<Passacaille>
Passacaille 947 \2300
メンデルスゾーン:チェロとフォルテピアノのための作品全集 ――
無言歌ニ長調Op.109/チェロ・ソナタ第2番ニ長調Op.58/
アルバムブラットOp.117/協奏的変奏曲ニ長調Op.17/
チェロ・ソナタ第1番変ロ長調Op.45
セルゲイ・イストミン(チェロ)、
ヴィヴィアナ・ソフロニツキー(フォルテピアノ)
歴史にその名を残すドイツのマイスター、レオポルト・ヴィドハルム(1722-
1776)製作のチェロを駆使するロシアの名手セルゲイ・イストミンと、ウラ
ディーミル・ソフロニツキーの愛娘であり、スクリャービンの孫でもある女
流鍵盤奏者ヴィヴィアナ・ソフロニツキーのコンビによるメンデルスゾーン!
このメンデルスゾーンでソフロニツキーが弾いている楽器は、現在チェコに
工房を持つ名匠ポール・マクナルティが製作したコンラート・グラーフ(1819
年頃)のフォルテピアノOp.318のレプリカ。
マクナルティ製のグラーフ(1819頃)のレプリカは徹底的に追及されたクォリ
ティの高いサウンドはもちろんのこと、グラーフの特徴でもある通常のダン
パー・ペダル、2つのモデレーター・ペダル、ウナ・コルダ(弱音)・ペダル
といった4種類のペダルが備え付けられており、これによって従来の楽器と
比べて表現の幅が飛躍的に向上するなど、演奏面のみならずフォルテピアノ
の復興という意味においても大きな役割を果たしている。
モスクワ音楽院で研鑽を積み、インマゼール率いるアニマ・エテルナの首席
チェロ奏者として活躍するイストミンの歌心に満ちた音色と、祖父と父のDNA
を受け継いだソフロニツキーが弾くフォルテピアノのサウンドが創造する感
動のメンデルスゾーン。聴き手の魂を揺さぶる素晴らしい演奏が響き渡る。
<Rondeau>
ROP 6023 \2300
主なる神が我らを守りたまわずば ――
アメルバッハ:主なる神が我らを守りたまわずば
シャイン:主なる神が我らを守りたまわずば
J・S・バッハ:
コラール幻想曲《主なる神が我らを守りたまわずば》BWV.1128、
コラール《われらが神はかたき砦》BWV.720、
コラール《キリストは死の絆につきたまえり》BWV.718、
コラール《暁の星のいかに美しく》BWV.739
ルスト:
主よ深き淵よりわれ汝を呼ぶ、主イエス・キリストよわれらを顧みたまえ
J・S・バッハ:カンタータ《主なる神が我らを守りたまわずば》BWV.178
ウルリッヒ・ベーメ(オルガン)、
ゲオルク・クリストフ・ビラー(指揮)、
コンラッド・ツバー(ボーイ・ソプラノ)、
オスカー・ディド(ボーイ・ソプラノ)、
スザンヌ・クルムビーゲル(メゾ・ソプラノ)、
マルティン・ペッツォルト(テノール)、
マティアス・ヴァイヒェルト(バス)、
聖トーマス教会少年合唱団、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
J・S・バッハが第15代のカントール(音楽監督)を務めていたことでも高名な
ライプツィヒの聖トーマス教会。
現在のカントール、ゲオルク・クリストフ・ビラーの指揮によるJ・S・バッ
ハの宗教作品の録音が高く評価されている"聖トーマス教会少年合唱団"のシ
リーズから、新たに発見されたオルガンのためのコラール幻想曲「主なる神
が我らを守りたまわずば」BWV.1128が登場!
