クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

11-02 No.29-1

2011年02月26日 12時00分34秒 | Weblog
<Challenge Classics>
CC72383 7枚組 \4450
ザ・オリジナル・レコーディング1951-1966
(Disc1)
スメタナ:「売られた花嫁」序曲、ポルカ、フリアント、喜劇役者の踊り(1)
フランク:交響詩「アイオリスの人々」(2)、交響曲 ニ短調(2)
(Disc2)
ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調作品67「運命」(3)、フィデリオ序曲(1)
シューベルト:交響曲 第5番 変ロ長調 D485(1)
ブラームス:大学祝典序曲作品80(1)
(Disc3)
ブルックナー:交響曲 第7番 ホ長調(3)
(Disc4)
ワーグナー:ジークフリート牧歌(4)
サン=サーンス:交響曲 第3番 ハ短調 作品78(1)
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第1番 嬰へ短調 作品1(1)
(Disc5)
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 作品18(1)
フランク:プシュケ(1)
(Disc6)
ベートーヴェン:交響曲 第6番 へ長調 作品68 「田園」(3)
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第3番 ハ短調 作品37(3)
(Disc7)
ベートーヴェン:トルコ行進曲 作品113(1)
ベートーヴェン:ヴァイオリンのためのロマンス 第1番、第2番(1)
シューベルト:ロザムンデ序曲 D644(1)
ベルリオーズ:ラコッツィ行進曲(1)
ウェーバー:交響曲 第2番 ハ長調(1)
マイアベーア:戴冠式行進曲(1)
ウェーバー:魔弾の射手 序曲(1)
グリーグ:弦楽のための2つの悲しい旋律(1)
プロコフィエフ:行進曲 作品33 bis(1)
演奏:
ウィレム・ヴァン・オッテルロー(指揮)
*オーケストラ
(1)ハーグ管弦楽団
(2)ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
(3)ウィーン交響楽団
(4)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
*ピアノ:コル・デ・フロート(Disc4,5)
*ヴァイオリン:テオ・オロフ、
ヘルマン・クレバース
(Disc7)
ウィレム・ヴァン・オッテルロー(1907-1978)はオランダを代表する巨匠的指
揮者であり、ハーグ・レジデンティ管弦楽団の首席指揮者を長きにわたってつ
とめ、メルボルン交響楽団、シドニー交響楽団などの首席指揮者を歴任。数多
くの名盤といわれる録音も残しています。今回は、オッテルローがDGGやフィ
リップスなどに録音したLP音源にデジタル・リマスタリングを施し、CDとして
は初出となります。決して独裁的でもショー・マン的でもなかった巨匠にとっ
て、最も重要だったのは常に「音楽」そのものでした。オッテルローのあらゆ
る作品に対する徹底した知識、さらにほとんどの大規模な作品を暗譜で指揮を
していたことはまさに伝説として有名ですが、それ以上に、オッテルローはオ
ーケストラにとっての真の指導者でした。
本新譜は、ハーグ管との録音から構成した前作(チャレンジ)よりもっと幅広い
視野で、ベルリン・フィル、ロイヤル・コンセルトヘボウ管など、オッテルロ
ーが指揮・録音を行った超一流のオーケストラとの貴重な音源を収録していま
す。

CC72501 \2080
ヴォーン・ウィリアムズ:合唱作品集
Come away, death (来たれ、死よ)、
Ring out your bells (リング・アウト・ユア・ベルズ)、
Love is a sickness(恋は病), Rest(休息)、
The unquiet grave(アンクワイエット・グレイブ),
Heart’s Music(心の音楽), Linden Lea(リンデン・リー),
Fain would I change that note(楽譜を変えようか)、
Alister Mc.Alpines Lament(アリスター・マッカルパインの哀歌)、
Silence and music (沈黙と音楽)
ジェラルド・フィンジ:
Three short Eligies 3つの短いエレジー
Seven poems of Robert Bridgesブリッジズによる7つの詩
クインク・ボーカル・アンサンブル
ヨーロッパを拠点として世界規模で活動するクインク・ボーカル・アンサンブ
ルは、世界のアカペラ合唱団のトップ・クラスに君臨するアンサンブルです。
そのレパートリーは多岐にわたり、ルネッサンス・バロック期の作品はもとよ
り、ロマン派、印象派そして近現代に至る幅広い作品群を演奏しています。
ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958)がパーセル以来のイギリス音楽史上、重
要な作曲家の一人であることは疑問の余地もありません。エルガーの登場によ
り、イギリス音楽が見直され、もてはやされる中、ヴォーン・ウィリアムズも
その主要な人物であり、この作曲家がイギリスの民族音楽をこよなく愛し、研
究したことから、ブラームスやドビュッシー、シェーンベルク、ストラヴィン
スキーといった同時代のヨーロッパの作曲家たちが「新機軸」を志向したのに
対し、ヴォーン・ウィリアムズはイギリス音楽文化の本質に忠実であり続けよ
うとしました。ヴォーン・ウィリアムズの真骨頂は新しく且つ他と異なる音楽
語法を作り上げることよりもむしろ、なじみ深い周知の要素を新しい方法で用
いることにあり、その好奇心、明晰な頭脳、音楽への献身、そしてエネルギー
によって、英国音楽史上確固たる軌跡を刻み付けました。宗教作品と共にその
合唱作品も広く愛されている作曲家です。
ヴォーン・ウィリアムズの作品と組み合わせるのは、この作曲家の友人であ
り、彼を敬愛してやまなかったジェラルド・フィンジ(1901-1956)。ヴォーン
・ウィリアムズ、エルガー、パリーを含むイギリス人作曲家の多大な影響を
受ける一方、その誰よりも「言葉」の扱いに長けていました。ヴォーン・ウィ
リアムズがより規模の大きな交響的作品を得意とした一方、フィンジはより
歌曲の作曲家といえましょう。
本ディスクは、クインクの代表作であるCDの再発売です。イギリスを代表する
作曲家による合唱作品を優れたボーカル・アンサンブルによる演奏で存分に
味わえる一枚です。

QL201002 \2080
ラフマニノフ:ピアノ連弾のための6つの小品 作品11(4手連弾)
ドビュッシー:白と黒で(2台ピアノ)
ラヴェル:ラ・ヴァルス(2台ピアノ)
スホルテス&ヤンセンス ピアノ・デュオ
レスタリ・スホルテス
グウィリム・ヤンセンス
スホルテス&ヤンセンス ピアノ・デュオは、2003年結成以来オランダ国内外
のピアノ・デュオ・コンクールで華々しい受賞暦を重ねる若き注目のアーティ
ストです。オランダ・クリスティーナ王女コンクール優勝、イスラエル・テル
・ハイ国際ピアノ・マスタークラス最優秀デュオ賞、ポーランド・ビアリスト
ック音楽院国際ピアノ・デュオ・コンクール特別賞、イタリア・IBLAグランプ
リ国際音楽コンクールラヴェル賞などを受賞。2009年カーネギーホールでデ
ビューし、「まるで指が25本か30本あるような充分なボリュームと統一感のあ
るサウンド」と絶賛されました。特に自国オランダでの活躍は著しく、アムス
テルダム・コンセルトヘボウでの権威あるフリエンデンクランス・コンクール
に優勝し、現在若く優れた才能として注目を集めています。
本CDは、オランダ放送が主催するクワトロ・ライブ・レーベルでのデビュー
盤、ラフマニノフ、ドビュッシー、ラヴェルによる珠玉のデュオ作品集です。
ラフマニノフの「ピアノ連弾のための6つの小品」は技巧的にも高いレベルを
要求する難曲のため、演奏機会は少ないものの、ピアノ連弾作品として重要な
ものの一つです。ドビュッシーの「白と黒で」は、文字通り白鍵のみ又は黒鍵
のみで演奏するパッセージを含み、一方で、このタイトルは楽章間の性格的対
比を暗示したものでもあります。エネルギッシュで輝かしい第1、第3楽章(ス
トラヴィンスキーに献呈)が「白」であるとすれば、暗鬱な第2楽章は「黒」
であり、作曲家は戦死した友人ジャック・シャルローにこの楽章を捧げていま
す。ラヴェルはドビュッシーと並ぶフランス印象派の重鎮ですが、しばしば古
典的な音楽様式に立ち戻り、そうした古典様式とジャズや舞曲と結合し、新境
地を開きました。有名な「ラ・ヴァルス」もその一つであり、ラヴェル自身が
管弦楽によるオリジナルからこの2台ピアノ版を編曲しました。
若く才能あるピアノ・デュオによるセンス溢れる演奏をお楽しみ下さい。

CC72382 \2080
ブラームス:
ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ト長調 作品78
「雨の歌」
ヴァイオリン・ソナタ 第2番 イ長調 作品100
ヴァイオリン・ソナタ 第3番 ニ短調 作品108
F.A.E.ソナタのためのスケルツォ
リナス・ロス(ヴァイオリン)
ホセ・ガラルド(ピアノ)
リナス・ロスは幼少の頃からその才能を注目され、ドイツ国内の青少年コンク
ールながらその実績が国際的に評価されるJugend Musiziert で優勝。その後
もザハール・ブロン(リューベック音楽大学)、アナ・チュマチェンコ(チュ
ーリヒ音楽大学、ミュンヘン音楽大学)各氏に師事し、在学中にはアンネ=ゾ
フィー・ムターとその財団から支援を受けた注目すべき才能です。
ソリストとしても、シュトゥットガルト国立歌劇場管弦楽団、ヴュルテンベル
ク室内管弦楽団、ベルン交響楽団、SWR放送交響楽団、ベルリン放送交響楽団、
ロイヤル・リバプール管弦楽団、ウィーン及びケルン室内管弦楽団、アルブレ
ヒト、ブロムシュテット、ボレイコ、ガフィガン、ヘンヒェン、ホーネック、
アヌ・タリ、ヴィットなどの著名な指揮者・オーケストラと共演。2006年のデ
ビューCDはドイツ国内を中心に高く評価されています。

CC72514 2枚組 \2700
ベルリオーズ:劇的物語「ファウストの劫罰」
オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団
オランダ放送合唱団
ベルナルト・ハイティンク(指揮)
シャルロット・マルジョーノ(ソプラノ)
ヴィンソン・コール(テノール)
トーマス・クヴァストホフ(バリトン)
ヤコ・フイペン(バス)
*ライナーノートはオランダ語のみ。
本音源は1999年にライブ録音された、オランダ放送フィル、放送合唱団、そし
てオランダが誇る世界的指揮者ハイティンクが、4人の強力なソリスト陣を迎
えて行ったベルリオーズの傑作の演奏の初CD化です。
現在、オランダは新政府の緊縮財政によって、国内のオーケストラはそれぞれ
、大幅な予算カットやその存続が危ぶまれている状況です。国営放送傘下のオ
ランダ放送フィルもその例外ではなく、様々な方法で状況の改善を訴えていま
す。オランダのクラシック音楽文化発展の重要なプラットホームであるオーケ
ストラを守るべく、オランダ出身の指揮者陣も協力を惜しまず、本CDもハイ
ティンク氏の協力のもと、CD化が実現しました。オランダ放送フィルは、ハイ
ティンクが音楽家として、又指揮者としてそのキャリアをスタートした重要な
オーケストラであり、その愛情や信頼関係が充実した音楽的成果としてここに
結実しています。
ヨーロッパ内では、現在ハイティンクだけでなく、アシュケナージをはじめ著
名なアーティストたちが、この状況を打開し、オランダのクラシック音楽文化
を守るために様々な広報活動を行っています。

CC72362 2枚組 \3450
ベートーヴェン:
Disc1
弦楽四重奏曲 ヘ長調 作品59-1
弦楽四重奏曲 ホ短調 作品59-2
Disc2
弦楽四重奏曲 ハ長調 作品59-3「ラズモフスキー」
弦楽四重奏曲 ハ長調 作品29
ヴェロニカ・クイケン(第1ヴァイオリン)
シギスヴァルト・クイケン(第2ヴァイオリン)
サラ・クイケン(ヴィオラ)、ヴィーラント・クイケン(チェロ)
マルレーン・ティエルス(ヴィオラ)*Op.29のみ
古楽器界の巨匠の一人であり、ラ・プティットバンドを率いるシギスヴァルト、
世界屈指のビオラ・ダ・ガンバ奏者でありチェリストのヴィーラントという世
界的名声を誇るオールド・ジェネレーションと、ヴェロニカやサラなどのヤン
グ・ジェネレーションの活躍も目覚しい世界有数の音楽一家、クイケン・ファ
ミリー。通常は古楽器を使用しての演奏が多い彼らですが、今回は、「円熟期
のベートーヴェンによるこれらの作品では、必ずしも古楽器で演奏する必然性
はない」として、モダン楽器を使用しての演奏になります。

CC72311 2枚組 \3450
モンテヴェルディ:「聖母マリアの夕べの祈り」
シギスヴァルト・クイケン
ラ・プティット・バンド
ソリスト:ゲルリンデ・ゼーマン、マリー・クイケン、
アレッサンドロ・カルミニャーニ、ジャン・フランソワ・ロンバール、
ファビオ・フルナーリ、ジョゼッペ・マレット、フルヴィオ・ベッティーニ、
マルコ・スカヴァッツァ、パオロ・コスタ、ヴァルター・テストリン
モンテヴェルディの「聖母マリアの夕べの祈り」はミサ曲「イエスが話してい
るちょうどその時」と共に1610年に出版されました。この版はモンテヴェルディ
がカトリックの礼拝のために作曲した音楽で最初の重要なものです。この「祈
り」の作曲経緯については不確かなことがたくさんあります。実際に、この作
品は、一つの完結・一貫した作品を作るという目的であれば、おそらく一緒に
構成しないような多種多様な作品を集めているものといえます。例えば、2つの
マニフィカトが並列しており、どちらか一つを演奏者が選択しなければならな
いのです。
この種の音楽の演奏方法は、たとえ一般的な慣習の範囲内であったとしても、
その時代の中で様々に異なっていました。しかし、この1610年版の中でモンテ
ヴェルディは声楽と楽器の編成について具体的な指示をたくさんしており、そ
の場合、選択の余地は制限されることになります。この録音で、私はそれらの
指示に完全に従うことにしました。その結果いくつかの楽器はほとんど使用し
なかったとしても、むしろそれによって各部分毎に、相当な独立性を示唆して
いるように思われます。声楽部分はそれ故に一つのパートに対して一人のソリ
ストという独唱による編成となり、10人のソリストがそれぞれに、一定の個々
の役を担います。対位法的な部分で各パートを二重や三重にした合唱による演
奏ももちろん可能でしょう。ただ、楽譜上モンテヴェルディは独唱による編成
を指示しており、私の考えでは、よりはっきりとした個別の表現が可能となる
のです。
楽器編成について作曲家の指示に従うと、多くの部分がオルガンのみによる伴
奏になります。中には正確な楽器の組み合わせを指示する部分もありますが、
それ以外はただ、「楽器で」又は「お好みの楽器で」と大まかに指示している
だけで、このように指示されることで、演奏家が自分で決断しなければならず、
その決断は各時代の精神を完全に反映するものであるのです。
(シギスヴァルト・クイケン、ライナーノートより)




