クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

12-03 No.35

2012年03月31日 12時10分15秒 | Weblog
<Signum Classics>
SIGCD 282 ¥2080
ホーズ:ラザロ・レクイエム
エリン・マナハン・トーマス(マリア/ソプラノ)、
トーマス・ウォーカー(イエス/テノール)、
レイチェル・ロイド(マルタ/メゾ・ソプラノ)、
パトリック・ホーズ(指揮)、
ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団、
エクセター・フィルハーモニック合唱団、エクセター大聖堂聖歌隊
21世紀のイギリスで新たに誕生した鎮魂歌は、新約聖書に登場する「ラザロ」
の生と死のミステリーをテーマとしたパトリック・ヒューズ(1958-)の「ラザ
ロ・レクイエム」。
英クラシックFMのコンポーザー・イン・レジデンスを務め、英国王室へ作品を
献呈するなど、ホーズの音楽への注目度は非常に高い。マリアを歌うエリン・
マナハン・トーマスの歌声も楽しみ。




<Christophorus>
CHR 77348 ¥2300
ジョスカンのファンタジー - ジョスカン・デ・プレ:器楽作品集 ――
ジョスカンのファンタジー/最高のうちでも最高の人/無題の小品
私の愛しい女は、あらゆるすぐれた才のたけ
アッハ・ハルフ・ミッヒ・ライド/ラ・スパーニャ/無題の小品
絶望的な運命の女神/ビスケーの娘/ラ・ベルナルディーナ
その時には/ああ、奥様/いとしい肩を失ったら/戦士/ただそれだけ
さようなら、わが愛するものたちよ
ペルト:ほめ讃えよ、おお樹よ(世界初録音)
アンサンブル・レオネス、マルク・レヴォン
(リュート&ギター&ヴィオラ・ダルコ&指揮)
盛期ルネサンス時代の最高峰、フランドル楽派の巨匠ジョスカン・デ・プレ
(c.1450-1521)の宗教作品ではなく、器楽作品、または器楽伴奏を伴う世俗作
品を集めた画期的な作品集。
「ジョスカンのファンタジー」から始まり、ジョスカンの作曲と伝わる音楽、
さらには作曲者不詳の作品まで、「ジョスカンの音楽」という可能性を持つ
器楽作品との貴重な出会いが待っている。
また世界初録音となるペルトの作品では、なんと樹齢2000年以上(!!!)という
木材を用いた楽器が使われている。ジョスカンの器楽作品はもちろんのこと、
"紀元前"と"ペルト"の組み合わせも要・注・目!2010年2月の録音。

CHR 77355 4枚組 ¥4600
18世紀ドイツのリュート作品集 ――
シャルル=デュラン:無伴奏リュート・ソナタ イ短調
クラインクネヒト:無伴奏リュート・ソナタ 変ロ長調
ヴァイス:
ソナタ第30番ト短調、シャコンヌ ト短調、序曲変ロ長調、組曲ニ短調
ファルケンハーゲン:フーガ イ長調、パルティータ第1番Op.1
キューネル:ソロ イ長調、パルティータ第4番ヘ長調
ダウベ:
リュート・ソロ イ長調、ファンタジア ニ短調、ソナタ ニ短調、
リュート・ソロ ヘ長調、無伴奏リュート・ソナタ ホ短調
シュトラウベ:無伴奏リュート・ソナタ第2番&第1番
バロン:無伴奏リュート・ソナタ
J.S.バッハ:フーガ ト短調BWV.1000
クロッップフガンス:パルティータ ヘ長調
コハウト:無伴奏リュート・ソナタ ニ長調
ケルナー:
ファンタジア ニ長調、ファンタジア ヘ長調、ファンタジア ニ短調、
ファンタジア イ短調、ファンタジア ハ長調、ファンタジア イ長調
ラウフェンシュタイナー:組曲変ロ長調
ハーゲン:無伴奏リュート・ソナタ ハ短調
アルベルト・クルニョーラ(バロック・リュート)
バイロイト宮廷で奏でられた音楽、バッハからハイドンの時代に活躍した最後
の世代のリュートニストたちの作品など、18世紀のドイツで誕生したヴァイス
をはじめとするリュートのための音楽のアンソロジー。
リュートの音色に惹かれた作曲家たちのシンプルな美を漂わせる音楽が、余
韻も豊かに響き渡る――。2005年-2008年の録音。
DISC1-3はSYMPHONIA音源の復刻。

CHR 77354 ¥2300
天の歌 ――
コべリウス、エルレバッハ、ヒルデブラントたちの宗教歌曲とカンタータ集
エルレバッハ:Kommt ihr Stunden
ヒルデブラント:Der V. Krieges-Angst-Seufftzer
ショップ:Lachrimae Pavan
ベーム:Mein Herz tichtet ein feines Lied
コべリウス:Ich furchte keinen tod auf erden/他
フランツ・ヴィッツム(カウンターテナー)、
カプリコルナス・コンソート・バーゼル
男声ヴォーカル・アンサンブル、シュティムヴェルクのメンバーで、ドイツ
古楽界が期待を寄せるカウンターテナー、フランツ・ヴィッツムが歌うドイ
ツ・バロックの音楽。
ヴィッツムの澄み切った歌声、洗練されたノンビブラート唱法が、大バッハ
との競争を制して聖ヤコビ教会オルガニストの座を勝ち取ったコべリウスの
カンタータなどを"天の歌"へと昇華させる。2011年3月の録音。

CHR 77353 ¥2300
ジャパール:世俗作品集 ――
ロム・アルメ、以前に運命の女神は、美しきわが愛に別れを告げても
ジョスカン:
ロム・アルメ、以前に運命の女神は、美しきわが愛に別れを告げても
マルティーニ:以前に運命の女神は
作曲者不詳:ロム・アルメ、美しきわが愛に別れを告げても/他
レ・フランボヤン、ミヒャエル・フォルム(フルート&指揮)
ジャン・ジャパール(fl.1474-1481)は、フェッラーラ公の宮廷歌手であった
こと、23曲のシャンソン以外はほとんど知られていないフランドルの音楽家。
ジョスカンやマルティーニの音楽と聴き比べることにより、ジャパールが非
常に優れた対位法の持ち主であったという事実、ジョスカンと才能を認め合っ
ていたという説に納得させられる。2010年6月の録音。

CHR 77349 ¥2300
愛の勝利 - 中世の愛の歌 ――
コダス:カンティーガス・デ・アミーゴ/作曲者不詳:パルラメント
ヴォルケンシュタイン:アヴェ・マーテル・オー・マリア
作曲者不詳:アモール・ミ・ファ・カンタール・ア・ラ・フランチェスカ
フィレンツェ:フラ・ミレ・コルビ/他
アンサンブル・ア・カンタール
13世紀ガリシア地方の吟遊詩人マルティン・コダス、ドイツの吟遊詩人オズ
ヴァルド・フォン・ヴォルケンシュタイン、そしてイタリアとスペインの作曲
者不詳の「愛の歌」を集めた中世の歌曲集。
ソプラノのレジーナ・カビスの優しくも物悲しい歌声、古楽器の異国情緒あ
ふれる響きのアンサンブルが、感情豊かに中世の愛の歌を奏でてくれる。
2010年7月の録音。

CHR 77347 ¥2300
サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路 - 聖ヤコブのための声楽作品集
作曲者不詳:ソー・エル・エンシーナ
グレゴリオ聖歌:入祭唱、賛歌、交唱
パリシエンシス:共に喜べ、カトリックたちよ
ガルス:ミシット・ヘロデス
ゲレーロ:イバント・アポストリ
ビクトリア:イスパニアの光にして徳
ビアダーナ:詩篇第112番
ベイメル:巡礼者の歌
カベソン:聖母
ビクトリア:アヴェ・マリス・ステラ
シャンデール:ラング・イスト・ディエ・ツァイト
スコラ・バンベルク、ヴェルナー・ペース(指揮)
キリスト教の聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラ。同地に祀られている
聖ヤコブのために、11世紀から21世紀にかけて作曲された音楽を、世界遺産
の都市バンベルク合唱界の精鋭たちスコラ・バンベルクが歌う。
モラレスやビクトリア、ゲレーロたちの音楽が、聖ヤコブの存在の大きさ、
巡礼の長き歴史を物語っている。2010年7月の録音。

CHR 77344 ¥2300
ハンマーシュミット:ダイアローゲ、協奏曲とマドリガーレ ――
パドゥアン ト短調/ガリアルダ ト短調/ローベ・デン・ヘレン
何とうれしいことでしょう/アリア ヘ長調/パドゥアン ホ長調
私の友は私のもの/クーラント イ短調/あなたは私の心を奪った/他
モヴィメント
17世紀ドイツの宗教音楽の分野において、シュッツ、J.S.バッハと並び立っ
たアンドレアス・ハンマーシュミット(1611/12-1675)の宗教、世俗、器楽作
品集。
コンチェルタート様式、コラール・モノディ様式を特徴とするハンマーシュ
ミットの音楽を奏でるモヴィメントは1992年に結成されたドイツの古楽アン
サンブル。声楽、器楽ともに気品のある響きが印象的。2011年1月の録音

CHE 0164-2 2枚組 ¥2500
ヴェルナー:四季 - 器楽の音楽カレンダー(1748)
コンシリウム・ムジクム・ウィーン、パウル・アンゲラー(指揮)
エステルハージ家の宮廷楽長を務めたハイドンの前任者、グレゴール・ヨー
ゼフ・ヴェルナー(1695-1766)。
宮廷楽長在任中の1748年に作曲された「器楽の音楽カレンダー」は、そのタ
イトルの通り1年間を音楽で表現したヴェルナーの代表作。

CHE 0162-2 ¥1250
ライネッケ:ハープ協奏曲Op.182/交響曲第3番ト短調Op.227
エルシー・ベドレーム(ハープ)、
ヘリベルト・バイセル(指揮)
フランクフルト・ブランデンブルク州立管弦楽団
ライプツィヒ音楽院で教鞭を執り、ブルッフ、グリーグ、カルク=エラート、
アルベニス、リストといった大作曲家たちを弟子に持つ多作家カール・ライ
ネッケ(1824-1910)。
「ハープ協奏曲Op.182」はモーツァルトの「フルートとハープのための協奏
曲」と比べられるだけの完成度を誇る19世紀ドイツの隠れた傑作である。
2001年4月の録音。

CHE 0169-2 ¥1250
十字架の道 - 16世紀スペインの情熱 ――
ロメロ:イン・モンテ・オリベティ/ビクトリア:われは子羊のごとく
ゲレーロ:聖母マリア/モラレス:主の十字架を憐れみたまえ
ビクトリア:わが愛する生命を/ロボ:われは生きたるゆえと主は言いたもう

ダルトロカント、ダリオ・タッビア(指揮)
スペインの十字架の道を、ビクトリアやゲレーロ、モラレス、ペニャローサ
などスペイン・ルネサンスの大作曲家たちの音楽で表現。
ダリオ・タッビアが率いるヴォーカル・アンサンブル、ダルトロカントの感
情豊かでドラマチックな歌声が秀逸。2005年12月の録音。

CHE 0172-2 ¥1250
ブラームス:ドイツ民謡集
ダルムシュタット・コンサート合唱団、
ヴォルフガング・ゼーリガー(指揮)
ドイツ・ロマン派の巨匠ブラームスが、母国の民謡を混声合唱のための音楽
へと発展させた「ドイツ民謡集」。
ヘッセン州南部の都市ダルムシュタットの合唱団が歌う「民謡集」からは、
ブラームスの円熟した作曲技法を聴き取ることができる。1996年7月の録音。

CHE 0171-2 ¥1250
フルートとギターのためのモーツァルト ――
モーツァルト:
歌劇《魔笛》より なんと不思議な笛の音、愛を感じる男には、私は鳥刺し
カルッリ:モーツァルトの五重奏曲Op.156
カルカッシ:《イシスの神秘》の主題による変奏曲
モーツァルト(トレーグ編):ソナタ イ長調K.331/332
モーツァルト:
歌劇《後宮からの逃走》より なんという喜び、やさしいふるまいや甘い言葉、
バッカス万歳
ベルンハルト・ベーム(トラヴェルソ)、
ユルゲン・ヒュプシャー(ギター)
"フルート(トラヴェルソ)"と"ギター"のデュオのためにアレンジされた天才
モーツァルトの音楽。
柔らかく流麗なトラヴェルソと、ギターの気取らない音色の共演が、優雅な
味わいのあるモーツァルトを届けてくれる。1991年10月の録音。

CHE 0170-2 ¥1250
マルティン・ルターとライバル、アルブレヒト・フォン・ブランデンブルク
ゴンベール:フェリックス・アウストリア・ドムス
シュリック:第1旋法(オルガン独奏)
ルター:我は死ぬことなく生き/他
ヨハン・ローゼンミュラー・アンサンブル、アルノ・パドゥフ(指揮)
マルティン・ルターが火ぶたを切った宗教改革の時代を生きた作曲家たちの
音楽。マルティン・ルターの「我は死ぬことなく生き」も収録。
2002年3月の録音。

CHE 0163-2 ¥1250
愛情と欲望 - トルヴェールの歌 ――
Ce fu en mai/En un vergier lez une fontenele/Lucis orto sydere
Por coi me bait mes maris/L'amours dont sui espris
Contre le dous tans novel/他
アウグスブルク古楽アンサンブル
トルバドゥールを起源とする中世北フランスの吟遊詩人、トルヴェールが奏
でた歌曲&器楽集。中世の吟遊詩人たちの音楽の演奏に定評のあるアウグス
ブルク古楽アンサンブルが創る雰囲気がなんとも絶妙。1991年12月の録音。

CHE 0160-2 ¥1250
中世後期の聖母マリアの哀歌 ――
作曲者不詳(15世紀イタリア):キリエ・ロンデッロ
ヴォルケンシュタイン:コンパッシオ・ベアテ・ヴィルジニス・マリー
作曲者不詳(14世紀イタリア)マグダラのマリアの嘆き/他
アウグスブルク古楽アンサンブル
オズヴァルト・フォン・ヴォルケンシュタインなど中世の後期、14世紀から
15世紀にかけて「聖母マリアの嘆き」を題材として書かれた宗教作品集。
1994年1月の録音。




<CARUS>
83.020 10枚組 ¥7080
メンデルスゾーン:教会音楽作品集
CD. 1 (全7曲) 1983年7月録音
(1)賛歌「Hor mein Bitten」、(2)キリエ ハ短調、
(3)宗教的な歌「おお主よ我を助けたまえ」、(4)「時はきたりぬ」
(5)3つのイギリス国教会の作品から「Mein Herz Erhebet Gott」Op.69-3、
(6)「サルヴェ・レジナ」
(7)3つのイギリス国教会の作品から「Herr, nun lasset du deinen Diener」
Op.69-1
CD. 2 (全3曲) 1985年4月録音
(1)カンタータ「高き天より我は来たれり」、(2)「めでたし海の星」、
(3)「テ・デウム」
CD. 3 (全4曲) 1987年5月録音
(1)キリエ 二短調、(2)「Jube Domne」、(3)3つの詩篇 Op.78、
(4)コラール・モテット「イエス、わが頼り」
CD. 4 (全3曲) 1996年6月録音
(1)詩篇第114番「イスラエルの民エジプトを出て」Op.51、
(2)詩篇第42番「鹿が谷の水を慕いあえぐように」Op.42
(3)カンタータ「シオンよ、主をほめたたえよ」Op.73
CD. 5 (全6曲) 1996年6,7月録音
(1)ドイツ・ミサからキリエ・グロリア・サンクトゥス、
(2)教会音楽(3つのモテット)Op.23、(3)レスポンソリウムと讃歌Op.121
(4)6つのアンセムOp.79、
(5)詩篇第100番「全地よ、主に向って喜びの声をあげよ」、
(6)「Denn er hat seinen Engeln Befohlen」
CD. 6 (全5曲) 1996年、1998年録音
(1)詩篇第115番「われらにではなく、主よ」Op.31、
(2)「O Haupt voll Blut und Wunden」、(3)「キリスト、汝神のこひつじ」
(4)「Wer nur den liben gott lasst walten」、
(5)「われらに平和を与えたまえ」
CD. 7 (全9曲) 2005年2月18-20日録音
(1)「Herr, sei gnadig(夕べの祝福)」、
(2)「葬送の歌」Op.116、(3)2つの宗教的合唱曲Op.115、
(4)「O beata et benedicta」
(5)テ・デウム、(6)3つのモテットOp.39、(7)2つの宗教手的な歌Op.112
(8)3つのイギリス国教会の作品から「Jauchzet dem Herrn, alle Welt」
Op.69-2
(9)オラトリオ「エリア」Op.70から「Hebe deine Augen auf」
CD. 8 (全5曲) 2008年6月2-7日録音
(1)マニフィカト ニ長調、(2)「イエス、わが喜び」、
(3)「汝はペテロなり」Op.111、(4)「Wir glauben all an einen Gott」、
(5)グロリア
CD. 9 (全9曲) 2008年6月2-7日録音
(1)詩篇第95番「さあ、主に向って礼拝しよう」Op.46、
(2)「ああ神よ、御空より見下ろしたまえ」
(3)「Zwei englische Psalmen(Psalm 5,31),
Contique pour I'Eglise Wallonne、
(4)讃歌「おお主よ、われを助けたまえ」Op.96
(5)Psalm 2,24,31,91 aus Sieben Psalmen nach Lobwasser、
(6)詩篇第98番「新しき歌を主に向って歌え」Op.91
(7)Weihnachtshymne「Hark! The herald angels sing」、
(8)Psalm 93,98,100 aus Sieben Psalmen nach Lobwasser
(9)「主なる神よ、われら汝を讃えん」
CD. 10 (全1曲) 2008年4月26-28日録音
讃歌(交響的カンタータ:交響曲第2番 変ロ長調)Op.52
フリーダー・ベルニウス指揮
シュトゥットガルト室内合唱団
管弦楽:アンサンブル76年代シュトゥットガルト Ensemble '76 Stuttgart
バンベルグ交響楽団員
ハイルブロン・ヴュルテンベルク室内管弦楽団
ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン
シュトゥットガルト室内管弦楽団
ソリスト:ユリア・ハマリ:メゾ・ソプラノ、
モニカ・マイアー=シュミット:ソプラノ
ドロテア・リーガー:ソプラノ、
クリスティーナ・ラキ:ソプラノ
ルート・ツィーザク:ソプラノ、
ヘレネ・シュナイダーマン:アルト
ヴェルナーギューラ:テノール、
クリスティアーネ・カルク:ソプラノ
コルネリウス・ハウムトマン:バス、
ヤン・コボウ:テノール 他
紙ジャケット+紙ボックスによる装丁です。
ベルニウスとシュトゥットガルト室内合唱団が1983年から始めたCARUSレーベ
ルへのメンデルスゾーン:教会音楽作品集を集めた10枚のCDをBOXにしたお買
い得セットです。

83.015 3枚組 ¥4580
「心の底より」 - ドイツで古くから伝わる美しい教会の歌
CD. 1 (全27曲)
Aus meines Herzens Grunde (心の底より)、
Die guldne Sonne (喜びに満ちた、黄金の太陽)
Der Mond ist aufgegangen (月はのぼりて)、
Nun ruhen alle walder (草木も人も)、Nude bin ich, geh zur Ruh
Macht hoch die Tur(戸を高く上げよ)、
O Heiland, reiss die Himmel auf (今、着たりませ)
Ave Maria, gratia plena ! (アヴェ・マリア)
Tauet, Himmel, den Gerechten、
Tochten Zion Freue Dich (シオンの娘よろこべや、たたえよ)
O komma, o komm, du Morgenstern、
Wachet auf, ruft uns die Stimme (起きよと呼ぶ声)
Wie soll ich dich empfangen (私はどのようにあなたを迎え)、
Still Nacht, Heilige Nacht ! (きよしこの夜)
Es ist ein ros entsprungen (エサイの根より)、
Herbei, o ichr Glaub'gen、Alle Jahre wieder (今年もまた)
Als ich bei meinen Schafen wacht (羊たちのそばで目覚めると)、
Heiligste Nacht ! (聖なる夜)
Ich steh an deiner Krippe hier (馬ぶねのかたえに、我はたちて)、
Ihr Kinderlein, kommet (子供たちおいで)
Lobt Gott, ihr Christen allzugleich (汝らキリスト者よ神をほめまつれ)、
Menschen, die ihr wart verloren
O du frohliche (いざ歌え、いざ祝え)、O selige Nacht !、
Vom Himmel hoch, da komm ich her (いずれの家にもめでたきおとずれ)、
Zu Bethlehem geboren
CD. 2 (全32曲)
O Haupt voll Blut und Wunden (血潮したたる)、
Christi Mutter stand mit Schmerzen、
Herzliebster Jesu, was hast du verbrochen、
Wir danken dir, Herr Jesu Christ, dass du fur uns gestorben bist 
(私たちはあなたに感謝します)
Christ ist erstanden (キリストは立てり)、
Gelobt sei Gott im hochsten Thron、Wir wollen alle frohlich sein
Das Grab ist leer、Wahrer gott, wir glauben dir、
Preis dem Todesuberwinder、Freu dich, du Himmelskonigin
Gen Himmel aufgefahren ist、Heilger Geist, du Troster mein、
Schmucht das Fest mit Maien
O heilger Geist, o heiliger Gott、Komm, Schopfer Geist、
Deinem Heiland, deinem Lehrer、Kommt her, ihr Kreaturen all
Ein feste Burg (神はわがやぐら)、Ihr Freunde Gottes allzugleich、
Lobe den Herren, den machtigen Konig
Grosser Gott, wir loben dich 
(大いなる神よ、私たちはあなたをほめたたえます)
Heilig, heilig, heilig (聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな)
Ein Haus voll Glorie schauet、
Libster Jesu, wir sind hier (御声聞くとて)
Lobet und preiset, ihr Volker、Hier liegt vor deiner Majestat、
Alles meinem Gott zu Ehren
Ehre, Ehre sei Gott in der Hohe 
(栄光が神にありますように。いと高きところに)
Nun danket all und bringet Eer (今こそ人みな)、
Nun danket alle Gott (感謝にみちて)、Gott ist gegenwartig
CD. 3 (全30曲)
Befiehl du deine Wege (あなたの道を)、
Bis hierher hat mich Gott gebracht
Du meine seele (わがたまさめてほめたたえよ)、
Erhalt uns, Herr, bei deinem Wort (みことばもて主よ)
Harre, meine Seele (主にまかせよ)、
Ich bete an die macht der liebe、Jesu, geh voran 
(イエスよ、先に立って)
Jesu, dir leb ich、
Lobet den Herren alle, die ihn ehren (主を賛美せよ)、
So nimm denn meine Hande
Stern, auf den ich schaue、
Was Gott tut, das ist wohlgetan (み神のみわざは)、
Welch ein Freund ist unser Jesus
Wer nur den liben Gott lasst walten (愛する神にのみ)、
Wohin soll ich mich wenden (どこへ私は行けばよいのでしょうか)
Zu dir, o gott, erheben wir、Sonne der Gerechtigkeit、
Fest soll mein Taufbund immer stehn
Geh asu, mein Herz (いざ行け、野山に)、
Noch lag die Schopfung、Wie Lieblich ist der Maien、Maria zu lieben
Gegrusset seist du, Konigin、Maria, Maienkonigin、
Maria, breit den Mantel aus、Meerstern, ich dich grusse
O Maria, Gnadenvolle、Rosenkranzkonigin、Wunderschon prachtige、
Segne du, Maria
ソリスト: ルース・サンドホフ(ソプラノ)
サラ・ヴェーグナー(ソプラノ)
マリオン・エクステイン(アルト)
アンドレアス・ヴェラー(テノール)
クラウス・メルテンス(バリトン)
シーロ・ダールマン(バス)
伴奏: カイ・ヨハンセン(オルガン)
ゲッツ・ペイヤー(ピアノ)
2011年録音
紙ジャケットによる装丁です。
ドイツで古くから伝わる賛美歌、アドベント(待降節)曲、クリスマス賛美歌
を集めた出版社が母体であるCARUSレーベルならではの企画アルバムです。
「いざ行け、野山に」「神はわがやぐら」は牧師家庭に生まれたドイツの首相
アンゲラ・メルケルの愛唱歌との事です。




<TACET>
TACET 200 ¥2380
The Welte Nignon Mystery Vol.XVIII
ピアノ・ロールに刻まれた歴史的録音の再現 Vol.18 ガーシュウィン他
スイングなどラグ・タイムのピアノの饗宴 (1907-1928の演奏)
(1)Just Another Day Wasted Away (作曲:charles Tobias)
Howard Lutter (ピアノ) 1928年1月
(2)Russin Rag(作曲:George Leo Cobb)
hans Hauser (ピアノ) 1920年12月
(3)Sam, The Old Akkordeon Man(作曲:Walter Donaldson)
Frank Banta (ピアノ) 1927年7月
(4)The Whistling Rufus(作曲:Kerry Mills)
Kupfernagel (ピアノ) 1907年
(5)When You Waltz(作曲:Al Sherman)
Earl Hampden (ピアノ) 1927年7月
(6)Tulip Time(作曲:Dave Stamper)
George Gershwin(ピアノ) 1920年頃
(7)Sometimes I'm Happy(作曲:Vincent Youmans)
Hans Sommer (ピアノ) 1928年1月
(8)Blue Skies(作曲:Irving Berlin)
Howard Lutter (ピアノ) 1927年9月
(9)Yearning(作曲:Neil Moret)
George Gershwin(ピアノ) 1920年頃
(10)The Wedding Glide(作曲:Louis A.Hirsch)
Orlando Merrigan (ピアノ) 1914年
(11)Just a Lettle Longer(作曲:Irving Berlin)
Howard Lutter (ピアノ) 1926年12月
(12)I am in love Again(作曲:Cole Porter)
Hans Sommer (ピアノ) 1927年12月
(13)Pobre Percanta !(作曲:Manuel Joves)
Bobby Rice (ピアノ) 1927年3月
(14)Mine(作曲:James Fred Hanley)
Howard Lutter (ピアノ) 1928年1月
(15)Will You Remember(作曲:Sigmund Romberg)
Ted Oliver (ピアノ) 1920年頃
(16)Smiles(作曲:Lee S.Roberts)
George Gershwin(ピアノ) 1920年頃
(17)Idolzing(作曲:Sam Messenheimer)
Earl Hampden (ピアノ) 1927年7月
(18)So Blue(作曲:Ray Henderson)
Hans Sommer (ピアノ) 1928年1月
それぞれの年代に記録されたピアノ・ロールを2011年にSteinway Dと高音質
録音で有名なTACETレーベルの技術陣によって再現。
今回は、アメリカのスイングなどラグ・タイムを集めた聴いていてステップ
を踏みたくなるような楽しいアルバムです。




<ACOUSENCE>
ACOCD21912 ¥2380
ブラームス:ピアノ協奏曲第2番
ブラームス:ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 Op.83
アンナ・マリコヴァ(ピアノ)
(ピアノはKAWAI SK-EXを使用。http://kawai-kmf.com/topics/2012/03.23/)
ジョナサン・ダーリントン指揮
デュースブルク・フィルハーモニー管弦楽団
2011年4月23,24日録音
旧ソビエトのウズベキスタンに生まれ、モスクワで学んだマリコヴァ。主要な
国際音楽コンクールで上位入賞を果たし、1993年ミュンヘン国際コンクールで
の優勝で注目を浴び、現在に至るまで日本を含め数多くの演奏会を行っている
実力派の女流ピアニストです。T.ザンテルリンク指揮のサン=サーンスのピア
ノ協奏曲やシューベルトリスト、ショスタコーヴィチなど数々のCDがリリース
されています。スケールの大きい、感動的な演奏です。
ACOUSENCEレーベルならではの録音の良さも特筆です。



<ISODA>
IE-3005 ¥2500
「ウィーンの風」
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第15番イ短調 Op.132(1825)
コルンゴルト:弦楽四重奏曲第2番 変ホ長調 Op.26(1933)
マイ・ハート弦楽四重奏団:
【辻井 淳(第1Vn)、釋 伸司(第2Vn)、
沖田孝司(Va)、雨田一孝(Vc)
録音:2010年9月 滋賀県高島市ガリバーホール、プロデューサー:MH.taso
ディレクター:太田憲志(オタケン・レコード)
エンジニア:松田淳一((株)日本シアターサービス)
1950年代末の日本に生れた同世代4人の弦楽器奏者で結成されたマイ・ハート
弦楽四重奏団の演奏は柔らかく練り上げられ、19世紀と20世紀の、2つの世紀
のウィーンに生きた2人の作曲家の心情に、どこまでも優しく寄り添う。その
至芸は様々な問題を抱える現代の日本人にもごく自然と、音楽による力と慰
めを与えてくれるものと確信している。(池田卓夫)

IE-2016 ¥2500
「《金鶏》幻想曲」
(1)フバイ:間奏曲(歌劇「クレモナのヴァイオリン作り」より)
(2)グリーグ:パックOp.71-3(抒情小曲集より,アクロン編)
(3)ヴィエニャフスキ:無言歌と優雅なロンドOp.9
(4)ゴドフスキ:なつかしきウィーン(ハイフェッツ編)
(5)キュイ:タランテラ
(6)ジンバリスト:リムスキー=コルサコフの「金鶏」による演奏会用幻想曲
(7)チャイコフスキー:感傷的なワルツOp.51-6(6つの小品より、プレス編)
(8)ブルッフ:ロマンス イ短調Op.42
(9)ヴェイネル:ハンガリーの踊り(ディヴェルティメント第1番Op.20より)
(10)ヴェイネル:きつねの踊り(ディヴェルティメント第1番Op.20より)
(11)ヴェイネル:農夫の踊り(ディヴェルティメント第1番Op.20より)
(12)ラヴェル:ハバネラ形式の小品(カトリーヌ編)
(13)J.ウィリアムズ:「シンドラーのリスト」よりテーマ
(14)ヴァレ:たき火のそばで(26の前奏曲より,ハイフェッツ編)
(15)トゥリーナ:エウテルベ(アンダルシアのミューズたちOp.93から)
(16)サラサーテ:ホタ・アラゴネーサOp.27
辻井 淳(Vn)、
藤井由美(Pf)
録音:2011年8月
滋賀県高島市ガリバーホール、
プロデューサー:太田憲志(オタケン・レコード)
エンジニア:松田淳一(アンサンブル・ベガ・ステージ・プランナー
辻井&藤井のデュオを聴いて毎度感心させられるのは、このデュオにはマンネ
リ化の5文字は皆無で、絶えず進化し続けていることです。日頃聴くことのな
いヴァイオリン秘曲が、このデュオによってまるで旧知の曲のように親しげに
紡ぎ出されて行く様には、驚くばかりです。
(オタケンレコード 太田憲志)




<deutsche harmoniamundi>
8869783456-2 ¥1550
『チマローザ(アーサー・ベンジャミン編):オーボエ協奏曲ハ長調(原曲:ピア
ノ・ソナタ)』
『ベッリーニ:オーボエ協奏曲変ホ長調』
『マルチェッロ:オーボエ協奏曲ニ短調』
『ヴィヴァルディ:オーボエ協奏曲ハ長調RV.447』
『アントニオ・パスクッリ:ドニゼッティの歌劇「ファヴォリータ」の主題
による協奏曲』
『グルック:「精霊の踊り」-歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」』
フランソワ・ルルー(Ob & 指揮)
ミュンヘン室内管弦楽団
《録音》 2011年12月, ミュンヘン(デジタル:セッション)
フランソワ・ルルーは、今や世界最高のオーボエ奏者と言っても過言ではな
いでしょう。彼の演奏は最初の一音でたちまちその場を魅了し、今まで聴いた
ことのないオーボエの世界へと導いてくれます。その音色はソプラノのように
華麗に歌い上げ、時にはバリトンのように勇ましい音楽を奏で、聴衆を堪能さ
せてくれます。幅広いレパートリーを持つルルーは、主要協奏曲や、レ・ヴァ
ン・フランセでの管楽アンサンブルなどで多くの録音を行っていますが、ここ
に収録された有名な協奏曲らなどは満を持しての初録音となります。柔らかく
艶やかで伸びのある音色。見事な息継ぎの細かなニュアンスによって発せられ
る音楽からは、一つ一つの音符に説得力を感じられることでしょう。

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12-03 No.34

2012年03月31日 12時09分56秒 | Weblog
<WIGMORE HALL LIVE>
WHLIVE 0050 ¥1050
ブラームス:
(1)ヴァイオリンソナタ第1番ト長調「雨の歌」Op.78
(2)同第2番イ長調Op.100
(3)同第3番ニ短調Op.108
アンソニー・マーウッド(Vn)、アレクサンダル・マジャール(Pf)
[2010年9月19日、2011年1月9日、5月15日
ウィグモア・ホール(ロンドン)ライヴ]
長きにわたりフロレスタン・トリオのヴァイオリニストを務めたアンソニー
・マーウッドが、セルビア人ピアニスト、アレクサンダル・マジャールと組
んでブラームスのヴァイオリンソナタ全曲に挑戦しました。録音としては現
代作品や珍品の多かったマーウッドが、王道の難物ブラームスに正攻法で取
り組んでいますが、これが驚くほど感動的。ウィグモア・ホールならではの
暖かくブレンドされたサウンドで、いつまでも聴いていたくなる演奏です。
ピアノのマジャールも出しゃばらずに十分雄弁な表現を聴かせてくれます。

WHLIVE 0051 ¥1050
(1)ハイドン:弦楽四重奏曲第68番変ホ長調Op.64の6
(2)シューマン:同第1番イ短調Op.41の1
(3)ドナルド・グラント:ムルロイへの挽歌
エリアスSQ
[2010年9月12日/ウィグモア・ホール(ロンドン)ライヴ]
1998年結成のエリアスSQによる若々しいハイドンとシューマン。ハイドンの
明るい活気で爽快な気分となり、シューマンのロマンティックな歌に満ちた
世界にたっぷり浸れる贅沢な時間を楽しめます。最後の作品は同SQの第2ヴァ
イオリン奏者ドナルド・グラント(1980-)の作で、彼の故郷スコットランドの
ムルロイの丘に伝わるマクドネルの戦いを描いた挽歌で、スコットランドの
伝統調音楽となっています。ウィグモア・ホールの響きの良さも特筆です。




<Col legno>
WWE 30006 ¥2250
キャッチ=ポップ・ストリング=ストロング
(1)おばあちゃん、ここに来て(ポプルジャン) 
(2)フィルの曲(クリス・スタウト) (3)私は彼と会った(ヨシパ・リサツ) 
(4)8分の9(カチナリ) (5)クーラントBWV1007の1(バッハ-ポプルジャン編) 
(6)スカタンゴ(カチナリ) 
(7)ああ、鳩ちゃん(セルビア民謡-ポプルジャン編) 
(8)ハイランド・セット(スコットランド民謡-ポプルジャン&カチナリ編) 
(9)海賊ジェニー(ヴァイル) 
(10)クル・ハナ・デル(アルバニア民謡-カチナリ編) 
(11)ブルース&オレンジズ(ポプルジャン) 
(12)メリーゴーランド(カチナリ) 
(13)ターボフォーククイーン(シューベルス-ドミトロフ&ポプルジャン編)
キャッチ=ポップ・ストリング=ストロング【イェレーナ・ポプルジャン
(Va、声)、リナ・カチナリ(Vc、声)】
[録音:2011年9月-2012年1月/ハッピーロード・スタジオ(ウィーン)]
セルビア人ヴィオラ奏者イェレーナ・ポプルジャンと、アルバニア系コソヴォ
人チェロ奏者のリナ・カチナリの不思議なユニット「キャッチ=ポップ・スト
リング=ストロング」。バッハ作品からバルカン半島やスコットランドの伝
統音楽、さらにはポップスまでを、ヴィオラとチェロの美しいアンサンブル
にしてしまう魔術的な腕前にオーストリア中が注目。オーストリア文化省は、
彼女たちを2012-3年度のオーストリア・ワールドミュージック賞の公式団体に
認定しています。日本でも人気が出るはずのオシャレな世界、オススメです。




<ARTE DELL'ARCO JAPAN>
ADJ 031 ¥2450
ペルゴレージ:シンフォニアヘ長調
ベルトー:ソナタニ長調作品1-1、ト長調作品1-3
ランゼッティ:ソナタ嬰へ短調作品1-10
ジェミニアーニ:ソナタ作品5-2
鈴木秀美(チェロ)、山本徹(チェロ)、上尾直毅(チェンバロ)
録音:2010年7月5-7日、秩父ミューズパーク音楽堂
ストラヴィンスキー《プルチネッラ》の原曲、《サンマルティーニのソナタ》
の本当の作者、未だ多くは知られないナポリ生まれのチェリスト等々、鈴木
秀美が上尾直毅と山本徹の好サポートを得てお送りするチェロ作品の魅力の
数々を収録した「再発見の歓び」をリリース。実演、録音ともに少ない、しか
し音楽的に非常に魅力的な作品ばかりを集めた鈴木秀美、渾身の新録音です。
「古楽を専門としない多くのチェリストにとって、18世紀前半のレパートリー
は多くない。J.S.バッハの無伴奏組曲を除けば、ヴィヴァルディのソナタ集、
そしてジェミニアーニのソナタ集などは知られているだろうが、ステージで演
奏されることは殆どないだろう。しかし、そのような時代にも魅力ある音楽を
遺してくれた先達がいる。ここに録音した数曲は、その少ないレパートリー
にささやかな花を添えるものである。」(鈴木秀美~ライナーノーツより)




