クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

12-06 No.30

2012年06月30日 23時49分18秒 | Weblog
★☆ダイレクト・トランスファーCD-R DSDディスク販売開始のお知らせ☆★
当シリーズは2009年より行なってまいりましたDSD録音マスターへの移行が
ほぼ完了しましたので、これを機会にこれまで発売しました3000番台のタイ
トルすべてをDSDディスクで販売開始いたしました。

●DSDディスクとは
当シリーズのマスターのDSD録音データをDVD-Rメディアに書き込んだもので、
マスターの音質とほぼ同等・同傾向の音を再生する事ができます。
このディスクはこれはでは、SONYのVAIOパソコンの環境、SONYのゲーム機PS3、
2008年に発売されたSONYのSACDプレーヤーXA5400ES(希望小売価格¥176400)で
再生する事が出来ましたが、昨年夏にSONYよりDSDディスクが再生可能なSACD
プレーヤーSCD-XE800(希望小売価格¥37800)が発売され、より身近なものとな
りました。SCD-XE800は低価格ながらSACD/CDプレーヤーとしても十分な性能
を持っており、DSDディスクをSACD、CDと同様に扱う事が出来ます(音が出る
までのディスクの読み込みに多少時間がかかります)。
DSDディスクは通常のCDやSACDと互換性はありません。今のところ上記の機種
以外の環境での再生は保障されていませんので、ご注意下さい。

SCD-XE800の商品説明
http://www.super-audiocd.com/player/
当店HPに商品リンクもございます
http://hwm3.gyao.ne.jp/goodies/open.html

商品仕様:
商品内容は78CDR-3000番台すべてで、番号は78DSD-3000番台となり番号は
共通に使用いたします。これまでの78CDR-3000番台のケース、ディスク・デザ
インはほぼそのままでケース・インナーとディスク印刷面に、「DSDディスク」
表記を追加いたします。

価格:1枚 ¥1500(税込)

DSDディスクは受注製造販売となりますので、ご注文をいただいてから発送
までにお時間をいただきますこと、ご了承下さい。

===================================

★ダイレクト・トランスファー CD-R 2012年7月新譜 5点発売★
発売予定:2012年7月下旬 価格:各1枚 ¥1500(税込)
※セット販売ではありません。1枚づつお申し込みいただけます。

昨年3月よりLP復刻の33CDRシリーズが加わりました。従来の78CDR-部分が33CDR-
に変わり、番号の部分は3000番台を通し番号で共通使用いたします。

33CDR-3384
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ(1)
ソナタ第1番ト短調 BWV 1001
パルティータ第1番ロ短調 BWV 1002
ソナタ第2番イ短調 BWV 1003
ジョルジュ・エネスコ(ヴァイオリン)
米 CONTINENTAL CLP-104/5A
(1949年ニューヨーク録音)
ジョルジュ・エネスコ(1881-1955)はルーマニアに生まれ、4歳でヴァイオリン
を、5歳で作曲を始めた。7歳でウィーン音楽大学に入学を許され、1893年12歳
で音楽院の最高メダルを得た。1894年にパリ音楽院に入学、ヴァイオリンをマ
ルシック(1848-1924)、和声学と作曲をアンドレ・ゲダルジュ(1856-1928)、ガ
ブリエル・フォーレ(1845-1924)、ジュール・マスネ(1842-1914)に師事し、
1899年にヴァイオリンで一等賞を得た。1902年にベルリンでデビュー、1903年
にはロンドンを訪問した。1910年にはピアニストのエドゥアール・リスレル
(1873-1929)とベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタの全曲演奏会を開いた。
1917年には祖国ルーマニアの首都ブカレストにエネスコの名を冠したオーケス
トラを作った。
(以下33CDR-3385)

33CDR-3385
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ(2)
パルティータ第2番ニ短調 BWV 1004
ソナタ第3番ハ長調 BWV 1005
パルティータ第3番ホ長調 BWV 1006
ジョルジュ・エネスコ(ヴァイオリン)
米 CONTINENTAL CLP-105B/6
(1949年ニューヨーク録音)
エネスコは1923年に初のアメリカ楽旅をしその後生涯14回この地を訪れた。エ
ネスコのレコード録音は1924年アメリカ・コロンビアの機械式録音(78CDR-3066)
に始まる。1929年のアメリカ・コロンビアへの6枚の電気録音はレコード史上
に輝く最高傑作とされている(78CDR-3018、78CDR-3035、78CDR-3088)。この
J.S バッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ全6曲はJ.S.バッハ
の没後200年にあたる1950年にアメリカのマイナーレーベルCONTINETALから発
売された。豪華な3枚組アルバム入りのセットは、エネスコ最晩年の心血を注
いだ演奏で、演奏家や心あるレコード愛好家が絶賛したが数年でカタログから
消えてしまい、クラシックLP最高のコレクター・アイテムになった。これま
での復刻とは一線を画し、オリジナル盤に秘められたエネスコの芸術の全貌が
真の姿で蘇ったと確信する。

78CDR-3386
モーツァルト:
ホルン、ヴァイオリン、 2つのヴィオラとチェロのための
五重奏曲変ホ長調 K.407(386c)
デニス・ブレイン(ホルン)
シドニー・グリラー(ヴァイオリン)
フリップ・バートン(ヴィオラ)
マックス・ギルバート(ヴィオラ)
コリン・ハンプトン(チェロ)
英 DECCA K.1138/9
(1945年3月9日ロンドン NW6、デッカ・スタジオ録音)
夭折の天才ホルン奏者デニス・ブレイン(1921-1957)とグリラー弦楽四重奏団
のメンバーにヴィオラのマックス・ギルバートが加わった五重奏。デニス・ブ
レインは父親のオーブリー・ブレイン(1893-1955)の指導を受けた。初レコード
録音は1943年、モーツァルト: ホルン協奏曲第4番 K.495(78CDR-3291)で22歳
だった。デニスは1957年9月1日、エディンバラからロンドンに戻る途中、自身
の運転するスポーツカー(トライアンフTR2)の事故で命を落とした。グリラー
弦楽四重奏段は1931年の結成されたイギリスの有数の四重奏団。SPレコード
時代から主にデッカに多くの録音を残した。デッカのデニス・ブレインは1944
年録音のチャイコフスキー:交響曲第5番第2楽章のホルンソロがシドニー・ビー
ア指揮ナショナル交響楽団(78CDR-3158)で聴ける。

33CDR-3387
モーツァルト:ピアノ協奏曲第21番ハ短調 K.467
(カデンツンァ: シュナーベル)
アルトゥール・シュナーベル(ピアノ)
サー・マルコム・サージェント指揮
ロンドン交響楽団
(1937年1月12日ロンドン、アビー・ロード第1スタジオ録音)
アルトゥール・シュナーベル(1882-1951)はポーランドのリプニク(旧オースト
リア領)に生まれた。1889年7歳でウィーン音楽院に入り、1891年から1897年に
名教授テオドール・レシェティツキ(1830-1915)に師事した。1901年にベルリ
ンにデビュー、1933年までこの地を本拠にした。その間演奏活動の傍らベルリ
ン高等音楽院で教え、弟子にクリフォード・カーゾン(1907-1982)、ペーテル・
フランクル(1935-)などがいる。またカール・フレッシュ(1873-1944)、パブロ
・カザルス(1876-1973)、エマヌエル・フォイアマン(1902-1942)、パウル・ヒ
ンデミット(1895-1963)、ブロニスワフ・フーベルマン(1882-1947)との室内楽
演奏はベルリンの呼び物だった。その後1932年から34年にロンドンに居を構え、
1939年にアメリカに移住した。シュナーベルはSP時代HMVにベートーヴェン:
ピアノ・ソナタ全曲、ピアノ協奏曲全曲(2回)を録音した。他に室内楽の録音
も多い。シュナーベルのモーツァルトはピアノ四重奏曲 K.478、協奏曲第19番
K.459、第27番 K.595、ピアノ・ソナタ第8番 K.310、第12番 K.332、第16番
K.570がある。

78CDR-3388
シューベルト:幻想曲ハ長調「さすらい人幻想曲」作品15、D.760
パウル・バウムガルトナー(ピアノ)
英 HIS MASTER'S VOICE C4879/81
(1949年2月3日ロンドン、アビー・ロード第3スタジオ録音)
パウル・バウムガルトナー(1903-1976)はスイスのアルステッテン生まれ、
ミュンヘンの高等音楽・演劇学校でヴァルター・ブラウンフェルス(1882-1954)
に師事しピアノと作曲を学んだ。さらにケルン音楽アカデミーでエドゥアルト
・エルドマン(1896-1958)に師事した後、そこでピアノを教えるようになった。
ナチスの台頭でスイスに戻りバーゼルに居を構え、バーゼル音楽院の教授に任
命された。バウムガルトナーは第1回カザルス音楽祭のピアニストとして活躍。
弟子にアルフレッド・ブレンデル(1931-)、カール・エンゲル(1923-2006)や指
揮者のギュンター・ヴァント(1912-2002)などがいる。1962年にセント・ガレン
市の芸術栄誉賞を授与された。この録音はHMV録音だがスイスだけで発売された。

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12-06 No.29

2012年06月27日 15時42分30秒 | Weblog
<NIGHTINGALE>
NC 0000652 ¥1850
シューベルト:歌曲集
デルフィーネの歌/クレールヒェンの歌/エルラフ湖
糸を紡ぐグレートヒェン/憩いなき愛/流れ/「4つのカンツォーネ」
草原の羊飼いの乙女/どんなに慕っていることか/ズライカI/ズライカII
ミニョンの歌(ただ憧れを知るものだけが)/蝶々/野ばら/流れのほとりにて
ます/ミニョンの歌(どうかこのままの姿でいさせてください)
エディタ・グルベローヴァ(S)
アレクサンダー・シュマルツ(P)
録音:2011年7月7-10日ウィーン(セッション・デジタル)
「ベルカントの女王」グルベローヴァ久々の新譜はシューベルトのリート集。
2011年にウィーンでセッション録音したもので全21曲を歌っています。
代名詞のドニゼッティ、ベッリーニのベルカント・オペラをはじめ、モーツァ
ルトなどのオペラでは豊富なディスコグラフィを誇るグルベローヴァですが、
リートの分野ではシュトラウスが比較的充実しているものの、シューベルトに
ついてはこれまでまとまったものがなかったので、このたびのリリースは広く
歓迎されるのではないでしょうか。
収録曲のうち、ズライカI、クレールヒェンの歌、憩いなき愛、エルラフ湖、
流れのほとりにて、蝶々、デルフィーネの歌の7曲は、グルベローヴァが1980
年のザルツブルク音楽祭に出演した際、モーツァルテウムでのリート・リサイ
タル(ORFEOR635041)でも取り上げていたので、とりわけお気に入りのナンバー
とおもわれます。
ほかにも「野ばら」「ます」といった人気曲も収められているのもうれしいと
ころで、女王グルベローヴァが満を持して取り組んだシューベルト・アルバム
はおおいに期待が高まるところです。




<agOgique>
AGO 005 ¥2380
テレマン:
(1)3つのヴァイオリンのための協奏曲 ヘ長調 
(2)組曲 ト長調「ドン・キホーテのブルレスカ」 
(3)ヴィオラ協奏曲 ト長調 
(4)2本のヴァイオリンのための協奏曲 ハ長調 
(5)組曲 ト長調「風変わり」
ファビオ・ビオンディ(Vn&指揮)、アンドレア・ロニョーニ(Vn)、
ステファノ・マルコッチ(Va)、ファビオ・ラヴァシ(Vn)、
エウローパ・ガランテ
録音:2011年2月13-16日
1989年にファビオ・ビオンディによって設立されたイタリアの古楽器演奏団
体、エウローパ・ガランテが待望の最新盤をリリースしました!ヴィヴァル
ディやコレッリをはじめ、これまでにもバロック期の室内楽作品を多く手がけ
てきた名門が今回収録したのは、ドイツ後期バロックの大家テレマン!彼が残
した多くの作品の中から、本アルバムでは3つの協奏曲と2つの組曲を収録。
鬼才ビオンディ率いるエウローパ・ガランテは、相変わらず躍動感に満ちた
鮮烈な演奏を聴かせてくれます。ビオンディだけに限らず、ロニョーニ、マ
ルッコチ、ラヴァシそれぞれのソロも見事。巨人ガリバーと小人たちの物語
を描いた組曲「ドン・キホーテのブルレスカ」では、楽章ごとにガラリと変
わる多彩な音色に魅せられます。2006年のオペラシティ来日公演でも演奏さ
れ、鮮やかな描写力が高い評価を受けただけに、待望の録音といえましょう!
全体的にテンポは前向き。エウローパ・ガランテ節炸裂の、迷いのない決然
としたアンサンブルに圧倒される1枚です。




<APARTE>
AP 034 ¥2300
忘れられた歌声 スペインの伝承音楽集
マルティン・コダス:
カンティガ・デ・アミーゴ(全曲)/「聖母マリアのカンティガ集」より抜粋
エストレマドゥーラの伝承歌/アビラの伝承歌、ほか(全22曲)
ヴォックス・スアヴィス{アナ・アルナズ(歌、パーカッション)、
ドミニク・ヴェラール(歌、ウード)、
バティスト・ロマン(ヴィエール、バグパイプ)}
録音:2011年5月10-13日、サン=フロラン教会(ティル=シャテル、フランス)
スペイン伝統音楽の再発見と保存に尽力する演奏団体、ヴォックス・スアヴィ
スによるスペインの中世歌曲集。エストレマドゥーラ、アビラといったスペイ
ンの地方や、ポルトガルに伝わる伝統的な世俗歌曲&器楽曲の数々が収録され
ています。注目は、13世紀のスペインに活躍したと言われる吟遊詩人、マル
ティン・コダスの「カンティガ・デ・アミーゴ」が全曲収録されていること!
19世紀に発見されたカンティガ集で、少女が海岸に立ち、遠地にいる恋人を想
うという切なくも美しい歌曲集です。恋人を想う少女の独唱あり、互いを想う
男女の二重唱あり…中東の響き色濃いノスタルジックな旋律に心打たれます。
また、本アルバムでは歌曲と並んで器楽曲も収録。アルフォンソ10世が編纂し
た「聖母マリアのカンティガ集」からの抜粋や、ポルトガル・スペインに伝わ
る伝統曲の数々が収録されています。ウードやヴィエール、バグパイプといっ
た古楽器の響きと、アルナズとヴェラールの艶やかな歌声のハーモニーも聴き
所。時代の影に埋もれてしまったスペイン中世の響きに想いを馳せる1枚です。

AV 120515 ¥2300
(1)オルトラ=フェレ:3つの愛のカンツォーネ 
(2)ファリャ:クロード・ドビュッシーに捧げる賛歌 
(3)ガルシーア=ロルカ:
13のスペインの古い歌より「アンダ、ハレオ」、「ハエンのムーア娘たち」、
「18世紀のセビリャーナ」
(4)カステルヌオーヴォ=テデスコ:ロマンセロ・ギターノ op.152 
(5)ロドリーゴ:祈りと踊り(ファリャをたたえて) 
(6)オルトラ=フェレ:3つのアンダルツァ
ジャン=ミシェル・ハスラー(指揮)、
ベンジャミン・ヴァレット(ギター)、アンサンブル・クロノクロミー
録音:2011年7-10月、フランス
ハスラー率いるアンサンブル・クロノクロミーが、フェデリコ・ガルシーア=
ロルカ(1898-1936)にまつわる作品を集めた希少な新譜をリリース!ガルシー
ア=ロルカといえば20世紀に活躍し、スペイン内乱の折に銃殺された非業の詩
人ですが、18歳頃までは音楽家を志していた人物でもあります。クラシック音
楽だけでなく民謡にも造詣深かったロルカは民謡の収集や編曲にも積極的で、
「13のスペインの古い歌」は彼の代表的な民謡編曲集。いずれもギターのリズ
ミカルな伴奏に乗って歌われるメゾ=ソプラノの艶やかな旋律が美しく、スペ
インの伝統的な響きを堪能できます。また、本アルバムではガルシーア=ロル
カの詩に基づく作品も収録。オルトラ=フェレ(1922-)の作品には民謡的な響
きの中にもどこか聖歌を思わせる荘厳な雰囲気があり、詩人ガルシーア=ロル
カに対する大きな敬意が感じられるよう。カステルヌオーヴォ=テデスコのロ
マンセロ・ギターノは、ガルシーア=ロルカの7つの詩に基づくギターと混声
の作品で、こちらも多種多様な曲調を楽しめます。全体的にギターの哀愁漂う
伴奏と混声とのアンサンブルが美しい1枚です。
アンサンブル・クロノクロミーは、レザール・フロリサンやアクサンチュス
合唱団といった9つの名門の発意の下、1999年にジャン=ミシェル・ハスラー
によって設立された演奏団体。中世から現代まで幅広い作品をレパートリー
としつつ、ヨーロッパを中心に演奏活動を行っています。





<Grand Slam>
-平成の盤鬼 平林直哉のレーベル-
GS 2081 ¥2250
ドヴォルザーク:交響曲第9番 ホ短調 作品95「新世界より」
イシュトヴァン・ケルテス(指揮)、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1961年3月22-24日、ウィーン、ゾフィエンザール、ステレオ
使用音源:London(U.S.A.)80120
(オープンリール・テープ、19センチ、4トラック)
■制作者より
ケルテス指揮、ウィーン・フィルのドヴォルザークの「新世界より」は今でも
非常に人気の高い名盤のひとつで、CD時代になっても繰り返し再発売されてい
ます。当CDを制作するにあたり、オリジナルの英デッカ盤LP(SXL 2289)と、ア
メリカ・ロンドンの19センチ、4トラックのオープンリール・テープ(L 80120)
を入手し、比較試聴した結果、より音像の明快で瑞々しい雰囲気のあるテープ
を復刻の素材としました。
■解説書の内容
ケルテスの没後一周年に寄せて書かれた2つの追悼文(英デッカのプロデューサ
ー、エリック・スミス、およびウィーン・フィルのヴァイオリン奏者、ヴィル
ヘルム・ヒューブナーによる)の邦訳を掲載します。ケルテスの人間性を浮き
彫りにすると同時に、彼の急逝が関係者にとっていかに衝撃だったかも改めて
知ることが出来る貴重な文献です。(以上、平林直哉)




<SonoLuminus>
DSL-92150(1CD+1Blu-ray) ¥2450
Rupa-khandha
1-5.エリック・ガイニヴァン:典礼の踊り
6.シーン・ハイム(1967-):Rupa-khandha
7-10.ジョセフ・ペレイラ:打ち出し細工
11.ジェフリー・ホルメス(1971-):日没
ロサンジェルス・パーカッション・カルテット
(メンバー)マシュー・クック/ジャスティン・デハルト
/エリック・ガイニヴァン/ニック・テリー
2008年に結成されたロサンジェルス・パーカッション・カルテットは、とりわ
け、カリフォルニアの「異端」作曲家の作品を中心に演奏し、高く評価されて
いるアンサンブルです。彼らは積極的に新作を委嘱し、その新鮮な響きを聴衆
に届けています。多くの意義ある賞を獲得し、また多数の大学で「月曜のコン
サート」を開催、こちらも好評です。このアルバムでも、特異でエキゾチック
な音色と、完璧な技術で刺激的な音楽を聞かせます。素晴らしい響きを体験し
ていただくために、通常CDに併せて、Blu-ray サラウンド盤も同梱されていま
す。

DSL-92151 ¥2080
MIND MELD
1.バーンスタイン(1918-1990):「キャンディード」序曲(C.ハーモン編)
2-4.シェイペロウ(1920-):4手のためのピアノ・ソナタ
5-10.ドビュッシー(1862-1918):6つの古代の墓碑銘
11-24.ストラヴィンスキー(1882-1971):バレエ音楽「春の祭典」(4手ピアノ編)
ゾフォ・デュエット(ピアノ)エヴァ=マリア・ツィメルマン/中越啓介
ゾフォ・デュエットによる連弾曲集です。彼らは2009年からピアノ・デュオと
して活躍、国際的に高い評価を受けています。昨年の大阪国際室内楽フェスタ
での「春の祭典」の凄演でも、聴衆の度肝を抜いたことで知られています。共
同研究者であり、また親しい友人でもある彼らの目的は、連弾曲の新しいレパ
ートリーを追求すること。既存の作品はもちろんのこと、常に新しい作品を演
奏することを目標としています。このアルバムは、彼らがサンフランシスコ音
楽院で最初に行ったコンサートの演目が収録されています。有名なバーンスタ
インの「キャンディード序曲」もピアノで演奏されることで、また違った様相
を見せてくれます。また、ドビュッシー、ストラヴィンスキーの作品もさるこ
とながら、シェイペロウの「ソナタ」の素晴らしい音響効果も見事なものです。

DSL-92152 ¥2080
The Kernis Project: Schubert
1-4.シューベルト(1797-1828):弦楽四重奏曲第14番ニ短調「死と乙女」D810
5-8.カーニス(1960-):弦楽四重奏曲第1番「天体の音楽」
ジャスパー弦楽四重奏団
2008年、プラウマン室内楽コンクールでグランプリと観客賞を受賞したことで、
一躍脚光を浴びたジャスパー弦楽四重奏団。他にも様々なコンクールで入賞経
験のある、新進気鋭のカルテットです。昨年は権威ある「クリーブランドカル
テット賞」を受賞したことでも注目を集めました。前作(DSL-92142)では、ベ
ートーヴェンとカーニスという意欲的な作品を収録したアルバムで、見事な解
釈を聴かせた彼らですが、今作は、やはりカーニスとシューベルトのカップリ
ングで、また新境地を見せてくれます。作曲年代にはおよそ150年近くの開きが
ある2つの作品ですが、楽章構成などには驚くほど類似点があります。「新調
性音楽」を推し進めるカーニスの作品は、メロディアスで神秘的なもの。耳と
心に優しい響きが特徴です。

DSL-92153 ¥2080
A Change of Worlds
1.フィル・カニンガム:Monday Morning Reel-O'Neill's March
2.トニー・サリヴァン/ジャッキー・モーラン:1923-エリンの追放者
3.スキンナー(1843-1927):ヘクターヒーロー
4.スウェーデン民謡:Klovsjo Brudmarsch-Polska-Slangpolska
5.伝承曲:装備万端の船-年寄り雌鶏の鳴き声-南方の響き:なんと素晴らしい愛
6.アイルランド民謡:乳を搾るかわいい小間使い
7.スウェーデン民謡:ポロネーズ
8.スー・リチャード:私のために悲しむことはない
9.リャン・マッカソン:クッロデン
10.ニコラ・マッテイス(1650-1709):Ground upon a Scotch Humour
11.伝承曲:ジェシー・スミス-アソーレ・ブローゼ-Ms.ラッタレー
-Brumlay Brae-門の上の鳩
12.アイルランド民謡:川をのぼる鮭
13.スーリック:ダスト・ボウル
14.ミヒャエル・プレトリウス(1571-1621):O lux beate trinitas
15.スーリック:さすらい人の夢
16.カロラン(1670-1738):スクワイアウッドの嘆き
アンサンブル・ガリレイ
アイルランド民謡やアメリカ民謡を、現代的な音楽と組み合わせることで、イ
ンスピレーションが無限に広がります。ここで演奏しているアンサンブル・ガ
リレイはクラシックの奏法を学びつつもトラディショナルな味付けを施し、即
興性に満ちた楽しい音楽を奏でることで知られています。このアルバムはメト
ロポリタン美術館の学術的なプロジェクトの一環として企画されたもので、音
楽だけでなく、写真、詩などの様々な文献からアメリカを知ることが目的で、
このCDに含まれた曲は2010年に初演され2015年まで各地で演奏されることにな
っています。超絶技巧と弾けるエネルギーに満ちた力強い音楽です。

DSL-92154 2枚組 ¥2450
ラモー:ハープシコード作品全集
(CD1)
1-9.クラヴサン曲集第1集イ短調(第1組曲)
10. LesPetitsMarteaux
11-19.クラヴサン曲集組曲ホ短調(第2組曲)
20.Menuet de Rondeau
21-30.クラヴサン組曲ニ長調(第3組曲)
(CD2)
1-7.新クラヴサン組曲イ短調(第4組曲)
8-15.新クラヴサン組曲ト長調/ト短調(第5組曲)
16-19.「コンセール用クラヴサン曲集」から抜粋された作品集
(リヴリ/軽はずみ/内気/おしゃべり)
20. La Dauphine
21.ピグマリオン序曲(バルバトル編)
ジョリー・ヴィニクール(ハープシコード)
ラモーはフランス語のオペラ作曲家として知られていますが、鍵盤独奏作品は
全部で65曲あり、それらのほとんどは、彼が劇音楽作曲家として活動する以前
に書かれました。彼の父親はディジョン大聖堂のオルガニストであったため、
恐らく幼少期からクラヴサンの演奏には親しんでいたはずで、青年時代にはク
レルモン大聖堂を始めいくつかの教会でオルガニストを務めるほど鍵盤音楽に
精通していました。機能和声と調性を体系的に最初に理論化した人としても知
られています。フランス18世紀の鍵盤音楽の重要なレパートリーである彼の作
品ですが、現代では「めんどり」や「タンブーラン」などの一部の曲が良く演
奏されるばかり。この全曲盤は彼のユニークな作曲技法を知るための恰好の素
材となるでしょう。1963年シカゴ生まれでパリ在住のヴィニクールはミンコフ
スキー、メゾ・ソプラノのフォン・オッターやリュートのリンドベルイとの共
演など様々な活動をしており、最近は指揮者としても活動を始めています。

DSL-92155 ¥2080
2台のリュートイギリス黄金時代のリュート二重奏曲集
1.作者不詳:グリーンスリーヴス/2.作者不詳:うぐいす
3.作者不詳:Drewriesaccordes/4.ジョンソン(1540-1594):Trenchmore
5.ジョンソン:喜びのパヴァン/6.ジョンソン:ダンプI
7.マーチャント/ピルキントン:エコーもしくはアルマン
8.作者不詳:こまどりは緑の森に/9.ジョンソン:ロゲロ
10.作者不詳:Callinoe/11.ジョンソン:フラットのパヴァン
12.ジョンソン:フラットのガリアルド/13.ジョンソン:ナッツ・ブラウン
14.ジョンソン:女王のトレブル/15.ダニエル:ファンシー
16.ダニエル:パッセメゾのガリアルド
17.ダウランド(1563-1626):侍従長のガリアード
18.ダウランド:我が主人ウィロビー卿のご帰館
19.ジョンソン:この道を行くもの/20.ジョンソン:緑のウェイクフィールド
21.ロビンソン:ファンタジー/22.ロビンソン:女王の良き夜
23.ロビンソン:パッセメゾのガリアルド/24.ロビンソン:プレーン・ソング
25.ロビンソン:鐘を鳴らす20の方法/26.ロビンソン:A Toye
27.作者不詳:アルマイン
ロン・マクファーレン&ウィリアム・シムス(リュート)
イギリスの「黄金時代」とは、16世紀後半のエリザベス1世の頃を指します。こ
の時代は宗教音楽だけでなく、世俗歌曲も目覚ましい発展を遂げました。同じ
頃にイタリアではマドリガレが全盛期を迎え、これらの曲がイギリスにもたら
され、多くの曲が筆写されました。イギリスの作曲家たちも、これに倣い、数
多くのマドリガルが生まれました。しかし、17世紀に入ると衰退を始め、その
代わりに台頭してきたのが、リュート付きの歌曲、もしくはリュート曲だった
のです。とりわけ2台のリュートによるアンサンブルは音楽的にも素晴らしい
ものでした。一人が即興的にメロディを奏で、もう一人がそれを伴奏するので
すが、お互いが醸し出すハーモニーは、それはそれは自発的で流麗なものだっ
たことでしょう。名手2人によるこの演奏で、400年前の世界の音の世界に遊ん
でください。

DSL-92156 ¥2080
しかし、忘れられない
1-2.ドロシー・ラド・ムーア(1940-):夜の幻想
3.アルヴィン・バティステ(1932-2007):エピソード
4.クラランス・キャメロン・ホワイト(1880-1960):バスクの民謡
5.ウンディーネ・スミス・ムーア(1904-1989):序奏とアレグロ
6.サクエル・アクパボット(1932-2000):ナイジェリアの情景から「田園曲」
7-9.クインシー・ヒリアード(1954-):コティ
10.ウィリアム・グラント・スティル(1895-1978):ロマンス
11.スコット・ジョプリン(1868-1917):しだれ柳
12.トッド・コクラン(1951-):ソウル・バード
13.アメイジング・グレイス(スティーブンソン編)
マーカス・エリー(クラリネット)/ルーセンス・セ・ダ(ピアノ)
クラリネットとピアノのための「アフリカ系アメリカ人作曲家」による音楽集
です。クラシック音楽の世界において、比較的忘れられがちになってしまって
いる彼らの音楽。若干の歌曲や管弦楽作品は聞かれることがあっても、これら
の独奏楽器のための作品はほとんど知られていません。しかし、これらの作品
のユニークさや、リズム感は本当に捨てがたいものです。現代の作品から「ア
メイジング・グレイス」まで、興味深い曲が並びます。クラリネットのマーカ
ス・エリーはインディアナ大学を卒業した後、ウィーン国立音楽大学で学んだ
俊英。ベルリン交響楽団、インディアナ交響楽団などと共演し、アメリカの主
要都市で数多くのリサイタルを開いています。

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12-06 No.28-1

2012年06月27日 11時31分07秒 | Weblog
<NAXOS> 各1枚 ¥1000
コダーイ:「ハーリ・ヤーノシュ」組曲
ドホナーニ:チェロと管弦楽のための小協奏曲
コダーイ:ガランタ舞曲
ヤーノシュ・シュタルケル(チェロ)…7
シアトル交響楽団/ジェラルド・シュウォーツ(指揮)
コダーイ(1882-1967)の「ハーリ・ヤーノシュ」は本来は劇音楽として書かれ
た作品です。もともとはハンガリーの詩人ガライ・ヤーノシュの「Az obsitos
(兵士の休日・・・カールマンもこの題材でオペレッタを作曲)」に登場する荒
唐無稽な話を語る“自称”冒険家の物語で、これを元にパウリニとハルシャー
ニが台本を書き、コダーイが音楽を担当、「5つの冒険」というジンクシュピ
ールができたもので、この中から6曲を抜粋したものが、現在演奏されるこの
「ハーリ・ヤーノシュ組曲」というわけです。曲ごとに使用する楽器が異なり、
ハンガリーの民族楽器ツィンバロンまで登場するという楽しいもので、聴いて
いるだけで夢心地になれそうな想像力に富んだ音楽です。ブダペスト・フィル
ハーモニック協会80周年記念のために書かれた「ガランタ組曲」も心躍る舞曲
です。同時収録のドホナーニ(1877-1960)のチェロ協奏曲は、単一楽章であり
ながらも、本格的な協奏曲であり、抒情的で美しいメロディに満ちた聴きごた
えのある名作。名手シュタルケルの納得の演奏が花を添えています。

8.572922
ブゾーニ:
1.喜劇序曲 Op.38(1897)
2.インディアンの日記 第2集より「 幽霊の輪舞の歌」Op.47(1915)
3.アルレッキーノのロンド Op.46(1915)
4.クラリネット小協奏曲 変ロ長調 Op.48(1918)
5.フルートと小オーケストラのためのディヴェルティメント Op.52(1920)
6.踊りのワルツ Op.53(1920)
ジャンマルコ・カッサーニ(クラリネット)…4
ラウラ・ミングッツィ(フルート)…5
ジャンルカ・テッラノーヴァ(テノール)…3
ローマ交響楽団
フランチェスコ・ラ・ヴェッキア(指揮)
イタリアで生まれ、ドイツを中心に活躍したピアニスト、作曲家、そして音楽
教師ブゾーニ(1866-1924)。彼は音楽学者としても名高く、当時の音楽の潮流を
的確に把握し、「新古典主義」を提唱したり、音楽の未来像として、微分音や
初期の電子音楽までをも手中に収めた人でした(実際には作曲していませんが)。
そんな彼ですから、作風も非常に幅広いのですが、ここでは彼の作品の中でも
とりわけ「古典主義」に拠るものをご紹介いたします。明快な「喜劇序曲」や、
モーツァルト的な清明さを湛えた単一楽章の「クラリネット協奏曲」、J.シュ
トラウス2世を思わせる楽しさと、世紀末特有の重苦しさを持ち併せた「踊り
のワルツ」、などなどウィットに富んだ作品が並びます。イタリア物を振らせ
たらピカイチのラ・ヴェッキアの才気渙発な指揮でお楽しみください。

8.572863-64 2枚組
マンチェスターのガンバ曲集(1660年頃)
ディートマー・バーガー(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
この「マンチェスター・ガンバ・ブック」は1660年頃に編纂されたヴィオール
(ヴィオラ・ダ・ガンバ)の曲集で、22種類のチューニングによる248曲の作品
が含まれた貴重なタブラチュア写本です。原本は1909年に音楽学者ヘンリー・
ワトソンが入手し、彼の音楽コレクションとして保管されているもので、当時
の奏法や装飾音の付け方など、興味深い事項が掲載された、演奏者のみならず
研究者にとっても貴重な文献です。含まれている作曲家は多岐に渡り、ほとん
どが現在では忘れられている人たちですが、中にはスマルテやフェラボスコの
名前も含まれていて、好事家なれば垂涎間違いなしと言えそうです。

8.572683
F.X.ドゥシェク:4つのシンフォニア集
1-3.シンフォニア ト長調 Altner G4
4-6.シンフォニア 変ロ長調 Altner Bb2
7-9.シンフォニア イ長調 Altner A3
10-13.シンフォニア 変ロ長調 Altner Bb3
ヘルシンキ・バロック管弦楽団
アーポ・ハッキネン(指揮)
チェコ生まれの作曲家、チェンバロ奏者フランツ・クサヴァー・ドゥシェク
(1731-1799 ヤン・ラディスラフ・ドゥシークとは別人です)のシンフォニア集
です。彼はモーツァルトの友人であり、当時のプラハにおける管弦楽作品の主
要な作曲家でした。彼の作品はホフマン、ディッタースドルフなどと同等の影
響力を有していたもので、まさに“正統派18世紀音楽”たる風情を醸し出して
います。各々の楽器の使い方も特徴的で、この独特な響きはモーツァルト作品
にはあまり見られないものでしょう。彼の作品は8.555878でも「3つのシンフォ
ニア」が聴けますが、オーケストラ、指揮者の違いが際立つところがとても面
白く、この点での聴き比べも興味深いところです。

8.559718
ピーター・メニン:モ
1.管弦楽のためのコンチェルタート「モビー・ディック」
2-4.交響曲 第3番
5.交響曲 第7番「ヴァリエーション・シンフォニー」
シアトル交響楽団
ジェラルド・シュウォーツ(指揮)
イタリア移民の家庭に生まれ、W.シューマンやD.ダイアモンドらと、アメリカ
近代音楽の基礎を作ったピーター・メニン(1923-1983)の作品集です。先進的
な作風が特徴的で、半音階手法を駆使したダイナミックな音楽は、当時の聴衆
にはうけが悪かったようですが、今になって改めて聞いてみると、逆に伝統に
則った素晴らしい音楽として耳に残るものです。彼の作品のほとんどは、純粋
音楽であり、具体的な内容を持つものではありませんが、唯一の例外が、ハー
マン・メルヴィルの「白鯨」によるコンチェルタート「モビー・ディック」で
す。最初はオペラとして着想されたのですが、結局、彼は一つの音楽物語とし
てこの作品を書きあげました。途方もないエネルギーを秘めた熱い曲には驚き
を禁じ得ません。伝統的な3楽章形式で書かれた「第3番」、瞑想的な雰囲気で
始まり、大きな起伏が素晴らしい「第7番」の交響曲も見事です。

8.572350
マックスウェル・デイヴィス:
1-4.交響曲 第3番(1984)
5-13.クロス・レーン・フェア(イントロダクション-/フェアグラウンド-/
ゴースト・トレイン-/変わり目-/ヒゲ女と五本脚の羊-/変わり目-/ジャグラー
-/変わり目-/婉曲-)
※Coliins Classicsより移行盤
マーク・ジョーダン(ノーザンブリアン・パイプ)…5-13
ロブ・リー(バウロン)…5-13
BBCフィルハーモニック
マックスウェル・ディヴィス(指揮)
様々な要素をたくさん詰めたマックスウェル・デイヴィス(1924-)の作品は、
熱狂的なファンを多く生み出していますが、この交響曲第3番と、クロス・レ
ーン・フェアは、まさに「カオス的な美しさ」に満ち溢れた作品といえるで
しょう。交響曲第3番はルネサンス建築にも似た構造を持ち、静謐な中世の聖
歌と、劇的な感情が交錯する中に漂う幻影と鳥の声、激しい波が打ち寄せる海
岸の風景などが見え隠れします。聴き手は自由な幻想を巡らせ、音の流れに身
を任せるばかり。「クロス-」は、作曲家が子ども時代に訪れた遊園地の思い
出に触発された作品で、アイルランドの伝統楽器と室内オーケストラのための
小粋な曲です。

8.559717
ホヴァネス:
1-3.交響曲 第1番「追放」Op.17-2(1936/1970改編)
4.日本の木版画による幻想曲 Op.211(1965)
5-7.交響曲 第50番「セント・ヘレンズ山」Op.360(1982)
ロン・ジョンソン(マリンバ)…4
シアトル交響楽団
ジェラルド・シュウォーツ(指揮)
アルメニア系の父親と、スコットランド系の母親の元に生まれたアラン・ホ
ヴァネス(1911-2000)は、生涯に400曲以上の作品を書き、とりわけ、交響曲は
なんと67曲も残しています。彼の作品に漂う神秘的な雰囲気は、両親から受け
継いだ民族音楽の影響に加え、若い頃に影響を受けたシベリウスの作品と、イ
ンドやハワイ、日本、韓国の伝統音楽などが密接に絡み合って醸し出されたも
のであり、類を見ない美しさに満ちています。彼の記念すべき第1番の交響曲
は、「追放」と名付けられたもので、オスマン帝国によるアルメニア人虐殺の
史実から着想を得て作曲されています。第50番の交響曲は、1980年に噴火した
セントヘレンズ火山の恐るべきパワーにインスパイアされた曲。マリンバが驚
くほど日本風のメロディを奏でる「幻想曲」も聞きものです。

