<NAXOS> ご予約締切日 2月3日 各1枚 \1000
8.557506
ロバート・クラフト・コレクション/ストラヴィンスキー作品集第9集
ストラヴィンスキー:後期バレエ音楽集
1.カルタ遊び
2.協奏的舞曲
3.バレエの情景
4.管弦楽のための変奏曲-オルダス・ハックスリーの追悼のために
5.カプリッチョ
演奏/ロバート・クラフト(指揮)
フィルハーモニア管弦楽団・・・1
20世紀古典アンサンブル・・・ 2
セント・ルークス管弦楽団・・・3.5
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団・・・4
マーク・ウェイト(ピアノ)・・・5
1.2…Koch International 原盤
3.4.5・・・Music Masters 原盤
以前リリースされていたクラフトのストラヴィンスキーの復刻です。この色彩
感、躍動感、そして緻密なスコアの読み込みはストラヴィンスキーを知り尽くし
ているクラフトならではと言えるでしょう。特に、クラフトが初演を行った「協
奏的舞曲」の表現の濃厚さは類を見ません。クラフト自身による詳細な各曲の
解説(英文)が付いています。
8.557702
ハーマン&ニューマン:
映画音楽「エジプト人」 (ジョン・モーガンによる復元スコア )
演奏/ウィリアム・T・ストロンバーグ(指揮 )モスクワ交響楽団、合唱団
名監督マイケル・カーティスが 1954年に撮影した「エジプト人」は、映画自体
の評価はあまり高くないものの、サントラ界の2大巨頭、バーナード・ハーマン
とアルフレッド・ニューマンが音楽を共作したということで広く知られる事と
なりました。全曲、決められたモティーフに基づいて書かれていますが、各々
の特徴を感じつつ、どちらが書いた曲かを裏面を見ずに聴いてみるのはいかが
でしょう?
原盤 MARCO POLO 8.225078
8.557705
スキナー&ソルター:怪物音楽 (ジョン・モーガンによる復元スコア )
スキナー:フランケンシュタインの息子
スキナー&ソルター:透明人間の復讐
スキナー&ソルター:狼男
演奏/ウィリアム・T・ストロンバーグ (指揮)モスクワ交響楽団
ユニヴァーサル製作の怪奇映画3本立て。何だかタイトルを見ただけでぞくぞく
してしまうこれらの映画。『フランケンシュタインの息子』から9トラック、
『透明人間の復讐(日本未公開)』から8トラック、『狼男(日本未公開)』から8
トラックを収録。どれもが雰囲気たっぷり、ノスタルジックな怖さです。おな
じみのテーマから始まるところも心憎い。
原盤 MARCO POLO
8.557706
ワックスマン:
映画音楽「目標はビルマ!」 (ジョン・モーガンによる復元スコア )
演奏/ウィリアム・T・ストロンバーグ (指揮)モスクワ交響楽団
1906年生まれのワックスマンは、戦乱を逃れパリに亡命、当時すでに映画音楽
の作曲家として知られていたため、すぐにアメリカのハリウッドから誘いが来
たのは言うまでもありません。この「目標はビルマ!」が書かれたのは 1945年、
彼の全盛期にあたり豊かな楽奏に満ちた重厚でロマンティックな音楽がとても
魅力的です
8.559214
ロックバーグ:交響曲第1番(世界初録音)
演奏/クリストファー・リンドン=ギー(指揮)
ザールブリュッケン放送交響楽団
同じロックバーグの作品である「パッヘルベルのカノンの変奏」や弦楽のための
「超絶変奏曲」を聴く限りでは、この人は後期ロマン派の末裔だと思われそう
ですが、1960年代までは、音列技法を用いた難解で激しい作品を書いていまし
た。この交響曲第1番もそうで、この曲の第3楽章を彼の師であるL・マンズに見
せたところ「これは、私がこれまでに見た最も狂った音楽です!」とまで言われ
てしまったほど。彼がこのような作風を捨てたのは愛息の死がきっかけで、以降
は耳当たりのよい調性音楽を書くようになったのです。
8.559263
シエッラ:ニューミュージック・ウィズ・ア・カリビアン・アクセント
1.儀式的な痕跡
2.呪文
3.熱帯のトリオ
4.5つのスケッチ
5.グロサ・ア・ラ・ソンブラ
6.デスカルガ
演奏/コンティヌム
<メンバー>
シェリル・セルツァー&ヨエル・ザッハス指揮
ヴァージニア・グティレス(ソプラノ)・・・2
エレン・ラング(メゾ・ソプラノ)・・・5
デヴィッド・クラカウアー(クラリネット)・・・4.5
マーク・スタインバーグ(ヴァイオリン)・・・3.6
ミア・ウー(ヴィオラ)・・・5
マリア・キツォポウロス(チェロ)・・・3.6
シェリル・セルツァー(ピアノ)・・・1.5.6
ジョエル・ザックス(ピアノ・・・ 1.2.3、指揮・・・ 5.6)