<KAIROS>
13112KAI \2250
「アルベルト・ポサダス(b.1967):作品集」
(1)「涙と優しさの暗い深淵」-アンサンブルのための(2005)
(2)「ネブマート」-五重奏のための(2008)
(3)「クリプシス」-アンサンブルのための(2007)
(4)「グロッソポエイア」-3人のダンサー、4人の音楽家とヴィデオ、
ライブ・エレクトロニクスのための(2009)
(1)-(4)アンサンブル・コンテンポラン、
(1)-(3)フランソワ=クサヴィエ・ロート(指揮)
IRCAMポンピドゥ・センター
録音:2007-2009年
ポサダス(b.1967)はスペインの作曲家で当KAIROSレーベルでは既にリリースさ
れた「フラクタルの典礼」(12932KAI)が話題となった現代スペインを代表する
作曲家である。彼はフランシス・ゲレーロに師事した後、パリのIRCAMで電子音
響についての研究、創作に取り組む一方、クセナキスのように最新の数学理論
にも関心を寄せ、感性と科学の両面から新しい音楽を開拓しようとしている。
作品はコンピュータ音楽やスペクトル楽派からの影響を感じさせ、持続する音
の帯の色彩とテクスチュアの変化で作品を構成している。《涙と優しさの暗い
深淵》では雅楽の笙を思わせる響き、間の感覚、一音に込める気合いのような
凄みが1970年代の武満(ウィンター、マージナリア、ジェモー第1部あたり)を思
わせ、ライオン・ローアの悩ましい呻きが聴き手の生命力を喚起する。《クリ
プシス》の低音の凄みと高音域のきらめく美しさ、最新作《グロッソポエイア》
のライブ・エレクトロニクスとアンサンブルのコンビネーションも見事なもの
である。現代音楽ファン必聴!

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11-02 No.29-2

2011年02月26日 12時00分13秒 | Weblog
<ALTARUS>
AIRCD 9015 \2080
「カーソン・クーマン(b.1982):ピアノ作品集」
9つの前奏曲(2007)/演奏会用小品《ラ・トリコテア》(2006)/
マドリガル(2008)/ララバイ-ラモーによる(2009)
ベア・マウンテン断章(2008)/夏至(2007)
夢見るマダケット(2008)/マウンテン・トッカータ(2008)
ドンナ・アマート(Pf)
録音:2010年5月
クーマンは29才の現在までに作曲した作品はなんと800曲を越えるという多作家
である。ナクソス・レーベルより定期的にCDがリリースされており、アマート
によるピアノ作品集も出ているが、今回のアルバムとは重複はない。これまで
にオペラ、声楽曲、交響曲、室内楽などありとあらゆる作品を発表している。
ここに収められたピアノ曲は無調、調性、印象派的な響き(9つの前奏曲は時に
ドビュッシーを思わせる)ほかプロコフィエフ、ジャズなどを折衷した自由奔放
な音楽。ピアノは当ALTARUSでアマート女史はクーマンの手の込んだ多声的書法
を見事に弾ききっている。




<MARQUIS>
MAR 81411 \1980
ショパン:ピアノ三重奏曲ト短調Op.8
シューマン:ピアノ三重奏曲ト短調Op.110
マンハッタン・ピアノ三重奏団:
【ウェイン・リー(Vn)、ドミトリー・コウゾフ(Vc)、ミラナ・ストレゼワ(Pf)】
録音:2009年
マンハッタン・ピアノ三重奏団は2004年の結成以来、数々の国際室内楽コンク
ールに入賞、アメリカ、ヨーロッパを中心に活動をしているアンサンブル。レ
パートリーはロマン派の作品からアイヴズ、ペルトのような現代作品までヴァ
ラエティに富んでいる。若いながら非常に落ち着いた、奇を衒わない音楽作り
に大変好感が持てる内容。



<Regis>
RRC 1366 \680
パーセル:歌曲と宗教アリア集デラー・コンソート

RRC 1367 \680
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番、第5番「皇帝」
エミール・ギレリス(pf)
レオポルト・ルードヴィヒ指揮、フィルハーモニア管弦楽団

RRC 1368 \680
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲、ピアノ協奏曲
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(Vc)
フランティシェク・マクシアン(pf)
ヴァーツラフ・ターリッヒ指揮
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団

RRC 1369 \680
ラッスス:モテット集、ミサ・サルヴェ・レジナ
アンドリュー・カーウッド指揮
カージナルズ・ミュージック

RRC 1336 \680
バード:
5声のミサ曲、4声のミサ曲、3声のミサ曲、アヴェ・ヴェルム・コルプス
スティーヴン・ダーリントン指揮
クライストチャーチ大聖堂合唱団

RRC 1338 \680
O for A Thousand Tongues To Sing
賛美歌集
And Can It Be?、As Pants The Heart、Lo He Comes With Clouds Descending、
O Worship The King、Away With Our Sorrow And Care、
Arise And Hail The Joyful Day、Hail Happy Morn、
Awake And Join The Cheerful Choir、See Heaven's High Portals、
Awake, Awake Ye Mortals All、While Shepherds Watched、
Behold The Morning Star、The Musical Lovers、
Arise And Hail The Sacred Day、Rejoice This Glorious Day Is Come、
Christ The Lord Is Ris'n Today、Light Of The World、
All Hail The Pow'r Of Jesus' Name、O For A Thousand Tongues To Sing、
Who Would True Valour See
マディ・プライア、ザ・カーニバル・バンド

RRC 1342 \680
行進曲集
ロジャー・G.スウィフト少佐指揮
ザ・コールドストリーム・ガーズ・バンド

RRC 1344 \680
デュカス:交響曲ハ長調
ファンファーレ、舞踊詩「ラ・ペリ」
ジャン・フルネ指揮
オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団

RRC 1345 \680
モーツァルト:ピアノソナタ第10番-第12番、第14番
マリア・ジョアン・ピリス(pf)




<DIVINE ART>
DDA 25086 \1980
「インスピレーション」-マリア・クルチョへのオマージュ
シューベルト(リスト編):アヴェ・マリア
ロッシーニ(リスト編):ナポリのタランテラ
ヴィラ=ロボス:ブラジルの魂(ショーロ第5番)
カゼッラ:シャコンヌ主題による変奏曲
シュナーベル:ワルツ集Op.15-3
モーツァルト:ロンド イ短調K.511
ベートーヴェン:幻想曲Op.77
ショパン:ポロネーズ 嬰へ短調Op.44
レーガー:マリアの子守唄
シューマン(リスト編):献呈
アンソニー・ゴールドストーン(Pf)
録音:2009年セント・ジョン・バプティスト教会,イングランド
【ボーナス・トラック】
モーツァルト:コンサート・アリア「どうしてあなたを忘れられよう?」
マリア・クルチョ(Pf)、エリザベート・シュワルツコップ(S)、
オットー・クレンペラー指揮
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
録音:1957年ライヴ(モノラル)
2009年に89才で亡くなったイタリアのピアニストでイヴォンヌ・ロリオやアル
ゲリッチ、エマール、ル・サージュらを育て、一時内田光子も師事した名教師
マリア・クルチョ(クルシオ)に因んだ作品を彼女の愛弟子ゴールドストーンが
弾く。作品は彼女の得意としたロマン派、イタリア物、同時代で親交のあった
カゼルラ、シュナーベル(クルチョの師匠)の作品を収録。最後にボーナス・ト
ラックとしてクルチョがシュワルツコップ、クレンペラーと共演したモーツァ
ルトのアリアを収録。

DDA 25091 \1980
「ヴェニス・イン・メヒコ」 -ファッコとヴィヴァルディの協奏曲集
ジャコモ・ファッコ(1676-1753):
協奏曲ホ短調《和声復興への考察》Op.1-1
協奏曲イ長調《和声復興への考察》Op.1-5
アントニオ・ヴィヴァルディ(1678-1741):
協奏曲ニ長調RV.121
協奏曲イ短調《調和の霊感》Op.3-No.6
リコーダー協奏曲ハ長調RV.443
協奏曲ニ短調RV.127
プサルタリー協奏曲ハ長調RV.425
リコーダー協奏曲イ短調RV.445
メキシカン・バロック・オーケストラ、
ミゲル・ラウレンセ(指揮,リコーダー)、
マヌエル・ゾグビ(Vn)、
ダニエル・アルマス(プサルタリー)、
録音:2009-2010年メキシコ
メキシカン・バロック・オーケストラは本CDでリコーダーも披露しているミゲ
ル・ローレンスにより2009年に結成されたバロック・アンサンブルでメンバー
全員が18世紀の植民地時代の楽器を使用している。ミゲル・ローレンスはロン
ドンでリコーダーとフルートをフィリップ・ピケットに学び、帰国後はソリタ
ス・デ・メヒコの主席フルート、リコーダー奏者、指揮者としてメキシコのみ
ならずヨーロッパで活動を行っている。

DDA 25092 \1980
「ジョン・ローズ(b.1928):室内楽作品集」
(1)弦楽四重奏曲第1番(1997)
(2)前奏曲とフーガ(2001)
(3)前奏曲と2つのフーガ(2001)
(4)DSCHによるエッセイ(1970)
(5)弦楽四重奏曲第2番(1999)
(1)(5)エディンバラ四重奏団、
(2)-(4)ロバート・メリング(Pf)
録音:(1)(5)2009年スコットランド、(2)-(4)2010年エディンバラ
ジョン・ローズは1928年ロンドン出身のイギリスの作曲家。ロンドン王立音楽
院でエドムンド・ラッブラに作曲を師事した。無調と調性の間を行くほの暗い
叙情性はラッブラ譲りでラッブラ、シンプソンなど近現代イギリス音楽ファン
は必聴。

DDA 21371 3枚組 \5940
「無言歌」-ポール・タファネルの遺産
CD1)
ポール・タファネル:ウェーバー《魔弾の射手》の主題による幻想曲
グルック:精霊の踊り/ライネッケ:フルート・ソナタOp.167
ショパン:夜想曲Op.15-No.2(タファネル編)
ポール・タファネル:音楽読譜
アルフォンス・カスリーヌ:夜想曲
フォーレ:シシリエンヌ,コンクール用小品,幻想曲
ユレ・ムーケ:ギリシャ風ディヴェルティメント第1番
サン=サーンス:ロマンス
CD2)
クレマンス・ド・グランヴァル:組曲
エミール・ベルナール:ロマンス
フランソワ・ボルン:子鬼のバラードと舞曲
C.E.ルフェーブル:2つの小品Op.72
ルイ・レイノー:夜想曲
C.-W.ド・ベリオ:ソナタOp.64
CD3)
ジョルジュ・バレール:夜想曲
アルベール・ドワイェン:ギリシャ風小品(5つの勇ましい小品)
A.ブリュノー:ロマンス/ジャック・デュラン:ロマンス
ドップラー:ハンガリー田園詩曲
シャルル=マリー・ヴィドール:組曲
メンデルスゾーン:熟考(タファネル編)
ケネス・スミス(Fl)、ポール・ローデス(Pf)
録音:2008-2009年聖マリー教会,バーグフィールド,バークシャー
タファネル(1844-1908)はフランスのフルート奏者、指揮者として永らくパリ
音楽院の教授を務め、近代フルート音楽の礎を築いた。あの伝説のフルート奏
者マルセル・モイーズの師としても知られる。彼の演奏は録音としては一切残
されていないが、このセットは彼の生きた時代に作曲された(タファネルの自
作、編曲を含む)作品を聞くことでその時代を偲ぶもの。よほどフルートに親
しんでいる者にしか馴染みのない作品が目白押しで、フルート音楽の好きな
人にはお勧め。これまで楽譜はあっても音源がなかった曲もあるのでフルー
ト学習者には最適の参考資料音源にもなる。フルートのケネス・スミスはフィ
ルハーモニア管弦楽団の首席奏者でソロ奏者としてはバロックから現代まで
幅広いレパートリーを持つが特にイギリス、フランス音楽には定評がある。




<METIER>
MSV28519 2枚組 \3700
「白い夜明け」-デイヴィッド・ラムズデイン(b.1931):
歌曲とサウンド・スケイプ
CD1)
(1)オーストラリアの音風景I
(2)トレーシー・チャドウェルの追憶による小さなカンタータ
(3)オーストラリアの音風景II
(4)ブルー・アポン・ブルー
(5)オーストラリアの音風景III
(6)6つのポストカード(Pf)
(7)オーストラリアの音風景IV
(8)オルフェウスの話す木
CD2)
(9)オーストラリアの音風景V
(10)ムレット・クリークでの変容
(11)ノーフォーク・ソングブック
(12)カンベワラ(Pf)
(2)(8)(11)レスリー=ジェーン・ロジャーズ(S)、
(2)(10)(11)ジョン・ターナー(リコーダー)、
(2)(6)(12)ピーター・ローソン(Pf)、
(4)ジョナサン・プライス(Vc)
(8)マーティン・ブラビンズ指揮ジェミニ
(1)(3)(5)(7)(9) 録音:2004年
ラムズデインは1931年シドニー出身のオーストラリアの作曲家でシドニー大学
で作曲を学んだ。この作品集はオーストラリアの音風景と題されたオーストラ
リアの自然の環境音を間に挟みながらリコーダー独奏や歌曲、チェロ独奏曲が
並べられている。いずれも旋律豊かで抒情的。