8.572931
チャイコフスキー:バレエ音楽「眠りの森の美女」Op.66(ハイライト)
1.序奏/2.行進曲-妖精の入場/3.踊りの情景/4.パ・ド・シックス
5.流麗に、三色ヒルガオの精/6.パンくずの精/7.カナリアの精-歌って
8.激しさの精/9.リラの精/10.コーダ/(第1幕)11.ワルツ
12.パ・ダクション-ばらのアダージョ/13.コーダ/14.フィナーレ
(第2幕)15.幻:間奏曲と情景/16.パノラマ/17.交響的間奏曲/18.フィナーレ
(第3幕)19.結婚式:行進曲/20.結婚式:ポロネーズ/21.パ・ドゥ・カトル
22.銀の精のヴァリアシオン/23.ダイヤモンドの精のヴァリアシオン
24.パ・ドゥ・カトル/25.シンデレラとフォルチュネ王子/26.コーダ
27.アポテオーズ
※8.550490-92より抜粋
スロヴァキア国立フィルハーモニー管弦楽団
アンドリュー・モグレリア(指揮)
本来は3時間もの長編であるチャイコフスキー(1840-1893)の名作バレエ。ここ
から聴きどころを抜粋するというのは、なかなか至難の業ですが、このアルバ
ムはうまく名曲を抽出。この作品のテーマである「善の力と悪の力の葛藤」に
はあまり触れることなく、オーロラ姫の誕生と結婚の場面を中心とした美しい
流れを作り出すことに成功しています。夢のように美しい音楽は、きっと誰も
が胸の奥にしまってある大切な小箱を開ける鍵となるに違いありません。

8.572757
ニテロイ-隠された水ギター・デュオ作品集
1-9.スティーブン・ゴス(1964-):ナマモノと調理済みのもの(2004)(抜粋)
10-12.スティーブン・ゴス:静かな海(2009)
13-14.クリストファー・ウィリアム・ピアース(1974-):アダージョとフーガ
15-17.クリストファー・ウィリアム・ピアース:
2台のギターのための3つの小品
18.ローラン・ディアンス(1955-):ニテロイ-隠された水
19-21.ローラン・ディアンス:コム・デ・グラン
※10-21…世界初録音
クロマデュオ(メンバー)トレーシー・アン・スミス(ギター)
ロブ・マクドナルド(ギター)
近代における、最もエキサイティングなギター・デュオ曲集。1964年生まれの
ゴスの作品「ナマモノと調理済みのもの-Le Cru etle Cuit」のなんと楽しい
事。ジャンゴ・ラインハルト風の曲から、アラビア風の曲まで、色々な味わい
の曲が並びます。「静かな海」は武満徹へのオマージュですが、ドビュッシー
とデューク・エリントンの面影も感じさせます。ピアースの2つの作品はバッハ
とドビュッシーに由来するものですが、ここでも他の作曲家(リゲティ)が大き
な影響を与えています。ローラン・ディアスの「ニテロイ」はブラジルのリオ
・デ・ジャネイロにある都市の名前で「隠された水」という意味をもつトゥピ
ー・グァラニー語です。この作品はリオデジャネイロ市生まれの建築家オスカ
ー・ニーマイヤー(この作品が書かれた当時103歳で、2012年の今も存命!)に
捧げられており、彼が設計した美しい建物を彷彿させる流麗で神秘的な音楽と
なっています。

8.572463
イサシ:弦楽四重奏曲集第1集
1-4.弦楽四重奏曲第0番ホ短調Op.83(1908)
5-8.弦楽四重奏曲第2番イ短調Op.27(1920)…世界初録音
イサシ弦楽四重奏団(メンバー)アンナ・ボヒガス(ヴァイオリン)/シドニー
・ボーガモント(ヴァイオリン)/カーステン・ドーバーズ(ヴィオラ)
/マティアス・ヴァインマン(チェロ)
スペイン、ビルバオ(北部の都市)出身のアンドレス・イサシ(1890-1940)。現
在ではほとんど忘れ去られてしまった作曲家ですが、ここで聴ける弦楽四重奏
曲はなんとロマンティックで美しいのでしょうか?スペインらしさよりもドイ
ツ・ロマン派、もしくは北欧音楽の情緒を湛えているのは、彼が師事したフン
パーディンクの影響によるものでしょう。グリーグやドヴォルザークにも似た
楽想を持つ「弦楽四重奏曲0番」(死後出版)は、とりわけ若々しい息吹が感じら
れる佳作です。その12年後に書かれた第2番は、一転モダンな音楽となってい
ます。この曲の第3楽章に現れるフーガは、組曲第2番の第3楽章が発展したも
ので、こちらは管弦楽作品集(8.557584)で原型を聴くことが可能です。NAXOS
レーベルは、イサシの弦楽四重奏曲の3集からなる全集を刊行予定です。

8.572674
C.P.E.バッハ:
プロイセン王のソナタ集Wq48
1-3.ソナタヘ長調「プロイセン王ソナタ第1番」Wq48/1 H24
4-6.ソナタ変ロ長調「プロイセン王ソナタ第2番」Wq48/2 H25
7-9.ソナタホ長調「プロイセン王ソナタ第3番」Wq48/3 H26
10-12.ソナタハ短調「プロイセン王ソナタ第4番」Wq48/4 H27
13-15.ソナタハ長調「プロイセン王ソナタ第5番」Wq48/5 H28
16-18.ソナタイ長調「プロイセン王ソナタ第6番」Wq48/6 H29
スーザン・アレクサンダー=マックス
(フォルテピアノ…ホフマン・グランド・ピアノ)
J.S.バッハとマリア・バルバラの間に二男として生まれたカール・フィリップ
・エマヌエル。彼は父の音楽よりも、テレマンの様式を色濃く受け継ぎ、複雑
な対位法を駆使することよりも、旋律とハーモニーを生かした音楽を追求し、
その作風は直接ハイドンやベートーヴェンに影響を与えたことで知られていま
す。彼は20代の半ばからプロイセン王国の皇太子であるフリードリヒ(後のリ
ードリヒ大王)の宮廷でチェンバロ奏者として仕え、王の即位とともに、宮廷
楽団員となり、ヨーロッパ全土で名前が知られるほどの有名な演奏家となりま
した。このアルバムに収録されているのは、フリードリヒ大王に献呈されたソ
ナタ集であり、彼がいかに「先見の明」を持っていたかがつぶさにわかるもの
となっています。整った形式の中に溢れる創意工夫、そして自由自在な楽想と
色彩感溢れる和声は、確かに後世の作曲家たちの良き見本であり、また孤高の
世界を樹立したと言えるでしょう。

8.559680
デル・トレディチ:ゴッサム・グローリーピアノ作品全集第1集
1.エオリア・バラード(ピアノ版)(2008)/2.ラヴェンダーのバラード(2004)
3.黄色のバラード(ガルシア・ロルカによる)(1997)/4.S/Mバラード(2006)
5-8.ゴッサム・グローリー(ニューヨーク・シティの4つの情景)(2004)
(ウェスト・ヴィレッジの朝(前奏曲)/逸品(フーガ)/行方不明の塔(永続するカ
ノン)/ウォールマンのスケートリンク(スケーターズ・ワルツによる大幻想曲))
マーク・ペロキン(ピアノ)
アメリカにおける「ネオ・ロマン主義運動の父」として知られるデル・トレ
ディチ(1937-)のピアノ曲集です。彼の作品は、明快な調性感と、躍動するリ
ズムに支えられた親しみやすいもので、初期の頃は、「不思議の国のアリス」
にインスパイアされた作品で一世を風靡し、1980年にはピューリッツァー賞も
受賞しています。NAXOSでは彼の全てのピアノ曲を3巻に分けてリリース。楽し
い世界に遊んでいただこうという趣向です。第1集に収録されているのは、
「バラード」と題された4つの作品と、ニューヨークの風景を描いた「ゴッサ
ム・グローリー」です。トラック7で描かれているのは、2001年に崩壊したワ
ールドトレードセンタービルであり、トラック8の「ウォールマンのスケート
リンク」は、あのおなじみのワルツが壮大なファンタジーとして描かれます。

8.571291
イディル・ビレット/ソロ・エディション 第4集 シューマン:作品集
1.アベッグ変奏曲 Op.1/2-5.ピアノ・ソナタ 第2番 ト短調 Op.22
6-8.幻想曲 ハ長調 Op.17/9.トッカータ ハ長調 Op.7
イディル・ビレット(ピアノ)
近年、ますます意欲的に活動を続けるイディル・ビレットの最新録音です。こ
こでは、“内省的”とされるシューマン(1810-1856)のピアノ曲を、極めて鮮
烈に演奏し、エキサイティングな「ビレット・ワールド」を見せつけてくれま
す。快速テンポが印象的な「アベッグ変奏曲」、彼女があまりにも易々と演奏
するために、演奏上においても、表現上においても、この曲の持つ困難さが全
く感じられないという稀有なる名演「ピアノ・ソナタ第2番」、いつものよう
に意表を突く表現が魅力的な「幻想曲」、流麗さの中に潜む砂利の感覚を楽し
む「トッカータ」と、ビレットならではの解釈が溢れています。

8.571275
イディル・ビレット/アーカイヴ・エディション 第4集
ショパン・スクリャビン・プロコフィエフ作品集
1.ショパン(1810-1849):マズルカ 第13番 イ短調 Op.17-4
2.ショパン:マズルカ 第33番 ロ長調 Op.56-1
3.スクリャビン(1872-1915):ピアノ・ソナタ 第10番 ハ長調 Op.70
4-7.プロコフィエフ(1891-1953):ピアノ・ソナタ 第2番 ニ短調 Op.14
8-10.プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ 第7番 変ロ長調 Op.83
イディル・ビレット(ピアノ)
幅広いレパートリーで知られるトルコの名ピアニスト、イディル・ビレット。
このアルバムは彼女が名プロデューサー、イルハン・ミナログルとともに
Finnadarレーベルへ多くの録音を重ねていた時期のものです。主に電子音楽や
現代音楽を中心としたLPレコードをリリースしていたレーベルですが、ビレッ
トはウェーベルンやブーレーズ、ブークーレシュリエフなどの意欲的な作品を
録音する傍ら、ショパンやプロコフィエフなどの「標準的な」レパートリーも
録音し、これらも高い評価を受けたのでした。また、このディスクは、当時
「最も音の良い」録音方式であった「direct-to-disc」を採用したものとして
も知られるものです。

8.572137
ジェズアルド:マドリガル集 第4巻(1596)
1.清らかな澄んだ光よ/2.時には正直な欲望に
3.私は沈黙の中で静かでならなければならない(第1部)
4.無駄に、残酷に(第2部)/5.あなたは私に何をしているの?
6.この残酷で信心深き女性/7.私が思ったのと同じように(第1部)
8.おお、ここまで残酷な愛(第2部)
9.わが心よ、ああ、泣くことはない(第1部)
10.だから私を傷つけないで(第2部)
11.ルッツァッスキ(1545-1607):4声のトッカータ(オルガン・ソロ)
12.我が主の顔は死に覆われている/13.最後に溜息をつき、私は死ぬ(第1部)
14.人生は死を歓迎する(第2部)/15.彼女は結局のところ
16.私の心を伝えよう/17.見よ、従って私は死ぬだろう(第1部)
18.ああ、すでに私は血の気が引く(第2部)/19.私の心は燃えている
20.あなたの心に小さな愛があれば/21.太陽は明るく(6声-第1部)
22.わが光よ、戻っておいで(6声-第2部)
デリティエ・ムジケ/マルコ・ロンギーニ(指揮)
「高貴なる殺人者」として歴史に名を残す大作曲家、ジェズアルド(1566-1613)
のマドリガル集の第4集です。この曲集には、妻とその恋人を殺害するという
大事件を起こした後に書かれた、ジェズアルドの苦悩が伺われる曲が含まれて
おり、他にも死の影に覆われた作品など、全体的に暗く重々しい色調となって
います。もちろん彼特有の予期せぬ不協和音や、激しい感情表現、半音階的語
法が顕著であり、時代の流れからはみだしてしまった悲しい天才を物語るかの
ような、ドラマティックな音楽が奏でられます。今作もデリティエ・ムジケに
よる迫真の演奏です。

8.572721-22 2枚組
マイール:オラトリオ「サムエーレ」
台本…バルトロメオ・メレッリ
サムエーレ…アンドレア・ローレン・ブラウン(ソプラノ)
アンナ…ズザンネ・ベルンハルト(ソプラノ)
エルカーナ…ライナー・トロスト(テノール)
エリ…イェンス・ハマン(バス)
ジモン・マイール合唱団
インゴルシュタット・グルジア室内管弦楽団
フランツ・ハウク(指揮)
すでにNAXOSではおなじみの作曲家、ジモン(シモーネ)・マイール(1763-1845)
の感動的なオラトリオです。サムエルは旧約聖書に登場するユダヤの預言者で、
ヘブライ語で「彼の名は神」の意を持つ名前です。長きに渡って待ち望まれた
子サムエル。母は神に感謝し、彼を司祭エリに仕えさせます。行い正しきサム
エルはやがて神の声を聴き、「予言者」として認められ、宗教的指導者として
讃えられます。このオラトリオは第1部で彼の誕生を描き、第2部で神の声を聞
くまでを描き出します。この作品は、マイールの友人でもあったピエトロ・モ
ラ(1755-1829)が大司教に就任した祝いとして書かれたもので、モラを偉大な
るサムエルになぞらえることで、マイールの心からの献辞としたのでしょう。
台本を書いたのはドニゼッティやヴェルディとも親交があったメレッリ(スカ
ラ座の支配人としても知られる)で、彼はマイールの弟子でもありました。

8.111386
グレート・ピアニスト・シリーズ
エミール・ギレリス 初期録音集 第3集(1935-1955)
D.スカルラッティ(1685-1757):
1.ソナタ イ長調 K.533/L.395/P.537/2.ソナタ ニ短調 K.141/L.422/P.271
3.ソナタ ハ長調 K.159/L.104/P.418/4.ソナタ ロ短調 K.27/L.449/P.83
5.ソナタ ト長調 K.125/L.487/P.152/6.ソナタ ホ長調 K.380/L.23/P.483
7.ソナタ イ長調 K.113/L.345/P.160
リスト(1811-1886):
8.モーツァルトの「フィガロの結婚」の主題による幻想曲(ブゾーニ編)
9.パガニーニによる大練習曲 S141/R3b 第3番「ラ・カンパネラ」
10.パガニーニによる大練習曲 S141/R3b 第5番
11.ハンガリー狂詩曲 S244/R106 第6番 変ニ長調
12.ハンガリー狂詩曲 S244/R106 第9番 変ホ長調「ペストの謝肉祭」
ショパン(1810-1849):
13.ポロネーズ第3番 イ長調 「軍隊ポロネーズ」Op.40-1
14.ポロネーズ第6番 変イ長調 「英雄ポロネーズ」Op.53
15.バラード第1番 ト短調 Op.23
エミール・ギレリス(ピアノ)
録音1955年…1-2,1955年9月5日…3-7,1935年…8,1945年…9-10.13,
1940年6月1日…11-12,1937年…14,1946年10月15日…15
ウォード・マーストン復刻
「鋼鉄のピアニズム」ロシアの名ピアニスト、ギレリス(1916-1985)は、とり
わけベートーヴェンの解釈と演奏に優れ、「ミスター・ベートーヴェン」の異
名をとった程でした。しかし、彼はバロックの巨匠ドメニコ・スカルラッティ
の作品を愛したことでも知られ、1929年の彼の最初の公開コンサートでも、こ
れらの作品がプログラムに入っていたのです。もちろん1947年から始めたヨー
ロッパの演奏旅行にも、スカルラッティの作品は含まれており、イギリスで行
ったコンサートでの名演を知る方も多いのではないでしょうか?完璧なテクニ
ックに加え、決して過剰に陥ることのない感情表現は、間違うことなく、バロ
ック作品にふさわしいものです。一転、リストやショパンでは幻想的であり、
また個性的。「ラ・カンパネラ」ではオリジナリティ溢れる味付けを加えてい
るところにも注目です。

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12-06 No.28-2

2012年06月27日 11時30分31秒 | Weblog
<Onyx>
ONYX 4100 ¥2180
マーラー:歌曲集《子供の魔法の角笛》
ヴォルフガング・ホルツマイアー(バリトン)、
チャールズ・スペンサー(ピアノ)
フィリップス時代のシューベルトやシューマンの圧倒的名唱で、全世界にその
名声と歌声を轟かせてきたホルツマイアー。2012年で60歳を迎えるホルツマイ
アーは、「子供の魔法の角笛」をバースデー・イヤーに向けたリサイタル・プ
ログラムの中心に据えてきており、今回のマーラーの新録音は、まさに待望の
ものと言えるだろう!豊かな歌声、深みを増した洞察力。ホルツマイアーのマ
ーラー「子供の魔法の角笛」が美しく鳴り響く ――!




<Et'cetera>
KTC 1412 2枚組 ¥4600
ライデンのクワイアブックからの音楽Vol.3 - レクイエム ――
クレメンス・ノン・パパ(c.1510-1555/6):
主よ, 御身はわれをためしたまいぬ、我が幸福はこの家と共に在り、
そしてアンナは
ヨハネス・ルピ(c.1506-1539):神の聖なる御母は高められたもう
ピエール・ムリュ(c.1484-c.1550):汝はわが心を奪いぬ
ヒエロニムス・ヴィンデルス(1525/26-?):マニフィカト
作曲者不詳:天の女王
ヨハネス・ルピ:海の星(ステラ・マリス)
クレメンス・ノン・パパ:アドヴェニト・イグニス
コルネリウス・カニス(ca.1500/10-1561):ミサ曲《羊飼いたちは互いに語り》
作曲者不詳:死者のためのミサ曲(レクイエム)
ジョスカン・デ・プレ(1450-1521):われに答えよ
エギディウス・クヮルテット&カレッジ
クレメンス・ノン・パパ、ピエール・ムリュ、コルネリウス・カニス、ヨハネ
ス・ルピ、ヒエロニムス・ヴィンデルス、そしてジョスカン・デ・プレ。
隆盛を誇ったフランドル楽派の作曲家たちの音楽の中でも、"作曲者不詳"とい
うベールをまとった「死者のためのミサ曲」は異彩を放っている。
アムステルダム・バロック合唱団のメンバー4人によって結成されたエギディ
ウス・クヮルテットが歌う「ライデンのクワイアブック」からは、その音楽と
共に当時のライデンの音楽の歴史が蘇る。
録音:2012年1月&2月、マインスヘーレンラント(オランダ)&ベルリン(ドイツ)




<PentaTone>
PTC 5186 462(SACD-Hybrid) 4枚組 ¥3850
モーツァルト:初期交響曲集 ――
交響曲第7番ト長調K45a《旧ランバッハ》/交響曲ト長調《新ランバッハ》
交響曲第12番ト長調K.110/75b/交響曲第18番ヘ長調K.130
交響曲第20番ニ長調K.133/交響曲第45番ニ長調K.95/73n
交響曲第46番ハ長調K.96/111b/交響曲第47番ニ長調K.97/73m
交響曲第51番ニ長調K.196/121/交響曲第7番ニ長調K.45
交響曲第8番ニ長調K.48/交響曲第9番ハ長調K.73
交響曲第19番変ホ長調K.132/アンダンティーノ・グラツィオーソK.132
交響曲第6番へ長調K.43 /交響曲第48番ニ長調K.111/120
交響曲第50番ニ長調K.161/163/交響曲第51番ニ長調K.121
交響曲第52番ハ長調K.208/102/交響曲第55番変ロ長調K.App.214
サー・ネヴィル・マリナー(指揮)、
アカデミー・オヴ・ザ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ
旧PHILIPSの4チャンネル・アナログ音源をオリジナル・マスター・テープまで
さかのぼってDSDマスタリングしSACD化するRQRシリーズ。
イギリスの大ベテラン、サー・ネヴィル・マリナーが、手兵のアカデミー・オ
ヴ・ザ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ(ASMF)を振って1972年か
ら1973年にかけてロンドンで録音を行った「モーツァルトの初期交響曲集(若
き日の交響曲)」がボックス・セット化!
ポリヒムニア(Polyhymnia)のリマスタリングによって、「番号付き」の初期交
響曲と「第42番以降」の番号を割り当てられた神童モーツァルトの「番号無し」
の交響曲が鮮明に響きます。オリジナル音源のプロデューサーはウィルヘルム
・ヘレウェーグが担当。




<Audiomax>
903 1703-6(SACD-Hybrid) ¥2850
オランダのチェロ・ソナタ集Vol.4 ――
シェーファー:チェロ・ソナタ ハ長調Op.13
ボスマンス:3つの即興曲、チェロ・ソナタ イ短調
エッカン:ジュジュ・メカニーク、田舎娘の踊り、サハロフのための踊り
ドリス・ホッホシャイト(チェロ)、フランス・ファン・ルート(ピアノ)
オランダのチェロ・ソナタ集第4巻は、コンセルトヘボウ管の首席チェリストを
務めたジェラール・エッカン(1879-1942)など3人の音楽家たちの作品集。
オランダの円熟した後期ロマン派の作風を感じさせるシェーファー、ボスマン
ス、エッカンのチェロ作品は、同世代のユリウス・レントヘンの音楽にも比肩
し得る魅力がある。2011年3月の録音。

703 1682-2 ¥2300
ドヴォルザーク:
ピアノ三重奏曲第4番ホ短調Op.90《ドゥムキー》
ピアノ三重奏曲第3番ヘ短調Op.65
マックス・ブロート・トリオ
マックス・ブロート・トリオは、フランツ・カフカの友人であり、作曲家、評
論家として活躍したチェコのユダヤ系作家マックス・ブロート(1884-1968)の
名を冠するボヘミア、ドイツ、オーストリアの多国籍トリオ。
ケルスティン・シュトラスブルクのピアノが美しく光るドヴォルザークは、民
族色と幻想性を醸し出している。2010年9月の録音。

946 1623-6(SACD-Hybrid+DVD-Video/PAL) ¥3380
日本語解説付き
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第16番ヘ長調Op.135
シューマン:
弦楽四重奏曲第1番イ短調Op.41-1、弦楽四重奏曲第2番ヘ長調Op.41-2
ベートーヴェン弦楽四重奏団
ショスタコーヴィチの生誕100周年を記念した2006年に結成された"新しい"ベ
ートーヴェン弦楽四重奏団のドイツ・プログラム。ヴィオラには、1989年の
ミュンヘンARD国際コンクールで最高位入賞を果たし、サイトウ・キネン・オ
ーケストラのメンバーとしても活躍する小林秀子が参加している。2010年1月
の録音。
※DVD-VideoはPAL方式対応のプレーヤー、PCでのみ再生可能です。




<Globe>
GLO 6067(CD+DVD-Video/PAL) ¥3780
ヒエロニムス・ボスの《7つの大罪》
カメラータ・トラジェクティナ、ラ・カッチャ
オランダの古楽&声楽アンサンブル、カメラータ・トラジェクティナが、ルネ
サンス・オランダの画家ヒエロニムス・ボスの「7つの大罪」と音楽を結びつ
けたプログラム。DVD-Videoには、舞台芸術ヴァージョンのに「ヒエロニムス
・ボスの《7つの大罪》」が収録されている。2006年&2009年の録音。
※DVD-VideoはPAL方式対応のプレーヤー、PCでのみ再生可能です。





<Hortus>
HORTUS 960 ¥2300
レヴェンス:テ・デウム/主こそ我らが避け所なり
ミシェル・ラプレニー(指揮)、
アンサンブル・サジタリウス、
レ・パッシオン、アンサンブル・バロック・オルフェオ、
アンサンブル・ヴォーカル・アルページュ
優れた"グラン・モテ"の遺したマルセイユ出身の音楽家シャルル・レヴェンス
(1689-1764)の華やかな「テ・デウム」を収録。
ルイ15世時代のフランスで生きたレヴェンスは、1718年にヴァンヌの聖ピエー
ル大聖堂、1738年にはトゥールーズの聖アンドレ大聖堂の音楽監督に就任する
など、王家お抱えの宮廷音楽家としてではなく、"宮廷の外"で実力を活躍した
実力者である。
HORTUSカタログ付き&スリップケース仕様。




<Ameson>
ASCP 1019(CD+DVD-Video/PAL) ¥2300
アペルギス:ポルテ・ドゥ・ヴォワ
ヴァレリー・フィリピン(ヴォーカル)
、ジャン=フィリップ・コス(ヴォーカル&指揮)、
ルドヴィク・モンテ(ヴォーカル&マリンバ)、
オーレリー・ピション(クラリネット)、
オーレリー・サラフ(ヴォーカル&ハープ)
ジョルジュ・アペルギス(1945-)は、クセナキスから作曲を学んだギリシャの
現代音楽作曲家。ヴァレリー・フィリピンの"声"が、実験音楽的作品の中で強
烈な主張をアピール。2010年の録音。
※DVD-VideoはPAL方式対応のプレーヤー、PCでのみ再生可能です。

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12-06 No.27

2012年06月26日 16時26分47秒 | Weblog
<ARTE VERUM>
QEC 2012ENC(3CD+ボーナスCD) ¥2850
2012年エリザベート王妃国際コンクール・ヴァイオリン部門
アンドレイ・バラーノフ【ロシア(第1位、クイーン・ファビオラ賞)】
成田達輝【日本(第2位、ウジェーヌ・イザイ賞)】
シン・ヒョンス【韓国(第3位)】
エステル・ユー【韓国(第4位)】
チェン・ユーチェン【台湾(第5位)】
アルティオム・シシュコフ【ベラルーシ(第6位)】
[CD1]
(1)ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調 op.77
/アンドレイ・バラーノフ
(2)シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 op.47/シン・ヒョンス
[CD2]
(1)イザイ:ソナタ ニ短調 op.27-3/成田達輝
(2)ヴィクトール・キーシン:カプリス/アンドレイ・バラーノフ
(3)ラヴェル:ソナタ ト長調/チェン・ユーチェン
(4)ブロッホ:ニーグン/アルティオム・シシュコフ
(5)パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ニ長調 op.6/成田達輝
[CD3]
(1)ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.61/エステル・ユー
(2)ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番 ニ短調 op.108/シン・ヒョンス
(3)酒井健治:ヴァイオリン協奏曲
[ボーナスCD]
(1)モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲 ト長調 KV 216(カデンツァ:S.フランコ)
/アンドレイ・バラーノフ
(2)モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 KV 218(カデンツァ:J.ヨアヒム)
/シン・ヒョンス
(3)モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲 イ長調 KV 219(カデンツァ:J.ヨアヒム)
/アルティオム・シシュコフ
管弦楽/ベルギー国立管弦楽団、
ジルベール・ヴァルガ指揮[CD1][CD2:(5)][CD3:(1)&(8)]
ピアノ/ダナ・プロトポペスク[CD2:(2)]、
ダニエル・ブルーメンタール[CD2:(3)]、ダシャ・モロズ[CD2:(4)]、
佐藤卓史[CD3:(2)]
ライヴ録音/2012年5月7-12日(セミ・ファイナル)および2012年5月21-26日
(ファイナル)
2012年5月に行われた世界三大コンクールのひとつ、エリザベート王妃国際音
楽コンクール・ヴァイオリン部門の、セミ・ファイナルおよびファイナルの実
況ライヴ録音が早くも登場!第2位に入賞し大きな話題となった、20歳の成田
達輝(1992年生まれ)の演奏が聴けるとあって、注目です!さらに、2011年に作
曲家部門で日本人として35年ぶりにグランプリに輝いた酒井健治の「ヴァイオ
リンとオーケストラのための協奏曲」も成田の演奏で収録されており、話題性
満点のセットとなっています!
第1位になったバラーノフのショスタコーヴィチの協奏曲は、研ぎ澄まされた音
色と極限までの集中で、圧巻の出来栄え。成田のパガニーニの協奏曲の演奏は、
「優雅な演奏」と地元メディアでも絶賛されたとおり、実にノーブルな音色で、
美しいヴィブラートを活かしながら、ふくよかに歌います。そしてピントが見
事に絞られた美しい音程の高音部、超絶技巧的なパッセージでの精緻で自在な
技巧は完璧。曲の最後まで途切れることのない集中で聴かせます。イザイのソ
ロでも、よく通る音色でダイナミックな作品を美しく響かせています。
酒井健治の作品は、演奏時間9分弱の単一楽章からなる作品で、冒頭、ヴァイオ
リンが執拗に繰り返すGの音色の上に、様々な要素が襲いかかる場面から始ま
り、最後はまたヴァイオリンの奏でるGの音色が響く中曲が閉じます。演奏後の
客席の盛り上がりからも、作品の力、そして、成田の演奏がいかに素晴しいも
のだったがよくわかる録音となっています。




<Coviello CLASSICS>
COV 51207 ¥2350
ベルリンの動物たち
(1)私のゴリラは動物園に別荘がある/(2)こうもり
(3)ミミズはこんなに領地を持っている/(4)漁師/(5)とんぼ/(6)鱈
(7)ハンノキの王/(8)蛆虫/(9)ノミ/(10)イゲルとアゲル/(11)鱒
(12)モグラの歌【3匹の毛虫/童謡/蟲/ミミズ/民謡/蝿/蚊に刺された象
/ペキンダック】/(13)私のオウムは堅い実を食べる/(14)雌鶏
(15)カンガルー/(16)人類の進化
アンサンブル・ヴォーカルツァイト、フィリップ・マイヤース(Pf)
録音:2011年
鉄道や鳥をテーマにしたアルバムがあるのだから、動物の音楽も一挙にまとめ
てみようと出来た好企画。哺乳類のみならず、鳥類、魚類、昆虫まで盛りだく
さん。蚊に刺されたと感じる象、ミミズの語源、蝿の悲愴的な短い飛行および
蛆虫の存在の深みまでを音楽で表現。さらにヨハン・シュトラウスの喜歌劇
「こうもり」全曲を3分で演じるという信じ難い芸当も披露。いずれも男声4人
のヴォーカル・アンサブルにより、巧みなアレンジで、面白い言葉遊びとアク
ロバット的歌唱で、ユーモアあふれる世界を創りだしています。




<Alba>
ABCD 294(SACD-Hybrid) ¥1980
嘆き-ペール・ヘンリク・ノルドグレン(1944-2008)
(1)弦楽のための交響曲Op.43(1978) 
(2)弦楽のための協奏曲Op.54(1982)
(3)全世界が嘆くだろうOp.26b(1974)(弦楽オーケストラのための)
(4)オーボエ協奏曲Op.116(2001)
ユハ・カンガス(指)オストロボスニア室内管、アンニ・ハーパニエミ(Ob)
 [録音:2008年12月1日-3日、2009年5月4日-5日(オーボエ協奏曲)
/スネルマン・ホール(コッコラ、フィンランド)]
2008年に亡くなった作曲家ペール・ヘンリク・ノルドグレンの遺産を紹介する
シリーズ。ノルドグレンと緊密な関係を続けたオストロボスニア室内管弦楽団
とユハ・カンガスによるアルバム『嘆き』では、悲しみの気分の濃い作品が4曲
演奏されました。《弦楽のための交響曲》は、管弦楽のための8曲の交響曲とは
別に、1978年に作曲された作品。この作品の2つの楽章、「悲歌の〈エスプレシ
ーヴォ〉と弔いの音楽〈アダージョ〉」はノルドグレンの葬儀で演奏されまし
た。《全世界が嘆くだろう》は、1968年、既成秩序に反抗する学生たちが蜂起
しフランス五月革命の年、ユハの父、エイノ・カンガスの学生オケのために作
曲されました。曲の基になったのはフィンランドの古い賛美歌です。1974年、
弦楽オーケストラのために改訂され、ユハ・カンガスとオストロボスニア室内
管が初演しました。《オーボエ協奏曲》は、スウェーデンのオーボエ奏者ヤー
レンの提案から生まれた「想像できるかぎりもっとも美しい楽器の組み合わせ」
のオーボエと弦楽のための音楽を書きたいというノルドグレンの夢が実現した
作品。ヤーレンから伝えられた新しいテクニックにインスピレーションを得た
といわれます。タピオラ・シンフォニエッタのオーボエ奏者アンニ・ハーパニ
エミソロを務めます。

ABCD 339(SACD-Hybrid) ¥1980
セッポ・ポホヨラ:
(1)交響曲第1番(2002) 
(2)交響曲第2番(2006)
サカリ・オラモ(指)フィンランド放送交響楽団 
[録音:2010年8月30日-9月1日(第1番)、2011年4月14日-15日/文化ホール
(ヘルシンキ)]
1990年代、生粋のモダニストからスタートしながら、次第にモダニズムから距
離を置き「自分の声」で語るようになった世代の作曲家のひとり、セッポ・ポ
ホヨラ(1965-)の弦楽四重奏曲集(ABCD334)に続き、2曲の交響曲が紹介されま
す。どちらも彼がより簡素で伝統的な響きのスタイルを探るようになった2000
年代の作品。両曲ともベートーヴェンやシベリウスの交響曲のように主題を有
機的に展開するのではなく、いろいろなエピソードから音楽を構成する方法を
採っています。第1番は優れた音楽家でもあった二人の兄を追悼して作曲され
ました。ベートーヴェンの〈歓喜の歌〉をはじめとするいくつかの引用には、
自分自身への皮肉も含め、さまざまな思いがこめられているとのこと。第2番
はオーケストレーションにポホヨラの本領が発揮されているといわれます。
「管弦楽のための協奏曲」と呼ばれてもいいくらい、それぞれの楽器が強い印
象を与える音色で色彩のパレットに加わります。ポホヨラの従兄にあたるサカ
リ・オラモがフィンランド放送交響楽団を指揮。世界初録音。

ABCD 340(SACD-Hybrid) ¥1980
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲集Vol.1
(1)ピアノ三重奏曲第5番ニ長調Op.70の1「幽霊」
(2)ピアノ三重奏曲第6番 変ホ長調Op.70の2
(3)ピアノ三重奏曲 変ロ長調WoO39
テロ・ラトヴァラ(Vn)、マルコ・ユロネン(Vc)、リスト・ラウリアラ(Pf)
[録音:20010年11月25日-28日/アクスティーカ(ユリヴィエスカ、
フィンランド)]
コシュホルム音楽祭の芸術監督を務めるフィンランドのチェリスト、マルコ・
ユロネン(1966-)がベートーヴェンの三重奏曲シリーズを開始。ヴァイオリン
のテロ・ラトヴァラは、2011年秋からタンペレ・フィルハーモニックの准コン
サートマスター。ピアノのリスト・ラウリアラ(1949-)は、1972年にシベリウ
ス・アカデミーのディプロマを取得。フィンランド、ヨーロッパ、日本、アメ
リカなどでソロと室内楽のピアニストとして活動しています。

NCD 46(SACD-Hybrid) ¥1980
フィンランド・ルター教会賛美歌集
真実の精神(484番)/イエス様、あなたはお気づきです(513番)
イエスの歌だけを歌えれば(343番 1, 2, 6)/一日と一瞬を正しく(338番)
一番高い丘に登ろう(515番)/汝の平安をわれらに(514番)
イエスよ、あなたが一番おわかりになっています(510番)
主よ、わたしを危難よりお守りください(509番)
最初に井戸を掘った者は(512番)/学校がまた始まると(485番)
ああ、なんと輝かしい春よ(567番)/讃えることのなんと素晴らしき(342番)
今、この世は栄え(571番 1-3)
天にまします父よ、わが祈りをお聞きください(501番)
主よ、あなたからの贈り物を受け取りました(507番)
目を上げ天を仰ぐ(490番)/子供たちを愛する神(492番)
すべては神の御手に(499番)/道は整った(511番)
創り主は讃えられよ(462番)/夕べになりました、わが創り主よ(563番)
タパニ・ティリラ(指)オウライネン・ユース合唱団、
ヴェリ・アイナリ(Org、Harm)、ミンナ・ユリカウマ、
ライサ・パイヴィネン(Vn)、スサンナ・ニエトゥラ(Va)、
シニ・ヒュヴァイネン(Vc)、エサ=ペッカ・シルヴォラ、
ヴィーヴェ・マエメツ(Pf)、ウッラ=マリア・ポユヒュタリ(Fl)、
ヤンネ・ニエトゥラ(Trp)、ブラヴァーデ・リコダーアンサンブル
フィンランド、北部オストロボスニアのオウライネン市に1972年に創設された
団員約30人の女声合唱団、オウライネン・ユース合唱団のアルバム第2弾。ル
ター教会の賛美歌集から、子供時代、青春、学校、春、夕べの祈りをテーマに
した賛美歌が21曲歌垂れています。原曲を尊重しつつ、共演する楽器の異なる
音色に合わせた新しい響きを探る試みが行われています。





<Simax>
PSC 1302 ¥2280
北緯69度42分東経19度からの展望
(1)ウェーベルン:弦楽オーケストラのための5楽章Op.5
(2)ペルト:ベンジャミン・ブリテン追悼のカントゥス
(3)クルターグ:遠方より III(弦楽四重奏のための)
(4)フレードリク・ホーグベリ:
ヒッティング・ザ・ファーストベース(2008)(コントラバス協奏曲)
(5)ルトスワフスキ:葬送音楽
コールビョルン・ホルテ(指)
トロムソ室内管弦楽団、
ダーン・ステュッフェ(Cb)
[録音:2011年10月17日-19日、2012年1月17日-19日/モールセルヴ教会
(ノルウェー)]
北緯69度42分東経19度に位置するトロムソは、人口約6万7千、北極圏ノルウェ
ー最大の町。この町のトロムソ室内管弦楽団は、ノルウェー唯一の常設のプロ
の室内管弦楽団としてコンサート活動を行っています。芸術監督は、2006年8月
に指名された、ヴァイオリニストのコールビョルン・ホルテ(1973-)。スウェー
デンの作曲家フレードリク・ホーグベリ(1971-)のコントラバス協奏曲《ヒッ
ティング・ザ・ファーストベース》の曲名の「ヒット」にはベースボールの
「ヒット」とポストモダンの爆発が聞き手の感覚を「打つ」の二つが重ねられ
ました。〈トッピングをありったけ載っけたピザのように〉〈ブルース〉
〈アニメ・レーシングカーのビデオゲームにつける音楽のように〉〈ワン・
ノート・カデンツァ〉〈熟し切っていないカデンツァ〉〈ホームラン〉の6部
分が続けて演奏されます。独奏のダーン・ステュッフェは、今日のノルウェー
音楽を支え彩る音楽家のひとり。ゲーリー・カーのアシスタントとノルウェー
・オペラ管弦楽団の首席を経てオスロ・フィルハーモニック管弦楽団の副首席
奏者を務めながら、ソロと室内楽の活動を行っています。



