クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

07-03 No.22-1

2007年03月30日 18時31分57秒 | Weblog
<DHM>
88697078112 \1980
「フランス・リュート作品集」
エヌモン・ゴーティエ:「Canaries ニ短調」、
作者不詳:「Ouvrez-Moy la Porte, Petite Nannon ニ短調」
「Gigue d'Angleterre ニ短調」「Canaries ニ短調」、
ロベール・ド・ヴィセ:「組曲 嬰ヘ短調」「ミュゼット イ長調」、
ジャック・ギャロ:「組曲 嬰ヘ短調」、
エザイアス・ロイスナー:「組曲 ハ短調」、
フランソワ・デュ・フォー:
「ガヴォット ハ長調」「Blanroches 氏へのトンボー ト短調」、
ドニ・ゴーティエ:「組曲 イ長調」、他
ルッツ・キルヒホフ(リュート)
リュートは、中世以前からバロック時代まで最もポピュラーな楽器で、ヨーロ
ッパ中で使用され、様々なサイズと種類、非常に高い次元にあった楽器でもあ
りました。17世紀半ばまではリュートはパリを中心として新しい様式の音楽が
作曲されていました。当時「リュート音楽は常に新しい発展を続けていかなけ
ればならなく、毎日が同じように演奏されるべきではない」ともベルリン出身、
パリで学んだリュートの先駆者ロイスナーは唱えています。当時のリュート作
品は毎小節ごとに異なったリズムで演奏されるべきで、それはジャズのように
も感じられるでしょう。また「天国の音楽」「平和な音楽」とも表現されてい
ました。フランスには無数の作曲家による膨大な作品が残されています。キル
ヒホフはしばらく録音からは遠ざかっていましたが、このアルバムでは、その
中から、キルヒホフが選曲した「夢のような音楽とダンス」「幻想よりも上品
な神秘的な作品」と語る作品を収録しました。
【ルッツ・キルヒホフ】
1953 年フランクフルト生まれ。14歳よりリュートを本格的に学び、19歳でド
イツ青年のためにコンクールで優勝。フランクフルト音楽大学及び古い音楽の
ためのフランクフルト・スタジオで、歴史的リュートと当時の演奏法を研究し
その第一人者となる。その研究した奏法を使用することにより、独特な表現、
顕著な妙技、幅広いトーンを再現することに成功。したがって彼のレパートリ
ーは、通常のリュート演奏者が演奏しえないような作品を中心としている。
ドイツ・リュート・フェスティバル、ドイツ・リュート・ソサエティーを設
立。SEONを中心に多数のCDを発売。
【録音:2006年10月9-11日 Studio Kai Arend, Weilburg】



<OEHMS CLASSICS>
OC587 \1450
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集
第7番ニ長調Op.10-3、第9番ホ長調Op.14-1、
第14番嬰ハ短調Op.27-2「月光」、第23 番ヘ短調Op.57「熱情」
イゴール・カメンツ(p)
カメンツは以前にリストなどの、どちらかというと超絶技巧系の作品の録音
で評価が高いのだが(AM13192、AM12632)、今回はベートーヴェンという、い
わゆる「正統派」の作品でその真価を問う。音色は録音のせいもあってか柔
らかめ。ベートーヴェンの初期の作品の中でもとりわけ躍動的な第7番のソナ
タや第14番“月光”では、良く回る指を活かし眼の覚めるような鮮やかさで
駆け抜けていく。第9番で一息入れて、最後の第23番“熱情”で面白さ爆発。
終楽章のテンポ設定は???。彼の主張を想像するだけで楽しいだろう。
【イゴール・カメンツ】
1968年ハバロフスク生まれの指揮者&ピアニスト、イゴール・カメンツ。
1974年からノヴォシビルスク・ジュニア音楽学校で指揮法をアルノルド・カッ
ツに学び、そして市立コンセルヴァトワールでヴァイオリンをザハール・ブロ
ン、ピアノをマリー・リーベンソンに学ぶ。彼が指揮者としてデビューした
のは、なんと1975年。ノヴォシビルスク・フィルハーモニーと共にハイドン
の第94番の交響曲「驚愕」を演奏。それからはピアニストとしても頭角を現す
【録音:2005年4月4-7日 シュトゥットガルト・カンマームジーク・スタジオ】

OC569 \1450
ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ:
3つの幻想曲、3つのフーガ、3つのソナタ集
「幻想曲 ハ短調 from MSP883」「フーガ ハ短調 FK31/2」「ソナタ ニ長調
FK3」 「フーガ ニ短調 FK31/4」「幻想曲 ホ短調 FK20」「フーガ ホ短調
FK31/6」 「ソナタ ニ長調 from MSP883」「幻想曲 イ短調 FK23」「ソナタ
ト長調 from MSP883」
アントニー・スピリ(p)
偉大なる父親に最も溺愛されたと言われる大バッハの長男、W.F.バッハ。
もちろん才能には恵まれていたのだが、その才能をきっちりと開花させるだけ
のハングリー精神にも欠けていた(らしい)彼の作品。聴いてみれば、「恐ら
くこの人は大変な夢想家であったに違いない」と思わせる作風で、曲を構成す
るメロディは当時の様式なのだが(バロック風というよりハイドン風)、その
展開は予想を超えたもの。あとからあとから沸いてくるメロディをそのまま書
き付けた感のある「ファンタジア」に至っては、まるでシューマンやブラーム
スの作品を彷彿させるもの。一度聴いたら忘れられない楽曲集。古楽器鍵盤奏
者でもあるA・スピリはあえて現代ピアノを使用し、独創幻想的な世界を強調
しているようにも感じられる。
【アントニー・スピリ】
ニュージャージーに生まれる。7 歳でピアノと作曲のレッスンを始め、声楽の
トレーニングも受ける。その後クリ-ヴランドとボストンで修業を積むが、と
くに古典鍵盤楽器に強い興味を持つ。1977年、ワトソン基金から奨学金を受け
ヨーロッパに渡り、さらに古典的な演奏法を学ぶ。E.フリース、H.ライグラー
フ、E.ヴェルバ、P.シルハウスキー、K.ギルバートに師事。1970 年、ザルツ
ブルク・モーツァルテウム音楽院を優秀な成績で卒業すると同時に同音楽院で
教鞭をとる。現在ピアニスト、チェンバリスト、ハンマーフリューゲル奏者と
して、独奏、室内楽等に活躍し、著名な音楽家、数多くのオーケストラ、アン
サンブルと共演、ヨーロッパ各地の主要な音楽祭にも招かれている。又、E.マ
ティス、P.シュライヤー、M.リポセックはじめ世界的な歌手たちが最も信頼を
寄せている伴奏者として広く知られている。バロック、クラシックから現代曲
まで幅広いレパートリーを有しCDも多数。ザルツブルク・モーツァルテウム音
楽院で歌曲解釈、ケルン音楽大学で室内楽の教授を務める。
【録音:2004年12月21-23日】




<TELOS>
TLS055 \2080
K.A.ハルトマン(1905-1963):ピアノ作品集
小組曲第1番、小組曲第2番、トッカータ、フーガ、ソナチネ、
ソナタ第1番(トッカータ/ゆっくりした舞曲/終曲)、
ソナタ《1945年4月27日》
演奏:ベネディクト・ケーレン(Pf)
録音:2004-2005年
近年再評価の著しいカール・アマデウス・ハルトマンは管弦楽曲、弦楽四重奏
曲など多作だがピアノ作品だけを集めたCDは珍しい。作風は無調、厳格な対位
法、ジャズなど多様なイディオムの折衷がクルシェネクあたりを思い出させる。
ピアノのケーレンはゲザ・アンダらに師事した。ハルトマンの他、ヤナーチェ
ク、ストラヴィンスキー、アンタイル、サティなどもテロス・レーベルに録音
している。

TLS105 \2080
ヴァレリオ・サニカンドロ:室内楽作品集
私は照射する(2000)-A.Fl,B.Cl,Vc,Pf(prepared),Perc、
Repercussio(2002)-Vc,Pf(prepared)、
重点のコバルト(2001/2003)-Ob,Cl,Va,Vc,、
新しい形(2000)-Pf
ルネサンス(2000)-Vn,Pf(prepared)
救うためには影で覆いなさい(2002)-Fl,Cl,Vn,Vc,Pf(prepared)
演奏:E-Mex現代音楽アンサンブル
録音:2000-2004年
サニカンドロはヨーク・ヘラーとハンス・ツェンダーに師事した作曲家。
2002年にはダルムシュタット夏期国際現代音楽講習会でも教鞭をとっている。
作風は点描的、静謐さ、突然の音響爆発など、ここ20年くらいのヨーロッパ
現代音楽界のトレンドを反映している。

TLS120 \2080
J.S.バッハ:ゴールドベルク変奏曲
ヴォルフガング・ディメトリク(アコーディオン)
2001年9月録音
右手で鍵盤、左手でボタンを操作して2つの鍵盤を弾くように演奏できるアコー
ディオンが1950年頃から現れました。それぞれの音域は5オクターヴ以上にわ
たり、ボタンによって3通りまたは4通りの音色を出すことができます。「ゴル
トベルク変奏曲」が本来書かれた鍵盤楽器の演奏者にとってさえ困難なこの大
作を、ディメトリクは鮮やかに演奏しています。けれども、この作品に長い間
に心を奪われていたディメトリクは、ポリフォニーを演奏できるこの楽器でこ
の作品に挑戦するのは自分にとって当然なことだと述べています。
ディメトリクは1974年オーストリアで生まれ、グラーツ音楽院とヴュルツブル
クのヘルマン・ツィルヒャー音楽院のほか、多くのマスター・クラスで学びま
した。ウィーンのファメ・コンクール、グラーツの国内音楽学校コンクールほ
か多数の賞を受賞し、1998年からバイエルンのアルテティング音楽専門学校で
教えています。

TLS121 \2080
ハイドン:「ピアノ・ソナタ集(アコーディオン用編曲)」
ニ長調Hob. XVI-42/へ長調Hob. XVI-29/ニ長調Hob. XVI-33/
変ホ長調Hob. XVI-28
ヴォルフガング・ディメトリク(アコーディオン)
2003年4月録音
ハイドンのピアノ・ソナタと現在称される作品のうち初期のものは、チェンバ
ロでもフォルテピアノでも演奏されましたが、ここに収録された、1770年代以
降の作品は、音量を変化させることのできるピアノを想定して作曲されました。
一方、上述した型のアコーディオンは、風圧によって音を出すという管楽器の
特性を持つと同時に、ボタンによって音色やニュアンスを変化させることがで
きます。ディメトリクは、ハイドンのピアノ・ソナタの音の特質や、異なる声
部の透明な組み合わせ方によって、アコーディオンに内在する力を発揮させら
れると考え、これらの作品の新しい解釈を企てたと述べています。

TLS125 \2080
ダーフィト・フィリップ・ヘフティ(1975-):「創始者」
無伴奏ヴァイオリンのための「日記」
無伴奏クラリネットのためのモザイク「おお、星よ」
フルート、打楽器とピアノのための「メランコリア1」
クラリネット協奏曲「創始者」
シュテファン・テンツ(Vn)、
ヴァレンティン・ヴァンデラー(Cl、バセットホルン)、
フィリップ・ラシーヌ(Fl)、マティアス・ヴュルシュ(Perc)、
オリヴァー・シュナイダー(P)
2003・2005・2006年録音
スイスで生まれたヘフティは作曲をヴォルフガング・リーム、クラリネットを
ヴォルフガング・マイアに学び、ジョルジュ・エネスコ・コンクールで1位を
受賞しました。指揮者・クラリネット奏者としても活躍しています。「メラン
コリア1」はサントリー音楽財団サマーフェスティバル2005<Music today 21>
で演奏されました。この曲名はデューラーが制作した「メランコリア」と題す
る一連の銅版画のうち、1514年の「メランコリア1」に由来し、そこには魔方
陣が描かれています。「創始者」は5連作の第1作で、管弦楽部分は伝統的手法
で作られているのに対して、独奏パートには現代的技法が多数用いられていま
す。




<MEGADISC>
MDC7801 \2250
「ジョン・ケージ:14-7-10-3」
フォーティーン(1990)-Pf,Fl/picc&bass,Cl,B-Cl,Hrn,Trp,2Perc,2Vn,Va,Vc,Cb
セヴン(1988)-Fl,cl,Perc,Pf,Vn,Va,Vc、
テン(1991)-Fl,Ob,Cl,Trb,Perc,Pf,2Vn,Va,Vc、
スリー(1991)-3Perc
ザ・バートン・ワークショップ
録音:2002-2005年
オランダの現代音楽アンサンブル、バートン・ワークショップはケージの、数
字だけの風変わりなタイトルの作品シリーズの第3弾。数字はどれも演奏者の
数を表していて、編成によっていくらか様相は異なるがいずれも全楽器のトゥ
ッティはなく、2、3の楽器が少しずつ弱音で長い音符を奏でてゆく瞑想的な音
楽。THREEは3人の打楽器奏者のための作品だがシュールな音が最弱音で延々と
続く。こんな音楽だがケージが純然たる打楽器作品を書いたのは久しぶりだっ
た。

MDC7802 \2250
アレクサンドル・ラビノヴィチ=バラコフスキー: タントラのカップリング
(1)協奏交響曲「マイトゥーナ」
(2)協奏交響曲「ジアオ」-弦楽オーケストラ、増幅されたヴィブラフォン、
鐘、チェレスタ、クラヴィノヴァのための
(1)ラビノヴィチ=バラコフスキー指揮 パドヴァ・ヴェネト管弦楽団
(2)ジャン=ポール・デシー指揮 ムジク・ヌーヴェル・アンサンブル
録音:
(1)2005年12月17日ミラノ、ライヴ
(2)2004年2月8日、ベルギー、ライヴ
ラビノヴィチはアルゲリッチとの共演でも知られる作曲家、ピアニスト、指揮
者で、最近は何故かラビノヴィチ=バラコフスキーと名乗っている。このアル
バムはMEGADISCレーベルでの5枚目の作品集。今回はインドの宗教的なタイト
ルの作品です。タントラ教は、世界最古の信仰とされ、性愛(性交)を通し、
宇宙の最高真理を知る事を目的としているそうですが、実際の音はいつものラ
ビノヴィチ節でミニマルぽくチャカチャカと軽やかに明るく鳴っている作品で
す。



<DORON>
DRC3015 \2080
リスト:「3つの交響詩(オルガンとピアノ用編曲)」
マゼッパ/オルフェウス/タッソ、悲哀と勝利
ジャン・フランソワ=ヴォシェ(Org)、
クリスティアン・ファーヴル(P)
1987年4月録音
リストはすべての交響詩を2台ピアノに編曲していましたが、この演奏者たち
は交響詩をオルガンとピアノ用に編曲したいと考えました。ピアノ的な部分は
ピアノに、管弦楽的な部分はオルガンに割り当て、2つの楽器の間に対話が保
たれ、管弦楽版に劣らない壮麗な響きが作り出されています。
フランソワ=ヴォシェはベルンで生まれ、1975年ジュネーヴ音楽院を1等を得
て卒業しました。1985年からローザンヌ音楽院教授となり、独奏者としても活
動しています。ファーヴルは1955年ローザンヌで生まれの作曲家、ピアニスト。
ローザンヌ音楽院を1等で卒業後、カール・エンゲル、ステファン・アスケナ
ーゼ、グイド・アゴスティに師事しました。ローザンヌ音楽院教授を務めてい
ます。

DRC5027 \2080
フランソワ・パンティヨン(1928-):合唱作品集
(1)無伴奏合奏曲集(16の合唱曲とピアノのための間奏曲、
「アデライデの夢」「夢想」
(2)混声合唱とピアノのためのカンタータ「ダフネ」(オヴィディウスのラテ
ン語の歌詞による)
(3)ソプラノ独唱、混声合唱とオルガンのためのカンタータ「羊飼いたちのク
リスマス」(アルヌル・グレバンの歌詞による)
フランソワ・パンティヨン指揮
ベルン声楽アンサンブル
(1)ベルトラン・ルレ(P)、
(2)マルク・パンティヨン(P)、
(3)クリスタ・ゲッツェ(S)、フィリップ・ラウプシャー(Org)
録音:2005年1991年1995年
パンティヨンはラ・ショー・ド・フォンで生まれ、ブリュッセル王立音楽院で
ヴァイオリンと指揮を学びました。ルツェルン音楽祭で師事したカラヤンに独
奏ヴァイオリン奏者として雇われましたが、間もなく指揮することを勧められ、
1972年から1997年までトゥーン市立管弦楽団の指揮者・芸術監督を務めました。
室内管弦楽団「カペラ・ベルネンシス」を創設し、スイス国内外を演奏旅行も
しています。若い時から作曲し、いくつかの賞を受賞し、1986年のカンタータ
「世界の叫び」の成功によって作曲家としての地位を確立しました。歌劇、管
弦楽曲、協奏曲なども作曲しています。「ダフネ」でピアノを演奏しているマ
ルクはフランソワの甥です。
「羊飼いたちのクリスマス」の大部分は伝統的な様式によっているのに対し、
「ダフネ」はやや現代的ですが、いずれも響きの美しさを重視していることが
感じられます。

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07-03 No.22-2

2007年03月30日 18時31分26秒 | Weblog
<AULOS(MUSIKADO)>
AUL66153 \2080
クロンベルク・アカデミー・ザ・ヴィジョン・シリーズVol.1
コダーイ:J.S.バッハの様式による3つのコラール前奏曲/
バルトーク:狂詩曲第1番Sz86/
ストラヴィンスキー:「プルチネッラ」からイタリア組曲/
ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタニ短調op. 40
ラースロー・フェンイェ(Vc)、
オレク・ポリャンスキ(P)
2006年4月録音
コダーイは若い時バッハの音楽を好み、また子供の頃、家で弦楽四重奏を演奏
する際はチェロを弾いたので、室内楽曲ではチェロのための作品を最も多く作
曲しています。「イタリア組曲」は、ペルゴレーシのチェンバロ曲に基づいて
ディアギレフのロシア・バレエ団のために作曲した「プルチネッラ」からの5曲
をチェロとピアノ用に編曲したものです。
フェンイェは初めブダペストのリスト音楽院で学び、1994年から1998年まで
リューベックでダフィート・ゲリンガスに師事しました。1987年にハンガリー
国内コンクールで1位となった後、数々のコンクールに入賞し、2004年パブロ・
カザルス国際チェロ・コンクールで優勝し、2005年にはハンガリー国内のフラ
ンツ・リスト賞を受賞しました。ハンガリーの主要なオーケストラで演奏した
後、フランクフルト放送交響楽団主席チェロ奏者を務めています。

AUL66157 \2080
「ジャクリーヌ・フォンティン(1930-):管弦楽作品集第2集」
(1)アコーディオンと12の弦楽器のための協奏曲「東風」
(2)緑の陰の中で
(3)ピアノ協奏曲「寂しい岸」
(4)希望
(1)ダニエル・グリュセル(アコーディオン)、
ヴォルフガング・ヘントリヒ指揮 ドレスデン・フィル
(2)(3)ペーター・ヒルシュ指揮 ザールブリュッケン放送響、
(3)コリア・レッシング(P)
(4)ロベルト・グロスロット指揮 フランダース青年フィル
2006・1999年録音
フォンティンはベルギーのアンヴェルス(アントワープ)で生まれ、同地とパ
リでピアノと作曲、ウィーンでハンス・スワロフスキーに指揮を学びました。
1963年から1991年まで、アンヴェルス王立音楽院、続いてブリュッセル王立音
楽院の理論教授を務めました。100曲以上の作品の多くは、自然の美しさや友
人に触発されて作曲されたもので、和声の効果や楽器使用法の探求によってそ
の語法を発展させてきました。「東風」はフィンランドの画家マッコネンの絵
「東から来る風」、「緑の陰の中で」は中国の絵に刺激されて書かれました。
「希望」はフランダース青年フィルが南アフリカの希望峰で演奏するために委
嘱され、同国が平和で繁栄するようにという希望を表現しています。




<TUXEDO>
TUXCD1212 \1250
ヴェルディ:歌劇「椿姫」抜粋
第1幕前奏曲/思い出の日から/ああ、そはかの人か/プロヴァンスの海と陸/ジ
プシーの合唱/さようなら過ぎ去った日よ/パリを離れて 他
エディット・ラング(S)、ジョン・マロイ(T)、
ジョン・モデノス(Br)、
ナポレオーネ・アンノヴァッツィ指揮
ハンブルク放送響&合唱団
1974年録音
美しい声を持つラングはアメリカ人で、ハンブルク州立歌劇場の主要なドラマ
ティック・ソプラノの一人でした。マロイはインディアナ大学と南カリフォル
ニア大学で学び、1957-58年フルブライトの奨学金を得てハンブルクで学びま
した。1958-65年ドイツとスイスの歌劇場でテノールの主要な役を歌い、1966
-2006年イーストマン大学で教えました。モデノスはアメリカン・シアター・
ウィング・コンサート賞を受賞後、「椿姫」で歌劇にデビューしました。ギリ
シアに住み、歌手として初めてアテネのギリシア国立歌劇場の芸術監督となり
ました。

TUXCD5066 \1250
「アントン・カラス-ツィターと共に」
アントン・カラス:映画「第三の男」/カフェ・モーツァルト・ワルツ
ヨハン・シュトラウス2世:
美しき青きドナウ-ウィーン気質-ウィーンの森の物語
ヨハン・シュトラウス2世:ウィーンのボンボン
ツィーラー:ウィーン娘
エマヌエル・ホルニッシャー:ウィーンの密輸者行進曲
ツィーラー:レントラー
ツィーラー:ワルツ「ウィーンの市民」
レハール:刺激的なワルツ-金と銀他
アントン・カラス(ツィター)
19世紀後半から20世紀初めにかけての主に舞曲が、民族色豊かなツィターで演
奏されています。カラスはハンガリー人の家系で、1907(6?)年ウィーンで
生まれ、ウィーン音楽院で学びました。1948年ウィーンのカフェでのツィター
演奏をイギリスの映画監督キャロル・リードに認められました。翌年、キャロ
ルが監督した映画「第三の男」の音楽を担当して、世界的に有名になりました。
ツィーラーはオーストリアのオペレッタや舞曲の作曲家です。



<PIERRE VERANY>
PV706101 \2250
フォーレ:
優しき歌op. 61(ピアノと弦楽による伴奏付き版)/
ピアノ五重奏曲第1番ニ短調/月の光op. 46-2/
憂鬱op. 51-3/牢獄op. 83-1
ジェローム・コレア(Bs-Br)、
フィリップ・ビアンコーニ(P)、
ドミニク・ドジャルダン(Cb)、
パリシー四重奏団
2005年4月録音
ここに収録された歌曲は皆ヴェルレーヌの詩につけられたものです。「優しき
歌」は当時としては革新的な作品で、幸福な関係にあったエマ・バルダックを
思って作曲され、彼女に献呈されました。ピアノ五重奏曲第1番はあまり演奏
されませんが、最も優れた作品の一つで、難聴の兆候の出始めた1906年に完成
し、イザイに献呈されました。
コレアはパリ音楽院で学び、世界各地でバロックから20世紀までの歌劇に出演
し、トゥルーズ音楽院でバロック時代の歌唱法を教えています。1997年に17・
18世紀のイタリア音楽を専門とするバロック・アンサンブル「レ・パラダン」
を結成しました。ビアンコーニはカサドシュ国際コンクールとベオグラード青
少年音楽国際コンクールで優勝し、ヴァン・クライバーン国際コンクールで銀
メダルを受賞しました。ガルネリ四重奏団、東京クヮルテット、ジャン=ピエ
ール・ランパルなどと共演しています。

PV707021 \2250
クロード・バルバートル(1724-1799) :「未出版のクラヴサン曲集」
アリエッタと牧歌/アンダンテ/戦いの行進曲/前奏曲/陽気なエア/揺り床/前
奏曲とロンドー/バルバートル氏のロマンス/メヌエット/ロマンス/ミュゼット
と牧歌/狩他
ジャン=パトリス・ブロス(Cemb)
2006年6月録音
バルバートルは、18世紀パリで最も有名で、才能があり、活躍していたオルガ
ン・クラヴサン奏者の一人でした。生地ディジョンのオルガン奏者を務めた後、
1760年ノートル・ダム大聖堂のオルガン奏者、1766年王の弟(後のルイ18世)
のオルガン奏者となり、マリー・アントワネットやシャトル公にクラヴサンを
教えました。最初に出版されたのは1759年のクラヴサン曲集で、後にオルガン
のためのノエル集などを出版しています。ここに収録された作品は、1770年代
末に書かれたと思われる、フランス国立図書館が所蔵する手稿譜「様々な作曲
家によるクラヴサンと組織されたフォルテピアノの曲集」や、ヴェルサイユ市
立図書館所蔵の、1777年の日付のある、バルバートル自筆と思われる手稿譜に
含まれています。

PV707022/23 2枚組 \4500
ヴィヴァルディ:「様々な楽器のための協奏曲集」
協奏曲ハ長調RV558/葬送協奏曲変ロ長調RV579/協奏曲ハ長調RV555/
協奏曲ハ長調RV560/協奏曲ハ長調RV559/協奏曲ハ長調RV556「聖ロレンツォの
祝日のために」/協奏曲へ長調RV577/協奏曲へ長調RV572/2つのヴァイオリン
の協奏曲ニ短調RV566/2群の合奏のための協奏曲イ長調RV585/協奏曲ハ長調
RV557/ヴァイオリンとオーボエの協奏曲ト短調RV576
ジャン=クリストフ・スピノジ指揮
アンサンブル・マテウス
1995年12月・1996年10月録音
分売で出ていたスピノジの名盤ヴィヴァルディの協奏曲集(PV796023と
PV704052)のセット化。
アンサンブル・マテウスは1991年に演奏を始め、演奏曲目によって5人から
35人の、古楽器又は現代の楽器を使用する若い演奏家で構成されます。特に
ヴィヴァルディの研究と演奏で評価され、日本を含む世界各地で演奏してい
ます。アムステルダムのファン・ヴァセナー国際コンクール、「付随音楽の
最優秀作品に対する音楽批評家賞」、「アントニオ・ヴィヴァルディのディ
スク国際賞」、「年間最優秀ディスク賞」などを受賞しました。

PV707031 \2250
ジョルジュ・オンスロー(1784-1853):
弦楽五重奏曲第21番ト短調op. 51/
弦楽五重奏曲第34番ホ長調op. 82
サロン・ロマンティク
【ピエール・フランク(ヴァイオリン)、 ヴィオレーヌ・ド・グルネ(ヴァ
イオリン)、オディル・ポドポヴィトニ(ヴィオラ)、 ソフィー・セルフ
(ヴィオラ)、 パウリーヌ・ワルニエ(チェロ)】
2006年6月録音
サロン・ロマンティクによるオンスロウの弦楽五重奏曲集第2弾。
オンスロウはJ.L. ドゥシェクとJ.B. クラマーにピアノを習い、1801年メユー
ルの歌劇を聴いて作曲家になることを決め、A. レイハに作曲を学びました。
貴族たちがパリの邸宅で過ごす冬には、そこで新作の主に室内楽曲を演奏しま
した。1827年の歌劇「行商人」は成功を収め、1842年学士院会員となりました。
70曲の四重奏曲・五重奏曲を含む多数の室内楽曲のほか、3つの歌劇、4つの交
響曲など100曲以上の作品があります。最後の室内楽曲となった第34番は、オ
ンスロウの他の五重奏曲では楽器の選択が任意(ヴィオラかチェロ2つ、又は
チェロとコントラバス)であるのに対し、ヴィオラ2つと指定されています。
サロン・ロマンティクは、当時の楽器を用いて19世紀の室内楽曲を演奏し、サ
ロンの雰囲気を再現しようとする弦楽合奏団で、編成は演奏する曲によって変
わります。




<WALHALL>
WLCD0194 2枚組 \1750
カール・ミレッカー:オペレッタ「乞食学生」
ヘルタ・テッパー(パルマティカ)、ヴィルマ・リップ(ラウラ)
ローズル・シュヴァイガー(ブロニスラヴァ)、カール・テルカル(シモン)
クルト・ベーメ(オレンドルフ大佐)
ヴェルナー・シュメット=ベルケ指揮バイエルン放送管弦楽団、合唱団
1956年4月 ミュンヘンでのスタジオ録音
カール・ミレッカー(Carl Millocker 墺 1842-99)
スッペに見出されグラーツの指揮者になり、後にウィーンで活躍した、オペ
レッタ作曲家です。このオペレッタ「乞食学生」には「おまえはセーヌ」、
「金もなく、追放の身」「ああ私は彼女の肩に口づけしただけだった」等、
有名なアリアが含まれます。
※音質はとても良好です。

WLCD0198 \1050
プッチーニ:歌劇「外套」(ドイツ語)
クリステル・ゴルツ(ジョルジェッタ)、
ギュンター・トレプトゥ(ルイージ)
ヴィルヘルム・ロイブナー指揮
ウィーン交響楽団
ウィーン国立歌劇場合唱団 1950年11月ウィーンでのスタジオ録音
※音質はとても良好です。

WLCD0199 \1050
モーツァルト:歌劇「羊飼いの王」
アルベルト・ヴァイケンマイア(アレッサンドロ王)、
アグネス・ギーベル(アミンタ)
ケーテ・ネントヴィヒ(エリーザ)、
ヘティ・プリュマッハー(タミーリ)
グスタフ・ルント指揮
シュトゥットガルト・トーンスタジオ管弦楽団
1954年 シュトゥットガルトでのスタジオ録音
レシタティーヴォを含まない演奏による全曲収録版です。
※音質はとても良好です。

WLCD0200 2枚組 \1750
ムソルグスキー:歌劇「ボリス・ゴドゥノフ」ドイツ語
アレクサンダル・ヴェリッチ(ボリス・ゴドゥノフ)
アンネリーゼ・ローテンベルガー(フョードル)、
ルドルフ・ショック(グレゴリー)
マルタ・メードル(マリーナ)
ヴィルヘルム・シュヒター指揮
北ドイツ放送交響楽団、合唱団
1950年10月 ハンブルクでのスタジオ録音
※音質はとても良好です。

WLCD0201 2枚組 \1750
R.シュトラウス:歌劇「サロメ」
リューバ・ヴェルチュ(サロメ)、ハンス・ホッター(ヨカナーン)
セット・スヴァンホルム(ヘロデ王)、エリザベート・ヘンゲン(ヘロデヤ)
フリッツ・ライナー指揮
メトロポリタン歌劇場管弦楽団、合唱団
1952年1月19日 ニューヨークでのライヴ録音
※音質は良好です。
以前MYTOレーベルから発売あり。