MSV28520 \1850
「ジョン・ヴィールとロバート・クロフォードの作品集」
(1)ジョン・ヴィール(1922-2006):弦楽四重奏曲
(2)ロバート・クロフォード(b.1925):悲しげな五重奏曲
(3)ジョン・ヴィール:即興曲
(4)ロバート・クロフォード:3つの2声のインヴェンション
(5)ジョン・ヴィール:トリプティーク
(6)ロバート・クロフォード:クラリネット五重奏曲
(2)(3)(4)(5)ジョン・ターナー(リコーダー)、
(4)(5)リンダ・メリック(Cl)、
(1)(2)(5)(6)アダバリー・アンサンブル(弦楽四重奏)
録音:2009年5月オックスフォード
ジョン・ヴィールは1922年生まれのイギリスの作曲家でオックスフォード大学
で作曲を学んだが後に渡米しロジャー・セッションズとロイ・ハリスに師事し
た。ロバート・クロフォードは1925年生まれで作曲の傍ら、BBCの音楽プロ
デューサーを長く勤めた。ともにバックス、エルガー、ブリテンらに続く、
基本は調性を使いながら新しい時代にふさわしいロマンティシズムを追求した
作品を残している。イギリスのやや曇った空を思わせるほの暗いハーモニーが
イギリス音楽ファンを虜にするだろう。

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11-02 No.28

2011年02月26日 11時59分50秒 | Weblog
<ATMA CLASSIQUE>
ACD2 2647 \1850
フロラン・シュミット:交響詩「サロメの悲劇」 Op.50
フランク:交響曲ニ短調
メトロポリタン管弦楽団
ヤニック・ネゼ=セガン(指揮)
録音:2010年7月ケベック
破竹の勢いの若手指揮者ヤニック・ネゼ=セガン。2008年にロッテルダム・
フィルの音楽監督、同じく2008年からロンドン・フィルの首席客演指揮者に
就任し、そして2012年からはデュトワの後にフィラデルフィア管の音楽監督
に就任することが決まっている、今最も注目されている指揮者の一人です。
ATAMAレーベルからの新譜は、2000年から芸術監督を務めるメトロポリタン管
とのフラロン・シュミットの代表作「サロメの悲劇」と、コンサートでも度々
取り上げているフランクの交響曲。
「サロメの悲劇」は、第1部の「序奏」から重厚でうねるような響きを持って
はじまり、続く「真珠の踊り」では切れ味よい迫力の演奏を繰り広げます。
第2部の「海上の誘惑」は蠢く幻想的な音楽を妖しく魅惑的に展開し、「稲妻
の踊り」、「恐怖の踊り」では狂気と官能的表現のもとに大迫力で演奏される
力のこもった熱演を聴かせてくれます。
フランク唯一の交響曲ニ短調。陰鬱とした重厚な響きの中にも、ネゼ=セガ
ンは優れた構成力を生かしニュアンス豊かに仕上げています。

ACD2 2642 \1850
フェット・ギャラント-雅なる宴
フォーレ:マンドリン、月の光、あけぼの、ひそやかに
ラヴェル:5つのギリシャ民謡
ドビュッシー:
 「雅なる宴」-声をひそめて、あやつり人形、月の光
 「ピリティスの歌」-パンの笛、髪、ナイアードの墓
プーランク:
 「メタモルフォーゼ」-かもめの女王、おまえの姿はこれだ、パガニーニ
 「アラゴンの詩による2つのメロディ」-セー、みやびやかな宴
オネゲル:6つの田園詩曲
ヴュイエルモーズ:フランス系カナダ人の歌
カリーナ・ゴヴァン(S) マルク=アンドレ・アムラン(P)
録音:1999年5月14-16日モントリオール
現代カナダを代表するソプラノ、カリーナ・ゴヴァンと超絶技巧で数々の難曲
を演奏してきたピアニスト、マルク=アンドレ・アムランによるフランス歌曲
集。1999年にラジオ・カナダで収録されたこの音源は、ラジオ・カナダとATMA
クラシックの共同制作によってCD発売が実現しました。ここには1869年に出版
されたヴェルレーヌの詩集「雅なる宴(フェット・ギャラント)」に、インスピ
レーションを得たドビュッシーやフォーレの歌曲が収録されています。カリー
ナ・ゴヴァンの多彩な声、言葉の美しさ、独特のニュアンスはフランス歌曲の
録音の頂点の一角をなす1枚と言えるでしょう。





<GLYNDBOURNE>
GFOCD 010 3枚組 \5150
R.シュトラウス:「バラの騎士」
モンセラート・カバリエ(S 元帥夫人)
テレサ・ツィリス=ガラ(Ms オクタヴィアン)
エディト・マティス(S ゾフィー)
オットー・エーデルマン(Bs オックス男爵)
ジョン・モデノス(Br ファーニナル)
アンジェラ・ジェンキンス(S マリアンネ)
デイヴィッド・ヒューズ(T ヴァルツァッキ)
アンナ・レイノルズ(Ms アンニーナ)
ジョン・アンドルー(T 歌手)ほか
ジョン・プリッチャード(指)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、グラインドボーン合唱団
録音:1965年5月30日、グラインドボーン
グラインドボーン歌劇場の歴史的録音のシリーズ、新刊は1965年の「バラの騎
士」です。驚くべきことに、元帥夫人は大プリマドンナ、カバリエ!実はこれ
は意外でも何でもなく、カバリエは若い頃、スイスのバーゼル、さらにブレー
メンの歌劇場に所属していて、バーゼル時代にはサロメも歌っています。この
前月に伝説的なドニゼッティ「ルクレツィア・ボルジア」の復活上演を成功に
導き、一気にイタリアオペラのプリマドンナとして注目を浴びますが、この頃
はまだドイツオペラを頻繁に歌っていました。32歳のカバリエは、歴代の元帥
夫人で声の美しさでは一二を争うほど。他のキャストがまた凄い。ゾフィーに
は、27歳のマティス。ベルリン・ドイツオペラ来日公演のケルビーノが話題と
なった2年後のことです。オクタヴィアンは、ポーランドの美声メッゾ、ツィ
リス=ガラ。彼女も30歳という若さ。3役を50歳前後のベテラン歌手が占める
ことも少なくない「バラの騎士」で、この若い歌手による上演はとても魅力
的。その上で、オックス男爵を「極めつけ」のエーデルマンが実に達者に演じ
歌っています。英国が誇る名オペラ指揮者、プリッチャードの指揮も見事に
ツボを突いたもの。音の状態も比較的良好。かつて抜粋が一度海賊LPになった
ことがあるだけで、全曲はこれが初出。素晴らしい上演を蔵出し音源でお楽し
みください!

GFOCD 011 2枚組 \3780
ブリテン:「ねじの回転」
ウィリアム・バードン(T プロローグ,ピーター・クイント)
カミラ・ティリング(S 家庭教師)
ジョアンナ・ソンジ(S フローラ)
クリストファー・スラッディン(Boy S マイルズ)
アン=マリー・オーウェンズ(Ms グローズ夫人)
エンマ・ベル(S ジェッセル嬢)
エドワード・ガーディナー(指)ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:2007年8月、グラインドボーン
グラインドボーン歌劇場で2007年に上演されたブリテンの「ねじの回転」の
ライヴ録音。ブリテンは室内オペラを好んで取り上げましたが、中でも傑作
が「ねじの回転」。ヘンリー・ジェイムズの同名の原作そのものが、人間の
心理の内面を掘り下げた傑作と知られており、ブリテンはそこから素晴らし
いオペラを生み出しています。この上演では、主人公である家庭教師に、今
や大人気のスウェーデンのソプラノ、カミラ・ティリングを起用。鍵となる
ピーター・クイントには、米国出身で広いレパートリーで活躍するウィリア
ム・バードン。またジェッセル嬢に、バロック音楽で活躍するエンマ・ベル。
実は彼女はシュトラウス以降の近代音楽も得意にしています。エドワード・
ガーディナーは、1974年、英国のグロスター生まれの指揮者。2004年から2007
年まで、グラインドボーン歌劇場のツアーの音楽監督、2007年からイングリッ
シュ・ナショナル・オペラの音楽監督を務め、さらに2011年9月からはバーミ
ンガム市交響楽団の首席客演指揮者に就任予定。今注目されている若手です。




<naive>
3770001901114 \2280
(1)虹の彼方に(オズの魔法使い)-カリーヌ・デエ
(2)チーク・トゥ・チーク(トップ・ハット)-エミリー・ロワゾー
(3)シェルブールの雨傘-カリーヌ・デエ、セバスエィアン・ドゥロア
(4)踊り明かそう(マイ・フェア・レディ)-カリーヌ・デエ
(5)そんなことはどうでもいいさ(ポーギーとベス)
-ローズマリー・スタンドリー
(6)メモリー(キャッツ)-サンドリーヌ・ピオー
(7)マクサンスの歌(ロシュフォールの恋人たち)
-カリーヌ・デエ、アルビン・ドゥ・ラ・シモーネ
(8)虹の彼方に(オズの魔法使い)
-ラファエル・アンベール(Sax)、ヨハン・ファルジョ
(9)クレイジー・ワールド(ビクター/ビクトリア)
-イサベル・ジョルジュ、ラヴァエル・アンベール、ヨハン・ファルジョ
(10)グッド・モーニング(雨に唄えば)
-マガリ・レジェ、カリーヌ・デエ、アラン・ブエ
(11)マリア(ウェストサイド物語)-カリーヌ・デエ
(12)夢やぶれて(レ・ミゼラブル)
-カロル・ブッファによるインプロヴィゼーション
(13)ワン・ハンド、ワン・ハート(ウェストサイド物語)
-カリーヌ・デエ、ヨハン・ファルジョ、コトラスト合唱団
(14)すべての山にのぼれ(サウンド・オブ・ミュージック)
-サンドリーヌ・ピオー、カリーヌ・デエ
(15)ベス、お前は俺のもの(ポーギーとベス)
-マガリ・レジェ、アラン・ブエ
(16)モノポリス(スターマニア)-カリーヌ・デエ、セバスティアン・グエズ
(17)アイ・ガット・リズム(パリのアメリカ人)-ラファエル・アンベール
(18)ストーン(スターマニア)-カリーヌ・デエ、セバスティアン・ドゥロワ
(19)ラ・ボエーム-アンサンブル・コントラスト
アンサンブル・コントラスト
【アルノー・トレット(Vla)、ヨハン・ファルジョ(Pf)、
ピエール・フォシュンエル(Vn)、アントワーヌ・ピエルロ(Vc)】
録音:2010年7月
超豪華演奏者陣によるミュージカルの名曲集!アンサンブル・コントラストは
クラシックの演奏家たちによって構成され、ジャンルの垣根を越えて魅力的な
アンサンブルを聴かせてくれる彼らの新譜は、様々な豪華ソリストをゲストに
迎え、ミュージカルの名曲をずらりと並べたアルバム。吉田秀和氏も絶賛した
ピオーとデエによる「すべての山にのぼれ」は、映画の名シーンよりもより
神々しく厳かに響き、それでいてしゃれたアレンジも施されており感動的で
す。ピオーの澄んだ歌声の魅力は言うまでもありませんが、オペラを中心に
活躍するデエのまっすぐな声も非常に楽しめます。バッハ/コルトレーンな
どのアルバムでも新境地を示したジャズ・サックス奏者アンベールによるアイ
・ガット・リズムなどは洒脱の極み。これがサックスの音かと思わずにはいら
れない明るさと軽やかさ。エスプリに満ちたna?veレーベルならではの贅沢な
1枚です。




<Aurora>
ACD 5059(CD+DVD) \4550
A Migrant in the New-新天地の渡り鳥
[CD]
シェル・トゥーレ・インネルヴィーク(1974-):I-IV
ダーヴィド・ブラトリ(1972-):Microwaves
ペーテル・トルンクヴィスト(1963-):Q/Carving
ラグンヒル・ベシュタード(1956-):Respicio
イーヴァー・フロウンベア(1950-):Waves and velocities of dawn and dusk
[DVD]
ラヴァシル・ヌールルム アーティスティック・ポートレート
『新天地の渡り鳥』
ロルフ・ヴァリーン(1957-):Scratch
エーリク・デーリン(1976-):Head On
ジェイムズ・ウッド(1953-):Elanga N'Kake singing to his craft [excerpt]
シェル・トゥーレ・インネルヴィーク(NIME instruments)
録音:2009年-2010年 ノルウェー音楽アカデミー、リンデマンホール(オスロ)
制作:マッツ・クレーソン、シェル・トゥーレ・インネルヴィーク 
録音&ミクシング:マッツ・クレーソン
ノルウェーの打楽器奏者シェル・トゥーレ・インネルヴィーク。このアルバム
「新天地の渡り鳥」で NIME(New Interfaces for Musical Expression)(音楽
表現と芸術公演のための新しいテクノロジー研究の国際会議)のために考案し
た「四分音マリンバ、打楽器、風船、その他、打ったり撫でたりすることで
演奏目的に使う部材」を含む NIME instruments を演奏し、音の新しい風景
に挑みます。ノルウェー、デンマーク、イギリスの作曲家らがインネルヴィー
クのために書いた作品を共同制作し、録音とミクシングも担当したのはストッ
クホルム生まれのマッツ・クレーソンです。彼は1990年からノルウェー音楽
アカデミーで准教授を務め、プロダクションや技術コンサルタントとしてさ
まざまな音楽現場で活躍しています。DVDに収録された『新天地の渡り鳥』は、
インネルヴィークの音楽を映像面から体験する目的で作られました。ノルウェ
ーの画家、写真家のラヴァシル・ノルドルムが起用され、NIME instruments
を演奏するインネルヴィークの姿をいろいろな角度から映像に捉えています。