<ALTUS>
ALT 239/40 2枚組 ¥3150
ステレオ
ベートーヴェン:交響曲第1番ハ長調 Op.21、第9番ニ短調「合唱付き」 Op.125
カール・シューリヒト(指揮)、フランス国立放送管弦楽団
アグネス・ギーベル(ソプラノ)、マルガ・ヘフゲン(アルト)、
ラグナー・ウルフング(テノール)、
エドゥアルト・ヴォリッツ(バス)、
フランス国立放送合唱団、ルネ・アリックス(合唱指揮)
録音:1965年6月15日実況録音 シャンゼリゼ劇場(パリ)、ステレオ
当シリーズの目玉でライヴの第9のステレオは初めてとなります。シューリヒト
のライヴにおけるステレオ録音は大変少なく(FMのステレオ放送は概ね1965年か
ら)大変うれしい発掘です。平成の盤鬼平林直哉氏は「鮮明なステレオ録音ゆえ
に生き生きとした音は如実の伝わり、情熱に溢れかえった響きに陶然とするの
みである。ライヴゆえの豊かな雰囲気はシューリヒトの第9のベストパフォー
マンスにしたい。」と絶賛です。
「オリジナル・マスターから復刻されたのは今回が初めてである。この2曲と
もに正規のスタジオ録音並みの鮮明なステレオというのが何よりも嬉しい。
個人的にはシューリヒトの第9番のベスト・パフォーマンスにしたい。」
(平林直哉)

ALT 236/7 2枚組 ¥3150
モノラル
ベートーヴェン:エグモント序曲、交響曲第6番ヘ長調「田園」Op.68
ブラームス:交響曲第2番ニ長調 Op.73
カール・シューリヒト(指揮)、フランス国立放送管弦楽団
録音:1963年7月3日、リヨン、モノラル
当初このブラームスのマスターテープは失われたことになっていましたが関係
者の真剣な捜索によりマスターテープが発見され今日発売に至りました。盤鬼
平林直哉氏は「近接したマイクによる収録音のため指揮者の解釈が手に取るよ
うにわかり、ファンには見逃せない。シューリヒトとフランスのオーケストラ
との組み合わせは実に魅惑的」と述べておられます。

ALT 238 ¥2450
モノラル
ブルックナー:交響曲第7番ホ長調
カール・シューリヒト(指揮)、フランス国立放送管弦楽団
録音:1963年9月11日、ブザンソン、モノラル
シューリヒトのブルックナー7番はコンセール・コロンヌ管を振ったALT169も
大変好評でしたが新たに晩年のフランス国立の演奏が加わりました。旧盤
(ALT169)との大きな違いは2楽章で旧盤では使用されなかったトライアングル
が使用されており平成の盤鬼平林直哉氏は「ALT169も音質は良かったが当盤は
さらに厚みと奥行きがあるので全体的な聴きごたえは勝っている。このような
演奏ならいくつでてきても大歓迎である。」と絶賛しております。

ALTDVD 010(DVD-Video) ¥4580
日本語字幕付
チェリビダッケの庭
モーツアルト:
弦楽四重奏曲第15番、交響曲第41番「ジュピター」、レクイエム
ハイドン:交響曲第92番「オックスフォード」
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第3番
シューベルト:交響曲第5番
ブルックナー:交響曲第9番
バルトーク:管弦楽のための協奏曲
出演:セルジュ・チェリビダッケ
イオアン・チェレビダーキ監督
映画「チェリビダッケの庭」は、波乱万丈の人生を送ってきたチェリビダッケ
が晩年を迎え、自らの音楽体験を若い学生やオーケストラそして聴衆にメッセ
ージとして伝えていく様を、独特の形で映像化した作品である。監督は、長男
のセルジュ・イオアン・チェレビダーキ。映画の中で、父親であるチェリビ
ダッケはドキュメント撮影の対象であると同時にドラマの主人公にもなってお
り、監督はこの作品を「ドキュドラマ」と称している。なお、チェリビダッケ
というのはいわゆる通称であり、本名はチェレビダーキである。また、様々な
印刷物において誤りが目立つため、ここにあらためて生没について記しておき
たい。チェリビダッケは1912年7月11日(ルーマニアの旧暦では6月28日)に生ま
れ、1996年8月14日に他界した。私は初上映に参集し、監督の依頼により日本
語訳を担当することとなった。禅問答にも例えられるチェリビダッケの言葉を、
限られた文字数の範囲で日本語字幕に訳すのは、相当の意識の集中と勇気を要
するが、極めて楽しみな仕事であった。映画では、芸術家としての信条やブル
ックナーの音楽についての思いが、チェリビダッケ自身の口から雄弁に語られ
ていく。指揮者のドキュメントは多々あるが、このような映像作品をもつ指揮
者はチェリビダッケのみであろう。
「チェリビダッケの庭」訳者 石原良也




<Phil harmonie>
PHIL 06015 2枚組 ¥3980
J.S.バッハ:6つのパルティータ(全曲)
[CD1](1)第2番 ハ短調 BWV.826 (2)第3番 イ短調 BWV.827 
(3)第4番 ニ長調 BWV.828 
[CD2](1)第1番 変ロ長調 BWV.825 (2)第5番 ト長調 BWV.829 
(3)第6番 ホ短調 BWV.830
ピ=シェン・チェン(Pf)
録音:2011年6月7-8日、アッテンバッハ(ベルクノイシュタット、ドイツ)
H.レイグラフ、T.ニコラーエワ、W. ケンプら巨匠に師事し、世界的に活躍す
る台湾の女流ピアニスト、ピ=シェン・チェンによるJ.S.バッハの6つのパル
ティータ。シェーンベルクやケージといった前衛音楽作品の演奏・録音にも
積極的なピ=シェン・チェンですが、J.S.バッハもまた彼女の主たるレパート
リーの一つといえましょう。ゴルドベルク変奏曲(PHIL 06006)でも好評を博し
た迷いのないシンプルな演奏は今回も健在。過度な装飾や情感を排した誠実な
演奏が心に真っ直ぐ響きます。全体的に堅実なテンポを保っている印象があり
ますが、第6番のサラバンドなどでは適度な情感を込めた演奏でじっくりと聴
かせてくれます!

PHIL 06013 ¥2180
コルンゴルト(1897-1957):
ヴァイオリンとピアノのための作品
・組曲『から騒ぎ』op.11より(「花嫁の部屋の乙女」、
「野生リンゴとリンボク酒」、「庭の風景」、「仮面舞踏会」)
・バレエ『雪人形』より「雪人形」
・ピアノ『おとぎ話の絵』op.3より「幻想的カプリス」
・オペラ『死の都』より「マリエッタの歌」、「ピエロの踊り歌」
弦楽六重奏曲op.10(1914-15)
(1)ダニエル・ゲーデ(Vn)、セッシュ・リュー(Pf) 
(2)ベルリン・フィル弦楽六重奏団{ベルンハルト・ハルトーク(Vn)、
リュディゲル・リーベルマン(Vn)、ヴォルフラム・クリスト(Va)、
ヴァルター・キュッスナー(Va)、ゲオルク・ファウスト(Vc)、
アンスガル・シュナイダー(Vc)}
録音:2011年5月21-22日、スタジオ4(ベルリン)
10代から完成度の高い作品を多く輩出し、“ヴォルフガング”という共通の名
を持つことから「モーツァルトの再来!」とも言われた早熟の天才音楽家、エ
ーリヒ・ウォルフガング・コルンゴルト(1897-1957)。本アルバムではアメリ
カ亡命前、彼が神童と注目されていた10代の頃の作品を中心に収録。
メロディ・メーカーとしてのコルンゴルトの魅力満載のヴァイオリン作品は、
様々な自曲からの編曲。甘い旋律が魅力の「雪人形」は、もともとはコルンゴ
ルトが11歳で作曲したバレエ音楽「雪人形」の一部。甘い旋律が魅力で、後に
ハイフェッツも好んで演奏しました。他にも組曲「から騒ぎ」からの抜粋や、
自身のヒット作「死の都」からのメロディなど、コルンゴルトの甘いメロディ
が魅力の作品が並びます。
弦楽六重奏曲は17歳の頃に作られた作品で、若者らしい瑞々しい旋律に満ち溢
れたもの。軽やかかつ優雅なソロの掛け合いが美しく、洗練されたアンサンブ
ルに聴き入ります。
演奏陣の豪華さも本アルバムの注目されるところ。1994-2000年にウィーン・
フィルのコンサートマスターを務めていたダニエル・ゲーデの演奏は流石の
一言。多彩な曲調を含む小品集を見事に弾きこなし、繊細かつ優雅な音色で
しっとりと聴かせてくれます。弦楽六重奏曲を演奏するベルリン・フィル弦楽
六重奏団はベルリン・フィルのメンバー、元メンバーからなるアンサンブル団
体。ソリストとしても活躍する名手らによる極上のアンサンブルは見事です。




<harmonia mundi>
HMU 807522(SACD-Hybrid) ¥2500
バーバー:
(1)十二夜 op.42-1 (2)水の歌で歌うop.42-2 (3)2つの合唱曲 op.8 
(4)生まれ変わり(全3曲)op.16 (5)ストップウォッチと軍用地図 op.15 
(6)「この輝く夜にきっと」op.13-3 (7)アニュス・デイ op.11 
(8)恋人たち*(R.キアー編/室内合唱団&オーケストラ版) op.43 
(9)昇天日のための合唱「イースター・コラール」
(R.キアー編/室内合唱団&オーケストラ版)*
*世界初録音
コンスピラーレ{クレイグ・ヘッラ・ジョンソン(指揮)、
カンパニー・オブ・ヴォイシズ、室内オーケストラ}
録音:2011年9月
アメリカが誇る合唱団体、コンスピラーレ(またの名をクレイグ・ヘッラ・ジョ
ンソン&カンパニー・オブ・ヴォイシズ)によるサミュエル・バーバーの合唱作
品集。「アニュス・デイ」や「この輝く夜にきっと」といった20世紀の合唱を
語るに外せないバーバーの代表作を、本場アメリカを代表する名門の演奏で、
さらにはSACD Hybrid盤の高音質でたっぷりと堪能できるのは嬉しい限りです。
非常にゆったりとしたテンポの「アニュス・デイ」では、抑えの効いた美しい
弱音から、クライマックスへの盛り上がりの大音量まで、名門の面目躍如の演
奏です。さらに注目されるのは、本アルバムには世界初録音となる編曲作品が
2曲収録されていること! いずれもジョンソンの依頼を受けたロバート・キア
ーが、他ならぬコンスピラーレの演奏のために室内合唱団&オーケストラ用に
編曲したものとなります。「恋人たち」では、80人の音楽家達による原曲の巨
大なオーケストレーションを15人編成まで凝縮し、弦管打楽器全てのパートが
ソロという密なアンサンブルが実現されています。カンパニー・オブ・ヴォイ
シズの洗練された歌声と、ソリスト妙技の光る器楽伴奏隊との絶妙なハーモニ
ーは必聴の美しさです!

HMC 905269 ¥2450
ティエリー・ペク(b.1965):
(1)畏怖(2005-2010) (2)ソレイユ・ティグル(太陽・虎)(2009) 
(3)マノア(2005) (4)花の咲いた木(2010) 
(5)改革の散歩道(1995-2011) (6)ダンソン
アンサンブル・ヴァリアンス、ペルキュシオン・クラヴィエ・ドゥ・リヨン
録音:2012年1月
現代音楽と伝承音楽を融合した作風で世界的に高い注目を集めているフランス
の現代作曲家、ティエリー・ペクの作品集。本アルバムでは、とりわけアメリ
カ・ラテン音楽の要素を強く盛り込んだ作品を中心に収録。多様な音楽が混ざ
りあうブラジルの謝肉祭にインスピレーションを受けて作曲された「畏怖」で
は、躍動感あふれるリズム感と、目まぐるしく入れ替わる多彩な曲調に引き込
まれます。原曲は管弦楽編成ですが、今回はピアノ、フルート、サックス、
チェロ、打楽器という小編成。今回のアルバムの収録のためにペク自身が編曲
した新版での演奏です!フルート独奏曲「ダンソン」は、様々な演奏法を駆使
した多彩な音色が愉しい小品。「改革の散歩道」では、ラテン情緒あふれる旋
律とリズミカルなアンサンブルに心踊ります。技巧的な作品から親しみやすい
民俗音楽まで多彩な曲調を含む、まさに“グローバル”なペクの魅力に迫る1枚
です!
アンサンブル・ヴァリアンスはペクが2009年に設立したアンサンブル団体。ペ
クの作品に造詣深く、鍵盤打楽器アンサンブル団体、ペルキュシオン・クラ
ヴィエ・ドゥ・リヨンとのセッションも見事。卓越したアンサンブルで、躍動
感にはあふれつつも、安定したアンサンブルを聴かせてくれます。halmonia
mundiレーベルでの録音も着々と進み、ロト指揮による『ジャガー交響曲』
(HMC 905267)も好評のペク。2012年4月にはレ・ヴァン・フランセの来日公演
で六重奏曲が委嘱初演され、今後日本でもさらなる注目必至の作曲家といえま
しょう!

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12-06 No.26

2012年06月26日 13時56分56秒 | Weblog
<TESTAMENT>
EMIのカタログの中から選ばれた名盤を、マスター・テープから復刻しLP化。
再入荷が未確定なため、締切日までにご注文をお願いいたします。

●アナログLP シリーズ
SAX 2253 ¥4000
《ダヴィッド・オイストラフ/アンコールズ》
『ドビュッシー:月の光』『ファリャ:ホタ』
『イザイ:エクスタシー』『チャイコフスキー:ワルツ・スケルツォOp.34』
『スーク:愛の歌Op.7-1』『コダーイ:3つのハンガリー舞曲』
『ヴィエニャフスキ:伝説』『ザジツキ:マズルカ』
ダヴィド・オイストラフ(Vn)
ヴラディーミル・ヤンポリスキー(P)
《録音》1956年 (原盤:EMI英Columbia, モノラル)
気迫のこもった緊張感に満ちた演奏。彼のヴァイオリンは美しいだけのヴァイ
オリンと違い、厳しいものを感じさせる音色と音作り。オイストラフ壮年期の
名演です。

SAX 2518 ¥4000
《ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集》
『ヴァイオリン協奏曲イ長調RV.350,F.I-106』(マリピエロ編)
『ヴァイオリン協奏曲ハ長調RV.186,F.I-3』(マデルナ編)
『ヴァイオリン協奏曲ハ短調「疑い」RV.199,F.I-2』
『ヴァイオリン協奏曲イ長調RV.352,F.I-5』(マデルナ編) 
ナタン・ミルシテイン(Vn&指揮)
with 室内管弦楽団
《録音》1962年 (原盤:EMI英Columbia, ステレオ)

3SAX 2579 ¥4000
《ナタン・ミルシテイン&エリカ・モリーニ/二重協奏曲集》
『J・S・バッハ:2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調BWV.1043』
『J・S・バッハ:
2つのヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ハ長調BWV.1037〔偽作〕』
『ヴィヴァルディ:2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調Op.3-11*』
ナタン・ミルシテイン(Vn), エリカ・モリーニ(Vn)
ベティ・フィッシャー(P)*,
with 室内管弦楽団
《録音》1964年 (原盤:EMI英Columbia, ステレオ)
確かな技巧と作品そのものを見通したようなミルシテインの演奏は、派手なパ
フォーマンスばかりを披露するのはなく、その人柄を思わせるような真摯な演
奏で、ロマン派の大曲も印象的でした。定評あるバッハとヴィヴァルディの作
品の録音で、ミルシテインの演奏スタイルによる協奏曲は、堂々とした磨きの
かかった演奏です。モリーニを迎えての2台ヴァイオリンの協奏曲でのメロディ
ーの掛け合いも絶品です。

SAX 2323 ¥4000
チャイコフスキー:
『ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.35』
『瞑想曲ニ短調Op.42-1』
レオニード・コーガン(Vn)
コンスタンティン・シルヴェストリ(指揮)
パリ音楽院管弦楽団
《録音》1959年 (原盤:EMI英Columbia, ステレオ)

SAX 2386 ¥4000
ベートーヴェン:『ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.61』
レオニード・コーガン(Vn)
コンスタンティン・シルヴェストリ(指揮)
パリ音楽院管弦楽団
《録音》1959年 (原盤:EMI英Columbia, ステレオ)
レオニード・コーガン(1924-1982)は、ダヴィッド・オイストラフと並び旧ソ連
を代表する偉大なるバイオリニスト。切れ味抜群の技巧、厳格ともいえるシャ
ープなスタイルは、これらの協奏曲に潜む力感や鋭さを改めて浮き彫りにする
演奏です。シルヴェストリの指揮も、彼を見事にサポートしています。

SBTLP6 175 6枚組 ¥20000
ワーグナー:楽劇『神々の黄昏』(全曲)
アストリッド・ヴァルナイ(Sp: ブリュンヒルデ)
ベルント・アルデンホフ(T: ジークフリート),
ヘルマン・ウーデ(Br: グンター)
エリーザベト・ヘンゲン(Ms: ヴァルトラウテ)
ハインリヒ・プフランツェル(Bs: アルベリヒ)
ルートヴィヒ・ウェーバー(Bs: ハーゲン)
マルタ・メードル(Sp: グートルーネ)
エリーザベト・シュヴァルツコップ(Sp: ヴォークリンデ)
ハンナ・ルートヴィヒ(Sp: ヴェルグンデ)
ヘルタ・テッパー(Ms: フロースヒルデ), 他
ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)
バイロイト祝祭劇場管弦楽団・合唱団
《録音》1951年8月4日(モノラル:ライヴ、音源:Decca)
約半世紀を経過して初めて陽の目を見た音源!
ワーグナーが自らの創作した楽劇を、理想的な条件のもとで上演するために建
てられたバイロイト祝祭劇場。そこで行われるバイロイト音楽祭は、ワーグナ
ー音楽のメッカとも言われ、歴代の公演では幾多の伝説が生み出され、そして
今日まで伝えられています。中でも1951年には、ワーグナー演奏において今日
でも他の追随を許さない圧倒的な演奏を実現させてきたクナッパーツブッシュ。
ここで初登場となったクナッパーツブッシュ指揮の《神々の黄昏》は、当時の
デッカが総力を挙げて録音に取り組んだものですが、出演アーティストの契約
問題で発売されることなく、その存在が語り継がれながら、まさに伝説的な録
音となってきたものでした。その後、再三の発売要請にも係わらず実現しませ
んでした。テスタメント社が諸問題を解決、約半世紀を経過して陽の目を見た
音源です。

33CX 1281 ¥4000
『グラズノフ:ヴァイオリン協奏曲イ短調 Op.82』
『パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調 Op.6』
マイケル・レビン(Vn)
ロヴロ・フォン・マタチッチ(指揮)
フィルハーモニア管弦楽団
《録音》1954年 (原盤:EMI英Columbia, モノラル)

33CX 1538 ¥4000
『ブルッフ:スコットランド幻想曲 Op.46』
『ヴィエニャフスキ:ヴァイオリン協奏曲第1番嬰へ短調 Op.14』
マイケル・レビン(Vn)
エードリアン・ボールト(指揮)
フィルハーモニア管弦楽団
《録音》1957年 (原盤:EMI英Columbia, モノラル)

33CX 1597 ¥4000
(1)『メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調 Op.64』
(2)『ラヴェル:ツィガーヌ』
マイケル・レビン(Vn)
(1)エードリアン・ボールト(指揮) フィルハーモニア管弦楽団
(2)アルチェオ・ガリエラ指揮、フィルハーモニア管弦楽団
《録音》1957年 (原盤:EMI英Columbia, モノラル)

SP8506 ¥4000
《Mosaics -ヴァイオリン小品集》
『ショパン(ウィルヘルミ編):ノクターン第8番 Op.27-2』
『ヴィエニャフスキ(クライスラー編):エチュード=カプリース Op.18-4』
『モンポウ(シゲティ編)::庭の乙女たち』
『スクリャービン(シゲティ編):エチュード Op.8-10』
『ドビュッシー(ロクェ編):レントより遅く』
『サラサーテ:ハバネラ Op.21-2』
『エルガー:気まぐれ女 Op.17』
『エンゲル(ジンバリスト編):貝がら』
『サラサーテ:スペイン舞曲集第2番「サパテアード」』
『ラヴェル:ハバネラ形式の小品』
『プロコフィエフ(ハイフェッツ編):「3つのオレンジへの恋」-行進曲』
『スーク:ブルレスカ Op.17-4』
マイケル・レビン(Vn)
レオン・ポマース(P)
《録音》1959年 (原盤:EMI, Capitol ステレオ)

SP 8510 ¥4000
《The Magic Bow-管弦楽伴奏によるヴァイオリン小品集》
『クライスラー:ウィーン奇想曲 Op.2』
『ディニーク(ハイフェッツ編):ホラ・スタッカート』
『マスネ:タイスの瞑想曲』
『サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン Op.20-1』
『パガニーニ(クライスラー編):無窮動』
『ブランドル(クライスラー編):オールド・リフレイン』
『R=コルサコフ(ハイフェッツ編):熊蜂の飛行』
『サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ Op.28』
マイケル・レビン(Vn)
フェリックス・スラトキン(指揮)
ハリウッド・ボウル交響楽団
《録音》1959年 (原盤:EMI, Capitol ステレオ)

SPBR 8477 2枚組 ¥7000
パガニーニ:『24のカプリース Op.1』(全曲)
マイケル・レビン(Vn)《録音》1958年 (原盤:EMI, Capitol モノラル)

TSP 8801 ¥4000
《Mosaics Vol.2-ヴァイオリン小品集》
『ドヴォルザーク:スラヴ舞曲 Op.71-2』
『クライスラー:中国の太鼓』
『ドビュッシー(ハルトマン編):亜麻色の髪のおとめ』
『クロール:バンジョーとフィドル』
『サラ=サーテ:序奏とタランテラ Op.43』
『ファリャ:「はかなき人生」から スペイン舞曲第1番』
『シューマン(ハイフェッツ編):「森の情景」から予言鳥』
『クライスラー:狩』
『ショパン(サラサーテ編):夜想曲Op.9-2』
『ヴィエニャフスキ:華麗なるポロネーズ第1番』
マイケル・レビン(Vn)
ブルックス・スミス(P)
《録音》1961年 (原盤:EMI, Capitol ステレオ)

33CX 1422 ¥4000
チャイコフスキー:『ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.35』
サン=サーンス:『序奏とロンド・カプリチオーソ イ短調Op.28』
マイケル・レビン(Vn)
アルチェオ・ガリエラ指揮、フィルハーモニア管弦楽団
《録音》1957年 (原盤:EMI英Columbia, モノラル)
35歳で世を去った若きヴィルトゥオーソ、マイケル・レビンがEMIに残した名
演のLPの数々。ニューヨーク・フィルのヴァイオリン奏者の父、ジュリアード
のピアノ教師の母の元に生まれたレビンは、早熟の天才として9歳からジュリ
アード音楽学校でガラミアンに師事。12歳で録音を開始し、14歳の時にはカー
ネギー・ホール・デビューを飾り大成功を収めました。早熟なヴィルトゥオー
ソぶりは少年期のメニューインを彷彿とさせ、ハイフェッツの再来とも言われ
ましたが、過密なスケジュールは次第に彼の精神を蝕み、30代半ばにして不幸
な事故により人生の幕を閉じることとなりました。レビンの黄金の弓さばきが
生み出した比類無いパガニーニの「24のカプリース」など、貴重な録音の数々
が50年の歳月を経て、リマスターされて蘇っています。

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12-06 No.25

2012年06月24日 15時21分21秒 | Weblog
<韓国ローカルSONY BMG>
SONY S70658C 28枚組 ¥8100
Masterworks Heritage Limited
マスターワークス・ヘリテージ・リミテッド
クラムシェル・ボックス仕様、各CDはオリジナル・アート・ワーク仕様の紙
ジャケに収納されます。
※詳細は当店までメールでお問い合わせ下さい(Goodies)。




<QUERSTAND>
VKJK 1115(SACD-Hybrid) ¥2380 ※6月29日までのご注文特価 ¥1980
日本語オビ・解説付き
ブルックナー:交響曲第1番ハ短調
(リンツ稿ノヴァーク版)
ヘルベルト・ブロムシュテット指揮
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
録音:2011年6月16-17日ライプツィヒ・ゲヴァントハウスにおけるライヴ
革命的傑作の正統的解釈、ブロムシュテットのブルックナー:第1番。
いよいよ第7弾目のリリースとなる巨匠ブロムシュテットによるブルックナー
・ツィクルス。交響曲第1番の登場である。長年に渡る録音のキャリアの中で
もこの曲は初録音となる。演奏は、2012年に85歳を迎える人とは思えないほど
若々しい。この頃のブロムシュテットは定評ある緻密さに加え、以前は多少感
じられた、神経質さがうまく抑制され、なんとも温かみのある鄙びた音楽を奏
でるような気がしてならない。特に第一番という曲は、ブルックナーが音楽界
に名乗りを上げたかのような苛烈な名曲であり、晩年に至って到達した無制限
な広がりを持つ曲とは異なる魅力に満ちている。ゲヴァントハウス管はかつて
ヴァツラフ・ノイマンとの名録音を遺しているが、ブロムシュテットは明るく
てモダンで硬質な、あえて言えば知的な響き。オーケストラの洗練も特筆すべ
きものがある。緩徐楽章も深刻ぶらずに正に純音楽的で清清しく、その良好な
アンサンブルは当然スケルツォにも受け継がれる。フィナーレも豪快一辺倒に
押し切るのではなく、然るべき所に話が落ち着くといったまとまりのよさに今
更ながらブロムシュテットの誠実な姿勢に心打たれるのである。

VKJK 1128 ¥1680
「シューベルト:ヴァイオリン・ソナタ全集」
ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 D384
ヴァイオリン・ソナタ イ短調 D385
ヴァイオリン・ソナタ ト短調 D408
ヴァイオリン・ソナタ イ長調 D574
ゲルノート・ジュスムート(ヴァイオリン)
フランク=インモ・ツヒナー(ピアノ)
録音:2006年12月22、23日、ベルリン、DDD、73'04
シューベルトのヴァイオリン・ソナタ4曲を1枚に収めたCDは意外に少ない。
ジュスムートは現在シュターツカペレ・ワイマールの第1コンサートマイスタ
ーを務めている。2000年から2002年までシュターツカペレ・ベルリンのコンサ
ートマスターを務め、また1979年から2000年までの長きに渡ってペーターゼン
四重奏団のメンバーだったことでも知られている。ドイツ人ヴァイオリニスト
らしい手堅さと、同時に柔らかく美しい音色の持ち主で、シューベルトのヴァ
イオリン曲によく合っている。

VKJK 1204 ¥1680
「ヒストリカル・トロンボーンVol.2」
-バロック・トロンボーン1553-1837
アルビノーニ:5声の協奏曲第2番
テレマン:ソナタ第1番,ソナタ,ソナタ第4番-ラルゴ,アレグロ
マルチェッロ:ソナタ第2番,ソナタ第3番
D.ガブリエッリ:リチェルカール第2番
エルコレ・ニシーニ(バロック・トロンボーン)
インストルメンタ・ムジカ
録音:2011年10月22-26日、ドレスデン
「ルネッサンス・トロンボーン(VKJK1012)」に続くバロック・トロンボーンの
名手エルコレ・ニシーニによる、バロック時代の音楽のトロンボーン演奏。大
半は他の楽器のための曲を編曲して演奏している。インストルメンタ・ムジカ
は2004年にニシーニによって創設されたピリオド楽器アンサンブル。

VKJK 1207 ¥1680
「聖アンネ教会オルガン・コンサート」
ギルマン:オルガン・ソナタ 第1番 ニ短調
ラインベルガー:オルガン・ソナタ第4番 イ短調
フランク:前奏曲、フーガと変奏曲 ロ短調 Op.18
レーガー:コラール「私たちの神は堅牢な砦」による幻想曲 Op. 27
マティアス・ジュース(オルガン)
録音:2011年10月、アンナベルク=ブフホルツ
19世紀後半のオルガン作品を集めたCD。(フェリックス=)アレクサンドル・ギ
ルマン(1837-1911)は、フランス最北部のブローニュ・シュル・メール出身。
名オルガニストとして活躍し、作曲活動も盛んだったほか、マルセル・デュプ
レの師匠としても名高い。マティアス・ジュースは1957年生まれ。1980年の
J.S.バッハ国際コンクールのオルガン部門で第5位に入賞している。2004年か
ら、ドイツ東部のチェコ国境に近い町、アンナベルク=ブフホルツの教会の音
楽監督を務めている。

VKJK 1218 ¥1680
「マクデブルグ大聖堂のオルガンによるバッハ作品集」
前奏曲とフーガ ハ長調 BWV.547
パルティータ「おお神よ、善なる神よ」BWV.767
コラール「天から大勢の天使がやって来た」BWV.607
コラール「私たちはキリストを讃えましょう」BWV.611
コラール「あなたに喜びがある」BWV.615
コラール「おお罪のない神の小羊よ」BWV.618
コラール「私たちがこの上なく大きな悩みにある時」BWV.641
コラール「目覚めよと、声が私たちを呼ぶ」BWV.645
コラール「私はどこへ逃れるべきなのか」BWV.646
コラール「ただ愛する神の力に委ねる者は」BWV.647
コラール「私の魂は主を崇め」BWV.648
コラール「ああ私たちの許に留まってください、主イエス・キリストよ」
BWV.649
コラール「イエスよ、今こそ天から降りて来てください」BWV.650
トッカータとフーガ ヘ長調 BWV.540
バリー・ジョーダン(Org)
録音:2012年3月4日、マクデブルク
バリー・ジョーダンは1957年南アフリカ生まれのオルガニスト。1990年代から
ドイツ、マクデブルク大聖堂のオルガニスト兼合唱指揮者として活動を続けて
いる。前作(VKJK1101)ではニーデルンドデレーベンのオルガンを使用していた
が、今回は本拠地マクデブルク大聖堂のオルガンを弾いている。




<Sony Classical>
8872542176-2(2CD+DVD) ¥2480
Best of Glenn Gould's Bach
EU盤未定ハードカヴァー・ブック仕様 完全生産限定盤
DISC1
・ゴールドベルク変奏曲BWV988よりアリア-第7変奏[1955年録音]
・パルティータ第1番変ホ長調BWV825[1959年]
・半音階的幻想曲とフーガニ短調BWV903-幻想曲[1979年]
・イギリス組曲第2番イ短調BWV807[1971年]
・トッカータホ短調BWV914[1963年録音]
・インヴェンションとシンフォニアBWV771-801より
インヴェンション第1番、シンフォニア第1番、インヴェンション第8番、
シンフォニア第8番、
インヴェンション第11番、シンフォニア第11番[1964年]
・フランス組曲第5番ト長調BWV816より 第1、4、7曲[1971年]
・ゴールドベルク変奏曲BWV988より第30変奏、アリア・ダ・カーポ
[1981年録音]
DISC2
・イタリア協奏曲ヘ長調BWV971[1959年]
・イタリア風アリアと変奏イ短調BWV989[1971年]
・協奏曲ニ短調BWV974(A.マルチェッロのオーボエ協奏曲による)[1979年]
・平均律クラヴィーア曲集第1巻より
 前奏曲とフーガ第1番ハ長調BWV846、第5番ニ長調BWV850[1962年]
・平均律クラヴィーア曲集第2巻より
 前奏曲とフーガ第14番嬰ヘ短調BWV883、第17番変イ長調BWV886
[1966、67,71年]
・BACHの名による前奏曲とフーガ変ロ長調BWV898[1980年]
・フーガの技法BWV1080より
 コントラプンクトゥス第7番、第8番、第9番(抜粋)[1962年]
・ピアノ協奏曲第5番ヘ短調BWV1056[1958年]
 ウラディミール・ゴルシュマン指揮コロンビア交響楽団
DISC3 (DVD)
『ゴールドベルク変奏曲』
[1981年4月-5月、ニューヨーク、30丁目スタジオで収録/1983年10月17日放映]
・イントロダクション:ブルーノ・モンサンジョンとの対話
・ゴールドベルク変奏曲BWV988(全曲)
・エンディング・クレジット
[エクゼクティヴ・プロデューサー]ヘルベルト・G・クロイバー
[ディレクター]ブルーノ・モンサンジョン  
[音声]サム・カーター、リチャード・エインホーン
・字幕:フランス語・ドイツ語
グールドの録音の中でも最も大きな割合を占めるバッハの録音。録音史におけ
るバッハ演奏の金字塔として、没後30年が経った今もその独自性と魅力を失っ
ていません。この3枚組は、グールドによるバッハ演奏のエッセンスをCD2枚DVD
1枚に凝縮したもので、ピアノ独奏のみならずオルガンによる「フーガの技法」
やコンチェルトまでをまんべんなく網羅したCD部分の収録曲の充実ぶりに加え
て、何と1981年の「ゴールドベルク変奏曲」の全曲映像が付いているのがなん
とも豪華です。このDVDは、1979年から1981年にかけて、グールドがブルーノ・
モンサンジョンとのコラボレーションで最晩年に精力を傾注した『バッハ・シ
リーズ(グレン・グールド・プレイズ・バッハ)』三部作の最後を飾るもので、
2度目の「ゴールドベルク変奏曲」の録音と並行して収録された映像です。ここ
で示されているグールドの演奏の深遠さは言語を絶するほど。バッハ演奏史上
に輝く永遠の名演です。

8869197115-2 10枚組 ¥2780
レオポルド・ストコフスキー/ザ・コロンビア・ステレオ・レコーディングズ
CD1
ファリャ:バレエ『恋は魔術師』(全曲)
-シャーリー・ヴァーレット(Ms)-フィラデルフィア管弦楽団
〔録音:1960年2月〕
ワーグナー:
楽劇『トリスタンとイゾルデ』より「愛の音楽」(ストコフスキー編)
-フィラデルフィア管弦楽団〔録音:1960年2月〕
CD2
J・S・バッハ:『ブランデンブルク協奏曲第5番ニ長調BWV.1050』
-アンシェル・ブルシロウ(Vn), ウィリアム・キンケイド(Fl),
フェルナンド・ヴァレンティ(Cemb), フィラデルフィア管弦楽団
〔録音:1960年2月〕,
J・S・バッハ(ストコフスキー編):
『コラール前奏曲「イエスよ、私は主の名を呼ぶ」BWV.645』
『コラール前奏曲「来れ異教徒の救い主よ」BWV.659』
『コラール前奏曲「我ら唯一の神を信ずる」BWV.680』
-フィラデルフィア管弦楽団〔録音:1960年2月〕,
CD3
ベートーヴェン:『ピアノ協奏曲第5番変ホ長調Op.73「皇帝」』
-グレン・グールド(P), アメリカ交響楽団 〔録音:1966年3月〕,
CD4
アイヴズ:『交響曲第4番』
-アメリカ交響楽団, デイヴィッド・カッツ&ホセ・セレブリエール
(Associate Conductor), ニューヨーク・スコラ・カントールム合唱団
〔録音:1965年4月〕,
アイヴズ:
『民衆』『ゼイ・アー・ゼア!(新しい自由な世界のための戦い)』『選挙』
『リンカーン』
-グレッグ・スミス・シンガーズ, イサカ大学合唱団, アメリカ交響楽団
〔録音:1967年11月〕
CD5
ビゼー:『「カルメン」第1&2組曲』『「アルルの女」第1&2組曲』より
-ナショナル・フィルハーモニック管弦楽団〔録音:1976年8月〕
CD6:ストコフスキー編曲によるアンコール!
『R=コルサコフ:熊蜂の飛行』『ドビュッシー:月の光』
『ショパン:マズルカ第17番変ロ短調Op.24-4』
『ドビュッシー:グラナダの夕べ』『ノヴァチェック:無窮動Op.5-4』
『チャイコフスキー:ユーモレスクOp.10-2』
『アルベニス:セビーリャの聖体祭』『ショスタコーヴィチ:前奏曲変ホ短調』
『R=コルサコフ:イワン雷帝』『ショパン:前奏曲ニ短調Op.28-24』
-ナショナル・フィルハーモニック管弦楽団〔録音:1976年7月〕,
CD7
シベリウス:『交響曲第1番ホ短調Op.39』『トゥオネラの白鳥』
-ナショナル・フィルハーモニック管弦楽団〔録音:1976年11月〕,
CD8
チャイコフスキー:
『オーロラ姫の婚礼』(「眠れる森の美女」の第三幕、オーロラ姫の結婚式の
場面を中心に組み立てられたディアギレフによる短縮版)
-ナショナル・フィルハーモニック管弦楽団〔録音:1976年5月〕,
CD9:ラスト・レコーディング
メンデルスゾーン:『交響曲第4番イ長調Op.90「イタリア」』
-ナショナル・フィルハーモニック管弦楽団〔録音:1977年6月〕,
ビゼー:『交響曲 ハ長調』
-ナショナル・フィルハーモニック管弦楽団〔録音:1977年6月〕,
CD10
ブラームス:『交響曲第2番ニ長調Op.73』『悲劇的序曲Op.81』
-ナショナル・フィルハーモニック管弦楽団〔録音:1977年4月〕,
【演奏】
レオポルド・ストコフスキー(指揮)
20世紀の演奏・録音史に輝かしい業績を残した巨匠レオポルド・ストコフスキ
ー(1882-1977)。その生誕130年を記念して、ストコフスキーが1960年から1977
年にかけてCBSコロンビアにステレオで残した全録音を集成したボックス・セッ
トです。これまでさまざまな形でCD化されていましたが、オリジナルLPのカッ
プリングでまとめて発売されるのは今回が初めてです。1960年にフィラデル
フィア管弦楽団へ約20年ぶりに復帰した演奏会と並行して録音されたファリャ、
ワーグナー、そしてバッハは、戦前の実験的な試みやライヴ録音を除けばこの
名門オーケストラとの唯一のステレオ録音となったもの。自ら創設したアメリ
カ交響楽団と作曲から半世紀を経て初演したアイヴズの「交響曲4番」の世界初
録音も貴重な名演。個性的なグールドのピアノにぴったりと寄り添ったベート
ーヴェンの「皇帝」の気宇壮大な演奏もストコフスキーならでは。
そしてなんといってもこのボックスのハイライトは、1976年、ストコフスキー
が94歳の時にCBSと結んだ100歳までの録音契約によって制作されたLP5枚分の演
奏でしょう。ロンドン在住の名奏者を集めて結成された録音用のオーケストラ、
ナショナル・フィルと録音されたこれらのアルバムは、90歳を超えても全く衰
えることのなかったストコフスキーの若々しいエネルギーに満ち、純粋無垢で
融通無碍な境地を描き出しています。生涯最後のスタジオ録音は亡くなる3か月
前に収録されたメンデルスゾーン「イタリア」とビゼーの交響曲でしたが、
セッションの最終日に収録されたビゼーの交響曲の終楽章は通しのワン・テイ
クでOKとなったという奇跡的な名演です。
ストコフスキー研究家のエドワード・ジョンソン氏書き下ろしによるライナー
ノーツ入り32ページ・オールカラー・ブックレット付き。各アルバムは初出LP
のジャケットデザインを採用しています