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07-03 No.21

2007年03月29日 19時09分55秒 | Weblog
<EMI CLASSICS>
CDC-3832742 \1980
カール・ジェンキンス/RIVER QUEEN(オリジナル・サウンドトラック)
ロンドン交響楽団 他
カール・ジェンキンス(作曲、オーケストレーション、指揮)
映画「River Queen」はニュージーランドを舞台に英国、アイリッシュ系文化
とマオリ文化とのはざまで自らのアイデンティティと愛に悩む若き女性のスト
ーリー。ニュージーランド出身のヴィンセント・ウォード監督、サマンサ・モ
ートン、キーファー・サザーランド、スティーヴン・リー、クリフ・カーティ
ス、テムエラ・モリソンが出演。いち早く封切ったニュージーランドでは初週
から興行成績1位を獲得。日本公開は未定。





<KML Recordings>
KML 1112/3(CD+Bonus DVD-PAL) \2300
I・ストラヴィンスキー:2台のピアノのための協奏曲(2台ピアノ版)
C・ドビュッシー:白と黒で(2台ピアノ版)
I・ストラヴィンスキー:
5つの易しい小品(1台4手連弾版)、3つの易しい小品(1台4手連弾版)、
ラグタイム(マリエルによるソロ)、
8つの易しい小品《5本の指で》より Larghetto、Moderato、Lento(カティア
によるソロ)、花のワルツ(1台4手連弾版)、
タンゴ(バビン編曲/2台ピアノ版)
カティア・ラベック(ピアノ)、マリエル・ラベック(ピアノ)
リリース第1弾となった「ボレロ(KML 1111)」が大きな話題を呼ぶなど、
華々しいスタートを切ったラベック姉妹の自主レーベル「KML Recordings」
第2弾はストラヴィンスキー&ドビュッシー!
1910年に行われた「火の鳥」初演後の舞台裏での初対面から親交が続いたスト
ラヴィンスキーとドビュッシーのカップリングという選曲からは、ラベック
姉妹の深いこだわりを感じ取ることが出来る。
「春の祭典」に代表されるストラヴィンスキー独特のリズム感とフランス印
象主義の大家ドビュッシーの色彩感は、ラベック姉妹の持ち味を存分に発揮
出来る重要な要素なのである。
中でも「動のカティア、静のマリエル」と言われる対照的な特徴を持つラベッ
ク姉妹が弾くドビュッシーの「白と黒で」は、タイトルを見ただけで否応な
しに期待させられてしまう。
ちなみに収録曲の1部はフィリップス時代に録音が行われているが、「KML
Recordings」からの最新盤は全曲が2006年にパリで収録された最新録音!
また、特典として映画製作者、ディレクター、グラフィック・デザイナーと
して活動を続けているタル・ロスナーの監修によって、CDの収録曲の中から
5作品を用いて製作されたDVDも封入されるなど満載の内容。
さらにスケールアップした世界屈指のピアノ・デュオが前作を上回る大きな
感動と衝撃を与えてくれる。今回も凄い!
(ボーナスDVDはPAL方式となります。予めご了承下さい。)




<RCO Live>
RCO 07002(SACD-Hybrid) \1980
「ロイヤル・コンセルトへボウ・ブラス」
(1)ウィレム・ヴァン・オッテルロー:セレナード(1944 / 1976改訂)
 行進曲 / 夜想曲 / スケルツォ / 聖歌
(2)ニック・ウート:ザ・コール(2004)
(3)ジョヴァンニ・ガブリエリ:
第12旋法による10声のカンツォーナ-サクラ・シンフォニア集第11番C.180
(1597)
(4)ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ:ラグタイム&ハバネラ(1975)
(5)ウィリアム・シュミット:
ソロ・カデンツァを伴う変奏曲-トランペット四重奏のための(1979)
(6)デレク・ブルジョワ:コンチェルト・グロッソOp.61(1979)
イヴァン・メイルマンズ(指)ロイヤル・コンセルトへボウ・ブラス
録音:2007年アムステルダム、コンセルトへボウ(ライヴ)
精鋭を揃えたメジャー・オケともなると、たいていセクションごとにアンサン
ブルを結成したり、アルバムをリリースしたりと自主的に活動するケースがみ
られます。その例に漏れず、名門ロイヤル・コンセルトへボウ管弦楽団の看
板のひとつ、黄金の輝きにたとえられる金管セクションがここにCDデビュー!
その名も“ロイヤル・コンセルトへボウ・ブラス”。結成からわずか4年ほど、
オケの長い歴史に比べればまだ日も浅いRCOブラス。幅広くブラス音楽の可能
性に燃えるメンバーは現役のトップが名を連ねるだけにさすがに華やか。たと
えば当アルバムの先がけともなった「ファンファーレ・オーケストラ・オブ・
ザ・ネーデルラント」にもフィーチャーされていた首席のふたり、トランペッ
トのダムロウと、同じ首席奏者でも指揮にまわったメイルマンズよりも格上と
もいわれるトロンボーンのリーエン。スター・プレイヤーの顔触れに期待が大
きく膨らみます。そもそもそのメイルマンズが、RCOの若手メンバーを奨励す
る目的で始まったサロン賞を自ら獲得したことで実を結んだ当アルバム。シ
ンプルゆえにごまかしの利かない恐さを秘めた定番ガブリエリのほかは、内
容的にもかなり凝った選曲といえます。
ブラス、ハープ、チェレスタと打楽器のためのセレナードは、母国オランダ
の名指揮者オッテルローによるものでいまや20世紀の古典ともいえる作品。
ヘンツェの曲では、途中タンゴを織り交ぜながら、フォクストロット、チャ
ールストン、ルンバそしてラグタイムと楽想が移り変わり楽しさいっぱい。
ブラス・ファンの間で比較的名の通っているブルジョワは1941年英国キングス
トン生まれ。王立音楽院でハウエルズに作曲を、指揮をボールトに師事して、
このOp.61を含む12以上のブラスバンド用作品を書きました。2004年にここで
演奏にも加わるRCO首席ティンパニ奏者ウートが作曲した「ザ・コール」は、
翌2005年5月アメリカ・ツアー中のシカゴで当アンサンブルによって初演され
ています。全体としてヴァラエティに富むつくりで、曲順にも単調を避けた
工夫が施されているとはいえ、レパートリーにもまして魅せられるのは、大
編成ブラス・アンサンブルの華麗なるサウンド。マニアでなくとも、ちょっ
と耳を傾けるだけで知らず知らずのうちにいつしかエレガントで輝かしい音
色のとりことなってしまいます。しかもこれがライヴとは。最後に、この6月
にRCOを離れ、指揮者として新たなキャリアをスタートさせるメイルマンズに
とってこのたびのアルバムは感慨も一入のはずで、なによりの思い出となった
ことでしょう。
【ロイヤル・コンセルトへボウ・ブラス】
フリッツ・ダムロウ、ペーテル・マシュルス、ハンス・アルティング、
ベルト・ランゲンカンプ(トランペット)/ヤーコプ・スラフテル、
フォンス・フェルスパーンドンク、ヤープ・ファン・デル・ヴリート、
ヤスパー・デ・ワール、シャロン・サントンジュ(ホルン)/イェルゲン・
ファン・リーエン、バルト・クラーセンス、ニコ・シッパース、マーティン
・シッパース、レイモント・ムネコム(トロンボーン)/
ペリー・ホーゲンダイク(チューバ)/ヘルマン・リーケン、
バリー・ユルユス、グスターボ・ヒメノ(パーカッション)/
ニック・ウート(ティンパニ)イェルーン・バル(P)
マルク・シモンズ(チェレスタ)/ぺトラ・ファン・デル・ヘイデ(ハープ)




<LSO Live>
LSO 0109 \1150
LSO 0609(SACD-Hybrid) \1950
エルガー:
(1)エニグマ変奏曲Op.36
(2)序奏とアレグロOp.47
サー・コリン・デイヴィス(指)
ロンドンSO.
録音:(1)2007年1月6&7日
(2)2005年12月ロンドン、バービカンセンター(ライヴ)
プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン
エンジニア:ジョナサン・ストークス
昨年12月12日にヘンデル「メサイア」の公演をもってLSO首席指揮者の任を終
えた巨匠デイヴィス。新年が明けたばかりの1月初め、ここにまたプレジデン
トとして手兵と新たなるスタートを切ったデイヴィスが放つ注目の最新アル
バムは、今年2007年に生誕150周年を迎える英国の大作曲家エルガーのエニグ
マ変奏曲。この顔合わせでは前回のスタジオ盤(65年)以来、じつに40年以
上の時を経てのライヴによる再録音となります。
管弦楽法に長けたエルガーが世に送り出し、当時のイギリス管弦楽作品史上
最高傑作として英国内にその名を知らしめたエニグマ変奏曲。のちにLSOの初
代首席指揮者に就任するハンス・リヒターによって1899年に初演されていま
す。その内容はオリジナルの主題とそれに続く14の性格的な変奏、愛妻アリ
スに始まり作曲者ゆかりのさまざまな特徴的な人物を描写したのち、フィナ
ーレの最終変奏でエルガー自らに到達するというもの。
流麗でやわらかく、ときにエモーショナルで騒々しくと次々と変転する曲想
に対して、いっそう良好の結びつきをみせる当コンビの演奏はさすがに見事
なかぎり。哀切な主題に、第5さらにチェロの人懐こい旋律に締めつけられる
第12変奏で顕著な弦の濃密な味わい。第4や第7、第11など激しい性格の変奏
におけるブラスの迫力も満点。それぞれが印象深い場面に事欠きませんが、
全曲の白眉はこれまでに実演のアンコールでもしばしば単独で取り上げられ
ることもあった第9変奏ニムロッド。静かに霧が立ち込めるようにしっとりと
開始され、優しさと愁いを帯びた美しさが痛切に迫り絶品です。
そして、どこかあの行進曲「威風堂々」の雰囲気にも似て、あたかも大英帝
国の栄光を体現したかのように華麗この上ない作曲家自画像のフィナーレ。
大げさな構えとか誇張はなく、つとめて真摯なのはこの指揮者らしく好まし
いところ。なお、ここでは任意指定のオルガンは使われていませんが、それ
でもエルガーに不可欠な重厚な響きは十分に保たれています。
ボールト、モントゥー、ヨッフム、プレヴィン…折に触れて行った過去の名
だたる指揮者との録音実績を辿れば、当作品を演奏することが楽団の歩みと
そのまま重なるといっても過言ではないLSO。その意味では、エルガーのアニ
ヴァーサリーに、自らの録音史に新たな一コマを刻むLSOにしても、ほかでも
ないこの曲でプレジデントの初舞台を踏んだデイヴィスにしても、この“記
念づくし”のライヴは偶然とは思えぬなんという運命の巡り合わせでしょう
か。カップリングは同じくエルガー1905年作の序奏とアレグロ。書法はさら
に洗練されて、バロック時代の様式であるコンチェルト・グロッソをロマン
派のイディオムで再現しています。弦楽四重奏と弦楽オケが織り成す複雑な
音楽は、スケールも大きく劇性に富み、自由で独創的。デイヴィスにはバイ
エルン放送響(93年)との録音もありますが、10年を超える歳月となにより
エルガーにゆかりの深いLSOを得たことで説得力は計り知れません。交響曲
全集(LSO.0072)やジェロンティアスの夢(LSO.0083、LSO.0583)でもそう
でしたが、デイヴィスのもとLSOがエルガーでみせる愛しむような表情にはや
はり格別のものがあるというべきでしょう。




<harmonia mundi>
HMC 901880 \2250
ドヴォルザーク:
(1)ピアノ五重奏曲 イ長調 op.81
(2)バガテル op.47(2つのヴァイオリン、チェロとハルモニウムのための)
フランク・ブラレイ(Pf、ハルモニウム)、
ロエル・ディールティエンス(Vc)、
アンサンブル・エクスプロラシオン【クリスティーネ・ブッシュ(Vn)、
ヒュン=ジョン・カン(Vn)、アンナ・ルイス=ディーヴァ(Vla)】
フレンチ・ピアニズムの若きカリスマ、フランク・ブラレイと、チェロのロ
エル・ディールティエンスによるドヴォルザーク。クール・ビューティーの
ブラレイと、温厚派のディールティエンス率いるアンサンブル・エクスプロ
ラシオンがここまでヒートアップするとは、ちょっと驚きもののピアノ五重
奏曲に思わず釘付けです。カップリングのバガテルがこれまた素晴らしく、
歌心に満ちています。和声やリズムのセンスがひと際光るブラレイのハルモ
ニウムと、弦のからみあいには心奪われてしまいます。ブラレイもディール
ティエンスもラ・フォル・ジュルネ音楽祭に来日が予定されており、来日が
待ち遠しくてなりません。




<SUPRAPHON/JVC>
JMXR 24203 2枚組 \3780
ブルックナー:交響曲第5番変ロ長調
ロヴロ・フォン・マタチッチ(指)チェコ・フィルハーモニックO.
録音:1970年11月2-6日プラハ、芸術家の家
xrcdリマスタリング:2006年2月
豪放雄大な芸風で知られる巨匠マタチッチの持ち味が最大限に活かされたブ
ルックナー演奏。不滅の金字塔として聳えるチェコ・フィルとの第5番は、ま
さにスプラフォンXRCDシリーズ第1弾にふさわしい圧倒的な内容です。
このたびのXRCD復刻では細心のマスタリングが施され、アナログの風合いを
伝える腰の据わったじつにしっかりした音作りがなされています。すでにス
プラフォン、日本コロムビアでもCD化されており、それらとの音質の違いを
聴き比べて楽しむこともできます。しかもこれまでのリリースではCD1枚で
あったのに対して、あくまで音にこだわり抜いた結果CDのフォーマットをぜ
いたくに使って2枚組みとしています。「ゴシック建築のように全体の調和が
大切」と語るマタチッチによる、壮大な世界をたっぷりと味わい尽くせます。

JMXR 24205 \3180
シューベルト:ピアノ五重奏曲イ長調「ます」
ヤン・パネンカ(ピアノ)フランティシェク・ポシェタ(コントラバス)
スメタナ四重奏団のメンバー
録音:1960年6月1-4日、6-10日プラハ、ドモヴィナ・スタジオ
xrcdリマスタリング:2006年2月
スメタナ四重奏団にとって記念すべき第1回目の「ます」。往年のファンにと
ってシューベルトの「ます」といえば、まず思い浮かべるのがこの録音でしょ
う。過去にCD化されていますが、現状では国内・海外とも廃盤となっており
ます。「弦の国チェコの至宝」絶頂期のアンサンブルに、美しく溶け合うパ
ネンカのピアノ。とめどなく溢れかえる歌に楽しさいっぱいのシューベルト
です。音質最重視で贅沢にも1曲のみ。丁寧かつ最新のリマスタリングが、ア
ナログに針を下ろしたときの当時の興奮と喜びをふたたび約束してくれるこ
とでしょう。




<Praga Digitals>
PRDDSD 350026(SACD-Hybrid) \2580
ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲op.90「ドゥムキー」
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲op.97「大公」
プラハ・ガルネリ・トリオ
「ドゥムキー」は公演曲目。もの悲しい旋律に彩られたムード、時折みせる
穏やかで楽しげな表情が魅力のドヴォルザークの名曲を、大ベテランのトリ
オが奏でるとやはり空気が違います。熱いなかにもどこかもの悲しい、郷愁
をさそう名演です。

PRDDSD 250234(SACD-Hybrid) \2580
シェーンベルク:
(1)弦楽四重奏曲第4番Op.37
(2)弦楽六重奏曲「浄夜」Op.4
ヴラディーミル・ブカツ(Va) ぺトル・プラウゼ(Vc)
プラジャーク四重奏団
名門プラジャークによるシェーンベルク。無調や十二音へ傾倒以前、濃厚に
ロマンチックな作風で人気のある「浄夜」。のちの弦楽合奏編曲版の分厚い
響きも魅力ですが、シリアスな表情と緊張感は怖いくらいにオリジナル版で
は際立ちます。ほかに十二音技法による最後の四重奏を収録。なお、プラジャ
ーク四重奏団は今年GWのラ・フォルジュルネ音楽祭でドヴォルザークやスメ
タナ、ヤナーチェクと得意のナンバーを演奏する予定です。

PRDDSD 250235(SACD-Hybrid) \2580
バルトーク:弦楽四重奏曲全集Vol.2
第1番Op.7,Sz.40 / 第2番Op.17,Sz.67
パルカニ四重奏団
第5番&第6番(PRDDSD.250225)につぐ、パルカニ四重奏団によるバルトーク
全集第2弾。習作時代の明けた1908年作の第1番は、ドイツ後期ロマン派やフラ
ンス印象派の影響、さらにハンガリー民謡や舞曲などが混然とした内容ながら
も、のちの個性の萌芽が感じ取れる出世作。1915年から17年にかけて書かれ
た創作過渡期の第2番は、その美しさにおいて全6曲中随一ともいわれる作品。
1984年結成のアンサンブルによる演奏は、リズムの面白さと美しさを過不足
なく表現しています。

PRDDSD 250237(SACD-Hybrid) \2580
エルネー・ドホナーニ:
(1)弦楽三重奏のためのセレナード ハ長調Op.10
(2)弦楽四重奏曲第2番変ニ長調Op.15
(3)六重奏曲ハ長調Op.37
(3)ヴラディーミラ・クラーンスカー(Hrn) 
アレシュ・フストレシュ(Cl) ヤロミル・クレパーチ(P)
(2)コチアン四重奏団、
(1)(3)ベートーヴェン弦楽三重奏団
ブラームス以後の最も重要な「室内楽の大家」ドホナーニの作品が楽しめる
アルバム。後期ロマン派とくにブラームスの影響から脱け出し、独自の道を
歩みだした意味で重要なセレナード。編成も拡大して響きの豊かさに加えて、
ピアノの名手としての一面も覗かせる六重奏などを収めています。当レーベ
ルでおなじみのチェコの顔ぶれによる演奏はどれも超一級の内容。

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07-03 No.20

2007年03月28日 14時08分12秒 | Weblog
★haenssler BOX特別セール★
期間:2007年4月末入荷分まで

93 089 6枚組 通常価格 \9450 特別セール価格 \5680
ベートーヴェン:交響曲全集
第1番-第9番「合唱つき」
(ボーナスCD)
ノリントンが語る"モダン・オケとのピリオド・アプローチによるベートー
ヴェン演奏"について
カミッラ・ニルンド(S) イリス・フェアミリオン(A) 
ヨナス・カウフマン(T) フランツ=ヨゼフ・ゼーリヒ(Bs) 
シュトゥットガルト・ゲヒンゲン聖歌隊
サー・ロジャー・ノリントン(語りと指揮) 
シュトゥットガルト放送交響楽団
録音:2002年8月シュトゥットガルト・リーダーハレ、ライヴ

93 130 13枚組 通常価格 \13500 特別セール価格 \10000
マーラー:交響曲全集(第1番-第10番アダージョ)
J.バンゼ,C.ベシジェ,A.マルク,C.ウィットルーシー,M.J.レイ(S) 
C.カリッシュ(Ms) E.グルーネヴァルト,D.ペツコヴァー(A) 
G.ウィンスレイド(T) A.マイケルズ=ムーア(Br) P.リカ(Bs) 
ヨーロッパ合唱アカデミー,フライブルク大聖堂児童合唱団,
カルフ・アウレリウス児童合唱団
ミヒャエル・ギーレン(指)

===============================

※コメントはメーカー案内書より抜粋です。

<EMI FRANCE>
CZS-3929682 4枚組 \3950
ナタン・ミルシュタイン/LES INTROUVABLES
CD1
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲ハ長調RV186(マデルナ編)
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲イ長調RV350
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲イ長調RV352(マデルナ編)
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲イ長調RV343「スコルダトゥーラ」
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲ニ長調RV213(マリピエロ編)
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲イ長調RV340(マリピエロ編)
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲ニ長調RV233(マリピエロ編)
以上w/アンサンブル、ミルシュタイン指揮
CD2
タルティーニ:ソナタ ト短調「悪魔のトリル」(クラスラー編)
ヴィヴァルディ:ソナタ イ長調Op.2-2(フェルディナンド・デイヴィド編)
コレッリ:ソナタ ニ短調Op.5-12(H.レオナルド編)「ラ・フォリア」
ジェミニアーニ:
ソナタ イ長調Op.4-10 以上w/レオン・ポマーズ(ピアノ)
ヴィターリ:シャコンヌ ト短調 w/アーサー・バルサム(ピアノ)*
ペルゴレージ:
ソナタ第12番ホ短調(ロンゴ編)w/カルロ・ブッソッティ(ピアノ)*
ミルシュタイン:パガニーニアーナ*
CD3
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調Op.47「クロイツェル」*
ベートーヴェン:
ヴァイオリン・ソナタ第8番ト長調Op.30-3* w/以上ポマーズ
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調Op.24「春」
w/ルドルフ・フィルクスニー(ピアノ)
CD4
プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調Op.19*
w/セント・ルイスSO、ヴラディミール・ゴルシュマン指揮
プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ長調Op.94a w/バルサム*
プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第2番ト短調Op.63
w/ニュー・フィルハーモニアO, ラファエル・フリューベック・
デ・ブルゴス指揮
CD1,2,4は2007年新リマスター音源使用 *はモノラル録音
あらためてその芸術性に魅了される巨匠ミルシュタインの至芸フランスEMIが
新たに編成したボックスのご案内です。





<naive>
OP 30426 \2080
ヴィヴァルディ:チェロのための協奏曲集vol.1
(1)チェロ、弦と通奏低音のための協奏曲 イ短調 RV419
(2)チェロ、弦と通奏低音のための協奏曲 ヘ長調 RV 410
(3)チェロ、ファゴット、弦と通奏低音のための協奏曲 ホ短調 RV 409
(4)ピッコロ・チェロ、弦と通奏低音のための協奏曲 ト長調 RV 414
(5)チェロ、弦と通奏低音のための協奏曲 ニ長調 RV 406
(6)チェロ、弦と通奏低音のための協奏曲 ハ長調 RV 398
(7)チェロ、弦と通奏低音のための協奏曲 イ短調 RV 421
クリストフ・コワン(チェロ)
ジョヴァンニ・アントニーニ(指)
イル・ジャルディーノ・アルモニコ(コンサートマスター/エンリコ・オノ
ーフリ)、
アルベルト・ゲッラ((3)ファゴット)
グスタフ・マーラー・ザール(伊、ドッビアーコ(トーブラッハ))
録音:2006年2、8月
絶好調のヴィヴァルディ・エディション、最新盤はバロック・チェロの帝王
クリストフ・コワンをソリストに迎えてのチェロ協奏曲。チェロの心を震わす
美しい音色に思わず息をのみ、その雄弁な語り口には圧倒されます。オノー
フリ率いるイル・ジャルディーノ・アルモニコも、テンションの高い丁々発
止のアンサンブルで、学者肌の帝王コワンを挑発しているかのようです。
録音が非常によく、すべての音が肉声のように、潤いを帯びつつ鮮やかにとら
えられているのも魅力です2006年のラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン音楽
祭で、オノーフリ指揮、コワンのソロによるハイドンのチェロ協奏曲が演奏
され、大絶賛だったことをご記憶の方もいらっしゃるかもしれません。今を
ときめくスターたちによるヴィヴァルディの協奏曲、演奏の面でも録音の面で
も、期待を裏切らないものとなっています。




<harmonia mundi>
HMC 901952 \2250
聖週間のための哀歌-Lamentations for Tenebrae
[聖水曜日]
(1)カリッシミ(1605-1674):エレミアの哀歌、ここに始まる
(2)カリッシミ:「おとめシオンより、栄光はことごとく去り」
(3)ロッシ(c.1601-1656):トッカータ・クヮルタ
(4)フレスコバルディ(1583-1643):「敵はその手を下し」
(5)パレストリーナ(c.1525-1594):「主よ、救いたまえ」
[聖木曜日]
(6)作曲者不明:エレミアの哀歌
(7)作曲者不明:彼らが傷ついた者のように
(8)カプスベルガー(c.1580-1651):トッカータ・クィント
[聖金曜日]
(9)作曲者不明:エレミアの哀歌
(10)作曲者不明:トッカータ・アルペッジャータ
(11)マルコレッリ(c.1615-c.1675):なにゆえ黄金は光を失い
(12)作曲者不明:預言者エレミアの祈り
マリア・クリスティーナ・キール(S)
ジャン=マルク・エメ(指、Org.) コンチェルト・ソアーヴェ
キールによる最高純度の結晶のような歌声。受難を前にしたキリストを悼む
哀歌が、澄み切った空気の中に響きます。器楽のみの楽曲も、リュートをつ
まびく音一つ一つが真珠の涙の粒のような美しさです。至高の慰めがここに
あります。
キリスト教では、枝の主日(キリストが、十字架につけられる前にロバに乗っ
てエルサレムに入城した日。人々は棕櫚の枝を掲げてイエスを迎えたことか
ら「枝の主日」と呼ばれる)から、復活の主日までを聖週間といいます。こ
の期間の夕刻からロウソクの火が消えて教会が暗闇と化す時まで朗唱された
音楽が、「ルソン・ド・テネブル」の原型。声楽の場合、エレミアの哀歌の
聖句が、歌詞の大部分を占めます。ルネッサンス時代にこのジャンルは誕生
し、ルイ14世下のフランスで発展を遂げました。イタリアでは、17世紀の前
半にこのジャンルは流行し、ボローニャにある音楽博物館には、当時ローマ
で活躍していたあらゆる音楽家たちによる哀歌の23種類の曲集の譜が残され
ています。マリア・クリスティーナ・キールとコンチェルト・ソアーヴェが、
これらの資料から、聖週間のための哀歌を再構築したものです。歌詞にも現
れるdolor(悲しみ)、lamentatio(哀れみ)といった言葉を、他に類を見
ない純度の高い美しい結晶にして蘇らせ、聴く者の心に溶け入るように聴か
せます。




<BBC LEGENDS>
BBCL 4208 \2080
ステレオ
(1)ヤナーチェク:グラゴル・ミサ
(2)R.シュトラウス:組曲「町人貴族」Op.60
(1)シーラ・アームストロング(S)アメリル・ガンソン(A)
ロバート・ティアー(T)ウィリアム・シメル(Bs)
ロンドン・フィルハーモニックCho.
クラウス・テンシュテット(指)
ロンドン・フィルハーモニックO.
録音:(1)1985年5月12日(2)1986年5月4日
ロンドン、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール(ライヴ)
「ここまで演奏がすごいと、曲がどうでもよくなるとすらいえるかもしれな
い」と音楽評論家許光俊氏も言い切る、テンシュテットとロンドン・フィル
によるライヴ演奏。BBC LEGENDS第4弾のヤナーチェクとシュトラウスもまた、
演奏の壮絶さに加えてともにスタジオ盤にはない注目の内容です。
東独時代の1970年代前半にテンシュテットは、「利口な女狐の物語」組曲や
タラス・ブーリバ、オペラ「イェヌーファ」の上演などヤナーチェクを積極
的に取り上げています。当85年のほかに91年にも再演しているグラゴル・ミ
サは、モラヴィア民謡を基調としたむせび泣くような響きが独特の魅力。こ
こでは全身全霊を傾ける巨匠のもと、シンフォニエッタ(BBCL.4139)でも圧
倒的だったブラスに加え、独唱、合唱もすべての音が絶叫するような音楽は
恐るべき迫力です。
カップリングは当日、ソプラノのノーマンとの歌曲の夕べの前に演奏された
シュトラウス「町人貴族」。モーツァルトのようとも評され、華美で古典の
様式による当作品からも、ユーモラスで軽妙な味わいと艶美を紡ぐあたり、
巨匠の手腕が光ります。
魂の巨匠テンシュテットを味わいつくす一枚がまた加わりました。

BBCL 4209 \2080
モノラル
(1)イギリス国歌
(2)ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調Op.125「合唱つき」
シルヴィア・フィッシャー(S)ナン・メリマン(A)
リチャード・ルイス(T)キム・ボルイ(Bs)
サー・トーマス・ビーチャム(指)
ロイヤル・フィルハーモニックO.& エジンバラ音楽祭Cho.
録音:1956年8月19日エジンバラ、アッシャー・ホール(ライヴ)
BBC LEGENDSスタート以来の大看板ビーチャム卿は、英国の人々が敬愛する偉
大な指揮者ですが、なんとここに驚くべきアルバムが登場します。これまで
一切出たことのなかったベートーヴェンの第九は、ビーチャムもめったに振
らなかったレパートリー。このたびようやくビーチャム夫人の許諾を得てリ
リースにこぎつけました。
神々しいまでに巨匠の風格が迫るビーチャムの第九。ソリストにメリマン、
ルイスといった国際的なスター歌手がみられるのは、エジンバラ音楽祭なら
では。さらにエルガー編曲オケと合唱による英国国歌はビーチャムお得意の
ナンバー。このうえなく大きな構えで聴きものです。

BBCL 4210 \2080
ステレオ
(1)モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調KV.216
(2)ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集「四季」
(3)[アンコール]二重協奏曲イ短調よりアレグロ・アッサイ
ヘンリク・シェリング(Vn & 指)イギリス室内O.
(3) ホセ・ルイス・ガルシア(Vn)
録音:1972年2月26日ロンドン、クィーン・エリザベス・ホール
2008年に生誕90周年と没後20周年を同時に迎えるシェリングは、いまなお美
しい音色と清潔な音楽でファンを魅了し続けてやまないヴァイオリニスト。
同じイギリス室内管とのスタジオ録音(69年)でも知られる四季、また同様
にスタジオ盤(69年)が名演とされるお得意のモーツァルト。ピリオド・ス
タイル隆盛以前でいささか時代を感じさせるとはいえ、それでもシェリング
のヴァイオリンが奏でる格調高さと美しさとは普遍的です。

BBCL 4211 \2080
ステレオ
(1)メンデルスゾーン:前奏曲とフーガ ホ短調
(2)ブラームス:4つのピアノ小品Op.119
(3)ベートーヴェン:ディアベッリの主題による33の変奏曲ハ長調Op.120
ルドルフ・ゼルキン(P)
録音:(1)(2)1975年2月3日(3)1969年4月25日
ロンドン、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール(ライヴ)
モーツァルトの協奏曲(BBCL.4157)、ベートーヴェンほか(BBCL.4177)に
次ぐ、巨匠ゼルキンによる第3弾は、またしてもベートーヴェン弾きとしての
圧倒的な存在感をみせつけるディアベッリ変奏曲のライヴ。
輝かしい音色と、あいまいさのかけらもないくっきりしたタッチはまぎれも
なくゼルキンのもの。この1969年ライヴのほかに、ゼルキンが弾いたディア
ベッリは、1957年のスタジオ録音、実はもう一つ1975年のライヴもあります。
今回息子のピーターの強い要望で1969年のものが選ばれています。カップリ
ングの2作品は、その1975年にディアベッリとともに演奏されたプログラム。
ゼルキンがコンサートで頻繁に取り上げていたものです。