作曲から数世紀、紆余曲折を経て2008年4月15日にドイツのハレで新たに発見
され、「BWV.1128」という番号を付けられたコラール幻想曲「主なる神が我
らを守りたまわずば」。
ここでは、大きな話題を呼び早速楽譜も出版されたこの「BWV.1128」が、
2000年のバッハ・イヤーに建築された聖トーマス教会の新バッハ・オルガン
で、しかも現在の首席オルガン奏者ウルリッヒ・ベーメの手によって演奏、
録音が行われており、音楽的価値だけでなく話題性も非常に高い。
ウルリッヒ・ベーメにより聖トーマス教会で演奏された「BWV.1128」と、
聖トーマス教会少年合唱団が歌う「BWV.178」。同じ作品名を持つ2つの作品
が、大バッハの偉大なる存在感とその音楽の素晴らしさを改めて示してくれ
る。1991年-2008年の録音(BWV.1128は2008年6月10日、BWV.178は2008年5月
23日-24日の録音)。
<Musiques a la Chabotterie>
MC 005 2枚組 \4600
リシュリュー枢機卿時代の音楽 ――
リシュリュー枢機卿時代の宗教音楽-
ブジニャック:
カンターテ・ドミノ、Heu! Suspiro、ファンファーレ、Ha! Plange、
赤子の口から、すべての民よ、O mors
コンスタンタン:ラ・パシフィク
作曲者不詳:テ・デウム
フォルメ:ムジカ・シンプレックス
ガンテーズ:喜びのミサ
ボエセ:深き淵より
フォルメ:主よ王を救いたまえ
リシュリュー枢機卿時代の世俗音楽-
ジャン・デマレ・ド・サン=ソルラン:
宮廷バレエ《フランスの武器の繁栄》
(Ballet de la Prosperite des armes de France)
カトリーヌ・パドー(ソプラノ)、エレーヌ・リシェ(ソプラノ)、
ステファニー・レヴィ(オート・コントル)、
エドモン・ユルトレー(テノール)、
トーマス・ファン・エッセン(バリトン)、シドニー・フィエロ(バス)、
ユーゴ・レーヌ(指揮)、
ラ・サンフォニー・ドゥ・マレ、クール・ドゥ・マレ、
ヴェンデ音楽協会合唱団
ラモーのオペラ「オシリスの誕生、またはパミリーの祭り」(MC 002)、ルベ
ルの音楽悲劇「ウリッセ」(MC 003)、レーヌのソロによるヘンデルの「リコ
ーダーのための6つの協奏曲」(MC 004)など古楽ファン注目の録音を続々と
発表してきたユーゴ・レーヌ率いるラ・サンフォニー・ドゥ・マレ。
リリース第4弾は、「三銃士」の悪役としても知られ、16世紀フランスの政
治家にしてルイ13世の宰相を務めた "リシュリュー枢機卿時代の音楽" がテ
ーマ。カトリック教会の聖職者と政治家という2つの顔を持ったリシュリュ
ー枢機卿とリンクするかのように、ここでは当時の宗教音楽と世俗音楽とい
う2つのカテゴリーを収録。
リシュリュー枢機卿によって絶対王政の基礎が築かれた時代を生きた音楽家
たちの歴史に埋もれた作品の優れた手腕が、レーヌ&ラ・サンフォニー・
ドゥ・マレの演奏で証明される。2008年4月&5月の録音。
<Integra Records>
ING 1002 \2180
フランスの映像 ――
ブーリトリー:ディヴェルティスメント
フランセ:5つの異国風舞曲
ボザ:アリア、エチュード第12番
デザンクロ:前奏曲、カンデンツァと終曲
プラネル:前奏曲とサルタレッロ
ミヨー:スカラムーシュ
ボザ:即興奇想曲
グロヴレ:サラバンドとアレグロ
ジョリヴェ:幻想即興曲
クリスチャン・フォーショウ(サクソフォーン)、
ステファン・デ・プレッジ(ピアノ)
大ヒットとなったファースト・アルバム「サンクチュアリー」(QTZ 2009)、
セカンド・アルバム「リナウンスメント」(ING 1001)では、クロスオーヴァ
ーであり、ヒーリングでもある独創的な世界を聴かせてくれたイギリスのサ
クソフォン奏者クリスチャン・フォーショウ。
フォーショウ自らが設立したレーベル "Integra Records" からのリリース
第2弾は、意外にもスタンダードなプログラムで固めたフランスのサクソフォ
ン作品集。
ミヨーのスカラムーシュを筆頭にボザやブートリー、デザンクロ、フランセ
などサクソフォン奏者ならばほぼ確実に遭遇するであろう20世紀フランスの
名作がズラリ!
