クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

10-04 No.12

2010年04月12日 21時43分31秒 | Weblog
★ダイレクト・トランスファー CD-R DSD録音 再発売シリーズ★
2006年秋に発売を開始した当シリーズもおかげさまで約250タイトルを発売
する事ができましたが、2009年2月よりマスター制作にDSD録音を採用する事
にいたしました。これまでより更に生々しい音質をお届けする事が出来るよ
うになりましたのでご期待下さい。

今月は既発売分78CDR-1130から78CDR-1139の10タイトルをDSD録音で再発売い
たします。商品番号は78CDR-3000番となり、下3桁は共通で使用いたします。
従来の78CDR-1000番台の商品は、当面は販売を継続いたします。
DSD録音による有料サンプラー(\300)も販売開始いたしましたので、ご注文
をお待ちしております。

■製作者からのメッセージ
DSD録音になったグッディーズ・ダイレクト・トランスファーCDR!
従来のCDを高音質化するさまざまな試みが盛んな中で、「グッディーズ・オ
リジナル企画」のダイレクト・トランスファーCDRは、2009年2月発売新譜か
らDSD録音を採用することになりました。DSD録音によって、これまでのSP
復刻からさらに飛躍し、SPレコードの直接再生と区別がつかないところに
到達したと自負しています。DSD録音は従来の方式に較べて中音から低音にか
けての音の形が明瞭になり、高音は一皮剥けた感じです。LPとは比較にな
らない強大な音響勢力を持つSPレコードをカスタムメイドの直熱真空管
フォノイコライザーを使用し、またノイズ除去と共に失われる音楽情報に最
も気を配り一切のノイズリダクションを使用していないのは従来通りです。
(新 忠篤)

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★ダイレクト・トランスファー CD-R DSD録音 再発売シリーズ★
2010年4月新譜 10タイトル
発売予定:2010年4月下旬 価格:各1枚 \1500(税込)
※セット販売ではありません。1枚づつお申し込みいただけます。

78CDR-3130
フランク:交響的変奏曲
アルフレッド・コルトー(ピアノ)
サー・ランドン・ロナルド指揮
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
英 HIS MASTER'S VOICE DB2185/6
(1934年3月13日ロンドン、アビー・ロード第1スタジオ録音)
アルフレッド・コルトー(1877-1962)は20世紀最高のフランスのピアニスト。
スイスのニヨンデフランス人の両親のもとに生まれた。1892年パリ音楽陰に
ルイ・ディエメール(1843-1919)のクラスに入り、1893年に一等賞を得た。
1902年にヴァイオリンのジャック・ティボー(1880-1953)、チェロのパブロ・
カザルス(1876-1973)とピアノ・トリオを結成した。コルトーは1917年にパリ
音楽院教授に任命され、1919年にパリのエコール・ノルマル(音楽師範学校)
を設立した。この録音は作曲家フランク(1822-1890)を敬愛していたコルトー
が57歳の時の録音。指揮者のサー・ランドン・ロナルド(1873-1938)はロンド
ン生まれ。レコード黎明期からロンドンのコヴェントガーデン・オペラに出
演した大歌手たちにレコード録音をすすめた功労者。ピアニスト出身で1909
年ロイヤル・アルバート・ホール管弦楽団の指揮者になり多くの録音を残し
た。電気録音になってからはコルトーやクライスラー(1875-1962)の協奏曲の
指揮者をつとめた。

78CDR-3131
シューベルト:ピアノ三重奏曲第1番変ロ長調作品99
アルフレッド・コルトー(ピアノ)
ジャック・ティボー(ヴァイオリン)
パブロ・カザルス(チェロ)
独ELECTROLA DB947/50
(1926年7月5-6日ロンドン、キングズウェイ・ホール録音)
カザルス・トリオは1902年にピアノのアルフレッド・コルトー(1877-1962)、
ヴァイオリンのジャック・ティボー(1880-1953)、チェロのパブロ・カザルス
(1876-1973)の三人によって結成された。当時三人はまだ20歳代の若い演奏家
だった。このシューベルトはこのグループの初録音である。電気録音の最初
期の1926年に行われた。ベートーヴェン:大公トリオ(78CDR-3009)、ハイドン:
ピアノ三重奏曲第39番ト長調(78CDR-3199)がこのシリーズで出ている。