<Altus>
ALT 140 \2580
正規盤初出
(1)ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」
(2)シューマン:交響曲第4番
(3)ドヴォルザーク:スラヴ舞曲第8番
チェリビダッケ(指)ミュンヘン・フィル
録音:1986年10月14日 人見記念講堂(東京)
前作ブルックナー第5番同様、FM東京の名エンジニア橋本正文氏が録音、オン
マイクぎみで捉える直接音と間接音のバランスが絶妙ですばらしい音。今回
のCDは人見記念で取られていますが、サントリーとの響きの違いも見事にマ
イクに収められています。CD化にあたってはオリジナルテープからおこされ
ており放送時の音よりダイナミックレンジが恐ろしく拡大。キエフの大門な
ど凄いことになっており、これに感動しない方はいないのでは?と思わせる
ほど。シューマンの4番も3楽章から終楽章にかけての崇高ぶりが尋常でなく、
恐ろしいほど。あの平成の盤鬼、ヒストリカル御意見番の平林直哉氏も降参
のもよう。人知を超えた1枚と申せましょう。




<triolila>
8697427 991220 \2080
アンジェリカ・アクバール:
水上歩行、愛の輪廻、道、スノーフレーク、お話、思い出、海の底、
他全12曲
アンジェリカ・アクバール(Pf) メーメト・ヤズミン(Vn) 
ハリト・シュハ・チェリキラン(Cl)
トルコの美人キーボード奏者アンジェリカ・アクバール。バッハやヴィヴァ
ルディをトルコ風にアレンジするかと思えば、作曲までしてしまう。めがね
をかければもろアンジェラ・アキ。その音楽もサクラ色。

8697427 990926 \2080
ショパン:
(1)ポロネーズ変イ長調Op53「英雄」
(2)バラード変イ長調Op47
(3)ピアノソナタ第3番ロ短調Op58
(4)「ルドヴィク」のロンド・ファヴォリによる華麗なる変奏曲Op12
(5)アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズOp22
ギュルスィン・オナイ(Pf)
ベートーヴェンのOp111の素晴らしい演奏によりシュナーベルの再来と評され、
2005年には来日もして絶賛されたトルコを代表する女流ピアニスト、オナイ
のショパン。

8697427 991022 \2080
(1)J.S.バッハ:ハープによるリュート組曲 ホ短調BWV996
(2)C.P.E.バッハ:ソナタ ト長調
(3)ドメニコ・スカルラッティ:ソナタ ハ長調、イ長調K.208、
ヘ短調K.69、イ長調
(4)フレスコバルディ:アリア
(5)アントワーヌ・フランツィスク:パヴァーヌ
(6)ジャン・バティスト・レイエ:トッカータ
(7)コヴェントリー・キャロル
(8)グリーンスリーヴス
シリン・パンヂャロール(Hp)
トルコを代表する女流ハーピスト、パンヂャロールのバロック名曲集。録音
も美しく浮世の憂さを忘れさせてくれる1枚と申せましょう。





<AK muzik>
AK 408401 \2080
(1)ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第4番ニ長調Op11「街の歌」
(2)シューベルト:ピアノ三重奏曲第1番変ロ長調Op99,D898
アーマン・トリオ(コンスタンチン・ボグダナスVn,ドレル・フォドレアヌVc,
デニス・アーマン・ゲレンベPf )
1797年、ウィーンではやっていた歌をモチーフにしたベートーヴェンの曲と
シューベルトの歌に溢れた傑作トリオをカーネギー・ホールの常連、アーマ
ン・トリオが歌心たっぷりに演奏しております。





<MONOPOLY>
MONOPOL 2076 \1880
(1)R.シュトラウス:あすの朝 op.27-4 
(2)R.シュトラウス:夜 op.10-3 
(3)シューベルト:夜と夢 op.43-2 
(4)エルガー:愛の挨拶 
(5)ブラームス:野の寂しさ op.86-2 
(6)ブラームス:調べのように私を通り抜ける op.105-1
(7)ブラームス:サッフォー風頌歌 op.94-4 
(8)トセッリ:セレナード(嘆きのセレナード) 
(9)ラフマニノフ:ヴォカリーズ 
(10)ヴィラ=ロボス:黒鳥の歌 
(11)サン=サーンス:白鳥 
(12)ショスタコーヴィチ:ロマンス-「あぶ」より 
(13)J.S.バッハ:アリオーソ 
(14)ブリッジ:子守歌 
(15)ブリッジ:セレナード 
(16)レオンカヴァッロ:セレナード 
(17)フォーレ:夢のあとに
ホン・ソンユン(Vc)、オオタ・マリ(P)
録音:2002年7月
韓国のクラシック・スターの王道ともいえるジュリアード音楽院で学んだ後、
ウィーンで更なる研鑽を積んだ韓国チェロ界の中心的存在ホン・ソンユンの
美しい音色を心ゆくまで堪能できる穏やかな曲想の名曲をそろえたチェロ小
品集です。ホンの演奏は気負いのない自然な息遣いがそれぞれの曲の魅力を
自ずと浮き彫りにするというタイプで、耳を傾ける人に至福のひと時を約束
してくれます。

GI 2040 2枚組 \3760
パガニーニ:
(1)魔女たちの踊り(カリクストラ・チャン編) 
(2)ソナタ ホ短調M.S.27-6 
(3)ラ・カンパネッラ(カリクストラ・チャン編) 
(4)カンタービレ ニ長調M.S.109 
(5)協奏的ソナタ イ長調M.S.2 (6)協奏的ソナタ イ長調op.64-1
(7)ルッカの12のソナタ
ヤン・ソンシク(Vn)、チャン・ソン・ホ(Guit)
録音:1999年4月
韓流ヴァイオリンのレベルの高さにはもはや定評がありますが、このCDもそれ
を裏付けています。ヤン・ソンシクは1988年、ロンドンでカール・フレッシュ
国際ヴァイオリンコンクールの1位に輝いて以来、コンクール上位入賞の常連。
素晴らしい技巧と生気みなぎる輝かしい音色がなんとも魅力的なパガニーニで
す。超絶技巧ということばが空しくなるほど易々と難曲を弾いているのには
唖然としてしまいます。銘器グァルネリ・デル・ジェズの音色の美しさもヴァ
イオリン好きには堪えられません!




<HUNGAROTON>
HCD 32412 \2080
「バクファルクの声-ルネサンス名曲のリュート編曲集」
バクファルク:
1「ああ、いかに」、
3ファンタジア第8番「深い悲しみに浸る私を見て」、
5「バイアの木陰で昼寝をしている」、
7「何が、ますます私に火を」、
9「金のないのが何よりつらい」、
11「愛ゆえに苦しみ」、
16「あまりにも大きな悲しみが」、
18「陽気な羊飼い」
セルミジ:
2シャンソン「ああ、いかに」、
20シャンソン「ああ、いかに」
アルカデルト:
4「深い悲しみに浸る私を見て」、
8「何が、ますます私に火を」、
17「あまりにも大きな悲しみが」
ヴェルドロ:
6「バイアの木陰で昼寝をしている」
ジョスカン・デプレ:
10シャンソン「金のないのが何よりつらい」
パティ:
12シャンソン「愛ゆえに苦しみ」
クレキヨン:
13キリエ(ミサ「愛ゆえに苦しみ」より)、
19シャンソン「陽気な羊飼い」
ムトン:
14サンクトゥス(ミサ「金のないのが何よりつらい」より)
クレメンス・ノン・パパ:
15アニュス・デイ(ミサ「ああ、いかに」より)
ヴォーチェス・エクァレス(声楽アンサンブル)、
イシュトヴァーン・ジェーリ(リュート)
録音:2005年6月2-4日ジャームベーク、アポル・ヴィルモシュ・カトリック
教員養成大学礼拝堂、2006年7月17-19日トルダス、改革派教会
バーリント・バクファルク(1507-1576)は、ハンガリーのリュート奏者、作
曲家。活躍当時、全ヨーロッパにその名が知られていた同時代最高のヴィル
トゥオーゾ。ハンガリー国王ヤーノシュ・サポヤイの治下に活躍しましたが、
国王の死後、宮廷が衰微したため、7年ほど、パリでトゥルノン伯の庇護を
受け、その後、ポーランド宮廷に長らく仕えました。17年にわたったポーラ
ンド時代は拘束が緩く、独仏伊を旅し、名声を高めました。その後、故郷ト
ランシルヴァニアのヤーノシュ・ジグモント・サーポヤイ王子に3年仕えた後、
パドバで5年ほど活躍しましたが、ペストに罹り世を去りました。
この録音では、リュート編曲と原曲を、ほぼ交互に収録し、高度な技能に裏
打ちされたバクファルクの作品の持つ、原曲とはまた違った味わい深さを堪
能させてくれます。

HCD 12879 \2080
「マティアス(聖マタイ)教会での荘厳ミサ」
ハルマト:
ミサ曲「アッスンプタ・エスト(マリアは天に昇らされたまいぬ)」
(ラテン語)
(16世紀の民族讃歌)
グレゴリオ聖歌「ガウデアムス・オムネス・イン・ドミノ(すべての者よ、
主に向かいて喜ばん)」(ラテン語)
ラヨシュ・バールドシュ:
「マリアは天に昇らされたまいぬ」、
ペーテル・パーズマーニュの讃歌、
ハンガリー民族讃歌「われらが幸いなる聖母」
(オーケストレーション:ジェルジ・ベントシク)
コダーイ:
オッフェルトリウム「アッスンプタ・エスト(マリアは天に昇らされたまい
ぬ)」(ラテン語)
フェレンツ・エルケル/フェレンツ・ケルチェイ:ハンガリー国歌
フランク:詩篇第150番(ハンガリー語訳:フリジェス・フベル)
ラースロー・タルデュー(指)、
ヤーノシュ・トート(Br)、
ベルタラン・ホック(Org)、マティアス教会合唱団、
マティアス教会管弦楽団

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07-03 No.19-1

2007年03月27日 19時23分26秒 | Weblog
<Chandos>
CHAN 10409 \2080
吹奏楽へのオマージュ ――
マルコム・アーノルド(1921-2006):水上の音楽
ジョン・マッケイブ(1939-):キャニオンズ
ボクストン・オウ(1924-1997):組曲《ジョン・ゲイ》
アダム・ゴーブ(1958-):アウェイデー
ケネス・ヘスケス(1968-):ディアギレフ・ダンス
クラーク・ランデル(指揮)、
ロイヤル・ノーザン・カレッジ・オヴ・ミュージック・ウィンド・オーケス
トラ
「イギリス」、「ドイツ」、「フランス」、「北欧」、「ロシア」、「ダン
ス」、「マーチ」など様々なテーマに沿った作品集のリリースを行い、何れ
もベストセラーとして高い評価を獲得しているイギリス随一の吹奏楽団ロイ
ヤル・ノーザン・カレッジ・オヴ・ミュージック・ウィンド・オーケストラ
(以下RNCM)。主席指揮者クラーク・ランデルが率いるRNCMが定めた2007年
のテーマはシリーズ2度目となる「イギリス」!ホルストやヴォーン=ウィリ
アムズなど吹奏楽のバイブルとして広く演奏されている作品を集めた前作
(CHAN 9697/MCHAN 9697)に対して、今回は20世紀後半から21世紀にかけて
作曲が行われた魅力あふれる作品をピックアップ。ヘンデルの「水上の音楽」
へのオマージュであるアーノルド版「水上の音楽」、バーンスタインのミュ
ージカルにヒントを見出し独特のリズムを持ったゴーブの「アウェイデー」、
そしてイギリスの人気作曲家ヘスケスがロシア・バレエ団の創設者であるディ
アギレフへのオマージュとして作曲を行った「ディアギレフ・ダンス」など
注目作品がズラリ!
20世紀から21世紀になっても変わらぬイギリス音楽の魅力と吹奏楽の素晴ら
しさを改めて教えてくれる珠玉のアルバムである。

CHAN 10415 \2080
J・N・フンメル:
バレエ音楽《ミュティレネのサッフォー》/バレエ音楽《魔法の城》
/12のワルツとコーダ
ハワード・シェリー(指揮)、ロンドン・モーツァルト・プレーヤーズ
積極的な姿勢でフンメルの作品の録音に取り組んでいるシェリー&ロンドン
・モーツァルト・プレーヤーズのコンビによる新録音は、今回も非常にユニ
ークな選曲で聴かせてくれる。古代ギリシャの女流詩人サッフォーを題材と
したバレエ音楽「サッフォー」、出版が行われず演奏機会に恵まれなかった
「魔法の城」を収録した天才作曲家のバレエ音楽集であり、今回のリリース
は両作品の貴重な録音となる。ちなみにロンドン・モーツァルト・プレーヤ
ーズはシェリーとのコンビで「フンメル」、バーメルトとのコンビで「モー
ツァルトと同世代の作曲家シリーズ」のリリースを進めており、いま再び脚
光を浴びているイギリスの名門室内オーケストラである。

CHAN 10390 \2080
S・タネーエフ:交響曲第1番ホ短調/同第3番ニ短調
ワレーリー・ポリャンスキー(指揮)、
ロシア国立交響楽団
ロジェンストヴェンスキー直伝のタクトさばきでシャンドスのロシアン・レ
パートリーを支えるマエストロ・ポリャンスキー。現在も好評を博している
交響曲第2番&第4番を収録した第1集(CHAN 9998/MCHAN 9998)のリリース
から数年の時を経て発売される待望の第2集。現在入手可能なタネーエフの交
響曲全曲録音は非常に少ないだけに、今回のリリースで全4曲が勢揃いとなる
ポリャンスキー盤が重宝されることは間違いないだろう。

CHAN 0733 \2080
W・バード:聖歌集第1巻/同第2巻
リチャード・マーロウ(指揮)、
ケンブリッジ・トリニティ・カレッジ合唱団
これまでにリリースされたデュリュフレ、メンデルスゾーン、そしてパレス
トリーナのアルバムでその高い実力を改めて証明したマーロウ&ケンブリッ
ジ・トリニティ・カレッジ合唱団。新たに取り上げるのはバードの宗教作品
であり前作に引き続き“シャコンヌ”シリーズからのリリースとなる。カト
リックへの信仰を貫いたバードの聖歌集は、1589年と1591年の2度に渡って
作曲が行われたモテット集である。

CHSA 5048(SACD-Hybrid) \2850
勝利の幻想曲 ――
A・ギルマン:
幻想行進曲、スターバト・マーテルによる瞑想曲、アレグロ、シューマンを
讃えるフィナーレ
M・デュプレ:Cortege et Litanie
C・サン=サーンス:Cypres et Litanie
P・M・デュボワ:勝利の幻想曲
C・グノー:ロシア国歌による幻想曲
E・ジグー:Grand Choeur Dialogue
イアン・トレイシー(オルガン)、
ラモン・ガンバ(指揮)、BBCフィルハーモニック
タンスマンやワイルの作品集、合唱作品集、ヒコックスのライヴなど独自路
線を進み始めたシャンドスのSACDハイブリッド・シリーズ。最新作となるオ
ール・フレンチ・プログラムによるオルガン作品集では、名奏者イアン・ト
レイシーがイギリス最大級の規模を誇るリヴァプール大聖堂のヘンリー・
ウィリス・オルガンを用いて壮麗なサウンドを響かせる!

●Chandos Opera In English
CHAN 3142 \1750
偉大なオペラ・アリア集(英語版)Vol.18 ――
G・ドニゼッティ:歌劇《ファヴォリータ》より
G・シレア:歌劇《アドリアーナ・ルクヴルール》より
G・ロッシーニ:歌劇《タンクレディ》より
R・ワーグナー:歌劇《リエンツィ》より/他
ジェニファー・ラルモア(メゾソプラノ)、
デイヴィッド・パリー(指揮)、フィルハーモニア管弦楽団、他
お馴染みとなったシャンドスとピーター・ムーア財団の共同制作による英語
オペラの最新盤は、イギリスのメゾソプラノ奏者ラルモアのソロ・アルバム。




<Lyrita>
SRCD.236 \2180
ジェラルド・フィンジ(1901-1956):
チェロ協奏曲Op.40/クラリネット協奏曲Op.31*
ヨーヨー・マ(チェロ)、ジョン・デンマン(クラリネット)、
ヴァーノン・ハンドリー(指揮)、
ロイヤル・フィルハーモニック管弦楽団、
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団*
世界中を飛び回り、クラシックのみならずジャンルの垣根を取り払った幅広い
活躍を続けるチェリスト、ヨーヨー・マ。
そんなヨーヨー・マが約30年前の若かりし時代に録音を行い、自身にとっての
ファースト・アルバムとなった伝説の録音が遂にCDとして復刻!
LPとして発売された以降は完全にお蔵入りとなっていた若きヨーヨー・マの
フィンジ。この録音は、昨年のリリタ(Lyrita)の活動再開以来ファンやコレ
クターの間から特に強く復刻が望まれていたレア音源なのである。
20世紀前半のイギリスに生きたフィンジにとって最後にして最大の大作となっ
たチェロ協奏曲は、数あるチェロのための名作に引けを取らない素晴らしい作
品として高く評価されておりファンも多い。
カップリングのクラリネット協奏曲もフィンジを代表する作品の1つ。ロンド
ン響、ロンドン・フィルといったイギリスの2大オーケストラの首席奏者を歴
任したデンマンがフィンジの魅力を十二分に聴かせてくれる。
ヨーヨー・マのファースト・アルバムの復活、しかもレパートリーは現在のリ
リースからは想像もつかないフィンジなのだから話題必至間違い無し!チェロ
協奏曲は1979年の録音(世界初CD化/ADD)。
(LyritaはCD-Rプレス盤となります。予めご了承下さい。)

SRCD.316 \2180
イギリスのホルン協奏曲集 ――
ゴードン・ジェイコブ(1895-1984):ホルン協奏曲
マルコム・アーノルド(1921-2006):ホルン協奏曲第2番Op.58
ヨーク・ボーウェン(1884-1961):ホルン協奏曲Op.150
ルース・ギップス(1921-1999):ホルン協奏曲Op.58
ギルバート・ヴィンター(1909-1969):狩猟月
デイヴィッド・パイアット(ホルン)、
ニコラス・ブレイスウェイト(指揮)、
ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団
伝説の名手デニス・ブレインの再来と評されるイギリスの天才奏者デイヴィッ
ド・パイアットの録音がリリタから登場!
ロンドン交響楽団の首席奏者としての活躍はもちろんのこと、ソリストや室内
楽奏者としてもイギリスを代表する名手との呼び声に相応しい実力を発揮し続
けているデイヴィッド・パイアット。
ジェイコブやアーノルド、ボーウェンなど20世紀イギリスの名作曲家たちの作
品によるイギリス・プログラムは1994年と1996年に収録が行われた初出音源。
レコーディング・プロデューサーはハイペリオンで辣腕を振るっているアンド
ルー・キーナーが担当するなど、録音面も充実。注目度高し!

SRCD.203 \2180
アーノルド・クック(1906-2005):
弦楽オーケストラのための協奏曲ニ長調/交響曲第1番/バレエからの組曲
《ヤベツと悪魔》
ニコラス・ブレイスウェイト(指揮)、
ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団
第2次世界大戦では戦場に赴きながらも見事に生還を果たしたクックは、ベル
リンでヒンデミットに作曲を師事したイギリスの作曲家である。ちなみにマー
ラーの交響曲第10番を補筆完成させたクックは別人。1988年、1989年、1974
年の録音(全曲世界初出/ADD&DDD)。

SRCD.214 \2180
イギリス軽音楽の宝石 ――
フィリス・テイト(1911-1985):ロンドン・フィールズ
サミュエル・コールリッジ=テイラー(1875-1912):
王妃のワルツ、アンダンテ、アンダンテ・モルト
グランヴィル・バントック(1868-1946):ロシアの情景
セシル・アームストロング・ギブス(1889-1960):
舞踏組曲《ファンシー・ドレス》
エリザベス・ルティエンス(1906-1983):組曲《旅》
バリー・ワーズワース(指揮)、
ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団、
サイモン・ジョリー(指揮)、
ロイヤル・フィルハーモニック管弦楽団
19世紀後半から20世紀にかけて作曲が行われた、イギリスの作曲家たちによ
る知られざる作品がたっぷりと収録された管弦楽作品集。37才という若さで
この世を去ったコールリッジ=テイラーの小品が聴ける。1988年&1989年の
録音(全曲世界初出/DDD)。

SRCD.314 \2180
アーサー・ベンジャミン(1893-1960):
序曲《イタリアン・コメディ》/民族舞踊による組曲《コティヨン》/
ノース・アメリカン・スクエア・ダンス組曲/交響曲
マイヤー・フレッドマン(指揮)、
ロイヤル・フィルハーモニック管弦楽団、
ニコラス・ブレイスウェイト(指揮)、
ロンドン交響楽団、
バリー・ワーズワース(指揮)、
ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団
晩年のスタンフォードが育成に特に力を入れていたのがこのアーサー・ベン
ジャミン。大規模な作品である「交響曲」から小規模な管弦楽曲までをバラ
ンスよく収録している。1部世界初出(ADD&DDD)。

SRCD.239 \2180
G・フィンジ:
セヴァーン狂詩曲Op.3/夜想曲Op.7/3つのモノローグ/ロマンスOp.11/
前奏曲Op.25/悲歌《落ち葉》Op.20/入祭唱Op.6/エクローグOp.10*/
大幻想曲とトッカータOp.38*
ロドニー・フレンド(ヴァイオリン)、
エイドリアン・ボールト(指揮)、
ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団、
ピーター・ケイティン(ピアノ)*、
ヴァーノン・ハンドリー(指揮)*、
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団*
巨匠ボールトとロンドン・フィルのコンビによる演奏が中心となったフィン
ジの作品集。ロドニー・フレンドは録音当時ロンドン・フィルのコンサート
・マスターを務めていた実力者。ケイティンのピアノとハンドリー&ニュー
・フィルハーモニアのコンビの演奏による「大幻想曲とトッカータ」もフィ
ンジの名作の1つ。世界初CD化(ADD)。

SRCD.241 \2180
ボールト・コンダクツ・アイアランド ――
ジョン・アイアランド(1879-1962):
ピアノと管弦楽のための《伝説》/序曲《サティリコン》/ピアノ協奏曲/
These Things Shall Be/2つの交響的練習曲
エリック・パーキン(ピアノ)、
ジョン・キャロル・ケース(バリトン)、
エイドリアン・ボールト(指揮)、
ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団&合唱団
前出のフィンジに続いてこちらのアイアランドもボールトの指揮によるもの。
リリタからリリースされている数々のボールトの録音は、今は亡き巨匠の自
国の作品に対する情熱の証明である。ピアーズ・レーンの演奏でハイペリオ
ンから新たにリリースされ話題を呼んだ「ピアノ協奏曲」と「伝説」。パー
キンとボールト&ロンドン・フィルによる録音はまさに“元祖”である。世
界初CD化(ADD)。

SRCD.243 \2180
フランク・ブリッジ(1879-1941):
ダンス・ラプソディ/舞踏詩/2つの詩/序曲《レブス》/
アレグロ・モデラート
ニコラス・ブレイスウェイト(指揮)、
ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団
当時のイギリスの作曲家としては珍しい無調や印象主義といった前衛的な手
法を自らの作品へと取り入れたブリッジ。収録曲は全て管弦楽作品で固めら
れており、ブリッジへの入門としてもお奨め。世界初CD化(ADD)。

SRCD.247 \2180
アーネスト・ジョン・モーラン(1894-1950):
シンフォニエッタ/交響曲ト短調/仮面のための序曲
エイドリアン・ボールト(指揮)、
ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団、
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
スタンフォードとアイアランドに作曲を学んだモーランは、同世代のホルス
トやヴォ―ン=ウィリアムズと同じくイギリスの民謡を大切にした作曲家で
ある。代表作「交響曲ト短調」をボールトの演奏で聴けるイギリス音楽ファ
ン要チェックの録音。世界初CD化(ADD)。

SRCD.248 \2180
E・J・モーラン:
狂詩曲第2番/ヴァイオリン協奏曲/ピアノと管弦楽のための《狂詩曲》
嬰へ長調
エイドリアン・ボールト(指揮)、
ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団、
ジョン・ジョージアディス(ヴァイオリン)、
ヴァーノン・ハンドリー(指揮)、ロンドン交響楽団、
ジョン・マッケイブ(ピアノ)、
ニコラス・ブレイスウェイト(指揮)、
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
モーランの作品の中でも代表作として挙げられる「ヴァイオリン協奏曲」を
収録。3作品ともそれぞれ異なるアーティストたちの演奏が収録されており、
聴き比べも面白い。世界初CD化(ADD)。

SRCD.249 \2180
レノックス・バークリー(1903-1989):
交響曲第1番Op.16/同第2番Op.51
ノーマン・デル・マー(指揮)、
ニコラス・ブレイスウェイト(指揮)、
ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団
ナディア・ブーランジェの下で研鑚を積んだバークリーの交響曲集。第1番
と第2番がカップリングされ1枚のディスクで聴けるところも嬉しい。
世界初CD化(ADD)。

SRCD.255 \2180
アラン・ロースソーン(1905-1971):
交響的練習曲/序曲《街角》/ピアノ協奏曲第1番/同第2番
ジョン・プリッチャード(指揮)、
ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団、マルコム・ビンズ(ピアノ)、
ニコラス・ブレイスウェイト(指揮)、ロンドン交響楽団
クラシック音楽、映画音楽の作曲家として活躍したロースソーン。クラシッ
ク作品の代表作でもある「交響的練習曲」はプリッチャード&ロンドン・
フィルの演奏。世界初CD化(ADD)。




<Prima Voce>
NI 7918 \1680
マファルダ・ファヴェーロ(1903-1981)-録音集(録音:1929年-1946年)
マファルダ・ファヴェーロ(ソプラノ)、様々なアーティスト
「プリマ・ヴォーチェ」は、往年の名歌手たちの歌声が収録された78回転の
SP盤の演奏をマイクロフォンで拾い、デジタル化を行う復刻シリーズ。
(Prima VoceはCD-Rプレスでのご提供となります。)

NI 7922/3 2枚組 \2580
エミリオ・デ・ゴゴルツァ(1872-1935)-
オペラ・アリアと歌曲集(録音:1903年-1916年)
エミリオ・デ・ゴゴルツァ(バリトン)、様々なアーティスト

NI 7917 \1680
ウラディミール・カストルスキー(1871-1948)-
録音集(録音:1906年-1939年)
ウラディミール・カストルスキー(バス)、様々なアーティスト

NI 7915/6 2枚組 \2580
サンクト・ペテルブルク国立博物館の秘宝音源より-
ロシアと世界の美声(録音:1904-1913年)
レオニード・ソービノフ(テノール)、
レフ・ミハイロヴィチ・クレメンティエフ(テノール)、
オスカル・カミオンスキー(バリトン)、他

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07-03 No.19-2

2007年03月27日 19時22分15秒 | Weblog
<Anglo Records>
AR 020-3 \2180
ブラス・ヴィルトゥオージ-
P・スパーク:マンハッタン/ユーフォニアム協奏曲第2番/チューバ協奏曲
/ハーレクイン/トロンボーン協奏曲
ウッドロー・イングリッシュ(トランペット)、
ステフ・ピラート(ユーフォニアム)、
マーカス タイナート(チューバ)、
デイヴィッド・チャイルズ(ユーフォニアム)、
オラフ・オット(トロンボーン)、他




<De Haske>
DHR 12-009-3 \2180
ソラリス-ファンファーレ・バンドのための作品集 ――
J・ヴァンデルロースト:フィアーワーク、アヴァロン
P・スパーク:二つの流れのはざまに
J・ハーデルマン:Clouds on the Heath
T・ドス:ソラリス
P・K・シャールス:Bazuingeschal & Klinkende cimbalen
オランダ・ファンファーレ・オーケストラ、他

DHR 02-040-3 \2180
ドラゴン・ファイト-
E・エルガー:威風堂々第3番
J・デ・ハーン:ネルヴァルの詩
F・レハール・ヴィリアの歌
O・シュワルツ:ドラゴン・ファイト/他
ヴァルター・ラツェク(指揮)、
ドイツ・ブレーザーフィルハーモニー




<ARS PRODUKTION>
ARS 38020(SACD-Hybrid) \2700
忘れられた至宝 Vol.3 ウィーン・コントラバス協奏曲集
フランツ・アントン・ホフマイスター(1754-1812):
コントラバス協奏曲変ホ長調
ヴェンツェスラフ・ピヒル[ヴァーツラフ・ピフル](1741-1805):
コントラバス協奏曲ニ長調
ヨハン・ヴァンハル(1739-1813):コントラバス協奏曲変ホ長調
デイヴィッド・シンクレア(ウィーン・コントラバス(*))
マイケル・アレグザンダー・ウィレンズ(指揮)
ケルン・アカデミー
録音:2006年1月10-12日、ドイツ、ヴッペルタール、インマヌエル教会
使用楽器:1729年、ヨハン・クリストフ・ライドルフ製
好評のシリーズ第3弾は、ウィーン式チューニングを採用したコントラバスに
よる協奏曲集。現在、1695年から1830年までの間に書かれた作品をこのチュ
ーニングで演奏する奏者は世界で数十人いるそうです。デイヴィッド・シンク
レアはトロントやボストンで学んだ後ウィーンに留学してルートヴィヒ・シュ
トライヒャーに師事、1987年にザルツブルク・モーツァルテウムのカメラータ
・アカデミカの首席奏者に任命されました。1992年にパリに本拠を移してから
はピリオド、モダーン両方のオーケストラやアンサンブルに参加、現在はバー
ゼルのスコラ・カントールムでコントラバスとヴィオローネの教師も務めて
ます。

ARS 38021(SACD-Hybrid) \2700
ゴットフリート・ジルバーマンへのオマージュ
ヨハン・クーナウ(1660-1722):
聖書ソナタ 第3番「瀕死のヒゼキア王とその回復」ハ短調
ヨハン・セバスティアン・バッハ(1685-1750)/
オトフリート・ビュージング編曲):
幻想曲とフーガ ニ短調(BWV1001/BWV539 による)
ゴットフリート・アウグスト・ホミリウス(1714-1785):
コラール前奏曲「ただ神の摂理に任す者」
ヨハン・ゴットフリート・ヴァルター(1684-1748):
ヴィヴァルディによる協奏曲ロ短調
ヨハン・ルートヴィヒ・クレープス(1713-1780):トリオ ハ短調
クリウティアン・ハインリヒ・リンク(1770-1846):フルート協奏曲 Op.55
フェリクス・メンデルスゾーン(1770-1846):
オルガン・ソナタ変ロ長調 Op.65 No.4
グスタフ・アドルフ・メルケル(1827-1885):
オルガン・ソナタ第8番 Op.178 から 序奏とパッサカリア ロ短調
マルティン・シュメーディング(オルガン)
録音:2006年7月10-13日、コスタウ福音教会
使用楽器:1732年、ゴットフリート・ジルバーマン(1683-1753)製