8872542311-2 ¥1550
ヴォーン=ウィリアムズ:
『2台のピアノのための協奏曲』*、『交響曲第5番ニ長調』
タール & グロートホイゼン(ピアノ・デュオ)*
ダグラス・ボイド(指揮)
ヴィンタートゥール・ムジークコレギウム
〔録音〕2012年2月、ヴィンタートゥール・シュタットハウス
(デジタル:セッション)
「2台のピアノのための協奏曲」は、もともとハリエット・コーエンのために
1931年に作曲された「ピアノ協奏曲ハ長調」で、ブゾーニのバッハ編曲に刺激
されたものといわれています。しかし非常に難曲なため、1946年にJ・クーパー
の助力を得て2台ピアノ用の協奏曲に改作され、ここに収録されています。この
版で入手できる録音はごくわずかなので、タール&グロートホイゼンによる新
録音は歓迎されるところでしょう。「交響曲第5番」は、田園交響曲のスタイル
に立ち返った明るく牧歌的で古典的な作品。元ヨーロッパ室内管弦楽団のオー
ボエ奏者だったダグラス・ボイドは、このところMDGからのシューベルトやベー
トーヴェン、SONYからのモーツァルト等、スイスの室内オーケストラ、ヴィン
タートゥール・ムジークコレギウムとの録音を積極的にリリースしています。
ヴォーン・ウィリアムズの交響曲第5番は、彼の交響曲の中では最も編成が小さ
く、室内オーケストラでの演奏に向いている作品といえるでしょう。小編成の
引き締まった響きを生かした明瞭なテクスチュアによって、作品の新たな魅力
を引き出したボイドの手腕が見事です。タール & グロートホイゼン1985年に
結成されたピアノ・デュオ。イスラエル出身の女性ピアニスト、ヤアラ・ター
ルと、ドイツ出身のアンドレアス・グロートホイゼンの2人。タールはテル・ア
ヴィヴの音楽院を経てドイツに留学し、ともにペーター・ホイフトヴァンガー
やルートヴィヒ・ホフマンに学ぶ。このデュオは、高い芸術性を持つピアノ連
弾曲、あるいはピアノ二重奏曲の発掘と紹介に務め、均質な音色と完璧にタイ
ミングの一致した演奏は高く評価されています。

8872540489-2 2枚組 ¥1550
『グラナドス:歌劇「ゴイェスカス」より間奏曲』
『グリーディ:10のバスクの旋律』
『アルベニス:ナバーラ』
『ファリャ:「三角帽子」第2組曲』
『ブレトン:サパテアード』
『トゥリーナ:幻想的舞曲』
『チャピ:「ファンタジア・モリスカ」よりセレナータ』
『ファリャ:火祭りの踊り』
『トゥリーナ:闘牛士の弔辞』
『アルフテル:メヌエット』
『ロドリーゴ:「アランフェス協奏曲」より第2楽章』*
『ファリャ:ペドロ親方のシンフォニア』
『チャピ:サルスエラ「人騒がせな娘」より前奏曲』
『グリーディ:サルスエラ「農場」より前奏曲』
『ソウトゥーリョ:サルスエラ「くちづけの伝説」より間奏曲』
『ヘロニモ・ヒメネス:サルスエラ「ルイス・アロンソの結婚式」より間奏曲』
『チャピ:サルスエラ「狂った王(犬に噛まれた王様)」より夜想曲』
『ブレトン:サルスエラ「パロマの前夜祭」より前奏曲』
『ビベス:サルスエラ「ドニャ・フランシスキータ」よりファンダンゴ』
『ブレトン:ホタ・デ・ラ・ドローレス』
『チャピ:サルスエラ「擲弾兵の太鼓」より前奏曲』
『ルナ:サルスエラ「ユダヤの子」より前奏曲』
『チュエカ:サルスエラ「ずぶぬれの年」より前奏曲』
『ヘロニモ・ヒメネス:サルスエラ「ルイス・アロンソの結婚式」よりアロンソ
のボレロ』
『チュエカ:サルスエラ「果樹園の愉しみ」より前奏曲』
『ビベス:サルスエラ「ボヘミオス」より間奏曲』
アタウルフォ・アルヘンタ(指揮)
スペイン国立管弦楽団, マドリード交響楽団, マドリード室内管弦楽団,
グラン・オーケストラ・シンフォニカ, 他、 ナルシソ・イエペス(G)*
〔録音〕1950年代
44歳の若さで亡くなったスペインの名指揮者アルヘンタ(1913-1958)。このア
ルバムは彼の祖国スペインにちなんだ作品を集めたもので、前半はスペイン作
曲家のクラシックの名曲を。後半は有名なオペラ歌手を起用して、スペイン・
コロンビアに録音した50曲近いサルスエラの中から前奏曲や間奏曲を中心に収
録したものです。アルヘンタの精気に満ちた色彩豊かな演奏をお聴きいただけ
ます。

8869197900-2 3枚組 ¥1550
ベッリーニ:歌劇『ノルマ』(全曲)
モンセラート・カバリエ(Sp:ノルマ), プラシド・ドミンゴ(T:ポリオーネ),
フィオレンツァ・コッソット(Ms:アダルジーザ),
ルッジェーロ・ランモンディ(Bs:オロヴェーゾ),
カルロ・フェリーチェ・チラーリオ(指揮)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団,
アンブロジアン・オペラ・コーラス,
〔録音〕1972年9月 ロンドン、ウォルサムストウ・タウン・ホール 
(ステレオ:セッション)
ベル・カントの極致ともいえる「ノルマ」。若々しく豊麗なカバリエのノルマ、
ドラマティックなコッソットのアダルジーザ、そして情熱的なドミンゴのポリ
オーネ。それぞれに適役をそろえたアナログ時代の名盤です。

8869197901-2 2枚組 ¥1450
ドニゼッティ:歌劇『愛の妙薬』(全曲)
ドニゼッティ:歌劇『愛の妙薬』(全曲)
プラシド・ドミンゴ(Tノモリーノ), イレアナ・コトルバス(Sp:アディーナ),
ジェライント・エヴァンス(Bs:ベリコーレ),
イングヴァル・ヴィクセル(Br:ドゥルカ
マーラ), リリアン・ワトソン(Spジャンネッタ)、他
ジョン・プリッチャード(指揮)
コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団&合唱団
〔録音〕1977年、ロンドン (ステレオ:セッション)
ドニゼッティの絶妙なコミック・オペラの優れた録音です。ドミンゴのネモリ
ーノは珍しく、生真面目ながらも、この役にふさわしいとぼけた味わいがあり
ます。コトルバスが歌うアディーナは従来にない内気なイメージ。プリッチャ
ードの熟練の棒が、ドニゼッティとは思えない立派な響きを出しています。

8869197902-2 ¥1250
マスカーニ:歌劇『カヴァレリア・ルスティカーナ』(全曲)
ユッシ・ビョルリンク(Tトゥリッドウ), ロバート・メリル(Br:アルフィオ),
ジンカ・ミラノフ(S:サントゥッツア), キャロル・スミス(A:ルチア),
ヴィクトリア・デ・ロス・アンヘレス(Sp:ローラ)
レナート・チェリーニ(指揮)
RCAビクター交響楽団, ロバート・ショウ合唱団
〔録音〕1953年 ニューヨーク、マンハッタン・センター 
(モノラル:セッション)
ビョルリンクのトゥリッドゥのリリックな魅力。そしてミラノフの充実感のあ
るドラマティック・ソプラノ。ロス・アンヘレスなど錚々たる顔ぶれをそろえ
た「カヴァレリア・ルスティカーナ」は、モノラル期の歴史的名演です。

8869197906-2 3枚組 ¥1550
モーツァルト:歌劇『魔笛』K.620(全曲)
マルッティ・タルヴェラ(Bs:ザラストロ),
ズディスラヴァ・ドナート(Sp:夜の女王),
イレアナ・コトルバス(Sp:パミーナ), エリック・タピー(T:タミーノ),
クリスティアン・ベッシュ(Br:パパゲーノ), 他
ジェイムズ・レヴァイン(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ウィーン国立歌劇場合唱団, テルツ少年合唱団員
〔録音〕1980年ウィーン、ムジークフェラインザール (デジタル:セッション)
1978年のプレミエ以来8年にわたって、ザルツブルク音楽祭を代表する名舞台と
して知られた「魔笛」。輝くような生気にみちたレヴァイン&ウィーン・フィ
ルの演奏も当時大絶賛され、あまりの評判に1980年にムジークフェラインザー
ルでスタジオ録音されたのが当盤。コトルバスのパミーナ、ベッシュのパパゲ
ーノも、そのハツラツとした演技と歌唱が話題を呼んだ演奏です。

8869197907-2 2枚組 ¥1450
プッチーニ:歌劇『ボエーム』(全曲)
モンセラ・カバリエ(S:ミミ), プラシド・ドミンゴ(T:ロドルフォ),
ジュディス・ブレゲン(S:ムゼッタ), シェリル・ミルンズ(Br:マルチェッロ),
ルッジェーロ・ライモンディ(B:コルリーネ)、他
ゲオルク・ショルティ(指揮)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
〔録音〕1973年 ロンドン、ウォルサムストウ・タウン・ホール
(ステレオ:セッション)
ショルティというと、どうしても「筋肉質」なイメージが先行してしまいプッ
チーニの音楽の持つ叙情性とは程遠いのでは?と思われる向きも多いかもしれ
ませんが、これを聴けばそんな考えは一掃されるに違いありません。哀愁より
も刺激的。いかにもショルティらしい元気な前半部と、抒情におぼれず毅然と
した後半部が鮮明なコントラストをみせる隠れた名盤で、刺激的なボエームで
もあります。「お涙頂戴」的になりやすいこのオペラの悲劇的な格調を明確に
描いているあたりは、極めて現代的な「ボエーム」と言えるでしょう。カバリ
エ、ドミンゴ、ミルンズ、この3人の見事な歌唱も聴き所。

8869197909-2 2枚組 ¥1450
プッチーニ:歌劇『トスカ』(全曲)
レオンタイン・プライス(Sp:トスカ),
プラシド・ドミンゴ(T:カヴァラドッシ),
シェリル・ミルンズ(Br:スカルピア), ポール・プリシュカ(B:堂守)、他
ズービン・メータ(指揮)
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
〔録音〕1972年 ロンドン、ウォルサムストウ・タウン・ホール 
(ステレオ:セッション)
このオペラを3回もレコーディングしているスペシャリスト、メータにとって最
初の「トスカ」録音。そして、レオンタイン・プライスの円熟のトスカ。彼女
の同役は62年のカラヤンとの共演が有名ですが、円熟味と陰影をを増したこの
再録音は、より強く聴き手に訴えかけてきます。そして堂々たるドミンゴのカ
ヴァラドッシ、ミルンズの憎らしいほどのワルぶりにも惚れ惚れ。メータのエ
ネルギッシュで華麗な音作りも魅力的です。

8869197911-2 3枚組 ¥1550
ヴェルディ:歌劇『アイーダ』(全曲)
ユッシ・ビョルリンク(T:ラダメス), ジンカ・ミラノフ(Sp:アイーダ),
フェドーラ・バルビエリ(Ms:アムネリス),
レナード・ウォーレン(Br:アモナスロ)プリニオ・
クラバッシ(Bs:エジプト王), ボリス・クリストフ(Bs:ランフィス)
ブルーナ・リッツォーリ(S:巫女), マリオ・カルリン(T:使者),
ジョネル・ペルレア(指揮) ローマ歌劇場管弦楽団&合唱団
〔録音〕1955年 ローマ歌劇場 (モノラル:セッション)
モノラル時代にトスカニーニ盤と並び称された「アイーダ」の名盤。何といっ
ても聴きものはスウェーデンの名テノール、ユッシ・ビョルリンクの知的で気
品のある表現、しなやかで、透き通るように美しい歌声でしょう。惜しくも49
歳という若さで他界しましたが、その叙情の深さと表現の見事さは今も語り継
がれています。ビョルリンクの最盛期の輝きが刻印されたラダメスのほか、ミ
ラノフのアイーダ、バルビエリのアムネリス、ウォーレンのアモナスロなど、
1950年代メトの舞台を飾った名歌手が勢ぞろいしています。

8869197913-2 2枚組 ¥1450
ヴェルディ:歌劇『椿姫』(全曲)
モンセラ・カバリエ(Sp:ヴィオレッタ),
カルロ・ベルゴンツィ(T:アルフレード),
シェリル・ミルンズ(Br:ジェルモン)、他
ジョルジュ・プレートル(指揮)
RCAイタリア・オペラ管弦楽団&合唱団
〔録音〕1967年、ローマRCAスタジオ (ステレオ:セッション)
若かりしカバリエの美しい声がなにより魅力的な録音で、彼女の安定した歌唱
はいかなる時でも崩れることはなく、第3幕での最期の時でも余裕すら感じられ
ます。ベルゴンツィの少々オーバーアクションな歌がいかにも田舎貴族的で、
このオペラの本質がわかりやすい表現されています。プレートル独特の熱っぽ
い音楽造りも生気に満ちた演奏で、まさにシャンデリアの煌きを思わせてくれ
ます。

8869197915-2 2枚組 ¥1450
ヴェルディ:歌劇『リゴレット』(全曲)
ロバート・メリル(Br:リゴレット),
アルフレード・クラウス(T:マントヴァ公), アンナ・モッフォ(Sp:ジルダ),
エツィオ・フラジェッロ(Bs:スパラフチーレ),
ロザリント・エリアス(Ms:マッダレー
デイヴィッド・ウォード(B-Br:モンテローネ伯爵),
アンナ・ディ・スタシオ(Ms:ジョヴァンナ), ピエロ・デ・パルマ(T:ボルサ),
ロバート・カーンズ(Br:マルッロ), マリオ・リナウド(Bs:チェプラーノ伯爵),
コリンナ・ヴォッツァ(Ms:チェプラーノ伯爵夫人),
ティナ・トスカーノ(Sp:小姓),エンツォ・ティッタ(Bs:衛兵)
ゲオルク・ショルティ(指揮)
RCAイタリア・オペラ管弦楽団&合唱団
〔録音〕1963年6月、ローマRCAスタジオ  (ステレオ:セッション)
1950-60年代にRCAがローマで制作した一連のオペラ全曲盤の中でも屈指の名盤
とされるショルティ指揮の「リゴレット」です。ともすれば単調になりがちな
ヴェルディの音楽をここまで鮮烈に聴かせてくれる指揮者はなかなかいないか
も。そしてクラウスの格調高きマントヴァ公と芸達者なメリルのリゴレットの
息詰まる心理戦も見事。モッフォの暖かな歌声が華を添えています。

8869197922-2 2枚組 ¥1450
ドニゼッティ:歌劇『ランメルモールのルチア』(全曲)
ロバータ・ピータース(Sp), ピーター・ピアーズ(T),
フィリップ・マエロ(Br), ジョルジョ・トッツィ(Bs),
エーリヒ・ラインスドルフ(指揮)
ローマ歌劇場管弦楽団&合唱団
〔録音〕1958年、ローマ(ステレオ:セッション)
リビング・ステレオ期の名盤の一つ。若きロバータ.ピーターズの新鮮で、絶品
のコロラトゥーラが聴きものです。ピアーズの情熱的な名唱も素晴らしく、こ
の悲劇的なオペラの劇性を強調したラインスドルフの指揮が全体を完璧にまと
めあげています。

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12-06 No.24

2012年06月24日 15時20分58秒 | Weblog
<Cantolopera>
HLCD95037 ¥2450
メゾ・ソプラノのためのオペラ・アリア集 1(カラオケ付)
1.ビゼー(1838-1875):歌劇「カルメン」-「ハバネラ:恋は野の鳥」
2.ビゼー:歌劇「カルメン」-「セギディーリャ:セヴィリャの城壁の近くの」
3.モーツァルト(1759-1791):歌劇「フィガロの結婚」-
4.ロッシーニ(1792-1868):歌劇「セヴィリヤの理髪師」
-今の歌声は」/5.サン=サーンス(1835-1921):歌劇「サムソンとデリラ」
6.グルック(1714-1787):
歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」-「われエウリディーチェを失えり」
7.ヴェルディ(1813-1901):歌劇「ドン・カルロ」-「むごい運命よ」
8.ヴェルディ:歌劇「仮面舞踏会」-「地獄の王よ、急ぎたまえ」
9-16:1-8のカラオケ・ヴァージョン
(模範演奏)ジャネット・ニコライ(メゾ・ソプラノ)…1-3.5.6
ソニア・ツァラメッラ(メゾ・ソプラノ)…4
サラーハ・エム・プンガ(メゾ・ソプラノ)…7.8
カンパーニャ・オペラ・イタリアーナ管弦楽団
アントネッロ・ゴッタ(指揮)
さあ、冒頭は誰もが知っているカルメンのハバネラです。あなたは妖艶に歌い
ますか?それともコケティッシュに歌いますか?メゾ・ソプラノの落ち着いた
響きをフルに使ってください!

HLCD95046 ¥2450
メゾ・ソプラノのためのオペラ・アリア集 2(カラオケ付)
1.ヴェルディ(1813-1901):歌劇「トロヴァトーレ」-「炎は燃えて」
2.マスカーニ(1863-1945):
歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」-「ママも知る通り」
3.チレア(1866-1950):
歌劇「アドリアーナ・ルクヴルール」-「甘い喜び、甘い責め苦を」
4.トマ(1811-1896):歌劇「ミニョン」-「君よ知るや南の国」
5.モーツァルト(1756-1791):
歌劇「フィガロの結婚」-「恋とはどんなものかしら」
6.ロッシーニ(1792-1868):歌劇「タンクレーディ」-「こんなに胸騒ぎが」
7.ドニゼッティ(1797-1848):
歌劇「ファヴォリータ」-「私のフェルナンド-天国で書かれた」
8-14:1-7のカラオケ・ヴァージョン
(模範演奏)サラーハ・エム・プンガ(メゾ・ソプラノ)…1-3.7
ソニア・ツァラメッラ(メゾ・ソプラノ)…4-6
カンパーニャ・オペラ・イタリアーナ管弦楽団
アントネッロ・ゴッタ(指揮)
大人の魅力を存分に発揮したい名曲集。アズチェーナのアリア「炎は燃えて」
に恨みつらみを込めるもよし、まだまだイケテル女優、アドリアーナ・ルクブ
ルールのアリアを熱唱するもよし。

HLCD95035 ¥2450
バリトンのためのオペラ・アリア集 1(カラオケ付)
1.ビゼー(1838-1875):
歌劇「カルメン」-「闘牛士の歌「諸君の乾杯を喜んで受けよう」
2.ドニゼッティ(1797-1858):
歌劇「ドン・パスクワーレ」-「天使のごとく美しく」
3.ヴェルディ(1813-1901):
歌劇「仮面舞踏会」-「立て!...おまえこそ心を汚すもの」
4.レオンカヴァルロ(1857-1919):
歌劇「道化師」-「ごめんください,皆様がた」
5.ロッシーニ(1792-1868):歌劇「ウィリアム・テル」-「じっと動かずに」
6.ヴェルディ(1813-1901):歌劇「ナブッコ」-「ユダヤの神よ」
7.ワーグナー(1813-1883):
歌劇「タンホイザー」-夕星の歌「死の予感のごとく夕闇が地を覆い」
8-14:1-7のカラオケ・ヴァージョン
(模範演奏)アルベルト・ガツアーレ(バリトン)…1-3.6.
ロベルト・ロヴェーラ(バリトン)…2.7
カンパーニャ・オペラ・イタリアーナ管弦楽団&合唱団
アントネッロ・ゴッタ(指揮)
大人の男の包容力をここぞとばかりに発揮するのがバリトンの魅力です。かっ
こよすぎる闘牛士のアリアから、思い報われぬ騎士のアリアまで。「夕星の歌」
の「夕星」は“ゆうづつ”と読むということはご存知でしたか?

HLCD95040 ¥2450
バリトンのためのオペラ・アリア集 2(カラオケ付)
1.ロッシーニ(1792-1868):
歌劇「セビリヤの理髪師」-「私は町のなんでも屋」
2.ジョルダーノ(1867-1948):
歌劇「アンドレア・シェニエ」-「国を裏切る者」
3.ヴェルディ(1813-1901):
歌劇「ドンカルロ」-「おお、カルロお聞き下さい」
4.ドニゼッティ(1797-1848):歌劇「愛の妙薬」-「聞け、聞け、村の衆」
5.ヴェルディ:歌劇「トロヴァトーレ」-「君のほほえみ」
6.ヴェルディ:歌劇「マクベス」-「憐れみも、誉れも、愛も」
7.ヴェルディ:歌劇「リゴレット」-「悪魔め、鬼め」
8-14:1-7のカラオケ・ヴァージョン
(模範演奏)アルベルト・ガツアーレ(バリトン)…1-3.5-7
マッテオ・ペイローネ(バリトン)…4
カンパーニャ・オペラ・イタリアーナ管弦楽団&合唱団
アントネッロ・ゴッタ(指揮)
こちらも名曲揃い。この中でまずトライしたいのは、ロッシーニの「私は町の
なんでも屋」。早口が難しかったら、まずは「フィガロ、フィガロ、フィガロ、
フィ--ガロ」の連呼から。

HLCD95050 ¥2450
バリトンのためのオペラ・アリア集 3(カラオケ付)
1.ヴェルディ(1813-1901):歌劇「椿姫」-「プロヴァンスの海と陸」
2.ドニゼッティ(1797-1848):
歌劇「ランメルモールのルチア」-「無残な、縁起でもない」
3.マスカーニ(1863-1945):
歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」-「馬が地を蹴る」
4.プッチーニ(1858-1924):歌劇「トスカ」-「巡査を3人と馬車を1台」
5.ヴェルディ(1813-1901):
歌劇「エルナーニ」-「おお、わしの青春時代の夢と偽りの幻影よ」
6.ヴェルディ:歌劇「リゴレット」-「似たりよったり」
7.ヴェルディ:歌劇「オテロ」-「無慈悲な神の命ずるままに」
8-14:1-7のカラオケ・ヴァージョン
(模範演奏)アルベルト・ガツアーレ(バリトン)…1-7
カンパーニャ・オペラ・イタリアーナ管弦楽団&合唱団
アントネッロ・ゴッタ(指揮)
ヴェルディの「椿姫」は、テノールとソプラノが主人公ではありますが、ここ
で存在感を示したいのが、アルフレードのお父さんであるジョルジョの歌。
「プロヴァンスの海と陸」で観衆を涙に誘ってください。

HLCD9091 ¥2450
バリトンのためのオペラ・アリア集 4(カラオケ付)
1.ヴェルディ(1813-1901):歌劇「運命の力」-「天使のようなレオノーラ」
2.ドニゼッティ(1797-1848):
歌劇「ラ・ファヴォリータ」-「だが、邪な者どもの嫉妬と怒りは私の頭上に…
よいか、レオノーラ、そなたの足下に」
3.ポンキエルリ(1834-1886):
歌劇「ジョコンダ」-「漁師よ,餌を沈めるがよい」
4.ベルリーニ(1801-1835):歌劇「清教徒」-「永久にあなたを失って」
5.ヴェルディ:歌劇「仮面舞踏会」-「人生が希望と喜びに満ちているならば」
6.レオンカヴァルロ(1857-1919):歌劇「ザザ」-「ザザ、小さなジプシー」
7.ヴェルディ:歌劇「二人のフォスカリ」-「ああ、年老いた心臓よ」
8-14:1-7のカラオケ・ヴァージョン
(模範演奏)パオロ・ロヴェーラ(バリトン)…1-7
カンパーニャ・オペラ・イタリアーナ管弦楽団&合唱団
アントネッロ・ゴッタ(指揮)
かなり渋めのレパートリー一覧。ここらへんを極めれば怖いものなし。ドラマ
ティックに、そしてロマンティックに。

HLCD95036 ¥2450
バスのためのオペラ・アリア集 1(カラオケ付)
1.モーツァルト(1756-1791):歌劇「ドン・ジョヴァンニ」-「窓辺においでよ」
2.モーツァルト:
歌劇「ドン・ジョヴァンニ」-「奥さん、これが恋人のカタログ」
3.ロッシーニ(1792-1868):
歌劇「セビリアの理髪師」-「かげ口はそよ風のように」
4.ヴェルディ(1813-1901):
歌劇「シチリア島の夕べの祈り」-「おお、おまえパレルモ」
5.ヴェルディ:歌劇「エルナーニ」-「わしは不幸な男だ」
6.モーツァルト:歌劇「魔笛」-「この清き宮殿は」
7.プッチーニ(1858-1924):歌劇「ラ・ボエーム」-「外套の歌」
8.ヴェルディ:歌劇「マクベス」-「空が急にかげったように」
9.ヴェルディ:歌劇「シモン・ボッカネグラ」-「哀れなる父の胸は」
10-18:1-9のカラオケ・ヴァージョン
(模範演奏)ヴァルター・カリニャーノ(バス)…1.2
マルコ・パウルッツォ(バス)…3-9
カンパーニャ・オペラ・イタリアーナ管弦楽団&合唱団
アントネッロ・ゴッタ(指揮)
全ての人を痺れさせる低音の魅力炸裂!バスのアリア集です。バス=バリトン
でも大丈夫。悪い男になりきって、日ごろのストレスを発散させるもよし。

HLCD95045 ¥2450
バスのためのオペラ・アリア集 2(カラオケ付)
1.ヴェルディ(1813-1901):歌劇「ドン・カルロ」-「彼女は私を愛していない」
2.グノー(1818-1893):歌劇「ファウスト」-「金の子牛は常に生きていて」
3.ムソルグスキー(1839-1881):
歌劇「ボリス・ゴドゥノフ」-「あと一つ物語を書き終えて」
4.ベルリーニ(1801-1835):歌劇「夢遊病の女」-「懐かしこの美しい国」
5.モーツァルト(1756-1791):
歌劇「フィガロの結婚」-「もう飛ぶまいぞ、この蝶々」
6.モーツァルト:
歌劇「フィガロの結婚」-「もしもダンスをお望みならば、伯爵様」
7.ヴェルディ:歌劇「ナブッコ」-「来なさい、ああレヴィの人よ」
8.モーツァルト:
歌劇「ドン・ジョヴァンニ」-「みんな楽しく、お酒を飲んで」
(シャンペンの歌)
9-16:1-8のカラオケ・ヴァージョン
(模範演奏)マルコ・パウルッツォ(バス)…1-4.7
マッテオ・ペイローネ(バス)…5-6/ヴァルター・カリニャーノ(バス)…8
カンパーニャ・オペラ・イタリアーナ管弦楽団&合唱団
アントネッロ・ゴッタ(指揮)
オペラの役なら悪魔にもなりきれます。バス歌手は見せ場が少ない?なんてこ
とはありません。どれも名曲ばかりです。

HLCD9092 ¥2450
バスのためのオペラ・アリア集 3(カラオケ付)
1.ベルリーニ(1801-1835):歌劇「清教徒」-「ほどけた美しい髪を花で飾り
2.ボーイト(1842-1918):
歌劇「メフィストフェレ」-ワルプルギスの夜 「これが世界か、空で、丸く」
3.ヴェルディ(1813-1901):
歌劇「トロヴァトーレ」-「何をぐずぐずしているのか」
4.ヴェルディ:
歌劇「アッティラ」-「ウルディーノ、ウルディン…ローマの前で私の魂が」
5.モーツァルト(1756-1791):歌劇「フィガロの結婚」-「さあ、目をあけろ」
6.ペルゴレージ(1710-1736):
歌劇「奥様女中」-「私はすでに心変わりしている」
7.グノー(1818-1893):歌劇「ファウスト」-「眠ったふりをせずに」
8-14:1-7のカラオケ・ヴァージョン
(模範演奏)マルコ・パウルッツォ(バス)…1-7
カンパーニャ・オペラ・イタリアーナ管弦楽団&合唱団
アントネッロ・ゴッタ(指揮)
大地を揺るがすような低い声を持った貴方に捧げる低音アリア集。美女は大抵
テノールに取られてしまって悔しい思いをするのでしょうが、背中で語るのも
いいかもしれません。

HLCD95044 ¥2450
テノール・バス練習用:オペラ二重唱曲集 1(カラオケ付)
1.ヴェルディ(1813-1901):歌劇「椿姫」-パリを離れて
2.ヴェルディ:歌劇「イル・トロヴァトーレ」-「われらの山へ」
3.ヴェルディ:歌劇「椿姫」-陽気に楽しく杯をくみ交わそう「乾杯の歌」
4.モーツァルト(1756-1791):
歌劇「ドン・ジョヴァンニ」-「お手をどうぞ」
5.ドニゼッティ(1797-1848):
歌劇「ドン・パスクワーレ」-「私の元へ帰ってきて」
6.プッチーニ(1858-1924):歌劇「ラ・ボエーム」-「ああ、麗しの乙女」
7.ヴェルディ:歌劇「ドン・カルロ」-「共に生き、共に死ぬ」
8.ヴェルディ:歌劇「アイーダ」-「おお、大地よ、さらば」
9-16:1-8のカラオケ・ヴァージョン
(模範演奏)ステファノ・セッコ(テノール)…1.3.5-7
シルヴァーノ・サンタガータ(テノール)…2
マッテオ・ペイローネ(バス)…3
(カラオケ・ヴァージョン)リンダ・カンパネッラ(ソプラノ)…1.3.4.5
マルチェラ・ポリドーリ(ソプラノ)…6
アントニア・チフローネ(ソプラノ)…8
サラーハ・エム・プンガ(メゾ・ソプラノ)…2.7
アルベルト・ガツァーレ(バリトン)…7
カンパーニャ・オペラ・イタリアーナ管弦楽団&合唱団
アントネッロ・ゴッタ(指揮)
テノール歌手の方、そしてバス歌手の方。デュエットのお相手がいなくても大
丈夫。それぞれのお相手をご用意いたしました。ヒロインと歌ったり、盟友と
歌ったり。

HLCD95054 ¥2450
ソプラノ(メゾ・ソプラノ、バリトン含む)練習用:
オペラ二重唱曲集 2(カラオケ付)
1.ヴェルディ(1813-1901):歌劇「椿姫」-パリを離れて
2.ヴェルディ:歌劇「イル・トロヴァトーレ」-「われらの山へ」
3.ヴェルディ:歌劇「椿姫」-陽気に楽しく杯をくみ交わそう「乾杯の歌」
4.モーツァルト(1756-1791):歌劇「ドン・ジョヴァンニ」-「お手をどうぞ」
5.ドニゼッティ(1797-1848):
歌劇「ドン・パスクワーレ」-「私の元へ帰ってきて」
6.プッチーニ(1858-1924):歌劇「ラ・ボエーム」-「ああ、麗しの乙女」
7.ヴェルディ:歌劇「ドン・カルロ」-「共に生き、共に死ぬ」
8.ヴェルディ:歌劇「アイーダ」-「おお、大地よ、さらば」
9-16:1-8のカラオケ・ヴァージョン
(模範演奏)リンダ・カンパネッラ(ソプラノ)…1.3.4.5
マルチェラ・ポリドーリ(ソプラノ)…6
アントニア・チフローネ(ソプラノ)…8
サラーハ・エム・プンガ(メゾ・ソプラノ)…2.8
アルベルト・ガツァーレ(バリトン)…7
(カラオケ・ヴァージョン)ステファノ・セッコ(テノール)…1.3.5-7
シルヴァーノ・サンタガータ(テノール)…2.8
マッテオ・ペイローネ(バス)…3
カンパーニャ・オペラ・イタリアーナ管弦楽団&合唱団
アントネッロ・ゴッタ(指揮)
こちらはHLCD95044のソプラノ、メゾ・ソプラノ、バリトンの練習用CD。これ
で一人でも存分に歌えます。

HLCD9094 2枚組 ¥3050
トスティ:声楽作品集(カラオケ付)
(CD1)
1.四月/2.理想/3.魅惑/4.マレキアーレ/5.セレナータ/6.ニノン
7.君なんかもう/8.最後の歌/9.夢/10.わが望み
11-20:1-10のカラオケ・ヴァージョン
(CD2)
1.かわいい唇/2.暁は光から/3.別れの歌/4.口づけのために
5.安らぎを返させたまえ/6.さようなら/7.私の歌/8.朝の歌/9.秘密
10.夏の月/11.祈り
12-22:1-11のカラオケ・ヴァージョン
(模範演奏)ステファーノ・セッコ(テノール)
カンパーニャ・オペラ・イタリアーナ管弦楽団
アントネッロ・ゴッタ(指揮)
学習者も必携。トスティ(1846-1916)の名歌曲のカラオケ付CD。オペラとはまた
違った歌唱法が必要です。

HLCD9108 ¥2450
イタリア声楽作品集「ナポリ・リサイタル」1(カラオケ付)
1.デスポジト:アネマ・エ・コーレ
2.ダンツァ(1846-1922):フニクリ・フニクラ
3.ディ・カプア(1864-1917):オー・ソレ・ミーオ
4.ドニゼッティ(1797-1848):あなたが大好き
5.トスティ(1846-1916):マレキアーレ
6.コットラウ(1827-1879):サンタ・ルチア
7.ディ・カプア:マリア、マリ
8-14:1-7のカラオケ・ヴァージョン
(模範演奏)ルカ・ルポーリ(ヴォーカル)
カンパーニャ・オペラ・イタリアーナ管弦楽団
アントネッロ・ゴッタ(指揮)
ひたすら陽気に、明るい声で!イタリア民謡の醍醐味です。お腹から声を出す
と健康にもよいかも。

HLCD9109 ¥2450
イタリアの声楽作品集「ナポリ・リサイタル」2(カラオケ付)
1.カルディルロ(1874-1947):カタリ、カタリ
2.ガムバルデルラ(1873-1913):おかあさん、どうしたの?
3.ベルリーニ(1801-1835):光さす窓辺
4.カニーノ(1875-1949):兵士の恋
5.ダンニバーレ(1894-1950):太陽の土地
6.ロッシーニ(1792-1868):音楽の夕べ-「踊り」
7.デ・クルティス(1875-1937):夜の声
8-14:1-7のカラオケ・ヴァージョン
(模範演奏)ルカ・ルポーリ(ヴォーカル)
カンパーニャ・オペラ・イタリアーナ管弦楽団
アントネッロ・ゴッタ(指揮)
抒情的な歌もばっちり。イタリア民謡の奥深さを心の底から楽しんでください。

HLCD9110 ¥2450
イタリア声楽作品集「ナポリ・リサイタル」3(カラオケ付)
1.ガムバルデルラ(1873-1913):海の男
2.マリオ(1884-1961):遥かなるサンタ・ルチア
3.デ・クルティス(1875-1937):帰れソレントへ
4.アルバーノ:農夫/5.ディ・カプア(1864-1917):あなたの口づけを
6.ドニゼッティ(1797-1848):恋する船乗り
7.タリアフェルリ(1889-1937):プレジコの漁師
8-14:1-7のカラオケ・ヴァージョン
(模範演奏)ルカ・ルポーリ(ヴォーカル)
カンパーニャ・オペラ・イタリアーナ管弦楽団
アントネッロ・ゴッタ(指揮)
「遥かなるサンタ・ルチア」は、あの有名な作品とは違いますが、こちらも名
曲です。「帰れソレントへ」は、最初の短調の部分と長調の部分の対比を楽し
んでください。

HLCD9093 ¥2450
ヴェルディ:オペラ合唱曲集 1(カラオケ付)
1.歌劇「エルナーニ」-カスティッリャの獅子が目覚めんことを
2.歌劇「二人のフォスカリ」-「風が静かで、波が静かに」
3.歌劇「十字軍のロンバルディア人」-「ああ主よ、あなたは聖なる約束で」
4.歌劇「マクベス」-虐げられた祖国よ!
5.歌劇「ナブッコ」-「行け、わが思いよ、金色の翼に乗って」
6.歌劇「リゴレット」-「寂しい町外れ」
7.歌劇「椿姫」-「私たちはジプシー」
8.歌劇「トロヴァトーレ」-「運命のさいは投げられた」
(模範演奏)カンパーニャ・オペラ・イタリアーナ合唱団
カンパーニャ・オペラ・イタリアーナ管弦楽団
アントネッロ・ゴッタ(指揮)
合唱団のみなさん、これでレパートリーが広がること間違いなし。





<ARS VIVENDI>
AV 2210225 2枚組 ¥2080
ケルビーニ(1760-1842):鍵盤楽器のための作品全集
フォルテピアノのための奇想曲または練習曲
ピアノまたはオルガンのための幻想曲
チェンバロのための6つのソナタ
第1番ヘ長調/第2番ハ長調/第3番変ロ長調
第4番ト長調/第5番ニ長調/第6番変ホ長調
ピエトロ・スパーダ(ピアノ)
録音:データ記載なし 発売:1991年
当商品のレーベル名は「EUROMUSICA」、規格番号は「2210-225」と表示されて
おりますが、弊社では「ARS VIVENDI」レーベルの「AV 2210225」として管理い
たします。

AV 2210245 2枚組 ¥2080
リスト(1811-1886):
バッハの作品のトランスクリプション&バッハにインスパイアされた作品集
6つの前奏曲とフーガ R.119(1842-1850)
イ短調/ハ長調/ハ短調/ハ長調/ホ短調/ト短調
幻想曲とフーガ ト短調 R.120(1842-1850)
バッハの主題による変奏曲 R.24(1862)
前奏曲「泣き、嘆き、Sorgen、Zagen」R.23(1859)
BACHの名による幻想曲とフーガ R.296(1871)
ピエトロ・スパーダ(ピアノ)
録音:データ記載なし 発売:1991年
当商品のレーベル名は「EUROMUSICA」、規格番号は「2210-245」と表示されて
おりますが、弊社では「ARS VIVENDI」レーベルの「AV 2210245」として管理
いたします。