ここでもフォーショウは独自の解釈や歌い方を取り入れるなど、ただのサク
ソフォン名作集で終わらせないところは流石。前2作とは一味違ったフォー
ショウの好演を堪能できる。
<Rondeau>
ROP 6018 \2300
プッチーニ:グローリア・ミサ
ヴェルディ:聖歌四篇より スターバト・マーテル、テ・デウム
ベルンハルト・シュナイダー(テノール)、
クリスティアン・シュミット=ティンマーマン(バス)、
カール・ラスゲバー(指揮)、
プラハ・フィルハーモニック、バイロイト福音派教会音楽大学合唱団、
レーゲンスブルグ教会音楽大学合唱団
「トスカ」、「蝶々婦人」、「トゥーランドット」などを生み、オペラの大
作曲家としてその名を知られるプッチーニが、パチーニ音楽院の卒業作品と
して作曲した若き日の傑作「グローリア・ミサ」。
オペラ作曲家として飛躍する前のプッチーニが書いたこの宗教作品を、ドイ
ツのソリスト&合唱団、チェコのオーケストラという珍しい組み合わせで録
音。荘厳で輝かしい"グローリア"の雰囲気が上手く表現された好演である。
<Cavalli>
CCD 285 \2300
ヴィオラ・ダモーレとコントラバスのための音楽 ――
クラムロフスキ:パルティータ
シュターミッツ:アダージョ ト長調
ミランドル:易しい練習曲より
カンパニョーリ:ヴィオラ・ダモーレの幻想
シュターミッツ:ソナタ ニ長調
マリアンヌ・レネツ(ヴィオラ・ダモーレ&ヴァイオリン)、
エリック・ハンセン(コントラバス)
旋律を奏でるヴィオラ・ダモーレと、通奏低音の役割を果たすコントラバス
による18世紀の弦楽二重奏曲集。肩の上に乗せて演奏するヴィオラ・ダモー
レの優しい音色と、コントラバスの低音がブレンドすることによって生まれ
るハーモニーが色彩感に富んだ演奏を生み出している。
演奏はヴィオラ・ダモーレのスペシャリストとして名高い女流奏者マリアン
ヌ・レネツ。1700年頃にザルツブルクで製作された6弦、1720年頃のミュン
ヘンで製作された7弦のヴィオラ・ダモーレが豊かに響く。
CCD 139 \2300
ヴァイス:リュートのための作品集 ――
組曲二短調/同イ短調/奇想曲ヘ長調/ジーグ/メヌエット/組曲ニ短調/
同ハ短調
ミヒャエル・フライムート(リュート)
バロック時代のドイツにおけるリュートの大家、レオポルト・ヴァイス。こ
こでは、オーストリアのローラウ城博物館に保管されていたハラッハ写本か
らのヴァイスの組曲を収録している。
ミヒャエル・フライムートは、エッセン、ウィーン、ケルンでリュート、テ
オルボ、ギターを学んだドイツのアーティスト。アバド、アンゲラー、ヤー
コプス、カークビーといった大物アーティストとの共演を重ねており、ウィ
ーンのアントニー・ポッシュ(1740製)のガット弦リュートを手にプティット
・バンドやコンチェルト・ケルン、フライブルク・バロック・オーケストラ
の演奏にも参加している。
<Aeolus>
AE-10671(SACD-Hybrid) \2850
カバニーリェス:ティエント、パサカーリェとガリャルダス(全13曲)
レオン・ベルベン(オルガン)
バレンシア大聖堂の首席オルガニスト、少年聖歌隊員の音楽教育係を務める
など、17世紀後期から18世紀初頭の同地の音楽に大きな影響を与えたフアン
・カバニーリェス(1644-1712)。バレンシアで生まれバレンシアで没したカバ
ニーリェスの大部分はオルガン作品であり、その中でもティエントが最も数
多く、そして最も優れている。
アスペレン、コープマン、レオンハルトから薫陶を受け、ムジカ・アンティ
クァ・ケルンではチェンバロ奏者として活躍するオランダ期待の鍵盤奏者レ
オン・ベルベンが、スペインのバスク自治州アタウンのサン・マルティン教
会に設置されているロレンツォ・デ・アラゾラ(1761)製作の歴史的オルガン
でカバニーリェスの音楽を弾く。
<Thorofon>
CTH 2551 \2300
ディストラー:合唱作品集 ――
《合唱モテットと歌曲》より/モテット《心よりわれ汝を愛す、おお主よ》
Op.2/《Der Jahrkreis》Op.5より/ドイツのコラール・ミサOp.3
エリック・カッツ(指揮)、フーゴー・ディストラー・アンサンブル
20世紀初頭のドイツで教会音楽作曲家として類希な才能を発揮しながらも、
ナチスの弾圧によって非業の死を遂げたフーゴー・ディストラー(1908-1942)。
ドイツ・ニーダーザクセン州のリューネブルクで1988年に結成され作曲者の
名を冠するフーゴー・ディストラー・アンサンブルが、ディストラーの看板
でもある合唱作品を歌う。
CTH 2509 \2300
ルジツカ:作品集 ――
...Ins Offene.../ストゥリュツ/トンボー/.. und mochtet ihr an
mich die Hande legen .../Acht Gesange nach Fragmenten von Nietzsche