ARS 38024(SACD-Hybrid) \2700
忘れられた至宝 Vol.4
ヨハン・ヴィルヘルム・ヴィルムス(1772-1847):交響曲&協奏曲集
ピアノ協奏曲ハ長調 Op.12(*)
交響曲変ホ長調 Op.14
フルート協奏曲ニ長調 Op.24(+)
パオロ・ジャコメッティ(フォルテピアノ(*))
マルティン・ザントホフ(フルート(+))
マイケル・アレグザンダー・ウィレンズ(指揮)
ケルン・アカデミー
録音:2006年2月23-25日、ドイツ、ヴッペルタール、インマヌエル教会
使用楽器:1815年頃、サルヴァトーレ・ラグラッサ(ウィーン派)製(*)
2001年、インスブルック、ルドルフ・トゥッツ製(+)
(モデル:ドレスデン、ヴィルヘルム・リーベル製)
好評のシリーズ第4弾は、ドイツに生まれオランダに移住して活躍した作曲家
ヴィルムスの作品集。チャンネル・クラシックス・レーベルへの録音で知られ
るジャコメッティとコンチェルト・ケルンの創設メンバーであるザントホフを
ソリストに迎えた豪華盤です。

ARS 38452 \2180
モーツァルト(1756-1791):
交響曲第4番ニ長調 K.19(#)
フルートとハープのための協奏曲ハ長調 K.299(*/+/#)
4つの歌曲(フルートとハープのための編曲版)(*/+)
静けさは微笑み K.152(210a)/寂しい森の中で K.308(295b)
クローエに K.524/夕べの思い K.523
フルートと管弦楽のためのアンダンテ ハ長調 K.315(*/#)
オペラ「ドン・ジョヴァンニ」から カンツォネッタ
(フルートとハープのための編曲版)(*/+)
デヤン・ガブリチ(フルート(*))
ジルケ・アイヒホルン(ハープ(+))
ペーター・エーヴァルト(指揮(#))
エッセン・フォルクヴァング室内管弦楽団(#)
録音:2005年10月6-8日、エッセン、ヴィラ・ヒューゲル

ARS 38458 \2180
アレクサンドル・ブリンケン(1952-):弦楽のための作品集
弦楽合奏のためのディヴェルティメント「四季」Op.20(2003)(*)
ヴィオラと弦楽のための合奏協奏曲 Op.15(1991-1992)(+/*)
弦楽四重奏曲第2番 Op.2(1972-1973)(#)
ミハイル・ベレズニツキー(ヴィオラ(+))
ウラディスラフ・ブラーホフ(指揮(*))
室内管弦楽団「四季」(*)
弦楽四重奏団(#)
ドミートリー・ゲルマン(第1ヴァイオリン) 
マリア・カルナウホワ(第2ヴァイオリン)
パーヴェル・シュダーノフ(ヴィオラ) 
アレクセイ・トルストフ(チェロ)
録音:2004年5月(*)、10月(#)、モスクワ、スタジオ・モスフィルム
アレクサンドル・ブリンケンはサンクトペテルブルクのドイツ家系に生まれた
作曲家・ピアニスト・オルガニスト・音楽学者。1992年スイスのルツェルン
に移住し、1998年スイスの市民権を獲得しました。

ARS 38459 2枚組 \2180
ベートーヴェン(1770-1827):
ピアノとヴァイオリンのためのソナタ集 Vol.1
第1番ニ長調 Op.2 No.1/第2番イ長調 Op.2 No.2
第3番変ホ長調 Op.12 No.2
エリザベス・ホプキンス(ピアノ)
ボリス・クチャルスキー(ヴァイオリン)
録音:2005年9月、スタジオ・ヴァインベルク
1枚目は演奏の断片をまじえたドイツ語の楽曲解説、2枚目に3つのソナタを収
録。1枚分の価格です。

ARS 38460 \2180
カントリアル・ハイライツ 2 
ヨーロッパのシナゴーグ音楽の復興(ユダヤ教)
ダヴィート・アイゼンシュタット:シオンは聞きて喜べり
パウル・ベン=ハイム:「安息日の夕べの儀礼」から 来たれ、わが愛する人よ
ジャック・フロマンタル・アレヴィ:
全地よ、主に向かいて歓呼せよ(詩篇100)
ヴィンチェンツォ・ベッリーニ:オペラ「ノルマ」から 清らかな女神よ
レーナ・シュタイン=シュナイダー:平和の祈り
ダヴィド・ゼハヴィ:わが神よ!わが神よ!
ハインリヒ・シャリト:「ハドラト・コデシュ」から
汝、汝の神を愛すべし,イスラエルの岩よ
ルイス・レヴァントフスキ:われらを見捨てたもうな
フェリクス・メンデルスゾーン:われら主を渇望す(詩篇42)
マインツ伝承曲:律法の喜び(レオ・トレップ師による)
ガリシア伝承曲:汝に平和あれ
イスラエル・ゴルトハルプ:汝に平和あれ
マイア・ファルケンシュタイン:全世代へ
マイア:マッハテンベルク:われらを生かす者
ミミ・シェッフェル(カントール[歌])
シュテファン・シュック(オルガン)
ロルネ・リヒストーネ(ピアノ)
ジグリット・ハインリヒ(ハープ)

ARS 38461 \2180
チェロとピアノのためのフランス音楽
ドビュッシー:ソナタ ニ短調/美しい夕暮れ
フランソワ・クープラン(1668-1733):コンセール曲集(5曲)
マスネ:タイスの瞑想曲/悲歌 Op.10
フォーレ:ロマンス イ長調 Op.69/子守歌 Op.16/シシリエンヌ Op.78
ルイ・ド・ケクス・デルヴロワ(1680頃-1760頃):組曲第2番ロ短調
サン=サーンス:白鳥/ロマンス Op.36
フォーレ:悲歌 Op.24
ヴォルフガング・シュルツ(チェロ)
ギネッテ・コステンバーダー(ピアノ)
録音:2006年8月7-8日、ドイツ、ヴッペルタール、インマヌエル教会
ドイツ人ながらモーリス・ジャンドロンとピエール・フルニエというフランス
の二人に巨匠に師事したシュルツ。フランス・バロック作品を取り上げている
ところなど、さすがです。

ARS 38462 \2180
祝祭用合唱音楽
エドワード・エルガー(1857-1934)/ゲルハルト・ラーベ編曲:
汝民らよ、主をたたえよ/アヴェ・ヴェルム・コルプス
モーツァルト(1756-1791):アヴェ・ヴェルム・コルプス
ヘンデル(1685-1759)/ゲルハルト・ラーベ編曲:ほめたたえ、栄光を示せ
ゲルハルト・ラーベ[Gerhardt Rabe](1944-):
Solang in mir die Seiten klingen
ルネ・クローゼン[René: Clausen](1953-):聖フランシスの祈り
フランク(1822-1890)/ゲルハルト・ラーベ編曲:
アヴェ・マリア/天使の糧
ゲルハルト・ラーベ:
クリスマス・カンタータ「Überall ist Bethlehem」
(ボーイソプラノ、語り手、合唱とオルガンのための)
ほめ歌[Lobgesang]
トーラルフ・ヒルデブラント(指揮)
ユーゲントカントライ・ヘーゼル(合唱)
ヨハネス・ハフラ(オルガン)
録音:2005年2月21-24日、2006年3月7-6日、9月28日、
ドイツ、ラーティンゲン、アドルフ・クラーレンバッハ教会
9歳から18歳までの少年から成るユーゲントカントライ・ヘーゼルによる、当
レーベルから6枚目のなるアルバムです。

ARS 38463 \2180
エカテリーナ&アレクサンドル・コロドフカ ピアノ・デュオ 1
ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー(*/+)
リスト:ハンガリー狂詩曲第10番(*)
ショパン:夜想曲ハ短調 Op.48 No.2(+)
クライスラー/ラフマニノフ編曲:愛の喜び(*)
リスト:ラ・カンパネッラ第3番(+)
ファリャ/ギュスターヴ・サマズイユ(1877-1967)編曲:
オペラ「はかない人生」からの2つの舞曲(*/+)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調「熱情」Op.57(*)
エカテリーナ・コロドフカ(ピアノ(*))
アレクサンドル・コロドフカ(ピアノ(+))
録音:2006年8月3日、ドイツ、ヘーク=ニーンボルク、NRW州立音楽アカデミー
モスクワ生まれのピアニスト姉弟(アレクサンドルは1984年生まれ)による
デュオ&ソロ・アルバム。(*/+)は4手連弾による演奏です。

ARS 38466 \2180
エカテリーナ&アレクサンドル・コロドフカ ピアノ・デュオ 2
ラフマニノフ:前奏曲 Op.23 Nos.2,5(*)/同 Op.32 No.12(+)
リスト:ダンテの読後に(*)
モーツァルト:オペラ「フィガロの結婚」序曲(*/+)
プーランク:ピアノ連弾ソナタ(*/+)
ミヨー:スカラムーシュ(*//+)
スクリャービン:幻想曲イ短調 Op.posth.(*//+)
ハチャトゥリアン:バレエ「ガイーヌ」からの3つの舞曲(*//+)
ショスタコーヴィチ:タランテラ(*//+)
エカテリーナ・コロドフカ(ピアノ(*))
アレクサンドル・コロドフカ(ピアノ(+))
(*/+)は4手連弾、(*//+)は2台のピアノによる演奏です。

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07-03 No.18-1

2007年03月24日 13時13分10秒 | Weblog
●ご予約締切日 3月27日
<NAXOS> 各1枚 \850
8.557076
シューマン(1810-1856):<歌曲集第3集>
子供のための歌のアルバム/リートと歌第1集 
※独語歌詞、英語対訳はWebsiteでご覧いただけます。
歌・演奏/シビラ・ルーベンス(ソプラノ)、
シュテファニー・イラーニ(メゾ・ソプラノ)、
トーマス・E・バウアー(バリトン)、
ウタ・ヒールシャー(ピアノ)
第1集(8.557075)、第2集(8.557074)に続くシリーズ第3弾は、クララと結
婚して幸福なうちに訪れた「歌の年」(1840年)に作曲された「リートと歌
第1集」、そしてドレスデン時代最後の年である1849年に書かれた「子供のた
めの歌のアルバム」を収録。3人のドイツ人歌手と東京生まれのピアニストが
描く、淡いロマンの世界です。

8.557126
シューベルト(1797-1828):<弦楽四重奏曲全集第7集>
弦楽四重奏曲・断章D.103/弦楽四重奏曲第5番D.68/弦楽三重奏曲第1番D.471
/5つのメヌエットと5つのドイツ舞曲D.89/序曲D.8*(ヘス編)
演奏/コダーイ・クワルテット、ギョーゾ・マサ(第2ヴィオラ)*
シリーズ第7弾はあまり演奏される機会のない貴重な作品集。1810年代に書か
れた弦楽四重奏曲群(第1番-第11番)の間を縫うように書かれているものばか
りで、シューベルトの室内楽ファンなら必聴でしょう。

8.557251
ブクステフーデ(c.1637-1707):<声楽曲集第1集>
おお楽しき時よ/慈愛にあふれるイエス/安らぎと喜び持てわれは逝く・
コントラプンクトゥスI/同I(発展)/同II/同II(発展)/同第2部、悲歌
/この世で我を悲しませるもの/神よ、我が内に清き心をつくりたまえ/わが
父の許である御空に向かって/主に向かいて新しき歌を歌え/モーゼが荒れ野
でヘビを上げたごとく/主よ、汝さえこの世にあれば 
※ラテン語歌詞、英語対訳はWebsiteでご覧いただけます。
歌・演奏/エマ・カークビー(ソプラノ)、
ジョン・ホロウェイ(ヴァイオリン)、
マンフレード・クレーマー(ヴァイオリン)、
ヤープ・テル・リンデン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
ラース・ウルリク・モーテンセン(ハープシコード&オルガン)
マルコポーロ(dacapo)8.224062の再発売盤。オルガン作品がよく紹介されま
すが、声楽作品はまだまだ珍しい存在。一聴してフランス・バロックのような
典雅さと粋な雰囲気があり、この作曲家の新しい側面を紹介する一枚でしょ
う。古楽シーンのトップ・アーティストによるアンサンブルが見事なのは言
うまでもありません。

8.557829
ヴィヴァルディ(1678-1741):
<ファゴット協奏曲全集第4集(ヴィヴァルディ協奏曲全集シリーズ)>
ファゴット協奏曲P.282 RV.481/ファゴット協奏曲P.318i RV.485/ファゴッ
ト協奏曲P.46 RV.477/ファゴット協奏曲P.47 RV.499/ファゴット協奏曲
P.43 RV.470/ファゴット協奏曲P.130 RV.494
演奏/タマーシュ・ベンコーチ(ファゴット)、
ベーラ・ドラホシュ(指揮)ニコラウス・エステルハージ・シンフォニア
第1集(8.555937)、第2集(8.555938)、第3集(8.557556)に続くシリーズ
第4弾。30曲以上残されているヴィヴァルディのファゴット協奏曲ですが、こ
の楽器にとっては貴重な存在。特に短調協奏曲(P.282 RV.481、P.47 RV.499)
の哀愁は格別です。

8.557854
グリーグ(1843-1907):
<管弦楽作品集第2集 - ピアノ作品の管弦楽編曲集>
スロッテル-第2・4・8曲(編曲:ソンメルフェルト、世界初録音)/ノルウェ
ー舞曲(編曲:H.シット)/ノールロークのための葬送行進曲(編曲:ハル
ヴォルセン)/人びとの生活の情景-第2曲「通りゆく婚礼の行列」(編曲:
ハルヴォルセン)/ノルウェー民謡による変奏曲形式のバラード(編曲:ト
ヴェイト、世界初録音)/抒情小品集第5集-第6曲「鐘の音」(編曲:グリ
ーグ、ザイドル)
演奏/ビャーテ・エンゲセット(指揮)ロイヤル・スコティッシュ管弦楽団
ピアノ協奏曲などを収録した第1集(8.557279)に続き、同じ演奏者によるシ
リーズとして継続。ここではノルウェーの民族ヴァイオリンを模したピアノ
曲「スロッテル」からの編曲に注目です。他の曲も含め、ノルウェー民族の
伝統を感じさせる作品が、この一枚に凝縮されています。没後100年の今年、
注目したいシリーズです。

8.557903
ロスラヴェッツ(1880-1944):<ヴァイオリン・ソナタ集>
ヴァイオリン・ソナタ第6番/ヴァイオリン・ソナタ第4番/ヴァイオリン・
ソナタ第1番/3つの舞曲
演奏/ソロミア・ソロカ(ヴァイオリン)、
アーサー・グリーン(ピアノ)
ロシア帝国-旧ソヴィエト連邦の中で人生を送ったものの、前衛的な作風だっ
たために当局から冷遇され、近年になって再評価の気運が高まっている作曲
家。収録された作品はスクリャービンなどに影響された後期ロマン派風のも
のが多く、今後ますます注目を集めそうな作曲家だと言えるでしょう。

8.557918
マルティヌー(1890-1959):<ピアノ曲全集第2集>
あやつり人形第1巻/あやつり人形第2巻/あやつり人形第3巻/ミニチュアの
フィルム/庭の春/胡蝶と極楽鳥/第5の月の第5の日/マラケ河岸の花束
演奏/ジョルジオ・コウクル(ピアノ) <Vol.1: 8.557914>
かわいらしいミニチュア集といった雰囲気の「あやつり人形」(全3巻、14曲)
をはじめ、マルティヌーが無類の小品作曲家だということがわかる一枚。オリ
エンタル風味の「胡蝶と極楽鳥」をはじめ、まるでおしゃれなポストカードを
見ているような音楽が続きます。

8.559132
スーザ(1854-1932):<吹奏楽曲作品集第6集>
ホワイトハウスの庭での復活祭の月曜日(R.M.ロジャーズ版)(組曲「ある旅
人の物語」より)/ゴールデン・スター/ドーントレス・バタリオン/オペレ
ッタ「選ばれた花嫁」-六重奏曲(H.L.クラーク編曲)/行進曲「イギリス連
邦」 - 3つの伝聞(バンドのための組曲)(R.M.ロジャーズ版)<フランス
の王/わたしもアルカディア生まれ/最暗黒アフリカにて>/自由の鐘
(編曲:ブライオン/シーセル)/グリッドアイアン・クラブ/海の女王/
戦車競技/剣闘士/行進曲「ニュー・メキシコ」/行進曲「ピカドール」
演奏/キース・ブライオン(指揮)王立砲兵隊バンド
コメディ番組のテーマ曲として有名な「自由の鐘」や、ルーズベルト大統領
を追悼する荘厳な「ゴールデン・スター」、ワルツ、スペイン風味の行進曲
など、スーザを深く知るための作品集になっています。

8.570010
D.スカルラッティ(1685-1757):<ピアノソナタ全集第8集>
ソナタK.181/L.194/P.253/ソナタK.496/L.372/P.332/ソナタK.420/
L.Supplement 2/P.352/ソナタK.466/L.118/P.501/ソナタK.441/
L.Supplement 39/P.375/ソナタK.87/L.33/P.43/ソナタK.96/L.465/P.210
/ソナタK.426/L.128/P.128/ソナタK.127/L.186/P.198/ソナタK.462/L.438
/P.474/ソナタK.382/L.Supplement33/P.508/ソナタK.485/L.153/P.490/
ソナタK.101/L.494/P.156
演奏/リ・ソヨン(ピアノ……2004年コンサート・アーティスト・ギルド国
際コンクール優勝)
汲めども尽きぬ泉のようなソナタ・シリーズですが、今回はアメリカ在住で、
2004年に有名コンクールを制した若手ピアニストによる演奏によって13曲を
収録しています。

8.570019
シベリウス(1865-1957):<歌曲集第1集>
夕べに/春はいそぎ過ぎゆく/初めての口づけOp.37-1/黒いばら/逢引きか
らもどった娘/そよげ葦Op.36-4/それは夢か/3月の雪の上のダイヤモンド
/川面に漂う流木/泳げ、青い鴨/山彦/帆走/おとめが野原で歌っている
/あこがれ/静かな都会/セレナード/歌/初めての口づけJS57*/熱狂*/
そよげ葦JS42*/日の出*/友情の花*/6つの歌/水仙/タイスへの讃歌 
*世界初録音、
※英・独・スウェーデン・フィンランド語歌詞、解説に歌詞は付いておりま
せん。
歌・演奏/ハンヌ・ユルム(テノール)、ヨウニ・ソメロ(ピアノ)
没後50年という節目に注目が期待されるシベリウスの歌曲集。シリーズ第1弾
は世界初録音の5曲を含む、ファン必聴の選曲。フィンランドの中堅歌手がド
ラマを引き出すように歌い上げ、精神的に強いシベリウス像を描き出していま
す。

8.570033
オルフ(1895-1982):カルミナ・ブラーナ 
※ラテン語・独語歌詞、英語対訳付き。
演奏・歌/マリン・オールソップ(指揮)
ボーンマス交響楽団&合唱団(合唱指揮:グレッグ・ベアードセル)、
ハイクリフ少年合唱団(合唱指揮:メアリー・デニス)、
ボーンマス交響青年合唱団(合唱指揮:アンドリュー・ナイツ)、
クレア・ラター(ソプラノ)、トム・ランドル(テノール)、
マルクス・アイヒェ(バリトン)
米英の比較的マニアックな作品から、徐々に名曲へとシフトしてきたオール
ソップの録音。名実共にナクソスが期待する指揮者の一人であり、この作品
でも壮大さと叙情美を兼ね備えた演奏を聴かせてくれます。2人のイギリス人
歌手と1人のドイツ人歌手も、語り口が見事。同時発売の吹奏楽版(8.570242)
と比較するのもおもしろいでしょう。

8.570113-14 2枚組
ヘンデル(1685-1759):オラトリオ「トビト」 
※英語歌詞はWebsiteでご覧いただけます。
演奏・歌/ヨアヒム・カルロス・マルティニ(指揮)
フランクフルト・バロック管弦楽団(オリジナル楽器使用)、
ユンゲ・カントライ、マイヤ・ボーグ(ハンナ……ソプラノ)、
リンダ・ペリッロ(サラ……ソプラノ)、
バーバラ・ハニガン(アザリア/ラファエル……ソプラノ)、
アリソン・ブローナー(トビアス……メゾ・ソプラノ)、
クヌート・ショッホ(トビト……テノール)、
シュテファン・マクロード(ラグエル……バス)
「ギデオン」(8.557312-13)、「ナバル」(8.555276-77)などと同様、ヘ
ンデルの死後にジョン・クリストファー・スミスが編作したものであり、旧
約聖書続編の中にある「トビト記」をベースにした作品。とはいえ素材自体
はほぼヘンデルの音楽であるため、聴いていて違和感があるわけではありま
せん。ユンゲ・カントライがこだわりをもって録音・制作した貴重な音源だ
と言えるでしょう。

8.570146
ロワイエ(1768-1852):協奏二重奏曲Op.31-1-3/協奏二重奏曲Op.34-2
演奏/マッテオ・メーラ(ギター)、ロレンソ・ミケリ(ギター)
ジュリアーニやソルと並ぶ19世紀ギター作曲家の一人であり、親しみやすいメ
ロディにもっと注目されていい存在。ギター音楽ファン以外にもおすすめした
いこの二重協奏曲集は、実に魅力的な音楽です。録音:24bit。

8.570242
<オルフ/バード/リード:コンサート・バンド編曲集>
オルフ(1895-1982)(ジョン・クランス編):カルミナ・ブラーナ 
A.バード(1856-1923)(ガンサー・シュラー編):管楽器のためのセレナーデ
H.O.リード(b.1910):
メキシコの祭り(コンサート・バンドのためのメキシコ民謡交響曲)
演奏/ハーラン・D・パーカー(指揮)
ピーボディ音楽院ウィンド・アンサンブル
近年は吹奏楽編曲版が定番化しつつある「カルミナ・ブラーナ」ですが、13ト
ラック・約27分となるこの録音は、アメリカの名門音楽学校に所属するアンサ
ンブルが演奏。同時発売の原曲(8.570033)と共にご購入を。古典的な「セレ
ナーデ」、華々しい「メキシコの祭り」も吹奏楽ファンにはおすすめです。

8.570346
ビンガム(1952- ):<合唱曲集>
血の中の塩/闇もあなたに比べれば - 永遠の平和を彼にもたらせたまえ
(S.ウェズリーによる)/最初の灯り/雪は降り積む/秘密の花園 
※英語歌詞はWebsiteでご覧いただけます。
歌・演奏/スティーヴン・ジャクソン(指揮)
BBC交響合唱団、トーマス・トロッター(オルガン)、
ファイン・アーツ・ブラス
現代イギリスの女性作曲家による声楽作品集ですが、ブリテンやティペット
などの流れを汲む作風であり、イギリスでは高い評価を得ています。自身が
BBCシンガーズなどで歌っていたという経験から合唱曲のクオリティが高く、
ノルウェーの怪談をベースに民謡の味わいを加えた「血の中の塩」など、代
表作を集めました。


<NAXOS OPERA>
8.660203-04 2枚組 \2160
ロッシーニ(1792-1868):
歌劇「バビロニアのチロ」(フォグリアーニによる新版) 
※伊語リブレットはWebsiteでご覧いただけます。
歌・演奏/リッカルド・ボッタ(バルダッサーレ……テノール)、
アンナ=リータ・ジェンマベッラ(チロ……コントラルト)、
ルイザ・イスラム=アリ=ザデ(アミーラ……メゾ・ソプラノ)、
マリア・ソウリス(アルジェーネ……メゾ・ソプラノ)、
ヴォイチェフ・ギェルラフ(ザンブリ……バス)、
ジョルジオ・トルッコ(アルバーチェ……テノール)、
ジョヴァンニ・ベッラヴィア(ダニエーレ……バス・バリトン)、
アントニオ・フォグリアーニ(指揮、ハープシコード)
ヴュルテンベルク・フィルハーモニー管弦楽団、
アルス・ブルネンシス室内合唱団(合唱指揮:ロマン・ヴァレック) 
2004年「ヴィルトバートのロッシーニ音楽祭」でのライヴ録音。1812年に初
演された活動初期の作品ですが、ペルシャ王チロ(キュロス)の夫婦愛やバ
ビロニアとの戦いを描く、ベートーヴェンの「フィデリオ」を思わせるオペ
ラ。ライヴならではの生き生きとした歌で、この珍しい演目を復活させてい
ます。


<NAXOS HISTORICAL> 各1枚 \880
8.111104
<ザ・ジーリ・エディション第15集:カーネギー・ホール・フェアウェル・
リサイタル1955>
マイアベーア:歌劇「アフリカの女」-我が胸は高鳴り……おお、パラダイス
カッチーニ:麗しのアマリッリ 
ドナウディ:ああ、私の愛する人よ 
ヘンデル:歌劇「セルセ(クセルクセス)」-愛するすずかけの木の柔らかく
美しい葉よ…なつかしい木陰よ(オンブラ・マイ・フ) 
マスネ:
歌劇「マノン」-魅惑的な瞬間……目を閉じると(夢の歌)/歌劇「ウェルテ
ル」-オシアンの歌「春風よ、なぜ私を目覚めさせるのか」 
ワーグナー:歌劇「ローエングリン」-ありがとうかわいい白鳥よ 
グリーグ:6つのドイツ語の歌-第6番「ある夢」(仏語歌詞) 
ショパン:戻れ、我が愛(12の練習曲Op.10-第3番「別れの曲」)(仏語歌詞)
ゴメス:歌劇「捕らわれ人」-すぐに出発だ…おまえが生まれたとき 
プッチーニ:
歌劇「トスカ」-星は光りぬ…おお甘い口づけ/歌劇「西部の娘」-やがて来る
自由の日 
ヴェケルラン:羊飼いの娘(仏語歌詞) 
モーツァルト:
歌劇「ドン・ジョヴァンニ」-彼女の心の安らぎこそ、僕の心の安らぎ 
クルチ:ヴェネツィアの夜 
カルネヴァリ:おいで、私と恋をしよう(英語歌詞) 
カラン:ライフ(英語歌詞) 
デ・クレッシェンゾ:巣に帰るつばめ 
E.デ・クルティス:さらば美しき夢 
ディ・ヴェロリ:恋人よ帰れ 
ビクシオ:マンマ 
ディ・カプア:私の太陽(オ・ソレ・ミオ)(ナポリ方言歌詞) 
※解説に歌詞は付いておりません。言語記載のないトラックは全て伊語歌詞
です。
(RCA Victorによるライヴ録音:1955年4月17日・20日・24日、ニューヨー
ク、カーネギー・ホール)
歌・演奏/ベニアミーノ・ジーリ(テノール)、
ディノ・フェドリ(ピアノ)
マーク・オバート=ソーン復刻。ジーリ・エディション、いよいよ完結。最
後を飾るのは人生の夕映えを記録したカーネギー・ホールでのさよならコン
サート。米RCA Victorと英HMVからリリースされたものですが、状態の良い
LPから復刻・構成しました。

8.111235-36 2枚組
ドリーブ(1836-1891):歌劇「ラクメ」(録音:1952年7月、パリ)
/ボーナス・トラック:「ラクメ」1920&30年代のフランス人歌手による3曲
のアリア集<宝石を写生するのが…高貴な儚い幻影よ(録音:1931年)/ラ
クメ、おまえの優しい眼差し(録音:1929年)/インドの若い娘は何処に行
く(鐘の歌)(録音:1929年)> 
※解説にリブレットは付いておりません。歌詞は仏語です。
歌・演奏/[全曲]マド・ロバン(ラクメ……ソプラノ)、
アグネス・ディズニー(マリカ……メゾ・ソプラノ)、
クロディーヌ・コラール(エレン……ソプラノ)、
シモーヌ・ルメートル(ローズ……ソプラノ)、
リベロ・デ・ルカ(ジェラルド……テノール)、
ジャン・ボルテール(ニラカンタ……バス)、
ジョルジュ・セバスティアン(指揮)
パリ・オペラ・コミーク座管弦楽団・合唱団、他 
[ボーナス・トラック]
ミゲル・ヴィラベラ(テノール)、ロベール・クジヌ(バリトン)、レイラ
・ベン・セディラ(ソプラノ)、他
ウォード・マーストン復刻。英DECCAからリリースされた音源であり、ラクメ
を1500回近くも歌い、パリのオペラ・ファンに愛されたマド・ロバンをフィ
ーチャー。ハンガリーの名指揮者セバスティアンも含め、当時のオペラ・コ
ミーク座に集まった才能による、まさに時代の証言と言える録音です。

8.111246
J.S.バッハ(1685-1750):ヴァイオリン協奏曲第2番 
モーツァルト(1756-1791):ヴァイオリン協奏曲第4番 
メンデルスゾーン(1809-1847):ヴァイオリン協奏曲Op.64 
(録音:1955年12月24日、フィラデルフィア)
演奏/ダヴィド・オイストラフ(ヴァイオリン)、
ユージン・オーマンディ(指揮)フィラデルフィア管弦楽団
マーク・オバート=ソーン復刻。米Columbiaへ録音されたオイストラフ初の
アメリカ録音であり、日本でも何度となく(特にメンデルスゾーンはチャイ
コフスキーとのカップリングで)発売されてきた名盤。モノラル復刻により
ヴァイオリンが際だち、つやのある音がリアルに蘇っています。

8.111247
J.S.バッハ(1685-1750):
6つのパルティータ-第5番(録音:1954年10月4日、モントリオール)/ゴル
トベルク変奏曲(アリアと30の変奏曲)(録音:1955年6月10日・14-16日、
ニューヨーク)
演奏/グレン・グールド(ピアノ)
マーク・オバート=ソーン復刻。20世紀のベスト盤に数えられる名演・名録
音が、オリジナルのColumbia/SONY以外から再発売されるのは、ひとつの事件
でしょう。録音から50年が過ぎ、コンピュータ解析によるサラウンドSACD化
されるなど話題に事欠かない録音ですが、これで聴きくらべの選択肢が広が
るのは事実。「パルティータ」はカナダCBCレーベルからリリースされている
ものです。