78CDR-3132
ラロ:スペイン交響曲作品21
ナタン・ミルスタイン(ヴァイオリン)
ユージン・オーマンディ指揮
フィラデルフィア管弦楽団
米 COLUMBIA 12067/69-D(Set MM-564)
(1944年11月19日&1945年3月15日ファイラデルフィア、アカデミー・オブ・
ミュージック録音)
ナタン・ミルスタイン(1903-1992)はロシアのオデッサ生まれ。11歳でペテル
ブルク音楽院に入学、名ヴァイオリン教師レオポルド・アウアー(1845-1930)
に師事した。のちにピアニストのホロヴィッツと知り合い一緒に演奏旅行を
した。1929年にストコフスキー指揮フィラデルフィア管弦楽団のコンサート
でアメリカにデビュー、1942年にアメリカ市民権を得た。この「スペイン交
響曲」は第2次世界大戦末期の録音。溌剌として生気に満ちた演奏は後年のも
のとは違った味を持つ。ミルスタインはJ.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パ
ルティータ第2番(78CDR-3078)が本シリーズで出ている。

78CDR-3133
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番ハ短調作品13「悲愴」
ヴィルヘルム・ケンプ(ピアノ)
独 POLYDOR 67682/3
(1940年録音)
ヴィルヘルム・ケンプ(1895-1991)は機械式録音(ラッパ吹込)時代から活躍し
たドイツのピアニスト。モノーラルやステレオLP時代の録音は広く知られて
いるが、SP録音はあまり知られていない。この「悲愴」は第2次世界大戦中
の録音で、日本ではSP時代に発売されなかったようだ。特に第3楽章はこの
ピアニストの持ち味がよく出た美しい演奏。本シリーズではケンプの戦中録
音のベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番(78CDR-3112)、ピアノ協奏曲第4番
(78CDR-3120),モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番K.466(78CDR-1153)が出ている。

78CDR-3134
グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ第3番ハ短調作品45
グンナール・クヌドゥセン(ヴァイオリン)
ロベルト・リーフリング(ピアノ)
ノルウェー HIS MASTER'S VOICE DB11900/02
(1947年頃録音)
作曲者エドゥアルト・グリーグ(1843-1907)と同郷のノルウェーの演奏家によ
る録音。ヴァイオリンのグンナール・クヌドゥセンは1907年生まれ。ノルウェ
ー録音のLPが十数枚あるがSP録音はおそらくこのソナタだけと思われる。
ピアノのロベルト・リーフリング(1911-1988)はオスロ生まれ、ドイツでエト
ヴィン・フィッシャー(1886-1960)に師事した。20世紀ノルウェーを代表する
ピアニストだったリーフリングはJ.S.バッハ平均律クラヴィア曲集を生涯2回
録音した。このソナタの演奏は作曲家と同じ言語を感じさせる。第2楽章の玲
瓏な響きは、他の演奏家では聞けない美しいもの。

78CDR-3135
フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第1番イ長調作品13
ドニーズ・ソリアノ(ヴァイオリン)
マグダ・タリアフェロ(ピアノ)
仏 PATHE PAT3/5
(1934年2月17日パリ録音)
1934年第1回フランス・アカデミー・シャルル・クロ・ディスク大賞受賞盤。
ドニーズ・ソリアノ(1916-2006)はパリ音楽院でマルセル・シャイエ(1881-
1936)とジュール・ブーシュリ(1877-1962)に師事し、1932年に16歳で一等賞
を得た。ソリアノはソリストとして活躍すると同時にブーシュリ教授の片腕
として後進の指導にあたり、後に結婚してブーシュリ夫人となった。ピアノ
のマグダ・タリアフェロ(1893-1986)はブラジル生まれ。両親はフランス人。
1906年にパリ音楽院に入り9カ月後に一等賞を得た。本シリーズでは二人の演
奏によるモーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ変ホ長調K.454(78CDR-3027)が
出ている。ソリアノのヴァイオリンではモーツァルトヴァイオリン協奏曲第3番
K.216(ブーシュリ指揮78CDR-3108)、モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ
変ロ長調 K.378(78CDR-3047)、アーン:ヴァイオリン・ソナタ(78CDR-3244)、
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品3-9 「調和の幻想」より&
フォーレ:子守歌(ミュンシュ指揮 78CDR-1140)が出ている。

