クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

11-07 No.32-1

2011年07月30日 14時03分14秒 | Weblog
<SONY CLASSICAL>
8869792715-2 ¥1600
ナイジェル・ケネディ:『The Four Elements(四大元素)』
(「序曲」「空気」「地」「火」「水」「フィナーレ」)
ナイジェル・ケネディ(Vn)
オーケストラ・オブ・ライフ
ジー・ガジェット、サントーネ・ブラック(ヴォーカル)
[録音] 2010年イギリス
ナイジェル・ケネディ、SONY CLASSICAL専属契約第一弾!『四大元素』
2011年6月、ナイジェル・ケネディは長年所属したEMIから離れ、SONY
CLASSICALと専属録音契約を結びました。その第1弾がこの『四大元素 The
Four Elements』。ヴァイオリン、オーケストラ、バンドとヴォーカルのため
に書かれたこの作品は、「地」「水」「火」「空気」という四大元素を題材に
した描写的な音楽で、ケネディはジャンルの垣根を取り払い、クラシック、
ブルース、ダンス・グルーヴ、オリエンタルな民族音楽など、さまざまな要素
を取り入れています。この作品の標題音楽的・描写音楽的な側面は、ケネディ
が愛してやまず、自分のトレードマークでもあるヴィヴァルディの『四季』と
共通するものです。
ミックスとエレクトリック・ドラムのプログラミングは、Massive Attack や
Goldflappとの活動でも知られるDamon Reeceが担当。ヴォーカルは、元エイミ
ー・ワインハウスのバンドで活動していたジー・ガジェットとサントーネ・ブ
ラックが参加しています。
ケネディは『この音楽は、ジャンルの垣根を取り払ったものです。それらを受
け入れてくれたSONYへの最初のアルバム「The Four Elements」は、「空気」
「地」「火」「水」の四大元素からインスピレーションを受けて作曲したもの
です。それらは人間の心にある興奮、熟考、セレブレーションをよみがえらせ
てくれるはずです。』と語っています。
ナイジェル・ケネディは、この『四大元素 The Four Elements』とヴィヴァル
ディの『四季』を組み合わせて演奏する「The Four Elementsツアー」を、今
年2011年9月、ポーランドを皮切りに、2012年1月まで大規模なヨーロッパ・ツ
アーを行う予定です。

8869793230-2 ¥1600
ヴィヴァルディ:
『チェロ協奏曲変ロ長調RV.423』『チェロ協奏曲ト短調RV.416』
『チェロ協奏曲イ短調RV.420』『チェロ・ソナタ ト短調RV.42』
レオナルド・レオ:『チェロ協奏曲ニ長調』
ジョヴァンニ・プラッティ:『チェロ協奏曲ニ短調Op.657』
ソル・ガベッタ(Vc)
アンドレス・ガベッタ(指揮&Vn)
カペラ・ガベッタ(ピリオド楽器使用)
[録音] 2011年1月3-6日スイス
2007年に発売された彼女の『ヴィヴァルディ:チェロ協奏曲集(88697131692,
BVCC34163)』の続編となります。前回同様ソル・ガベッタは、自分のチェロに
裸のガット弦へ張替え、バロック弓を使用していますが、今回のサポートを務
めるのは兄であるアンドレス・ガベッタ。アンドレスはスイス・バロック・ソ
ロイスツのリーダーなどを務めるバロック・ヴァイオリン奏者で、バロック音
楽への自発的で開放的なアプローチと驚くべき妙技妥当性など、非常に高い評
価を得ている奏者です。彼のために集まったヨーロッパの優秀なピリオド楽器
奏者で結成されたアンサンブル「カペラ・ガベッタ」とガベッタ兄弟の掛け合
いは、新鋭らしいフレッシュな感性だけでなく、叙情性と歌心あふれる情熱的
かつ知的な表現いっぱいの魅力的なディスクに仕上がっています。


<deutsche harmonia mundi>
8869793241-2 3枚組 ¥2500
C・P・E・バッハ:
『ファゴット協奏曲イ短調Wq.166』『ファゴット協奏曲イ長調Wq.172』
『ファゴット協奏曲変ロ長調Wq.171』『ファゴット協奏曲ニ短調Wq.22』
『ファゴット協奏曲ト長調Wq.169』『ファゴット協奏曲ニ長調Wq.13』
『ファゴット、ヴィオラ、通奏低音のためのトリオ ヘ長調Wq.163』
『ファゴット、オーボエ、通奏低音のためのパストラーレ イ短調』
『ファゴット、クラリネット、ピアノのためのソナタ第5番』
『チェンバロとピアノのための二重協奏曲変ホ長調Wq.47*』
『チェンバロ協奏曲変ロ長調Wq.35**』『Willkommen Heiland***』
『Gott, sieh Dein Volk im Staube liegen***』
セルジオ・アッツォリーニ(Fg)
ゲオルク・エガー(Vn:リーダー)
アカデミア・ダルキ・ボルツァーノ
大塚直哉(Cemb*)荒木 紅(P*)ダヴィデ・ポッツィ(Cemb**)
[録音] 2003, 2006, 2008年イタリア
現代最高のファゴット奏者といわれる、セルジオ・アッツォリーニのC・P・E・
バッハの協奏曲集です。彼は1967年生まれ。1978-1985年にモンテヴェルディ
音楽院で学び、その後クラウス・トゥーネマンに学んでいます。ソロ・ファ
ゴット奏者として活躍し、ザビーネ・マイヤー管楽アンサンブルのメンバーだ
けでなく、バロック・ファゴットの名手でもあります。ここに収録されたファ
ゴット協奏曲はもともとフルートやチェロのための協奏曲で、それをファゴッ
トで演奏しているわけですが、どれもが超絶技巧を要する作品です。速いパッ
セージが苦手なファゴットで、アッツォリーニは見事に完璧に演奏しているの
には驚きです。なお一部別レーベルから発売された音源も含む3枚組のアルバ
ムです。

8869785108-2 ¥1600
リー・サンタナ:
『HP組曲(1987)』『ペンタグラム組曲(1992)』『ギネヴィア(2009)』
ニコラ・ヴァレ(1583-1642):
『「ミューズの秘密」-「パヴァーヌ」「クーラント」「ヴォルタ」』
J・S・バッハ:
『「無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番」-シャコンヌ』
リー・サンタナ(リュート)
[録音] 2010年12月2-4日ツェーントシュパイヒャー(ドイツ)
フロリダ生れのリュート奏者リー・サンタナは、10代よりロックやジャズ・ギ
タリストとして活動した後、古典ギターからリュートに目覚め、現在ではヒレ
・パールやフライブルク・バロックオーケストラなどのメンバーだけでなく、
隠れたリュート作品の発掘や、自ら作曲も行っています。自作の作品ではリュ
ートの美しさを強調した和音と半音階を巧みに取り入れ、独特のレイド・バッ
ク感とトリップ感が交錯したものです。ニコラ・ヴァレとバッハの「シャコン
ヌ」を間に取り入れ、それらは全く違和感のない幻想的な音楽が奏でられてい
ます。




<FABULA CLASSICA>
FAB 2205 5枚組 ¥4050
グレン・グールド バッハ&ベートーヴェン コレクション
J.S.バッハ:
(1)ゴールトベルク変奏曲BWV988
(2)ピアノ協奏曲 ニ短調BWV1052
(3)イタリア協奏曲 ヘ長調BWV971
(4)シンフォニア BWV787-801
(5)平均律クラヴィーア曲集第2巻-
ベートーヴェン:ピアノソナタ第19番、第20番
(6)エロイカ変奏曲Op.35
(7)オリジナル主題による変奏曲Op.34
(8)ピアノ協奏曲第3番Op.37
(9)6つのバガテルOp.126
グレン・グールド(P)
(2)サー・アーネスト・マクミラン(指)トロント響
(8)カラヤン(指)ベルリンPO
録音:(1)1954年 (2)1955年 (3)(4)(5)1952-1957年 (6)(7)(9)1952年 
(8)1957年5月26日
グールドのレコーディング史上に輝く「ゴールトベルク変奏曲」のほかバッハ、
ベートーヴェンの名演をお買い得価格で。



<harmonia mundi>
HMU 807525(SACD-Hybrid) ¥2500
1. Motherless Child(C.H.ジョンソン編)
2. 天国と呼ばれた町(レオナール・ドゥ・ポール編)
3. すぐに、ああ、なされるだろう/私は安らかに死にたい(C.H.ジョンソン編)
4. すぐに、ああ、なされるだろう(ウィリアム.L.ドーソン編)
5. 厳しい試練(C.H.ジョンソン編)
6. ホールド・オン(モーゼス・ホーガン編)
7. Been in de Storm/ Wayfaring Stranger(C.H.ジョンソン編)
8. Oh Graveyard(Lay This Body Down)(D.ラング編)
9. いい知らせじゃないか!(ウィリアム.L.ドーソン編)
10. スティール・アウェイ(ティペット編)
11. 共に歩こう、子らよ(モーゼス・ホーガン編)
12. ダット・ロックに家を買った(モーゼス・ホーガン編)
13. 谷間の百合(ウェンデル・ハルム編)
14. プレンティ・グッド・ルーム(On the Glory Train)カービー・ショウ作
15. 私の神はかたき岩(アリス・パーカー&ロバート・ショウ編)
16. フリーダム・ソング(ロバート・キール作)
17. スウィング・ロウ、スウィート・チャリオット(タリック・オレガン編)
クレイグ・ヘッラ・ジョンソン(指揮)
コンスピラーレ&カンパニー・オブ・ヴォイセズ(合唱)
録音:2010年10月
19世紀の終わり、アメリカに滞在したドヴォルザークは、「黒人のメロディー
と呼ばれるものの上にこの国(アメリカ)の音楽が成り立っている。アメリカの
黒人のメロディーに、私は、必要なものすべてを見つけることができる」と語
りました。ブルース、ソウル、ラップ、ゴスペル、ブロードウェイミュージカ
ル、ジャズ、ロック、R&B…さらに現代アメリカのオペラや交響曲のいくつか
は、ここに収められている音楽の流れをくんでいます。アメリカ音楽の根っこ
の部分を今一度味わって頂くための1枚です。
「霊歌(スピリチュアル)は1700年頃からアメリカに移住を余儀なくされたアフ
リカ人奴隷(1862年の奴隷解放宣言まで制度は続いた)によって作られ、歌われ
ていた民謡である。国立図書館には7000を超える霊歌の録音(断片含む)が残さ
れている。1867年に出版された「アメリカ合衆国の奴隷の歌」はこうした歌の
貴重な記録であり、これにより南部のみならずアメリカ全土でこれらの歌が知
られることとなった。1868年に設立されたFisk Schoolは、新たに解放された
奴隷たちの教育の場であった。学校設立資金を集めるために、Fisk Jubilee
Singersはこれらの歌をコンサートで披露していった。最初はシンプルな和声
の伴奏で歌っていたが、次第に手の込んだアレンジで歌うようになる。これが
霊歌のコンサート用アレンジの始まりである。今回の録音にあたり、あまり知
られていない作品には、現代作曲家にアレンジを依頼した。さらに、デイヴィ
ッド・ラング、タリック・オレガン、ロバート・キールらによる、アフリカの
伝統音楽に基づいたオリジナル作品も収録している。さらに私(クレイグ・ヘ
ッラ・ジョンソン)の作品も収録した。今日の合唱のコンサートでは、こうし
た霊歌はコンサートの最後におかれ、非常に盛り上がって終わる、というのが
一般的な流儀だが、私はここで、それぞれの作品を掘り下げて、音楽自体が体
現しているものが何なのかを皆様に提示したかった。今日にも当てはまる力強
いメッセージをもち、人類の普遍的なハートを感じさせてくれるこれらの作品
の魅力を味わって頂ければ幸いである。」(指揮者クレイグ・ヘッラ・ジョン
ソンの言葉抄訳)

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11-07 No.32-2

2011年07月30日 14時02分38秒 | Weblog
<OPUS蔵>
OPK 7057 ¥2250
レハール:ワルツ『金と銀』作品75(1952HMV&1957PYE)
ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲(1953年録音)
チャイコフスキー:
バレエ『白鳥の湖』組曲(1950年録音)
第2幕より  情景、 4羽の白鳥たちの踊り、 白鳥の女王の踊り
第1幕より  ワルツ  第3幕より ハンガリーの踊り
シャブリエ:狂詩曲『スペイン』(1954年録音)
ドニゼッティ:歌劇『ドン・パスクヮーレ』序曲(1954年録音)
リムスキー=コルサコフ:スペイン奇想曲作品34 (1953年録音)
サー・ジョン・バルビローリ(指揮)、ハレ管弦楽団
音源:金と銀 EP(HMV,PYE)、他は10インチ LP(HMV)
これこそ真実の“価千金”と言うべきか。オーパス蔵の音楽性重視による卓抜
無類の名復刻によってよみがえった《バルビローリ/ハレ管弦楽団による》レ
ハールの『金と銀』を聴いて、その演奏の、魅惑そのものというほかない弦が
歌いあげる流麗のフィーリング。そして、生き生きと、はずんで聴くものの全
身をゆりうごかせるワルツのリズムに、驚きあわてました。1950年代というハ
レ管弦楽団が目覚ましい発展の上り坂にあった時期の、バルビローリ壮年期の
録音である今回の名曲名演集は、生涯を通じて多数のファン層に愛され親しま
れてきた、愛の人バルビローリの、芸術家としての素顔を知ることのできる親
しみ深い1枚となっています。(小林利之)

OPK 7058/9 2枚組 ¥3380
(1)プッチーニ:ラ・ボエーム(全曲)
アルトゥーロ・トスカニーニ(指揮)、NBC交響楽団
ミミ:リチア・アルバネーゼ(S)、ロドルフォ:ジャン・ピアース(T)
ムゼッタ:アン・マックナイト(S)、
マルチェルロ:フランチェスコ・ヴァレンティーノ(Br)
ショナール:ジョージ・チェハノフスキー(Br)、
コリーネ:ニコラ・モスコーナ(Bs)
ベノア/アルチンドロ:サルヴァトーレ・バッカローニ(Bs)
合唱団/ウィロウスキー指揮
録音:1946年2月3、10日、スタジオ8H
音源: ラ ボエーム: UK-HMV LP(ALP)
(2)プッチーニ:歌劇「マノン・レスコー」間奏曲と第3幕全曲
アルトゥーロ・トスカニーニ(指揮)、ミラノ・スカラ座管弦楽団、合唱団
マノン:マファルダ・ファヴェロ、デ・グリュー:ジョヴァンニ・マリピエロ、
レスコー:マリアノ・スタービレ
点灯手:ジュゼッペ・ネッシ、 船長:カルロ・フォルティ
録音:1946年5月11日、ミラノ・スカラ座
音源:マノン・レスコー :Private LP
歌劇<ボエーム>は、「主たるテーマが青春群像で、ある意味、一種のアンサ
ンブル・オペラとしての性格上、指揮者の棒によって語られるところが多い」
といわれている。そこで、登場人物の誰の歌がどうだということ以上に、ドラ
マの内容とその進行を、指揮者が音楽でどのように描いてくれるかという点に
その成果の大半が懸かってきます。すなわち歌劇《ボエーム》というオペラ全
体が、歌とオーケストラの微妙なバランスによって構成される作品になってい
ます。そのあたりを、この全曲盤のトスカニーニの指揮で聴いていると、いま
舞台に立っている誰が何をどう思っているかなどということを、オーケストラ
の精緻をきわめた動機の出現、モチーフの微妙な調性の変化などで完璧に表現
されていることがわかります。(小林利之)



<ATMA Classique>
ACD2 2613 ¥1850
現代カナダ合唱曲集-イントゥ・ライト
イマンツ・ラミンシュ:アヴェ・ヴェルム・コルプス
レーモンド・マリー・シェーファー:3つの賛歌
ルパート・ラング:アニョ- ドゥ ディュー、アース・ティーチ・ミー
クロード・ヴィヴィエ:神よ、憐れみたまえ
ジョセリン・マーロック:エグザウディ
デレイク・ヒーリー:
サリッシュ・ソング、イヌイット・ハンティング・ソング
ブルース・スレッド:アイス
ジェフリー・ライアン:オン・ムッシュ・デパーチャー
ロドニー・シャーマン:ラヴ
リオネル・ドネ:ミラボー橋
ムジカ・インティマ
録音:2008年11月17、19、25、27日ライアーソンユナイテッド教会、カナダ
カナダの現代作曲家の作品を収録。イマンツ・ラミンシュはラトヴィア出身、
現在はカナダで活躍中の作曲家。美しく癒される作風で人気を博しています。
レーモンド・マリー・シェーファーは「サウンドスケープ」論を提唱している
カナダを代表する現代作曲家。日本の合唱コンクールでも度々取り上げられま
す。ルパート・ラングはバンクーバーのクライストチャーチ大聖堂の音楽監督
を20年務め、「アニョ- ドゥ ディュー」では繊細で壮大な響きを聴かせます。
ブルース・スレッドは1975年生まれの若手作曲家。「アイス」は氷で覆われた
冬の湖が溶ける様を描写し、自然で穏やかな沈黙を生む作品。リオネル・ドネ
の「ミラボー橋」はマリー・ローランサンの恋人だった詩人のギョーム・アポ
リネールの代表作「ミラボー橋」に由来します。失われた愛と色あせない記憶
を見事な表現で描いています。

ACD2 2354 ¥1850
ヴェリヨ・トルミス(1930-):無伴奏合唱曲集
秋の風景、聖ヨハネの日、ノーザンライト(オーロラ)、
告解の火曜日-四句節の三日間の歌、
舟の上で歌う、ヴェプスの小径
ムジカ・インティマ
録音:2005年10月3-7日
エストニア生まれの合唱音楽作曲家トルミス。彼はバルト海沿岸のフィン族の
集落を訪れ古い民謡の収集をしています。民謡の素材を用い作曲された彼の
作品は、自然描写や土地に根付く音楽などが目の前に浮かぶような巧みな表現
が盛り込まれています。そして合唱の本領が発揮できる、響きの斬新さを堪能
できる内容です。

ACD2 2284 ¥1850
神への祈り
イヴァン・ムーディ:雅歌I
ウルマス・シサスク:グロリア・パートゥリ(抜粋)
ホセ・エバンゲリスタ:おお主よ、何と心地よきことか
ニーステト:おお、十字架よ
カバナ:わたしは主を待ち望んだ
スティーヴン・チャットマン:あなたは私の心を奪った
ムジカ・インティマ
0722056 228428
現代の有名合唱作曲家作品集。
イギリスの作曲家イヴァン・ムーディのヒリアード・アンサンブルの委嘱に
よって作曲された「雅歌Iカンティクム・カンティコルム」を収録。ウルマス
・シサスクはエストニアの作曲家で宗教曲や天体に基づいた作品が多く神秘的
な響きの作風。カナダの代表的な合唱作曲家スティーヴン・チャットマンなど、
アカペラの実力の試される作品を集めた意欲的なアルバム。

ACD2 2227 ¥1850
クリアー
ウィリアム・ホーリー:私は春
マグヌス・リンドベルイ:おお、僕の恋人
サン=サーンス:夜の静けさOp.68
ロバート・ルーカス・ピアソール:彼女の棺にレイを置いて下さい
ジェラルド・フィンジ:7つの無伴奏パートソング集Op.17
エルガー:愛する人は北の地にありて Op.18-3
伝承曲(フランス):泉のほとり
伝承曲(イギリス):海の魅惑
グレツキ:私のヴィスワ、灰色のヴィスワ
伝承曲(アメリカ):シェナンドー
伝承曲(スコットランド):ローモンド湖
ドヴォルザーク:家路
ムジカ・インティマ
フィンランドの作曲家マグヌス・リンドベルイの洗練された作風の「おお、僕
の恋人」は小粋に聴かせ、サン=サーンスの「夜の静けさ」では心洗われる旋
律を緩やか歌い、切々と歌い上げられるグレツキの「私のヴィスワ、灰色の
ヴィスワ」、最後のトラックの「家路」では夕暮れの情景が浮かぶアレンジで
終曲にふさわしく、しっとりと聴かせ、多彩な選曲でムジカ・インティマの魅
力を引き出したアルバム。

ACD2 2577 ¥1850
クリスマス・アルバム「オー・ナタ・ルクス」
伝承曲/ロバート・ピアーソル編:もろびと声あげ
伝承曲/ピーター・マシュー編:レ・ゾンブル・ド・ラ・ニュイ
伝承曲/ジョナサン・ラスボーン編:ガブリエルのお告げ
C.A.カリーリョ:おお、大いなる神秘
サス・ガレッピ:オー・ナタ・ルクス
ブリテン:イエスよ,あなたは救い主でいらっしゃるから、聖母賛歌
ハーバート・ハウエルズ:子守歌を歌って
マシュー・ラーキン:アダム は縛られて
エリック・ウィテカー:ルクス・アルムクエ
ドナルド・パトリキン:アンティフォン、ザ・チャイルド・オブ・メアリ
伝承曲/ステファン・スミス編:バルー・ラミー
伝承曲/ミシェル・マレイ編:気持ちのいい朝に、ぼくは行進に出会った
キャサリン・ゴイーン:どんな秘密を!
伝承曲/レイン・プライス編:ウェックスフォード・キャロル
ヒーリー・ウィラン:マニフィカト
エリザベス・ポストン:林檎の木なるイエス・キリスト
ジョナサン・クイック:天国から天使が来た
ムジカ・インティマ
録音:2008年2月4-6日
ブリテン、ハーバート・ハウエルズ、ヒーリー・ウィランなどの伝統的なクリ
スマスの作品と20世紀の作曲家によるあまり知られていない美しいクリスマス
・キャロルを収録。心地よい自然な歌声が、クリスマス・キャロルにぴったり
の雰囲気を演出しています。




<早稲田大学ピアノの会>
KKC 7013 ¥2500
PASSION-クラシック名曲集
1.ラフマニノフ:前奏曲嬰ハ短調Op.3-2「鐘」
2.ベートーヴェン:ピアノソナタ第23番「熱情」Op.57
3.ヘンデル:チェンバロ組曲第7番よりパッサカリア
4.ドビュッシー:夢L.64
5.カスキ:夢Op.19-1
6.カスキ:森の精Op.10-1
7.ショパン:練習曲Op.25-11「木枯らし」
8.ショパン:「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」Op.22
9.サティ:ジムノペディ第1番
1-3小川実(P)4-6重松和人(P)7-9山田翔平(P)
録音:2011年7月5&6日山梨・桃源ホール
音楽専門学科コースを有さずにも拘わらず、多数のプロ音楽家を輩出してきた
早稲田大学。その中でも『早稲田大学ピアノの会』といえば、レベルの高さは
著名であり、音楽大学においてトップレベルの学生までもが在籍するほど。
自身も歌手として活躍する音楽プロデューサーの古屋博敏氏が、長髪をなびか
せながら物凄い勢いでベートーヴェンを弾きこなす小川実の音楽性や人間性に
惚れ込み、彼をリーダーに据えた『早稲田大学ピアノの会』プロジェクトを創
り上げました。演奏する面々は、若さと情熱溢れる早稲田大学在学中のピアニ
スト。リーダーの小川実は現在文学部哲学専攻3年、重松和人は政治経済学部
2年、山田翔平は教育学部教育楽科2年。
古屋博敏氏自らがエグゼクティブ・プロデューサー、サウンドプロデューサー
として立ち、制作期間中は共同作業を行いながら、国内外で音楽制作現場に経
験豊富な古屋氏の哲学とノウハウを余すところなくメンバーに伝え続け、彼ら
をデビューへと導いた渾身の一作。
録音にもこだわり、ピュア・サウンドを追求したDSD5.6MHz、PCM192kHzのハイ
サンプリング・レート・レコーディング。アーティストたちの情熱と呼吸を余
すところなくダイレクトに表現しています。10月1日のリリース記念コンサー
トの他に11月の早稲田大学の早稲田祭にも出演が決定しています。
小川実(おがわ まこと)
このCD制作における、プロジェクトリーダー。1990年東京生まれ。早稲田中高
等学校を卒業、早稲田大学文学部に入学、現在哲学科3年生。主に現代哲学、
ポストモダン思想を追求している。早稲田で生まれ、早稲田で育った生粋の早
稲田人。好きな作曲家はバッハ、ベートーヴェン、ラフマニノフ等々。好きな
ピアニストはヴァルター・ギーゼキング、フリードリヒ・グルダ、グレン・グ
ールド。企画立案からプロジェクトを一貫して牽引し、メジャーデビューを果
たした。
重松和人(しげまつかずと)
1990年長崎生まれ。早稲田大学政治経済学部国際政治経済学科に在学中。9歳
より地元講師の下で本格的にピアノを習い始める。近代フランス音楽に魅せら
れ、実際のフランス人がどのような生活を送っているのかを知るために、高校
在学中に一年間渡仏。現地の一般公立高校に通う。好きなピアニストはパスカ
ル・ロジェ、館野泉。
山田翔平(やまだしょうへい)
1992年東京生まれ。7歳より島村楽器のピアノコースにてピアノを習い始め、
島村楽器音楽コンクールにも度々出場、入賞を経験している。早稲田大学高等
学院を経て早稲田大学に入学。ピアノ以外に、指揮者としても活動をこなす。
好きなピアニストは、マウリツィオ・ポリーニ、エフゲニー・キーシン、ユ
ジャ・ワン。好きな指揮者は、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、小澤征爾。

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11-07 No.31

2011年07月29日 20時56分41秒 | Weblog
<Deutsche Grammophon>
4779829 ¥1350
ラン・ラン/リスト名曲選集
1.リスト:ハンガリー狂詩曲第2番 嬰ハ短調 S244
2.リスト:愛の夢 第3番 変異町長S.541(抜粋)
3.リスト:《ドン・ジョヴァンニ》の回想(抜粋)
ラン・ラン(ピアノ)
録音:2005年8月(1)、2003年11月(2&3)
超絶技巧と比類無い感性を併せ持つピアニスト、ラン・ランがリスト・イヤ
ーに贈る名曲コンピ。




<ECM>
4763909 2枚組 ¥3180
シューマン:
CD1
(1)蝶々 作品2 
(2)ピアノ・ソナタ 第1番 嬰へ短調 作品11 
(3)子供の情景 作品15
CD2
(1)幻想曲 ハ長調 作品17(第3楽章は初稿による演奏) 
(2)森の情景 作品82 
(3)主題と変奏(最後の楽想による幻覚の変奏曲) 変ホ長調
(4)幻想曲 ハ長調 作品17から 第3楽章(最終稿)
アンドラーシュ・シフ(ピアノ)
録音:2010年6月20日-22日 ノイマルクト(ライヴ録音)
2011年2月に来日したピアニスト、アンドラーシュ・シフ。高度な知性と完璧
なテクニックによる演奏は大きな話題となり、全4公演はすべて完売、好評価
を得ました。ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全曲録音、バッハ:パルティー
タ録音に続く最新録音は、久々となるシューマン・アルバム。2002年にリリ
ースされた2枚組のライヴ盤(1999年録音)に続くもので、今回も2枚組ライヴ
録音。人気曲「子供の情景」をはじめ、蝶々、ピアノ・ソナタ第1番、森の
情景、幻想曲、主題と変奏を収録しています。幻想曲については第3楽章の
初稿と最終稿を収録しており、資料的価値も高いアルバムになっています。





<MALIBRAN>
CDRG196 ¥1350
メアリー・ガーデン(ソプラノ) 名唱集
(Mary Garden 1874年-1967年スコットランド-アメリカ)
(1)グラモフォン&タイプライター(G&T)に残された1904年パリでの録音
ドビュッシー:
歌曲「巷に雨の降るごとく」、「木立の影」、
Green No.5「Voice des fruits」、
歌劇「ペレアスとメリザンド」第3幕第1場から「私の長い髪は」
クロード・ドビュッシー(ピアノ)
(2)ディスク・パテに残された1904/1905年ロンドンでの録音
(3)Henri Chamouxによるシリンダーに残された1905年パリでの録音
(4)アメリカ・コロムビアに残された1911-1912年アメリカでの録音
(5)ビクターに残された1928年アメリカでの録音
オペラからのアリア、歌曲、イギリス民謡、シカゴでのラジオでのインタ
ビューと歌など全27曲を収録
オペラ界のサラ・ベルナール(フランスの舞台女優であり卓越した演技力と
美貌で19世紀最も有名な女優の1人として知られています。
アール・ヌーヴォの画家アルフォンス・ミッシャの「ジズモンダ」というの
ポスターで彼女を見ることができます)と称され、柔軟性にとんだ美しい声
と共に美貌と演技力によってメアリー・ガーデンは世界的に広く知られまし
た。ドビュッシーの歌劇「ペレアスとメリザンド」他、多くの世界初演を行
っています。尚、このアルバムには注目すべき、ドビュッシーのピアノ伴奏
による3つの歌曲と1つのアリアが収録されています。
すべての音源はJean Nirouet氏のレコード・コレクションから音質向上の
作業を経て収められています。
100年前の記録であり、レコード盤からの復刻で、多くの雑音が聴かれます
事をご了承ください。

CDRG197 ¥1350
トニー・ポンセ(テノール) 名唱集(オペラ・アリア&ナポリ民謡)
(Tony Poncet 1918年-1979年スペイン-フランス)
マイアベーア:歌劇「アフリカの女」、「ユグノー教徒」から
アレヴィ:歌劇「ユダヤの女」から
ヴェルディ:
歌劇「リゴレット」、「トロヴァトーレ」、「アイーダ」、「オテロ」から
ホセ・セラーノ Jose Serrano、リッカルド・ドリゴ Riccardo Drigo、
ルイジ・デンツァ Luigi Denza、テオドロ・コットラウ Teodoro Cottrau
エンリーコ・トセリ Enrico Toselli、
エリック・コーツ Eric Coates などの作曲家
オペラからのアリア、「サンタ・ルチア」などのナポリ民謡、「ラ・マルセ
イエーズ」ほかインタビューなど 全23曲
1958-1960年の録音
1960年代に活躍したフランスを代表するリリコ・スピント・テノールです。
力強く豪快な高音が特徴的で、強烈な「ハイC音」を歌う歌手として有名で
す。PHILIPSレーベル等に録音を残しています。




<TACET>
TACET 195 ¥2380
ハイドン:ピアノ三重奏曲集
(1)ピアノ三重奏曲第18番イ長調 op.70-1, Hob.XV-18
(2)チェンバロ、2つのホルン、ヴァイオリン、チェロの為の五重奏曲 
変ホ長調 Hob.XIV-1
(3)ピアノ三重奏曲第23番 二短調 op.71, Hob.XV-23
(4)ディヴェルティメント 変ホ長調 Hob.IV-5
(5)ピアノ三重奏曲第28番 ホ長調 op.75-2, Hob.XV-28
ヴィルヘルム・ブルンス(ホルン) Wilhelm Bruns
Tilman Scaerf (ホルン)
アベッグ・トリオ Abegg Trio
2010年録音
ハノーヴァーの音楽大学を卒業した三人が作曲家シューマンに敬意を表し
作品「アベッグ変奏曲op.1」から名前をつけ1976年に創立したピアノ三重奏
の団体であるアベッグ・トリオ(ピリオド楽器)による新作。
冴えた音色で推進力ある、すがすがしい演奏が特徴的です。