ACD 5062 \2280
Call-Notes(地鳴き)  シュンネ・スコウエン(1950-):ポートレート
(1)Une Soir?e d'?t?...(ある夏の宵…)(ヴァイオリンソロのための)
(2)Hils Domitila!(やあドミティラ!)(ピアノのための)
(3)NATTSTYKKE(夜の小品)(管弦楽のための)
(4)Fair Play, Pocket Music for Percussion
(フェアプレー、打楽器のためのポケットミュージック)
(5)...‡ travers les paroles(「…言葉を通して」)
(6)catchme!(キャッチミー!)(チェロとピアノのための)
(7)O Vilhelm, Vilhelm(おおヴィルヘルム、ヴィルヘルム)
(弦楽四重奏+1 のための)
(8)Vent!(待って!)(ピアノのための)
(9)Scenes from Volven(バレエ「女予言者」の場面 )
(1)ゲイル・インゲ・ロツベルグ(Vn) (2)エレン・ウゲルヴィーク(P) 
(3)ノルウェー放送管弦楽団 クリスチャン・エッゲン(指揮)
(4)アンサンブルSISU ビョルン・スカンセン(打楽器) 
マリウス・ソービ(打楽器) トゥーマス・ニルソン(打楽器)
 アーリル・トルヴィーク(打楽器)
(5)ゲイル・インゲ・ロツベルグ(Vn) (6)エレン・ウゲルヴィーク(P) 
ヨハンネス・マッテンス(Vc)
(7)ルート・ヴィルヘルミーネ・マイエル(声) 
オスロ弦楽四重奏団  ゲイル・インゲ・ロツベルグ(Vn)
 リヴ・ヒルデ・クロック(Vn) アーレ・サンバッケン(Va) 
オイスタイン・ソンスタード(Vc)
(8)エレン・ウゲルヴィーク(P) (9)トゥーネ・クルーセ(A) 
ノルウェー放送管弦楽団 クリスチャン・エッゲン(指揮)
(1)録音:2005年1月10日リス教会(オスロ)(2)(4)(6)(8)
録音:2010年6月22日-23日ソフィエンベルグ教会(オスロ)
(3)録音:2009年11月16日ノルウェー放送(NRK)大スタジオ(オスロ)
(5)録音:2008年6月、9月ソフィエンベルグ教会(オスロ)(7)
録音:2010年1月23日ソフィエンベルグ教会(オスロ)
(9)録音:2010年6月7日ノルウェー放送(NRK)大スタジオ(オスロ)
ノルウェー国立オペラ・バレエが上演した1989年のバレエ《女予言者》で大成
功を収め、現代ノルウェーの文化を担う音楽家のひとりとして活躍するシュン
ネ・スコウエンの初めての "ポートレート・アルバム"。彼女の音楽は、われ
われの日常の生活や体験と密接な関わりをもち、その「親しい感覚」が聴き手
に何かを切実に語ります。静寂と休止と距離が随所に配置され、その奥からわ
れわれに呼びかけ、誘ってくる何か。マルグリット・デュラスの小説『青い
目、黒い髪』から曲名をとった、「マルグリット・Dによるヴァイオリンソロ
のための瞑想」の副題をもつ《"Une Soir?e d'?t?..."(「ある夏の宵…」)》
と、《"...‡ travers les paroles"(「…言葉を通して」)》以下の作品が、
打楽器アンサンブル SISU の演奏する3つの《Fair Play, Pocket Music for
Percussion(フェアプレー、打楽器のためのポケットミュージック)》を挟ん
で収録されています。北欧叙事詩『巫女の予言(Volusp?)』に基づく《女予言
者》からは、予言者とノルンたちが生と死の紐を編む、約15分の審判の場面
が選ばれました。




<helicon>
HEL 029638 \2080
・モーツァルト:交響曲第35番ニ長調KV.385「ハフナー」
・ドヴォルザーク:交響曲第8番ト長調Op.88
ヘルベルト・ブロムシュテット(指揮)
イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
録音: 2005年11月3-5日テルアビブ、マン・オーディトリアム(ライヴ)
名匠ブロムシュテットが2005年にイスラエル・フィルを指揮してドヴォルザー
クの第8交響曲をライヴ収録したアルバムは、この指揮者に関心のある方なら
すぐにピンとくる注目のプログラム。
ブロムシュテットといえば、首席指揮者(1975‐1985)を務めたシュターツカ
ペレ・ドレスデンと、1974年にドヴォルザークの第8番をセッション録音して
おり、伝統に培われた名門オケの深くゆたかな響きを最大限に活かした音楽
作りにはたいへん印象深いものがありました。モーツァルトについても、
1982年に第38番「プラハ」と第39番を、1981年に第40番と第41番をいずれも
セッションで録音していましたが、あいにく第35番「ハフナー」は録音され
なかったので、このたびのリリースには期待がかかります。
なお、このときのドヴォルザークについては、心ある音楽ファンの間で“ブ
ロムシュテットの最高傑作”との呼び声もあるほどの出来ばえをみせていた
のは有名な話です。
ドヴォルザークの第1楽章冒頭、チェロの歌い出しに始まり、ボヘミアの田園
風景を思わせるアダージョ、センチメンタルな第3楽章、そしてまたフィナー
レでのチェロのユニゾン、さらに、どこまでもエレガントな美に彩られたモー
ツァルト。2曲に共通して、極上の弦楽セクションを看板にするイスラエル・
フィルがもっとも真価を発揮する場面の連続であるというところ。
ブロムシュテットが揃えた内容は、まさにイスラエル・フィルの美質を極限
まで引き出す絶妙なプログラム構成といえるでしょう。

HEL 029644 \2080
・ブラームス:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調Op.83
 録音:2009年7月1日テルアビブ、マン・オーディトリアム(ライヴ)
・サン=サーンス:ピアノ協奏曲第2番ト短調Op.22
 録音:1991年2月テルアビブ、マン・オーディトリアム(ライヴ)
[アンコール]
・スカルラッティ:ソナタ ハ短調K11
・シューマン:アラベスク ハ長調Op.18
・ショパン:練習曲ハ短調Op.10-12「革命」
 録音:2009年7月1日テルアビブ、マン・オーディトリアム(ライヴ)
イエフィム・ブロンフマン(P)
ズービン・メータ(指揮)
イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
圧倒的なテクニックと並外れた詩情とを併せ持ち、現在、世界的に活躍する
イエフィム・ブロンフマンは、高い人気を誇るアメリカのヴィルトゥオーゾ
・ピアニスト。
1958年に旧ソ連のタシュケントに生まれたブロンフマンは、1973年イスラエ
ルに移住して、テルアビブ大学サムエル・ルービン音楽アカデミーの名教授
アリエ・ヴァルディに師事、さらに1976年のアメリカ移住後はジュリアード
音楽院に学び、ルドルフ・フィルクシュニー、レオン・フライシャー、ルド
ルフ・ゼルキンに師事しています。
名手たちの薫陶を授かり、天賦の才にさらなる磨きをかけたブロンフマンの
凄腕が、あますところなく捉えたこの協奏曲アルバムでは、まず何といって
も、ブラームスの第2協奏曲が一番の聴きものといえるでしょう。ブロンフ
マンがすでに実演ではさまざまな指揮者とひんぱんに取り上げているプログ
ラムだけあって、内容への期待度も十分です。
カップリングのサン=サーンスもまた、ブロンフマンが得意とする演目とし
て有名ですが、アンコールとして収録されたスカルラッティのソナタ共々、
1992年に収録されたザンデルリング&ベルリン・フィルとのライヴ映像作品
(20.57638)のなかで、完全に作品を自らのものとしていた姿は記憶にあたら
しいところです。
メータとはイスラエル時代にモントリオール響との協奏曲の共演で、ブロン
フマンが国際舞台へのデビューを果たして以来の間柄だけあって、息の合っ
たところをみせてくれるものとおもわれます。

HEL 029630 \2080
ブラームス:
交響曲第1番ハ短調Op.68
交響曲第3番ヘ長調Op.90
ズービン・メータ(指揮)
イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
録音:2009年10月13、14、16日テルアビブ、マン・オーディトリアム(ライヴ)
メータがイスラエル・フィルを指揮したブラームスの第1交響曲と第3交響曲
は、「ドイツ・レクィエム」(HEL029629)や、ブッフビンダーをソリストに迎
えた「ピアノ協奏曲第1番&第2番」(HEL029636)と、ほぼ同時期の2009年10月
にテルアビブでおこなわれた演奏をライヴ収録したものです。
ズービン・メータは当時30代後半だった1976年に、ウィーン・フィルとブラ
ームスの第1交響曲をセッション録音したのを皮切りに、1979年から1982年に
かけて、当時音楽監督を務めていたニューヨーク・フィルと交響曲全曲をセッ
ション録音、さらに1992年10月にイスラエル・フィルとも一挙に交響曲全曲
をセッション録音しています。また、イスラエル・フィルとは、1977年に第2
交響曲をライヴ録音、さらに同楽団が創設60周年を迎えた1996年にも、ガラ
・コンサートにおける第2交響曲のライヴ・レコーディングをおこなっていま
した。
このように、メータにとって第1、第3交響曲とも、イスラエル・フィルとは
17年ぶり2度目のレコーディングということになります。
メータは過去2度に亘り交響曲全集を完成させた実績からもブラームスをたい
へん得意にしているようで、また上記の通り、ここでの演奏はちょうどブラ
ームスを集中的に取り上げていた時期と重なり、レクィエムや協奏曲でも手
兵より申し分のない内容を引き出していたことを踏まえると、同様の充実ぶ
りを聴かせてくれるものとおもわれます。

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11-02 No.27

2011年02月25日 19時30分23秒 | Weblog
<CLASSIC ARCHIVE>
CA038-2 \1750
1-4.ベートーヴェン(1770-1827):
ピアノ協奏曲 第5番「皇帝」(トラック 1は拍手)
5.スカルラッティ(1685-1757):ソナタ ニ長調 L.461
6.スカルラッティ:ソナタ ハ短調 L.352
7.スカルラッティ:ソナタ ロ短調 L.449
8.モンポウ:歌と踊り 第6番から「歌」
9.ショパン(1810-1849):ワルツ 第17番 変ホ長調 遺作
アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(ピアノ)
ローマ・イタリア放送交響楽団
マッシーモ・フレッチャ(指揮)
録音 モノラル
1959年12月2日ローマ RAIオーディトリアム…1-4
1949年ナポリスタジオ(詳細不明)…5-7
1959年9月9日アレッツォ アウラ・ディ・パラッツォ・プレトリオ…8-9
TAHRAレーベルからも発売されているミケランジェリ 1959年12月12日「皇帝」
のライヴ録音です。ミケランジェリ特有の粒立ちの良い明るい音色が巧く捉え
られている録音です。攻撃的とも思えるフレッチャの棒も魅力的です。彼が生
涯愛した「皇帝」の革新的な姿がここにあります。同時収録の小品も貴重なも
のばかりで商業盤としては初出になります。スカルラッティの 3曲は 1949年
の録音。想像以上のクリアな音で、流麗闊達な音楽が目の前に立ち現れます。
モンポウの歌は「歌と踊り」第6番より歌のみですが、TESTAMENT盤の演奏とは
違うものです。ミケランジェリが生涯愛した作品の数々をお聴きください。
なお、オリジナル・テープに起因すると思われるノイズ、編集ミスと思われる
個所があります。ご了承ください。





<VIRGIN CLASSICS>
VCW-6286100 \1650
ブラームス:ドイツ・レクイエム
ナタリー・デセイ(ソプラノ)、リュドヴィク・テジエ(バリトン)
フランクフルト放送交響楽団
スウェーデン放送合唱団
パーヴォ・ヤルヴィ指揮
ジュエル・ボックス 12Pブックレット
壮大で労わりの音楽に満ちたブラームスの傑作といわれる「ドイツ・レクイエ
ム」を、2009年の10月創設80周年を祝ったコンサートの曲目に主席指揮者ヤル
ヴィとフランクフルト交響楽団は選びました。ソリストとしてフランスを代表す
るデセイとテジエ、そして世界の合唱界をリードするスウェーデン放送合唱団
の参加を得てそのコンサートは絶賛されました。「フランクフルト交響楽団と
共に、ヤルヴィは『模範的』と称されうる解釈を作り出すことに成功した」(フ
ランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥンク紙)、「フランクフルト交響楽
団は、精度のスタンダード、洗練されたサウンド、劇的な緊張感を生みだすキャ
パシティ、緊密なアンサンブルとソリスト陣の質を備えている」(ダス・オルケ
スター誌)

VCW-5193002 \1650
ヴィヴァルディ:「ラ・ストラヴァガンツァ」作品4の9
1.協奏曲第1番変ロ長調 RV282a
2.協奏曲第2番ホ短調 RV279
3.協奏曲第3番イ短調 RV357
4.協奏曲第4番ヘ長調 RV284
5.協奏曲第5番ニ長調 RV204
6.協奏曲第6番ヘ長調 RV291
7.協奏曲(ヴァイオリン、チェロと弦楽合奏のための)ヘ長調 RV544
「プロテウス、または逆の世界」
エウローパ・ガランテ
ファビオ・ビオンディ指揮
ジュエル・ボックス 12Pブックレット
「途方も無い敬意」(BBCラジオ3)をヴィヴァルディ作品に注ぐ彼らがオペラ
「Ercole…」に続いて世に問うのは「ラ・ストラヴァガンツァ」協奏曲集、
1728年のロンドンでジョン・ウォルシュによりセット作品として出版され、
ヴィヴィルディ生前の名声を代表する作品です。ビオンディ指揮の「Ercole..」
はフランスではディアパソン賞も獲得、ヴィラゾン、ディドナートやダムラウ
の参加したキャストも含め大評判となっている中での新作発表です。18世紀前
半には流行していた「グランド・ツアー」旅行者により収集された作品で、ロ
ンドンのウォルシュが(海賊版的に)「ラ・ストランヴァガンツァ」作品集から
の5曲+ヘ長調の作品をまとめて6曲の作品集として出版したものです。