8.111248
ベートーヴェン(1770-1827):
交響曲第5番「運命」(録音:1955年10月6日・7日、12月17日 ロンドン)
交響曲第7番(録音:1955年10月5日・6日、12月17日、ロンドン)
演奏/オットー・クレンペラー(指揮)フィルハーモニア管弦楽団
マーク・オバート=ソーン復刻。英EMIからリリースされている名録音をモノ
ラルのフォーマットで復刻。クレンペラーの力強い音楽と、覇気に満ちたフィ
ルハーモニア管の演奏がリアルに蘇ります。当時は実験的にステレオ録音さ
れたセッションもありましたが、時代の主流はやはりモノラルであり、この
復刻はその良さを証明しています。

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07-03 No.18-2

2007年03月24日 13時12分27秒 | Weblog
<DACAPO SACD>
6.220518(SACD-Hybrid) \1550(予定)
C.ニルセン(1865-1931):<管弦楽作品集>
歌劇「仮面舞踏会」-序曲/同-若い雄鳥たちのダンス/劇音楽「領主オーロ
フは馬を駆り」-前奏曲/「スネフリット」管弦楽組曲/歌劇「サウルとダ
ヴィデ」-第2幕への前奏曲/狂詩曲風序曲「フェロー諸島への幻想の旅」/
劇音楽「ヴィレモエス」-第3幕への前奏曲/田園曲「パンとシュリンクス」
/劇音楽「キューピッドと詩人」-序曲/序曲「ヘリオス」
演奏/トーマス・ダウスゴー(指揮)デンマーク国立交響楽団
スウェーデン室内管を指揮したベートーヴェンやシューマンをはじめ、多くの
レーベルで広いレパートリーを録音し続けるダウスゴーが、手兵であるオー
ケストラを指揮して得意のお国ものを録音。6曲の交響曲よりも親しみやすい
と言われる管弦楽曲集ですが、北欧音楽ファンやオーケストラ・ファンなど、
さまざまな方にアピールできます。

6.220540(SACD-Hybrid) \1550(予定)
W.A.モーツァルト(1756-1791):<交響曲集第5集>
交響曲第15番/交響曲第16番/交響曲第17番/交響曲第18番
演奏/アダム・フィッシャー(指揮)
デンマーク放送シンフォニエッタ
ハイドンの交響曲全集やバルトークの管弦楽曲集などで、日本でも名前が知
られるハンガリーのベテラン指揮者が、モーツァルトの交響曲シリーズに挑
戦中。ハイドンの録音を聴く限り、小編成のオーケストラを相手に切れ味の
いい音楽を作りあげていましたが、このモーツァルトでも期待できます。シ
リーズのスタートですが、先ず第5集からリリースされます。


<MARCO POLO>
8.225274 \1550
ゴドフスキー(1870-1938):<ピアノ作品全集第8集>
ジャワ組曲(フォノラマ - ピアノフォルテのための音の旅)/ヨハン・
シュトラウスII世の主題による交響的メタモルフォーゼス-第3番:「酒・女
・歌」
演奏/コンスタンティン・シチェルバコフ(ピアノ)
シチェルバコフによるゴドフスキー・シリーズ第8弾は、エキゾティックな
「ジャワ組曲」(全4部・12曲)をメインに、ウィンナ・ワルツをベースにし
た即興的な作品をプラス。技巧派シチェルバコフの面目躍如といった一枚で
す。 (録音・編集:24bit)


<CPO>
777091-2(SACD-Hybrid) 2枚組 \5100
J.S.バッハ(1685-1750):ヨハネ受難曲(シューマンによる1851年版)
演奏・歌/ヘルマン・マックス(指揮)
ダス・クライネ・コンツェルト(古楽器使用)、
ライニッシェ・カントライ、ヴェローニカ・ヴィンター(ソプラノ)、
エリーザベト・ショル(ソプラノ)、ゲルヒルト・ロンベルガー(アルト)、
ヤン・コボウ(テノール)、エッケハルト・アベレ(バス)、
クレーメンス・ハイドリッヒ(バス)
シューマンによって光を当てられた「ヨハネ受難曲」を、蘇演当時のオーケス
トレーションで再現し、19世紀におけるバロック音楽受容を探ろうという試
みの録音。古楽器オーケストラと古楽歌唱法をマスターしている声楽陣によ
り、18-19世紀の響きを体験することができます。SACDにより、さらに楽器
個々の音色などが鮮明となるでしょう。


777094-2 2枚組 \4200
シュテルツェル(1690-1749):
2つのセレナータ[快いと言われるその他全てのもの/ようこそ、楽しい時間]
演奏/ルートガー・レミー(指揮)
ミカエルシュタイン・テレマン室内管弦楽団(古楽器使用)、
ドロテー・ミールズ(ソプラノ)、エリーザベト・グラーフ(アルト)、
クヌート・ショッホ(テノール)、エッケハルト・アベレ(バス) 
J.S.バッハとほぼ同時期を生きた作曲家が、喜びにあふれた雰囲気を作品へ
と結晶化させた「セレナータ」。得意としていた宗教的・哲学的な要素を反
映させているこの2曲は、一種のカンタータでもあり、ドイツ・バロック期の
音楽を得意としているレミーほかにとっては、十八番と言えます。


777215-2 2枚組 \2100
ミッデルシュルテ(1863-1943):<オルガン作品集第4集>
J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲(オルガン用編曲)
演奏/ユルゲン・ゾンネンタイル(オルガン……ドイツ、フリードリヒスハ
ーフェン、聖ペートリ教会、ゲーラルト・ヴェール製オルガン) 
自身がオルガン・ヴィルトゥオーゾだった作曲家による、名曲のオルガン編
曲版。J.S.バッハを敬愛し、その作風に追いつこうとして作曲を行っていま
したが、ついに偉大な先達への抗しがたい憧れがこの編曲版を生み出したの
でしょう。

777226-2 \2100
ツァイスル(1905-1959):ピアノ協奏曲/バレエ組曲「瓶の中の道化師」
演奏/ヨハネス・ヴィルトナー(指揮)
ウィーン放送交響楽団、ゴットリープ・ヴォーリッシュ(ピアノ) 
コルンゴルト同様にウィーンから亡命を余儀なくされた作曲家による、2つの
時代の代表作をカップリング。「瓶の中の道化師」は1929年にウィーンで作
曲、ピアノ協奏曲は1952年にロス・アンゼルスで作曲され、この作曲家の運
命と作風の転換を伝えてくれる一枚になりました。

777257-2 2枚組 \4200
パイジェッロ(1740-1816):
オラトリオ「イエス・キリストの受難」(フランチェスコ・ルイジによる改
訂版)
演奏・歌/ディエゴ・ファソリス(指揮)
イ・バロッキスティ、スイス-イタリア語放送協会合唱団、
ロベルタ・インヴェルニッツィ(ソプラノ)、
アッラ・シモーニ(ソプラノ)、ルカ・ドルドロ(テノール)、
ホセ・ファルディーリャ(バリトン) 
18世紀の名台本作家メタスタージオによる「イエス・キリストの受難」は、
サリエリなど同時代の作曲家がこぞって音楽を付け、人気を集めました。パ
イジェッロはオペラ作曲家としての才能を発揮し、よりドラマティックに構
成。古典派オペラ的な雰囲気も楽しめます。

777292-2 6枚組 \6300
J.C.バッハ(1735-1782):<協奏交響曲全集>
[CD1(999348-2)]<協奏交響曲集第1集>
協奏交響曲変ホ長調(2つのヴァイオリンとオーボエのための)/同ト長調/
同変ホ長調(以上、2つのヴァイオリンとチェロのための) 
[CD2(999537-2)]<協奏交響曲集第2集>
協奏交響曲変ロ長調(ヴァイオリンとチェロのための)/同ヘ長調(オーボ
エとファゴットのための)/同ニ長調(2つのヴァイオリンのための) 
[CD3(999538-2)]<協奏交響曲集第3集>
協奏交響曲ホ長調(2つのヴァイオリン、チェロ、フルートのための)/
同変ホ長調(2本のクラリネット、ファゴット、2本のホルン、フルートのた
めの)/同イ長調(ヴァイオリンとチェロのための)/フルート協奏曲
ニ長調(初録音) 
[CD4(999627-2)]<協奏交響曲集第4集>
協奏交響曲ハ長調(2つのヴァイオリンとチェロのための)/同変ホ長調
(フルート、オーボエとファゴットのための)/同ト長調(2つのヴァイオ
リン、チェロとフルートのための)/ヴァイオリン協奏曲ハ長調 
[CD5(999628-2)]<協奏交響曲集第5集>
2つのヴァイオリンとチェロのための協奏交響曲ハ長調(C36a)/2つのフル
ート、2つのヴァイオリンとチェロのための協奏交響曲ニ長調(C39)/2つ
のオーボエ、2つのホルン、2つのヴァイオリン2つのヴィオラとチェロのた
めの協奏交響曲変ホ長調(C40) 
[CD6(999845-2)]<協奏交響曲集第6集>
オーボエ、ヴァイオリン、チェロとフォルテピアノのための協奏交響曲
変ロ長調(C48)/フルート、オーボエ、ヴァイオリン、チェロと管弦楽の
ための協奏交響曲ハ長調(C43)/フォルテピアノ、2つのヴァイオリンと
チェロのためのフォルテピアノ協奏曲ト長調(C60B)/オーボエ、ヴァイオ
リン、ヴィオラとチェロのためのカデンツァ(原曲:協奏交響曲ト調,C45)
演奏/アンソニー・ ホールステッド(指揮)
ザ・ハノーヴァー・バンド、他 
既発売で高い評価を得ているシリーズを、特別価格/ボックス・セット化。
イギリス人音楽家たちによる研究心旺盛で爽快な演奏は、「ロンドンのバッ
ハ」と呼ばれたヨハン・クリスティアンの名誉を守り、現代に再評価を促す
ものです。

999826-2 \1480
ドレーゼケ(1835-1913):<歌曲集>
毎朝あなたにスミレを贈る/死にかけている子ども/ヘルガの誠実/孤独な
少女/夕べを過ぎて/騎士オラフ<大聖堂の前に/オラフ卿が結婚披露宴で
座っている/オラフ卿、真夜中です>/風景画<小さな船/あなたの生活の
息抜き/私は人生について考えた/夜の慰め/ローマの夜/ヴェネツィア>
/真夜中/海に面した城/あなたは遮れない日光/悲しき戴冠式/姉妹/ア
グネス/ 騎士の提案/おお、魂よ、思え
歌・演奏/インゲボルク・ダンツ(アルト)、
ロマン・トレケル(バリトン)、コート・ガーベン(ピアノ) 
ワーグナーの時代からR・シュトラウスの時代まで、ドイツ・ロマン派音楽の
激動期を生きて高い評価を受けていたドレーゼケ。ほぼ無名となっている現
在では考えられないほどの名士であった彼が、作曲家人生の中で書きためて
いった歌曲を集めています。



<ARTHAUS MUSIK DVD>
101259(DVD-Video) \4900
シェーンベルク(1874-1951):歌劇「モーゼとアロン」(独語歌詞)
スペシャル・フィーチャー[フランツ・グルントヘーバー、トーマス・モー
ザー、ノルベルト・バラッチュ、レート・ニックラーのインタビュー/第3幕
のモーゼの最後の言葉 - フランツ・グルントヘーバー朗読による/未完成
第3幕テキスト・ギャラリー]
(ライヴ収録:2006年、オーストリア、ウィーン国立歌劇場)
歌・演奏/フランツ・グルントヘーバー(バス=バリトン)、
トーマス・モーザー(テノール)、
イルディコ・ライモンディ(ソプラノ)、
ヤニナ・ベヒレ(メゾ・ソプラノ)、
ペーター・イェロジツ(テノール)、
ダニエレ・ガッティ(指揮)
ウィーン国立歌劇場管弦楽団、
ノルベルト・バラッチュ&ヤンコ・カステリツ(合唱指揮)、
ウィーン国立歌劇場合唱団、
スロヴァキア・フィルハーモニー合唱団、
レート・ニックラー(演出)、他
英・独・仏・西・伊語字幕付き
12音技法を駆使し、圧倒的な宗教倫理を音楽化したような作品として高い評価
を受けているオペラ。現代的な解釈によるステージは哲学的な雰囲気にあふ
れ、ウィーン国立歌劇場を別世界へと演出した記念すべき上演のライヴです。

102047(DVD-Video) \3050
<オペラ・ハイライト第1集>
[マリリン・ホーン]
ヴィヴァルディ:歌劇「狂乱のオルランド」-荒れ狂う黒雲が立ち上り(ピエ
ル・ルイージ・ピッツィによるサンフランシスコ歌劇場上演作品、ランダル
・ベア指揮) 
[デイム・アン・マレイ]
ロッシーニ:「シンデレラ(チェネレントラ)」-不安と涙のうちに生まれて
(ミヒャエル・ハンペによるザルツブルク音楽祭上演作品、リッカルド・シャ
イー指揮) 
[エヴァ・マルトン]
ポンキエルリ:歌劇「ジョコンダ」-自殺!(フィリッポ・サンジュストによ
るウィーン国立歌劇場上演作品、アダム・フィッシャー指揮) 
[デイム・ジョーン・サザーランド]
ヴェルディ:歌劇「トロヴァトーレ」-恋はばら色の翼に乗って(イライジャ
・モシンスキーによるオーストラリア・オペラ上演作品、リチャード・ボニ
ング指揮)/ドニゼッティ:歌劇「ランメルモールのルチア」-香炉はくゆり
(狂乱の場)(ジョン・コプリーによるオーストラリア・オペラ上演作品、
リチャード・ボニング指揮)/ベルリーニ:歌劇「ノルマ」-清らかな女神よ
(サンドロ・セクイによるオーストラリア・オペラ上演作品、リチャード・
ボニング指揮) 
[ロベルト・アラーニャ]
ドニゼッティ:歌劇「愛の妙薬」-見れば見るほど、何とまぁ美しくて&人知
れぬ涙(フランク・ダンロップによるリヨン国立歌劇場上演作品、エヴェリ
ーノ・ピド指揮) 
[アンジェラ・ゲオルギュー]
ドニゼッティ:歌劇「愛の妙薬」-私のおかげであなたは自由に(フランク・
ダンロップによるリヨン国立歌劇場上演作品、エヴェリーノ・ピド指揮) 
[ゲガム・グリゴリアン]
ヴェルディ:歌劇「運命の力」-地獄と不幸の人生(イライジャ・モシンスキ
ーによるマリインスキー劇場上演作品、ワレリー・ゲルギエフ指揮) 
[ニコライ・プティリン]
ヴェルディ:歌劇「運命の力」-死ぬということ!何という恐ろしいことだろ
う!&この中に私の運命がある(イライジャ・モシンスキーによるマリイン
スキー劇場上演作品、ワレリー・ゲルギエフ指揮) 
[ガリーナ・ゴルチャコーワ]
歌劇「運命の力」-とうとう着いたわ!ありがとうございます、おお神よ!
(イライジャ・モシンスキーによるマリインスキー劇場上演作品、ワレリー
・ゲルギエフ指揮)
英・独・仏・西・伊語字幕付き
名歌手たちによる名アリア集。歌も映像もベスト・セレクションであり、一
枚でこれだけのものが楽しめるものはなかなかありません。オペラ・ファン
はもちろん、これからオペラの世界へと分け入るビギナーにとっては、最初
から一流の歌手とアリアを味わえるチャンスです。



<CHRISTOPHER NUPEN FILMS DVD>
A06CND(DVD-Video) 2枚組 \3950
<ナタン・ミルシテインの肖像(静かなるマジシャンの想い出)>
フィルム「マスター・オブ・インヴェンション」
音楽:
ムソルグスキー:ゴパーク(ラフマニノフ編曲)(抜粋) 
サラサーテ:序奏とタランテッラ 
パガニーニ:24の奇想曲-第5番/同-第13番「悪魔の笑い」 
J.S.バッハ:
無伴奏ソナタ第3番- Allegro assai/無伴奏パルティータ第2番-シャコンヌ
ヘンデル:15の独奏ソナタより第3番- Adagio(抜粋)/同-Allegro & Adagio
プロコフィエフ:年とった祖母のお話-第2・3番(ミルシテイン編曲) 
ミルシテイン:パガニーニアーナ(抜粋) 
リスト:コンソラシヨン(慰め)-第1番(ミルシテイン編曲) 
チャイコフスキー: 歌劇「マゼッパ」-マリアのアリア(ミルシテイン編曲)
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第9番「クロイツェル」 
J.S.バッハ:無伴奏パルティータ第2番-シャコンヌ
/エクストラ・フィーチャー[クリストファー・ヌーペンによるイントロダ
クション、「アレグロ・モルト」Allegro (TM) Films コンピレーション]
演奏・出演/ナタン・ミルシテイン、ピンカス・ズーカーマン、
ジョルジュ・プリュデルマシェ、テレーズ・ミルシテイン、永井由里、
クリストファー・ヌーペン(脚本・監督)
LPCMステレオ、225分、独・西・仏・伊・フィンランド語字幕付き、
ナレーション:英語
20世紀を代表するヴァイオリニストの一人であり、今なおその誠実な音楽に
賞賛の声が集まるミルシテイン。ほとんど映像に残されていないミルシテイ
ンが唯一応じたクリストファー・ヌーペンによるフィルムや証言で彼の人生
と音楽観をたどり、偉大な音楽家の功績を知る2枚組です。演奏シーンもふん
だんに盛り込まれていますが、「シャコンヌ」と「クロイツェル」は全曲収
録(1986年の演奏。CD「ラスト・リサイタル」としてもリリースされてい
る)。ヴァイオリンの貴公子と称されるその美しい音楽と演奏スタイルを、
存分に味わえるでしょう。

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07-03 No.17

2007年03月24日 13時11分48秒 | Weblog
<EMI CLASSICS>
CDC-3847232 \1980
ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サイモン・ラトル指揮
コンサート録音:2006年10月10-21日)
神秘的な心の旅に誘うブルックナー作品の本質を余すところなく表現したラ
トル、ベルリン・フィル渾身の「ロマンティック」2007年ベルリン・フィル
は創立125周年を迎える記念の年、まさに創立の月5月にこの「ロマンティッ
ク」は発売されます。フルトヴェングラー、カラヤン、ヴァントといった名
指揮者とブルックナー演奏の歴史を形作ってきたオーケストラと新たな可能
性を追求したラトル。19世紀ロマン派作品、ブルックナー作品を愛するファ
ンの期待に応える「ロマンティック」の登場です。





<Altus>
ALT 143 \2450
ブラームス:
(1)交響曲第1番
(2)二重協奏曲(戸田弥生Vn,山崎伸子Vc)
北原幸男(指)日本フィルハーモニー交響楽団
録音:2005年横浜
北原幸男といえばショスタコーヴィチの演奏に大変定評がありますが、さす
がドイツ仕込みだけありブラームスも恐ろしく立派。近ごろのドイツ人指揮
者でもこれだけてらいのない堂々たる演奏はまれ。一聴後の充実感たるや大
変なものがございます。

ALT 144 \2450
(1)マーラー:交響曲第4番
(2)ルクー:弦楽のためのアダージョ
(1)蔵野蘭子(Sp)
井上喜惟(指)ジャパン・シンフォニア
録音:(1)2006年4月29日 (2)2005年4月24日
評論家鈴木淳史氏をして「天才」といわしめた異能の大器、井上喜惟氏の待
望の新録音。ジャパン・シンフォニアは井上氏自らが結成したプロオケ。蔵
野蘭子は二期会のホープで人気上昇中。演奏は井上氏らしい濃厚な美音のマ
ーラーで許光俊氏も激賞するところ、またマニヤの多いルクーも絶品で美し
さ全開。




<HUNGAROTON>
HCD 32376/77 2枚組 \4160
(1)モーツァルト:ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲変ロ長調KV.424
(2)ミヒャエル・ハイドン:同 ハ長調MH 335(P.127)
(3)同:同 ニ長調MH 336(P.128)
(4)同:同 ホ長調MH 337(P.129)
(5)同:同 へ長調MH 338(P.130)
(6)モーツァルト:同ト長調KV.423
バルナバーシュ・ケレメン(Vn)カタリン・コカシュ(Va)
録音:2006年5月ブダペスト、アカデミー・オブ・ミュージック
あのレクイエムにも認められるように、おもに宗教作品でアマデウスに多大
な影響を与えたミヒャエル・ハイドン。モーツァルトによるふたつの二重奏
曲は、ザルツブルク滞在中の1783年に病のために大司教の依頼を果たせなか
ったM. ハイドンに代わって書かれました。これにハイドンはいたく感謝して、
両曲を絶賛して生涯総譜を大切に保存していたといいます。アマデウスとミ
ヒャエルのふたりによるデュオは、様式上の相違がまったくなく、すべて典
型的な急-緩-急の3楽章形式で書かれているのも特徴です。
演奏はともに1978年生まれ、ハンガリーの若手によるもの。切れ味鋭く、「ハ
ンガリーのクレーメル」の異名をとるケレメンのヴァイオリンも印象に残り
ます。

HCD 32468 \2080
ショパン:
(1)19のワルツ集
(2)3つのエコセーズ
アレックス・シラシ(プレイエル・同時代ピアノ使用)
録音:2006年9月ハンガリー、ディオーシュド、フェニックス・スタジオ
生誕200周年記念にあたる2010年に向けて、フンガロトンによるショパン全集
プロジェクトがスタート。その第1弾はプレイエル製作の同時代楽器を使用し
たワルツ集。ちょうどショパンの生きた19世紀初めは、中産階級が台頭してピ
アノがポピュラーな楽器となりつつあった時期。そのおかげで空前の規模で作
品も生み出され、飛躍的に楽器の需要も拡大しましたが、当時エラールとなら
ぶ代表的なピアノ製作工房がプレイエル。やわらかい音色にほかにはない魅力
があります。
1968年イタリアのパルマに生まれたシラシは、ブダペストのフェレンツ・リス
ト音楽院でフェレンツ・ラドシュらに師事、シフとは同門になります。仏フュ
ゾー社によるファクシミリ版の自筆譜を使用。つづいてソナタとマズルカのリ
リースも予定されています。

HCD 32437 \2080
(1)バルトーク:ハンガリー農民の歌にもとづく即興曲
(2)同:アレグロ・バルバロ
(3)同:ブルガリアのリズムによる6つの舞曲
(4)リスト:婚礼
(5)同:葬送
(6)同:森のざわめき
(7)同:メフィスト・ワルツ
(8)同:ハンガリー狂詩曲第6番
タマシュ・エルディ(P)
ハンガリー出身の盲目のピアニスト、エルディ(1979年生まれ)による第3弾
は、自国のリストとバルトークを弾いた注目の内容。アルバムに“マイ・フェ
イヴァリット・リスト&バルトーク”と題されているとおり、当然ながら暗譜
のためすっかりレパートリーを自分のものとしているのは驚くべきばかり。

HCD 32379 \2080
ヴェルディ:
(1)オペラの有名テノール・アリア集-
2人のフォスカリ、アッティラ、マクベス、リゴレット、
イル・トロヴァトーレ、椿姫、シモン・ボッカネグラ、仮面舞踏会、
運命の力、アイーダ、オテッロ、ファルスタッフ
(2)「レクイエム」-われは嘆く
ヤーノシュ・B.ナジ、ティボル・ケレン、デーネシュ・グヤーシュ、
ヨージェフ・シマーンディ、ローベルト・イロシュファルヴィ、
シャーンドル・コーンヤ、アルフォンツ・バルタ(T)
アッティラ・フュレプ(T)ヴァレーリア・コルタイ、
マルギット・ラースロー(S)アンドラーシュ・ファラゴー、
タマーシュ・メーサーロシュ(Bs)
アーダーム・メドヴェツキー、ランベルト・ガルデッリ、
ヤーノシュ・フェレンチーク、アンドラーシュ・コーロディ、
ミクローシュ・エルデーイ、ヤーノシュ・ケレケシュ(指)
ハンガリー国立歌劇場男声Cho.、ハンガリー放送Cho.
ハンガリー国立歌劇場O.、ハンガリー国立O.、ハンガリー放送SO.




<MA Recordings>
MA J504 \2940
【ACROSS THE UNIVERSE】
1.サティ:「メドゥーサの罠-ピアノのための7つの小品」よりポルカ
2.サティ:ジムノペディ第1番
3.ジョン・ケージ:ある風景の中で
4.フィデリコ・モンポウ:歌と踊り第6番
5.アルヴォ・ペルト:アリーナのために
6.グラナドス:
組曲「ゴイェスカス」第1部より第4曲「嘆き、または美女と夜うぐいす」
7.グラナドス:スペイン民謡による6つの小品-第6曲「サパテアード」
8.藤枝守:モサラベ聖歌(委嘱新作/世界初レコーディング)
9.アンドリュー・ヨ―ク:祈りと踊り(委嘱新作/世界初レコーディング)
10.ジョン・レノン&ポール・マッカートニー/ベリィ・サンドクヴィースト:
アクロス・ザ・ユニバース(委嘱新作/ピアノ版世界初レコーディング)
門光子(P)
録音:2006年8月16-18日高崎市榛名総合文化会館エコール
使用ピアノ:ファツィオーリ・フルコンサート・グランドF278
ピアニストの門光子は既にMA Recordingsから2つの素晴らしいアルバムをリ
リース。現代日本の美しいピアノ音楽を集めた「風の記憶」(MA J500)、アジ
アの美を求めた「東方逍遥」(MA J501)。この2作品は門光子による独創的な
日本・アジアの美観を打ち出し絶賛されました。
3作目にあたる【ACROSS THE UNIVERSE】は、人間の根源的な悲しさ祈り束の
間の歓び-「嘆き、祈り、そして踊る…。」をテーマに世界中の美しい旋律が
集められ、時代、国、民族の垣根を越えた多種多様な作品が揃ったアルバム。
<ジムノペディ第1番>は誰もが耳にするサティの有名曲。彼女の淡々とじっ
くり心を侵食していくような演奏は聴くものを不思議な感覚に導いていきま
す。また、世界初録音の作品も3曲含まれており、その中でも注目はアルバム
・タイトルにもなっている<アクロス・ザ・ユニバース>。この作品はビー
トルズのラスト・アルバム「レット・イット・ビー」に収録されている代表
的な曲。ギター編曲も手がけるサンドクヴィーストによるピアノ編曲で息を
呑むほど美しい作品となり、音楽の本質を見据え儚さを漂わせた門光子のア
プローチはこのアルバムのテーマを確実に見出しています。



<harmonia mundi>
HMD 9909006(DVD-Video) \2780
字幕:羅,仏,英,独
ブクステフーデ:受難曲「われらがイエスの御体」
ルネ・ヤーコプス(指)
マリア・クリスティーナ・キール(S)、ローザ・ドミンゲス(S)、
アンドレアス・ショル(A)、ゲルト・テュルク(T)、
ウルリヒ・メスターラー(B)
≪バーゼル・スコラ・カントルム≫
【ヴァイオリン】キアラ・バンキーニ、レイラ・シャイエフ,
【ヴィオラ・ダ・ガンバ】ジェーン・アハトマン、セルジオ・アルバレス、
フランソワ・フランソワ・ジュベール=カイレ、クリストフ・ウルバネス,
【チェロ】ペトラ・シャルカ,
【ヴィオローネ】デイヴィッド・シンクレア,
【テオルボ】ペーター・クロトン,【
オルガン】イエルク=アンドレアス・ベッチャー
収録:2004年 パイェルヌ修道院教会堂 [SCHWEIZER FERNSEHEN]
ブクステフーデの名声が絶頂期の時に作曲された「われらがイエスの御体」。
足、膝、手、側面、胸、心臓、そして最後に顔、とキリストの体の7つの部分
を思うもので、敬虔で厳かな雰囲気が全体に流れています。途中の非常に美
しいアリアの数々が、なんとも豪華な顔ぶれによるソリストたちの歌で聴け
るのはうれしいところ。ヤーコプスは、1990年にもこの作品を録音していま
すが、今回は10年以上時を隔てた2004年の収録だけあって、その完成度成熟
度は類を見ないものとなっています。映像がついているので、器楽の名手た
ちの演奏姿、さらにはヤーコプスの音楽の美しさの秘密を垣間見ることがで
きる映像作品となっています。



<HUNGAROTON>
HDVD 32446(DVD-Video) \4850
ハンガリー語
字幕:英、独、仏
(1)ドホナーニ:交響的ヴァルス
(2)メンデルスゾーン(作曲者編):
無言歌-春の歌/ヴェネツィアの舟歌/朝の歌/出発
(3)ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲
(4)プレイエル:二重奏曲 変ロ長調
(5)サン=サーンス:ベートーヴェンの主題による変奏曲
(6)ドビュッシー:リンダラハ
(7)チェイシンズ:「美しき青きドナウ」によるパラフレーズ
(8)グリーグ:ノルウェー舞曲第2番
(9)ブラームス:ワルツ変イ長調
(10)同:ハンガリー舞曲第6番変ニ長調
デュオ・エグリ&ペルティス
普通2台ピアノのコンサートでは奏者が向かい合うように楽器を配置しますが、
その形状で最初から作られたキテレツなピアノが存在しました。それもフラ
ンスのブランド、プレイエル社特製で、19世紀に50台ほど作られたという珍
品中の珍品。この楽器を用いて名物になっているハンガリーのおしどり夫婦
デュオ、エグリ&ペルティス。彼らのCDはフンガロトン・レーベルに数枚あ
りますが、誰しも見てみたかった映像がついに登場します。ブラームスやサ
ン=サーンスの定番作品から、シュルツ=エヴレルの超絶的な「美しき青き
ドナウによる演奏会用アラベスク」をアブラム・チェイシンズが2台用に再
編曲したものまで盛りだくさん。記録的な価値ももちろん、ピアノ・デュオ
ならではの華やかな楽しみもたっぷりです。

HCD 32467 \2080
「ハンガリーのハープ協奏曲」
(1)ドホナーニ:コンチェルティーノ Op.45 
(2)バラッシャ:幻想曲 Op.76
(3)ファルカシュ:コンチェルティーノ 
(4)ヒダシュ:ハープ協奏曲
メリンダ・フェッレタール(Harp)、
ベーラ・ドラホシュ(指)ハンガリーSO
20世紀のハンガリー人作曲家による魅力的なハープ協奏曲集。美しい旋律に
満ちながらも恐ろしく難しいドホナーニ晩年の作品をはじめ、ツィンバロン
的民俗色よりウィーン風の優雅な響きを楽しめます。ハンガリーの若手女流
フェッレタールの上品極まりない演奏が癒してくれます。