ロバート・シエッラは現代アメリカの作曲家の中でも、最も新しい潮流に属しま
す。彼は若い頃から、カリブ海の多様な伝統民族音楽に惹かれ、自作にそのエキ
スを取り入れ、更に洗練させました。ここに収録されているのもそのような曲ば
かりで、最も初期の作品である「呪文」はアフリカ系キューバ人の儀式の合唱に
基づくもの、クラリネット・ソロのための「5つのスケッチ」はプエルトリコや
カリビアンポップス、そしてカタロニアの伝統音楽からインスピレーションを得
るなど、どれもが不思議な情感に満ちています。
8.559283
エリクソン:管弦楽、室内楽、声楽作品集
1.最近の印象
2.2つの歌(昼と夜/季節 )
3.野心家
4.夏の音楽
演奏/コンティヌム
<メンバー>
シェリル・セルツァー&ヨエル・ザッハス・・・ディレクター
コンティヌム室内管弦楽団・・・1
エレン・ラング(メゾ・ソプラノ・・・2)
デヴィッド・クラカウアー(クラリネット・・・2)
ミア・ウー(ヴァイオリン・・・1.4、ヴィオラ・・・2)
ジェイン・ローゼンフェルト(フルート・・・3)
シェリル・セルツァー(ピアノ・・・1)
ヨエル・ザッハス(ピアノ・・・1.2、指揮・・・1)
作曲家、教師として目覚ましい活躍をしたエリクソンの作品集です。彼はクシェ
ネクに作曲を学び、カリフォルニアで多くの生徒のために音楽を教えました。彼
の書いた音楽は多くの異なるスタイルを持ち、また高度な技巧を要するものです。
フルートのマウスピースを駆使した独特な音色を用いた「野心家」や、電子楽器
の音色が爽快な「夏の音楽」などユニークなものばかりです。1970年代よりアジ
アの音楽の影響を受け、より独自の世界観を追求した作品を残しました。
8.559301
ブルーベック (1920-):夜想曲集
1.-17.夜想曲第1-17番(青いタホ湖/虹を見て/メキシコの郷愁/奇妙なメドー
ラーク/レクエルド/柔らかく、ウィリアム柔らかく/4番目における学習/コ
ラール/舞台の奥のルンバ/ブルエッテ/月は静かに/失われたワルツ/砂漠と
不毛の土地/5本と 10本の小さい指/舞い上がる/子守歌/ローラのいない家)
18.少女の名前はオリィ
19.-22.夜想曲第18-21番(ジョシュア・レッドマン/オードリー/ウィーンの公
園の記憶/琴の歌)
23.ファッツさん
24.-26.夜想曲第22-24番(霧の朝/わかりました、サティ/眠るとき)
演奏/ジョン・サーモン(ピアノ)
往年のジャズ・ピアニスト、デイヴ・ブルーベックと言えば、真っ先に浮かぶの
は、あの「テイク・ファイヴ」でしょうか?少々無骨ながらもノリの良いリズム
感がたまらない名演を聞かせてくれていました。しかし、ここに収録されている
のは少々趣の違う作品です。「ノクターン」と題された洒脱な小品集で、子供た
ちと粋な大人のために書かれたものでどれもがちょっぴりジャジーで、ノスタル
ジックで、味わい深い曲ばかり。アメリカのサティとでも呼びたくなってしまい
ます。
8.559314
古き良き時代のアメリカの愛の歌
アーレン:さようならって何が良いの?/ヴァイル:愛はもやの中/シュワルツ:
あなたと夜と音楽とアーレン:若かった頃の最後の夜/ヴァイル:有効期限内の
ロマンス・・・世界初録音/ガーシュイン:ポピーランド/ヴァイル:アンフォ
ゲッタブル/シュワルツ:暗闇で踊ろう/ガーシュイン:イズント・イト・ア・
ピティ?/アーレン:太陽が出てくる時/ガーシュイン:愛が国を超える/アー
レン:それは星に書いた/ガーシュイン:やれやれ、愛が私にしたことは/アーレ
ン:雨降る権利/アーレン:真実の愛を持っていた/シュワルツ:私の目の前のあ
なたの顔/ヴァイル:川はすごく青い・・・世界初録音/シュワルツ:あなたを
覚えている何か/アーレン:だまされる楽しみ/ヴァイル:壁の絵・・・世界初
録音/ガーシュイン:どれほど長く続いていたの?/ガーシュイン:もうすぐ
演奏/キャロル・ファーリー(ソプラノ) ジョン・コンステイブル(ピアノ)
ガーシュイン、ワイル、アーレン、シュワルツ…彼らによる素晴らしい愛の歌
たち。たとえばフランク・シナトラやエラ・フィッツジェラルド、トニー・ベ
ネットたちによって歌われてすでに不滅の名曲としての輝きを得たものや、ソ
プラノ歌手であるファーリー自身が、各地の図書館と出版社を巡り、探しだし
てきたいくつかの新発見の歌。これらは1920年代から50年代の理想的な世界を
描いた夢のようなひとときをたっぷり味わわせてくれることでしょう。
8.559348
ボルコム:チェロ作品全集
1.カプリッチョ
2.チェロ組曲第1番ハ短調
3.デカラージュ
4.ダーク・ミュージック