ペーター・ルジツカ(指揮)、
ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン、
コルネリア・ブラントカンプ(フルート)、アルディッティ弦楽四重奏団、
トーマス・バウアー(バリトン)、ジークフリード・モーザー(ピアノ)
ジェラール・モルティエの後任として2002年にザルツブルク音楽祭芸術監督
に就任し、2006年までその重責を担った作曲家兼指揮者ペーター・ルジツカ
(1948-)の室内楽&歌曲集。
ルジツカの現代的で刺激的な作品を、作曲者自身の指揮によるドイツ・カン
マーフィルやアルディッティ弦楽四重奏団といった錚々たるアーティストた
ちが築き上げてゆく。
<Bella Musica>
BM 31.2420 \2300
モーツァルト:
フルート協奏曲第1番ト長調K.313/ロンド ニ長調K.Anh.184/フルート協奏
曲第2番ニ長調K.314/アンダンテ ハ長調K.315
浮ヶ谷順子(フルート)、浮ヶ谷孝夫(指揮)、
フランクフルト・ブランデンブルク州立管弦楽団
コアなファンに人気の高いドイツ在住の日本人指揮者、浮ヶ谷孝夫と夫人で
フルート奏者として活躍する浮ヶ谷順子の共演によるモーツァルトのコンチェ
ルト・アルバム。浮ヶ谷夫妻とブランデンブルク州立管の見事なコンビネー
ションが聴きどころ。
<Sterling>
CDA 1664-2 \2300
地中海からの音楽 ――
スカッラッティ:
ソナタ ト長調、同ホ長調、同ニ短調、トッカータ(ソナタ 二短調)
ドビュッシー:2つのアラベスク
ラヴェル:水の戯れ
パパンドプーロ:イグラ、スケルツォ・ファンタスティコ
ファリャ:火祭りの踊り
アルベニス:組曲《スペインの歌》Op.232
マリア・キールグレン(ピアノ)
作曲家にではなく、スウェーデンのアーティストにスポットをあてる
「ARTIST」シリーズ。マリア・キールグレンは、16歳からスウェーデンのイ
エテボリ音楽大学でピアノを学び、モーツァルトのピアノ協奏曲第21番でデ
ビューを飾ったスウェーデンの女流ピアニスト。
スウェーデンだけでなく、北米、南米へのコンサート・ツアーを精力的にこ
なしており、コロンビアの第11回ブカラマンガ国際ピアノ・フェスティヴァ
ルでは大成功を収めている。地中海沿岸諸国の作曲家によるピアノ作品を集
めた「地中海からの音楽」。特にアルバム冒頭のスカルラッティは地中海の
風を感じさせるような爽やかな演奏。
<Musiques Suisses>
MGB-NV 5 \2300
スイスの伝統音楽と新しい音楽 ――
ジャネット:ポルカ
ラース:ゲダンケ
ジャネット:クロイツポルカ、アート・イン・レイン、アルマンダ
ヴァルザー:ミレーナ
作曲者不詳:羊の皮をかぶったオオカミ、ギャロップ/他
スイス・オクテット
弦楽五重奏とクラリネット、ファゴット、ホルンという編成によるスイスの
室内楽団スイス・オクテットの録音は、スイスの伝統音楽からのアレンジと、
スイスの伝統音楽のスタイルを題材とした新しい作品をミックスしたスイス
一色のアルバム。
ポルカやギャロップなど思わずリズムを取りたくなるような楽しい作品ばか
り。スイス・オクテットの個人能力もかなり高い。
MGB CTS-M 114 \2300
イリス・スゼグヒ(1956-):
ソプラノと弦楽のための《Vielleicht, dass uns etwas aufginge》
アコーディオンのための《カンティクム》/弦楽三重奏曲《ゴルトベルク》
/詩篇/アド・ パルナッスム
シルヴィア・ノッパー(ソプラノ)、
コンチェルト・ボスウィル、テオドロ・アンツェロッティ(アコーディオン)、
ゴルトベルク・トリオ、レイラ・プフィスター(メゾソプラノ)、
カメラータ・ベルン
スロヴァキア西部の街プレショフで生まれ、ハンガリー人の両親を持つ女流
作曲家イリス・スゼグヒのポートレート・アルバム。
現在はスイスを拠点として活動するスグゼヒは、欧米各国の音楽祭や現代音
楽のワークショップで斬新な作品を発表し、カントン・チューリヒ作曲賞な
ど多くの受賞歴を持つ。
Passacaille 947 \2300
メンデルスゾーン:チェロとフォルテピアノのための作品全集 ――
無言歌ニ長調Op.109/チェロ・ソナタ第2番ニ長調Op.58/
アルバムブラットOp.117/協奏的変奏曲ニ長調Op.17/
チェロ・ソナタ第1番変ロ長調Op.45
セルゲイ・イストミン(チェロ)、
ヴィヴィアナ・ソフロニツキー(フォルテピアノ)
歴史にその名を残すドイツのマイスター、レオポルト・ヴィドハルム(1722-
1776)製作のチェロを駆使するロシアの名手セルゲイ・イストミンと、ウラ
ディーミル・ソフロニツキーの愛娘であり、スクリャービンの孫でもある女
流鍵盤奏者ヴィヴィアナ・ソフロニツキーのコンビによるメンデルスゾーン!