AV 2210250 2枚組 ¥2080
ジョヴァンニ・パイジェッロ(1740-1816)/
ピエトロ・メタスタージオ台本:イエス・キリストの受難(1784)
ミロスラワ・カツプシャク(アルト:ペテロ)
イェジ・クネティク(テノール:ヨハネ)
ハリナ・グルジンスカ(ソプラノ:マグダレーナ)
イェジ・マフラー (バス:アリマテアのヨセフ)
クシシュトフ・マヴォゼク(オルガン)
ワルシャワ室内オペラ合唱団
リシャルト・ジマク(合唱指揮)
ワルシャワ・シンフォニエッタ
ヴォイチェフ・チェピエル(指揮)
録音:データ記載なし 発売:1991年
当商品のレーベル名は「EUROMUSICA」、規格番号は「2210-250」と表示されて
おりますが、弊社では「ARS VIVENDI」レーベルの「AV 2210250」として管理
いたします。なお、当盤が初出の形態であると思われますが、同一音源が
ARTSレーベルからも発売されております。ご注意ください。

AV 2010270 3枚組 ¥2850
テレマン(1681-1767):オルガン作品全集
幻想曲;ニ長調/ホ長調/ト短調/イ長調/ニ長調/ニ短調
フーガ;第1番ロ短調/第2番ホ長調/第3番ト長調/第4番ホ短調
第5番ト短調/第6番ハ長調/第7番ヘ短調/第8番イ長調
第9番ニ短調/第10番ホ短調/第11番ハ長調/第12番ホ短調
第13番ハ短調/第14番イ短調/第15番ホ短調/第16番ト短調
第17番ホ短調/第18番ヘ長調/第19番ニ長調/第20番イ短調
小フーガ ヘ長調/小フーガ ニ長調
2段鍵盤とペダルのためのソナタ ニ長調
コラール前奏曲(全50曲)
アルトゥーロ・サッケッティ(オルガン)
録音:データ記載なし 発売:1991年
当商品のレーベル名は「EUROMUSICA」、規格番号は「2010-270」と表示され
おりますが、弊社では「ARS VIVENDI」レーベルの「AV 2010270」として管理
いたします。

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12-06 No.23

2012年06月22日 15時45分03秒 | Weblog
<LSO Live>
LSO 0720(SACD-Hybrid) ¥2180
ディミトリ・ティオムキン:
・「シラノ・ド・ベルジュラック」(1951)-序曲
・組曲「アラモ」(1960)
・「老人と海」(1958)-メイン・テーマ、クバーナ&フィナーレ
・「4枚のポスター」(1952)-序曲
・組曲「ジャイアンツ」(1956)
・「ローマ帝国の滅亡」(1964)-愛の翳り[インストゥルメンタル・テーマ]
・「真昼の決闘」(1952)より主題歌「Do Not Forsake Me, Oh My Darlin'」※
・「ローハイド」(1959)-テーマ ※
・組曲「紅の翼」(1954)
・ヒッチコック組曲:「ダイヤルMを廻せ!」(1954)&「見知らぬ乗客」(1951)
・「野性の息吹」(1958)-主題歌 #
・「サンダウナーズ」(1960)-テーマ
・「サーカスの世界」(1964)-ジョン・“デューク”・ウェインのマーチ
・「ピラミッド」(1955)-主題歌&ファラオの行進 #
・「友情ある説得」(1956)-フェア
・「友情ある説得」-主題歌「Thee I Love」 ※#
ホイットニー・クレア・カウフマン(ボーカル)# 
アンドルー・プレイフット(ボーカル)※
ロンドン・ヴォイセズ
リチャード・カウフマン(指揮)ロンドン交響楽団
録音:2011年10月27日ロンドン、バービカンホール(ライヴ)
プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン
エンジニア:ジョナサン・ストークス&ニール・ハッチンソン
LSO Liveの最新アルバムは、ディミトリ・ティオムキンの映画音楽集。LSO
Liveがあらたに随時お届けする、史上最も偉大な映画音楽の作曲家たちのシリ
ーズ第1弾となります。
【R=コルサコフの弟子グラズノフに学んだティオムキン】
ロシアのサンクトペテルベルクに生まれたディミトリ・ティオムキン(1894-
1979)は、もっとも高い評価を受けるハリウッド映画の作曲家のひとり。ペテ
ルブルク音楽院で、R=コルサコフの弟子ブルメンフェリトとグラズノフに学
び、ベルリンでエゴン・ペトリとブゾーニに師事しています。
ロシア革命を経て、第1次大戦後に、ティオムキンはベルリンでプロのコンサ
ート・ピアニストとしてデビュー。1928年にはパリ・オペラ座でガーシュウィ
ンのピアノ協奏曲ヘ調のヨーロッパ初演を行ってもいます。
【西部劇からサスペンスまで、多彩な作風で人気を博したティオムキン】
1925年には初の訪米を果たしますが、今日、映画音楽に偉大な足跡を残すティ
オムキンに最大の転機が訪れるのは、1929年に妻とともにハリウッドに移って
から。西部劇の音楽のスタイルを確立した「真昼の決闘」「アラモ」や、「紅
の翼」「ローマ帝国の滅亡」のようなスペクタクル巨編、そして「サスペンス
の神様」ヒッチコックの「ダイヤルMを廻せ!」「見知らぬ乗客」と、ジャンル
を問わず、ティオムキンは、140本ともいわれる数多くの映画音楽を手掛けま
した。さらに、クリント・イーストウッド出演で知られるテレビ・ドラマ・シ
リーズ「ローハイド」の主題歌もティオムキンの仕事で、天賦のソングライタ
ーでもあったティオムキンはまた、「野性の息吹」や、アカデミー賞で主題歌
賞を獲得した「真昼の決闘」といったスタンダード・ナンバーを書いています。
【“フルオケによるオリジナル・サウンドトラックのパイオニア”LSO】
最近では「ハリー・ポッター」シリーズをはじめ、ジョン・ウィリアムズ作曲
の「スター・ウォーズ」シリーズ、「スーパーマン」や「レイダース-失われた
アーク」といった大ヒット超大作のオリジナル・サウンドトラックを担当した
ことで有名なLSO。LSOと映画産業との関わりは、1936年のアーサー・ブリス作
曲「来るべき世界」の時代まで遡ることができ、オーケストラというものが映
画のサウンドトラックをレコーディングした走りでした。
【映画音楽の第一人者リチャード・カウフマン】
ロサンジェルス生まれで、MGM映画の音楽部門に在籍していたキャリアを持つ、
グラミー賞受賞指揮者のリチャード・カウフマンは、幾多のコンサート・ホー
ルでの映画音楽、クラシック音楽の演奏活動だけでなく、映画音楽ならびにテ
レビ番組の音楽の指揮と監督に、その音楽人生の大半を捧げてきた第一人者。
ダラス響の桂冠ポップス指揮者であるカウフマンは、やはり首席ポップス指揮
者を務めるパシフィック・シンフォニーのほか、現在、「Friday Night at
the Movies」というシリーズでシカゴ交響楽団に定期的に出演しています。
カウフマンはまた、ジョン・デンバー、アンディ・ウィリアムズ、ダイアナ・
クラール、クリス・ボッティ、ビーチ・ボーイズ、パティ・オースティン、
アート・ガーファンクルといったアーティストのために指揮をしてきたことで
も有名。
先だってもLSOとは、“飛行”にまつわる古今の映画音楽を集めた最新アルバ
ム「紅の翼」を発表したばかりのカウフマンが、いままた「サントラの心得あ
るオーケストラ」LSOを指揮して、ティオムキンの作品を取り上げたアルバム
は、映画ファンのみならず、クラシック音楽のファンにもあらためて、ティオ
ムキンの魅力を気付かせてくれるものといえるでしょう。




<ORFEO>
ORFEO 858121 ¥2450
R.シュトラウス:
4つの最後の歌
「アラベッラ」-ほんとに良かったわ、マンドリカ(第3幕幕切れの二重唱)
「カプリッチョ」-明日の昼11時に
「薔薇の騎士」-マリー・テレーズ!
アンネ・シュヴァーネヴィルムス(S)
レギーナ・リヒター(Ms)
ユッタ・ベーネルト(S)
マルクス・シュテンツ(指)
ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団
録音:2011年2月2-4日、ケルン
今やドイツを代表するシュトラウス・ソプラノであるアンネ・シュヴァーネ
ヴィルムスが、ついにR.シュトラウス・アルバムを発売。現在の彼女の公式サ
イトでは、レパートリーとして、ワーグナーはエルザとエリーザベト、モー
ツァルトでも「フィガロの結婚」の伯爵夫人と「イドメネオ」のエレットラし
かないのに、R.シュトラウスだと、アラベラ、アリアドネ、クリソテミス、
「影のない女」の皇后、ダナエ、そして日本でも歌った元帥夫人と、6役もあ
ります。それだけ彼女はシュトラウスで高く評価され、自信を持っているとい
うことです。今年で45歳、まさに絶頂期のシュヴァーネヴィルムス、このCDも
素晴らしい出来上がりです。透明感がありながら柔らかさと潤いのある声は非
常に美しく、しかも気品ある憂いが浮かぶシュヴァーネヴィルムスの歌は、
シュトラウスの豊潤かつ繊細な音楽との愛称は抜群、比類ない美しさを醸しま
す。
マルクス・シュテンツの指揮もたいへんに素晴らしいものです。彼は2002年か
らケルンのギュルツェニヒ管弦楽団の首席指揮者、及び同オーケストラがピッ
トに入るケルン歌劇場の音楽総監督を務めています。両者の息の合ったコンビ
が、明晰で響きの美しい新時代のR.シュトラウスを聞かせてくれます。





<EIGENART>
EIGENARTはTACETレーベルのグループレーベルです。若いアーティストの作品
を中心に発売しています)
10440 ¥2380
海浜独唱-日本歌曲の新たなる響き 
1. 富士山見たら (詩:久保田宵二、曲:橋本国彦)
2. 牡丹 (詩:北原白秋、曲:橋本国彦)
3. 鴉(からす) (詩:清水重道、曲:信時潔) チェンバロ伴奏
4. なめいし (詩:北原白秋、曲:清瀬保二)
5. 城ヶ島の雨 (詩:北原白秋、曲:梁田貞)
6. ゆくはるの宵 (詩:八木重吉、曲:浦田健次郎)
7. きずつけずあれ (詩:しゃく・ちょうくう、畑中良輔)
八木重吉による五つの歌 (詩:八木重吉、曲:畑中良輔)
8. I 秋の空 
9. II 素朴な琴
10. III 秋
11. IV 雨
12. V 夕焼
13. 海浜独唱 (詩:室生犀星、曲:畑中良輔)
14. 花林 (詩:杉浦伊作、曲:畑中良輔)
15. 百姓唱 (詩:北原白秋、曲:橋本国彦)
16. 沙羅 (詩:清水重道、曲:信時潔) チェンバロ伴奏
17. 春の鳥 (詩:北原白秋、曲:団伊玖麿)
18. 追分 (詩:北原白秋、曲:平井康三郎)
19. 石と光 (詩:谷川俊太郎、曲:寺嶋陸也)
吉原輝(バリトン)
重岡麻衣(フォルテ・ピアノ:ハンマーフリューゲル/チェンバロ) 
収録された19内、3と16以外はフォルテ・ピアノ演奏です。
2011年録音
解説は日本語、ドイツ語、英語。歌詞は日本語とドイツ語表記。
畑中良輔氏による本アルバム発売に寄せた推選文章を収録。
装丁には全てに日本語が表記されております。
美しい日本語を、溢れる情感で現す吉原輝のバリトンと、筝の音色に似たチェ
ンバロと独特の丸く柔らかい懐かしい響きをフォルテ・ピアノから引き出す卓
越した技巧を持つ、重岡麻衣の伴奏が見事に調和された美しい歌曲アルバム
です。
※吉原輝(バリトン) 東京芸術大学、同大学院卒業後、ミラノ音楽院留学後
シュトゥットガルト国立音楽大学院リート科及びオペラ科卒業。
第7回奏楽堂日本歌曲コンクール第1位入賞後、多くの演奏会に出演。
1997年より畑中良輔氏の構成による日本歌曲シリーズをはじめドイツを中心に
日本歌曲の演奏会を多数出演。シュトゥットガルト国立音楽大学、ルードヴィ
クスブルク国立教育大学講師。



<TACET>
TACET 197 ¥2380
ブラームス:練習曲集
(1)パガニーニの主題による変奏曲(第1部:14曲) op.35
(2)左手のための練習曲(練習曲第5番)「シャコンヌ」(J.S.バッハ作品の編曲)
(3)パガニーニの主題による変奏曲(第2部:14曲) op.35
(4)ピアノのための練習曲第3/4-「プレスト」(J.S.バッハ作品の編曲)
(5)左手のための練習曲から「即興曲 op.90-2」 (シューベルト作品の編曲)
(6)ピアノのための練習曲第1番-「練習曲」(ショパン作品の編曲)
(7)ピアノのための練習曲第2番-「ロンド」(ウェーバー作品の編曲)
エリカ・ハーゼ(ピアノ) Erika Haase
2012年録音
1935年ドイツのダルムシュタット生まれのエリカ・ハーゼはその優れた技巧と
音質の透明感において多くの現代曲の演奏を手がけ、特に1963-67年において
イギリスBBC主催のブーレーズとの一連の演奏で素晴らしい実績を残しました。
現在はハノーヴァー他の各大学で後進を育てるかたわら音の良さに定評ある
TACETレーベルを中心に教育的且つ学術的なアルバムを録音、発表し続けてい
ます。




<VENEZIA>
CDVE04407 2枚組 ¥1650
レニングラード・フィルハーモニー大ホールでのライヴ録音集
CD. 1
(1)バッハ:
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ、パルティータ第2番から「シャコンヌ」
アイザック・スターン(ヴァイオリン)
1956年5月 レニングラード・フィルハーモニー大ホールでのライヴ
第二次世界大戦後の初のアメリカ人アーテイストとしてヴァイオリニスト、メ
ニューインと共にソビエトを訪問。
1956年5月3日から30日までに行われたモスクワを中心に6都市18回の
ソビエト・ツアーからレニングラードでの演奏会の一部。
(2)シューベルト:交響曲第9番「グレイト」
オトマール・スイットナー指揮
シュターツカペレ・ドレスデン
1963年1月 レニングラード・フィルハーモニー大ホールでのライヴ
1961年のプラハの春に続いて行われたソビエト・ツアー(1963年)からレニング
ラードでの演奏会の一部。
CD. 2
(1)ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」ホ短調 op.95
エミール・チャカロフ指揮
レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団
1987年6月 レニングラード・フィルハーモニー大ホールでのライヴ
ブルガリア出身のチャカロフ(1948-1991)はソフィアで学び、ベルリンでカラ
ヤンに学んだ後、多くの西側のオーケストラを指揮しました。若い時期からブ
ルガリア政府の後押しでソビエトに演奏旅行を行っています。特にレニングラ
ード・フィルとの結びつきは強く、度々客演しています。
若くして亡くなったチャカロフの実力を示す熱演です。
(2)ファリャ:バレエ音楽「恋は魔術師」
イリーナ・アルヒーポワ (メゾ・ソプラノ)
レオポルド・ストコフスキー指揮
レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団
1958年 レニングラード・フィルハーモニー大ホールでのライヴ
1935年から度々ソビエトを訪れているストコフスキーが1958年にソビエトを訪
れ、モスクワではショスタコーヴィチの交響曲第11番等を演奏しています。そ
のツアーの際のレニングラードでの演奏会の一部。
上記4曲共に、レニングラード(ペテルブルグ)放送局のアーカイブから。
録音年月日に統一感が無く、音質もそれぞれで且つ、ライヴ特有の傷が聴かれ
ますが、それぞれ良好な音質です。全てモノラル録音。

CDVE04342 9枚組 ¥3780
ハイドン:ピアノ・ソナタ全集(54曲)
リューボフ・チモフェーエワ(ピアノ)
1951年ソビエトのゴーリキで生まれ。8歳でデビューリサイタルを開いた後9歳
でオーケストラと共演。モスクワ音楽院でヤコブ・ザークに学び15歳でパリ国
際コンクールで入賞し18歳でロン=ティボー国際コンクールで優勝。技巧的に
も優れ、リリシズム溢れる女流ピアニストとして国際的に活躍しています。
1977-1982年録音
VENEZIAレーベル2008年に発売されたものの価格を下げての再発売となります。
尚、限定生産との連絡が入っております。




<RADIOSERVIS>
CR 0599-2 ¥1850
ベルリオーズ(1803-1869):劇的交響曲「ロミオとジュリエット」Op.17(1839)
ヴィエラ・クリロヴァー(メゾソプラノ)
ベノ・ブラフト(テノール)
ラディスラフ・ムラース(バス)
チェコ・フィルハーモニー合唱団
ヨセフ・ヴェセルカ(合唱指揮)
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
ロリン・マゼール(指揮)
録音:1960年5月19日、「プラハの春」音楽祭、ライヴ、
プラハ市民会館スメタナ・ホール、
チェコ
モノラル録音の可能性があります。

CR 0545-2 ¥1850
チェコ・モダニズムの夜明け
スメタナ(1824-1884):弦楽四重奏曲第2番ニ短調
マルチヌー(1890-1959):ピアノ五重奏曲 H.35(*)
ノヴァーク(1870-1949):ピアノ五重奏曲イ短調 Op.12
大滝美知子(ピアノ(*))
グラッフェ弦楽四重奏団
シュチェパーン・グラッフェ、ルカーシュ・ベドナジーク(ヴァイオリン)
ルカーシュ・ツィブルスキ(ヴィオラ) ミハル・フレニョ(チェロ)
録音:データ未詳

CR 0554-2 ¥1850
ヴァーツラフ・ベドナーシュ オペラ・リサイタル
スメタナ(1824-1884):
「悪魔の壁」から ヴォクのアリア(第1幕) 録音:1955年
「リブシェ」から プシェミスルのアリア(第2幕) 録音:1952年
「ダリボル」ヴラディスラフのアリア(第3幕) 録音:1952年
「秘密」から カリナのアリア(第2幕) 録音:1951年
「口づけ」から トメシュとルカーシュの二重唱(第2幕)(+) 録音:1952年
フィビフ(1850-1900):
「シャールカ」から プシェミスルのアリア(第1幕) 録音:1954年
ドヴォルジャーク(1841-1904):
「ジャコバン党員」から ボフシュとユリエの二重唱(第2幕)(*) 録音:1947年
イジー・パウエル(1919-2007):「ズザナ・ヴォイージョヴァー」から
ペロル・ヴォクのアリア(第3幕)(#) 録音:1963年
チャイコフスキー(1840-1893):
「スペードの女王」から エレツキーのアリア(第2幕) 録音:1951年
ボロディン(1833-1887):
「イーゴリ公」から イーゴリ公のアリア(第2幕) 録音:1952年
ビゼー(1838-1875):
「カルメン」から エスカミーリョのアリア(第2幕) 録音:1955年
グノー(1818-1893):
「ファウスト」から ヴァランタンのアリア(第2幕) 録音:1951年
レオンカヴァッロ(1857-1919):「道化師」から プロローグ 録音:1953年
ワーグナー(1813-1883):
「タンホイザー」から ヴァルフラムのアリア(第3幕) 録音:1951年
ヴァーツラフ・ベドナーシュ(バリトン)
ルドミラ・チェルヴィンコヴァー(ソプラノ(*))
ベノ・ブラフト(テノール(+))
シュテファ・ペトロヴァー(ソプラノ(*))
カレル・フルシュカ、アントニーン・ヴォタヴァ(テノール(*))
プラハ放送交響楽団
フランチシェク・ディク(指揮(#以外))
イジー・スタレク(指揮(#))
録音場所:チェコスロヴァキア放送スタジオ
1945年から1972年までプラハ国民劇場のソリストを務めたヴァーツラフ・ベド
ナーシュ(1905-1987)の放送録音集。歌唱はすべてチェコ語。

CR 0555-2 2枚組 ¥2450
ミロスラフ・ランゲル 放送録音集
メンデルスゾーン(1809-1847):無言歌集 から(#)
Op.19 No.1 / Op.30 No.3 / Op.30 No.6 / Op.62 No.5 / Op.67 No.3
Op.38 No.6 / Op.53 No.2 / Op.30 No.2 / Op.19 No.3 / Op.19 No.5
シューベルト(1797-1838):ピアノ・ソナタ第18番ト長調 Op.78 D.894(*)
ラモー(1683-1764):ガヴォットと6つの変奏曲イ短調
ハイドン(1732-1809):ピアノ・ソナタ ロ短調 Hob.XVI:32
モーツァルト(1756-1791):
デュポールのメヌエットによる9つの変奏曲ニ長調 K.573
リスト(1811-1886):(+)
3つの演奏会用練習曲 から ため息
コンソレーション第3番変ニ長調/コンソレーション第4番変ニ長調
幻影/パガニーニによる練習曲第4番ホ長調
パガニーニによる練習曲第5番ホ長調/ペトラルカのソネット第123番
ウィーンの夜会(シューベルトのワルツ・カプリス第9番)
スクリャービン(1872-1915):左手のための2つの小品 Op.9
ミロスラフ・ランゲル(ピアノ)
録音:1981年(無印)、1982年(*)、1986年(+)、1989年(#)、チェコ放送
チェコのピアニスト、ミロスラフ・ランゲル(1945-2010)の追悼盤と思われま
す。外装に「MONO」と誤表示されています。

CR 0564-2 ¥1850
スク(1874-1935):ヴァイオリンとピアノのための4つの小品 Op.17(1900)
ルボシュ・スルカ(1928):ヴァイオリン・ソナタ(1970)
プロコフィエフ(1891-1953):
ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 Op.94bis(1942-1943/1944)
ヴラスティミル・コブルレ(ヴァイオリン)
マルチン・フィラ(ピアノ)
録音:2010年6月7日、10月6、12日、マルティーネク・スタジオ、プラハ、
チェコ

CR 0566-2 ¥1850
ヤン・クシュチテル・ヴァンハル(1739-1813):スターバト・マーテル(*)
ペトル・フィアラ(1943-)/ズザナ・ノヴァーコヴァー台本:
修道女アネシュカと聖フランチシェクの歌(+)
ハナ・シュカルコヴァー(ソプラノ(*))
ルツィエ・ヒルシェロヴァー(アルト(*))
ブルノ・チェコ・フィルハーモニー合唱団(女声合唱(*)、男声合唱(+))
チェコ室内ソロイスツ(*)
イヴァナ・ヴァレショヴァー(朗読(+))
レア・ヴィートコヴァー(ソプラノ(+))
マルチン・ヤクビーチェク(オルガン(+))
ペトル・フィアラ(指揮)
録音:2011年2月、フス派教会、ブルノ、チェコ(*)
/1992年4月、聖アウグスティン教会(+)

CR 0568-2 ¥1850
ヤロスラフ・レジェク(1906-1942):ピアノ作品集
ソナティナ(1928)/小組曲(1928)(*)/練習曲(1933)(*)
バガテル集(1933)(*)/狂詩曲(1938)/トッカータ(1939)/ソナタ(1941)
ヤン・ノヴォトニー(ピアノ)
録音:1975年(無印)/1985年(*)、プラハ、チェコ 原盤、
ライセンサー:Panton
ヤロスラフ・レジェクはプラハ音楽院でヨセフ・スク、アロイス・ハーバに師
事したチェコの作曲家。プラハ解放劇場付き作曲家兼指揮者として活躍、また
ジャズ・オーケストラを組織し人気を得ましたが、ナチスによるチェコスロ
ヴァキア占領を逃れた亡命先のニューヨークで30代半ばの若さで病死しました。

CR 0569-2 ¥1850
ボヘミアとモラヴィアのルネサンス&バロック・オルガン
[インドジフーフ・フラデツ城内礼拝堂](*)
ジローラモ・フレスコバルディ(1583-1643):アリア「バレット」
ヨハン・カスパル・ケルル(1627-1693):カプリッチョ「かっこう」
ヨハン・パッヘルベル(l653-1706):
「アポロの六弦琴」(1699)から アリア第4番
[ポルナー参事会教会](+)
マティアス・ヴェクマンン(1616頃-1674):
前奏曲によるトッカータ第1旋法/カンツォン ハ短調
アントン・ツぃンマーマン(1741-1781):前奏曲
ザムエル・マルクフェルナー(1621-1674):
前奏曲/前奏曲第1旋法/4声の前奏曲/主に感謝せよ
ファンタジア第8旋法
[ネトリツェ、ヴァーツラフ教会](#)
ヨゼフ・フェルディナント・ノルベルト・ゼーガー(1716-1782):
2つの主題によるフーガ/フーガ ハ長調
不詳:フーガ ハ長調
ジャン・フィリップ・ラモー(1683-1764):雌鶏
J・S・バッハ(1685-1750):
ああ、罪人である私は何をすべきか BWV770(コラール・パルティータ)
パヴェル・コホウト(オルガン)
録音:2001年8-10月、インドジフーフ・フラデツ城内礼拝堂、チェコ(*)
2004年11月、ポルナー参事会教会、チェコ(+)
2009年8-9月、ヴァーツラフ教会、ネトリツェ、チェコ(#)

CR 0570-2 ¥1850
モーツァルト(1756-1791):
弦楽四重奏曲第19番ハ長調「不協和音」D.465(1785)(*)
シュールホフ(1894-1942):弦楽四重奏曲第1番(1924)(+)
マルチヌー(1890-1959):弦楽四重奏曲第2番(1925)(#)
ヤナーチェク弦楽四重奏団
ミロシュ・ヴァツェク(第1ヴァイオリン)
ヴィチェスラフ・ザヴァディリーク(第2ヴァイオリン)
ヤン・ジェズニーチェク(ヴィオラ) ブジェチスラフ・ヴィビーラル(チャロ)
録音:2009年12月16日(#)、2010年4月8日(+)、2010年4月29日(*)、
ブルノ放送スタジオ

CR 0572-2 2枚組 ¥2450
アントニーン・レイハ[アントン・ライヒャ](1770-1836):交響曲集
変ホ長調 Op.41(1797)/ハ短調(1808以前)
ヘ短調(1808以前)/ト長調(1808)
プラハ放送交響楽団
オンドジェイ・クカル(指揮)
録音:2010年3、11月、2011年5月、ドモヴィナ・スタジオ、プラハ、チェコ

CR 0577-2 ¥1850
ヴィーチェスラヴァ・カプラーロヴァー(1915-1940):
ピアノ協奏曲ニ短調 Op.7(*)/3つのピアノ小品 Op.9
聖エティエンヌ・デュ・モン教会のカリヨンによる変奏曲 Op.16
ソナタ・アッパッショナータ Op.6
アリツェ・ライノホヴァー(ピアノ)
ボフスラフ・マルチヌー・フィルハーモニー管弦楽団(*)
トマーシュ・ハヌス(指揮)
録音:2010年11月、芸術館、ズリーン、チェコ
2011年6月、コングレス・センター、ズリーン、チェコ
ヴィーチェスラヴァ・カプラーロヴァーはヤナーチェク門下の作曲家ヴァーツ
ラフ・カプラールの娘。作曲をヴィレーム・ペトルジェルカ、ヴィーチェスラ
フ・ノヴァーク、ボフスラフ・マルチヌー(パリ)、ナディア・ブーランジェ
(パリ)に、指揮をズデニェク・ハラバラ、ヴァーツラフ・タリフ、シャルル・
ミュンシュ(パリ)に師事。1937年にはチェコ・フィルハーモニー管弦楽団を
指揮して自作を演奏。ナチスのチェコスロヴァキア占領によりフランスに留ま
り、チェコの画家アルフォンス・ムハ[ミュシャ]の息子イジーと結婚しまし
たが、その後2ヶ月足らずで結核のため25歳の若さで亡くなりました。短命な
がら多くの作品を残しています。

CR 0578-2 ¥1850
チェコのヴァイオリン音楽
ヤン・ノヴァーク(1921-1984):
ソナタ・ソリス・フィディブス(無伴奏ヴァイオリンのための)
ヤナーチェク(1854-1928):ヴァイオリン・ソナタ
スク(1874-1935):バラード Op.3b
スメタナ(1824-1884):わが故郷から
ヤロスラフ・コチアン(1883-1950):ユモレスク Op.17
オタカル・シェフチーク(1852-1934):チェコ舞曲集 Op.10 から 青い瞳の少女
フランチシェク・ノヴォトニー(ヴァイオリン)
ヴラディミール・ホリー(ピアノ)
録音:1994年5月、1998年2月、2000年2月、チェコ放送ブルノ支局スタジオ・
ドゥルカ

CR 0581-2 ¥1850
フランチシェク・クサヴェル・リフテル(1709-1789):フルート協奏曲ホ短調
フランチシェク・ベンダ(1709-1786):フルート協奏曲イ長調
ヤン・ヴァーツラフ・スタミツ(1717-1757):フルート協奏曲ハ長調
ロマン・ノヴォトニー(フルート)
プラハ室内管弦楽団
イジー・ポスピーハル(コンサートマスター)
アレシュ・バールタ(チェンバロ)
録音:2010年9、11月、聖シモン&ユダ教会、プラハ、チェコ

CR 0596-2 ¥1850
ドラホミーラ・チカロヴァー オペラ・リサイタル
スメタナ(1824-1884):「売られた花嫁」(#)、「口づけ」(*)、「悪魔の壁」、
ヴェルディ(1813-1901):「アイーダ」、
マイアベーア(1791-1864):「アフリカの女」、
プッチーニ(1858-1924):「修道女アンジェリカ」、
G・シャルパンティエ(1860-1956):「ルイーズ」、
モニュシュコ(1819-1872):「ハルカ」、
ワーグナー(1813-1883):「トリスタンとイゾルデ」(**)、
ドヴォルジャーク(1841-1904):「ルサルカ」から(*/+)
ドラホミーラ・チカロヴァー(ソプラノ)
ベノ・ブラフト(テノール(*))
カレル・カラシュ(バス(+))
プラハ放送交響楽団(+以外)
フランチシェク・ディク(指揮(+/#/**以外))
ヨセフ・フルンチーシュ(指揮(#))
ヴァーツラフ・イラーチェク(指揮(**))
フェルディナント・ポフルレイフ(ピアノ(+))
録音:1951-1959年、モノラル/1968年、ステレオ(+)
1943年から1984年までプラハ国民劇場のソリストを務めたドラホミーラ・チカ
ロヴァー(1915-1997)の放送録音集。歌唱はすべてチェコ語。

CR 0004-3 ¥1850
甘きフランスの歌
Bubenik / Svarny tambor / Tri princezny / Plavovlaska / Bojacna
Pastyrka / Kral Dagobert / Matej Tuhy / Necita / Drevacky / Cestar
Krasna lod / Tri namornici / Lod s obilim aneb Osizena pani
Byla jednou lodka mala / Na svateho Jana / Kral Louis
アルフレト・ストレイチェク、ハナ・マツィウホヴァー(朗読)
ハイレー・プシーブラム(声楽&ピリオド楽器アンサンブル)
ヨセフ・クルチェク(アーティスティック・ディレクター)
録音:2009年7月、ヴァルドルフ学校、プシーブラム、チェコ
チェコの詩人ハヌシュ・イェリーネク(1887-1944)のチェコ語訳による13-14世
紀フランスの歌。

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12-06 No.22

2012年06月22日 15時44分45秒 | Weblog
<cpo>
777759-1(アナログLP) ¥2950
アントニオ・ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集「四季」
管楽を加えたドレスデン版
ラルテ・デラルコ/フェデリコ・グリエルモ(独奏ヴァイオリン&指揮)
LP ヴァージン・ビニール,180g重量盤
一度はCDに取って変わられたかに思えたLPレコードですが、一部のファンの強
い要望のため決して市場から姿を消すことはありませんでした。今回cpoレー
ベルから発売となる「四季」のLPも、一度でも耳にした方は、その驚くべき高
音質に息を飲むことでしょう。これまでも、高音質を追求し、数多くのSACD盤
をリリースしてきたレーベルですが、このLPの登場は、更に「良い音」への飽
くなき挑戦と言えるのではないでしょうか。演奏するのは、おなじみフェデリ
コ・グリエルモの独奏ヴァイオリンとラルテ・デラルコのコンピです。通常は
管楽器なしのヴァージョンで演奏されますが、今回は音の多彩さを存分に楽し
んでいただけるように、管楽器を加えた「ドレスデン版」が選択されていて、
より充実した音色を堪能できるようになっています。リコーダー、オーボエ、
ホルン、ファゴットなどの名技は、曲のそれぞれに、花たちの揺れる風景や、
鳥の声、狩りの合図、そして冷たい風が吹きすさぶ様子を見事に表現している
ではありませんか!この衝撃体験をぜひ。(SACD版 777037-2)

777658-2 2枚組 ¥4900
ドミトリー・カバレフスキー:ピアノと管弦楽のための作品全集
〈CD1〉
1.ピアノ協奏曲 第1番 イ短調 Op.9/2.ピアノ協奏曲 第2番 ト短調 Op.23
〈CD2〉
1.ピアノ協奏曲 第3番 ハ長
調 Op.50/2.シューベルト(カバレフスキー編):幻想曲ヘ短調 D.940
3.歌曲「学生時代」の主題による狂詩曲 Op.75
4.ピアノ協奏曲 第4番「プラハ」Op.99
ミヒャエル・コルスティック(ピアノ)
ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団
アラン・フランシス(指揮)
録音 2010年3月22-26日,10月4-8日Groser Sendesaal, NDR Hannover,
ロシアの作曲家カバレフスキー(1904-1987)は、ショスタコーヴィチとほぼ同
世代の人ですが、彼は当時のソヴィエト政府とうまく折り合いをつけたため、
例の「ジダーノフ批判」もうまくかわし、生涯ソ連の音楽界の重鎮として数多
くの名誉を受けた人です。ここでは彼が生涯に渡って書いたピアノ協奏曲を全
て収録。ラフマニノフやショスタコーヴィチの影響が感じられる第1番から、
独自の作風を切り開いた第2番、彼が力を注いだ「青少年育成のための音楽」
である第3番、スネアドラムが炸裂する第4番と、あのギレリスの伝説的爆演で
知られる「シューベルトの幻想曲、カバレフスキー編」、そしていかにもカバ
レフスキーらしい「狂詩曲」。コルスティックの超真面目な演奏が曲の真価を
引き出しています。

777667-2 ¥2450
アントニオ・カシミール・カルテッリエリ:交響曲全集
1.交響曲 第1番/2.交響曲 第2番/3.交響曲 第3番/4.交響曲 第4番
エヴァーグリーン交響楽団/ゲルノート・ シュマルフス(指揮)
録音 2011年1月25-27日Taiwan, Keelung City Cultural Center,
Keelung City, Taipei,
ポーランドの地方都市グダニスク(ドイツ語ではダンツィヒ)で生まれたカル
テッリエリ(1772-1807)。オペラ歌手であった両親から初期の音楽教育を受け
ましたが、13歳の時に両親が離婚、彼は母と共にベルリンに移住し、同時期に
作曲を学びはじめます。その後ベルリンへ行き、サリエリの弟子となりました。
ベートーヴェンの熱心なプロモーターでパトロンであったロブコヴィッツ侯爵
が主催したコンサートで、オラトリオ「ユダヤの王ジョアス」を演奏(その時
のコンサートではベートーヴェンも演奏しています)、大好評を得たことでも
知られています。ベートーヴェンの親友でもあり、しばしば初演の手伝いをし
たとも伝えられます。そんなカルテッリエリによる交響曲は、古典派の形式を
遵守しながらも、流麗で、一筋縄ではいかない力強さを秘めています。

777345-2(SACD-Hybrid) 2枚組 ¥5900
北ドイツのバロック・オルガン 第9集
ヒエロニムス・プレトリウス:オルガン作品集
(マニフィカトからの作品全集)
1第1旋法から第8旋法のマニフィカト
2.マニフィカト・ゲルマニセ/(その他のオルガン作品集)
1.わが死の時に臨みて/2.恵み深き光の創り主よ
3.来たり給え、創造主なる聖霊よ/4.いざ来ませ、異邦人の救い主よ
5.われらの主キリスト、ヨルダンの川に来れり
6.キリエ・スンムム/荒野の果てに/7.サンクトゥス・スンムム
8.セクエンツァ/9.聖霊の恵みは、私たちと共に
10.エジプトのイスラエルからの解放
フリードヘルム・フランメ(1624年製 ドイツ、タンゲルムンデ,
聖シュテファン教会 シェーラー・オルガンを演奏)
録音 2007年8月1-4日St. Stephanskirche, Tangermunde,
大好評シリーズの最新作は、北ドイツ、後期ルネサッンス期に活躍した作曲家
ヒエロニムス・プレトリウス(1560-1629)の作品集です。彼はハンブルクに生ま
れ生涯のほとんどをその地で過ごしました。数多くの宗教曲を書き、また、オ
ルガン伴奏による「四声のコラール集」を編集した最初の作曲家であり、この
作品はプロテスタント教会の基準ともなっています。彼のオルガン作品のうち、
9曲はマニフィカトからの編曲で、これらは既存のメロディ=定旋律を用い、
精緻な手法によって書かれているもので、オルガン独奏に置き換えることで、
一層磨き抜かれた対位法が味わえます。歴史あるオルガンの響きにも圧倒され
ます。

777678-2(SACD-Hybrid) ¥2950
シャルル=マリー・ウィドール:オルガン交響曲 第2集
1-2.オルガンと管弦楽のための交響曲 第3番 ホ短調 Op.69
3-8.オルガン交響曲 第7番 イ長調 Op.42-3
クリスチャン・シュミット(オルガン)/バンベルク・シンフォニカー
シュテファン・ショーヨム(指揮)
録音 2008年10月9-12日Bamberger Konzerthalle…1,
2010年10月11-14日Abteikirche Saint-Ouen in Rouen(France)…2
フランス有数のオルガン奏者で、作曲家でもあったウィドール(1844-1937)は、
わずか25歳でサン・シュルピス教会の終身オルガニストに就任し、以降64年間
の長きに渡って、このオルガンを演奏し続けました。彼はバッハの作品を愛し、
フランス国内にバッハ作品を普及させることに力を注いだことでも知られてい
ます。自身の作品もドイツ音楽の影響を受けたものが多く、10曲あるオルガン
交響曲(これは全てオルガンソロ)も、極力転調や半音階使用を抑えた、聴きや
すい音楽となっています。このアルバムで注目したいのでは、Op.69の「オル
ガンと管弦楽のための交響曲」。あまり演奏されることはありませんが、これ
こそ完全無欠の音響とも言えるべき華やかな作品で、ウィドールの目指した世
界が理解できるような気がします。