●VERITAS X 2
VBSW-0963272 2枚組 \900
バッハ:半音階的幻想曲とフーガ、トッカータ集
CD1
1.組曲(リュートための作品より)ホ短調BWV996
2.前奏曲
3.トッカータ ニ短調BWV913
4.トッカータ ホ短調BWV914
5.幻想曲BWV917
6.トッカータ ト短調BWV915
7.ソナタ ニ短調BWV964
CD2
1.トッカータ ニ長調BWV912
2.半音階的幻想曲とフーガ ニ短調BWV903
3.幻想曲とフーガ イ短調BWV944
4.前奏曲とフーガ イ短調BWV894
5.前奏曲BWV999
6.前奏曲BWV923とフーガBWV951 ロ短調
7.トッカータ ハ短調BWV911
以上 ピエール・アンタイ(ハープシコードーヨエル・カッツマン1997)
ブリリアント・ボックス 8Pブックレット

VBSW-0963342 2枚組 \900
バッハ:クリスマス・オラトリオ
クリスマス・オラトリオBWV248
バーバラ・シュリック(ソプラノ)、マイケル・チャンス(アルト)、
ハワード・クルック(テナー)、ピーター・クーイ(バス)
ゲント、コレギウム・ヴォカーレ合唱団&管弦楽団
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
ソロイスツー
寺神戸 亮、エイドリアン・シャモロ(ヴァイオリン)
マルセル・ポンセール、タカ・キタサト(オーボエ、オーボエ・ダモーレ)
マルク・アンタイ(フルート)
スティーヴン・ケヴィ(トランペット)
コンティヌオー
アギート・ツヴァイストラ(チェロ)
ジョナサン・ケイブル(ダブル・ベース)
ピエール・アンタイ(オルガン)
ブリリアント・ボックス 8Pブックレット

VBSW-0963392 2枚組 \900
ボッケリーニ:室内楽曲集
CD1
1.弦楽五重奏曲イ短調作品25の6 G.300
2.弦楽五重奏曲ハ長調作品25の4 G.298
3.弦楽五重奏曲ニ短調作品25の1 G.295
4.弦楽五重奏曲ホ長調作品11の5 G.275-ミヌエット
CD2
1.ギター五重奏曲第4番ニ長調 G.448「ファンダンゴ」
2.弦楽四重奏曲ト短調作品24の6 G.194
3.ギター五重奏曲ハ長調 G.453「マドリードの帰営ラッパ」
エウローパ・ガランテ
ファビオ・ビオンディ(ヴァイオリン)
エンリコ・カサッツァ(ヴァイオリン)-CD1
ロレンツォ・コリッタ(ヴァイオリン)-CD2
エルネスト・ブラウケール(ヴィオラ)
マウリツィオ・ナッデオ(チェロ)
アントニオ・ファンティヌオリ(チェロ)-CD1
ジャンジャコモ・ピナルディ(ギター)-CD2
マウロ・オッコニエロ(カスタネット)-CD2-3
ブリリアント・ボックス 8Pブックレット

VBSW-0963442 2枚組 \900
フランクール:シンフォニー&フィリドール:ルイ14世のための音楽
CD1
アンドレ・フィリドール(C.1652-1730):
ルイ14世のための行進曲、祝宴&狩
1.田舎への出発
2.戦闘:ギョーム・ドランジュに対抗するルイ14世
3.宮廷への帰還
4.バレエと仮面劇
CD2
フランソワ・フランクール(1698-1787):
アルトワ伯の饗宴のためのシンフォニー
1.組曲ト短調
2.組曲ニ長調
3.組曲ヘ長調
ラ・シンフォニー・ドゥ・マレ
ウーゴー・レイヌ指揮
ブリリアント・ボックス 8Pブックレット

VBSW-0963492 2枚組 \900
カルロス・デ・セイシャス:ハープシコード作品集&
CD1 
1.ミサ曲ト長調
2.オルガン・ソナタ第76番イ短調、第75番イ短調、第48番ト長調、第12番イ短調
3.タントゥム・エルゴ
4.Dixit Dominus
CD2
1.ハープシコード協奏曲イ長調
2.弦楽合奏のためのシンフォニア変ロ長調
3.ハープシコード・ソナタ第1番ハ長調、第16番ハ短調、第32番変ホ長調、
第33番変ホ長調、第42番へ短調、第47番ト長調、第46番ト長調、第57番イ長調、
第71番イ短調、第79番変ロ長調
アレクサンドラ・ド・オー(ソプラノ)(ミサ曲)
アナ・フェラス(ソプラノ)(Dixit Dominus)
マニュエル・ブラス・ダ・コスタ(アルト)
アントリオ・ワグネル・ディニス(テナー、バス)(ミサ曲)
ルイス・マドゥレイラ(テナー)(Dixit Dominus)
リスボン室内合唱団
ノルウェー・バロック管弦楽団
ケティル・ハウスガンド指揮
ブリリアント・ボックス 8Pブックレット

VBSW-0963542 2枚組 \900
カーター:協奏曲集、3つのオケイジョン他
CD1 エリオット・カーター:
1.管弦楽のための3つのオケイジョン
2.ヴァイオリン協奏曲 w/オーレ・ボーン(ヴァイオリン)
3.管弦楽のための協奏曲
4.トッカータ ホ短調BWV914
以上 ロンドン・シンフォニエッタ
オリヴァー・ナッセン指揮
CD2 オリヴァー・ナッセン:
1.声の無い歌 作品26
2.ホイットマン・セッティングス 作品25
3.ウィニー・ザ・プーのハミングと歌 作品6 w/リサ・サファー(ソプラノ)
以上 ロンドン・センター室内楽協会
オリヴァー・ナッセン指揮
4.変奏曲 作品24
ピーター・ゼルキン(ピアノ)
5.ライナー・マリア・リルケの4つの後期の歌とエピグラム
リサ・サファー(ソプラノ)
6.ソーニャの子守歌 作品16
ピーター・ゼルキン(ピアノ)
7.大地の海 作品10
ルーシー・シェルトン(ソプラノ)
ロンドン・センター室内楽協会
オリヴァー・ナッセン指揮
ブリリアント・ボックス 8Pブックレット

VBSW-0963592 2枚組 \900
リスト:ピアノ作品集
CD1
1.詩的で宗教的な調べS173-葬送
2.6つのコンソラシオンS172-第3番変ニ長調
3.巡礼の年報第3年S163-エステ荘の噴水
4.バラード第2番
5.ペトラルカのソネット第104番
6.メフィスト・ワルツ
7.愛の夢第3番
8.3つの演奏会用練習曲-ため息
9.パガニーニによる6つの大練習曲集-第3曲:「鐘」
CD2
1.ドン・ジョヴァンニの回想
2.リゴレット(演奏会用パラフレーズ)
3.ミゼレーレ(トロヴァトーレからの演奏会用パラフレーズ)
4.巫女たちの踊りと終幕の二重唱(アイーダからのトランスクリプション)
5.ボッカネグラの思い出(シモン・ボッカネグラからの演奏会用パラフレーズ)
6.祝典の合唱と葬送行進曲(ドン・カルロからのトランスクリプション)
7.踊り(ロッシーニのナポリ風タランテッラ)
8.ロッシーニの「ウィリアム・テル」序曲
以上 フランソワ=ルネ・デュシャーブル(ピアノ)
ブリリアント・ボックス 8Pブックレット

VBSW-0963652 2枚組 \900
ブラームス:チェロ&ヴァイオリン・ソナタ集
CD1
1.スケルツォ ハ短調、「FAEソナタ」作品5
2.ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調作品78
3.ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調作品100
4.ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調作品108
ハイメ・ラレード(ヴァイオリン)
ジャン=ベルナール・ポミエ(ピアノ)
CD2
1.チェロ・ソナタ第1番ホ短調作品38
2.チェロ・ソナタ第2番ヘ長調作品99
レナード・ローズ(チェロ)
ジャン=ベルナール・ポミエ(ピアノ)
ブリリアント・ボックス 8Pブックレット

VBSW-0963702 2枚組 \900
モーツァルト:交響曲集
CD1
1.交響曲第32番ト長調K318‐アレグロ・スピリトーソ
2.交響曲第35番ニ長調K385「ハフナー」
3.交響曲第36番ハ長調K425「リンツ」
CD2
1.交響曲第39番変ホ長調K543
2.交響曲第41番ハ長調K551「ジュピター」
以上 スコットランド室内管弦楽団
ユッカ=ペッカ・サラステ指揮
ブリリアント・ボックス 8Pブックレット

VBSW-0963752 2枚組 \900
ラフマニノフ:前奏曲集
CD1
1.10の前奏曲集作品23
2.前奏曲ニ短調(1917)
3.5つの幻想的小品集作品3
4.リラの花作品21の5
5.ひな菊作品38の3
6.4つの小品‐メロディー ホ長調(1887)
7.東洋のスケッチ 変ロ長調
CD2
1.13の前奏曲集作品32
2.楽興の時 作品16(全6曲)
以上 ドミトリ・アレクセーエフ(ピアノ)
ブリリアント・ボックス 8Pブックレット

VMW-0708292 2枚組 \900
子守歌-眠りのための音楽
1.ブラームス:子守歌作品49の4(編:モルク)
トゥルルス・モルク(チェロ)、ユハニ・ラガースペッツ(ピアノ)
2.シューマン:子供の情景作品15‐トロイメライ
ジャン=ベルナール・ポミエ(ピアノ)
3.シューマン:おとぎ話の挿絵 作品113‐第4曲(抜粋)
ラルス・アンデルス・トンター(ヴィオラ)、
レイフ・オヴェ・アンスネス(ピアノ)
4.フリース(擬:モーツァルト):眠れ、良い児よ
ウィーン少年合唱団
5.シューベルト:八重奏曲D.803-アンダンテ(抜粋)
ザ・ナッシュ・アンサンブル
6.フンパーディンク:ヘンゼルとグレーテル‐Abends will ich schlafen
アンネ・ゾフィ・フォン・オッター(メゾ・ソプラノ)、
バーバラ・ボニー(ソプラノ)
バイエルン放送交響楽団、ジェフリー・テイト指揮
7.リヒャルト・シュトラウス:子守歌作品41の1
グンドゥラ・ヤノヴィッツ(ソプラノ)
アカデミー・オブ・ロンドン、リチャード・スタンプ指揮
8.ショパン:子守歌作品57
ダニエル・ラヴァル(ピアノ)
9.オッフェンバック:ホフマン物語‐舟歌
ミュンヘン放送管弦楽団、ネヴィル・マリナー指揮
10.マスネ:聖処女の最後の眠り
イギリス室内管弦楽団、ポール・トルトゥリエ指揮
11.サン=サーンス:動物の謝肉祭‐水族館
ザ・ナッシュ・アンサンブル
12.ドビュッシー:小組曲‐小舟にて(オケ編:ビュセール)
ノーザン・シンフォニア、ジャン=ベルナール・ポミエ指揮
13.ドビュッシー:月の光
クン・ウー・パイク(ピアノ)
14.サティ:ジムノペディ第1番
クン・ウー・パイク(ピアノ)
15.プーランク:ソナタ(フルートとピアノのための)-カンティレーナ(抜粋)
ミシェル・デボスト(フルート)、ジャック・フェヴリエ(ピアノ)
16.ラヴェル:マ・メール・ロア‐妖精の園
ノーザン・シンフォニア、ジャン=ベルナール・ポミエ指揮
17.フォーレ:ドリー‐子守歌(オケ編:ラボー)
パリ管弦楽団、セルジュ・ボード指揮
18.ペルト:鏡の中の鏡
タスミン・リトル(ヴァイオリン)、マーティン・ロスコー(ピアノ)
ジュエル・ボックス 8Pブックレット

<EMI UK>
CZSW-0952802 2枚組 \1200
ナイジェル・ケネディ/クラシック・アルバム
CD1
1.エルガー:ヴァイオリン協奏曲 ロ短調 作品61
2.ヴォーン・ウィリアムズ:
揚げひばり(ヴァイオリンと管弦楽のためのロマンス)
ナイジェル・ケネディ(ヴァイオリン)
バーミンガム市交響楽団、サイモン・ラトル指揮
CD2
1.ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲 第1番 ト短調 作品26
2.シューベルト:ロンド イ長調 D.438
3.メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64
ナイジェル・ケネディ(ヴァイオリン)
イギリス室内管弦楽団、ジェフリー・テイト指揮
クラシカル・ヒーロー、ケネディによる協奏曲名曲の2枚組
ブリリアント・ボックス 




<CARPE DIEM>
CARPE 16280 \2080
ファンタスティック・スタイル
ジョヴァンニ・パンドルフィ=メアッリ(1620-1669頃):
6つのソナタ Op.3(1660)から
ソナタ「ラ・カステッラ」/ソナタ「ラ・メラーナ」
ヨハン・ヤコプ・フローベルガー(1616-1667):
皇帝フェルディナント3世の死に寄せる哀歌(1657)
ジョヴァンニ・パンドルフィ=メアッリ:
6つのソナタ Op.3 から ソナタ「ラ・チェスタ」
ヨハン・ヤコプ・フローベルガー:トッカータ第3番ヘ長調(1649)
ジョヴァンニ・パンドルフィ=メアッリ:6つのソナタ Op.3 から
ソナタ「ラ・ステッラ」/ソナタ「ラ・サッバティーナ」
ヨハン・ヤコプ・フローベルガー:組曲ニ短調
ジョヴァンニ・パンドルフィ=メアッリ:
6つのソナタ Op.3 から ソナタ「ラ・クレメンテ」
ル・コンセール・ブリゼ
ウィリアム・ドンゴワ(コルネット[ツィンク])
カルステン・ローフ(チェンバロ、オルガン)
エリク・ベロック(リュート)
録音:2009年10月28-31日、ヌーシャテル(スイス)、美術・歴史博物館、ライヴ
イタリアのヴァイオリニスト・作曲家パンドルフィ=メアッリはその経歴がほと
んど知られていません。現存する作品は各6曲から成る2つのソナタ集(Op.3、
Op.4)のみですが、それらはコレッリ以前の器楽史において重要視されています。
当CDは吹奏古楽器コルネットの名手ウィリアム・ドンゴワが Op.3の全曲で名演
奏を披露したライヴ盤。同時代のフローベルガー(イタリアでフレスコバルディ
に師事したドイツの鍵盤楽器奏者・作曲家)の作品が曲間に演奏されています。