HCD 16884 \2080
「オレのハープ」
(1)ワトキンス:ボレロ 
(2)サルセード:セギディーリャ/ルンバ 
(3)ウミリアーニ:海の黄昏
(4)マロシュ:トッカータ 
(5)バッハ:前奏曲ハ長調 
(6)アルビノーニ:アダージョ
(7)ピアソラ:リベルタンゴ 
(8)テルサン:アメリのヴァルス 
(9)アンドレーシュ:パヴァーヌ
(10)シュタドラー:水面に 
(11)ヘンソン=コナン:新ブルース 
(12)フランソワ:ラグタイム
(13)オーブリ:半月 
(14)サティ:ジムノペディ 
(15)マンシーニ:ピンク・パンサー
チッラ・グヤーシュ(Harp)、ノーラ・リエベ(Harp, Piano)、
ジェルジー・ポータ(Db)、ゾルターン・ヴァルガ(Perc)
ハープ小品集とは言っても、凝った選曲が光るアルバム。バッハからブルー
ス、タンゴ、ラグタイム、ルンバあり、さらにピンク・パンサーまでと曲目
も多彩。BGMにも最適ですが、何よりハープの表現力の多様さと深さに驚かさ
れます。

HCD 32422 \2080
ランツェッティ:
チェロのための気楽で優雅な趣味による6つの独奏曲(ソナタ)集[全曲]
ソナタ第5番ニ長調 / ソナタ第1番ト長調 / ソナタ第2番イ短調 /
ソナタ第3番ヘ長調 / ソナタ第4番ハ長調 / ソナタ第6番ホ短調
バラージ・マーテー(バロック・チェロ)
デーネシュ・カラッソン(バロック・チェロ)
イゴル・ダヴィドヴィチ(バロック・ギター、テオルボ、アーチ・リュート)
ジェレミー・ヨゼフ(チェンバロ、オルガン)
録音:2005年9月7-9、12-13日トルダシュ、ルター派教会
ナポリに生まれトリノで没したサルヴァトーレ・ランツェッティ(1710-1780)
は、ボッケリーニの一世代前にあたり、先駆けて初めてチェロの黄金時代を
築いたヴィルトゥオーゾで作曲家。生地の音楽院で学び、1723年以前はルッカ
の宮廷音楽家を務め、1727年以降はおそらく亡くなるまでの間ずっと、トリノ
でサルデーニャ王室に仕えました。そのかたわらシチリア、パリ、フランクフ
ルトと幅広く演奏旅行を行なっています。バーニーら当時の著名な音楽評論家
たちもその演奏を絶賛し、作曲家として36以上のチェロ・ソナタ、チェロを伴
う室内楽を残しています。
ここに収められたソナタは、演奏者のマーテーが指摘するように、ある意味、
超絶技巧と創意よりはむしろタイトルが示すとおり、まずロココ調の軽快さ
と優雅さを狙った内容となっています。さらにマーテーは続けています“こ
の作品の最大の利点はちょうどこうしたギャラントの音楽語法と新古典主義
的な抑制で、それによって間違いなくこの作品には1760年あたりに登場した
最大の出来事である風貌が与えられている”
サヴァール、ミンコフスキほかのバロック・オケでソリストを務めるマーテ
ーは1965年生まれ。自らはコンチェルト・アルモニコ、トリオ・クリストフォ
リ、トマジーニ・カルテットの設立メンバーでもあり、古楽アンサンブル、
アウラ・ムジカーレの芸術監督として活動を続ける第一人者。

HCD 32303 \2080
テッサリーニ:4声のためのイントロダツィオーニOp.11(第2-4巻)
アウラ・ムジカーレ(ピリオド楽器使用)
バラージ・マーテー(芸術監督)
録音:2006年4月ハンガリー、トルダシュ、ルター派教会
生前は卓越したヴァイオリニストとして名を馳せながら、いまやほとんど語ら
れることがなくなってしまったカルロ・テッサリーニ(1690-1766)。作曲家
としては目をみはるほどたくさんの作品、70曲ほどの交響曲と管弦楽曲、90
の協奏曲、室内楽曲も140曲を残しました。1748年に出版され、それぞれ3曲
づつ全4巻からなるイントロダツィオーニ。マーテー率いるアンサンブルによ
る演奏は、同じく第1巻を収めた6年前の録音(HCD.32025)の続編にあたるも
のでこのたび完結となります。第11番ただひとつを除いてすべて3楽章形式に
よる12のシンフォニアは、ヴィヴァルディの影響があるともいわれる数多く
の作品の中心に位置するものです。ようやくすべてを音で確かめられる時が
やってきました。

HCD 32453 \2080
カール・シュターミッツ:ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲集Vol.2
(1)二重奏曲 ハ長調Op.10-1 / イ長調Op.10-2 / ハ長調
(2)6つの二重奏曲(ディヴェルティメント)Op.34 
第1番イ長調 / 第2番ニ長調 / 第3番ニ長調 / 第4番ハ長調 / 第5番変ホ長調
/ 第6番ト長調
ヴィルモシュ・サバディ(Vn)ぺーテル・バールショニ(Va)
録音:2006年5月29日-6月1日フンガロトン・スタジオ
いわゆるマンハイム楽派の第2世代を代表するカール・シュターミッツ
(1745-1801)は多作家として知られますが、有名なのはおもに管弦楽作品。
室内楽曲のアルバムはたいへん珍しく、ヴァイオリニストでヴィオラ奏者で
もあった彼の本領がうかがえるアルバム第2弾は、Op.18を収めた第1集
(HCD.32282)に次いでこのたびも世界初録音。
1773年パリで出版され、豊かな旋律と器楽作品に通じたテクスチュアが光る
Op.10の2曲ほか、ロンドンで1785年に出版されたOp.34の6つのディヴェルティ
メントなどを収めています。

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07-03 No.16-1

2007年03月23日 18時54分23秒 | Weblog
<Hyperion>
CDA 67541/2 2枚組 \4160
J・S・バッハ:
無伴奏チェロ組曲BWV.1007-1012(全曲)、
無伴奏チェロ組曲第1番より プレリュード(アンナ・マグダレーナの筆写譜に
よる)、同(ヨハン・ペーター・ケルナーの筆写譜による)、同(ヨハン・クリス
トフ・ヴェストファル・コレクションの筆写譜による)
カタルーニャ民謡(サリー・ビーミッシュ編曲):鳥の歌
スティーヴン・イッサーリス(チェロ)
2005年にリリースされたブラームス以来となる「ミスター・ガット弦」イッサ
ーリスの最新作は、遂にバッハの無伴奏チェロ組曲全曲が登場!
多種多様なレパートリーで数多くのコンサートやレコーディングを行ってきた
イッサーリスにとっても「バッハは究極の存在」だと言う。そんなイッサーリ
スにとって初となる今回の全曲録音。それはバッハの無伴奏組曲という偉大な
る作品と対峙する覚悟、そして決して衰えることのない音楽への情熱が実現さ
せた真の芸術と言えるだろう。響きや音色を重視してスチール弦ではなくガッ
ト弦を用い続けているため「ミスター・ガット弦」との異名を持つイッサーリ
ス。単純なモダン楽器の演奏でもなく、ピリオド楽器の演奏でもない新たなバ
ッハの無伴奏チェロ組曲がここに姿を現すこととなる。

CDA 67588 \2080
R・シュトラウス:歌曲全集Vol.2 ――
夜Op.10-3/待ちわびてOp.10-5/私の心は沈黙し冷えるOp.19-6/ぼくのすべて
の想いOp.21-1/あなたこそ心の冠Op.21-2/ああ、恋人よ、私は別れねばなら
ないOp.21-3/ああ、あなたが私のものならOp.26-2/わが魂よ、憩えOp.27-1
/たそがれの愛Op.29-1/ときめく胸Op.29-2/夜の散歩Op.29-3/青い夏
Op.31-1/白いジャスミンOp.31-3/ばらの花環Op.36-1/森の幸せOp.49-1/
金色の光あふれる中Op.49-2/子守歌Op.49-3/愛そうと思う者はOp.49-7/
ああ、何という悲しみOp.49-8/盲目の嘆きOp.56-2/
オフェーリアの3つの歌Op.67
アンネ・シュヴァネヴィルムス(ソプラノ)、
ロジャー・ヴィニョールズ(ピアノ)
シューベルト、シューマンに代表されるように抜群の評価を獲得し、ベストセ
ラーとして好評を得ているハイペリオンの歌曲シリーズ。クリスティーネ・ブ
リューワーが好演を聴かせてくれたリヒャルト・シュトラウスの歌曲集の続編
となる今回の第2弾ではアンネ・シュヴァネヴィルムスがハイペリオンに初登
場。ラトル、コリン・デイヴィス、アンドリュー・デイヴィス、ビシュコフ、
エルダーなどの巨匠たちとの共演経験も豊富なシュヴァネヴィルムス。
世界中の歌劇場で感動を与えている歌声の持ち主がまた1人、ハイペリオンに
加わった!

CDA 67609 \2080
W・A・モーツァルト:
ピアノ三重奏曲第2番ト長調K.496/同第5番ハ長調K.548
同第1番変ロ長調K.254
フロレスタン・トリオ
ハイペリオンの室内楽を牽引するフロレスタン・トリオによるモーツァルトの
第2集。前作でも素晴らしい解釈と技術を堪能させてくれたフロレスタン・トリ
オの演奏は今回も深い抒情性と完璧な完成度を誇っている。ヴァイオリンのア
ンソニー・マーウッド、チェロのリチャード・レスター、そしてピアノのスー
ザン・トムズによるトリオの底力は計り知れない。

CDD 22060 2枚組 \2080
チャールズ・エイヴィソン(1709-1770):
スカルラッティのソナタによる12の合奏協奏曲
ロイ・グッドマン(指揮)、ブランデンブルク・コンソート   
ニューカッスルが生んだイギリスにおける18世紀最大の作曲家エイヴィソンが
スカルラッティを題材として書き上げた代表作。
CDA 66891/2からの移行再発売。





<Helios>
CDH 55286 \1280
若き日のスクリャービン-A・スクリャービン ――
ピアノ・ソナタ変ホ短調(クームズ補完版)/ワルツ ヘ短調Op.1/
ワルツ嬰ト短調/ワルツ変ニ長調/エゴロヴァの主題による変奏曲/
ワルツ変ニ長調/夜想曲嬰ヘ短調Op.5-1/夜想曲イ長調Op.5-2/幻想ソナタ
/フーガ ホ短調/カノン ニ短調/マズルカ ロ短調/マズルカ ヘ長調/
練習曲嬰ニ短調Op.8-12(第2稿)/前奏曲嬰ハ短調Op.9-1/
夜想曲変ニ長調Op.9-2/アレグロ・アパッショナートOp.4
スティーヴン・クームズ(ピアノ)
名ピアニストとしても活躍したロシアの奇才が残した若かりし頃の名作が満載!
CDA 67149からの移行再発売。

CDH 55228 \1280
オーランド・ギボンズ(1583-1625):アンセムとヴァース・アンセム集 ――
ダヴィデの子に栄あれ/主に向かって喜び歌おう/ヨハネの証はかくのごとし
/汝らもしキリストと共に甦らせられしならば/おお主よ、われを責めたもう
な/マニフィカト/ヌンク・ディミッティス/Behold, thou hast made my
days/栄光の王なる主よ/栄光、そして偉大なる主/幻想曲イ短調/手を打ち
鳴らせ/汝は知恵の神/Blessed are all they that fear the Lord/神々の
偉大なる王
ロビン・ブレイズ(カウンターテナー)、
スティーヴン・ヴァーコー(バリトン)、
デイヴィッド・ヒル(指揮)、ウィンチェスター大聖堂聖歌隊
テューダー朝時代に活躍した偉大なる作曲家のアンセム集。
CDA 67116からの移行再発売。

CDH 55233 \1280
アレッサンドロ・スカルラッティ(1660-1725):
カンタータ《コレア・ネル・セノ・アマト》/《ラ・フォリア》による変奏曲
/カンタータ 《ジア・ルシンガト・アピエノ》
リン・ドーソン(ソプラノ)、パーセル・クヮルテット
ドメニコの父であり、ナポリ楽派の大作曲家でもあった音楽家のラ・フォリア!
CDA 66254からの移行再発売。




<Deux-Elles>
DXL 1120 \2180
H・パーセル:歌劇《妖精の女王》Z.629(抜粋)
クリストファー・モンクス(指揮)、
アルモニコ・コンソート、オーケストラ・オヴ・ザ・バロック
エンジニア出身のプロデューサー、パトリック・ネイラーによって1998年に設
立されたイギリスの新興レーベル「Deux-Elles(ドゥーゼル)」。「古楽」、
「20世紀音楽」、「子供向け作品」をレパートリーの柱としており、水準の高
い演奏が数多くラインナップされている。また、プロデューサーであるパトリ
ック・ネイラーのエンジニア時代の経験が活かされたハイクォリティの録音も
大きな特徴。タイトルによっては、イギリスの名エンジニアであるトニー・
フォークナーも収録に参加するなど演奏と音質の両面へ注目が集まること間違
い無し。「Deux-Elles(ドゥーゼル)」の動向にご注目下さい!
「Deux-Elles(ドゥーゼル)」のメイン・アーティストの1つであるバロック&ル
ネサンス音楽の演奏団体「アルモニコ・コンソート」。パーセルが作曲を行っ
た数々の劇音楽の中でも特に高い人気を誇る「妖精の女王」。アルモニコ・コ
ンソートは、8人の歌手と小編成のバロック・オーケストラというシンプルな編
成でパーセルの醍醐味を伝えてくれる。

DXL 1096 \2180
フランチェスコ・スカルラッティ(1666-c.1741):
主は言われた/ミサ曲/ミゼレーレ
エマ・カークビー(ソプラノ)、
クリストファー・モンクス(指揮)、
アルモニコ・コンソート、コンチェルト・ガレーゼ、
イングリッシュ・コルネット&サクバット・アンサンブル
ドメニコ・スカルラッティの父であるアレッサンドロ・スカルラッティの弟に
あたるフランチェスコ・スカルラッティの宗教作品集。7人という小編成のア
ンサンブルを伴奏とする16声の合唱が壮麗なハーモニーを聴かせてくれる。
そして、なんといってもエマ・カークビー。その歌声は絶品の一言!

DXL 1112 \2180
T・L・ビクトリア:
レクレツィオ《わが心は生活に疲れたり》、死者のためのミサ曲
A・ロボ:モテトゥス《わがハープは悲しみの音に変わり》
クリストファー・モンクス(指揮)、アルモニコ・コンソート
スペイン・ルネサンス時代の宗教音楽の最大傑作と言っても過言ではないビク
トリアのレクイエム。タリス・スコラーズによる名演が存在する同曲だが、
2004年9月にオックスフォード・マートン・カレッジ・チャペルで収録された
当盤の演奏も名演の一角に食い込む素晴らしいスケールである。

DXL 1092 2枚組 \4360
C・ドビュッシー:前奏曲集第1巻&第2巻(全曲)
メルヴィン・タン(ピアノ)
フォルテピアノを用いてノリントン&ロンドン・クラシカル・プレーヤーズと
共演を行ったベートーヴェンで一世を風靡したメルヴィン・タン。モダン・ピ
アノで繰り出されるドビュッシーの色彩感はメルヴィン・タンの新たな境地を
感じさせてくれる。

DXL 1116 \2180
エイドリアン・ジャック(1943-):
弦楽四重奏曲第3番/同第4番/08.02.01/弦楽四重奏曲第5番/
同第6番(セレナーデ)
アルディッティ弦楽四重奏団
エイドリアン・ジャックは、1977年から1994年まで音楽番組の台本作家として
BBCで勤務した経歴を持つ現代イギリスの音楽家。膨大な数の現代作品の初演や
演奏を手懸けてきたアルディッティ弦楽四重奏団が圧巻の演奏を展開している。





<Brana Records>
BR 0014 \1780
糸を紡ぐ娘 ――
S・モニューシュコ(メルセル編曲):糸を紡ぐ娘
J・S・バッハ(ガルストン編曲):シシリアーナ
A・コレッリ:サラバンド
C・グルック:メヌエット
L・V・ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調Op.27《月光》
F・クーラウ:ソナチネ ハ長調Op. 20-1
F・シューベルト:即興曲ヘ短調D935
F・ショパン:マズルカ イ短調Op.68-2
K・シマノフスキ:練習曲第1番&第3番、前奏曲Op.1-1、同Op.1-7
H・ヴィラ=ロボス:オリオン3つ星
A・ハチャトゥリアン:トッカータ
D・カバレフスキー:ピアノ・ソナタ ハ長調Op.13-1
K・ワイル:タンゴ・バラード
フェリシア・ブルメンタール(ピアノ)
バッハ、ベートーヴェン、クーラウからヴィラ=ロボスやワイル、ハチャトゥ
リアン、そして珍しいカバレフスキーのソナタなどブルメンタールの驚異的な
レパートリーもの広さを証明する楽しさに満ちたアルバム。

BR 0009 \1780
友人とライバルVol.2-ベートーヴェン&ホフマイスター ――
L・V・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番ハ長調Op.15
F・A・ホマイスター:ピアノ協奏曲ニ長調
フェリシア・ブルメンタール(ピアノ)、
ロベルト・ワーグナー(指揮)、ウィーン交響楽団、
アルベルト・ゼッダ(指揮)、プラハ室内管弦楽団
自らが設立した楽譜出版社ホフマイスター社がベートーヴェンの作品を出版す
るなど、親交のあった2人の大作曲家のピアノ協奏曲が共演!ブルメンタール
の奏法と古典派のピアノ協奏曲の融合が見事。1962年&1967年の録音。

BR 0019 \1780
A・ルビンシテイン:ピアノ五重奏曲ヘ長調Op.55
N・リムスキー=コルサコフ:ピアノ五重奏曲変ロ長調(遺作)
フェリシア・ブルメンタール(ピアノ)、
ニュー・フィルハーモニア・ウィンド・アンサンブルのメンバーたち
ルビンシテイン&リムスキー=コルサコフの作品をブルメンタールが弾きこ
なすなどロシアとラテンの融合が実現。ブルメンタールの貴重な室内楽録音
であり、ホルンのニコラス・ブッシュなどの名手が参加している。1979年チェ
ルシーでの録音。

BR 0018 \1780
ブルメンタール・コレクションVol.2
F・ショパン:マズルカ、夜想曲、ポロネーズ集 ――
マズルカ第1番嬰ヘ短調Op.6-1、同第7番ヘ短調Op.7-3、
同第21番嬰ハ短調Op.30-4、同第27番ホ短調Op.41-2、
同第40番ヘ短調Op.63-2、同第41番嬰ハ短調Op.63-3、
同第43番イ短調《ノートル・タン》、夜想曲第1番変ロ短調Op.9-1、
同第4番ヘ長調Op.15-1、同第9番ロ長調Op.32-1、同第9番ロ長調Op.32-1、
同第11番ト短調Op.37-1、同第19番ホ短調Op.72-1、
ポロネーズ第1番嬰ハ短調Op.26-1、同第2番変ホ短調Op.26-2、
同第4番ハ短調Op.40-2、同第6番変イ長調Op.53《英雄》
フェリシア・ブルメンタール(ピアノ)
祖国ポーランドの巨匠ショパンの作品の数々を1952年にブラジルで収録した
録音。ポーランドとブラジル、ブルメンタールにとって切っても切れない2つ
の国が1枚のディスクの中で繋がりを見せる。




<Amon Ra>
CD-SAR 55 \2080
J・ダウランド:ラクリメ、または7つの涙 ――
流れよ、わが涙/いにしえの涙/来たれ思い眠り/再生された涙/悲しみよ
とどまれ/ため息の涙/暗闇に住まわしておくれ/悲しみの涙/沈黙の夜/
偽りの涙/行け、輝く涙/愛する者の涙/わが恋人の涙/まことの愛
キャロライン・トレヴァー(アルト)、
ジェイコブ・ヘリングマン(リュート)、
ローズ・コンソート・オヴ・ヴィオールズ
タリス・スコラーズの中心メンバーとしても活躍中のトレヴァーが歌うダウ
ランド。陰影を表現したへリングマンのリュートが作り出す雰囲気は「涙」
を曲名とする作品たちに相応しい。
(Amon RaはCD-Rプレスでのご提供となります。)

CD-SAR 58 \2080
ルッツァスコ・ルッツァスキ(c.1545-1607):
Occhi del pianto mio/Aura soave/Tamo mia vita/おお春よ/第4旋法に
よるトッカータ/I' mi son giovinetta/ O Dolcezz'amarissime D'amore
/Ch'io non t'ami cor mio/トッカータ第12番/他 全16曲
ムジカ・セクレタ
16世紀イタリアの宮廷音楽家であったルッツァスキの音楽を演奏すのは、タリ
ス・スコラーズの中核でもあるデボラ・ロバーツ、テッサ・ボナーを擁するイ
ギリスのバロック・アンサンブル「ムジカ・セクレタ」。

CD-SAR 59 \2080
中世後期のイギリスにおける教会音楽集 ――
Alleluya moduletur/O sponsa dei electa/Alleluya Nativitas/Sanctus
/Ave virgo mater/Salve sancta parens/Thomas gemma Cantuarie primula
/Super te Ierusalem/他 全25曲
オルランド・コンソート
「ウースター・フラングメンツ」と呼ばれる中世イギリスの曲集を、4人の歌
い手による男声ヴォーカル・アンサンブル「オルランド・コンソート」が歌っ
たアルバム。

CD-SAR 62 \2080
エリザベス王朝時代のゴールデン・トレジャリー
作曲者不詳:ベルガマスク、コヴェントリー・キャロル
J・ダウランド:行け、輝く涙
G・ファーナビー:おもちゃ
A・ホルボーン:アルメイン
W・バード:5声のファンタジー/他 全29曲
キャロライン・トレヴァー(アルト)、
リチャード・バーネット(ヴァージナル)、
ジョン・ポッター(テノール)、他
アモン・ラ(Amon Ra)、セイディスク(Saydisc)の音源の中からエリザベス王朝
時代の作品をピックアップしたコンピレーション・アルバム。1982年-1994年
の録音。

CD-SAR 63 \2080
中世音楽のゴールデン・トレジャリー
13世紀スペイン:Quen quer que ten en desden
13世紀フランス、スコットランド:Ex ejus tumba
13世紀イギリス:エスタンピー
イタリア(c.1400):サルタレッロ
アイルランド(c.1150-1200):Cormacus Scripsit/他 全22曲
シネ・ノミネ・アンサンブル
中世ヨーロッパの作曲者不詳とされる音楽の作品集。中世の音楽を専門とする
「シネ・ノミネ・アンサンブル」は1991年トロントで結成され演奏、研究の
両面で多くの実績を残している。

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07-03 No.16-2

2007年03月23日 18時53分40秒 | Weblog
<BRIDGE>
BCD9208 \1980
「テレミンの失われたアルバム」
クライスラー:愛の悲しみ/ドヴォルザーク:ユモレスク/
シューベルト:アヴェ・マリア/
ショパン:夜想曲嬰ハ短調(遺作)/
カサド:愛の言葉/J.S.バッハ:G線上のアリア/
ガーシュウィン:サマータイム/ポンセ:小さな星、 他
クララ・ロックモア(テルミン)、
ナディア・ライゼンバーグ(P)、
ホルヘ・モレル(G) 他
1975年7月録音
テルミンは、ロシア人テルメンが1924年に発表した電気楽器で、四角い箱から
出ているアンテナに手を近づけたり遠ざけたりして演奏します。ロックモアは
ロシアで生まれ、ヴァイオリンを学んで姉ナディア(1905年生まれ)と共にア
メリカに行きました。そこでテルミンと初めて出会ってこの楽器に魅せられ、
テルミン演奏の第一人者となりました。1975年には演奏活動から引退していま
したが、勧められて録音を行いました。そのうち12曲はデロスから発売されま
したが、16曲は忘れられていました。ライゼンバーグの息子で批評家・放送
キャスターのロバート・シャーマンが数年前にこれを知ってCD化しました。

BCD9217 2枚組 \1980
モーツァルト:ピアノ協奏曲集
ピアノ協奏曲第15番変ロ長調K. 450/
ピアノ協奏曲第17番ト長調K. 453/
ロンドイ短調K. 511/
ピアノ・ソナタハ長調K. 330/
ピアノ協奏曲第14番変ホ長調K. 449/
ピアノ協奏曲第18番変ロ長調K. 456
アルトゥール・バルサム(P)、
ハリー・ニューストーン指揮ハイドン管
録音:1956年6月、放送録音(協奏曲)、
1950年代、コンサートホール原盤(ソナタ)、
1980年2月、ニューヨーク(ロンド)
バルサムは当レーベルの国会図書館ライヴシリーズでブダペスト四重奏団やミ
ルシテインなど大物アーティストとの共演で知られて知られておりますが、こ
のアルバムは古典派の協奏曲集(BCD9196)に続くソリストとしての復刻第2弾
です。
バルサムは1906年ワルシャワで生まれ、ベルリン音楽アカデミーに留学して
1930年ベルリン国際コンクールで1位となりました。1940年アメリカに移住し、
独奏者として活動したほか、ユーディ・メニューイン、ナタン・ミルシテイ
ン、ジノ・フランチェスカッティ、ヨーゼフ・シゲティなどと共演しました。
ハイドンとモーツァルトの独奏曲全曲と多数の協奏曲や室内楽曲を録音して
います。
バルサムは、自分の演奏するモーツァルトを常に歌わせたいから、極端なテン
ポや強弱の対照は避けている、他の作曲家の作品で用いる音の範囲とは異なる
美しい音質を目指さなくてはならないと書いています。その言葉通り、特に独
奏曲では軽く繊細なタッチで、節度のある、しかし暖かみのある音楽が作り
出されています。

BCD9199 \1980
「歌曲集とアンコール集」
ミルトン・バビット(1916-):現象/家の中のワルツ/
チェスター・ビスカーディ(1948-):4つの風についての赤ちゃんの歌/
メル・パウエル(1923-1998):レヴァトフの聖務日課/
トビアス・ピッカー(1954-):生地の木/昆虫に/私たちが再会する時/
デーヴィッド・ラコウスキ(1958-):音楽家/田園詩/サラ(ピアノ独奏)/
クリストファー・バーグ(1949-):グレシアン・アーンについての頌歌 他
ジュディス・ベッティーナ(S)、ジェームズ・ゴールズワーシー(P)、
カーティス・マコンバー(Vn)、トム・コラー(ヴィブラフォーン)
2004年9月録音
ベッティーナはマンハッタン音楽学校在学中から現代音楽に取り組み始め、
ここに収録されているのは、皆彼女と関係のある作曲家たちの作品です。バ
ビットはマンハッタン音楽学校でベッティーナを最初に激励した作曲家の一
人で、バーグは同校で、ピッカーとラコウスキはプリンストンでベッティー
ナと共に学びました。ベッティーナと夫のゴールズワーシー、ラコウスキは
スタンフォード大学で教えていたことがあり、パウエルはバビットの友人で
す。様式は、伝統的調性に近い全音階的和声語法(バーグ、ピッカー)から、
時に調性に近づくけれども、より半音階的な語法(ビスカーディ、ラコウス
キ)、調性から全く離れた語法(バビット、パウエル)まで様々です。

BCD9210 \1980
ポール・ランスキー(1944-):「ミュージック・ボックス(オルゴール)」
無言/ピンのおしゃべり/黒いパヴァーヌ/へ音上で/2つずつ/上級生のた
めの作曲計画/B-O-B-O/嬰へ短調の喜び/パッサカリア/オルゴール
ポール・ランスキー(歌、電子音)、ハンナ・マッケイ(歌)
2006年録音
ランスキーはジョージ・パール(BCD9214)、ミルトン・バビットに学び、プリ
ンストン大学作曲教授を務めています。電子音楽やコンピュータ音楽を作曲
し、アルゴリズムによる作曲というコンピュータ音楽の語法の開拓者として
知られています。
ランスキーは、この数年電子音楽を作曲する時は復古的な状態で、新しい音
の領域や聴き方を求めたりするよりは、和声進行を試したりするようなもっ
と旧式の仕事をするためにコンピュータに向かうと述べています。真面目な
曲から妙な曲まで、5曲で作曲者と妻が歌(としゃべり)を担当しています。
「ピンのおしゃべり」はイギリス民謡の歌詞とラップ音楽の要素を取り入れ
た作品です。

BCD9214 2枚組 \3960
ジョージ・パール(1915-):「回顧」
9つのバガテル/無伴奏ファゴットのための3つのインヴェンショ
ン/2つのフランスのクリスマス・キャロル/ヴァイオリンとピアノの
ための3部作/弦楽四重奏曲第9番「短い出会い」/ピアノ協奏
曲第2番/ヴァイオリンとヴィオラのための無伴奏パルティータ/
ファゴット音楽/弦楽五重奏曲 他
ホラシオ・グティエレス(P)、
ニューヨーク・ヴィルトゥオーソ・シンガーズ、カー
ティス・マコンバー(Vn, Va)
デポール弦楽四重奏団、リチャード・グード(P)、
シカゴ弦楽四重奏団、他
1983・1993・2003・2005年録音
パールはデポール大学とニューヨーク大学で学び、クルシェーネクにも私的
に師事しました。作曲家としてだけでなく、12音技法の理論家、音楽学者、
演奏家、教育者として半世紀以上活動してきました。パールは初め、和声進行
と構造の伝統的な手法はもう役立たないと感じ、シェーンベルクの12音技法
も音階と動機として同時には機能しないと考えて当惑していました。1937年
にベルクの「抒情組曲」の楽譜を見て、これがシェーンベルクの音列ではな
く、5度の循環に基づいて構成されているとわかり、翌年最初の無調の曲を作
曲し、「12音調性」という体系を作って発展させて行きました。ここには
1950年代から2004年までの作品が収録されています。




<Edition HST>
HST-042 \2500
ヴァンハル(1739 ‐1813):疾風怒濤交響曲集第4巻
交響曲第20番変ホ長調Bryan Es2、
交響曲第45番変ホ長調Bryan Es4
ハイドン・シンフォ二エッタ トウキョウ
録音:2007年2月、東京府中の森芸術劇場ヴィーンホールでのライヴ録音
1770年代、ヴィーンで一番人気だった交響曲作曲家ヴァンハル。その交響曲
の中で、イタリア留学前後の変ホ長調交響曲二曲を取り上げた録音。
レーベル独自に欧州各地の博物館に埋蔵されている18世紀写譜から演奏用ス
コア、パーツを復元し、世界復活演奏を実現。