<EIGENART>
EIGENART 10400 2枚組(1枚価格) ¥2380
バルトーク:ヴァイオリン・ソナタ集
CD. 1
(1)ヴァイオリン・ソナタ第1番
(2)ヴァイオリンとピアノの為のアンダンテ(1902年作曲)
CD. 2
(3)無伴奏ヴァイオリン・ソナタ
(4)ヴァイオリン・ソナタ第2番
エードリアン・エイドラム(ヴァイオリン) Adrian Adlam
トーマス・ヘル(ピアノ) Thomas Hell
c)p) 2011Deutschlandradio/ Adrian Adlam / Andreas spreer
録音年月日の明確な標記がされていませんが、2010年12月の録音かと思われ
ます。
ドイツ連邦共和国文化ラジオ(Deutschlandradio kultur)との共同制作。
ドイツを中心に活躍する2人のアーティストによるメロディやフレーズを豊か
に歌わせた分析的で斬新なアプローチによる演奏です。
とても良い音質です。 2CDですが1CDの価格となっております。
エードリアン・エイドラム(ヴァイオリン) Adrian Adlam
1963年イギリスに生まれイギリス、ベルギー、ドイツの各音楽大学で学んだ
ヴァイオリニストであり指揮者です。ドイツのフレーデンで毎年行われる音
楽祭 International Freden Music Festivalのディレクターとして、その
プログラムに深く関わり、若き作曲家達に新曲を依頼する等、現代音楽への
取り組みを行い且つ演奏家として初演に携わるなどさまざまな音楽活動で広
く活躍しています。
トーマス・ヘル(ピアノ) Thomas Hell
1970年ドイツのハンブルグで生まれハノーバー国立音楽大学で学んだ後
多くの国際コンクールで優秀な成績を収め、ソリスト、室内楽、後進への指
導また、自ら作曲を行うなど、その音楽活動は多彩です。
特筆すべきは、現代音楽への取り組みです。リゲティのエチュードの演奏で
リゲティと親交の深かったジョルジュ・クルダークから絶賛され、またシェ
ーンベルクの弟子であるシュトイヤーマンへのオマージュというCDの発売に
おいて2010年のドイツ・レコード評論家大賞を受賞しています。





<MONOPOLE(CD-R仕様)>
CC 004(CD-R) ¥950
シューマン:
ピアノ協奏曲 イ短調 Op.54、
序奏とアレグロ・アパッショナート op.92、序奏と協奏的アレグロ op.134
イェルク・デムス(P)
アルトゥール・ロジンスキー指揮
ウィーン国立歌劇場管弦楽団
初CD化

CC 005(CD-R) ¥950
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番、第2番
フリードリヒ・ヴューラー(P)
ハインリヒ・ホルライザー指揮
ウィーン・プロ・ムジカ管弦楽団
初CD化

CC 007(CD-R) ¥950
ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」、同曲の解説
レナード・バーンスタイン指揮
ニューヨーク・スタジアム交響楽団

CC 008(CD-R) ¥950
バルトーク:バレエ「かかし王子」 op.13
ワルター・ジュスキント指揮
ロンドン新交響楽団

CC 010(CD-R) 2枚組 ¥1700
R.シュトラウス:
交響的幻想曲「イタリアより」
ウィーン・フィル
歌曲集(マドリガル op.15-1、悲しみの歌より op.15-4、
悲しみへの賛歌 op.15-3、あなたの眼差しが私を見たときから op.17-1、
母親の自慢 op.43-2、盲目の嘆き op.56-2、15ペニヒで op.36-2、
おお、あなたが私のものなら op.26-2
ヴィオリカ・ウルスレアク(S) クレメンス・クラウス(P)
歌劇「ばらの騎士」よりワルツ、メタモルフォーゼン、
クープランのクラヴサン曲によるディヴェルティメント、
歌劇「カプリッチョ」より間奏曲
バンベルク交響楽団
クレメンス・クラウス指揮

CC 011(CD-R) ¥950
モーツァルト:ミサ曲 ハ短調 K.427
テレサ・シュティッヒ=ランダル(S) 
ヒルデガルト・レッスル=マイダン(A)
ヴァルデマール・クメント(T) ヴァルター・ラニンガー(Br)
セレナード第13番「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」 K.525
ルドルフ・モラルト指揮
ウィーン交響楽団

CC 013(CD-R) ¥950
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付」
フランツィ・ヴァッハマン(S)
マルガレーテ・ベンス(A)
フリッツ・ヴンダーリヒ(T)
オットー・フォン・ロール(Br)
イサイ・ディーゼンハウス指揮
シュトゥットガルト・フィルハーモニー管弦楽団、同合唱団

CC 014(CD-R) ¥950
モーツァルト:ピアノ協奏曲第12番 イ長調 K.414
シモン・ゴールドベルク指揮 オランダ室内管弦楽団
モーツァルト:ピアノ協奏曲第27番 変ロ長調 K.595
クリストフ・フォン・ドホナーニ指揮 ウィーン交響楽団
ハイドン:ピアノ協奏曲 ニ長調 op.21
シモン・ゴールドベルク指揮 オランダ室内管弦楽団
イングリット・ヘブラー(P)

CC 015(CD-R) ¥950
ワーグナー:
「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲
ファウスト序曲
「ローエングリン」第3幕への前奏曲
「さまよえるオランダ人」序曲
「リエンツィ」序曲
ウィリアム・スタインバーグ指揮 ピッツバーグ交響楽団

CC 016(CD-R) ¥950
ハイドン:ミサ曲第7番「よき四季斎日のミサ」(戦時のミサ)
ネタニア・ダヴラツ(S) ヒルデガルト・レッスル=マイダン(A)
アントン・デルモータ(T) ヴァルター・ベリー(Br)
アントン・ハイラー(Org)
モーゲンス・ウェルディケ指揮
ウィーン国立歌劇場管弦楽団

CC 017(CD-R) ¥950
ハイドン:
交響曲第92番「オックスフォード」、第103番「太鼓連打」
ホルスト・シュタイン指揮
シュターツカペレ・ドレスデン

CC 018(CD-R) ¥950
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番
ジョージ・セル指揮 ニューヨーク・フィル
シューマン:ピアノ協奏曲
アルフレッド・ウォーレンステイン指揮 オーケストラ不明
アルトゥール・シュナーベル(P)

VCD 5016(CD-R) ¥1300
モーツァルト:セレナード第7番「ハフナー」 K.250
サシュコ・ガブリロフ(Vn)
ユリウス・パツァーク指揮 ハンブルク室内管弦楽団
バッハ:2つのヴァイオリンのための協奏曲 BWV.1043
サシュコ・ガブリロフ、フリードリヒ・ヴューラー(Vn)
ワルター・ゲール指揮 ハンブルク室内管弦楽団

VCD 5017(CD-R) ¥1300
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲
ピエール・モントゥー指揮 ロイヤル・コンセルトヘボウ管
ゴルトマルク:ヴァイオリン協奏曲第1番
ブルーノ・ワルター指揮 ニューヨーク・フィル
モーツァルト:アダージョ K.261、ロンド K.373
ヴラディーミル・ゴルシュマン指揮 RCAビクター交響楽団
ナタン・ミルシテイン(Vn)




<Barbirolli Society>
SJB 105354 2枚組 ¥2500
シベリウス:
交響曲第1番  1957/12/30-31
交響曲第2番  1952/12/18-19
交響曲第5番 1957/5/28
交響曲第7番  1949/3/3,5
トゥオネラの白鳥  1955/1/12
ジョン・バルビローリ指揮
ハレ管弦楽団

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11-07 No.30-1

2011年07月28日 15時29分55秒 | Weblog
<EURO ARTS>
20 53648(DVD-Video) ¥2900
ガーシュウィン:「ストライク・アップ・ザ・バンド」序曲
フォーレ:パヴァーヌ 嬰ヘ短調Op.50
ガーシュウィン:
バイ・シュトラウス、いつの頃から、
ナイス・ワーク・イフ・ユー・キャン・ゲット・イット
ラヴェル:ラ・ヴァルス
ガーシュウィン:
エンブレイサブル・ユー、ス・ワンダフル、ア・フォギー・デイ
ラヴェル:「ダフニスとクロエ」組曲第2番
サイモン・ラトル(指) ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ダイアン・リーヴス(Vo)ピーター・マーティン(P)
リューベン・ロジャース(ダブル・ベース) 
グレゴリー・ハッチンソン(ドラム)
収録:2003年12月31日 ベルリン、ライヴ
ベルリン・フィル恒例の大晦日のジルヴェスターコンサート。2003年はジャズ
シンガーのダイアン・リーヴスをゲストに迎え、ガーシュウィン、ラヴェル、
フォーレの曲を取り上げました。ダイアン・リーヴスは4度のグラミー賞に輝
いたジャズ・ヴォーカルの女王。彼女の驚異的な歌唱力と妙技を生かしたガー
シュウィンのナンバーを選曲。ピーター・マーティン、リューベン・ロジャー
ス、グレゴリー・ハッチンソンの一流のジャズプレイヤーのサポートを得て彼
女の抜群のセンスとカリスマ性が存分に堪能できる内容です。アメリカ音楽や
ジャズを得意とするラトルならではのアプローチも聴きどころです。そしてラ
ヴェル:「ダフニスとクロエ」と「ラ・ヴァルス」も想像力に富み、万華鏡の
ように、刻々と変化する色彩を見事に表現。またパユの陰影に富んだ美しい
フルートから始まるフォーレのパヴァーヌも見所の一つ。




<Cascavelle>
VEL 3140 7枚組 ¥4450
シミオン・スタンチウ・シリンクス
-パンフルートの芸術-
CD1
ヴィヴァルディ:
2つのフルート(フルート&パン・フルート)のための協奏曲 ヘ長調
演奏:ジャン=ピエール・ランパル(Fl) 
ジャン=ピエール・ベランゲン(指)
アンサンブル・オルケストラル・ド・ノルマンディー
ヴィヴァルディ:
フルート協奏曲 作品10より「海のあらし」ヘ長調RV.433
「夜」ト短調RV.439
「ごしきひわ」ニ長調RV.428、
ヴァイオリン(パンフルート版)協奏曲 イ短調 作品3-6
マルチェッロ:協奏曲イ短調
演奏:クラウディオ・シモーネ(指)イ・ソリスティ・ヴェネティ
アルビノーニ:5声の協奏曲 ニ短調 作品9-2
チマローザ(シリンクス編曲):フルート協奏曲
演奏:ジャン=ピエール・ベランゲン(指)
アンサンブル・オルケストラル・ド・ノルマンディー
CD2
チマローザ:二つのフルートのための協奏曲 ト短調
演奏:ジャン=ピエール・ランパル(Fl) 
ジャン=ピエール・ベランゲン(指)
アンサンブル・オルケストラル・ド・ノルマンディー
ボッケリーニ:フルート協奏曲 ニ長調 作品27
演奏:エドモン・ド・ストゥ(指)チューリッヒ室内管弦楽団
ジュリアーニ:グランド・ソナタ 作品85
演奏:アレクサンドル・ラゴヤ(ギター)
レハール:協奏曲 ハ長調
演奏:クラウディオ・シモーネ(指)イ・ソリスティ・ヴェネティ
CD3
J. S. バッハ:管弦楽組曲第2番 ロ短調 BWV 1067(全曲)
シュターミッツ:フルート協奏曲 ト長調
演奏:エドモン・ド・ストゥ(指)チューリッヒ室内管弦楽団
J. S. バッハ:管弦楽組曲第2番よりバディネリ
演奏:アルミン・ジョルダン(指)ローザンヌ室内管弦楽団
テレマン:組曲 イ短調
演奏:クラウディオ・シモーネ(指)イ・ソリスティ・ヴェネティ
CD4
テレマン:フルート協奏曲 へ短調/フルート協奏曲 ニ長調
ハイドン:フルート協奏曲 ニ長調
演奏:クラウディオ・シモーネ(指)イ・ソリスティ・ヴェネティ
クヴァンツ:フルート協奏曲ト長調
演奏:アルミン・ジョルダン(指)ローザンヌ室内管弦楽団
ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ第6番 ホ長調(パンフルート&ハープ版)
演奏:マリエル・ノールマン(ハープ)
CD5
モーツァルト:
フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K.299,アンダンテ K.315
演奏:ハンス・グラーフ(指)、
ヘルガ・ストーク(ハープ)、モーツァルテウム管弦楽団
モーツァルト:フルート協奏曲第1番 ト長調 K.313
演奏:アルミン・ジョルダン(指)ローザンヌ室内管弦楽団
CD6
モーツァルト:フルート協奏曲第2番 二長調 K.314/ロンド ニ長調
演奏:ヘルガ・ストーク(ハープ)、モーツァルテウム管弦楽団
モーツァルト:魔笛より「パパゲーノ・アリア」/トルコ行進曲
演奏:マリエル・ノールマン(ハープ)
シャイトラー:ソナタ ニ長調
演奏:アレクサンドル・ラゴヤ(ギター)
ショパン:ロッシーニの主題による変奏曲
演奏:ミシェル・デシャルディン(P)
ブラームス:4つのハンガリー舞曲、
グリンカ:「ルスランとリュドミラ」序曲
演奏:クラウド・シュニッツラー(指)、
モンテ・カルロ・フィルハーモニー管弦楽団、
CD7
シューベルト:セレナード、
ラフマニノフ:ヴォカリース、サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン
演奏:ミシェル・デシャルディン(P)
フォーレ:シチリアーノ、ラヴェル:ハバネラ、イベール:間奏曲
演奏:アレクサンドル・ラゴヤ(ギター)
バルトーク:ルーマニア民族舞
ポルムベスク:望郷のバラード
ドィニク:ホラ・スタッカート
演奏:クラウド・シュニッツラー(指)、
モンテ・カルロ・フィルハーモニー管弦楽団
シミオン・スタンチウ・シリンクス:
クランドゥイユ/2つのフルートのためのミニチュア
ドビュッシー:シリンクス
演奏:シミオン・スタンチウ・シリンクス(パンフルート)
シミオン・スタンチウ・シリンクス(パンフルート)、他
録音:1984年-1999年
ルーマニアのブカレスト生まれのパンフルート奏者、シミオン・スタンチウ・
シリンクスがスイスCascavelleレーベルにのこしたクラシック・レパートリー
の集大成、豪華7枚組。シリンクスは幼少の頃よりその才能を開花させ、ルー
マニアの民謡はもちろんのこと様々なジャンルに積極的に挑戦してきました。
なかでもクラシック音楽ではバッハから現代、そして自作までと幅広いレパ
ートリーに挑み、パンフルートという民族楽器の可能性をひろげてきました。
また、演奏活動も盛んで、ルーマニアはもちろんのこと、ロシア、イギリス、
フランス、スイス、アメリカなど、世界各国で活動をし、パンフルートの魅
力を世界に知らしめた第一人者として名を馳せました。シリンクスが奏でる
パンフルートの独特な音色はクラシックの名曲に新たな可能性を広げ、また
シリンクスにとって土着の音楽である、バルトークのルーマニア民族舞曲な
どでは、彼でしか表現することのできない、間合い、テンポなど、聴き手に
とって新発見の連続です。この偉大な奏者が2010年7月、長きに渡る闘病生
活の末、ジュネーヴにて惜しまれつつ亡くなりましたが、シリンクスの奏で
た音楽は今もなお生き続けております。




<ELOQUENTIA>
EL 1126 ¥2380
(1)一番目のカリレーン 
(2)クーラント《愛しい泥棒ちゃん、なぜ君はそんなにおとなしいの?》
(3)ブラヴァーデ (4)夜更けに人は何をする? (5)許しておくれ 
(6)ああ眠りよ,ああ甘き眠りよ (7)さあ、もう一度来て 
(8)二番目のカリレー (9)気狂いシメン (10)美しき娘ダフネ 
(11)道化師 (12)三番目のカリレーン (13)イギリスのナイチンゲール 
(14)哀歌
ヨハネッテ・ゾマー(歌)
ルイス・ベドゥスキ(リコーダー&指揮)
アンサンブル・アルモニア・エ・インヴェンツィオーネ
エマニュエル・ギグ、アンドレアス・リノス、パスカル・クレマン、
クレア・ゴビヤール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
マティウ・デュプイ(ヴァージナル)ジョヴァンニ・ペッシ(ハープ)
ヤコブ・ファン・エイク(1590‐1657)は盲目の貴族で、科学者であるとともに
ユトレヒトの聖ヤン教会カリヨン奏者。エイクは教会の中庭でリコーダーの即
興演奏しては市民を愉しませていましたが、その演奏を誰かが聴き取り書き起
こしたのものが《笛の楽園》です。この曲集は、カルヴァン派の詩篇歌、舞曲、
当時の流行歌や卑猥な歌などを主題としたディミニューション(装飾的変奏曲)
集で、これまでリコーダー奏者たちは様々なアイデアを凝らして、いまや失わ
れてしまった即興芸術の世界に挑戦してきました。ブラジル生まれでバーゼル
・スコラ・カントゥルムで学んだベドゥスキがこのCD で新たに提示している
試みは、変奏の主題となった元歌とエイクのディミニューションを重ねて演奏
してみる!という思わず快哉を叫びたくなるアイデア。当時の「コンソート・
ソング」の慣習に従い、無伴奏ではなくガンバ・コンソートを伴奏に起用して
います。元歌の多くはウィリアム・ロウズ、ダウランド、ロバート・ジョーン
ズ等イギリスの作曲家たちによる名旋律ですが、オリジナルの英語歌詞ではな
くエイクが触発されたオランダ語歌詞版で歌わせるというこだわりよう。オラ
ンダ古楽界の名花ヨハネッテ・ゾマーもまさにこの企画にぴったりです。エイ
クの世界に迫ろうというペドゥスキの情熱、知性、才気が横溢した必聴のアル
バムと言えるでしょう。




<SoloVoce>
SV 8553208 ¥2080
スッペ:「ダルマチアのミサ」(1833/1877)
ロマン・サドニク(T) マルティン・アッハライナー(Br) 
ベルンハルト・シュピングラー(Bass-Br)
ブルニコ・コンツェントゥス合唱団
(合唱指揮:フーベルト・ホプフガルトナー)
マルティン・ラナルター(オルガン)
アドリアーノ・マルティノッリ・ダルシー(指揮)
録音:2009年6月、カンポ・トゥーレス教区教会
スッペが14歳の時に生まれ故郷ダルマチアのカトリック教会のために書き、約
40年後の1877年に出版したミサ曲。ウィーンで劇場人として一家を成したスッ
ペは、偶然からこの若書きのミサの一部(キリエ)を目にし、ダルマチアの知人
の協力を借りながら全曲のオリジナルスコアを手に入れると、熟練の対位法と
和声に新たな工夫を施すことでまったく新しい作品として完成させました。
作品は通常典礼文の五部構成で、オルガンを伴奏に独唱、合唱とも男声のみで
歌われる壮麗なもの。演奏は良い意味でローカル色豊かな素朴さが魅力です。





<Profil>
PH 09021 2枚組 ¥4250
モノラル
グルック:
「オルフェオとエウリディーチェ」
(1774年8月2日オリジナル・スコアに基づくパリ版)
オルフェオ:ニコライ・ゲッダ(T) 
エウリディーチェ:ジャニーヌ・ミショー(S) 
アモール:リリアン・ベルトン(S)
パリ音楽院合唱団(合唱指揮:エリザベート・ブラスール)
ルイ・ド・フロマン(指揮) パリ音楽院管弦楽団
録音:1957年3月18,20,21,22,25,26,27日、サル・ド・ラ・ムチュアリテ(パリ)
グルック(1714-1787)の代表作《オルフェオとエウリディーチェ》にはいくつ
かの上演版があります。ウィーン初演時の「1762年原典版」(イタリア語)、
バレエ音楽を加えたより大規模な「1774年パリ版」(フランス語)、そしていく
つかの折衷版です。このCDは「パリ版」初演時オリジナル・スコアに基づくも
の。カストラートを好まなかった当時のフランス聴衆の趣味に合わせてオル
フェオ役はオートコントル(高音テノール)が歌っています。演奏は、ニコライ
・ゲッダの名唱でCD化が望まれていたもの。モダン楽器演奏にもかかわらずイ
ネガル奏法も登場、スウィング感があり、独特の軽やかさは今日でも十分魅力
的です。




<Euro Arts>
20 58688(DVD-Video) ¥2900
20 58684(Blu-ray) ¥4250
ドキュメンタリー:【イースタン・ヴォイス】
コンサート:
アリム&ファルガナ・カシモフ・アンサンブル/ Mugham Bayati Shiraz
サラル・アギリ&ハリル・シャリアツァデー/ 
Faryad az an nargese masti ke to dari
イブラヒム・ケイヴォ/ 
Iskeshir・Az Khalfem・Halak shalou & Kul el hala ・Sharfadinah
イブラヒム・ケイヴォ
アリム&ファルガナ・カシモフ・アンサンブル
サラル・アギリ&ハリル・シャリアツァデー
ユルドウス・トルディーバ・アンサンブル、
クリスティアン・ハイネッケ
モルゲンランド室内管弦楽団 ナデル・マシャイェヒ(指)
収録:2009年モルゲンランド・フェスティヴァル・オスナブリュック
北ドイツのオスナブリュックで開かれた音楽祭のライヴ映像がDVDとBDで発売
されます。中近東のアーティストを招待した2009年の音楽祭は、西洋と東洋の
文化が融合した魅力的なパフォーマンスが行われました。先ずはアゼルバイ
ジャンの伝統歌唱ムガームの巨匠アリム・カシモフと娘のファルガナ・カシモ
ヴァのデュオ。アゼルバイジャンの人間国宝ともいえるカシモフは、「魔法の
声」、「20世紀の最も偉大な歌手の一人」とも称えられる奇跡の歌声の持ち主。
ムガームとはコーカサスや中央アジアのトルコ言語文化圏の古典音楽で、通常、
歌手1人と器楽アンサ ンブルで演奏されます。娘ファルガナと共演したバヤー
ティ・シーラーズは、力強くかつ繊細で優美、生命力溢れる歌声で魅了します。
またイランの有名な男性歌手サラル・アギリとダフと呼ばれる中近東独特の片
面太鼓奏者ハリル・シャリアツァデーによる演奏と独特のヴォーカルで聴かせ
るイブラヒム・ケイヴォなど、オスナブリュックで披露した魅惑のステージが
蘇ります。そして彼らの知られざる音楽性に迫る興味深いドキュメンタリー映
像「イースタン・ヴォイス」も必視です。




<harmonia mundi>
HMU 907520 ¥2450
シューベルト:白鳥の歌 D 957/流れの上で D 943*/星 D 939
マーク・パドモア(テノール)
ポール・ルイス(ピアノ)
*リチャード・ワトキンス
(フレンチ・ホルン/カール・ゴットフリート・フォン・ライトナー)
録音:2010年10月
ちょっと甘い歌声、言葉の美しい粒立ち、安定した歌唱で、宗教曲にリート
に大活躍のパドモア最新盤は、日本でも注目度急上昇中のポール・ルイスと
の共演によるシューベルト。徹底して「語り部」として詩人のメッセージを
音楽にのせて聴き手に語りかけるパドモアの技にはますます磨きがかかって
います。「私」をとことん滅し、時に極めて冷淡で、時にはっとするほど優
しく、歌っているのですが「語って」いるというほうがしっくりくるような
演奏ぶりは見事です。詩人が語り描く世界に自分が迷い込んだような気分に
なります。有名な「セレナード」での、えもいわれぬ気品ある優しさは必聴。
ポール・ルイスのピアノがまた文句なく素晴しく、パドモアの無駄なものが
一つもない歌にぴたりと寄り添い、詩人の描く世界を見事に描写しています。
「流れの上で」はホルンとのトリオ。ベートーヴェンの死の翌年に書かれた
もので、ベートーヴェンの「英雄」の葬送行進曲の優しいエコーとなってい
ます。ゲスト奏者としてホルンを吹いているのは、1985年から1996年までフィ
ルハーモニア管で首席奏者を務めた名手リチャード・ワトキンス。滋味あふ
れる音色による名演は、ホルン・ファンならずとも是非聴きたいところです。

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11-07 No.30-2

2011年07月28日 15時29分33秒 | Weblog
<Cascavelle>
VEL 3160 2枚組(1枚価格) ¥2080
(1)マーラー:交響曲第3番 ニ短調
(2)ベルク:組曲「ルル」
ジャン・マルティノン(指揮)、
フランス国立放送管弦楽団(現:フランス国立管弦楽団)、合唱団
(1)ヒルデガード・ルトガース(Ms)、(2)マリー・リンゼイ(S)、
ジャン・ポール・クレダー(合唱指揮)
録音:1971年11月3日(ベルク)、1973年10月3日(マーラー)、
フランス、ライヴ
マーラー・イヤーに続々とリリースされる中、スイスCascavelleレーベルか
らも注目盤が登場!ジャン・マルティノン&フランス国立放送管によるマーラ
ー第3交響曲です。マルティノンによる第3交響曲の録音では、1967年当時音
楽監督であったシカゴ交響楽団&レジーナ・レズニク(Ms)がありますが、この
ディスクの録音はその6年後にあたる1973年10月、こちらも当時音楽監督であ
ったフランス国立放送管とのライヴ録音です。フランス指揮界における重鎮
として活躍し、ドビュッシーやサン=サーンスなどフランスものの評価の高
いマルティノンですが、非常に明快・明晰な演奏は大曲であるマーラーでも
冴えており、かつ堂々たる演奏をしております。なお、マルティノンは1967
年にグスタフ・マーラー国際交流協会(the International Association
Gustav Mahler)よりメダルを授与されており(ラファエル・クーベリックや
ジョン・バルビローリも同賞を授与)、まさにお墨付きを得たマーラーと言
えましょう。また、カップリングのベルク:「ルル」は、71年11月フランス
国立放響の音楽監督として最も充実し、マルティノンの音楽性の高さ、表現
力の豊かさを聴くことのできる渾身のライヴです。




<Euro Arts>
20 54008(DVD-Video) ¥2900
マーラー:交響曲第9番
クラウディオ・アバド(指)
グスタフ・マーラー・ユーゲント管弦楽団
収録:2004年4月サンタ・チェチーリア音楽院ホール、ライヴ
1997年、クラウディオ・アバドによって創設されたオーケストラ、グスタフ
・マーラー・ユーゲント管弦楽団。ヨーロッパ各国から選ばれた才能ある若
い音楽家たちがオーケストラのメンバーになっています。この映像は2004年
ローマのサンタ・チェチーリア音楽院ホールで行われた演奏会の模様です。
アバドはマーラーの交響曲第9番を、1987年にウィーン・フィルとライヴ録
音、1999年にベルリン・フィルとライヴ録音しているほか、この2004年マー
ラー・ユーゲント管とともにおこなったライヴの映像の後に2010年8月にル
ツェルン祝祭管とのライヴ映像(ACC10214BD/ACC20214DVD)も残しています。
アバドが手塩にかけて育てたオケとの、瑞々しく活気に溢れる躍動感ある演
奏、そして抜群のオケとの一体感は聴衆を惹き込み、また第4楽章後半から
の舞台演出も、一層静かな感動を呼び起こします。

20 55108(DVD-Video) ¥3700
字幕:英、独、仏、西
ヴェルディ:歌劇「仮面舞踏会」
マッシミリアーノ・ピサピア(T) フランコ・ヴァッサッロ(Br) 
キアーラ・タイギ(S) アンナマリア・キューリ(Ms) ユン・イー・ユー(S)
ライプツィヒ・バレエ ライプツィヒ歌劇場合唱団
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 
リッカルド・シャイー(指揮)
演出:エルマンノ・オルミ
装置・衣裳:アルナルド・ポモドーロ
収録:2005年11月23日・26日、ドイツ、ライプツィヒ歌劇場(ライヴ)
2005年にライプツィ・オペラハウスにて公演したリッカルド・シャイー指揮
によるヴェルディ「仮面舞踏会」の映像。イタリア・オペラを代表するヴェ
ルディの「仮面舞踏会」を、意外とオペラ録音の少ないシャイーによる貴重
な演奏です。また演出はオペラ演出も手掛けるイタリア映画界の重鎮エルマ
ンノ・オルミ。




<haenssler>
=SWR MUSIC / historic series=
94 217 ¥1350
マーラー:交響曲第6番イ短調「悲劇的」
バーデン=バーデン&フライブルクSWR放送交響楽団
(旧南西ドイツ放送交響楽団)
キリル・コンドラシン(指揮)
録音:1981年1月13日-15日
バーデン=バーデン、ハンス・ロスバウト・スタジオ(ライヴ・ステレオ)
[SWR収録]
ロシアを代表する巨匠指揮者コンドラシンが当時の南西ドイツ放送響を指揮
してマーラーの第6交響曲を演奏したアルバムは、コンドラシンが世を去る
2ヶ月ほど前にバーデン=バーデンで行われたライヴの模様を収録したもの
です。
かつては演奏機会も限られていたマーラーの音楽がポスト・スターリン時代
になってようやく一般的になり始めたばかりの旧ソビエトで、マーラー受容
をけん引する役割を担った第一人者がコンドラシンであり、メロディヤにお
こなった一連の録音を通じても確かめられます。
このなかで、コンドラシンは第6交響曲を1978年5月にレニングラード・フィ
ルとレコーディングしており、もっとも出来ばえがすぐれていたものして、
きわめて緊張感に満ちた迫真の内容を聴かせていました。
このたびの南西ドイツ放送響盤は、前回との比較では、全曲で2分半ほど演
奏時間が拡大した結果、細部のより克明な表現が印象的な仕上がりとなって
おり、繊細なアンダンテのあとにくる終楽章の暴れっぷりもすさまじいもの
があります。
また、SWRの正規アーカイヴより復刻されているため、鮮明な音質が確保さ
れているのもうれしいところです。
なお、コンドラシンはここでも前回同様、中間2楽章について、第2楽章スケ
ルツォ、第3楽章アンダンテの配置を採用しています。