このメンデルスゾーンでソフロニツキーが弾いている楽器は、現在チェコに
工房を持つ名匠ポール・マクナルティが製作したコンラート・グラーフ(1819
年頃)のフォルテピアノOp.318のレプリカ。
マクナルティ製のグラーフ(1819頃)のレプリカは徹底的に追及されたクォリ
ティの高いサウンドはもちろんのこと、グラーフの特徴でもある通常のダン
パー・ペダル、2つのモデレーター・ペダル、ウナ・コルダ(弱音)・ペダル
といった4種類のペダルが備え付けられており、これによって従来の楽器と
比べて表現の幅が飛躍的に向上するなど、演奏面のみならずフォルテピアノ
の復興という意味においても大きな役割を果たしている。
モスクワ音楽院で研鑽を積み、インマゼール率いるアニマ・エテルナの首席
チェロ奏者として活躍するイストミンの歌心に満ちた音色と、祖父と父のDNA
を受け継いだソフロニツキーが弾くフォルテピアノのサウンドが創造する感
動のメンデルスゾーン。聴き手の魂を揺さぶる素晴らしい演奏が響き渡る。
<Rondeau>
ROP 6023 \2300
主なる神が我らを守りたまわずば ――
アメルバッハ:主なる神が我らを守りたまわずば
シャイン:主なる神が我らを守りたまわずば
J・S・バッハ:
コラール幻想曲《主なる神が我らを守りたまわずば》BWV.1128、
コラール《われらが神はかたき砦》BWV.720、
コラール《キリストは死の絆につきたまえり》BWV.718、
コラール《暁の星のいかに美しく》BWV.739
ルスト:
主よ深き淵よりわれ汝を呼ぶ、主イエス・キリストよわれらを顧みたまえ
J・S・バッハ:カンタータ《主なる神が我らを守りたまわずば》BWV.178
ウルリッヒ・ベーメ(オルガン)、
ゲオルク・クリストフ・ビラー(指揮)、
コンラッド・ツバー(ボーイ・ソプラノ)、
オスカー・ディド(ボーイ・ソプラノ)、
スザンヌ・クルムビーゲル(メゾ・ソプラノ)、
マルティン・ペッツォルト(テノール)、
マティアス・ヴァイヒェルト(バス)、
聖トーマス教会少年合唱団、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
J・S・バッハが第15代のカントール(音楽監督)を務めていたことでも高名な
ライプツィヒの聖トーマス教会。
現在のカントール、ゲオルク・クリストフ・ビラーの指揮によるJ・S・バッ
ハの宗教作品の録音が高く評価されている"聖トーマス教会少年合唱団"のシ
リーズから、新たに発見されたオルガンのためのコラール幻想曲「主なる神
が我らを守りたまわずば」BWV.1128が登場!