5.チェロ・ソナタ
演奏/ノーマン・フィッシャー(チェロ)
ジーニー・キールマン=フィッシャー(ピアノ)…1.3.5
アンドレア・ムーア(ティンパニ)…4
ピアニストとしても知られるボルコムは、作曲家としても 7つの交響曲の他、協
奏曲や室内楽、そして6曲のオペラと多岐に渡った作品を書きました。ここでは
チェロのために書かれた作品を全曲収録しています。ブラームスやミヨーなどの
先人の影響を彷彿させる「カプリッチョ」、陰気で悲劇的な「組曲第1番」、ブ
ーレーズの影響を受けた「デカラージュ」まるで時代を遡ったかのような「チェ
ロ・ソナタ」など彼の自由奔放で多彩な作曲技法が味わえます。
チェロのフィッシャーも白熱の演奏を聴かせます。
8.559366
ハーシュ:演奏会用作品集 2001-2006
1.3つの性格的練習曲
(左手のためだけの夜想曲/小さな糸巻きの歌/チョリンホ)
2.バッハのコラールによる 24の変奏曲
3.叙情的小品
4.ほろ苦いタンゴ
5.サロンの歌
(4部のスロー・ドラッグ/“ラストコール”ワルツ/バワリー街のラグ )
演奏/ナターシャ・パレムスキ(ピアノ)・・・1
ブレア・マクミラン(ピアノ)・・・2.5
ドロシー・ローソン(チェロ)、フレッド・ハーシュ(ピアノ)・・・4
グラマシー・トリオ
サーラン・レーヴェンハル(ヴァイオリン)/ジョナサン・ミラー(チェロ)/
ランダル・ホジキンソン(ピアノ)・・・ 3
名ジャス・ピアニスト、フレッド・ハーシュの 2000年以降の作品集。コンサー
トでは、そのインプロヴィゼーションが高く評価されている彼ですが、楽譜に記
された音楽は思いのほかロマンティック。まるでショパンやラフマニノフ、スク
リャビンを思わせる美しい旋律に満ちています。バッハの「マタイ受難曲」から
のコラールを用いた「24の変奏曲」はまさに21世紀のゴルトベルクと言っても過
言ではないでしょう。「ほろ苦いタンゴ」では作曲家自身がピアノを演奏してい
ます。得も言われぬ味わい…。
8.570210
バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバとハープシコードのためのソナタ集
1.ヴィオラ・ダ・ガンバソナタト長調 BWV 1027
2.トリオニ短調 BWV 583
3.トリオト短調 BWV 584
4.ヴィオラ・ダ・ガンバソナタニ長調 BWV 1028
5.ハープシコードのためのソナタイ短調 BWV 967
6.ハープシコードのためのソナタニ長調 BWV 963
7.ヴィオラ・ダ・ガンバソナタト短調 BWV 1029
演奏/アーポ・ハッキネン(ハープシコード)・・・1-7
ミッコ・ペルコラ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)・・・1.2.3.4.7
ここに収録された作品は、バッハがライプツィヒで活躍していた頃に書かれた
もので、豊かな楽想と緻密なアンサンブル、強烈な表現力が横溢した名曲揃いで
す。ちなみにここに収録された「トリオ」というのは、三重奏のことではなく
「声部が3つ」という意味。本来はオルガンのために書かれた作品です。指揮者
としても活躍中のハッキネンとペルコラの息のあったアンサンブルが見事です。
8.570215
マルティヌー:ピアノ作品全集第4集
1-7.7つのチェコ舞曲“ボロヴァー”
8-13.リトルネッロ集
14.スクラップ・ブックより第1番
15.即興的に
16.ドゥムカ第2番“エレジー”
17.アダージョ“イン・メモリアム”
18.踊りの時
19.スクラップ・ブックより第2番
20.ドゥムカ第1番“熟考”
21.バガテル“やさしい小品”
22.ルヤーナ
23.舟歌
24.ドゥムカ第3番
25-28.4つのムーヴメント
29.前奏曲第1番“マルセイエーズの主題で”
30.前奏曲第2番
31.不安解消のデュオ
32.夜まで続く猫の行列
33.小さなエヴァのための小品
34.マズルカ“パデレフスキーへのオマージュ”
35.T.S.F.のための
36.スケルツォ
37.無題
38.前奏曲
演奏/ジョルジョ・コウクル(ピアノ)
大好評、マルティヌーのピアノ作品集の第4集です。独特の哀愁と作風の変遷が
人気を呼んでいる彼のピアノ曲、今作のメインはパリで活躍した頃に書かれた
「ボロヴァー」です。新古典派からジャズなど当時流行したイディオムを巧みに
取り入れ、なおかつ民族的な味わいも感じさせる才気煥発の小さな組曲。これぞ
若きマルティヌーの面目躍如と言った作品です。晩年に書かれた「アダージョ」
は輝かしくロマンティックな曲。澄み切った心境が窺えます。
8.570279