777514-2 ¥1700
コンスタンティノ・ガイト:ピアノと弦楽器のための室内楽作品集
1.ピアノ三重奏曲 Op.25/2.チェロとピアノのためのソナタ Op.26
3.2台のヴァイオリンとヴィオラ、チェロ、ピアノのための五重奏曲 Op.24
ザラストロ四重奏団
アグスティーナ・エレーラ(ピアノ)
録音 2009年3月14-16日Radiostudio Zurich
アルゼンチン、ブエノスアイレスに生まれたコンスタンティノ・ガイト(1878-
1945)は、イタリア移民であった父からヴァイオリンを学び、その後、フリア
ン・アギーレからピアノの教えを受けました。政府より奨学金を得て、父の祖
国であるイタリアに留学し、22歳までナポリ王立音楽院で学んでいます。その
後は、「アルゼンチン音楽の創始者」として活躍し、数多くの作曲家を育て、
また自身も多くの作品を残しています。オペラから室内楽、歌曲に至るまで多
岐に渡りますが、ここに収録されている室内楽は、1916年から1918年頃に書か
れたもので、流麗な表現が魅力的です。ここでピアノを演奏しているエレーラ
は作曲家の曾孫にあたり、この演奏に際しても「曾祖父に対して最大の敬意を
払い、その作品を知ってもらいたい」と意気込みを述べています。

777623-2 ¥1700
「美しきアーモンド」
スクアルチャルーピ写本よりバッラータ、カッチャ、マドリガーレ集
アンサンブル「パラティノ87」(メンバー)マリア・ヨナス(ヴォーカル)
ジャン・アクトマン(ヴィエール)
マルク・レウォン(リュート/クィンテルネ/ヴィオラ・ダルコ/ヴォーカル)
マイク・ヘルツィヒ(リコーダー/ポルタティフ・オルガン)
録音 2010年9月17-20日Deutschlandfunk Kammermusiksaal, Koln,
15世紀のフィレンツェで編纂されたイタリアの豪華装飾写本の一つである「ス
クアルチャルーピ写本」は、14世紀のイタリア「トレチェント音楽(イタリア最
初の多声音楽文化で名前は1300年代を表す)」を伝える資料として貴重なもの
です。ここに含まれているのは353曲の世俗歌曲で、各々の作曲家は、ロレン
ツォ・ダ・フィレンツェ、フランチェスコ・ランディーニ、ドナート・デ・
フィレンツェ、ヴィンツェンツォ・ダ・リミニ、ジョヴァンニ・ダ・カッシャ、
バルトリノ・ダ・パドヴァ、ヤコボ・ダ・ボローニャ、そしてニコラ・ダ・ペ
ルージャとなります。宗教作品とはまた違った、とてもシンプルでメロディア
スな作品は、当時の文学と密接な関係を保ち、また上流階級の人々の暮らしを
そのまま伝えてくれるものです。「パラティノ87」のきわめて親密なアンサン
ブルで、この贅沢な気分を味わってください。





<SibaRecords>
シベリウス・アカデミーの自主制作レーベル「SibaRecords」です。設立は2009
年で、アカデミーの学生、卒業生の演奏で構成されています。ジャンルはクラ
シックだけでなく、教会音楽、民謡からジャズまでと多岐にわたります。高音
質のサウンドが特徴で、SACDハイブリッド盤としてリリースされています。

SACD-1001(SACD-Hybrid) ¥2080
ハイドン:
1-3.バリトン三重奏曲第63番ニ長調Hob.XI:63
4-6.バリトン三重奏曲第87番イ短調Hob.XI:87
7-9.バリトン三重奏曲第32番ト長調Hob.XI:32
10-12.バリトン三重奏曲第66番イ長調Hob.XI:66
13-19.バリトン三重奏曲第97番ニ長調Hob.XI:97
フィンランド・バリトン三重奏団
録音2008年2月28日-3月1日Konserttihovi of Imatra
ここで言う「バリトン」とは、声楽ではなく、18世紀頃まで使われていた弦楽
器の一種(Baryton)です。ヴィオールの一種であり、大きさはチェロと同じく
らいで、6本、もしくは7本のガット弦と、9本から24本の共鳴弦が張られた低音
充実の楽器で、演奏はとても困難であったため、現在ではほとんど演奏される
機会がありません。ハイドン(1732-1809)はこの楽器のために175曲の作品を書
きましたが、それは彼のパトロンであったエステルハージ公が、この楽器を愛
用していたためだったようです。ふくよかで艶やかなこの音色は一度聴くと病
みつきになること間違いありません。

SACD-1002(SACD-Hybrid) ¥2080
オープン・ケース-ヤルノ・クッコネン:作品集
1.On the Radar/2.Enough Turmoil/3.Suite M.D.: Part I: Closed Case
4.Broken Mirror/5.Prelude/6.Panopticon/7.Decadence
8.Hot Shot/9.Suite M.D.: Part III: Lonely Child
ヤルノ・クッコネン(ギター)
ジョージ・コントラフォリス(ハモンド・オルガン)
ヤスカ・ルッカリネン(ドラムス)
録音2008年6月5-6日ヘルシンキトンミ・バイニカイネンフィンフォックス・
スタジオ
北欧ジャズ&ロック&フュージョン。1964年生まれのヤルノ・クッコネンは
1980年にラジオ・デビューし、フィンランド内外で広く活躍しています。
1988年以来、ビッグ・バンドを率い、別の芸名を持ち3枚のアルバムをリリー
スするなど、アクティヴに活動しています。

SACD-1003(SACD-Hybrid) ¥2080
J.S.バッハ:オルガン小曲集BWV599-644
マルック・ヘイキンヘイモ(オルガンa=468Hz)
バッハ(1685-1750)は、教会歴に従って164曲を作曲する予定をたて、先に譜面
に全てのタイトルを書きこみましたが、結局は46曲と1曲の断片が作曲された
だけで中断されただけでした。1-4は待降節、5-14はクリスマス、15-19は年末
と新年、20-26は受難節、27-32は復活祭、33-36は聖霊降臨祭(このアルバムで
は35を割愛)、37-38は教理問答、39-40は告白と回心、41は品行と体験、42-44
は苦難、45は死と埋葬、46は永遠の命のため、とされています。

SACD-1004(SACD-Hybrid) ¥2080
ストーン・ダンス - カレフ・ティーツ作品集
1.Vox numica I/2.Stan's Metal Works/3.Vox numica II
4.Terra non firma/5.Vox numica III/6.Abacus
カレフ・ティーツ(エレクトロニクス)
録音 2006年3月17日ヘルシンキ ココ劇場
説明不要、摩訶不思議な電子音の世界。

SACD-1005 ¥2080
アンッティ・パーラネン:BREATHBOX - アコーディオン作品集
1.Breathe/2.Permafrost/3.Tailspin/4.Boggler/5.Northern Wind
6.Winter's Dance/7.Mementos/8.gaza/9.Solitude
アンッティ・パーラネン(アコーディオン)
録音&mixed…Antti Murto 2010年6月.9月ヘルシンキ シーウォルフ・スタジオ
マスター…Pauli Saastamoinen
2010年10月ヘルシンキ フィンヴォックス・スタジオ
シベリウス・アカデミーで学び、卒業後は中国、ロシア、メキシコを始めヨー
ロッパ全土でツアーを行い人気を博しているアコーディオン奏者パーラネン。
この「BREATHBOX」は、フィンランドの名手キンモ・ポーヨーネンがプロデュー
スしたもので、フィンランドの民謡や風景からインスピレーションを受けた、
独特の作品。何とも言えない懐かしさが溢れた音の世界が広がります。

SACD-1006(SACD-Hybrid) ¥2080
ブラームス:ピアノ作品集
1.シューマンの主題による16の変奏曲 嬰ヘ短調 Op.9
2.創作主題による変奏曲 ニ長調 Op.21-1
3.ハンガリーの歌の主題による変奏曲 ニ長調 Op.21-2
4.ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ Op.24
テルヒ・ドスタル(ピアノ)
録音 2009年12月19-21日,28-30日,2010年6月5-10日
フィンランド、ヘルシンキ シベリウス・アカデミー・コンサート・ホール
ブラームス(1833-1897)は30歳までの若い頃にピアノ独奏曲を集中して作曲し
たものの(恐らくシューマンとクララの影響?)15年くらいの空白期間があり、
その後は大曲を書くことをせず、耽溺するが如くの小品を書きました。ここで
は、ドスタルが若き頃の作品である変奏曲を4曲演奏しています。フィンラン
ドのピアニスト、テルヒ・ドスタル(旧姓はヤースカライネン)は、5歳からピ
アノを始め、ゲルギエフ指揮、キーロフ歌劇場管弦楽団との共演で、その輝か
しいキャリアをスタートさせました。ヨーロッパ全土とアメリカで高い評価を
受けた彼女が心酔するのはブラームスの作品であり、大学での博士論文も「ブ
ラームスのピアノ曲」だった程の力の入れようです。

SACD-1007(SACD-Hybrid) ¥2080
コンペティション・ウィナーズ シビス・ビッグバンド・コンポージング・
コンテスト 2005-2009
1.ハッシネン:Karhunvartija/2.ヴァンネマー:One for Oatts
3.ロンカ:Wandering, Wondering/4.コソネン:グラン・ツーリスモ
5.ハルコサルミ:ソロ・ファイト
6.ヤラヴァ:Pluto? - It's Still Swinging There!
7.ランペラ:砂漠の砂/8.レヴァント:サマルカンドの金の馬
9.ハルコサルミ:カイク/10.ヒッレ:Odd Men Out
シビス・ビッグ・バンド/アンッティ・リッサネン(指揮)
フィンランド東部の町イマトラで、1年おきに開催される「ビッグバンドのた
めの作曲コンテスト」での入賞曲集です。2005年から開催され、数多くの作品
が生まれました。このアルバムは過去の受賞曲全てが収録されています。演奏
する「シビス・ビッグバンド」はシベリウス・アカデミーのジャズ音楽学科の
学生たちがメンバーの中心となる独自の楽団で、2007年に設立され、すでに高
い評価を受けています。

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12-06 No.21

2012年06月21日 15時33分58秒 | Weblog
<Hyperion>
CDA 67816 ¥2080 ※6月26日までのご注文特価 ¥1750
メシアン:トゥーランガリラ交響曲
スティーヴン・オズボーン(ピアノ)、シンシア・ミラー(オンド・マルトノ)、
ファンホ・メナ(指揮)、ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団
2つのサンスクリット語、"時"を意味する"トゥーランガ"と"戯れ"を意味する
"リラ"に由来し、メシアンが自ら名付けた"トリスタンとイゾルデ三部作"の
第2部にあたる「トゥーランガリラ交響曲」。
「トゥーランガリラ」の楽章と「愛」の楽章の絡み合い、スティーヴン・オズ
ボーンのピアノ、シンシア・ミラーのオンド・マルトノ、ファンホ・メナ&ベ
ルゲン・フィルのオーケストラのトライアングルが、様々なキーワードを1つに
まとめあげ、極彩色の万華鏡の如く"神の愛"を描いてゆく。
録音:2011年6月20日-24日、グリーグホール(ベルゲン、ノルウェー)

CDA 67910 ¥2080
ブロッホ:
ヘブライ狂詩曲《シェロモ》、
チェロ、弦楽とハープのための《ユダヤの生活から》
(クリストファー・パルマー編)、
交響詩《荒野の叫び》
ブルッフ:コル・ニドライOp.47
ナタリー・クライン(チェロ)
イラン・ヴォルコフ(指揮)、BBCスコティッシュ交響楽団
ユダヤにルーツを求め、抒情的な旋律を備えたブロッホの「シェロモ」とブル
ッフの「コル・ニドライ」。
前作のコダーイに続き、民族色豊かな作品を取り上げてきたナタリー・クライ
ンのスタイル、方向性は、確実にEMI時代とは異なる新たな領域に歩みを進め
ている証拠と言えるだろう。
ナタリー・クラインと1777年製のグァダニーニ"シンプソン"から広がるユダヤ
の音楽世界。これは要注目でしょう!
録音:2011年9月7日-8日、シティ・ホール(グラスゴー)

CDA 67959 ¥2080
リシャフォール:ジョスカン・デ・プレ追悼のレクイエム ――
ジョスカン:
ニンフたち, ナパイアたち/彼らはわたしを取り囲み、金がないのは
リシャフォール:
死者のためのミサ曲《レクイエム》(ジョスカン・デ・プレ追悼)
ジョスカン:森のニンフ, 泉の女神/永遠の安息
アッペンツェラー:最も大いなるユピテルの娘ムーサたちよ
ジョスカン:ミゼレーレ(われを憐れみ給え、神よ)
ゴンベール:最も大いなるユピテルの娘ムーサたちよ
フィンデルス:おお避けがたき死よ
チンクエチェント
気品に満ちあふれるハーモニーで一躍スターダムに上り詰めたルネサンス系男
声ヴォーカル・アンサンブル、チンクエチェント。
チンクエチェントが歌うジャン・リシャフォール(c.1480-a.1547)は、フランド
ル楽派におけるジョスカン・デ・プレの次の世代を代表する音楽の1人。経歴に
は不明な点が多く残されているものの、フランスの王室礼拝堂やブリュッセル
の宮廷で活躍したとされている。師である偉大なる存在、ジョスカンから大き
な影響を受け、その音楽を追い続けたリシャフォール。ジョスカン追悼のため
に書かれたと伝わる「レクイエム」は、リシャフォールの卓越した作曲技法が
発揮されたフランドルの傑作である。
録音:2010年7月30日-8月1日、ヴァルトフィアテル(オーストリア)




<Helios>
CDH 55404 ¥1280
ヴィヴァルディ:6つのヴァイオリン・ソナタ集Op.2 ――
ヴァイオリン・ソナタ ト短調RV.27, Op.2-1
ヴァイオリン・ソナタ イ長調RV.31, Op.2-2
ヴァイオリン・ソナタ ニ短調RV.14, Op.2-3
ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調RV.20, Op.2-4
ヴァイオリン・ソナタ ロ短調RV.36, Op.2-5
ヴァイオリン・ソナタ ハ長調RV.1, Op.2-6
エリザベス・ウォルフィッシュ(ヴァイオリン)、
リチャード・タニクリフ(チェロ)、マルコム・プラウド(チェンバロ)
イギリスの古楽器復興時代において大きな役割を担った女流ヴァイオリニスト、
エリザベト・ウォルフィッシュのヴィヴァルディ。
アルビノーニやロカテッリ、コレッリ、タルティーニなど、ハイペリオンに録
音を行ったイタリアン・レパートリーはいずれも名演と評されている。チェロ
のリチャード・タニクリフの参加も頼もしい。
録音:2003年11月24日-26日/CDA 67467からの新装移行再発売

CDH 55397 ¥1280
ランバート:
ピアノと9人の奏者のための協奏曲/李白の8つの詩/ピアノ・ソナタ
ミスター・ベア・スカッシュ・ユー・オール・フラット
ナッシュ・アンサンブル、ナイジェル・ホーソーン(ナレーター)、
イアン・ブラウン(ピアノ)、フィリップ・ラングリッジ(テノール)、
ライオネル・フリエンド(指揮)
「ロメオとジュリエット」に代表されるバレエ音楽、管弦楽作品の作曲家、
指揮者としても高名な20世紀イギリスの音楽家コンスタント・ランバート
(1905-1951)。
ナッシュ・アンサンブルのメンバーには、クラリネットのマイケル・コリンズ、
トランペットのジョン・ウォーレス、トロンボーンのロジャー・ハーヴェイな
ど英国の超一流プレーヤーたちの名前が!豪華共演によるランバート作品集。
ジャケット・デザインのインパクトも特大(?)です!
録音:1994年5月4日-7日、ヘンリー・ウッド・ホール(ロンドン)
CDA 66754からの新装移行再発売




<ローマ聖チェチリア音楽院管弦楽団レーベル(イタリア)>
SCO1937-2010 8枚組 ¥9450
ローマ聖チェチリア音楽院管弦楽団(SCO)「アーカイヴより1937-2010」
イタリアでシンフォニー・オーケストラとしては最古の存在として知られるロ
ーマ聖チェチリア管(SCO)のアーカイヴより蔵出しの名演集が登場。高い技術と
明るい音色に定評がありますが、ディスクには恵まれているとは言い難いのが
実情。渇を癒す今回は、圧巻の豪華アーティスト、細切れや抜粋でない内容の
センスの良さ。つくづく有難いボックス(化粧箱、豪華ブックレット=英文あ
り)です。イタリアの国内の定期会員、スポンサー向けの配布、販売商品とい
うことで、当初輸出は断られましたが、「輸出に関する唯一の例外」として許
されました。在庫も少なく輸入は初回のみです。
(ボックスに内容の記載がないため、オリジナル日本語帯にて収録曲詳細をお
付け致します)。
CD1
(1)パガニーニ(モリナーリ編):無窮動
(2)ヴィヴァルディ(モリナーリ編):「四季」
(3)ドビュッシー:「牧神の午後への前奏曲」、「夜想曲」より“雲”
(4)ヴェルディ:歌劇「シチリア島の夕べの祈り」序曲
(1)-(3)ベルナルディーノ・モリナーリ指揮
((1)1937年シュトウットガルト・ライヴ,(2)1942年ローマ,(3)1942年ローマ)
(4)ヴィクトル・デ・サバタ指揮
(1945年6月15日ヴァチカン・ライヴ)
CD2
(1)ワーグナー:「パルジファル」第1幕前奏曲、
(2)ストラヴィンスキー:「花火」、
(3)ラヴェル:「マ・メール・ロワ」抜粋
(4)ドビュッシー:交響詩「海」
(5)ベートーヴェン:交響曲第8番
(1)-(3)ヴィクトル・デ・サバタ指揮
(1945年6月15日ヴァチカン・ライヴ)
(4)ヴィクトル・デ・サバタ指揮
(1948年2月、3月ローマ)
(5)フランコ・フェラーラ指揮
(1951年ローマ)
CD3
(1)ロッシーニ:歌劇「コリントの包囲」序曲
(2)ロッシーニ:歌劇「泥棒かささぎ」序曲
(3)ガーシュイン:ラプソディ・イン・ブルー
(4)カセッラ:バレエ音楽「甕」
(5)ペトラッシ:管弦楽のための協奏曲第1番
(1)グイド・カンテルリ指揮
(1949年5月9日ローマ)
(2)ジョン・バルビローリ指揮
(1947年2月8日ローマ)
(3)ウィリー・フェレッロ指揮
(1953年8月30日ローマ)
(4)フェルナンド・プレヴィターリ指揮、フェリーチェ・ルーツィ(T)
(1956年7月18日ローマ・ステレオ)
(5)フェルナンド・プレヴィターリ指揮
(1956年7月18日ローマ・ステレオ)
CD4
(1)レスピーギ:交響詩「ローマの松」
(2)ケルビーニ:レクイエム ハ短調
(1)フェルナンド・プレヴィターリ指揮
(1956年7月18日ローマ、ステレオ)
(2)カルロ・マリア・ジュリーニ指揮
(1952年ローマ)
CD5
(1)ダラピッコラ:とらわれ人の歌
(2)スポンティーニ:歌劇「ヴェスタの巫女」序曲
(3)ブラームス:交響曲第1番
(1)イーゴリ・マルケヴィッチ指揮
(1954年ローマ)
(2)ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮
(1993年12月18日ローマ・デジタル・ライヴ)
(3)ダニエレ・ガッティ指揮
(1997年9月3日、ローマ・デジタル・ライヴ)
CD6
(1)ベートーヴェン:「エグモント」序曲
(2)チャイコフスキー:交響曲第5番
ジュゼッペ・シノーポリ指揮
((1)1998年5月25日、ローマ・デジタル・ライヴ、
(2)1996年2月15日、ローマ・デジタル・ライヴ)
CD7
(1)ブラームス:交響曲第3番
(2)ブラームス:交響曲第4番
(1)ジョルジュ・プレートル指揮
(2010年5月31日、ローマ・デジタル・ライヴ)
(2)チョン・ミュンフン指揮
(1996年4月29日、ローマ・デジタル・ライヴ)
CD8
(1)ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」
(2)ブレーズ:ノタシオン
(3)レハール:ワルツ「金と銀」
(4)ポンキエッリ:歌劇「ジョコンダ」より時の踊り
アントニオ・パッパーノ指揮
((1)2005年1月5日、(2)2008年1月16日、(3)(4)2008年12月22日、
いずれもローマ・デジタル・ライヴ)




<GENUIN>
GEN 12247 ¥1980
「アメリカン・クラシックス」
バーンスタイン:
「キャンディード」序曲/「ウエストサイド・ストーリー」-「サムフェア」
&交響的舞曲/演奏会序曲「スラヴァ!」
ガーシュイン:
ストライク・アップ・ザ・バンド/メドレー(ライザ,ス・ワンダフル
/お前が好きだ、ポーギー/誰かが私に恋している/サマータイム
/アイ・ガット・リズム)
マンシーニ:ムーン・リバー/
伝承歌:山を登って告げよ/
ペンダース:グレンがヴォルフガングに会う
トーマス・クラモー(指揮)
ザクセン管楽フィルハーモニー
イネス・アグネス・クラウトヴルスト(Vo)
録音:2011年10月7-9日、バート・ラウシック
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の元トランペット奏者、トーマス・クラ
モーがドイツの管楽オーケストラを指揮してアメリカの音楽を演奏したもの。
ザクセン管楽フィルハーモニーは60年以上の歴史がある名門である。このCDは
「シフォニック・クラシックス(GEN11221)に続く当コンビのGENUINへの第2弾。
イネス・アグネス・クラウトヴルストは、ライプツィヒのメンデルスゾーン音
楽大学で学んだ後、ミュージカルなどで活躍している歌手。

GEN 12229 ¥1980
ドビュッシー:ピアノ作品集第4集」
子供の領分/ハイドンを讃えて/小さな黒人
英雄的な子守歌/悲歌/題名のない商品
練習曲集第1巻/練習曲集第2巻
ユリア・ダールクヴィスト(ピアノ)
録音:2011年9月29日-10月2日、ライプツィヒ
GENUINが1枚ずつ別の奏者を起用して進めているドビュッシーのピアノ作品全集
の第4集。ユリア・ダールクヴィストはシベリア生まれのフィンランド系ロシア
人のピアニスト。2004年に北欧国際ピアノ・コンクールで優勝、以来フィンラ
ンド、スウェーデンなど北欧を中心に活躍している。ドビュッシーは2006年か
ら2008年までの間にピアノ曲全曲を演奏するほど得意としている。

GEN 12234 ¥1980
「エモシオン」-オブラドルス、アーン、R.シュトラウス、
エルナーニ・ブラーガ歌曲集
オブラドルス:
恋人に/僕のただ一人のラウレオラ/その柔らかな黒髪で/心よ、お前はなぜ
愛をこめて、私のお母さん/嫉妬深い恋人/ちっちゃい花嫁
アーン:クロリスに/春/リラの木の夜鳴き鶯/五月/最後のワルツ
R.シュトラウス:
巡り合い/赤い薔薇/薔薇のリボン/目覚めた薔薇/母の自慢話/わが子へ
セレナード
ブラーガ:
草むしり/小さな家/オキニンバ/聖ジョアンのわらべ歌/子守歌
/新しいサトウキビ絞り器
カロリーナ・ウルリヒ(ソプラノ)
マルセロ・アマラル(ピアノ)
録音:2011年10月20-23日、ベルリン
スペイン、カタルーニャのフェルナンド・オブラドルス(1897-1945)、フランス
のレイナルド・アーン(1874-1947)、ドイツのR.シュトラウス、ブラジルのフラ
ンチスコ・エルナーニ・ブラーガと、変化に富んだ歌曲を集めている。ブラー
ガの歌曲は、メトロポリタン歌劇場のプリマドンナだったブラジル出身のソプ
ラノ、ビドゥ・サヤンが好んで歌ったことで知られる。ウルリヒは2010年以来
ドレスデンのゼンパー・オーパーに所属している若いソプラノ。しっとりとし
た情感のある声の持ち主である。彼女はドイツ系チリ人で、ドイツ的なカッチ
リした音楽にも、ラテン系の情熱的な音楽にも、どちらにも秀でている。

GEN 12235 ¥1980
「ドイツ音楽コンクール2010優勝者」
-デュオ・アンガー=ゲラッシメツ
ブラームス:チェロ・ソナタ第2番 ヘ長調 Op.99
ベートーヴェン:
モーツァルト「魔笛」の「恋を知る男たちは」の主題による7つの変奏曲
変ホ長調
シューマン:アラベスク ハ長調 Op.18
ドビュッシー:チェロ・ソナタ
ペンデレツキ:全くのチェロ
シューマン:アダージョとアレグロ 変イ長調 Op.70
ピアソラ:ル・グラン・タンゴ
ノルベルト・アンガー(チェロ)
ニコライ・ゲラッシメツ(ピアノ)
録音:2011年7月25-27日、ベルリン
2010年のドイツ音楽コンクールで優勝した当デュオのお披露目CD。ノルベルト
・アンガー1987年、ドレスデン近郊のフライタル生まれ。滴るような美音を駆
使して実によく歌い、たいへん優れたチェリストであることがこのCDからよく
分かる。ニコライ・ゲラッシメツはエッセンの出身。前に出すぎず堅実にチェ
ロを支えながら、全体の手綱を見事に引き締めている。今後が注目のデュオで
ある。

GEN 12240 ¥1980
「ファゴット協奏曲集」
ヴィヴァルディ:ファゴット協奏曲 イ短調 RV497
ジェイコブ:ファゴット、弦楽、パーカッションのための協奏曲
フランセ:ファゴットと11の弦楽器のための協奏曲
C.P.E.バッハ:協奏曲 イ長調(原曲 フルート協奏曲)
クリスティアン・クーネルト(ファゴット)
ポツダム室内アカデミー
録音:2011年11月22-24日、ベルリン
ハンブルク・フィルハーモニー管弦楽団の首席ファゴット奏者、クリスティア
ン・クーネルトによるファゴット協奏曲集。ゴードン・ジェイコブ(1895-1984)
は20世紀英国の作曲家で、このファゴット協奏曲は彼の代表作の一つ。フラン
セの協奏曲が珍しい。

GEN 12242 ¥1980
「ドイツのミサ曲」
-シューベルトのドイツ・ミサの曲間に別の作品を挿入しての演奏
シューベルト:ドイツ・ミサ曲 D.872
ヘラー:キリエ・エレイソン
トーマス:私たちは人生のただ中にある
ハウプトマン:高みにおいて神に栄光がありますように
シュレンカー:神は光の中にお住まいになる
サン=サーンス:来てください、創造主である聖霊よ
ディストラー:
私たちは父である神を信じる
/主よ、あなたがお望みになるものをお授けください
/おお人よ、お前の大きな罪を嘆け
マウエルスベルガー:ベッソブルンの祈り
プレトリウス:主よ、深きふちの底より
ビラー:私たちに恵み深く平和を授けてください
アンサンブル・ノビレス(男声五重唱)
録音:2011年9月6-10日、2012年1月14日、ライプツィヒ
シューベルト:ドイツ・ミサ曲の8つの部分の間に、9人の作曲家の作品を挟み込
んだ興味深い企画。アンサンブル・ノビレスは、2006年にライプツィヒのトー
マス教会聖歌隊の団員によって結成された男声声楽アンサンブル。現在5人のメ
ンバーで活動している。

GEN 12248 ¥1980
「ヴィヴァルディ:ピゼンデル・ソナタ集」
ヴァイオリン・ソナタ ハ長調 RV2
ヴァイオリン・ソナタ イ長調 RV29
ヴァイオリン・ソナタ ト長調 RV25
ヴァイオリン・ソナタ ハ短調 RV6
ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調 RV19
アンネッテ・ウンガー(ヴァイオリン)
ミヒャエル・プフェンダー(チェロ)
ルドガー・レミ(チェンバロ)
録音:2011年8月22-24日、イエス・キリスト教会,ベルリン
18世紀前半のドイツのヴァイオリンの名手、ヨハン・ゲオルク・ピゼンデル
(1687-1755)は、ドレスデンの宮廷楽団で活動していたが、その初期の1716年
にヴェネツィアを訪れ、9歳年上のヴィヴァルディに学んでいる。彼がドレス
デンに持ち帰った筆者譜のいくつかには「ピゼンデル氏のために」と銘打たれ
た曲があり、ここにはその5曲のヴァイオリン・ソナタが収録されている。ア
ンネッテ・ウンガーはドレスデン生まれのヴァイオリニスト。ソリストとして
活躍する他、1992年からドレスデン音楽大学の教授を務めている。瑞々しい音
色が美しい。高名なベルリンのイエス・キリスト教会での録音。

GEN 12249 ¥1980
「ファンタジーとシンメトリー」
ヘンデル:フーガ ハ短調 HMV610
チャイルズ(b.1957):花壇
ブレハルツ(b.1981):航空路線
バッハ:フーガの技法 BWV.1080-コントラプンクトゥス4
ショスタコーヴィチ:24の前奏曲とフーガOp.87-フーガ ハ長調
バッハ:フーガの技法 BWV.1080-コントラプンクトゥス9
パソフスキ(b.1980):ペッセル
ヘンデル:フーガ ロ短調HWV.608
ライター(b.1976):約束の地への移動
カルテット・ニュー・ジェネレーション(リコーダー四重奏)
録音:2011年2月24-25日、ヌレンベルク
斬新な選曲で話題となった「いたずらに」(GEN 89143)に続くリコーダー四重
奏団、カルテット・ニュー・ジェネレーション(略称QNG)のCD。ズザンネ・フ
レーリヒ、アンドレア・グットマン、ハンナ・パペ、ハイデ・シュヴァルツと
いう女性4人のアンサンブルは実に鮮烈。今回も古楽と近現代音楽を交えたプ
ログラミングが刺激的である。

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12-06 No.20

2012年06月20日 15時25分41秒 | Weblog
<WIGMORE HALL LIVE>
WHLIVE 0052 ¥1050
(1)シューベルト:
ズライカI/ガニュメート/ミニヨンの歌/憩なき愛/君は安らぎ
水の上で歌う/糸を紡ぐグレートヒェン/岩の上の羊飼い*
(2)グリーグ:6つのドイツ語の歌Op.48
(3)シベリウス:
春はいそぎ過ぎゆくOp13の3/初めての口づけOp.37の1/それは夢かOp.37の4
そよげ葦Op.36の3/逢引から戻った娘Op.37の5
(4)グリーグ:君を愛すOp.5の3(デンマーク語歌唱)
ミア・パーション(Sop)、ロジャー・ヴィーニョルズ(Pf)、
リチャード・ホスフォード(Cl)*
[2011年2月16日/ウィグモア・ホール(ロンドン)ライヴ]
バッハ・コレギウム・ジャパンのカンタータ・シリーズでの独唱でもおなじみ
のミア・パーション。現在古今のオペラ両道でひっぱりだこの人気・実力とも
にNo.1のスター。そのパーションが2011年2月16日にウィグモア・ホールで行っ
たリサイタルのライヴが登場します。魅力的なひと晩の演奏会を再現するかの
ようにシューベルト8曲をじっくり聴かせた後、グリーグのドイツ語歌曲での
やさしさと温かみにあふれる表現に酔わされ、さらにシベリウスのスウェーデ
ン語歌曲で透きとおった叙情を堪能させてくれる極上のひとときを楽しめます。
さすが母国語、発音の素晴らしさに加え、感情表出のレベルが違います。アン
コールはグリーグのあの名曲「君を愛す」。デンマーク語歌唱で、涙がでるほ
どピュアで感動的です。

WHLIVE 0053 ¥1050
(1)リゲティ:弦楽四重奏曲第2番
(2)マティアス・ピンチャー:習作第4番「ヴェールについての考察」
(3)ケージ:4つのパートによる弦楽四重奏曲
(4)クセナキス:テトラス
ジャック四重奏団
[2010年9月12日/ウィグモア・ホール(ロンドン)ライヴ]
まるでロックのように現代音楽を演奏するジャック四重奏団。技術、アンサン
ブルともに完璧ながら、その尖った音楽性がまさに今風。クセナキスの音楽を
得意とし、弦楽四重奏のための作品全集のDVDも評価が高いものでした。今回
は2010年9月12日にウィグモア・ホールで行われたコンサートのライヴ。コン
サートでリゲティの猟奇的難曲をこの精密さで演奏できるとは驚愕のひとこと
に尽きます。今年11月のサントリーホール公演ではラッヘンマンの弦楽四重奏
が予定されているのも楽しみです。




<SUPRAPHON>
SU 4093 4枚組 ¥3150
「プロコフィエフ:交響曲全集/コシュラー&チェコ・フィル」
[CD 1]
・交響曲第1番ニ長調Op.25「古典」 (録音:1976年9月27-29日)[14:14]
・交響曲第2番ニ短調Op.40 (録音:1980年3月28-31日)[35:53]
[CD 2]
・交響曲第3番ハ短調Op.44 (録音:1982年10月1-5日)[36:46]
・交響曲第4番ハ長調Op.47/112 (録音:1981年11月16-18日)[40:05]
[CD 3]
・交響曲第5番変ロ長調Op.100 (録音:1978年12月13日、1979年1月9日)[44:29]
・スキタイ組曲Op.20 (録音:1973年3月26-27日)[23:27]
[CD 4]
・交響曲第6番変ホ長調Op.111 (録音:1980年9月15-17日)[41:50]
・交響曲第7番嬰ハ短調Op.131 (録音:1977年10月3日、11月30日)[34:31]
ズデニェク・コシュラー(指揮)チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
収録場所:すべてプラハ、ルドルフィヌム(セッション)
旧品番SU0091からのプライスダウン再発。チェコの名匠ズデニェク・コシュラ
ー(1928-1995)がチェコ・フィルを指揮して、アナログ完成期にセッション録音
したプロコフィエフの交響曲全集がSUPRAPHONのカタログに復活します。
プロコフィエフ生誕100年の1991年に日本でもセットとして国内発売されたこの
交響曲全集は、全集ブームを先取りして発売当時おおいに注目されたもの。コ
シュラーはプロコフィエフを交響曲のほかにも、ここでカップリングのPANTON
原盤の「スキタイ」組曲や、1975年に東京都交響楽団と「ピーターと狼」を
セッション録音していました。
また、チェコ・フィルによるプロコフィエフの録音では、バレエ「ロメオと
ジュリエット」を、1959年にアンチェルの指揮で、1986年にヴァーレクの指揮
で、それぞれセッション録音してもいました。
スロバキア・フィル、プラハ響とも結びつきの強かったコシュラーですが、
チェコ・フィルともプラハ芸術アカデミーを卒業して間もない1952年に初めて
指揮をして以来、1976年からの数年間は常任指揮者を務めるほどの間柄で、コ
シュラーが1994年11月におこなった最後のオーケストラとのコンサートまで終
生に亘り、良好な関係を継続しました。
プロコフィエフの交響曲といえば、機能美の極み「古典」やアヴァンギャルド
な第3番、モダニズムの傑作第5番と多岐に亘りますが、若き日にブザンソン国
際指揮者コンクール、ミトロプーロス国際指揮者コンクールと相次いで優勝を
飾り、実績豊かなコシュラーのもと、チェコ・フィルの合奏能力をフルに引き
出しています。
なお、このたびのリリースに際して、2012年オリジナルのマスター・テープに
ヤン・ルジチャーシュが最新リマスタリングを施しているので、音質の向上に
も期待したいところです。

SU 4118 2枚組 ¥2980
16-18世紀、イギリス・スペイン・ポルトガルのチェンバロ作品集
[CD1]
ダウランド:
(1)憂うつなガイヤルド (2)靴屋の女房 (3)ハンズドン令夫人のパフ 
(4)リチャードソン:パヴァーナ 
(5)作者不詳:アルマンド 
ブル:
(6)ブル博士の宝物 (7)イン・ノミネ (8)ウォルシンガム(変奏曲) 
(9)王の狩(変奏曲) 
(10)マンデイ:愛しのロビン 
(11)モーリー:アルマン 
(12)ピアソン:落葉 
(13)バード:パッサメッツォのガイヤルド 
(14)ファーナビー:誰のためでもないジグ 
パーセル:(15)エア (16)カナリ (17)クロフト:グラウンド
[CD2]
カベソン:(1)ティエント (2)「御婦人の望み」 
セイシャス:
(3)ソナタ ホ短調 (4)ソナタ ハ短調 (5)トッカータ ヘ短調 
カルバーリョ:(6)トッカータ (7)アンダンテ 
ソレール:
(8)ソナタ ホ短調 (9)ソナタ ト長調 (10)ソナタ ハ長調 
(11)ソナタ イ短調 (12)ソナタ ヘ長調 (13)ソナタ 変ニ長調
ズザナ・ルージチコヴァー(Cemb.)
録音:[CD1]1966年4月、ドモヴィナ・スタジオ(プラハ) 
[CD2]1983年10月、ルドルフィヌム(プラハ)
20世紀チェンバロ界の第一線に活躍し、現在もなお輝き続ける女性チェンバリ
スト、ズザナ・ルージチコヴァー。チェコが誇る名手が2012年に生誕85周年を
迎えたことを祝し、SUPRAPHONレーベルから豪華2枚組のアルバムがリリースさ
れました!J.S.バッハからマルティヌーまで幅広い時代の作品に多くの名盤を
残しているルージチコヴァーですが、記念アルバムに選ばれたのは16-18世紀
のチェンバロ作品集。イギリスものを収録した1枚目は1966年録音、スペイン
・ポルトガルものを収録した2枚目は1983年録音といずれも20年以上前の過去
音源ですが、CDとしてのリリースは今回が初出!記念リリースにふさわしい、
ファン必携のアルバムといえましょう!ダウランド、バード、カベソンといっ
た大家から、ヴァージナル音楽を語るに欠かせないブルやファーナビー、師ス
カルラッティの影響色濃いソレールまで、16-18世紀を満遍なく収録した内容
にも注目。チェンバロの黎明期から最盛期までの音楽をたっぷりと堪能するこ
とが出来ます。
ルージチコヴァーは1927年プルゼニュ(チェコ)生まれのチェンバリスト。第二
次世界大戦中の強制収容所生活を乗り越え、戦後プラハ芸術アカデミーでピア
ノとチェンバロを学びます。バロック音楽だけでなく近代作品の解釈にも積極
的で、16世紀から20世紀におよぶ幅広いレパートリーを持つチェンバロの大家
としての地位を確立。J.S.バッハのチェンバロ作品全集をはじめ、これまでに
65枚以上のアルバムをリリースしてきました。近年は後継の教育にますます積
極的なルージチコヴァー。世界的名手として、チェンバロ界の第一線で活躍し
ていた当時に想いを馳せる名盤です!