作曲から数世紀、紆余曲折を経て2008年4月15日にドイツのハレで新たに発見
され、「BWV.1128」という番号を付けられたコラール幻想曲「主なる神が我
らを守りたまわずば」。
ここでは、大きな話題を呼び早速楽譜も出版されたこの「BWV.1128」が、
2000年のバッハ・イヤーに建築された聖トーマス教会の新バッハ・オルガン
で、しかも現在の首席オルガン奏者ウルリッヒ・ベーメの手によって演奏、
録音が行われており、音楽的価値だけでなく話題性も非常に高い。
ウルリッヒ・ベーメにより聖トーマス教会で演奏された「BWV.1128」と、
聖トーマス教会少年合唱団が歌う「BWV.178」。同じ作品名を持つ2つの作品
が、大バッハの偉大なる存在感とその音楽の素晴らしさを改めて示してくれ
る。1991年-2008年の録音(BWV.1128は2008年6月10日、BWV.178は2008年5月
23日-24日の録音)。
<Musiques a la Chabotterie>
MC 005 2枚組 \4600
リシュリュー枢機卿時代の音楽 ――
リシュリュー枢機卿時代の宗教音楽-
ブジニャック:
カンターテ・ドミノ、Heu! Suspiro、ファンファーレ、Ha! Plange、
赤子の口から、すべての民よ、O mors
コンスタンタン:ラ・パシフィク
作曲者不詳:テ・デウム
フォルメ:ムジカ・シンプレックス
ガンテーズ:喜びのミサ
ボエセ:深き淵より
フォルメ:主よ王を救いたまえ
リシュリュー枢機卿時代の世俗音楽-
ジャン・デマレ・ド・サン=ソルラン:
宮廷バレエ《フランスの武器の繁栄》
(Ballet de la Prosperite des armes de France)
カトリーヌ・パドー(ソプラノ)、エレーヌ・リシェ(ソプラノ)、
ステファニー・レヴィ(オート・コントル)、
エドモン・ユルトレー(テノール)、
トーマス・ファン・エッセン(バリトン)、シドニー・フィエロ(バス)、
ユーゴ・レーヌ(指揮)、
ラ・サンフォニー・ドゥ・マレ、クール・ドゥ・マレ、
ヴェンデ音楽協会合唱団
ラモーのオペラ「オシリスの誕生、またはパミリーの祭り」(MC 002)、ルベ
ルの音楽悲劇「ウリッセ」(MC 003)、レーヌのソロによるヘンデルの「リコ
ーダーのための6つの協奏曲」(MC 004)など古楽ファン注目の録音を続々と
発表してきたユーゴ・レーヌ率いるラ・サンフォニー・ドゥ・マレ。
リリース第4弾は、「三銃士」の悪役としても知られ、16世紀フランスの政
治家にしてルイ13世の宰相を務めた "リシュリュー枢機卿時代の音楽" がテ
ーマ。カトリック教会の聖職者と政治家という2つの顔を持ったリシュリュ
ー枢機卿とリンクするかのように、ここでは当時の宗教音楽と世俗音楽とい
う2つのカテゴリーを収録。
リシュリュー枢機卿によって絶対王政の基礎が築かれた時代を生きた音楽家
たちの歴史に埋もれた作品の優れた手腕が、レーヌ&ラ・サンフォニー・
ドゥ・マレの演奏で証明される。2008年4月&5月の録音。
<Integra Records>
ING 1002 \2180
フランスの映像 ――
ブーリトリー:ディヴェルティスメント
フランセ:5つの異国風舞曲
ボザ:アリア、エチュード第12番
デザンクロ:前奏曲、カンデンツァと終曲
プラネル:前奏曲とサルタレッロ
ミヨー:スカラムーシュ
ボザ:即興奇想曲
グロヴレ:サラバンドとアレグロ
ジョリヴェ:幻想即興曲
クリスチャン・フォーショウ(サクソフォーン)、
ステファン・デ・プレッジ(ピアノ)
大ヒットとなったファースト・アルバム「サンクチュアリー」(QTZ 2009)、
セカンド・アルバム「リナウンスメント」(ING 1001)では、クロスオーヴァ
ーであり、ヒーリングでもある独創的な世界を聴かせてくれたイギリスのサ
クソフォン奏者クリスチャン・フォーショウ。
フォーショウ自らが設立したレーベル "Integra Records" からのリリース
第2弾は、意外にもスタンダードなプログラムで固めたフランスのサクソフォ
ン作品集。
ミヨーのスカラムーシュを筆頭にボザやブートリー、デザンクロ、フランセ
などサクソフォン奏者ならばほぼ確実に遭遇するであろう20世紀フランスの
名作がズラリ!