<Grand Slam>
GS 2076 ¥2250
モノラル
ベートーヴェン:交響曲第3番 変ホ長調 作品55「英雄」
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)、
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1952年12月7日、ベルリン、ティタニア・パラスト
使用音源:Private archive
録音方式:モノラル(ライヴ)
■制作者より
フルトヴェングラー指揮、ベルリン・フィルの「英雄」は3種類のライヴが存
在しますが、その中でも最高と言われるのが1952年12月7日のライヴです。こ
のたび復刻に使用したテープは音質が明瞭であるばかりではなく、楽章間の
インターバルをすべて含めたもので、その場の雰囲気が生々しく伝わってき
ます。
■解説書の内容
フルトヴェングラーの存命時に匿名で書かれた貴重な文献を、翻訳して掲載
しています。執筆者は楽団員、もしくは楽団の関係者のようで、フルトヴェ
ングラーの身近にいた人でなければ書けない内容です。分量は決して多くは
ありませんが、リハーサルや戦時中の回想はまことに感動的です。
(以上、平林 直哉)




<ORFEO D’OR>
ORFEOR 836112 2枚組(1枚価格) ¥2080
ステレオ
スメタナ:連作交響詩「わが祖国」全曲
ウィーン放送交響楽団(オーストリア放送交響楽団)
ロヴロ・フォン・マタチッチ(指揮)
録音:1982年1月15日ウィーン、ムジークフェライン大ホール
(ライヴ・ステレオ)[ORF収録]
巨匠マタチッチがオーストリア放送交響楽団を指揮して、スメタナの「わが祖
国」全曲を演奏したアルバムがORFEOよりリリース。
1968年のNHK交響楽団とのライヴ演奏でも知られるように、マタチッチはこの
作品にたいへん思い入れが強いようで、1982年1月のオーストリア放送響との
最後の公演曲目のひとつとして、ぜひとも「全曲演奏」でと、マタチッチたっ
ての強い希望でコンサートが実現したものです。
「黄金のホール」ウィーンのムジークフェラインザールでの収録もポイントに
挙げられる内容は、すでに国内では別のレーベルからリリースされて、19世紀
末生まれで古き良き伝統を汲むマタチッチの共感たっぷり、かたまりのような
巨大な音楽づくりが、熱心なファンから絶大な支持を得ていました。




<C major>
71 0004(Blu-ray) ¥4950
70 9908(DVD-Video) ¥3150
ワーグナー:歌劇「リエンツィ」序曲
R.シュトラウス:楽劇「サロメ」Op.54-7つのヴェールの踊り
ショスタコーヴィチ:交響曲第8番ハ短調Op.65
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
アンドリス・ネルソンス(指揮)
収録:2011年9月4日ルツェルン、カルチャー&コンヴェンション・センター内
コンサート・ホール(ライヴ)

71 0204(Blu-ray) ¥4950
71 0108(DVD-Video) ¥3150
ベートーヴェン:劇音楽「アテネの廃墟」Op.113‐序曲
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番変ホ長調Op.73「皇帝」
ショパン:練習曲ヘ長調Op.10-8
リムスキー=コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」Op.35
ドヴォルザーク:スラヴ舞曲変イ長調Op.46-3
イエフィム・ブロンフマン(P)
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
アンドリス・ネルソンス(指揮)
収録:2011年9月5日ルツェルン、カルチャー&コンヴェンション・センター内
コンサート・ホール(ライヴ)
ラトルに次ぐ29歳という異例の若さでバーミンガム市響の音楽監督に抜擢され
たのを皮切りに、ベルリン・フィル、ウィーン・フィル、コンセルトヘボウ管
といった名門オケに立て続けにデビューを果たし、ウィーン国立歌劇場やMET、
コヴェント・ガーデンにも定期的に客演してオペラでも着実に成功を収める
アンドリス・ネルソンスは、いま、国際的な舞台で活躍する若手指揮者のなか
でも引っ張りだこのひとり。
ネルソンスが客演を重ね、良好な関係を築いているコンセルトヘボウ管を率い
て、ルツェルン音楽祭2011に乗り込んだ際の、注目のコンサート映像が
C majorより一挙2タイトル同時リリースされます。
それぞれ2011年9月4日、5日と2日間の模様を収録した内容は、バーミンガム市
響との爆演でも知られる「サロメの踊り」、記念すべきベルリン・フィル・
デビューを飾った勝負演目であるショスタコーヴィチの「第8交響曲」のほか、
当代屈指のヴィルトゥオーゾ・ピアニスト、ブロンフマンを迎えたベートー
ヴェンの「皇帝」、さらに得意のロシアものの王道名曲「シェエラザード」
という具合に、いずれをとっても期待度満点のプログラムが並んでいるのが
なんともうれしいところです。
今後の展開も目が離せない若手注目株ネルソンスを知る上で、またとない見
もの・聴きものといえるでしょう。




<TAHRA>
TAH 724 ¥2300
MONO
ミトロプーロス&ニューヨーク・フィル未発表音源
(1)ベートーヴェン:
ピアノ協奏曲第4番ト長調Op.58【録音:1950年1月8日(ライヴ)】
(2)チャイコフスキー:
ピアノ協奏曲第1番変ロ短調Op.23【録音:1954年11月14日(ライヴ)】
ルドルフ・ゼルキン(1)、ヴァン・クライバーン(2)(Pf)、
ディミトリ・ミトロプーロス(指)
ニューヨーク・フィル
驚愕の音源が残されていました。ミトロプーロスがニューヨーク・フィルの
首席指揮者を務めたのは1951年から57年までですが、最初の共演は1949年と
されています。ここでは1950年1月8日のライヴで、当時47歳のルドルフ・ゼ
ルキンを独奏者としたベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番と、チャイコフス
キー・コンクールで優勝して大スターになる4年前のクライバーンと共演した
超お宝ライヴがカップリング。
ゼルキンによるベートーヴェンの第4協奏曲録音は数点が入手可能ですが、ほ
とんどが老大家となってからのもので、壮年期の記録はまことに貴重。後年
の肩の力の抜けた自然な演奏と異なる、感情の起伏大きい力演で、物凄いボ
ルテージの高さ。ピアノのきらめくように美しい粒ぞろいもしびれます。
弱冠20歳のクライバーンは、まばゆいばかりの輝きと、あふれるばかりの才
気で只者ではないと確信させられるオーラに満ちています。このチャイコフ
スキーのエネルギーと推進力は、彼がコンクール優勝後に残したどの同曲録
音よりも強力と申せましょう。
その2天才をバックアップするミトロプーロスの巧さは絶品。ぴったり付けて
いながら、しっかり自己主張していて、完全にミトロプーロスの音楽となっ
ているところが流石。久々に興奮するアルバムの登場です。




<FABULA CLASSICA>
FAB 2224 ¥1350
モノラル
(1)チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調op.35 
(2)フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調 
(3)サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン0p.20 
(4)ヴィエニャフスキ:スケルツォ・タランテッラop.16 
(5)バッジーニ:妖精の踊り 
(6)サラサーテ:ザパテアードop.23-2
ヤッシャ・ハイフェッツ(Vn)
サー・ジョン・バルビローリ(指揮)
ロンドン・フィルハーモニー(1)、
アルトゥール・ルービンシュタイン(Pf)(2)
録音:1937年(1)(2)、1919年(3)、1918年(4)(5)(6)
完璧なテクニックを謳われたヴァイオリニスト、ハイフェッツのSPレコード
時代の名演を集めた1枚。チャイコフスキーのコンチェルトや小品集では胸の
すくような鮮やかな演奏、そしてフランクではハイフェッツが技巧だけの人
ではなかったことを再確認できます。フランクの第4楽章コーダの、他の演奏
では見られないハイフェッツ流の改変も興味深いところです。なおSPレコード
からの復刻につき、マスターに起因するお聴き苦しい点があることをご承知
おきください。

FAB 2233 ¥1350
モノラル
マリア・カラス パリの一夜
(1)ロッシーニ:歌劇「セビリアの理髪師」序曲 
(2)歌劇「セビリアの理髪師」より「今の歌声は」 
(3)プッチーニ:歌劇「トスカ」第2幕全曲 
(4)ベッリーニ:歌劇「ノルマ」より「反乱の声」 
(5)ベッリーニ:歌劇「ノルマ」より「清らかな女神よ」 
(6)ベッリーニ:歌劇「ノルマ」より「あの愛に満ちた日々が取り戻せるなら」
マリア・カラス(Sp)(2)-(6) アルバート・ランス(Tn)(3)、
ティト・ゴッビ(Br)(3) 他
ジョルジュ・セバスチャン(指揮)
パリ・オペラ座O&Cho
録音:1958年
絶頂期のカラスが十八番を披露したパリ・オペラ座公演のライブ録音。カラ
スの絶唱に加えてゴッビのスカルピア他共演者も魅力です。モノラル録音で
すが録音は良好で、聴いている中にみるみるカラスの歌声に引き込まれてし
まいます。

FAB 2242 ¥1350
モノラル
ワルツへの招待
(1)ウェーバー:舞踏への勧誘 
(2)シューベルト/リスト編:ウィーンの夜会S.247 
(3)ショパン:ワルツop.64-1 
(4)ショパン:ワルツop.64-2 
(5)ショパン:ワルツop.64-3 
(6)グノー/リスト編:ファウストのワルツ 
(7)A.ルビンシテイン:ワルツ・カプリッチョop.86  
(8)ブラームス:ワルツop.39-15 
(9)リスト:メフィスト・ワルツ第1番 
(10)アレンスキー:ワルツ ハ調 
(11)シュトラウス/シュルツ=エヴレル編:
「美しき青きドナウ」によるワルツ・アラベスク 
(12)サン=サーンス:ワルツ形式の練習曲op.52-6 
(13)レヴィツキ:ワルツによるアラベスクop.6 
(14)シュトラウス/グリュンフェルト編:
演奏会用パラフレーズ「ウィーンの夜会」
(1)アルトゥール・シュナーベル(Pf)、(2)モーリツ・ローゼンタール(Pf)、
(3)(4)(5)セルゲイ・ラフマニノフ(Pf)、
(6)ウィルヘルム・バックハウス(Pf)、
(7)アルトゥール・ルービンシュタイン(Pf)、
(8)パーシー・グレインジャー(Pf)、
(9)クラウディオ・アラウ(Pf)、
(10)ハロルド・バウアー、オシップ・ガブリロヴィッチ(Pf)、
(11)ヨーゼフ・レヴィン(Pf)、
(12)アルフレッド・コルトー(Pf)、
(13)ミッシャ・レヴィツキ(Pf)、(14)アルフレート・グリュンフェルト(Pf)
20世紀前半の録音を中心として集められたピアノによるワルツ・コレクショ
ン。ラフマニノフ、コルトー、ルービンシュタインらのこの時代ならではの
奔放な演奏スタイル、シュナーベルやバックハウスの重厚な演奏に加えて、
若き日のアラウの演奏も楽しめる、20世紀前半のピアノ演奏スタイルの多様
さを味わうための1枚。




<Novalis>
NOV150 197 ¥2080
モーツァルト:
交響曲第35番ニ長調「ハフナー」K.385
ヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調K.218※
コントルダンス[ハ長調K.535/ニ長調「雷雨」K.534
ト長調「いじわるな娘たち」K.610/ニ長調K.603/変ロ長調K.603
「英雄コーブルクの勝利」ハ長調K.587]
ハワード・グリフィス(指揮)、カメラータ・シュヴァイツ、
アリッサ・マルグリス(Vn,[使用楽器:1754年ガダニーニ制作])※
録音:2011年7月11-13日、ノイミュンスター教会
注目のオケ、カメラータ・シュヴァイツと2008年より当団と共演を重ねてい
るイギリス生まれのハワード・グリフィスによるモーツァルト作品集。カメ
ラータ・シュヴァイツは1999年に創設されたスイスのオーケストラで、スイ
スの若手のメンバーで構成されています。実力派揃いのこのオケはヨーロッ
パを中心に演奏活動をし、アシュケナージをはじめとした著名な演奏家との
共演もおこなっております。若手らしい溌剌した演奏ばかりでなく、曲に合
わせたそれぞれの音楽表現が抜群のオケで、このモーツァルトでもその素晴
らしさがあらわれています。この録音では収録場所のノイミュンスター教会
の残響を考え、弦楽器は効果的なノンヴィヴラートと絶妙な運弓で、そして
管楽器の音量も非常によく考えられた非常に素晴らしい響きを作り出してお
ります。ここに収録された交響曲第35番「ハフナー」、コントルダンスは文
字通りの名演です。そして、ヴァイオリン協奏曲第4番にも注目!ソリストに
迎えたのは、あのイヴリー・ギトリスも激賞する麗しきヴァイオリニスト、
アリッサ・マルグリスです。非常に発音がよく美音を聴かせてくれます。カ
デンツァで聴かせてくれるソロの歌い方、そしてオケとの対話の仕方が実に
素晴らしいです。今後ますますの活躍が期待されるヴァイオリニストです!

NOV150 196 ¥2080
(1)モーツァルト:
ピアノ連弾ソナタ ヘ長調KV.497(イグナツ・プライエル編曲)
(2)モーツァルト:
三重奏変ホ長調「ケーゲルシュタット」KV.498(イグナツ・プライエル編曲)
(3)クラウス:ウィンナー・フルート五重奏曲 Op.7
マティアス・ツィークラー(フルート)
カザル四重奏団【ダリア・ザッパ(Vn)、
ラッヘル・ロジーナ・シュペート(Vn)(3)、
マルクス・フレック(Va)、アンドレアス・フレック(Vc)】
録音:(1)(3)2010年6月、(2)2011年1月、チューリッヒ・ラジオ・スタジオ
名手マティアス・ツィークラーとカザル四重奏団による演奏でオーストリ
ア出身のイグナツ・プライエル(1757-1831)編曲によるモーツァルトの作品、
そして「スウェーデンのモーツァルト」という異名を持つ、ヨーゼフ・マル
ティン・クラウス(1756-1792)の作品を収録したアルバムの登場です。原曲
が連弾ソナタのヘ長調KV.497と、クラリネット、ヴィオラ、ピアノが原曲の
「ケーゲルシュタット」をイグナツ・プライエルがフルート四重奏曲に編曲!
モーツァルトのフルート四重奏曲第5、6番!?とも思える実に素晴らしい編曲
で、同曲の新たな一面を知ることができます。また、クラウスのフルート五
重奏曲はクラウスの異名通り、モーツァルト節炸裂でまるで新発見のモーツァ
ルトのフルート作品のような曲。クラウスは近年交響曲が人気となりました
が、この室内楽曲も見逃せない素晴らしい作品です。




<ELOQUENTIA>
EL 1233 ¥2380
マーラー(1860-1911):
(1)亡き子を偲ぶ歌(ライナー・リーンによる小オーケストラ伴奏版) 
(2)四重奏曲の断片 
(3)さすらう若人の歌(シェーンベルクによる小オーケストラ伴奏版)
(4)ブゾーニ(1866-1924):
悲歌的子守歌―母の棺に寄せる男の子守歌
(エルヴィン・シュタインによる小オーケストラ編)
ムジチ・アウレイ/ルイジ・ピオヴァーノ((2)Vc、指揮)
サラ・ミンガルド(コントラルト)
グラツィア・ライモンディ(Vn)、シルヴィオ・ディ・ロッコ(Va)、
オラフ・ラネリ(Pf)
録音:2011年7月、テアトロ・フェデーレ・フェナリーリ・ディ・ランチャーノ
マーラーとレーガーの濃密な世界を、ミンガルドの豊かな歌声と、しばしば
来日もあるチェリスト、ピオヴァーノ率いるムジチ・アウレイの演奏で堪能す
る1枚。
1876年頃、マーラーが16歳の頃に作曲されたとされるピアノ四重奏曲は、1875
年に弟エルンストが13歳で亡くなったことへの悲しみが込められているとさ
れる作品。エルンストは、グスタフが特に可愛がっていた弟だっただけに、
その悲しみは想像を絶するものがあります。ピアノ四重奏という伝統的な編
成をとっていながら、苦しみと情熱に彩られた、すでにマーラーの個性に満
ちた秀作です。
新ウィーン楽派の面々が1918年に設立した「私的演奏協会」(3年ほどしか存
続しませんでした)は、当時の作品をより広い聴衆に聴いてもらうために、
様々な作品を小編成に編み直した活動でも知られています。「さすらう若人
の歌」は、マーラーを崇拝していたシェーンベルクによって編曲されたもの。
原曲のもつ抒情やドラマティックな面がより際立つような、凝縮感のある編
曲となっています。「亡き子をしのぶ歌」は、ライナー・リーンの編曲によ
るもの。未完に終わったシェーンベルクによる「大地の歌」の編曲を完成さ
せたのもライナー・リーンです。「亡き子をしのぶ歌」の詩を書いたリュッ
ケルトが失った息子もエルンストといい、この詩に曲を書く時のマーラーの
深層心理には、自分の弟エルンストが亡くなった時の父への共感が強くあっ
たとされています。
1909年に作曲されたブゾーニの子守歌は、亡き母の思い出に捧げられた作品。
ブゾーニは始めこの作品をピアノのために書き、その後管弦楽作品に仕立て
ました。その管弦楽版からの編曲です。沈静な中での夢見るような旋律が何
とも言えない物悲しさを醸し出しています。この作品の編曲を手掛けたのは
エルヴィン・シュタイン。「私的演奏協会」の主要メンバーであり、シェー
ンベルクの助手も務めた人物でした。このブゾーニ作品の初演指揮者はほか
ならぬマーラーであり、この演奏会がマーラーにとって最後の演奏会となり
ました。
歴史的にも濃密にからみあうこれらの作品を、ピオヴァーノ率いるムジチ・
アウレイの濃密な薫り漂うアンサンブルと、ミンガルドの歌唱で堪能できる
貴重な一枚です。




<AD VITAM>
AV 110415 ¥2300
聖ヨハネ准司教座聖堂の歴史的オルガン(バレッタ)(1579年制作)
フランシスコ・コレア・デ・アラウホ(1584-1654):
『聖母マリアの無原罪の御宿り』
作者不詳:カンツォーネ
セバスティア・アギレーラ・デ・エレディア(1585-1618):
サルヴェ・デ・レンノ
ホアン・カバニリェス(1644-1712):第1旋法によるパッサカリア 第1番
フレスコバルディ:カンツォーナ集より*
ルツァスコ・ルツァスキ(1545-1607):トッカータ*
エルコーレ・パスクィーニ(c.1560-1608/1619):
カンツォーナ・フランチェーゼ*
ジローラモ・カヴァツォーニ(c.1525-1577):救い主なるキリスト*
聖パウル聖堂の歴史的オルガン(ムディナ)(1774年制作)
作者不詳:マイ・レディ・キャリーズ・ドンペ
作者不詳:アポン・ラ・ミ・レ
モーリス・グリーネ(1726-1776):ヴォランタリー変ロ長調*
ジュゼッペ・パオルッチ(1726-1776):トッカータ*
ドメニコ・ツィポーリ(1688-1726):カントーネ ヘ長調*、ト長調
聖ヨハネ准司教座聖堂の大オルガン(バレッタ)
ブクステフーデ(1637-1707):前奏曲 ニ長調BuxWV 139*
J.S.バッハ:『いざ来たれ、異邦人の救い主よ』BWV 659*
クロード=ベニーニュ・バルバトル(1727-1799):ノエル*
ジャン=フランソワ・ダンドリュー(1682-1738):ノエル
J.S.バッハ:幻想曲 ト長調 BWV 572
ピエール・メア、ジョン・アクィリナ*(オルガン)
録音:2010年10月、マルタ島
地中海のマルタ島の聖パウル聖堂(ムディナ)の歴史深いオルガン、聖ヨハネ
准司教座聖堂(バレッタ)の小オルガンと大オルガンを用いたはじめての録音
です。収録曲は16世紀から18世紀までのスペイン、イタリア、イギリス、フ
ランそしてドイツにおける傑作が集められており、バロック時代のヨーロッ
パ各地の音楽の旅を楽しめます。特に、聖パウル聖堂の歴史的オルガンによ
る、マイ・レディ・キャリーズ・ドンペやアポン・ラ・ミ・レはこの上なく
繊細で美しい旋律です。またバッハの名曲の幻想曲BWV572では、聖ヨハネ准
司教座聖堂の大オルガンの壮麗な響きを堪能できます。オルガン・ファンに
は欠かせない非常に貴重な録音と言えましょう。
ピエール・メアはライム出身のオルガニスト。1991年パリ国立高等音楽院の
オルガンと和声の部門で2つの賞を受賞し、1993年にリヨン音楽院より優秀
なオルガン演奏のディプロマを授与されました。一方、ジョン・アクィリナ
はマルタの若手実力派で2001年よりムディナ聖堂でのオルガニストを務め、
マルタの国営ラジオではその演奏が頻繁に放送されています。




<LIGIA DIGITAL>
LIDI 0103241 ¥2250
メル・ボニ(1858-1937):ピアノ作品集
1. ワルツ形式の組曲 op.35-39(ピアノ連弾)
2. クレオパトラの夢 op.180(ピアノ連弾)
3. 6つのワルツ・カプリース op 87 (ピアノ連弾)
4. パヴァーヌ op.81-2(ピアノ連弾)
5. エコー op.89(ピアノ独奏)
6. ナルキッソス op.90(ピアノ独奏)
7. アリエル op.129(ピアノ独奏)
8. アジタート op.120(ピアノ独奏)
9. 秋の想い op.19(ピアノ独奏)
10. 月の光 (ピアノ独奏)
11. 練習曲変ト調 op.136
12. 子守歌 op.23-1 (ピアノ連弾)
13. 古風な形式の組曲(ピアノ連弾)
14. 放浪者たち(スペイン風ワルツ) op.15/2(非常にリズミカルに)
(ピアノ連弾)
ロラン・マルタン(ピアノ連弾)、クロディーヌ・シモン(ピアノ連弾、ソロ)
メル・ボニ(本名はメラニーと言いましたが、作曲家として活動する際、名前
から性別が判別できないようにメルと名乗りました)は、パリの中流階級の家
に生まれました。他に音楽の道を歩んだ者はない家系で、最初は自己流でピ
アノを学んでいましたが、その熱意に押された両親は彼女に音楽の教育を受
けさせることを決意。セザール・フランクに師事し、パリ音楽院で学ぶ道の
りが整えられました。音楽院ではピエルネやドビュッシーと席を並べて学び、
和声のクラスでは一等賞を獲得して卒業しています。300ほどの作品を残し、
その作品ジャンルも声楽アリアから合唱作品、ピアノ作品、オーケストラ作
品など多岐にわたります。ここに収録された連弾作品は、彼女自身のオーケ
ストラの作品などを自身の手で4手連弾に編曲したもの。フランスのロマン派
の作品群の発掘・実演に心血を注いでいるロラン・マルタンと、エッセール
に学んだ実力派、クロディーヌ・シモンによる軽やかなリズム感と陰影と色
彩に富んだ音色による魅力のデュオが展開されています。




<WERGO>
WER 2063 ¥2180
(1)ヤニス・キリアキデス:
ドッグ・ソング(ケルベルス・セレナデス・オルフェウス)(2006)
-3つのベルをもつトランペットとツーシュピールのための
(2)アゴスチーノ・ディ・スキピオ:
Modes of interference/1(2005/2006)
-トランペットとエレクトロニクスによる自動フィードバックシステム
(3)ミシェル・ケンダース:
ヘルム&スリンガー(2001/2002)
-トランペットとコンピューター(Max/MSP)のためのコンポジション
(4)ディヴィッド・ドラム(チェインカーヴ)(2006/2007)
-3つのベルをもつトランペットとツーシュピールのための
マルコ・ブラーウ(トランペット、電子楽器)
ドミニク・ブルム(ハモンドオルガン、アナログ・シンセサイザー)
楽器の持つポテンシャルを伸ばし、それを進化させるべく活動を続けてきた
ドイツのカリスマミュージシャン、マルコ・ブラーウ。彼にとってはその意
味でコンピューターも立派な楽器の一つであり、音の持つ色彩感覚の幅を広
げてくれる可能性の宝庫でした。2000年に電子機器による実験音楽を開始し
て以来、ブラーウは様々な表現を確立し、電子音楽の最先端をいっています。
本CDでは、そんなブラーウの開発したコンピューターによる電子サウンドと、
彼の愛するトランペットのアコースティックな会話が展開されます。新鮮で
粋なモダニズムの中に、どこかひょうきんで可愛らしいものを感じさせる貴
重な一枚。トランペットの超絶技巧と電子音のピーというやや耳触りな音が
交錯するさまは印象的です。
マルコ・ブラーウは1965年生まれ。トランペット奏者であり、ケルンの新し
い音楽のためのアンサンブル、ムジーク・ファブリークの一員でトランペッ
トの技術的進展に尽力しています。1998年よりカールハインツ・シュトック
ハウゼンと集中的に組み、オペラ連作「リヒト」の初演にも貢献しました。

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12-03 No.33-1

2012年03月30日 22時56分49秒 | Weblog
<SUPRAPHON>
SU 4094 2枚組 ¥2980
モノラル
[CD1]
・リムスキー=コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」Op.35
 録音:1953年12月7-9日プラハ、ルドルフィヌム(セッション・モノラル)
・ムソルグスキー( R.=コルサコフ編):交響詩「はげ山の一夜」
 録音:1955年11月23日プラハ、ルドルフィヌム(セッション・モノラル)
[CD2]
・ハチャトゥリアン:バレエ「ガイーヌ」(ハイライト)
 録音:1953年9月29-30日&10月2日プラハ、
ルドルフィヌム(セッション・モノラル)
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
ズデニェク・ハラバラ(指揮)
チェコのオペラ演奏史を語る上で欠かせぬ名指揮者ズデニェク・ハラバラ
(1899-1962)が、2012年に歿後60年を迎えるにあたり、チェコ・フィルを指揮
した録音の数々がSUPRAPHONより初CD化となります。長年、劇場を拠点に活動
し、コンサートホールではごくまれにしか指揮をしなかったハラバラが吹き込
んだ内容は、オペラではなくコンサート・レパートリーを取り上げているのが
貴重で、母国チェコとならんで得意としたロシアものというのも注目されます。
1925年より、ブルノ、プラハ、オストラヴァ、ブルノ、ブラチスラヴァ、プラ
ハとオペラ監督を歴任し、ドヴォルザークやノヴァーク、フェルステルのほか、
「イーゴリ公」「ボリス・ゴドゥノフ」「ホヴァンシチナ」「見えざる町キー
テジ」などのオペラでおおきな成功を収めていたハラバラは、プラハに戻った
1953年以降、おもな焦点をチェコとスラヴ系の作品に合わせ、その完成度に磨
きをかけてゆきます。
ハラバラが、さかのぼること1939年に、エリザヴェタ・ニコリスカヤが振付を
担当し、プラハ国民劇場で上演された、ミハイル・フォーキンの台本にもとづ
くバレエ・プロダクションのなかで出会ったリムスキー=コルサコフの「シェ
エラザード」をはじめ、いずれの作品でも、細部の緻密な仕上げと表現力も豊
かな音楽づくりをたしかめることができます。




<新書館>
DD12 0101(DVD-Video) ¥5040
■「水晶宮」 (シンフォニー・イン・C)
指導:ギレーヌ・テスマー
モデル:イザベル・シアラヴォラ&エルヴェ・モロー
■「ナイチンゲールの歌」
指導:アリシア・マルコス、エリザベット・プラテル
モデル:ミリアム・ウルド=ブラーム
■「ソナチネ」
指導:ビオレット・ヴェルディ
モデル:モニク・ルディエール
■「夢遊病の女」
指導:ニナ・ビルボア&ミロラード・ミスコビッチ
モデル:ミュリエル・アレ&ヴァレリー・コラン
■「愛のワルツ」
指導:ビオレット・ヴェルディ
モデル:ルシア・ラカッラ&シリル・ピエール
監督:ドミニク・ドルーシュ
出演:ギレーヌ・テスマー、イザベル・シアラヴォラ&エルヴェ・モロー、
アリシア・マルコス、エリザベット・プラテル、
ミリアム・ウルド=ブラーム、ビオレット・ヴェルディ、
モニク・ルディエール、ニナ・ビルボア&ミロラード・ミスコビッチ、
ミュリエル・アレ&ヴァレリー・コラン 他
=オリジナル・キャストから現代のダンサーへ・・・・=
バランシンの作品が受け継がれていく現場を収めた貴重なドキュメンタリー。
彼の原点ともいえる歴史的な劇場、パリ・オペラ座で行われたリハーサルを
収録。ダンサーから語られる言葉によって振付の解釈や作品の背景まで見えて
きます。クラシック・バレエに大変革をもたらしたバランシンの作品の真髄に
迫ります!




<OPUS蔵>
OPK 2098 ¥2250
シューベルト:ピアノ・トリオ第1番変ロ長調 D.898<録音:1927年>※
シューベルト:ピアノ・ソナタ第13番イ長調 D.664<録音:1928年>
シューベルト:ロザムンデ<録音:1928年>
バッハ:ジーグ-フランス組曲第5番より<録音:1928年>
スカルラッティ:ソナタ ト長調 Kk14<録音:1940年>
バッハ-ヘス編:「主よ、人の望みの喜びよ」の2ヴァージョン
<録音:1928年&1940年>
マイラ・ヘス(P)、ジェリー・ダラニー(Vn)※、
フェリックス・サルモンド(Vc)※
原盤:US-Col 78s,Col-LP(Sonata),HMV78s
先の見えない戦局、ナチスドイツの空襲に怯えながらのロンドンにおける彼女
のナショナル・ギャラリー・コンサートは人々に慰めや勇気、明日への希望を
与えたものとして語り継がれておりますが、今の日本にもふさわしいものでも
あり、何とか1枚と思っていました。今回当時(1940)に録音されたヘス自身が
編曲し、演奏した「主よ、人の望みの喜びよ」のSPレコードが手に入りました
ので、彼女のよさを出しきったシューベルトと合わせてまとめました。
(オーパス蔵代表 相原 了)
シューベルトのピアノ・トリオ第1番のはじめ、アレグロ・モデラート、Vnと
Vcのユニゾンで出る第1主題とそれを規則正しく和音で伴奏していくピアノ…
「ああ、これは1927,8年という録音年代にしては分離のいい録音だな」と思っ
ている間に、やがてVnの刻む伴奏形にピチカートのVcがからんで曲頭とは逆に
第1主題をピアノが弾きはじめる。そのピアノが楽譜どおりのppで、つつまし
く響かせるのだが、はやくもマイラ・ヘスのピアノに聴きての耳をしびれさせ
る魅力を覚えるこのトリオ演奏、第2主題を弾くサルモンドのVcもとてもスト
レートで、それを受け継ぐダラニーのVnのキメこまやかな細身の音と技巧もす
ごく感じがいい。ダラニーのVnに惚れ込んだラヴェルが名作「ツィガーヌ」
を作曲献呈したことを思い出す。このトリオは、やはりマイラ・ヘスの室内
楽演奏の適格性が音楽的な支えとなっているのだが、ロマンティシズムに覆
われたカザルス・トリオに対して、このトリオは演奏様式的には明らかに次世
代の新しさが印象的である。第3、第4楽章のテンポとリズム感がことのほか鮮
やかな若々しさにみちている。(小林利之)

OPK 2099 ¥2250
シューベルト:交響曲第9番ハ長調D944‘ザ・グレート’<録音:1947年>
ベルリオーズ:
劇的交響曲「ロメオとジュリエット」作品17
(第2部より-ロメオひとり-キャプレット家の饗宴-星の出ている夜、愛の情景)
<録音:1947年>
メンデルスゾーン:真夏の夜の夢―スケルツォ
<録音:1946年>
アルトゥーロ・トスカニーニ(指揮)、NBC交響楽団
音源:米RCA‐SP
トスカニーニの‘ザ・グレート’はLPとCDを何種か持っていますが、1947年の
演奏が最もトスカニーニらしいと感じていました。SP盤を入手し改めてそのよ
さを実感しましたので、復刻しました。組合せは同じ年に録音されたベルリオ
ーズの‘ロメオとジュリエット’(抜粋)が入手できましたので、組み合わせま
した。(オーパス蔵代表 相原了)
この録音におけるOPUS蔵が用いた音源はすべてSP用のラッカー盤。音質はじつ
に生々しく、響きに伸びがあってメリハリが利き、迫力も豊かだ。SP特有のサ
ーフェース・ノイズが消されずに残っているが、そのぶん、音楽の活力も自然
に残されている。また、SPの盤面に合わせて曲を分割して録音したかどうかわ
からないが、流れはきわめて自然で、変化に富んでいる。演奏も、1953年盤よ
りも旺盛な生命力にみちている。このCDに収録のロミジュリ第2部抜粋は、カ
ーネギー・ホールでセッション録音されたものである。また《真夏の夜の夢》
のスケルツォは1946年11月6日に、カーネギー・ホールではなく、NBC放送のス
タジオ3Aでセッション録音されたもの。SPでは《ザ・グレート》のセットの
最終面に収められていた。軽捷な運動性、弾力とスピード感など、短い時間に、
トスカニーニ芸術のエキスがつまった演奏である。(山崎浩太郎)




<REFERENCE RECORDINGS>
RR 125 ¥1980
RR 125HRX(DVD-ROM) ¥4750
176.4kHz / 24bit
ドリーブ:バレエ音楽「シルヴィア」組曲
ドリーブ:「コッペリア」組曲
マーティン・ウェスト(指揮)
サン=フランシスコ・バレエ・オーケストラ
数多くの優秀録音で定評のあるリファレンス・レコーディングスからの新譜CD、
HRXが同時リリース!そのリリース・タイトルはドリーブの作品です。ドリー
ブはフランス古典バレエの典型となる作品を生みましたが、このアルバムに
収録された「シルヴィア」(女神デアーヌに仕えるニンフ、シルヴィアが猟人
オリオンにかどわかされるが、最後に愛する羊飼いアマンタと結ばれる作品)、
そして「コッペリア」(コッペリウスの作った自動人形コッペリアに恋した青
年と、彼を恋するスワニルダの嫉妬から生ずる喜劇)はその中でも傑作と言え
ましょう。指揮のマーティン・ウェストは“バレエ振り”として定評があり、
1997年から10年間イングリッシュ・ ナショナル・バレエの指揮者として活躍
しました。その間も名門サン=フランシスコ・バレエ・オーケストラともしば
しば共演し、名声を高めております。
【『HRx』とは】
リファレンス・レコーディングスは、スペクトラルの設計者であり、HDCD の
発明者でもあるキース・ジョンソン博士が30年以上もチーフ・エンジニアを
務めている高音質レーベル。そのRR がまたまた驚異の音質体験を教えてくれ
る全く新しいフォーマットが『HRx』です。『HRx』は、パソコンとオーディ
オインターフェースを使用したPC オーディオやデジタル・ストリーム(DS)機
器に対応するために、176.4kHz/24bit の圧縮しないWAV データを記録した
DVD-R のこと。密度の濃い音質、臨場感、楽器の音の生々しさ、音空間をその
まま美しく再生できる驚異の音質。弦はさらにしなやかに、金管はより煌びや
かに鮮明に聴くことが出来ます。通常のCD、SACD、DVD プレイヤーでは再生で
きませんが、『HRx』のハイサンプリング音源を是非体験してください。




<harmonia mundi>
HMC 902100 4枚組 ¥4800
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲全集
[CD1] 変ホ長調 op.1-1、 ト長調op.1-2
[CD2] ハ短調 op.1-3、 変ロ長調 op.11-1、 変ホ長調op.44
[CD3] ニ長調op.70-1(「幽霊」)、 変ホ長調 op.70-2
[CD4] 変ロ長調 op.97(「大公トリオ」)、
ト長調 op.121a (「私は仕立て屋カカドゥ」の主題による10の変奏曲とロンド)、
変ホ長調 WoO 38、変ロ長調 WoO 39
トリオ・ヴァンダラー
〔ジャン=マルク・フィリップス=ヴァイジャベディアン
(Vn、ペトルス・グアルネリウス(1748、ヴェネツィア))
ラファエル・ピドゥー(Vc、Goffredo Cappa(1680))
ヴァンサン・コック(ピアノ)〕
録音:2010年12月、2011年9月/テルデックス・スタジオ(ベルリン)
これ以上の演奏は望めないのでは、と思わされてしまうベートーヴェン。結成
25周年を迎える名トリオ、トリオ・ヴァンダラーによるピアノ三重奏全集の登
場です。まず何と言っても、ヴァンサン・コックのピアノの粒のそろったタッ
チ(特に初期作品)がひときわ輝きを放ちます。ベートーヴェン自身が素晴しい
ピアニストであったことを実感させる、素晴しく充実したピアノ・パートは圧
巻です。魅惑の旋律とかけあいを展開するヴァイオリンとチェロも、全てが完
璧に融合しています。それぞれの奏者の技量の高さが同じくらいにハイレヴェ
ルで、音楽の方向も同じだからこそのこのアンサンブルは、他ではなかなか得
られないものではないでしょうか。
トリオ・ヴァンダラーはパリ国立高等音楽院の卒業生三名によって1987年に
結成されました。1999年にハルモニアムンディで録音をはじめ、これまでに発
売されたCDはどれも極めて高く評価され、特にメンデルスゾーンのトリオ集
(HMC 901961)はニューヨーク・タイムズ紙でも決定盤として紹介されました。
古典派、ロマン派から現代までの幅広いレパートリーを可能にするそれぞれの
メンバーの技量の高さで、テレパシーともいわれるまでに息のあったアンサン
ブルによる極めて上質の演奏で常に我々を魅了しています。




