロートホイゼン
1985年に結成されたピアノ・デュオ。イスラエル出身の女性ピアニスト、ヤア
ラ・タールと、ドイツ出身のアンドレアス・グロートホイゼンの2人。タールは
テル・アヴィヴの音楽院を経てドイツに留学し、ともにペーター・ホイフト
ヴァンガーやルートヴィヒ・ホフマンに学ぶ。このデュオは、高い芸術性を持
つピアノ連弾曲、あるいはピアノ二重奏曲の発掘と紹介に務め、均質な音色と
完璧にタイミングの一致した演奏は高く評価されています。ピアノ・デュオ
(2台のピアノまたは連弾)の作品は、モーツァルト、シューベルト、ブラームス
などは有名ですが、このアルバムでは比較的珍しい作品を収録してあります。
見事な技巧と一体感でバランスよい響きを作り出し、作品の魅力を描き出して
います。

8869193543-2 ¥1550
ベートーヴェン:『連作歌曲「遥かな恋人に」Op.98』
シェーンベルク:『歌曲集「架空庭園の書」Op.15』
ハイドン:
『「不幸な恋の慰め」XXVIa-9』『「宗教的な歌」Hob.XXVIa-17』
『「人生は夢」Hob.XXVIa-21』
ベルク:『「アルテンベルク歌曲集」Op.4』
クリスティアン・ゲルハーヘル(Br)
ゲロルト・フーバー(P)
《録音》2012年1月, バイエルン放送スタジオ [デジタル:セッション]
ウィーンに所縁の深い4人の作曲家による新旧歌曲を織り交ぜたゲルハーヘルな
らではの意欲作。ベートーヴェンの「遥かな恋人に」は、シューベルトやシュ
ーマンによって極められることになる複数の歌曲を集めたチクルスとしての歌
曲集というジャンルの先駆的作品。シェーンベルクの「架空庭園の書」は、
徐々に無調様式を示しつつ斬新な領域を開拓した作品で、ゲオルゲの詩の主題
は失われていく恋人たちの愛を描いたもの。それらとベルク、ハイドンの作品
が組み合わされることで、アルバム全体がウィーンという音楽的中心地をキー
ワードにしたひとつのシンメトリックな構造になっています。ゲルハーヘルの
歌唱は、フィッシャー=ディースカウに連なるドイツ伝統のリート唱法を引き
継ぎながら、その詩に秘めた情感や内面性をドラマティックに表現し、成熟し
た音楽性を聴かせてくれます。美しく明快なドイツ語のディクションによって、
一つ一つの単語に込められた作曲家の思いや情景が鮮明に浮かび上がってきま
す。

8872540814-2 ¥1550
シューベルト:
『ポロネーズ変ロ長調D.580』『ロンド イ長調D.438』
『ヴァイオリンのための小協奏曲ニ長調D.345』
モーツァルト:
『ヴァイオリンと管弦楽のためのロンド変ロ長調K.269』
『ヴァイオリンと管弦楽のためのロンド ハ長調K.373』
『セレナード第7番ニ長調
K.250「ハフナー」-ロンド』
ライナー・ホーネック(Vn&指揮)
カンマーオーケストラ・ウィーン=ベルリン
《録音》2010年6月, ウィーン、カジノ・バウムガルテン
[デジタル:セッション]
モーツァルト&シューベルト:ウィーン風ロンド作品集
ウィーン・フィルのコンサートマスター、ライナー・ホーネックを中心とした
ウィーン・フィルとベルリン・フィルの首席奏者が集結した、強力な室内オー
ケストラである「カンマーオーケストラ・ウィーン=ベルリン」の登場です。
ホーネックは、良き伝統の代名詞であり、頑固なまでのこだわりをもつ強者た
ちの集団であるウィーン・フィルに20歳で入団、31歳でコンサートマスターに
就任しました。現在では様々なウィーンのアンサンブルのリーダーを務めつつ、
名古屋フィルのコンサートマスターとしても日本でおなじみですが、このアル
バムの独奏でも美しく極上の響きを披露。ベルリン・フィルの弦セクションの
鋭い切れ味を融合しながら、のびやかな歌心と清涼感溢れる音色で、ウィーン
のエッセンスが詰まった素敵な音楽を聴かせてくれます。
[カンマーオーケストラ・ウィーン=ベルリン、主要メンバー]
Rainer Honeck(Vn:VPO), Eckhard Seifert(Vn:VPO),
Daniel Froschauer(Vn:VPO), ThomasTimm(Vn:BPO),
Romano Tommasini(Vn:BPO), Andreas Neufeld(Vn:BPO),
Wilfried Strehle(Va:BPO), Innokenti Grabko(Va:VPO),
Wolfgang Talirz(Va:BPO),Olaf Maninger(Vc:BPO),
Robert Nagy(Vc:VPO),Shiahata Nabil(Cb:BPO)
Dieter Flury(Fl:VPO),Clemens Horak(Ob:VPO),Wenzel Fuchs(Cl:BPO)
Daniele Damiano(Fg:BPO)


8869797530-2 ¥1550
Beethoven: SymphoniesNos. 1, 2 & 3
8869797532-2 ¥1550
Beethoven: SymphoniesNos. 4, 5 & 6
8869797533-2 ¥1550
Beethoven: SymphoniesNos. 7, 8 & 9
クリスティアン・ティーレマン(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
アネッテ・ダッシュ(Sp), 藤村実穂子(A),
ピョートル・ベチャワ(T), ゲオルク・ツェッペンフェルト(Bs),
ウィーン楽友協会合唱団(合唱指揮:ヨハネス・プリンツ)
《録音》2008-2010年, ウィーン,ムジークフェラインザール
(デジタル:ライヴ)
当アルバムは、2008年12月から2010年4月にかけてウィーン・フィルと行った
ベートーヴェン・チクルスでのライヴ録音による全集からの分売。このチクル
スでティーレマンは、ヴァイオリン両翼型の正統的なオーケストラ配置を採用、
楽譜も旧来のブライトコプフ版を使用することで、まさに時代の趨勢に逆行し、
この名門オーケストラの長く深い伝統の中で熟成されてきたベートーヴェン演
奏を現代に鮮烈によみがえらせています。「20世紀のベートーヴェン演奏の王
道を行くような解釈」「ウィーン・フィル特有の音と響きが鮮明に聴こえてく
る」「モダン楽器の演奏にもまだ新しい可能性があることを強く印象付ける」
と高く評価され、同時収録された映像も2011年度レコード・アカデミー賞特別
部門賞を受賞するなど、2011年にベストセラーとなった一大プロジェクトの記
録です。


■ヨーヨー・マの名盤を最新リマスターで
8869754468-2 ¥1150
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第1,2&5番
バッハの無伴奏チェロ・ソナタがチェロにとっての「旧約」聖書ならば、ベー
トーヴェンのチェロ・ソナタは「新約」聖書に匹敵する傑作として聴き継がれ
ています。名手エマニュエル・アックスをピアノにむかえ、20代だった若き日
のヨーヨー・マが伸びやかに歌った快演として絶賛された名盤です。
1 Sonata No. 1 in F Major for Cello and Piano, Op. 5; I.
2 Sonata No. 1 in F Major for Cello and Piano, Op. 5; II.
3 Sonata No. 2 in G minor for Cello and Piano, Op. 5; I.
4 Sonata No. 2 in G minor for Cello and Piano, Op. 5; II.

8869756284-2 ¥1150
「SAYURI」オリジナル・サウンドトラック
J・ウィリアムズ作曲。ヨーヨー・マ、パールマンが参加した話題作。「シカ
ゴ」でアカデミー賞を受賞したロブ・マーシャル監督、2005年のアメリカ映画
『SAYURI』のサントラ。音楽はジョン・ウィリアムズで、ヨーヨー・マとパー
ルマンが参加しています。日本を舞台にしたこの作品は全世界でヒットした 
アーサー・ゴールデン著による原作「Memoirs of a Geisha」が原作。「Last
Samurai」でアカデミー賞にノミネートされた渡辺謙のハリウッド3作目にあた
る他、主演:チャン・ツィイー、日本人では桃井かおり、役所広司が出演し話
題となりました。

8869755373-2 ¥1150
シューマン:チェロ協奏曲、アダージョとアレグロ、幻想小曲集
サン=サーンス、ラロ、ハイドン、ドヴォルザークとともにヨーヨー・マの協奏
曲録音になくてはならないシューマンのコンチェルトは1985年サー・コリン・
デイヴィス指揮バイエルン放送交響楽団との録音。盟友エマニュエル・アック
スと1986年に収録した味わい豊かな小品をカップリング。

8869756142-2 ¥1150
シンプリー・バロック II
ヨーヨー・マがオリジナル楽器アンサンブルの雄=コープマン指揮アムステル
ダム・バロック管弦楽団と共演,バロック・チェロを演奏して新境地を拓いた
シリーズ第2弾。98年に発売され世界的な大ヒットとなった第1弾から2年後の
2000年にリリースされたのがこのアルバム。ヨーヨー・マはこの企画のために
愛用のチェロ(1712年製ストラディヴァリ)を、オリジナル楽器に近い音が出せ
るように改造し異なる奏法、調律システム等さまざまな「困難」を克服して挑
んだ意欲作といえる。編曲もコープマンが手がけています。




<VENEZIA>
CDVE00508 16枚組 ¥5550
ニコライ・ゴロワーノフ指揮 16CD BOX
CD. 1
モーツァルト:レクイエム 二短調 KV.626
ナタリア・シュピーレル(ソプラノ) Natalia Shpiller
ワルワラ・ガガリーナ(アルト) Varvara Gagarina
ピョートル・マリュテンコ(テノール) Pavel Malyutenko
セルゲイ・クラソフスキー(バス) Sergey Krasovsky
CD. 2
ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕への前奏曲
ワーグナー:ジークフリートの牧歌
ワーグナー:歌劇「タンホイザー」から序曲
ワーグナー:歌劇「さまよえるオランダ人」から序曲
ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」から前奏曲と「愛の死」
CD. 3
リスト:交響詩「前奏曲」
グリーグ:ペール・ギュント組曲第1番 op.46
グリーグ:ペール・ギュント組曲第2番 op.55
CD. 4
カリンニコフ:交響曲第1番 ト短調
グラズノフ:交響曲第5番 変ロ長調
CD. 5
グラズノフ:交響曲第6番 ハ短調
グラズノフ:交響曲第7番「田園」 ヘ長調
CD. 6
ラフマニノフ:カンタータ「春」 op.20
ラフマニノフ:交響曲第2番 ホ短調 op.27
CD. 7
ラフマニノフ:幻想曲「岩」 op.7
ラフマニノフ:交響曲第3番 イ短調 op.44
CD. 8
スクリャービン:交響曲第1番 ホ長調 op.26
リュドミラ・レゴスタエヴァ(メゾ・ソプラノ)
アナトーリ・オルフェノフ(テノール)
CD. 9
スクリャービン:交響曲第2番 ハ短調 op.29
CD. 10
スクリャービン:交響曲第3番 ハ長調 op.43
CD. 11
スクリャービン:交響曲第4番「法悦の詩」 op.54
スクリャービン:交響曲第5番「プロメテウス」 op.60
アレクサンドル・ゴリデンヴェイゼル(ピアノ)
スクリャービン:ピアノ協奏曲第1番
ゲインリヒ・ネイガウス(ピアノ)
CD. 12
ボロディン:交響曲第2番 ロ短調
ムソルグスキー:「禿山の一夜」
ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」
CD. 13
チャイコフスキー:祝典行進曲、スラブ行進曲 op.31
チャイコフスキー:交響幻想曲「テンペスト」 op.18
チャイコフスキー:カンタータ「モスクワ」
CD. 14
チャイコフスキー:幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」 op.32
チャイコフスキー:交響曲第1番「冬の日の幻想」 ト短調 op.13
CD. 15
チャイコフスキー:祝典序曲「1812年」 op.49
チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」 ロ短調 op.74
CD.16
タネーエフ:カンタータ「ダマスカスのヨハネ」 op.1
プロコフィエフ:交響的物語「ピーターと狼」 op.67
ウズベキスタン共和国国歌(オーケストラ演奏)
全36曲
指揮は全て ニコライ・ゴロヴァーノフ指揮
ボリショイ劇場管弦楽団
モスクワ放送交響楽団(ソビエト全同盟ラジオ・テレビジョン大交響楽団)
1945-1953年録音
既に廃盤の2アイテム:ゴロワーノフの芸術 VOL.1&2 CDVE00008、CDVE00009を
改めてリ・マスターしたものが含まれています。
音源はマスター・テープ、オリジナルLP、放送用音源など多岐に及び非常に古
い音源が含まれています。つきましては、マスターに起因する聴き苦しい箇所
が多く聴かれます事ご了承ください。
非常に個性的でロマンティシズムと凶暴性を備えた演奏ぞろいですが音楽の流
れと方向性に無理は無く、現代の演奏家からは得る感動とはまた違った新たな
感動と興奮を味わえるゴロワーノフの快演奏をお楽しみ下さい。
古い時代の音楽であると切り捨てられ無いほど、唯一無二の音楽家として巨大
で渦巻くように音楽を紡ぎ出すゴロワーノフの数多くある録音から、オペラと
他アーティストとの共演を除き、その特性が存分に出しつくされた演奏集。
CD.16に含まれている国歌演奏のウズベキスタンはゴロヴァーノフの故郷です。



<MALIBRAN>
CDRG194 ¥1350
ゲオリ・ブエ Geori Boue (ソプラノ)名唱集
グノー:歌劇「ファウスト」、「ミレイユ」から
プッチーニ:歌劇「蝶々夫人」、「トスカ」、「ボエーム」から
マスネ:歌劇「マノン」、「ノートルダムの曲芸師」から
モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」から
ヴェルディ:歌劇「オテロ」から
ビゼー:歌劇「カルメン」から
ベルリオーズ:歌劇「ファウストの号罰」から
ゲオリ・ブエ(ご健在!)へのインタビュー(2011年)を含む、全19トラック
大半が1942年から57年の間に録音されたアナログ盤からの復刻。
1918年生まれのフランスのソプラノ、ゲオリ・ブエ。7歳で故郷の音楽院で音楽
を学び始め、わずか16歳でトゥールーズでデビュー。1939年にオペラ・コミッ
ク座でパリ・デビュー。1942年にはグノー作曲の歌劇「ファウスト」のマルグ
リットとしてガルニエ宮・デビュー。非の打ちどころの無い歌唱法と、切なく
も美しい澄み切った歌声、映画にも主演したほどの美貌で1940年代フランス最
高の歌手として名を高めました。1956年から海外へ本格的な活動を開始しまし
たが1970年には舞台活動からの引退を発表。
華麗で美しい古き良きフランス・オペラファンの方々へ贈る魅力的なアルバム
です。

CDRG199 2枚組 ¥2380
マスネ:歌劇「サッフォー」
ルネ・ドリア(ファニー・ルグラン:S)
Gisele Ory(ディヴォンヌ:Ms)
Elya Waisman(イレーヌ:S)
Gines Sirera(ジャン・ゴッセン:T)
Rene Gamboa(カウダル:Br)
Adrien Legros(セザール:Br)
ロジェ・ブトリー指揮 Roger Boutry
ギャルド・レピュブリケーヌ交響楽団
1978年3,4月 パリ、サル・ワグラムでのセッション、ステレオ録音。
オリジナル・マスター・テープからの復刻。
解説書に歌詞は含まれていません。
1921年生まれのフランスを代表するソプラノの1人、ルネ・ドリアは若くして
コンサート歌手としてデビューし、16歳でオペラ・デビューを果たしました。
1942年にマルセイユ・オペラに出演。1944年にオペラ・コミックにて「ラクメ」
を演じ好評を博し、1947年に「魔笛」の夜の女王役でパリ・オペラ座デビュー
を飾りました。特筆すべきは約30年のキャリアの間、60以上の役を演じた事で、
その適応力の高さと、技術・技巧の高さ、安定した実力で、長くフランスで
慕われているルネ・ドリア(ご健在!)に注目したアルバムです。
華麗で美しい古き良きフランス・オペラファンの方々へ贈る魅力的なアルバム
です。

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12-05 No.22-1

2012年05月28日 14時30分57秒 | Weblog
<EMI CLASSICS>
CDS-4402852 2枚組 ¥2480
ビゼー:歌劇「カルメン」(限定盤)
カルメン・・・・・・・・・・マグダレーナ・コジェナー (MS)
ドン・ホセ・・・・・・・・・ヨナス・カウフマン(T)
エスカミリオ・・・・・・・コスタス・スモリジナス(Br)
ミカエラ・・・・・・・・・・ゲニア・キュマイアー(S)
スニガ・・・・・・・・・・・クリスティアン・ヴァン・ホルン(Bs-Br)
モラレス・・・・・・・・・アンドレ・シューエン(Bs-Br)
フラスキータ・・・・・・クリスティーナ・ランツハンマー(S)
メルセデス・・・・・・・レイチェル・フランケル(MS)
ダンカイロ・・・・・・・・ヒモーネ・デル・サルヴィオ(Br)
ラメンダード・・・・・・・ジャン=ポール・フシェクール(T)
ベルリン国立歌劇場合唱団
エーバーハルト・フリードリヒ(合唱指揮)
サイモン・ラトル指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:2012年4月(演奏会形式)
歌唱:フランス語
CDサイズのブック型仕様、
72ページ・ブックレット(歌詞・テキスト仏/英/独/仏語 予定)
ラトル&ベルリン・フィルのオペラ録音は、ベートーヴェンの「フィデリオ」
以来!奇しくもラトルが芸術監督に就任して10年目の年に、この人気のオペラ
に挑戦。主役にラトル夫人のマグダレーナ・コジェナー、ドン・ホセには人気
のテノール、ヨナス・カウフマンを配して、新しい「カルメン」像に挑戦して
いる。



<Euterpe Musica>
EMCD 1012 ¥2300
ギター・デュオ・22ストリングス ――
J.S.バッハ:パルティータ第1番BWV.825
作曲者不詳:ドルーリーズ・アコーズ、ア・メリー・ムード、エコー
ジョンソン:ラヴェッキオのパヴァン、ラヴェッキオのガリアルド
作曲者不詳:夜鳴きうぐいす
ダニエル:ファンシー
ギター・デュオ・22ストリングス〔カルステン・グロンダール(ギター)、
カルステン・リンク(ギター)〕
1960年代にスウェーデンの名工ゲオルグ・ボーリンが開発した"11弦のアルト
ギター"をこよなく愛するデンマークとドイツのギター・デュオによるルネサ
ンス&バロック作品集。
従来の6弦に加えられた5本の弦によって幅が広がった音域とより豊かになった
低音の響き。2台の"11弦ギター"のアンサンブルによって、ルネサンス&バロッ
ク時代のリュート音楽、アレンジ作品が自然で流麗に、そして優しく豊潤に響
く。日本語曲目表記オビ&日本語解説付き。

EMCD 1113 ¥2300
パーセル&ブロウ:歌曲集 ――
ブロウ:美しいセリーナ/パーセル:しばしの音楽/マッテイス:アリアIII
パーセル:わが苦悩のすべて、愛しいアストレアから/マッテイス:アリアV
パーセル:
もし音楽が恋の糧なら、恋の病いから逃れようとしても、
おお美しいチェダリア/マッテイス:前奏曲、アリアI
パーセル:もはや楽しみはあらじ、エアー
ブロウ:秘恋、パーフェクション、Fairest Work of Happy Nature
即興曲(器楽)
パーセル:運命の時が、あの子は恋していることを告白する、ホーンパイプ、
それはエディンバラの街の1ハロン以内でのことだった
マッテイス:アリアII
パーセル:メヌエット ト長調/ブロウ:ノー・モア・ザ・ラヴリー・ニンフ
パーセル:夕べの讃歌
ヨハン・リンデロース(テノール)
ヴェーガル・ルンド(リュート)
古楽唱法を名テノール、イアン・パートリッジに学んだヨハン・リンデロート
は、ヴェーザー・ルネサンス・ブレーメン、コンチェルト・コペンハーゲン、
ハーモニー・オヴ・ヴォイシズ、ラウテン・カンパニー、シアター・オブ・
ヴォイセズなどでその歌声を響きかせるスウェーデンのテノール。
ヨハン・リンデロートの感情豊かで伸びやかな歌声を、陰影に富んだヴェーガ
ル・ルンドのリュートが際立たせる。パーセルとブロウの歌曲、マッテイスの
リュート小品はどれも劇的で美しい。2004年5月の録音。