<PREISER>
PRCD 93479 ¥2080
アニタ・チェルケッティ アリア集
ベッリーニ:「ノルマ」
ヴェルディ:
「ナブッコ」,「エルナーニ」,「シチリアの晩鐘」,「運命の力」,
「アイーダ」
プッチーニ:「トスカ」
スポンティーニ:「ホーエンシュタウフェン家のアグネス」(イタリア語)
ポンキエッリ:「ジョコンダ」
ウェーバー:「オベロン」(イタリア語)
カタラーニ:「ワリー」
ジョルダーノ:「アンドレア・シェニエ」
ロッシーニ:「グリエルモ・テル(ウィリアム・テル)」
からのアリア
アニタ・チェルケッティ(S)
ジャナンドレア・ガヴァッツェーニ(指)フィレンツェ五月祭管弦楽団
マリオ・ロッシ(指)RAIトリノ交響楽団
ヴィットーリオ・グイ(指)RAIミラノ交響楽団
録音:1955-1957年
アニタ・チェルケッティは1931年生まれのイタリアのソプラノ。1950年代、
まだ二十代の頃に活躍をし、将来を期待されたものの、病気のため30歳を前
に引退、録音がほとんど残されなかったことから「幻のプリマドンナ」とし
てマニアに語り継がれる存在でした。チェルケッティの名前が再度浮上する
のは、1996年公開のヴェルナー・シュレーター監督の映画「愛の破片」に
チェルケッティが登場してからのこと。この時はオペラマニア以外でもちょ
っとしたチェルケッティ・ブームが巻き起こりました。彼女が残した商業録
音は僅かに二つ、DECCAへのアリア集と、マリオ・デル・モナコを相手役に
したポンキエッリの「ジョコンダ」全曲録音だけ。このCDには、アリア集の
すべてと、「ジョコンダ」からの二重唱と有名なアリア「自殺!」、さらに
RAIの放送録音から4曲を収録。チェルケッティの芸術を堪能できます。
DECCA録音はステレオ。

PRCD 89747 ¥2080
ジュゼッペ・ボルガッティ 全録音集
ワーグナー:
「タンホイザー」,「ローエングリーン」,
「ニュルンベルクのマイスタージンガー」,「ワルキューレ」
ヴェルディ:「オテッロ」
プッチーニ:「トスカ」
からのアリア、場面
シューマン:はすの花,君は花のように
ジュゼッペ・ボルガッティ(T)
録音:1905、1919、1928、1929年
+イシドロ・ファゴアガ録音集
ワーグナー:「ワルキューレ」,「神々の黄昏」,「パルジファル」
ヴェルディ:「オテッロ」
ジョルダーノ:「アンドレア・シェニエ」
からのアリア、場面
録音:1928年
ジュゼッペ・ボルガッティ(1871-1950)は、19世紀末から20世紀初頭にかけて
活躍したイタリアのテノール。1896年にジョルダーノの「アンドレア・シェ
ニエ」の初演でタイトルロールを歌ったことで知られています。またアル
トゥーロ・トスカニーニが、彼の第一次スカラ座時代(1898-1908)に積極的
に上演したワーグナーのオペラでも活躍、イタリアでのワーグナーの広がり
において重要なテノールでもあります。ここには彼が残した全録音が収録さ
れています。
ボーナスにイシドロ・ファゴアガ(1895-1976)の録音も収録。ファゴアガは
スペイン、ナヴァラ地方出身で、アルゼンチンのブエノスアイレス育ち。
マドリッドで声楽を学んだ後、1920、1930年代にスペインとイタリアでドラ
マティックテノールとして活躍、ことにワーグナーの英雄役で人気を博しま
した。



<DA CAPO>
DACAPO 912 ¥2080
シューベルト:交響曲第8番 ロ短調 D.759 「未完成」
ベートーヴェン:交響曲第5番 ハ短調 Op.67
マティアス・ゲオルク・ケンドリンガー(指)
K&Kフィルハーモニー管弦楽団
録音:2009年5月27日、リューベック
注目の指揮者の新録音が登場。マティアス・ゲオルク・ケンドリンガーは
1964年、オーストリアのチロル地方の生まれ。かのエルル・チロル音楽祭の
立ち上げの中心人物の一人でもあります。2002年に自身のオーケストラ、
K&Kフィルハーモニー管弦楽団を設立、その演奏が評判となって、知る人ぞ
知る存在になりました。ケンドリンガーの音楽には確固とした個性があり、
早めのテンポでキビキビした音楽作り。しかし現代的な演奏ともちょっと違
い、随所で伝統的音楽作りとの繋がりも感じられるもの。昨今の指揮者がま
ずやらなくなった「運命」&「未完成」の組み合わせを採用、しかもちゃん
とドイツ語でSchicksalssinfonie(運命交響曲)と念押ししているこのCDは、
企画、演奏とも、ケンドリンガーが往年のオーストリアの巨匠(決してドイツ
の指揮者の重厚な演奏ではなく)の音楽作りを意識しているように思われます。

DACAPO 917 ¥2080
ベートーヴェン:
交響曲第3番 変ホ長調 Op.55 「英雄」
「エグモント」序曲 ヘ短調 Op.84
マティアス・ゲオルク・ケンドリンガー(指)
K&Kフィルハーモニー管弦楽団
録音:2009年5月28日、リューベック
「運命」&「未完成」の翌日に一気に録音された「英雄」、こちらはより一
層ケンドリンガー色が強く出た演奏です。第1楽章は提示部反復なしとはいえ
11分24秒の快速っぷり。しかし第2楽章は15分42秒をかけてじっくりと歌い上
げています。タイトに引き締まったスケルツォの快さ、オーケストラがケン
ドリンガーの意を万全に組んでいることが伝わってくる終楽章など、面白く
聞ける演奏です。「エグモント」序曲も、深刻ぶらないのに緊張感が漲って
いてスリリングな演奏です。

DACAPO 915 ¥2080
ワーグナー:「タンホイザー」序曲,巡礼の合唱
グノー:「ファウスト」第2幕の兵士たちの合唱
ニコライ:「ウィンザーの陽気な女房たち」第3幕 おお甘美な月よ
ワーグナー:「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第3幕から
ベートーヴェン:「フィデリオ」第1幕 囚人たちの合唱
ヴェルディ:「運命の力」序曲
ヴェルディ:「ナブッコ」第3幕 行け、思いよ、黄金の翼に乗って
ムソルグスキー:「ボリス・ゴドゥノフ」 戴冠の場
ビゼー:「カルメン」第4幕前奏曲、合唱と行進曲
マティアス・ゲオルク・ケンドリンガー(指)
K&Kフィルハーモニー管弦楽団,K&Kオペラ合唱団
録音:2009年4月6日、ベルリン(ライヴ)
ケンドリンガーは、2002年にK&Kフィルハーモニー管弦楽団を創立すると、
その翌年にはK&Kオペラ合唱団を設け、積極的にオペラの合唱曲もとりあげ
ています。この録音はなんとベルリンのコンツェルトハウスでのライヴ。独
伊仏露のオペラが取り上げられ、いずれも合唱がよく訓練された跡が見られ
る立派な演奏。またヴェルディの「運命の力」がかなり血走った演奏で観客
も大いに受けています。ドイツ語圏でももっともイタリアに近いチロル地方
ならではしょう。舞台を彷彿とさせる「カルメン」第4幕冒頭など、オペラ
指揮者ケンドリンガーの実力は結構なものだと思わせられます。

DACAPO 674 ¥2080
ヴェルディ・ガラ
ヴェルディ:
「ナブッコ」
「トロヴァトーレ」
「トラヴィアータ」
「シモン・ボッカネグラ」
「運命の力」
「ドン・カルロ」
「アイーダ」
からのアリア、場面
カーチャ・ベーア(S) モニカ・ミナレッリ(Ms) ルイージ・フラットラ(T)
ミヒャエル・ユンゲ(Br) アレクサンデル・グロミシュ(Bs)
ミロン・ユシポヴィチ(指)
K&Kフィルハーモニー管弦楽団,
K&Kオペラ合唱団
録音:2006年12月、ドルトムント(ライヴ)
2006年12月にドルトムントで行われたヴェルディ・ガラのライヴ録音。指揮
のミロン・ユシポヴィチはウクライナ出身で、30年以上オペラを指揮してい
るベテラン。1998年からウクライナ西部の都市リヴィウの国立歌劇場の音楽
監督を務めています。
なお、CDのインレイカードには、トラック7が「運命の力」第4幕のアルヴァ
ーロとカルロの二重唱になっていますが、実際には序曲が収録されています。

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11-07 No.29-1

2011年07月28日 15時29分06秒 | Weblog
<NAXOS> 各1枚 ¥1000
8.572554
インス:コンスタンティノープルの陥落
1-4.トルコの民族楽器と声楽のための協奏曲(2002/2009)
5-9.交響曲第2番「コンスタンティノープルの陥落」(1994)
(第1楽章街と壁 /第2楽章アヤソフィア /第3楽章コンスタンティヌス大帝と
メフメト帝のスピーチ/第4楽章レールの上の船 :海上の戦い/第5楽章コンス
タンティノープルの陥落)
10.ピアノ協奏曲(1984)
11.赤外線のみ(1985)
ネヴァ・オズゲン(ケメンチェ)…1-4
ヴェラレッティン・ビジェル(ネイ)…1-4
アリ・ベクタス(ズールナー1)…1-4
セブデット・アクデニス(ズールナー2)…1-4
ビルケント・ユース合唱団…1.2.4/ビルケント交響楽団…1-11
カムラン・インス(指揮…1-9.11、ピアノ… 10)
イシン・メティン(指揮)…10
とことんまで、トルコにこだわる作曲家インス(1960-)。今回のアルバムでも
そのポリシーが炸裂。強烈な音世界を見せてくれます。まずは民族音楽と楽器
を用いた「協奏曲」から。日本でもおなじみのあの音色がふんだんに使われて
いて、妖しい雰囲気満点の音楽となっています。メインの交響曲第2番は、古
代から続いたローマ帝国が滅亡するきっかけとなった 1453年に起きた戦いを
描いたもの。現在のイスタンブルの前身である、東ローマ帝国の首都であった
都市コンスタンティノープルが、オスマン帝国のメフメト 2世の侵攻により陥
落するまでの情景です。こちらは民族楽器は使われていないのですが、東洋的
で哀調を帯びたなメロディや、迫力たっぷりな戦いの場面はイヤというほど耳
に残ることでしょう。最後は無情感を残して曲を閉じます。暴力的な音と打楽
器的な扱いを受けるピアノが面白い「ピアノ協奏曲」、作曲家が編愛する「赤
外線」の音楽、と、どれも興味深い曲ばかり。この人の作品はどれも面白いの
だろうな・・・と期待してしまいます。

8.572786
ボロディン:
1-4.交響曲第1番変ホ長調/ 5-8.交響曲第2番ロ短調
9-10.交響曲第3番イ短調「未完成」
(グラズノフによるオーケストレーション)
シアトル交響楽団
ジェラード・シュワルツ(指揮)
ロシア 5人組の一人、ボロディン(1833-1887)の交響曲です。もともとは科学
者として活躍していたのですが、ムソルグスキーと知りあい、シューマンの曲
を知ってから音楽に興味を持つようになりました。1862年に着手し、作曲に
5年を費やした第1番は、どうしてもメンデルスゾーンやシューマンの影響が感
じられもしますが、ロシアらしさも存分に感じられる完成度の高いもの。もっ
と演奏されても良い作品です。1869年に作曲された第2番は良く知られた作品
で、名演、名盤が凌ぎを削っていますが、この演奏は、かなりすっきりとした
もので、泥臭さを求める人には、ちょっと物足りなさが残るかもしれません。
でも、こういうのもいいですよね?
さて、1884年に着想された交響曲第3番は、完成を見る前にボロディンがこの
世を去ってしまいました。残されたスケッチを元にグラズノフが形にしました
が、本来ならば、変奏曲とフィナーレも付け加えられる予定でした。永遠に聴
くことができないのが残念です。

8.559627
ブレシング・レッスンズ-サクソフォン四重奏のための音楽
1.タネンバウム(1924-2008):サックス四重奏曲(1999)
2-8.サンプソン(1951-):ブレシング・レッスンズ(2002)
9-14.モリル(1938-):6つのバガテル(2004)
15-18.ソーター(1914-1981):
テューバとサクソフォン四重奏曲のための小品(1961)
19.エワゼン(1954-):サクソフォン四重奏曲のための狂詩曲(2004)
全て世界初録音
スコット・メンドカー(テューバ)…15-18
ニュー・ハドソン・サクソフォン四重奏団 (メンバー:ポール・コーエン(ソプ
ラノ・サックス )/アヴィ・ゴールドローゼン(アルト・サックス)/デヴィッド
・デムジー(テナー・サックス).ティム・ルードマン(バリトン・サックス))
気まぐれで刺激的。そんな言葉がぴったりのサックス四重奏。このアルバムは
1987年に結成された「ニュー・ハドソン・サクソフォン四重奏団」の3枚目の
アルバムとなります。彼らは、常に新しいレパートリーを求め、多くの作曲家
たちに新作を依頼し、既に30作以上の作品を手中に収めています。まず、ひね
りの効いたタネンバウムの「四重奏」で始まり、アルバム・タイトルでもある
サンプソンの「ブレシング・レッスンズ(息使いの練習)」で多彩な世界を見せ
てくれます。テナー・サックス奏者デムジーの友人でもあるモリルのジャジー
で即興的な「バガテル」、テューバを吹く人も必聴、ソーターの作品。そして
大御所エワゼンの華麗でエネルギッシュなラプソディ。全て世界初録音です。

8.572410
フェラーラ:
1.前奏曲/2.悲劇的幻想曲/3.嵐の夜/4.ブルレスカ
ローマ交響楽団/フランチェスコ・ラ・ヴェッキア(指揮)
イタリアの指揮者、作曲家、音楽教育家であるフランコ・フェラーラ(1911-
1985)の作品集です。イタリア、パレルモに生まれ、幼い頃から音楽を学び、
5歳の時には、ピアノ・ソナタ(のようなもの)を作り上げ、家族を驚かせたと
言います。家族と共にボローニャへ移住、コンソリーニにヴァイオリンを学び、
ノルディオにピアノと作曲を学びます。彼は良きピアニストであり、また素晴
らしいヴァイオリニストでした。イタリア各地で演奏活動を行ううちに、何人
かの指揮者・・・グアルニエリ、トスカニーニ、マリヌッツィ・・・と出会い
衝撃を受けたのです。そしてグアルニエリの奨めで指揮者に転向、1938年に
フィレンツェ歌劇場でデビューし、1944年には聖チェチーリア音楽院管弦楽団
の常任指揮者になります。しかし、その後体調を崩し、後進の指導や映画音楽
の作曲などに専念しました。多くの才能ある指揮者を育て、また多くの映画音
楽を指揮するなど、イタリアの音楽界にとって、なくてはならない人なのです。
ここに収録された 4つの作品は、そんな彼の活動を音にしたかのような劇的で
華麗、そして表現力豊かな力作揃い。そのまま映画が何本も撮れそうな雰囲気
に満ちた佳曲です。

8.572162
C.P.シュターミッツ&ホフマイスター :ヴィオラ協奏曲集
1-3.C.P.シュターミッツ(1745-1801):ヴィオラ協奏曲第1番ニ長調
4-6.ホフマイスター (1754-1812):ヴィオラ協奏曲ニ長調
7-9.ホフマイスター:ヴィオラ協奏曲変ロ長調
ヴィクトリア・チャン(ヴィオラ)/ボルティモア室内管弦楽団
マーカンド・ザーカー(指揮)
マンハイム楽派の傑出した音楽家であるシュターミッツと、出版事業でも知ら
れるホフマイスター。彼らの作品は、どうしても同時代の天才、モーツァルト
の影に隠れがちですが、こうして改めて聴いてみると、その独自性溢れる音楽
には感嘆せずにはおれません。父ヨハンから音楽教育を受け、パリでヴァイオ
リニストとして活躍したシュターミッツの作品は、超絶技巧をふんだんに使っ
た華麗なもの。オーケストラ・パートの充実した書法も魅力的です。かたやホ
フマイスターの作品は、どちらかというと簡潔な書法で書かれ、優雅さが際立
つものです。「すばらしく深く、対話に満ちた音」とボルティモアの新聞評で
絶賛された女性ヴィオリスト、チャンの演奏で。

8.572641
ブライアン:
1-5.古い韻による幻想的変奏曲(1907)
交響曲第20番嬰ハ短調(1962)
交響曲第25番イ短調(1966)MARCO POLO 8.223731より移行盤
ウクライナ国立交響楽団/アンドリュー・ペニー(指揮)
長大で複雑な作品を書くことで知られるブライアン(1876-1972)。このアルバ
ムに収録された 2つの交響曲は、長さの面(だけ)なら比較的取っつきやすいも
のでしょう。1962年に書かれた第20番は予想以上にコンパクトで、洗練された
主題を持ち、表現力豊かです。そして 1966年に書かれた第25番は、より古典
的な構成を持ち、美しいメロディを持っています。しかし・・・ブライアンで
す。一筋縄でいくわけはありません。この楽章の配置を見てください。一つの
楽章はいくつもに細分され、目まぐるしく表情を変化させます。終わると見せ
かけて終わらない。そしていつの間にか別世界へ持っていかれる感覚。これは
病みつきになります。冒頭に置かれた「古い韻による幻想的変奏曲」は、彼の
初期の作品で、シベリウス、 R.シュトラウスなど、当時隆盛を誇っていたた
くさんの作曲家の影響が感じられます。これはこれで微笑ましいものです。

8.572333
ディ・ヴィットーリオ:
1.オーヴェルトゥーラ・レスピーギアーナ(2008)
2-5.シンフォニア第2番「ロスト・イノセンス」(2000)
6.女声合唱のための「アヴェ・マリア」(1998)
7-10.シンフォニア第1番「アイソレーション」(1999)
11-13.クラリネット・ソナタ第1番(1998)
1.11-13…世界初録音
レスピーギ合唱団… 6/ベンジャミン・バロン(クラリネット)…11-13
ニューヨーク室内管弦楽団… 1.2-5.7-10
サルヴァトーレ・ディ・ヴィットリオ(指揮)
第1曲目の冒頭。まさに「おおっ」と叫びたくなるレスピーギへのオマージュ。
音の扉を開けるごとに目まぐるしく世界が変わっていきます。これが何とも気
持ちよいのです。パレルモで生まれ、ニューヨークで美術と古代哲学を学んだ
ディ・ヴィットーリオ(1967-)は、ローマとフィレンツェ、ロンドンで指揮を
始めます。その後ニューヨークでオットリーノ・レスピーギ室内管弦楽団を指
揮し、注目を浴びました。ここに収録された作品は、彼の様々なスタイルを垣
間見せてくれるもので、前述のレスピーギのようなイタリア風のものから、交
響曲第2番に見られるドイツ的な語法、ルネサンス風の和声で書かれた瞑想的
で女性的な「アヴェ・マリア」、ヴィヴァルディからの影響を受けているとい
う「交響曲第1番」、捉えどころのないメロディなのだけど、どこかしら整っ
ている「クラリネット・ソナタ」。全部聴いたら、もう一度最初から聴いて
みたくなる作曲家です。

8.572688
ブレイク:
1.遊び心 Op.594(2008)
2-6.ひと月の夏 Op.611(2010)(牧歌/行進曲/悲歌/スケルツォ/終曲)
7.レダと白鳥 Op.249a(1977)/8-10.弦楽三重奏曲 Op.199(1975)
11.ウォーキング・ジ・エアー(スノーマン組曲より弦楽四重奏版)Op.615(2010)
エディンバラ四重奏団 (メンバー)トリスタン・ガーニー(第1ヴァイオリン)
/フィリップ・バーリン(第2ヴァイオリン )/マイケル・ビーストン
(ヴィオラ)/マーク・バイリー(チェロ)
クラシックの作曲家というよりも映画音楽の作曲家として知られる、イギリス
のハワード・ブレイク(1928-)の作品集です。このアルバムに収録されている
「ひと月の夏」も映画のタイトルであり、もしこちらを観た人ならば、「あ
あ、あれね」とわかるかもしれません。この映画は J.L.カーの原作を元に制
作され、イギリスの田園風景を絡めながら、2人の元兵士たちがそれぞれの仕
事を通じて淡い友情を深めつつ、自分を再発見する物語。どちらかというと
淡々と進むストーリーを彩るのがこの音楽です。弦楽器だけのアンサンブルは、
台詞よりも雄弁に登場人物の心情を表現しています。ドラマティックさはなく
とも、心に浸みる美しさです。そして最後の曲は、アニメにもなった「スノー
マン」のメイン・テーマです。男の子と雪だるまのひとときの友情物語。夢の
ような出来事でしたが、男の子にはマフラーとたくさんの思い出が残されまし
た。誰もが心の底にしまってあるお話に、新しい色を添えてくれるかもしれま
せん。

8.572420
R.アルフテル:室内楽作品集第3集
1-4.弦楽四重奏曲 Op.24(1957-1958)
5-7.チェロ・ソナタ Op.26(1959-1960)/8-11.3つの楽章 Op.28(1962)
12-18.8つのティエント Op.35(1973)
ブレトン弦楽四重奏団 (メンバー:アン=マリー・ノース(第1ヴァイオリン)
/アントニオ・チャルデナス(第2ヴァイオリン)/イワン・マーティン(ヴィオ
ラ)/ベアテ・アルテンブルク(チェロ)) …1-4.8-18/ジョン・ストーク(チェ
ロ)…5-7/フランシスコ・ホセ・セゴビア(ピアノ)…5-7

第1集(8.572418)、第2集(8.572419)で、その類い稀なる世界を見せてくれた
ロドルフォ・アルフテル (1900-1987)。この第3集では、弦楽四重奏曲で幕を
開けます。古典的な4楽章形式を取り、十二音を用いた色彩的な移ろいを伴う、
活動的な第1楽章から何とも魅力的な音楽が展開されます。第2楽章の冒頭で奏
される美しいチェロの調べは周囲の嘲笑めいた音にかき消され、活発なダンス
であるスケルツォを経て、力強い終楽章を迎えます。作曲家が書いた唯一つの
チェロ・ソナタはヒスパニックのリズムに彩られたもので、抒情的な旋律と刺
激的な動きが絶妙に組み合わされた曲。ゆったりとした楽章での暖かい表現は
美しさの極みです。彼の2番目の弦楽四重奏曲である「3つの楽章」と実質的に
3番目の弦楽四重奏曲である「 8つのティエント(試み)」は、この形式の「極
限の姿」を模索する上で生まれたものでしょうか。実験的な音の連なりの中に
も、美しいメロディが散見されるところが、この作曲家の特徴なのかもしれま
せん。

8.572452
スタンフォード:室内楽作品集
1-4.ピアノ三重奏曲第1番変ホ長調 Op.35(1889)/5.伝説(1893)
6.6つのアイルランドの幻想 Op.53より第3番「ジグ」 (1894)
7.6つのアイルランドの幻想 Op.53より第5番「ハッシュ・ソング」(1894)
8-11.ピアノ四重奏曲第2番ハ短調 Op.133(J.ディブル編集 )
世界初録音…5-11
グールド・ピアノ三重奏団
(メンバー:ルーシー・グールド(ヴァイオリン)…1-11/アリス・ネアリー(チェ
ロ)…1-4.8-11/ベンジャミン・フリス(ピアノ)…1-11)/デイヴィッド・アダ
ムス(ヴィオラ)…8-11
雄大な森、はたまた広大な田園地帯。そんな開放的な場所で大きく伸びをした
くなるような清々しい音楽。スタンフォード (1852-1924)の室内楽には、いつ
もそんな雰囲気が漂っています。イギリス音楽の祖、スタンフォードはドイツ
・ロマン派の作風を模範としながらも、アイルランド民謡を取り入れた独自の
音楽を数多く残しました。その中でも室内楽は大きな位置を占め、その叙情詩
的な美しさは、水彩画のような淡い色合いを帯びています。このアルバムに収
録されたピアノ三重奏曲第1番は、ハンス・フォン・ビューローに捧げられて
おり、優雅この上ない作品です。それ以外の作品はこちらが世界初録音。とり
わけ、1913年に作曲されるも、長い間顧みられることのなかった第2番のピア
ノ三重奏曲の秘められた美しさにはため息をつく他ありません。ちょっとブラ
ームス風の響きを感じさせるも、描かれている世界は彼独自のもの。このグー
ルド・トリオの蘇演により、私たちはまた一つの名作を手に入れました。

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11-07 No.29-2

2011年07月28日 15時28分43秒 | Weblog
8.572366
ソーレ:ヴァイオリンとピアノのための作品集
1-4.村人たちの情景 Op.50(朝/牧歌/古い歌/踊り)
5.ロサンゼルスの思い出 Op.11
6-11.東洋の思い出 Op.63(コンスタンティノープルの思い出/踊り/ロンド
/移動/ゴンドリエラ /ア・ペラ)
12.蝶々 Op.40-3/13.幻想的スケルツォ Op.9
美智・ウィアンコ(ヴァイオリン)/ディーナ・ヴァインシュテイン(ピアノ)
フランスに生まれ、8歳から、フランス国内だけでなくイギリス、ドイツ、オ
ーストリア、イタリアで演奏活動を行い、20歳の時にアメリカ合衆国でデビュ
ーしたという神童ヴァイオリニスト、エミール・ソーレ(1852-1920)。彼はシャ
ルル・ド・ベリオに学んだという記録はあるものの、学校で特別な教育を受け
たことはほどんどありません。アメリカで、ベネズエラのピアニスト、テレサ
・カレーニョと結婚しますが、2年で離婚。その後は様々な国で教鞭を取りつ
つ、最後はロンドンで定住しました。100曲以上のヴァイオリン曲を書き、そ
のどれもが色彩的で、微妙な陰影に満ちています。クライスラーのように底抜
けな派手ではなく、もっと内省的で粘りのある音楽です。カリフォルニア出身
の実力派ヴァイオリニスト、美智・ウィアンコによる情熱的な演奏は、この知
られざる作曲家にくまなく光を当てます。

8.572717
(期待の新進演奏家シリーズイリーナ・クリコヴァ :ギター・リサイタル
1-6.J.S.バッハ(1685-1750):
無伴奏チェロ組曲第1番 BWV1007(I.クリコヴァ編)
7-8.ソル(1778-1839):幻想曲 Op.30
9-12.カステルヌォーヴォ=テデスコ(1895-1968):
ギター・ソナタニ長調 Op.77「ボッケリーニへのオマージュ」
13-16.ガジャルド・デル・レイ(1961-):
カルフォルニア組曲(前奏曲/アルマンド/サラバンド /ワルツ )
17.タルレガ(1852-1909):アルハンブラの思い出
イリーナ・クリコヴァ(ギター)
2008年のアルハンブラ国際ギター・コンクールで優勝を飾ったイリーナ・クリ
コヴァの2枚目のアルバムです。彼女は同じ年にミケーレ・ピッタルガ国際ギ
ターコンクールでも優勝していてその記念アルバムは 8.572390でリリースさ
れています。前作は全て20世紀の作品で、その強烈な個性を見せてくれた彼女
ですが、こちらは、まず自身の編曲による J.S.バッハで聴き手の心を奪いま
す。確かな技巧はもちろんのこと、バッハの音楽と一体化した見事な感性には
驚くばかりです。華麗なソルの「幻想曲」とカステルヌォーヴォ=テデスコの
「ソナタ」もふくよかな音と表現で見事に聴かせます。デル・レイの「カル
フォルニア組曲」はポピュラー音楽を思わせる歌謡性に満ちた音楽で、その親
しみやすいメロディには心惹かれる人も多いことでしょう。最後はトレモロが
泣かせるタルレガの名曲。これは間違いなく一級品です。

8.572687
ビンガム:オルガン作品集
1-4.ヤコブの梯子(2007)(雲の下の家に住む/不安な夢/幕間-深い眠りに落ちる
/ヤコブの梯子)…世界初録音
5.天使を従えた聖なる花嫁(2000)
6-7.ミサ・ブレヴィス「エマウスへの道」 -前奏曲とヴォランタリー(2003)
8.受胎告知 I(2000)/9.希望 (1989/2003)…世界初録音
10.荒野の中に(1982)…世界初録音/ 11.贈り物(1996)…世界初録音
12.夜間飛行(秘密の花園より編曲)(2004)…世界初録音
13.ゴシック(1973/2009)…世界初録音/ 14.羊飼いの踊りと化身
15-17.古代の太陽の光
トム・ウィンペニー(アルバンス大聖堂のオルガン)
ドミートリー・アンサンブル…1-4/グラハム・ロス(指揮)…1-4
イギリスの女性作曲家、ジュディス・ビンガム(1952-)は 18歳で王立音楽アカ
デミーに入学し、作曲を学びます。歌手としても才能を発揮し、1983年から13
年間に渡り BBCシンガーズで歌い、 20世紀の作品を数多く歌い続けました。
それからは作曲家として室内楽、器楽曲から声楽曲と幅広いジャンルの作品を
書き続けています。彼女はとりわけオルガンに深い愛情を抱いていて、ここで
聴ける作品も充実したものばかりです。深い瞑想性と即興性を併せもつ全ての
音楽は、名オルガニスト、ウィンペニーの手によって、輝く光とともに世界へ
降臨します。感動的な1枚です。

8.572659
チュルリョーニス :ピアノ作品集第1集
1.フモレスケト短調 VL162
2.前奏曲ヘ短調 VL164/3.前奏曲変ロ長調 VL169/4.夜想曲ヘ短調 VL178
5.即興曲嬰ヘ短調 VL181/6.前奏曲ロ短調 VL182a/7.夜想曲嬰ハ短調 VL183
8.前奏曲嬰ヘ長調「主の使い」 VL184/9.前奏曲嬰ヘ短調 VL185
10.前奏曲ロ短調 VL186/11.前奏曲変ニ長調 VL187
12.前奏曲ヘ長調 -イ短調 VL188/13.前奏曲ヘ短調 VL197
14.シャンソネット・ダイネール VL199/15.マズルカ変ホ短調 VL222
16.前奏曲イ短調 VL230/17.マズルカロ短調 VL234
18-21.ソナタヘ長調 VL155
MARCO POLO 8.223549より移行盤
ムーザ・ルバッキーテ(ピアノ)
リトアニア生まれのチュルリョーニス(1875-1911)は、作曲家としてだけでな
く、画家としても素晴らしい業績を残しました。36年にも満たない短い生涯の
間に、約300点の絵画と200作もの曲を書き、そのどれもが高い完成度を持って
います。彼は、ロシア近郊の貧しいオルガニストの息子として生まれ、ワル
シャワとライプツィヒでピアノと作曲を学び、30歳近くになってから絵画を学
びました。彼の絵画と音楽は密接に関係していて、伝統に囚われることのない、
ロマンティックな作風が魅力的(ジャケットに使われているのも彼自身の絵画
です)。ピアノ曲のタイトルはショパン風ですが、もっと素朴で簡潔な美しさ
に満ちています。ありあまる才能に恵まれ過ぎたのか・・・晩年は精神に異常
をきたし、わが子の誕生を知ることもなくこの世を去ってしまいました。