<EMI CLASSICS>
CDCW-9529692 ¥1750
ブルックナー:交響曲第9番(4楽章付)<輔筆完成版>
第1楽章:Feierlich:Misterioso
第2楽章:Scherzo:Bewegt,lebhaft
第3楽章:Adagio:Langsam
第4楽章:フィナーレ:Misterioso, nicht schnell
(Completed performing version by Samale-Mazzucca-Phillips-Chors)
サイモン・ラトル指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:2012年2月
ジュエルケース、24ページ・ブックレット
ブルックナーが死の直前まで書いていたこの作品は、未完の大作として知られ
る。死去した際には第4楽章を作曲している最中だったが、死の知らせを聞い
た多くの人が彼の家を訪れ、自室譜を「記念に」、「想い出に」、持ち去って
しまった。そこで、残されたスケッチを元に4人の音楽学者、作曲家が25年以上
かけて復元し、2010年さらに改定が行われたのが数ある完成版でも最も評価が
高い、今回使用されているクリティカル・エディション、「サマーレ、フィ
リップス、コールス、マッズーカ版」。録音は2012年2月。
2011年来日時に記者会見でラトルは、この録音を、ブルックナーの音楽を血と
肉としているベルリン・フィルと録音できたことの価値を熱く語っていた。
(世界初録音)

CMS-6447012 3枚組 ¥2080
マルタ・アルゲリッチ&フレンズ:
ライヴ・アット・ザ・ルガーノ・フェスティヴァル2011
CD1
1-3.ベートーヴェン:ソナタ 第8番 ト長調 作品30-3
演奏:ルノー・カピュソン(ヴァイオリン)、マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)
4-6.モーツァルト:ソナタ ヘ長調 KV497(4手のための)
演奏:クリスティーナ・マルトン(ピアノ)、マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)
7-9.ハイドン:三重奏曲 ハ長調 HobXV:27
演奏:ポリーナ・レシェンコ(ピアノ)、アリッサ・マルグリス(ヴァイオリン)
ジュリアン・ステケル(チェロ)
10-12.シューマン:幻想小曲集 作品73
演奏:ゴーティエ・カピュソン(チェロ)、マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)
CD2
1-3.リスト:悲愴協奏曲 ホ短調 R.356
演奏:マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)、リーリャ・ジスベシュテイン(ピアノ)
4-6.ラフマニノフ:悲しみの三重奏曲第2番二短調作品9
演奏:デニス・コジュヒン(ピアノ)、ルノー・カピュソン(ヴァイオリン)、
ヤン・ルヴィノワ(チェロ)
7-10.ショスタコーヴィチ:モスクワのチェリョムーシカ作品105
(Arranged by Andrew Cornall, transcribed by C.M.Griuoli for 3 pianos)
演奏:ジョルジア・トマッシ(ピアノ)、カルロ・マリア・グリグオーリ(ピアノ)
アレサッサンドロ・ステッラ(ピアノ)
CD3
1.ラヴェル:ラ・ヴァルス
演奏:マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)、セルジオ・ティエンポ(ピアノ)
2-4.ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調
演奏:マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)
ヤチェク・カウプシク指揮・スイスーイタリアーナ管弦楽団
5-8 .ザレブスキ:五重奏曲 ト短調 作品34
演奏:マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)、
ドーラ・シュワルツベルク(ヴァイオリン)、
ルチア・ホール(ヴァイオリン)、リダ・チェン(ヴィオラ)、
ゴーティエ・カピュソン(チェロ)
録音:2011年6月ライヴ録音
クラムシェル・ボックス 20ページ・ブックレット。
若手ソリストたちが、アルゲリッチをはじめ、世界的に有名なアーティストと
組んで、クラシック及び現代音楽の幅広いレパートリーを探求する、スイスの
ルガーノで行われる音楽祭シリーズ最新作。音楽祭は2011年、10周年を迎え、
ますます充実した内容で話題を呼んでいる。今作のラインナップは、アルゲリ
ッチが弾くラヴェルの協奏曲ト長調やカピュソンとのベートーヴェンのソナタ、
リストの悲愴協奏曲など魅惑のプログラム。

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12-03 No.33-2

2012年03月30日 22時56分18秒 | Weblog
<OEHMS CLASSICS>
OC-930 3枚組 ¥3450
プフィッツナー:音楽的伝説「パレストリーナ」
パレストリーナ…ペーター・ブロンダー(テノール)
イギーノ(その息子)…ブリッタ・シュタルマイスター(ソプラノ)
シッラ(弟子)…クラウディア・マーンケ(メゾ・ソプラノ)
カルロ・ボロメオ(枢機卿)…ヴォルフガンク・コッホ(バリトン)
ジョヴァンニ・モローネ(枢機卿使節)
…ジョハネス・マルティン・クランツル(バリトン)
ベルナルド・ノヴァゲリオ(枢機卿使節)
…フランク・ファン・アーケン(テノール)
クリストフ・マルトルシュト/教皇ピウス4世…アルフレード・ライター(バス)
ロートリンゲンの枢機卿…マグヌス・バルトヴィンソン(バス)
アドヴィウス…ペーター・マルシュ(テノール)他
フランクフルト歌劇場管弦楽団&合唱団
キリル・ペトレンコ(指揮)
録音 2010年6月フランクフルト歌劇場 ライブ録音
この作品は実在の作曲家パレストリーナが「教皇マルチェルスのミサ曲」を書
くにあたってのエピソードを中心に、芸術家の厳しい自律の精神と、16世紀当
時の宗教問題も交え描かれた壮大なるドラマです。1917年にワルターの指揮で
初演され、トーマス・マンを始めとした文化人たちに高く評価されました。高
い倫理性と哲学的な真摯さを持ち、また、パレストリーナが霊感を得る場面か
らミサを書き上げるまでの音楽の素晴らしさは、言葉に尽くせません。ドイツ
では非常に大切にされているこの作品、オペラに付き物の恋愛要素はありませ
んし、なかなか理解するのは難しいかもしれませんが、過去にはクーベリック
の名演があったり、最近では見事な映像もリリースされているので、一度味わ
ってみてはいかがでしょう?素晴らしい歌手陣とペトレンコの集中力ある指揮
が、このドラマを一気呵成に聴かせます。

OC-831 ¥2080
ペルゴレージ:
1-12.スターバト・マーテル
13-19.ラウダーテ・プエリ・ドミヌム 詩篇112番
ヴェラール・バルナ=サバドゥス(カウンターテナー)
テリー・ヴァイ(カウンターテナー)
マインツ・アンサンブル・バロック・ヴォーカル
ノイマイヤー・コンソート
ミヒャエル・ホフステッター(指揮)
録音 2011年3月マインツ音楽大学 ローターザール
夭折の天才、ペルゴレージが死の直前に作曲したスターバト・マーテル(1710-
1736)は、その旋律の美しさで格別の人気を誇っています。最近の録音は、ほ
とんどが女声によって歌われていますが、ホフシュテッターはこの曲を純粋な
教会音楽として位置付け、当時はカストラート2人によって歌われた事実から、
独唱にカウンターテナーを起用することで、本来の姿へと近づけています。登
場するのは、近頃、最も注目を浴びているカウンターテナー、ヴェラール・バ
ルナ=サバドゥスと、元ウィーン少年合唱団の大スター、テリー・ヴァイ。こ
の2人の共演から生み出される響きは、悲劇性に中にも、少しだけ倒錯的な美
しさを備えたものであり、これまでにない演奏として高く評価されることで
しょう。輝かしい神への讃歌である「ラウダーテ・プエリ」は、あまり耳にす
る機会のない曲ですが、こちらも絶品です。

OC-957 2枚組 ¥3050
アントーニョ・カルロス・ゴメス:歌劇「サルヴァトル・ローサ」
アルコス公爵…リー・デブン(バス)
イザベッラ…マリア・ポルブチノヴァ(ソプラノ)
サルヴァトール・ローザ…レイ.M.ウェイドJr.(テノール)
マサニエッロ…マルテ・レーズナー(バリトン)
ジェンナリエッロ…ジモーネ・リヒテンシュタイン(ソプラノ)他
ブラウンシュヴァイク州立管弦楽団
ブラウンシュヴァイク州立歌劇場合唱団
ゲオルク・メンスケス(指揮)
録音2010年1月20日ブラウンシュヴァイク歌劇場ライブ録音
Recording Producer:Hans-Ulrich Bastin
Sound Engineer: Helge Martensen
Editing: Hans-Ulrich Bastin
ブラジル出身のオペラ作曲家、アントーニョ・カルロス・ゴメス(1836-1896)
は、音楽一家に生まれ、早いうちから才能を示し、指揮者であった兄の助言を
受け、芸術に理解のあった皇帝ドン・ペドロ2世の庇護を受けます。ブラジル
で充分な音楽教育を受けるも、やはりオペラと言えばイタリア!ということで、
皇帝から奨学金を賜り、1864年にイタリアへ留学、当時この地を席捲していた
ヴェルディから多大なる影響を受けたのです。このオペラは、彼の代表作の一
つであり、実在の画家サルヴァトル・ローサ(1615-1673)をモデルにしたもの
です。優れた芸術家であったローサですが、なかなかの暴れん坊であり、1647
年にナポリで起こった「マザニエッロの乱」に加わり、また生涯を終えたのも
暴動に巻き込まれたためだったと言われます。そんな波乱万丈のローサの生き
方に、ナポリ総督の娘イザベッラとの悲恋を合わせ、まるで「シモン・ボッカ
ネグラ」を思わせる壮大な悲劇が生まれたのでした(ブックレットに挿入され
ている写真を見ると、ローサは革ジャンをすっきり着こなしたイケメンとして
描かれています)。イタリア風の音楽でありながらも、やはり南米らしい滾る
血潮が感じられます。

OC-797 ¥1750
モーツァルト・ベートーヴェン:ピアノ作品集
1-4.モーツァルト:幻想曲ハ短調K475
5-7.モーツァルト:ピアノ・ソナタハ短調K457
8-10.ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第21番ハ長調「ワルトシュタイン」Op.53
11.ベートーヴェン:アンダンテ・ファヴォリヘ長調WoO57
アレハンドロ・ピコ=レオニス(ピアノ)
録音2010年5月28日,6月21-22日ベルリンテルデック・スタジオ
Recording Producer:Friedemann Engelbrecht
Balance Engineer: Rene Moller
Editing: Martin Litauer, Piano:
Steinway-Haus Berlin
前作「VARIATIONS」ではモーツァルト(1756-1791)からショパンまで「変奏曲」
の形式で書かれた作品を並べ、その溢れ出る表現力の一端を見せつけたスペイ
ン生まれのアレハンドロ・ピコ=レオニス。今作でもまた興味深いプログラム
が興味をそそります。モーツァルトの幻想曲K475と、ソナタK457は各々独立し
た作品ではありますが、曲調や楽想が密接に関連性を持ち、またセットで出版
された事を鑑みると、モーツァルト自身も「同じグループに属する作品」と
考えていたことは間違いなさそうです。また、ベートーヴェン(1770-1827)の
「ワルトシュタイン」と「アンダンテ・ファヴォリ」の関連についても良く知
られていて、こちらは、最初ワルトシュタインの中間楽章として構想した楽章
を、「長い」という理由で削除したベートーヴェンですが、結局、捨てるには
忍びなく「お気に入り(Favori)」として独立させたもの。もちろん関連性はば
っちりです。そんな4曲を絶妙の呼吸で演奏するピコ=レオニス。常に冷静沈
着です。

OC-762 ¥1750
チャイコフスキー:
1-4.交響曲第2番ハ短調「小ロシア」Op.17
5-9.交響曲第3番ニ長調「ポーランド」Op.29
ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団
(旧…ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモ
ニー管弦楽団)
クリストフ・ポッペン(指揮)
録音2009年6月15日…5-9, 2010年6月27日…1-4
ザールブリュッケンコングレスホール
ライブ録音
Recording Producers: Sigurd Krumpfer(op. 17)
Dr. Markus Brandle(op. 29),
Balance Engineer:Thomas Becher
今や、ヴァイオリニストとしてよりも指揮者としてその名前が知れ渡りつつあ
るクリストフ・ポッペン。彼とドイツ放送フィルによるチャイコフスキー・
ツィクルスも4作目となりました。今回も見通しの良い構成感と的確なテンポ
設定は健在、チャイコフスキー(1840-1893)の全交響曲の中では比較的地味な
存在である第2番と第3番に新しい風を送ることに成功しました。ポッペンは弦
の響きを最大限に引き出しながら小気味よいテンポで曲を進めていきます。両
曲ともライブならではの盛り上がりが素晴らしく、とりわけ第3番の終楽章の
鮮やかさは類を見ません。聴衆たちの熱狂を肌で感じる拍手入りです。

OC-832 ¥2080
時を越えて
1.J.S.バッハ(1685-1750):無伴奏ヴァイオリンのためのシャコンヌ BWV1004
2.イザイ(1925-1931):無伴奏ヴァイオリン・ソナタ「バラード」 Op.27-3
3.ベリオ(1925-2003):ゼクエンツァ VIII
4.パガニーニ(1782-1840):カプリース 第24番 イ短調
5.ロックバーグ(1918-2005):カプリースより
6.エルンスト(1814-1865):練習曲 第4番「最後のバラ」
7.ブレム(1944-):時計仕掛け
8.メシアン(1908-1992):
世の終わりのための四重奏曲より「イエスの不滅性への賛歌」
ダニエル・ドッズ(ヴァイオリン)/トマス・トルゼビアトウスキ(ピアノ)
録音 2009年2月20-22日、2010年4月19-21日
サントハウゼン,トンスタジオ・ファン・ギースト
Recording Producer, Editing & Mastering: Ralf Kolbinger
時間を超越する音楽の旅の始まりです。バッハのシャコンヌの普遍的な順序、
イザイのバラードに見られる胸の鼓動のようなテンション、ベリオ「ゼクエン
ツァ」の永久に続くかのような繰り返し、パガニーニでの短い動機が拡大し変
化する姿、ロックバーグの破壊的なまでの変容、エルンストでは美しく飾り付
けられていくバラの花、ブレムでの耳に残る執拗なリズム・・・そしてメシア
ンでの止まりゆく時の流れ。極めて多くのことを語りかけるストーリー性を持
ったアルバムです。オーストリアに生まれた中国系のヴァイオリニスト、ダニ
エル(ハオ=ミン)・ドッズは5歳でデビュー、数多くの奨学金を得て、スイス
に留学しました。ミルシテインのマスター・クラスに参加した時はミルシテイ
ンから「まるでパガニーニの孫のようだ」と絶賛されたと言います。現在では
室内楽、ソロの両面で活躍し、世界中で名声を博しています。現在は、ルツェ
ルンの財団から貸与された1717年製のストラディヴァリウス「EXバウムガルト
ナー」を愛奏。滴る美音がたまりません。

OC-419 ¥1750
わが魂よ、大いに喜べ
1-5.F.コレッリ(1653-1713):
コンチェルト・グロッソ ト短調 Op6-8「クリスマス」(J.ヴァームルスト/C.
ブレムベック…オルガン編)
6.J.S.バッハ(1685-1750):
慈悲によってわれらを死なせ BWV22(M.デュリュフレ…オルガン編)
7-8.クレープス(1713-1780):いと高きところには神にのみ栄光あれ
9.J.S.バッハ:
フランス風序曲 ロ短調 BWV831から「エコー」
(S.カルク=エーレルト…オルガン編)
10.S.カルク=エーレルト(1877-1933):わが魂よ、おおいに喜び Op.65-5
11.レーガー(1873-1916):メロディ Op.59
12.S.カルク=エーレルト:汝に、エホバよ、われ汝に向かいて歌わん Op.65-24
13.高く戸を上げよ Op.65-8
14-17.H.F.ミヒェールゼン(1902-1973):コラールムジークから4つの小品(1936)
18.L.J.A.ルフェビュール=ヴェリ(1817-1870):
人間の声のコーラスより「アンダンテ」
19.G.A.メルケル(1827-1885):アンダンテ イ短調 Op.122-2
20-22.F.カポッチ:
グレゴリア聖歌「来たり給え、創造主なる聖霊よ」のメロディによる幻想曲
23.フランツ・シュミット(1874-1939):トッカータ ハ長調(1924)
クリスティアン・ブレムベック
(オルガン…オーストリア マイスホーフェン、レンター=オルガン)
録音 2011年10月13-15日オーストリア マイスホーフェン,プファール教会
Lenter-Orgel der Kath
Recording Producer: Linus Holzapfel,
Editing & Mastering: MarkoSchneidr
(SkywalkMastering,Trierweiler)
2010年に建立されたばかりの「オーストリアで最も美しい」25のストップを持
つ新しいいオルガンに捧げられたこのアルバムは、コレッリなどのバロック時
代を作品も、レーガー、フランツ・シュミットのような後期ロマン派の作品も
万遍なく響かせます。演奏するのは、1960年ミュンヘン生まれのオルガニスト、
ブレムベック。1987年にチェリビダッケに認められ、彼がバッハなどの鍵盤楽
器を要する作品を演奏する際には必ず起用されたという、チェリお墨付きの名
手です。指揮者としても活躍していますが、やはり本領はオルガンにあり、こ
こでも納得の演奏を聴かせています。

OC-834 ¥2080
バッハ・トゥ・ジャズ
1-7.J.S.バッハ(1685-1750):
無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第3番 ホ長調 BWV1006
8.ブラームス(1833-1897):ハンガリー舞曲 第9番 ホ短調
9.チャイコフスキー(1840-1893):白鳥の湖から「ロシアの踊り」
10.イザイ(1858-1931):マズルカ
11.サラサーテ(1844-1908):序奏とタランテラ
12.モンティ(1868-1922):チャールダッシュ
13.伝承曲:スカボロー・フェア/14.伝承曲:トス・ザ・フェザーズ
15.伝承曲:クパリンカ
16.E.ケッチャー/E.プレッソウ:ソーニャがロシアのダンスを踊る時
17.G.M.ロドリゲス:ラ・クンパルシータ
18.デューク・エリントン:スィングしなけりゃ意味がない
19.ビル・ウィザース:消えゆく太陽
20.ポール・デスモンド:テイク・ファイヴ
トーマス・ハストレイター(パーカッション)…18-20
キャロライン・アドメイト(ヴァイオリン)/ジュリアン・リーム(ピアノ)
録音 2011年10月2-3日ミュンヘン 音楽演劇大学,大コンサートホール
Recording Engineers: Asparuh Tashev and Sebastian Braun
才能ひしめくヴァイオリン界に、新たなヒロインが誕生しました。キャロライ
ン・アドメイトはドイツ系の英国人で、ハンブルクとミュンヘンに留学し、オ
ランダではコンセルト・へボウのコンサート・マスターを務めたこともある名
手ヘルマン・クレッバースから教えを受けています。もちろん数多くのコンク
ールで入賞し、マインツ・フィルハーモニーを始め、ヨーロッパの各地のオー
ケストラとも共演しています。そんな彼女のデビュー盤は、彼女のお気に入り
がたっぷり詰め込まれた多彩なプログラムで構築されています。バッハで始ま
り、少しずつ荒々しい舞曲へと移行、心と体が存分に温まった(?)ところで民
謡で一息つき、タンゴからスイングになだれこみ、最後はスタンダードの名曲
「テイク・ファイヴ」で締めくくるというもの。これは「聴かなきゃ意味がな
い」と言ったところでしょうか。期待たっぷりの新鋭登場です!

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12-03 No.32

2012年03月28日 19時18分08秒 | Weblog
<Chandos>
CHAN 10712 ¥2080 ※4月1日までのご注文特価 ¥1750
カゼッラ:管弦楽作品集Vol.2 ――
管弦楽のための協奏曲Op.61(世界初録音)/深夜にてOp.30*
《蛇女》Op.50より 交響的断章
ジャナンドレア・ノセダ(指揮)、
BBCフィルハーモニック、マーティン・ロスコー(ピアノ)*
オペラが隆盛を誇る両大戦間のイタリアで器楽音楽の再興に力を注ぎ、ヴィ
ヴァルディの音楽の復権においても重要な役割を果たしたカゼッラ。ノセダ&
BBCフィルは、後に妻となるイヴォンヌ・ミュラーに捧げられた初期の作品で
唯一の標題音楽「深夜にてOp.30」、カルロ・ゴッツィの寓話劇「蛇女」を題
材とした同名のオペラからの「交響的断章」、そしてコンセルトヘボウ管の創
立50周年を記念して献呈された大作「管弦楽のための協奏曲」を収録。

CHAN 10720 3枚組 ¥4050
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集Vol.1 ――
ピアノ・ソナタ第1番ヘ短調Op.2-1
ピアノ・ソナタ第2番イ長調Op.2-2
ピアノ・ソナタ第3番ハ長調Op.2-3
ピアノ・ソナタ第4番変ホ長調Op.7
ピアノ・ソナタ第8番ハ短調Op.13《悲愴》
ピアノ・ソナタ第9番ホ長調Op.14-1
ピアノ・ソナタ第10番ト長調Op.14-2
ピアノ・ソナタ第5番ハ短調Op.10-1
ピアノ・ソナタ第6番ヘ長調Op.10-2
ピアノ・ソナタ第7番ニ長調Op.10-3
プレスト
ピアノ・ソナタ第5番ハ短調Op.10-1より フィナーレ(異稿版)
ジャン=エフラム・バヴゼ(ピアノ)
ドビュッシーのピアノ作品全集を完成させ、現在はハイドンのピアノ・ソナタ
集に取り組んでいるシャンドスのメイン・ピアニストの1人、フランスの名匠
ジャン=エフラム・バヴゼが新たにベートーヴェンの「ピアノ・ソナタ集」を
スタート!
作曲年代順にリリースされるバヴゼのベートーヴェン第1集には、「悲愴」を
含む1790年代に作曲された10曲のピアノ・ソナタと2つの楽章(異稿版)を収録!
バヴゼはサウサンプトン大学教授でベートーヴェン研究の権威ウィリアム・ド
ラブキンの協力を得て、「ピアノ・ソナタ第5番」の第3楽章として構想されて
いた「プレスト」、「終楽章」の異稿版(Longer Version)も採り入れており、
ベートーヴェンが歩んだ「ピアノ・ソナタ第5番」の完成までの道のりを確か
めることが出来る。

CHSA 5102(SACD-Hybrid)2枚組 ¥5160
ドビュッシー:管弦楽作品集 ――
管弦楽のための3つの交響的素描《海》/夜想曲*/バレエ音楽《遊戯》
スコットランド風行進曲/管弦楽のための《映像》#/牧神の午後への前奏曲+
交響組曲《春》/英雄の子守歌/カンタータ《放蕩息子》より 2つの楽章
ステファン・ドゥヌーヴ(指揮)、
ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団、
ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団女声合唱団*、
キャスリン・マッキントッシュ(オーボエ・ダモーレ)#、
キャスリン・ブライアン(フルート)+
2012年5月で音楽監督のポストをピーター・オウンジャンに引き継ぐことが決
まっているステファン・ドゥヌーヴ。アニヴァーサリー・リリースとなるド
ビュッシーの「管弦楽作品集」は、2005年から続くドゥヌーヴ体制のラストを
飾る集大成となる。

CHSA 5107(SACD-Hybrid)¥2580
ワインベルク:
交響曲第20番Op.150(世界初録音)/チェロ協奏曲ハ短調Op.43*
クレース・グンナルソン(チェロ)*、
トルド・スヴェドルンド(指揮)、イェテボリ交響楽団
前作「交響曲第3番」(CHSA 5089)がグラミー賞のベスト・エンジニアード・ア
ルバム部門にノミネートされたトルド・スヴェドルンドとイェテボリ交響楽団
のワインベルク・シリーズ。
第2次世界大戦の戦火を避けるためにポーランドからソヴィエトへと亡命した
ものの、反ユダヤ・キャンペーンにより投獄されるなど苦難の生涯を送ったワ
インベルク。ゴーゴリの作品を題材とした歌劇「肖像画」からの引用が見られ
る5楽章形式の「交響曲第20番」は、1988年に作曲された後期の作品であり、
今回が世界初録音となる。

CHAN 10719 ¥2080
ドヴォルザーク:
ピアノ五重奏曲第2番イ長調Op.81*/ピアノ四重奏曲変ホ長調Op.87
わが母の教え給いし歌Op.55-4
(ピアノ四重奏版/編曲:シューベルト・アンサンブル)
シューベルト・アンサンブル〔サイモン・ブレンディス(ヴァイオリン)、
アレクサンドラ・ウッド(ヴァイオリン)*、ダグラス・パターソン(ヴィオラ)、
ジェーン・サーモン(チェロ)、ウィリアム・ハワード(ピアノ)〕
1983年の創立から29年という長い歴史を持つロンドンの室内楽弾シューベルト
・アンサンブルのドヴォルザーク。
近年ではマルティヌー(CHAN 10551)やエネスコ(CHAN 10672)など、特に東欧作
品の演奏は高い評価を受けており、長い年月をかけて熟成されたサウンドは味
わい深いものがある。ちなみに第1ヴァイオリンはOEKのコンサートマスターと
しても活躍するサイモン・ブレンディス。

CHAN 0788 ¥2080
ヘンデル:
劇音楽《アルチェステ》HWV.45
シンフォニア - テッサリア王アドメートHWV.22より
シャコンヌ - テルプシコーレ&忠実な羊飼いHWV.8cより
ルーシー・クローウェ(ソプラノ)、ベンジャミン・ヒューレット(テノール)、
アンドルー・フォスター=ウィリアムズ(バス・バリトン)、
クリスティアン・カーニン(指揮)
アーリー・オペラ・カンパニー
「パルテノーペ」(CHAN 0719)や「セメレ」(CHAN 0745)、「フラーヴィオ」
(CHAN 0773)など、ヘンデルのレアなオペラを続々と手懸けてきたイギリスの
ピリオド・アンサンブル、アーリー・オペラ・カンパニーのヘンデル第4弾!
スコットランドの作家トバイアス・スモレットのマスクの付随音楽として作曲
されながらも、スモレットと劇場支配人とのトラブルなど様々な要因が重なり
お蔵入りとなってしまった作品である。その音楽は「ヘラクレスの選択」や
「ベルシャザール」、「アレグザンダー・バルス」に引用されているものの、
「アルチェステ」自体の演奏は珍しい。




<Glossa>
GCD 920920 3枚組 ¥4600
モンテヴェルディ:歌劇《ウリッセの帰還》
アニツィオ・ゾルツィ・ジュスティニアーニ(ウリッセ)、
ホセ・マリア・ロ・モナコ(ペネロペ)、ロベルタ・マメリ(ミネルヴァ)、
櫻田 亮(テレーマコ/エウリーマコ)、サルヴォ・ヴィターレ(ネットゥーノ)、
ジョルジア・ミラネージ(ジュノーネ)、
クラウディオ・カヴィーナ(ディレクター)、
ラ・ヴェネクシアーナ
ホメロスの叙事詩「オデュッセイア」を題材として作曲されたモンテヴェル
ディの「ウリッセの帰還」。今から約350年前にヴェネツィアのサン・カッシ
アーノ劇場で初演された「ウリッセの帰還」は、古代ギリシャを舞台、オデュ
ッセイア(ウリッセ)を主役とした神話の物語である。
「ウリッセの帰還」の劇的なエネルギー、天性の色彩感。モンテヴェルディの
音楽と歌詞の魅力を最大限に引き出したカヴィーナ&ラ・ヴェネクシアーナに
よる決定盤が誕生です!
録音:2011年10月、モンドヴィ(イタリア)




<Linn>
CKD 397(SACD-Hybrid) 2枚組 ¥3580
ヘンデル:オラトリオ《エステル》HWV.50a(1720年キャノンズ改訂第1稿)
スーザン・ハミルトン(エステル/ソプラノ)、
ジェイムズ・ギルクリスト(ハブドナ&アハスエルス/テノール)、
ニコラス・マルロイ(モルデカイ/テノール)、
マシュー・ブルック(ハマン/バス)、
ロビン・ブレイズ(イスラエル人の司祭/カウンタテナー)、
トーマス・ホッブス(第1のイスラエル人/テノール)、
エレクトラ・ロックヘッド(イスラエル人の少年/ソプラノ)、
ジョン・バット(指揮)
ダンディン・コンソート
初稿版ではマスクとして作曲され「ハモンとモルデカイ」と呼ばれていた説も
あるなど、謎の多いヘンデルの「エステル」。指揮者のジョン・バットは、
1720年にキャノンズに滞在していたヘンデルが同地での演奏のために行った最
初の"改訂稿"に注目。音楽学者としての視点から研究、検証を行い、ヘンデル
・シリーズ第3弾としてのレコーディングが実現したのである!
各パート1名というスタイルを採用したヘンデルの「エステル」。キャノンズ
邸に響き渡った「エステル」が約300年という時を越えて再現される。
録音:2011年7月、グレイフライアーズ教会(エジンバラ)






<SOLSTICE>
SOCD 283/5 3枚組 ¥5340
イヴォンヌ・ルフェビュール(1898-1986) 未発表録音集 
CD1
ラモー:ガヴォットと6つの変奏
J.S.バッハ:幻想曲とフーガ ト長調 BWV542
ハイドン:変奏曲Hob XVII 6
モーツァルト:
幻想曲 K.396 &475、ソナタ 第14番K.457、キラキラ星変奏曲K.265
シューベルト:ソナタ 第19番 D958‐第2&3楽章
CD2
ショパン:マズルカ op.7-3&5,op17-4,op-41-2,po56-2、バルカローレ op.60
シューマン:蝶々 op.2、幻想曲 op.17
ブラームス:インテルメッツォ op.119-1&0p118-6
CD3
リスト:
バラード S178、悲しみのゴンドラ II S200、紡ぎ歌(さまよえるオランダ人)
バルトーク:ブルガリアのリズムによる6つの舞曲(ミクロコスモスより)
アンリ・バロー(1900‐1997):ピアノ協奏曲(1939)*
カルロ・マルテッリ(1935‐):5つの舞曲 op.47*
デュカス:牧神のはるかな嘆き*
イヴォンヌ・ルフェビュール(ピアノ)
未発表録音集1(SOCD133/5),同2(SOCD959)(いずれも製造中止)に初CD化の3曲(*)
を加えて待望のリニューアル発売。

SOCD 281/2 2枚組 ¥3560
アンドレ・マルシャル讃
一部INA原盤  
CD1
J.S.バッハ:パルティータ「恵み深きイエスよ、よくぞ来ませり」BWV.768
ニコラ・グリニ:ティエルス・アン・ターユのレシ、5声のフーガ
F.クープラン:単旋律聖歌、クロモルヌのレシ/カルヴィエール:小品
ルイ・ヴィエルヌ:即興曲(幻想的小品集op.54より)、オルガン交響曲第4番
CD2
オーギュスタン・バリエ:トッカータop.7-3
シャルル・トゥルヌミール:公現祭の聖務日課
ジュアン・アラン:
アニ・ヤヴィシュタに捧げる2つの舞曲、連祷、終課の為の後奏曲
アンドレ・マルシャル:6つの即興曲
アンドレ・マルシャル(オルガン)




<独UNIVERSAL>
DECCA 4806120 ¥750
ベートーヴェン:
ピアノ・ソナタ第14番「月光」、第15番「田園」、第17番「テンペスト」
アルフレート・ブレンデル(P)

DECCA 4806127 ¥750
マスカーニ:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」(ハイライト)
オブラスツォヴァ、ギャル、ドミンゴ、ポンス、バニーヴィチ
ジョルジュ・プレートル/ミラノ・スカラ座管弦楽団、合唱団
レオンカヴァッロ:歌劇「道化師」(ハイライト)
ストラータス、ドミンゴ、アンドレオッリ、ポンス、リナルディ
ジョルジュ・プレートル/ミラノ・スカラ座管弦楽団、合唱団

DG 4806121 ¥750
ギドン・クレーメル&フレンズ
ヴィヴァルディ:協奏曲集「四季」-「夏」-第1楽章
クラウディオ・アバド/ロンドン響
バッハ:2台のチェンバロのための協奏曲第1番より
ハインツ・ホリガー(Ob) アカデミー室内管弦楽団
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番より第3楽章
ニコラウス・アーノンクール指揮 ウィーン・フィル
ベートーヴェン:ロマンス第1番 ト長調
エミール・チャカロフ指揮 ロンドン響
シューマン:幻想小曲集-ユモレスク
マルタ・アルゲリッチ(P) ミッシャ・マイスキー(VC)
他全13曲

DG 4806122 ¥750
パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第2番、第4番
サルヴァトーレ・アッカルド(Vn)
シャルル・デュトワ/ロンドン・フィル

DG 4806123 ¥750
ドビュッシー:前奏曲集 第1集、第2集
フリードリヒ・グルダ(P)

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12-03 No.31-1

2012年03月27日 12時34分18秒 | Weblog
<Universal France(Decca)>
480659 ¥2180
フランスの歌姫、ナタリー・マンフリーノ
魅惑のフランス・オペラ・アリア集
グノー:歌劇「ファウスト」
-「トゥーレの王……何と美しいこの姿」(宝石の歌)
マスネ:歌劇「エロディアード」-「美しくやさしい君」
マスネ:歌劇「マノン」-「さようなら,私たちの小さなテーブル」
ドリーブ:歌劇「ラクメ」-「Tu m’as donn? le plus doux r?ve」
マスネ:歌劇「タイス」-「私を美しいと言って」
ビゼー:カンタータ「ヴァスコ・ダ・ガマ」
-スペインのセレナード「君の心を開け」
グノー:歌劇「ロメオとジュリエット」-「「私は夢に生きたい」
ドビュッシー:カンタータ「放蕩息子」-「来る年も来る年もむなしく」
グノー:歌劇「ファウスト」-「糸紡ぎの歌」
マスネ:歌劇「マノン」-「私が女王様と同じように路を行けば」
マスネ:歌劇「マノン」-「彼らの声が甘い恋に誘うとき」
ラロ:歌劇「イスの王様」-「Tais-toi Margared」
ビゼー:歌劇「真珠採り」-「夜のとばりに唯一人」
ドビュッシー:歌劇「ロドリーグとシメーヌ」
-「Mais non, je n’en crois rien」
ショーソン:歌劇「アルテュス王」-「Ah, trahie, abandonnee」
ナタリー・マンフリーノ(Sp)
エマニュエル・ヴィヨーム(指揮)
モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団
《録音》 2007年7月, モナコ(デジタル:セッション)
2001年にドビュッシーの「ペレアスとメリザンド」でデビューを果たしたナタ
リー・マンフリーノ。その後様々なフランスの歌劇に出演し絶賛。グノーの
「ロメオとジュリエット」、アルファーノの歌劇「シラノ・ド・ベルジュラッ
ク」で高い評価を得、「VICTOIRES de la MUSIQUE」賞を受賞しています。この
アルバムは彼女がDeccaと契約を結び、2007年に録音した初ソロ・アルバムです。
歌唱や演技の才能だけでなく、完璧な言葉の発音と官能的で魅力的な歌声を持
ち合わせたマンフリーノ。ここでは有名なオペラ・アリアだけでなく、珍しい
作品も取り上げられおり、フランス・オペラの醍醐味が楽しめます。エマニュ
エル・ヴィヨームの堅牢かつ流麗な指揮が、彼女の実力を見事に引き出してい
ます。





<NAXOS> 各1枚 ¥1000
8.572986
トニー・バンクス:管弦楽のための6つの小品
1.サイレン/2.静かな領海/3.バラード/4.野生の巡礼/5.神託
6.黄金の都市
チャーリー・シーム(ヴァイオリン)…3
マーティン・ロバートソン(アルト・サクソフォン)…1
プラハ市交響楽団
ポール・イングリッシュバイ(指揮)
2004年、あのトニー・バンクス(1950-)がNAXOSから管弦楽作品「セブン」
(8.557466)をリリースした時は、世界中に衝撃が走ったものでした。確かに
彼が作り上げたジェネシス・サウンドは、分厚い和音を駆使した攻撃的でシ
ンフォニックなもの(ショスタコーヴィチやマーラーの影響を受けているとも)
で、前作「セブン」でも実際のオーケストレーションこそ行わなかったもの
の、彼が描きたかった音世界がそのまま表現されているものでした。今回の
新しい作品は、様々なイメージが喚起される6つの小品で、この中には誘惑や
旅、英雄、試練など、わくわくするような要素が詰まっているといいます。
この構想は、ジェネシスが最後のツアーを終えた2007年にはもう芽生えてい
たといい、次々と湧き上がるアイデアがこのような壮大な作品になりました。
全ての人の期待通りの名作誕生です。

8.559709
バーンスタイン・バーバー・ダイアモンド:作品集
1-8.バーンスタイン(1918-1990):
アリアと舟歌(1988)(B.シェンによるメゾ・ソプラノとバリトン、弦楽合奏と
パーカッション編)(プレリュード /ラヴ・デュエット/スメリーちゃん/生涯
の恋人/あいさつ/私の結婚式で/ウェッブ夫妻のおやすみなさい/後奏)
9.バーバー(1910-1981):序曲「悪口学校」(1931)
10.ダイアモンド(1915-2005):
モーリス・ラヴェルの思い出に捧げる哀歌(1937)
ジェーン・バネル(メゾ・ソプラノ)…1-8
デイル・デュージング(バリトン)…1-8
シアトル交響楽団/ジェラード・シュワルツ(指揮)
アメリカを代表する3人の作曲家の作品集です。時として機能的になりがちな
アメリカ音楽にも、こんなにも抒情的な面があるということを再確認できる
選曲がステキです。バーンスタインの歌曲集「アリアと舟歌」は1988年、彼
の晩年に完成しましたが、1955年ころから構想が練られていたようで、1960
年にはタイトルが決められていて、しばしばメロディの断片が書きつけられ
るなど、バーンスタインがずっと温め続けた「愛と結婚」についてのツィク
ルスです。本来は声と4手ピアノのために書かれたものですが、ブライト・
シェンがバーンスタイン監修の下、弦楽合奏とパーカッション伴奏にと拡大
したヴァージョンが収録されています。バーバーの作品はエネルギーに溢れ
ていて、ダイヤモンドの作品は、ノーブルさの中に暴力的な嘆きを反映させ
た革新的なものです。

8.572743
ブロッホ:アメリカ・合奏協奏曲 第1番
1-3.アメリカ-叙事的狂詩曲(1620年:土-インディアン-(英国)-メイフラワー
号-巡礼者の上陸/1861-1865年:喜びのとき-悲しみのとき/1926年:現在-未来
(賛歌))
4-7.ピアノと弦楽オーケストラのための「合奏協奏曲 第1番」(前奏曲/挽歌
/田園曲と田舎の踊り/フーガ)
シアトル交響合唱団…トラック3
パトリシア・マイケリアン(ピアノ)
シアトル交響楽団
ジェラード・シュワルツ(指揮)
スイス、ジュネーヴに生まれ、ブリュッセル音楽院でウジェーヌ・イザイに
師事、1916年にアメリカに移住した作曲家ブロッホ(1880-1959)は、この地で
数多くの音楽家を育てあげるなど、アメリカの新古典主義音楽の興隆に尽力
した事でも知られます。彼は自作の中に、しばしばユダヤの民族音楽を取り
入れた独自の作風を示しましたが、この1926年に作曲された「アメリカ-叙事
的狂詩曲」は、彼を受け入れたアメリカに対する"愛国心"が描かれたもので、
実は、彼がアメリカへと向かう船の中で最初に構想されたものが10年を経て
ようやく実現したものだったのでした。ネイティヴ・アメリカンの時代から、
ブロッホが生活していた1926年、そして未来への予想図が3つの楽章に分けて
描かれ、そこには数多くのメロディの引用が織り込まれた音楽による歴史絵
巻となっています。1927年、ミュージカル・アメリカ誌の主宰する作曲コン
クールで受賞した作品です。合奏協奏曲は、バロック音楽の形式を再現した
新古典派の流儀による作品。ピアノが面白いように活躍します。

8.559695
ボルコム:ゴスペル・プレリュード全集
1-3.第1集
(いつくしみ深き/沈める寺(中世のロック)/ジャスト・アズ・アイ・アム)
4-6.第2集
(まもなくかなたの(幻想曲)/アメイジング・グレイス/私たちはイエスを呼ぶ)
7-9.第3集
(世の波騒げど 御声静かに /つみとがを赦され/主よ御許に近づかん)
10-12.第4集
(時には母のない子のように/しずけき祈りの/「神より生まれしものよ」と
「なんと確かないしずえなんだろう」による自由な幻想曲)
グレゴリー・ハンド(オルガン)
クラシックの作曲家というよりも、どちらかと言うとジャズの分野で知られ
るボルコム(1938-)ですが、NAXOSでは、25年の歳月をかけて作曲した「無垢
と経験の歌」(8.559216-18)がとりわけ人気を誇っているように、そのジャン
ルを超えた多彩な作品は、全ての人々に訴えかける力を持っています。この
「ゴスペル・プレリュード」もその流れに位置する作品群で、敬虔な響きと
ジャジーな和声が交錯する不可思議な親しみやすさを持っているものばかり
です。おなじみの「アメイジング・グレイス」も幻想的な面持ちで登場し、
刻々と姿を変えていきます。あの有名な讃美歌「主よ御許に近づかん」は、
重苦しい不協和音で始まり、どうなることか・・・と思っていると、突然鐘
の音とともに、メロディが現れます。スウィングしちゃうぞ!