EMCD 1114 ¥2300
ラプソディ・オヴ・ピアノ・デライツ ――
ショパン:
即興曲第1番変イ長調Op.29、即興曲第2番嬰ヘ長調Op.36、
即興曲第3番変ト長調Op.51、幻想即興曲嬰ハ短調Op.66
シューベルト:ピアノ・ソナタ第4番イ短調D.537
ラフマニノフ:前奏曲集Op.32, No.7-13
ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー
インゲマル・フリデル(ピアノ)
インゲマル・フリデル(1949-)はイェテボリ音楽大学でピアノとオルガンを学
び、イェテボリ歌劇場のピアニストを経て現在はマルメのルンド大学で教授を
務めるスウェーデンのピアニスト。
音楽でアメリカ大陸とヨーロッパ大陸を繋ぐプログラムでは、ショパン、シュ
ーベルト、ガーシュウィンではベーゼンドルファー、ラフマニノフではスタイ
ンウェイを弾き分けている。




<Phono Suecia>
PSCD 189 ¥2300
トリオ・シリアクス=ペーション=ライティネン - トリオへの献呈 ――
サンドストレム:5つの小品/エステルリング:ランディ*
モンナクゴトラ:5つの小品/ヘーデリーン:アクト/タリー:冬の島第1部
トリオ・シリアクス=ペーション=ライティネン、
ダン・ラウリン(リコーダー)*
J.S.バッハの「ゴルトベルク変奏曲」(CAP 21695)やモーツァルトの「ディヴェ
ルティメント」(CAP 21795)で素晴らしいアンサンブルを披露してくれたスウェ
ーデンの女流弦楽トリオ、トリオ・シリアクス=ペーション=ライティネン
(ZPR)のコンテンポラリー・アルバム。
スヴェン=ダーヴィド・サンドストレムの「5つの小品」を筆頭に5作品全てが
2005年以降に作曲された新作。高い集中力と緊張感、一糸乱れぬ洗練されたア
ンサンブル能力は北欧の現代作品でも遺憾なく発揮されている。
2010年6月の録音。




<Footprint>
FRCD 062 ¥2300
ヨン・ホイビ:合唱作品集 ――
マジック・ペイント・ブラッシュ/ディープ・ダウン・イン・ザ・オーシャン
海の魔女/スタンド・アップ・マイ・ディアー/マニフィカト
ヌンク・ディミッティス/カンターテ・ドミノ/今日こそ主の御業の日
ユビラーテ・デオ/Skoven er sa underfuld/マーツ=ソル
ヴォーチェス・ノルディケ、ローネ・ラーセン(指揮)
デンマーク合唱界のコンポーザー=コンダクター、ヨン・ホイビ(1939-)の宗
教&世俗合唱作品集。
2008年にコペンハーゲンで開催された国際合唱連合の「第8回世界合唱シンポ
ジウム」のために作曲された「マジック・ペイント・ブラッシュ」を収録。
ゴスペルやジャズのスタイルを採り入れたホイビの音楽は日本でも人気が高い。
2011年2月の録音。




<Ictus>
IMP 1112 ¥2300
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集Op.31 ――
ピアノ・ソナタ第16番ト長調Op.31-1
ピアノ・ソナタ第17番ニ短調Op.31-2《テンペスト》
ピアノ・ソナタ第18番変ホ長調Op.31-3
ロルフ・リンドブロム(ピアノ)
スウェーデンで初となるJ.S.バッハの「インヴェンションとシンフォニア」の
レコーディング・ピアニストとなったロルフ・リンドブロム(1944-)。
ベートーヴェンの「ピアノ・ソナタ集Op.31」での、思慮深く、作品の隅々ま
で行き届いた音楽作りはベテランならではの味がある。2009年4月の録音。





<nosag records>
nosag CD 197 ¥2300
フロイデンタール:ヴィオラとピアノのための作品集 ――
ヴィオラとピアノのための組曲/アレグロ、 間奏曲と終曲/幻想曲
Ueldeane@home/無窮動
フィリップ・ハイマン(ヴィオラ)、スティーヴン・ウッド(ピアノ)
オットー・クレンペラーをアシスタントとした支え、現在はピアニスト、作曲
家としてウェールズとスウェーデンで活躍するオットー・フロイデンタール
(1934-)のヴィオラ作品集。
フロイデンタールの作品を弾くハイマンはウェールズ・ナショナル・オペラの
首席奏者。クレンペラーの側近フロイデンタールの音楽、なかなか興味深い内
容です。

nosag CD 194b ¥2300
ハンメルト:ピアノのための前奏曲集Vol.2 ――
前奏曲第43番/第13番/第16番/第17番/第21番/第23番/第29番/第38番
第37番/第35番/第49番/第40番
ステファン・リンドグレン(ピアノ)
大作「ストックホルム・カンタータ」の作曲者ユーハン・ハンメルト(1953-)
の前奏曲集Vol.2。
1999年から作曲を始めた「前奏曲」は2011年で「第49番」まで到達している。

nosag CD 198 ¥2300
アヴェ・マリス・ステラ ―― 
リンドベリ:オルガン・ソナタ ト短調Op.23
オルソン:《アヴェ・マリス・ステラ》による変奏曲Op.42
ルンドボリ:《Den Kristliga dagvisan》による変奏曲
カルク=エラート:大聖堂の窓Op.106
ヤン・H・ビェリェソン(オルガン)
19世紀、1833年にグスタフ・アンデションにより建築されたスウェーデン、
ヴァドステーナ修道院のヒストリカル・オルガンによるオルガン作品集。
ヴァドステーナ修道院と共に歩みを続けてきたオルガンの響きは荘厳にして
神秘的。2010年4月の録音。

nosag CD 199 ¥2300
ダンシング・パイプ ――
J.S.バッハ:協奏曲BWV.592/ヨン:ユーモレスク
ブラームス:わが心からの望み/ペッテション:ダンシング・パイプ
リンドベリ:VIsa fran Alvdalen/ロースソーン:舞踏組曲
ペッテション:アニュス・デイ/ハイラー:ダンス・トッカータ
ペッテション:3つの聖なる歌
マリー・シャルド・ペッテション(オルガン)
イタリア、パドヴァのオルガン工房ファテッリ・ルファッティが2009年にス
ウェーデンのエルムフルト教会に建築したパイプ・オルガンの演奏。
45のストップ、2637のパイプから生まれるサウンドは表情に富み、幻想的な空
間を創り出す。2011年5月の録音。





<Caprice>
CAP 21705 4枚組 ¥9200
シャールス・バルケル - ヴァイオリン名演集 ――
クライスラー:
プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ、
W.F.バッハの様式によるグラーヴェ
〔シャールス・バルケル(vn)、ナタナエル・ブロマン(p)
/録音:1929年1月21日-27日〕/
ユオン:ロマンスOp.4、アリエッタOp.52-1
〔シャールス・バルケル(vn)、ナタナエル・ブロマン(p)
/録音:1928年5月18日〕/
J.S.バッハ/グノー:アヴェ・マリア〔ブリータ・ヘルツベリ(s)、
シャールス・バルケル(vn)、ナタナエル・ブロマン(p)/録音:1928年5月23日〕
プロヴォスト:ウィーンの思い出
〔シャールス・バルケル(vn)、スティーナ・サンデル(p)/録音:1936年5-6月〕
ヘンデル:ラルゲット(Op.1-13より)、
タルティーニ(クライスラー編):アレグロ(Op.1-1より)
〔シャールス・バルケル(vn)、オットー・オルソン(org)
/録音:1936年7月20日〕
アウリン:4つの水彩画
〔シャールス・バルケル(vn)、ナタナエル・ブロマン(p)/録音:1938年5月6日〕
シンディング:古い調べ
〔シャールス・バルケル(vn)、ナタナエル・ブロマン(p)
/録音:1929年1月21日-27日〕
シンディング:ロマンス ホ長調Op.9
〔シャールス・バルケル(vn)、ヴィアチェスラフ・ヴィトコフスキ(p)
/録音:1939年11月27日〕
グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ第3番ハ短調Op.45
〔シャールス・バルケル(vn)、ナタナエル・ブロマン(p)、
トーレ・ヴィーベリ(p)、カーリン・ギレ=リブラント(p)
/録音:1943年&1951年&1953年〕
フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
〔シャールス・バルケル(vn)、トーレ・ヴィーベリ(p)/録音:1951年1月3日〕
グーセンス:ヴァイオリン・ソナタ第1番ホ短調Op.21
〔シャールス・バルケル(vn)、トーレ・ヴィーベリ(p)/録音:1950年9月7日〕
フリュクレフ:ソナタ・アラ・レジェンダ
〔シャールス・バルケル(vn)、カーリン・ギレ=リブラント(p)
/録音:1951年11月5日〕
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲ニ短調Op. 47
〔シャールス・バルケル(vn)、トゥール・マン(cond)、
王立ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団/録音:1948年11月25日〕
フェルンシュトレム:ヴァイオリン協奏曲第2番Op.95
〔シャールス・バルケル(vn)、ステン・フライベリ(cond)、
スウェーデン放送交響楽団/録音:1953年10月4日〕
アウリン:ヴァイオリン協奏曲第3番ハ短調Op.14より 第2楽章
〔シャールス・バルケル(vn)、トゥール・マン(cond)、
イェテボリ放送管弦楽団/録音:1939年3月1日〕
ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第10番変ホ長調Op. 51より 第1楽章、
ヴィレーン:弦楽四重奏曲第2番Op.9より 第1楽章
〔バルケル弦楽四重奏団/録音:1939年3月21日〕
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第11番ヘ短調Op.95《セリオーソ》
〔バルケル弦楽四重奏団/録音:1951年4月19日〕
モーツァルト:弦楽五重奏曲ト短調K.516より 第3楽章
〔バルケル弦楽四重奏団、イェスタ・フィンストレム(va)
/録音:1951年4月19日〕
ブラームス:ホルン三重奏曲変ホ長調Op. 40
〔グンナル・デ・フルメリー(p)、シャールス・バルケル(vn)、
アクセル・マルム(hrn)/録音:1951年5月21日〕
アウリン:子守歌、ユーモレスク
〔シャールス・バルケル(vn)、ナタナエル・ブロマン(p)
/録音:1929年1月21日-27日〕
伝承曲:Frykdalspolska、Djavulens polska
〔ラーシュ・セッテルクヴィスト(vn)、ヨーゼフ・フィッシャー(accor)
/録音:1913年8月23日〕
ドブローウェン:ヘブライの旋律
〔カール・フレッシュ(vn)、イグナツ・ストラスフォーゲル(p)
/録音:1929年2月〕/
クライスラー:プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ
〔ペーダー・メラー(vn)/録音:1923年1月〕
シャールス・バルケル(ヴァイオリン)、
ナタナエル・ブロマン(ピアノ)、様々なアーティスト
スウェーデンのヤッシャ・ハイフェッツ、スウェーデンのフリッツ・クライス
ラーと称された大ヴァイオリニスト、シャールス・バルケルの秘蔵録音集。
158ページのブックレットは資料としても貴重。




<Phono Suecia>
PSCD 192 ¥2300
ノルディン:ペンダンツ ――
アンダーカレンツ/サーフェイセズ・サンティヤント/クリ・ドゥ・ベルゲル
ザ・アイル/ペンダンツ
ベンジャミン・カラト(チェロ)、
ピエール=アンドレ・ヴァラデ(指揮)、ギャギーゴー
1971年ストックホルム出身のスウェーデン人作曲家、イェスパー・ノルディン
のポートレート・アルバム。スウェーデンの伝統音楽、ロック、インプロヴィ
ゼーションを用いたスタイルが特徴。2011年の録音。

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12-05 No.22-2

2012年05月28日 14時30分22秒 | Weblog
<WEITBLICK>
SSS0129-2 ¥1980
(1)ブラームス:交響曲第3番
(2)ブラームス:交響曲第2番
ジョルジュ・プレートル(指揮)
ベルリン・ドイツ交響楽団
録音:
(1)2008年10月27日,(2)2011年2月6日
全て,フィルハーモニー・ベルリンにおけるライヴ・デジタル録音
巨匠ジョルジュ・プレートル、久々にWEITBLICKからの発売になります。今回
は最新録音によるブラームスの交響曲集です。
第3番は、その感情的な旋律の揺さぶり、テンポの変化を想像してしまうが、
実に率直なアプローチで驚かされる。爽快で誤解を承知で言えばまことにスポ
ーティなのである。高速道路を性能の良い車で走っているような雰囲気すらあ
る。第2楽章も、巨匠が緘徐楽章の演奏でしばしば聴かせる、矯めに矯めて爆発
させるという手段を用いない。不自然な拘泥は一切ないのだ、思い切りの良い
演奏と言っても良い。ところが第3楽章が始まると、ここに巨匠の真骨頂が表れ
てくる。止まりそうなほど……という遅さではないが、情感はたっぷりに奏さ
れる。そして美しい旋律を羽毛のように浮遊させる。優秀なホルンの美しい咆
哮(それも静かな)は、まるで遠く離れた山奥から聴こえて来るようだ。その夢
幻的な表情付けを聴けば、やはりプレートルにしかできない演奏だなと納得し、
大いに首肯せざるを得ない。第4楽章は、基本的には第1楽章の演奏を継承した
ものと言えるだろう。そのケレン味のない味わいには聴いていて襟元を正した
くなるが、生真面目一辺倒に終わらないのがこの芸術家だ。フィナーレのコー
ダのチェロの音色など、モノクロ映画に一瞬色彩が入るかのような衝撃と官能
が聴き取れるだろう。
第2番もまた軽やかな足取りの演奏である。第1楽章提示部こそは、結構ゆっく
り丁寧に奏でられ説明的な表現とも言えるが、展開部以降はぬかるみを荷車曳
くようなもたつきは一切なく、雲の上を歩くようだ。そしてクライマックスに
至るまでの焦燥も見事。第3楽章は、第4楽章へバトンを渡す通過点という感が
ある。白眉は終楽章であろう。プレートルの豪快な芸風が炸裂する。身振りの
大きな音楽で、一気呵成にフィナーレの大きな歓喜に突き進む。存分に延ばさ
れたフェルマータも凄い迫力である。(ライナーノートより)
※英語、日本語、ドイツ語によるライナーノート付。




<ALBANY>
TROY1321 ¥1980
「フランスとの対話」-フランスのホルン名曲集
ウジェーヌ・ボザ:森の中Op.40
グノー:6つのメロディ(ダニエル・ブルグ編)
フランセ:オクターヴのカノン
デュカス:ヴィラネール
プーランク:悲歌「デニス・ブレインの追憶に」
サン=サーンス:演奏会用小品Op.94
マラン・マレ:バスク
バーナード・スカリー(Hr)、
ジョアン・ミネッティ(Pf)
録音:2011年ミネアポリス
バーナード・スカリーはカナディアン・ブラスのメンバーや、セント・ポール
室内管弦楽団の首席奏者を勤め、その他にもシカゴ響、サン・フランシスコ響、
ニューヨーク・フィルの公演にも度々参加している。フランスの近代作品を中
心に艶のある音色を聴かせている。

TROY1338 ¥1980
「減少する半径」-トロンボーンのための幻想曲集
ロベルト・シューマン:幻想小曲集Op.73
シギスムント・ストヨフスキ:幻想曲Op.27
ロジェ・ブトリ:ファンタジア
エリザベス・ローム:トロンボーンのための幻想曲
ポール・クレストン:ファンタジーOp.42
カレブ・バーハンズ:ファンタジー
リック・スタウト(Trb)
クリスティーナ・ダール(Pf)
録音:2011年6月
ファンタジーと名づけられた作品ばかりを集めた一枚。トロンボーンのリック
(リチャード)・スタウトは2000年以来、クリーヴランド管のメンバーを勤める
一方、ソロ活動にも力を入れている俊英。柔らかな音色と大らかな歌い回しが
見事。

TROY1337 ¥1980
「おお地球よ、おお星々よ」
(1)デイヴィッド・マスランカ:《おお地球よ、おお星々よ》
(2)カルロス・フランツェッティ:交響曲第3番
スティーヴン・K・スティール(指揮)
イリノイ州立大学ウィンド・シンフォニー
(1)キンバリー・マクカウル・ライジンガー(Fl)、
(1)エイドリアーナ・ランソム(Vc)
吹奏楽の巨匠デイヴィッド・マスランカの《おお地球よ、おお星々よ》はフル
ートとチェロと吹奏楽のための二重協奏曲で主題をバッハのコラール「イエス
よ、わが喜び」から取っている。荘厳な出だしの後、主題が提示され、その後、
ミニマルに近い展開で進む様子はマイケル・ナイマンを思わせる。カルロス・
フランツェッティはジャズのアーティストとして著名ですが、作曲家としては
主に映画音楽の世界で活躍しておりグラミー賞を何度も受賞している。アク
ション映画のサウンド・トラックを思わせる快活な交響曲。

TROY1322 ¥1980
「ナローン・プランチャルーン作品集」
(1)ささやき/(2)天と地の間/
(3)アンタカラーナ
(4)ベンチャロング
(5)ヴァダナ/(6)マントラ
(1)ニューイヤー・コンテンポラリー室内アンサンブル
(2)J.ボージャ(Fl)、J.マキガン(Pf)、(3)M.ホール(Va)、
(4)J.ボージャ(Fl)、B.ギター(Vc)、B.キンセラ(Pf)、
(5)第3の天使新音楽アンサンブル、
(6)J.サンペン(S.Sax)、B.モス指揮
ボーリング・グリーン州立大学ウインド・シンフォニー
制作:2012年
タイ出身で現在アメリカを中心に活躍しているナローン・プランチャルーン
(b.1973)のALBANYへの2枚目のアルバム。これまでにツェムリンスキー国際作
曲コンクール、入野賞、武満徹作曲賞に入賞している。作風は作品によって
様々でヨーロッパ前衛の手法で書かれたものからアジアの民族音楽を現代の
視点から組みなおしたものまで多様。20世紀後半の現代音楽の諸技法を吸収
しバランスよく作品に生かしている。ソプラノ・サックスと吹奏楽のための
「マントラ」はラヴェルとストラヴィンスキー、さらには伊福部昭を東南アジ
ア風にリミックスしたような作品で吹奏楽の新しいレパートリーとして注目に
値する。

TROY1320(DVD-Video) ¥1980
ブルーノ・スクルテ(1905-1976):歌劇《ヴィルカチーの女相続人》全5幕
アンドレイス・ヤンソンス(指揮)ラトヴィア国立歌劇場管弦楽団、合唱団
ダナ・ブラマネ(S)、アルマンドス・シリンシュ(B)、
ライモンドス・ブラマニス(T)、グンタルス・ルンギス(T)ほか
収録:2011年6月3日ラトヴィア国立歌劇場(世界初演ライヴ)、
ブルーノ・スクルテはウクライナのキエフ出身の作曲家で後にラトヴィアへ移
住、ラトヴィア音楽院で、作曲をヤーゼプス・ヴィートルスに学んだ。1949年
にアメリカへ移住し、教会のオルガン奏者、合唱指揮者としても活動した。弟
のアードルフス・スクルテも、作曲家である。ニューヨークのブルックリンで
死去した。《ヴィルカチーの女相続人》はラトヴィアの民話を題材にした歌劇
で、先に別録音がCDでも発売になっていた(TROY944/45)。作風は初期ワーグナ
ーから印象派、後期ロマン派、ロシア国民楽派まで19世紀音楽の諸語法が折衷、
ラトヴィア民謡もたくさん取り入れられて親しみやすい。もともと未完成で残
されたが、作曲者生誕100年を機に研究者によって補作完成された。プッチー
ニの《ラ・ボエーム》ばりの美しい旋律、ディーリアスを思わせる華麗な和声
もたびたび現れ、19世紀ロマン・オペラ、北欧音楽ファンにお薦め。