チマローザ:序曲集第2集
1.歌劇「夢見るアルミダ」序曲
2.歌劇「オレステ」序曲
3-5.歌劇「ロンドンのイタリア女」序曲
6.歌劇「アルタセルセ」序曲
7-9.歌劇「インドのアレッサンドロ」序曲
10.歌劇「女はいつも最悪の選択をする」序曲
11-13.歌劇「キルケー」序曲
14-16.歌劇「古代ローマの狂信者」序曲
17.歌劇「ジャンニーナとバルナルドーネ」序曲
演奏/ケヴィン・マロン(指揮)トロント室内管弦楽団
第1集 8.570508も好評、チマローザのオペラ序曲集です。今回の作品も全曲とし
てはほとんど聴く機会のないものばかりで、ファンならずとも触手が動くこと間
違いありません。チマローザのオペラは当時としては劇的で、斬新なメロディを
駆使し安定した管弦楽法が高く評価されていました。そして序曲は全曲の特徴を
端的に示すものであり、後に続くドラマへの期待を嫌がおうにも高めてくれるの
です。
8.570359
オルウィン:ピアノ作品集第1集
ソナタ・アッラ・トッカータ/緑の丘/クリケッティ・ミル
インドの音階による前奏曲とフーガ/真昼の霞
ハーヴェスト・ホーム/ファンシー・フリー/
4月の朝/幻想的ワルツ
演奏/アシュリー・ウェイス(ピアノ)
オルウィンの創作活動において、ピアノ曲というのはかなり大きなウエィトを占
めています。ここに収録された作品を聴いてもわかるように、オルウィン自身も
並々ならぬ名ピアニストでした。なかでも11の小品からなる「幻想的ワルツ」は
オルウィンの最も素晴らしい創造です。ショパン、ラヴェル、J・シュトラウス、そして作曲直前に訪れ影響を受けたグリーグ。
彼らの面影を残しつつもオルウィン独自の方法でワルツの可能性を極限まで探索
するものです。
8.570372
トーマス:ハープ作品集
1.幼年時代の情景
2.吟遊詩人の祖国への別れの歌
3.4つのロマンス第3番「別離」
4.スタカート・ムーヴメント
5.グラン・デュオ
6.デヴィッドの白い岩
7.秋
8.陽が昇る
9.カンブリア(キャンプ/スケアの女/石が横切る)
演奏/リップマン・ハープ・デュオ(セバスチャン・リップマン、サーヨ・リッ
プマン)・・・1.5.9
セバスチャン・リップマン…2.6.8
サーヨ・リップマン…3.4.7
ウェールズのハープ奏者ジョン・トーマスは、当時最も称賛されたハープ奏者、
作曲家の一人でした。彼はビクトリア女王専属のハープ奏者であり、その洗練さ
れた技巧は高く評価されたのです。彼の作品はウェールズの民俗音楽を用いなが
らも古典的な様式で書かれたもので、分散和音と上昇するアルペジオを巧みに用
いたハープならでは音色が魅力的です。とりわけ「吟遊詩人の祖国への別れの
歌」はハープ奏者なら知らない人がいないほど知られた名作です。
8.570382
D.スカルラッティ:宗教声楽作品集
1-2.テ・デウム
3-14.ミサ・ブレヴィア「ラ・ステラ」 (抜粋)
15.チビタヴィット・ノス・ドミヌス
16.ミサ・ブレヴィア「ラ・ステラ」 (続き)“アニュス・デイ”
17-20.マニフィカト
21-30.スターバト・マーテル
演奏/モルテン・シュルト=イェンセン(指揮)
インモータル・バッハ・アンサンブル
D・スカルラッティは、現在では多数のハープシコード・ソナタの作曲家として
知られています。しかし若い頃は、偉大なる父を見習うべく宗教合唱曲と世俗合
唱曲の作品を多く書いていたのです。とりわけ有名な作品は「スターバト・マー
テル」でしょう。10人の独唱と2つの五部合唱、オルガン、通奏低音のために書
かれた古式ゆかしきスタイルと斬新なスタイルの融合を図った注目すべき曲、も
ちろん全ての声部は独立した動きを持ち、華やかで重厚な雰囲気を醸し出してい
ます。
8.570408
バヨラス:弦楽のための作品集
1-9.交響曲第2番「鐘乳石」
(タトラ山/城/私たちのガイド/マツォッハ/リディチェ/ヴィシェフラド/
ユダヤ墓地/プラハ/デパーチャー)
0-16.動詞のための組曲
17-18.前奏曲とトッカータ
19.標識
演奏/ドナタス・カトクス(指揮)
セント・クリストファー室内オーケストラ
リトアニアの作曲家バヨラスはカウナスで音楽の勉強を始め、最初はヴァイオリ
ニストとして活躍しました。音楽大学を卒業した後、現在のリトアニア国立交響
楽団に入団しましたが、当時からオーケストラのためにポピュラーソングを作曲
し評判となったのです。それから作曲の専門の勉強をはじめたのですが、「堅い
音楽」を書く間にも時折ポピュラーソングを書き続け、彼自身も演奏していたよ
うです。バヨラスの作品はいくぶん自叙伝的な要素を持ち、根源はリトアニアの
民俗音楽にあり、メロディは人間の情感に直接訴えかけるものです。