CARPE 16281 \2080
スウェーリンク:もしも運命の女神に愛されるなら チェンバロ作品集
ヤン・ピーテルスゾーン・スウェーリンク(1562-1621):
半音階的ファンタジア/私たちのために御子が生れた/スペインのパヴァーヌ
大公のバレット/緑の菩提樹の下で/もしも運命の女神に愛されるなら
涙のパヴァーヌ/ああ、神よ、天から見下ろしてください/
私の青春は過ぎ去り
クラウディオ・メールロ(1533-1604):トッカータ ニ短調
ヤン・ピーテルスゾーン・スウェーリンク:おかしなシモン
ジョン・ブル(1562-1628):スウェーリンクのフーガによるファンタジア
アリーナ・ロタル(チェンバロ)
録音:2010年7月6-8日、アーレンスホルスト(ドイツ)、聖ヨハンニス教会
アリーナ・ロタルはルーマニアのブカレストに生まれ、1999年ドイツに移住、
ジーグベルト・ランペ、カルステン・ローフ、デトレーフ・ブラチュケ、ボブ
・ファン・アスペレンに師事したチェンバロ奏者。

CARPE 16282 \2080
ニンフィディア-妖精の国 
エリザベス&ジェイムズ朝イングランドの歌と舞曲集
ジョン・ベネット(1575頃-1614以後):The Elves daunce
マイケル・ドレイトン(1563-1631)作詩:Nymphidia
トマス・レイヴンズクロフト(1582/1592-1635):
Yonder comes a courteous knight
ジョン・プレイフォード(1623-1686):Scotch Cap
不詳:The sorrowful complaint of Susan Higges
ジョン・ジョンソン(1545頃-1594):Quadro Paven / Quadro Galliard
リチャード・ファラント(1530頃-1580):Panthea's lament
ロバート・ジョンソン(1583頃-1633):Full fathom five
不詳:Howell's Delight
ロバート・ジョンソン:Where the bee sucks
不詳:Grimstock
トマス・ロビンソン(1560頃-1610頃):The new hunt's up
トマス・アスキュー:Jig
ジョン・ダウランド(1563-1626):O sweet woods / Can she excuse
不詳:The Puncke's delight / The dark is my delight / Excuse me
ジョン・プレイフォード:Bobing Joe & Jenny pluck pears
ジョン・ダウランド:I saw my lady weepe
不詳:Daphne - Broadside ballad [ボーナス・トラック]
パンタグリュエル
アンナ・マリア・ヴィーロズ(歌) ドミニク・シュナイダー(笛、ギター、歌)
マーク・ウィーラー(リュート、チターン、バンドーラ)
録音:2010年7月、コルンラーデ(ドイツ)、聖マリア教会
17世紀のイングランドで隆盛した妖精文学を下敷きとしたプログラム。2002年
に結成されたパンタグリュエルはアントニー・ルーリー絶賛の古楽グループ。
デンマーク生まれのソプラノ、アンナ・マリア・ヴィーロズの透き通った歌声
が魅力です。

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11-02 No.26-1

2011年02月24日 18時10分39秒 | Weblog
<LSO Live>
LSO 0692(SACD-Hybrid) \2180
ドビュッシー:
・「海」-3つの交響的スケッチ
 録音:2009年9月20 & 24日ロンドン、バービカンホール(ライヴ)
・バレエ「遊戯」
 録音:2009年12月13 & 18日ロンドン、バービカンホール(ライヴ)
・牧神の午後への前奏曲
 録音:2010年5月12 & 19日ロンドン、バービカンホール(ライヴ)
ロンドン交響楽団
ワレリー・ゲルギエフ(指揮)
プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン
エンジニア:ジョナサン・ストークス&ニール・ハッチンソン
ドビュッシーは、ゲルギエフが2007年のLSO首席指揮者就任当初より定期的に取
り上げてきた作曲家で、人気作『海』ほか全3曲を収めた期待のプログラムとな
っています。
ラヴェルの『ダフニスとクロエ』(LSO0693)とともに、2009/10年のシーズンのオ
ープニングを飾ったドビュッシーの『海』。ゲルギエフは『海』を、1997年以
来自らが指揮者を務めるワールド・オーケストラ・フォー・ピースと、2000年
にBBCプロムスでライヴ録音していたので、9年ぶり2度目のレコーディングとい
うことになります。
『海』といえば、数あるドビュッシー作品の中でもゲルギエフが一際好んで手
掛けている作品としてよく知られ、アルバム併録の『牧神』が演奏された2010
年5月19日、予定されていたラヴェルの協奏曲がグリモーの健康上の理由でキャ
ンセルとなるアクシデントに見舞われた際、ゲルギエフが急遽プログラムをほ
かならぬこの曲に差し替えていることから、やはり自信のプログラムであるこ
とがうかがい知れます。
なお、ここでの演奏の模様は、以前よりLSOによって演奏の一部がYouTubeでも
公開されておおきな反響を呼び、ヴァイオリン両翼型配置を採用したオケの様
子やソロをとる首席奏者たちの表情に加え、とりわけ『風と海との対話』にお
けるゲルギエフのエネルギッシュな指揮ぶりなど、まさに見た目の迫力そのま
まのセンセーショナルな内容を今もじっさいに確かめることができます。




<haennsler>
93 268 \2250
ヴィラ=ロボス:合唱曲集
甘美な合唱、愛らしい合唱
ホセ
縫い物をする女
ブラジル風バッハ第9番
ショーロス第3番 「きつつき」
言葉のない祈り
ニェエンガトゥ語による二つのアメリカインディアンの伝説
アヴェ・マリア
バッズム
平均律クラヴィーア曲集第1巻から前奏曲とフーガ 変ホ短調 BWV.853
(合唱による演奏)
ナ・バイア・テム
知識に祝福あれ
マーカス・クリード(指)
シュトゥットガルトSWRヴォーカルアンサンブル
マーカス・クリードが手兵シュトゥットガルトSWRヴォーカルアンサンブルを
指揮したヴィラ=ロボスの合唱曲集です。精緻なアンサンブルによる掘り込み
の深い表現はいつもながら、加えてヴィラ=ロボスならではの内に秘めた熱さ
も見事。ホセ、言葉のない祈り、合唱による平均律はこれが初録音です。





<ARTACT>
AR 003 \2180
シューマン:
(1)ピアノ・ソナタ 第3番 ヘ短調 op.14
(2)ピアノ五重奏曲 変ホ長調 op.44
ダヴィッド・カドゥシュ(ピアノ)、アルデオ弦楽四重奏団((2))
録音:2009年12月(ライヴ録音)
1985年生まれの新進気鋭のフランスのピアニスト、ダヴィッド・カドゥシュに
よるシューマン。ソナタ第3番は「管弦楽のない協奏曲」と呼ばれる大曲。1836
年に作曲され、モシェレスに献呈されてはいますが、シューマンの心の中では
クララ・シューマンに捧げたとされています。シューマンの生前演奏されるこ
とはなく、シューマン亡き後、1862年にブラームスによって初演されました。
怒濤のように荒れ狂う冒頭から、カドゥシュは抜群のテクニックと、息の長い
フレージングと物凄いスピード感で一気に聴かせます。カップリングのピアノ
五重奏曲で共演しているアルデオ弦楽四重奏団は、2001年にフランス国立高等
音楽院の学生たちによって結成されたグループ。瑞々しい感性のアンサンブル
が光る第1楽章、そして、第3楽章での次々とあらわれる快活なパッセージの処
理の見事さには圧倒されます。終楽章でも、終結部にかけての鮮やかな音楽運
びに魅了されます。
カドゥシュは2011年のラ・フォル・ジュルネ音楽祭にも出演が予定されており、
注目アーティストの一人です。




<CAvi>
4260085532186 3枚組 \5600
ルール・ピアノフェスティヴァル・エディションVol.26
CD1【シューマン】
シューマン:
ダヴィッド同盟舞曲集 Op.6
アダム・ラムール(P)
録音:2010年5月16日
森の情景Op.82
エリック・シュナイダー(P)
録音:2010年5月17日
交響的練習曲Op.13
森の情景Op.82より予言の鳥
バッハの名による6つのフーガOp.60
予感(アンコール)
ソフィー・マユコ・フェッター(P)
録音:2010年6月17日
CD2【ショパン】
ショパン:
ロンド ハ長調(2台ピアノのための)
4手のための変奏曲 ニ長調
滑川真希、デニス=ラッセル・デイヴィス(P)
録音:2010年6月16日
ポロネーズ第7番変イ長調 "幻想ポロネーズ", Op. 61
ジー・チェン(P)
録音:2010年5月26日
スケルツォ 第1番 ロ短調 Op.20
スケルツォ 第2番 変ロ短調 Op.31
スケルツォ 第3番 嬰ハ短調 Op.39
スケルツォ 第4番 ホ長調 Op.54
アベール・テベニヒン(P)
録音:2010年5月14日
CD3【現代ピアノ作品集】
ジョージ・ベンジャミン(1960-):
トゥ・オア・フォー(ピアノ2手のための)
ロレンツォ・スレ(P)
トゥ・オア・フォー(ピアノ4手のための)
ロレンツォ・スレ & タマラ・ステファノヴィッチ(P)
ルーク・ベッドフォード(1978-):
ギブ・ヒズ・ハット(ピアノ2手のための)
ファビアン・ミュラー(P)
ギブ・ヒズ・ハット(ピアノ4手のための)
ファビアン・ミュラー&タマラ・ステファノヴィッチ(P)
マルコ・ストロッパ(1959-):
ル・マントー・ファントム(ピアノ2手のための)
ピエール・ロラン・エマール(P)
ル・マントー・ファントム(ピアノ4手のための)
ピエール・ロラン・エマール&タマラ・ステファノヴィッチ(P)
オーラヴ・リアルヴィック(1982-):
アンバランシズ(ピアノ2手のための)
ファビアン・ミュラー(P)
アンバランシズ(ピアノ4手のための)
ピエール・ロラン・エマール&タマラ・ステファノヴィッチ(P)
ヨーク・ヘラー(1944-):
ソロ・プレイ(ピアノ2手のための)
タマラ・ステファノヴィッチ(P)
ソロ・プレイ(ピアノ4手のための)
タマラ・ステファノヴィッチ&ピエール・ロラン・エマール(P)
ヴァソス・ニコラウ(1971-):
アストロノーツ(ピアノ2手のための)
タマラ・ステファノヴィッチ(P)
シーン(ピアノ4手のための)
ロレンツォ・スレ&ピエール・ロラン・エマール(P)
録音:2010年7月12日
ドイツ,ルール地方にある工業 地域で毎年行われるピアノ・フェスティヴァル
のライヴ・レコーディング・シリーズ第26弾。22年目を迎えた2010年は、生誕2
00年であったシューマンとショパン、そして現代の作曲家に委嘱した意欲的な
プログラムの3枚組。
シューマン&ショパンのプログラムでは、滑川真希とデニス=ラッセル・デイ
ヴィスによるお馴染のコンビはもちろん、2009年のクララ・ハスキル国際ピア
ノ・コンクール優勝者として注目を集めているアダム・ラムール、リート伴奏
者として歌手から絶大な信頼を得るエリック・シュナイダー。そしてドイツ人
の父と日本人の母を持つ、札幌生まれのドイツ育ちの若手ピアニスト、ソフィ
ー・マユコ・フェッターが登場。昨年新発見されたシューマンの「予感」を演
奏しています。現代プログラムでは、現代音楽のスペシャリスト、ピエール・
ロラン・エマールを筆頭に
現代音楽を代表する作曲家のソロと4手によるピアノ作品が収録されています。

4260085532018 \2450
ドヴォルザーク&スーク:ヴァイオリン作品集
ドヴォルザーク:カプリッチョ ハ長調B81
スーク:4つの小品Op.17
ドヴォルザーク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
スーク:バラーダOp.3/b
ドヴォルザーク:ソナチネ ト長調Op.100
アンティエ・ヴァイトハース(Vn)
ジルケ・アーヴェンハウス(P)
録音:2010年2月、ケルン
今をときめく四重奏団アルカント・カルテットの第1ヴァイオリンを務めるアン
ティエ・ヴァイトハースと室内楽のキャリアが豊富なピアニスト、ジルケ・ア
ーヴェンハウスによるドヴォルザークとスークのヴァイオリン作品集。ボヘミ
アの民族色が鮮やかに彩られている演奏です。
ドヴォルザークのカプリッチョは元々管弦楽版として作曲されましたが、現在
は消失し現存するのはピアノ伴奏版のみ。ボヘミア民族色の豊かな華麗な作品
です。また息子と娘のために作曲したソナチネは、ドヴォルザークらしい親し
みやすい東欧風のメロディーが印象的。ソナタは重厚さ独特の色彩感が漂う秀
作。スークのヴァイオリン作品は気品溢れる豊かな音楽が特徴。
湧き上がる美しい旋律をヴァイトハースが真摯に語りかけ、アーヴェンハウス
が香り豊かなピアノで好サポートしています。