TROY1334 ¥1980
「ジョージ・ウォーカー:偉大なるアメリカの管弦楽曲作品集Vol.3」
ジョージ・ウォーカー(b.1922):
(1)軌道上のイカルス
(2)ピアノ協奏曲
(3)「アブ」-語りと室内アンサンブルのための
(4)「対話」-チェロとオーケストラのための
(5)「ダ・カメラ」-ピアノ三重奏とハープ、チェレスタ、
弦楽と打楽器のための
イアン・ホブソン(指揮)
(1)(5)シンフォニア・ダ・カメラ
(2)(4)シンフォニア・ヴァルソヴィア
(2)(3)(5)ロチェリー・セネット(Pf)、
(3)R.ヘレーラ(語り)、Y.G.レッドマン(語り)、
(3)(5)シェルバン・ルプー(Vn)、
(3)(5)ブランドン・ヴェイモス(Vc)
(4)ディミトリ・コウゾフ(Vc)
録音:(1)(3)(5)2011年5月アーバナ,イリノイ州
(2)(4)2010年12月ワルシャワ,ポーランド
ジョージ・ウォーカーはアフリカ系アメリカ人の現代音楽作曲家でピアノをル
ドルフ・ゼルキンに、作曲をサミュエル・バーバーに師事した経歴を持つ。
1996年にピューリッツァー賞を受賞、多くの作品を発表しており、作品はボス
トン響、ニューヨーク・フィル、クリーヴランド管などメジャー・オーケスト
ラで度々取り上げられている。作品はヒンデミットからシェーンベルク、バル
トーク、メシアンあたりまでのスタイルをバランスよく取り入れた保守的で手
堅く書かれた現代音楽といった印象を与える。
ルーマニアの名手シェルバン・ルプーやパシフィカSQのB.ヴェイモスも参加し
ている。

TROY1336 ¥1980
「幻影」
(1)ジム・テリート:ファンファーレ「1クロニクルズ13:8」
(2)ジェイソン・ノーブル:ドッペル・ポリティーク
(3)リチャード・ロドニー・ベネット:
マイルス・デイヴィスへのエレジー(トランペット協奏曲より第2楽章)
(4)後藤洋:ラクリメ
(5)アーネスト・トムリンソン:イギリスのフォーク・ダンス組曲
(6)アンソニー・イアナコン:幻影
コリーン・リチャードソン指揮
ウェスタン・オンタリオ大学ウィンド・アンサンブル、
(3)ショーン・スパイサー(Trp)
録音:2007-2010年
ウェスタン・オンタリオ大学ウィンド・アンサンブルは1980年代に結成され、
カナダで有数のウィンド・アンサンブルとして目されている。イギリスの巨匠
リチャード・ロドニー・ベネットの「マイルス・デイヴィスへのエレジー」は
モダン・ジャズのテイスト満載の物悲しくも都会的でお洒落な秀作。

TROY1339 ¥1980
「ニュー・アメリカン・マスターズVol.4」
(1)ジョセフ・タリン(b.1947):ステートメンツ
(2)メリンダ・ワグナー(b.1957):親指の月
(3)ライアン・フランシス(1981):トリオ
(4)グィネス:ウォーカー(b.1947):フル・サークル
(5)スンビン・キム(b.1989):旋風
(6)マシュー・ハルパー(b.1966):トリオ
(7)アマンダ・ハーバーグ(b.1973):パリサデでバード・ウォッチング
パリサデ・ヴィルトゥオージ:
【マーガレット・スウィンコスキ(Fl)、ドナルド・モクリンスキ(Cl)、
ロン・レヴィ(Pf)】
(4)(7)マーニ・ニクソン(語り)
録音:2011年7月
パリサデ・ヴィルトゥオージは2003年に結成されたグループでニューヨーク、
ニュージャージーを中心に活動しており、多くの作曲家に作品を委嘱し初演し
ている。本CDは典型的な前衛書法によるものからコープランド風の抒情的な作
品、民族音楽をモティーフとしたものまで多様。

TROY1341 ¥1980
「コロンビア・セッション」
プーランク(1899-1963):
フルート・ソナタOp.164(クレヴィストン編サックス版)
デルヴァンクール(1888-1954):クロカンブッシュ
ヴィラ=ロボス(1887-1959):ファンタジアOp.630
ドロシー・チャン(b.1970):2つの前奏曲
ウィリアム・ボルコム(b.1938):演奏会用組曲
クリストファー・クレヴィストン(ソプラノSax,アルトSax)、
ハンナ・グルーバー(Pf)
録音:2011年6月
クリストファー・クレヴィストンはアンドレ・プレヴィン、ネーメ・ヤルヴィ
らと共演する一方、ジャズ・プレーヤーとしても確固とした地位を築いている。
20世紀前半のフランスのキッチュでお洒落な雰囲気が楽しいプーランクとデル
ヴァンクール、ラテンとモダンが程よく融合したヴィラ=ロボスが聞き物。

TROY1342 ¥1980
「スレッド」-モリー・モルコスキ、ピアノ・リサイタル
(1)ベートーヴェン:6つのバガテルOp.126
(2)ウォリネン:ブルー・バンブーラ
(3)ショパン:バラード ヘ短調Op.52
(4)ルイ・アンドリーセン:トッカータ「モローの印象」
(5)ジョン・アダムズ:チャイナ・ゲイツ
(6)プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第3番イ短調Op.28
モリー・モルコスキ(Pf)
録音:2007年5月マンハッタン
モリー・モルコスキはクラシックのレパートリーのみならず、現代の作曲家た
ちとも親しくコラボレーションし、これまでにジョン・アダムズ、ルイ・アン
ドリーセン、デル・トレディチ、スティーヴ・ライヒらの作品を数多く演奏し
ている。澄み切った音色と繊細なタッチはドビュッシーやラヴェル、現代音楽
に最適と思われるが、そんなタッチで弾かれるベートーヴェンは新鮮。

TROY1343 ¥1980
「キネシス」-フルートとハープを中心とした近現代音楽
(1)カタリスト(触媒)
(2)収束
(3)「月の入り」第1番
(4)黄金-朱色
(5)キネシス
(1)ニューヨーク・ニュー・ミュージック・アンサンブル
(2)シグナス(Fl,Vn,Vc,G)
(3)L.ラーソン(Sop)、R.マクダウエル(Cl)
(3)ダ・カーポ・チェンバー・プレーヤーズ
(4)O.フェイダー(Gtr)、モメンタ弦楽四重奏団
録音:2010年4月
グレイザーはニューヨーク出身の作曲家。典型的な東海岸のアカデミズムの流
れの中にあり、基本技法はセリエリズムであるが、限られた楽器のなかでの独
創的な音色の変化や思いがけない音響効果に新鮮な驚き。

TROY1345 ¥1980
「ブラック・スワンの歌」
-フルートとハープを中心とした近現代音楽
ガレス・ファー(b.1968):ターヘケ(2002)
シェーファー・マホニー(b.1968):輝く河(2007/08)
セザール・ヴィヴァンコ(b.1949):アンデス山脈の幻想曲
スーザン・マクドナルド(b.1935)&リンダ・ウッド・ロロ(b.1945):
「ハープのための俳句(1985)」より(6曲)
ケント・ケナン(1913-2003):夜の孤独(1936)
レイノルド・タープ(b.1973):茂み
ドビュッシー:フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ(1915)
ジョン・ケージ(1912-92):風景の中で-ハープのための(1948)
ヴィラ=ロボス(1887-1956):黒鳥の歌(1916)
ニールセン(1865-1931):霧が上る(1920)
アレセイア・デュオ:
【ジョナサン・キーブル(Fl)、アン・ユン(Hp)】
マスミ・ペーア・ロスタッド(Va/ドビュッシーのみ)
録音:2010年12月
ドビュッシーのフルート、ヴィオラとハープのためのソナタをプログラムの核
としてフルート、ハープを中心とした近現代作品を収録。これに武満のいくつ
かの作品を加えたら完璧なのだが、残念ながら未収録。アレセリア・デュオは
2002年に結成され、以後、ヨーロッパ、アジア、北アメリカで活動している。
ヴィヴァンコの「アンデス山脈の幻想曲」では有名なアンデス民謡「コンドル
は飛んでゆく」に基づく幻想曲で楽しめる。

TROY1346 ¥1980
アレン・ショーン/ピアノ作品集Vol.3
アレン・ショーン(b.1948):
(1)ピアノ・ソナタ第1番(1982)
(2)ピアノ・ソナタ第4番(2009)
(3)リコレクションズ(1998)
(4)Yための夜想曲(2001)
(1)(2)アレン・ショーン(Pf)、
(3)ダニエル・エプステイン(Pf)、
(4)佐藤よしこ(Pf)
録音:2010年
アレン・ショーンはハーバード大学で学んだ後、パリでナディア・ブーラン
ジェにも師事した。無調と種々の旋法を程よくミックスした独自の無調様式で
アメリカらしい明朗な抒情を表現している。

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12-05 No.21-1

2012年05月25日 14時03分37秒 | Weblog
<Signum Classics>
SIGCD 307 ¥2080
キングズ・シンガーズ - ロイヤル・ライムズ&ラウンズ
ヘンリー8世 -
ヘンリー8世:良き仲間との気晴らし
コーニッシュ:ああロビン, 優しいロビン、吹き鳴らせ, 角笛を
ヘンリー8世:私にとって大いなる喜び
作曲者不詳:ヘイ、トローリー・ローリー・ロー!
エリザベス1世 -
エリス・ギボンズ:美しいオリアーナよ、万歳
オーランド・ギボンズ:白銀の白鳥(輪唱)*、白銀の白鳥
ヒルトン:麗しきオリアーナ、美しき女王
マンディ:陽気な彼女
ダウランド:あふれよ、わが涙
ベネット:涙せよ、わがまなこ
ウィールクス:ヴェスタはラトモス山を駆けおりつつ
ヴィクトリア -
パラット:ビクトリアの勝利
パリー:フー・キャン・ドウェル・ウィズ・グレイトネス?
エルガー:不動の星の下に
エリザベス2世 - ブリテン:歌劇《グロリアーナ》より 合唱舞曲集
ドレイトン:王位継承のラフガイド*
キングズ・シンガーズ〔デイヴィッド・ハーリー(カウンターテナー)、
ティモシー・ウェイン=ライト(カウンターテナー)、
ポール・フェニックス(テノール)、
クリストファー・ブルーアートン(バリトン)*、
フィリップ・ローソン(バリトン)、クリストファー・ガビタス(バリトン)、
ジョナサン・ハワード(バス)〕
キングズ・シンガーズは、ヘンリー8世の「良き仲間との気晴らし」から、ブリ
テンの「合唱舞曲集」、「マスターピース」でファンにはお馴染みのポール・
ドレイトンの新作など、英国王室の500年間にまつわる合唱作品をセレクト。
ヘンリー8世、エリザベス1世、ビクトリア、そしてエリザベス2世の時代に作
曲、演奏されたイギリスの音楽を、イギリスが誇るア・カペラのキングのハー
モニーで ――。
録音:2011年7月4日-6日、セント・メアリーズ教会(ハーロウ/イギリス)




<Hyperion>
CDA 67885 ¥2080 ※5月28日までのご注文特価 ¥1750
シューマン:
ピアノ協奏曲イ短調Op.54/序奏とアレグロ・アパッショナート ト長調Op.92
序奏と協奏的アレグロ ニ短調Op.134
アンジェラ・ヒューイット(ピアノ/ファツィオーリ)、
ハンヌ・リントゥ(指揮)、ベルリン・ドイツ交響楽団
ハンヌ・リントゥとベルリン・ドイツ響との共演でヒューイットが弾くのは、
シューマン唯一のピアノ協奏曲である「イ短調Op.54」、妻であるクララ・シュ
ーマンのための作曲した「序奏とアレグロ・アパッショナートop.92」、「序
奏と協奏的アレグロOp.134」の3作品。
凛とした気品、明澄な音色、感情表現、優れたテクニカル・コントロール。
ここに響くシューマンの「ピアノ協奏曲」は、ヒューイットのドイツ・ロマン
派、シューマンの音楽への想いと情熱が込められた比類なき名演である。
録音:2011年8月15日-18日、イエス・キリスト教会(ベルリン)

CDA 67934 ¥2080
フランツ・リスト:歌曲全集Vol.2 ――
御身、天から来たりS.279(第1稿)/マルリングの鐘たちよS.328
唐桧の木が孤独に立つS.309(第1版、第1稿)
僕の歌には毒があるS.289(第3稿)/喜びにあふれS.280(第1版、第3稿)
3人のジプシーS.320(第1稿)/すべての山頂に安らぎがあるS.306
私は力と生気をなくしたS.327/火刑台上のジャンヌ・ダルクS.293(第3稿)
トゥーレの王S.278(第2稿)/5月の聖母の花束S.316/さあ、話せS.329
彼女の眼S.310(第2稿)/ライン河、その美しい流れのS.272(第2稿)
すばらしいことに違いないS.314/真珠S.326(第2稿)
御身、天から来たりS.279(第3稿)
アンゲリカ・キルヒシュラーガー(メゾ・ソプラノ)、
ジュリアス・ドレイク(ピアノ)
キルヒシュラーガーが歌うのは、ハイネやゲーテ、レーナウ、デュマなどの詩
を題材としたドイツ語、フランス語、イタリア語の歌詞を持つリストの歌曲。
キルヒシュラーガーのリスト・プログラムの最初と最後を飾るのは「御身、天
から来たりS.279」の"第1稿"と"第3稿"であり、リストの歌曲の"異稿"という
特徴に光をあてている。
録音:2011年10月11日-13日、ポットン・ホール(サフォーク)

CDA 67922 ¥2080
サン=サーンス:オルガン作品集Vol.3 ――
ブルターニュの古謡による3つの狂詩曲Op.7/怒りの日
おお救い主なるいけにえよ ニ長調/サラバンド/聖体奉挙Op.13
幻想曲 - エオリアン・オルガンのための(世界初録音)
アンドルー=ジョン・スミス(オルガン)
オックスフォード大学、スヴェーリンク音楽院を経て、オルガニスト、合唱団
コンソルティウムの指揮者として活躍するアンドルー=ジョン・スミス。
サン=サーンス自身もオルガン奏者を務めていたパリ、マドレーヌ寺院のアリ
スティド・カヴァイエ=コル製のオルガンによる作品集第3巻では、復元された
1906年の「幻想曲」が世界初録音となる。
録音:2009年5月&2011年6月、マドレーヌ寺院(パリ)




<Helios>
CDH 55389 ¥1280
ヴォルフ:ハイネとレーナウの詩による歌曲集 ――
歌曲集《歌の花束》/君は花のよう/君の瞳をのぞきこむと/赤い唇の乙女
暗闇に囲まれ/かつて老いた王がいた/黒い帆かけて/晩秋の霧
春はたけなわ/旅に疲れ果てたものがたどり着く/An***/悲しい道
夜ごとのさすらい/秋/問うなかれ/秋の決意/夕暮れの情景
シュテファン・ゲンツ(バリトン)、ロジャー・ヴィニョールズ(ピアノ)
期待の逸材からドイツ・リート界の名バリトンへと成長したシュテファン・
ゲンツが歌うフーゴ・ヴォルフ(1860-1903)。
1876年から1888年にかけて作曲されたハイネ、レーナウの詩を題材とする歌曲
集は、1999年のグラモフォン賞受賞盤であるベートーヴェンに並ぶゲンツの代
表作。
録音:2002年2月18日-22日、
トーンスタジオ・テイエ・ファン・ゲースト(ドイツ)
CDA 67343からの新装移行再発売

CDH 55364 ¥1280
マスターズ・オヴ・ザ・ロール - 14世紀イギリスの作曲家たちの音楽 ――
Ab ora summa nuncius/Inter usitata/Inter tot et tales
Vexilla regni prodeunt/Singularis laudis digna
Dulcia dona redemptoris/Summum regem honoremus
Omnis terra/Habenti dabitur/Copiose caritatis
Missus Gabriel de celis/他
ゴシック・ヴォイセズ、クリストファー・ペイジ(指揮)
1981年の結成以来、11-15世紀の音楽の伝承者として確固たる地位を築いてき
たイギリスの古楽系ヴォーカル・アンサンブル、ゴシック・ヴォイセズ。
14世紀イギリスに遺された作曲者不詳の古の音楽を、ゴシック・ヴォイセズが
驚異的な歌唱力でそのフォルムを鮮明にする。
録音:1999年1月13日-15日、
ボックスグローヴ・プライオリー(ウェスト・サセックス)
CDA 67098からの新装移行再発売




<FLORA>
FLORA 1409 ¥2080
ヴィオルを鳴らせ 17世紀イングランドのエアとディヴィジョン
ジョン・ジェンキンズ(1592-1678):
グラウンドに基づく2つのヴィオルのためのディヴィジョン
ファンシー/エア/クラント
マシュー・ロック(1621頃-1677):
2つのバス・ヴィオルのための二重奏曲集(1652)から
ファンタジー/ファンタジー/サラバンド
ジョン・コペラリオ(1570頃-1626):ファンタジー
ジョン・ジェンキンズ:2つのヴァイオルのための4つのレッスン
ウィリアム・ローズ(1602-1645):アルフォンソのパヴァン
マシュー・ロック:2つのバス・ヴィオルのための二重奏曲集(1652)から
ファンタジー/ファンタジー/クラント
不詳(エリザベス・ロジャーズのヴァージナル・ブック(1656)より):
バグパイプ(#)
ダニエル・ノーコム(1576-1626以前):トレジャンのグラウンド(*)
ジョン・ジェンキンズ:2つのバス・ヴィオルのための2部のファンタジア
クリストファー・シンプソン(1605頃-1699):
ヴィオルのディヴィジョン(1659)(+)
ジョン・ジェンキンズ:エア/クラント/サラバンド/エア
不詳:グッド・ナイト
フィリップ・ピエルロ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
使用楽器:1621年、トマス・オールレッド製
ライナー・ツィパーリング(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
使用楽器:1718年、バラク・ノーマン製(+以外)/フランソワ・ボダール製(+)
ジョヴァンナ・ペッシ(ハープ)
使用楽器:ライナー・トゥラウ製(ヴィースバーデン)、トリプル・ハープ
録音:2009年7月、バス=ボドゥー教会、ベルギー
ディヴジョンとはグラウンドと呼ばれる低音音型の繰り返しの上で旋律の一音
一音を分割した細かな変奏が展開される作曲様式のことで、バロック初期にイ
ングランドで隆盛しました。当レーベルの柱であるピエルロとツィパーリング
の親密なヴィオル・デュオにペッシのハープが寄り添い、愉悦のひとときを堪
能させてくれます。(*)はピエルロ、(+)はツィパーリング、(#)はペッシの独奏
です。ブックレット無しの仕様となっています。