8.572834
スイングしなけりゃ意味がない
1.デューク・エリントン:スイングしなけりゃ意味がない/2.デューク・エリ
ントン:ムード・インディゴ/3.コール・ポーター:マイ・ハート・ビロングス
・トゥ・ダディ/4.ホレス・シルヴァー:リベレイテッド・ブラザー/5.デイ
ヴ・ブルーベック:トルコ風ブルーロンド/6.ベニー・グッドマン:サボイで
ストンプ/7.ハロルド・アーレン:降っても晴れても/8.ジョー・ガーランド:
イン・ザ・ムード/9.ジミー・ジュフリー:フォー・ブラザーズ/10.ゲリー・
アンダーソン:マンハッタン・メドレー(マンハッタン-ララバイ・オブ・ブ
ロードウェイ-四十二番街)
ストリング・フィーヴァー
マリン・オールソップ(リーダー)
指揮者マリン・オールソップのもう一つの顔とも言える、1981年に創立された
「ストリング・フィーヴァー」の録音集です。彼女はマンハッタンに生まれ、
ジュリアード音楽院でヴァイオリンを学び、1989年にはタングルウッド音楽祭
クーセビッツキー賞を受賞し、バーンスタインから教えを受けています。この
時の体験は彼女の音楽生活に強い影響を及ぼし、まずはジャズとクラシック音
楽の融合に力を注ぐことにしました。この時立ち上げたのが「ストリング・
フィーヴァー」であり、また1984年にはもう少し大きな組織である「コンコー
ディア管弦楽団」も立ち上げています。そんな彼女を中心としたこの演奏は、
ジャズやポップスなどのスタンダード・ナンバーをクラシック調に編曲し、
楽しさと多様性を持たせることで、当時の批評家や聴衆の心をぐっとつかんだ
というものです。エリントンからブルーベックまでのゴキゲンなアレンジは、
確かに今聴いてもばっちりです。

8.572695
ヤナーチェク:
1-3.狂詩曲「タラス・ブーリバ」JWVI/15(1918)(アンドレイの死/オスタップ
の死/タラス・ブーリバの予言と死)
4-9.ラシュスコ舞曲 JWVI/17(1889-90)(昔の踊り 第1番/祝福の踊り/ふいご
/昔の踊り 第2番/チェラデンスキーから/のこぎりの踊り)
10-14.モラヴィア舞曲 JW VI/7(1891)(コジツ(コート)/カラマイカ(ウクライ
ナの輪舞)/トロイカ(三頭立てのソリ)/シルニツェ(街道)/ロジェック(隅っこ))
ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団
アントニ・ヴィト(指揮)
ヤナーチェク(1854-1928)が1918年に作曲した表題音楽「タラス・ブーリバ」
は、ニコライ・ゴーゴリの小説を下敷きに、ヤナーチェク自身の愛国心を万遍
なく盛り込んだ野心作です。ラシュスコ舞曲は、ヤナーチェクが民謡収集を
積極的に行うようになった時期である1890年頃に作られたもので、こちらは
生き生きとした音楽が、極めてわかりやすい和声で歌われます。官能的なハ
ーモニーはありませんが、これはこれでヤナーチェクらしい音楽と言えるで
しょう。モラヴィア舞曲も同じテイストで、どちらかというとドヴォルザー
クに近いものかもしれません。
アントニ・ヴィトとワルシャワ・フィルは、前作のグラゴル・ミサ(8.572639)
を上回る熱気でこれらの曲を演奏しています。

8.571204
ドラッテル:
1.悲しみは憂鬱ではない/2.炎の踊り:クラリネット協奏曲/3-4.リリス
5.炎の中に/6.Syzygy-連接
デヴィッド・シフリン(クラリネット)/スコット・ゴフ(フルート)
シアトル交響楽団
ジェラード・シュワルツ(指揮)
ニューヨーク、ブルックリンで生まれたユダヤの血をひくドラッテル(1956-)
は19歳という比較的遅い時期に作曲を始めたといいます。それまではヴァイ
オリニストとしての勉強を続けていた彼女ですが、この仕事に夢中になり、
「書き始めたら止まらなかった」と語るほど熱い情熱を曲つくりに向けるよ
うになります。最初は器楽曲を書いていましたが、2000年以降は劇音楽やオ
ペラを作曲し、2003年の「ニコラウスとアレクサンドラ」ではドミンゴが主
役を演じ話題となりました。彼女の音楽は、その鮮やかな色彩感が、ネオ・
ロマンティックの様式の中で生かされるというものであり、独自の官能性と
心躍るリズムを内包しています。ひたすら悲しみと諦めに満ちたトラック1、
クラリネットの扱いが素晴らしいトラック2、など聴きどころの多い曲が並び
ます。名手シフリンのクラリネットも最高です。

8.572607
フックス:
1-4.セレナード 第3番 ホ短調 Op.21
5-9.セレナード 第4番 ト短調 Op.51
10-13.セレナード 第5番 ニ長調 Op.53
ケルン室内管弦楽団
クリスティアン・ルートヴィヒ(指揮)
オーストリアに生まれ、教師としても多くの作曲家を育てあげたローベルト
・フックス(1847-1927)ですが、彼自身は先進的な作曲語法には興味がなかっ
たようで、その作品は、まるでブラームスの時代に遡ったかのように古風で
端正な佇まいを見せています。数多くの作品を残していますが、生前もっと
も人気を博したのは5曲のセレナードであり、NAXOSではすでに第1番と第2番
がリリースされ(8.572222)高い人気を得ており、今回の第3番-第5番の登場で、
その全貌を知ることができることでしょう。第3番はまさにブラームス風です
が、冒頭の寂しげな旋律は、後のシベリウスの「悲しきワルツ」を彷彿させ
ます。第4番はその17年後に書かれたもので、一層練り上げらたオーケストレ
ーションと心地よいメロディに満ちた豊かな作品です。そして第5番は、まる
でマーラーの交響曲を予感されるようなアダージョで始まり、時折辛口な音
をはさみつつも、全体的にはウィーン的な軽妙さと優雅さを持つ名作となっ
ています。精妙な響きを堪能したい人にオススメの1枚です。

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12-03 No.31-2

2012年03月27日 12時33分48秒 | Weblog
8.572779
ワインベルク:
1.モルダヴィアの主題によるラプソディ Op.47-1(1949)
2-6.交響曲 第6番 Op.79(1963)
グリンカ・コラール・カレッジ少年合唱団…3.5.6
サンクトペテルブルク交響楽団
ウラディーミル・ランデ(指揮)
ポーランドに生まれ、ショスタコーヴィチの友人としても知られる20世紀の
最大の作曲家の一人、ワインベルク(1919-1996)の2つの作品です。1949年、
彼が30歳の時に作曲した「モルダヴィアの主題によるラプソディ」は物憂い
風情を湛えた前半部と、興奮の坩堝と化した後半部のコントラストが見事で
す。民謡を多用したこの「親しみやすい」作品は、当時の社会情勢の求めで
書いた曲であり、必ずしも彼の本意が表出されているとはいえませんが、人々
の賞賛を集めたことは間違いありません。1949年11月30日にアレクサンドル
・ガウク指揮、モスクワ放送交響楽団によって初演されました。交響曲第6番
は、児童合唱を用いる描写的な音楽で、初演を聴いたショスタコーヴィチが
大絶賛したと言います。確かにショスタコの一連の作品を上回るほどの凶暴
性を持つスケルツォはロシア好きでなくとも、一聴の価値ありです。

8.572635
カーゲル:フルートのための作品集
1.コンチェルト(2001-02)/2.幻想小曲集(フルートとピアノ編)(1987-88)
3.ピッコロと弦楽四重奏のための「パン」
4.幻想小曲集(フルート、ピアノとアンサンブル編)(1987-88)
ミヒャエル・ファウスト(フルート…1.2.4/ピッコロ…3)
パウロ・アルバレス(ピアノ)…2.4/アンサンブル・コントラスツ…3.4
ロベルト・HP・プラッツ(指揮)…4
シンフォニア・フィンランディア・ユバスキュラ…1
パトリック・ガロワ(指揮)…1
アルゼンチンのブエノスアイレスに生まれ、作曲は独学で習得したというカー
ゲル(1931-2008)。1957年にケルンに移住し、すぐさま独自の「破壊的な」作
風を確立、電子音楽や前衛音楽の先鋒者として、音楽と劇、映画を統合した
「総合音楽」を提唱したことで知られます。そんな彼の作品は、どれもパフォ
ーマンス的な要素が強く、ここで聴ける4つの作品も一筋縄ではいかないもの
ばかりです。コンチェルトは、一応フルート協奏曲の形式をとっていますが、
伴奏の弦楽合奏、パーカッション、ハープなどは全てフルートと同等の扱いを
受けているため、名前の通りの印象を受けることはあまりありません。トラッ
ク3の「パン」は、あの有名なパパゲーノの笛をモティーフにしたもので、現
代に迷い込んだ鳥刺しの困惑が描かれているかのようです。またシューマンに
敬意を表した「幻想小曲集」では、2つのヴァージョンを聴くことができます。
フルートとピアノ版で古典的とも言えるアンサンブルを堪能した後に、もう一
つのヴァージョンを聴いてみると、一層の面白さを感じられることでしょう。

8.570985
ストラヴィンスキー:
1-7.プルチネルラより「イタリア組曲」(1932)(ドゥシュキン編)
8-13.妖精の口づけより「ディヴェルティメント」(1934)(ドゥシュキン編)
14-18.協奏的二重奏曲(1932)
キャロリン・ヒューブル(ヴァイオリン)
マーク・ウェイツ(ピアノ)
「新古典派」の作曲家ストラヴィンスキー(1882-1971)の面目躍如と言った感
のある、このプルチネルラの「イタリア組曲」は、バレエ・リュスの主宰者
ディアギレフの発案によって1919年に書かれました。最初はペルゴレージの楽
曲を素材に。と考えられていたようですが、結局は数多くの作曲家たちの曲を
元に、ストラヴィンスキーが近代的な和声を取り入れて、きわめて小粋な合
奏協奏曲風の組曲として仕上げたのです。その後、ストラヴィンスキーが最初
のヴァイオリン曲である「ヴァイオリン協奏曲」を作曲する際、協力してくれ
たドゥシュキンのために、この「イタリア組曲」をはじめとしたいくつかの作
品をヴァイオリンとピアノで演奏できるように編曲、またオリジナルの「協奏
的二重奏曲」も作曲しています。シュニトケのソナタ(8.570978)で鮮烈な演
奏を聴かせたヒューブルが、ここでも見事な切れ味で、この一癖も二癖もあ
る痛快な音楽を演奏しています。

8.572472
ドビュッシー&メシアン:2台のピアノのための音楽
1-3.ドビュッシー:
白と黒で(1915)(無我夢中で/ゆるやかに。沈痛に/スケルツァンド)
4-10.メシアン:
アーメンの幻影(1943)(I.創造のアーメン/II.星たちと、輪のある惑星のアー
メン/III.イエズスの苦悶のアーメン/IV.欲望のアーメン/V.天使、聖者、
鳥の歌のアーメン/VI.神の裁きのアーメン/VII.終わりのアーメン)
ラルフ・ファン・ラート(第1ピアノ)/ヘコン・アウストベ(第2ピアノ)
ともに戦時中に書かれた2つの「2台のピアノのための音楽」です。第一次世
界大戦中に書かれたドビュッシー(1862-1918)の「白と黒で」は、その第2曲目
に戦争の影響がはっきり表れています。タイトルについては、鍵盤の白と黒、
そしてそれを混ぜ合わせた灰色がイメージされているといい、そちらもなかな
か意味深です。活動的な第1曲、フランソワ・ヴィヨンの詩による第2曲、ドル
レアンの詩による第3曲から出来ています。メシアンの作品は、深淵なる宗教
的な瞑想の曲で、2台のピアノの役割が明確に分かれています。リズミックで
華やかさを表現する第1ピアノはイヴォンヌ・ロリオが演奏し、メシアン(1908
-1992)は第2ピアノでメロディと表現を担当するというものでした。この演奏
では、2人の「現代音楽ピアニスト」が素晴らしい解釈を聞かせています。

8.572916
期待の新進演奏家シリーズ/ラファエル・アギーレ ギター・リサイタル
1.ヘロニモ・ヒメネス(1854-1923):
「ルイス=アロンソの結婚式」より間奏曲(山下和仁編)
2.ドビュッシー(1862-1918):
版画第2集より「グラナダの夕べ」(C.トレパット編)
3.パコ・デ・ルシア(1947-):ガヒーラズ・デ・ルシア
4-6.セルジオ・アサド(1952-):
スペインの印象(R.アギーレに捧ぐ)
(アストゥリアーノ/バレンシアーノ/アンダルーサ)
7.ドビュッシー:前奏曲 第2集より「ヴィーノの門」(C.トレパット編)
8.マヌエル・ロペス=キローガ(1899-1988):
フランシスコ・アレグレ(C.トレパット編)
9.アルベニス(1860-1909):イベリア 第2集より「トリアーナ」
10.ロドリーゴ(1901-1999):トッカータ
11.タレガ(1852-1909):グラン・ホタ
12.ホアキン・マラツ(1872-1912):セレナータ・エスパニョーラ(タレガ編)
※4-6…世界初録音
録音 2011年9月7-10日カナダ オンタリオ,聖ジョン・クリソストム教会
2007年タルレガ・ギター・コンクールで優勝したことにより、既にNAXOSから
アルバムが1枚発売されている(8.572064)1984年生まれの若手ギタリスト、ア
ギーレが一層パワーアップして戻ってまいりました。今回は2010年に開催さ
れたアルハンブラ・国際ギターコンクールの優勝を讃えた録音ですが、彼は
他にも合計13もの国際コンクールで1位を獲得していて、現代の最も有名、か
つ有望なギタリストとして世界中から注目を集めています。今回のプログラ
ムは、ドビュッシーやアルベニスを始めとした「イベリア」の影響を受けた
作品を集めたという練りに練った1枚。フラメンコや闘牛など、まさに「血が
騒ぐ」曲が集められています。ヒメネスの間奏曲は、山下和仁が編曲した超
絶技巧を駆使したヴァージョンであり、こちらも興味深いものです。

8.660295-96 2枚組
ヴァッカイ:歌劇「メッシーナの花嫁」
ドンナ・イザベラ…ジェシカ・プラット(ソプラノ)
ドン・エマニュエーレ…フィリッポ・アダミ(テノール)
ドン・チェザーレ…アルマンド・アリオスティーニ(バリトン)
ベアトリーチェ…小野 和歌子(メゾ・ソプラノ)
ディエゴ…マウリツィオ・ロ・ピッコロ(バス)
ブルノ・クラシカ・チャンバー・コア
ヴィルトージ・ブルネンシス
アントニオ・フォリアーニ(指揮)
1803年にシラーが書いた「メッシーナの花嫁」は、のちに社会的な流行を引き
起こす「ロマン派運命悲劇」の先駆とみなされています。この作曲家ヴァッカ
イ(1790-1848)は、声楽教師として有名であり、またベッリーニのライバルとし
ても知られています。この作品は1939年の初演時に不評を被り、結果優れた作
品であるにも拘らず、すっかり忘れられてしまったものです。2009年のこの蘇
演では万全のキャストを配しており、作品の真価に光を当てたものと言えるで
しょう。2人の王子から愛されるベアトリーチェを歌うのは、日本が誇るメゾ・
ソプラノ、小野和歌子さんです。彼女の深い表現力に満ちた輝かしい声をどう
ぞお楽しみください。

8.111384
クライスラー:完全録音集 第4集
1.ブランドル(1835-1913):昔の歌/2.グラナドス(1867-1916):アンダルーサ
3.クライスラー(1875-1962):ロマンティックな子守歌 Op.9
4.ドヴォルザーク(1841-1904):わが母が教え給いし歌
5.マスネ(1842-1942):タイスの瞑想曲/6.クライスラー:愛の喜び
7.クライスラー:クープランの様式によるプロヴァンス朝の歌
8.フォスター:故郷の人々/9.ブラームス(1833-1897):ハンガリー舞曲 第5番
10.スメタナ(1824-1884):わが故郷から「ボヘミアの幻想」
11.チャイコフスキー(1840-1893):アンダンテ・カンタービレ
12.ボッケリーニ(1743-1805):メヌエット
13.クライスラー:ベートーヴェンの主題によるロンディーノ
14.ビゼー(1838-1875):アルルの女から「アダージェット」
15.スペンサー(1878-1944):星の下に
16.ハベル(1879-1954):ビッグ・ショー「プア・バタフライ」
17.シューベルト(1797-1828):ロザムンデより「アンダンティーノ」
18.ウィンターニッツ(1872-1948):若き夢
19.パデレフスキ(1860-1941):メヌエット/20.クライスラー:道化役者
21.シューベルト:楽興の時 Op.94-3/22.ラモー(1683-1764):タンブーラン
23.キング(1862-1932):美しきオハイオ
24.クラカウアー(1866-1894):天国にて
25.クライスラー:ジプシーの女
26.バルデス:セレナーデ・ドゥ・ツィガーヌ
フリッツ・クライスラー(ヴァイオリン)
カール・ラムソン(ピアノ)…1-10/モーリス・アイスナー(ピアノ)…21.22
スタジオ・オーケストラ…15-20,23-26
ジョセフ・A・パステルナック(指揮)…15-20,23-26 他
録音1916,1917,1919年ウォード・マーストン復刻
1914年に第一次世界大戦が勃発、ニューヨークに住んでいたクライスラーも召
集され、東部戦線に出征しますが、重傷を負い名誉の除隊となります。その後、
演奏活動を再開、このアルバムで演奏が聴くことができる1916年から1919年頃
は、彼のアーティストとしての絶頂期といっても過言ではないでしょう。1916
年に録音された「愛の喜び」を含む一連の作品は、驚異的な技術と、彼独特の
「話すように歌う」奏法が駆使されていて、グラナドスの「アンダルーサ」や、
チャイコフスキーの「アンダンテ・カンタービレ」などは、その特徴をはっき
り物語るものと言えます。また「美しきオハイオ」は後に州の公式ソングにも
なるほどの人気を博しました。

8.111385
ジョン・マッコーマック 録音集 第9集
ビクター・トーキング・マシン・カンパニー・レコーディングス(1920-1923)
1.ウィッガーズ:ザ・ベアフット・トレイル
2.ヘンデル(1685-1759):セメレ HMV58より「おお眠りよ,なぜ私から去るの?」/
3.シューマン(1810-1856):歌人の慰め Op.127-1/4.伝承曲:次の市の日
5.伝承曲:A Ballynure Ballad
6.ラフマニノフ(1873-1943):夜の静けさに Op.4-3
7.ラフマニノフ:乙女よ、もう私のために歌うな Op.4-4
8.クレーマー(1890-1969):最後の時/9.ジョンソン(1873-1954):君去りし後
10.マーシャル(1857-1927):僕を呼ぶあなたの声が聞こえた
11.ヒルシュ(1887-1924):オブライエンの少女-笑ってごらん
12.サンダース(1882-1956):古い都の小さな街/13.ロブレド:朝3時
14.カーン,グリフィン,ライマン:島の母
15.サイモンズ(1896-1949):彼女の系図-ばらを思い出して
16.サリヴァン(1842-1900):失われた音階
17.バーンビー(1838-1896):イエス、わが主、わが神、わがすべて
18.ニコルズ(1888-1964):瞳の中の王国
19.メリカント(1868-1924):炎の妖精の物語
20.ラフマニノフ:子どもたちに Op.26-7
21.ホワイトマン,グローフェ:ワンダフル・ワン
22.オープンショウ:小さなばらの花束で愛を伝えよう
23.エイヤー:虹の彼方に/24.エイヤー:世界のどこかに
25.ルックウッド:モリーを見て/26.スクヮイア(1871-1963):夢よ再び
27.ブレーヘ(1885-1956):神への感謝
ジョン・マッコーマック(テノール)
エドウィン・シュナイダー(ピアノ)…3-9
フリッツ・クライスラー(ヴァイオリン)…6-9
スタジオ・オーケストラ
ジョセフ・A・パステルナック(指揮)…1-2,10-17,20
ロザリオ・ブールドン(指揮)…18,21-27 他
録音1920-23年ウォード・マーストン復刻
NAXOSの人気シリーズ、マッコーマックの第9集です。アイルランドが生んだ比
類なきテノール、マッコーマックはその絶妙な息のコントロールで美しい響き
を生み出し、オペラ・アリアだけでなく、故郷のアイルランドの民謡や、当時
流行していた歌まで幅広く歌い、絶大なる人気を誇っていました。この第9集
には、1920年4月から1923年9月にニュージャージーのカムデンで録音された27
曲を収録しています。トラック6-9まではクライスラーとのコラボレーション
です。またメリカントと、ラフマニノフの「子どもたちに」、シューマン「歌
人の慰め」はマッコーマックの生前にも発表されたことがなく、今回初めての
リリースとなります。




<MARCO POLO>
8.225341 ¥1780
J.シュトラウス1世:管弦楽作品集 第21集
1.どんちゃん騒ぎのカドリーユ Op.196/2.ワルツ「花束」Op.197
3.ワルツ「牧歌的に、道徳的に」Op.198/4.新年のポルカ Op.199
5.カドリーユ「1847年の謝肉祭のおみやげ」Op.200
6.ワルツ「テミスの音」Op.201
7.ポルカ「アイゼレとバイゼレ-ジャンプ」Op.202
8.ワルツ「心の旋律」Op.203/9.ヘレンのワルツ Op.204
10.勝利のカドリーユ Op.205/11.ナイヤードのカドリーユ Op.206
12.ワルツ「スウェーデンの歌」Op.207
スロヴァキア・シンフォニエッタ/クリスティアン・ポラック(指揮)
1846年から1847年にかけて、ヨハン・シュトラウス1世(1804-1849)はさまざま
は記念日や、貴族、各界の名士のために、数多くのワルツやポルカ、カドリー
ユを作曲しました。1940年代には彼の楽団とともに、ウィーンの郊外にあるカ
ジノに定期的に出演、その際に演奏したカドリーユにつけられた「Charivari」
というタイトルは、最初「カラフルな品ぞろえ」という意味でしたが、のちに
「どんちゃん騒ぎ」と言った意味が加えられるなど、不思議な広まり方をした
ようです。他にも、医師たちの集まりのために書かれた曲や、当時最高のソプ
ラノ歌手ジェニー・リンドのために書かれた「スウェーデンの歌」など、19世
紀中頃のウィーンの世相を感じさせる作品が集結しています。

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12-03 No.30

2012年03月26日 19時30分48秒 | Weblog
<BRIDGE>
BCD 9371 2枚組(1枚価格) ¥1980
アルカンジェロ・コレッリ(1653-1713):12のヴァイオリン・ソナタ集Op.5
CD1)第1番ニ長調、第2番変ロ長調、第3番ハ長調、
第4番へ長調、第5番ト短調、第6番イ長調
CD2)第7番ニ短調、第8番ホ短調、第9番イ長調、
第10番へ長調、第11番ホ長調、
第12番ニ短調≪ラ・フォリア≫
トリオ・コレッリ:
【エリザベト・ソイテン・シュナイダー(Vn)、ヴィゴ・マンゴー(アーチリュー
ト、テオルボ)、ウルリク・スパング=ハンセン(コンティオOrg)】
ピッチA1:415
録音:2010/2011年ヘンドリクス教会,コペンハーゲン
来年2013年は生誕360年、没後300年、コレッリ・イヤー!一足早くコレッリの注
目盤登場です。トリオ・コレッリはデンマーク出身の音楽家3人による古楽アン
サンブルで、かつてデンマークのCLASSICOレーベルで多くの作品を録音していま
した。基本的にモダン楽器で演奏しており、その現代的でシャープな音色と無駄
のない解釈、音楽作りは耳に爽快です。

BCD 9349 3枚組 ¥3960
「ハリー・パーチ(1901-1974)の音楽Vol.1」
ハリー・パーチ:「ビター・ミュージック」
ジョン・シュナイダー(朗読)、
ゲイリー・エイスター&リチャード・ヴァリトゥット&ポール・ウェスト
(歌、ピアノ、ギター、キターラほか)
録音:2010年7月
ハリー・パーチはアメリカが大恐慌時代であった1930年代に移動季節労働者(い
わゆるホーボー)としてアメリカ各地を放浪する過程で独自の思想と音楽、音律
論を築いた西洋音楽史上、特異な作曲家である。≪ビター・ミュージック≫は彼
がホーボーとして各地を季節労働者として放浪していた1935-1936年頃につけて
いた日記であり、このディスクはその日記の朗読と、日記中に書きつけられた
楽譜を音化したものから構成されている。音楽は放浪中に聴いた労働者たちが
歌う歌、街の物売りの歌、人の話声(ホーボーの収容施設での管理官の言葉「服
を脱いで下さい、シラミの駆除をします」などなど)のリズムと抑揚を楽譜に書
き取ったもの、パーチの創作などさまざま。パーチの音楽の原点となる重要な
日記の世界初の再現CDである。パーチ作品は今後当レーベルから次々とCD化の
予定。

BCD 9354
「トリプル・ダブルス」-3つの二重協奏曲
(1)リチャード・ダニエルプール(b.1956):子供の宝箱(1999/2006)
(2)デイヴィッド・ラドウィグ(b.1974):
ヴァイオリンとチェロのための協奏曲(2008)
(3)デーロン・アリック・ヘーゲン(b.1961):
ヴァイオリンとチェロのための協奏曲《仮面舞踏会》(2007)
ハイメ・ラレード(Vn)、
シャロン・ロビンソン(Vc)、
(1)(2)サラ・ヒックス(指揮)
(3)トロイ・ピーターズ指揮
ヴァーモント交響楽団
録音:2008-2010年
ヨーヨー・マやジンマンも取り上げ、録音も多数出ているダニエルプールを始め
とする若手からベテランまで様々な世代のアメリカの作曲家による二重協奏曲。
コープランド、W.シューマン、らの影響を感じさせる、いずれも保守的で手堅い
手法で書かれており、新古典主義、新ロマン主義と位置づけられる音楽。70歳を
迎えた名手ハイメ・ラレードがトリオを組むロビンソンとともに新作を弾きまく
ります。

BCD 9375
ポール・ルーザスの音楽Vol.7
ポール・ルーザス(b.1949):
(1)交響曲第4番「オルガン交響曲」(2008)
(2)超越的トリオ(2010)
(3)歌とラプソディ(2011)
(1)フレミング・ドレイジグ(Org)、
ロベルト・ミンチュク指揮オーゼンセ交響楽団
(2)ニコラス・ウェアン(Org)、
(3)フローデ・アンデルセン(アコーディオン)、
コペンハーゲン・アテラス・シンフォニエッタ
録音:2011年デンマーク
デンマーク出身の作曲家ポール・ルーザス(ルーダース)の作品集第7弾。大作の
オルガンつき交響曲は現代音楽特有の晦渋さは皆無でニールセン、近代イギリス
の何人かの作曲家を思わせるダイナミックな作品。演奏はサンパウロ交響楽団と
のヴィラ=ロボス等でお馴染のミンチュクがデンマークのオケを振っている点も
注目です。「歌とラプソディ」はリゲティのメロディーエンを思わせる小さなメ
ロディ、モティーフの断片が集積して大きなうねりを生み出す佳曲。

BCD 9369
モートン・フェルドマン(1926-1987):
ピアノと弦楽四重奏(1985)
ヴィッキ・レイ(Pf)、
エクリプス四重奏団:
【サラ・ソーンブレイド(Vn)、サラ・パーキンズ(Vn)、
アルマ・リサ・フェルナンデス(Va)、マギー・パーキンズ(Vc)】
録音:2011年2月
BRIDGEレーベルで3枚目となるフェルドマン作品は彼の最高傑作との呼び声も高
い「ピアノと弦楽四重奏」。CD一枚にトラックはたった一つの79分!。ピアノの
繊細な不協和音とそれに呼応し生起する弦楽四重奏の響きの帯がひたすら延々と
静かにたなびく美しい作品。高橋アキとクロノス・クァルテットの同曲CDが入手
困難な現在、うれしいリリース。

BCD 9290
「クレージー・ジェーン」
ポール・ランスキー(b.1944):ソングス・オブ・パーティングI
デイヴィッド・レイズナー(b.1953):3つのジェイムズ・テイトの歌
ロナルド・ロクスバリー(1946-86):クレージー・ジェーン
内藤明美(b.1956):キー・ウェストでの秩序の観念
ポール・ランスキー:ソングス・オブ・パーティングII
ジョン・マスト(b.1954):ブリーフ・ライト
ジョージ・クラム(b.1929):アルハンブラの亡霊
ポール・ランスキー:ソングス・オブ・パーティングIII
パトリック・メイソン(Br)、
デイヴィッド・スタロビン(Gtr)、
ダニエル・ドラックマン(Perc)
バリトン、ギター、打楽器による現代声楽作品集。武満徹主宰のMusic Today国
際作曲コンクールに入選し中川敏郎、南聡らと三年結社で活躍、その後、ニュー
ヨークで独自の活動を続ける内藤明美の近作の叙情的な世界、クラムのミステリ
アスな「アルハンブラの亡霊」などが聴きもの。

BCD 9346
トッド・マコーヴァー(b.1953):作品集
(1)スパークラー(線香花火)-管弦楽とライヴ・エレクトロニクス(2001)
(2)インターリュード1「バッハの後に」(2006/2011)
(3)3つのハイパー・ディム・サムズ(2004)
(4)インターリュード2「バードの後に」(2011)
(5)・・・バット・ノット・シンプラー・・・(2005)
(6)ジュー・ドゥー(2つの遊戯)-ハイパー・ピアノと管弦楽のための(2005)
(1)(6)ポール・マン指揮オーゼンセ交響楽団
(2)-(5)iO四重奏団(弦楽四重奏)
(6)マイケル・チャートック(ハイパー・ピアノ)
マコーヴァーはジュリアード音楽院でエリオット・カーターとセッションズに師
事した他、ブーレーズのもとIRCAMでコンポーザー・レジデンスを務め、作曲と
電子音響の研鑽を積んだ。その成果は作品に如実に表れ、「スパークラー」では
タイトル通り、色彩豊かな音のイリュージョンが展開する。「ジュー・ドゥー」
におけるハイパー・ピアノとは、今回YAMAHAのディスクラーヴィーア・グランド
という自動ピアノを使用しており、きらきらときらめく音の光彩といかにもアメ
リカの作曲家らしい聴き手を喜ばせようとするエンターテイメント性が結合して
圧倒的な演奏効果を生み出している。

BCD 9364
「あなたは色つきの夢を見る?」
(1)アドルフェ(b.1955):あなたは色つきの夢を見る?(詩:ローリー・ルービン)
(2)ロドリーゴ:
カンティガ「女の子は面白い」、ソネット、セラニーヤ、舟歌、少年の歌、
花の少女
(3)フォーレ:揺りかご、月の光、小さな声で、ネル
(4)ノアム・シヴァン(b.1978):エルサレムの山々で
ローリー・ルービン(MS)
(1)-(3)マリヤ・ストローク(Pf)、
(4)ノアム・シヴァン(Pf)
録音:2010年12月
ルービンは米英で活動しているメゾ・ソプラノ。ニューヨーク・シティ・オペラ
でロッシーニの「チェネレントラ」のタイトル・ロールを、グリーンヴィッチ音
楽祭でモンテヴェルディの「ユリシーズの帰還」のペネロペ役で好評を博してい
る。また現代音楽にも意欲的でハービソンを始め多くの作品の初演している。

BCD 9368
「チナリー・ウンの音楽Vol.3」
チナリー・ウン(b.1942):
(1)スパイラルXI《母と子供》(2007)
(2)スパイラルIX《マハ・サトゥカール》(2006)
(1)スーザン・ウン(Va,Voice)
(2)チナリー・ウン(指揮)、トーマス・バックナー(Br,Perc)、
スーザン・ウン(Va,声,Perc)、リン・バータン(Perc,声)、
スティーヴン・ソルック(Perc,声)
ウンはカンボジア出身でアメリカ在住。東京フィルが委嘱し、来日したことも
ある。彼はカンボジアの伝統音楽と現代の語法を融合させようとしていて、作風
は南方の武満徹か佐藤聡明といった風情で湿った大気のなかでミステリアスな旋
律がたゆたう。スパイラルXIではヴィオラによる日本民謡に似たどこか懐かしい
旋律に奏者自身が歌う歌が加わる。スパイラルIXでも同じように奏者の弾き歌い、
叩き歌いによる作品で儀式的、祭礼風の雅やかな雰囲気に溢れている。