SU 4098 2枚組 ¥2980
ボヘミア・バロック期の歌と踊り
[CD1]
(1)死の舞踏-そんなに急いでどこへ行くつもり-おおわが愛しの神
(2)ヒルシュメンツェル:5つのバロック舞曲
(3)ボンレポの死の舞踏(1720)
(4)ワラキア(1700頃)
(5)ハナーの3つの舞曲(1700頃)
(6)オンジェイ・フルカ収集のズラター・コルナ地方の歌と踊り(全22曲)
[CD2]
チェコの民謡と踊り最古コレクション(全34曲)
ヤロスラフ・クルチュク(指)ムジカ・ボヘミカ
録音:1989、1995年
20年程前にリリースされて話題となったチェコの民謡と踊りを集めた最古の曲
集。民俗楽器も交えた団体ムジカ・ボヘミカの演奏によるカラフルな演奏が楽
しめた全34曲が再リリースされます。それもムジカ・ボヘミカによる録音のな
かから魅力的なものを選りすぐって2枚組としたお買い得品です。中でも興味
深いのが、チェコの民謡と踊りの最古の曲集を演奏したもの。1825年に出版さ
れたもので、国民楽派はもちろん、まだ古典派から抜け出していない時代のワ
ールドミュージックの貴重な記録です。さらに18世紀後半の辻音楽師フルカ収
集の歌と踊り、宮廷舞曲としてはヒルシュメンツェルの「5つのバロック舞曲」
までバラエティに富んでいます。いずれもクルチュク兄弟の編曲で、歌のほか
ハーディ・ガーディやバグパイプ、ツィンバロンまで含め、東欧ならではの情
緒あふれる世界を創り出しています。




<EUROARTS>
20 55304(Blu-ray) ¥4250
字幕:英独仏(※ドキュメンタリー)
「バレンボイム&ベルリン・フィル / ヨーロッパ・コンサート2006」
モーツァルト:
・交響曲第35番ニ長調KV. 385「ハフナー」
・ピアノ協奏曲第22番変ホ長調KV. 482
・ホルン協奏曲第1番ニ長調KV. 412/514(KV. 386b)
・交響曲第36番ハ長調KV. 425「リンツ」
ラデク・バボラーク(ホルン)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ダニエル・バレンボイム(ピアノ & 指揮)
収録:2006年5月1日プラハ、エステート劇場(ライヴ)
=特典映像=「プラハの芸術点描」
「ベルリン・フィルのヨーロッパ・コンサート2006」の映像が装いもあらたに
ブルーレイで登場します。毎年5月1日恒例の「ベルリン・フィルのヨーロッパ
・コンサート」は、モーツァルト歿後200年の1991年に、アバドの指揮により
プラハの市庁舎スメタナ・ホールでおこなわれたのがその始まり。以来、プラ
ハが公演の開催地となるのはこれが2度目で、2006年の会場に選ばれたエステ
ート劇場は、1787年にモーツァルト自ら「ドン・ジョヴァンニ」を初演指揮し
たことで知られ、2006年はモーツァルト生誕250年のアニバーサリーというこ
とで、1991年の第1回と同じく、やはりオール・モーツァルト・プログラムと
なっています。
指揮を務めるバレンボイムは、指揮者として1992年、1997年に出演、また、ピ
アニストとしても1994年、2004年に出演と、これが5度目の出演を数える当コ
ンサートの常連でもあり、ベルリン・フィルとの呼吸もピッタリ。1989年にも
ベルリン・フィルとは同じく弾き振りで収録しているピアノ協奏曲に顕著なよ
うに、オケとのみごとな掛け合いはこの巨匠ならではのものがあります。さら
に、エレガントで、まばゆいばかりの美観に彩られた交響曲2曲も申し分のな
い仕上がりで、「ハフナー」については1991年にアバドも取り上げていたので
聴き比べも興味深いところです。
そして、なんといっても、収録当時、楽団の首席を務めていたバボラークが吹
くホルン協奏曲が絶品。師バウマンが「チャーミングでやわらかな音色が18世
紀の祝祭的なムードへと誘う」と評した驚異的な腕前を目と耳で存分に味わう
ことができます。




<Radioservis>
CR 0595 ¥1850
MONO
ロベール・カサドシュ プラハ・ライヴ
(1)ドビュッシー:前奏曲集第1巻
(2)同:前奏曲集第2巻
(3)同:仮面/版画-グラナダの夕暮れ/喜びの島
(4)フランク:前奏曲、コラールとフーガ
ロベール・カサドシュ(Pf)
[録音:1962年5月28日(1)(2)(3)、1958年5月24日(4)
/ルドルフィヌム・ドヴォルザーク・ホール(ライヴ)]
プラハの春音楽祭に来演した大物演奏家の貴重な音源復刻シリーズ、今回はフ
ランスの名匠ロベール・カサドシュの1958年と1962年のライヴです。それも
十八番のドビュッシーとフランク。当時60歳前後、最も脂ののった頃の演奏を
楽しむことができます。カサドシュならではの透明な美音、エレガントな歌い
回しと余裕の技巧で真似の出来ない芸風を披露してくれます。

CR 0596 ¥1850
STEREO
MONO
ドラホミーラ・ティカロヴァー オペラ・リサイタル
(1)スメタナ:「売られた花嫁」第1幕-マジェンカのアリア「愛の夢」
(2)同:「口づけ」第1幕-二重唱「私たちの心は」
(3)同:「悪魔の壁」第1幕-カトゥシュカのアリア
(4)ヴェルディ:「アイーダ」第1幕-アリア「勝ちて帰れ」
(5)マイヤベーア:「アフリカの女」第1幕-セリカのアリア「私の膝の上に」
(6)プッチーニ:
「修道女アンジェリカ」-アリア「ママもなしに坊やは死んだのね」
(7)シャルパンティエ:「ルイーズ」第3幕-アリア「その日から」
(8)モニューシコ:「ハルカ」第4幕-アリア「ああ、いとしのわが子は死ぬ」
(9)ワーグナー:「トリスタンとイゾルデ」第3幕-イゾルデの愛の死
(10)ドヴォルザーク:「ルサルカ」第3幕最終景
(11)同:4つの歌曲Op.82
ドラホミーラ・ティカロヴァー(Sop)、ベノ・ブラフト(Ten)(2)(10)、
カレル・カラシュ(Bs)(10)、
フェルディナンド・ポフルレイフ(Pf)(11)、
フランティシェク・ディク(2)-(8)、ヨセフ・フルンチシ(1)
ヴァーツラフ・イラーチェク(指)プラハ放送響
すべてチェコ語歌唱
[録音:1958年(1)、1952年(2)(3)、1956年(4)(5)(7)、1959年(6)、1953年(8)、
1954年(9)、1951年(10)、1968年(11)/チェコ放送スタジオ]
チェコのオペラ歌手ドラホミーラ・ティカロヴァー(1915-1997)。ポップやグ
ルベローヴァより一世代前の伝説的な存在でしたが、活動の中心がチェコ国内
だったのと、後年は教育に従事したため、なかなかその芸術に触れることがで
きませんでした。しかし全盛期の名演が日の目をみました。お国ものは絶対的
な巧さと迫真の演技で聴き惚れてしまいます。ドヴォルザークの歌曲のしっと
りした歌い回しもベテランならでは。メロディ・メーカーのドヴォルザークの
魅力も堪能できます。さらにヴェルディの「アイーダ」から「勝ちて帰れ」や
ワーグナーの「イゾルデの愛の死」が聴きもの。チェコ語による歌唱が不可思
議ながら、美しい声に聴き惚れされられます。

CR 0545 ¥1850
(1)スメタナ:弦楽四重奏曲第2番ニ短調
(2)マルティヌー:ピアノ五重奏曲H.35
(3)ノヴァーク:ピアノ五重奏曲イ短調Op.12
大滝美知子(Pf)、グラッフェSQ
グラッフェSQは1997年にブルノ音楽院のミロシュ・ヴァツェク教授(ヤナーチェ
クSQのリーダー)の生徒たちにより結成された団体。各国のコンクールで入賞し
たほか、ヤナーチェクの弦楽四重奏曲の演奏によりヤナーチェク財団賞を2度も
受賞した実力派。「チェコ・モダニズムの夜明け」と題された当アルバムはま
だロマン派の香りを残しつつ20世紀的な要素を感じさせる3篇が選ばれていま
す。スメタナの「弦楽四重奏曲第2番」は1883年の作ながら、精神に異常をき
たしつつあったゆえか、不協和音の連続と難解さに満ち、現代音楽のはしりと
みなされています。またマルティヌー作品はよく知られた2篇のピアノ五重奏
ではなく、初期チェコ時代の習作。世界初録音です。




<ANIMA RECORDS>
ANM1 20400002 ¥2350
スクリャービン:ピアノ作品集
1-2. ソナタ第2番 op.19
3. マズルカ op.25-8
4-5. マズルカop.40-1, 2
6-7. プレリュード op.15-2, 4
8. エチュード op.2-1
9-13. 5つのプレリュード op.16
14. ファンタジア op.28
15-16. 2つの詩曲
17. 「たよりなさ」4つの小品op.51-1
18-20. 「苦しみ、悲痛な」「劇的アレグロ」
「ゆっくりした、漠然と、あいまいな」(5つの前奏曲op.74より1,3,4)
21. ピアノ・ソナタ第10番 op.70
22. マズルカ ハ長調op.25-2
保都玲子(Pf)
録音:2011年11月
ヨーロッパで活躍する保都が極めたスクリャービンの世界。芯まで響くタッチ
で描かれるスクリャービン特有のうねりや、「たよりなさ」などで聴かせる、
煙ったような和音の神秘的な美しさが、聴き手にぐぐっとせまってきます。
=保都玲子プロフィール=
国立音楽大学付属中学ピアノ科、付属高校フルート科で学んだ後パリに留学。
パリ・エコールノルマルのフルート科にて工藤重典氏に師事、ディプロマ・コ
ンサーティストを首席で卒業(同時にイダ・リベラ、アラン・マリオン、ジャ
ン=ピエール・ランパルから教えを受ける)。ふとした事からアラン・マリオ
ンの推薦によりパリ国立高等音楽院(CNSMDP)フルート科のピアノ伴奏者とし
て就任。その後ピアノをドイツ、シュトゥットゥガルト国立音楽大学ソリスト
コースで、オレグ・マイセンベルクに師事、首席卒業。スイス、チューリッヒ
音楽院にてオメロ・フランシェシュに師事、ランドール賞受賞。エフゲニー・
マリーニン、ジャック・ルヴィエ、ジャン・ユボー、ジャン・ケルネルらのも
とでも研鑽を積む。ジョルジュ・ドンとの出会いをきっかけに、音楽・ダンス
にも強い興味をもっている。2001年から2007年にかけてドイツ今世紀最大の作
曲家シュトックハウゼンが開催したシュトックハウゼン・セミナーで、ピアノ
曲14曲を学ぶ。2005年には、ピアノ曲10番の演奏に対し、作曲家自身から日本
人初シュトックハウゼンベストパフォーマンス賞を受賞。ロン・ティボー、ラ
ンパル・コンクール、ロストロポーヴィチ・コンクールなどの公式伴奏者もつ
とめている。2000年にパリ国立高等音楽院の初見科教授に就任。2009年9月よ
りライセンスレベルの伴奏科の教授としても後進の指導にあたっている。

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12-06 No.19-1

2012年06月20日 11時59分13秒 | Weblog
<Rondeau>
ROP4026 ¥1750
J.S.バッハ:聖霊降臨祭のカンタータ集
1.来たり給え、創造主なる聖霊よ
2-7.J.S.バッハ:鳴り響け、我らの歌声 BWV172
8.聖霊来たりたまえ
9-16.J.S.バッハ:われを愛する者は、わが言葉を守らん BWV74
17.精霊の恵みは
18-22.J.S.バッハ:おお永遠の炎、おお愛のみなもと BWV34
聖トーマス教会少年合唱団
コンラッド・ツーバー(ボーイソプラノ…合唱団内ソリスト)
ローベルト・ポーラーズ(アルト…合唱団内ソリスト)
マルティン・デッケルマン(アルト…合唱団内ソリスト)…18-22
マルティン・ペッツォルト(テノール)…2-7
クリストフ・ゲンツ(テノール)…9-22
ラインハルト・デッカー(バス)…2-7
マティアス・ヴァイヒェルト(バス)…9-22
ゲヴァントハウス管弦楽団
ゲオルク・クリストフ・ビラー(指揮)
2012年3月19日聖トーマス教会 ライブ録音
聖トーマス教会合唱団による、創立800周年記念のバッハ・カンタータ・シリー
ズの第7集にあたる「精霊降臨祭のカンタータ」集です。J.S.バッハ(1685-1750)
も第15代目の音楽監督(カントール)を務めた由緒ある団体で、その純粋で鄙び
た響きは、2012年の来日公演でも多くの聴衆の心をつかみました。このアルバ
ムでは1714年5月20日に初演されたBWV172、1725年5月20日初演のBWV74、1727
年6月1日(1746/47初演の説もあり)初演のBWV34の3曲が演奏されています。キ
リスト教において、最も大切な祝日のための作品であり、彼らも実に心を込め
て演奏しています。

ROP7014 ¥1750
ハノーヴァー少年合唱団
1.ヴィヴァルディ(1678-1741):グローリア ニ長調 RV589より
2.J.S.バッハ(1685-1750):
カンタータ第106番「神の時こそ最善の時」BWV106より
3.ミヒャエル・プレトリウス(1571-1621):
讃歌第98番より「地上のすべての者よ、主に歓呼せよ! 」
4.ミヒャエル・プレトリウス: Venite, cantate in cythara Deo
5.モンテヴェルディ(1567-1643):主はわが主に仰せられる
6.メンデルスゾーン(1809-1847):詩篇43番「神よ、私を審き」Op.78-2
7.シュッツ(1585-1672):わが心は主をあがめ SWV426
8.ブクステフーデ(1637-1707頃):来たれと天使に告げて言え
9.ハンマーシュミット(1610/11-1675):主よ,我らに平安を与えたまえ
10.メンデルスゾーン:主よ,我らに平安を与えたまえ
11.アルフレード・ケルッペン(1926-):主よ,我らに平安を与えたまえ
12.ハラルド・ヴァイス(1949-):レクイエムより「楽園にて」
13.シュッツ:主に向かって新しい歌を歌え SWV35
14.J.S.バッハ:マニフィカト ニ長調より BWV243
15.ジークフリート・シュトローバッハ(1929-):
汝らキリスト者よ、こぞりて主をたたえよ
16.ジョン・ラッター(1945-):マニフィカトより「父と子と聖霊に栄光あれ」
ハノーヴァー少年合唱団
イェルク・ブライディング(指揮)
気品あふれ、艶やかな響きを持つドイツの伝統あるハノーヴァー少年合唱団。
2002年1月にこの合唱団を創設したハインツ・ヘンニングが亡くなり、方向性
が危ぶまれたのですが、指導を引き継いだイェルク・ブライディングは、合唱
団の良さをつぶすことなく、更なるレパートリーの拡充に努め、一層の発展を
遂げていると評価されています。このアルバムには、そんな彼らの2006年から
の演奏が収録されています。既発リリースからの曲もありますが、いくつかは、
このCDが初収録であり、とりわけトラック6のメンデルスゾーンは、2012年3月
のライブという「現在の彼ら」の姿を捉えています。およそ400年に渡る合唱
作品の変遷も楽しめます。

ROP6042 ¥1750
ビクトリア:レクイエム(死者のための聖務曲集全曲)とモテット集
1-10.死者のためのミサ曲「レクイエム」(6声)(1605)
11.おお、聖なる饗宴(4声)/12.われはハトのごとき美しき人を見たり
13.よい羊飼いはよみがえられた
ザールブリュッケン室内合唱団
ゲオルク・グリュン(指揮)
ルネサンス時代のスペインの最大の作曲家ビクトリア(1548-1611)は、その生
涯におよそ180曲の作品を書き、ほとんどが宗教曲でした。彼はレクイエムを
2曲作曲していて、このアルバムに収録されているのは、1603年に亡くなった
フェリペ2世の妹、マリア太后(ビクトリアの庇護者)のために書かれたもので、
4声のレクツィオと6声のレクイエム、葬送モテットとレスポンソリウムを含め
た全てで「死者のための聖務曲集」と呼ばれています。グレゴリオ聖歌の導入
で始まる無伴奏合唱は、まさにこの世のものとも思えぬ美しさです。ザールブ
リュッケン室内合唱団の控え目な中にも情感あふれる歌唱です。

ROP6043 ¥1750
パレストリーナ:教皇マルチェルスのミサ曲 他
1.伝承曲「久しく待ちにし」
2.パレストリーナ(1525-1594):教皇マルチェルスのミサ曲-キリエ
3.エッカールト(1553-1611):山を越えてマリアが行く
4.パレストリーナ:教皇マルチェルスのミサ曲-グローリア
5.エッカールト:高き天よりわれは来れり
6.シュレーター:愛するキリスト者よ、今ぞ喜べ
7.ミヒャエル・プレトリウス(1571-1621):今こそ主エマヌエルは生まれ給う
8.パレストリーナ:教皇マルチェルスのミサ曲-クレド
9.ミヒャエル・プレトリウス:一輪のばらが咲いて
10-11.パレストリーナ:
教皇マルチェルスのミサ曲-サンクトゥス・ベネディクトゥス
12.ミヒャエル・プレトリウス:甘き喜びのうちに
13.シュレーター:甘き喜びのうちに
14.ヒエロニムス・プレトリウス:ヨゼフよ、私の愛しいヨゼフよ
15.シャイト(1587-1654):おおいとしきみどり子、やさしきイエス
16.J.S.バッハ(1685-1750):おおいとしきみどり子、やさしきイエス BWV493
17.パレストリーナ:教皇マルチェルスのミサ曲-アニュス・デイ I
18.エッカールト:私は死の深い夜であった
19.パレストリーナ:教皇マルチェルスのミサ曲-アニュス・デイ II
オープス・ヴォカーレ
フォルカー・ヘッドフェルト(指揮)
宗教改革に対するカトリック教会の姿勢を明確にし、世俗化しかけたキリスト
教を刷新するために行われたトリエント公会議。これは当時、自由な形式が跋
扈していた教会音楽にも影響が及び、「全てのポリフォニー音楽を廃止する」
という案まで出たほどでした。そんな時、パレストリーナが神に導かれて作曲
し、会議で演奏。その素晴らしさに感動した人々が「やっぱりポリフォニー音
楽は必要」と納得したのが、この「教皇マルチェルスのミサ」と言われていま
す。ただし、今ではその逸話は単なる伝説とされていますが・・・。このアル
バムには、他に、この時代のキリスト降誕を喜ぶ賛美歌を収録。カトリックと
プロテスタントの架け橋としての音楽を綴ります。

ROP6049 ¥1750
サウダーデ
1-4.モザルト・カマルゴ・グアルニエリ(1907-1993):Missa Diligite
5-6.ヴィラ=ロボス(1887-1959): Duas Lendas Amerindias Em Nheengatu
7.オズワルド・ラセルダ(1927-):Ofulu Lorere
8.ロナルド・ミランダ(1948-):ベロ・ベロ
9-12.ロナルド・ミランダ:ノルデスチ組曲
13-18.ヴィラ=ロボス:知識に祝福あれ
19.エルナーニ・アギア(1950-):詩篇CL
20-24.ホセ・マウリシオ・ヌネス・ガルシア(1767-1830):
Motetos para a Semana Santa
アポリーニ・エ・ムジス/イェルク・シュトロットホット(オルガン)
ヴィンツェンツ・ヴァイセンブルガー(指揮)
19世紀から20世紀、2つの世紀に渡るブラジルの合唱作品種です。スペインの
植民地であったブラジルとポルトガルでは、言うまでもなく音楽のルーツもス
ペインにあります。しかし、この地で様々な人々によって磨かれていくうちに、
独自の発展を遂げ、静謐な中にも情熱的な感情が盛り込まれた見事な作品が数
多く生まれました。ここに名が挙がった作曲家の多くは、現在、ほとんど名前
も知られていませんが、どの曲も素晴らしく熱いものです。タイトルの「サウ
ダーデ」はポルトガル語で、郷愁、孤独、などの数多くの意味を持つ、心の底
に大切にしまっておきたい言葉です。

ROP6052 ¥1750
愛のオマージュ
1.シューマン(1810-1856):トロイメライ
2.朗読:1789年4月13日のモーツァルトからコンスタンツェへの手紙
3.モーツァルト(1756-1791):トルコ行進曲
4.朗読:1816年7月6日のベートーヴェンからヨゼフィーネ・フォン・ブルンス
ヴィックへの手紙
5.ベートーヴェン(1770-1827):ピアノ・ソナタ 第14番「月光」より第1楽章
6.朗読:1814年7月19日のウェーバーからカロリーネ・ブラントへの手紙
7.ウェーバー(1786-1826):舞踏への勧誘 Op.65
8.朗読:1837年8月13日のシューマンからクララ・ヴィークへの手紙
9.シューマン(1810-1856):ダヴィッド同盟舞曲集 Op.6-第9番
10.朗読:1837年9月18日のシューマンからクララ・ヴィークへの手紙
11.シューマン:ダヴィッド同盟舞曲集 Op.6-第4番
12.朗読:1834年のリストからマリー・ダグーへの手紙
13.リスト(1811-1886):コンソレーション 第3番 変ニ長調
14.朗読:1836年7月23日のリストからマリー・ダグーへの手紙
15.リスト:愛の夢 第3番 変イ長調
16.朗読:1851年4月13日のリストからカロリーネ・フォン・ヴィトゲンシュタ
インへの手紙
17.リスト:3つの演奏会用練習曲 第3番「ため息」
18.朗読:1856年5月のブラームスからクララ・シューマンへの手紙
19.ブラームス(1833-1897):6つの小品 Op.118 第2番「間奏曲」イ長調
20.朗読:
1859年1月1日のワーグナーからマティルデ・ヴェーゼンドンクへの手紙
21.ワーグナー(1811-1886)=リスト:
トリスタンとイゾルデから「イゾルデの愛の死」S447/R280
ザンドラ・ブルーネ(ピアノ)/ライナー・ゲルネマン(朗読)
名作曲家たちが、愛しい人に向けて綴った「愛の手紙」を朗読し、そして彼ら
のピアノ曲を聴く。そんな胸熱くなるようなコンセプト・アルバムです。モー
ツァルト、ベートーヴェン、シューマン、リスト、ブラームス、ワーグナーの
6人の心模様を綴っていくうちに、クララを巡ってのシューマンとブラームス
の仄かな三角関係?も浮かび上がってきます。イマジネーション膨らむ1枚で
す。

ROP6053 ¥1750
…mit der Seel' und Mundes Stimm' バロック時代の宗教的歌曲とアリア
パッヘルベル、ベーム、テレマン、ハッセ、ブクステフーデ、シュトラット
ナー、C.P.E.バッハ、J.S.バッハ、W.F.バッハ、J.C.F.バッハの作品集
ゴットホルト・シュヴァルツ(バス)
ジークフリート・パンク(チェロ,ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ハンス=クリストフ・ベッカー・フォス(ハープシコード・オルガン)
ドイツの名バス歌手、ゴットホルト・シュヴァルツの歌う、ドイツ・バロック
のアリア集です。彼はザクセンに生まれ、1964年から聖トーマス少年合唱団の
メンバーとして活躍し、その後はドレスデンの教会音楽大学で学びました。
マックス・ボマーとハンス・ヨアヒム・ロッチュから指揮法について学び、ヘ
ルムート・リリンクにも私淑するなど、研鑚を重ねています。1979年からは聖
トーマス少年合唱団のヴォーカル・コーチとして少年たちの指導にあたる傍ら、
歌手としても目覚ましい活動を行っています。日本にも来日経験があり、その
深い声で全てを魅了します。

ROP6060 ¥1750
シャンソネット・ミット・バッハ
1.はじめに/2.レディ・マドンナ/3.アヴェ・マリア/4.イエスタディ
5.あなたは私の心を与える-あなたは再び心に距離を与える
6.愛の修練もて-愛のために/7.恋なんかでもう泣かない/8.気楽に行こう
9.この神聖な殿堂に-イルジオーネン/10.わがままで強情な娘ど
も-人々/11.Want to buy some illusions/12.子どもを持つものではない
13.水に流して/14.パダム・パダム/15.残念なんていやな言葉
16.あなたは私の心を与える/17.頭のてっぺんからつま先まで完全に
18.ラ・ヴィ・アン・ローズ/19.なあ、ウテ、私にキスしておくれ
20.ジョニー、もしあなたの誕生日だったら
21.あなたと共に すべての喜びは高まり-日曜日にあなたと
22.ソーホーの空の月は見えるかな?-私はあなた、あなたは私
23.あなたは私とともに/24.サムウェア
ウテ・レック(ヴォーカル)
トーマス・クリストフ・ビラー(ヴォーカル)
シュテファン・ケーニヒ(ピアノ)
「バッハ・イン・ジャズ」では、その斬新な世界を垣間見せてくれたRONDEAU
レーベル。今回はなんと「シャンソンとバッハ」を融合させてしまいました。
一見、ちょっと無理な組み合わせでは?と思ってしまいますが、バッハの世俗
カンタータのいくつかを思いうかべてみれば、実はバッハもユーモアの精神の
持ち主であったことに思い至り、結構イケそうな気がしてくるではありません
か。ここでは「愛」をテーマにし、バッハの作品をシャンソンだけでなく、
キャバレー・ソング、ミュージカルに溶け込ませています。ウテ・レンパーや
マリアンヌ・フェイスフルの流れを組むウテ・レックと、いつもは指揮者とし
て厳めしさを漂わせているビラーが肩の力を抜いた軽妙な歌を披露しています。
これはステキです。

ROP6062 ¥1750
A.スカルラッティ:聖母マリアの夕べの祈り
1.主が私の主に言った(詩篇第109)
2.ほめたたえよ、神のしもべたちよ(詩篇第112)
3.われ、喜びに満てり(詩篇第121)
4.主が建てたもうのでなければ(詩篇第126)
5.エルサレムよ、主をほめたたえよ(詩篇第147)
6.めでたし海の星
7.マニフィカト
マグナス・アンドレソン(テオルボ)/ジェームス・ブッシュ(チェロ)
ミリヤム・ヴィットゥルスキ(コントラバス)
ザビーネ・エルドマン(オルガン&チェンバロ)
ヴォーカルアカデミー・ベルリン
フランク・マルコヴィチュ(指揮)
アレッサンドロ・スカルラッティ(1660-1725)の珍しい声楽曲です。とはいえ
これは実際に存在する作品ではなく、研究者イェルク・ヤコビが、「1840年代
に演奏された」と言われる5声の作品を元に各地の図書館に散逸した楽譜を収
集、2004年に「聖母マリアの夕べの祈り」として出版したものです。有名なモ
ンテヴェルディの作品に倣って曲と曲の間はグレゴリオ聖歌を挟み見事な作品
として蘇らせています。

ROP6067 ¥1750
Msterium Crucis-十字架の神秘
1.讃歌「Vexilla regis 」/2.入祭唱「Nos autem gloriari cum Tropis」
3.昇階唱「Christus factus est」/4.降臨「Ad Corinthios I 1, 18-24」
5.アレルヤ「Dulce lignum cum Tropis」
6.奉献唱「Protege Domine cum Tropis」
7.聖体拝領唱「Per signum crucis」/8.赦祷文「Agnus Dei Christus」
9.赦祷文「Surrexit pastor bonus」/10.赦祷文「Dulce lignum」
11.降臨「Ad Philippenses」/12.赦祷文「Crux fidelis
13.赦祷文「Crux benedicta nitet」/14.赦祷文「O crux benedicta」
15.赦祷文「O crux, viride lignum」
16.アンティフォナ「O crux, splendidior」
17.赦祷文「Hoc signum crucis」
グレース&ヴォイセス
録音 2012年3月28-31日エステルライヒ
共産主義の支配下で抑圧された人々のための記念碑として建立された十字架が
印象的な、リトアニアの丘の風景からインスピレーションを得たというこの
1枚。グレゴリオ聖歌のシンプルで美しいメロディを、このうえない美声で歌
い上げるというアルバムです。多くは修道僧などの男声によって歌われるグレ
ゴリオ聖歌ですが、ここでは珍しく女声が歌うことで、禁欲的な中に仄かな甘
やかさが感じられます。

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12-06 No.19-2

2012年06月20日 11時58分38秒 | Weblog
<Solo Musica>
SM151 ¥1750
バース・オブ・ザ・ヴァイオリン
1-5.ヴェストホフ(1656-1705):ヴァイオリンのための組曲 イ長調
6.ビーバー(1644-1704):「ロザリオのソナタ」よりパッサカリア ト短調
7-9.ピゼンデル(1687-1755):ヴァイオリン・ソナタ イ短調
10.ジェミニアーニ(1687-1762):エチュード
11.マッティス(1670-1737):ファンタジア イ短調
12.ギュマン(1705-1770):無伴奏ヴァイオリンのための楽しい曲集 Op.18より
13-17.ルスト(1739-1796):無伴奏ヴァイオリンのためのパルディータ ニ短調
レベッカ・ハートマン
(ヴァイオリン 1669年製アマティ、1675年製ストラディヴァリ)
Solo Musicaレーベルの人気シリーズ、"Birth of …"。今作はヴァイオリン曲
のルーツを探ります。現在演奏可能であり、最も古い時期の楽器と、その時代
の音楽を再現すること…。このアルバムを聴けば、ヴァイオリンという楽器の
成り立ちが理解できることでしょう。また、収録された曲のほとんどは初録音
であり、音楽史に埋もれた作品を再発掘する喜びも多いことでしょう。
演奏はミュンヘン生まれのヴァイオリニスト、レベッカ・ハルトマンで、彼女
はドイツ国内外の多くのコンクールの入賞者です。

SM153 ¥1750
セントラル・ヨーロッパ
1-3.シューベルト(1797-1828):アルペジョーネ・ソナタ イ短調 D821
4.ドヴォルザーク(1841-1904):「ボヘミアの森」より「静かな森」Op.68-5
5.ドヴォルザーク:ロンド ト短調 Op.94
6-8.ヤナーチェク(1854-1928):おとぎ話 JW VII/5
9.ヤナーチェク:プレスト JW VII/6
10-15.マルティヌー(1890-1959):スロヴァキア民謡による変奏曲 H378
16-21.バルトーク(1881-1945):
ルーマニア民族舞曲 BB68より第1番-第6番(A.ミタルによるチェロ編)
アダム・ミタル(チェロ)/オリンピア・トーラン(ピアノ)
このアルバムはシューベルトの「アルペジョーネ・ソナタ」と、中央ヨーロッ
パの作曲家たちの作品をバランス良く配したものです。チェリスト、アダム・
ミタルはウィーンの作曲家シューベルトの音楽が周辺地域に及ぼした影響に着
目、ウィーン近隣都市であるプラハやブダペスト、そしてモラヴィア地方で活
躍した音楽家たちの曲に見られる詩的要素を掬い上げることに成功しました。
森、民謡、そして伝説。これらが美しく浮かび上がる選曲です。ピアノを演奏
するのは彼の妻であるオリンピア・トーラン。親密な語らいが感じられる演奏
にも注目です。

SM159 ¥1750
無限の端にある夢のような - ゲンツマー:作品集
1-3.フルート・ソナタ 第3番/4-7.無伴奏フルート・ソナタ 第3番
8-13.ピアノのための6つの小品
(アンダンテ/夜-夕暮れ/静かに/小さなメロディ/ドルチッシモ/夢の音楽)
14-18.別れの幻想曲
エマニュエル・パユ(フルート)…1-7.14-18
マルガリータ・ヘーエンリーダー(ピアノ)…1-3.8-18
録音 2011年2月7-9日Bibliotheksaal im Kloster Polling
ドイツの現代作曲家、ハラルド・ゲンツマー(1909-2007)の作品集です。彼は
ベルリン音楽大学でヒンデミットに作曲を師事、1934年から1937年までブレス
ラウ歌劇場で働きました。クラリネットを演奏し、また教師としても活躍、フ
ライブルク音楽大学とミュンヘン音楽大学で教鞭を執っています。彼のフルー
トとピアノのための作品は、晩年の2003年から2004年にかけて書かれたもので、
その活力とユーモアに満ちた音楽は、もはや時代を超越していると言ってもよ
いでしょう。また、作曲家の最期の何日かを共にした、ピアニスト、マルガリ
ータ・ヘーエンリーダーには、彼の最後の作品である“無限の端にある夢のよ
うな”「別れの幻想曲」を捧げています。ゲンツナーはこの曲をヘーエンリー
ダーとエマニュエル・パユを初演者に指定しました。彼女はゲンツナーに演奏
についてのいくつかの質問をし、その最後が「私はあなたのために何ができま
すか?」だったそうなのですが、彼の答えは「私の作品を演奏すること!」
だったそう。その約束は見事に守られたのです。

SM161 3枚組 ¥3050
バース・オブ・ザ・ストリングス
SM112 バース・オブ・ザ・チェロ
SM126 バース・オブ・ザ・ストリング・カルテット
SM151 バース・オブ・ザ・ヴァイオリン
ヴァイオリン、チェロなどの弦楽器の発展は、間違いなくクラシック音楽の歴
史と同一であり、本質と言ってもいいでしょう。これらの弦楽器の誕生の時を
探るのは、何とも興味深く、また奥深いものなのでしょうか?このシリーズは、
文献ではなく、それぞれの「現存する」最古の楽器を演奏し、その時代に想い
を馳せようという趣旨から生まれました。演奏されている曲は、その楽器が生
まれた時代に書かれたもので、どれもが、奏法や音色についても熟考されてい
て、学術的にも貴重なものとなっています。チェロとヴァイオリン、弦楽四重
奏の既発アルバムを3枚セットにし、各々の特質を存分に楽しめます。

SM14 ¥1750
バース・オブ・ザ・ストリング・カルテット Vol.2
1-4.テレマン(1681-1767):
6つの四重奏曲 第4巻より第5番 ト長調 ト長調 TWV 43:G5(弦楽四重奏編)
5-7.ギュマン(1705-1770):フルート四重奏曲 ロ短調 Op.12-2(弦楽四重奏編)
8-11.モーツァルト(1756-1791):弦楽四重奏曲 第10番 ハ長調 K170
12-15.ハイドン(1732-1809):
弦楽四重奏曲 第60番 ト長調 Op.76-1 Hob.III:75
カザル弦楽四重奏団
録音 2009年10月
カザル弦楽四重奏団による「バース・オブ・ザ・ストリング・カルテット」
第1集は、第1集は、スカルラッティ、サンマルティーニ、モーツァルト、ボッ
ケリーニハイドンを並べ、楽器の発展と音楽の発展を巧妙に結び付けたもので、
その歴史的な価値と音楽性の高さにより、2010年に権威ある「エコー・クラシ
ック賞」を受賞しました。今回の第2集は、伝説的名ヴァイオリン製作者ヤコ
プ・シュタイナーの手による貴重な楽器を用いて、18世紀のフランスとドイツ
の作品を演奏、更なる音色と楽器への探求心を深めてくれます。

SM160 ¥1750
マーラー:交響曲 第5番 嬰ハ短調
ウェストファーレン・ノイエ・フィルハーモニー
ハイコ=マティアス・フォルスター(指揮)
Solo Musicaレーベルで、既にいくつかのCDをリリースしている指揮者ハイコ
=マティアス・フォルスターは、1966年ドイツ生まれの注目の人です。とりわ
け、前作のベートーヴェン交響曲第7番を中心とした1枚は、その斬新な解釈が
話題となりました。どちらかというと近現代作品が得意な人のイメージが先行
していますが、日本にも度々来日し、有名ピアニストと共演を重ね、その都度
じっくりと音楽を創り上げていく姿勢が共感を呼んでいました。そんなフォル
スターとウェストファーレン・ノイエ・フィルハーモニーの新しいアルバムは、
マーラー(1860-1911)の交響曲第5番。この一筋縄ではいかない作品を、彼は決
して音楽の渦に呑まれることなく、じっくりと正攻法でものにしています。




<Two Pianists>
TP1039046 ¥2450
メンデルスゾーン:若き頃の作品集
1-3.ヴァイオリン協奏曲 ニ短調/4.弦楽のための交響曲 第10番 ロ短調
5-7.ヴァイオリンとピアノのための協奏曲 ニ短調
ゾエ・バイヤーズ(ヴァイオリン)
ルイス・マガリャアエス(ピアノ)…5-7
ステレンボッシュ・ユニバーシティ・カメラータ
ここに収録された3曲は、いずれも天才少年の名を欲しいままにしたメンデル
スゾーン(1809-1847)が10代に書いた才気煥発な作品です。有名なホ短調では
なく、ニ短調のヴァイオリン協奏曲は13歳、弦楽のための交響曲と、彼の唯一
の複数楽器による「ヴァイオリンとピアノのための協奏曲」は14歳の時に書か
れたものですが、その完成度の高さには目を見張るばかりです。これらは、メ
ンデルスゾーン家で毎週開催されていた「日曜音楽会」で演奏されたものだと
されていますが、その真偽のほどは定かではありません。1982年、南アフリカ
生まれの才能あるヴァイオリニスト、バイヤーズの香り高き演奏は、これらの
作品からにじみ出る気品高さと、間違うことなき天才の証を存分に証明してい
ます。