<CHALLENGE CLASSICS>
CC 72170 \2180
アルゼンチンの情熱
アストル・ピアソラ(1921-1992)/
エリアス・アリスクレン&パブロ・エスカンデ編曲:3つのミロンガ(*)
操り人形,ドン・ニカノール・パレーデスに,彼にタンゴを語る者
アルベルト・ヒナステラ(1916-1983)/エリアス・アリスクレン編曲:
パンペアーナ第2番
アルベルト・ヒナステラ/エリアス・アリスクレン&パブロ・エスカンデ編曲:
アルゼンチン民謡集(*)
チャカレーラ,悲しみ,サンバ,アローロ,ガト,忘却の木の歌
バレエ組曲「エスタンシア」
カルロス・グァスタビーノ(1912-2000)/同編曲:民謡集(*)
兄弟,渇きの底,サンペドロの人,チャパナイのぶどう畑,鳩の誤解,
二人兄弟のミロンガ
エレナ・グラヘーラ(メゾソプラノ(*))
エリアス・アリスクレン(指揮)
コンフント・イベリコ・チェロ八重奏団[イベリア・チェロ八重奏団]

CC 72173 \2180
フアン・ダルヘントン(1959-):Corrida en Fuerte Apache
レオナルド・サンチェス(1966-):Muerte de Juan Tango(1989)
ギリェルモ・ラゴ:(1960-):Pequeñitos(2006)(*)
グスタボ・ベイテルマン(1945-):Travesia
フアン・ルイス・デル・ティロ(1961-):Esfera(2006)(*)
アストル・ピアソラ(1921-1992):Toccata Rea/Milonga Loca
フアン・パブロ・ドバル(1964-):Tangón(1999)(*)
フアン・ルイス・デル・ティロ:Testarudo Tango(2006)(*)
グスタボ・ベイテルマン:Una Memoria del Tango(2006)(*)
フアン・パブロ・ドバル:Improvisacion
フアン・ルイス・デル・ティロ:Tormenta Tango(2006)(*)
アストル・ピアソラ:Mumuki
ギリェルモ・ラゴ:El tonto del pueblo(2006)(*)
アストル・ピアソラ:La Muerte del Angel
オーレリア・サクソフォン・クァルテット
ヨハン・ファン・デル・リンデン(ソプラノサクソフォン)
ニールス・ベイル(アルトサクソフォン)
アルノ・ボルンカンプ(テナーサクソフォン)
ウィレム・ファン・メルウィク(バリトンサクソフォン)
フアン・パブロ・ドバル(ピアノ)
ヴィッレ・ヒルトゥラ(バンドネオン)
録音:2006年9月19日、アムステルダム、ベタニア修道院、ライヴ
(*)世界初録音。

CC 72200 67枚組 \99500(3月26日までのご注文特価) \105000(通常価格)
【初回限定特価】
J・S・バッハ:カンタータ全集 Vol.1-22 完全セット
独唱者
トン・コープマン(指揮)
アムステルダム・バロック管弦楽団&合唱団
全22巻67枚をパックした商品です。




<REGIS>
RRC 1263 \880
プッチーニ:オペラ「外套」
マーガレット・マス(ソプラノ)
ティト・ゴッビ(バリトン)
ジャチント・プランデッリ(テノール)
ヴィンチェンツォ・ベレッツァ(指揮)
ローマ歌劇場管弦楽団
原盤:EMI
[ボーナス・トラック]
プッチーニ:
オペラ「トスカ」から 愛の二重唱(第1幕)(**)(*),歌に生き、恋に生き(*)
リューバ・ヴェリチュ(ソプラノ(**)) リチャード・タッカー(テノール)
マックス・ルドルフ(指揮) メトロポリタン歌劇場管弦楽団
オペラ「ラ・ボエーム」から あなたの愛の呼ぶ声に(+)
オペラ「マノン・レスコー」から
この柔らかなレースの中で(+),捨てられて、一人寂しく(*)
マグダ・オリヴェロ(ソプラノ)
アルフレード・シモネット(指揮) RAI管弦楽団
オペラ「ジャンニ・スキッキ」から 私のいとしいお父さん(#)
ビドゥ・サヤン(ソプラノ)
ピエトロ・チマーラ(指揮) メトロポリタン歌劇場管弦楽団
録音:1950年(*)/1949年(+)/1947年(#)

RRC 1267 \880
モーツァルト:オペラ「魔笛」(抜粋)
イルムガルト・ゼーフリート(ソプラノ)
ヴィルマ・リップ(ソプラノ)
アントン・デルモータ(テノール)
エーリヒ・クンツ(バリトン)
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ウィーン国立歌劇場合唱団
原盤:EMI

RRC 1269 \880
キルステン・フラグスタート ソングズ&シーンズ
グリーグ:
秋の嵐(*)/川に沿って(*)/待ちながら(*)/到着点(*)/水蓮もて(*)
王女(*)/君を愛す(+)/白鳥(#)/傷ついた心(#)あなたの忠告に感謝する(#)
パーセル:オペラ「ディドーとエネアス」から
そなたの手を、ベリンダ…私が土の下に横たわるとき(#)
ワーグナー:
オペラ「タンホイザー」から 全能のマリアよ(**)
楽劇「トリスタンとイゾルデ」から
Doch nun von Tristan!.. Genau will ich's vernehemen(##/++)
優しくかすかな彼の微笑み(愛の死)(++)
キルステン・フラグスタート(ソプラノ)
ジェラルド・ムーア(ピアノ(*))
エドウィン・マッカーサー(ピアノ(+))
ワーウィック・ブレイスウェイト(指揮(#))
イサイ・ドブロウェン(指揮(**))
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮(++))
フィルハーモニア管弦楽団(#/**/++)
エリーザベト・ヘンゲン(アルト(##))
録音:1948年(*/#/**)/1935年(+)/1952年(++)
原盤:Decca, EMI

RRC 2074 2枚組 \1760
ヴェルディ:オペラ「アイーダ」
マリア・カラス(ソプラノ)
リチャード・タッカー(テノール)
フェードラ・バルビエーリ(メゾソプラノ)
ティト・ゴッビ(バリトン) 他
トゥリオ・セラフィン(指揮)
ミラノ・スカラ座管弦楽団&合唱団
原盤:EMI

RRC 2075 2枚組 \1760
プッチーニ:オペラ「ラ・ボエーム」
ユッシ・ビョルリング(テノール)
ビクトリア・デ・ロス・アンヘレス(ソプラノ)
ロバート・メリル(バリトン)
ルチーネ・アマーラ(ソプラノ)
ジョルジョ・トッツィ(バス) 他
トマス・ビーチャム(指揮)
RCAビクター管弦楽団&合唱団
コロンバス少年合唱団
録音:1956年 原盤:EMI
[ボーナス・トラック]
プッチーニ:
オペラ「マノン・レスコー」から
見たこともないすばらしい美人(*)(b),ああ!マノン、またしても君は(#/+)(d)
Presto in fila... No! Pazzo son!(**/+)(d)
オペラ「トスカ」から 妙なる調和(*)(c),星は光りぬ(*)(c)
オペラ「西部の娘」から やがて来る自由の日(*)(a)
オペラ「トゥーランドット」から 誰も寝てはならぬ(*)(d)
ユッシ・ビョルリング(テノール)
ルチア・アルバネーゼ(ソプラノ(#))
フランコ・カラブレーゼ(バス(**))
エンリコ・カンピ(バス(**))
ニルス・グレヴィリウス(指揮(*))
ストックホルム王立歌劇場管弦楽団(*)
ヨネル・ペルレア(指揮(+))
ローマ歌劇場管弦楽団(+)
録音:1937年(a)/1948年(b)/1950年(c)/1954年(d)

RRC 2076 2枚組 \1760
ヴェルディ:オペラ「リゴレット」
ジュゼッペ・ディ・ステファノ(テノール)
ティト・ゴッビ(バリトン)
マリア・カラス(ソプラノ)
ニコラ・ザッカリア(バス) 他
トゥリオ・セラフィン(指揮)
ミラノ・スカラ座管弦楽団&合唱団
録音:1955年 原盤:EMI

RRC 1248 \880
J・S・バッハ:オルガン名曲集
トッカータとフーガ ニ短調 BWV565
最愛のイエスよ、われらここにあり BWV731
おお、人よ、汝の罪の大いなるを嘆け BWV622
幻想曲ト長調 BWV572/前奏曲とフーガ ハ長調 BWV545
目覚めよ、と呼ぶ声あり BWV 645/ああ、われらがもとにとどまれ BWV649
フーガ変ホ長調「聖アン」BWV552
カンタータ第29番「神よ、われら御身に感謝す」BWV29 から シンフォニア
(ノエル・ロースソーン編曲)
トッカータとフーガ ニ短調 (‘St.Anne’) DDD Sinfonia from Cantata BWV538
ノエル・ロースソーン(オルガン)
録音:リヴァプール、英国国教会大聖堂 使用楽器:ウィリス製
原盤:EMI

RRC 1270 \880
ラフマニノフ:
ピアノ協奏曲第2番ハ短調 Op.18
ピアノ協奏曲第3番ニ短調 Op.30
ホルヘ・ルイス・プラッツ(ピアノ)
エンリケ・バティス(指揮)
メキシコシティ・フィルハーモニー管弦楽団
原盤:ASV

RRC 1271 \880
ファリャ:
バレエ「恋は魔術師」
オペラ「はかない人生」から 序奏と婚礼の踊り
バレエ「三角帽子」
エンリケ・バティス(指揮)
メキシコ国立交響楽団
原盤:IMP
Falla: El Amor Brujo, El Sombrero des tres Picos / Batiz

RRC 1272 \880
シベリウス:
組曲「ペレアスとメリザンド」(*)
序曲「カレリア」(+)
組曲「カレリア」(+)
組曲「国王クリスチャン2世」(+)
エンリケ・バティス(指揮(*))
フィルハーモニア管弦楽団(*)
ロリス・チェクナヴォリアン(指揮(+))
ロンドン交響楽団(+)
録音:1989、1995年 原盤:IMP

RRC 1273 \880
モーツァルト:
ピアノ協奏曲第20番ニ短調 K.466
ピアノ協奏曲第22番変ホ長調 K.482
マルティノ・ティリモ(ピアノ、指揮)
プラハ室内管弦楽団
オリジナル新録音。2006年にモーツァルトのピアノ独奏作品全集を完成させ
注目を集めたティリモによる協奏曲が登場。

RRC 1275 \880
世紀イングランドの陽気な歌と田舎の舞曲集
Bobbing Jo / Brooms for old shoes / The traders medley /
Lavenders green / We be soldiers three / Branles /
The three ravens / Tomorrow the fox will come to Town /
My dog and I / The merry, merry milkmaids / Newcastle /
The oak and ash / The jovial broom man / Nine pins /
Jenny pluck pears / Half hanekin / The baffled knight /
Paul's wharf / Tobacco is an Indian weed /
You lasses and lads / Over the hills and far away /
Blue Cap / The crossed couple / Lillibulero /
Lumps of pudding / The Broom of the cowdenowes /
Chirping of the lark / Parsons Farewell
ルシー・スキーピング(指揮)
シティ・ウェイツ
録音:1992、1995年 原盤:Metronome, Soundalive

RRC 1276 \880
ストラヴィンスキー:
バレエ「春の祭典」
バレエ「火の鳥」(1945)
ユーリー・シモノフ(指揮)
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
原盤:RPO / MAT

RRC 1277 \880
ヴィヴァルディ:ファゴット協奏曲集
RV469/RV470/RV472/RV474/RV481/RV482/RV486
ダニエル・スミス(ファゴット)
フィリップ・レッジャー(指揮)
イギリス室内管弦楽団
原盤:ASV

RRC 1278 \880
シューベルト:弦楽五重奏曲ハ長調 D.956(*)
モーツァルト:ディヴェルティメント ニ長調 K.136
エオリアン弦楽四重奏団
ブルーノ・シュレッカー(チェロ(*))
原盤:Saga

FRC 6123 \880
《Forum》
名優たちの朗読による名詩集
テイラー・コールリッジ、テニソン、キーツ、ヘリック、シェリー、
ワーズワース、ダン、シェイクスピア、シドニー、ディラン・トマスの作品
リチャード・バトラー、ペギー・アシュクロフト、ジョン・ギールグッド、
クリストファー・ハッサル、アンソニー・クェイル、他(朗読)
Great Voices read Favourite Poetry / Burton, Ashcroft, Gielgud, Quayle,

FRC 6124 \880
《Forum》
ウィンストン・チャーチル名演説集
録音:1938-1946年

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07-03 No.15

2007年03月19日 22時34分35秒 | Weblog
●お知らせ
3月20~22日は事務所は不在がちのため、メールのお返事等を差し上げられ
ない場合がございますので、ご了承下さい。

==================================

<Hyperion>
CDA 67605 \2080
SACDA 67605(SACD-Hybrid) \2850
L・V・ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集Vol.2
ピアノ・ソナタ第15番ニ長調Op.28《田園》
同第8番ハ短調Op.13《悲愴》
同第3番ハ長調Op.2-3
アンジェラ・ヒューイット(ピアノ)
当代最高のバッハ弾きとしての評価をさらに凌駕する活躍を続ける鍵盤の女
神アンジェラ・ヒューイットによるベートーヴェンのソナタ集。昨年10月に
来日公演の演奏曲目でもあった「熱情」を収録した第1集は、ヒューイットの
類稀なる音楽性とイタリアの銘器ファツィオーリの豊かな響きが余すことな
く発揮された名演として日本のみならず世界各国から絶大な評価を受けてい
る。第1集の「熱情」に続く今回のメイン・プログラムは、同じくベートー
ヴェンの3大ソナタの1つとして数えられる名作「悲愴」。ベートーヴェン自
らの未来への不安や苦悩といった揺れ動く感情を、ヒューイットがピアノと
いう最大の理解者を用いて聴き手へと伝えてくれる。
ちなみに第2楽章「アダージョ・カンタービレ」は昨年の来日公演でアンコー
ルとして演奏が行われ、ホール全体を包み込むような優しく美しい旋律が全
ての聴衆の心に深く大きな感動を与えてくれたのである。




<M&A>
M&A20年前の名盤、デッド・ストックがカリフォルニアで発見されました。
いずれもステレオ録音による超名演として知られながら、廃盤となって久し
く、マニアが捜しまくっていた名盤です。在庫はごく僅かのため、オーダー
はお早めに願いします。今後もカタログには復活しません。

M&ACD269 \1980
リヒャルト・シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」1962年7月29日ライヴ
交響詩「ドン・ファン」1959年7月24日ライヴ
交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯」1960年4月9日ライヴ
モントゥー指揮
ボストン交響楽団 
全てステレオ
ゆったりとしたテンポが採用され、モントゥーらしいスケールの大きな名演。
当時のボストン響の優秀さも存分に味わえるライヴとして、評価の高かった
ものです。

M&ACD278 \1980
ラヴェル:バレエ「ダフニスとクロエ」全曲1961年7月ライヴ
「ラ・ヴァルス」1962年2月ライヴ
ミュンシュ指揮
ボストン交響楽団、合唱団 
全てステレオ
迫力満点のミュンシュのドライヴに必死で応えるボストン響の妙技。特に木
管のセンス溢れる音色には陶酔させられます。音色がとにかく輝かしく、き
らめくような音響が正に光彩陸離の名に相応しい超名演として名高いもので
す。「ラ・ヴァルス」も豪快な一筆書きの様相を示す、激演です。






★SONY&SCRIBENDUM 特別セール★
ご注文締め切り:2007年3月22日
輸入元で品切れになった場合は、ご注文キャンセルとさせていただく事も
ございますので、ご了承下さい。

CB 64136 \6,500
ストラヴィンスキー オリジナル・ジャケ・コレクション
ストラヴィンスキー 9枚組

CB 64226 \6,500
グレン・グールド オリジナル・ジャケ・コレクション
グールド・バッハ 12枚組

CB 82876 86793 \6,500
ジョージ・セル オリジナル・ジャケ・コレクション
セル・モーツァルト 10枚組

CB 92480 \6,500
ジョージ・セル オリジナル・ジャケ・コレクション
セル 10枚組

CB 92460 \6,500
ブルーノ・ワルター オリジナル・ジャケ・コレクション
ワルター13枚組

CB 5179692 \3,000
グレン・グールド バッハ:フランス、イギリス組曲 4枚組

CB 5179702 \3,000
グレン・グールド
バッハ:平均律クラヴィーア曲全集 4枚組

CB 5109122 \12,800
グレン・グールド
グールド・アニヴァーサリーBOX 20枚組

CB 5023132 \3,380
インマゼール
シューベルト:交響曲集  4枚組

CB 5023142 \4,050
バーンスタイン
チャイコフスキー:交響曲集 5枚組

CB 5054072 \4,050
ワルター
マーラー:交響曲集 5枚組

CB 5054092 \3,380
ブーレーズ
ラヴェル:作品集  4枚組

CB 64087 \1,850
エサ=ペッカ・サロネン
ヒンデミット:交響曲 画家マチス
    
CB 87889 \4,050
ジュリアード弦楽四重奏団
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲集  8枚組

CB 87985 \3,380
ブーレーズ
ラヴェル:管弦楽作品集  4枚組

CB 87988 \4,050
ワルター
マーラー:交響曲選集  5枚組

CB 87990 \4,750
ストラヴィンスキー
ストラヴィンスキー:バレエ音楽全集  6枚組

CB 87991 \3,380
ブダペスト弦楽四重奏団
モーツァルト:ハイドン四重奏曲他  4枚組

CB 93537 \1,850
ヤンソンス
チャイコフスキー:交響曲第6番 
   
CB 93681 \1,850
小菅 優
ショパン:前奏曲、夜想曲集
     
SC 001 \1,500
ケンペ
ベートーヴェン/ドヴォルザーク:交響曲集

SC 004 \1,500
ケンペ/グルダ フェストコンツェルト
          
SC 005 \1,500
ハンス・シュミット=イッセルシュテット
ブラームス:交響曲全集3CD
     
SC 006 \1,500
マゼール
ブラームス:交響曲全集3CD
     
SC 007 \1,500
ギュンター・ヴァント
ブルックナー:交響曲 第8番
      
SC 009 \1,150
オイストラフ/タシュナー/ギーゼキング
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
   
SC 010 \2,500
モリス
マーラー:交響曲第8番、第10番 2CD
    
SC 011 \7,080
カール・シューリヒト
コンサート・ホール・シューリヒト10CD

SC 012 \3,850
シャルル・ミュンシュ
コンサート・ホール・ミュンシュ 4CD

SC 014 \3,100
マルケヴィチ
コンサート・ホール・マルケヴィチ3CD

SC 015 \2,300
ヴラド・ペルルミュテール
コンサート・ホール・ペルルミュテール2CD

SC 016 \6,080
リードリッヒ・グルダ
コンサート・ホール・グルダ4CD
   
SC 017 \2,300
ポール・パレー コンサート・ホール・パレー 2CD
   
SC 018 \3,850
リリ・クラウス コンサート・ホール・リリー・クラウス3CD

SC 022 \1,650
スヴェトラーノフ
ベートーヴェン:交響曲第3&5番 2CD

SC 027 \1,550
スヴェトラーノフ
ショスタコーヴィチ:交響曲 第7番ライヴ

SC 028 \2,380
ニコラーエワ
バッハ:フランス組曲 2CD
     
SC 031 \4,050
ムラヴィンスキー
ムラヴィンスキー・イン・モスクワ1965

SC 032 \1,550
スヴェトラーノフ
エルガー:交響曲 第2番
        
SC 033 \1,550
スヴェトラーノフ
ラフマニノフ:交響曲 第2番他 
    
SC 035 \1,550
スヴェトラーノフ
フランク/サン=サーンス:交響曲集
   
SC 036 \8,380
ニコラーエワ
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集 9CD

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07-03 No.14

2007年03月19日 12時53分32秒 | Weblog
<VIRGIN CLASSICS>
VC-3634302 \1980
ヴィヴァルディ:シンフォニア「インプロヴィサータ」 ハ長調
ジョヴァンニ B. サンマルティーニ:序曲(シンフォニア) ト短調
モンツァ:
シンフォニアニ長調「Detta La Tempesta di Mare」(ビオンディ編)
ボッケリーニ:シンフォニア ニ短調「悪魔の家」
デマーキ:シンフォニア ヘ長調「ローマの鐘」
エウローパ・ガランテ
ファビオ・ビオンディ指揮
積極的に新たな作品の探求を続けるビオンディによるシンフォニア集
18世紀後半のイタリア・バロックのシンフォニア集、比較的知られる「悪魔
の家」を除けばいずれもビオンディの探求の成果が新たに録音されました。
これらの作品は前古典派の交響曲に重要な影響を与えやがてハイドン、モー
ツァルトの交響曲に発展していった源流であり非常に興味深い作品です。バ
ロックファンに絶対お勧めの新録音です。




<MARSTON>
53008-2 3枚組 \6540
「レオポルド・ゴドフスキ全集 第3集」
●Jブランズウィック録音集 1925-1926年
ショパン:ポロネーズ 変イ長調 Op.53「英雄」、
シューベルト(タウジヒ編):軍隊行進曲
ラフマニノフ:前奏曲 嬰ハ短調 Op.3-2、
シンディング:春のざわめき
シャミナード:スカーフの踊り Op.37-3,媚び諂う女 Op.50、
マクドウェル:魔女の踊り Op.17-2、
ルビンシュタイン:調べ ヘ長調 Op.3-1、
ショパン:ワルツ 嬰ハ短調 Op.64-2、
メンデルスゾーン:ロンド・カプリチオーソOp.14、
ヴェルディ(リスト編):リゴレット・パラフレーズ、
チャイコフスキー:六月、
ショパン:練習曲 変ト長調Op.10-5「黒鍵」,変ト長調 Op.25-9「蝶々」
シューベルト(ゴドフスキ編):朝の挨拶,おやすみ
●英コロンビア録音集 1928-1930年
シューマン:謝肉祭 Op.9、
ショパン:
夜想曲集(変ロ短調Op.9-1,変ホ長調Op.9-2,嬰ヘ長調Op.15-2,
嬰ハ短調Op.27-1,変ニ長調Op.27-2,ロ長調Op.32-1,ト短調Op.37-1,
ト長調Op.37-2,嬰ヘ短調Op.48-2,ヘ短調Op.55-1,ホ短調Op.72-1)、
ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調Op.35「葬送」、
グリーグ:バラード ト短調Op.24、
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第26番「告別」
ショパン:スケルツォ ホ長調 Op.54、 他
レオポルド・ゴドフスキ(ピアノ)
第1集(52046 2CD 1913年から1922年まで)、第2集(52051 2CD 1922年から
1925年まで)に続く、大ピアニスト、レオポルド・ゴドフスキ(1870-1938)
の録音全集第3弾。電気式時代に入ってからの録音で、音は格段に安定してい
る。ブランズウィック録音は、全盛期のゴドフスキを思わせる卓越した技術と
豊かな音楽性が素晴らしい。英コロンビア録音では、60歳に近づいたゴドフス
キのより内省的な音楽が実に美しい。ゴドフスキが決して技巧一本のピアニス
トではなく、真に偉大なピアニストだったことが良く分かる。余白には、ゴド
フスキが個人的に録音した自作「ジャワ組曲」のビュイテンゾルヒの庭、
1913年録音のショパンの子守歌 変ニ長調 Op.57の別テイク2種、シューベルト
「朝の挨拶」の別テイクを収録。さらに、愛弟子で娘婿のデイヴィッド・サ
パートンによるゴドフスキ編のショパンの練習曲、バックハウスが演奏するゴ
ドフスキ編のアルベニス:タンゴなどを収録。

52052-2 2枚組 \4360
「サロメア・クルセニツカ完全録音+エレナ・ルシュコフスカ」
ヴェルディ:《運命の力》,《アイーダ》、
カタラーニ:《ローレライ》,《ワリー》、
ボーイト:《メフィストーフェレ》、
プッチーニ:《トスカ》,《蝶々夫人》、
チレーア:《アドリアーナ・ルクヴルール》、
ワーグナー:《ワルキューレ》、
マイヤベーア:《アフリカの女》からのアリア,ほか歌曲など
サロメア・クルセニツカ(ソプラノ) 録音:1902-1928年
ロッシーニ:スターバト・マーテル、
ヴェルディ:《エルナーニ》,《運命の力》,《アイーダ》、
ポンキエッリ:《ジョコンダ》、
プッチーニ:《トスカ》からのアリア,ほか歌曲など
エレナ・ルシュコフスカ(ソプラノ) 録音:1909,1921年
ポーランドに縁のある二人のソプラノの録音。
サロメア・クルセニツカ(1872-1952)は、トスカニーニから絶大な信頼を
置かれたソプラノ。ウクライナ西部の町リヴィフ(当時はポーランドのルヴ
フ)生まれ。地元で学び、デビューした後、1893年にイタリアに留学。その
後、生地やワルシャワの劇場のプリマドンナとして活躍。1901年になってつ
いにイタリアで大きな活躍をするようになった。クルセニツカは、《蝶々夫
人》を最初に成功に導いた歌手として名高い。同じ年、スカラ座での初演が
大失敗に終わったこのオペラを、ブレッシャでの再演の際に歌い、絶賛され
たのだ。1906年には、トスカニーニの指揮でシュトラウス《サロメ》イタリ
ア初演のタイトルロールを歌い、センセーションを巻き起こしている。暗い
色彩の情感豊かな歌は説得力が大きい。加えて、非常な美女としても知られ
ており、細心の演技とあいまって、舞台での存在感は極めて大きかったとい
う。ここには、1902年のワルシャワ録音から、既に舞台を引退した後の1928
年米国録音まで、貴重な録音を集めている。
エレナ・ルシュコフスカ(1877頃-1948)は、地元でデビュー、ウィーンを
経て、1908年にスカラ座に初登場。以降、ワルシャワ、ウィーン、イタリア
各地と、幅広く活躍した。シュトラウス《バラの騎士》のポーランド初演で
元帥夫人を歌っている。ここには、スカラ座デビューの翌年、1909年のミラ
ノ録音と、全盛期の1921年のワルシャワ録音が収録されている。

53006-2 3枚組 \6540
「フランシスコ・ヴィニャス 全録音」
ドニゼッティ:《ルクレツィア・ボルジア》,
ヴェルディ:《仮面舞踏会》,《アイーダ》,《オテッロ》、
ポンキエッリ:《ジョコンダ》、
ボーイト:《メフィストーフェレ》、
フランケッティ:《ジェルマーニア》、
ワーグナー:
《リエンツィ》,《タンホイザー》,《ローエングリーン》,
《マイスタージンガー》,《ワルキューレ》,《パルジファル》、
マイヤベーア:《預言者》,《アフリカの女》、
ビゼー:《カルメン》、からのアリア,ほか歌曲(全68トラック)
フランシスコ・ヴィニャス(テノール)、録音:1903-1912年
現在はコンクールにその名を残す、スペインの伝説的大テノール、フランシス
コ・ヴィニャス(1863-1933)、その全録音をCD3枚に復刻。ヴィニャスは、
デビューが1888年と、当時としては遅めだが、いきなりローエングリーン役を
歌って成功、翌年にはスカラ座に招かれ、瞬く間にスペイン、イタリアを中心
としたスターにのし上がった。ヒロイックで太く輝かく美声はもちろん、情熱
的でありながら歌い崩しの少ない歌も素晴らしい。幸い、ヴィニャスにはほぼ
40代に渡って録音が残されており、ワーグナー、ヴェルディ、マイヤベーアな
ど、当時人気だったオペラを幅広く録音している。100年も前の録音だが、聞
く価値は大きい。ウォード・マーストンの最上の復刻によって、音も聞きや
すい。

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07-03 No.13-1

2007年03月19日 12時52分52秒 | Weblog
<Ondine>
ODE 1091 \2080
マグヌス・リンドベリ(1958-):マノ・ア・マノ(2004)
武満徹(1930-1996):ギターのための3つの小品より森のなかで (1995)
ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ(1926-):王宮の冬の音楽-ソナタ第1番
ティモ・コルホネン(G)
録音:2006年5月 ナーンタリ教会、ナーンタリ (フィンランド)
制作:セッポ・シーララ,録音:エンノ・マエメツ
タンペレ・フィルハーモニックと共演したレオ・ブロ―ウェルのギター協奏曲
第5番《ヘルシンキ》 (ODE979)で2003年カンヌ・クラシカル・アウォードを受
賞したフィンランドのギタリスト、ティモ・コルホネン (1964-)。国際的名声
も高まってきました。最新のソロアルバム。最初の曲〈マノ・ア・マノ〉は、
フィンランドの売れっ子作曲家、マグヌス・リンドベリ (1958-) がギターの
ために書いた最初の作品です。リンドベリの音楽そのものはタンゴの性格を
もたないものの、アルゼンチンタンゴの作曲家カルロス・ガルデル
(1890-c.1935)の〈マノ・ア・マノ (五分と五分)〉からタイトルを借用しま
した。武満徹の〈In the Woods-森のなかで〉。3つの森の情景をそれぞれジョ
ン・ウィリアムズ (ウェインスコット・ポンド)、荘村清志 (ローズデール)、
ジュリアン・ブリーム (ミュイアー・ウッズ) に捧げた武満お気に入りの楽
器、ギターのための最後の作品。また、グロスター(リチャード三世)、ロメ
オとジュリエット、エアリエル(テンペスト)、オフィーリア(ハムレット)、
タッチストーンとオードリーとウィリアム(お気に召すまま)、オベロン(真
夏の夜の夢)。-シェイクスピア劇の人物にもとづく-、ヘンツェのソナタ
第1番。ともに、すでにギター奏者のスタンダード・レパートリーとなりま
した。

ODE 1095 \2080
モーリス・ラヴェル(1875-1937):ピアノ作品集
夜のガスパール,鏡,水の戯れ
ツィモン・バルト(P)
録音:2005年2月、2006年1月 ヤルヴェンパー・ホール、
ヤルヴェンパー (フィンランド)
制作:ラウラ・ヘイキンヘイモ,録音:エンノ・マエメツ
ジャン=フィリップ・ラモーの〈クラヴサンのための小曲集〉(ODE1067-2)を
録音したアメリカのピアニスト、ツィモン・バルトのラヴェルの作品集。悪
魔的気分の3つの情景〈夜のガスパール〉、《道化師の朝の歌》を含む5つの
抒情的小品〈鏡〉、輝かしく、優雅な〈水の戯れ〉。演奏の技巧とセンスを
求められるラヴェルの代表的ピアノ作品が演奏されています。光の世界を描
くようなラヴェルではなく、バルト独特の私的な雰囲気が漂ってきます。