8.572406
韓国のピアノ作品集
1.朴泳姫(1945-):水の波紋(1971)/2-6.尹伊桑(1917-1995):5つの小品(1958)
7.尹伊桑:インターリューディウム A(1982)
8-10.姜碩熙(1934-):ピアノのためのスケッチ(1966)
11-13.Uzong Choe(1968-):プレリュード第2、第7、第8番
14-16.Kim, Chung-gil(1934-):幼年時代の思い出より抜粋(1982)
クララ・ミン(ピアノ)
5人の主要な韓国の作曲家たちによる先鋭的なピアノ作品集です。最近は韓流
がブームとは言え、この分野はまだまだ未開拓。この5人の中でも、よく知ら
れている名前は尹伊桑くらいではないでしょうか?ただし、彼は政治的理由
から祖国を離れ、ドイツに帰化し、その地で生涯を終えています。このアル
バムには彼の初期の作品である「5つの小品」と円熟期の作品「インターリュ
ーディウム」を収録しています。シェーンベルクに連なるドイツの音楽に近
いものがありますが、あくまでも根底には祖国への憧憬があるようです。ダイ
ナミックな作品、静かな作品、それぞれ若きピアニスト、クララ・カンが共
感を持って演奏しています。

8.571270
イディル・ビレット/コンチェルト・エディション第1集
1-3.シューマン(1810-1856):ピアノ協奏曲イ短調 Op.54
4-6.グリーグ(1843-1907):ピアノ協奏曲イ短調 Op.16
イディル・ビレット(ピアノ)
ビルケント交響楽団
アントニ・ヴィト(指揮)
協奏曲のレパートリーだけでも100曲以上。驚異のレパートリーを誇るトルコ
の女性ピアニスト、イディル・ビレット。ここ
では、極めてオーソドックスな 2つの協奏曲を華麗に弾きこなします。2曲と
も、滝のようになだれ落ちる冒頭のパッセージが魅力的ですが、陰鬱さの中に
激しい情熱を秘めたシューマン、凛とした表情と熱い心を併せ持つグリーグと、
その表現はかなり違いを際立たせないといけません。ビレットの演奏は全く文
句なし。そして、オーケストラをまとめるのは NAXOSきっての名手、アントニ
・ヴィト。どちらの曲も終楽章の盛り上がりが半端ではありません。

8.571271
イディル・ビレット/コンチェルト・エディション第2集
1-3.チャイコフスキー(1840-1893):ピアノ協奏曲第1番変ロ短調 Op.23
4.チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第3番変ホ長調 Op.75
イディル・ビレット(ピアノ)
ビルケント交響楽団/エミール・タバコフ(指揮)
トルコの名女性ピアニスト、ビレットによるチャイコフスキーの 2つの協奏曲
です。さて、このアルバム、あまり聴く機会のない第3番が聴けるのも注目で
す。最初、チャイコフスキーは交響曲として構想したこの作品。どうにも手に
負えなくなってピアノ協奏曲へと書き変えたというもので、現存するのは第1
楽章「アレグロ・ブリランテ」のみですが、この曲が何ともスゴイものです。
まるで重戦車のような迫力を持つ作品を、ビレットは重々しいタッチでぐいぐ
い鳴らします。バックをしっかり守るのが、こちらも迷(?)指揮者タバコフ。
細かいことなんてどうでもよくなるような、ボリュームたっぷりの音。ずっし
り来ます。ロシアのオケとはまた違った不思議な味わいをどうぞ。

8.571272
イディル・ビレット/コンチェルト・エディション第3集
1-3.サン=サーンス(1835-1921):ピアノ協奏曲第5番ヘ長調 Op.103
4-6.ラヴェル(1875-1937):ピアノ協奏曲ト長調
7.ラヴェル:左手のためのピアノ協奏曲ニ長調
イディル・ビレット(ピアノ)
ビルケント交響楽団/ジャン・フルネ(指揮)
チャイコフスキーでは、重厚で脂ぎったロシアの大地を思わせてくれるような
演奏を聴かせるビレットですが、このフランス物でも、なかなか個性的な演奏
を繰り広げていて、まことに興味深いものとなっています。サン=サーンスの
5番の協奏曲は、別名「エジプト風」とも呼ばれる異国情緒たっぷりの曲。と
りわけ第2楽章での不思議な響きは中近東の妖しい空気を思い起こさせるもの
です。ビレットはテンポを遅めに取り、濃厚な音楽を聴かせます(終楽章では
一転、爽やかで晴れやかな表情を見せ、この作曲家がフランス生まれだったこ
とに想い至らせるのですが )。ラヴェルの2曲の協奏曲も、何とも独特な解釈
で、好き嫌いは分かれそうですが、一度は聴いておきたい演奏です。名指揮者
フルネが独自の音楽を聴かせるところも素晴らしいです。

8.669032-33 2枚組
オールドリッジ(1954-):歌劇「エルマー・ガントリー」(2007)
エルマー・ガントリー…キース・ファレス(バリトン)
シャロン・ファルコナー…パトリシア・ライズリー(メゾ・ソプラノ )
フランク・シャラード…ヴェール・ライドアウト(テノール)
エディ・フィスリンガー…フランク・ケリー(テノール)
ルル・ベインス…ヘザー・バック(ソプラノ)他/
フロレンティン歌劇場合唱団/ミルウォーキー交響楽団
ウィリアム・ボッグス(指揮)
1960年にリチャード・ブルックスの監督で制作された同名映画(こちらの音楽
はアンドレ・プレヴィン)がありました。口先で生きてきたようなペテン師が、
不純な動機で宗教団体に入り込み、こともあろうに「伝道師」として人々の前
に立ち説教をするようになります。しかし、彼の過去が暴かれるのは時間の問
題。最後は愛した女性を失い、新たな旅にでるという物語でした。このオペラ
も大筋は同じものですが、登場人物の人間性が一層深く描かれているように思
います。「宗教は普遍であるが、簡単に腐敗する」という隠しテーマを、ゴス
ペルや親しみやすい音楽を交え、実は深刻に描く問題作
です。

8.572136
ジェズアルド :マドリガル集第3集
1.あなたは私が死ねばいいと思っている(パート 1)
2.死んだ方がいいの?(パート 2)/3.悲しいかな、絶望的な生活
4.私は元気がない。そして死ぬ/ 5.あなたの曇りのない目の美しさで
6.悲しいかな、残酷で情け容赦のないもの/ 7.愛の甘き精神
8.私の心はため息をついている(パート 1)
9.おお、悪しき生まれの悪しきメッセージ(パート 2)
10.見てください、私の太陽が輝くのを
11.私はあなたを愛してない、そんな言葉を投げかけないで
12.愛の奇蹟(パート1)/13.そして私は焼け焦げそう(パート 2)
14.残酷な悲しみ/15.彼女は泣いている、悲しくて
16.耐え難い苦痛が私を殺す/17.もし私があなたの慈悲深さを知ったなら
18.ああ、それはすでに残酷だった/19.最高に甘きため息(6声)
20.わが人よ、もし私を殺すなら
21.どのように私の心は生きることができるか(5声部のカンツォネッタ )
22.月桂樹の陰で(5声部のカンツォネッタ )
デリティエ・ムジケ/マルコ・ロンギーニ(指揮)
1595年に出版されたジェズアルド(1566-1613)のマドリガル第3集は、彼のスタ
イルの変化が顕著に現れているものとして知られています。彼は当時の主要な
詩人の作を用いることはせず、無名の作家、及び、匿名の作家の詩を用いるこ
とを好みました。これは詩の人気に頼ることなく、音楽の力で、詩にドラマ性
と、すばらしい表現力を抱かせることができるジェズアルドならではのチョイ
スに他なりません。どの曲もタイトルから驚くものばかりですが、内容も音楽
も摩訶不思議。とろとろと粘り気のある響きが耳にいつまでも残ります。第1
集(8.570548)、第2集(8.570549)も大好評。必要以上に見捨てられてしまった
音楽家の全貌がいよいよ明らかになりつつあります。




<MARCO POLO>
8.225339 ¥1780
J.シュトラウス 1世:管弦楽作品集第19集
1.ワルツ「カーニバルの悪ふざけ」Op.175
2.ワルツ「ウィーンの舞踏会の秘密」Op.176
3.フローラ・カドリーユ Op.177
4.ワルツ「オーストリアの歓喜の音」Op.179
5.ストラデッラ・カドリーユ Op.178/6.ワルツ「夏の夜の夢」 Op.180
7.ワルツ「陽気な写真」Op.181/8.ワルツ「地方地主」Op.182
9.アモレット・カドリーユ Op.183/10.ワルツ「調和の踊り」 Op.184
スロヴァキア・シンフォニエッタ
クリスティアン・ポラック(指揮)
「ワルツの父」J.シュトラウス1世(1804-1849)の 1845年から 1846年に書かれ
た作品集です。これらの曲の豊かな旋律と、煌めく装飾性、そして独創的な創
造力は、当時の批評家や、聴衆から大絶賛されました。当時のシュトラウスは、
妻との不幸な結婚生活や、息子「シュトラウス2世」との確執など、私生活で
は様々な問題を抱えていたのですが、美しい調べからは、そのような問題は微
塵も感じられません。ローマ神話の女神を記念した「調和の踊り」は、シュー
マンが自分の批評誌上にこの上なき賛辞を贈ったことでも知られています。

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11-07 No.28-1

2011年07月26日 17時34分41秒 | Weblog
<Channel Classics>
CCSSA 31411(SACD-Hybrid) ¥2580※特別価格
プーランク:人間の顔 - 合唱作品集 ――
ミサ曲ト長調/7つの歌/小カンタータ《雪の夕暮れ》
カンタータ《人間の顔》
ピーター・ダイクストラ(指揮)、スウェーデン放送合唱団
フランスの近現代合唱作品にも精通するダイクストラ&スウェーデン放送合
唱団。第2次世界大戦中の1943年に作曲された大曲、二重合唱、12声のための
カンタータ「人間の顔」は、2010年6月に行われた来日公演で大絶賛を博して
おり、待望のリリースとしてさらに大きな注目が集まることだろう!

CCSSA 31911(SACD-Hybrid) ¥2580※特別価格
オランダ・バロック協会・ミーツ・ミロシュ・ヴァレント
- テレマンと18世紀の未出版舞曲集 ――
常動曲/ポーランド風協奏曲ト長調/ポロネーズ ニ長調/イェニチェリ
ムルキー/舞曲第322番/2つの舞曲/行進曲/他
ミロシュ・ヴァレント(ヴァイオリン)、
オランダ・バロック協会、
ヤン・ロキタ(ツィンバロン&リコーダー&ドゥドゥク&ズルナ)
古楽大国オランダが期待を寄せる若き精鋭たち、オランダ・バロック協会が、
マシュー・ホールズ、アレクシス・コセンコに続きリリース第3弾で迎える
ソリストは、バロック音楽と18世紀中央ヨーロッパの伝統音楽のスペシャリ
スト、ミロシュ・ヴァレント!
イタリアとフランス、そしてポーランドの様式、民族音楽から影響を受けて
いるテレマンの音楽と、民族音楽の写本ウーロヴェク・コレクション(1730)
とのコラボレーション・プログラムでは、ミロシュ・ヴァレント、ツィンバ
ロン奏者のヤン・ロキタが大活躍!

CCS 30611 ¥2180
ダンシング - ジャズフィーヴァー ――
ヴォルペ:組曲(Twentiesより)
ブリアン:アメリカ組曲
マルティヌー:ジャズ組曲
シェイベル:2つのジャズオレッツ
ミヨー:バレエ音楽《世界の創造》Op.81
エボニー・バンド
アメリカから伝わり、ヨーロッパを縦断した"ジャズ・フィーヴァー"から影
響を受けた作曲家たち、ミヨーやマルティヌーのJAZZYなプログラム。
スタイル、編成を問わない、膨大な数のレパートリーを誇るエボニー・バン
ドは、RCOの元首席オーボエ奏者、ヴェルナー・ハーバースを芸術監督とし
て1990年に結成されたオランダの高機能アンサンブル。オリジナリティあふ
れるスタイルとプラグラムは根強い支持を得ている。




<Glossa>
GCD 921622 2枚組 ¥3450
カンプラ:オペラ・バレ《ヴェニスの謝肉祭》
エルヴェ・ニケ(指揮)、
コンセール・スピリチュエル、
サロメ・アレール(ソプラノ)、マリーナ・デ・リーソ(メゾ・ソプラノ)、
アンドルー・フォスター=ウィリアムズ(バリトン)、
アラン・ブエ(バリトン)、マティアス・ヴィダル(オート・コントル)、
サラ・ティナン(ソプラノ)、
ブランディーヌ・スタスキェヴィチ(メゾ・ソプラノ)、
ルイージ・デ・ドナート(バス)
フランス・バロックの新しい舞台音楽のスタイル"オペラ・バレ"を確立、発展
させるという大仕事を実現させたカンプラ。
聖職者、舞台音楽作曲家の両立が許されず、大聖堂の楽長を解任されてしまう
カンプラだが、18世紀の到来を目前に控えた1699年にパリで完成した「ヴェニ
スの謝肉祭」は、大成功を収めた「優雅なヨーロッパ」と並ぶカンプラの舞台
音楽の代表作に位置付けられている。
カンプラの"宗教音楽"の演奏、解釈にも定評のあるエルヴェ・ニケとコンセー
ル・スピリチュエル。「ヴェニスの謝肉祭」が"舞台音楽作曲家"カンプラの本
格復興に大きな影響を与えることは間違いないだろう。
録音:2011年1月、サル・コロンヌ(パリ)

GCD 920412 2枚組 ¥3450
アントワーヌ・フォルクレ&ジャン=バティスト・フォルクレ:
ヴィオールと通奏低音のための曲集 ――
ヴィオールと通奏低音のための曲集第1組曲/第2組曲/第4組曲/第3組曲
/第5組曲
パオロ・パンドルフォ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
グイド・バレストラッチ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
ロルフ・リスレヴァン(テオルボ&バロック・ギター)、
エドゥアルド・エグエス(テオルボ&バロック・ギター)、
グイド・モリーニ(チェンバロ)
太陽王ルイ14世に認められ17歳でヴェルサイユの宮廷音楽家となったアントワ
ーヌ・フォルクレ(1671-1745)と、不遇の青年時代を過ごしながらも43歳で宮
廷音楽家に任命されたジャン=バティスト・フォルクレ(1699-1782)のフォル
クレ親子。
父アントワーヌの29曲と、息子ジャン=バティスト自作の3曲を組み合わせて
1747年にパリで出版された「ヴィオール曲集」は、"悪魔のフォルクレ"とも
呼ばれるヴィオラ・ダ・ガンバ技法の頂点を極めた大作である。
マレ、サント=コロンブ、J.S.バッハからインプロヴィゼーションまで。古
楽界に旋風を巻き起こし続けるパオロ・パンドルフォ渾身のフォルクレ、堂々
の復活です!
録音:1994年2月&1995年4月、モンテヴァルキ・ディ・アレッツォ(イタリア)





<Piano21>
P21 041-N 2枚組 ¥3500
カツァリス・プレイズ・リストVol.1 ――
ジプシー&ロマンティック - ハンガリー狂詩曲第2番嬰ハ短調/ハンガリー
狂詩曲第3番変ロ長調/ハンガリー狂詩曲第7番ニ短調/ハンガリー狂詩曲
第5番ホ短調《悲愴的な叙事詩》/2つのエレジー/愛の夢/ピアノのための
小品第2番/ピアノのための小品第1番-第4番*/ピアノのための小品第5番
《ため息!》/ピアノ協奏曲第2番イ長調+/
アヴァンギャルド、ワーグナーへのオマージュ、哲学者 - 葬送前奏曲と葬
送行進曲/不運/灰色の雲**/悲しみのゴンドラ第1番/悲しみのゴンドラ
第2番**/R.W.-ヴェネツィア**/リヒャルト・ワーグナーの墓に**
ピアノ・ソナタ ロ短調++
シプリアン・カツァリス(ピアノ)
アーリル・レンメライト(指揮)+、ベルリン・ドイツ交響楽団+
"ジプシー"、"ロマンティック"、"アヴァンギャルド"、"ワーグナーへのオ
マージュ"、"哲学者"といった5つのテーマが設定されたカツァリスのリスト。
収録音源も、2011年の新録音から、2007年ベルリン・ライヴ、1989年東京
ライヴ、そして1970年代のプライヴェート・レコーディングなど、カツァリ
スがOKを出した選りすぐりの超絶演奏ばかり。
中でも特に注目&貴重なのは、ベルリン・フィルハーモニーでの「ピアノ協
奏曲第2番」と、1973年7月に若き日のカツァリスが弾いた「ピアノ・ソナタ
ロ短調」!
録音:2011年2月&4月、1975年6月20日(ライヴ)*、2007年5月1日(ライヴ)+、
1989年12月20日(ライヴ)**、1973年7月(プライヴェート・レコーディング
/モノラル)++




<ARTESMON>
AS 738 ¥2080
シモナ・シャトゥロヴァー グローリア
ヘンデル(1685-1759):
オラトリオ「ヨシュア」から Oh, had I Jubal's lyre
J・S・バッハ(1685-1750):
カンタータ第151番 BWV151 から Suusser Trost, mein Jesus kommt
クリスマス・オラトリオ BWV248 から Flosst, mein Heiland
カンタータ第208番 BWV208 から Schafe konnen sicher weiden
ヘンデル:
オラトリオ「メサイア」から Pifa(器楽)/ Rejoice
オラトリオ「サムソン」から Let the bright Seraphim
「Gloria in Excelsis Deo」(偽作)から Gloria
ヨハン・ダーフィト・ハイニヒェン(1683-1729):パストラーレ イ長調(器楽)
モーツァルト(1756-1791):主日の晩課ハ長調 K.321 から Laudate Dominum
ズビニェク・マチェユー(1958-):Ad Te
タルクイニオ・メールラ(1594/1595-1665):
子守歌による宗教的カンツォネッタ
ズビニェク・マチェユー:Ad Te Domine
シモナ・シャトゥロヴァー(ソプラノ)
コレギウム・マリアヌム
録音:2010年8月10-12日、プラハ、鎖の聖母教会
ブラチスラヴァ(スロヴァキア)生まれのソプラノ、シモナ・シャトゥロヴァー。
これまでの録音にはハイドンのアリア集(Orfeoレーベル)、ハイドンのミサ
(Haensslerレーベル、ヘルムート・リリング指揮)マーラーの交響曲第2番
(Ondineレーベル、クリストフ・エッシェンバッハ指揮)等があります。コレギ
ウム・マリアヌムは17世紀音楽の演奏のため1997年にプラハで創設されたピリ
オド楽器アンサンブル。




<AVIK>
AV 032010-2 ¥2080
作者に捧げる 混声合唱曲集
ズデニェク・ルカーシュ(1928-2007):作者に捧げる(+/*)
ミケランジェロ/レンブラント/ピカソ
ドヴォルジャーク(1841-1904):自然の中で Op.63
歌が私の心に入って来る/森に夕べの鐘は響き/ライ麦畑
白樺は坂に/私は今日歌いたい
ドヴォルジャーク:モラヴィア二重唱曲集 Op.32 から(*)
もし大鎌が鋭く磨かれていたなら/スラヴィコフの小さな畑
もみじの木にいる鳩/小川と涙/野ばら/若草よ緑に萌えよ
マルチヌー(1890-1959):井戸開き H.354(#/+/*)
ペトラ・チノヴァー(ソプラノ(#))
ヤナ・プテロヴァー(アルト(#))
ヨセフ・ソンネク(バリトン(#))
ヨゼフ・ネフトニー(ナレーター(#))
ミハル・ポスピーシル(ヴァイオリン(+))
ハナ・コプコヴァー(ヴァイオリン(#))
ズビニェク・パジョウレク(ヴィオラ(#))
ヴィエラ・ミュレロヴァー(ピアノ(*))
ミハル・ポスピーシル(ヴァイオリン(+))
ノヴァー・チェスカー・ピーセニュ[プルセニュ西ボヘミア大学混声合唱団]
スデニェク・ヴィムル(指揮)
録音:2009年、プルゼニュ(チェコ)
「新しいチェコの歌」という名を持つ学生合唱団によるチェコの合唱曲集。




<ARS PRODUKTION>
ARS 38096(SACD-Hybrid) ¥2250
室内楽珍曲集 Vol.3
パガニーニ(1782-1840):ヴァイオリンとチェロのための3つの協奏的二重奏曲
第1番変ホ長調/第2番ト短調/第3番イ長調
ハインリヒ・アントン・ホフマン(1770-1842):
ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲ホ長調 Op.10
フリードリヒ・ヘルマン(1828-1907):
ヴァイオリンとチェロのための華麗な大ぬ重奏曲ト短調 Op.12
ヤンサ・デュオ
クリスティーネ・ロクス(ヴァイオリン) 
クラウス=ディーター・ブラント(チェロ)
録音:2010年9月
ハインリヒ・アントン・ホフマンはマインツに生まれ、フランクフルト市立劇
場の音楽監督を務めたドイツの作曲家・ヴァイオリニスト・指揮者。ヴァイオ
リンを含む編成のための楽曲や歌曲等の作品を残しました。フリードリヒ・ヘ
ルマンはメンデルスゾーン門下のドイツの作曲家・ヴァイオリニス。ライプ
ツィヒ音楽院のヴァイオリン科教授を務め、またペータース版における多くの
ヴァイオリン曲の校訂を行いました。

ARS 38817 ¥1850
プレイエル博物館の珍曲コンサート Vol.7
イグナツ・ヨゼフ・プレイエル(1757-1831):
ヴァイオリン、ピアノと管弦楽のための協奏交響曲ヘ長調
Ben115 No.2(1802)(*)(※)
交響曲ハ長調 Ben151(1800)(※)
交響曲イ短調 Ben155(1803)
コルネリア・レッシャー(ヴァイオリン(*))
ウィリアム・ヨン(ピアノ(*))
カメラーラ・プロ・ムジカ
パウル・ヴァイゴルト(指揮)
録音:2008年1月4日
好評のシリーズ最新作。(※)世界初録音と表記されています。

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11-07 No.28-2

2011年07月26日 17時34分12秒 | Weblog
<ALBANY>
TROY1210 ¥1980
「エドワード・ジョセフ・コリンズの音楽Vol.9」
エドワード・ジョセフ・コリンズ(1886-1951):
歌劇《南部の娘》-1幕2場のための
マリン・オールソップ指揮
ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団、合唱団
P.オーティ(T)、J.K.ワトソン(B,Br)、A.ベイカー(MS)、
R.ウォーレン(T)ほか
録音:2009年5月グラスゴー
ALBANYレーベルではこれが第9集となるE.J.コリンズの作品集(先に第10集が
発売になっている)はコリンズの歌劇《南部の娘》。プッチーニの歌劇に似た
タイトルですが、こちらは南北戦争さなかのアメリカ・ヴァージニア州を舞
台にした恋の物語。E.J.コリンズはイリノイ州生まれでベルリンで音楽を学
んだものの、その作品はバックス、モーラン、ディーリアスらイギリス田園
楽派に驚くほど似ていてアメリカ音楽とは思えないほどの品位と豊かさを持
っています。アメリカ南部を舞台にしているだけあって、黒人音楽の旋律も
ふんだんに使われており、ディーリアス、パーシー・グレインジャーの音楽
を思わせる部分もあります。ALBANYはコリンズ作品全集を録音する予定で、
これを機にコリンズのリヴァイヴァルが進むことでしょう。第2集(TROY267)、
第3集(TROY625)、第4集(TROY630)、第6集(TROY650)、第7集(TROY657)に続い
て、現在注目の女性指揮者マリン・オールソップの登場です。

TROY1253 ¥1980
ヴィンセント・パーシケッティ(1915-1987):吹奏楽作品集
ディヴェルティメントOp.42
仮面舞踏会Op.102
ページェントOp.59
バンドのための交響曲(交響曲第6番)Op.69
詩篇Op.53
寓話IXOp.121
スティーヴン・K・スティール指揮
イリノイ州立大学ウィンド・シンフォニー
吹奏楽ファンの信任厚いイリノイ州立大学ウィンド・シンフォニーの最新作。
アメリカ作曲界と吹奏楽界に大きく貢献したパーシケッティの主要な吹奏楽
曲をまとめた吹奏楽ファン必聴の一枚。

TROY1226/27 2枚組 ¥3960
ホルヘ・マルティン(b.1959):歌劇《夜が来る前に》
-レイナルド・アレナスの自伝に基づく2幕のための
ジョセフ・イリック指揮
フォート・ワース歌劇場管弦楽団&合唱団、ソリスト達
録音:2010年
作品の原作となった自伝を執筆したキューバの作家レイナルド・アレナスは
カストロ政権下で反体制的な作品を発表したため投獄、作品はすべて発禁に
され、後にアメリカに亡命、1987年にエイズが発覚、1990年に自殺した。原
作は映画化もされ、作家は主役として登場する。キューバ音楽のイディオム
もさかんに登場し全体にメランコリーな中にもノスタルジックな雰囲気を醸
し出している。ホルヘ・マルティンもキューバ生まれの作曲家で、幼少期に
アメリカに移った。

TROY1232 ¥1980
ハロルド・ファーバーマン(b.1929):
コミック・オペラ《ダイヤモンド・ストリート》
ハロルド・ファーバーマン指揮
アンサンブル
C.P.スプロウルズ(B)、P.レイトン(T)、キース・スペンサー(Br)、
M.ウェストン(S)、M.D.ハック(MS)ほか
録音:2010年
ハロルド・ファーバーマンはボストン交響楽団の打楽器奏者を長らく勤めた
後、作曲と指揮に転向、ロンドン響やフィルハーモニア管などを指揮する傍
ら、多くの管弦楽曲、室内楽を作曲し、ピューリッツァー賞にノミネートさ
れたこともある。「ダイヤモンド・ストリート」は彼の最近の作品で19世紀
から20世紀に変わる頃のニューヨーク・ハドソン川付近を舞台にした政治風
刺を含めたコミック・オペラ。ブロードウェイ・ミュージカルに近いテイス
トを持っている。

TROY1238 ¥1980
「呼び声」-ダリット・ハダス・ウォーショウ(b.1974)の音楽
(1)デザート・コール(2001)/(2)変容(2007)
(3)《ドレイドゥル》変奏曲(2007/10)/(4)寓話(2007)
(5)《キダッシュ・ハ・レヴァナー》-ソプラノとピアノのための(2002)
(6)《ニズコラー》-2つのテレミンとピアノのための(2010)
(2)(3)(5)(6)リット・ハダス・ウォーショウ
(テレミン(2)(6)/Pf(3)(5)(6)、(6)は多重録音)、
(1)ウェンディ・ワーナー(Vc)、
(2)(4)モメンタ四重奏団(SQ)
(5)リュートベン・ゼエフ(Sop)
ダリット・ハダス・ウォーショウはコロンビア大学とジュリアード音楽院で
ミルトン・バビットとデヴィッド・デル・トレディチに師事、数々の作曲賞
を受賞して作品はニューヨーク・フィル、ボストン響、クリーヴランド管な
どで演奏されている。彼女はテレミン奏者としても活動し、このCDではクラ
ラ・ロックモアが使用したテレミンで自作自演している。音楽は現代の抒情
主義とでもいうべきロマンティックな作風である。

TROY1239 ¥1980
「時の本」-ウィリアム・マシューズ(b.1950)の音楽
(1)ピアノ三重奏のための「時の本」
(マーティンの猫まね鳥、朝の歌、アーノルド・シェ・・・の午後に、宵闇
の歌、金曜の夜に魚が飛ぶ、モンクの墓)
(2)「ジョナサン・クレーマーのために」
-ピアノ三重奏とエレクトロ・アコースティック音のための
(3)「島」-エレクトロ・アコースティック音のための
(4)ヴァイオリンとピアノのための二重奏
キャピタル三重奏団:【ダンカン・カミング(Pf)、ヒラリー・カミング(Vn)、
セーレン・ダイクナー(Vc)】
ウィリアムズ・マシューズはオハイオ州出身で当初フルート奏者として活動
の後、作曲家に転向。イェール大学でドラックマン、ペンデレツキに師事し
た。作品のタイトルに「アーノルド・シェ(ーンベルク)の午後に」とか「(セ
ロニアス)モンクの墓」がある事からも察せられるようにジャズが好きでアン
チ・現代音楽志向の作曲家である。調性、ジャズ和声、ニュー・エイジ的な
感性を感じさせる作品。エレクトロ・アコースティック音の入る「島」は波
の音が入ってまさにヒーリング・ミュージック。

TROY1243 ¥1980
「ダーク・ダンセズ」
-ジョン・アルマイアー作品集
(1)複数の声(Fl、バスCl、Vn、Va、Vc)
(2)ダーク・ダンセズ(打楽器アンサンブルのための)
(3)至点(Fl、アルトSax、Vn、Vc、Cb)
(4)4(Vn、Va、Vc、Pf)
E.フレチェッテ(Fl)、A.クロムウェル(Vn)、K.ルイス(Va)、
M.フレッチュ(Vc)、S.テイヒャー(Pf)、
UNCシャーロッテ打楽器アンサンブルほか
ジョン・アレマイアーはアメリカン・レコード・ガイドで「神秘的で甘美な
センスを持った作曲家」と評され、アメリカのみならずヨーロッパ、アジア
でも作品が演奏されている。ジャズ、民族音楽、無調を器用に折衷した独自
の世界を確立している。

TROY1244 ¥1980
「なんて甘い響き」-ダリル・テイラー黒人霊歌を歌う
アメージング・グレース、深い河、ピーター鐘を鳴らしに行きなさい、
主よ私は参ります、私の足を導いて下さい、高い山への登り、
誰かここにいる?他全20曲
ダリル・テイラー(C.Ten)、ブレント・マックマン(Pf)
録音:2010年
ダリル・テイラーはミシガン州出身のカウンター・テナー歌手でカーネギー
・ホール、ケネディ・センターを始めとする全米はもとよりヨーロッパでも
盛んに活動している。黒人特有の柔らかい高音はまさにアルバム・タイトル
の「How sweet the sound」である。

TROY1245 ¥1980
ジェイムズ・ウィリー(b.1939):
弦楽四重奏曲第3番/弦楽四重奏曲第7番
弦楽四重奏曲第8番
エステルハージ四重奏団
録音:2010年1-5月
ジェームズ・ウィリーはハワード・ハンソン、ガンサー・シュラーに師事、
作品はバッファロー・フィル、ミネソタ響、ロチェスター・フィルなどによ
って演奏されている。ベルク、バルトークの影響を感じさせる表現主義的な
暗い叙情性を持った烈しい音楽。