BCD 9370
「トラヴェル・ダイアリー」-打楽器奏者のための作品集
トリスタン・ペリッチ:観測/ネイサン・デイヴィス:ダイヴィング・ベル
デイヴィッド・ラング:目次/ポール・ランスキー:トラヴェル・ダイアリー
ミーハン・パーキンズ・デュオ:
【トッド・ミーハン&ダグラス・パーキンズ(Perc)】録音:2010年
ミーハン・パーキンズ・デュオは2人の打楽器奏者によって2006年に結成された。
これまでアメリカ国内はもとよりロシアでもコンサートを行っている。ペリッチ
の「観測」はコンピュータの打ち込み音楽に似たミニマル音楽、ピューリッツァ
ー賞受賞作曲家のデイヴィッド・ラングの「目次」は金属製とガラス製の打楽器
の対話が涼しげな響きをたてる佳曲、ポール・ランスキーの「トラヴェル・ダイ
アリー」は旅の思い出を各種打楽器で綴った可愛らしい音のスケッチでラテンの
要素が入った楽しい作品。

BCD 9372
「風は東から吹く」-4人の中世ドイツの歌人
ナイトハルト・フォン・ロイエンタール:Blozen wir den anger ligen sahen
ヴォルフラム・フォン・エッシェンバッハ:「ティトゥレル断章」より
オズヴァルト・フォン・ヴォルケンシュタイン:Es seusst dorther von Orient
ハンス・ザックス:われらの女性
ドリュー・ミンター(歌、中世ハープ)
中世ドイツのミンネゼンガー(吟遊詩人)とマイスタージンガー(名歌手)の歌を収
録。ドリュー・ミンターはアメリカ人のカウンター・テナーでワシントンの教会
の少年合唱団で活動した後、ウィーン、ブリュッセル、トゥルーズなどで研鑽を
積み、現在世界有数のカウンター・テナーと目されるに至った。ハルモニア・ム
ンディ、Deccaよりバッハのカンタータの名盤を多く録音している実力派。




<LINDORO>
MPC 0121 ¥2180
音楽の花束
アントニオ・マルティン・イ・コルの書写による曲集
(1706;マドリード国立図書館所蔵 M 1357)に収められた
様々なオルガニストたちの作品集
クラリーノによる作品第8旋法、右手のための/パッサカリア第1旋法
作品第1旋法、右手のための/聖体奉挙のためのリガトゥーラ
リェーノによる作品第4旋法/パンジェリングァ 以上(*)
バタリャ第5旋法/半音階的ファルサス作品/リェーノによるバイレテ
リェーノによる作品第4旋法 以上(+)
ガイタによるディフェレンシア/作品第1旋法、イタリアの歌
パッサカリア第1旋法/ハカラ/作品第3旋法、歌 以上(#)
アンドレス・セア(オルガン)
録音:2010年11月5-7日、マドリード自治州、スペイン,
救いの聖母教会、エストレメラ(*)/救世主教会、レガネス(+)
聖母被昇天教会、バルデモロ(#)
使用楽器:
1716年、ペドロ・リボルナ・エチェバリア製
(1994年、ホセ・マリア・アリアサバラガ復元)(*)
1790年、ホセ・デ・ベルダロンガ製
(1993年、ホセ・マリア・アリアサバラガ復元)(+)
1737年、ペドロ・デ・エチェバリア製
(2006年、フェデリコ・アシトレス復元)(#)

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12-03 No.29-1

2012年03月26日 19時30分33秒 | Weblog
<haenssler>
=シュヴェツィンゲン音楽祭ライヴエディション=
93 715 ¥2250
ボザール・トリオ、シュヴェツィンゲン音楽祭ライヴ
(1)ブラームス:ピアノ三重奏曲第1番ロ短調Op.8
(2)ラヴェル:ピアノ三重奏曲イ短調
ボザール・トリオ【ダニエル・ギレ(Vn)、バーナード・グリーンハウス(Vc)、
メナハム・プレスラー(Pf)】
[1960年5月28日/シュヴェツィンゲン城(ライヴ モノラル)]
1955年創設のボザール・トリオ、オリジナル・メンバーによる貴重な記録が日の
目をみました。彼らが1960年のシュヴェツィンゲン音楽祭に出演した際のライヴ
で、当日はベートーヴェンのピアノ三重奏曲第1番とブラームス、ラヴェルの3曲
が演奏されましたが、ベートーヴェンの音源は現存せず、奇跡的に残っていたブ
ラームスとラヴェルがCD化されました。ピアノ・トリオの最高峰となったボザー
ル・トリオですが、当時はまだ若く、驚くほどの熱気とロマンにあふれる演奏を
繰り広げています。

93 718 ¥2250
ワッツ、シュヴェツィンゲン音楽祭ライヴ
リスト:
(1)ワレンシュタット湖畔で
(2)物思いに沈む人
(3)ピアノソナタ ロ短調
(4)ハンガリー狂詩曲第13番イ短調
(5)忘れられたワルツ第1番
(6)パガニーニによる6つの大練習曲
アンドレ・ワッツ(Pf)
[1986年5月25日/シュヴェツィンゲン城(ライヴ ステレオ)]
今や巨匠的存在となったアンドレ・ワッツ。彼40歳のパワーとエネルギーに満ち
溢れていた時の貴重なライヴ録音。それも得意のリストで、そのバネのようなリ
ズム、轟くフォルテッシモ、凄い指回りなど、まるでスポーツのような爽快さ。
リスト演奏の理想といえる例と申せましょう。

93 717 ¥2250
スゼー、シュヴェツィンゲン音楽祭ライヴ
(1)シューベルト:小人D771/花の歌D431/至福D433/音楽に寄すD547
(2)フランク・マルタン:「イェーダーマン」よりの6つのモノローグ
(3)ラヴェル:5つのギリシャ民謡/2つのヘブライの旋律
(4)R.シュトラウス:
帰郷Op.15の5/セレナードOp.17の2/憩え、わが心Op.27の1/献呈Op.10の1
ジェラール・スゼー(Br)、ダルトン・ボールドウィン(Pf)
[1960年5月25日/シュヴェツィンゲン城(ライヴ モノラル)]
フランスの稀代バリトン、ジェラール・スゼー(1918-2004)。彼円熟の壮年期の
貴重ライヴ。シューベルトのリートから近代的なマルタン、ほとんどワールド
ミュージックのようなラヴェルまでこなす芸風の広さに感服させられます。たっ
ぷりとした艶のある美声にも酔わされます。

93 714 2枚組 ¥2980
ハイドン:オラトリオ「四季」
アグネス・ギーベル(Sop)、フリッツ・ヴンダーリヒ(Ten)、
キート・エンゲン(Bs)
ハンス・ミュラー=クライ(指)
南ドイツ放送響(シュトゥットガルト放送響)、
シュトゥットガルト放送合唱団、フランクフルト放送合唱団
[1959年5月24日/シュヴェツィンゲン城(ライヴ モノラル)]
1948年からシュトゥットガルト放響の初代首席指揮者を務めたハンス・ミュラー
=クライ(1908-1969)。伴奏ものは比較的ありますが、今日では本格作品で真価
を見極められない状況でしたが、大作登場です。しかもギーベル、ヴンダーリッ
ヒを独唱陣に添えているのも豪華。ミュラー=クライの構築力と統率力を再認識
させてくれます。




<audite>
AU 92673(SACD-Hybrid) ¥2300
チャイコフスキー:ピアノ三重奏曲イ短調Op.50「偉大な芸術家の思い出」
スイス・ピアノ・トリオ【アンジェラ・ゴルベワ(Vn)、
セバスチャン・ジンガー(Vc)、マルティン・ルーカス・ストウブ(Pf)】
1998年創設のスイス・ピアノ・トリオはオーストリアのヨハネス・ブラームス・
コンクールやイタリアのカルタニッセッタ室内楽コンクールなどの入賞歴を誇る
実力派。今回はチャイコフスキーの名作。何より驚かされるのは音楽の大きさ。
auditeならではの高音質録音でオーケストラをしのぐ迫力の世界を作り上げてい
ます。





<Profil>
PH 12007 ¥2180
シューマン:
(1)ピアノソナタ第1番嬰ヘ短調Op.11
(2)幻想小曲集Op.12
(3)3つの幻想的小品Op.111
(4)ロマンス 嬰ヘ長調Op.28の2
スザンネ・グリュツマン(Pf)
[2009年7月/MDRスタジオ(ライプツィヒ)]
好評のグリュツマンによるシューマン作品集第2弾。今回は初期の大作「ピアノ
ソナタ第1番」が充実。昨今珍しい純ドイツ的重厚ピアニズムで、じっくり聴か
せます。やはりシューマンはこうした純ドイツ・ピアニズムで奏されると素晴
らしさが実感できます。




<Aurora>
ACD 5063 ¥2280
軌道に乗ったズヴェズドフカ-チェロとウィンドバンドのための作品集
(1)ヨン・オイヴィン・ネス:軌道に乗ったズヴェズドフカ(2009)
(2)フリードリヒ・グルダ:チェロとウィンドオーケストラのための協奏曲(1980)
(3)イベール:チェロとウィンドオーケストラのための協奏曲(1925)
(4)オラヴ・アントン・トンメセン:
チェロと2組の木管五重奏のための小協奏曲《光の幻影(1990)
エルンスト・シモン・グラーセル(Vc)、
ペーテル・シルヴァイ(指)ノルウェー軍西部音楽隊(ベルゲン)
[録音:2010年4月((3)(4))、11月((1))ライヴ、2011年12月((2))/
(ベルゲン、ノルウェー)]
《軌道に乗ったズヴェズドフカ》は、ポピュラー音楽で育った世代のノルウェー
作曲家のひとり、ヨン・オイヴィン・ネス(1968-)がグラーセルの委嘱により作
曲。芸術音楽をポップスと対話させることに関心をもち、聴き手と自然なコミュ
ニケーションのとれる作品を発表するネスの特色がはっきりと表れています。
「ズヴェズドフカ」は「小さな星」を意味するロシア語で、旧ソ連が人工衛星ス
プートニク5号に乗せた犬の名。
ピアニストとして高名なフリードリヒ・グルダが1980年に作曲したチェロ協奏曲
は、「趣味の良さ」はそっちのけで「自分の音楽」に徹したとされる作品。ロッ
ク調の〈序曲〉、レントラーの〈牧歌〉、シュールなムードの〈メヌエット〉、
街のバンドがスーザのマーチでも演奏しながらパレードする雰囲気の〈行進曲風
フィナーレ〉。〈牧歌〉と〈メヌエット〉の間にチェロが名人芸を披露するカデ
ンツァが挟まれます。クラシカル・ベースとジャズ・ベース各1本、ギター、ド
ラムを加えた編成のウィンドオーケストラがチェロと共演します。
ノルウェーの「今日」を代表する作曲家のひとり、オラヴ・アントン・トンメセ
ン(1946-)の小協奏曲《光の幻影》は、チェロと2組の木管五重奏のためのもので、
木管五重奏の1組は通常の編成、もう1組はオーボエの代りにコールアングレを加
えた五重奏です。チェロは全音域を使い、「決して捕らえることのできない光」
を追い求めます。
エルンスト・シモン・グラーセル(1975-)は、トロンハイム響とノルウェー国立
オペラ管の首席奏者を経て、現在、エーテボリ響の首席を務めています。ベルゲ
ンに本拠を置くノルウェー軍西部音楽隊(FMKV)は、ノルウェー国軍に所属する5
つのプロフェッショナルバンドのひとつ。奏者たちの演奏と表現の技術水準は高
く、オスロ、ベルゲン、スタヴァンゲル、トロンハイムのオーケストラとならぶ
優れたアンサンブルと評価されています。マリス・ヤンソンスのアシスタント指
揮者を3年務め、2010年にはノルウェー作曲家協会から「最優秀演奏家」に選ば
れた、ヴィオラ奏者でもあるペーテル・シルヴァイ(1971-)が首席指揮者。ノル
ウェー海軍がベルゲンに移ってからは海軍の音楽隊となり、ノルウェー海軍軍楽
隊(NNB)の名称も持ち、海軍の軍服姿で演奏するようになりました。




<写影>
「朝比奈 隆 ブラームス交響曲全集&協奏曲全集」
SHHP C006(DVD-Video) ¥3500
ブラームス:
・交響曲第1番ハ短調Op.68
収録:1990年2月5日オーチャードホール(ライヴ)
・ピアノ協奏曲第1番ニ短調Op.15
収録:1990年5月1日オーチャードホール(ライヴ)
・ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.77
収録:1990年4月3日オーチャードホール(ライヴ)
伊藤恵(P)
藤川真弓(Vn)
新日本フィルハーモニー交響楽団
朝比奈 隆(指揮)

SHHP C007(DVD-Video) ¥3500
カラーNTSC 4 : 3 /Region All
ブラームス:
・交響曲第2番ニ長調Op.73
収録:1990年4月3日オーチャードホール(ライヴ)
・交響曲第3番ヘ長調Op.90
収録:1990年5月1日オーチャードホール(ライヴ)
・ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲イ短調Op.102
収録:1990年2月5日オーチャードホール(ライヴ)
豊嶋泰嗣(Vn)
上村昇(Vc)
新日本フィルハーモニー交響楽団
朝比奈 隆(指揮)

SHHP C008(DVD-Video) ¥3500
ブラームス:
・ピアノ協奏曲第2番変ロ長調Op.83
収録:1990年6月1日オーチャードホール(ライヴ)
【特典映像】
インタビュー「実相寺昭雄監督と朝比奈隆先生の思い出」
出演:寺田 農(俳優)
・交響曲第4番ホ短調Op.98
収録:1990年6月1日オーチャードホール(ライヴ)
園田高弘(P)
新日本フィルハーモニー交響楽団
朝比奈 隆(指揮)
日本が世界に誇る巨匠指揮者、朝比奈隆(1908-2001)が1990年に新日本フィルを
指揮したブラームス・チクルスの映像が分売リリース。2011年の歿後10年のアニ
ヴァーサリーに向けて2010年に先行リリースされた「ブルックナー:交響曲選集」
に引き続いて、「映像の巨匠」実相寺昭雄が映像演出を手掛けたもので、ヴァイ
オリン協奏曲、ピアノ協奏曲2曲や二重協奏曲のほか、特典映像もあらたに追加
されたたいへん豪華な内容となっています。なお、収録内容の一部曲目について
は、交響曲第1番と第4番の2曲が過去にソフト化されたことがありますが(『交響
的肖像』[廃盤])、こうして完全な形で交響曲全曲が揃うのはきわめて意義深い
ものがあるといえます。
すべての音源制作は朝比奈、新日本フィル両者とゆかりの深いフォンテックが担
当。同一音源によるCDはフォンテックより、ほとんどすべてがリリースされてい
ますが、ピアノ協奏曲第2番とヴァイオリン協奏曲については映像のみならず、
いずれの音源自体が初出というのも注目すべきポイントとなっています。
さらに、特典映像も見どころ満載で、朝比奈、実相寺両巨匠と親交のあった名優、
寺田農(東海大文学部特任教授)が語るご両人の思い出話が出色。監督については、
いわゆる「TBS実相寺事件」をユーモアを交えて明かしており、映像ファンもた
いへん興味深い内容。
また、朝比奈については、ブラヴォーとブーイングが相半ばした有名公演「フィ
デリオ」のエピソードと、その貴重なハイライト映像も収められております。
朝比奈隆と実相寺昭雄、巨匠同士の顔合わせが生んだブラームス・チクルス。ぜ
ひとも、末長くお手元に置いていただきたい、手ごたえたっぷりの内容といえる
でしょう。




<ACCENT>
ACC 24257 ¥2300
-J.S.バッハの息子達による交響曲集-
(1)J.C.F.バッハ:交響曲第10番 変ホ長調 HW.1-10 
(2)C.P.E.バッハ:シンフォニア ホ短調(弦楽版) Wq.177 
(3)J.C.バッハ:交響曲第3番 変ホ長調 op.6-3 
(4)J.C.F.バッハ:交響曲第3番 ニ短調 HW.1-3 
(5)J.C.バッハ:交響曲第6番 ト短調 op.6-6
エーヴァルト・デメイエル(音楽監督、Cemb.)、バッハ・コンセントゥス
録音:2011年
ベルギー出身のチェンバロの俊英、エーヴァルト・デメイエル率いるバッハ・コ
ンセントゥスが、J.S.バッハの息子たちによる交響曲作品を収録した希少なアル
バムをリリース!ヨハン・ベルンハルト・バッハの作品を収録したデビューアル
バム(ACC 24198)に続く、バッハ一族に焦点を当てた内容となっています。今回
取り上げるのは、J.S.バッハの次男カール・フィリップ・エマニュエル・バッハ
(1714-1788)、五男のヨハン・クリストフ・フリードリヒ・バッハ(1732-1795)、
そして末子にあたるヨハン・クリスティアン・バッハ(1735-1782)の3人の息子た
ち。C.P.E.バッハの作品は近年多く取り上げられる傾向にありますが、本CDでは
むしろ未だに演奏・収録される機会の少ないJ.C.F.バッハ、J.C.バッハの作品を
多く収録!特にJ.C.F.バッハの作品を収録したアルバムは大変珍しく、これだけ
でも一聴の価値ありといえましょう。
バッハ・コンセントゥスはデメイエルがジュリオ・ダレッシオと共に2007年に創
立した古楽アンサンブル団体。バロック、古典作品をレパートリーの中心としつ
つ、とりわけバッハ一族の再評価に尽力する意欲的な団体です。当団でチェンバ
ロと音楽監督を務めるデメイエルは、クイケン一家ら古楽の大家と多く共演し、
ラ・プティット・バンドのメンバーとしても活動する名手。バルトルド・クイケ
ンと共にリリースしたバッハの息子たちによるフルート・ソナタ集(ACC 24216)
に続き、彼らへ再び光を当てます!

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12-03 No.29-2

2012年03月26日 19時29分58秒 | Weblog
<OBSIDIAN>
OBSCD 708 ¥2180
ウィールクス:
ダヴィデの子にホザンナ、ダヴィデが聞きしとき、おお主よ、
我らが王に長き命を、パヴァンほか 全19曲
フレットワーク、デイヴィッド・スキナー(指揮)、
ケンブリッジ・シドニー・サセックス大学合唱団
録音:2012年
アラミレの指揮者としても知られるデイヴィット・スキナーが、OBSIDIANレーベ
ルからルネサンス・バロック時代の歌曲、マドリガル曲をリリースするシリーズ
待望の最新盤!トムキンズの作品集(OBSCD 702)でも高い評価を得た名門アンサ
ンブル、フレットワークが再登場!今回収録されたトマス・ウィールクス(1576-
1623)は、イギリスを代表する教会音楽作曲家の一人。ウィンチェスター・カレ
ッジのオルガニストを務めた後、チチェスター主教座聖堂の聖歌隊で監督兼オル
ガン奏者として活躍しました。また、優れたマドリガル作品を多く生み出したこ
とでも知られ、生涯を通して4冊にも及ぶマドリガル集を出版、イギリスのマド
リガル音楽に多大な貢献を残しました。大酒飲みで節度のない振る舞いが多く、
何度も教会と揉めた逸話も残るウィールクス。とはいえ、音楽活動には真摯的
で、亡くなる間際まで教会の音楽活動に身を投じていたといいます。今回はウィ
ールクスの音楽の神髄とも言える宗教声楽作品だけでなく、器楽作品も収録!
これだけウィールクスの作品に焦点を当てたアルバムは希少といえましょう。こ
うした希少なプログラムを、古楽界の低音王フレットワークと、スキナー率いる
ケンブリッジ・シドニー・サセックス大学合唱団が織りなす極上のアンサンブル
で堪能できるのもうれしいところ。イギリス古楽の深い魅力をさらに掘り下げる
名盤に仕上がっています!




<ALTUS>
ALT 229/30 2枚組 ¥3150
CD-1
(1)ベルリオーズ:幻想交響曲Op.14
CD-2
(2)ストラヴィンスキー:レクイエム・ティクルス
(3)ドビュッシー:管弦楽のための3つの交響的素描『海』
シャルル・ミュンシュ(指揮)、パリ管弦楽団
エリザベート・ブラッスール合唱団(2)、
ドゥニーズ・シャーリィ(コントラルト)(2)、ピエール・トー(バス)(2)
録音:1967年11月14日、シャンゼリゼ劇場、ライヴ録音(ステレオ)
早くも空絶の人気盤となったミュンシュ&パリ管デビューCD(ALT 182)ですが、
要望が多かった完全盤がついに登場。ミュンシュが「幻想」をとりあげる時は
幻想をトップに、中に最新の現代曲、しめに海かダフクロと云うのがミュンシュ
独特のプログラミングの妙でございました。新マスタリングも大成功で爆発的
大演奏にますます磨きがかかっております。また新マスタリングではミュンシュ
の実演でのダイナミックスをよりリアルに再現する為広レンジの収録です。レコ
芸読者投票第1位の名演をボリュームを下げてお楽しみください。

ALT 231 ¥2450
(1)シューベルト:『ロザムンデ』序曲
(2)モーツァルト:交響曲第39番変ホ長調K.543
(3)ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調『運命』Op.67
ゲルハルト・ボッセ(指揮)、
新日本フィルハーモニー交響楽団
録音:2010年4月2,3日(3)/2011年5月13,14日(1)(2)、
すみだトリフォニーホール(ライヴ録音)
2011年5月にすみだトリフォニーで収録されたシューベルト「ロザムンデ」序曲
とモーツァルトの交響曲第39番は、ボッセと新日本フィルの最後の共演となった
ものである。非常に充実した響きでありながら、老練な重厚さとはまったく違う
暖かさと明るさ、そして若々しさを感じさせるのが晩年のボッセの演奏スタイル
であったが、どちらの曲もこうしたボッセならではの美点が遺憾なく発揮されて
いる。とりわけモーツァルトにおけるノンヴィブラートや硬質のティンパニが創
り上げる古楽的な響きは、老境に達してもなお探究心と好奇心を失わなかった
ボッセの、音楽家としての姿勢を象徴するかのようだ。一方、「運命」はその前
年の2010年4月、同じく、すみだトリフォニーホールで収録されたものだが、こ
れはボッセ&新日本フォルの両者がきわめた頂点というだけでなく、ボッセとい
う偉大な音楽家がこの世で遂げた本懐であると言っても過言でないほどの、一世
一代の圧倒的名演となったのである。(岩野裕一 ライナーノートより)




<BONGIOVANNI>
GB 2560 2枚組 ¥4360
ドニゼッティ:「ルクレツィア・ボルジア」
マリエッラ・デヴィーア(S ルクレツィア・ボルジア)
ジュゼッペ・フィリアノーティ(T ジェンナーロ)
マリアンナ・ピッツォラート(Ms マッフィオ・オルジーニ)
アレックス・エスポージト(Br アルフォンソ公爵)
グレゴリー・ボンファッティ(T ルスティゲッロ)
ステーファノ・リナルディ・ミリアーニ(Bs グベッタ)
ジャコモ・メディチ(Br アストルフォ)ほか
マルコ・グイダリーニ(指)マルケ・フィルハーモニー管弦楽団,
マルケ・ヴィンチェンツォ・ベッリーニ合唱団
録音:2010年2月19、21日、アンコーナ
ドニゼッティの傑作「ルクレツィア・ボルジア」に素晴らしい録音が登場!2010
年2月にアンコーナで行われた演奏会形式上演のライヴ。タイトルロールを歌う
は大プリマドンナ、マリエッラ・デヴィーア。ルクレツィアは、2002年9、10月
にスカラ座で歌って大絶賛された得意の役。イタリア的な美しい声を駆使した歌
はまさに完璧です。ジェンナーロのジュゼッペ・フィリアノーティは、そのスカ
ラ座公演でBキャストに入っており、9月30日にデヴィーアと共演していました。
それから8年後、持ち前の美声に逞しさが加わった見事なジェンナーロを聞かせ
てくれます。この公演ではさらにオルジーニにマリアンナ・ピッツォラート、ア
ルフォンソにアレックス・エスポージトと、ロッシーニで高い評価を得ている若
い歌手を投入。そして脇役までイタリア人ばかりという、近年ではイタリアでも
珍しい純国産上演。マルコ・グイダリーニの様式感のしっかりした音楽も見事な
もの。ライヴならではの高揚感の味わえる録音です。

AB 20021(DVD-Video) ¥4850
字幕:伊英
ドニゼッティ:「ポリウート」パヴァンほか 全19曲
グレゴリー・クンデ(T ポリウート)
パオレッタ・マッローク(S パオリーナ)
シモーネ・デル・サヴィオ(Br セヴェーロ)
アンドレア・パピ(Bs カッリステネ)
ほか
マルチェッロ・ロータ指揮
ベルガモ・ガエターノ・ドニゼッティ音楽祭管弦楽団,合唱団
マルコ・スパーダ(演出)
アレッサンドロ・チャンマルーギ(装置,衣装)
ファビオ・ロッシ(照明)
収録:2010年9月17、19日、ベルガモ
ドニゼッティの傑作「ポリウート」のDVDが登場です。「ポリウート」は、ドニ
ゼッティのナポリ時代の末期、1838年に作曲されたものの、初演目前になって検
閲から上演禁止を喰らってしまいました(聖人を題材としているためとも言われ
ますが、本当の理由は不明)。ドニゼッティはパリに移ってからこのオペラを大
幅に改作、フランス語のオペラ「殉教者」として1840年に初演。その後「ポリウ
ート」は、ドニゼッティが亡くなった1848年になってようやくナポリで初演され
ましたが、これはドニゼッティの書いた通りのものではなく、「殉教者」の音楽
を取り入れて改竄されたものでした。「ポリウート」は近年までこの改竄版が一
般的に用いられていました。ウィリアム・アシュブロックとロジャー・パーカー
によるクリティカル・エディションが出来上がって以降はこれが一般的に用いら
れています。もちろんこのベルガモのドニゼッティ音楽祭での上演もクリティカ
ル・エディションを使用。
タイトルロールは、ロッシーニ・テノールとして長年活躍しているグレゴリー・
クンデ。近年著しく円熟味を増しており、ここでも風格のある歌が素晴らしいも
の。パオリーナのパオレッタ・マッロークは、ムーティがスカラ座でのヴェル
ディ「マクベス」でマクベス夫人に起用したことで知られるソプラノ。微妙な役
どころを上手く演じ歌っています。セヴェーロのシモーネ・デル・サヴィオは、
このところ急速に人気が上昇しているイタリア人バリトン。2012年の夏にはザル
ツブルク音楽祭でラトル指揮の「カルメン」に出演予定。マルチェッロ・ロータ
はイタリアの中堅指揮者。2004年からチェコ国立交響楽団の首席客演指揮者を務
めています。ドニゼッティ音楽祭には2006年にも出演して好評を博しています。
マルコ・スパーダの演出は、物語をムッソリーニ時代に据えつつ、その中にロー
マ時代風の衣装や装置を巧妙に混ぜ込んだもの。分かりやすい舞台です。
ブックレットに詳しい日本語あらすじが付いています。

HOC 066 2枚組 ¥2680
ビゼー:「カルメン」(イタリア語)
ジュリエッタ・シミオナート(Ms カルメン)
フランコ・コレッリ(T ドン・ホセ)
レナータ・スコット(S ミカエラ)
エットレ・バスティアニーニ(Br エスカミーリオ)
アデリーナ・グリゴラート(S フラスキータ)
アウローラ・カステッラーニ(Ms メルセデス)
ヴィルジーリオ・カルボナーリ(Br ダンカイロ)
ピエロ・デ・パルマ(T レメンダード)
フランチェスコ・モリナーリ・プラデッリ(指)
アレーナ・ディ・ヴェローナ管弦楽団,合唱団
録音:1961年8月2日、ヴェローナ
1961年夏のアレーナ・ディ・ヴェローナでのライヴ録音。主要4役に、ジュリ
エッタ・シミオナート、フランコ・コレッリ、レナータ・スコット、エットレ・
バスティアニーニと、これ以上ないくらい強力な歌手を揃えています。ベテラン
の貫禄で舞台を支配するシミオナートに、まだ若々しいコレッリが情熱剥き出し
で向かっていく終幕の二重唱は鳥肌モノ。バスティアニーニが歌うエスカミーリ
オはこれが唯一のCD(他にナポリのライヴがあるが未CD)。ファンには涙もので
す。レナータ・スコットは当時27歳。彼女の歌うミカエラもこれが唯一の録音。
20年近く前に一度CD化されただけで、待望の復活です。野外劇場のライブなので
お世辞にも良好な音質ではないので、録音状態については十分ご覚悟くださいま
すようお願いいたします。

HOC 062 2枚組 ¥2680
レオンカヴァッロ:「道化師」
ベニアミーノ・ジーリ(T カニオ) ピーナ・マルガリーニ(S ネッダ)
ジュゼッペ・ジェンティーレ(Br トニオ) ピエロ・デ・パルマ(T ベッペ)
サトゥルノ・メレッティ(Br シルヴィオ)
フランコ・パタネ(指)サンカルロ劇場管弦楽団,合唱団
録音:1952年1月8日、ナポリ
ヴェルディ:「運命の力」抜粋
ベニアミーノ・ジーリ(T アルヴァーロ) 
エリザベッタ・バルバート(S レオノーラ)
エンツォ・マスケリーニ(Br ドン・カルロ) 
ジューリオ・ネーリ(Bs 修道院長)
グィレルモ・ネヴィアーモ(Br フラ・メリトーネ)
ジュゼッペ・モデスティ(Br カラトラーヴァ侯爵)
アントニーノ・ヴォットー(指)
リオ・デ・ジャネイロ市立劇場管弦楽団,合唱団
録音:1951年8月16日、リオ・デ・ジャネイロ
20世紀前半を代表する偉大なテノールの一人、ベニアミーノ・ジーリ(1890-1957)
は、1914年のデビュー以来、50年以上に渡って第一線で活躍、60歳を超えても素
晴らしい美声と卓越した表現力、力強さと柔軟な歌い回しを堅持した驚異的な人。
「道化師」は1952年のナポリでのライブ。聴衆の熱狂的な喝采に「衣装を着けろ」
をアンコールするのは珍しくはないとしても、そのアンコールはジーリの凄さを
まざと感じさせる絶唱。今度は聴衆がシーンと聞き入ってジーリの退場を見届け
ています。「運命の力」は1951年のリオ・デ・ジャネイロでのライヴ。全曲では
ないものの、アルヴァーロが歌う部分はすべて収録されています。ジーリはアル
ヴァーロを得意とし、リサイタルでもしばしばアリア「天使の腕に抱かれたあな
たは」を歌って聴衆を熱狂させています(ブエノスアイレスにおけるリサイタル
での素晴らしい歌が IDIS 6356で聞けます)。しかしジーリの「運命の力」のま
とまった録音はこれしかないので、とても貴重です。
どちらも音の状態は良くありませんが、ジーリ目当てなら十分楽しめることで
しょう。

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12-03 No.28

2012年03月25日 17時10分03秒 | Weblog
★価格訂正のご案内★
先日ご案内いたしました下記商品2点は価格が変更になります。
よろしくお願いいたします。

<Almaviva>
DS 0149 2枚組 ¥2450 ※価格訂正 ¥3150
マヌエル・ガルシア(1775-1832):
オペラ「ドン・キショッテ(ドン・キホーテ)」
ガリシア室内管弦楽団
コンサートマスター:ロヘリオ・グロバ・オテロ
フアン・デ・ウダエタ(指揮)

DS 0153 2枚組 ¥2450 ※価格訂正 ¥3150
アルベニスのためのイベリア
フアン・カルロス・ガルバヨ(ピアノ)

===================================

※コメントはメーカー案内書より抜粋です。

<APARTE>
AP 025 2枚組 ¥2580
[CD1]
(1)フンメル:トランペット協奏曲 変ホ長調 
(2)ネルダ(1706-1780):トランペット協奏曲 変ホ長調(カデンツァ:R.ルルー)
(3)ハイドン:トランペット協奏曲 変ホ長調 (カデンツァ:R.ルルー)
(4)グルック:
歌劇「オルフェーオとエウリディーチェ」より「メロディ(精霊の踊り)」
[CD2]
(1)ハイドン:トランペット協奏曲(カデンツァ:K.ペンデレツキ版) 
(2)同曲(カデンツァ:K.シュトックハウゼン版)
ロマン・ルルー(Tp)、
エマニュエル・ルデュク=バローム、バルチック室内管弦楽団
録音:2010年11月5、6、7日、サンクトペテルブルク
ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2012での再来日を前に、日本でも更な
る注目を集めているトランペット界の新星ロマン・ルルーによるトランペット
協奏曲尽くしのアルバム。古典派時代に残された数少ないトランペット協奏曲
の中でも代表的なハイドン、フンメル、ネルダの作品が一挙に収録されていま
す。ルルーが奏でるトランペットの響きは相変わらず気品あふれる美しさ。安
定感抜群の演奏から繰り出される超絶技巧の数々には圧倒されます!
特に注目されるのは、ハイドンの協奏曲のカデンツァ! 世界初録音となるペ
ンデレツキによるカデンツァのほか、シュトックハウゼンが息子のために書
いたカデンツァ、そしてルルー自身が作曲したカデンツァの3種類の演奏が収
録されています。シュトックハウゼンのものは、自身による指揮、そして息
子マルクス・シュトックハウゼンのソロによる演奏が録音で残っていますが、
ルルーの演奏も見事。ペンデレツキのカデンツァは、ペンデレツキが1999年
にサン・ノゼ交響楽団を指揮した時、首席トランペット奏者のジェームズ・
ドーリーのために書いたものですが、その後ノルウェーの名手アントンセン
のリクエストにより2002年に改訂されました。トランペットが高音域で活躍
する名カデンツァです。第3楽章のカデンツァでは、人をくったような表現に
思わず吹き出しそうになる部分も。ルルーの超絶技巧が冴え渡ります。第3楽
章の演奏時間は、ルルー自身によるカデンツァのものは4分半なのに対し、
シュトックハウゼンとペンデレツキのは6分半前後。華麗なカデンツァでの見
せ場が続きます。
ロマン・ルルーは今最も注目される若手トランペット奏者の一人。ソリスト
として著名なオーケストラ、フェスティヴァルに出演しているほか、フラン
スを中心に指揮者としても活動しています。再来日となるラ・フォル・ジュ
ルネ・オ・ジャポン2012年では、好評のスラブ魂(AP 004)に収録された作品
も演奏する予定。今後ますますの注目を集めること必至のアーティストです!
バルチック室内管弦楽団は、サンクトペテルブルク・フィルハーモニー管弦
楽団の精鋭奏者たちによって構成されるアンサンブル。ヤンソンスのもとで
研鑽を積んだルデュク=バロームが2000年から音楽監督を務めています。




<RADIO FRANCE>
FRF 007 ¥2450
ドビュッシー:
聖セバスティアンの殉教(ガブリエーレ・ダヌンツィオの5幕の神秘劇のため
の劇音楽)
第一幕「百合の園」
第二幕「魔法の部屋」
第三幕「偽りの神々の会議」
第四幕「傷ついた月桂樹」
第五幕「天国」
イザベル・ユペール;語り(聖セバスティア)
ソフィー・マラン=デュゴール
(S/処女エリゴーヌの声、Vox Sola、天の声、
ケイト・アルドリッヒ(Ms/双子の兄弟マルク、Vox Sola)
クリスティーヌ・クノッレン(Ms/双子の兄弟マルケリアヌス)
ダニエーレ・ガッティ(指揮)
フランス国立管弦楽団、
ラジオ・フランス合唱団(合唱指揮:マティアス・ブラウアー)
録音:2009年4月9日(ライヴ)/シャンゼリゼ劇場
ダニエーレ・ガッティと、彼が音楽監督を務めるフランス国立管によるドビュ
ッシーの「聖セバスティアンの殉教」の登場。管弦楽版ではなく、語り・声
楽を伴う版での録音です。神秘的で美しい和声、ミステリアスで異教的な要
素を思わせる色彩、抒情、感情のひだに寄り添う劇性と官能的なハーモニー
を併せ持った、ドビュッシーの魅力に詰まった作品です。
このドビュッシーの「聖セバスティアンの殉教」は、当時のセレブ的詩人、
ガブリエーレ・ダヌンツィオが書いた4000行から成る聖史劇の詩のための付
随音楽です。実際にすべての詩を朗読しながら上演すると4時間以上もかかる
大作。しかしその中でドビュッシーの音楽は一時間弱分ほどしかないことか
ら、今日では完全版で演奏されることはほとんどなく、このように音楽部分
を抜粋してか、四曲の抜粋から成る交響的断章(「百合の園」「第一幕の法悦
の踊りとフィナーレ」「受難」「よき羊飼い」)として演奏されています。
ガッティ率いるフランス国立管、という夢のような布陣で、しかも語り手に
はフランスの女優(映画「ピアニスト」で主演をつとめた)イザベル・ユペー
ルを起用した豪華な上演のこのライヴ録音は、歓迎すべきものといえましょ
う。ドビュッシーがこの作品の作曲の契約書にサインをしたのは1910年12月、
詩が書き上がる予定日は翌11年3月、そして初演は5月、とすべてがギリギリ
の状態の中での契約でした。このような明らかに困難と思われる仕事を引き
受けたのは、当時のドビュッシーの経済状態の困難さがあったから、とされ
ています。リハーサルまでにピアノ譜を、そして本番までにオーケストラス
コアを仕上げなければならないというギリギリの状態だったため、オーケス
トレーションの大部分を信頼おける友人、アンドレ・カプレに委ねています
(もちろんすべてドビュッシーの細かなチェックが入っています)。さらに、
契約時には、ダヌンツィオの四幕劇に対して、各幕への4曲の交響的前奏曲、
三曲の舞曲、五声のマドリガル、寡婦たちの哀歌とフィナーレという音楽を
つけることがうたわれていましたが、実際に出来あがってきたダヌンツィオ
のテキストは五幕でした。そんな中迎えた初演もトラブル続きで、さらに初
演で主演をつとめたバレエ・リュスのダンサー、イダ・ルーヴィンシュタイ
ンはユダヤ人だったため、セリフのフランス語にも訛りがあったことを指摘
されるなど、困難な状況でした。しかし、そんな状況での初演で、ドビュッ
シーは、自分が構想に描いていたような魅惑の和声の宮殿が彼の目の前に現
れ涙した、という記録が残っています。この作品が、彼の芸術的発展におけ
る特別な存在であることは間違いないでしょう。
ドビュッシーの音楽語法の総決算的に様々な要素が濃密に詰まったこの作品
を、ガッティとフランス国立管弦楽団は神秘性たっぷりに、ドビュッシーの
和声の味わいと色彩を見事に汲み取り演奏しています。CDで聴いていても、
セバスティアンの恍惚とした表情や、燃え盛る炭の上での舞い、受難の舞い
が目の前にたちのぼってくるような力演となっています。