FLORA 2611 ¥2080
レ・サックブーティエ創設35周年記念
フランス、ベルギー、オランダから名手たちが結集!
トゥーバ・ミルム サックバットのための音楽
ハインリヒ・シュッツ(1585-1672):
「シンフォニエ・サクレ」第1巻 から わが息子アブサロム BWV269(*)
ジョヴァンニ・ガブリエーリ(1554-1612):
「サクレ・シンフォニエ」から カンツォン・ピアン&フォルテ
アントニオ・デ・カベソン(1510-1566):ご婦人の望み
ハインリヒ・シュッツ:
「シンフォニエ・サクレ」第1巻 から 聞け、わが民よ SWV270(*)
ウィリアム・ホルボーン(1540-1602):湧き出よ、わが涙
ジョン・ダウランド(1563-1626):
「ラクリメ」から エセックス伯のガイヤルド
アントニー・ホルボーン(1545-1602):葬送
ジョン・ダウランド:「ラクリメ」から デンマーク王のガイヤルド
ウィリアム・ブレイド(1560-1630):
サティロス舞曲/スコットランド舞曲/巡礼舞曲/ロートシェンケン舞曲
フランシスコ・コレア・デ・アラウホ(1583-1654):この世の誰もが
ザヌエル・シャイト(1587-1654):「音がジュの戯れ」から
パヴァーヌ(第5曲)/ガイヤルド(第7曲)/クラント(第23曲)
/アルマンド(第16曲)
ジョヴァンニ・ガブリエーリ:「カンツォーナとソナタ集」から
カンツォン(第1曲)/カンツォン(第8曲)
ルノー・ドレイグ(バス)
レ・サックブーティエ
ミシェル・ベッケ、ダニエル・ラサール、ファブリス・ミリシェル、
ウィム・ベク、
イェルゲン・ファン・ライエン、ダヴィド・ロッケノー(サックバット)
ジャン=ピエール・カニャック、リュイス・コイ(コルネット[ツィンク])
ローラン・ル・シュナデック(ドゥルツィアン) 
マティアス・シュペーター(テオルボ)
ペドロ・エステバン(打楽器) ヤスコ・ウヤマ=ブヴァール(オルガン)
録音:2011年4月、ピアノ音楽ホール、リムー、オード県、フランス
1976年にコルネット(ツィンク)奏者ジャン=ピエール・カニャックが創設した
吹奏ピリオド楽器アンサンブル、レ・サックブーティエの35周年を記念して
制作されたアルバム。フランスの巨匠ミシェル・ベッケ、ロイヤル・コンセル
トヘボウ管弦楽団首席奏者イェルゲン・ファン・ライエンらトロンボーンの
名手たちが結集し、トロンボーンの前身楽器サックバットを合奏した注目盤
です。フランス語および英語表記の全52ページのブックレット付きです。





<ARS VIVENDI> 各1枚もの ¥1450 2枚組 ¥2080
AV 2100123
フランツ・コンヴィチュニー 最後の録音
ブラームス(1833-1897):交響曲第1番ハ短調
モーツァルト(1756-1791):アダージョとフーガ ハ短調
ベートーヴェン(1770-1827):大フーガ変ロ長調
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
フランツ・コンヴィチュニー(指揮)
録音:1962年6月19日
フランツ・コンヴィチュニー(1901年8月14日生まれ、1962年7月28日没)の最後
の録音として、またブラームスの交響曲第1番の名演としてファンから長らく
再発売が期待されていたCDです。

AV 2100103
美しい牧草地 ドイツ民謡集
Kein Feuer, keine Kohle / Wenn alle Brunnlein fliessen
Ein Jager aus Kurpfalz / An der Saale am hellem Strande
Bald gras' ich am Neckar / Ach, wie ist's moglich dann
Mit dem Pfeil, dem Bogen / Am Brunnen vor dem Tore
Mein Madel hat einen Rosenmund / Im Krug zum grunen Kranze
Im schonsten Wiesengrunde / In einem kuhlen Grunde
Annchen von Tharau / Kein schoner Land
Sah ein Knab ein Roslein stehn / Der Mond ist aufgegangen
Weisst du, wieviel Sternlein stehen / Guten Abend, gute Nacht
ペーター・シュライアー(テノール)
ライプツィヒ放送合唱団
ライプツィヒ聖トーマス教会合唱団員
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団員
ホルスト・ノイマン(指揮)

AV 2100107
モーツァルト(1756-1791):
交響曲第35番ニ長調「ハフナー」K.385
交響曲第36番ハ長調「リンツ」K.425
ドレスデン・シュターツカペレ
オトマール・スイトナー(指揮)

AV 2100108
モーツァルト(1756-1791):
交響曲第31番ニ長調「パリ」K.297
交響曲第38番ニ長調「プラハ」K.504
ドレスデン・シュターツカペレ
オトマール・スイトナー(指揮)

AV 2100109
シューベルト(1797-1828):
交響曲第8番ロ短調「未完成」D.759
交響曲第5番変ロ長調 D.485
ドレスデン・シュターツカペレ
ヘルベルト・ブロムシュテット(指揮)
録音:1989年

AV 2100113
シューベルト(1797-1828):交響曲第9番(第7番)ハ長調「ザ・グレート」D.944
ドレスデン・シュターツカペレ
ヘルベルト・ブロムシュテット(指揮)
録音:1981年

AV 2100115
ユビラーテ シュッツ、J・S・バッハ、マルタン、フランツ、
R・シュトラウス:歌曲集
ハインリヒ・シュッツ(1585-1672):
神に向かって歓びの声を上げよ、全地よ SWV262/私は伏して眠る SWV310
J・S・バッハ(1685-1750):
満足せよ、この世の賢者たちよ BWV443/あなたがそばにおられれば BWV508
私は忠実に沈黙を守る BWV466/一日が終わる BWV447
昼はその光で BWV448
フランク・マルタン(1890-1974):
ホフマンスタールの「イェーダーマン」からの6つのモノローグ
ローベルト・フランツ(1815-1892):
狩の歌 Op.1 No.9/嵐の夜 Op.8 No.6/海で Op.5 No.3
ばらは不平を訴えた Op.42 No.5/献身 Op.14 No.1
リヒャルト・シュトラウス(1864-1949):
密やかな誘い Op.27 No.3/ああ、悲しい、不幸な者よ Op.21 No.4
ダリア Op.10 No.4/万霊節 Op.10 No.8/私はあなたを愛する Op.37 No.2
テオ・アダム(バスバリトン)
ルドルフ・ドゥンケル(ピアノ)
録音:ライヴ、ゼンパーオーパー、ドレスデン、ドイツ

AV 2100116
ガブリエーリ、シュッツ、スカルラッティ、ハスラー:モテット集
ジョヴァンニ・ガブリエーリ(1554/1557-1613):Jubilate Deo omnis terra
ヨハン・ヴァルター(1496-1570):Nun bitten wir den Heiligen Geist
ジョヴァンニ・ガブリエーリ:Hodie completi sum
ザムエル・シャイト(1575-1654):Duo Seraphim clamabant
ヨハネス・エッカルト(1553-1611):Maria wallt zum Heiligtum
ハインリヒ・シュッツ(1585-1672):Ich bin ein rechter Weinstock SWV389
アンドレアス・ハマーシュミット(1611-1675):O Vater aller Frommen
アレッサンドロ・スカルラッティ(1660-1725):Exultate Deo
不詳:Alia trinita beata
ヨハネス・エッカルト:Zacharias war ganz verstummt
ハンス・レオ・ハスラー(1564-1612):O Mensch, bewein dein Sunde gross
ザムエル・シャイト:Wie lieblich sind auf den Bergen
ハインリヒ・シュッツ:Selig sind die Toten SWV391
ミコワイ・ジェレンスキ(1550-1615):Magnificat
ドレスデン聖十字架合唱団
ベルント・ハウボルト、フリードリヒ・ミラツ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ヘルムート・ブラニー(ヴィオローネ)
ウルリヒ・シーヒャ(オルガン)
マルティン・フレーミヒ(指揮)

AV 2100124
19&20世紀のオルガン作品集
シャルル=マリー・ヴィドール(1844-1937):
オルガン交響曲第5番ヘ短調 Op.42 から トッカータ ヘ長調(第5楽章)
レオン・ボエルマン(1862-1897):ゴシック組曲
ユリウス・ロイプケ(1834-1858):詩篇94(オルガン・ソナタ ハ短調)
ミヒャエル・ポール(オルガン)
録音:聖トーマス教会、ライプツィヒ・ドイツ 使用楽器:ザウアー製

AV 2100125
シューベルト(1797-1828):連作歌曲「冬の旅」Op.89 D.911
エバーハルト・ビュヒナー(テノール)
ノーマン・シェトラー(ピアノ)

AV 2100127
ドヴォルジャーク(1841-1904):
交響曲第8番ト長調 Op.88
序曲「わが故郷」Op.62/序曲「フス教徒」Op.67
ベルリン・シュターツカペレ
オトマール・スイトナー(指揮)

AV 2100128
ドヴォルジャーク(1841-1904):
交響曲第9番ホ短調「新世界より」Op.95
序曲「自然の中で」Op.91/序曲「謝肉祭」Op.92
ベルリン・シュターツカペレ
オトマール・スイトナー(指揮)

AV 2100129
グリーグ(1843-1907):
組曲「十字軍の兵士シグール」Op.56
抒情組曲 Op.54 から 夜想曲,小人の行進
ノルウェー舞曲集 Op.35
組曲「ホルベアの時代より」Op.40
ベルリン・シュターツカペレ
オトマール・スイトナー(指揮)

AV 2100130
メンデルスゾーン(1809-1847):
序曲「真夏の夜の夢」Op.21
劇付随音楽「真夏の夜の夢」Op.61 から
スケルツォ/メロドラマと妖精の行進/歌と合唱/間奏曲
夜想曲/結婚行進曲/道化役者たちの踊り/終曲
マグダレーナ・ファレヴィチ(ソプラノ)
インゲボルク・シュプリンガー(メゾソプラノ)
ベルリン国立オペラ女声合唱団
シュターツカペレ・ベルリン
ギュンター・ヘルビヒ(指揮)

AV 2100131
チャイコフスキー(1840-1893):ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.35
クリスティアン・フンケ(ヴァイオリン)
ドレスデン・シュターツカペレ
ハンス・フォンク(指揮)

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12-05 No.21-2

2012年05月25日 14時03分16秒 | Weblog
AV 2100132
シューベルト(1797-1828):
幻想曲ハ長調(「さすらい人」幻想曲)Op.15/即興曲 Op.90
ペーター・レーゼル(ピアノ)

AV 2100133
ブラームス(1833-1897):交響曲第1番ハ短調 Op.68
ベルリン・シュターツカペレ
オトマール・スイトナー(指揮)

AV 2100134
ブラームス(1833-1897):交響曲第2番ニ長調 Op.73
ベルリン・シュターツカペレ
オトマール・スイトナー(指揮)

AV 2100135
森の中で、野の上で ヨーロッパ民謡名曲集
ドイツ、フランス、イギリス、イタリアの民謡(全18曲)
テオ・アダム(バスバリトン)
インゲボルク・フリードリヒ(チェンバロ)
ルートヴィヒ・ギュトラー(トランペット)
ベルリン・ゾリステン
ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団
ヨハネス・ヴィンクラー(指揮)
I
AV 2100136
コミック・オペラ序曲集
フランソワ・オーベール(1782-1871):「フラ・ディアボロ」序曲
フリードリヒ・フォン・フロトウ(1812-1883):「マルタ」序曲
アルベルト・ロルツィング(1801-1851):「ロシア皇帝と船大工」序曲
オットー・ニコライ(1810-1849):「ウィンザーの陽気な女房たち」序曲
アドルフ・アダン(1803-1856):「私が王であったら」序曲
ペーター・コルネリウス(1824-1874):「バグダッドの理髪師」序曲
エミール・フォン・レズニチェク(1860-1945):「ドンナ・ディアナ」序曲
ドレスデン・シュターツカペレ
ハンス・フォンク(指揮)

AV 2100137
ホルンとピアノのための音楽
フランセ(1912-1997):ディヴェルティメント
サン=サーンス(1835-1921):ロマンス Op.67
アンリ・ビュセール(1872-1973):聖ユベールの狩
グノー(1818-1893):ピストン式ホルンのための6つのメロディ から Nos.5,3
ウジェーヌ・ボザ(1905-1991):頂上にて
デュカス(1865-1935):ヴィラネル
ジャン=ミシェル・ダマーズ(1928-):パヴァーヌ・ヴァリエ
サン=サーンス:ロマンス Op.36
マルセル・ポート(1901-1988):伝説
ロッシーニ(1792-1868):前奏曲、主題と変奏曲
ペーター・ダム(ホルン)
ペーター・レーゼル(ピアノ)

AV 2100138
ドビュッシー(1862-1918):
子供の領分
ベルガマスク組曲
版画
ペーター・レーゼル(ピアノ)

AV 2100139
ラヴェル(1875-1937):
ラ・ヴァルス/マ・メール・ロワ
亡き王女のためのパヴァーヌ/ボレロ
ベルリン放送交響楽団
ギュンター・ヘルビヒ(指揮)

AV 2100140
ウェーバー(1786-1826):序曲集
「オベロン」序曲/「ペーター・シュモル」序曲
「リューベツァール」序曲/「プレチオーザ」序曲
祝典序曲
ベルリン・シュターツカペレ
オトマール・スイトナー(指揮)

AV 2100142
ラヴェル(1875-1937):
夜のガスパール
水の戯れ

セシル・ウーセ(ピアノ)

AV 2100143
ムソルグスキー(1839-1881):
組曲「展覧会の絵」
5つのピアノ小品
ペーター・レーゼル(ピアノ)

AV 2100144
ワーグナー(1813-1883):オペラ・アリア集
「パルジファル」から Amfortas! Die Wund!(第2幕)
「ジークフリート」から Das der mein Vater nicht ist(第2幕)
「タンホイザー」から Hor an, Wolfram! Hor an! Inbrunst im Herzen(第3幕)
「トリスタンとイゾルデ」から Dunkt dich das? Ich weis es anders(第3幕)(*)
スパス・ヴェンコフ(テノール)
ロルフ・ハウンシュタイン(バリトン(*))
ベルリン・シュターツカペレ
ハインツ・フリッケ(指揮)

AV 2100145
プロイセン宮廷の音楽
C・P・E・バッハ(1714-1788):交響曲第3番ハ長調
プロイセン国王フリードリヒ2世(1712-1786):フルート協奏曲第4番(*)
エルンスト・アイヒナー(1740-1777):ハープ協奏曲ニ長調 Op.9(+)
リヒャルト・ヴァーゲ(フルート(*))
マリオン・ホフマン(ハープ(+))ベルリン放送交響楽団室内管弦楽団
ハンス=ペーター・フランク(指揮)

AV 2100146
マーラー(1860-1911):
さすらう若者の歌
亡き子をしのぶ歌
ジークフリート・ローレンツ(バリトン)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
クルト・マズア(指揮)

AV 2100147
ワーグナー(1813-1883):オペラ「ローエングリン」(抜粋)
ルドミラ・ドヴォジャーコヴァー、ハンネ=ローレ・クーゼ(ソプラノ)
マルティン・リッツマン(テノール)
カール=ハインツ・シュトリチェク(バスバリトン)
テオ・アダム(バス)
ベルリン国立オペラ合唱団&管弦楽団
オトマール・スイトナー(指揮)

AV 2100148
マーラー(1860-1911):交響曲第4番ト長調
チェレスティーナ・カーサピエトラ(ソプラノ)
ライプツィヒ放送交響楽団
ヘルベルト・ケーゲル(指揮)

AV 2100149
ラフマニノフ(1873-1943):
ピアノ協奏曲第1番嬰ヘ短調 Op.1
ピアノ協奏曲第2番ハ短調 Op.18
ペーター・レーゼル(ピアノ)
ベルリン交響楽団
クルト・ザンデルリング(指揮)

AV 2100150
J・S・バッハ(1685-1750):小前奏曲&フゲッタ集
12の小前奏曲 BWV924,939,999,925,926,940,941,927-930,942
6つの小前奏曲 BWV933-938/前奏曲とフゲッタ BWV899-900
前奏曲とフーガ BWV895/前奏曲 BWV902:1/前奏曲とフーガ BWV894
ウルリヒ・ウルバン(ピアノ)

AV 2100151
ベートーヴェン(1770-1827):
ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.61(*)
序曲「コリオラン」Op.62
カール・ズズケ(ヴァイオリン(*))
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
クルト・マズア(指揮)

AV 2100152
ビゼー(1838-1875):
劇付随音楽「アルルの女」から 組曲第1番
小組曲「子供の遊び」
オペラ「カルメン」から 前奏曲と3つの間奏曲
劇付随音楽「アルルの女」から 組曲第2番
ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団
ヘルベルト・ケーゲル(指揮)

AV 2100153
ブラームス(1833-1897):交響曲第3番ヘ長調 Op.90
ベルリン・シュターツカペレ
オトマール・スイトナー(指揮)

AV 2100154
モーツァルト(1756-1791):
ピアノ、オーボエ、クラリネット、ホルンとファゴットのための
五重奏曲変ホ長調 K.452(*)
ピアノ、クラリネットとヴィオラのための三重奏曲
(ケーゲルシュタット・トリオ)K.498(+)
シューベルト(1797-1828):
ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのためのアダージョと
協奏的ロンド D.487(#)
ベルント・カスパール(ピアノ(*/+))
ディーター・ヴァーグナー(オーボエ(*))
ジークフリート・シュラム(クラリネット(*/+))
ヴォルフガング・シュタール(ホルン(*))
ディーター・ヘーンヒェン(ファゴット(*))
マンフレート・シューマン(ヴィオラ(+))
ペーター・レーゼル(ピアノ(#))
カール・ズスケ(ヴァイオリン(#))
ディーター・ハルマン(ヴィオラ(#))
ユルンヤコプ・ティム(チェロ(#))

AV 2100156
カンタービレ ヴァイオリンとピアノのためのアンコール名曲集
ラフマニノフ(1873-1943):ロマンス Op.6 No.1
ブラームス(1833-1897)/クラスラー編曲:ハンガリー舞曲第17番
ショスタコーヴィチ(1906-1975):3つの幻想的舞曲 Op.5
マリア・テレージア・フォン・パラディス(1759-1824):シチリアーノ変ホ長調
ベートーヴェン(1770-1827):ロンド ト長調
パガニーニ(1782-1840):ポラッカと変奏曲/カンタービレ ニ長調 Op.17
モーリツ・モシュコフスキ(1854-1925):セレナード
パブロ・デ・サラサーテ(1844-1908):ハバネラ Op.21 No.2
ヘンリク・ヴィエニャフスキ(1835-1880):伝説 ト短調 Op.17
クライスラー(1678-1741):狩
ドビュッシー(1862-1918):月の光
シューベルト(1797-1828)/
アウグスト・ヴィルヘルミ(1845-1908)編曲:アヴェ・マリア
クリスティアン・フンケ(ヴァイオリン)
ヘルベルト・カリガ(ピアノ)

AV 2100157
ヴィヴァルディ、シュターミツ、モーツァルト:室内協奏作品集
ヴィヴァルディ(1678-1741):
弦楽と通奏低音のための協奏曲ト長調「アラ・ルスティカ」 RV151
カール・フィリップ・シュターミツ(1745-1801):協奏的四重奏曲ト長調
ヴィヴァルディ:
2つのヴァイオリン、弦楽と通奏低音のための協奏曲イ長調 Op.3 No.8 RV522
モーツァルト(1756-1791):
ヴェイオリン、ヴィオラ、チェロ、ファゴットと2つのホルンのための
ディヴェルティメント ニ長調 K.205(173a)
カメラータ・ムジカ
ツェリコ・シュトラカ(指揮)

AV 2100160
サン=サーンス(1835-1921):交響曲第3番ハ短調「オルガン付き」Op.78
プーランク(1899-1963):オルガン、弦楽とティンパニのための協奏曲ト短調
ヨアヒム・ダーリツ(オルガン)
ベルリン交響楽団
クラウス=ペーター・フロール(指揮)