TROY1246 ¥1980
「肖像とパッセージ」-イーサン・リックマンの音楽
メスキータの聖ヴィンセントのためのインヴェンション(2003)
ピアノのためのパッセージ(2008/10)
禁断の類似点(2005)
冬に-主題の残響(2010)
ハッブルの道具箱のなかに(2009)
ニコラス・フィリップス(Pf)
イーサン・リックマンはアスペン・コンサート・オーケストラ、ファーゴ・
ムア・ヘッド響、ニュートン響などで作品が演奏されている。バッハ、スト
ラヴィンスキー、バルトークの影響の上にジャズ、ロックのイディオムが加
えられたアメリカ人らしい乗りのよい音楽。

TROY1247 ¥1980
矛盾の音楽/デヴィッド・S・レフコウィッツ作品集
デュオ(2台ピアノのための)
WITH/WITHOUT[Con/Sol(-action)](Fl独奏)
(Sur)Real(Cine-)MUSIC 1:エッシャーの変容(Fl、Vn、2つのG)
WITH/WITHOUT[Con/Sol(-action)](Hrp独奏)
当惑のためのサーファー・ガイド(あるいは荒れ狂う海のヨナ)
WITH/WITHOUT[Con/Sol(-action)](Fl、Vc)
エ・デュオ・ウナム(2つのVa)
WITH/WITHOUT[Con/Sol(-action)](Fl、Vc、Hrp)
標準的な変奏曲(2つCl)/洒落た組曲(Pf)
ザ・ディフィニエン・プロジェクトほか
録音:2003-2010年
レフコウィッツはニューヨーク出身の若手作曲家でイーストマン音楽院とコ
ーネル大学でジョージ・クラム、カレル・フサに師事、作品は米国、アジア
(日本を含む)、ヨーロッパで演奏されている。エッシャーの絵画に影響を受
けているというレフコウィッツの音楽はミニマルではないが、幾つかの音形
パターンの持続とその変容で構成され、民族音楽、ジャズからの影響も感じ
られる。

TROY1248 ¥1980
「ショート・ストーリーズ」
-ガーノット・ウルフガング室内楽作品集
程度の低い議題(Fg、Cb)/テレミンの旅(テレミン、Pf、電子音響)
回転する丘とぎざぎざした尾根(Vn、Pf)/静かな時(Va、Pf)
遭遇(Vn、Fg)/澄み切った水(Pf)/3つのショート・ストーリーズ(Va、Fg)
J.ファーマー(Fg)、J.P.マーティン(テレミン,Pf)、
S.パーキンス(Vn)、デンボウ(Va)ほか
録音:2010年
ガーノット・ウルフガングはオーストリア出身で現在はカリフォルニア在住
の作曲家。ジャズの演奏と理論家としての地位も確立しており、TV、映画音
楽も手がけている。作品はジャズ風のものからメシアン風の和声を使った純
現代音楽、テレミン、電子音楽までと多種多様。

TROY1249 ¥1980
「インヴォケーション」-イングリット・アローコの音楽
エンヴォイ(終結部)-ピアノのための
リトルノ(反復)-ピアノのための
ピエロのためのオマージュ-ピアノのための
幻想的四重奏曲(Vn、Vc、Cl、Pf)
チェロ・ソナタ/ピアノ四重奏曲
M.ベングトソン(P)、岡ひろの(Vn)、バーチャード・タン(Va)、
J.コーエン(Vc)、P.デーマー(Cl)、C.アブラモビック(Pf)ほか
アローコはジョージ・クラム、ジョージ・ロックバーグらに師事、作品はア
トランタ響などで演奏されている。20世紀ヨーロッパの正統的な作曲技法に
基づいたしっかりとした構成が特長。作品からはラヴェルからベルク、デュ
ティーユといった20世紀前半の洗練された作曲家たちの影響が聴き取れる。

TROY1250 ¥1980
「大西洋横断の物語」-フェイ=エレン・シルバーマンの音楽
行列(G)/3つのギター(G三重奏)
影のなかで(3つの歌と2つの間奏曲)(S、G、Cl)
ワイルドの世界(オスカー・ワイルドの詩による)(T、Va、G)
デンマークの日の光(S、G)/産休(Gギター四重奏)
(ボーナス:映像トラック付き)
フォルクマール・ツィンマーマン(G)、コロナ・ギター四重奏団、
J.ルンド(T)、SYZYGY(Cl、G、S)、M.S.ガーマーク(Cl)ほか
録音:2009年
フェイ=エレン・シルバーマンはハーバード大学で作曲を学び、13才でレオ
ポルド・ストコフスキーに才能を認められて作曲家としてデビュー。アメリ
カ内外で作品が演奏されている。このCDはデンマークのギタリスト、フォル
クマール・ツィンマーマンとの出会いから生まれたギターを中心とした作品
集。無調的な作風の中にほの暗いロマンティシズムが漂う。

TROY1251 ¥1980
「マッド・ダンセズ」-サクソフォンとピアノのための現代アメリカ音楽
リビー・ラーセン(1950-):ホリー・ローラー
ケヴィン・J・アイザックス(1959-):スクークム組曲
ウィリアム・オルブライト(1944-98):サクソフォン・ソナタ
デヴィッド・ダイアモンド(1915-2005):サクソフォン・ソナタ
デヴィッド・デル・トレディチ(1937-):
アクロスティック・ソング-ファイナル・アリスより
ダン・ゴブル(Sax)、
ラッセル・ハーシュフィールド(Pf)
録音:2009年
ダン・ゴブルはニューヨーク・フィル、ブルックリン・フィルとも共演、ヒ
ンデミット、ウェーベルンなど現代音楽を得意としている。本CDはアメリカ
の中堅からベテラン作曲家の作品が収められており、いずれも現代音楽とは
いえ、ジャズ、民族音楽の影響のある親しみやすい作品ばかりである。

TROY1252 ¥1980
「コミッションズ・アンド・コンチェルトズ」
(1)マーク・エンジェブレットソン:吹奏楽のための交響曲
(2)ジェルジー・サピイェフスキ:トランペットと吹奏楽のための協奏曲
(3)フリジェシュ・ヒダーシュ:バス・トロンボーンと吹奏楽のための狂詩曲
(4)黛敏郎:打楽器と吹奏楽のための協奏曲
(5)カール・ベールター:山々とメサ
ポーラ・ホルコム指揮
SUNYフレドニア・ウィンド・アンサンブル
(2)A.ジョキピー(Trp)、
(4)ランドール・ホーズ(Trb)
フレドニアはニューヨーク州北部(カナダ国境近く)の街で、SUNYフレドニア
・ウィンド・アンサンブルはその街の音楽院の教授と学生によるウィンド・
アンサンブル。

TROY1254 ¥1980
「コメディア」-ユーディ・ワイナー(1929-)作品集
(1)コメディア(2002)/(2)デ・ノヴォ(1971)
(3)パルティータ(1952)/(4)贖罪の踊り(1976)
(5)カデンツァ!(1969)
(1)リチャード・ストルツマン(Cl)、Y.ワイナー(Pf)、
(2)-(5)IBISカメラータ
BRIDGEレーベルから3枚の作品集が発売になっているピューリッツァー賞作曲
家ユーディ・ワイナー(室内楽作品集・BCD9134、管弦楽作品集・BCD9282、宗
教作品集・BCD9333)。アメリカでは評価が高く、ALBANYレーベルからも作品
集が発売になりました。1曲目の「コメディア」はなんと名クラリネット奏者
リチャード・ストルツマンが吹いています。

TROY1255 ¥1980
「ザ・ロング・グッドバイ」
-チャールズ・ベスター(b.1924):管弦楽作品集
(1)交響曲第1番「夜に見える3つの道」/(2)レクイエム
(3)フレンチ・ホルン協奏曲/(4)ザ・ロング・グッドバイ
(1)-(4)ランフランコ・マルセレッティ指揮カユガ室内管弦楽団、
(2)ウィリアム・ハイト(T)、
(3)ローラ・クロック(ホルン)
録音:2010年6月
チャールズ・ベスターはイェール大学でヒンデミットに、ジュリアード音楽
院でパーシケッティに師事。ジュリアード音楽院では教鞭も執り多くの後進
を育てた。12音技法とジャズを組み合わせた作風としてアメリカ国内で独自
の地位を確立した。現代音楽色はなく、ジェリー・ゴールドスミス、ジョン
・ウィリアムズらの映画音楽を思わせる抒情的な作品ばかり。

TROY1256 ¥1980
「愛の影」-コンスタンティン・カヴァフィの詩による4つの歌曲集
デイヴィッド・ゴムパー(b.1954):愛の影
ジェレミー・デール・ロバーツ(b.1934):同じ空間で
カトリーナ・スタマテロス(b.1951):愛と恐怖
リチャード・ピアーソン・トーマス(b.1957):遠方
ジョン・ムリエロ(Br)、
デイヴィッド・ゴムパー(Pf)
録音:2010年3月
コンスタンティン・カヴァフィ(1863-1933)はギリシャ人の両親のもとエジ
プトで生まれ、後にイギリス国籍を得た詩人でノーベル文学賞を受賞してい
る。彼の詩に4人の作曲家が曲をつけたCD。

TROY1257 ¥1980
「ナイト・ストリングス」-ヴィオラとギターのための音楽
(1)ビル・ドビンズ編:夜の組曲(ナイト・ドリーマー(ウェイン・ショーター)
/ラウンド・ミッドナイト(セロニアス・モンク)/チュニジアの夜(ディジー
・ガレスピー)
(2)ファリャ:スペイン民謡組曲
(3)サミュエル・アドラー:光の放射界へ
(4)ラダメス・グナターリ:ソナタ
(5)マイケル・キンバー:ヒスパニック幻想曲
ジョージ・テイラー(Va)、
ニコラス・ゴルーゼス(G)
ヴィオラとギターの二重奏という珍しい組み合わせ。ヴィオラのジョージ・
テイラーはイーストマン音楽院出身でアフリカ系アメリカ人作曲家の作品の
初演と紹介を行うことで知られているという(本人もアフリカ系)。ジャズの
名曲の編曲からラテン情緒あふれるファリャのスペイン民謡組曲、キンバー
のヒスパニック組曲までご機嫌な作品が揃っている。ヴァイオリンと違い、
ヴィオラの音は落ち着いたアルト歌手の声を思わせ、リラックスして楽しめ
る内容。

TROY1258 ¥1980
(1)フランク・ティチェリ(b.1958):アメリカの夢(歌の交響曲)
(2)ランシング・マクロスキイ(b.1964):プレックス・ペニテンティアリス
(1)レイラー・ディオン・エズラ(S)、
ゾー・ゼニオディ指揮フロスト交響楽団
(2)アンドレア・フリングトン(S)、
ブラッド・ラブマン指揮HGNM室内管弦楽団
ティチェリは南カリフォルニア大学で学び、作品はアトランタ響、フィラデ
ルフィア管、デトロイト響などでさかんに演奏されているという。武満トー
ンの影響が感じられる詩的なオーケストラ付き歌曲である。マクロスキイも
アメリカ国内の作曲賞を数々受賞し、作品からは武満、ストラヴィンスキー
と幅広い影響が聴き取れる。

TROY1259 ¥1980
フロレンシオ・アセンホ(b.1926)の音楽
(1)バトラチョミョマキア/(2)手のひらの物語
(3)バジルズ・ペンタメロン
カーク・トレヴァー指揮
スロヴァキア・ナショナル交響楽団
録音:2010年9月ブラティスラヴァ
カーク・トレヴァーのアセンホの管弦楽作品集第4集(既発売はTROY822、
TROY1019、TROY1128)、更にトレヴァーはMMCレーベルに4枚のアセンホ作品
集をいれています(面白いことにこの8枚、チェコとスロヴァキアの7つオー
ケストラを起用しています)。
アセンホはアルゼンチン・ブエノスアイレス出身の作曲家で現在はピッツバ
ーグに在住しアメリカで活動している。交響曲、室内楽、オペラとたくさん
の作品を発表している。平易でラテン情緒のある親しみやすいオーケストラ
作品。コープランドと近い雰囲気を持っている。(1)は4分程度の短い作品。

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11-07 No.27-1

2011年07月25日 18時21分00秒 | Weblog
<SONY CLASSICAL>
8869789141-2 ¥1600
Liszt - My Piano Hero(Standard Version)
8869789140-2 2枚組 ¥2300
LANG LANG Liszt - My Piano Hero(Limited Deluxe Version)
DISC1
・Romance "O pourquoi donc" in E Minor, S 169
・La campanella in G-Sharp Minor from Grandes etudes de Paganini,
S 141/3
・Consolation No. 3 in D-Flat Major, S 172
・Grand Galop chromatique in E-Flat Major, S 219
・Liebestraum No. 3 in A-Flat Major, S 541/3
・Hungarian Rhapsody No. 6 in D-Flat Major, S 244/6
・Un sospiro in D-Flat Major from Trois etudes de Concert, S 144/3
・Rakoczy March from Hungarian Rhapsody No. 15 in A Minor, S 244/15
・Ave Maria S 558
・Isoldes Liebestod from Tristan und Isolde, S 447
(デラックス盤のみに収録)
・Piano Concerto No. 1 in E-Flat Major, S 124
DISC2 ※デラックス盤
・Lang Lang/Liszt-My Piano Hero EPK
ラン・ラン自身がヒーローと呼ぶ、リストの楽曲集が登場。少年時代に「ト
ムとジェリー」のアニメでかかるハンガリー狂詩曲を聴いたのが原点だ。協
奏曲第1番は、ゲルギエフ指揮、ウィーンフィルとの共演。ソロも「ラ・カ
ンパネラ」「愛の夢」「ハンガリー狂詩曲第6番」「ラコッツィマーチ」と
名曲の数々をまさに“ラン・ランのダイナミズム”表現力で収録。この秋に
は来日公演もあり、大きなテレビ露出を予定されている。
※デラックス盤のみ、ラン・ランのリストソロレコーディング風景、演奏シ
ーンを収録したDVD付き(TELDEX STUDIO)。また、CD部分にも、「トリスタ
ンとイゾルデ」がデラックスのボートラとして収録されます。

8869795024-2 ¥1600
ブロッホ:弦楽四重奏のための作品集
ブロッホ:
(1)『弦楽四重奏のための前奏曲』 (2)『風景』
(3)『「祈り」-ユダヤ人の生活』(チェロと弦楽四重奏のための編曲版)』
(4)『2つの小品』 (5)『夜』
(6)『弦楽四重奏のための2つのスケッチ「山地にて」』
(7)『弦楽四重奏曲(1896)』
ガラテア・クァルテット
(Vn: 坪井悠佳, Sarah Kilchenmann, Va: David Schneebeli,
Vc: Julien Kilchenmann)
イェンス=ペーター・マインツ((3):Vcソロ)
[録音] 2011年6月, オストフリーラント, ドリーヴァ(ドイツ)
チューリヒを拠点として活躍する「ガラテア・クァルテット」のデビューア
ルバムです。「ガラテア・クァルテット」は2005年に、現在チューリヒ音楽
大学でザハール・ブロン教授のアシスタントを務める坪井悠佳らによって結
成されました。2006年ジュネーブ国際音楽コンクールにて第3位と共に聴衆賞
を受賞。2007年にはミグロ室内楽コンクールにて第1位。2008年大阪国際室内
楽コンクールにて第3位。またヨーロッパ室内楽アカデミーに参加し、ハット
・バイエルレ、ヨハネス・マイセル、クリストフ・リヒターなどの教授陣に
師事。チューリヒではカルミナ・クァルテットのシュテファン・ゲルナー、
ベルリンではアルテミス・クァルテットから指導を受けています。
デビューアルバムとして選ばれた作品は、スイス生まれの作曲家、エルネス
ト・ブロッホの弦楽四重奏のための小品集となり、録音としても非常に珍し
い作品が選ばれています。1896年にブロッホが15歳の時に作曲した「弦楽四
重奏曲」は、今回世界初録音となります。この曲はワシントンDC国会図書館
に所蔵されていたもので、彼女ら自ら校訂したものです。
※日本語曲目解説付き


8869784219-2 ¥1500
SHARON ISBIN Sharon Isbin & Friends: Guitar Passions
1)『ヘンティル・モンターニャ:「ポロ」』
2)『キケ・シネシ:Sonidos de aquel dia』
3)『ロドリーゴ:「アランフェス協奏曲」-第2楽章』
4)『アルベニス:「アストゥリアス」』
5)『アグスティン・バリオス:「アレグロ」』
6)『アニー&ナンシー・ウィルソン:ドリームボート・アニー』
7)『ホルヘ・カルドーソ:「Alfonsina y el Mar」』
8)『カルロス・バルボサ:「Chovendo na Roseira」』
9)『ホーザ・ パッソス:「Carinhoso」』
10)『ガウデンシオ・シアーゴ・デ・メロ:「O Presidente」』
11)『アグスティン・バリオス:「大聖堂」』
シャロン・イズビン(G)
ゲスト・アーティスト: スタンリー・ジョーダン(G:(2)),
スティーヴ・モーズ(G:(3)), ホメロ・ルバンホ(G:(3)(8)),
スティーヴ・ヴァイ(G:(5))
ナンシー・ウィルソン(G:(6)), ホーザ・パッソス(G:(9)),
ガウデンシオ・シアーゴ・デ・メロ(Perc:(9)(10)),
ポール・ウィンター(sax:(10))
[録音:2010年11月-2011年2月;カウフマン・スタジオ、ニューヨーク]
9歳よりクラシックギターのレッスンを始め、セゴビアに師事。そして若干
15歳でトロントギターコンクールにて優勝。17歳の頃にはコンサートツアー
で世界中を駆け回るようになったグラミー賞受賞歴もある女流ギタリスト。
彼女の演奏は卓越した音楽性と、緻密な研究と、並はずれたテクニックだけ
でなく緊張感のある力強さが特徴で、以前のアルバムでもそうであるように
クラシックだけでなく、様々なジャンルの音楽家と深い友好関係を結んでい
ます。このアルバムでも、ロック、ジャズ、ポサノヴァなどのアーティスト
たちと共演し、南米のギター作品などをアレンジし、新たなる切り口で描き
出していきます。


8869793238-2 30枚組 ¥5500
《Maestro and Magician》RORIN MAAZEL Edition BOX(30CD)
初回生産限定盤
80歳を過ぎ、なお積極的な音楽活動を展開しているロリン・マゼール。彼と
世界的名門オーケストラ(ウィーン・フィル、ベルリン・フィル、フランス
国立管、バイエルン放送SO、クリーヴランド管、ピッツバーグSO)との、
SONY/RCAレーベルへ録音した名演の数々を収録した30枚組セットBOXが、
完全限定生産としての発売となります。
68ページのブックレット(英・独語)付。
Disc1-5
ベートーヴェン:『交響曲第1-9番』
ロリン・マゼール(指揮)
クリーヴランド管弦楽団
ルチア・ポップ(Sp)エレナ・オヴラツォワ(Ms)
ジョン・ヴィッカース(T)マッティ・タルヴェラ(Bs)[録音:1977-1978年]
Disc6
《オーケストラ・スペクタキュラー》
チャイコフスキー:『イタリア奇想曲 Op.45』『序曲「1812」Op.49』
ベートーヴェン:『ウェリントンの勝利』
リスト:『交響詩「フン族の戦い」』
ロリン・マゼール(指揮)
バイエルン放送交響楽団 [録音:1995年]
Disc7 ベルリオーズ:『幻想交響曲』
ロリン・マゼール(指揮)
クリーヴランド管弦楽団 [録音:1977年]
Disc8
《ドビュッシー:管弦楽作品集》
『バレエ「遊戯」』『交響詩「海」』『夜想曲』
ロリン・マゼール(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、
アルノルト・シェーンベルク合唱団 [録音:1999年]
Disc9
グローフェ:『組曲「グランド・キャニオン」』,
ハーバート:
『交響詩「ヘーローとレアンドロス」Op.33』
『オペレッタ名曲メドレー:おもちゃの行進曲
アブサン・フラッペ-君は君なれば-君去りしとき-算数なんか大嫌い
-だれかと恋におちそうよ-ジプシーの恋の歌-イタリアの街の歌
-もう一度キスして-アイルランド人は今晩、大はしゃぎ(サンフォード編)』
ロリン・マゼール(指揮)ピッツバーグ交響楽団 [録音:1991年]
Disc10
ホルスト:『組曲「惑星」』
ロリン・マゼール(指揮)
フランス国立管弦楽団 フランス国立女声合唱団 [録音:1981年]
Disc11
マーラー:『交響曲第1番「巨人」』
ロリン・マゼール(指揮)フランス国立管弦楽団 [録音:1979年]
Disc12
《ラヴェル:管弦楽作品集》
『ボレロ』『「ダフニスとクロエ」第1&2組曲』『スペイン狂詩曲』
『ラ・ヴァルス』
ロリン・マゼール(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 [録音:1996年]
Disc13
《レスピーギ:ローマ三部作》
『交響詩「ローマの松」』『交響詩「ローマの噴水」』
『交響詩「ローマの祭り」』
ロリン・マゼール(指揮)
ピッツバーグ交響楽団 [録音:1994年]
Disc14
サン=サーンス:
『交響曲 第3番 Op.78「オルガン付き」』『交響詩「ファエトン」Op.39』
『交響詩「死の舞踏」Op.40』
『歌劇「サムソンとデリラ」より第3幕「バッカナール」』
ロリン・マゼール(指揮)
ピッツバーグ交響楽団 アンソニー・ニューマン(Org)[録音:1993年]
Disc15-18
シベリウス:『交響曲第1-7番』
ロリン・マゼール(指揮)
ピッツバーグ交響楽団 [録音:1990-1992年]
Disc19-22
《R・シュトラウス:管弦楽作品集》
『交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」Op.30』
『楽劇「ばらの騎士」組曲 Op.59』『交響詩「ドン・ファン」Op.20』
『家庭交響曲 Op.53』
『交響詩「死と変容」Op.24』
『交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」Op.28』
『交響詩「英雄の生涯」Op.40』
『アルプス交響曲 Op.64』『交響詩「マクベス」p.23』
ロリン・マゼール(指揮)
バイエルン放送交響楽団 [録音:1995-1998年]
Disc23
R・シュトラウス:『交響詩「英雄の生涯」』
ロリン・マゼール(指揮)
クリーヴランド管弦楽団 [録音:1977年]
Disc24
《ストラヴィンスキー:管弦楽作品集》
『バレエ音楽「ペトルーシュカ」』『交響詩「ナイチンゲールの歌」』
『幻想曲「花火」』
ロリン・マゼール(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 [録音:1998年]
Disc25
ストラヴィンスキー:『組曲「兵士の物語」』『三楽章の交響曲』
『詩篇交響曲』
ロリン・マゼール(指揮&Vn)
バイエルン放送交響楽団 [録音:1995-1997年]
Disc26-28
チャイコフスキー『交響曲第4-6番』
ロリン・マゼール(指揮)
クリーヴランド管弦楽団 [録音:1980-1981年]
Disc29
《ワーグナー:管弦楽作品集Vol.1》
『歌劇「タンホイザー」序曲とバッカナール』
『歌劇「さまよえるオランダ人」序曲』
『歌劇「ローエングリン」-第1幕への前奏曲』『楽劇「神々
の黄昏」-ジークフリートの葬送行進曲』
『楽劇「トリスタンとイゾルデ」-前奏曲と愛の死』
ロリン・マゼール(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ワルトラウト・マイヤー(Ms)[録音:1997年]
Disc30
《ワーグナー:管弦楽作品集Vol.2》
『歌劇「リエンツィ」序曲』『歌劇「ローエングリン」-第3幕への前奏曲』
『序曲「ファウスト」』
『楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」-第1幕への前奏曲』
『ジークフリート牧歌』
『楽劇「神々の黄昏」-夜明けとジークフリートのラインへの旅』
ロリン・マゼール(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 [録音:1999年]

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11-07 No.27-2

2011年07月25日 18時20分40秒 | Weblog
<RCA RED SEAL>
8869793349-2 3枚組 ¥2900
初回生産分のみデジブック仕様
ブラームス;交響曲全集
Disc 1
『交響曲第1番ハ短調Op.68』(15:23/8:37/4:25/16:29)
Disc 2
『交響曲第2番ニ長調Op.73』(20:36/10:11/5:07/9:49)
Disc 3
『交響曲第3番ヘ長調Op.90』(13:10/7:56/6:14/8:50)
『交響曲第4番ホ短調Op.98』(12:41/10:43/6:09/9:42)
デヴィッド・ジンマン 指揮
チューリヒ・トーンハレ管弦楽団
【録音】 2010年4月14&15日, チューリヒ・トーンハレでのライヴ
ジンマンは、2011年7月9日に75歳を迎えました。1995年以来チューリヒ・ト
ーンハレ管弦楽団の音楽監督を務め、この名門オーケストラをさらなる高み
へともたらせつつあります。「ベートーヴェン:交響曲全集」「同:序曲全集」
「同:協奏曲全集」「モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲全集」「シューマン:
交響曲全集」といった古典派から初期ロマン派までの作品では、ピリオド奏
法を取り入れた大胆で画期的な解釈を聴かせつつ、後期ロマン派の「R・シュ
トラウス:管弦楽曲集」「マーラー:交響曲全集」では、ロマンティシズムに
おぼれ過ぎないスタイリッシュさと豊麗さを絶妙に融合させたサウンドを実
現させています。
そして今回ジンマンは、ロマン派の頂点に立つブラームスへと挑みました!
「ブラームスは最もロマンティックな作曲家」と語るジンマンですが、その
演奏の第一印象は「無骨なブラームス」で、ジンマンの師モントゥーや、ス
ウィトナーのような伝統的で雄弁なブラームス像を21世紀によみがえらせた
もの。弦楽パートにレガート奏法を多用させてロマンティックさを引き立た
せ、木管の素朴な美しさ、金管の強奏のコクを加えています。展開部から再
現部へも正調な歩みであくまで構築性を失いません。低音の支えの上に木管
楽器が浮かび上がるスタイルは、ドイツの質実剛健さを強く感じさせる重厚
な演奏といえるでしょう。ジンマンはブラームスの楽譜の指定にとことんこ
だわり、記載のないアッチェレランドをかけて盛り上げることなどは一切せ
ずに、これだけ情熱的で堂々たる音楽の造型が構築されているのには驚かさ
れます。
チューリヒ・トーンハレ管弦楽団の本拠地「チューリヒ・トーンハレ」は、
ブラームスの立ち会いのもと、1895年にオープンしたスイス屈指の音楽ホー
ルであり、ブラームスとの深い縁を感じさせますが、トーンハレ管によるブ
ラームス全集は何と今回のジンマン盤が初めて。ジンマンの円熟の指揮、そ
れに手足のごとく敏感に反応するトーンハレ管、そして豊かな音響を誇るホ
ールと、三位一体となった名演を、デッカ時代から一貫してジンマン&トー
ンハレのレコーディングを手掛けてきたクリス・ヘイゼルとサイモン・イー
ドンのコンビが見事に捉えています。
この演奏は、2010年4月の演奏会で収録されたもので、ジンマンとトーンハレ
管のライヴ・レコーディングが発売されるのはおそらく今回が初めてです。
なおジンマン&トーンハレ管のニュー・プロジェクトは、今後シューベルト
の交響曲全曲が予定されています。
40ページのブックレット付き特殊パッケージ仕様の限定盤となります。



<deutsche harmonia mundi>
8869793705-2 10枚組 ¥3600
初回生産限定盤
「フライブルク・バロックオーケストラ」結成25周年記念エディション
Disc1
【ロカテッリ:室内楽作品集】
ロカッテリ(1695-1764):『6つの劇場風序曲と協奏曲集Op.4』
『ソナタ ニ長調Op.8-2』『ソナタ ホ短調Op.5-2』
『ソナタ イ長調Op.8-10』
トーマス・ヘンゲルブロック(指揮)
フライブルク・バロックオーケストラ [録音:1991年]
Disc2
【バッハ&ヴィヴァルディ:序曲、シンフォニア、協奏曲集】
ヴィヴァルディ:『歌劇「オリンピアーデ」序曲』
『弦楽のための協奏曲イ長調RV.158』
『4つのヴァイオリンのための協奏曲Op.3-10』
J・S・バッハ:
『管弦楽組曲第4番BWV.1069』
『カンタータ第42番「されど同じ安息日の夕べに」よりシンフォニア』
『3つのヴァイオリンのための協奏曲BWV.1064』
トーマス・ヘンゲルブロック(指揮)
フライブルク・バロックオーケストラ [録音:1992年]
Disc3
【パーセル&ヘンデル:劇音楽とカンタータ集】
パーセル:劇音楽『女予言者、またはダイオクリージャンの物語』組曲、
ヘンデル:『カンタータ「うるわしきアマリッリ」』『合奏協奏曲 op6-6』
ナンシー・アージェンタ(Sp)、マイケル・チャンス(C-T)
ゴットフリート・フォン・デア・ゴルツ(指揮&Vn)、
フライブルク・バロックオーケストラ [録音:1993年]
Disc4
【テレマン:協奏曲と序曲集】
テレマン:
『「ドン・キホーテ」組曲』『2つのヴァイオリンのための協奏曲ホ短調』
『2つのブロックフレーテのための協奏曲ヘ短調』
『3つのオーボエとファゴットのための協奏曲ニ長調』
ゴットフリート・フォン・デア・ゴルツ(指揮&Vn)、
フライブルク・バロックオーケストラ [録音:1993年]
Disc5
【ゼレンカ&ピゼンデル:協奏曲&シンフォニア集】
ゼレンカ:
『ヒポコンドリア イ長調 ZWV187』『協奏曲 ト長調 ZWV186』
『シンフォニア イ短調ZWV189』、
ピゼンデル:『協奏曲 ニ長調』『ソナタ ハ短調』
ゴットフリート・フォン・デア・ゴルツ(指揮&Vn)、
フライブルク・バロックオーケストラ [録音:1994年]
Disc6
【ビーバー、シュメルツァー:ソナタ(室内コンソート)集】
ビーバー:『ソナタ第1,6,4,8,10,7,12番』、
シュメルツァー:『ソナタ集(6曲)』
フライブルク・バロックオーケストラ・コンソート [録音:1994-1995年]
Disc7-8
【ロレンツォ・ガエタノ・ザヴァテッリ(1690-1764):協奏曲集】
ザヴァテッリ:『教会ソナタ風室内協奏曲集Op.1(全12曲)』
ゴットフリート・フォン・デア・ゴルツ(指揮&Vn)、
フライブルク・バロックオーケストラ [録音:1995年]
Disc9
【C・P・E・バッハ:協奏曲とシンフォニア集】
C・P・E・バッハ:
『シンフォニア第3-5番Wq-182-3-5』『チェンバロ協奏曲Wq.43-4』
『オーボエ協奏曲変ホ長調Wq.165』
アンドレアス・シュタイアー(cemb)ハンス=ペーター・ヴェスターマン(ob)
トーマス・ヘンゲルブロック(指揮)
フライブルク・バロックオーケストラ [録音:1990年]
Disc10
【パーセル:劇音楽の世界】
パーセル:
『歌劇「妖精の女王」Z629』『歌劇「ディドーとエネアス」Z626』
『歌劇「アーサー王」Z628』
『歌劇「アブデラザール」Z570』より各管弦楽組曲
トーマス・ヘンゲルブロック(指揮)
フライブルク・バロックオーケストラ [録音:1990年]
1987年に、トーマス・ヘンゲルブロックが設立した古楽器オーケストラ。楽
団の運営は楽団員たちの協議で決める自主的な団体で、演奏もメンバー個人
個人が自発的に様々な試みなど、積極的で斬新な表現を楽しませてくれます。
現在では、現在音楽監督兼コンサートマスターはゴットフリート・フォン・
デア・ゴルツとペトラ・ミュレヤンスが務めています。2012年1月来日予定。