<EUROARTS>
20 58538(DVD-Video) ¥2900
字幕:日英独仏
「神のヴァイオリニスト ヤッシャ・ハイフェッツ」
監督:ペーター・ローゼン 制作:2011年 ※日本語字幕付
ヤッシャ・ハイフェッツの人物像に迫るドキュメンタリー「神のヴァイオリ
ニスト ヤッシャ・ハイフェッツ」が登場!ハイフェッツと言えば、ポーカ
ーフェイスの出で立ちで完全無比なテクニックを惜し気もなく披露しました
が、この演奏スタイルはハイフェッツの父から教わったもので、「演奏者は
自分をひけらかすのではなく、演奏するために存在する」という教えからこ
のスタイルがうまれました。ポーカーフェイスの見た目からは思いもよらな
い、音楽は実に情熱的で魂を揺さぶるような音色によって聴衆を魅了しまし
た。
=各チャプターの構成、見どころ=
このドキュメンタリーではハイフェッツの生涯を様々な証言者をもとにまと
められています。
1.「神のヴァイオリニスト」/2.「師レオポルド・アウアー」/3.「アメリカ
へ」/4.「世界ツアー」/5.「カリフォルニア時代」/6.「編曲者としての
活躍」/7.「愛国者としてのハイフェッツ」/8.「教育者として」/9.「友
人たち」/10.「家族について」/11.「海と孤独」/12. 終わりに/13. ク
レジット
・「神のヴァイオリニスト」
名ヴァイオリニストがハイフェッツについて語っています。巨匠イヴリー・
ギトリスは『神なきこの世への贈り物』と、またイダ・ヘンデルは『ヴァイ
オリンの曲ならなんでも信じられない正確さで弾いた。そしていつも情熱的
だった。』と。この他、イツァーク・パールマンをはじめとした、名だたる
ヴァイオリニストが彼の演奏を激賞しております。
・「世界ツアー」
1920年から行われた世界ツアーの模様がおさめられています。注目すべきは
1923年の関東大震災直後に日本に訪れた際の貴重な無声映像です。ハイフェッ
ツは1917年に来日したことがありますが、その際に訪れた場所が変わり果て
た姿にショックを受けます。しかし、すぐにチャリティー・コンサートを開
き多くの被災者に対し心に染みる演奏をしました。演奏会はホール崩壊の恐
れから野外で行われましたが、映像からもわかる通り数えられないほどの聴
衆が集まりました。
・「カリフォルニア時代」
1930年代にカリフォルニアに移住した際の優雅な生活が見て取れ、趣味の卓
球やテニスをする姿も見られます。
・「編曲者としての活躍」
ハイフェッツと言えば、ヴィルトゥオーゾを感じさせる難曲の演奏に注目さ
れがちですが、彼は演奏者の技量、音楽性がダイレクトに伝わる小品ほど入
念に練習し、また多くの小品の編曲も手掛けました。そして、クラシックだ
けにとどまらず、ジム・ホイルの名前で多くの歌謡曲の作曲していたことに
も触れています。彼は、音楽のジャンルや曲の規模は関係なくどんな曲でも
常に真摯な姿勢で演奏していたことがわかります。
=プライベートな姿にも肉迫=
このドキュメンタリーのもう一つの大きな魅力は、演奏家「ヤッシャ・ハイ
フェッツ」ではない、彼のプライベートなシーンを辿れることです。これは
ファンにはたまらない貴重な映像です。それは海が非常に好きだったハイフェ
ッツの海岸で撮影された映像(チャプター11「海と孤独」)や、ハイフェッツ
自身録画が好きだったことから残されている彼の伴奏者の映像、さらにはあ
のヘレン・ケラーがハイフェッツの楽器に触れながら楽しそうに音楽を感じ
ている映像など、非常に興味深い内容ばかりが収録されています。また教師
ハイフェッツとして、生徒に対していじわると思えるほど!?の非常に厳しい
レッスン風景(チャプター8「教育者として」)など、教育者としての側面を
垣間見ることができます。
=かつてない力作!超一級のドキュメンタリー=
このドキュメンタリーを通じてハイフェッツの演奏を観ると、改めて巧みな
技巧を見て取ることができますが、ポーカーフェイスの裏側に隠された、ハ
イフェッツの内なる叫びが演奏に表れているようにも思えます。演奏者とし
て常にトップで居続けなければいけなかったプレッシャーと常に戦い、本当
は孤独な人間であったようにも思えます。本作品で流れるハイフェッツ自身
が編曲し愛奏した、ドビュッシーの亜麻色の髪の乙女や、名曲バッハのシャ
コンヌ、そして十八番のメンコン、チャイコンの抜粋映像を観ると、今まで
とは違った聴こえ方がするかもしれません。巨匠ヤッシャ・ハイフェッツを
知る上で欠かせない貴重なドキュメンタリーの登場と言えましょう。




<SUPRAPHON>
SU 4087 ¥1780
J.S.バッハ:
(1)フルートと通奏低音のための3つのソナタ 第1番 ロ短調 BWV.1030 
「音楽の捧げもの」BWV.1079より
(2)5度のフーガ・カノニカ (3)無窮カノン
(4)キルンベルガー:3声のソナタ ト短調 
クヴァンツ:
(5)サラバンド ト長調 (6)ミヌエット ホ短調 (7)ジグ ト短調
(8)C.P.E.バッハ:
フルートとヴァイオリンのための二重奏曲 ホ短調 Wq.140 
(9)F.ベンダ:フルートと通奏低音のためのソナタ ホ短調
ヤナ・セメラードヴァー(バロック・フルート)、
レンカ・トルゲルセン(バロック・ヴァイオリン)、
ハナ・フレコヴァー(バロック・チェロ)、
ベルトラン・キュイエ(チェンバロ)
録音:2011年12月10、12日、聖アネシュカ修道院内アッシジの聖フランチェス
コ教会(プラハ)
チェコが誇る麗しきフルート奏者、ヤナ・セメラードヴァーによるバロック・
フルート作品集。2012年に生誕300周年を迎え、日本国内でも大きな注目を集
めているフリードリヒ大王の宮廷で活躍していた音楽家たちの優雅な作品を
たっぷりと収録した1枚です!フリードリヒ大王が芸術に造詣深く、自身も優
れたフルート奏者として作曲活動も行っていたことはよく知られておりましょ
う。本CDでは、大王と関係深い作品を多く収録。J.S.バッハの「音楽の捧げ
もの」は大王から与えられた主題を基に作曲されたという逸話も残る作品。
他にも大王のフルートの師であるクヴァンツ、宮廷音楽家兼チェンバロ奏者
を務めたC.P.Eバッハはもちろんのこと、宮廷ヴァイオリン奏者として活躍し
たキルンベルガーやF.ベンダといった今日では取り上げられることの少ない
音楽家たちにも焦点を当てた意欲的なプログラムとなっています。共演する
のはレンカ・トルゲルセン、ハナ・フレコヴァー、ベルトラン・キュイエと
いう古楽界を代表する精鋭たち!眉目秀麗なセメラードヴァーの高貴なバロッ
ク・フルートの音色と共に、大王の宮廷に想いを馳せる名盤に仕上がってい
ます。
ヤナ・セメラードヴァーはチェコ出身のフルート奏者。フルート、バロック
・フルート奏者として各国で活躍するだけでなく、コレギウム・マリアヌム
の芸術監督や古楽フェスティヴァルのプログラムを監督するなど、演奏活動
以外の面でも古楽界を牽引している音楽家です。

SU 4092 ¥1780
P.フィッシャー(*1965):
(1)弦楽四重奏曲第1番「モラヴィア」(2008) 
(2)「馬に乗った少年たち」(弦楽四重奏と声楽のための作品)(2011) 
(3)「水の中、ヤンコは馬を歩かせた」
(弦楽四重奏と声楽のための作品)(2011) 
(4)弦楽四重奏曲第2番「ワイルド・マウンテン・タイム」(2009) 
(5)弦楽四重奏曲第3番「狂ったパイプ奏者」(2011)
(6)イヴァ・ビットヴァー(*1958):弦楽四重奏「ホパーホップ・ターリター」
シュカンパ四重奏団、(2)(3)(6)イヴァ・ビットヴァー(歌)、
(2)(6)パヴェル・フィッシャー(歌)、
録音:2011年10月17-18日、11月29日、チェコ放送マルティネク・スタジオ
(プラハ)
1989年にプラハ音楽院の学生たちによって結成され、今やチェコを代表する
弦楽四重奏団となったシュカンパ四重奏団が、チェコの現代音楽家パヴェル
・フィッシャーの弦楽作品集を収録した注目の新譜をリリースしました!フィ
ッシャーはチェコを代表するヴァイオリニストで、シュカンパ四重奏団の初
期メンバーの一人でもある人物。彼が作曲活動を開始したのは2007年からで、
フォークソング歌手である母の影響もあってか民謡や伝承曲を取り入れた作
風が目立ちます。今回は彼が近年作曲した弦楽作品と共に、彼の作品に大き
な影響を与えたチェコの現代音楽家、イヴァ・ビットヴァーの作品も収録。
全体的に抒情あふれる民族的な旋律が美しく、そういった曲調がお好きな方
には特におすすめです。さらに、作曲者のフィッシャー、ビットヴァー自身
が歌手として演奏に参加していることにも注目!フィッシャーの弦楽四重奏
と声楽のための2曲は英語対訳付です。作曲者と演奏者がこれ以上ないほど密
な距離で収録を行ったものですから、その仕上がりにも大きな期待が寄せら
れましょう。チェコの次代を担う現代音楽家らの作品を堪能できる、注目の
アルバムです!




<MELODIYA>
MELCD 1001927 2枚組 ¥2980
メトネル(1880-1951):ピアノ協奏曲&ピアノ曲集
[CD 1]
ピアノ協奏曲第1番ハ短調 Op.33(*)
8つの心象風景 Op.1 から
第2曲嬰ト短調/第3曲変ホ短調/第4曲変ト長調
3つの小品 Op.31 から 葬送行進曲ロ短調(第2曲)
忘れられた調べ 第1集 Op.38 から 川の歌 ホ短調(第4曲)
3つのおとぎ話(ロシアのおとぎ話)Op.42 から 第1曲ヘ短調
[CD 2]
ピアノ協奏曲第2番ハ短調 Op.50(+)
忘れられた調べ 第1集 Op.38 から 追憶のソナタ イ短調(第1曲)
ソナタ三部作 Op.11 から 悲歌風ソナタ ニ短調(第2曲)(#)
忘れられた調べ 第1集 Op.38 から 優雅な舞曲 イ長調(第2曲)
タチアナ・ニコラーエヴァ(ピアノ(*))
アブラム・シャツケス(ピアノ(+))
ソヴィエト国立交響楽団(*/+)
エフゲニー・スヴェトラーノフ(ピアノ(#/無印)、指揮(*/+))
録音:1959年(+)/1980年(*/無印)/1983年(#)
旧MELODIYA(BMGから発売される以前)からSUCD規格で発売されていた2枚のCDを
組み合わせたもので、この形での発売は初めてと思われます。

MELCD 1001945 2枚組 ¥2980
【新装再発売】
チャイコフスキー(1840-1893):オペラ「エフゲニー・オネーギン」
ガリーナ・ヴィシネフスカヤ(ソプラノ:タチアナ)
ヴァレンティーナ・ペトロヴァ(ソプラノ:ラリーナ)
エフゲニー・ベーロフ(バリトン:オネーギン)
セルゲイ・レメシェフ(テノール:レンスキー)
イヴァン・ペトロフ(バス:グリョーミン公爵)
ラリーサ・アヴデーエヴァ(アルト:オリガ) 他
ボリショイ劇場合唱団&管弦楽団
ボリス・ハイキン(指揮)
録音:1955年 前出:MELCD 1000652

MELCD 1001959 2枚組 ¥2980
【新装再発売】
グラズノフ(1865-1936):バレエ「ライモンダ」
ボリショイ劇場管弦楽団
独奏:オレグ・ウサチェフ(トランペット) 
セルゲイ・カリノフスキー(ヴァイオリン)
ヴェーラ・ドゥーロヴァ(ハープ)
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)
録音:1961年 前出:MELCD 1000708

MELCD 1001972 2枚組 ¥2980
【新装再発売】
チャイコフスキー(1840-1893):弦楽四重奏曲全集
弦楽四重奏曲変ロ長調(1865)/弦楽四重奏曲第1番ニ長調 Op.11
弦楽四重奏曲第2番ヘ長調 Op.22/弦楽四重奏曲第3番変ホ短調 Op.30
弦楽六重奏曲ニ短調「フィレンツェの思い出」Op.70(*)
ボロディン弦楽四重奏団
ロスチスラフ・ドゥビンスキー(第1ヴァイオリン)
ヤロスラフ・アレクサンドロフ(第2ヴァイオリン)
ドミートリー・シェバリーン(ヴィオラ) 
ヴァレンチン・ベルリンスキー(チェロ)
ムスチスラフ・ロストロポーヴィチ(チェロ(*))
ゲンリフ・タラリアン(ヴィオラ(*))
録音:1952-1965年 前出:MELCD 1000953
モスクワ・フィルハーモニー弦楽四重奏団(1945年創設)からボロディン弦楽四重
奏団に改称(1955年)した当時の在籍メンバーによる録音。

MELCD 1001973 ¥1550
【新装再発売】
ドビュッシー(1862-1918):弦楽四重奏曲ト短調Op.10
ラヴェル(1875-1937):弦楽四重奏曲ヘ長調
ボロディン弦楽四重奏団
ロスチスラフ・ドゥビンスキー(第1ヴァイオリン)
ヤロスラフ・アレクサンドロフ(第2ヴァイオリン)
ドミートリー・シェバリーン(ヴィオラ) 
ヴァレンチン・ベルリンスキー(チェロ)
録音:1950年代? 前出:MELCD 1000954
モスクワ・フィルハーモニー弦楽四重奏団(1945年創設)からボロディン弦楽四重
奏団に改称(1955年)した当時の在籍メンバーによる録音。

MELCD 1001981 ¥1550
【新装再発売】
ロシアの復活大祭 三位一体・聖セルギウス修道院の復活大祭賛歌集
(全24曲)
三位一体・聖セルギウス修道院&モスクワ神学アカデミー合同合唱団
マトフェイ大修道院長(指揮)
録音:1978年 前出:MELCD 1000662




<URANIA>
WS 121.176 2枚組 ¥1450
ヴェルディ:歌劇「オテロ」
ラモン・ヴィナイ(T)
ヘルヴァ・ネッリ(S)
ジュゼッペ・ヴァルデンゴ(Br)
ナン・メリマン(Ms)、他
アルトゥーロ・トスカニーニ指揮
NBC交響楽団、合唱団    1947年

WS 121.177 2枚組 ¥1450
ワーグナー:歌劇「さまよえるオランダ人」
ジョージ・ロンドン(Br)
レオニー・リザネク(S)
ジョルジョ・トッツィ(Bs)
カール・リーブル(T)
アンタル・ドラティ指揮
コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団、合唱団 1960年

LDV 14006 ¥1080
フルートとギターのためのボヘミア音楽
JIRI MATYS(1927- ):Suita, Hra pro dva(初出音源)
SYLVIE BODOROVA(1954- ):
Pohadky jen tak(Just Fairy Tales only)1980 (初出音源)
JIRI BAIER(1934-2005):Bagatella (初出音源)
JAN NOVAK(1921-1984):Cithara poetica
Hana Budisova Colombo, flute
Simone Bellucci, guitar

LDV 14007 ¥1080
ピアソラ、プホール:作品集
ASTOR PIAZZOLLA:
HISTOIRE DU TANGO
REVIRADO
OBLIVION
AVE MARIA
LOS SUENOS
MAXIMO DIEGO PUJOL:
SUITE BUENOS AIRES
PAOLO FERRIGATO - MANUEL MERLO

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12-03 No.27

2012年03月25日 17時09分45秒 | Weblog
<INTEGRAL>
INTEG 221189 ¥2080
J-P.デュポール(1741-1818):通奏低音付きチェロ・ソナタ op.4 全6曲
(1)第4番 ヘ長調 (2)第6番 ニ長調 (3)第5番 イ長調 
(4)第3番 ハ長調 (5)第2番 ホ短調 (6)ニ長調
ラファエル・ピドゥー(Vc)、パスカル・ジョパール(Vc)、植山けい(Cemb)
録音:2010年9月、ポール・ロワイヤル・デ・シャン大修道院(フランス)
フランスを中心に活躍するピドゥー、ジョパール、植山けいのトリオによる
ジャン=ポール・デュポール(1741-1818)のチェロ・ソナタ集!現在では殆ど
演奏・録音されることのない埋もれた名曲を収録した注目の新譜です。J.P.
デュポールは1741年にパリに生まれ、ヨーロッパ各地で幅広く活躍したチェロ
の名手。かのロストロポーヴィチが用いたストラディヴァリ「デュポール」に
名を残す、ジャン=ルイ・デュポールの兄にあたります。弟と同じくヴィル
トゥオーゾであったデュポールはヨーロッパ各地で公開演奏会を行い、1786
年からはフリードリヒ大王が治める宮廷楽団の首席チェリスト及び王のチェ
ロ教師も務めました。彼の作品は、技巧的かつ上品な装飾に富んだ優雅な旋
律が魅力的。本CDでは全6曲からなるチェロ・ソナタが収録されており、歴史
と共に埋もれてしまった珠玉の作品に触れる希少なアルバムといえましょう!
ラファエル・ピドゥーはトリオ・ワンデラーのメンバーとしても活躍する世界
的チェリスト。今回の収録には、ゴフレット・カッパ製作の1680年製チェロを
使用しています。共にチェロを務めるパスカル・ジョパールはパリを中止に
活動するチェロ奏者兼ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者。レ・シエクルやパリ管弦
楽団など著名なオーケストラで活躍しています。今回の収録でジョパールは
18世紀に製作されたローマ派のチェロを使用。ピドゥーと共に、優しくも洗
練されたハーモニーを作り上げています。ゴルトベルク変奏曲(INTEG 221188)
でも注目される植山けいは日本人注目のチェンバリスト。3人は4月に来日公
演も控えており、その演奏会では本CDに収録されたチェロ・ソナタの日本初
演も行われる予定!名手トリオの演奏はもちろんのこと、その内容にも注目
されるおすすめ盤です!




<Polymnie>
POL 550283 2枚組 ¥4160
CD1
(1)マーラー(リュール=ドルゴルキー補筆):ピアノ四重奏曲(全4楽章)
(2)リュール=ドルゴルキー:ピアノ四重奏曲第1番 LWV121
(3)同:コンツェルトシュトゥック LWV19
CD2
マーラー(リュール=ドルゴルキー編ピアノ独奏版):
交響曲第1番ニ長調「巨人」(花の章付き)
アンゲラン=フリードリヒ・リュール=ドルゴルキー(Pf)
アンサンブル・モンソロ【本田早美花、シルヴァン・ファヴル(Vn)、
シルヴァン・デュラントル(Va)、
セバスティアン・ヴァン・クイーク(Vc)】
[録音:2010年10月、2011年4月]
マーラーが1876年に作曲した室内楽「ピアノ四重奏曲イ短調」は、残念ながら
第1楽章しか残されていません。スケルツォ楽章は残された24小節のスケッチ
をもとにシュニトケが1988年に完成させましたが、シュニトケの要素が強す
ぎるため、マーラーの作品とはみなされていません。しかし、ついに全4楽章
約28分の完全版が出現しました。補筆者リュール=ドルゴルキーも基本的には
想像による作曲を行っていますが、独自の研究に基づき興味津々。彼自身の
説明は以下の通り。
スケルツォの第2楽章は、マーラー自身によって完全に記譜された最初のペー
ジのうち、ヴィオラでは弾きにくく鳴りも悪い16分音符とオスティナート音型
をピアノに移しました。半音階的な展開部とカデンツァの後、印象的な主題
復帰もマーラーの精神に則り、第1楽章の和声を遵守しています。その第1楽章
や交響曲第5番第2楽章のコラールの引用、交響曲第1番第2楽章トリオのホルン
の音響模倣など興味津々。さらに中間部トリオには歌曲集「亡き子をしのぶ
歌」第4曲を流用、完全にマーラーの音世界を作りあげています。
第3楽章「ゆっくりと感じながら」は1876年作とされる「交響前奏曲」のピア
ノ譜に記されていた3つの未知作品スケッチに源を求め、それに基づき再構築
されています。リュール=ドルゴルキーは交響曲第1番の第3楽章ばりとみなし
ていますが、主題といいリズムといい、マーラーというよりブルックナーを
想わせます。
第4楽章ロンドは、アルマ・マーラーの死後世に出た、既存のどの作品にもあ
てはまらない2つの主題スケッチに基づいています。それらは1920年代にアル
バン・ベルクが調査し、マーラー最晩年のものとしています。ひとつはト長
調のプレストで、マーラーはヘ長調に移すよう指示していますが、リュール
=ドルゴルキーはイ長調にして用いました。そして交響曲第1番の第2楽章を
想わせる終結に至ります。彼はこの復元を18歳の1994年、パリ音楽院の学生
時代に着手し、1998年に完成させましたが、ようやくここで日の目をみるこ
とができました。
9歳からピアノを学び始めたリュール=ドルゴルキーは、近所のクラシック好
きの医師の蔵書スコアを見せてもらい、すっかりマーラーの交響曲第1番「巨
人」に魅せられ、14歳の1990年、編曲に挑みました。もともとピアノ的でな
いこの曲のため、彼はペダルの新しい活用法を開発して応用しています。マ
ーラーの「巨人」には岡城千歳によるピアノ編曲もありますが、こちらは
「花の章」付きというのがさらに嬉しく、またチャーミング極まりない調べ
に酔わされます。編曲者自身のピアノ演奏も強靭な熱演で、約62分、聴き手
を金縛り状態にしてしまいます。
アンサンブル・モンソロは日本のヴァイオリニスト、本田早美花を中心とし
たパリ音楽院出身のメンバーによる2005年結成のアンサンブル。通常はコン
トラバスも含む五重奏団で、2007年ノルマンディのフォーラム・ミュジカル
優勝をはじめ、ヨーロッパのコンクールで入賞する実力派です。




<EA Records>
EA 1110 ¥2080
マクス・ドローヌ:
(1)ピアノ三重奏曲イ短調(1920)
(2)6つの演奏会用練習曲(1904)-ピアノ
(3)妖精の踊り(1930)-ピアノ
(4)ミヌエット(1891)-ピアノ
(5)小組曲(1898)-ピアノ
ジェラール・プーレ(Vn)、ドミニク・ド・ヴィリアンクール(Vc)、
ディミトリウス・サログロ(Pf)
[録音:2010年4月、6月]
マクス・ドローヌ(1875-1959)はラヴェルやアーンと同世代のフランスの作曲
家。マスネ門下のオペラ作曲家で、パリ音楽院教授やオペラ・コミック座の
音楽監督も務めるなど名声を博しましたが、今日不当な忘却の淵に追いやら
れています。しかし、師ゆずりの旋律美やオシャレなセンスなど魅力的で、
録音も現れつつあります。1920年作のピアノ三重奏曲は、初演の際に作曲者
がピアノを、ガストン・プーレがヴァイオリンを担当しました。今回、ヴァ
イオリンはその子息で日本でもお馴染みのジェラール・プーレが奏している
のも魅力。30分近い大作で、充実度満点。さらに魅力的なのは、ドローヌの
ピアノ曲が多数収録されていること。「6つの演奏会用練習曲」は各曲がラ
ヴィニャックやコルトーなど大物に捧げられながら、公開演奏すらされてい
ない作品。今回が世界初録音であると同時に世界初演となりました。他の小
品もフランス風な洒脱さが美味の極み、新たな宝の発見と申せましょう。




<ACTES SUD>
ASM 09 ¥2180
テオドール・デュボワ:
(1)フリチョフ序曲(1880)
(2)ピアノ協奏曲第2番(1897)
(3)十重奏曲(1909)
ヴァネッサ・ワーグナー(Pf)、
フランソワ=グザヴィエ・ロト(指)
レ・シエクル
録音:2011年(ライヴ)
ピリオド楽器によるストラヴィンスキーの「火の鳥」やサン=サーンスのオル
ガン付き交響曲が大絶賛のロト、SWR響との来日公演も大成功に終り、現在最
も注目される指揮者のひとりとなりました。今後のリリース予定も充実して
いますが、まずは近代フランスの作曲家デュボワ作品集の登場です。デュボ
ワは非常な多作家でしたが、CD自体が珍しく、またピリオド楽器であるのも
もちろん初の試みです。
テオドール・デュボワ(1837-1924)はパリ音楽院で作曲をトマに師事、マドレ
ーヌ教会のオルガニストを務めるかたわら母校でも教鞭をとり、デュカス、
マニャール、アーン、フロラン・シュミットを育て、1896年には院長となり
ました。しかし1905年にラヴェルがローマ大賞応募資格を無効とされたこと
が物議を醸し引責辞任。フランス音楽史上では悪役のイメージがついていま
す。作曲家としては500を超える作品を残していますが、むしろ今日では音
楽作品よりも、日本でも音大生必修だった「和声学」の著者として名を残し
ています。
このアルバムでは、デュボワの長い創作期の3つの時代を代表する3篇をとり
あげています。初期1880年作の「フリチョフ序曲」は、「スカンジナヴィア
伝説」の副題を持つ交響詩で、フリチョフ物語を描いています。劇的なアク
セントやリズムを駆使してオーケストレーションの秘術を披露。中期1897年
のピアノ協奏曲第2番はロマン派風の大協奏曲で、ショパンを思わすメロディ
に満ちた魅力的作。ヴァネッサ・ワーグナーは1880年製のエラール・ピアノ
を用いて薫り高き演奏を繰り広げます。後期1909年の十重奏曲は、弦楽五重
奏と木管五重奏の組合せにより、フランクを思わすオルガン的な響きに満ち
ています。ガット弦と20世紀初頭のフランス製管楽器ならではの音色を存分
に堪能できます。
ロトの演奏は相変わらず才気煥発。「フリチョフ」での強烈なリズム、ピア
ノ協奏曲でのロマン性、いずれもきびきびした推進力で表出。忘れられてい
たデュボワ作品からいきいきとした息吹を再現しています。




<C Avi>
4260085532490 ¥2450
ラフマニノフ:
(1)楽興の時 op.16 
(2)ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 op.36 
クライスラー:(3)愛の悲しみ (4)愛の喜び
エフゲニア・ルビノヴァ(Pf)
録音:2004年、ドッビアーコ(イタリア)
類まれなテクニックとパワフルな表現力を兼ね備えた演奏で『次代のアルゲ
リッチ』とも謳われる新進気鋭の若手ピアニスト、エフゲニア・ルビノヴァ
によるピアノ小品集。ルビノヴァといえば、可憐な外見からは想像も出来な
いほどのダイナミックかつエネルギッシュな表現力が何よりの魅力。力強い
低音の響きが印象的な彼女の演奏は、重々しくも流麗な響きに満ち溢れてい
ます。本CDにはラフマニノフ、クライスラーの情感あふれる作品の数々が収
録されており、ルビノヴァの真骨頂とも言える情感あふれる演奏をたっぷり
と堪能できます!

4260085532506 ¥2450
シューベルト:
(1)幻想曲 ハ長調「さすらい人幻想曲」 op.15 D.760 
(2)即興曲集 op.posth.142 D.935 
(3)即興曲集 op.90 D.899
ヴィヴィアナ・ソフロニツキー(フォルテピアノ)
録音:2010年7月、ティボール・ヴァルガ・スタジオ(シオン、スイス)
【使用楽器:1819年製コンラート・グラーフモデル(ポール・マクナルティに
よる復元)】
20世紀ソ連の巨匠ヴラディーミル・ソフロニツキーの愛娘にして世界的クラ
ヴィーア奏者であるヴィヴィアナ・ソフロニツキーによるシューベルトのピ
アノ作品集。数々のピリオド楽器を弾きこなすヴィヴィアナですが、今回は
楽器職人ポール・マクナルティによって復元された1819年製のコンラート・
グラーフのレプリカを使用!ベートーヴェンやショパン、シューマンら多く
の音楽家たちが愛した名器です。素朴かつ軽やかな音色が織りなす上品な響
きはフォルテピアノならではといえましょう。2010年の来日公演でも話題と
なったピリオド楽器の響きを再び堪能することができます。ヴィヴィアナの
演奏は全体的に過剰な表現を抑えた清廉な演奏。重厚感のあるフォルテの響
きや透明感のある高音の美しさにはどこか亡き巨匠ヴラディーミルの響きも
想い起こされます。現在、ロシア・ピアニズムの継承者として世界的に活躍
しているヴィヴィアナ。今後さらなる活躍必至のアーティストによる注目の
新譜です!

4260085534173 ¥2450
(1)ボッケリーニ:
2つのチェロのためのソナタ ハ長調より アレグロ・モデラート 
(2)C.V.フローレス(編:トーマス=ミフネ):ランプの灯影 
(3)G.ケッペン:イディッシュ・ソング  
(4)L.グリエルミ(編:ツェムリカ):バラ色の人生 
(5)L.テイセイレ(編:トーマス=ミフネ):カランドリア 
(6)ドッツァウアー:
「お手をどうぞ」による変奏曲(モーツァルトの歌劇「ドン・ジョヴァンニ」
の主題による変奏曲) 
(7)アルベニス(編:トーマス=ミフネ):セヴィーリャ 
(8)ボワモルティエ:ソナタ ハ短調よりラントマン&ジーグ op.14-3 
(9)J.コスマ(編:ツェムリカ):「枯葉」 
グリエール:
(10)デュエット第9番 (11)デュエット第4番 
(12)サン=サーンス(編:G.ケッペン):「動物の謝肉祭」より「白鳥」 
(13)ロドリゲス(編:K.アルトマン):ラ・クンパルシータ 
(14)ハイドン:二重奏曲ニ長調 Hob.X:11 
(15)フィリベルト:メンティアス 
F.クープラン:
(16)コンセール第13番より シャコンヌ 
(17)新しいコンセール第9番より 「私は知らない」 
(18)フィリベルト(編:トーマス=ミフネ):「ミロンガの泣くとき」 
(19)オッフェンバック:二重奏曲 イ短調 
(20)M.モノー(編:ツェムリカ):愛の賛歌 
(21)ガーシュイン(編:ツェムリカ):サマータイム
ヴィオロンセロ・ア・ドゥ{ビルギット・ハイネマン(Vc)、
ウタ・シュリヒティヒ(Vc)}
録音:2011年3月、デュッセルドルフ(ドイツ)
ヴィオロンセロ・ア・ドゥ(Violoncello-a-deux)は、ドイツの名手ハイネマ
ンとシュリヒティヒによって結成されたデュオ。ジャンルを越えて幅広いレ
パートリーを持ち、多彩なジャンルの音楽を融合したオリジナリティあふれ
る選曲で注目を集める実力派団体です。クラシックとポピュラー、とりわけ
タンゴやシャンソン、アメリカ・ラテン音楽との融合に積極的な二人。本CD
の選曲プログラムも、彼女たちの活動姿勢が強く反映されたものとなってい
ます!収録されている楽曲は、ボッケリーニやハイドン、クープランといっ
たチェロ二重奏の名曲から、タンゴ界の大作曲家フィリベルト、シャンソン
界に名を馳せるモノーなど実に多彩。トーマス・ミフネ、ケッペンらによっ
てチェロ二重奏曲用に編曲された作品も多く収録しており、チェロ二台なら
ではのアンサンブルを堪能することが出来ます。ここまで多彩なジャンルを
混合した二重奏アルバムは希少!作品によって全く表情を変える二人の音色
にも注目のおすすめ盤です!




<agOgique>
AGO 004 ¥2380
モーツァルト:
(1)ピアノ協奏曲 第14番 変ホ長調 K.449
(2)ピアノ協奏曲 第27番 変ロ長調 K.595 
(3)ピアノ協奏曲 第13番 ハ長調 K.415(ピアノと弦楽四重奏編成版)
ダニエル・イゾワール(フォルテピアノ)、ラ・プティット・サンフォニー
録音:2011年8月3-6日、ロヨモン修道院(フランス)
2006年に創始された新進気鋭の古楽器演奏団体ラ・プティット・サンフォニ
ーがファーストアルバムをリリース!注目の収録内容はモーツァルトのピア
ノ協奏曲集です。フォルテピアノを担当するのは、オルガン奏者アンドレ・
イゾワールの息子であり、ラ・プティット・サンフォニーの創始者でもある
ダニエル・イゾワールです。今回のCDに関して「特に室内楽的な3つの協奏曲
を選んだ」と語ったイゾワール。小編成に焦点を当てた選曲の中でも特に注
目されるのはピアノ協奏曲第13番!一般的には、トランペットやティンパニ
を含む華やかな編成で演奏されるこの作品。ここではモーツァルトが当時の
広告などでも提案したとおり、管楽器や打楽器のない弦楽四重奏(2Vn,1Vla,
1Vc/当時はこうした編成変換をして家庭などでも演奏が楽しまれていました。
)による伴奏で演奏されています。親密な雰囲気ながらも作品の華やかさもそ
こなわれておらず、瑞々しい室内楽の響きが展開されています。第14番もオ
ーボエ、ホルン、弦楽器5本という小編成。協奏曲というより室内楽曲を思
わせる小さな編成ながらも壮大に広がる音楽世界に、若きモーツァルトの才
を改めて実感させられます。さらに、本CDではモーツァルト最後のピアノ協
奏曲である第27番も収録。編成はフルート、オーボエ、ファゴット、ホルン、
弦楽器と他2曲に比べて大きめですが、楽器間で密に交わされるアンサンブル
は圧巻です。ロヨモン修道院の音楽図書館での録音ということで、貴族の邸
宅や小規模な演奏会を想起させる密な響きを堪能することが出来る仕上がり
となっています。



<auris subtilis>
ASC 5053 ¥2250
(1)G.ロッシーニ:狩の集合地 
(2)J.キャンティン:聖ユベールの大ミサ曲 
(3)K.シュティーグラー:
8本のホルンのためのジークフリートファンタジー
(ワーグナー:歌劇「神々の黄昏」第3幕のモチーフに基づく編曲) 
(4)J.クーツィール:8本のホルンのための協奏的音楽 
(5)ベルリオーズ(編:ロビンソン):「ローマの謝肉祭」 op.9(ホルン8重奏版)
トマス・ハウシルト(Hr)とその生徒たち
録音:アウグスブルク城(ケムニッツ、ドイツ)ライブ録音
アウグスブルク城はザクセン地方を代表する古城の一つ。狩猟が盛んに行われ
ていたことから“狩の城”とも呼ばれるこの城では、毎年ホルン奏者たちが城
内の教会で狩の守護者聖ユベールのミサ曲を演奏する伝統があります。本CDで
はライプツィヒにある名門フェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ音
楽演劇大学で教鞭を振るうトマス・ハウシルトと、彼に師事する学生たちに
よって行われたライブ録音を収録。演奏会のメインである聖ユベールのための
大ミサ曲にも注目されますが、その他にもワーグナーの歌劇「神々の黄昏」
からの編曲作品や、ベルリオーズの「ローマの謝肉祭」のホルン8重奏版など
収録される機会の少ない希少なプログラムにも注目です!特にラストに収録
された「ローマの謝肉祭」では、彼らの卓越した演奏技術と表現力に圧倒さ
れます。総勢12人にも及ぶホルンの高らかなアンサンブルのハーモニーが爽
快な1枚です!