AV 2100162
金管楽器のための音楽
ミヒャエル・プレトリウス(1571-1621):「テルプシコーレ」より 4つの舞曲
ハチャトゥリアン(1903-1978):バレエ「ガヤネ」より 剣の舞
ジョヴァンニ・ガブリエーリ(1554/1557-1613):12声のカンツォン
チャールズ・アイヴズ(1874-1954):4つの歌
ウェーバー(1786-1826):陽気な行進曲
ブルックナー(1824-1896):アヴェ・マリア
ロッシーニ(1792-1868):オペラ「フィガロの結婚」より 私は町の何でも屋
ジョヴァンニ・マルティーノ・チェーザレ(1590?-1667):ラ・バヴァラ
ハンリヒ・カスパール・シュミット(1874-1953):塔の音楽 Op.105b
ダニエル・シュペーア(1636-1707):4声のカンツォン
ラフマニノフ(1891-1953):オペラ「三つのオレンジへの恋」より 行進曲
ジャイルズ・ファーナビー(1563頃-1640): 空想、おもちゃと夢
ヒダシュ・フリジェシュ(1928-2007):
4つのトロンボーンのためのスケルツォとコラール
オルランドゥス・ラッスス(1532-1594):こだま
ジャン=ジョゼフ・ムーレ(1682-1738):行進曲
ペルト・ポウルハイム(1952-):
4つのトロンボーンとテューバのためのトルコ幻想曲
ポツダム・トゥルンブレーザー(金管合奏)
ベルリン金管五重奏団
ベルリン・トロンボーン五重奏団

AV 2100166
ラフマニノフ(1873-1943):
ピアノ協奏曲第3番ニ短調 Op.30
ピアノ協奏曲第4番ト短調 Op.40
ペーター・レーゼル(ピアノ)
ベルリン交響楽団
クルト・ザンデルリング(指揮)

AV 2100169
メンデルスゾーン(1809-1847):
弦楽八重奏曲変ホ長調 Op.20(*)
序曲「真夏の夜の夢」Op.21(+)
ベルリン弦楽四重奏団(*)
ゲヴァントハウス弦楽四重奏団(*)
ベルリン・シュターツカペレ(+)
ギュンター・ヘルビヒ(指揮(+))

AV 2100170
ブラームス(1833-1897):交響曲第4番ホ短調 Op.98
ベルリン・シュターツカペレ
オトマール・スイトナー(指揮)

AV 2100174
フーゴー・ディストラー(1908-1942):クリスマス物語
フォルカー・アルント(ボーイソプラノ)
レギナ・ヴェルナー(ソプラノ、ピアノ)
ハイディ・リース(アルト)
ヘルマン・クリスティアン・ポルスター、ゴートハルト・シュティアー(バス)
ライプツィヒ聖トーマス教会合唱団
ハンス=ヨアヒム・ロッチュ(テノール、指揮)

AV 2100178
ヒンデミット(1895-1963):
交響曲「世界の調和」(1951)
ピッツバーグ交響曲(1958)
ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団
ヘルベルト・ケーゲル(指揮)

AV 2100179
ヨハン・ルートヴィヒ・クレープス(1713-1780):
前奏曲とフーガ ヘ短調(LV A 4/I)/トリオ変ホ長調(LV 16/III)
幻想曲とフーガ ヘ長調(LV A 2/I)/前奏曲ヘ長調/前奏曲ヘ長調
前奏曲ハ長調/前奏曲ハ長調/
Freu dich sehr, o meine Seele(LV C 6:I)(コラール幻想曲)
Ach Gott, erhor mein Seufzen(LV C 1:I)
(コラール;二段鍵盤とペダルのための)
Herzlich lieb hab ich dich, o Herr(LV C 15:I)(コラール幻想曲)
Meinen Jesum las ich nicht(LV C 27/I)(コラール幻想曲)
B-A-C-Hによるフーガ(LV A 1/I)(コラール;アラ・ブレーヴェ)
フェリクス・フリードリヒ(オルガン)
録音:アルテンブルク城内教会、ドイツ 使用楽器:トロスト製

AV 2100183
モーツァルト(1756-1791):
ピアノ・ソナタ第12番ヘ長調 K.332
ピアノ・ソナタ第13番変ロ長調 K.333
フランスの歌「ああ、お母さん、聞いて」による変奏曲ハ長調
(「きらきら星」変奏曲)
セシル・ウーセ(ピアノ)

AV 2100186
レーガー(1873-1916):オルガン作品集 Vol.1
B-A-C-Hによる幻想曲とフーガ Op.46
序奏とパッサカリア ニ短調
ソナタ第2番ニ短調 Op.60
ハンネス・ケストナー(オルガン)
録音:聖トーマス教会、ライプツィヒ、ドイツ 使用楽器:ザウアー製

AV 2100187
レーガー(1873-1916):オルガン作品集 Vol.2
12のモノローグ Op.63 から 序奏ヘ短調/パッサカリア ヘ短調
12の小品 Op.59 から
トッカータ ニ短調/フーガ ニ長調/キリエ・エレイソン ホ短調
グローロア・イン・エクセルシス ニ長調/ベネディクトゥス変ニ長調
9つの小品 Op.129 から トッカータ ニ短調/フーガ ニ短調
ハンネス・ケストナー(オルガン)
録音:聖トーマス教会、ライプツィヒ、ドイツ 使用楽器:ザウアー製

AV 2100188
レーガー(1873-1916):オルガン作品集 Vol.3
われらの神は堅き砦(コラール幻想曲)Op.27
目覚めよ、とわれらをよぶ声あり(コラール幻想曲)Op.52 No.2
暁の星の何と美しいことか(コラール幻想曲)Op.40 No.1
ハンネス・ケストナー(オルガン)
録音:聖トーマス教会、ライプツィヒ、ドイツ 使用楽器:ザウアー製

AV 2100204
チャイコフスキー、ヴェルディ、R・シュトラウス:オペラ・アリア集
チャイコフスキー(1840-1893):「エフゲニー・オネーギン」から 手紙の場面
ヴェルディ(1813-1901):
「オテロ」から レチタティーヴォ、柳の歌とアヴェ・マリア
「運命の力」から 平和を与えたまえ、神よ
R・シュトラウス(1864-1949):
「ナクソス島のアリアドネ」から
すばらしかったことは/それはすべてのものが清らかな国
「アラベラ」から 私のエルマー!
アンナ・トモワ=シントウ(ソプラノ)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
クルト・マズア(指揮)

AV 2100249
ヴァイマールのリスト
リスト(1811-1886):
交響詩「前奏曲」/交響詩「マゼッパ」/交響詩「オルフェウス」
交響詩「タッソ」/メフィスト・ワルツ
ヴァイマール・シュターツカペレ
ゲオルク・アレクサンダー・アルブレヒト(指揮)

AV 2100252
バルト三国の音楽
ミカロユス・コンスタンティナス・チュルリョーニス(1875-1911)/
サウリュス・ソンデツキス(1928-)編曲:
5つの前奏曲(弦楽合奏のための)
リトアニア民謡による変奏曲(弦楽合奏のための)
ユオザス・ナウヤリス(1869-1934):トロイメライ(夢)
リムヴィダス・ラツェヴィシウス:Rautilio
ヴィタウタス・バルカウスタス(1931-):小協奏曲
フェリクサス・バヨラス(1934-):前奏曲とトッカータ
イェカブス・メディンス(1885-1971):伝説(弦楽合奏のための)
ヤン・ラーツ(1932-):弦楽合奏のための交響曲
アルヴォ・ペルト(1935-):BACHの主題によるコラージュ
リトアニア室内管弦楽団
サウリュス・ソンデツキス(指揮)

AV 2100254
ギュンター・ラミン 演奏家・即興演奏家・作曲家
J・S・バッハ(1685-1750):カンタータ第201番 BWV201 から 冒頭の合唱(**/++)
ギュンター・ラミン(1898-1956):永遠の朝の輝き(コラール基づく即興演奏)(*)
ヘンデル(1685-1759):チェンバロ組曲 HWV435 から シャコンヌ ト長調(+)
ギュンター・ラミン:
高き天から私は来る(クリスマスの歌による即興演奏)(*)
高き天から私は来る(与えられた主題による即興演奏)(*)
ヴァイオリン・ソナタハ長調 Op.1(1922)(#)
シオンから神の美しい光が放たれる(4声のモテット;1917)(**)
ギュンター・ラミン(オルガン(*)、チェンバロ(+)、指揮)
ルート・ヘルマン(ヴァイオリン(#))
シルヴィア・ヘーヴィヒ(ピアノ(#))
ライプツィヒ聖トーマス教会合唱団(**)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団(++)
ゲオルク・クリストフ・ビラー(指揮(**))

AV 2200176 2枚組
ヘンデル(1685-1759):オルガン協奏曲集
第1番ト短調 Op.4 No.1/第2番変ロ長調 Op.4 No.1/第3番ト短調 Op.4 No.3
第4番ヘ長調 Op.4 No.4/第5番ヘ長調 Op.4 No.5/第6番変ロ長調 Op.4 No.6
第13番ヘ長調/第16番ヘ長調
ヨハン=エルンスト・ケーラー(オルガン)
ヴァイマール・シュターツカペレ室内管弦楽団
ローター・ザイファルト(指揮)

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12-05 No.20-1

2012年05月25日 14時02分53秒 | Weblog
<DOREMI>
DHR 8014/6 3枚組 ¥6240
MONO
J.S.バッハ:
(1)無伴奏チェロ組曲第1番ト長調BWV1007
(2)同第2番ト長調BWV1007
(3)同第3番ニ短調BWV1008
(4)同第4番ハ長調BWV1009
(5)同第5番変ホ長調BWV1010
(6)同第6番ニ長調BWV1011
(7)チェロとチェンバロのためのソナタ第1番ト長調BWV1027
(8)同第2番ニ長調BWV1028
(9)同第3番ト短調BWV1029
(10)チェロ協奏曲ト長調BWV592(オルガン協奏曲をミルコ・ケレメン編曲)
(11)ボッケリーニ:チェロ協奏曲変ロ長調
アントニオ・ヤニグロ(Vc)、ロベール・ヴェイロン=ラクロワ(Cem)(7)-(9)、
イ・ソリスティ・ディ・ザグレブ(10)、
ミラン・ホルヴァート(指)プラハ交響楽団(11)
録音:1954年頃(1)-(9)、1960年(10)、1948年プラハの春音楽祭ライヴ(11)
イタリアが生んだチェロ奏者アントニオ・ヤニグロ(1918-1989)。名声の割に
今日入手できる録音が意外と少ないので、大歓迎のリリースと申せましょう。
ヴェイロン=ラクロワと共演したバッハのソナタはウェストミンスター原盤の
復刻がありますが、他は珍しいもの目白押し。バッハの無伴奏チェロ組曲は、
かつてCDも発売されていましたが、現在は廃盤で入手困難。知る人ぞ知る名盤
で、同曲のベストに挙げる向きも多い逸品。たしかに凄い名演。組曲第1番の
第1曲から身動きができなくなるほど引き込まれてしまいます。これがお買い
得価格で入手できるのは非常な幸福。さらに興味深いのが、大バッハのチェロ
協奏曲。もちろんオリジナルではなく、オルガン協奏曲BWV592を、ヤニグロの
親友でもあるクロアチアの超個性派作曲家ミルコ・ケレメンがチェロとオーケ
ストラ用に編曲したという注目品。ヤニグロが指揮者として育てたイ・ソリス
ティ・ディ・ザグレブとの共演なのも最強。バッハ・ファンなら聴いてみたく
なる宝です。また、1948年プラハの春音楽祭ライヴによるボッケリーニの協奏
曲も興味津々。ミラン・ホルヴァートが指揮を務めているのも豪華。




<EUROARTS>
20 59234(Blu-ray) ¥4250
字幕:羅英独仏(ミサ曲),
英独蘭(ドキュメンタリー)
バッハ:ミサ曲 ロ短調 BWV232
ルース・ジーザク(S) アンナ・ラーション(A) クリストフ・ゲンツ(T) 
ディートリヒ・ヘンシェル(Bs)
ヘルベルト・ブロムシュテット(指)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団,ゲヴァントハウス室内合唱団
収録:2005年5月8日,ライプツィヒ,聖トマス協会
+ボーナス ブロムシュテット、ミサ曲 ロ短調を語る
バッハ:
トッカータとフーガ ニ短調 BWV565
モテット「恐れるでない」 BWV228
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 ニ短調 BWV1004-シャコンヌ
ミサ曲 ロ短調 BWV232-私たちに平和を与えてください
メンデルスゾーン:
「エリヤ」-第21曲 ソプラノのアリア“聞け、イスラエルよ/恐れるでない”
ベートーヴェン:交響曲第5番 ハ短調 Op.67
ヘルベルト・ブロムシュテット(指)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団,
ゲヴァントハウス室内合唱団,ライプツィヒ聖トマス教会合唱団
ナンシー・アージェンタ(S) ヴィクトリア・ムローヴァ(Vn) 
ユルゲン・ヴォルフ(Org)
収録:1999年10月9日,ライプツィヒ,ニコライ教会
1998年から2005年までライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の楽長(カペ
ルマイスター)を務めたヘルベルト・ブロムシュテット(1927年生まれ)が、そ
の任期中にゲヴァントハウス管弦楽団を指揮した二回の演奏会を収録。
ミサ曲 ロ短調は、なんといってもバッハ縁の聖トマス教会での演奏というの
が趣があります。ブロムシュテットの真面目でひた向きな音楽作りが生きてい
ます。
1999年10月9日ニコライ教会での演奏会は、1989年10月9日という、ライプツィ
ヒのみならずドイツにとって重大な日の十周年を記念して行われた演奏会。そ
の日ライプツィヒのニコライ教会での祈りに端を発して、ライプツィヒ市民に
よる数万人規模の大行進が行われ、これが当時の東ドイツの国家評議会議長エ
ーリッヒ・ホーネッカーの失脚を引き起こし、さらにベルリンの壁崩壊に繋が
ったのでした。ベートーヴェンの第5交響曲や、バッハ、メンデルスゾーンの
宗教曲など、さまざまな曲が集められており、そのプログラミングと歴史を重
ねて意味を考えれば、感銘も倍増することでしょう。
どちらも従来DVDで発売されたことがある内容ですが、Blu-ray Discによって、
より鮮明に、そして1枚にコンパクトに収録されています。



<C major>
71 1004(Blu-ray) ¥4950
71 0908(DVD-Video) ¥3100
字幕:英独仏西韓中
「ザルツブルク音楽祭2011オープニング・コンサート」
・ベルク:「ルル」組曲 *
・ベルク:演奏会用アリア「ワイン」※
・マーラー:カンタータ「嘆きの歌」(1898/99改訂版) #
アンナ・プロハスカ(S)*
 ドロテア・レッシュマン(S)※#
 アンナ・ラーション(A)#
 ヨハン・ボータ(T)#
 ウィーン国立歌劇場合唱団 #
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 ピエール・ブーレーズ(指揮)
収録:2011年7月28日ザルツブルク祝祭大劇場(ライヴ)
映像監督:ミヒャエル・バイヤー
制作:ユニテル・クラシカ
ザルツブルク音楽祭2011のオープニング・コンサートの映像がC majorよりリ
リース。2008年以来3年ぶりに巨匠ブーレーズが指揮を務めた2日間(当収録は
初日7月28日)は、2011年がマーラー・アニヴァーサリーということで、カンタ
ータ「嘆きの歌」をメイン・プログラムに、やはりブーレーズが指揮活動の重
要な柱としてきたベルクの「ルル組曲」と「演奏会用アリア『ワイン』」とが
取り上げられました。




<ARTE VERUM>
ARV 200 2枚組(1枚価格) ¥2280
「a musical portrait」
[CD1]
・シューベルト:
アヴェ・マリア /『冬の旅』より「おやすみ」「道しるべ」
/『美しき水車小屋の娘』より「さすらい」「止まれ!」
〈ローランド・ペンティネン(ピアノ)〉
・シューマン:
献呈 op.25-1/くるみの木op.25-3〈ローランド・ペンティネン(P)〉
・プーランク:ある日ある夜/愛の小径〈ルーヴェ・デルヴィンイェル(P)〉
・グラナドス:
抜け目なき伊達男(マホ)/すてきなあなた〈ルーヴェ・デルヴィンイェル(P)〉
・黒人霊歌:アント・ザット・ア・ロッキン
・ビリー・ホリデイ:Don’t Explain
・ベートーヴェン:
「カールちゃん、安らかにお眠り」(スウェーデン)
('23の各国の歌'WoO.158より)〈デルヴィンイェル(P)〉
・レーガー:マリアの子守歌(ドロットニングホルム四重奏団)
・マーラー:
さすらう若人の歌より「恋人の婚礼のとき」
/スウェーデン室内アンサンブル、デルヴィンイェル(指揮)*
[2012年ARTE VERUM/初出]
・グリーグ:
『ペール・ギュント』よりソルヴェイグの歌
/サロネン指揮、オスロ・フィル(ソニー)[1989年CBSソニー]
・モーツァルト:
『ミサ曲 ハ長調 K427』より「クレド」
カラヤン指揮、ベルリン・フィル[1982DG]
[CD2]
・W.A.モーツァルト:
『魔笛』より「ああ、私にはわかる、消え失せてしまったことが」
/スコティッシュ室内管弦楽団、マッケラス指揮[1990年テラーク]
・『イドメネオ』より「たとえ父上をうしなっても」
/バイエルン放送響、サー・コリン・デイヴィス(指)[1991年Philips]
・プッチーニ:
『ラ・ボエーム』より「私の名はミミ」「さようなら」
/ジェームズ・コンロン指揮、フランス国立管、カレーラス(T)[1987年ERATO]
・プッチーニ:
『トゥーランドット』より「ご主人さま、お聞き下さい」
/カラヤン指揮ウィーン・フィル[1982年DG]
・ヴェルディ:
『ファルスタッフ』より「季節のそよ風にのって」
/ジュリーニ指揮、ロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団[1983年DG]
・ドニゼッティ:
『ドン・パスクワーレ』より「あの目に騎士は-騎士のあのまなざしを」/
 リヨン歌劇場管弦楽団、ガブリエーレ・フェッロ指揮[1990年ERATO]
・マスネ:
『マノン』より「私が女王様のように道を行けば」
「彼らの声が甘い恋に誘うとき」/
 ジェフリー・テイト指揮、
モンテ・カルロ・フィルハーモニー管弦楽団[1983年フィリップス]
・シャルパンティエ:
『ルイーズ』より「あの日から」
/ジェフリー・テイト指揮、
モンテ・カルロ・フィルハーモニー管弦楽団[1983年フィリップス]
・ヘンデル:
『ジューリオ・チェーザレ』より「嵐の海で難破した小舟は」
/ドロットニングホルム・バロックアンサンブル[2007年フィリップス]
・パーセル:
『ディドとエネアス』より「わたしが地中に横たえられたとき」
・ベートーヴェン:
交響曲第9番 ニ短調op.124より終楽章-
/ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)、
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、
 バーバラ・ヘンドリックス(ソプラノ) ヘルイェ・アルゲルヴォ(アルト) 
ヘルマン・ヴィンクラー(テノール) ハンス・ゾーティン(バス) 
 プロ合唱団連合、東京藝術大学合唱団[田中信昭(合唱総指揮)],
録音:1977年11月18日、東京 普門館、ライヴ録音[FM東京]
録音:1977-2010
[演奏者名の後に表記のないものはすべてARTE VERUM音源]
ソプラノの名花、バーバラ・ヘンドリックスの歌手活動約40周年(1974年デビュ
ー)を記念して、これまでに彼女が様々なレーベルで録音してきたアリアや歌曲
のハイライトをまとめた豪華2枚組ディスクの登場です。
ヘンドリックスは幼いころ、アメリカ南部での人種差別を目の当たりにし、ま
た自身も差別を受けて育ちました。大学入学を許された初めての黒人の一人で
した(彼女はまず数学の学位を収め、声楽を学んだのはその後でした)。1974年
にオペラとリサイタルの両方でデビューを飾り、その後の華々しい活躍は誰も
が知るところでしょう。歌手として活躍する一方、難民の支援活動にも力を注
いでおり、活動家としても様々な賞を受賞しているなど、彼女の存在はこの世
界にとって非常に大きなものとなっています。この「ミュージカル・ポートレ
イト」は、音楽を通して、この世界の中で人々の助けになりたいと願うヘンド
リックスの肖像画ともいえるコンピレーションとなっています。
――「私の初めての録音であるフィリップスでのフランス・オペラ・アリア集
から、私のレーベルArte Verumでの最新の録音、私の録音の歴史のすべてを網
羅するプログラムをと考え、このようなかたちに致しました。グラモフォン、
エラート、テラーク、ソニーでの録音音源も含めることができたことを嬉しく
思います。また、私がカラヤン先生と初めて共演した第九も、私にとってはと
りわけ思い入れのある録音です。(ヘンドリックスのコメント)」――




<ACCENT>
ACC 24237 ¥2300
ベートーヴェン:
(1)チェロ・ソナタ第1番 ヘ長調 op.5-1 
(2)チェロ・ソナタ第2番 ト短調 op.5-2 
(3)モーツァルトの「魔笛」の主題による7つの変奏曲 op.66 
(4)ヘンデルの「ユダ・マカベア」の「見よ勇者は帰る」の主題による
12の変奏曲
ライナー・ツィパーリング(Vc)、ボヤン・ヴォデニチャロフ(Fp)
録音:2011年
バロック・チェロおよびヴィオラ・ダ・ガンバの名手として活躍するライナー
・ツィパーリングによるベートーヴェン初期のチェロ作品集。いずれの作品も
1796年に作曲されたもので、2曲のチェロ・ソナタはベートーヴェン自身がプ
ロイセン国王の前で演奏を行ったという逸話付。明るく軽快な第1番と重厚で
感傷的な第2番、曲調は対照的ですが、いずれの作品もチェロの朗々としたソ
ロが美しい若きベートーヴェン渾身の名作です。また、本アルバムでは同年に
作曲された2つの変奏曲も収録。日本では授賞式のBGMとしてもお馴染みの「見
よ勇者は帰る」の変奏曲では、シンプルな序盤から壮大な終盤まで盛り上がり
に圧倒されます。
ライナー・ツィパーリングは名門ハーグ国立音楽院を卒業した後、ラ・プティ
ット・バンドやリチェルカーレ・コンソートといった著名な団体のメンバーと
して活躍した経験を持つチェロ奏者兼ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者。現在はF.ピ
エルロとF.フェルナンデスとアンサンブルを組み、ますます活躍の幅を広げて
います。フォルテピアノを演奏するヴォデニチャロフは、寺神戸亮とも多く共
演している名手。古典、バロック両者に通じる名手2人のアンサンブルに注目
です!