8.557506
ロバート・クラフト・コレクション/ストラヴィンスキー作品集第9集
ストラヴィンスキー:後期バレエ音楽集
1.カルタ遊び
2.協奏的舞曲
3.バレエの情景
4.管弦楽のための変奏曲-オルダス・ハックスリーの追悼のために
5.カプリッチョ
演奏/ロバート・クラフト(指揮)
フィルハーモニア管弦楽団・・・1
20世紀古典アンサンブル・・・ 2
セント・ルークス管弦楽団・・・3.5
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団・・・4
マーク・ウェイト(ピアノ)・・・5
1.2…Koch International 原盤
3.4.5・・・Music Masters 原盤
以前リリースされていたクラフトのストラヴィンスキーの復刻です。この色彩
感、躍動感、そして緻密なスコアの読み込みはストラヴィンスキーを知り尽くし
ているクラフトならではと言えるでしょう。特に、クラフトが初演を行った「協
奏的舞曲」の表現の濃厚さは類を見ません。クラフト自身による詳細な各曲の
解説(英文)が付いています。
8.557702
ハーマン&ニューマン:
映画音楽「エジプト人」 (ジョン・モーガンによる復元スコア )
演奏/ウィリアム・T・ストロンバーグ(指揮 )モスクワ交響楽団、合唱団
名監督マイケル・カーティスが 1954年に撮影した「エジプト人」は、映画自体
の評価はあまり高くないものの、サントラ界の2大巨頭、バーナード・ハーマン
とアルフレッド・ニューマンが音楽を共作したということで広く知られる事と
なりました。全曲、決められたモティーフに基づいて書かれていますが、各々
の特徴を感じつつ、どちらが書いた曲かを裏面を見ずに聴いてみるのはいかが
でしょう?
原盤 MARCO POLO 8.225078
8.557705
スキナー&ソルター:怪物音楽 (ジョン・モーガンによる復元スコア )
スキナー:フランケンシュタインの息子
スキナー&ソルター:透明人間の復讐
スキナー&ソルター:狼男
演奏/ウィリアム・T・ストロンバーグ (指揮)モスクワ交響楽団
ユニヴァーサル製作の怪奇映画3本立て。何だかタイトルを見ただけでぞくぞく
してしまうこれらの映画。『フランケンシュタインの息子』から9トラック、
『透明人間の復讐(日本未公開)』から8トラック、『狼男(日本未公開)』から8
トラックを収録。どれもが雰囲気たっぷり、ノスタルジックな怖さです。おな
じみのテーマから始まるところも心憎い。
原盤 MARCO POLO
8.557706
ワックスマン:
映画音楽「目標はビルマ!」 (ジョン・モーガンによる復元スコア )
演奏/ウィリアム・T・ストロンバーグ (指揮)モスクワ交響楽団
1906年生まれのワックスマンは、戦乱を逃れパリに亡命、当時すでに映画音楽
の作曲家として知られていたため、すぐにアメリカのハリウッドから誘いが来
たのは言うまでもありません。この「目標はビルマ!」が書かれたのは 1945年、
彼の全盛期にあたり豊かな楽奏に満ちた重厚でロマンティックな音楽がとても
魅力的です
8.559214
ロックバーグ:交響曲第1番(世界初録音)
演奏/クリストファー・リンドン=ギー(指揮)
ザールブリュッケン放送交響楽団
同じロックバーグの作品である「パッヘルベルのカノンの変奏」や弦楽のための
「超絶変奏曲」を聴く限りでは、この人は後期ロマン派の末裔だと思われそう
ですが、1960年代までは、音列技法を用いた難解で激しい作品を書いていまし
た。この交響曲第1番もそうで、この曲の第3楽章を彼の師であるL・マンズに見
せたところ「これは、私がこれまでに見た最も狂った音楽です!」とまで言われ
てしまったほど。彼がこのような作風を捨てたのは愛息の死がきっかけで、以降
は耳当たりのよい調性音楽を書くようになったのです。
8.559263
シエッラ:ニューミュージック・ウィズ・ア・カリビアン・アクセント
1.儀式的な痕跡
2.呪文
3.熱帯のトリオ
4.5つのスケッチ
5.グロサ・ア・ラ・ソンブラ
6.デスカルガ
演奏/コンティヌム
<メンバー>
シェリル・セルツァー&ヨエル・ザッハス指揮
ヴァージニア・グティレス(ソプラノ)・・・2
エレン・ラング(メゾ・ソプラノ)・・・5
デヴィッド・クラカウアー(クラリネット)・・・4.5
マーク・スタインバーグ(ヴァイオリン)・・・3.6
ミア・ウー(ヴィオラ)・・・5
マリア・キツォポウロス(チェロ)・・・3.6
シェリル・セルツァー(ピアノ)・・・1.5.6
ジョエル・ザックス(ピアノ・・・ 1.2.3、指揮・・・ 5.6)