ODE 1069 \2080
君だけに美しい愛の歌を- セレナードと愛の歌
リンナヴオリ:君の夜空にありったけの星の歌を歌おう、
メリカン:幸せな人たち(男声合唱とクラリネットのための)、
アールトイラ:アクセルとエリナの婚礼ワルツ、
ジョージ・ド・ゴジンスキ:
君だけに美しい愛の歌を(バス、男声合唱とピアノトリオのための)、
パーキンソン:ママに捧げる詩、
シューベルト:セレナードD920 (テノール、男声合唱とピアノのための)、
ニルス=エーリク・フォウグステット:
3つの愛の歌、じっと見ている仲間、熱愛、僕らの愛はずっと 、
V・サラーノフ:
君のところに戻りたい、ギャリー・ボナー/アラン・ゴードン、
ハッピー・トゥゲザー(男声四重唱のための)、
リンコラ:朝の波止場(男性ヴォーカルアンサンブルのための)、
シュデニウス:君こそ、わが恋する人、
リンドストレム:アルニ(テノール、男声合唱とピアノトリオのための)、
ヌルミオ:ラモナ、
カユフコ:荒れ地の物語、
カルキ:君にまだ恋人がいないなら(男声合唱とピアノトリオのための)
ヘルシンキ大学男声合唱団(YL) 
マッティ・ヒュオッキ(指) マッティ・サルミネン(B)
トゥオマス・カタヤラ(T) クリスチャン・アッティラ(P) 
ヨウニ・カンニスト(T)
タッラ・ヴォーカルアンサンブル,クリストフェル・スンドクヴィスト(Cl) 
リータ・パーキ・トリオ
録音:2005年8月3日-4日 ヘルシンキ音楽院コンサートホール
ヘルシンキ大学男声合唱団 (YL) が歌うセレナードと愛の歌集。憧れ、情熱、
やさしさ、喪失、そしてフィンランドの人たちにとって大切な自然への愛。
YL と指揮者のヒュオッキにとって重要なレパートリーです。新しいアルバム
では、「美しいセレナードの世界」で歌われなかった新しい曲がメイン。
フィンランドの文学賞を受けたことのあるロックミュージシャン、トゥオマ
リ・ヌルミオやジャズ・ミュージシャンたちの歌。ダニー・オズモンドとニ
ール・リードも歌ったビル・パーキンソンの〈ママに捧げる詩〉。タートル
ズのヒット曲〈ハッピー・トゥゲザー〉は、ウォン・カーワイの映画「ブエ
ノスアイレス」の主題歌として使われました。アカペラ男声合唱、ヴォーカ
ルアンサンブル、男声四重唱、クラリネットやピアノトリオの共演。歌のス
タイルも多彩です。ジャンルを超え、国境を越え、歌に心を託すヘルシンキ
大学男声合唱団とミュージシャンたちの音楽。フィンランドの音楽シーンは、
新しい息吹にみちています。




<SUPRAPHON>
SU 3901 \1750
「ルドミラ・ぺテルコヴァー / プレイフル・クラリネット」
(1)ゼキーニャ・アブレウ:チコ・チコ
(2)アントニオ・カルロス・ジョビン:イパネマの娘
(3)R = コルサコフ:くま蜂の飛行
(4)モンティ:チャールダーシュ
(5)セバスティアン・イラディエル:ラ・パロマ
(6)ブラームス:ハンガリー舞曲ニ短調
(7)プッチーニ:誰も寝てはならぬ
(8)ミヨー:ブラジレイラ(ブラジルの女)
(9)ビゼー:ハバネラ
(10)ピエルネ:カンツォネッタOp.19
(11)ベーラ・コヴァーチュ:ロッシーニさんに乾杯!
(12)シューベルト:セレナード
(13)フリッツ・クレプシュ:ファンタジー
(14)J.S.バッハ:エア
(15)ポール・ジャンジャン:ヴェニスの謝肉祭
(16)グノー(J.S.バッハ):アヴェ・マリア
(17)ヘラルド・ロドリゲス:タンゴ-ラ・クンパルシータ
(18)ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女
(19)メキシカン・ハット・ダンス
(20)アントン・ルビンシュテイン:へ調のメロディ
ルドミラ・ぺテルコヴァー(Cl)イリーナ・コンドラチェンコ(P)
録音:2007年1月プラハ
チェコを代表するクラリネットの名手ぺテルコヴァーの最新アルバムは、ジャ
ンルの垣根を超えてヴァラエティ豊かな内容。ボサノバの名曲「イパネマの
娘」やタンゴ「ラ・クンパルシータ」といったナンバーから、超絶技巧の聴
ける「くま蜂の飛行」やチャールダーシュまで、センスの良いアレンジも魅
力で楽しめます。





<MIRARE>
MIR 022 \2300
チャイコフスキー:子供のアルバムOp.39、
ムソルグスキー:涙、
リャードフ:マズルカ、音楽玉手箱Op.32、
グリンカ:夜想曲「別れ」、
アラビエフ:ナイチンゲール、
ショスタコーヴィッチ:
人形の踊り-7つの子供の小品より「踊り」「抒情的なワルツ」「ポルカ」
「おどけたワルツ」、
ラフマニノフ:イタリア・ポルカ、
ルービンシュタイン:
2つのメロディよりOp.3-1、諸民族の舞曲集より「ポルカ」Op.82-7、
ペテルブルクの夜会より「ロマンス」Op.44-1、
スクリャービン:2つの左手のための小品より「夜想曲」Op.9
ブリジット・エンゲラー(P)
録音:2006年6月6,7&8日フォントヴロー王立大修道院
ロシアピアニズムを代表する作曲家たちの小品を集めたアルバム。魅力的な
秘曲の数々をベテラン女流ピアニスト、エンゲラーが宝石箱の中を探るよう
に輝かしく奏でています。2007年のフォルジュルネでは、このアルバムの中
から数曲演奏される予定です。

MIR 023 2枚組 \3780
カール・ツェルニー:指使いの技法(50番練習曲) Op.740
リスト:
2つの演奏会用練習曲「森のざわめき」「小人の踊り」、
3つの演奏会用練習曲より「軽やかさ」
ステファン・ヘラー:4つの練習曲
ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ(P)
ベートーヴェンの弟子で、リストの師匠でもあり、多くの練習曲を残したカ
ール・ツェルニー。練習曲は辛く厳しいですが、よくよく聴いてみると面白
い作品も多く、特にこの50番は、「指の熟達のための技巧」というタイトル
で出版された高度なエチュード。練習曲ながら音楽的な内容も盛り込まれて
おり、ツェルニーを敬遠していた方には是非一聴いただきたいアルバムです。
ピアニストのジャン=フレデリック・ヌーブルジェは、1986年生まれの21歳。
8歳からピアノをはじめ、2003年にパリ国立高等音楽院にてプルミエ・プリ
を取得。エトリンゲン国際コンクールで優勝など受賞歴も数多く、2006年に
はカーネギーホール・デビューを飾り、2005、2006年のフォルジュルネにも
参加。今年は秋に来日も予定されている、今最も注目されているピアニスト
の一人です。




<IDIS>
IDIS 6514 \1650
モーツァルト:幻想曲とフーガ ハ長調K.394,幻想曲ハ短調 K.475
ベートーヴェン:幻想曲 ロ長調 Op.77
シューベルト:「さすらい人」幻想曲 ハ長調 D.760
ショパン:幻想曲 ヘ短調 Op.49
ディーノ・チアーニ(P)
録音:1969年10月30日,ブスト・アルシーツィオ
僅か33歳で交通事故で亡くなった、伝説的なイタリアのピアニストディーノ
・チアーニ(1941-1974)の初出ライヴ録音が登場!1969年10月30日に、ロン
バルディア州とピエモンテ州の州境に位置するブスト・アルシーツィオで行
われた演奏会です。何と幻想曲ばかりを5曲演奏しているという面白い選曲
です。いずれもチアーニの求心力の強い深みのある音楽が最高。ベートーヴェ
ンの幻想曲とショパンの幻想曲は、他に録音が残っていない貴重なものです。

IDIS 6513 \1650
(1)ヴィエニャフスキ:ヴァイオリン協奏曲第2番 ニ短調 Op.22
(2)ヴュータン:ヴァイオリン協奏曲第5番 イ短調 Op.37
(3)ヴュータン:ヴァイオリン協奏曲第4番 ニ短調 Op.31
ヤッシャ・ハイフェッツ(Vn)
(1)アイズラー・ソロモン(指)RCAビクター交響楽団
(2)サー・マルコム・サージェント(指)ロンドン交響楽団
(3)ジョン・バルビローリ(指)ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:(1)1954年,(2)1947年,(3)1935年
いずれもセッション録音。(1)は1954年11月5日、ハリウッドのRCAスタジオ、
(2)は1947年11月8日、ハリウッドのRCAスタジオ、(3)1935年3月14日、ロンド
ンのアビ-ロードスタジオでの録音。



<audite>
=WDRケルン放送アーカイヴ・エディション=
AU 95591 \2080
ステレオ
(1)R.シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」Op.20
(2)モーツァルト:交響曲第28番ハ長調KV.200
(3)ストラヴィンスキー:バレエ音楽「火の鳥」組曲(1919年版)
カール・べーム(指)WDRケルン放送交響楽団
録音:(1)1976年(2)1973年(3)1963年ケルン(ライヴ)
長年の封印が解かれ、いよいよ本格的に始動するauditeのWDRケルン放送アー
カイヴ・エディション。今回登場するのは、かねてよりその白熱ぶりがスタジ
オ盤とはおよそ別人の顔をみせることで知られる巨匠ベームとケルン放送響に
よる未発表ライヴ集。プログラムも長いキャリアの中でべームとは特別なゆか
りを持つモーツァルトとシュトラウス、それに意外にもかなり早い時期から関
心を寄せていたストラヴィンスキーというきわめつけの内容となっています。
ハンブルクととくにドレスデンの音楽監督時代に、密接な親交がありスペシャ
リストの誉れ高いシュトラウス。このドン・ファンは82歳のときの演奏ですが、
年を重ねてからのものとは到底思えない覇気に満ちた音楽がさすがに圧巻です。
ストラヴィンスキーはベームがミュンヘン時代(1921-27)から積極的にプロ
グラムに取り入れていた作曲家。「火の鳥」といえば1975年のウィーン・フィ
ルとの来日公演を収めた実況盤でも同じ1919年の組曲版でした。奇しくもライ
ヴ録音を通して初めて聴くことが可能となった演目は、ベームの鋭くも確かな
音楽性の最高の証ともいうべきもので、カラフルで繊細そして粗野という作品
の特色をくっきりと浮かび上がらせています。
そして、ピリオド・アプローチの研究が進み、今日演奏様式も大きく様変わり
した感のあるモーツァルト。ベルリン・フィルとの全集録音で名を馳せ、後の
ウィーン・フィルとの顔合わせでも一時代を築いたベームの演奏は、それでも
やはり不動の説得力を保ち続けています。ここでもみずみずしい生気ときりっ
とした表情がじつに清清しいかぎり。
アーカイヴの保存状態は思いのほか良好で、ライヴならではの巨匠の姿を刻銘
に伝えています。なお、当コンビによるシリーズとして今後ヴュータン、ブラ
ームス、ベートーヴェンやブルックナーなどが予定されています。




<haenssler>
98 250 2枚組 \3500
J.S.バッハ:
無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータBWV.1001-1006(全曲)
クリスチャン・テツラフ(Vn)
録音:2005年3月、6月ノルウェー、オストレ・トーテン、ホフ・チャーチ
古典やロマン派作品からベルク、リゲティなどの現代ものまでどちらにも強
い、1966年ハンブルク生まれの俊英テツラフ。ソロだけにとどまらず、アン
スネスやフォークトとのデュオや、AVIのアルバムなど妹のターニャらとの室
内楽の活動にも積極的な彼ですが、ヴァイオリニストなら幾度となく目指す
高み、バッハの無伴奏に再び挑戦しました。
持ち前のシャープな音色と研ぎ澄まされた音楽。12年の歳月を隔てて格段の
成長のあとを感じさせます。高評価を得た前回93年録音(Virgin)も教会
(イギリス、ブリストル、ブランドン・ヒル聖ジョージ教会)でのロケーショ
ンでしたが、このたび録音会場に選ばれたのはノルウェー有数の石造りの教
会。音響特性にすぐれた空間独特の響きの豊かさもポイントです。

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07-03 No.13-2

2007年03月19日 12時51分17秒 | Weblog
<BIS>
BIS SA 1638(SACD-Hybrid) \2380
(1)ベリオ:ソロ-トロンボーンと管弦楽のための (1999/2000)
(2)クセナキス:Trpprkh-トロンボーンと管弦楽のための (1991)
(3)ターネイジ:Yet Another Set To (2004/5)
クリスチャン・リンドベルイ(Trb)、
ペーター・ルンデル(指)オスロ・フィル
SACDハイブリッド盤。トロンボーンの超人クリスチャン・リンドベルイは80
以上の協奏作品を現代作曲家から献呈されていますが、ここに収められたの
は特に大物3名がリンドベルイにプレゼントした難曲。クセナキスの曲名は
TromboneとOrkhestraを組合わせた造語。いずれも超人ならではの恐るべきテ
クニックを堪能できます。


BIS 1354 \2250
(1)エルガー:セヴァーン組曲 Op.87
(2)アーサー・バターワース:トリトン組曲 Op.46
(3)デレク・ブルジョワ:ウィリアムとメアリー Op.106
(4)タヴァナー:トリサジョン (1981)
(5)ピッカード:黒城 (2002)
(6)ターネイジ:Set To (1992/3)
ヘルマン・バウマー (指)ブラス・パートアウト
7ドイツの各オーケストラの金管奏者たちが集まって1991年に結成した名人集
団「ブラス・パートアウト」。北欧作品集(BIS.1054)、ロシア作品集
(BIS.1274)に次ぐ第3弾は英国作品集。親しみやすい曲ばかりですが、今月同
時発売のリンドベルイ・アルバムに収録のターネイジ作品の元ネタをここで
聴くことができるのも貴重です。

BIS 1412 \2250
シベリウス:ピアノ五重奏曲とメロドラマ
(1)ピアノ五重奏曲ト短調 JS159 (1890)
(2)ヴィヴァーチェ JS31 (1890)
(3)アンダンテ-アレグロ JS31 (1888/9)
(4)ナッケンの歌(水の精)JS138-Sop, 朗読, Vn, Vc, Pf (1888)
(5)ああ、あなたに見られたなら JS141-朗読とPf (1888)
(6)孤独なシュプール JS77a-朗読とPf (1925)
(7)メロドラマ「嫉妬の夜」JS125-Sop, 朗読, Vn, Vc, Pf (1893)
ヤーッコ・クーシスト、ラウラ・ヴィクマン(Vn)、
アンナ・クレーッタ・グリバイツェヴィチ(Va)、ヨエル・ラークソ(Vc)、
フォルケ・グラスベク(Pf)、モニカ・グロープ(Ms)、
ラッセ・ポイスティ(朗読)
初期の習作的作品ながら、演奏時間38分を要する「ピアノ五重奏曲ト短調」。
若い腕達者たちの熱演もあって、意外なほどの曲の良さに驚かされます。朗
読付ピアノ曲も独特の味わい。かつてオーケストラ伴奏でリリースされた
「孤独なシュプール」のピアノ版も興味津々。フィンランド語の朗読もたい
へん音楽的です。

BIS 1495 \2250
ラモー&カンプラ:カンタータ集
(1)ラモー:見捨てられた恋人たち (2)同:アキロンとオランティ 
(3)同:テティス (4)同:酒の歌 
(5)カンプラ:女たち
ピーター・ハーヴェイ(Br)、フィリッパ・ハイド(Sop)(1)(4)、
ロンドン・バロック
ラモー初期の珍しいカンタータを集めた好企画。器楽は最実力派のロンドン
・バロック担当なのも頼もしい限りながら、独唱に古楽界注目のバリトン、
ピーター・ハーヴェイがBIS初登場している点も嬉しさ満点。彼は今年の「ラ
・フォル・ジュルネ 熱狂の日」で来日予定。

BIS 1504 \2250
(1)アッテルベリ:チェロ協奏曲 Op.21
(2)ブラームス(アッテルベリ編):
弦楽六重奏曲第2番ト長調 Op.36(弦楽オーケストラ版)
トルルス・モルク(Vc)、
クリスチャン・ヤルヴィ(指)ノールランド歌劇場SO
スウェーデン後期ロマン派の作曲家クット・アッテルベリ (1887-1974)の珍
しい2篇。チェロ協奏曲は技巧的な作品ですが、1923年に行なわれた初演では
アッテルベリ自身が独奏を務めたといういわくつきのもの。さらに、ブラー
ムスの弦楽六重奏曲第2番をアッテルベリが弦楽オーケストラ用に編曲したと
いう超珍品が驚き。マーラーの精神で行なった編曲、といった趣で、フルオ
ーケストラばりの重量感に大満足です。

BIS 1597 \2250
シェック:
(1)チェロ協奏曲 Op.61 (2)チェロソナタ (3)6つの歌曲編曲
クリスチャン・ポルテラ(Vc)、
トゥオマス・オッリラ(指)マルメSO、ジュリアス・ドレイク (Pf)
若手チェロ界で注目著しいクリスチャン・ポルテラ。BISと契約を結び、
第1弾として母国スイスの作曲家オトマール・シェック (1886-1957)のチェロ
曲に挑戦しました。伸びやかな歌ごころと美しい音が魅力で、魅力的なメロ
ディが豊富なシェック作品にピッタリ。目の離せない新人と申せましょう。





<audite>
AU 92527(1SACD Hybrid+1DVD VIDEO) \2380
(*DVD : NTSC / All Region)
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲全集Vol.2
第3番ヘ長調Op.73 / 第6番ト長調Op.101 / 第8番ハ短調Op.110
マンデリング四重奏団
マンデリング・カルテットはちょうどハーゲン・カルテットに似て、ヴィオ
ラを除くメンバーの3人までが兄弟というアンサンブル。ショスタコーヴィチ
全集シリーズの第2弾は、ドイツ滞在中にわずか数日で書き上げられ、多くの
自作の引用で自伝的な内容といわれる傑作第8番のほか、第3番と第6番を収録
しています。
なお、今回特別にサービスされる付属のDVDではメンバーの息もピッタリ、堅
固な演奏の模様を目でも確かめられます。





<naive>
E 8902 \2080
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲集
(1)第2番 ト長調 op.18-2 (2)第3番 ニ長調 op.18-3
モザイク弦楽四重奏団
最高に薫り高いベートーヴェンの登場です。初期の若々しい溌剌とした魅力
に満ちた作品18の2曲が、モザイクの名手たちによって瑞々しくフレッシュな
音色で奏でられています。緩徐楽章の重音は聴くものの心に染み渡ります。
スケルツォ楽章のテンポも速すぎず遅すぎず、なんとも絶妙な設定で気品を
漂わせたものとなっています。実に自然にして雄弁なベートーヴェンです。
この1枚で作品18が6曲揃いました。





<haenssler>
98 256 \2080
(1)「子供の不思議な角笛」より
魚に説教するパドゥアの聖アントニウス / だれがこの歌を作ったのだろう
/高い知性への賛歌 / ラインの伝説 / 少年鼓手 / トランペットが美しく鳴
り響くところ / 死せる鼓手 / 原光
(2)「リュッケルトの詩による歌曲」 私はこの世に忘れられ / 真夜中に
(3)「さすらう若人の歌」
クリストフ・プレガルディエン(T)
ミヒャエル・ギース(P)
録音:2006年3月14-15、18-19日ケルン・フンクハウス、KvBザール
カチッと知的で、張りのあるはつらつとした歌いまわし。ガーディナーやヘ
レヴェッへとの共演でもおなじみ、1956年生まれのプレガルディエンはいま
や欠かせないドイツを代表するリリック・テノール。シューマン(98.235)
に次ぐ注目のヘンスラー第2弾はマーラー。互いに同じメロディが使われ初
期交響曲とのリンクで重要な位置を占める歌曲にたいして、プレガルディエ
ンの持ち味であるやわらかく清潔感あふれるディクションは最大の武器で、
その美しさに陶然とさせられます。
フランクフルト歌劇場での豊富なコレペティ経験ののち、長年プレガルディ
エンの伴奏を務めるギースは1953年生まれ。表情豊かな素晴らしいピアノで
歌を引き立てます。




<harmonia mundi>
HMC 901895 2枚組 \3780
シュッツ(1585-1672):Opus ultimum-白鳥の歌(13のモテット)
【CD1】
(1)いかに幸いなことでしょうSWV.482
(2)あなたのしもべのためにお計らい下さいSWV.483
(3)主よ、あなたのおきてに従う道を示して下さいSWV.484
(4)あなたのしもべへの御言葉を思い起こして下さいSWV.485
(5)あなたはしもべに善きことをなさいます、主よSWV.486
(6)私の魂はあなたの救いを乞い求めSWV.487
(7)私はあなたの律法をどれほど愛していることでしょう!SWV.488
【CD2】
(1)移り気な心の者を私は憎みSWV.489
(2)あなたのあかしは驚くべきものですSWV.490
(3)心を尽くして呼び求めますSWV.491
(4)地位ある人々が理由もなく迫害しますがSWV.492
(5)全地よ、主に向かって喜びの叫びを上げよSWV.493〔詩篇第100〕
(6)私の魂は主をあがめSWV.494(1671)[2cho,器楽]〔ドイツ語マニフィカト〕
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指)
コンチェルト・パラティーノ,コレギウム・ヴォカーレ
俗世から断ち切られた静寂のなか、一人部屋にこもって瞑想をしているよう
な気分になる、シュッツ最晩年の作品。1660年代になると、70歳を過ぎたシュ
ッツは自身の「死」というものを意識しはじめるようになりました。彼は、
自分の仕事の集大成として、詩篇の内で最も長い、詩篇119(176の節をもつ)
に曲をつけるという作業を始めます。演奏されることを特別には念頭におか
ずに。何年かのち、シュッツのこの最期の作品は、二つの合唱のための11の
モテットであると考えられ、現在の13のモテットとしての曲集のかたちに再
構成され、演奏されるようになったのは1990年になってからのことでした。
ヘレヴェッヘの演奏により、ひとつ名演奏の録音が加わりました。彼が指揮
をすると、コンチェルト・パラティーノの奏でる音色もひときわ柔らかで美
しいものになるのは、まさにヘレヴェッヘ・マジックならではと申せましょう。

HMC 801954(SACD-Hybrid) \2300
「40 Voices」
(1)ヴィレム・キュレーアス:35声によるNomen mortis infame
(2)フアン・バウティスタ・ゴメス:12声によるグローリア
(3)ジョスカン・デプレ:12声による「いと高き神の保護のもとに住み」
(4)ロベルト・ウィルキンソン:クレド-13声による
(5)アレッサンドロ・ストリッジョ:見よ、祝福されたる光が-40声による
(6)ピーター・メーセンス:リヨンの狩人-16声による
(7)ジョアン・ローレンソ・レベーロ:祝福されしイェルサレム-16声による
(8)ジョヴァンニ・ガブリエッリ:主よ、あなたを呼びます-16声による
(9)トマス・タリス:エレミアの哀歌-40声による
パウル・ファン・ネーヴェル(指)ウエルガス・アンサンブル
ルネッサンス期の声楽作品を中心に演奏活動を展開しているネーヴェルとウ
エルガス・アンサンブルの活動35周年記念コンサートのライヴ録音です。ル
ネッサンス期は、ヨーロッパ各地に立派な教会が次々と建立され、声楽を主
とする教会音楽がもっともさかんに書かれた時期。音響効果も抜群なカテド
ラルの中、人の声のみによる美しい音楽が響きわたるとき、聴衆は神の存在
を感じずにはいられなかったことでしょう。タリスの「エレミアの哀歌」が
よく訓練された40人の歌い手たちによって歌われるさまは、この世のものと
は思えない美しさと迫力です。

HMC 901935 2枚組 \3780
フランク・マルタン(1890-1974):
「魔法の酒」(7つの弦楽器とピアノ伴奏による12人の独唱者のための世俗オ
ラトリオ)
ダニエル・ルイス(指)RIAS室内合唱団、シャロウン・アンサンブル、
シュトックハウゼン=リーゲルバウエル(Pf)
サンドリーヌ・ピオー(イズー/S)、
ステファン・ダヴィスリム(トリスタン/T)、
ユッタ・ベーネルト(ブランゲーネ(ブランジァン)/S)、
ヒルデガルト・ヴィーデマン(白い手のイズー/S)、
ウルリケ・バルチュ(イズーの海/A)、
ヨナタン・E・デ・ラ・パス・サエンス(マルケ王/B)、
ヨアヒム・ブールマン(カエルダン/T)
愛の秘薬を誤って飲みかわしてしまった王妃イズーと王の甥トリスタン。こ
の時から2人は死に至るまでやむことのない永遠の愛に結びつけられる・・・。
ヨーロッパ中世最大の恋物語「トリスタン・イズー物語」に基づく、フラン
ク・マルタンの声楽作品。ジョゼフ・ベディエ編の小説(岩波文庫からも単
行本が出版されています)に則って、プロローグ、3つの章(「媚薬」、「モ
ロアの森」、「死」)、エピローグを持つ形式となっています。登場人物は
台詞を歌い、合唱は動作を語り、場面を説明する語り部の役割を担います。
ワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」とは一線を画したものを、と考えた
マルタンは、ソリストの旋律に十二音技法を採用、さらに合唱の響きの中に、
官能的でありながらどこか空虚な響きを用いるなど、ワーグナーのとはまっ
たく趣の異なるトリスタンを作り上げました。トリスタンの「死」の場面も、
ワーグナーのオペラではトリスタンが切々と歌い上げますが、マルタンのも
のは、瀕死の状態のトリスタンにすがる白い手のイズー(カエルダンの妹、
トリスタンは二人のイズーを愛した)や、合唱による淡々とした語りの合間
に、トリスタンが切れ切れに言葉を発する、というもので、トリスタンが弱
ってしまって死にゆく様がおそろしいほど克明に描写されています。録音が
あまり多くないこの名作、ひとつの決定盤ともいえるものの登場といえま
しょう。




<ONDINE>
ODE 1092 \2080
ルーセル:交響曲第1番ニ短調『森の詩』Op.7 、交響曲第4番イ長調 Op.53
クリストフ・エッシェンバッハ(指)パリ管弦楽団
録音:2005年7月 パリ音楽院
02007年に創立40周年を迎えたフランスの栄光を担うパリ管と音楽監督エッ
シェンバッハによるルーセル・シリーズ第2弾。シリーズ第1弾の交響曲第2
番と『バッカスとアリアーヌ』を収録したアルバム(ODE 1065)で、その濃
厚な表現力と、変化に富んだ音色でルーセル本来の魅力を引き出したパリ管
&エッシェンバッハ。このアルバムでも、艶めかしい濃密な演奏を聴かせて
くれます。ルーセルの最高傑作といっても過言ではない第4番の交響曲。
1934年に作曲され、晩年のルーセルが書いたまさにルーセルらしい作品で、
緻密なオーケストレーションと複雑な和声で書かれています。1906年に完成
した第1番「森の詩」は、「冬の森」「春」「夏の夕べ」「牧神と森の精」
と表題のついた4つの楽章からなる作品。ドビュッシーの影響下で作曲され
多様な色彩、光彩を持つ美しい音楽です。エッシェンバッハ&パリ管は今秋、
待望の来日を果たします。





<TDKコア>
TDKSA 002 \2450
ベルリーニ:歌曲集《三つの室内用アリエッタ》
激しい希求/フィッリデの悲しげな姿よ/優雅な月よ
ドニゼッティ:裏切り/糸巻き/私は家を建てたい
トスティ:理想/最後の歌/セレナータ/かわいい口許/暁は光から
ヴェルディ:エリーザよ、疲れた詩人は死ぬ/哀れな男/
墓に近寄らないでほしい亡命者/乾杯
【アンコール】
エドゥアルド・ディ・カープア:カンツォーネ〈君に口づけしたい〉
サルヴァトーレ・カルディッロ:〈つれない心〉
レナート・ブルゾン(B) ニコラ・ルイゾッティ(P)
録音:2004年4月3日 サントリーホール[ライヴ]
レナート・ブルゾンは1961年にデビュー後、味わい深い繊細な歌曲からオペ
ラのドラマティックな歌唱まで、ありとあらゆる表現力を兼ね備えたバリト
ンとしてたちまち名声を博し、世界の大舞台で歌い続けています。このアル
バムは、2004年サントリーホールで行われたリサイタルのライヴ録音。
「私を45年間支えてきたのは『テクニック』です」 -
現役最長老の域に達しつつあるバリトン、レナート・ブルソンが淡々と語っ
た一言である。本盤は、功を焦らず、地道な鍛錬の日々で声を成熟させた彼
が、長年取り組むイタリア歌曲の世界に新たな指標を打ち立てた一枚。端正
な歌の美学は、多くの人の耳を捉えることだろう。
[ライナーノーツより 岸 純信]

TDKSA 003 \2450
ヴィヴァルディ:歌劇《バヤゼット》より<私は妻として蔑まれ>
ジュリアーニ:《6つの歌》、
シューベルト:<夜>
ラヴェル:<ハバネラ形式のヴォカリーズ>、
ファリャ:《7つのスペイン民謡》より<ナナ(子守歌)>
ヴィラ=ロボス:《ブラジル風バッハ 第5番》より<アリア(カンティレ-ナ)>
オヴァーレ:<アズラオ(青い鳥)>、
バローゾ:<子供へ>、
ロルカ:《5つのスペイン古謡》、
中田 喜直:<夏の思い出>
イザベル・レイ(S)鈴木一郎(G)
収録:2003年7月20、25日 ラ・サーラ・ジェローナ(バルセロナ)
スイスのチューリヒ歌劇場を中心に活躍し、巨匠アーノンクールにその美声
を認められたソプラノ、イザベル・レイと、セゴビアの薫陶を受け、スペイ
ンを拠点に活躍していたギター界の巨星、鈴木一郎のデュオ・アルバムが登
場。シューベルトからヴィラ=ロボス、中田喜直まで、世界の名歌曲の数々を、
妙なる歌声と、潤いにあふれたギターの調べで紡ぎ出しています。
イザベル・レイ
スペインのバレンシア生まれ。モンセラ・カバリエ、故アルフレード・クラ
ウスなど、名手の薫陶を受ける。チューリヒ歌劇場のメンバーとしても実績
を収める中で、巨匠アーノンクールにその美声を認められ、彼の手がけるオ
ペラに度々出演している。
鈴木一郎 
1948年、神戸生まれ。小原安正、アンドレアス・セゴビアに学ぶ。故・武満
徹、林光など多くの作曲家から曲を献呈され、世界初演を担当。バルセロナ
を拠点に、ヨーロッパや南北アメリカ、アジアとオセアニアで活動を展開。
1988年にはスペイン国王ホァン・カルロス一世より文化勲章を授与されている。

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