8869793706-2 10枚組 ¥3600
初回生産限定盤
Disc1
【ローゼンミュラー:宗教的コンチェルト集】
ローゼンミュラー:
『主を恐るる者は幸いなり』『マニフィカト』『われ主をたたえん』
『深き淵より』『主よ、われは心をあげて』『グローリア』
コンラート・ユングヘーネル(リュート&指揮)
カントゥス・ケルン [録音:1991年]
Disc2
【J.S.バッハ以前の聖トーマス教会のカントールの教会作品集】
クニュプファー:
『Ach Herr, strafe mich nicht』『Es haben mir die Hoffartigen』
シェッレ:
『Das ist mir lieb』『Ach, mein herzliebes Jesulein』
『Barmherzig und gnadig ist der Herr』
『Aus der Tieffen rufe ich, Herr, zu dir』
コンラート・ユングヘーネル(リュート&指揮)
カントゥス・ケルン [録音:1992年]
Disc3
【モンテヴェルディ:愛のマドリガーレ集】
モンテヴェルディ:
『Sestina - Lagrime d'Amante al Sepolcro dell'Amata』
『Ninfa che scalza il piede』『O come sei gentile』
『Lamento della Ninfa』『Tu dormi』『S'el vostro cor, Madonna』
『Ohime dov'e il mio ben』『Alle danze』『Ohime il bel viso』
『Zefiro torna』『Non e di gentil core』『Qui rise Tirsi』
『O mio bene』『Soave libertate』
コンラート・ユングヘーネル(リュート&指揮)
カントゥス・ケルン [録音:1992年]
Disc4
【パッヘルベル、J・Cr・&J・M・バッハ:モテット集】
パッヘルベル:
『主に歓呼せよ』『いざもろびと、神に感謝せよ』
『神は立ち上がり敵を散らされる』『わたしたちの救いの神よ』
『マニフィカト』 『主こそ王』『わたしたちの避けどころ』
『わたしの心は確かです』『新しい歌を主に向かって歌え』
『神に向かって喜びの叫びをあげよ』
ヨハン・クリストフ・バッハ:
『恐れるなかれ、わたしはあなたを救う』
『主に従う人はたとえ早く死のうと』
『わたしはあなたを離しはしない、わたしをたたえよ』
ヨハン・ミヒャエル・バッハ:
『あなたが持っているものを守れ』『恐れるなかれ』
コンラート・ユングヘーネル(リュート&指揮)
カントゥス・ケルン [録音:1993年]
Disc5-6
【モンテヴェルディ:聖母マリアの夕べの祈り】
モンテヴェルディ:『聖母マリアの夕べの祈り(1610年版)』
コンラート・ユングヘーネル(リュート&指揮)
カントゥス・ケルン、 コンチェルト・パラティーノ [録音:1994年]
Disc7
【ラッソ:シビュラの予言(イタリア語によるマドリガーレとフランス語に
よるシャンソン集】
オルランド・ディ・ラッソ:
『シビュラの予言』『O Foible Esprit』『La Nuict Froide Et Sombre』
『Amour, Donne Moy Payx Ou Treve』 『La Terre Les Eaux Va Beuvant』
『Rendz-Moy Mon Coeur』『J'ay De Vous Voir』
『Comme Un Qui Prend Une Coupe』『Bon Jour, Mon Coeur』
『J'espere Et Crain』『Standomi Un Giorno』『I'vo Piangendo』
『Mia Benigna Fortuna』『Crudele, Acerba』『La Vita Fugge』
『Soleasi, Nel Mio Cor』
コンラート・ユングヘーネル(リュート&指揮)
カントゥス・ケルン [録音:1994年]
Disc8-9
【シュッツ:詩編、モテット、コンチェルト集】
シュッツ:
『主よ、あなたを避けどころとしますSWV462』
『主よ、どのような人があなたの幕屋に宿りSWV466』
『来てください、精霊よSWV475』『主よ、われらの主よSWV449』
『主御自身が家を建ててくださるのでなければSWV473』
『主よ、私の言葉に耳を傾けて下さいSWV Anh.7』
『良い羊飼いがよみがえったSWV469』『バビロンの流れのほとりにSWV500』
『平和を与えて下さい、主よSWV465』
『さて、天で戦いが起こったSWV Anh.11』
『若いときからの妻に喜びを抱けSWV453』『音楽の喜びの泉SWV49』
『良い妻を持った夫は幸福であるSWV20』『地は主のものSWV476』
『家と財産は両親から受け継ぐものSWV21』
『主よ、あなたは御自分の地に恵み深くあられをSWV461』
コンラート・ユングヘーネル(リュート&指揮)
カントゥス・ケルン、
ムジカ・フィアータ、ハノーヴァー少年合唱団 [録音:1989年]
Disc10
【レオンハルト・レヒナー(1553-1606):生と死の箴言】
レヒナー:『Deutsche Spruche von Leben und Tod』
『Come nave ch'in mezzo』『Ach herzigs Herz』
『Wie var mir nur in jungen Tagen』『Nackend bin ich』
『Das erst und ander Kapitel』『Gott bhute dich』
『Freu dich heut und allezeit』『Zart edles Gmut』
『Hort, was sich hat zutragen』『Ein Musicus wollt frolich sein』
『Ach, wer wird mir mein' Geist』『Aus tiefer Not schrei ich zu dir』
『Wohl dem, der den Herren』『Ich ging einmal spazieren』
『Nach meiner Lieb』『Frau, ich bin euch von Herzen』
『O Tod, du buist ien bittre Gallen』
『Ach Lieb, ich muss dich lassen』『Ganz sehr betrubt』
『Der Mai viel schoner Blumlein』
コンラート・ユングヘーネル(リュート&指揮)
カントゥス・ケルン、 [録音:1989年]
「カントゥス・ケルン」結成25周年記念エディション
1987年に世界的リュート奏者コンラート・ユングヘーネルによって結成され
た声楽アンサンブルです。主にルネッサンスからバロック時代のドイツとイ
タリアの声楽アンサンブル作品を研究し、これまで放置されていた優れた作
品を発掘して演奏を試みてきました。声楽メンバーもバロック歌手として有
名なソリストたちが起用され、個々の歌手の声の特性を損なうことなく、均
質なヴォーカル・アンサンブルの理想に近づけています。さらに「バッハの
モテット集」や「モンテヴェルディ:聖母マリアの夕べの祈り」などでは、
各パートひとりでの演奏を試みるなど画期的な実践も行い、高い評価を得て
います。

8869793707-2 10枚組 ¥3600
初回生産限定盤
「コレギウム・アウレウム」結成50年記念エディション
Disc1
【C・P・E・バッハ:鍵盤楽器のための二重協奏曲集】
C・P・E・バッハ:
『チェンバロとフォルテ・ピアノのための協奏曲変ホ長調Wq.479』
ジョス・ファン・インマゼール(cemb), エリック・リン・ケリー(Fp),
コレギウム・アウレウム
C・P・E・バッハ:『2台のチェンバロのための協奏曲Wq.109&46』
グスタフ・レオンハルト&アラン・カーティス(cemb),
コレギウム・アウレウム [録音:1965年]
Disc2
【ヘンデル:水上の音楽】
ヘンデル:『水上の音楽』『王宮の花火の音楽』
コレギウム・アウレウム [録音:1971年]
Disc3
【ラモー:オペラのバレエ音楽名曲集】
ラモー:『「インドの優雅な人々」「ダルダニュス」』より付随音楽集
コレギウム・アウレウム [録音:1964&1967年]
Disc4
【バッハ:農民カンタータ&コーヒー・カンタータ】
J・S・バッハ:
『カンタータ第212番「わしらの新しいご領主に」BWV.212』
『カンタータ第211番「おしゃべりはやめて,お静かに」BWV211 』
エリー・アメリング(Sp)ジークムント・ニムスゲルン(Bs)
ジェラルド・イングリッシュ(T)
ラインハルト・ペータース(指揮)
コレギウム・アウレウム [録音:1964-1968年]
Disc5
【バッハ:結婚カンタータ】
J・S・バッハ:
『カンタータ第209番「悲しみを知らぬ者」BWV.209』
『カンタータ第202番「消えよ,悲しみの影」BWV202 』
エリー・アメリング(Sp)
ラインハルト・ペータース(指揮)
Disc6
モデルヌ:『3つのブルゴーニュのブランルと新しいブランル・ゲイ』、
スザート」:
『パバーヌ「何なる悲しみ」』『ロンド』『パバーヌ「悲しみに耐えなば」』
『ロンドとサルタレッロ』『オーボエ吹きの踊り』
『ロンド「むかし小娘」』
ジェルヴェーズ:『ブランル』
ファーレーズ:『フリウリ地方の苗木の踊り』
フランク:『パバーヌ』と『ガイヤルド』
ハスラー:『3つのイントラーダ』
アテニャン:『トルディオン』『パバーヌ』『ガイヤルド』
デマンツィウス:『ポーランド舞曲とガイヤルド』
コレギウム・アウレウム [録音:1961年]
Disc7
ペルゴレージ:『歌劇「奥様になった小間使い」』
マッダレーナ・ボニファッチョ(Sp)ジークムント・ニムスゲルン(Bs)
コレギウム・アウレウム [録音:1968年]
Disc8
ビーバー:
『聖ハインリヒ・ミサ』『祭壇または宮廷のためのソナタ第1&12番』
ゲオルグ・ラツィンガー指揮
コレギウム・アウレウム合奏団 レーゲンスブルク大聖堂少年合唱団 他
[録音:1982年]
Disc9
モーツァルト:
『クラリネット協奏曲イ長調K.622』『オーボエ協奏曲ハ長調K.314』
ハンス・ダインツァー(Cl)ヘルムート・フッケ(Ob)
コレギウム・アウレウム合奏団[録音:1985-86年]
Disc10
モーツァルト:
『ミサ曲ハ長調K.317「戴冠ミサ」』
『ヴェスペレ ハ長調K.339「証聖者の盛儀晩課」』
『元后、童貞聖マリアのためのリタニア 変ロ長調 K.109』
ゲルハルト・シュミット=ガーデン(指揮)
コレギウム・アウレウム 、テルツ少年合唱団[録音:1961年]
1962年にドイツで結成された(録音は1961年より開始)古楽器によるオーケス
トラ。できるだけ作曲当時の響きを再現の復興という意味合いでも非常に重
要な楽団でした。レオンハルト、クイケン兄弟、ビルスマなどもメンバーと
して参加もしている盤も多く見られます。現在から聴いてみると本格的古楽
器奏法と言い難い部分もありますが、彼らのふくよかな響きとロマンティッ
クさは懐かしささえ感じることができましょう。

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11-07 No.26

2011年07月25日 18時20分12秒 | Weblog
<VAI>
VAIDVD 4516(DVD-Video) ¥3980
ストラヴィンスキー:
(1)ペトルーシュカ(フォーキン振付)(1992年ボリショイ劇場。ライヴ)
(2)春の祭典(カサトキナ&ワシリョーフ振付)
(1990年モスクワ・クラシカルバレエ団。テレビ用収録)
イレク・ムハメドフ、リュドミラ・セメニャーカ、
ヴャチェスラフ・エラーギン、
ユーリ・ヴェトロフ、ボリショイ・バレエ団(1)
イルギス・ガリムーリン、ヴァレリヤ・ツォイ、
ヴェーラ・ティマショーワ、モスクワ・クラシカルバレエ団(2)
ストラヴィンスキーの三大バレエは、オーケストラ・コンサートやCDで聴く
機会の方が圧倒的に多く、バレエの上演を観ることはあまり恵まれていませ
ん。当DVDは、ソ連末期に収録された貴重な映像を集め、ソヴィエト・バレ
エ最後の煌めきを伝えてくれます。
「ペトルーシュカ」は、ディアギレフのロシア・バレエ団が初演した際の
フォーキンの振付、ベヌアの舞台装置と衣装を再現したボリショイ版で、ロ
シアの謝肉祭が夢のように描かれています。ボリショイ・バレエの当時のス
ター、ムハメドフの哀しい道化ぶりとセメニャーカの人形風な動作が絶妙で
す。「春の祭典」は、モスクワ・クラシカルバレエ団オリジナルのカサトキ
ナ&ワシリョーフ版。日本でも新国立劇場バレエでおなじみのイルギス・ガ
リムーリン若き日の驚くべき技巧が見もの。ニジンスキー版のような古代的
世界はありませんが、まるでオリンピック選手のような仰天の運動神経に興
奮させられます。




<haenssler>
98 634 ¥2250
リスト:ヴァイオリンとピアノのための作品集Vol.2
(1)ハンガリー狂詩曲第12番S379a
(2)尼僧院の僧房 S382bis
(3)2つのワルツ S126b
(4)ショパンのマズルカによる二重奏曲 S127
(5)夜 S377a
(6)ヴァルター・フォン・デア・フォーゲルヴァイデ S345/3a
フリーデマン・アイヒホルン(Vn)
ロルフ=ディーター・アレンス(Pf)
ウヴェ・シュティッカート(Ten)
録音:2011年3月15-18日 ワイマール、フェストザール・フェルステンハウス
(セッション)
好評の第1集(98.588)に続く第2集で完結篇。どうしてもピアノ曲とオーケス
トラ曲で知られるリストですが、ヴァイオリンとピアノのための曲をCD2枚分
も残していました。当アルバムに収められたのは、いずれも珍しいものばか
りで貴重です。興味深いのはショパンの「マズルカ 嬰ハ短調Op.6の2」に基
づく二重奏曲。ショパンのマズルカ以外のポーランドの旋律も現れ、ちょっ
とヴィエニャフスキを想わせます。ハンガリー狂詩曲第12番のヴァイオリン
版も、リストならではの凝った工夫が見られて興味津々。新しいヴァイオリ
ンのレパートリーの発見があると申せましょう。ドイツの実力派アイヒホル
ンも冴えています。




<C-Major>
70 6808(DVD-Video) ¥3500
70 6904(Blu-ray) ¥3850
字幕(ブルックナー):ラテン、独、
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番ト長調Op.58
ブーレーズ:管弦楽のための「ノタシオン」
ブルックナー:テ・デウム
ダニエル・バレンボイム(P&指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ウィーン国立歌劇場合唱団
ドロテア・ロシュマン(S)エリーナ・ガランチャ(Ms)
クラウス・フロリアン・フォークト(T)ルネ・パーペ(B)
収録:2010年7月26日ザルツブルク祝祭大劇場、ライヴ
2010年のザルツブルク音楽祭オープニング・コンサートの映像。数々の名演
が生まれたザルツブルク祝祭大劇場は2010年でちょうど50周年を迎え、この
コンサート映像は50周年記念演奏会の模様です。プログラムはダニエル・バ
レンボイム指揮によるブルックナー「テ・デウム」、ベートーヴェン「ピア
ノ協奏曲第4番」、ブーレーズ「ノタシオン」です。バレンボイム自身も2010
年は演奏活動60周年を迎えた記念すべき年。バレンボイムは音楽祭の公式オ
ープニングセレモニーで、1918年音楽祭発足時にマックス・ラインハルト氏
らが目指した平和への願いが、90年以上経った現在でも叶えられていない事
を訴え、平和のための演奏活動を行っているバレンボイムらしいスピーチを
行いました。
バレンボイム弾き振りによるベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番。バレンボ
イムが完全に手中に収めた作品をウィーン・フィルとの絶妙な共演で、大き
なスケール感と表情豊かに聴かせます。ブーレーズの「ノタシオン」は
I-III-IV-VII-IIの順での演奏。ピアノのための 12 のノタシオンとして作曲
された作品の編曲版です。圧倒的な迫力と大音響が押し寄せる曲ですが、そ
こはさすがのウィーン・フィル。無駄を排した美しい響きでまとめています。
そしてブルックナーの声楽・宗教曲中屈指の名作「テ・デウム」。ルネ・パ
ーペをはじめとする充実したソリスト、バレンボイムのきめ細やかでメリハ
リを効かせた演出。鮮烈なオーケストラ、合唱、ソリストが渾然一体となり
生み出される迫力は宗教的感動を呼び起こします。





<THE MASTERCLASS MEDIA FOUNDATION>
MMF3 036(DVD-Video) ¥2980
スティーヴン・コヴァセヴィッチ/マスタークラス
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番より
ヴェルビエ音楽祭アカデミー・ピアノマスタークラス

MMF3 037(DVD-Video) ¥4050
トーマス・クヴァストホフ/マスタークラス
シューベルト:歌曲「美しき水車小屋の娘」より「休息」ほか
生徒:ジョン・マクムン
ヴェルビエ音楽祭アカデミー歌曲マスタークラス

MMF3 038(DVD-Video) ¥5400
エマニュエル・パユ/マスタークラス
シューベルト:「しぼめる花」による序奏と変奏曲
ジョルジュ・ユー:ファンタジー
ピエール・サンカン:フルートとピアノのためのソナチネ
英国王立音楽院フルートマスタークラス2011年4月
マスタークラス・メディア・ファンディションは、イギリスの主要な音楽大
学、音楽ホール、音楽祭などと共同で、現在活躍する一流音楽家たちのマス
タークラスを行っている、非営利団体です。マスタークラス、サマースクー
ルやセミナーの記録映像を撮り、現代最高の音楽家たちの重要な証言を残す
ことを目的としています。また将来期待の若手演奏家の真剣なレッスン風景
にも注目です。音楽学習者はもちろん、音楽ファンにとっても興味深い内容
となっています。
今回新たに追加される3タイトルの映像は、スティーヴン・コヴァセヴィッ
チによるベートーヴェンのピアノ協奏曲第2番とトーマス・クヴァストホフ
によるシューベルトの歌曲。
そしてマスタークラス・メディア・ファンディションが長年オファーして実
現した世界的フルーティスト、エマニュエル・パユのマスタークラス映像で
す。ベルリン・フィルの首席フルーティストであり、ソロ活動も行う多忙な
パユがレーベルの趣旨に賛同し実現したもの。英国王立音楽院で行われたマ
スタークラスは、フルートの重要なレパートリーを3人の生徒に指導していま
す。シューベルト:「しぼめる花」による序奏と変奏曲は、シューベルトの代
表作「美しき水車小屋の娘」より「しぼめる花」の旋律を主題として、自身
がフルートとピアノ用の変奏曲を作曲したもの。シューベルトらしい美しい
旋律を楽しみつつ、フルートの超絶技巧が駆使された作品。
ジョルジュ・ユー:ファンタジーとピエール・サンカンのソナチネはパリ音
楽院の卒業試験課題曲として作曲され、現在でもフルート奏者には重要なレ
パートリーとして親しまれています。




<WAON RECORDS>
WAONXA 156(2DVD-ROM) ¥4050
** 192kHz 24bit WAVE**
「お気に召すまま Capriccio」
(1)ジロラモ・フレスコバルディ(1583-1643):戦いのカプリッチォ 
(2)フレスコバルディ:フランドルの旋律に基づくカプリッチォ 
(3)アレッサンドロ・ポリエッティ(?-1683):カッコウのカウリッチェット 
(4)ポリエッティ:ロッシニョーロのカプリッチォ 
(5)ディートリヒ・ブクステフーデ(c1637-1707):
ラ・カプリッチオーザ(BuxWV 250) 
(6)ニコラウス・アダム・シュトルンク(1640-1700):第一旋法のカプリッチォ 
(7)ゲオルク・ベーム(1661-1733):カプリッチォ ニ長調 
(8)ヨハン・ヨゼフ・フックス(1660-1741):カプリッチォ ト長調 
(9)W.F.バッハ(1710-1784):カプリッチォ ニ短調 
(10)J.S.バッハ(1685-1750):
カプリッチォ 最愛の兄の旅立ちに寄せて(BWV 992)
寺村朋子(チェンバロ)
WAONCD 150「お気に召すまま」のハイレゾ・オーディオ盤。DVD-ROM を読み
込み可能なディスクドライブを接続したパソコンと、適切なソフトウェア、
オーディオ・インターフェース機器をご用意いただく必要があります。通常
のCD,SACD,DVD プレーヤーでは再生できません。再生するには、適切なソフ
トウェアとオーディオ・インターフェース機器を搭載したコンピュータをご
用意いただく必要があります。1トラック 分が1ファイルとなっています。
PDF版ライナーノーツが収録されています。
レコーディングのAD変換の直後から、お届けするまでの間に1度もDigital-
Digital変換していません。もともとのレコーディングが192kHz 24bit PCM
で、編集もそのままのフォーマットで行っています。ノーマライズもしてい
ませんので、音量すらレコーディング時のままです。もちろん96kHzまでの
機器をご使用の方のために、96kHz 24bitのダウンコンバートデータも収録
しております。今回はスイスのHigh-end、Weiss社のSaraconでダウンコンバ
ートしておりますが、ダウンコンバートでも侮れない音質です。




<haenssler>
98 630(71CD+1CD ROM) ¥12800
「J.S.バッハ:教会&世俗カンタータ全集BOX」
-ベーレンライター新バッハ全集版による
Vol.1-60 教会カンタータ集(60CD)
Vol.61~68 世俗カンタータ集(8CD)
Vol.69 祝賀用カンタータ集(CD1) BWV 30a, 36c, 36b
Vol.69 祝賀用カンタータ集(CD2) BWV 134a, 173a
Vol.70 フラグメント集BWV 34a, 69a, 120a, 197a
【演奏家陣容(おもなもの)】 
=ソプラノ= アーリーン・オジェー、ナンシー・バーンズ、
インガ・ニールセン、マリア・フリーゼンハウゼン、ヘレン・ドナート、
インゲボルク・ライヒェルト、イーディス・ヴィーンズ、
ウルリケ・ゾンターク、コンスタンツァ・クッカロ
=アルト= 
ユリア・ハマリ、ヘレン・ワッツ、ヴェレナ・ゴール、
ガブリエーレ・シュレッケンバッハ、ヒルデガルト・ラウリヒ、
キャロライン・ワトキンソン、ガブリエーレ・シュナウト、
マルガ・ヘフゲン、エリーザベト・グラフ
=テノール= 
アルド・バルディン、アーダルベルト・クラウス、テオ・アルトマイヤー、
クルト・エクヴィルツ、ペーター・シュライアー、
ルッツ=ミヒャエル・ハーダー
=バス= 
フィリップ・フッテンロッハー、ヴァルター・ヘルトヴァイン、
ジークムント・ニムスゲルン、ハンス=フリードリヒ・クンツ、
ヴォルフガング・シェーネ、ニクラウス・テューラー、
ヨン・ブレッヒェラー、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ
ヘルムート・リリング(指揮) シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム
シュトゥットガルト・ゲヒンゲン聖歌隊
シュトゥットガルト記念教会フィグラータ合唱団ほか
国際的バッハ研究家として著名なヘルムート・リリング自ら校訂に参加した
ベーレンライター新バッハ・エディションに基づく「バッハ大全集」は、ひ
たむきで誠実なアプローチと普遍的な演奏内容により、バッハ演奏の王道と
して高い評価を獲得してきました。
このたび、その中核をなす「教会ならびに世俗カンタータ」をまとめたボッ
クス・セットが、お求めやすい特別価格で分売リリースされます。
今日、「音楽の父」として、燦然と輝きを放ち続けるJ.S.バッハですが、器
楽作品の録音とは事情が異なり、現存する200を超えるカンタータすべてを
網羅したお手頃なセットとなると、選択肢が極端に限られてしまうので、こ
のセットは広く重宝されるものとおもわれます。
ボックスの構成は、セットの71枚のCDのほかに、ブックレット2冊とCD ROM1枚
が付属します。別冊ブックレットの内容は、通常の「トラックリスト」と、
CDナンバーおよび作品番号のいずれもから検索可能な「作品番号インデック
ス」という2段構えで、お目当ての作品に手軽に辿り着けるという仕組み。
また、CD-ROMには、カンタータの歌詞(ドイツ語・ 英語・フランス語・スペ
イン語)とライナーノート(英語・フランス語・ドイツ語)のオリジナルPDF
ファイル・データが収められています。
なお、ボックスの寸法は幅135ミリ×高さ130ミリ×奥行き157ミリ、となって
います。
完全限定盤につきお早めにお求めください。

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11-07 No.25

2011年07月23日 16時02分58秒 | Weblog
★SONY SACDプレーヤー SCD-XE800のご案内★
当店のダイレクト・トランスファーDSDディスクが再生可能で、通常のCD・
SACDもこれまでの再生機器では得られなかった音作りの感じられない再生音
が評判のプレーヤーですが、現在\28600(送料無料)で販売中のお店のリンク
が、当店HPにございます。CDプレーヤーの買い替えなどお考えの方に、自信を
持ってお薦めします。
http://hwm3.gyao.ne.jp/goodies/open.html

★東武レコーディングズ・セールのご案内★
メーカーの在庫数量限定で特価セールを行ないます。メーカーへのご注文
先着で、予定数量に達した場合はご注文打ち切りとなりますので、お早めに
ご注文をお願いいたします。
セール期間:2011年9月末まで

TBRCD 0003 \1350
マーラー:交響曲第7番「夜の歌」
ヘルベルト・ケーゲル指揮
東京都交響楽団
録音:1985年6月25日ライヴ

TBRCD 0008 4枚組 \5400
「朝比奈隆 倉敷音楽祭モーツァルト・ライヴ」
モーツァルト:
交響曲集((1)第34番/(2)第35番「ハフナー」/(3)第36番「リンツ」
(4)第38番「プラハ」/(5)第39番/(6)第40番/(7)第41番「ジュピター」)
(8)歌劇「フィガロの結婚」序曲/(9)ピアノ協奏曲第21番
朝比奈隆(指揮)
倉敷音楽祭祝祭管弦楽団、(9)江尻南美(ピアノ)
録音:(1)(9)1995年、(2)1994年、(3)1993年、(4)1992年、(5)1991年、
(6)1990年、(7)(8)1989年
倉敷音楽祭デジタル・ライヴ録音

TBRCD 0009 \1350
(1)ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
(2)ベートーヴェン:交響曲第1番より第3楽章
朝比奈隆(指揮)
倉敷音楽祭祝祭管弦楽団
録音:(1)1990年3月、(2)1988年3月、
倉敷音楽祭デジタル・ライヴ録音

TBRCD 0010 \1350
マーラー:交響曲第4番ト長調
朝比奈隆(指揮)
大阪フィルハーモニー交響楽団、
樋本栄(ソプラノ)
録音:1968年9月2日東京文化会館、
モノラル・ライヴ、音源:朝日放送

TBRCD 0011 \1350
ベートーヴェン:
(1)交響曲第8番
(2)交響曲第7番
朝比奈隆(指揮)
倉敷音楽祭祝祭管弦楽団
録音:(1)1995年3月,(2)1994年3月
倉敷音楽祭デジタル・ライヴ録音

TBRDVD 1002(DVD-Video)\1350
ブルックナー:交響曲第8番ハ短調
朝比奈隆(指揮)大阪フィル
収録:1994年7月(朝比奈隆86歳バースデイ・コンサート)、朝日放送

TBRDVD 1003(DVD-Video)\1350
マーラー:交響曲第2番「復活」
朝比奈隆(指揮)
大阪フィルハーモニー交響楽団,同合唱団
井岡潤子(ソプラノ)、竹本節子(アルト)
収録:1995年7月(朝比奈隆87歳バースデイ・コンサート)、朝日放送

==================================

※コメントはメーカー案内書より抜粋です。

<VIRGIN CLASSICS>
VCW-0709132 \1580
バッハ:協奏曲集
1.協奏曲(鍵盤と管弦楽のための)ニ短調BWV1052
2.協奏曲(鍵盤と管弦楽のための)ニ長調BWV1054
3.アダージョ-協奏曲ニ短調BWV974
(マルチェッロ/編:タロー-ラバディ:オーボエ協奏曲より)
4.協奏曲(鍵盤と管弦楽のための)ヘ短調BWV1056
5.協奏曲(鍵盤と管弦楽のための)ト短調BWV1058
6.協奏曲(4台の鍵盤と管弦楽のための)イ短調BWV1065
アレクサンドル・タロー(ピアノ)
ル・ヴィオロン・ドゥ・ロワ、ベルナール・ラバディ指揮
ジュエル・ボックス 20Pブックレット
バロック時代の作品を、歴史的な演奏分析を踏まえて積極的に現代ピアノで
演奏する新世代の代表的存在であるタローの最新録音です。4曲のソロ鍵盤
楽器のための協奏曲と4台のソロ・パートを多重録音でタローがソリストを
務めたイ短調作品を収録。さらにマルチェッロ作品をバッハが編曲したアダ
ージョを、タローと指揮のラバディによるアダプテーションをほどこした
作品が収められています。前作のスカルラッティ・アルバムが海外の音楽誌
で好評を得たタローの協奏曲作品にご期待下さい。

VC-0871092 \1650
バッハ:協奏曲集(デジパック)(限定盤)
収録内容はスタンダード盤と同様です。
デジパック 20Pブックレット

VCW-0709212 \1580
フォーレ:レクイエム
1.レクイエムニ短調作品48
2.ラシーヌの賛歌(混声合唱と管弦楽のための)変ニ長調作品11
3.エレジー(チェロと管弦楽のための)ハ短調作品24
4.パヴァーヌ(管弦楽と混声合唱のための)嬰ヘ短調作品50
5.バビロンの流れのほとりに(混声合唱と管弦楽のための)
フィリップ・ジャルスキー(カウンターテナー)
マティアス・ゲルネ(バリトン)
エリック・ピカール(チェロ)
パリ管弦楽団合唱団
(5)‐マリー・ヴィルジニア・サヴァスターノ(ソプラノ)、
レティティア・シングルトン(アルト)、マティアス・ヴィダル(テナー)、
ウーゴ・ラヴェク(バス)
パリ管弦楽団
パーヴォ・ヤルヴィ指揮
ジュエル・ボックス 28Pブックレット
2010/11年のシーズンから音楽監督に就任したヤルヴィの、パリ管との録音
第2作。本年早々にコンサートでも取上げたフォーレ作品を集中的に集めた
新録音です。「フランス人以外の指揮者にとって、フランスのオーケストラ
とフランス作品にたずさわるのはとてもエキサイティング・・・」と語るヤ
ルヴィの意欲作です。今秋の来日公演を控え、期待の新作です。メインのレ
クイエムでは、ソプラノ・ソロの美しい「ピエ・イエズ」をジャルスキーが
担当、現代最高のヴォーカルといわれるゲルネとともに、ハイライトとなっ
ています。
パリ管の合唱団とさらに3曲の合唱作品を収録、「バビロンの流れのほとり
に」はとりわけ珍しい作品、エレジーではパリ管の主席チェロ、ピカールが
起用されています。