ここでもフォーショウは独自の解釈や歌い方を取り入れるなど、ただのサク
ソフォン名作集で終わらせないところは流石。前2作とは一味違ったフォー
ショウの好演を堪能できる。
<Rondeau>
ROP 6018 \2300
プッチーニ:グローリア・ミサ
ヴェルディ:聖歌四篇より スターバト・マーテル、テ・デウム
ベルンハルト・シュナイダー(テノール)、
クリスティアン・シュミット=ティンマーマン(バス)、
カール・ラスゲバー(指揮)、
プラハ・フィルハーモニック、バイロイト福音派教会音楽大学合唱団、
レーゲンスブルグ教会音楽大学合唱団
「トスカ」、「蝶々婦人」、「トゥーランドット」などを生み、オペラの大
作曲家としてその名を知られるプッチーニが、パチーニ音楽院の卒業作品と
して作曲した若き日の傑作「グローリア・ミサ」。
オペラ作曲家として飛躍する前のプッチーニが書いたこの宗教作品を、ドイ
ツのソリスト&合唱団、チェコのオーケストラという珍しい組み合わせで録
音。荘厳で輝かしい"グローリア"の雰囲気が上手く表現された好演である。
<Cavalli>
CCD 285 \2300
ヴィオラ・ダモーレとコントラバスのための音楽 ――
クラムロフスキ:パルティータ
シュターミッツ:アダージョ ト長調
ミランドル:易しい練習曲より
カンパニョーリ:ヴィオラ・ダモーレの幻想
シュターミッツ:ソナタ ニ長調
マリアンヌ・レネツ(ヴィオラ・ダモーレ&ヴァイオリン)、
エリック・ハンセン(コントラバス)
旋律を奏でるヴィオラ・ダモーレと、通奏低音の役割を果たすコントラバス
による18世紀の弦楽二重奏曲集。肩の上に乗せて演奏するヴィオラ・ダモー
レの優しい音色と、コントラバスの低音がブレンドすることによって生まれ
るハーモニーが色彩感に富んだ演奏を生み出している。
演奏はヴィオラ・ダモーレのスペシャリストとして名高い女流奏者マリアン
ヌ・レネツ。1700年頃にザルツブルクで製作された6弦、1720年頃のミュン
ヘンで製作された7弦のヴィオラ・ダモーレが豊かに響く。
CCD 139 \2300
ヴァイス:リュートのための作品集 ――
組曲二短調/同イ短調/奇想曲ヘ長調/ジーグ/メヌエット/組曲ニ短調/
同ハ短調
ミヒャエル・フライムート(リュート)
バロック時代のドイツにおけるリュートの大家、レオポルト・ヴァイス。こ
こでは、オーストリアのローラウ城博物館に保管されていたハラッハ写本か
らのヴァイスの組曲を収録している。
ミヒャエル・フライムートは、エッセン、ウィーン、ケルンでリュート、テ
オルボ、ギターを学んだドイツのアーティスト。アバド、アンゲラー、ヤー
コプス、カークビーといった大物アーティストとの共演を重ねており、ウィ
ーンのアントニー・ポッシュ(1740製)のガット弦リュートを手にプティット
・バンドやコンチェルト・ケルン、フライブルク・バロック・オーケストラ
の演奏にも参加している。
<Aeolus>
AE-10671(SACD-Hybrid) \2850
カバニーリェス:ティエント、パサカーリェとガリャルダス(全13曲)
レオン・ベルベン(オルガン)
バレンシア大聖堂の首席オルガニスト、少年聖歌隊員の音楽教育係を務める
など、17世紀後期から18世紀初頭の同地の音楽に大きな影響を与えたフアン
・カバニーリェス(1644-1712)。バレンシアで生まれバレンシアで没したカバ
ニーリェスの大部分はオルガン作品であり、その中でもティエントが最も数
多く、そして最も優れている。
アスペレン、コープマン、レオンハルトから薫陶を受け、ムジカ・アンティ
クァ・ケルンではチェンバロ奏者として活躍するオランダ期待の鍵盤奏者レ
オン・ベルベンが、スペインのバスク自治州アタウンのサン・マルティン教
会に設置されているロレンツォ・デ・アラゾラ(1761)製作の歴史的オルガン
でカバニーリェスの音楽を弾く。
<Thorofon>
CTH 2551 \2300
ディストラー:合唱作品集 ――
《合唱モテットと歌曲》より/モテット《心よりわれ汝を愛す、おお主よ》
Op.2/《Der Jahrkreis》Op.5より/ドイツのコラール・ミサOp.3
エリック・カッツ(指揮)、フーゴー・ディストラー・アンサンブル
20世紀初頭のドイツで教会音楽作曲家として類希な才能を発揮しながらも、
ナチスの弾圧によって非業の死を遂げたフーゴー・ディストラー(1908-1942)。
ドイツ・ニーダーザクセン州のリューネブルクで1988年に結成され作曲者の
