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<naive>
V 5188 2280
ロス・インポシブレス-メキシコ、スペイン、イタリア各地に伝わる音楽集-
(1)サ・クィ・トゥーロ(作曲者不詳、コアンブラ、1643年)
(2)ホアカラス(ルカス・ルイス・リバヤス1677/ペペ・ハビクエイラによる即興)
(3)ラ・ロローナ(泣き女)(メキシコの伝統音楽)
(4)リチェルカーダ1+2(ディエゴ・オリッツ1553)
(5)ファララン(作曲者不詳、1556年)
(6)マリツァパロス(作曲者不詳、ペルー、1730年)
(7)バスチャオ(作曲者不詳、コアンブラ、1643年)
(8)ラ・ディア・スパニョーラ(ニコラ・マッテイ)
(9)モレスカ(即興)
(10)ファンダンゴ(サンチャゴ・デ・ムルシア、メキシコ、1730年)
(11)ヴィリャンシーコ(Forget me)(カタルーニャの伝統音楽)
(12)エスパニョレータス(マドリード、1677年)
(13)ラ・ロロンチータ(メキシコの伝統音楽)
(14)ファンダングイート(メキシコの伝統音楽)
クリスティーナ・プルハル(指)ラルペッジャータ, キングズ・シンガーズ
メキシコには、18世紀初頭に生きたスペインのバロックギター奏者サンチャゴ・
デ・ムルシアの手稿譜が残されています。その曲のタイトルは「ロス・インポシ
ブレス」。これは、イタリアでは16 世紀から続く伝統をもつ「ロマネスカ」と
いうジャンルと同様の音楽でした。南米からはるか遠くヨーロッパまで、16-17
世紀という時代に、すでに音楽が伝えられていたのです。この事実に注目した
プルハルは、当時の南米とヨーロッパの音楽における共通点を探求することを
決意。時空を超えて、我々の祖先が紡いでいた音楽の根底に流れる共通のテー
マをこのアルバムに込めています。
クリスティーナ・プルハルはアルファレーベルでもお馴染みの女性ギター奏者、
指揮者。このたびナイーブからリリースが決まりました。佐藤豊彦の愛弟子の
一人で、ハーグ王立音楽院にてギターを学びました。ルネッサンスリュート、
バロックギター、リュート、テオルボ、バロックハープなど幅広く楽器をこな
し、また指揮者としてもその名声を高めています。2000 年に「ラルペッジャー
タ」を設立、世界の名手たちとアンサンブルを繰り広げています。
【V.5055(廃盤)と同内容(ボーナスDVDはつきません)】
<Profil>
PH 09065(SACD-Hybrid) 2180
R.シュトラウス:アルプス交響曲Op.64
R.シュトラウス:
交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」Op.28
セミョン・ビシュコフ(指)
ケルンWDR交響楽団
録音:2007年12月17-21日ケルン・フィルハーモニー(セッション)
PROFILより精力的にリリースを続けるビシュコフと手兵ケルン放送響。最新アル
バムは、2005年録音の「エレクトラ」(PH05022)以来となるシュトラウスで、
「アルプス交響曲」と「ティル」いう組み合わせになります。
キャリアの初期からシュトラウス作品の録音を積極的に行ってきたビシュコフ
は、1988年にコンセルトヘボウ管と交響詩「ドン・ファン」をセッション録音、
1989年にフィルハーモニア管と交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」をセッ
ション録音しています。
そして、1997年にビシュコフがケルン放送交響楽団の首席指揮者に就任し、2001
年に当コンビによる初めてのセッション・レコーディングのプログラムとして選
ばれたのが、交響詩「英雄の生涯」とメタモルフォーゼンでした。
舞台作品でも当オケとはさきの「エレクトラ」のほか、同じ2005年に「ダフネ」
を録音しており、また、2004年のザルツブルク音楽祭での「ばらの騎士」(オケ