78CDR-3136
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品61
ユーディ・メニューイン(ヴァイオリン)
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮
ルツェルン祝祭管弦楽団
蘭 HIS MASTER'S VOICE DB6574/9
(1947年8月29日録音)
大指揮者ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(1886-1954)は1945年のドイツ敗
戦後、戦時中のナチス協力を疑われ、1947年4月まで演奏活動が禁止された。
この録音は1947年8月にフルトヴェングラーが音楽祭に再登場した記念の録音。
ソリストのユーディ・メニューイン(1916-1999)はフルトヴェングラーのナチ
ス協力疑惑を晴らす証言で、大指揮者の弁護にあたった。録音時メニューイン
は31歳だった。SPレコード最後期の録音。

78CDR-3137
エルガー:チェロ協奏曲ホ短調作品85
パブロ・カザルス(チェロ)
サー・エイドリアン・ボールト指揮
BBC交響楽団
英 HIS MASTER'S VOICE DB6338/DBS6341
(1945年10月14日ロンドン、アビー・ロード第1スタジオ録音)
サー・エドワード・エルガー(1857-1934)はイギリスの作曲家・指揮者。チェ
ロ協奏曲ホ短調は1919年の作品。パブロ・カザルス(1876-1973)は20世紀最高
のチェリスト。1939年母国スペイン内戦でフランスに亡命、スペインのフラ
ンコ政権を認める国では演奏しないと宣言し、スペインとの国境に近いプラ
ドで隠棲していた。1945年6月から演奏活動を再開、同年10月にアビー・ロー
ドで6年ぶりの録音したのがこのエルガー。だが各国政府がフランコ政権を容
認したことで、11月から演奏活動を再び停止。それは5年後の1950年にプラド
音楽祭が開かれるまで続いた。指揮者のボールト(1889-1983)はニキシュの影
響を受けたイギリスの指揮者。1930年にBBC交響楽団が設立され初代首席指揮
者になった。

78CDR-3138
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品61
(カデンツァ:ヨアヒム)
ヨーゼフ・シゲティ(ヴァイオリン)
ブルーノ・ワルター指揮
ブリティッシュ交響楽団
英 COLUMBIA LX174/8
(1932年4月18日ロンドン、アビー・ロード第1スタジオ録音)
ヨーゼフ・シゲティ(1892-1973)はハンガリーのブダペスト生まれ。ブダペス
ト音楽院でイェノ・フバイ(1858-1937)に師事した。1905年ベルリンでデビュ
ー、大ヴァイオリニスト、ヨアヒム(1831-1907)に認められた。1917年から24
年スイスのジュネーヴ音楽院で教え、1940にアメリカに移住した。シゲティは
1931年の初来日以降何度も日本を訪れ、SP時代の日本録音も数多い。これは
シゲティ40歳、初めてのベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲録音。英COLUMBIA
のエンジニア、アラン・ブルムレインが開発したMC型録音機による最初の録音。
シゲティは後年ニューヨークでもブルーノ・ワルター(1876-1962)と同曲を再
録音した。

78CDR-3139
ラロ:スペイン交響曲作品21
ローラ・ボベスコ(ヴァイオリン)
ウジェーヌ・ビゴー指揮
コンセール・ラムルー管弦楽団
仏 COLUMBIA LFX610/13
(1942年7月23日パリ、アルベール・スタジオ録音)
ローラ・ボベスコ(1921-2003)はルーマニアのブカレスト生まれ。パリ音楽院
でジュール・ブーシュリ(1878-1962)に師事し、1934年13歳で一等賞を得た。
同年ポール・パレー指揮コロンヌ管弦楽団でデビューした。さらに1937年ブ
リュッセルのイザイ国際コンクールで入賞し以後ソリストとして活躍、ブリュ
ッセル音楽院の教授もつとめた。1970-80年代に日本を数回訪問し録音も多い。
これはボベスコ21歳の時の初録音。第2次世界大戦下でドイツ軍に占領された
パリで録音された。ここでは通常カットされる第3楽章「間奏曲」が演奏され
ている。指揮者のウジェーヌ・ビゴー(1888-1965)はフランスの名指揮者。
SPレコード時代に多くの録音を残していた。

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