ACC 24258 ¥2300
クヴァンツ:フルート協奏曲集
(1)ト短調 QV 5:196 (2)ニ短調 QV 5:86 (3)イ短調 QV 5:236 
(4)ト長調 QV 5:173
フランク・トインス(フラウト・トラヴェルソ)、レ・ビュッファルダン
録音:2011年
バロック・フルートの名手フランク・トインス&レ・ビュッファルダンによる
クヴァンツのフルート協奏曲集。2012年に生誕300周年を迎えたフリードリヒ
2世のフルートの師であったことから、近年再注目の動きが熱いクヴァンツ。
彼の作品は随所に散りばめられたロココ調の典雅な装飾が美しく、技巧性に富
んだ旋律の数々には聴き応えがあります。本アルバムでは、比較的多く演奏さ
れる協奏曲ト長調(QV 5:174)ではなく、むしろト長調(QV 5:173)を収録してい
ることに注目。近年知名度が上がったとはいえ、クヴァンツの作品のみを収録
したアルバムはまだまだ少なく、希少な名盤といえましょう。
フランク・トインスはクイケンにバロック・フルートを学び、アニマ・エテル
ナ、ラ・プティット・バンドのメンバーとしても活躍する名手。レ・ビュッ
ファルダンは、トインスが創設したバロック・アンサンブル団体。ドイツのフ
ルート・ソナタ集(ACC 24194)に引き続き、今回もドイツ・バロックに焦点を
当てた新譜となります。

ACC 24268 2枚組 ¥2650
[CD1] 16世紀のカンツォーナ集
[CD2] デリツィエ・ナポリターネ-16世紀の古いナポリの愛の歌 全18曲
マリア・クリスティーナ・キール(S)、マルコ・ビアズレー(T)、
ジョゼフ・カブレ(Br)、
ロベルタ・フェスタ(指揮)、アンサンブル・ダエダルスほか
録音:1995年、2004年
これまで古楽の名盤を数多く再発売してきたACCENTレーベルがついにアンサン
ブル・ダエダルスの名盤を特別価格でリリースしました!16世紀イタリアの古
い歌曲を収録した2枚のCD(ACC 94107、ACC 23159)が、2枚組のアルバム1つに
まとめあげられています。収録曲はラッスス、フォンタナ、ヴィラールトなど、
まさにイタリア・ルネサンス尽くし!語りあり、愉快な歌あり、切ない恋の歌
あり…16世紀半ばの人々の豊かな感性に触れることができます。世界的名歌手
らの豪華共演にも注目です。来日経験もあるマリア・クリスティーナ・キール
のソプラノは包み込むような柔らかさが大きな魅力。イタリア・ルネサンス歌
曲ならではの心安らぐハーモニーをたっぷりと堪能できます!





<Coviello CLASSICS>
COV 51208 ¥2350
(1)アレッサンドロ・ロッラ:デュエット 
(2)ルトスワスキ:牧歌集(ヴァイオリンとヴィオラのための編曲版) 
(3)キルシュナー:ドライ・ミクロルディエン (4)ミローヌ:パルティータ 
(5)R.クラーク:2つの小品 
(6)ヒンデミット:ヴィオラとチェロの二重奏曲(スケルツォ) 
(7)ベートーヴェン:デュオ 変ホ長調(2つのオブリガート眼鏡つき)WoO 32
カトリン・メルヒャー(Va)、マーティン・オステルターグ(Vc)
録音:2010年
メルヒャー&オステルターグによるヴィオラとチェロのための二重奏曲集。ヴァ
イオリン&ヴィオラ、ヴァイオリン&チェロに比べると圧倒的に数の少ないヴィ
オラ&チェロのデュオのみを収録した注目の新譜です。本アルバムでは古典から
現代まで幅広い時代から選曲が行われており、多彩な曲調を堪能できます。
「眼鏡デュオ」の名で親しまれるベートーヴェンのデュオはチェロパートの難
易度が高い曲としても有名で、軽快かつ優雅な掛け合いが美しい作品。一方、
ヒンデミットのスケルツォやルトスワスキの牧歌集では、時に不協和音も交え
た技巧的な掛け合いを堪能できます。こうしたメジャータイトルの他、ロッラ、
キルシュナーなど録音される機会の少ない作品も多く収録。ヴィオラとチェロ
が織りなす艶やかな深いハーモニー尽くしの希少なアルバムに仕上がっていま
す!カトリン・メルヒャーはバーデン=バーデン&フライブルクSWR放送交響楽
団のメンバーとして活躍するヴィオラ奏者。チェロを担当するのは無伴奏チェ
ロ組曲(COV 20708)でも高い評価を受けたマーティン・オステルターグ。イラク
国立交響楽団、デュッセルドルフ・シンフォニカなどでソロ奏者を経験してき
た名手です。




<MELBA>
MR 301137 ¥2180
CD Redbook
ジョージ・フレデリック・ボイル(1886-1948)
(1)バラード(1921) (2)ピアノソナタ(1925) (3)夏(1921) 
(4)ヴァルセット(1921)(5)即興曲(1921) (6)ミヌエット(1921) 
(7)滝の歌(1921)
ティモシー・ヤング(Pf)
ジョージ・フレデリック・ボイル(1886-1948)は、フルトヴェングラーと同年
に生まれたオーストラリアのヴィルトゥオーゾ・ピアニスト。ブゾーニに師事
し、1910年にはアメリカに移り演奏活動、教育活動を行いました。彼は録音を
ほとんど残さなかったため、同時代のピアニスト・コンポザーの中では今日忘
却の彼方へ追いやられていますが、魅力的なピアノ曲を残しています。非常に
ピアニスティックな技法を駆使した難曲揃いで、大作「バラード」はゴドフス
キに、「ピアノソナタ」はアーネスト・ハッチソンに捧げられているのも興味
津々で、ゴドフスキやアルカン、ソラブジらの超難曲に興味のある向きを興奮
させる内容となっています。さらにボイルは美しいメロディを紡ぐ才にも恵ま
れていて、ここに収められた小品に惜しげもなく盛り込まれています。演奏は
オーストラリアの若きヴィルトゥオーゾ、ティモシー・ヤング。これまでレイ
・チェンやロジャー・ベネディクトの伴奏はありましたが、ソロとしては初CD。
強靭で正確な指まわりと明るい音色が魅力で、初めて聴くボイル作品の印象を、
さらに良くしてくれます。すべて世界初録音、ピアノマニアでも名前しか聞い
たことがなかったボイルの作品、ついに味わえる日が来ました。
★CDレッドブック仕様。興味深い画像が数多く収録されています。




<Alba>
NCD 45 ¥1980
新しい歌を歌え
(1)マデトヤ:
主は羊飼い、わたしには何も欠けることがないOp.30bの2
/子羊の旗Op.73(1934)
(2)アンナ・コソラ:日曜日の賛美歌を聴き(2005)
(3)トゥルペラ:主よ、我らを救いたまえ(2000)
(4)ヨルマ・ハンニカイネン:人はみな草のごとく(2000)
(5)ニューステット:ミサ・ブレヴィスOp.102
(6)リーモラ:聖霊降臨祭の後の第13日曜日(2004)
(7)ディストラー:新しい歌を主に向かって歌えOp.12の1(1934)
(8)モノネン:いかに幸いなことか/主よ、あなたの慈しみが(1974)
(9)トゥップライネン:命のパン(2003)
(10)ラウタヴァーラ:聖餐式Op.22(1963)
(11)ヴァータイネン:聖金曜日(1986)
(12)ヨーナ・サラステ:祈り(2002)
(13)ピエタリ・コルホネン:新しい歌を主に向かって歌え(1997)
ヘイッキ・リーモラ(指)クオピオ・アカデミー室内合唱団
クオピオ・アカデミー室内合唱団は、フィンランド中部、北サヴォニアのクオ
ピオ市にあるシベリウス・アカデミーのクオピオ校の合唱団です。『旧約聖書』
の「詩編96番」にタイトルをとったアルバム『新しい歌を歌え』では、フィン
ランドの今の作曲家とノルウェーのニューステットによる宗教曲と、クオピオ
の合唱団が100年に渡って歌いつづけてきた伝統の曲が歌われています。指揮
者のヘイッキ・リーモラ(1958-)は、ヘルシンキのシベリウス・アカデミーで
合唱指揮とトランペットを学んだ後、ヨルマ・パヌラに管弦楽、スウェーデン
のエーリク・エーリクソンに合唱指揮を師事。1987年からクオピオ校で合唱指
揮のクラスを担当し、1995年に専任講師に就任しています。

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12-05 No.20-2

2012年05月25日 14時02分22秒 | Weblog
<naive>
V 5304 ¥2280
ラヴェル:
(1)博物誌 (2)マダガスカル先住民の歌 (3)花のマント 
(4)おもちゃのクリスマス (5)5つのギリシア民謡 (6)トリパトス 
(7)大風は海から (8)草の上 (9)ロンサールここに眠る (10)夢 
(11)2つのヘブライの歌
ノラ・グビッシュ(Ms)、アラン・アルティノグル(ピアノ)、
(2)マガリ・モスニエ(Fl)、ジェローム・ペルノー(Vc)
録音:2011年6月、サル・コロンヌ(パリ)
フランスが誇るメッゾ、ノラ・グビッシュによるラヴェルの歌曲集。「マダガ
スカル先住民の歌」「5つのギリシア民謡」といった異国趣味あふれる作品か
ら、「大風は海から」や「草の上」といったフランス詩的な響きが美しい作品
まで、様々な曲調の作品を収録しています。ビゼーの『カルメン』のカルメン
役を得意とするグビッシュの力強くも艶やかな歌声は異国情緒あふれる歌曲に
ぴったり。一方、印象派詩を思わせる抒情的な歌曲では、透明感あふれる繊細
な歌声を聴かせてくれます。ラヴェルの多彩な作風を見事表現し分けるグビッ
シュの名演に聴き入る名盤です。
豪華伴奏陣にも注目。近年指揮者としても活躍しているアラン・アルティノグ
ルは、音楽院時代から彼女の伴奏を務めるピアニスト。デュパルクの歌曲集に
引き続き(VEL 3150)、20年越しの息の合ったアンサンブルを魅せてくれます。
「マダガスカル先住民の歌」では、2004年ミュンヘン国際音楽コンクールに
優勝して以来ますます注目を集める若手マガリ・モスニエと、バロック・チェ
ロの名手としても知られるジェローム・ペルノーが共演。時に柔らかく、妖し
く、グビッシュの歌を盛り上げています。

V 5303 6枚組 ¥4450
[CD1]
「バルダッサール・カスティリョーネ著『宮廷人の書(1528/ヴェネツィア)』
に関する音楽」
イザーク:バス・ダンス「スパーニャ」、
ヨハネス・マルティーニ:「私は恋にねらいを定めた」、
ジャン・ジャパール:「私は恋にねらいを定めた」、
ジャコモ・フォリャーノ:「愛しい人、君に捧げる愛は」ほか全28曲
[CD2]
「ロレンツォ・イル・マニーフィコ(ロレンツォ・メディチ)」
-謝肉祭の歌曲集
イザーク、ジョスカン・デ・プレほか、全21曲
[CD3]
モラーレス:「テネブレ(暗闇の朝課)」
聖木曜日のための哀歌、讃課(1564)全13曲
[CD4]
「ティツィアーノの世紀」-ヴェネツィアの音楽(1490-1576)
マルケット・カーラ、トロンボンチーノ、ヴェルドロ、アルカデルト、
ヴィラールト、ヴィツェンティーノ、フェラボスコ、アバンダンテ、
ガストルディほか、全22曲
[CD5]
「ヴィヴァ・ナポリ」
ベンドゥージ、カローゾ、ダ・ノーラ、フェスタ、
ヴァレンテ、ヴィラールト、ラッスス、ザネッティ、
ネグリ、ナスコほか、全21曲
[CD6]
「レオナルド・ダ・ヴィンチ」-宇宙の音楽
トロンボンチーノ、アテニャン、ダルツァ、ファレーズ、カーラ、
リシャフォール、ダーナ、フォーグ、アンサヌス・S(セネセ?)、
ロラン・ド・ヴォほか、全21曲
ドニ・レザン=ダドル(指揮)、ドゥルス・メモワール
録音:[CD1]1996年9月29日-10月2日、セリニ(フランス)、
[CD2]サン=レミ教会(セリニ、フランス)、
[CD3]2002年8月、フロヴィル小修道院(フランス)、
[CD4]2001年5月、領事館ホール(ナルボンヌ、フランス)、
[CD5]1998年9月、マゲローネ司教座大聖堂(フランス)、
[CD6] 2003年1月、シャンボール城(フランス)
ルネサンス音楽ファンの方に朗報です!ドニ・レザン=ダドル率いる名門ドゥ
ルス・メモワールの名盤をまとめた豪華6枚組BOXが特別価格でリリースされま
した![CD6]の「レオナルド・ダ・ヴィンチ-宇宙の音楽」を除く5枚のCDは
すでに廃盤になっており、現在では入手困難状態になってしまっていたもの。
収録されているのは世俗音楽から宗教音楽、声楽作品から器楽作品まで様々。
謝肉祭の愉快な響き、修道院に響く瞑想の響き、宮廷音楽の典雅な響き…現代
の我々には神秘的で、それでいてどこか懐かしいルネサンスならではの多彩な
魅力を堪能できます。16世紀ルネサンスの情景を鮮やかに描くドゥルス・メモ
ワールの名演の数々がたっぷり詰まった、まさにファン必携のBOXといえましょ
う!ドゥルス・メモワールは1990年にパリで結成されたアンサンブル団体。ル
ネサンス時代の世俗・宗教音楽を再検討し、新たな再現演奏を試みることを目
的として結成されました。これまでアンブロネー、バース、ボストンといった
数々の著名な音楽祭に出演し、再現演奏という話題性だけでなく、完成度の高
い演奏で世界中のルネサンス・ファンを釘付けにしてきたドゥルス・メモワー
ル。1999年には第5回北とぴあ国際音楽祭で初来日も果たしており、今後の再
来日にも期待必至の古楽団体です!




<id aleaudience>
30 79858(DVD-Video) ¥2180
字幕:英仏独
(1)チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調Op.23
(2)プロコフィエフ:同第3番ハ長調Op.26
マルタ・アルゲリッチ(Pf)
サー・チャールズ・グローヴス(指)
ロイヤル・リヴェプール・フィル[1977年2月6日/ギルド・ホール(ライヴ)](1)
アンドレ・プレヴィン(指)
ロンドン交響楽団[1977年5月3日/フェアフィールド・ホール(ライヴ)](2)
英国BBC放送が1977年に制作しながら、これまで商品化されることのなかった
アルゲリッチ超弩級の音源が日の目を見ました。当時36歳のアルゲリッチが
十八番のチャイコフスキーとプロコフィエフの協奏曲を弾くという、信じ難い
ほど魅力的な内容の初出音源。先日NHK-BSでも放送され話題となりましたが、
正式DVD発売となります。
何より若いアルゲリッチの輝くような存在感に目を奪われます。唖然とする指
回りと速いテンポ、強靭なのに全く叩いていない打鍵の美しさ、とてつもない
エネルギーとオーラの発散に息もつけぬ1時間を満喫できます。
チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番はサー・チャールズ・グローヴス指揮
ロイヤル・リヴェプール・フィルとの共演。グローヴスの指揮姿も貴重です。
イギリスの老紳士然としたグローヴスと、たぎる血気を押さえられないラテン
娘アルゲリッチのぶつかりあいがオーケストラを煽り、雄大な迫力を生み出し
ています。
圧巻はプレヴィンと共演したプロコフィエフのピアノ協奏曲第3番。アルゲリッ
チのみならず、青年のように若々しいプレヴィンに驚かされます。演奏はさす
が得意曲、文句のつけようのない巧さです。プロコフィエフならではのスピー
ド感とエネルギー、力強さで同曲トップのレベル、痺れまくる快演です。プレ
ヴィンの伴奏がこれまた絶妙。アルゲリッチにぴったり付けているのはもとよ
り、プロコフィエフ独特の陽性で華麗なオーケストレーションを絢爛と鳴らし
ます。
アルゲリッチの聖母のような美貌も存分に堪能できます。アルゲリッチ・ファ
ンならば必ず持っていなければならない宝物的映像と申せましょう。絶対的オ
ススメ。




<harmonia mundi>
HMG 508388 2枚組 ¥2080
W.A.モーツァルト:ピアノ作品集
[CD1] (旧品番:HMC 901815)
組曲ハ長調K.399(385i),ジーグ(小さなジーグ)ト長調K.574,
ソナタ第4番変ホ長調K.282,
グルックの歌劇『メッカの巡礼』の「われら愚かな民の思うは」による10の
変奏曲ト長調K.455,幻想曲ハ短調K.475,ソナタ第14番ハ短調K.457
録音:2003年3月/ケルン
使用楽器:1785年製ヴァルターモデル;1986年モニカ・メイ製作によるコピー
[CD2](旧品番:HMC 901856)
ピアノ・ソナタ第10番 ハ長調 K.330,
ピアノ・ソナタ第11番 イ長調 K.331「トルコ行進曲付き」,
ピアノ・ソナタ第12番 ヘ長調 K.332
録音:2004年3月
使用楽器:1785年頃のウィーン、アントン・ワルター製フォルテピアノのコピー
 1986年、マルブルク、モニカ・メイ作製
アンドレアス・シュタイアー(フォルテピアノ)
ソロに協奏曲に室内楽に、その芸と才気にますます磨きがかかっているシュタ
イアー。ハルモニアムンディからリリースした、伝説の「トルコ行進曲」を含
むモーツァルト作品集がお買得2枚組になって再登場です!打楽器の効果を生
むペダルはついてない楽器なのに、そのショッキングな演奏と音色、即興性に
誰もがびっくりした名盤です。シュタイアー伝説の始まりともいえるトルコ行
進曲を始め、シュタイアーの鬼才ぶりが遺憾なく発揮されている魅惑のモー
ツァルトの世界が繰り広げられています!