<EGEA>
-Casa dell Musica
SFEM 20100004 2枚組 ¥2450
ヴェルディ:「オテッロ」からの場面
収録されている歌手
オテッロ(T)
フランチェスコ・タマーニョ(1850-1905)
ベルナルド・デ・ムーロ(1881-1955)
ジョン・オサリヴァン(1877-1955)
レナート・ザネッリ(1892-1935)
ジャコモ・ラウリ・ヴォルピ(1892-1979)
マリオ・デル・モナコ(1915-1982)
フランチェスコ・メルリ(1887-1976)
ジョヴァンニ・バッティスタ・デ・ネグリ(1850-1923)
レオン・エスカレ(1859-1941)
イチリオ・カレヤ(1880-1941)
セザール・ヴェッツァーニ(1888-1951)
ジョヴァンニ・ゼナテッロ(1876-1949)
ジョヴァンニ・マルティネッリ(1892-1979)
アウレリアーノ・ペルティレ(1885-1952)
ジュゼッペ・オクシラ(1865-1919)
アントーニオ・パオーリ(1870-1946)
エンリコ・カルーソー(1873-1921)
ニコラ・フザーティ(1876-1956)
イヤーゴ(Br)
パスクワーレ・アマート(1878-1942)
リッカルド・ストラッチャーリ(1875-1955)
マリアーノ・スタービレ(1888-1968)
ハインリヒ・シュルスヌス(1888-1952)
エウジェニオ・ジラルドーニ(1871-1924)
ティータ・ルッフォ(1877-1953)
カルロ・ガレッフィ(1882-1961)
ドメニコ・ヴィリオーネ・ボルゲーゼ(1877-1957)
ジュゼッペ・ダニーゼ(1883-1963)
ヴィクトル・モレル(1848-1923)
マーリオ・サンマルコ(1867-1930)
マッティア・バッティスティーニ(1856-1928)
録音:1902-1951年
ヴェルディの「オテッロ」から、オテッロとイヤーゴの歴史的録音を集めた
CD。初演で歌ったフランチェスコ・タマーニョとヴィクトル・モレルの貴重
な録音や、残された録音そのものが少ない名歌手のものなど、マニアにはた
まらない内容です。

SFEM 20110003 ¥2250
「神聖と世俗」
ロッシーニ:「モーゼ」から
ナッザレーノ・デ・アンジェリス(Bs)
エツィオ・ピンツァ(Bs)
アレヴィ:「ユダヤの女」から
アレクサンダー・キプニス(Bs)
エツィオ・ピンツァ(Bs)
フランチェスコ・ナヴァリーニ(Bs)
ナッザレーノ・デ・アンジェリス(Bs)
ドニゼッティ:「ファヴォリータ」から
タンクレーディ・パゼロ(Bs)
エツィオ・ピンツァ(Bs)
ヴェルディ:「ナブッコ」から
ナッザレーノ・デ・アンジェリス(Bs)
ボリス・クリストフ(Bs)
ホセ・マルドネス(Bs)
タンクレーディ・パゼロ(Bs)
チェーザレ・シエピ(Bs)
ヴェルディ:「第一回十字軍のロンバルディア人」から
ナッザレーノ・デ・アンジェリス(Bs)
ヴェルディ:「運命の力」から
エツィオ・ピンツァ(Bs)
ニコラ・ロッシ=レメーニ(Bs)
録音:1906-1955年
「神聖と世俗」と題された、往年のバスの歴史的録音ばかりを集めたアリア
集。フランチェスコ・ナヴァリーニ(1855-1923)、ホセ・マルドネス(1869-
1932)、ナッザレーノ・デ・アンジェリス(1881-1962)、アレクサンダー・キ
プニス(1891-1978)、エツィオ・ピンツァ(1892-1957)、タンクレーディ・パ
ゼロ(1893-1983)、ボリス・クリストフ(1914-1993)、ニコラ・ロッシ=レメ
ーニ(1920-1991)、チェーザレ・シエピ(1923-2010)といずれも名バス。中で
も貴重なのはフランチェスコ・ナヴァリーニの録音。彼は1884年のヴェルディ
「ドン・カルロ」の改訂4幕版ミラノ初演で大審問官を、「オテッロ」初演で
ロドヴィーコを歌ったことで知られる。

SFEM 20110001 ¥2250
“オペラの悪魔 第1集”
マイヤベーア:「悪魔ロベール」から
ジョヴァンニ・グラヴィーナ(Bs)
フランチェスコ・ナヴァリーニ(Bs)
アダム・ディデュル(Bs)
ポル・プランソン(Bs)
エツィオ・ピンツァ(Bs)
ナッザレーノ・デ・アンジェリス(Bs)
ベルリオーズ:「ファウストの劫罰」から
ジュゼッペ・デ・ルーカ(Br)
ポル・プランソン(Bs)
アントーニオ・マジーニ=コレッティ(Br)
リッカルド・ストラッチャーリ(Br)
マッティア・バッティスティーニ(Br)
マーリオ・アンコーナ(Br)
アントーニオ・マジーニ=コレッティ(Br)
モーリス・ルノー(Br)
マルセル・ジュルネ(Bs)
グノー:「ファウスト」から
ポル・プランソン(Bs)
マルセル・ジュルネ(Bs)
ホセ・マルドネス(Bs)
タンクレーディ・パゼロ(Bs)
エツィオ・ピンツァ(Bs)
フョードル・シャリアピン(Bs)
アレクサンダー・キプニス(Bs)
ニコラ・ロッシ=レメーニ(Bs)
録音:1902-1951年
オペラの悪魔の第1集と題されたこのCDには、マイヤベーア「悪魔ロベール」
のベルトラン、ベルリオーズ「ファウストの劫罰」のメフィストフェレス、
そしてグノー「ファウスト」のメフィストフェレスのアリアを収録。収録さ
れている歌手は、ポル・プランソン(1851-1914)、アントーニオ・マジーニ=
コレッティ(1855-1912)、マッティア・バッティスティーニ(1856-1928)、フ
ランチェスコ・ナヴァリーニ(1855-1923)、マーリオ・アンコーナ(1860-1931)、
モーリス・ルノー(1861-1933)、マルセル・ジュルネ(1867-1933)、ホセ・マル
ドネス(1869-1932)、ジョヴァンニ・グラヴィーナ(1872-1912)、アダム・ディ
デュル(1873-1946)、フョードル・シャリアピン(1873-1938)、リッカルド・
ストラッチャーリ(1875-1955)、ジュゼッペ・デ・ルーカ(1876-1950)、ナッ
ザレーノ・デ・アンジェリス(1881-1962)、アレクサンダー・キプニス(1891-
1978)、エツィオ・ピンツァ(1892-1957)、タンクレーディ・パゼロ(1893-1983)、
ニコラ・ロッシ=レメーニ(1920-1991)。いずれもその時代を代表する名バリ
トン、バスたちです。

SFEM 20110002 ¥2250
“オペラの悪魔 第2集”
グノー:「ファウスト」から
ヴィットーリオ・アリモンディ(Bs)
ポル・プランソン(Bs)
アダム・ディデュル(Bs)
ジャン=フランソワ・ドゥルマ(Bs)
ホセ・マルドネス(Bs)
ナッザレーノ・デ・アンジェリス(Bs)
アレクサンダー・キプニス(Bs)
タンクレーディ・パゼロ(Bs)
ボーイト:「メフィストーフェレ」から
フョードル・シャリアピン(Bs)
ナッザレーノ・デ・アンジェリス(Bs)
タンクレーディ・パゼロ(Bs)
ボリス・クリストフ(Bs)
ニコラ・ロッシ=レメーニ(Bs)
チェーザレ・シエピ(Bs)
ルビンシテイン:「デーモン」から
マッティア・バッティスティーニ(Br)
フョードル・シャリアピン(Bs)
録音:1902-1959年
オペラの悪魔の第2集は、グノーの「ファウスト」のメフィストフェレス、ボ
ーイトの「メフィストーフェレ」のタイトルロール、そしてルビンシテイン
の「デーモン」のタイトルロールのアリアを収録。収録されている歌手は、
ポル・プランソン(1851-1914)、マッティア・バッティスティーニ(1856-1928)、
ジャン=フランソワ・ドゥルマ(1861-1937)、ヴィットーリオ・アリモンディ
(1861-1928)、ホセ・マルドネス(1869-1932)、フョードル・シャリアピン
(1873-1938)、アダム・ディデュル(1873-1946)、ナッザレーノ・デ・アンジェ
リス(1881-1962)、アレクサンダー・キプニス(1891-1978)、タンクレーディ・
パゼロ(1893-1983)、ボリス・クリストフ(1914-1993)、ニコラ・ロッシ=レ
メーニ(1920-1991)、チェーザレ・シエピ(1923-2010)。ジャン=フランソワ・
ドゥルマは、マスネ「タイス」初演でアタナエルを歌ったバス=バリトン。




<SUPRAPHON>
SU 4081 2枚組 ¥2580
[CD 1]
・モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」K. 492-序曲
 録音:1962年11月19日プラハ、ルドルフィヌム(セッション・ステレオ)
・モーツァルト:交響曲第38番ニ長調K. 504「プラハ」
 録音:1953年8月7日、9月11日プラハ、ルドルフィヌム
(セッション・モノラル)
・モーツァルト:歌劇「皇帝ティートの慈悲」K. 621-序曲
 録音:1956年4月5日プラハ、ルドルフィヌム(セッション・モノラル)
・ベートーヴェン:交響曲第6番ヘ長調Op.68「田園」
 録音:1953年3月6-7日&9日プラハ、ルドルフィヌム(セッション・モノラル)
[CD 2]
・シューベルト:交響曲第8(7)番ロ短調D 759「未完成」
 録音:1950年5月3日プラハ、ドモヴィナ・スタジオ(セッション・モノラル)
・マーラー:交響曲第4番ト長調
 録音:1950年4月6、7、29日&5月2日プラハ、ドモヴィナ・スタジオ
(セッション・モノラル)
マリア・タウベロヴァー(S) [マーラー]
 カレル・シェイナ(指揮)チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
2012年最新リマスタリング(エンジニア:ヤン・ルジチャーシュ)
グレート・チェコ・コンダクターズ第2弾は、2012年に歿後30年を迎えるカレ
ル・シェイナ(1896-1982)。プラハ音楽院でコントラバスを学び、チェコ・
フィルの首席コントラバス奏者を経て、ターリヒの強い勧めで指揮者に転向
したシェイナは、ターリヒ時代の1922年に臨時指揮者として初めてチェコ・
フィルの指揮台に立つと、1937年に副指揮者に就任、1941年のクーベリック
の音楽監督就任後も引き続き副指揮者を務め、1949年には一時、ノイマンと
共に音楽監督、そして1950年よりアンチェルのもとで再び副指揮者を務めた
という経歴の持ち主で、いわば「悲運の副官」として激動期のチェコ・フィ
ルを支えました。
シェイナ指揮チェコ・フィルによるSUPRAPHON録音といえば、以前に「わが祖
国」と「スラヴ舞曲集」が国内盤で復刻され、そのロマンティックで熱い演
奏がおおいにファンを沸かせたのも記憶にあたらしいところです。チェコ・
フィル団員の信任も厚かったという、シェイナの職人気質のたしかな腕前を
たっぷり堪能できる2枚組の収録内容は、かつてマーラーのみ国内盤で復刻
されていましたが、すべてSUPRAPHON初CD化となるもので、2012年に最新リ
マスタリングが施され、音質面での効果にも期待が持てそうです。

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12-03 No.26

2012年03月23日 10時14分42秒 | Weblog
<NEWTON CLASSICS>
8802112 4枚組 ¥3450
バルダッサーレ・ガルッピ:25のハープシコード・ソナタ
1.ソナタ 第1番-第6番/2.ソナタ 第7番-第11番/3.ソナタ 第12番-第16番
4.ソナタ 第17番-第25番
Rivoalto原盤
イラリオ・グレゴレット(ハープシコード…デュアル・マニュアル「ピエール
・ドンズラーギュ」製、マルコム・ローズ復元モデル)A=415Hz
録音1990年6月10-15日…CD1,1996年7月7-10日…CD2,1998年6月16-19日…CD3,
2000年4月7-10日…CD4 イタリア トレヴィーソ,セントロ・スタディ・クラ
ヴィエーレ
ガルッピ(1706-1785)と言う名前は、あまりなじみがないかもしれませんが、
当時のヴェネツィアでは「最も成功した作曲家」の一人でした。とりわけオ
ペラ・ブッファの発展に高く貢献し、100作を越える作品は広く愛好されまし
た。彼はまた優れたチェンバロ奏者であり、80曲を越える(130曲とも)作品は
同時代の鍵盤作品の中でも重要な位置を占めています。もともとソナタとは、
「鳴り響く」という意味の「sonare」から発展したもので、古典派以前には、
スカルラッティに代表される単一楽章形式で書かれることの多かったのです
が、ガルッピの時代になると、管弦楽作品の「シンフォニア」や「教会ソナ
タ」「室内ソナタ」の形式が混じり合い、4楽章、もしくは3楽章形式の形へ
と変化していきます。そんな一連の流れに加速をつけたのが、このガルッピ
というわけです。ガルッピが活動していた当時の楽器を復元し10年の歳月を
かけて演奏した、良き時代を感じさせる貴重な4枚組です。

8802113 ¥1750
フィリッポ・グラニャーニ:ヴァイオリンとギターのためのソナタ集 Op.8
1-3.ソナタ 第1番 ニ長調/4-6.ソナタ 第2番 ハ長調
7-9.ソナタ 第3番 イ長調
Rivoalto原盤
フランコ・メッツェーナ(ヴァイオリン)/マッシモ・スカットーリン(ギター)
録音1990年4月9-13日 イタリア アクィーラ スタジオ・オピットMe.S
イタリア、リヴォルノの音楽一家に生まれたグラニャーニ(1767-1820)は、ま
ずヴァイオリニストとしての訓練を受けるも、ギターの演奏家として名を挙
げ、イタリアのみならずドイツでも人気を博しました。その後パリに渡りカ
ルッリに学ぶなど更に研鑽を重ね、フランス革命の幕開けとともに、ギター
音楽の改革に著しく貢献したことで知られています。この3つのソナタは、彼
の作品の中でも最も知名度の高いもので、ギターとヴァイオリンの二重奏と
いうと、パガニーニの一連の作品を思い起こしますが、このグラニャーニの
曲は、ウィーンの古典的な優雅さと、イタリアのカンタービレを兼ね備えた
絶妙な美しさを持つものです。イタリアの名手メッツェーナとスカットーリ
ンの軽妙なアンサンブルで、この幸せなデュエットをお楽しみください。

8802114 ¥1750
ウォルフガンク・アマデウス・モーツァルト:4手のためのピアノ・ソナタ集
1-3.ソナタ ハ長調 K19d/4-6.ソナタ ニ長調 K381
7-9.ソナタ 変ロ長調 K358/10.フーガ ト短調 K401
11.アンダンテと5つの変奏曲 ト長調 K501 Rivoalto原盤
エレナ・モデナ&イラリオ・グレゴレット(フォルテピアノ連弾)
録音1999年6月10-15日 イタリア トレヴィーソ,セントロ・スタディ・クラ
ヴィエーレ
モーツァルト(1756-1791)の作品の中でも、最も親密な雰囲気を持つ4手のた
めのピアノ・ソナタです。1765年から1774年に書かれたK19bとK381、K358の
3曲は姉ナンネルとの連弾用として若き(幼き)モーツァルトが作曲したもので
あり、素晴らしく充実した響きを持った楽しい作品です。その後も、しばしば
モーツァルトは4手のための作品を書いていて、K401のフーガは1782年に作曲
されたとされますが、筆跡鑑定から本当は1770年代の作品ともいわれていま
す。こちらは未完であり、最後の8小節の補筆は友人シュタードラーが行って
います。1786年作曲のK501「アンダンテと5つの変奏曲」は偽作の疑いもあり
ますが、現在では「まず真作で間違いない」とされています。シンプルなテ
ーマが変幻自在に変容していく様子をお楽しみいただけることでしょう。モ
デナとグレゴレットによるデュエットは、歴史的考察に支えられた音楽性豊
かなものです。

8802115 2枚組 ¥2450
アストル・ピアソラ:室内楽作品集
〈CD1〉
1-5.アコーディオンと弦楽五重奏のための「5つのタンゴ・センセーション」
6-8.ギターのための3つの小品/9-11.ピアノのための3つの前奏曲
12.チェロとピアノのためのグラン・タンゴ
〈CD2〉
1.アコーディオンと弦楽五重奏のための「アディオス・ノニーノ」
2-5.フルートとギターのための「タンゴの歴史」
6.ヴァイオリンとピアノのためのタンゴ イ長調
7-9.独奏ヴァイオリンのための3つのエチュード
10-12.独奏フルートのための3つのエチュード
13-15.チェロとピアノのための3つ
の小品/16.弦楽四重奏のための「タンゴのための4人」
Rivoalto原盤
インターアンサンブル・パドヴァ(メンバー)
ステファノ・アントネッロ(第1ヴァイオリン)
アレッサンドロ・ファギゥオッリ(第2ヴァイオリン)
ジョヴァンニ・ペトネッラ(ヴィオラ)/ルカ・パッサネッラ(チェロ)
クラウディオ・ジャコムッチ(アコーディオン)/マルコ・パヴィン(ギター)
ベルナルディノ・ベッジオ(ピアノ)
録音1995年12月28日-1996年2月11日パドゥア,アウディトリアム・マッダレー
ナ,カペラ・ディ・サンタ・マリア・デイ・セルヴィ
大人気、ピアソラ(1921-1992)の作品集です。彼はアルゼンチンで生まれ、パ
リで音楽を学ぶも、当時労働者のための音楽とされていた「タンゴ」の可能性
に目覚め、その後は独自のタンゴを作り続けます。エレキギターを取り入れる
など、極めて前衛的な作品を生み出し、「タンゴの破壊者」とまで評され、
ニューヨーク移住後はジャズとの融合を試みるなど、タンゴの発展と普及に
尽力しました。初期の彼は、クラシック的な音楽にあこがれていて、このアル
バムにもそのような作品がいくつか見られますが、やはり彼の本領は1959年に
書かれた「アディオス・ノニーノ」以降の作品でしょう。とりわけ1970年代
から1980年代に書かれた一連の作品はクラシック、ジャズ、タンゴが密接に
融合したもので、例えばフルートとギターのために書かれた「タンゴの歴史」
は、1900年の初頭から1980年代を4つの時代にわけ、その時々のタンゴを描い
たというもの。まさにタンゴの進化を目の当たりにするものと言えそうです。
様々な演奏者たちがピアソラを愛奏していますが、ここではイタリアの素晴
らしいアンサンブルによる楽天的な響きをお楽しみください。

8802116 ¥1750
ドメニコ・スカルラッティ:2台のハープシコードのためのソナタ集
1.ソナタ ホ短調 K81/2.ソナタ ト短調 K88/3.ソナタ ニ短調 K89
4.ソナタ ニ短調 K90/5.ソナタ ト長調 K91
イラリオ・グレゴレット(ハープシコード…1771年ピエール・ドンズラーギュ
製、復元モデル使用)A=415Hz
エレナ・モデナ(通奏低音ハープシコード…1967年グリマルディ製、復元モデ
ル使用)A=415Hz
録音1993年4月8-11日 イタリア フェルトレ,ガレリア・ダルテ・モデルナ
「カルロ・リッツァルダ」
Rivoalto原盤
J.S.バッハと同じ年に生まれ、ナポリで歌劇作曲家、及びチェンバロ奏者とし
て活躍したドメニコ・スカルラッティ(1685-1757)は1720年代にポルトガルの
宮廷礼拝堂の楽長に招かれ、マリア・バルバラ王女の音楽指導にあたりまし
た。彼の555曲あるチェンバロ・ソナタは、王女の学習用として書かれたと考
えられ、本来は練習曲の役割を担ったものとされています。しかしながらこの
2台のハープシコード・ソナタはもともと独奏ヴァイオリンと通奏低音のため
に書かれたソナタであり、その形式も、彼の他のチェンバロ・ソナタ(大抵は
単一楽章でできている)とは違い、18世紀のヴァイオリン・ソナタに準じたも
のであり、楽章構成を持っています。そのためヴァイオリン・ソナタとして
演奏することもありますが、ここでは上声部と通奏低音部を2台のハープシコ
ードで分担することにより、一層深みのある響きを楽しむことができるのです。

8802117 3枚組 ¥3050
クラウディオ・モンテヴェルディ:合唱作品、マドリガルと歌曲集
(CD1)
1.4声のミサ曲/2.サルヴェ・レジーナ 第2番
3.祝福されし聖母のためのリタニア
(CD2)マドリガル集 第9集
(CD3)1.アリアンナの嘆き/2.音楽のたわむれ
イ・ソリスティ・ミラノ/コンプレッソ・ヴォカーレ・ポリフォニア
アンジェロ・エフリキアン(指揮)
録音1966年9月15-0日…CD3,1967年3月19-24日…CD2,1969年2月8-14日…CD1
ミラノ ヴィラ・リッタ
クレモナ生まれの初期バロック音楽最大の作曲家として知られるモンテヴェル
ディ(1567-1643)は、その生涯に数多くの作品を残しました。それは歌劇に始
まり、教会音楽からバレエ音楽までと幅広く、宗教的な作品と世俗的な作品
の両方において、この時代の基礎となる素晴らしいものばかりです。この3枚
組には、そんなモンテヴェルディの2つのジャンルの代表作が収録されていま
す。ポリフォニー(多声音楽)に優れていたモンテヴェルディは、当時の世俗
音楽の一つのジャンルであったマドリガーレを作曲する際も、最初の頃は伝
統的な多声様式をとっていましたが、その作風は少しずつ独唱用の作品へと
移行していき、それに伴って表現も劇的なものへと変化していきます。第6巻
におかれた「アリアンナの嘆き」はそんな作品で、孤島に置き去りにされた
アリアンナの悲しみと嘆きが詩情豊かに表現された名作です。ここではエフ
リキアン率いるイ・ソリスティ・ミラノの不朽の名演で、これらの名作を聴
くことができます。

8802187 ¥1750
ヴェルディ(1813-1901):
1.歌劇「ドン・カルロ」より「世のむなしさを知る神」
2.歌劇「トロヴァトーレ」より「私には責め苦…恋はばら色の翼に乗って」
3.歌劇「椿姫」より「不思議だわ…ああ、そはかの人…花から花へ」
プッチーニ(1858-1924):
4.歌劇「妖精ヴィッリ」より「もしお前たちのように小さな花だったら」
5.歌劇「トスカ」より「歌に生き、愛に生き」
6.歌劇「つばめ」より「ドレッタの美しい夢」
7.歌劇「ボエーム」よりムゼッタのワルツ「私が街をあるけば」
8.歌劇「マノン・レスコー」より「この柔らかなレースの中で」
9.歌劇「ジャンニ・スキッキ」より「私のお父さん」
10.歌劇「蝶々夫人」より「ある晴れた日に」
キリ・テ・カナワ(ソプラノ)/ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
ジョン・プリッチャード(指揮)
録音1981年9月17日 ロンドン アビーロード
EMIスタジオ SONY原盤
ニュージーランド生まれのリリック・ソプラノ歌手キリ・テ・カナワは、そ
の美しい声と圧倒的な存在感で圧倒的な人気を誇っています。このヴェルディ
とプッチーニのアリア集は、彼女の持つ多様な表現力とカリスマ性がフルに
生かされた究極の1枚です。「トスカ」での最愛の神に願いを乞う姿や、「ド
ン・カルロ」での仄かなる死への憧れ、「椿姫」のヴィオレッタの困惑と希
望など、彼女たちヒロインの心が揺れ動く様子が手に取るように理解できる
ことでしょう。彼女の優れた歌唱はオペラを聴く喜びを心から味わわせてく
れるものです。すでに表舞台からは引退してしまったキリですが、この素晴
らしい記録は永遠に消え去ることはありません。




<LPO>
LPO-0062 ¥2080
ドヴォルザーク:スターバト・マーテル Op.58
演奏: ジャニス・ワトソン(ソプラノ)
ダグマール・ペツコヴァ(メゾ・ソプラノ)
ピーター・オーティ(テノール)/ピーター・ローズ(バス)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団&合唱団
ネーメ・ヤルヴィ(指揮)
録音 2010年10月9日
ロイヤル・サウスバンク・センター ライブ録音
ヤルヴィはこの「苦悩に満ちた音楽」を極めてすっきりと演奏し、悲しみに
打ちひしがれた魂に推進力を与えています。通常20分ほどかかる第1曲もたっ
た14分。異常なまでの速さですが、実際に聴いてみると不思議と違和感はあ
りません。他の曲も全体的に早めで、結局CD1枚に収まる長さですが、これは、
悲しんでいるよりも未来へ希望をつなごうというヤルヴィのメッセージなの
かもしれません。宗教曲も得意とするワトソン、チェコの名花ペツコヴァ、
セント・ポール大聖堂聖歌隊の伝説のボーイ・ソプラノからテノールに転向
したオーティ、そして深い声が魅力のローズと、ソリストも万全です。




<Ground Piano>
GP606 ¥1750
ゲルハルト・フロンメル:ピアノ・ソナタ 第1番-第3番
1.ピアノ・ソナタ 第3番 ホ長調「シシーナ」Op.15(1940/41:1962/80改編)
2-4.ピアノ・ソナタ 第2番 ヘ長調 Op.10(1935)
5-7.ピアノ・ソナタ 第1番 嬰ヘ短調 Op.6(1931)
タチアーナ・ブローメ(ピアノ)
録音 2009年2月ドイツ ベルリン,ラジオ・ベルリン=ブランデンブルク
ゲルハルト・フロンメルは1906年カールスルーエで生まれました。彼は1926
年から1928年にヘルマン・グラプナーに音楽を学び、同時にハンス・プフィ
ッツナーのマスター・クラスにも出席しています。シュトゥットガルトの大
学で作曲科の教授を務めました。彼は生涯に渡って調性音楽を愛していまし
たが、時代は十二技法から無調へと流れ、彼は完全に忘れられた存在となっ
てしまいます。その後、ドイツでファシストとみなされ、1984年に寂しく生
涯を閉じることとなりました。彼の音楽は、前述の通り、いつも危ういとこ
ろで調性の枠内に留まっており、それが不思議な官能性を醸し出しています。
このアルバムでは第3番から遡って第1番へと曲順が組まれていますが、一通
り聴いてみるとわかる通り、一番先鋭的な響きを持っているのは第2番でしょ
う。とは言え、それはあくまでもプロコフィエフなどの新古典的な音であり、
なんとなく耳馴れたものであることは間違いありません。第3番のソナタは、
作曲年こそ1940年代ですが、2度の改訂を施され、1992年の作曲家の死後の
公開されたもの。彼の「見果てぬ夢」が描かれた幻想的な作品です。

GP615-16 2枚組 ¥2450
クリスティアン・ゴットロープ・ネーフェ:12のピアノ・ソナタ集(1773)
ベートーヴェン(1770-1827):
ドレスラーの行進曲の主題による9つの変奏曲 WoO63
スーザン・カガン(ピアノ)
録音 2011年1月17日,2月14.18.22日
アメリカ ニューヨーク,ペトリッチ・サウンド・スタジオ
現在ではベートーヴェンの最初の教師として、その名が知られているネーフェ
(1748-1798)。彼は1748年、ケムニッツの歴史ある職人の家に生まれました。
学生時代から才能豊かで、1771年にはライプツィヒの音楽学校で学びます。
1776年には、指揮者として楽団を率い、各地を演奏旅行するのですが、楽団
の経済的失敗により職を失い、ボンの劇場に作曲家、音楽監督として採用さ
れるのです。以降、作曲の教師を始め、多くの弟子をとるようになり、その
中の「優秀な一人」がかのベートーヴェンだったというわけです。バッハ・
ファミリーの熱烈なファンであったネーフェは、弟子たちの教材にバッハの
平均律や、C.P.E.バッハの作品を積極的に取り込んだようで、ベートーヴェ
ンも間違いなくその影響を受けています。アルバムの最後に収録された「変
奏曲」は12歳のベートーヴェンがネーフェの勧めにより作曲、出版したもの
ですが、この端正な響きはまちがいなく師譲りのものと言えるでしょう。そ
んなネーフェ自身の作品が聴ける貴重な2枚組です。




<MEMBRAN>
NCA 60254 ¥1650
リスト:管弦楽曲集
交響詩「タッソー、悲哀と勝利」  2011/3/25-27
タッソーの輝かしき葬送 2011/10/24
交響詩「英雄の嘆き」 2011/3/25-27
交響詩「理想」 2011/3/25-27
マルティン・ハーゼルベック指揮
ウィーン・アカデミー




<TACTUS>
TC970302 ¥1080
パオロ・カヴァローネ(1975- ):コンフィーニ
1.(Dis)tensioni(2007)
2. Confini(2006)
3. Trompe l’o(r)eil(le)(2006)
4. Scendero a patti(2003)
5. Milagros(2007)
6. Frammenti lirici(2006)
7. D’apres Schumann(2004)
8. Polimorfie(2010)
9. Confronto(2004)
10. Teatri(2008)
ロベルト・ファブリチアーニ(Fl) ジーン・コッペルド(Cl)
スティーヴン・ゴスリング(P) カタリナ・ドメニチ(P)
ルーカ・サンツォ(Vla)、他




<MEMBRAN>
※昨日ご案内済み商品ですが、価格が変更(値下げ)になります。
こちらの商品番号でご注文下さい。

DOCUMENTS 233503 2枚組 ¥1050
バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(VC)
1955年 プラハの春音楽祭

DOCUMENTS 233512 10枚組 ¥1080
ブルーノ・ワルター/名演集
CD1-3:
マーラー:
交響曲第5番  ニューヨーク・フィル  1947年
交響曲第9番  ウィーン・フィル    1938年
大地の歌  カスリーン・フェリアー(A) ユリウス・パツァーク(T)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団  1952年
CD4-6:
モーツァルト:
交響曲第40番、第41番「ジュピター」 
コロムビア交響楽団    1959年、1960年
アイネ・クライネ・ナハトムジーク
コロムビア交響楽団    1958年
ヴァイオリン協奏曲第3番、第4番  ジノ・フランチェスカッティ
コロムビア交響楽団    1958年
レクイエム
イルムガルト・ゼーフリート(S) ジェニー・トゥーレル(A)
レオポルド・シモノー(T) ウィリアム・ウォーフィールド(Bs)
ニューヨーク・フィルハーモニック  1956年
CD7,8:
ベートーヴェン:
交響曲第3番「英雄」、ピアノ協奏曲第5番「皇帝」
ルドルフ・ゼルキン(P)
ニューヨーク・フィルハーモニック   1941年
CD9:
ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」第1幕
ロッテ・レーマン(S) ラウリッツ・メルヒオール(T)
エマヌエル・リスト(Bs) ウィーン・フィル  1935年
CD10:
ブラームス:交響曲第1番  コロムビア交響楽団 1959年
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調
ナタン・ミルシテイン(Vn) ニューヨーク・フィル  1945年

DOCUMENTS 233518 10枚組 ¥1080
ルドルフ・ショック:名唱集
魔笛、イドメネオ、後宮からの誘拐、ドン・ジョヴァンニ、
ドン・パスクァーレ、椿姫、カルメン、ナクソス島のアリアドネ、
サロメ、死の都、バグダッドの理髪師、マノン・レスコー、
ボリス・ゴドゥノフ、ルスランとリュドミラ、スペードの女王、他
歌曲集 R.シュトラウス、ペッピング、ヴォルフ、ブラームス、
シューマン、シューベルト  他
ルドルフ・ショック(T)

DOCUMENTS 233519 8枚組 ¥1080
ライプツィヒ・トーマス教会合唱団によるバッハ
CD1,2:
モテット「歌え、主の御前に新しき歌を」 BWV.225
モテット「御霊はわれらが弱きを助け給う」 BWV.226
モテット「イエス、わが喜びよ」 BWV.227
モテット「おそるるなかれ、われ汝とあり」 BWV.228
モテット「来たれ、イエス、来たれ」 BWV.229
モテット「もろもろの国よ、主をほめ讃えよ」 BWV.230
ギュンター・ラミン指揮  1951年、1954年、1955年
教会カンタータ「われは満ち足れり」 BWV.82
ヘルマン・プライ(Bs) ヴィリー・ゲルラッハ(Ob)
クルト・トーマス指揮 ゲヴァントハウス管弦楽団 1959年
教会カンタータ「もろびとよ、歓呼して神を迎えよ」 BWV.51
アグネス・ギーベル(S) アルミン・メンネル(Trp)
クルト・トーマス指揮 ゲヴァントハウス管弦楽団 1959年
CD3:
教会カンタータ「神はわが王なり」 BWV.71
アグネス・ギーベル(S) マルガ・ヘフゲン(A)
ハンス=ヨアヒム・ロッチェ(T) テオ・アダム(Bs)
クルト・トーマス指揮 ゲヴァントハウス管弦楽団  1959年
教会カンタータ「われ喜びて十字架をになわん」 BWV.56
ヘルマン・プライ(Bs) ヴィリー・ゲルラッハ(Ob)
クルト・トーマス指揮 ゲヴァントハウス管弦楽団 1959年
CD4:
マニフィカト ニ長調 BWV.243
エリカ・ロキータ(S) ローレ・フィッシャー(A)
ハインツ・マルテン(Br) ヨゼフ・グラインドル(Bs)
ゲヴァントハウス管弦楽団    1944年
CD5,6:
ヨハネ受難曲 BWV.245
アグネス・ギーベル(S) マルガ・ヘフゲン(A)
エルンスト・ヘフリガー(T) フランツ・ケルヒ(Bs)
ハンス=オラフ・フーデマン(Bs)
ギュンター・ラミン指揮 ゲヴァントハウス管弦楽団  1954年
CD7,8:
マタイ受難曲 BWV.244
カール・エルプ(T) ゲルハルト・ヒュッシュ(Br)
ティアナ・レムニッツ(S) フリーデル・ベックマン(A)
ジークフリート・シュルツェ(Bs)
ギュンター・ラミン指揮 ゲヴァントハウス管弦楽団  1941年
ライプツィヒ・トーマス教会合唱団

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12-03 No.25

2012年03月22日 16時21分28秒 | Weblog
<ICA>
ICAC-5068 2枚組 ¥2450
1.ヴェルディ:レクイエム
《ロッシーニ:序曲集》
2.歌劇「セビリアの理髪師」序曲/3.歌劇「絹のはしご」序曲
4.歌劇「ウィリアム・テル」序曲/5.歌劇「泥棒かささぎ」序曲
6.歌劇「アルジェのイタリア女」序曲/7.歌劇「チェネレントラ」序曲
ガリーナ・ヴィシネフスカヤ(ソプラノ)/ニーナ・イサコワ(メゾ・ソプラノ)
ウラディーミル・イワノフスキー(テノール)/イワン・ペトロフ(バス)
ロシア国立交響合唱団
モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団…1
フランス国立放送管弦楽団…2-7
イーゴリ・マルケヴィチ(指揮)
録音1960年モスクワ…1
1957年4月1-4日パリ,サル・ドゥ・ラ・ミュチュアリテ…2-7MONO
この演奏は、マルケヴィチが1960年にロシア訪問(帰国?)した際の珍しいライヴ
録音で、その翌年に入念に準備されたスタジオ録音を上回る迫力と、深い精神性
が感じられるエキセントリックなものです。ソリストは、全てスタジオ録音と同
じメンバーであり、当時新進気鋭のソプラノとして名を馳せていたヴィシネフス
カヤ、ボリショイの重鎮ペトロフ、そして、当時はまだ国際的名声を得ていなか
ったイワノフスキーとイサコワの4人を見事にサポートしたマルケヴィチの手腕
は広く賞賛されることになります。1957年のロッシーニの序曲集は「MINT LP」
からの復刻で、こちらもロッシーニの音楽の華麗さに、重厚な味付けを施した
素晴らしい演奏です。

ICAC-5069 ¥1750
ラフマニノフ:詩曲「鐘」
プロコフィエフ:カンタータ「アレクサンダー・ネフスキー」
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)
《詩曲「鐘」》
ダニール・シトダ(テノール)/エレナ・プロキーナ(ソプラノ)
セルゲイ・レイフェルクス(バリトン)
BBC交響楽団&合唱団
《アレクサンダー・ネフスキー》
アルフレーダ・ホジソン(メゾ・ソプラノ)
フィルハーモニア管弦楽団&合唱団
録音
《詩曲「鐘」》2002年4月19日ロンドンバービカン
《アレクサンダー・ネフスキー》
1988年1月30日ロンドンロイヤル・フェスティヴァル・ホールSTEREO
このラフマニノフ(1873-1943)はスヴェトラーノフの死の2週間前の録音で、BBC
交響楽団と合唱団の豊かで華麗な響きを存分に引き出し、また、全編恐ろしいま
での緊張感を湛えた演奏です。もう1曲のプロコフィエフ(1891-1953)は1988年の
録音で、当時の批評では「今まで聞いたアレクサンドル・ネフスキーを凌駕する
詳細で信憑性のある演奏であり、勝利に満ちたフィナーレ」と絶賛された名演で
す。スヴェトラーノフがどれほどイギリスで愛されていたかがわかる1枚です。
音質良好です。