はウィーン・フィル)の公演を収めた映像ソフトも発表しています。
このようにビシュコフのシュトラウスに対する熱い取り組みはそのディスコグ
ラフィからもうかがい知ることができます。シュトラウス特有の開放的で豪奢
なサウンドの魅力で人気の2作品をあらたに収録したこのアルバムでは、オペラ
でのそれをほうふつとさせる艶やかで優美な弦と、ニュアンスゆたかにたっぷり
と旋律を歌い上げる管に、シリーズを通じてますますの磨きがかかり、ビシュコ
フの濃い味付けの音楽づくりを強力に支える形となっています。「アルプス交響
曲」で、刻一刻と姿をかえてゆく大自然の驚異を壮大なスケールで一息に聴かせ
たかとおもえば、ユーモラスで目まぐるしく表情を変える「ティル」ではていね
いな物語づくりを心がけているあたり、ビシュコフの非凡なセンスを示すものと
いえるでしょう。
ともに大編成のオーケストラ録音ということで、SACDハイブリッド盤でのリリー
スも効果的といえ、クオリティ面での配慮もうれしいところです。
<Simax>
PSC 1310(SACD-Hybrid) 2680
エドヴァルド・グリーグ:歌曲集
H・C・アンデルセンの詩による『心の歌』 作品5
【茶色のふたつの瞳/海の永遠の動きをあなたは知らない/
君を愛す/私の思いは高い峰のように】
9つのロマンスと歌作品18
【森の散歩/愛しいひとはとても色白で/詩人の最後の歌/詩】
ヨン・パウルセンの5つの詩 作品26
【ここちよい夏の夕べにさまよい/森の小道で】
A・O・ヴィンニェの詩による12の歌 作品33
【若者/春/傷つけられしもの/コケモモ/流れにそって/
まぼろし/老いた母/最初のもの/ルンダーネで/破れた友情/
誠実/たどり着くところ】
6つのドイツ語の歌 作品48
【いつの日か、わが思いは/青春時代に】
ヨハネス・ヴァイサー(バリトン) セーアン・ラストギ(ピアノ)
録音:2008年11月25日-26日、2009年3月16日-17日
ソフィエンベルグ教会(オスロ)
[制作:トニー・ハリソン 録音:アルネ・アクセルベルグ]
2008年と2009年、オスロのソフィエンベルグ教会での録音。
弦楽オーケストラのための「2つの悲しい旋律」、「最後の春」と「心の傷み」
の原曲となった2曲を含む「A・O・ヴィンニェの詩による12の歌」は、数多くの
歌曲を書いたグリーグの代表作に挙げられる曲集です。
ヨハネス・ヴァイサー(ヨハンネス・ヴァイセル)は1980年ノルウェー生まれ。
コペンハーゲンの王立音楽アカデミーと王立オペラ・アカデミーでスサナ・エー
ケンに学びました。オラトリオ、歌曲、オペラのステージで活躍する彼は、ヤー
コプスが指揮した「ドン・ジョヴァンニ」(HMC 901964)のタイトルロールを歌
い、一躍注目を集めました。スカンディナヴィアの生んだもっとも有望な歌手
のひとり。「A・O・ヴィンニェの詩による12の歌」をラグナル・ソーデルリン
のオーケストレーション版で録音(PSC1076)したノルウェーのバリトン、ヴォレ
スタードと同じくヴァイサーは、美しい声、しなやかな感性、そして深い感情
と詩の心を歌うための技術を備えています。
共演のセーアン・ラストギはデンマークのピアニスト。王立音楽アカデミーで
トーヴェ・レンスコウとスウェーデンのニクラス・シヴェレーヴ、ベルリンの
芸術大学でパスカル・ドヴォヨンのクラスで学んでいます。フェスティヴァル、
コンサート、ラジオ放送に出演しながら、王立アカデミーで教えています。く
りかえし聴くほどに愛しさの募ってくるアルバム。
<Aurora>
ACD 5060(SACD-Hybrid) 2680
ファッテイン・ヴァーレン(1887-1952):
4つのピアノの小品 作品22、間奏曲 作品36
クラウス・エッゲ(1906-1979):ピアノソナタ第2番 作品27「哀愁のソナタ」
フィン・モッテンセン(1922-1983):ソナタ 作品7
ロルフ・ヴァリーン(1957-):7つの命令(2001)