ロバート・シエッラは現代アメリカの作曲家の中でも、最も新しい潮流に属しま
す。彼は若い頃から、カリブ海の多様な伝統民族音楽に惹かれ、自作にそのエキ
スを取り入れ、更に洗練させました。ここに収録されているのもそのような曲ば
かりで、最も初期の作品である「呪文」はアフリカ系キューバ人の儀式の合唱に
基づくもの、クラリネット・ソロのための「5つのスケッチ」はプエルトリコや
カリビアンポップス、そしてカタロニアの伝統音楽からインスピレーションを得
るなど、どれもが不思議な情感に満ちています。
8.559283
エリクソン:管弦楽、室内楽、声楽作品集
1.最近の印象
2.2つの歌(昼と夜/季節 )
3.野心家
4.夏の音楽
演奏/コンティヌム
<メンバー>
シェリル・セルツァー&ヨエル・ザッハス・・・ディレクター
コンティヌム室内管弦楽団・・・1
エレン・ラング(メゾ・ソプラノ・・・2)
デヴィッド・クラカウアー(クラリネット・・・2)
ミア・ウー(ヴァイオリン・・・1.4、ヴィオラ・・・2)
ジェイン・ローゼンフェルト(フルート・・・3)
シェリル・セルツァー(ピアノ・・・1)
ヨエル・ザッハス(ピアノ・・・1.2、指揮・・・1)
作曲家、教師として目覚ましい活躍をしたエリクソンの作品集です。彼はクシェ
ネクに作曲を学び、カリフォルニアで多くの生徒のために音楽を教えました。彼
の書いた音楽は多くの異なるスタイルを持ち、また高度な技巧を要するものです。
フルートのマウスピースを駆使した独特な音色を用いた「野心家」や、電子楽器
の音色が爽快な「夏の音楽」などユニークなものばかりです。1970年代よりアジ
アの音楽の影響を受け、より独自の世界観を追求した作品を残しました。
8.559301
ブルーベック (1920-):夜想曲集
1.-17.夜想曲第1-17番(青いタホ湖/虹を見て/メキシコの郷愁/奇妙なメドー
ラーク/レクエルド/柔らかく、ウィリアム柔らかく/4番目における学習/コ
ラール/舞台の奥のルンバ/ブルエッテ/月は静かに/失われたワルツ/砂漠と
不毛の土地/5本と 10本の小さい指/舞い上がる/子守歌/ローラのいない家)
18.少女の名前はオリィ
19.-22.夜想曲第18-21番(ジョシュア・レッドマン/オードリー/ウィーンの公
園の記憶/琴の歌)
23.ファッツさん
24.-26.夜想曲第22-24番(霧の朝/わかりました、サティ/眠るとき)
演奏/ジョン・サーモン(ピアノ)
往年のジャズ・ピアニスト、デイヴ・ブルーベックと言えば、真っ先に浮かぶの
は、あの「テイク・ファイヴ」でしょうか?少々無骨ながらもノリの良いリズム
感がたまらない名演を聞かせてくれていました。しかし、ここに収録されている
のは少々趣の違う作品です。「ノクターン」と題された洒脱な小品集で、子供た
ちと粋な大人のために書かれたものでどれもがちょっぴりジャジーで、ノスタル
ジックで、味わい深い曲ばかり。アメリカのサティとでも呼びたくなってしまい
ます。
8.559314
古き良き時代のアメリカの愛の歌
アーレン:さようならって何が良いの?/ヴァイル:愛はもやの中/シュワルツ:
あなたと夜と音楽とアーレン:若かった頃の最後の夜/ヴァイル:有効期限内の
ロマンス・・・世界初録音/ガーシュイン:ポピーランド/ヴァイル:アンフォ
ゲッタブル/シュワルツ:暗闇で踊ろう/ガーシュイン:イズント・イト・ア・
ピティ?/アーレン:太陽が出てくる時/ガーシュイン:愛が国を超える/アー
レン:それは星に書いた/ガーシュイン:やれやれ、愛が私にしたことは/アーレ
ン:雨降る権利/アーレン:真実の愛を持っていた/シュワルツ:私の目の前のあ
なたの顔/ヴァイル:川はすごく青い・・・世界初録音/シュワルツ:あなたを
覚えている何か/アーレン:だまされる楽しみ/ヴァイル:壁の絵・・・世界初
録音/ガーシュイン:どれほど長く続いていたの?/ガーシュイン:もうすぐ
演奏/キャロル・ファーリー(ソプラノ) ジョン・コンステイブル(ピアノ)
ガーシュイン、ワイル、アーレン、シュワルツ…彼らによる素晴らしい愛の歌
たち。たとえばフランク・シナトラやエラ・フィッツジェラルド、トニー・ベ
ネットたちによって歌われてすでに不滅の名曲としての輝きを得たものや、ソ
プラノ歌手であるファーリー自身が、各地の図書館と出版社を巡り、探しだし
てきたいくつかの新発見の歌。これらは1920年代から50年代の理想的な世界を
描いた夢のようなひとときをたっぷり味わわせてくれることでしょう。
8.559348
ボルコム:チェロ作品全集
1.カプリッチョ
2.チェロ組曲第1番ハ短調
3.デカラージュ
4.ダーク・ミュージック
5.チェロ・ソナタ