4260085531592 \2450
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第2番ト長調Op.18-2
シューベルト:弦楽四重奏曲第12番ハ短調D.703「四重奏断章」
シマノフスキ:弦楽四重奏曲第1番ハ長調Op.37
ウェーベルン:弦楽四重奏のための緩徐楽章
シマノフスキ四重奏団
録音:2009年7月、2010年1月、シュトゥットガルト
母国の作曲家シマノフスキの名を冠した1995年に結成されたポーランドのカル
テット、シマノフスキ四重奏団。このアルバムは、1900年代初期に音楽の中心
都市であったパリ、ウィーンとモスクワの3つの都市を中心に、シマノフスキ
が影響を受けた作曲家らを取り上げて3枚のCDに収めるプロジェクトです。シマ
ノフスキは1914年からこれらの都市を含めるヨーロッパ旅行に出かけており、
第1弾はパリ(4260085531585)、そして今回第2弾はウィーンです。シマノフスキ
は1911年-1913年の間ウィーンに滞在しR.シュトラウス、フランツ・シュレーカ
ーと会い、ユニバーサル・エディションと出版契約を交わしています。
このアルバムには伝統的なウィーン音楽と20世紀初頭までの流れを感じるベー
トーヴェン、シューベルト、ウェーベルン、そしてシマノフスキの4人の作曲家
の作品を収録。シマノフスキに最初の弦楽四重奏曲を作曲させたウィーン古典
主義から世紀末ウィーンへ時代が動く雰囲気を感じ取ることができます。




<naive>
ND 68569(DVD-PAL) \2500
字幕:仏英
ドビュッシー:「ペレアスとメリザンド」 ドキュメンタリー
ジャン=セバスティアン・ブ(Br ペレアス)
ソフィー・マラン=ドゥゴール(S メリザンド)
フランソワ・ル・ルー(Br ゴロー)
ディミトリ・ステパノヴィチ(Br アルケル)
マルク・ミンコフスキ(指)
スタニフラスキー&ネミロヴィチ=ダンチェンコ音楽劇場管弦楽団,合唱団
演出:オリヴィエ・ピー
収録:2007年6月
+「ペレアスの死」 マニュエル・ロザンタールによる「ペレアスとメリザン
ド」のリハーサル風景など。
オリヴィエ・オルン監督。1988年、カラカス。60分。
「私のペレアス」 フランソワ・ル・ルーの語るペレアスとゴロー。20分。
★ご注意 PAL仕様です。
2007年6月、フランスの名指揮者マルク・ミンコフスキは、モスクワでドビュッ
シーの「ペレアスとメリザンド」を上演、作品の美しさと残酷さを鮮烈に描い
た鬼才オリヴィエ・ピーの演出ともども、大きな話題を攫いました。このDVDに
は、その時のリハーサル風景、インタビューなどを収録。総練習と思われる舞
台収録は、時間として長くないものの、上演の素晴らしさを伝えるものとして
貴重。もちろんミンコフスキの指揮姿はあちこちで見られます。ミンコマニア
ならば見る価値大の映像です。
しかも、あの名匠マニュエル・ロザンタール(1904-2003)による「ペレアスとメ
リザンド」のリハーサル風景がたっぷり収録されています。
なお、このDVDはPAL仕様です。日本の一般的なDVDプレイヤーなどでは再生でき
ません。PAL対応の機器か、コンピュータでの再生となりますことを予めご承知
ください。

V 5240 \2280
シェーンベルク:弦楽四重奏曲第2番 嬰ヘ短調 op.10
ウェーベルン:
6つのバガテル、「Langsam」(声を伴う弦楽四重奏のためのバガテル/未出版)
アルバン・ベルク:抒情組曲(第6楽章「奈落よりわれは叫びぬ」収録)
ディオティマ弦楽四重奏団
シェーンベルク作品:サンドリーヌ・ピオー(ソプラノ)
ウェーベルン、ベルク作品:マリー=ニコル・ルミュウ(アルト)
録音:2010年6月
ピオーの声がたまらない魅力を放つ、新ウィーン楽派の感情の起伏に富んだ作
品集。シェーンベルクの弦楽四重奏第2番は、ソプラノ独唱を含む作品で、調
と無調の狭間を官能的に行き来する器楽パートに、夢見るような透明な声で絡
むピオーによるソプラノパートがなんともいえない高貴さを漂わせます。また、
抒情組曲は、第6楽章の「奈落よりわれは叫びぬ」つき版。こちらはアルトの
マリー=ニコル・ルミュウが魅惑的な声で聴かせます。ボードレールの「悪の
華」に含まれる詩の一部をうたったこの詩は、ボードレールのジャンヌ・デュ
ヴァルへの思いを歌ったもの。無調ながら感情の起伏に富み、聴いている自分
の心の闇がざわざわと波立つのを感じます。

V 5217 \2280
フィリップ・マヌリ(b.1952):作品集
(1)fragments d’heraclite
(2)inharmonies
(3)slova
(4)trakl gedichte
ロランス・エキルベイ(指揮)
アクサントゥス
録音:2009年10月、2010年6月
マヌリは、1952年生まれの現代フランスの最も重要な作曲家の一人。打楽器が
美しく鳴り響く中、遠くから徐々に聴こえてくる声が魅力の第1曲目は、ギリ
シャの吟遊詩人が残した詩をうたうもの。3つのグループにわかれた合唱団が、
詩をささやき、美しく不協和音を響かせます。2曲目は24パートから成る大曲。
五線譜に書き起こせない音もたくさん含まれる迫力ある音が聴く者に襲い掛か
ります。4曲目は、ドイツの表現主義最大とも評される夭折の詩人、ゲオルク
・トラークル(1887-1914)の詩によるもの。「詩自体が非常に音楽的」と語る
マヌリは、合唱団を二つのグループに分け、ひとつのグループは詩をささやく
ように語り、もう一つは歌の旋律ラインを構築しては不協和音へとバラバラ
に解体されていくことを繰り返します。大変不思議な音世界ですが、アクサン
トゥスの抜群の技量で聴くとすべての音が生き生きと伝わってきます。

V 5258 5枚組 \3600
ベートーヴェン:交響曲全集
[CD1]
第1番 ハ長調 op.21 録音:2009年12月
第2番 ニ長調 op.36 録音:2010年5月
[CD2]
第3番「英雄」変ホ長調 op.55 録音:2009年12月
第4番 変ロ長調 op.60 録音:2009年12月
[CD3]
第5番「運命」ハ短調 op.67 録音:2009年12月
第6番「田園」ヘ長調 op.68 録音:2010年5月
[CD4]
第7番 イ長調 op.92 録音:2010年5月
第8番 ヘ長調 op.93 録音:2010年5月
[CD5]
交響曲第9番「合唱つき」ニ短調 op.125 録音:2009年6月
エマニュエル・クリヴィヌ(指)
ラ・シャンブル・フィルハーモニック
シャンブル・レ・エレメンツ合唱団
ジネアド・ミュレーン(S) キャロリン・マズア(A) 
ドミニク・ヴォルティッヒ(T) コンスタンティン・ヴォルフ(B)
クリヴィヌ率いるピリオド楽器オーケストラ、ラ・シャンブル・フィルハーモ
ニックから、ベートーヴェン交響曲全集の登場です。
「何か新しいこと」を表現するためにこの録音に臨んだわけではないけれど、
厳重に検討を重ねた結果いくつもの「新しい真実」を見つけた、と語るクリヴィ
ヌ。様々な校訂版を検討して細かなアーティキュレーションやディナーミクを
丹念に手掛けていて、すべての楽曲が非常に新鮮、刺激的に響きます。このオ
ーケストラは、オリジナル楽器の名手たちによって構成されています。徹底し
てアーティキュレーションなどにこだわったことにより、ガット弦特有の魅力
的な不均衡さを伴う弦楽器パートや、管楽器のまっすぐな響き、直線的なクレ
ッシェンドなど、刺戟的な音色が得られ、素晴しい効果をあげています。曲ご
とに楽器編成を熟考した結果、交響曲的なダイミックさと厚み、時に緻密な室
内楽のアンサンブルの楽しみに満ちた、生き生きとしたベートーヴェンの交響
曲の世界があますところなく収録されています。ライヴの熱気と緊張感に満ち
たとびきりのベートーヴェン交響曲全集です。
オリジナル楽器のコントラファゴットが第7番の交響曲で用いられているのは
録音としては初めてのこと。コントラファゴットは、コントラバスパートとほ
ぼ同じ旋律を担当したことが多いという記録から、ここでもその方法がとられ
ています。このコントラファゴットが加わったことにより、管楽器セクション
により一層の広がりと魅力的なリズム構造がくっきりと表れ、ドライヴの効い
た響きにワクワクします。
交響曲第9番は、V 5202品番で既発のものですが、他はすべて初出。
クリヴィヌは、ロシア系の父とポーランド系の母をもち、ヴァイオリニストと
して音楽界でのキャリアを歩み始めました。2004年にこのラ・シャンブル・
フィルハーモニックを設立、時代ごと・プロジェクトごとに自在に招集される
トップクラスのメンバーと共に、その都度、古典から現代ものまでしなやかに
名演奏を聴かせてくれます。

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11-02 No.26-2

2011年02月24日 18時10分05秒 | Weblog
<Mariinsky>
MAR 0511(SACD-Hybrid) \1850
ショスタコーヴィチ:
(1)交響曲第3番変ホ長調「メーデー」Op.20
(2)同第10番ホ短調Op.93
ワレリー・ゲルギエフ(指)
マリインスキー劇場管、同合唱団
[2009-10年/マリインスキー・コンサート・ホール]
ゲルギエフ&マリインスキー劇場管によるショスタコーヴィチ交響曲の新シリ
ーズ第3弾は、「メーデー」の副題を持つ合唱付の第3番と、戦後1953年作の意
味深な第10番のカップリング。
交響曲第3番は1929年、ショスタコーヴィチ23歳の作で、まだ前衛的な香りをと
どめています。いわば「体制側」の顔で、最後に農村を賛美した白々しい合唱
が付きます。しかし音楽のオタク的なとりとめなさと、オーケストラの効果を
存分に発揮している所はショスタコーヴィチの真骨頂で、それをゲルギエフで
聴くことができるのは超贅沢。この曲の決定盤となること間違いないと申せま
しょう。
交響曲第10番は2009年12月東京・サントリーホールでの壮絶な名演が語り草と
なっていますが、まさに同時期の録音。第2楽章はスターリンの肖像画を音で
描いたといわれる粗野で恐ろしいもので、いわばショスタコーヴィチの「反体
制」の顔を代表します。決して感動的な音楽ではなく、盛り上がりもしません
が、全体を貫く緊張感と底に秘めたエネルギーが痛いまでに伝わってくる演奏
で、ゲルギエフの凄さを実感させてくれます。初演を務めたムラヴィンスキー
の名盤と甲乙付け難い強烈な存在感を示します。




<Cascavelle>
VEL 3152 \1480
ライヴ
リスト:ピアノ協奏曲第2番 イ長調
ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 作品68
アルド・チッコリーニ(ピアノ)
フェレンツ・フリッチャイ(指揮)
スイス・ロマンド管弦楽団
録音:1956年2月8日、ヴィクトリア・ホール、ジュネーヴ
フリッチャイの貴重なブラームス:交響曲第1番のライヴ!収録は56年とのこと
ですので白血病を患ったとされる前年、フリッチャイがバイエルン国立歌劇場
の音楽監督に就任した年です。彼はヴァイオリン、ティンパニ、トロンボーン
ほか多くの楽器を習得しており、それぞれの楽器を知り尽くした上での表現は
非常に深くまた情熱に満ちております。とりわけ弦の歌わせ方、効果的なティ
ンパニのダイナミクスなどは希有の才能をもってして、と言えましょう。そし
て注目のもう一つのプログラムは、チッコリーニのリストのピアノ協奏曲第2番
のカップリング。日本でも人気の巨匠チッコリーニですが録音当時は30歳。
1949年にロン・ティボー国際コンクールに優勝してから5年が経ち、名声を広め
はじめたチッコリーニ若かりし貴重なライヴ録音です。決して力任せではない
深い低音と繊細なまでも美しい高音が魅力のチッコリーニですが、30歳にして
完璧なまでに表現しております。フリッチャイの好サポートも得た名演と申せ
ましょう。

VEL 3157 2枚組(1枚価格) \1480
リスト:12の超絶技巧練習曲集(全曲)
録音:1999年12月14日ジュネーヴ、アンセルメ・スタジオ、ライヴ録音
(原盤:VEL 3029(廃盤))
リスト:
ピアノ・ソナタ ロ短調、バラード第2番 ロ短調、調性のないバガテル、
メフィスト・ワルツ第1番
ワーグナー(リスト編):イゾルデの愛の死
録音:2007年4月ワルシャワ、ポーランド放送局
ヴィトルド・ルトスワフスキ・スタジオ
(原盤:VEL 3101)
ネルソン・ゲルネル(P)
アルゲリッチが認め人気実力ともに知名度をあげているアルゼンチン出身のピ
アニスト、ネルソン・ゲルネル(ゲルナー)。Cascavelleに録音したリスト作品
(VEL 3029、VEL 3101)を収録したアルバムを2枚組み合わせて発売します。リス
ト・イヤーにふさわしい充実の内容で、大作ピアノ・ソナタ、名曲メフィスト
・ワルツ1番から、超絶技巧練習曲集など技巧はもちろんのこと、繊細なタッチ
とゲルネル独特の解釈が光ります。

●限定復活 旧譜の御案内 これが最後の限定プレス!
VEL 3100 10枚組 \5150
CD1:第14 番「月光」、第11 番、第1 番
CD2:第20 番、第9 番、第10 番、第32 番
CD3:第5 番、第30 番、第17 番「テンペスト」
CD4:第28 番、第6 番、第2 番
CD5:第31 番、第7 番、第18 番「狩」
CD6:第21 番「ワルトシュタイン」、第25 番、第4 番
CD7:第24 番「テレーゼ」、第15 番「田園」、第27 番、第12 番
CD8:第23 番「熱情」、第13 番、第16 番
CD9:第26 番「告別」、第3 番、第8 番「悲愴」
CD10:第19 番、第29 番「ハンマークラヴィーア」、第22 番
アルド・チッコリーニ(Pf) 使用ピアノ:スタインウェイ D274
録音:1995 年(CD1,CD2,CD3)、1996 年(CD4,CD5,CD7)、1997 年(CD6,CD8,CD9)、
1998年(CD10-第19番)、1999年(CD10-第29&22番)
巨匠チッコリーニの名盤、ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集が限定廃盤復活
いたします。再発売への熱望の結果、限定プレスが決定いたしました。この機会
をお見逃しなく!
80歳をこえた今もなお人気実力ともに第一線で活躍するチッコリーニですが、
とりわけ1990年代の演奏は充実しており、チッコリーニの歩んできた音楽人生を
体現するようなこのベートーヴェンの演奏は名盤としてうたわれておりました。