HMG 501502 ¥1700
メンデルスゾーン:真夏の夜の夢
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指)
シャペル・ロワイヤル、コレギウム・ヴォカーレ、
シャンゼリゼ管弦楽団
サンドリーヌ・ピオー、デルフィーネ・コロー(S)
録音:1994年2月
約20年まえの録音。「ピリオドオーケストラ」の風雲児的存在であったヘレ
ヴェッヘとシャンゼリゼ管の意気軒昂ぶり、意気揚々とした管楽器の音色はか
くも美しく衝撃的なものであったかと驚かされます。再感動ものであります。
2012年9月に来日予定のピオーの若き歌声にも興味津々です。

HMG 501674 ¥1700
(旧品番:HMN 911674)
ピアソラ:「タンゴの歴史」(Fl,G)、6つのタンゴ練習曲(Fl)、
タンゴ組曲第3番(Fl,2G)、5つの小品(G)、
「忘却」(A-Fl,バンドネオン,G,Cb)
セシル・ダルー(Fl) パブロ・マルケス(G) マウリシオ・アンガリータ(Cb)
 レオナルド・サンチェス(G) フアン・ホセ・モサリーニ(バンドネオン)
録音:1998年12月ラジオ・フランス・スタジオ103
人気が高かったにも関わらず長らく入手できなかった「タンゴの歴史」が復活。
ブーレーズも絶賛した女性フルート奏者、セシル・ダルーのデビュー盤。ダル
ーは1969年に生まれ、パリ国立高等音楽院で学び最優秀のアルトー賞を受賞し
て卒業、ランパル、ニコレらに師事し、ダルムシュタットでの国際コンクール
で優勝。1997年から2000年まで、ルーアン歌劇場でソロ・フルート奏者を務め
ました。2000年、ニューヨークのヤング・コンサート・アーティスト受賞者と
なり、2001年にはブーレーズとリンカーンセンターで共演。古典のものから現
代もの、さらに即興演奏、ジャズ、クロスオーヴァーなどで才覚を発揮しまし
たが、2011年、病のため惜しまれながら若くして亡くなりました。ブーレーズ
からも「セシル・ダルーはヴィルトゥオーゾ・フルート奏者であるとともに、
完璧で洗練された音楽家である。繊細でよく練られたやり方で、彼女は自分の
表現の幅を自在に操っている。」と絶賛されたダルーの魅惑の演奏をご堪能下
さい。

HMG 501840 2枚組 ¥2080
(旧品番:HMC 901840)
バーンスタイン:ミサ
ジェリー・ハドリー(T) ユリアン・フリシュリング(S)、
ベルリン放送合唱団
パシフィック・モーツァルト・アンサンブル、
ジグールト・ブラウンス(Org)他
ケント・ナガノ(指)ベルリン・ドイツ交響楽団
録音:2003年11月18-22日ベルリン・フィルハーモニー
作曲家としてのレナード・バーンスタインは、「ウェスト・サイド・ストーリ
ー」をはじめとして傑作を多数残しています。その中でも最も野心的な作品と
して挙げられるのが、このミサ。ベトナム戦争真只中の混迷極める時代、ジャ
クリーン・ケネディからワシントンDCのケネディ・センターの柿落としのため
にケネディ追悼の作品を依頼されて作曲されたもの。1971年の初演当事は賛否
に割れたこの作品も、30年を経た今では、バースタインのユニークな才能が最
も複雑に高度に結晶した傑作として、アメリカはもちろん、ヨーロッパでもし
ばしば取り上げられる人気作となっています。通常の管弦楽、合唱に加え、
ロックやブルース、ゴスペル調の合唱、ブラスバンド、さらにダンサーなど
などの様々な要素が多様に入り組んだ巨大で複雑な音楽は、並の指揮者ではと
ても太刀打ちできない代物。今日、このミサを指揮するに、ケント・ナガノ
以上にうってつけの人はいません!この愛弟子は、バーンスタインの熱いス
ピリットはそのままに、完璧な統率力で巨大な編成を見事にさばき、1970年
代の混沌とした時代の叫びと平和への祈りを21 世紀の今に伝えています。こ
れはナガノとしても快心の傑作でしょう!

HMG 501887 2枚組 ¥2080
シャルパンティエの喜劇「病は気から」(完全版)
モニク・ザネッティ(S) ドミニク・ヴィス(CT) ハワード・クルーク(T)他
ウィリアム・クリスティ(指)レザール・フロリサン
録音:1990年4月
クリスティの名盤の一つ。対話部分も収録された完全版です。いつ聴いても、
クリスティの機知ときびきびとした指揮ぶりに感嘆です。

HMG 501652 2枚組 ¥2080
シュッツ:『ダヴィデの詩篇歌集』SWV 22-47
コンラート・ユングヘーネル(指)
カントゥス・ケルン、コンチェルト・パラティーノ
ユングヘーネルによるシュッツの名作が久々の復活登場となりました。緻密な
書法とそれを実現化する声楽アンサンブルの確かな技量にはただただ圧倒され
てしまいます。

HMG 501759 ¥1700
(旧品番:HMC 901759)
プーランク:「人の声」、「モンテカルロの女」
フェリシティ・ロット(S)
アルミン・ジョルダン(指)スイス・ロマンド管弦楽団
ソプラノの大御所、フェリシティ・ロットによる、プーランク2作品が収録さ
れた貴重な盤が復活。「人の声」の登場人物は、電話に向かって話している女
性一人。電話の相手は、明日、他の女性と結婚する男性。電話での対話という
一件普通の光景の中、主人公の男性に対する思いのあきらめや、どん底の絶望
といったものが、要所要所での中断などの劇的効果なども巧みに用い、表現さ
れています。地中海に身投げしようとしている年老いた女性のモノローグの
「モンテカルロの女」でも、ロットの表現力に感嘆するほかありません。言語
も非常に美しく、また、アルミン・ジョルダン率いるスイス・ロマンド管が
プーランクのハーモニーを美しくクリアに響かせつつロットと見事なアンサン
ブルを展開しています。

HMG 50244 2枚組 ¥2080
ダウランド:リュート歌曲集
アルフレート・デラー(C-T) ロベルト・スペンサー(Lute)
伝説のカウンターテナー、アルフレート・デラー。彼の声を思う存分堪能でき
る名盤の貴重な復刻。ダウランドの名曲を世に広めたという意味でも価値ある
CD。

HMG 502131 ¥1700
(旧品番:LDC 2781142)
ベートーヴェン:三重協奏曲、「エグモント」のための音楽
トリオ・ヴァンダラー〔ヴァンサン・コック(P)
 ジャン=マルク・フィリップ=ヴァルジャベディアン(Vn) 
ラファエル・ピドゥ(Vc)〕
 ジェイムズ・コンロン(指)
ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団、
アーニャ・アルテロス(S) コンラート・バイクリッヒャー(語り)
LDC 2781142の復活盤。三重協奏曲で魅せるトリオ・ヴァンダラーの極上の対話
に注目したい名盤です。さらにオーケストラは名門ケルン・ギュルツェニヒ管。
コンロンの指揮のもと、かっちりとしたアンサンブルを展開しています。

HMG 501647 ¥1700
(旧品番:HMC 901647)
ドビュッシー:フルートを伴う室内楽曲集
(1)フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ (2)シランクス 
(3)牧神の午後への前奏曲(サマズイユ編曲によるフルート&ピアノ版) 
(4)ビリティスの歌(ピエール・ブーレーズの補筆完成版) 
(5)シランクス(フルート&朗読オリジナル版)
フィリップ・ベルノール(Fl) ジェラール・コセ(Va)
イザベラ・モレッティ(Hrp) アリアーヌ・ジャコブ(Pf) 
イレーヌ・ジャコブ(朗読(4))
フィリップ・ベルノールほか、豪華顔ぶれによるドビュッシーの室内楽曲集。
ベルノールは、リヨン国立歌劇場の第一フルート奏者を務め、1987年にはピエ
ール・ランパルコンクールで優勝しています。しばしば来日もしており、人気
フルート奏者の一人といえるでしょう。シャルル・ミュンシュの孫弟子にあた
り、指揮者としても活躍しています。

HMG 507070 ¥1700
モンポウ:ひそやかな音楽(全28曲),3つの変奏曲
ハヴィエル・ペリアネス(ピアノ)
録音:2006年6,7月
スペインの国宝的作曲家、モンポウのピアノ作品を、スペインの急上昇株ペリ
アネスの演奏で。「ひそやかな音楽」は全28曲からなる曲集。母方の家系が
代々鐘をつくる職人であったモンポウならではの硬質でクリアーな音色、ふっ
と薫るニュアンスがゆったりとした曲調で心地よい音楽。「ひそやかな音楽」
の題名はルネサンス時代の詩人クルスの詩からとられたものです。

HMG 508390 2枚組 ¥2080
20世紀の弦楽四重奏作品集
[CD1]
ドビュッシー:弦楽四重奏曲 ト短調 Op.10,
ツェムリンスキー:弦楽四重奏曲第2番 Op.15 (旧品番:HMI 987057)
[CD2]
(1)ラヴェル:弦楽四重奏曲 (2)トルドラ:海へのまなざし 
(3)トゥリーナ:闘牛士の祈り (旧品番:HMI 987072)
カザルス弦楽四重奏団
ドビュッシーの大傑作と、ツェムリンスキーの末期ロマン主義の薫り高い第2
番の四重奏曲を組合せるという意欲的な[CD1]。優雅でメロディアスなラヴェ
ル、上品で繊細なトルドラ、情熱的なトゥリーナと、作品の性格分けも心憎い
までの巧さの[CD2]。カザルスげ弦楽四重奏団の腕のたしかさに思わず舌を巻
いてしまう名演が展開されています。



<MUSART>
MUS 002 ¥2180
バダジェフスカ:忘れられた音
(1)乙女の祈り (2)ワルツ (3)黄金のエルサレム (4)ナイチンゲールの歌 
(5)ワルツ「接吻」 (6)マズルカ「甘き夢」 (7)マグダレーナ (8)幻影 
(9)エオリアン・ハープ (10)アレクサンドラ (11)乙女の恥じらい 
(12)田舎小屋の思い出 (13)乙女の誓い (14)マズルカ (15)アグネス 
(16)これら美しき鐘 (17)信仰 (18)希望 (19)愛
ゼスポール・ポルスキ(マリア・ポミャノフスカと仲間たち)
【マリア・ポミャノフスカ(弦)、パヴェウ・ベトレイ(管)、
ヨアンナ・マクラキェヴィチ(Pf)、アンナ・ピェフラ(ハープ)】
一昨年前のフォル・ジュルネ音楽祭に来演し、話題となったゼスポール・ポル
スキ。ショパンのマズルカを農民楽団の形態に戻して披露するという斬新な試
みで、目から鱗の落ちる体験をさせてくれました。今回は何と「乙女の祈り」
1曲で名を残すポーランドの女流作曲家テクラ・バダジェフスカの作品に挑戦
しました。ポーランドの音楽家たちがバダジェフスカ作品に取り組む初のアル
バムとなります。
「乙女の祈り」は日本では知らぬ者なき人気ですが、母国ポーランドでは作曲
者ともども完全に忘れられていました。現在ポーランドではバダジェフスカの
再評価と研究が急ピッチで進んでいますが、そのキッカケは2007年にキングイ
ンターナショナル制作・リリースのアルバム「かなえられた乙女の祈り」で、
本国でさえ忘れた作品を日本人が愛し続け、作品集のアルバムまで世界初録音
したことがポーランドのメディアで報じられたことに端を発します。それを見
たゼスポール・ポルスキのリーダーで民族音楽学者でもあるマリア・ポミャノ
フスカが興味を持ち、丹念に楽譜を検討したところ、人の心を掴む力と魅力に
驚嘆、文化省に再評価運動の意義を訴えたとのこと。ポミャノフスカ本人もす
っかりその世界にはまり、自身の率いるゼスポール・ポルスキのために編曲し
て演奏・録音を実現させました。
バダジェフスカ作品を19曲収録。すべてオリジナルはピアノですが、ここでは
ポミャノフスカが4人の奏者用に編曲。ユリヤ・チャプリーナのアルバム「か
なえられた乙女の祈り」に収録されていない9作品も聴くことができます。上
品なサロン音楽がにぎやかなワールド・ミュージック調に調理されているのが
面白く、「乙女の祈り」がチェロの朗々とした響きで鳴るのも新鮮。いずれも
美しく、イージーリスニングかテレビドラマのBGMのようにキャッチーな曲が
続きます。ことに「ナイチンゲールの歌」は韓流ドラマのテーマそのものの
世界で、ファンになってしまう人続出間違いなしの絶美曲です。

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12-05 No.19

2012年05月24日 20時22分26秒 | Weblog
<EuroArts>
20 03022(Blu-rayオーディオ+CD) ¥4550
EA 3002(CDのみ) ¥1250
ロマン・ザスラフスキー-独創的反意
(1)シューマン:交響的練習曲Op.13
(2)リスト:ペトラルカのソネット第104番
(3)同:ペトラルカのソネット第123番
(4)同:ソナタ風幻想曲「ダンテを読みて」
(5)同:超絶技巧練習曲-荒野の狩/第10番ヘ短調
ロマン・ザスラフスキー(Pf)
チェロのガブリエル・リプキンのパートナーとして日本でもロマン・ザスラフ
スキー。ロシア生まれのイスラエルのピアニストで、恣意性に訴えることなく
微妙なニュアンスあふれる自然な演奏が魅力。名作があたかも初めて聴く作品
のような、新鮮な印象をもたらしてくれる個性派です。彼期待のシューマンと
リスト。音符の多さと複雑に交差する線がはっきり聞きとれる超高音質録音に
注目。さらに微妙に変化するニュアンスも、ピアノのすぐ脇で聴くかのような
リアルさで伝わります。ブルーレイ・オーディオならではの凄さ満載です。

EA 3012 ¥1250
ショパン:
(1)3つのノクターンOp.9/(2)ノクターン ヘ長調Op.15の1/(3)舟歌Op.60
(4)ノクターン嬰ハ短調(遺作)/(5)ノクターン ハ短調(遺作)
(6)ノクターン ハ短調Op.48の1/(7)バラード第4番ヘ短調Op.52
(8)即興曲第1番変イ長調Op.29/(9)幻想即興曲Op.66
(10)英雄ポロネーズOp.53/(11)ワルツ変イ長調Op.69の1「別れ」
朝井大(Pf)
ドイツに在住し、国際的に活躍するピアニスト朝井大。愛知県立芸術大学大学
院を修了と同時に渡独、デトモルト音楽学校やフォルクヴァング音楽大学で研
鑽を積みました。ディーナ・ヨッフェ、ヴァディム・サハロフほかに師事し、
2003年イタリア・バルレッタ市国際ピアノコンクールをはじめ入賞歴を誇って
います。デビュー・アルバムとなる当盤は、朝井お得意のショパン作品集。生
真面目ながら独特の華のある演奏が魅力的で、ドイツで人気があるのもうなず
けます。きらめくような音色をお楽しみ下さい。



<IDIS>
IDIS 6646 ¥1650
MONO
バッハ:パルティータ第2番 ハ短調 BWV826
ショパン:夜想曲 ヘ短調 Op.55-1
ブラームス:ピアノ・ソナタ第3番 ヘ短調 Op.5
ラザール・ベルマン(P)
録音:1979-1985年、ライヴ
IDISで好評のベルマンのシリーズの新刊です。今回はベルマンのレパートリー
としては珍しい曲を集めています。ことにブラームスのピアノ・ソナタ第3番は
他にベルマンの録音はなかったかもしれません。バッハのパルティータ第2番に
はソ連時代の録音がありましたが、それも極めてレア。ショパンの夜想曲も含
め、嬉しい音源の発掘です。ベルマンの遺族の承認を得ての発売です。なお録
音状態はあまり芳しくありませんのでご了承ください。

IDIS 6645 ¥1650
ベートーヴェン:
ヴァイオリン・ソナタ第5番 ヘ長調 Op.24 「春」
ヴァイオリン・ソナタ第9番 イ長調 Op.47 「クロイツェル」
ヴァイオリン・ソナタ第8番 ト長調 Op.30-3
ナタン・ミルシテイン(Vn)
ルドルフ・フィルクスニー(P Op.24)
アルトゥール・バルザム(P Op.47,Op.30-3)
録音:1957,1958年
名手ミルシテインのベートーヴェン。ディスコグラフィによると、Op.24は1950
年6月の米RCAの録音、Op.30-3とoP.47は1957年12月の米Capitolの録音。鋭い切
れ味と熱気の入り混じった演奏は1950年代のミルシテインならではの魅力。




<Praga Digitals>
PRDDSD 350057(SACD-Hybrid) 2枚組 ¥3250
ストラヴィンスキー:
CD1
(1)バレエ音楽「火の鳥」(1910年版) [1983年5月18日/ライヴ]
(2)交響曲ハ調 [1970年6月28-9日/スタジオ録音]
CD2
(1)結婚 [1982年2月4日]
(2)兵士の物語 [1980年5月28日/ライヴ]
(3)弦楽四重奏のための3つの小品 [1987年2月2日/ライヴ]
(4)弦楽四重奏のためのコンチェルティーノ [1987年2月2日/ライヴ]
(5)シェイクスピアによる3つの歌 [1971年2月2日/ライヴ]
CD1)クリストフ・フォン・ドホナーニ(1);ヴァーツラフ・ノイマン(2)(指)
チェコ・フィル
CD2)ブリギタ・シュルツォヴァー(Sop)、ミロスラフ・シュヴェイダ(Ten)、
アンナ・バロヴァー(Ms)、
ダリボル・イェドリチカ(Bs)、プラハ放送Cho、ズデニェク・イーレク、
ペトル・アダメツ。
イジー・ホレナ、ミラン・マリー(Pf)、
ズデニェク・コシュラー(指)プラハ放送響(1);
ボストン交響楽団室内プレイヤーズ(2)、東京クヮルテット(3)(4)、
ミラダ・ボウブリコヴァー(Ms)、
ムジカ・ノーヴァ・プラゲンシスのメンバー(5)
かつてPR.250054、PR250063、PR.250073、PRD.250073で出ていたものからスト
ラヴィンスキー作品だけを抽出してまとめたアルバム。さらにSACDハイブリッ
ドとなっているのも大歓迎。まず何より演奏陣の豪華さに注目。ドホナーニや
ノイマンとチェコ・フィルも魅力ですが東京クヮルテットや、ボストン響往年
のコンサートマスター、ジョゼフ・シルヴァースタイン率いる「兵士の物語」
などお宝音源の連続。もちろん舌を巻く巧みさ。1セットは必ず持っていたい
アルバムと申せましょう。