演奏/ノーマン・フィッシャー(チェロ)
ジーニー・キールマン=フィッシャー(ピアノ)…1.3.5
アンドレア・ムーア(ティンパニ)…4
ピアニストとしても知られるボルコムは、作曲家としても 7つの交響曲の他、協
奏曲や室内楽、そして6曲のオペラと多岐に渡った作品を書きました。ここでは
チェロのために書かれた作品を全曲収録しています。ブラームスやミヨーなどの
先人の影響を彷彿させる「カプリッチョ」、陰気で悲劇的な「組曲第1番」、ブ
ーレーズの影響を受けた「デカラージュ」まるで時代を遡ったかのような「チェ
ロ・ソナタ」など彼の自由奔放で多彩な作曲技法が味わえます。
チェロのフィッシャーも白熱の演奏を聴かせます。
8.559366
ハーシュ:演奏会用作品集 2001-2006
1.3つの性格的練習曲
(左手のためだけの夜想曲/小さな糸巻きの歌/チョリンホ)
2.バッハのコラールによる 24の変奏曲
3.叙情的小品
4.ほろ苦いタンゴ
5.サロンの歌
(4部のスロー・ドラッグ/“ラストコール”ワルツ/バワリー街のラグ )
演奏/ナターシャ・パレムスキ(ピアノ)・・・1
ブレア・マクミラン(ピアノ)・・・2.5
ドロシー・ローソン(チェロ)、フレッド・ハーシュ(ピアノ)・・・4
グラマシー・トリオ
サーラン・レーヴェンハル(ヴァイオリン)/ジョナサン・ミラー(チェロ)/
ランダル・ホジキンソン(ピアノ)・・・ 3
名ジャス・ピアニスト、フレッド・ハーシュの 2000年以降の作品集。コンサー
トでは、そのインプロヴィゼーションが高く評価されている彼ですが、楽譜に記
された音楽は思いのほかロマンティック。まるでショパンやラフマニノフ、スク
リャビンを思わせる美しい旋律に満ちています。バッハの「マタイ受難曲」から
のコラールを用いた「24の変奏曲」はまさに21世紀のゴルトベルクと言っても過
言ではないでしょう。「ほろ苦いタンゴ」では作曲家自身がピアノを演奏してい
ます。得も言われぬ味わい…。
8.570210
バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバとハープシコードのためのソナタ集
1.ヴィオラ・ダ・ガンバソナタト長調 BWV 1027
2.トリオニ短調 BWV 583
3.トリオト短調 BWV 584
4.ヴィオラ・ダ・ガンバソナタニ長調 BWV 1028
5.ハープシコードのためのソナタイ短調 BWV 967
6.ハープシコードのためのソナタニ長調 BWV 963
7.ヴィオラ・ダ・ガンバソナタト短調 BWV 1029
演奏/アーポ・ハッキネン(ハープシコード)・・・1-7
ミッコ・ペルコラ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)・・・1.2.3.4.7
ここに収録された作品は、バッハがライプツィヒで活躍していた頃に書かれた
もので、豊かな楽想と緻密なアンサンブル、強烈な表現力が横溢した名曲揃いで
す。ちなみにここに収録された「トリオ」というのは、三重奏のことではなく
「声部が3つ」という意味。本来はオルガンのために書かれた作品です。指揮者
としても活躍中のハッキネンとペルコラの息のあったアンサンブルが見事です。
8.570215
マルティヌー:ピアノ作品全集第4集
1-7.7つのチェコ舞曲“ボロヴァー”
8-13.リトルネッロ集
14.スクラップ・ブックより第1番
15.即興的に
16.ドゥムカ第2番“エレジー”
17.アダージョ“イン・メモリアム”
18.踊りの時
19.スクラップ・ブックより第2番
20.ドゥムカ第1番“熟考”
21.バガテル“やさしい小品”
22.ルヤーナ
23.舟歌
24.ドゥムカ第3番
25-28.4つのムーヴメント
29.前奏曲第1番“マルセイエーズの主題で”
30.前奏曲第2番
31.不安解消のデュオ
32.夜まで続く猫の行列
33.小さなエヴァのための小品
34.マズルカ“パデレフスキーへのオマージュ”
35.T.S.F.のための
36.スケルツォ
37.無題
38.前奏曲
演奏/ジョルジョ・コウクル(ピアノ)
大好評、マルティヌーのピアノ作品集の第4集です。独特の哀愁と作風の変遷が
人気を呼んでいる彼のピアノ曲、今作のメインはパリで活躍した頃に書かれた
「ボロヴァー」です。新古典派からジャズなど当時流行したイディオムを巧みに
取り入れ、なおかつ民族的な味わいも感じさせる才気煥発の小さな組曲。これぞ
若きマルティヌーの面目躍如と言った作品です。晩年に書かれた「アダージョ」
は輝かしくロマンティックな曲。澄み切った心境が窺えます。
8.570279
チマローザ:序曲集第2集