ホーコン・アウストボー(ピアノ)
録音:2009年3月12日-15日 ソフィエンベルグ教会(オスロ)
[制作:ホーコン・アウストボー 録音:アルネ・アクセルベルグ]
ホーコン・アウストボー(1948-)。ノルウェー、コングスベルグの生まれ。国内
で演奏活動を行った後、フランスに渡り、パリのコンセルヴァトワールとエコー
ル・ノルマル音楽院で研究をつづけました。1971年にオリヴィエ・メシアン・コ
ンペティションに優勝。ジュリアード音楽院とミュンヘンの州立音楽大学への留
学を経て、1973年からオランダを拠点に活動を始めました。ロンドンのデイリー
・テレグラフ紙は1974年、「彼のたいへんな才能は国際的に認められるべきだ」
とアウストボーの音楽を評価しました。
ノルウェー国防軍軍楽隊と共演したメシアンの 《異国の鳥》(ACD5057)につづ
く、ノルウェー作曲家協会のレーベル、Aurora への新録音でアウストボーは、
20世紀から21世紀のノルウェー音楽界を代表する、それぞれ師弟関係にある4人
の系譜をたどります。民俗音楽の再生にノルウェーのアイデンティティを示した
グリーグとは異なるスタイルを選び、「強烈で独特の性格をもつ声のモザイク
を創った」(アウストボー)ファッテイン・ヴァーレンの《4つのピアノの小品》
と《間奏曲》。伝統の民俗音楽と新しい語法を深いところで融合させ、その手
法がバルトークとも比較されるクラウス・エッゲ 《哀愁のソナタ》。フィン・
モッテンセンのソナタは、エッゲの第2番とならび1950年代中期ノルウェーを代
表するピアノ曲とアウストボーが考える作品。この曲をアウストボーが1977年
のベルゲン国際フェスティヴァルで演奏した際、モッテンセンは、彼の演奏を
聴くためにオスロから足を運んだと言われます。今日のノルウェーでもっとも
活躍の目立つひとり、ロルフ・ヴァリーンの《7つの命令》は、ベルゲンのダン
スカンパニーCarte Blancheのために作曲されました。
ノルウェーのピアノ音楽を知る上でもっとも重要な、また、興趣の尽きない一
枚です。
<PRAGA>
PRDDSD 250251(SACD-Hybrid) 2780
ハイドン:弦楽四重奏曲集
弦楽四重奏曲
(1)op.50-3 変ホ長調 (2)op.50-5 ヘ長調「夢」 (3)op.50-6 ニ長調「蛙」
プラジャーク弦楽四重奏団
録音:2008年10、11月/2009年6月
ハイドンの弦楽四重奏曲op.50は、ユーモアに溢れていて、それでいて各曲の書
法は充実したものばかり。まるで言葉のないミュージカルのような楽しさに満
ちています。「蛙」と呼ばれる第6番では、各パート奏者たちが熟練と楽しさの
絶妙なバランスで聴かせます。
<CALLIOPE>
CAL 9412 2180
フランツ・リスト-ポートレイト
リスト:
(1)ナポリのタランテッラ(ヴェネツィアとナポリより)
(2)葬送(誌的で宗教的な調べ)
(3)メフィスト・ワルツ第4
(4)水の上を歩くパオラの聖フランチェスコ(伝説第2番)
(5)コンソレーション(全6曲)
(6)オーベルマンの谷
(7)愛の夢
(8)ハンガリー狂詩曲第2番
ギョーム・コッポラ(ピアノ)
録音:2009年4月
これでもか!と超絶技巧を並べたプログラムのリスト作品集の登場。コッポラ自
身による選曲で、コッポラは、このプログラムからリストという人物像を浮き
上がらせたかったと語っています。
CAL 9415 2180
ヴィラ=ロボス:ギター作品集
(1)12の練習曲 (2)5つの前奏曲 (3)ブラジル民謡組曲 (4)ショーロ第1番
パスカル・ボエル(10弦ギター)
録音:2009年6月
ノスタルジックでやさしく、時にすすり泣きのようなギターの音色に胸を打たれ
る1枚。練習曲では超絶技巧に驚かされ、最終曲のショーロ第1番では、強烈に熱
いリズムとむせび泣きのようなメロディに心奪われます。ベールスは、10弦ギタ
ー(6弦と4つのバス弦をもつ)の世界的名手。