VC-0884702 \1650
フォーレ:レクイエム(デジパック)(限定盤)
収録内容はスタンダード盤と同様です。
デジパック 28Pブックレット





<Berlin Classics>
BC 1667 \2380
モーツァルト:
クラリネット協奏曲K.622
クラリネット五重奏曲K.581
シャロン・カム(Cla)
ハイドン・フィルハーモニー管弦楽団
イザベル・ファン・クーレン、ウルリケ=アニマ・マテ(Vln)
フォルカー・ヤコブセン(Vla)グスタフ・リビニウス(Vc)

●Berlin Classics reference gold series
BC 0300262 \1480
ハイドン:
チェロ協奏曲第1番、第2番
アントン・クラフト:チェロソナタOp.2-2
イェンス=ペーター・マインツ(Vc)
ブレーメン・ドイツ室内フィルハーモニー管弦楽団

BC 0300263 \1480
モーツァルト:ピアノ曲集
ロンドK.485、ソナタK.309、ロンドK.494、幻想曲K.475、ソナタK.457、
きらきら星変奏曲K.265
セバスティアン・クナウアー(pf)
グドルン・ランドグレーベ(ナレーター)

BC 0300264 \1480
マーラー:さすらう若人の歌
フォルトナー:4つの歌曲
マルタン:「イェーダーマン」より6つのモノローグ
ヴォルフ:ミケランジェロの3つの詩による歌曲集
ローマン・トレーケル(Br)
ブルクハルト・ケーリング(pf)



<Tower Records Original VINTAGE COLLECTION SPECIAL>
PROC 1109 2枚組 \1500
メンデルスゾーン:交響曲第2番「讃歌」、第3番「スコットランド」
リッカルド・シャイー指揮、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、他
マーガレット・プライス、サリー・バージェス(Sop)、
ジークフリート・イェルサレム(Ten)

PROC 1111 \1000
モーツァルト:
アイネ・クライネ・ナハトムジーク
セレナード第10番K.361「グラン・パルティータ」
オイゲン・ヨッフム指揮
バイエルン放送室内管弦楽団、バイエルン放送交響楽団員

PROC 1112 4枚組 \3000
超絶技巧の饗宴 ベルリン・フィルの名手たち
ゼレンカ:騎手のファンファーレ
シャイト(シュヴァルツ編):組曲
G.ガブリエリ(シュヴァルツ編):ソナタXIII
アルブリーチ(K.J.ヴェーバー編):ソナタ
ペーツェル:踊り-イントラーダ-クーラント-踊り
ヴィアダーナ:シンフォニア「パドゥアの女」
グリッロ(シュヴァルツ編):カンツォーナI
ベルガー:第8旋法による8声のカンツォーナ
シュテルル:ソナタ1、3、4
グリッロ(シュヴァルツ編):カンツォーナII
ムファット(ヴェール編):序曲、サラバンド、ブーレとロンド
G.ガブリエリ:ピアノとフォルテのためのソナタ
A.スカルラッティ(ベルゲル編):グラーヴェとメヌエット ハ短調
フンク(カプラー編):アダージョ、フーガとアルマンド
ハイドン:アダージョ、フィナーレとヴィヴァーチェ
クレンゲル:讃歌Op.57
モーツァルト:セレナーデ第10番K.361「グラン・パルティータ」
ハイドン:弦楽四重奏曲Op.20-4 Hob.III:34
メンデルスゾーン:八重奏曲Op.20
ブルッフ:七重奏曲 変ホ長調 遺作
ハイドン:ディヴェルティメントHob.II:11「誕生日」
ボッケリーニ:メヌエット
メンデルスゾーン:カンツォネッタ
ロッシーニ:
ファンファーレ「狩りの集い」、チェロとコントラバスのための二重奏曲
J.シュトラウスII(ハルトマン):ワルツ「美しき青きドナウ」Op.314
ハチャトゥリアン(フォーグラー編):剣の舞

PROC 1116 2枚組 \1500
ブラームス:ピアノソナタ全集
左手のためのシャコンヌ、ヘンデルの主題による変奏曲とフーガOp.24
アナトール・ウゴルスキ(pf)

PROC 1118 \1000
J.S.バッハ: 音楽の捧げ物
ルートヴィヒ・フォン・プフェルツマン(Flu)
ルドルフ・バウムガルトナー(Vln)アリス・アーノンクール(Vln、Vla)
クルト・タイナー(Vla)ニコラウス・アーノンクール(Vc)
イゾルデ・アールグリム(Cemb)




<Tower Records Original CLASSICAL TREASURES(EMI)VOL.4>
QIAG 50061 \1000
ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」、第7番
アンドレ・プレヴィン指揮、ロンドン交響楽団

QIAG 50062 \1000
マーラー:交響曲第4番
エリー・アメリング(Sop)
アンドレ・プレヴィン指揮、ピッツバーグ交響楽団

QIAG 50063 \1000
シベリウス:交響曲第2番
アンドレ・プレヴィン指揮
ピッツバーグ交響楽団
ショスタコーヴィチ:交響曲第6番
アンドレ・プレヴィン指揮
ロンドン交響楽団

QIAG 50064 2枚組 \1500
ワーグナー:管弦楽曲、ドイツ・ロマンティック序曲集
歌劇「さまよえるオランダ人」序曲、
楽劇「神々の黄昏」より ジークフリートの葬送行進曲、
歌劇「ローエングリン」第3幕への前奏曲、
楽劇「ワルキューレ」第3幕より ワルキューレの騎行、
楽劇「トリスタンとイゾルデ」より前奏曲と愛と死、
楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕への前奏曲、
歌劇「タンホイザー」序曲
ニコライ:歌劇「ウィンザーの陽気な女房たち」序曲
メンデルスゾーン:序曲「フィンガルの洞窟」Op.26
ウェーバー:歌劇「オベロン」序曲
シューベルト:「ロザムンデ」序曲
ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」序曲
フンパーディンク:歌劇「ヘンゼルとグレーテル」前奏曲
ホルスト・シュタイン指揮、NHK交響楽団

QIAG 50066 2枚組 \1500
J.S.バッハ:
ヴァイオリン協奏曲第1番BWV.1041、第2番.BWV1042、
2つのヴァイオリンのための協奏曲BWV.1043、
2つのヴァイオリンのためのソナタBWV.1037(ゴルトベルク編)
ヴィヴァルディ:
ヴァイオリン協奏曲RV352(マデルナ編)、RV242、
2つのヴァイオリンのための協奏曲Op.3-11 RV565、
ヴァイオリン協奏曲RV186(マデルナ編)、RV350(マリピエロ編)、
RV343「スコルダトゥーラ」RV213(マリピエロ編)、RV340(マリピエロ編)、
RV233(マリピエロ編)
ナタン・ミルシテイン(Vln、指揮)、エリカ・モリーニ(Vln)、
室内アンサンブル

QIAG 50068 2枚組 \1500
ブルックナー:交響曲第7番、第8番
ロリン・マゼール指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

QIAG 50070 2枚組 \1500
モーツァルト:交響曲第35番、第36番、第38番-第41番
アンドレ・ヴァンデルノート指揮
パリ音楽院管弦楽団

QIAG 50072 \1000
ベートーヴェン:序曲集
「レオノーレ」序曲 第3番Op.72、「エグモント」序曲Op.84、
序曲「コリオラン」Op.62、「プロメテウスの創造物」序曲Op.43、
歌劇「フィデリオ」序曲 Op.72b
アンドレ・ヴァンデルノート指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団




<MEMBRAN>
NCA 60227 \1500
ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ(1926- ):作品集
ロイヤル・ウィンター・ミュージックII(1979)
カリヨン、レシタティフ、マスク(1974)
エオリアン・ハープに寄せて(1985/86)
ザビーネ・エーリング(G)
フリードリヒ・ゴルトマン指揮
ボリス・ブラッハー・アンサンブル

NCA 60246 \1780
リスト:
交響詩「前奏曲」、交響詩「オルフェウス」、交響詩「山上にて
聞きしこと」
マルティン・ハーゼルベック指揮
ウィーン・アカデミー 
2011/1/29-2/1

ARS MUSICI 232364 \1350
マーラー:最後の7つの歌、子供の魔法の角笛
トーマス・E・バウアー(Br)
ウタ・ヒールシャー(P)




<NCA DVD>
未案内分の紹介
NCA 60229DVD(DVD-Video)2枚組 \2080
モーツァルト:
ピアノ協奏曲第9番 変ホ長調 KV271「ジュノム」
ピアノ協奏曲第18番 変ロ長調 KV456
ピアノ協奏曲第19番 ニ長調 KV459
ピアノ協奏曲第26番 ニ長調 KV537「戴冠式」
パウル・バドゥラ=スコダ(P、指揮)
プラハ室内管弦楽団
(コンサートマスター:アントニーン・フラーディル)
2006年8月14日、8月16日
116分 カラー 16:9



<MEMBRAN>
DOCUMENTS 233370 10枚組 \1080
グレゴリオ聖歌集
CD 1 OFFICIUM SANCTI SEVERI
dai Manoscritti Ravennati ・ XI-XII secolo
Calixtinus Ensemble di Musica Medioevale
Gianni de Gennaro(director)・ Recording date unknown
CD 2 ADORATE DEUM IN SANCTIS EIUS
Elevatione spirituale
Schola Gregoriana “SCRIPTORIA”
Dom Nicola M. Bellinazzo(OSB)(director)
Recording date unknown
CD 3 VIR DEI BEATUS
Festa della Traslazione del Corpo di San Marco
Graduale Marciano(Venezia, sec. XIII)
Ensemble Oktoechos
Lanfranco Menga(director)・ Recording date unknown
CD 4 NICOLAUS
Ufficio Liturgico di San Nicola vescovo di Myra nella
Cattedrale di Bari secolo XIII
Calixtinus Ensemble di Musica Medioevale Calixtinus
Gianni de Gennaro(director)・ Recording date unknown
CD 5 RESONET, INTONET
Canti dell’Avvento e del tempo di natale nella
Cattedrale di Padova, secoli XII-XV
Schola Gregoriana di Venezia
Lanfranco Menga(director)  Recording date unknown
CD 6 NATIVITAS
Schola Gregoriana “SCRIPTORIA”
Dom Nicola M. Bellinazzo(OSB)(director)
Roberto Loreggian(organ)・ Recording date unknown
CD 7 VISITATIO SEPULCHRI
Uffici Drammatici della Passione e del Tempo
di Pasqua nella Cattedrale di Padova, secoli XII-XV
Ensemble Oktoechos
Schola Gregoriana di Venezia
Lanfranco Menga(director)  Recording date unknown
CD 8 JUBILEMUS EXULTANTES
Antifone, Responsori, Tropi, Alleluia, Sequenze
(Cattedrale di Parma, sec. XIV-XV)
Ensemble Oktoechos
Schola Gregoriana di Venezia
Lanfranco Menga(director)  Recording date unknown
CD 9 GREGORIANA DENMARK
PLAINSONG FROM THE PERIOD OF BISHOP
ABSALON(1128-1201)
Absalon Six ・ Recorded in 1995
CD 10 VIDIMUS STELLAM
Schola Gregoriana Monacensis
Johannes Berchmans Goschl  Recorded in 2002
RESURREXIT ET ASCENDIT
Schola Gregoriana Monacensis
Johannes Berchmans Goschl  Recorded in 2000


DOCUMENTS 233371 10枚組 \1080
ヨゼフ・シゲティ 名演集
CD1+2
バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番、ヴァイオリン協奏曲
集(チェンバロ協奏曲第1番、第5番の編曲)、ブランデンブルク
協奏曲第5番
ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ第4番
ユージン・イストミン(P) ジョン・ウンマー(Fl)
カルロ・ブッソッティ(P) 
ジョージ・セル指揮 コロムビア交響楽団
フリッツ・スティードリー指揮
ニュー・フレンズ・オブ・ミュージック・オーケストラ
パブロ・カザルス指揮 プラド祝祭管弦楽団
1940,1949,1950,1954
CD3
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第4番、ヴァイオリン・ソナタ
K.304,300,454
ミエチスラフ・ホルショフスキー、ニキタ・マガロフ(P)
トーマス・ビーチャム指揮 ロンドン・フィル 1934,1937,1954
CD4
タルティーニ:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調、ヴァイオリン・ソナ
タ op.2-12、モーツァルト:ディヴェルティメント第15番
カルロ・ブッソッティ(P)
ジョージ・セル、マックス・ゴーバーマン指揮 
コロムビア交響楽団     1938,1954
CD5
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
ブルーノ・ワルター指揮 ニューヨーク・フィル   1947
CD6+7
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番、ピアノ三重奏曲第2番、
ピアノ四重奏曲第3番
ストラヴィンスキー:協奏的二重奏曲
ミエチスラフ・ホルショフスキー、マイラ・ヘス、イゴール・ストラ
ヴィンスキー(P) ミルトン・ケイティムズ(Vla)
パブロ・カザルス、ポール・トルトゥリエ(VC)1945,1951,1952
CD8
ブロッホ:ヴァイオリン協奏曲、バール・シェム(ハシディズム
教徒の生活の3つの情景)
Kurt Ruhrseitz(P) 
シャルル・ミュンシュ指揮 パリ音楽院管弦楽団 1928,1939
CD9+10
ブゾーニ:ヴァイオリン・ソナタ第2番
プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第2番、ヴァイオリン協奏曲
第1番、バルトーク:コントラスト
ベニー・グッドマン(Cl) ベラ・バルトーク、レオニード・ハンブロ、
クララ・ハスキル(P) 
コンスタント・ランバート、トーマス・ビーチャム指揮
ロンドン・フィル、フィルハーモニア管 1935,1940,1945-1947
ヨゼフ・シゲティ(Vn)

DOCUMENTS 233372 10枚組 \1080
ビルギット・ニルソン名唱集
『世紀の声』
タンホイザー、ローエングリン、アイーダ、トゥーランドット、
西部の娘、仮面舞踏会、ドン・ジョヴァンニ、トリスタンとイゾル
デ、ワルキューレ、ジークフリート、神々のたそがれ  他
ルドルフ・ケンペ、ハンス・シュミット=イッセルシュテット、
ゲオルグ・ショルティ、ヘルベルト・フォン・カラヤン、ハンス・
クナッパーツブッシュ、オイゲン・ヨッフム、エーリヒ・ラインスド
ルフ 他
1949-1960

DOCUMENTS 233373 10枚組 \1080
オットー・クレンペラー 名演集
CD1
ブラームス:交響曲第1番 ケルン放送交響楽団   1955
ブラームス:交響曲第3番 フィルハーモニア管   1959
CD2-4
ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」、第7番、第8番
ケルン放送響、ウィーン響   1954,1957,1958(詳細不明)
CD5-9
ベートーヴェン:交響曲全集、劇音楽「エグモント」(抜粋)
ビルギット・ニルソン、マリア・シュターダー、グレース・ホフマン、
ヴァルデマール・クメント、ハンス・ホッター
ケルン放送響、同合唱団
フィルハーモニア管、ロイヤル・ストックホルム・フィル、
ケルン放送響
1954,1955,1957,1958,1960(詳細不明)
CD10
ブラームス:ピアノ協奏曲第2番
ゲザ・アンダ(P) ケルン放送響   1954
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番
レオン・フライシャー(P) ケルン放送響   1956

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11-07 No.24

2011年07月23日 16時02分39秒 | Weblog
<Signum Classics>
SIGCD 251 \2180
モーツァルト - イタリアン・ジャーニー ――
モーツァルト:
歌劇《ルーチョ・シッラ》K.135より 復讐と死の欲望が燃えあがり
歌劇《見てくれのばか娘》K.51より いとしい花嫁
歌劇《シピオーネの夢》K.126より 険しい坂の樫の老木は
歌劇《偽の女庭師》K.196より 我が胸の内に聴くのは
歌劇《羊飼いの王様》K.208より たとえ戦いに勝っても
歌劇《イドメネオ》K.366より 愛する父に
歌劇《羊飼いの王様》K.208より ひとりだけ言えるのだ
歌劇《イドメネオ》K.366より 私の回りに/哀れ、夢か!K.431
歌劇《ドン・ジョヴァンニ》K.527より 私の恋人を慰めて
歌劇《イドメネオ》K.366より 海から逃れ
歌劇《コシ・ファン・トゥッテ》K.588より 恋の息吹きは、何という凄まじ
い混乱
歌劇《皇帝ティートの慈悲》K.621より 皇帝の主権にとって、親しい神々よ
ジェレミー・オヴェンデン(テノール)、
ジョナサン・コーエン(指揮)、エイジ・オヴ・インライトゥメント管弦楽団
ニコライ・ゲッダの弟子でありイギリス屈指のモーツァルト歌手、オヴェン
デンとOAEの「アリア集」は、神童モーツァルトが12歳で作曲した「見てくれ
のばか娘」、16歳の時の作品「ルーチョ・シッラ」からのアリアを積極的に
取り上げるなど、いわゆる"名アリア集"とは一味も二味も違う選曲が魅力的。
録音:2010年9月29日-10月2日、殉教者聖サイラス教会(ケンティッシュ・タウ
ン/ロンドン)

SIGCD 263 \2180
プーランク:歌曲全集Vol.2 ――
トレアドール(闘牛士)#/ルイーズ・ラランヌの3つの詩*
ギヨーム・アポリネールの4つの詩++
フェデリコ・ガルシア・ロルカの3つの歌+/ポールとヴィルジニー#
雲**/讃歌##/あのやさしい小さな顔+/ルイ・アラゴンの2つの詩+
平和への祈り++/歌曲集《こんな日こんな夜》*/ルネ少年の悲しい話##
元気がよすぎる男の子+/歌曲集《画家の仕事》#/愛の小道*
フェリシティ・ロット(ソプラノ)*、リサ・ミルン(ソプラノ)**、
ローナ・アンダーソン(ソプラノ)+、ロバート・マーレイ(テノール)++、
クリストファー・マルトマン(バリトン)#、
ジョナサン・レマル(バス・バリトン)##、マルコム・マルティヌー(ピアノ)
フェリシティ・ロットやリサ・ミルン、クリストファー・マルトマン、そし
てピアノのマルコム・マルティヌーなど、世界の第一線で活躍中の豪華キャ
ストを揃えた"プーランク歌曲全集"の第2巻!
録音:2010年2月14日-20日&9月6日-10日、セント・マイケル・アンド・オー
ル・エンジェルス教会(オックスフォード)

SIGCD 205 \2180
ストラヴィンスキー:バレエ音楽《春の祭典》
プーランク:バレエ音楽《牝鹿》
ティエリー・フィッシャー(指揮)、
BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団&合唱団
2008年に名古屋フィルの第7代常任指揮者(現在は名誉指揮者)に就任し、一気
に日本での知名度と評価を上げたスイス人マエストロ、ティエリー・フィッ
シャー。現在も首席指揮者を務めるBBCウェールズ・ナショナル管とのストラ
ヴィンスキー・シリーズの第3弾は「春の祭典」!バーバリズムの過度な強調
に傾倒せず、オーケストラのバランスを巧みにコントロールした好演が展開
されている。
録音(ライヴ):2009年6月19日、セント・デイヴィッズ・ホール(カーディフ)

SIGCD 252 \2180
サン=サーンス:チェロ・ソナタ第2番ヘ長調Op.123
ショパン:チェロ・ソナタ ト短調Op.65
ジェイミー・ウォルトン(チェロ)、ダニエル・グリムウッド(ピアノ)
ウォルトンの「チェロ協奏曲」第4楽章で"1975年改訂版"を用いて話題を呼ん
だシグナム・クラシックス大推薦のチェリスト、ジェイミー・ウォルトン。
ウィリアム・プリース最後の弟子の1人であるウォルトンは、同じくイギリス
のソム(Somm)にショパンのチェロ・ソナタをレコーディングしており今回は
勝負の再録音。
師であるプリースから授けられた奏法と愛器1712年製のグァルネリが感情豊
かにショパンとサン=サーンスを歌う。2010年4月の録音。

SIGCD 238 \2180
ウォルトン:
ヴァイオリン協奏曲、《ヘンリー5世》より 弦楽のための2つの小品
バーバー:ヴァイオリン協奏曲、弦楽のためのアダージョOp.11
トーマス・ボウズ(ヴァイオリン)、
ヨゼフ・スヴェンセン(指揮)、マルメ歌劇場管弦楽団
ロンドン・モーツァルト・プレーヤーズ(LMP)のコンサートマスターからソリ
ストへと転身したハートフォードシャー生まれのヴァイオリニスト、トーマ
ス・ボウズのシグナム・デビュー・タイトル。LMPの元コンマスという称号に
相応しい迫真のウォルトン&バーバーが繰り広げられている。スヴェンセン
&マルメ歌劇場管の安定感あるサポートも頼もしい。2010年3月の録音。

SIGCD 265 2枚組 \3500
J.S.バッハ:ミサ曲ロ短調BWV.232
ベサニー・セイモア(ソプラノ)、
サリー・ブルース=ペイン(ソプラノ/アルト)、
ジェイソン・ダーネル(テノール)、ジョシュア・エリコット(テノール)、
ピーター・ハーヴェイ(バス)、
ピーター・セイモア(指揮)、
ヨークシャー・バロック・ソロイスツ、ヨークシャー・バッハ合唱団
ヨークシャー・バロック・ソロイスツは、ヨーク古楽音楽祭への出演、
J.S.バッハなど17世紀-18世紀音楽の演奏を活動の中心としている1973年創設
のピリオド・オーケストラ。2009年の「ヨハネ受難曲」(SIGCD 209)以来とな
るJ.S.バッハの続編「ミサ曲ロ短調」でも、バスのピーター・ハーヴェイ、
バロック・トランペットのクリスピアン・スティール=パーキンスが参加す
るなど、レベルの高さをうかがわせる。2010年4月の録音。

SIGCD 258 \2180
パラプラクシス - ファゴット、管弦楽と合唱のための作品集 ――
フロスト:パラプラクシス、ファゴット協奏曲
カールセン:セレナータOp.113
シギン・ビルケランド(ファゴット)、
インゴ・エルンスト・レイール(指揮)、
ベラルーシ国立室内管弦楽団、
オイスタイン・フェヴァング(指揮)、アンサンブル96
イギリスのスティーヴン・フロスト(1959-)とノルウェーのシェル・モルク・
カールセン(1947-)が作曲した「ファゴット+管弦楽&合唱」という斬新な編
成のファゴット作品集。ファゴット・ソリストとしてフロストとカールセン
の独創的な世界を描くシギン・ビルケランドは、2008年までノルウェー放送
管弦楽団の首席奏者として活躍した北欧のトップ・プレーヤー。
2006年-2008年の録音。

SIGCD 260 \2180
タルボット:タイド・ハーモニック
ジェレミー・ホランド=スミス(指揮)、
ジョビー・タルボット・オーケストラ
イギリスの若手コンテンポラリー・コンポーザー、ジョビー・タルボット
(1971-)の「タイド・ハーモニック」は、コレオグラファーのキャロリン・
カールソンとのコラボレーションにより生まれた小編成アンサンブルのため
の音楽。2009年7月&8月の録音。

SIGCD 245 \2180
ハキム:室内楽&オルガン作品集 ――
水仙/マニフィカト/《輝く暁の星、いと美しきかな》による変奏曲
私を封印のようにあなたの心臓につけてください/奇想曲
アメイジング・グレイス/鳩
リマ・タウィル(ソプラノ)、
ジャン=フィリップ・クズマ(ヴァイオリン)、
王室礼拝堂弦楽四重奏団、ナジ・ハキム(オルガン)
驚異的な即興演奏がNHK-FMで放送され日本でも話題となったレバノン、ベイ
ルート生まれの音楽家ナジ・ハキム(1955-)の作品集第3巻。
2009年6月、12月&2010年1月の録音。




<Sacconi Records>
SACC 104 \2180
チェコの弦楽四重奏曲集 ――
スーク:聖ヴァーツラフの主題による瞑想曲Op.35a
スメタナ:弦楽四重奏曲第1番ホ短調《わが生涯より》
ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第12番ヘ長調Op.96《アメリカ》
サッコーニ弦楽四重奏団
サッコーニ弦楽四重奏団は、2001年にイギリスの王立音楽大学で結成され、
2005年トロンハイム国際弦楽四重奏コンクール第1位、2006年ロンドン国際
弦楽四重奏コンクール第2位の受賞、自主レーベルの設立など絶好調をキー
プするイギリスの若きアンサンブル。情熱的なサウンド、解放されたボヘ
ミアの民族的なカラーが特徴的な演奏。今後が楽しみなアンサンブルである。
2010年11月の録音。





<Champs Hill Records>
CHRCD 021 \2180
フランシス=ホード:室内楽作品集 ――
メモリア/マイ・フリーティング・エンジェル/雪女/オグレ・ラヴァー
インヴォケイション/ブロウマタ/メランコリア/グローリー・ツリー
アンサンブル・ナ・モラ、レンドヴァイ弦楽三重奏団、
ロンドン・モーツァルト・トリオ、他
シェリル・フランシス=ホード(1980-)は、16歳で1996年のBBCヤング・コン
ポーザー・コンペティションに入賞を果たし、2010年のブリティシュ・コン
ポーザー・アウォードでは2つの賞を獲得したイギリス期待の女流作曲家。




<Onyx>
ONYX 4078 \2180
ショパン&メンデルスゾーン - チェロ・ソナタ集 ――
メンデルスゾーン:チェロ・ソナタ第2番ニ長調Op.58、無言歌ニ長調Op.109
ショパン:
ワルツ第6番変ニ長調Op.64-1《小犬のワルツ》(ダヴィドフ編)、
ワルツ第7番嬰ハ短調Op.64-2(ダヴィドフ編)、
ワルツ第8番変イ長調Op.64-3(ダヴィドフ編)、
チェロ・ソナタ ト短調Op.65
ピーター・ウィスペルウェイ(チェロ/グァダニーニ1760)、
パオロ・ジャコメッティ(ピアノ/エラール1848)
ウィスペルウェイがショパンとメンデルスゾーンの偉大なる"チェロ・ソナタ"
と同じプログラムに組み込んできたのは、カール・ダヴィドフ(1838-1889)の
輝かしいアレンジによるショパンの"チェロ版"「ワルツ集Op.64」。
ウィスペルウェイは2000年にショパンの「チェロ・ワルツ集Vol.1」
(CCS 16298)を録音しているが、そこには「子犬のワルツ」を含む「Op.64」
の3曲は収録されていなかっただけに、待望の新録音登場はまたとない朗報
となることだろう。
ウィスペルウェイとジャコメッティが、使用楽器、コンディション、録音会
場など、全ての環境を完璧に整えて臨んだショパンとメンデルスゾーン。
チェロの歴史に残る名盤の誕生です!
録音:2011年1月10日-12日、メノナイト教会(ハールレム/オランダ)
使用楽器:チェロ - グァダニーニ(パルマ/1760年製)、
ピアノ - エラール(1848年製/エドウィン・ベウンク・コレクション)

ONYX 4059 \2180
ドビュッシー:ピアノ作品全集Vol.5 ――
マスク(4手連弾)/夜想曲(4手連弾)/エレジー(4手連弾)/小組曲(4手連弾)
スコットランド行進曲(4手連弾)/古代の墓碑銘(4手連弾)
白と黒で(2台ピアノ)/リンダラハ(2台ピアノ)
パスカル・ロジェ(ピアノ)、アミ・ロジェ(ピアノ)
現代のフランス・ピアノ界の牽引者として、またフランス・ピアノ音楽のア
ンバサダーとしてドビュッシーのピアノ作品のレコーディングに取り組んで
きたロジェ。お互いのピアノを知り尽くしたロジェ夫妻の見事なコンビネー
ションは、デュオ・アルバムの「ウェディング・ケーキ」(ONYX 4047)でも
実証されており、このドビュッシーでも充実のフィナーレを飾ってくれるに
違いない。
パスカル・ロジェのドビュッシー、遂に完結です

ONYX 4068 \2180
リエゾンス - アリア集 ――
サリエリ:震えるほど私の愛しい人
モーツァルト:
とうとうこの時が来た...恋人よ早くここへ、あなたの心は今は私にK.217
チマローザ:歌劇《秘密の結婚》より シンフォニア、お許しください
ハイドン:
ばらに刺がなくなったら、あなたはご存じでいらっしゃる、
お嬢さん, ゆっくりお行きなさい
サリエリ:歌劇《焼きもち焼きの学校》より シンフォニア
モーツァルト:
女も15歳になったら、誰かわが恋人の苦しみを知らんK.582、
私の胸は喜びに高鳴るK.579、ああ, もし空に星々の恵みあればK.538
チェン・レイス(ソプラノ)、
ヴェルナー・エールハルト(指揮)、ラルテ・デル・モンド
バイエルン国立歌劇場で上演された「ばらの騎士」でソフィーを歌い大絶賛
を浴びたソプラノ、チェン・レイスのオニックス・デビュー・タイトルとな
るアリア集!
チェン・レイスは、サイモン・ラトル&ベルリン・フィルとの共演による映
画「パフューム」のサウンドトラックで一躍話題となるなど、スター性も抜
群の逸材である。
来る2011年12月にはウィーン国立歌劇場で「ばらの騎士」のソフィーを歌う
予定となっており、チェン・レイスのさらなるブレイクは目前!

ONYX 4073 \2180
シューベルト:
ピアノ・ソナタ第15番ハ長調D.840《レリーク》
ピアノ・ソナタ第17番ニ長調D.850/6つのドイツ舞曲D.820
ハンガリーのメロディ ロ短調D.817
シャイ・ウォスネル(ピアノ)
ブラームスの「幻想曲」とシェーンベルクの「組曲」を組み合わせるという
大胆な選曲でオニックス・デビューを飾ったイスラエルのピアニスト、シャ
イ・ウォスネル。
オニックス第2弾となるシューベルト・プログラムでウォスネルが弾くのは、
シューマンによって発見された未完成の「ソナタ第15番」と、演奏時間約40
分というスケールを持つ「ソナタ第17番」の後期作品。
1999年エリザベート王妃国際コンクール入賞、2005年エイヴリー・フィッ
シャー・キャリアー・グラント受賞を果たし、その実力をバレンボイムに認
められたイスラエルの実力派ピアニストが、この"シューベルト"で持てる才
能の全てを発揮する!