TP1039145 ¥2450
光の陰影
1.ボザ(1905-1991):ブコリーク/2.ホフメイル(1957-):カント・ノットゥルノ
3-5.ラインベルガー(1839-1901):クラリネット・ソナタ ホ短調 Op.105a
6-8.マルティーノ(1931-2005):クラリネットのためのセット
9.ベンジャミン(1893-1960):ラヴェルのトンボー、ヴァルス=カプリース
10.ネグレア(1893-1973):マルティー
11.バッシ(1833-1871):「リゴレット」のモティーフによる幻想曲
マリア・デュ・トワ(クラリネット)
ニーナ・シューマン(ピアノ…1-5.9-11)
録音 2011年11月14-17日ライブ収録 南アフリカ ステレンボッシュ大学、
エンドラー・ホール
南アフリカが生んだ才能溢れるアーティストをフィーチャーすることが目的で
ある「Two Pianist」レーベルの自信作です。マリア・デュ・トワは、現在ケ
ープタウンのケープ・フィルハーモニー管弦楽団の首席クラリネット奏者を務
める実力派です。8歳でピアノを始め15歳の時にクラリネットを手にした彼女
は、さいしょステレンボッシュ大学で音楽を学び、その後、ニューヨークのマ
ンハッタンへ留学します。2006年にルーマニアで開催された国際クラリネット
・コンクールで賞を獲得するなど、注目を浴びながら、多くのオーケストラと
共演、着々とその音楽性を開花させていきます。このアルバムには、フランス
のボザを始め、イタリア、イギリスの近代作曲家たちの作品を中心に収録。ま
さに光と影の饗宴とも言える、艶めかしい音楽が心を浮き立たせます。




<ARS PRODUKTION>
ARS 38106(SACD-Hybrid) ¥2250
オールド・フレンズ
ミヒャエル・プレトリウス(1571-1621)/ピーター・リーヴ編曲:
「テルプシコーレ」からの組曲
(4つのトランペット、4つのトロンボーン、ホルン、テューバと打楽器のための)
Entree / Ballet du Roy / Volte / Courante de Perichou / La Canarie
La Bouree / La Pavane Courante / Finale
ハインリヒ・イグナツ・フランツ・ビーバー(1644-1704)/
エドワード・タール、wes10brass編曲:聖ポリカルピのソナタ
(4つのトランペット、4つのトロンボーンとティンパニのための)(*)
ジローラモ・ファンティーニ(1600-1675)/ポール・プランケット編曲:
トランペットと通奏低音のための8つのソナタ より Sonata detto del Nero
(4つのトロンボーンとトランペットのための)(*)
クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643)/wes10brass編曲:
「聖母マリアの夕べの祈り」(4つのトランペット、4つのトロンボーン、
ホルンとテューバのための)より Toccata / Nisi Dominus / Lauda Jerusalem
ジローラモ・ファンティーニ(1600-1675)/エドワード・タール、wes10brass編曲:
皇帝のソナタ第1番[Sonata imperiale I]
(4つのトランペット、4つのトロンボーンとティンパニのための)(*)
ジョヴァンニ・ガブリエーリ(1554/1557頃-1612)/wes10brass編曲:
Jubilate Deo omnis terra
(W.-Nr.C17;4つのトランペットと4つのトロンボーンのための)
ジョヴァンニ・ガブリエーリ/キース・ブラウン編曲:
ソナタ第20番(W.-Nr.214;4つのトロンボーンのための)(*)
ジョヴァンニ・ガブリエーリ/ロバート・ポール・ブロック編曲:
8声のカンツォン第7旋法
(W.-Nr.172;4つのトランペットと4つのトロンボーンのための)
チェーザレ・ベンディネッリ(1542頃-1617)/エドワード・タール、wes10brass編曲:
5つのトランペットのためのソナタ第336番
(4つのトランペット、4つのトロンボーンとティンパニのための)(*)
アントニー・ホルボーン(1545-1602)/ロジャー・ハーヴィー編曲:
組曲「妖精のラウンド」
(4つのトランペット、4つのトロンボーン、ホルン、テューバと打楽器のための)
The Fairie Round / The Hornie Suckle / The Choise / Muy Linda
Last Will and Testament / Galliard / The Night Watch
wes10brass
ヤン・エッシュ、フロリアン・キルナー、ペーター・ロート、
ジュルゲン・シュスター(トランペット)
オリヴァー・ニコライ(ホルン)
フレッド・デイツ、マティアス・ミュラー、ハリー・リース(トロンボーン)
ローラント・ギレセン(バストロンボーン) 高橋秀行(テューバ)
クン・プラーティンク(打楽器)
ミヒャエル・フォルスター(指揮)
録音:2011年7月19-22日、インマヌエル教会、ヴッパータール、ドイツ
(*)はピリオド楽器による演奏、他はモダーン楽器による演奏です。

ARS 38503 ¥1850
ピアノ・ワークス Vol.3
ショパン(1810-1849):
マズルカ ホ短調 Op.17 No.2/マズルカ変イ長調 Op.17 No.3
マズルカ イ短調 Op.17 No.4/マズルカ ハ長調4 No.2
マズルカ変ロ短調 Op.24 No.4/マズルカ変ニ長調 Op.30 No.3
ポロネーズ イ長調「軍隊」 Op.40 No.1/夜想曲嬰ヘ短調 Op.48 No.2
スケルツォ ロ短調 Op.20/即興曲嬰ヘ長調 Op.36
練習曲変ト長調「黒鍵」Op.10 No.5/大ワルツ変イ長調 Op.42
ワルツ変ニ長調「メヌエット・ワルツ」Op.64 No.1
アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズ変ホ長調 Op.22
ボリス・ブロッホ(ピアノ)
録音:2010年2月14日、生誕200年記念ショパン・マチネ、ライヴ、
アルフリート・クルップ・ホール、エッセン・フィルハーモニー、ドイツ
ボリス・ブロッホ(ブロフ)は1951年ウクライナのオデッサに生まれ、モスクワ
音楽院でドミートリー・バシキーロフに師事したピアニスト。音楽院卒業の翌
年、1974年にニューヨークに移住し、1978年にはブゾーニ国際ピアノ・コンク
ールで優勝、1985年にエッセンのフォルクヴァング大学教授に就任以降ドイツ
に定住しています。

ARS 38517 ¥1850
バッハ・ミーツ・ジャズ
J・S・バッハ(1685-1750):平均律クラヴィーア曲集 から
前奏曲とフーガ第18番嬰ト短調 BWV887
前奏曲とフーガ第6番ニ短調 BWV875
前奏曲とフーガ第2番ハ短調 BWV871
前奏曲とフーガ第12番ヘ短調 BWV881
前奏曲とフーガ第15番ト長調
ジョージ・ガーシュウィン(1898-1937):
前奏曲第1番(1926)/前奏曲(メロディー第17番;1925-1926)
前奏曲(ルバート;1923)/前奏曲第2番(ブルー・ララバイ;1926)
前奏曲(4度のノヴェレッテ;1919頃)/前奏曲第3番(スペイン前奏曲)
前奏曲(断章;1925)
ニコライ・カプースチン(1937):トッカティーナ Op.36(1983)
アルベルト・ヒナステラ(1916-1983):3つのアルゼンチン舞曲 Op.2(1937)
エヴェリン・ヒルシュマン(ピアノ)
録音:2012年2月2日、場所の記載なし

ARS 38818 ¥1550
プレイエル博物館の珍曲コンサート Vol.8 パリ四重奏曲集 Vol.1
イグナツ・ヨゼフ・プレイエル(1757-1831):
弦楽四重奏曲ハ長調 Ben365(1803)
弦楽四重奏曲変ロ長調 Ben366(1803)
弦楽四重奏曲ヘ短調 Ben368(1803)
ヤナーチェク弦楽四重奏団
ミロシュ・ヴァツェク、ヴィーテスラフ・ザヴァディリーク(ヴァイオリン)
ヤン・レズニーチェク(ヴィオラ) ブレチスラフ・ヴィビーラル(チェロ)
録音:2011年5月8日、イグナツ・プレイエル協会(IPG)第155回演奏会、ライヴ、
プレモントレ会大理石ホール、ゲラス、オーストリア




<EDITION RZ>
RZ3006/8(2CD+DVD) ¥3050
Inventionen VII 30 Jahre Inventionen 1982-2012
ed.ZR3006(DVD)(NTSC)
1. Jonty Harrison Beastory(2010)(8:09)
2. Daniel Teruggi: Sounding Landscapes(2007)(18:06)
3. Hans Tutschku: Firmament- Schlaflos(2010)(20:23)
4. Hans Tutschku: Zwei Raume(2008)(21:04)
5. Francis Dhomont: Le Travail du Reve(2008/9,2010,2011)(17:12)
6. Gilles Gobeil: Castalie(2008)(10:41)
7. Gilles Gobeil: Les Ioitains Noirs et Rouges(2009)(10:46)
8. Scott Wilson: Rose(2010)(9:06)
9. Kotoka Suzuki: Automata- Mechanical Garden(2010)(8:34)
10. Hanna Hartman: Measures of Control(2008)(8:01)
11. Richard Hartman: Simorgh(2010)(11:05)
12. Pei-Yu Shi; Movements(2010)(3:55)
13. Kees Tazelaar: Zeitraum- Ort- Zeichen- Sterne(2007)(19:41)
14-17. Trevor Wishart: Encounters in the Republic of
Heaven, Akt 1-4(2010/11)(75:00)
18. Iannis Xenakis: Bohor(1962)(21:31)
19. Sukhi Kang: Inventio - Musicae clavichordii et
sonorum artificiosorum(1984)(23:34)
20. Eolf Enstrom: Fractal(Videofassung)(1984)(24:02)
ed.RZ3007(CD)Inventionen
1. Boguslaw Schaeffer: Berlin 80 II(Tonbandfassung)(1980)(13:18)
2. Ricardo Mandolini: Fabulas II(1980)(10:25)
3. Takehiro Shimazu: Zytoplasma(1980)(10:46)
4. Boguslaw Schaeffer: Maa'ts(1981)(9:49)
5. Rolf Enstrom: Fractal(Tonbandfassung)(1984)(22:54)
ed.RZ3008(CD)Ricardo Mandolini Elektroakustische Musik
1. Estallido Breve(Tonbandfassung)(1980)(8:37)
2. Juego de Marionetas(1979/1980)(9:43)
3. El Cuaderno del Alquimista(1979)(9:27)
4. Cancion de madera y Agua(1981)(8:27)
5. Poema Reiterado(1983)(10:51)
6. Elogio de lo Efimero(2004)(12:06)
7. El Silencio de un Trueno(Ausschnit)(2010)(11:49)
クセナキス、テリッッジ、ドーモンなどの映像も楽しみ。

BTC04 ¥1350
Because Tomorrow Comes #4
1. Lary 7: D.J. from hell(9:13)
2. C.M. Hausswolff: Breeze Experience(8:35)
3. Berhard Gall: Tong-hua yie-shi(5:29)
4. Maria de Alvear: Trueno(3:49)
5. Maria de Alvear: The Inner(9:45)
6. Miki Yui: fffax(2:38)
7. Alvin Lucier: Music for Soprano with Slow Sweep Pure Wave(15:35)
アルヴィン・ルシエの1993年作品やドイツで活躍しているサウンド・インスタ
レーション作家Miki Yuiの作品が含まれている。

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12-06 No.18

2012年06月19日 14時21分01秒 | Weblog
<TOCCATA>
TOCC0066 ¥2450
ヨハネス・ブラームス:編曲集 第1集
1-4.弦楽五重奏曲 ヘ短調(原曲…ピアノ五重奏曲 第1番 A.カルットゥネン
編曲)Op.34…初録音
5-8.弦楽五重奏曲 ロ短調(原曲…クラリネット五重奏曲 作曲者自身による
編曲)Op.115
ゼブラ弦楽三重奏団(メンバー)エルンスト・コヴァチク(ヴァイオリン)
スティーヴン・ダン(ヴィオラ)/アンシ・カルットゥネン(チェロ)
クリシア・オソストヴィツ(第2ヴァイオリン)
ジェームス・ボイド(第2ヴィオラ…1-4)
リチャード・レスター(第2チェロ…5-8)
録音 2011年10月1-2日西サセックス,チャンプ・ヒル ミュージック・ルーム
1864年に作曲されたピアノ五重奏曲Op.34は、最初(このCDに収録されている)
弦楽五重奏曲として構想されたのですが、試演の際の評価が芳しくなかったた
めに破棄されてしまいました。後に2台ピアノのためのソナタとして書き換えら
れ、周囲からの助言もあり、最終的には現在の形として定着したものです。こ
こでは、破棄された弦楽五重奏版をチェリストのカルットゥネンが復元したも
のを演奏。ブラームスの最初の構想をなぞるに相応しい演奏となっています。
もう1曲は、クラリネット五重奏曲のクラリネットをヴィオラに置き換えたも
の。最初はかなり驚きますが、聴いているうちに「これもありかな」と思えて
くるのが、ブラームスの懐の深さでしょう。

TOCC0059 ¥2450
デイヴィッド・マシューズ:弦楽四重奏曲全集 第2集
1-3.弦楽四重奏曲 第5番 Op.36/4-13.弦楽四重奏曲 第12番 Op.114
クロイツェル弦楽四重奏団
録音 2010年6月25日トゥリング 聖ピーター&聖パウル…1-3, 2011年10月26日
オルドバリー 聖ジョン・パプティスト…4-13
アメリカの最も注目される現代作曲家の一人、マシューズ(1943-)の弦楽四重奏
曲集の第2弾です。このアルバムは1984年に作曲された「第5番」と、2009年か
ら2010年に作曲された最新作「第12番」の2曲です。ベートーヴェンやバルトー
クから薫陶を受けた作曲家だけに、その作品も、堅固な構成を持っています。
とは言え、決して音楽が古いわけではありません。斬新な和声とリズムが炸裂。
とりわけ第12番は、様々な形式の見本市のような様相を呈しており、セレナー
デあり、メヌエットあり、タンゴありの興味深い作品です。

TOCC0128 ¥2450
ニコライ・コルンドルフ:チェロのための作品全集
1-2.チェロと弦楽、パーカッションのためのコンチェルト・カプリッチョーソ
3-5.チェロとピアノのための三部作
6-9.独奏チェロのためのパッサカリア
アレクサンダー・イヴァシュキン(チェロ)
ロシア・フィルハーモニー管弦楽団
コンスタンティン・クリメッツ(指揮)
アーニャ・アレクセイエフ(ピアノ)
録音 2005年11月21日モスクワ・コンセルヴァトワール・大ホール…1-2(ライ
ブ), 2006年12月1日カナダ ワーテルロー,ラザリディス劇場…3-5(ライブ),
2001年8月3-6日モスクワ・ラジオ・ハウス スタジオ・ワン…6-8
ロシアの知られざる作曲家、コルンドルフ(1947-2001)の作品集です。彼はモス
クワ音楽院で学び、オペラを発表しながら指揮者としてのキャリアも重ねまし
た。その作風は年代毎に変化していますが、基本的に無調であり、神秘的な表
現主義をとる曲が多いことで知られています。晩年はカナダのヴァンクーヴァ
ーに移住し、電子音楽にも興味を示しました。このアルバムには3つのチェロ作
品を収録。宗教的であり、ロック音楽の影響も受けている「コンチェルト・カ
プリッチョーソ」、民謡とロシア正教を結びつけた「三部作」、ダンテの新曲
からインスパイアされた「パッサカリア」(チェリストは口笛も吹く)と、不思
議な音空間が広がります。チェリストのイヴァシュキンはコルンドルフの親し
い友人で、パッサカリアは彼のために書かれています。

TOCC0125 ¥2450
エルンスト・クシェネク:室内オーケストラのための作品集
1.最初から Op.219(1974)/2.ナイチンゲール Op.68a(1931)
3.時の谷間に Op.232(1979)/4-13.静かに、そして有頂天に Op.214(1971-72)
14.偽善者 Op.229(1978)※3…初録音, 4-13…初CD
アガタ・ズーベル(ソプラノ…2)/マティアス・ハウスマン(バリトン…14)
レオポルディヌム・オーケストラ
エルンスト・コヴァチク(指揮)
録音 ポーランド ワルシャワ放送ホール
2011年3月21-23日…1.2.4-13.14, 2011年5月15日…3
あの橋本國彦も師事していた作曲家クシェネク(1900-1991)ですが、まだまだ
全容が知られているとは言えません。このアルバムにはクシェネクが1931年か
ら1979年の間に書いた室内オーケストラのための5つの作品が収録されていま
す。チェコ系の家庭に生まれたクシェネクは、ナチスの弾圧から逃れることが
できず、1938年にアメリカへ亡命。ニューヨーク、ミネソタ、カリフォルニア
へと移住し、この地の風味を取り入れた音楽を数多く書きました。彼の音楽は
シニカルで、不安定なユーモアを含みながらも、総じて劇的なもの。どれも面
白いのですが、1931年の「ナイチンゲール」は、初期の作品だけあってまだま
だ後期ロマン派の影を引きずっているのが興味深いところ。その後の彼の変遷
を辿るのはまことに興味深いものです。




<Champs Hill Records>
CHRCD 037 ¥2180
リヒャルト・シュトラウス:歌曲集 ――
〔ノクターンとファンタジー〕
森の幸せOp.49-1、夜Op.10-3、舟歌Op.17-6、 ひそかな歌Op.39-1、
いやな天気Op.69-5、詩人の夕べの祈りOp.47-2、星Op.69-1
〔花々〕
もの言わぬ花Op.10-6、サフランOp.10-7、青い夏Op.31-1、
花束を編みたかったOp.68-2
〔告別と子守歌〕
わが魂よ, 憩えOp.27-1、万霊節Op.10-8、変わらざるものOp.69-3、
わが子にOp.37-3、子守歌Op.41-1、お母さんの自慢の種Op.43-2、献呈Op.10-1
〔少女たちと失恋〕
冬の聖化Op.48-4、ばらの冠Op.36-1、ツェツィーリエOp.27-2 、
ああ, 何という悲しみOp.49-8
オフェーリアの3つの歌Op.67
明日には!Op.27-4
フェリシティ・ロット(ソプラノ)、グレアム・ジョンソン(ピアノ)
当代最高のマルシャリン(《ばらの騎士》の元帥夫人)、フェリシティ・ロット
が歌う「リヒャルト・シュトラウス歌曲集」。
ASVからリリースされながらも、レーベルの活動停止によって長らく入手不能
となっていた名盤が復活!
連作歌曲を丸ごと取り上げるのではなく、テーマごとに分類、それぞれふさわ
しい作品を連ねるなど、フェリシティ・ロットのリヒャルト・シュトラウスの
音楽への愛情があふれるコンセプト・アルバム。
録音:2002年2月18日-20日、
チャンプス・ヒル・ミュージック・ルーム(プルボロー、イギリス)
ASV(CDDCA 1155)からの新装移行再発売

CHRCD 027 ¥2180
エルガー:
7つの歌曲〔羊飼いの歌Op.16-1、嘆願Op.48-1、ダマスク・ローズ
のように、あの娘は楽しく過ごしているか?、語れ, 音楽よOp.41-2、
ロンデルOp.16-3、メアリー女王の歌〕
ピアノ五重奏曲イ短調Op.84
ピアノ三重奏のための3つの楽章
フェリシティ・ロット(ソプラノ)、ジョセフ・ミドルトン(ピアノ)、
シューベルト・アンサンブル、グールド・ピアノ・トリオ
エドワード・エルガーがサセックス州のブリンクウェルズに滞在していた時期
に作曲された"歌曲"と2つの"室内楽作品"。
近代イギリス歌曲の至宝、エルガーの7つの歌曲を歌うのは、フェリシティ・
ロット!エルガーが過ごしたサセックスの大自然の風景が広がるかのような、
雄大なスケールの歌声に感嘆。
2007年にイギリスの作曲家ポール・エリドリアン・ルークが補筆完成させた未
完の室内楽作品、「ピアノ三重奏のための3つの楽章」も楽しみ。
2001年&2010年の録音。

CHRCD 028 2枚組(1枚価格) ¥2180
プーランク:室内楽作品全集 ――
チェロ・ソナタ/ヴァイオリン・ソナタ/フルート・ソナタ
オーボエ・ソナタ/クラリネット・ソナタ/ピアノと管楽器のための六重奏曲
廃墟を見守る笛吹の像/ヴィラネル
ホルン、トランペットとトロンボーンのためのソナタ/サラバンド
2つのクラリネットのためのソナタ
クラリネットとファゴットのためのソナタ/エレジー
ピアノ、オーボエとファゴットのための三重奏曲
ロンドン・コンコード・アンサンブル
BBC交響楽団やコヴェントガーデン王立歌劇場管、スコットランド室内管(SCO)
の首席奏者たちを中心とした2002年に結成されたイギリスの管楽器アンサンブ
ル、ロンドン・コンコード・アンサンブルによるプーランクの室内楽作品全集。
SCOの首席クラリネット、マキシミリアーノ・マルティンやフィルハーモニア
の首席クラリネット、バーナビー・ロブソンといった中心メンバーに加えて、
今回のプーランクでは、BBCウェールズ・ナショナル管の首席トランペット、
フィリップ・シャーツやフィルハーモニア管の首席トロンボーンのバイロン・
フルチャーがゲスト参加!イギリスを活躍の場とする一流プレーヤーたちの優
れたテクニックとサウンド、アンサンブルで愉悦感にあふれるプーランクを
じっくりと。2001年-2011年の録音。

CHRCD 031 ¥2180
J.S.バッハ:フルート作品集 ――
フルート・ソナタ ロ短調BWV.1030/フルート・ソナタ イ長調BWV.1032
無伴奏フルート・パルティータ イ短調BWV.1013
管弦楽組曲第2番変ロ短調BWV.1067
ダニエル・ペイルソープ(フルート)、ジュリアン・ミルフォード(ピアノ)、
ロンドン・コンコード・ソナタ
BBC交響楽団の副首席フルート奏者、ロンドン・コンコーディア・アンサンブル
の創設メンバー、ダニエル・ペイルソープの"フルートのための"バッハ・アル
バム。愛用する木製のモダン・フルートが奏でる表情豊かで柔らかく、そして
暖かみのある音色と大バッハの音楽のブレンド感が美しい。
2004年&2006年の録音。

CHRCD 029 ¥2180
ヴィオラとピアノのための作品集 ――
シューマン:おとぎの絵本Op.113/ブリテン:ラクリメOp.48
ショスタコーヴィチ:ヴィオラ・ソナタOp.147
クシシュトフ・ホジェルスキ(ヴィオラ)、
カーチャ・アペキシェワ(ピアノ)
ベルチャ弦楽四重奏団のメンバー、ギルドホール音楽院教授のホジェルスキと、
ONYXデビューを果たしたモスクワの若き女流ピアニスト、アペキシェワのデュ
オ・アルバム。シューマン、ブリテン、ショスタコーヴィチは、作品それぞれ
の柔と剛、陰と陽が表現された佳演。ホジェルスキの芯の通ったヴィオラの
存在感が非凡な才能を窺わせる。2010年10月10日-12日の録音。

CHRCD 034 2枚組(1枚価格) ¥2180
ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲集 ――
ピアノ三重奏曲第1番変ロ長調Op.21
ピアノ三重奏曲第3番ヘ短調Op.65
ピアノ三重奏曲第2番ト短調Op.26
ピアノ三重奏曲第4番ホ短調Op.90《ドゥムキー》
グールド・ピアノ・トリオ〔ルーシー・グールド(ピアノ)、
アリス・ニアリー(チェロ)、ベン・フリス(ピアノ)〕
2011-12シーズンで創立20周年を迎えたイギリスのアンサンブル、グールド・
ピアノ・トリオ。
オランダ・チャールズ・ヘンネン国際コンクール、メルボルン国際室内楽コン
クールでの優勝経験を持つなど実績十分のアンサンブルのドヴォルザークでは、
哀愁を帯びた旋律が、時に優しく、時に活発に語りかけてくる。
2011年6月15日-17日の録音。

CHRCD 030 ¥2180
ムソルグスキー:組曲《展覧会の絵》
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番ハ短調Op.13《悲愴》
ブラームス:2つのラプソディOp.79
スティーヴン・デ・プレッジ(ピアノ)
レコーディングではペルトやメシアン、ブリスなど近現代作品を主に取り上げ
てきたオセアニア、ニュージーランドの実力派が描くムソルグスキーの「展覧
会の絵」。
「展覧会の絵」冒頭のプロムナードから始まる落ち着いたテンポ設定、作品の
隅々まで行き届いた音楽設計が印象的な演奏。2008年12月11日-12日の録音。

CHRCD 032 ¥2180
シャピラ:ヴァイオリン協奏曲集 ――
老人と海/コンチェルト・ラティーノ/カプリース・ハバネラ
イッタイ・シャピラ(ヴァイオリン)、
ニール・トムソン(指揮)、
ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団、
ロンドン・セレナータ
イスラエル出身のヴァイオリニスト=コンポーザー、イッタイ・シャピラの自
作自演集。
アーネスト・ヘミングウェイの海洋小説「老人と海」を題材としたコンチェル
トなど、3作品すべてが1745年製のグァダニーニを手にしたシャピラの独壇場
2010年&2012年の録音。

CHRCD 036 ¥2180
デイヴィッド・リース=ウィリアムズ:フル・イングリッシュ ――
カントリー・ソング/グリーンスリーブス
ブリティッシュ・グレナディアーズ/エニグマ/エルサレム/アルマンド
希望と栄光の国/ボビー・シャフト/ニムロッド
リンカーンシャー・ポーチャー/スカボロー・フェア/マイ・オールド・マン
10本の瓶
デイヴィッド・リース=ウィリアムズ(ピアノ&オルガン)
イギリスの象徴的なメロディ、伝承曲などを題材としたインプロヴィゼーショ
ンで、イージーリスニング風に仕上げた純英国のピアノ・アルバム。
幻想的なピアノ・ピースにアレンジされた「グリーンスリーブス」やエルガー
の「希望と栄光の国」などのイギリスのメロディです。
2011年11月&2012年4月の録音。

CHRCD 033 ¥2180
バウアーマン:ファンタジー集 ――
エルガーの主題による変奏曲/シェイクスピアの5つの歌曲
フランクの前奏曲、コラールとフーガによる弦楽四重奏曲/カーン・ビーチ
シェイクスピアの5つのソネット/ゲロンティアスの再訪
マスターソングによる幻想曲
ロンドン・セレナータ、アンナ・リーズ(ソプラノ)、
スティーヴン・デ・プレッジ(ピアノ)、
ブロンテ弦楽四重奏団、サッコーニ弦楽四重奏団、
グールド・ピアノ・トリオ
理学士の学位を持った農家であり、65歳から本格的に作曲活動をスタートさせ
た異色の音楽家デイヴィッド・バウアーマン(1936-)の作品集。
エルガーの「ゲロンティアスの夢」からインスピレーションを得た「ゲロン
ティアスの再訪」などはイギリス人ならではのアイディア。
2006年&2011年の録音。




<Signum Classics>
SIGCD 288 ¥2080
トリビュート・トゥ・ベニー・グッドマン ――
グッドマン:ドント・ビー・ザット・ウェイ&サヴォイでストンプ
パガニーニ(マーティン編):カプリース第24番
カーマイケル:レイジー・リバー/セイツ:世界は日の出を待っている
デ・ランゲ:ムーングロウ
ジョージ&アイラ・ガーシュウィン:レディー・ビー・グッド
グッドマン:セヴン・カム・イレヴン
ヴァン・ヒューゼン:こんなにも雨の日
シンダー:アラビアの酋長
ジェンキンス:グッドバイ
ジョルソン:アヴァロン
グッドマン:ソフト・ウィンズ
クリーマー:君去りしのち
ジュリアン・ブリス・セプテット
13歳でアメリカの名門インディアナ大学のアーティスト・ディプロマを取得し
た神童が、2010年に自らのジャズ・グループの結成を決断。
この"トリビュート・トゥ・ベニー・グッドマン"は、ドラムスのマット・スケ
ルトンなど、ジュリアン・ブリスの提案に賛同したメンバーのショータイム!
録音:2011年9月19日-20日、エンジェル・スタジオ(ロンドン)

SIGCD 295 ¥2080
語られない言葉 - バード&デ・モンテ:宗教作品集 ――
バード:
悲しみと不安が、目覚めていよ、これらの町が受けし試練のことを、
主よ苦しみを見よ、主よ怒りたもうな
デ・モンテ:
主よいかに増大するや、ミゼレーレ、われは主に対し声の限りに叫び奉りぬ、
おお優しく甘きものよ、バビロンの流れのほとりに
バード:われらはいかに主の歌を歌わん
ガリカントゥス、ガブリエル・クロウチ(指揮)
イギリスとフランドルの巨匠。弾圧が拡がる中でカトリックとしての信仰を貫
いたウィリアム・バード(c.1540-1623)と、神聖ローマ皇帝の宮廷礼拝堂に仕
えたフィリップ・デ・モンテ(1521-1603)の宗教作品集。
ガリカントゥスは、キングズ・シンガーズのメンバーとして活躍したガブリエ
ル・クロウチ、ナイジェル・ショートを中心とするイギリスのア・カペラ・グ
ループ。タリス・スコラーズやカージナルズ・ミュージックに続く古楽系ヴォ
ーカル・アンサンブルとして英国内外での評価は高まっている。
2008年7月&2011年1月の録音。

SIGCD 298 ¥2080
トッド:合唱作品集 ――
主は私の羊飼い/我と共に、主よ/コール・オヴ・ウィスダム
マン・アンカインド/我が主が来て/ザット・ウィー・メイ・ラヴ・アゲイン
我はハトのごとき美しき人を見たり/アマング・エンジェルズ
ユー・ハヴ・シーン・ザ・ハウス・ビルト/私は歌う...
テネブレ、イギリス室内管弦楽団、
ナイジェル・ショート(指揮)
ジャズ・スタイルを採り入れた「青のミサ(ミサ・イン・ブルー)」で一躍合唱
作曲家として有名となったイギリスのコンポーザー=ピアニスト、ウィル・
トッドの合唱作品集。
「コール・オヴ・ウィスダム(The Call of Wisdom)」は、エリザベス女王即位
60周年記念式典ダイヤモンド・ジュビリーで、セント・ポール大聖堂聖歌隊に
よって歌われた作品。




<Dal Segno>
DSPRCD 038 ¥2180
ロシアの偉大なるピアニストたち ――
レシェティツキ:2つのひばりOp.2-1〔レシェティツキ〕
サペルニコフ:妖精の踊りOp.3〔ガブリロヴィチ〕
チャイコフスキー:あし笛の踊り〔グレインジャー〕
プロコフィエフ:前奏曲Op.12-7〔プロコフィエフ〕
ラフマニノフ:
前奏曲Op.32-8、前奏曲Op.32-10、前奏曲Op.23-5〔ホロヴィッツ〕
プロコフィエフ:
リゴードンOp.12-3、スケルツォOp.12-10、行進曲、
間奏曲、〔プロコフィエフ〕
グラズノフ:ガヴォット〔プロコフィエフ〕
プロコフィエフ:年老いた祖母のお話Op.31〔プロコフィエフ〕
スクリャービン:
前奏曲Op.11-1、前奏曲Op.11-2、前奏曲Op.11-13〔スクリャービン〕
リャプノフ:リストの死へのエレジー〔リャプノフ〕
ラフマニノフ:V.R.のポルカ〔チェルカスキー〕
チャイコフスキー:無言歌〔チェルカスキー〕
モシュコフスキ:ポロネーズOp.17〔ゴドフスキ〕
モシュコフスキ:マラゲーニャop.49-1〔ガンツ〕
レシェティツキ:マズルカOp.24〔レシェティツキ〕
モシュコフスキ:セレナーデOp.15〔フリードマン〕
様々なアーティスト(〔   〕が演奏者)
プロコフィエフやスクリャービンの自作自演など、ロシアのピアニストやグレ
インジャーたちによるロシアの音楽が、ピアノ・ロールで蘇る。自作自演は作
曲者自身の解釈を知れる貴重な機会。

DSPRCD 602 ¥2180
おお、我が甘美なキリスト ――
シュッツ:万軍の主よ、あなたのいますところは
ガブリエリ:おお大いなる神秘、6声のカンツォン第2番
モンテヴェルディ:主に向かいて新しき歌を歌え
シュッツ:アレルヤ!聖所で主を賛美せよ
コッラディーニ:Prospera lux venit
ガブリエリ:すべての民よ、手を打ち鳴らせ
コッラディーニ:おお、我が甘美なキリスト
A・ガブリエリ:おお、聖なる饗宴よ
シュッツ:死者は幸いである
モンテヴェルディ:主を畏るる者は幸いなり
ガブリエリ:おお、我が甘美なキリスト
コロ、カメラータ・アンティカ、マーク・グリフィス(指揮)
2000年9月にロンドンを拠点として結成されたイギリスの室内合唱団、コロ
(CORO)が歌うシュッツやガブリエリなど16世紀の宗教合唱作品集。2003年には
エストニアのタリン国際合唱コンクールでグランプリに輝いた実績を持つ。
2011年10月29日-30日の録音。




<NETHERLANDS MUSIC INSTITUTE>
NMICD 1201 ¥2080
オランダの歌曲集
ベルタ・フレンセル・ウェーヘネル=コープマン(1874-1953):
Ein Stundchen lang / Frauenhande / Und hab' so grosse Sehnsucht doch
Ich will den Sturm
アルフォンス・ディーペンブロック(1862-1921):
De klare dag / Meinacht / L'Invivation au voyage / Es war ein alter
Konig
Berceuse(*)
ベルナルト・ワーヘナール(1894-1971):
At Dusk / May Night / I stood in dreams of darkness
ルイス・ヴィクトル・サール(1868-1937):
Sell me a dream Op.112 No.5 / To One I Love / Liebes-Ode Op.54 No.3
Four Seasons(A Canadian Song Cycle)Op.119; Winter, Spring, Summer,
Fall
アニー・メスリッツ・ファン・フェルトハイセン(1887-1965):
Trois Chansons; Adieu, Le Bonheur, Baroque d'Or
エリーザベト・フォン・マグヌス(ソプラノ)
ヤコプ・ボガールト(ピアノ)
クウィリーネ・フィエルセン(チェロ(*))
録音:2004年11月26日、フリッツ・フィリップ・ホール、エイントホーフェン、
オランダ
2007年10月27日、MCO 1、ヒルフェルスム、オランダ
まとめて聴ける機会が少ないオランダの歌曲。オランダ語のテキストによる曲
が「De klare dag」だけというところがこの国際的な国民性を表していると言
えるかもしれません。オランダ語・英語・ドイツ語の解説文と原語の歌詞がブ
クレットに記載されています。




<ENSEMBLE LA SESTINA>
LA-SESTINA 65620 ¥2080
トマス・ルイス・デ・ビクトリア(1548-1572):
モテット集(1572、ヴェネツィア)
サルヴェ・レジナ[めでたし、元后;Salve Regina](6声)
恐れるな、マリアよ[Ne timeas Maria](4声)
老人は幼児を抱き[Senex puerum portabat](4声)
誰を見たのか、羊飼いたちよ[Quem vidistis pastores](6声)
おお、天の王を[O Regem coeli](4声)
おお、大いなる神秘よ[O magnum mysterium](4声)
喜べ、処女マリアよ[Gaude Maria Virgo](5声)
何と美しいことか[Quam pulchri sunt](4声)
まことに私たちの弱さを[Vere languores nostros](4声)
主の天使が下って[Descendit Angelus Domini](5声)
聖霊降臨祭の日が来て[Dum complerentur](5声)
アヴェ・レジナ・チェロールム
[幸あれ、天の元后;Ave Regina coelorum](5声)
私をほめなさい[Congratulamini mihi](6声)
アヴェ・マリア[Ave Maria](8声)
アンサンブル・ラ・セスティーナ
アドリアーノ・ジャルディーナ(指揮)
録音:2006年8月、カトリック教会、ゼーヴェン、スイス
ビクトリアの最初の出版曲集(全33曲)から14曲を収録。アンサンブル・ラ・セ
スティーナは1999年にスイスの音楽学者・指揮者アドリアーノ・ジャルディー
ナ(1970年生まれ)によって創設されたルネサンス・ポリフォニー専門の声楽ア
ンサンブル。アドリアーノ・ジャルディーナは2007年にスイス国立科学研究基
金の研究員としてローマに派遣され、ビクトリアに関する調査の監督を務めま
した。





<NEW WORLD RECORDS>
80726-2 4枚組 ¥4180
Victor Herbert/ Collected Songs
1. Three Songs, Op. 15: Die Stille Rose
2. Lieder eines Fahrenden Gesellen, Op. 10: Vogelfang
3. Im Mondelicht
4. Under an Oak(from Prince Ananias)
5. Me and Nancy
6. To Be Near Thee(from Peg Woffington)
7. The Secret
8. Columbia, an Anthem
9. She Was a Country Girl(from Babes in Toyland)
10. An Easter Dawn
11. If Love Were What the Rose Is
12. Love’s Hour
13. The Romping Redheads(from The Century Girl)
14. When the Sixty-ninth Comes Back
15. The Love Boat
16. In Khorassan(from the Ziegfeld Foliies of 1921)
17. Weaving My Dreams(from the Ziegfeld Foliies of 1922)
18. Lady of the Lantern(from the Ziegfeld Foliies of 1923)
19. Little Old New York
20.Wild Oats
21. She’s a Dog Gone Lovable Girl
22. I’m Going in the Movies
演奏:
Marnie Breckenridge
George Dvorsky
Sara Jean Ford
Steven LaBrie
Aaron Lazar,
Jeanne Lehman
Rebecca Luker
Daniel Marcus
Dillon McCartney
Jonathan Michie
Ron Raines
Valerian Ruminski
Zachary Stains
Rosalie Sullivan,
Korliss Uecker
Margaret Jane Wray
William Hicks, piano
アイルランド生まれのヴィクター・ハーバート(1859-1924)
創世記の米国ミュージカルやオペレッタを作曲。
作品の中にはこれまで録音されなかったものも含まれた貴重な作品集。

80729-2 ¥1350
Annea Lockwood/ In Our Name
1. Jitterbug(2007)(28:26)
2. In Our Name(2009-10)(11:48)
3. Thirst(2008)(20:18)
演奏:
David Behrman(psalter,rattle,processing)
John King(electric guitar)
William Winant(percussion)
Thomas Buckner(baritone)
ニュージーランド出身、英国王立音楽大学で学んだ女性作曲家「アニア・ロッ
クウッド」。初期作品ではガラス楽器による作品が有名だが、この内容もテー
プ作品としては秀逸。

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