1.歌劇「夢見るアルミダ」序曲
2.歌劇「オレステ」序曲
3-5.歌劇「ロンドンのイタリア女」序曲
6.歌劇「アルタセルセ」序曲
7-9.歌劇「インドのアレッサンドロ」序曲
10.歌劇「女はいつも最悪の選択をする」序曲
11-13.歌劇「キルケー」序曲
14-16.歌劇「古代ローマの狂信者」序曲
17.歌劇「ジャンニーナとバルナルドーネ」序曲
演奏/ケヴィン・マロン(指揮)トロント室内管弦楽団
第1集 8.570508も好評、チマローザのオペラ序曲集です。今回の作品も全曲とし
てはほとんど聴く機会のないものばかりで、ファンならずとも触手が動くこと間
違いありません。チマローザのオペラは当時としては劇的で、斬新なメロディを
駆使し安定した管弦楽法が高く評価されていました。そして序曲は全曲の特徴を
端的に示すものであり、後に続くドラマへの期待を嫌がおうにも高めてくれるの
です。
8.570359
オルウィン:ピアノ作品集第1集
ソナタ・アッラ・トッカータ/緑の丘/クリケッティ・ミル
インドの音階による前奏曲とフーガ/真昼の霞
ハーヴェスト・ホーム/ファンシー・フリー/
4月の朝/幻想的ワルツ
演奏/アシュリー・ウェイス(ピアノ)
オルウィンの創作活動において、ピアノ曲というのはかなり大きなウエィトを占
めています。ここに収録された作品を聴いてもわかるように、オルウィン自身も
並々ならぬ名ピアニストでした。なかでも11の小品からなる「幻想的ワルツ」は
オルウィンの最も素晴らしい創造です。ショパン、ラヴェル、J・シュトラウス、そして作曲直前に訪れ影響を受けたグリーグ。
彼らの面影を残しつつもオルウィン独自の方法でワルツの可能性を極限まで探索
するものです。
8.570372
トーマス:ハープ作品集
1.幼年時代の情景
2.吟遊詩人の祖国への別れの歌
3.4つのロマンス第3番「別離」
4.スタカート・ムーヴメント
5.グラン・デュオ
6.デヴィッドの白い岩
7.秋
8.陽が昇る
9.カンブリア(キャンプ/スケアの女/石が横切る)
演奏/リップマン・ハープ・デュオ(セバスチャン・リップマン、サーヨ・リッ
プマン)・・・1.5.9
セバスチャン・リップマン…2.6.8
サーヨ・リップマン…3.4.7
ウェールズのハープ奏者ジョン・トーマスは、当時最も称賛されたハープ奏者、
作曲家の一人でした。彼はビクトリア女王専属のハープ奏者であり、その洗練さ
れた技巧は高く評価されたのです。彼の作品はウェールズの民俗音楽を用いなが
らも古典的な様式で書かれたもので、分散和音と上昇するアルペジオを巧みに用
いたハープならでは音色が魅力的です。とりわけ「吟遊詩人の祖国への別れの
歌」はハープ奏者なら知らない人がいないほど知られた名作です。
8.570382
D.スカルラッティ:宗教声楽作品集
1-2.テ・デウム
3-14.ミサ・ブレヴィア「ラ・ステラ」 (抜粋)
15.チビタヴィット・ノス・ドミヌス
16.ミサ・ブレヴィア「ラ・ステラ」 (続き)“アニュス・デイ”
17-20.マニフィカト
21-30.スターバト・マーテル
演奏/モルテン・シュルト=イェンセン(指揮)
インモータル・バッハ・アンサンブル
D・スカルラッティは、現在では多数のハープシコード・ソナタの作曲家として
知られています。しかし若い頃は、偉大なる父を見習うべく宗教合唱曲と世俗合
唱曲の作品を多く書いていたのです。とりわけ有名な作品は「スターバト・マー
テル」でしょう。10人の独唱と2つの五部合唱、オルガン、通奏低音のために書
かれた古式ゆかしきスタイルと斬新なスタイルの融合を図った注目すべき曲、も
ちろん全ての声部は独立した動きを持ち、華やかで重厚な雰囲気を醸し出してい
ます。
8.570408
バヨラス:弦楽のための作品集
1-9.交響曲第2番「鐘乳石」
(タトラ山/城/私たちのガイド/マツォッハ/リディチェ/ヴィシェフラド/
ユダヤ墓地/プラハ/デパーチャー)
0-16.動詞のための組曲
17-18.前奏曲とトッカータ
19.標識
演奏/ドナタス・カトクス(指揮)
セント・クリストファー室内オーケストラ
リトアニアの作曲家バヨラスはカウナスで音楽の勉強を始め、最初はヴァイオリ
ニストとして活躍しました。音楽大学を卒業した後、現在のリトアニア国立交響
楽団に入団しましたが、当時からオーケストラのためにポピュラーソングを作曲
し評判となったのです。それから作曲の専門の勉強をはじめたのですが、「堅い
音楽」を書く間にも時折ポピュラーソングを書き続け、彼自身も演奏していたよ
うです。バヨラスの作品はいくぶん自叙伝的な要素を持ち、根源はリトアニアの
民俗音楽にあり、メロディは人間の情感に直接訴えかけるものです。