<KML Recordings>
KML 1121 \2300
カティア&マリエル・ラベック -
ラプソディ・イン・ブルー&ウェスト・サイド・ストーリー ――
ガーシュウィン:
ラプソディ・イン・ブルー(2台ピアノのためのオリジナル・ヴァージョン)
バーンスタイン(コスタル編):
ウェスト・サイド・ストーリー
(2台ピアノ&パーカッション・ヴァージョン)*
カティア・ラベック(ピアノ)、マリエル・ラベック(ピアノ)、
ゴンサロ・グラウ(打楽器)*、ラファエル・セギニエ(ドラムス)*、
パブロ・ベンシド(ティンバレス)*
ピアノ界の最強姉妹"ラベック姉妹"のカティア・ラベックとマリエル・ラベ
ックが、1981年にセンセーショナルを巻き起こしたガーシュウィンの「ラプ
ソディ・イン・ブルー」。
旧録音から30年という歳月を経て、「ラプソディ・イン・ブルー」の新録音
がバーンスタインの「ウェスト・サイド・ストーリー」とのカップリングで
"KML Recordings"からリリース!
ラベック姉妹が弾くガーシュウィンを「彼女たちがピアノを弾く時、私は花
火を見るだろう!」と絶賛したジョージの兄アイラ・ガーシュウィン。
ガーシュウィンの新録音は、アイラと当時のアシスタント、マイケル・フェ
インスタインが受けた以上の衝撃を与えてくれるハイ・パフォーマンス!
バーンスタインは、20世紀アメリカを代表するミュージカル&映画音楽のア
レンジャー、ブロードウェイ・ミュージカルのオーケストレイターであり、
「ウェスト・サイド・ストーリー - シンフォニック・ダンス」の誕生にも
大きな役割を果たしたアーウィン・コスタルのアレンジ。
ラベック姉妹のピアノと抜群に巧い打楽器セクションが繰り広げるエキサイ
ティングでスリリングな「ウェスト・サイド・ストーリー」は、コスタル版
がオリジナルなのではないかと思えるほどの完成度。




<Sisyphe>
SISYPHE 010 \2300
オブホフ:ピアノ作品集 ――
前奏曲/6つの祈り/6つの心理的絵画/3つのイコン/永遠
クリエイション・デ・ロル/ラ・ソース・ヴィーヴ
リフレット・シニストレ/パン/10の心理的絵画/祈り
ラ・パラボール・ドゥ・セニョール/黙示録
レ・アストラレス・パーレント/コンヴァージョン
ジェイ・ゴットリーブ(ピアノ)
ニコライ・オブホフ(1892-1954)は、モスクワ音楽院、サンクトペテルブルク
音楽院で作曲を学んだ後、ボルシェビキ革命から逃れるため1918年にロシア
を離れフランスへと移住したロシアのモダニスト&神秘主義の作曲家。
スクリャービンの後期作品とモダニズムを組み合わせたかのようなオブホフ
の音楽は、ロシア国外で独自の道を歩んだ知られざる音楽である。
2005年4月の録音。

SISYPHE 017 \2300
タイム・リクリエイテッド ――
カーター:カテナイレス/マントヴァーニ:ソナーレ
ブーレーズ:12のノタシオン/マタロン:2つのテンポの形態
カーター:断続/ブクレシュリエフ:6つのエチュード
フローレンス・チョッコラーニ(ピアノ)
アメリカのエリオット・カーターやフランスのピエール・ブーレーズ、ブル
ガリアのブクレシュリエフなど5人の現代作曲家たちのピアノ作品を集めた
コンテンポラリー・プログラム。
近現代作品を得意とするフランスの女流ピアニスト、フローレンス・チョッ
コラーニのシリアスな演奏からは、鬼気迫る雰囲気が醸し出される。
2009年4月の録音。




<Natives>
CDNAT 11 \2450
ブツコ:グレート・オルガン・ノートブック(大オルガン作品集)
マリーナ・シェボルキーナ(オルガン)
マリー=クレール・アランの高弟マリーナ・シェボルキーナは母国ロシアの
現代オルガン作品を発掘する「La Russie des orgues(The Organ in Russia)」。
ユーリ・マルコヴィチ・ブツコ(1938-)はモスクワ音楽院の教授を務めるウ
クライナ出身の作曲家。オルガン作品には、ロシアのモノフォニーの聖歌
から影響を受けた神秘的な音楽が多い。2007年5月の録音。

CDNAT 12 \2450
ディアノフ:島 - オルガン作品集 ――
対話/古い舞曲による組曲/フォリア/ルロット島/エグゼルシス
マリーナ・シェボルキーナ(オルガン)
シェボルキーナの「La Russie des orgues」シリーズ。
1963年モスクワ出身の作曲家ドミトリー・ディアノフのオルガン作品は、タ
ネーエフの音楽を主題とした「ルロット島」など、19世紀ロシアを思わせる
ような旋律美が特徴。2007年5月の録音。

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11-07 No.23

2011年07月23日 16時02分23秒 | Weblog
<REFERENCE RECORDINGS>
RR 122 \1880
HDCD
クリス・ブルーベック(1952-):魂の踊り
マイケル・ガンドルフィ(1956-):線画
ルーカス・フォス(1922-2009):セントラル・パーク・リール
コンコード・チェンバー・ミュージック・ソサエティ
【ウェンディ・パットナム(Vn)オーウェン・ヤング(Vc)
ローレンス・ウルフ(Cb)トマス・マーティン(Cl)ヴィタス・ヴァクシス(P)
ダニエル・ボーチ(Perc)】
録音:2010年9月3-5日メカニクス・ホール、ウースター、
マサチューセッツ州
現代アメリカの作曲家による室内楽作品集。優秀録音レーベル「リファレン
ス・レコーディングス」の実力を改めて感じさせる素晴らしい録音です。透
明なホールトーンが豊かに美しく響き、各楽器が自然に調和し、実際の遠近
感と空間の広がりを見事に捉えています。聴きなれない現代作品を鮮やかに
収録し、美しく再生させるキース・O・ジョンソン氏の手腕に脱帽。
クリス・ブルーベックはロサンゼルス出身のクラシック、ジャズの作曲家で、
有名なジャズ・ピアニスト、デイヴ・ブルーベックの息子。自身はベース、
トロンボーン、ピアノ、ギターを演奏し、音楽のスタイルはジャズ、ブルー
ス、ポップス、クラシックと多岐にわたり「リリカルな旋律は21世紀のバー
ンスタインのようである」とシカゴ・トリビューン紙で評されています。ま
たボストンを拠点とする作曲家マイケル・ガンドルフィは、ジャズ、ブルー
ス、ロックのスタイルに影響を受け、映画、劇場音楽などを手掛けています。
情熱的なタンゴをモチーフとした「ヴィエントス・イ・タンゴス」は吹奏楽
の主要レパートリーとして親しまれています。そしてベルリン出身ナチスの
戦禍をのがれてアメリカに移住したピアニスト、作曲家ルーカス・フォス。
アメリカの現代音楽推進に大きく貢献した一人。
コンコード・チェンバー・ミュージック・ソサエティは2000年1月にボストン
交響楽団のヴァイオリニスト、ウェンディ・パットナムにより設立された団
体です。年間を通してマサチューセッツ州コンコードで室内楽の演奏会を催
し、またボストン交響楽団のメンバーや一流音楽家によるアウトリーチなど
を通じて若い世代の育成にも貢献しています。





<ATMA Classique>
ACD2 2544 2枚組 \3380
ガブリエル・デュポン(1878-1914):ピアノ曲集
CD1:病めるとき
【エピグラフ/夕暮れが部屋に/庭の太陽/雨の歌/日曜日の午後/医者/花を手
に女友達がやって来た/風の歌/炉辺にて/女の色気/死神がうろついている/
庭で遊ぶ子供たち/白夜-幻覚/静けさ】
CD2:砂丘の家
【澄み切った朝の砂丘/水面の帆/思い出の家/我が兄弟の風と姉妹の雨/幸せ
の憂鬱/陽光は波間に戯れる/松の木の夕暮れ/海の音、夜/星の煌めき/波の
うねり】
ステファン・ルムラン(P)
録音:2007年12月
ピアニストのステファン・ルムランが取り組んでいるテオドール・デュボワ
などフランスの知られざる作曲家の作品を積極的に録音していくシリーズ
「フランス音楽発見(ムジーク・フランス・デクヴェルト)」。今回はラヴェ
ルと同時代に活躍したガブリエル・デュポンのピアノ曲集。デュポンはオル
ガニストであった父から学んだ後、パリ音楽院でジェダルジュ、マスネ、
ヴィドールに師事。ソンゾーニョ・コンクールでオペラ「ガブレラ」が第1位
となり成功を収めました。しかし肺を患い、結核を発症し36歳の若さで夭折
しています。
25歳の時の作品「病めるとき」は全14曲からなる曲集。デュポンの死に対す
る脅迫観念が反映された作品で、それぞれの標題に沿った巧みな描写が色彩
豊かに浮かびあがります。31歳で完成した「砂丘の家」はフランス近代の透
明感漂う全10曲からなる作品。南欧の薫り立つ作品を作曲したセヴラックを
都会的かつ洗練させたような作風が、フランス近代好きには堪らない美しさ
と魅力を持っています。

ACD2 2657 \1850
マテュー・ルシエ(1973-):管楽とピアノのための室内楽作品集
パサージュOp.16、宮廷人Op.30、ホワイトロック・ソナタOp.28、
序奏とシシリエンヌOp.33、バッカナールOp.8、ロマンスOp.29、
イン・メモリアムOp.18、ナレーションとリートOp.31、七重奏曲Op.19
ペンタドル(管楽五重奏)
録音:2011年1月
ファゴット奏者であり作曲家であるマテュー・ルシエによる管楽とピアノた
めの作品集。自身が主宰する管楽アンサンブル、ペンタドルによる演奏です。
マテュー・ルシエは15年ほど前から作曲家始め、ファゴットを中心に管楽器
のための作品を多く作曲しています。




<HUNGAROTON>
HCD 32649 \2080
シャルル・グノー:歌曲集
ボレロ/春ばかりとは限らず/愛の女王
おお!私達は二人で春の花を摘めますように/気をつけて!/天使の魂
私の服/若い娘に/その花をぼくに/春の歌/春/痛手/木陰での宴
奨学金で/子供が祈る時/セシルに/漁夫の歌/若いギリシャの女に
メドジェの返事
ベルナデット・ヴィーデマン(Ms)、ジュラ・オレント(Br)、
エメシェ・ヴィラーグ(Pf)
録音:2009-2011年、フンガロトン・スタジオ
歌劇「ファウスト」や「アヴェ・マリア」で有名なグノー(1818-1893)は、
メンデルスゾーン姉弟の影響を受け、フランス版リート=メロディを創始し
ました。100曲を超えるフランス語、30曲を超える英語とイタリア語の歌曲
は、ラヴェルも「17・18世のクラヴサン奏者たちが持っていた感覚的な美し
さの秘密についに至った」と評するほど洗練された魅力に富んでいます。
ヴィーデマンの安定した歌唱、2010年のバルセロナ・ヴィニャス歌唱コンク
ールの優勝者で、ベルリン国立歌劇場他で活躍するオレント(1985年生まれ)
の瑞々しい美声が聴きものです。

HCD 32617 \2080
クヴァンツ、7つのフルート・ソナタ
フルートと通奏低音のためのソナタ イ長調 QV1:145/同ト長調 QV1:111
/同ホ短調 1:71/同ニ長調 1:33/同ハ短調 QV1:14/同ヘ長調 QV1:89
/フルートとオブリガート・チェンバロのためのソナタ ト長調 QV2:35
マリー・オレスキェヴィチ(トラヴェルソ)、
デイヴィド・シューレンバーグ(Cem)、
ステファニー・ヴィアル(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
録音:2009年4月、ボストンWGBHスタジオ
プロイセン王フリードリヒ大王のお気に入りフルート奏者で、バロック時代
を代表する名著「フルート奏法試論」の著者クヴァンツ(1707-1773)の作曲
家としての魅力を現代に蘇らせるオレスキェヴィッツとシューレンバーグの
コンビによる新発見!フリードリヒ大王が所有していたクヴァンツの自筆譜
から未刊行の七曲のソナタです。使用楽器はクヴァンツが大王のために制作
したトラヴェルソの正確なコピー。ピッチがフレンチ(a'=385Hz)なことに注
目!プロイセン宮廷音楽のスペシャリスト、オレスキェヴィチと名著「バッ
ハの鍵盤音楽」で知られるシューレンバーグの演奏はすでに定評のあるもの。

HCD 32690 \2080
アントニオ・カルダーラ:
オラトリオ《聖ステファノ-ハンガリーの最初の王》
聖ステファノ(イシュトヴァーン1世):ランダル・スコッティング(Ct)、
王妃ギーゼラ:モニカ・ゴンサレス(Sop)、
アナスタシオ:ダーヴィド・シゲトヴァーリ(Ten)、
エラスト:ラースロー・イェクル(Bs)、
パール・ネーメト指揮
サヴァリア・バロック・オーケストラ(オリジナル楽器)
録音:2011年1月14-18日、フンガロトン・スタジオ
アントニオ・カルダーラ(1671-1736)が1712年に初代ハンガリー国王・聖イ
シュトヴァーン(イタリア名:ステファノ)の信仰と慈悲を描いたオラトリオ。
旧約聖書上の人物を題材にしない珍しいオラトリオで、当時奉職を希望して
いた神聖ローマ皇帝カール6世の意図を受けて作曲されたとされてます。カ
ール6世は、ハンガリーのキリスト教化に尽くしたことでローマ教皇から祝
福とともに王冠を贈られたという故事で有名なイシュトヴァーン1世を描い
た作品をローマで上演することで、当時ハプスブルク家と関係が悪く、戴冠
して神聖ローマ皇帝になった後も公式にそれを認めようとしなかった教皇ク
レメンス11世から祝福を得ようという政治的な意図があったようで、この試
みは二年後の1714に成功しています。作品は、聖シュテファノ、王妃ギーゼ
ラ、聖職者アナスタシオ、貴族エラストを演じる歌手による華麗なダ・カー
ポ・アリアとコンチェルト・グロッソ形式による充実した器楽アンサンブル
が聴きもの。ヘンデル歌手としてめきめきと頭角を現しているアメリカのカ
ウンターテナー、ランダル・スコッティングを起用した、知られざる傑作の
注目録音です。

HCD 32545 \2080
ラースロー・ライタ:弦楽四重奏曲全集Vol.4
弦楽四重奏曲第2番作品7(1926)/ピアノ五重奏曲(音楽劇)作品4(1922)
アウアーSQ[ヴィルモシュ・オラー、ガーボル・ベラーン(Vn)、
チャバ・ガールフィ(Va)、アーコシュ・タカーチ(Vc)]、
アンナ・グラニク(Pf)
録音:2009-2010年、フンガロトン・スタジオ
ラースロー・ライタ(1982-1963)は、バルトーク、コダーイと並ぶ才能とし
て国際的にも高い評価を受けながら、1956年ハンガリー動乱を機に共産主義
体制にその音楽活動を抹殺されてしまった不遇の作曲家。このアルバムでは
比較的初期のアヴァンギャルド時代から、ライタ本人も実験的な作品として
出版しなかった二曲が収録されています。しかしバッハの受難曲を思い起こ
させる厳格な対位法とフーガは圧倒的なメッセージを感じさせ、ライタ再評
価に相応しい傑作といえます。アウアー弦楽四重奏団は1990年結成。1997年
の第7回国際弦楽四重奏コンクールでメニューヒンの高い評価を得て優勝し
て以来、世界の音楽シーンで活躍しています。

HCD 32657 \2080
“これが人生(セ・ラ・ヴィ)”
現代ハンガリーのトロンボーン音楽
フェケテ:パルラト/ラーング:スリー・ショート・ドラフツ
カライ:ブルレスケ/ドゥルコー:ソロ、対話、エコー
シュガール:ワン・ミニッツ・ムーヴメンツ
シュトッラール:セ・ラ・ヴィ-ル・グラン・マヨーの思い出
メシュコー:COnceRtino oPpUre fantaSia/マダラース:三連祭壇画
フェケテ:トリオ
アンドラーシュ・フェイェール(Trb)、オルショヤ・ユハース(Sop)、
アーグネシュ・ユハース(コントラルト)、
カタリン・プレーレ(Vn)、
クセニア・シュトッラール
(ヴィオラ・ダ・ガンバ、ライヴ・エレクトロニック)、
ガーボル・アダミク(Tub)、カタリン・シャルカディ、アンナ・アダミク(Pf)
録音:2010年6月28-30日、7月1-3日、フンガロトン・スタジオ
ベルリン・ドイツ交響楽団のソロ・トロンボーン奏者で、今や金管王国とま
でいわれるハンガリーを代表する存在アンドラーシュ・フェイェールによる
現代ハンガリーのトロンボーン独奏曲集。ラーングとカライ以外はすべて
フェイェールによる委嘱作か、彼に献呈された作品。超絶技巧の無伴奏から、
ジブシーヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、電子楽器、歌を絡めたメラ
ンコリックな作品まで、トロンボーンの魅力と可能性を極めています。

HCD 32674/75 2枚組 \4160
ラースロー・ドゥブロヴァイ:ソロ No.1-5 《新しいサウンド》
[CD1]
ソロ第1番(ピアノのための)/第2番(トロンボーンのための)
第3番(チューバのための)/第4番(チェロのための)
第5番(フルートのための)/第6番(コントラバス・フルートのための)
第7番(ファゴットのための)/第11番(トランペットのための)
[CD2]
第8番(フルートのための)/第9番(クラリネットのための)
第10番(コントラバスのための)/第12番(バス・トロンボーンのための)
第13番(ホルンのための)/第14番(ターロガトーのための)
第15番(ツィンバロンのための)
アンドラーシュ・キッシュ(Vn)、フランシス=マリー・ウィッティ(Vc)、
イヴァーン・スタンコフ(Cb)、
ゲルゲイ・イッゼーシュ(Fl)、エーベルハルト・ブルーム(B-Fl)、
ヘルムート・エルトマン(Cb-Fl)、
チャバ・クレニャン(Cl)、ラースロー・キッシュ・ジ(ターロガトー)、
ジェルジ・ラカトシュ(Fg)、ジェルジ・ゲイゲル(Tp)、
ゾルターン・ヴァルガ(Hr)、グスターヴ・ヘーナ(Trb)、
チャバ・ワーグナー(B-Trb)、ヨージェフ・バジンカ(Tub)、
ヴィクトリア・ヘレンチャール(ツィンバロン)
録音:2010年、ハンガリアン・スタジオ、ベルリン工科大学、
ハンブルク音楽大学、フンガロトン・スタジオ
挑戦的な作風で知られる現代ハンガリーの作曲家ラースロー・ドゥブロヴァ
イ(1942年生まれ)の「ソロ」は、優れた演奏者達の協力を得て各楽器の最新
のテクニックをリサーチ、それらを駆使して新しい響きと表現力の可能性を
デモンストレーションしたもの。ハンガリーの民族楽器ターロガトー(クラリ
ネットに似たシングル・リードの楽器で、音色はイングリッシュホルンとソ
プラノ・サクソフォーンの中間のような独特なもの)とツィンバロンのため
の作品が特に聴きもの。演奏はハンガリーを中心に現代音楽の名手たちが集
結、作曲家の挑発するような難曲に嬉々として挑戦しています。

HCD 12399 \2080
《ハンガリーのクリスマス》
ハンガリーのキャロルとクリスマス民族劇(ソコライ編曲)/
モハーチのクリスマス劇(女声合唱とオーケストラのための民謡カンタータ)
クリスマスの羊飼いたち(女声とオーケストラのためのカンタータ)
クリスマスの牧歌(聖書と宗教的なテキストに基づく)
グローリア
セーケシュフェヘールヴァール少女合唱団
(合唱指揮:ユーディト・ハルティアニ)、
ルテラーニア合唱団(合唱指揮:イェネ・ヴェルトラー)、
ガーボル・トライトラー(Cem)、
ハンガリー国立管弦楽団、シャーンドル・ソコライ(指揮)
1981年7月7-12日、フンガロトン・スタジオ
「血の婚礼」「ハムレット」「この人を見よ」等のオペラ作品で知られる
シャーンドル・ソコライ(1931年生まれ)によるハンガリー民謡編曲と自身の
作品によるクリスマス音楽集。児童合唱と女声合唱によるほのぼのとしたア
ルバムです。

HCD 32699 \2080
ブラームス:ハンガリー舞曲(全21曲)
ハンガリー国立管弦楽団、マーチャーシュ・アンタル(指揮)
録音:1987年6月3-4日、ブダペスト・イタリア・インスティテュート
ブラームスが若いころに出会い、その激しく情熱的な内容に惹かれ、生涯に
亘り強い関心を寄せていたハンガリーのロマの音楽。ブラームスのハンガリ
ー趣味はさまざまな形で作品に姿を現わしますが、なかでも、もっとも有名
で独創的なものがこの「ハンガリー舞曲集」といえるでしょう。このアルバ
ムは本場ハンガリー勢による演奏というところがポイント。どのように再現
されているか聴きものです。
マーチャーシュ・アンタル…1945年ブダペスト生まれ。リスト音楽院を卒業
後、ハンガリー国立歌劇場にフルート奏者として入団するが、指揮の実力を
認められ現代音楽のレパートリーを中心に同劇場で活躍。1984年にブダペス
ト合唱団の指揮者に任命され、合唱の世界でも高い評価を得る。1986年には
ハンガリー国立管弦楽団の副指揮者となり、東ヨーロッパ、ドイツ、オース
トリア、ギリシャ等で活発な演奏活動を行っている。



<AUDITE>
KKC 1011(アナログ盤) 14枚組 \52500
ドイツプレス
LP1
ベートーヴェン:交響曲 第6番 1947年5月25日
LP2
ベートーヴェン:交響曲 第5番 1947年5月25日
LP3
ベートーヴェン:交響曲 第6番1954年5月23日
LP4
ベートーヴェン:交響曲 第5番1954年5月23日
LP5&6
ベートーヴェン:交響曲 第3番「英雄」1950年6月20日
LP6&7
ベートーヴェン:交響曲 第3番「英雄」1952年12月8日
LP8&9
ブルックナー:交響曲第8番1949年3月15日
LP10
シューベルト:交響曲 第8番「未完成」1953年9月15日
LP10&11
シューベルト:交響曲第9番1953年9月15日
LP12
ブラームス:交響曲第4番 1948年10月24日
LP13
ブラームス:交響曲第3番 1949年12月18日
LP13
ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲 1950年6月20日
LP14
ブラームス:交響曲 第3番1954年4月27日
ワーグナー:「トリスタンとイゾルデ」前奏曲と愛の死1954年4月27日
フルトヴェングラー(指)
ベルリン・フィルハーモニー
2009年、AuditeがRIASに眠っていたオリジナルテープ(76cm/sec)から細心の
マスタリングでCD化したフルトヴェングラー・コンプリートRIASレコーディ
ングズのCD BOXは驚異的なセールスを記録し、今までの海賊盤やコピーテー
プからCD化されたものを市場から駆逐してしまった感がありますが、オリジ
ナルテープの音をアナログで聴きたいという世界中からの要望にこたえ、ド
イツ・オーストリアの交響曲を中心に180gの重量盤14枚組で発売されること
になりました。
50年代、60年代、70年代とアナログLPは完成の域に達し、DGやALP品番のLPで
私たちはフルトヴェングラーの芸術を聴いてきたわけですが、今回、AUDITE
がRIASに眠っていたオリジナルテープ(76cm/sec)から最新のマスタリングで
アナログLP化したこのBOXセットはいまだかつてない、フレッシュで古臭くな
い音で巨匠の至芸を堪能させてくれます。アナログならではの分厚く野太い
音、それでいてフレッシュでクリアーな音質にフルトヴェングラーの演奏の
素晴らしさに改めて目を開かされた思いがいたします。
エロイカの第1楽章、葬送行進曲、「グレート」の第1楽章、第2楽章、ブルッ
クナーの各楽章は各1面を使っての音質にこだわりぬいたLPでございます。
平成の盤鬼 平林直哉先生によるアナログLP vs CD比較試聴解説&帯付
特 典
フルトヴェングラー
戦後ベルリンフィル復帰公演(1947年5月25日)プログラム付〔レプリカ〕




<MIRARE>
MIR 127 \2500
ルイ・ジョセフ・フェルディナン・エロール(1791-1833):
ピアノ協奏曲第2番変ホ長調、第3番イ長調、第4番ホ短調
ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ(P)
シンフォニア・ヴァルソヴィア
エルヴェ・ニケ(指)
録音:2010年5月16-18日
フェルディナン・エロールはアルザス地方出身のフランスの作曲家でベート
ーヴェンとほぼ同時代に活躍しました。父はハンブルクでC.P.E.バッハに音
楽を学び、フェルディナンは幼少期父から音楽の手ほどきを受けていました。
フェルディナンはオペラを数多く作曲し、特にオペラ・コミックのジャンル
で不朽の名作を残しています。彼の作品は独創的で魅力的かつ美しい旋律に
溢れており、当時高く評価されていました。1831年歌劇「ザンパ」で一躍有
名となるも、直後に肺結核を患い42歳の若さで亡くなっています。
またピアノ曲や管弦楽曲も多く残し、このアルバムでは彼が作曲したピアノ
協奏曲4曲のうち3曲を収録。ピアノ演奏にも優れ、1810年パリ音楽院で1等賞
を獲得。1812年にはイタリア座の演奏会で自作のピアノ協奏曲を演奏してい
ます。
演奏はラ・フォル・ジュルネ音楽祭でもお馴染のフランスの新進気鋭のピア
ニスト、ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ。指揮はフランス・バロック
の鬼才エルヴェ・ニケ。鮮やかな妙技とロマンティックな感情が表出した演
奏を聴かせてくれます。

MIR 149 \1980
第31回ラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ・フェスティバル 公式アルバム
1.アリャビエフ/リスト編:夜鳴き鶯/ブリジット・エンゲラー
2.ブラームス:ハンガリー舞曲集第4番
/ボリス・ベレゾフスキー、ブリジット・エンゲラー
3. リスト:巡礼の年第1年-ワレンシュタットの湖畔で
/ニコラ・アンゲリッシュ
4.ブラームス:インテルメッツォOp.117-1/アダム・ラルーム
5.メンデルスゾーン:無言歌Op.102-4/シャニ・ディリュカ
6.ブラームス:愛のワルツOp.52a-6
/ボリス・ベレゾフスキー、ブリジット・エンゲラー
7.シューベルト:ピアノ・ソナタ第22番D.959-スケルツォ
/ジャン=クロード・ペヌティエ
8.ショパン:練習曲Op.25-1/フィリップ・ジュジアーノ
9.リスト:暗い雲S.199/ブリジット・エンゲラー
10.ショパン:ノクターン ハ短調Op48-1/広瀬悦子
11.ラヴェル:シャブリエ風に/エマニュエル・シュトロッセ
12.シューマン:色とりどりの小品よりOp.99/クレール・デゼール
13.ベートーヴェン:バガテルOp.126-5/アンドレイ・コロベイニコフ
14.モーツァルト:幻想曲ハ短調K.396/シュ・シャオ・メイ
15.ソレル:ソナタ ハ短調/ルイス・フェルナンド・ペレス
16.ハイドン:ピアノ・ソナタ変ロ長調Hob.XVI/49/イド・バルシャイ
17. J.S.バッハ:クルターグ編:
「神の時は最上の時なり」(哀悼行事のソナティナ)BWV106
/アンヌ・ケフェレック ガスパール・デヘヌ
18.J.S.バッハ:イタリア組曲第2番BWV807より
/ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ
19.メトネル:2つのおとぎ話Op.14「騎士の行進」/ボリス・ベレゾフスキー
南仏プロヴァンス地方のラ・ロック・ダンテロンで、1981年より開催されて
いる国際ピアノ・フェスティバル。地元の村長ポール・オノラティニと、東
京でも開催されているラ・フォル・ジュルネ音楽祭のプロデューサーとして
も知られるルネ・マルタンによって創設されたフェスティバル。大物アーティ
ストから若手有望株まで錚々たるメンバーが集まるピアノ界の国際的なイベ
ントとして確立しました。このCDはMIRAREレーベルの音源を中心に出演アー
ティスト、関連曲目を収録した2011年の公式アルバムです。




<helicon>
HEL 029645 2枚組 \2900
ブリテン:戦争レクィエムOp.66
イーディス・ウィーンズ(S) ナイジェル・ロブソン(T) 
ホーカン・ハーゲゴール(Br)
プラハ・フィルハーモニー合唱団 パヴェル・キューン(合唱指揮)
アンコル児童合唱団 ダフナ・ベン=ヨハナン(合唱指揮)
メンディ・ロダン(室内アンサンブル指揮) 
イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
クルト・マズア(指揮)
録音: 1996年4月8日テルアビブ、マン・オーディトリアム(ライヴ・ステレオ)
heliconよりリリースされるブリテンの「戦争レクィエム」は、1961年の作曲
から35周年を迎えた1996年にイスラエル・フィルがおこなったライヴの模様
をおさめたもので、指揮は、過去のリリースを通じてこの作品にひときわ情
熱を傾けてきたことで知られる巨匠マズアです。
コヴェントリーにある聖ミカエル教会の大聖堂の献堂式のために委嘱された
「戦争レクィエム」は、同教会が第2次大戦下のドイツ軍の爆撃から再建され
た経緯を踏まえて、かねて自らの最大の関心事であった反戦と平和への祈願
というテーマを込めるべく、ブリテンが持てる力のすべてを注ぎ込んだ集大
成的傑作。
形式的には、ラテン語による通常のミサ典礼文に加えて、第一次世界大戦で
夭折した戦争詩人、ウィルフレッド・オーエンによる英文の詩が挿入される
形が採られています。
さらに、3管編成のオーケストラと室内アンサンブル、ソプラノ独唱、テノー
ル独唱、バリトン独唱、混声合唱、少年合唱、ピアノにオルガンまで動員す
るという点もまたモニュメンタルな内容にふさわしい特徴となっています。
1927年生まれの巨匠指揮者クルト・マズアは、「戦争レクィエム」には格別
の思い入れがあるようで、なじみの深いオケと実演で取り上げて、1992年2月
に音楽監督を務めるニューヨーク・フィルを指揮してライヴ録音、2005年5月
に首席指揮者を務めるロンドン・フィルを指揮してライヴ録音を発表してい
ました。
ちなみにマズアといえば、1989年10月9日、東西ドイツの統一に向けた激動の
最中にライプツィヒで起きた「月曜デモ」に際して、武力行使を回避するよ
う当局に対話を呼び掛けて、平和的解決に導いたことで、人権活動家として
も知られています。
1992年以来、マズアが終身名誉客演指揮者を務めるイスラエル・フィルを指
揮した「戦争レクィエム」は、精鋭プラハ・フィルハーモニー合唱団を招く
など公演にかけるマズアの強い意気込みがうかがえ、ここでも力のこもった
演奏を聴くことができるものとおもわれます。

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