ICAC-5070 ¥1750
1.ボッケリーニ(1743-1805):弦楽四重奏曲ト長調「ティラーナ」Op.44-4
2.モーツァルト(1756-1791):弦楽四重奏曲第17番変ロ長調「狩り」K458
3.ベートーヴェン(1770-1827):弦楽四重奏曲第15番イ短調Op.132
イタリア弦楽四重奏団(メンバー)パオロ・ボルチャーニ(第1ヴァイオリン)/
エリサ・ペグレッフィ(第2ヴァイオリン)/ピエロ・ファルッリ(ヴィオラ)/
フランコ・ロッシ(チェロ)
録音1965年2月22日ロンドンロイヤル・フェスティヴァル・ホールSTEREO
20世紀最高のアンサンブルの一つとされる「イタリア弦楽四重奏団」は1945年に
カプリでデビュー、最初は、メンバー名に「新(Nuovo)」が付いていましたが、
1951年からは現名称を用い、途中で若干のメンバーの変更を行いつつも、1980年
に解散するまで古典から近代までの幅広いレパートリーを保持していました。
この演奏は、1965年、活動期間の中期のロンドンでのライブ録音で、そろそろ彼
らが国際的な知名度を得て、その後のモーツァルト、シューマン、ブラームス、
ウェーベルンの弦楽四重奏全集の完成へと繋がる気炎万丈の表現を聴くことが
できます。彼らが得意とするモーツァルト、そして珍しいボッケリーニ(これ以
外では1956年のモノラル録音が存在するのみ)、この上なく素晴らしいベートー
ヴェン、と、彼らのライブならではの高揚感に満ちた演奏がステレオで聴ける
貴重なアルバムです。

ICAD-5071(DVD-Video) ¥2450
ブルックナー:交響曲 第8番 ハ短調
ボストン交響楽団
ウィリアム・スタインバーグ(指揮)
収録 1962年1月9日ハーヴァード・ユニヴァーシティ,サンダース劇場
字幕:なし/モノクロ
ボストン交響楽団のテレビ放送シリーズの最初期の記録です。スタインバーグは
1969年から1972年までの3年間に渡って音楽監督を務めましたが、この演奏はそ
れ以前の、彼がピッツバーグ交響楽団と輝かしい関係を築いていた時期のもので
す。このスタインバーグの指揮したブルックナー(1824-1896)は、ライブ録音の
一部として放送され大好評となりました。その貴重な映像を細心の注意を払って
復元し、ここに送り出すことに成功したのです。彼らはこのような緊密な関係を
少しずつ積み上げて行ったのでしょう。1972年2月に記録された同曲のライブ演
奏(BSO自主制作盤に収録)では、煌めくような演奏を生み出すことになったので
す。全て初DVD化となります。なお、ここで用いられている版は、シャルク版を
元にスタインバーグが「テレビ放送用」に更に短縮を施した特別ヴァージョンで
す。放送時間に合わせ、アダージョ楽章とフィナーレを思い切りぶった切りにし
ているのはご愛嬌。前述の72年版も若干のカットが施されていましたが(こちら
はノーヴァク版使用)、当時は作曲家の意思よりも、どれだけ音楽を聴かせるか
に重点が置かれていたようで、このような改変は良く行われたことでした。こん
なところにも時代の変遷を感じさせます。

ICAD-5072(DVD-Video) ¥2450
1.マーラー(1860-1911):交響曲 第4番 ト長
2.モーツァルト(1756-1791):交響曲 第35番 ニ長調「ハフナー」K385
フィリス・ブリン=ジュルソン(ソプラノ)…1
ボストン交響楽団/クラウス・テンシュテット(指揮)
収録 1977年1月15日ボストン・シンフォニー・ホール
字幕:なし/カラー
1977年のテンシュテットによるマーラー第4番のライブ映像です。モノラル収録
ではありますが、情熱に満ちた彼の音は少しも迷いのないマーラー解釈を伝える
ものとなっています。バルビローリやカラヤン、フルトヴェングラーなど歴代
の大指揮者と比べても、一際鮮やかな音楽を作り出すテンシュテット。彼のマー
ラーはまた格別の味わいを持ち、その圧倒的表現力と高揚感は多くの聴衆を心か
ら満足させるだけの求心性を備えています。ここではマーラーの作品の中では
比較的小規模で牧歌的、天国的な雰囲気を湛えた第4番をお楽しみいただけます。
ソリストのブリン=ジュルソンはアメリカ出身のソプラノ歌手で、活動の初期か
ら十二音に興味を示し、ブーレーズ作品などでの名演もある人ですが、ここでは
曲の持つ民謡風の味わいを打ち出した清楚な歌唱を聴かせています。同時収録は
モーツァルトの「ハフナー」交響曲で、こちらもドイツの伝統を色濃く伝える
名演です。全て初DVD化となります。

ICAD-5073(DVD-Video) ¥2450
1.ショパン(1810-1849):バラード 第3番 変イ長調 Op.47
2.ショパン:スケルツォ 第3番 嬰ハ短調 Op.39
3.ショパン:幻想曲 ヘ短調 Op.49
4.ベートーヴェン(1770-1827):ピアノ・ソナタ ヘ短調「熱情」Op.57
ヴァン・クライバーン(ピアノ)…1-3
クラウディオ・アラウ(ピアノ)…4
収録 1959年6月9日BBCテレビジョン・スタジオ…1-3
1959年10月13日BBCテレビジョン・スタジオ…4
字幕:なし/モノクロ
アメリカ合衆国出身でありながら、1958年の第1回チャイコフスキー国際コンク
ールで優勝し、当時「冷戦下のソ連」で勝利したピアニストとして国民的英雄と
なった23歳のヴァン・クライバーン(1934-)。この映像はその翌年、BBCで収録さ
れたショパンの3つの作品です。同じ時期にリリースされた彼の「私のお気に入
りのショパン」アルバムはピルボードのチャートで37週間に渡ってトップの位置
にあり、またクラシックのLPとしては驚異的な売り上げ(100万枚以上)を誇った
というのですから、その人気はものすごいものでした。もちろん才能豊かなピア
ニストであったクライバーンですが、当時のアメリカが彼に与えた栄光は大きす
ぎたのかもしれません。その後の彼の活躍ぶりについてはあまり特筆すべき点が
ないのが残念なところですが、少なくともこの1959年のショパンについては、彼
の「全盛期」の演奏であり、全身からにじみ出る幸福さも存分に感じられるもの
となっています。リヒテル、ギレリス、ショスタコーヴィチを感嘆させたという
「神スター」の映像です。同じ年にBBCで収録されたアラウ(1903-1991)の映像
が収録されていますが、こちらはどっしりと地に根を下ろした揺るぎないベート
ーヴェンであり、1961年にLPとして発売された時には、Gramophone誌でも「強力
かつ劇的な説得力を持った解釈と技術の両方で、音楽を把握している」を評され
た名演です。全て初DVD化となります。

ICAD-5074(DVD-Video) ¥2450
ロシア・バレエの宝物
1.プロコフィエフ(1891-1953):バレエ「石の花」第1幕
2.チャイコフスキー(1840-1893):バレエ「白鳥の湖」第2幕よりパ・ド・ドゥ
《ボリショイ・バレエ名場面集》
3.プロコフィエフ:バレエ「シンデレラ」(抜粋)
4.アダン(1803-1856):バレエ「ジゼル」(抜粋)
5.ハチャトゥリアン(1903-1978):バレエ「ガイーヌ」(抜粋)
6.ミンクス(1826-1917):バレエ「ドン・キホーテ」(抜粋)
ユーリ・ソロヴィエフ/アッラ・シゾヴァ
ソ連国立レニングラード・キーロフ劇場バレエ…1/ガリーナ・ウラノヴァ
ニコライ・ファデイェチェフ/ボリショイ・バレエ…2/ライサ・ストルチコワ
レオニード・ラブロフスキー…3/エカテリーナ・マクシーモワ
マリス・リエパ…4/ニーナ・ティモフェイエワ
ニコライ・ファデイェチェフ…5/マイヤ・プリセツカヤ
ウラディーミル・ヴァシリエフ…6
収録 1960年7月ロンドン コヴェントガーデン,ロイヤル・オペラ・ハウス…1
1956年10月21日ロンドン コヴェントガーデン,ロイヤル・オペラ・ハウス…2
収録 1963年7月26。30日BBC テレビジョン・センター…3-6
収録時間:82分/字幕:なし/モノクロ
ロシアの二大バレエ団であるボリショイ・バレエとキーロフ・バレエ(現在では
マリインスキー)が、戦後初の大規模な西側へのツアーを行った際の映像です。
ロシアの華麗なバレエをこれでもかと見せつけるかのような、素晴らしいパフォ
ーマンスは、現代においても少しも色あせることがありません。「石の花」で美
しいダンスを見せるユーリ・ソロヴィエフはニジンスキーの影に隠れてしまった
感がありますが、当時は偉大な名声を持っていました。1956年のボリショイ・バ
レエによる「白鳥の湖」は、このイギリスのデビュー公演を、名ダンサーで当時
コレオグラフィとして活躍していたマーガレット・デールがプロデュースを行う
ことで話題となり、テレビ放送は12万人が視聴したという記録を持っています。
また4つの演目の抜粋を並べたテレビ放送用の映像も、マーガレット・デールの
監修で撮影されており、ダンサーたちの妙技と多様性が最良の形で描かれてい
ます。全て初DVD化となります。




<Berlin Classics>
BC 0300331 ¥2380
ベートーヴェン:
ピアノ協奏曲第3番
児玉 麻里(pf)
三重協奏曲
コーリャ・ブラッハー(Vln)ヨハネス・モーザー(Vc)
ケント・ナガノ指揮、ベルリン・ドイツ交響楽団




<Brilliant Classics>
BRL 9252 ¥540
ファゴットのための作品集
ボーデッカー:
「ラ・モニカ」によるソナタ(ファゴットとヴァイオリンと通奏低音のための)
ロッシーニ:セビリアの理髪師より3つのアリア(2つのファゴットのための)
サン=サーンス:ファゴットソナタOp.168
グバイドゥーリナ:デュオソナタ(2つのファゴットのための)
ピアソラ:カフェ1930(ファゴットとギターのための)
デュボワ:ソナチネタンゴ(ファゴットとピアノのための)
コリア:トリオ(フルートとファゴットとピアノのための)
ヘイゲン:ハーレム・ノクターン(ファゴット、ベース、オルガン、ドラム)
ブラム・ヴァン・サムベーク(Fgt)
ヨースト・ボスディエク(Fgt)エレン・コルヴァー(pf)リック・ストテイン(Db)
イズハル・エリアス(Guitar)マリーケ・シュネーマン(Flu)
スヴェン・フィギー(Hammond organ)

BRL 9254 ¥540
プロコフィエフ:バレエ音楽集
シンデレラ第1組曲Op.107、石の花より結婚組曲Op.126、
ロミオとジュリエット第2組曲Op.64
アーノルド・カッツ指揮、ノヴォシビルスク交響楽団

BRL 9255 6枚組 ¥3080
スペインの作曲家によるピアノ曲集
アルベニス:イベリア全曲、ピアノソナタ第5番、旅の思い出、スペインOp.165、
スペイン組曲Op.47
ファリャ:4つのスペイン風小品、恋は魔術師より「火祭りの踊り」小人の行列、
バルス・カプリーチョ、演奏会用アレグロ、ヴォルガの舟歌、
ポール・デュカスの墓のために、
三角帽子より「粉屋の踊り」「粉屋の女房の踊り」「近所の人たちの踊り」、
歌劇「はかなき人生」より舞曲、
クロード・ドビュッシーの墓碑銘のための讃歌、セレナータ、マズルカ、
アンダルシアのセレナータ、夜想曲、歌、アンダルシア幻想曲
グラナドス:組曲「ゴイェスカス」、わら人形
エステバン・サンチェス、ベニータ・メシュラム、
クリスティーナ・オルティス(pf)

BRL 9256 ¥540
ハチャトゥリアン:組曲「ガイーヌ」「スパルタクス」 
エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮、ボリショイ歌劇場管弦楽団

BRL 9257 2枚組 ¥1080
ティペット:弦楽四重奏曲第1番-第4番
ブリテン四重奏団

BRL 94168 ¥540
アントン・ヴラニツキー(1761-1820):弦楽のための室内楽曲集
弦楽五重奏曲Op.8-3、弦楽六重奏曲ト長調
※世界初録音
アンサンブル・コルディア

BRL 94313 ¥540
イギリスの四季の歌
パーセル、プレイフォード、モーリー、クロフト、ローズ、バード
アンサンブル・タンドレ・アムール
イギリスの伝統ある美しい合唱曲を四季に括って集めました。17世紀頃から活
発に作曲、演奏されてきた民謡や完成度の高い合唱曲の数々。これまでの長い
歴史を感じさせる一枚です。また歌だけではなく素朴ながら見事なアンサンブ
ルの伴奏もこの素晴らしい歌を引き立てています。

BRL 94320 3枚組 ¥1550
C.P.E.バッハ:プロイセンソナタWq.48
ピーター=ヤン・ベルダー(Cemb)
ヴュルテンベルクソナタWq.49

BRL 94321 ¥540
PATRIE !
フランスオペラより二重唱曲集
アレヴィ:
シャルル6世より「Eh ! bien, puisque les morts au plaisir sont rebelles…」
サン=サーンス:ヘンリー8世より「O mon maitre et seigneur…」
マスネ:Eve「Homme, tu n’es plus seul !」
グノー:ポリュクトより「Pauline ! Dieux !… Severe !…」
パラディール:祖国よより「Ah ! Maintenant a moi !…」
トマ:カイドより「Ciel ! Vous chantiez a l'instant fort bien…」
マスネ:東方の三賢人より「Ah ! Comme ils dechirent mon coeur…」
ヒョルディス・テボー(Sop)
ピエール=イヴ・プリュヴォ(Br)
ディディア・タルパイン指揮、コシツェ・フィルハーモニー管弦楽団

●Brilliant Opera Collection series
BRL 9248 3枚組 ¥1550
R.シュトラウス:歌劇「ばらの騎士」
イヴリン・リアー(Sop)ジュール・バスタン(Bs)
フレデリカ・フォン・シュターデ(MSop)ルース・ウェルティング(Sop)
エド・デ・ワールト指揮
ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団、他

BRL 94221 2枚組 ¥1080
パーセル:歌劇「妖精の女王」
キャロリン・サンプソン(Sop)アンドリュー・カーウッド(Ten)
マイケル・バンディ(Bs)ジリアン・キース(Sop)
オッターヴォ・ダントーネ指揮、アカデミア・ビザンティーナ、他

BRL 94222 2枚組 ¥1080
ロッシーニ:歌劇「アルミーダ」
チェチーリア・ガスディア(Sop)
クリス・メリット、ウィリアム・マッテウッツィ、ブルース・フォード(Ten)
チャールズ・ワークマン(Bs)
クラウディオ・シモーネ指揮、イ・ソリスティ・ヴェネティ、他




<WARNER CLASSICS>
WARNER 2564 661403 ¥2450
サイレント・ヌーン 
V.ウィリアムス:命の家より第2曲「静かな真昼」
クィルター:赤い花びら優しく眠る、ただまなざしだけで乾杯を
アイアランド:夢が売れたなら
ブリテン:悲しみの水辺、サリー・ガーデン
パーセル:あてもなく人目かまわず歩きまわろう
ノヴェロ:ライラックの花を
スコット:シンク・オン・ミー
ヘンデル:オットーネよりCome to me, soothing sleep
マレイ:私はあなたそばで歩きます
ディブディン:トム・ボウリング
パルフ:When other lips and other hearts
ケテルビー:牧場を渡る鐘
オペラベイブス

WARNER 2564 662047 4枚組 ¥4180
エディタ・グルベローヴァ(Sop)テルデック録音集
モーツァルト:コンサートアリア集 
ニコラウス・アーノンクール指揮、ヨーロッパ室内管弦楽団、他
ハイドン:天地創造より 
ニコラウス・アーノンクール指揮、ウィーン交響楽団、他
モーツァルト:魔笛、ドンジョバンニ、ルーチョ・シッラより
ニコラウス・アーノンクール指揮、
チューリッヒ歌劇場管弦楽団、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、
ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス、他
ドニゼッティ:ランメルモールのルチアより 
リチャード・ボニング指揮、ロンドン交響楽団、他
ヴェルディ:椿姫より 
カルロ・リッツィ指揮、ロンドン交響楽団、他
J.シュトラウス:こうもりより 
ニコラウス・アーノンクール指揮、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、他
R.シュトラウス:歌曲集 
フリードリヒ・ハイダー(pf)

WARNER 2564 664674 8枚組 ¥5150
グラズノフ:
交響曲全曲、バレエ「四季」Op.67、管弦楽のための幻想曲「海」Op.28、
劇音楽「サロメ」Op.90、ライモンダ組曲Op.57a 
ホセ・セレブリエール指揮、
ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団
ヴァイオリン協奏曲、吟遊詩人の歌、ピアノ協奏曲第1番、第2番、
サクソフォーン協奏曲、夢、コンチェルト・バラータ、瞑想曲 
レイチェル・バートン・パイン(Vln)ウェン=シン・ヤン(Vc)
アレクサンダー・ロマノフスキー(pf)マルク・シーソン(Sax)
アレクセイ・セーロフ(Hrn)
ホセ・セレブリエール指揮、ロシア・ナショナル管弦楽団




<Membran>
MEMBRAN 10枚組 ¥1350
ブルーノ・ワルター(Cond)名演奏集
マーラー:交響曲第5番、第9番、大地の歌 
キャスリーン・フェリア(Alt)ユリウス・パツァーク(Ten)
1938、1947、1952年録音
モーツァルト:
交響曲第40番、第41番、アイネ・クライル・ナハトムジーク、
ヴァイオリン協奏曲第3番、第4番、レクイエム 
ジノ・フランチェスカッティ(Vln)イルムガルト・ゼーフリート(Sop)
ジェニー・トゥーレル(MSop)レオポルト・シモネー(Ten)
ウィリアム・ウォーフィールド(Bs)
コロンビア交響楽団 1956、1958-1960年録音
ベートーヴェン:交響曲第3番、第5番、ピアノ協奏曲第5番 
ルドルフ・ゼルキン(pf)ニューヨーク・フィルハーモニック 1941年録音
ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」第1幕 
ラウリッツ・メルヒオール(Ten)ロッテ・レーマン(Sop)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、他 1935年録音
ブラームス:交響曲第1番 コロンビア交響楽団 1959年録音
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調 
ナタン・ミルシテイン(Vln)
ニューヨーク・フィルハーモニック 1945年録音

MEMBRAN 233518 10枚組 ¥1350
ルドルフ・ショック(Ten)名唱集
モーツァルト:魔笛、イドメネオ、後宮からの逃走、ドンジョバンニ
ドニゼッティ:ドン・パスクワーレ/ヴェルディ:椿姫/ビゼー:カルメン
R.シュトラウス:ナクソス島のアリアドネ、サロメ/コルンゴルト:死の都
コルネリウス:バグダッドの理髪師/プッチーニ:マノン・レスコー
ムソルグスキー:ボリス・ゴドノフ/グリンカ:ルスランとリュドミラ
チャイコフスキー:スペードの女王/オッフェンバック:ホフマン物語
ワーグナー:ローエングリン、さまよえるオランダ人より

MEMBRAN 233519 8枚組 ¥1350
ライプツィヒ聖トーマス教会合唱団によるJ.S.バッハ名唱集
モテット第1番「主に向かいて新しき歌を歌え」BWV.225、
第2番「御霊はわれらが弱きを助けたまう」BWV.226、
第3番「イエス、わが喜び」BWV.227、
第4番「恐るるなかれ、われ汝と共にあり」BWV.228、
第5番「来たれ、イエス、来たれ」BWV.229、
第6番「もろもろの国よ、主をほめ讃えよ」BWV.230 
ギュンター・ラミン指揮 1951、1954、1955年録音
カンタータ第82番「われは満ち足れり」BWV.82、
第51番「すべての地にて歓呼して神を迎えよ」BWV.51、
第71番「神はわが王なり」BWV.71、
第56番「われは喜びて十字架を担わん」BWV.56 
クルト・トーマス指揮、ゲヴァントハウス管弦楽団 1959年録音
マニフィカト ニ長調BWV.243 
ゲヴァントハウス管弦楽団 1944年録音
ヨハネ受難曲 
ギュンター・ラミン指揮、ゲヴァントハウス管弦楽団 1954年録音
マタイ受難曲 
ギュンター・ラミン指揮、ゲヴァントハウス管弦楽団 1941年録音

MEMBRAN 233503 2枚組 ¥950
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(Vc)
1955年録音

MEMBRAN 233494 2枚組 ¥1780
R.シュトラウス:歌劇「エレクトラ」
グスタ・ハマー(Alt)エルナ・シュリューター(Sop)
アンネリース・クッパー(Sop)ペーター・マルクヴォルト(Ten)
ロベルト・ヘーガー(Br) 
オイゲン・ヨッフム指揮、ハンブルク・フィルハーモニー管弦楽団、他
1944年録音

MEMBRAN 233496 ¥1250
イタリアの作曲家によるオペラの中の合唱曲集
ベッリーニ:ノルマ/ドニゼッティ:ドン・パスクワーレ
ヴェルディ:
ナブッコ、十字軍のロンバルディア人、マクベス、イル・トロヴァトーレ
プッチーニ:蝶々夫人、トゥーランドット/レオンカヴァルロ:道化師
マスカーニ:カヴァレリア・ルスティカーナ
ロベルト・ガッビアーニ指揮、
フィオレンティーノ・マッジオ・ムジカーレ合唱団
ジョアン・ピエリーニ指揮、フィエーゾレ音楽院女声合唱団、他

MEMBRAN 233495 ¥1250
ブラームス:愛の歌
ワルツ集「愛の歌」Op.52、ワルツ集「新・愛の歌」Op.65、
歌曲とロマンスOp.93a、5つの歌Op.104
ヘルムート・リリング指揮、シュトゥットガルト・ゲッヒンゲン聖歌隊

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12-03 No.24

2012年03月22日 16時21分06秒 | Weblog
<Dacapo>
6.220592(SACD-Hybrid) ¥1980
アコーディオン協奏曲集
1-2.オーレ・シュミット(1928-2010):交響的幻想曲とアレグロ Op.20
3-5.アナス・コッペル(1947-):
アコーディオンと弦楽のための「コンチェルト・ピッコロ」
6-9.マルティン・ローゼ(1971-):
アコーディオンと管弦楽のための「液体の中に」
10-12.ペア・ノアゴー(1932-):アコーディオンと管弦楽のための「リコール」
※3-12…世界初録音
ビャルケ・モーゲンセン(アコーディオン)
デンマーク国立室内管弦楽団/ロルフ・グプタ(指揮)
録音 2011年4月12-15日コンチェルト・ハウス・スタジオ
デンマーク生まれの若きアコーディオン奏者ビャルケ・モーゲンセンによるアコ
ーディオンのための協奏曲集です。彼は1985年生まれで、7歳からアコーディオ
ンを演奏し始め、瞬く間に名手と呼ばれるようになりました。彼自身も編曲、作
曲を行い、既に何枚かのCDもリリースするなど、その将来を嘱望されています。
このアルバムでは4人の作曲家の作品を収録、コッペルとローゼの2つの曲はモー
ゲンセンのために作曲されたものです。古典的な曲、タンゴ風、ジャズ風と様々
な表情を見せる音色に注目してください。アコーディオンの持つ可能性の限界に
挑戦すかのような、挑発的でエキサイティングな演奏がたまりません。

8.226564 ¥1780
カスパー・ロフェルト:私は決して歌うことがないだろう
-アコーディオン作品集
1-3「シャドウ・ピース」(2007)から(真夜中/トワイライト・トッカータ/ツイス
ト・タンゴ)
4.私は決して歌うことがないだろう(2009)/5.夜の歌 2(2009)
6-8.クラシカル・アコーディオンのための演奏会用練習曲 第1集(2008-2009)
9.2台のアコーディオンのための「カリュブディス」(2010)
10.アコーディオンとチェロのための「落ちる光」(2008)
11.夜の歌 1(2008)
クリスティーナ・エストランド(ヴァイオリン)
ビャルケ・モーゲンセン(アコーディオン)
トーケ・メルドルップ(チェロ)/ミトス
このアルナムは、若きアコーディオン奏者モーゲンセンと作曲家ロフェルト
(1982-)のコラボレーションであり、全てが世界初演となります。在学中からそ
の才能を嘱望されているロフェルトは、2006年にモーテンセンと出会うことで、
お互いにアイデアを出し合うことでアコーディオンのための作品を多数生み出
しています。そのアイデアは、過去の作曲家へのオマージュであったり、ジャズ
やタンゴであったり、または思い切り前衛的なものであったり、と常に実験性を
帯び、またお互いにとても楽しんで曲を創り上げているようです。イマジネー
ションに満ちた数々の曲は、聴き手に鮮烈な印象を残すものです。

8.226080 ¥1780
フィン・ヘフディング:管弦楽作品集
1.進化 Op.31(1939)
2.アンデルセンによる交響的幻想曲「間違いなし」 Op.37(1943)
3-6.交響曲 第3番 Op.12(1928)
イエナ・フィルハーモニー管弦楽団/フランク・クレーマー(指揮)
録音 2011年3月28-30日ドイツ イエナ・コンサート・ホール
カール・ニルセンの友人で、ヴァン・ホルンボーの師として知られるヘフディン
グ(1899-1997)の作品集です。コペンハーゲンに生まれ、イェペセンとラウブに
作曲を学び、22歳の時にはウィーンへ留学し、1年間ヨーゼフ・マルクスに師事
しました。その後民謡の研究を始め、1931年にはコペンハーゲン民俗音楽学校を
設立しています。教師としても活躍し、前述のホルンボーを始め、多くの音楽家
を育てました。彼の作風は、マルクスの流れを汲んだ後期ロマン派の香りを持ち
ながらも、近代北欧音楽の発展の流れに沿ったもので、強烈な個性は感じられな
いものの、深い味わいを有しています。このアルバムは彼と生涯に渡って親友で
あったノアゴーが選曲を担当、ヘフディングの最良の面を引き出すことに成功し
ています。イエナ・フィルハーモニー管による重厚な表現も曲にぴったりとマッ
チしています。

6.220575(SACD-Hybrid) ¥1980
ルーズ・ランゴー:弦楽四重奏曲集 第1集
1-4.弦楽四重奏曲 第2番 BVN145(1918/1931改編)
5-7.弦楽四重奏曲 第3番 BVN183(1924)
8.弦楽四重奏曲 第6番「ひとつの楽章で」BVN160(1918/19)
9-16.「おお、血と涙にまみれた御頭よ!」による変奏曲
ナイチンゲール弦楽四重奏団
デンマークの後期ロマン派に属する作曲家ランゴー(1893-1952)。しかし、彼は
当時としてはあまりにも急進的な曲を書いたためか、聴衆に受け入れらることな
く、生前には高く評価されることがありませんでした。近年、ようやく彼の作品
の再評価が進み、管弦楽作品などのリリースが増えていて、その神秘的かつロマ
ンティックな作品が耳に触れる機会も多くなってきています。このシリーズでは、
彼の弦楽四重奏曲に光をあてており、番号付きの6曲と、その他の変奏曲などを
最新の改訂稿に基づいて全て録音するものです。ナイチンゲール弦楽四重奏団の
ドラマティックな解釈は、ランゴーの持つ真の姿を提示することでしょう。



<CAPRICCIO>
C5067 ¥2450
エドマンド・マイゼル:映画音楽「伯林-大都会交響楽」
オリジナル・サウンド・トラックを元にした世界初録音
ベルリン放送交響楽団
フランク・シュトローベル(指揮)
録音 2007年9月19-22日
無声映画「伯林-大都会交響楽」は、1927年のベルリンのある一日をひたすらと
り続けたドキュメンタリー。全体は5部に分かれていて、機関車の疾走に始まり、
市井の人々の生活を交えながら大都市の一日の姿を克明に描き出すこの映像は、
「音楽派映画」,「純粋映画」と呼ばれ、今でもその映像は伝説的な人気を博し
ています。このアルバムはドイツのZDFテレビとの共同制作で、当時演奏された
音楽をもう一度復元し、フィルムのリマスターとあわせ、完全なる作品として
よみがえられることに成功したもの。85年前のベルリンの姿は驚くほど近代的で
すが、人々の生活は現代となんら変わることがありません。大いなる意思を持っ
た大都会の中で精一杯生きている人の姿に寄り添うマイゼル(1894-1930)の音楽
は、メカニカルさとシニカルさを前面に出しています。動画サイトなどで閲覧可
能な映像を見ながら、このアルバムを聴くと、何とも贅沢な喜びを味わうことが
できるのです。また、この映画に音楽を付ける試みは他にも行われていて、
2009年にはスペインの Alberto Novoa Rodriguezが見事な曲をつけています。

C5131 ¥2450
ハリエット・クリーフ フランスのチェロ作品
1-4.フランク(1822-1890):ヴァイオリン・ソナタ イ長調 Op.14(チェロ編)
5-7.ドュッシー(1862-1918):チェロ・ソナタ ニ短調
8.フォーレ(1845-1924):シシリエンヌ Op.78
9.フォーレ:エレジー Op.24
10.オッフェンバック(1819-1880):ジャクリーヌの涙 Op.76-2
11.フォーレ:夢のあとに
ハリエット・クリーフ(チェロ)
カミッラ・イサンベーヴァ(ピアノ)
録音 2011年10-11月
1991年生まれの若きチェリスト、ハリエット・クリーフのデビューアルバムで
す。オランダに生まれた彼女、5歳からチェロのレッスンを始め、9歳でユトレヒ
トの芸術学校に入学。その才能を着々と伸ばしていきました。2004年にはオース
トリアへ移り、ウィーン大学で更なる研鑽を積んでいます。もちろんコンクール
の入賞歴も多く、最近ではクロアチアで開催されたアントニオ・ヤニグロ国際コ
ンクールで1位、及び観客賞、ヤニグロ賞を受賞しています。このアルバムは、
フランクのソナタを始めとしたフランス系のプログラムで構成されていて、卓越
した技巧とナイーブな感性が存分に感じられるセンスの良いものです。とりわけ、
オッフェンバックの小品「ジャクリーヌの涙」は絶品です。1690年にヘンドリッ
ク・ジェイコブズが制作した歴史的名器をオランダの財団から貸与されており、
その表現力をフルに生かした美音は聴き手の耳を引き付けて離しません。

C5132 2枚組 ¥2450
コンチェルト・ケルン イタリア・コンチェルト集
〈CD1〉
1-3.ヴィヴァルディ(1678-1741):室内協奏曲 ニ短調 RV566
4-9.デュランテ(1684-1755):弦楽のための協奏曲 第3番 変ホ長調
10-13.レオ(1694-1744):チェロ協奏曲 第3番 ニ短調
14-16.ヴィヴァルディ:協奏曲 イ長調 RV585
17-20.デュランテ:弦楽のための協奏曲 第1番 ヘ短調
21-26.ヴィヴァルディ:フルート協奏曲 ト短調「夜」 Op.10-2 RV439
〈CD2〉
1-3.ヴィヴァルディ:フルート協奏曲 ヘ長調 「海の嵐」Op.10-1 RV433
4-6.デュランテ:ハープシコード協奏曲 変ロ長調
7-9.ペルゴレージ(1710-1736):ヴァイオリン協奏曲 変ロ長調
10-12.ヴィヴァルディ:ファゴット協奏曲 ト長調 RV545
コンチェルト・ケルン
1985年に設立されたコンチェルト・ケルンの設立間もない頃の名演集です。ヴィ
ヴァルディなどのおなじみの作品から、レオやデュランテなどの当時としては
珍しい作品まで、このアンサンブルの多彩な演奏を楽しむことができます。

C5122 2枚組 ¥2450
ヨハン・エルンスト・バッハ:受難オラトリオ 他
〈CD1〉1-22.受難オラトリオ
〈CD2〉1-10.受難オラトリオ(続き)
11-14.Wenn Donnerwolken uber dir sich turmen
15-22.「わが魂は主をあがめ」
※C10310-11の新装盤
バルバラ・シュリック(ソプラノ)
デイヴィッド・コーディエ(カウンター・テナー)
クリストフ・プレガルディエン(テノール)
スティーヴン・ヴァーコー(バス)
ライニッシェ・カントライ
ダス・クライネ・コンツェルト
ヘルマン・マックス(指揮)
受難曲というと、どうしてもJ.S.バッハの作品を思い起こしますが、他にも感動
的な作品がいくつもあります。このヨハン・エルンスト・バッハ(1722-1777,
J.S.バッハの甥)の受難オラトリオも、あまり知られてはいませんが、素晴らし
い曲です。彼はアイゼナハに生まれ、ライプツィヒの聖トーマス教会の学校に
入学、その際にJ.S.バッハの教えを直接受けています。その後法律を学び、父
ヨハン・ベルンハルトの後を継ぎゲオルク教会のオルガニストに就任、1756年に
はワイマールの宮廷楽長の地位を得るなど、堅実な活動をしました。彼は当時の
宗教音楽の中に腐敗の香りを感じていたようで、自らの作品にはそれらを持ち込
まないように、厳しく律していたというのですが、さてその結果はいかに?

C5130 ¥1750
ペルゴレージ:
1-12.スターバト・マーテル
13-18.サルヴェ・レジーナ
19-22.歌劇「オルフェオ」
※C10517とC10812より新装盤
レジーナ・クレッパー(ソプラノ)/マルティナ・ベルスト(アルト)
シュテファン・エデルマン(コントラバス)
ベルトホルド・ホップス(チェンバロ&オルガン)
バンベルク弦楽四重奏団
録音 1993年5月26-27日…1-12.19-22, 1995年2月10-11日…13-18
クレッパーとベルストの清冽な歌声、バンベルク弦楽四重奏団の控え目ながらも
叙情豊かなアンサンブル、低弦でどっしり支えるエデルマン、そしてチェンバロ
とオルガンを自在に操るホップスと、少人数ながら納得の演奏です。ピリオド楽
器とはまた違う、モダンな響きのペルゴレージを愛する人に。

C5126 2枚組 ¥2450
アレッサンドロ・スカルラッティ:罪、後悔、優美
-主イエス・キリストの受難のためのオラトリオ 他
〈CD1〉
1-16.罪、後悔、優美-主イエス・キリストの受難のためのオラトリオ 第1部
〈CD2〉
1-13.罪、後悔、優美-主イエス・キリストの受難のためのオラトリオ 第2部
14.ストラデッラ(1644-1682):メルコディ・サントのための哀歌
15.ストラデッラ:我らが主イエス・キリストの磔と死
※C10411-12の新装盤
バッハ・メヒトヒルト(ソプラノ)/カイ・ヴェッセル(アルト)
ペトラ・ガイトナー(ソプラノ)/ラ・ストラジョーネ
ラ・ストラジョーネ・ヴォーカル・アンサンブル
ミヒャエル・シュナイダー(指揮)
1708年のローマは復活祭と受難節の2つのお祝いで盛り上がっていました。もち
ろん音楽界もこれに合わせて盛り上がるため、受難オラトリオを「長老」アレッ
サンドロ・スカルラッティ(1660-1725)に、復活オラトリオを、当時23歳だった
才能ある「若手」ヘンデルに依頼しました。このスカルラッティの曲は、イタリ
ア風の様式を備えた、彼の作品の中でも最も成熟した書法が見られますが、残念
ながらほとんど忘れ去られてしまいました。受難曲とは言っても、バッハの作品
とは異なる概念に基づいており、モンテヴェルディやカヴァッリなど、初期バロ
ックのスタイルやギャラント様式と言った明晰で簡素な音で書かれています。

C5125 ¥2450
ヨハン・アドルフ・ハッセ:
1-16.ミサ曲 ニ短調
17-24.ミゼレーレ ハ短調
※C10570とC10557より新装盤
演奏: マリア・ザードリ(ソプラノ)/レーナ・スザンネ・ノーリン(アルト)
ハンス・イェルク・マンメル(テノール)/クラウス・メルテンス(バス)
カイ・ヴェッセル(アルト)/ヴィルフリート・ヨッヘンス(テノール)
シュテファン・シュレッケンベルガー(バス)
ライニッシェ・カントライ/ダス・クライネ・コンツェルト
ヘルマン・マックス(指揮)
録音 1995年4月24-30日…1-16, 1993年4月19-26日…17-24
ハッセ(1699-1783)の生涯は、まさに“時代の間”をカバーするものでした。
1685年に生まれたバッハやヘンデルよりも若く、ハイドンやモーツァルトよりは
古い世代に属していた彼の音楽は、どちらかというと新しい世代の影響を強く受
けていたようで、その作品はかなり当時としては前衛的であり、このミサ曲ニ短
調も、通常の5つのセクション(キリエ、グローリア、クレド、サンクトゥス、
アニュス・デイ)を自身で15に細分化し、多彩なメロディを付けていることで知
られます。キリエIIに現れ半音階的な動きのなんと魅力的なことでしょう。
「ミゼレーレ」でのひたすら美しい祈りの音楽も聞きもの。オペラ作曲家として
活躍したハッセの面目躍如と言った作品です。

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