名を冠するフーゴー・ディストラー・アンサンブルが、ディストラーの看板
でもある合唱作品を歌う。
CTH 2509 \2300
ルジツカ:作品集 ――
...Ins Offene.../ストゥリュツ/トンボー/.. und mochtet ihr an
mich die Hande legen .../Acht Gesange nach Fragmenten von Nietzsche
ペーター・ルジツカ(指揮)、
ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン、
コルネリア・ブラントカンプ(フルート)、アルディッティ弦楽四重奏団、
トーマス・バウアー(バリトン)、ジークフリード・モーザー(ピアノ)
ジェラール・モルティエの後任として2002年にザルツブルク音楽祭芸術監督
に就任し、2006年までその重責を担った作曲家兼指揮者ペーター・ルジツカ
(1948-)の室内楽&歌曲集。
ルジツカの現代的で刺激的な作品を、作曲者自身の指揮によるドイツ・カン
マーフィルやアルディッティ弦楽四重奏団といった錚々たるアーティストた
ちが築き上げてゆく。
<Bella Musica>
BM 31.2420 \2300
モーツァルト:
フルート協奏曲第1番ト長調K.313/ロンド ニ長調K.Anh.184/フルート協奏
曲第2番ニ長調K.314/アンダンテ ハ長調K.315
浮ヶ谷順子(フルート)、浮ヶ谷孝夫(指揮)、
フランクフルト・ブランデンブルク州立管弦楽団
コアなファンに人気の高いドイツ在住の日本人指揮者、浮ヶ谷孝夫と夫人で
フルート奏者として活躍する浮ヶ谷順子の共演によるモーツァルトのコンチェ
ルト・アルバム。浮ヶ谷夫妻とブランデンブルク州立管の見事なコンビネー
ションが聴きどころ。
<Sterling>
CDA 1664-2 \2300
地中海からの音楽 ――
スカッラッティ:
ソナタ ト長調、同ホ長調、同ニ短調、トッカータ(ソナタ 二短調)
ドビュッシー:2つのアラベスク
ラヴェル:水の戯れ
パパンドプーロ:イグラ、スケルツォ・ファンタスティコ
ファリャ:火祭りの踊り
アルベニス:組曲《スペインの歌》Op.232
マリア・キールグレン(ピアノ)
作曲家にではなく、スウェーデンのアーティストにスポットをあてる
「ARTIST」シリーズ。マリア・キールグレンは、16歳からスウェーデンのイ
エテボリ音楽大学でピアノを学び、モーツァルトのピアノ協奏曲第21番でデ
ビューを飾ったスウェーデンの女流ピアニスト。
スウェーデンだけでなく、北米、南米へのコンサート・ツアーを精力的にこ
なしており、コロンビアの第11回ブカラマンガ国際ピアノ・フェスティヴァ
ルでは大成功を収めている。地中海沿岸諸国の作曲家によるピアノ作品を集
めた「地中海からの音楽」。特にアルバム冒頭のスカルラッティは地中海の
風を感じさせるような爽やかな演奏。
<Musiques Suisses>
MGB-NV 5 \2300
スイスの伝統音楽と新しい音楽 ――
ジャネット:ポルカ
ラース:ゲダンケ
ジャネット:クロイツポルカ、アート・イン・レイン、アルマンダ
ヴァルザー:ミレーナ
作曲者不詳:羊の皮をかぶったオオカミ、ギャロップ/他
スイス・オクテット
弦楽五重奏とクラリネット、ファゴット、ホルンという編成によるスイスの
室内楽団スイス・オクテットの録音は、スイスの伝統音楽からのアレンジと、
スイスの伝統音楽のスタイルを題材とした新しい作品をミックスしたスイス
一色のアルバム。
ポルカやギャロップなど思わずリズムを取りたくなるような楽しい作品ばか
り。スイス・オクテットの個人能力もかなり高い。
MGB CTS-M 114 \2300
イリス・スゼグヒ(1956-):
ソプラノと弦楽のための《Vielleicht, dass uns etwas aufginge》
アコーディオンのための《カンティクム》/弦楽三重奏曲《ゴルトベルク》
/詩篇/アド・ パルナッスム
シルヴィア・ノッパー(ソプラノ)、
コンチェルト・ボスウィル、テオドロ・アンツェロッティ(アコーディオン)、
ゴルトベルク・トリオ、レイラ・プフィスター(メゾソプラノ)、
カメラータ・ベルン
スロヴァキア西部の街プレショフで生まれ、ハンガリー人の両親を持つ女流
作曲家イリス・スゼグヒのポートレート・アルバム。
現在はスイスを拠点として活動するスグゼヒは、欧米各国の音楽祭や現代音
楽のワークショップで斬新な作品を発表し、カントン・チューリヒ作曲賞な
ど多くの受賞歴を持つ。