<audite>
AU 92539(SACD-Hybrid) ¥2300
(1)ブリテン:現代風の変奏曲
(2)ヒンデミット:オーボエ・ソナタ
(3)ブリテン:虫の小品
(4)スカルコッタス:オーボエ小協奏曲
(5)ヒンデミット:イングリッシュホルン・ソナタ
(6)パヴェル・ハース:オーボエとピアノのための組曲Op.17
ビルギト・シュミーダー(Ob)、山下晶子(Pf)
[録音:2011年8月/ジーメンス・ヴィラ(ベルリン)]
ヴィンシャーマンとシェレンベルガーの門下にして、現在ハンブルク音楽演劇
大学教授を務める女流オーボエ奏者ビルギト・シュミーダー。1984年から99年
までベルリン交響楽団の首席奏者も務めていました。ここに収められた6作品は
1935-1941年、つまり第2次世界大戦前夜の不安な時代に作られたもので、オー
ボエならではの鋭角で神経質な音色が当時の世界観を如実に彩ります。いずれ
も難曲揃いながら、ことにギリシャの奇才スカルコッタスの小協奏曲が音の跳
躍の多い超絶作品。収容所で命を落としたハースの作品もチェコの民謡や聖歌
の引用が意味深。シュミーダーのドイツ的なオーボエを存分に堪能できます。




<Col legno>
WWE 20307 3枚組 ¥4450
CD1:シューベルト歌曲集
CD2:ブラームス民謡集
CD3:マーラー歌曲集
フラヌイ【ヨハネス・エダー(クラリネット、バス・クラリネット)、
アンドレアス・フュッチュ(チューバ)、
ロメト・ホプフガルトナー(アルト・サックス、クラリネット)、
マルクス・クラーラー(コントラバス、アコーディオン)、
アンゲリカ・ライナー(ハープ、チター、歌)、
ベッティーナ・ライナー(ダルシマー、歌)、
マルクス・ライナー(トランペット、歌)、
アンドレアス・シェット(トランペット、歌)、
マルティン・ゼンフター(トロンボーン、歌)、
ニコライ・トゥンコヴィチ(ヴァイオリン)、
ダニエル・シュムッツハルト(バリトン)】
「フラヌイ」は東チロルの小さな村インナーフィールグラーテン出身のバンド。
元々は村の葬式などで演奏していたといいます。彼らがコル・レーニョ・レー
ベルからリリースした『シューベルト歌曲集』『ブラームス民謡集』『マーラ
ー歌曲集』は当レーベルのベストセラーとなっていますが、3枚セットでお買い
得価格となり登場です。ディキシーランド・ジャズ、チロル民族音楽、現代音
楽がなんとも不思議に融合した音楽で、クセになる独特の魅力に富んでいます。
ブラームスとマーラーは民謡を作品に多用していますし、創作ながらきわめて
民謡風なメロディのシューベルトも、この形態の演奏にぴったり。目から鱗の
発見も多い、ルーツ捜しの楽しみにも満ちています。




<KII>国内仕様盤
KKC 4001 ¥2450
[Profil] PH 12024
輸入盤・日本語解説付
ポエム-渡辺克也
(1)ドラニシニコワ:ポエム
(2)ファルグ:ウェーバーの「魔弾の射手」による幻想曲Op.7
(3)サン=サーンス:オーボエ・ソナタOp.166
(4)ボザ:田園幻想曲Op.37
(5)マドセン:オーボエ・ソナタ Op.22
渡辺克也(Ob)、デヴィッド・ジョンソン(Pf)
[録音:2012年1、2月/イエス・キリスト教会(ベルリン)]




<GLYNDEBOURNE>
GFOCD 015 2枚組 ¥3780
フンパーディンク:「ヘンゼルとグレーテル」
アリス・クート(Ms ヘンゼル)
リディア・トイシャー(S グレーテル)
イルムガルト・フィルスマイアー(S ゲルトルート)
ウィリアム・デイズリー(Br ペーター)
ヴォルフガング・アプリンガー=シュペルハッケ(T 魔女)
タラ・エロート(S 眠りの精)
イダ・ファルク・ヴィンラント(S 露の精)
ロビン・ティチアーティ(指)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団,グラインドボーン合唱団
録音:2010年7-8月
近年のグラインドボーン音楽祭の上演の中でも最も成功したプロダクションの
一つが、フンパーディンクの「ヘンゼルとグレーテル」。2008年の初演が好評
だったことから2010年に再演され、そのライヴ録音が登場です。2010年の指揮
者はロビン・ティチアーティ。1983年4月16日生まれですから、この時まだ27
歳。彼は2014年からグラインドボーン音楽祭の音楽監督に就任することが決定
したのですが、その時でもまだ30歳。実はティチアーティはプロとしてのデビュ
ーが2004年のグラインドボーン音楽祭ツアー公演での「魔笛」。以来ツアー公
演、本公演でグラインドボーン音楽祭に関わり、ついに音楽監督に抜擢された
のです。ティチアーティはまた2011年12月にやはり「ヘンゼルとグレーテル」
でMETにもデビューしています。ティチアーティは日本では2008年4月にザルツ
ブルク音楽祭制作「フィガロの結婚」公演で指揮したことがあるだけで、CDも
まだ数枚しかありません。この「ヘンゼルとグレーテル」が初のオペラCD。若
く優秀な指揮者に注目する人なら、絶対に逃せません。
ヘンゼルは、英国で大人気のメッゾソプラノ、アリス・クート。男装役を得意
としており、2011年秋のバイエルン国立歌劇場来日公演におけるR.シュトラウ
ス「ナクソス島のアリアドネ」での印象的な作曲家役がまだ記憶に新しいとこ
ろです。グレーテルはドイツのソプラノ、リディア・トイシャー。バロック声
楽作品、ことに宗教曲を得意とするトイシャーの細めの可愛らしい声は娘役に
ぴったり。父ペーターは、英国の実力派バリトン、ウィリアム・デイズリー。
ゲルトルートのイルムガルト・フィルスマイアーと魔女のヴォルフガング・ア
プリンガー=シュペルハッケは2008年からの引継ぎです。




<EUROARTS>
20 72444(Blu-ray) ¥4250
字幕:英.独.仏.伊.西
モーツァルト:「イドメネオ」[伊語歌唱]
ジョン・マーク・エインズリー(T イドメネオ)
パヴォル・ブレスリク(T イダマンテ)
ユリアーネ・バンゼ(S イリア)
アンネッテ・ダッシュ(S エレットラ)
ライナー・トロスト(T アルバーチェ)ほか
バイエルン国立管弦楽団
バイエルン国立歌劇場合唱団
ケント・ナガノ(指揮)
演出:ディーター・ドルン
装置・衣裳:ユルゲン・ローゼ
収録:2008年6月11,14日ミュンヘン、クヴィリエ劇場(ライヴ)
ケント・ナガノが音楽監督を務めるバイエルン国立オペラを率いて、2008年6月
にミュンヘンで上演したモーツァルトの「イドメネオ」。会場は、1781年に本
作「イドメネオ」を初演した旧宮廷劇場であるクヴィリエ劇場。ロココ様式の
粋を凝らしたこの歴史的建造物が改修作業を終え、劇場として再開されるにあ
たり、ゆかりある、もっともふさわしいプログラムとして記念公演に「イドメ
ネオ」が選ばれたのでした。
選りすぐりの歌手陣も堂々たる存在感を示した、表題役のエインズリーほか、
バンゼ、ダッシュと華のあるキャストに、いまや引っ張りだこのブレスリクの
イダマンテもハマり役と話題を集めました。
このたびブルーレイ1枚に収められコンパクトになって、現行の2枚組DVD
(2072448)よりプライスダウンしてのリリースとなります。




<C major>
71 1204(Blu-ray) ¥4950
71 1108(DVD-Video) ¥3100
字幕:伊英独仏西中韓
ヴェルディ:「ファルスタッフ」
アンブロージョ・マエストリ(Br ファルスタッフ)
バルバラ・フリットリ(S アリーチェ・フォード)
マッシモ・カヴァッレッティ(Br フォード)
イヴォンヌ・ナエフ(Ms クイックリー夫人)
ユディト・シュミット(Ms メグ・ペイジ夫人)
エファ・リーバウ(S ナンネッタ)
ハビエル・カマレナ(T フェントン)
マルティン・ツィセット(T バルドルフォ)
ダヴィデ・フェルジーニ(Br ピストーラ)
パトリツィオ・サウデッリ(T 医師カイウス)
ダニエレ・ガッティ(指)チューリヒ歌劇場管弦楽団,合唱団
スヴェン=エリク・ベヒトルフ(演出)
ロルフ・グリッテンベルク(装置)
マリアンネ・グリッテンベルク(衣装)
ユルゲン・ホフマン(照明)
収録:2011年3月
今や著名大歌劇場よりも良質な上演があることで人気の高いチューリヒ歌劇場。
2011年3月に上演されたヴェルディ「ファルスタッフ」の映像がBlu-ray Discと
DVDになりました。首席指揮者ダニエレ・ガッティは、キリリと引き締まってい
ながらもイタリア的美感を生かしシンフォニックに重くさせない絶妙のバラン
スを実現しています。タイトルロールのアンブロージョ・マエストリは、大柄
な体躯で悪役を得意とするアクの強いバリトンですが、ここではふてぶてしい
のに意外にお洒落で憎めないファルスタッフを見事に歌い演じています。アリ
ーチェはバルバラ・フリットリアリーチェの当たり役の一つで、さすがの一言。
クイックリー夫人にはスイスが誇るベテランのメッゾソプラノ、イヴォンヌ・
ナエフを配し、またナンネッタには、オーストリア出身でチューリヒ歌劇場で
ブレイクした若いソプラノ、エファ・リーバウを起用するなど、適材適所の配
役です。
スヴェン=エリク・ベヒトルフの演出は、時代を第二次世界大戦後あたりに移
してはいるものの、基本的にはたいへん素直な舞台作り。スッキリと美しい装
置ということもあって、気持ちよく見られる「ファルスタッフ」です。
HD収録で画像は鮮明。「ファルスタッフ」は、人気作にもかかわらず、Blu-ray
Discはこれでまだ2つめ。映像オペラファンには嬉しい発売でしょう。




<harmonia mundi>
HMC 905270 ¥2450
シューマン:(1)ピアノ協奏曲 イ短調 op.54 (2)幻想小曲集 op.12
弓張美季(ピアノ)
クリスティアン・アルミンク(指揮)、ベルリン・ドイツ交響楽団
録音:2011年3月10日((1))/2011年8月14日((2))
ヨーロッパで活躍するピアニスト、弓張美季(ゆみはり・みき)がハルモニアム
ンディ・フランス・レーベルから世界デビュー!
シューマンのドラマティックな出だしで響かせる硬質な和音から、流れるよう
な展開部の繊細な色彩を帯びた音色など、冒頭から弓張の魅力満載。オーケス
トラとピアノの親密な対話が聴きものの第2楽章では、アルミンク率いるベルリ
ン・ドイツ響の室内楽的なサウンドの好サポートを得て、甘い平和がじんわり
と広がります。フィナーレの華やかなエンディングは天晴れ!弓張の未来への
希望が広がるようです。シューマンの詩情に溢れた幻想小曲集でも、幻想的で
息の長い歌で聴かせる「夕べに」に始まり、ほとばしるような「飛翔」、小気
味よいユーモアに満ちた「夢のもつれ」など、一曲一曲が宝石のような輝きを
放っています。8月以降日本でもコンサートが予定されており、大注目ピアニス
トの登場です!
弓張美季は神戸生まれ。幼少時に家族とともにフランクフルトに移り、オペラ
ハウスなどに囲まれた豊かな音楽環境の中、ドイツでピアノの研鑽を積みまし
た。スタインウェイ・コンクールで第1位を獲得。また、ドイツ青少年コンクー
ルで第2位を受賞し、その演奏のもようはドイツ全土で放送されました。その
後、英国でメニューイン音楽院、ニューヨークでジュリアード音楽院やマネス
音楽院に学び、1998年にはカーネギー・ホールでリサイタルを開催。ロシアで
も、日本人として初めてロシア国立エルミタージュ劇場で演奏、サンクトペテ
ルブルク音楽院でも学んでいます。2004年以降、活動拠点をウィーンにおき、
ヨーロッパ各地で演奏活動を行っています。




<新書館>
DD12 0406(DVD-Video) ¥5040
チャイコフスキー:くるみ割り人形-ボリショイ・バレエ
◆主演◆
マリー:ニーナ・カプツォーワ
くるみ割り人形/王子:アルチョム・オフチャレンコ
◆出演◆
【第1幕】マリーの父:アレクセイ・ロパレヴィチ
マリーの母:オリガ・スヴォロワ
兄フリッツ:アンナ・プロスクルニーナ
ドロッセルマイヤー:デニス・サーヴィン
くるみ割り人形:アレナ・サディコワ
ねずみの王様:パーヴェル・ドミトリチェンコ
ハーレキン:ヴィチェスラフ・ロパーチン
コロンビーヌ:アンナ・ティコミロワ
デビル:ヴィクトリア・リトヴィノワ/岩田守弘
【第2幕】スペイン:アンナ・オークネワ/アンドレイ・ボロティン
アラビア:ヴィクトリア・オシポワ/ルスラン・プローニン
中国:スヴェトラーナ・パヴロワ/デニス・メドヴェージェフ
ロシア:アンナ・レオノワ/アレクサンドル・ヴォドペトフ
フランス:ダリア・ホフロワ/マキシム・スロフ
花のワルツ:ユリア・グレベンシコーワ/ヴィクトリア・リトヴィノワ
オリガ・マルチェンコワ/ヤニーナ・パリエンコ
アンナ・トゥラザシヴィリ/アンジェリーナ・ヴラシネツ
カリム・アブドゥーリン/アルテミー・ベリャコフ/
エゴール・フロムシン/ドミトリー・エフレモフ/デニス・ロヂキン
クリム・エフィーモフ   ほか ボリショイ・バレエ
台本:マリウス・プティパ/原作:E.T.Aホフマン
台本改訂・振付:ユーリー・グリゴローヴィチ
パーヴェル・クリニチェフ(指揮)
ボリショイ劇場管弦楽団、児童合唱団
収録:2010年12月ボリショイ劇場
ボリショイ・バレエで踊り継がれるグリゴローヴィチ版「くるみ割り人形」。
軽やかに舞うニーナ・カプツォーワとノーブルなアルチョム・オフチャレンコ
が踊る、クリスマスのファンタジーをお楽しみください。これからのボリショ
イを担う若手ペアが主演の注目の映像です。カプツォーワは、2011年末に改修
を終えた新ボリショイ劇場の?落とし公演「眠れる森の美女」で大絶賛のうちに
主演しプリンシパルに昇格した若手ホープのひとりです。オフチャレンコは、
2007年入団ながら、?落とし公演でも主演を務め、ボリショイらしいノーブルで
男らしいダンサーとして頭角を現している逸材です。豪華な出演ダンサーの顔
ぶれは、ボリショイ・バレエの層の厚さを感じさせます。デビル役に岩田守弘
も出演。2010年12月、改修前のボリショイ劇場で撮影。バレエ団の最新映像です。




<EUROARTS>
=Recorded Excellence-Historical Value=
20 11404(Blu-ray) ¥4250
20 11408(DVD-Video) ¥2900
字幕:日英独(※ドキュメンタリー)
ブルックナー:交響曲第7番ホ長調WAB.107
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 セルジウ・チェリビダッケ(指揮)
収録:1992年3月31日&4月1日
ベルリン、シャウシュピールハウス(ライヴ)
監督:ロドニー・グリーンベルク
制作:メトロポリタン・ミュニック
=ボーナス映像=
・ドキュメンタリー「凱旋(Triumphant Return)」
監督:ヴォルフガング・ベッカー
巨匠チェリビダッケがベルリン・フィルを指揮した唯一の映像として知られる
ブルックナーの交響曲第7番がようやくブルーレイとDVDで登場。1992年3月31日
と4月1日の2日間、ベルリンのシャウシュピールハウスでおこなわれたコンサー
トは、当時のヴァイツゼッカー大統領直々のはからいで実現したもので、1954
年以来38年ぶりにチェリビダッケが、この間関係が決裂していたベルリン・
フィルの指揮台に復帰するという意味で特別な出来事でした(このあたりは当
公演のリハーサルの模様とかつての楽団員へのインタビューを収めたドキュメ
ンタリーで触れられています)。こうした背景もあって会場が異様な空気に包ま
れるなか、やがて演奏が開始されてゆくのですが、ここでの全曲86分を超える
演奏時間は、数あるチェリビダッケによるブルックナーの7番のなかでも破格に
長大な部類に入るもので、アダージョに至っては30分を超える時間をかけてたっ
ぷりと歌いぬかれており、まさに耽美的というほかないその美観はあらためて
稀有の巨匠の個性的な芸風を強く印象付ける形となっています。
チェリビダッケ&ベルリン・フィルによるこのブルックナー第7番のライヴ映像
はその知名度に比して、長らく視聴困難な状態が続いていただけに、チェリビ
ダッケ生誕100年を迎える2012年のタイミングでのリリースはたいへん価値ある
ものといえるでしょう。
なお、このたびのソフト化に際して、オリジナルのビデオ素材にレストアを施
し、画面アスペクト比を4:3のスタンダード・サイズから16:9のビスタ・サイズ
へと変換しています。




<新書館>
DD12 0407(DVD-Video) ¥5250
ミラノ・スカラ座バレエ-「ライモンダ」
振付・演出復元:セルゲイ・ヴィハレフ
舞台美術復元:エレーナ・キンルスカヤ、ボリース・カミンスキー
衣装復元:イレーネ・モンティ
音楽:アレクサンドル・グラズノフ
指揮:ミハイル・ユロフスキ
演奏:ミラノ・スカラ座管弦楽団
照明:マルコ・フィリベック
収録:2011年10月 ミラノ・スカラ座
ミラノ・スカラ座バレエ芸術監督:フレデリック・オリヴィエリ
ノヴィコワとフォーゲルをゲストに迎えたミラノ・スカラ座バレエ最新の舞台
映像。ワガノワ・メソッドによる洗練されたテクニックと、美しいプロポーショ
ンを兼ね備えたオレシア・ノヴィコワ。ライモンダの5つのヴァリエーションで
は彼女の持ち味を見事に発揮しています。豊かな表現力で数々のドラマティッ
ク・バレエの主役をレパートリーに持つ人気ダンサー、フリーデマン・フォー
ゲル。シュツットガルト・バレエのプリンシパルの実力を発揮し、ジャン・ド
・ブリエンヌ役も華麗に演じきっています。原典(オリジナル)振付の復元で定
評のあるセルゲイ・ヴィハレフによるプティパの振付の原典(オリジナル)版が、
ミラノ・スカラ座の舞台で鮮やかに甦る貴重な映像です。
=オレシア・ノヴィコワ-ライモンダ=
マリインスキー・バレエ ファースト・ソリスト
サンクトペテルブルグに生まれる。2002年にワガノワ・バレエ・アカデミーよ
りマリインスキー・バレエに入団。『眠れる森の美女』『ジゼル』『ライモン
ダ』『ドン・キホーテ』などの古典作品で主演するほか、フォーサイスの『イ
ン・ザ・ミドル・サムホワット・エレヴェイテッド』などコンテンポラリー作
品でもその才能を遺憾なく発揮し、活動の幅を広げている。ワガノワ・メソッ
ドによる洗練されたテクニックと、美しいプロポーションでマリインスキー・
バレエのスタイルを受け継ぐバレリーナである。
=フリーデマン・フォーゲル-ジャン・ド・ブリエンヌ=
シュツットガルト・バレエ プリンシパル
1980年、シュツットガルト生まれ。97年ローザンヌ国際バレエコンクールで
キャッシュ・プライズ、98年ジャクソン国際バレエコンクールで銅賞を受賞。
98年シュツットガルト・バレエに入団し、2002年プリンシパルに昇格。『白鳥
の湖』『ジゼル』『眠れる森の美女』などの古典のほか、クランコ振付『ロミ
オとジュリエット』、マクミラン振付『マノン』、ノイマイヤー振付『椿姫』
など数々のドラマティック・バレエに主演し、豊かな表現力で好評を博している。

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