<RELIEF>
CR 210312 4枚組 \4600
グラズノフ:交響曲全集
第1番ホ長調「スラヴ」Op.5/第2番嬰ヘ短調Op.16/第3番ニ長調Op.33
第4番変ホ長調Op.48/第5番変ロ長調Op.55/第6番ハ短調Op.58
第7番ヘ長調Op.77/第8番変ホ長調Op.83
ウラジーミル・フェドセーエフ(指)
モスクワ放送響
[録音:1974-82年(ライヴ)]
フェドセーエフのグラズノフの交響曲には同時期1976-79年のセッション録音が
ありますが、これは全く別の初出コンサート・ライヴ。当時のモスクワ放送響
の凄さは現在からは想像もできないレベルで、ライヴでも完璧。ロシア的とい
うよりはソ連的味わいがしますが、1970年代のソ連のオーケストラの底力を堪
能させてくれます。
グラズノフの交響曲は全8曲いずれも規模が大きく、内容も変化に富んで聴き応
え満点。とは言っても晦渋なものではなく、メロディ・メーカーのグラズノフ
ならではの甘くチャーミングなメロディにあふれ、またどれもがバレエ音楽的
な極彩色の夢幻性と流れるようなスピード感で楽しさ満点。また、フェドセー
エフの解釈は、同じく全集を録音しているロジェストヴェンスキーやスヴェト
ラーノフと比べ若々しく、またセッション録音より自由さに満ちています。




<ORFEO D'OR>
ORFEOR 683102 2枚組 \4160
アントン・デルモータ 1944-1981
モーツァルト:「魔笛」から
カール・ベーム(指)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1950年9月14日、ウィーン DECCA録音
モーツァルト:「魔笛」から
イルムガルト・ゼーフリート(S パミーナ)
カール・ベーム(指)ウィーン国立歌劇場管弦楽団
録音:1944年11月14-16日、ウィーン
モーツァルト:「ドン・ジョヴァンニ」から(ドイツ語)
カール・ベーム(指)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1950年9月14日、ウィーン
モーツァルト:「ドン・ジョヴァンニ」から(ドイツ語)
セーナ・ユリナッチ(S ドンナ・エルヴィーラ)
リーザ・デラ・カーザ(S ドンナ・アンナ)
カール・ベーム(指)ウィーン国立歌劇場管弦楽団
録音:1955年11月6日
モーツァルト:「コジ・ファン・トゥッテ」から
イルムガルト・ゼーフリート(S フィオルディリージ)
パウル・シェフラー(Br ドン・アルフォンソ)
エーリヒ・クンツ(Br グリエルモ)
カール・ベーム(指)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1956年8月8日、ザルツブルク
ワーグナー:「ニュルンベルクのマイスタージンガー」から
パウル・シェフラー(Br ハンス・ザックス)
ハンス・クナッパーツブッシュ(指)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1951年9月、ウィーン DECCA録音
ベートーヴェン:「フィデリオ」から
エリザベート・シュヴァルツコップ(S マルツェリーネ)
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1950年8月5日、ザルツブルク
ベートーヴェン:「フィデリオ」から
カール・ベーム(指)ウィーン国立歌劇場管弦楽団
録音:1955年11月5日、ウィーン
R.シュトラウス:「ばらの騎士」から
ルートヴィヒ・ウェーバー(Bs オックス男爵)
エーリヒ・クライバー(指)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1954年6月、ウィーン DECCA録音
R.シュトラウス:「アラベラ」から
リーザ・デラ・カーザ(S アラベラ)
ゲオルク・ショルティ(指)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1957年6月、ウィーン DECCA録音
R.シュトラウス:「カプリッチョ」から
エリザベート・シュヴァルツコップ(S 伯爵夫人)
パウル・シェフラー(Br ラ・ロシュ)
カール・ベーム(指)ウィーン国立歌劇場管弦楽団
録音:1960年5月15日、ウィーン
チャイコフスキー:「エフゲニ・オネーギン」から(ドイツ語)
レオニー・リザネク(S タチアーナ)
ジョージ・ロンドン(Br オネーギン)
ベリスラフ・クロブチャール(指)ウィーン国立歌劇場管弦楽団
録音:1955年6月17日、ウィーン
チャイコフスキー:「エフゲニ・オネーギン」から(ドイツ語)
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br オネーギン)
ロヴロ・フォン・マタチッチ(指)ウィーン国立歌劇場管弦楽団
録音:1961年1月26日、ウィーン
チャイコフスキー:「エフゲニ・オネーギン」から(ドイツ語)
ペーター・シュナイダー(指)ウィーン国立歌劇場管弦楽団
録音:1973年11月10日、ウィーン
ショスタコーヴィチ:「カテリーナ・イズマイロヴァ」から(ドイツ語)
インゲ・ボルク(S カテリーナ)
フリッツ・ウール(T セルゲイ)
セルジュ・ボド(指)ウィーン国立歌劇場管弦楽団
録音:1968年5月10日、ウィーン
プフィッツナー:「パレストリーナ」から
ハンス・スワロフスキー(指)ウィーン国立歌劇場管弦楽団
録音:1970年5月12日、ウィーン
モーツァルト:「魔笛」から
トーマス・ザンデルリンク(指)ウィーン国立歌劇場管弦楽団
録音:1981年1月21日、ウィーン
アントン・デルモータ(T)
1950年代を代表するウィーンの名モーツァルト・テノール、アントン・デルモ
ータ(1910-1989)の、ライヴを中心とした録音集です。モーツァルトを得意とし
た人だけに、「魔笛」のタミーノ、「ドン・ジョヴァンニ」のドン・オッター
ヴィオ、「コジ・ファン・トゥッテ」のフェルランドと、素敵な歌が記録され
ています。また、チャイコフスキーの「エフゲニ・オネーギン」のレンスキー
とトリケ、ショスタコーヴィチの「カテリーナ・イズマイロヴァ」のジノー
ヴィなど、珍しいロシアオペラも含まれています。1981年の「魔笛」のタミー
ノでもまだまだ立派な歌、一世を風靡した名歌手の全貌が収められています。




<haenssler>
93 260 \2250
(1)ワインベルク:ピアノ五重奏曲 Op.18
(2)ショスタコーヴィチ:ピアノ五重奏曲 Op.57
マティアス・キルシュネライト(Pf)、シマノフスキSQ
精神的師弟ワインベルクとショスタコーヴィチのピアノ五重奏曲を好カップリ
ング。どちらも作曲者がピアノを受け持った歴史的名盤(メロディア)が残され
ていますが、若手演奏家たちのフレッシュな演奏が、最新録音で聴けるのは嬉
しい限り。両作品は、重く深刻な緩徐楽章と皮肉に満ちたソヴィエト風な急速
楽章を持つなど共通点が多いものの、作者の個性の違いが明瞭に現れていて興
味津々。コンサートやマスタークラスで日本でもおなじみのキルシュネライト
が巨匠風のピアノを聴かせるほか、ワインベルクの故郷ポーランドのシマノフ
スキSQが演奏しているのも特筆。驚くほど雄弁にワインベルクの音楽を表現し
ています。




<Profil>
PH 11023 \2180
(1)フルトヴェングラー:ヴァイオリンソナタ第2番ニ長調
(2)ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ第8番ト長調 Op.30の3
ゾフィー・モーザー(Vn)
カーチャ・フーン(Pf)
1984年生まれのドイツ美人ヴァイオリニスト、ゾフィー・モーザー。ザハール
・ブロンとヴィクトル・トレチャコフに師事、2005年にオーストリアで行われ
たベートーヴェン国際コンクール優勝の実力派です。1981年生まれのロシア美
人ピアニスト、カーチャ・フーンはワシーリー・ロバノフやルドルフ・ケレル
に師事。実はこのふたりの美女、熱烈なフルヴェン狂とのことで、その作品を
頻繁に演奏するにあきたらず、ヴァイオリンソナタ第2番を録音までしてしまっ
たとのことで、なかなか見どころがあります。フルトヴェングラー42歳の作で、
演奏時間43分の大作。クーレンカンプとフルトヴェングラーによりしばしば演
奏されたという自信作。フルヴェンの指揮ぶりを彷彿させる諸楽想が興味津々
です。モーザーとフーンは、さすが愛奏作だけに弾きこまれていて表現も自然
で説得力満点。これを超える演奏はちょっと考えられないと申せましょう。

PH 11024 \2180
(1)サン=サーンス:ファゴット・ソナタ Op.168
(2)ブトリ:アンテルフェランスI
(3)タンスマン:ファゴットとピアノのためのソナチネ
(4)デュティユー:サラバンドと行列
(5)マルセル・ビッチ:コンチェルティーノ
(6)プーランク:オーボエ、ファゴット、ピアノのための三重奏曲
ベンツェ・ボガーニ(Fg)、ブリギッテ・エンゲルハート(Pf)、
クララ・デント(Ob)(6)
ベルリン・フィル八重奏団のメンバーとしても知られる実力派ボガーニ、待望
のソロ・アルバムの登場です。ハンガリーに生まれ、9歳からファゴットを始
め、ベルリンでトゥーネマンに師事。1997年にフィンランドのクルーセル国際
コンクールで優勝、2004年にジャン・フランセ国際コンクール2位、2006年に
はインディアナポリスのフェルナンド・ジル=フーゴ・フォックス・コンクー
ル優勝という輝かしい経歴を持ち、2007年よりミュンヘン・フィルの首席奏者
を務めています。当アルバムはファゴット関係者が必ず手掛ける名作を収めて
いますが、いずれも名だたる難曲揃い。しかしボガーニの驚異的な指回りとタ
ンギング、美しく歌わせる技量など神業の連続。タンスマンのソナチネなど、
このスピード感、この美しさで奏されたものを聴いたことがありません。

PH 04031 \2180
モーツァルト:
(1)弦楽四重奏曲第22番変ロ長調 K589
(2)同第23番ヘ長調 K.590
クレンケSQ【アンネグレート・クレンケ、ベアテ・ハルトマン(Vn)、
イヴォンヌ・ウーレマン(Va)、ルース・カルテンホイザー(Vc)】
モデルと見まごう美女たちによる弦楽四重奏団クレンケSQ。ワイマールのリス
ト音楽学校の生徒たちにより1991年に結成され、これまでにリリースしたCDは
いずれも高い評価を受けています。今回は「プロシャ王四重奏曲」から第22番
と23番。全員が女性とは思えぬ辛口で厳格な演奏は、まるで軍隊のようで、一
部の隙も曖昧さのカケラもないのがさすが。ドイツ女性の芯の強さを再認識さ
せてくれます。




<STRADIVARIUS>
STR 33865 \1980
ジョヴァンニ・ボッテジーニ(1821-1889):
コントラバス協奏曲第2番ロ短調(*)
クラリネットとコントラバスのための二重奏曲(#)
ヴァイオリンとコントラバスのための協奏的大二重奏曲(+)
パッショーネ・アモローザ(ヴァイオリンとコントラバスのための)(+)
エンリコ・ファゴーネ(コントラバス)
ワルテル・ザガート(ヴァイオリン(+))
クッラード・ジュフレーディ(クラリネット(#))
スイス・イタリアーナ管弦楽団(*)
クリストフ=マティアス・ミュラー(指揮(*))

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11-02 No.25-1

2011年02月23日 12時30分57秒 | Weblog
<EPIC>
8869777339-2 \1600
RUSSELL WATSONLa Voce
1. Parla Piu Piano 
ゴッドファーザー 愛のテーマ(映画「ゴッドファーザー」)
2. E Sara Cosi 愛の終わりに
3. Be My Love ビー・マイ・ラヴ
4. Arrivederci Roma アリヴェデルチ・ローマ(さよなら、ローマ)
5. Io Che Non Vivo(Senza Te) この胸のときめきを
6. La Vita Senza Te ラ・ヴィータ・センツァ・テ(仮)
7. Concerto D'Autunno 秋のコンチェルト(仮)
8. Intermezzo インテルメッツォ(歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ)
9. Love Story ある愛の詩(映画「ある愛の詩」)
10. Solo Con Te ソロ・コン・テ
11. Adagio アダージョ
12. Parlami D'Amore Mariu マリウ愛の言葉を
13. Someone To Remember Me サムワン・トュ・リメンバー・ミー
全世界で500万枚のアルバム売上をもつ、英国が生んだスーパー・ヴォーカリス
ト。飾らない性格から、本国英国では「国民のテノール」(People’s Tenor)と
呼ばれています。故ダイアナ妃が「国民のプリンセス」(People’s Princess)
と呼ばれていたように、この称号は英国民に愛されていることを象徴していま
す。各国のセレブにも愛され、エリザベス女王、ブッシュ大統領、ローマ法王
ブルネイ国王など各国元首の前で演奏。2006年、東京で開催されたチャリティ
・ディナーショーに出演。天皇皇后両陛下御観覧のショーの後、ラッセルは両
陛下のテーブルでディナーを共にする栄誉に授かりました。
ラッセルはイギリスのマンチェスター近郊に生まれ育ちました。16歳から、働
きながら地元のパブでポップスやロックを歌っていました。ある日、ラッセル
の声に注目した客からクラシックを歌うことを勧められ、チャリティー・ショ
ーでオペラのアリアを歌いました。たまたまこれを聴いた地元の名門サッカー
クラブ、マンチェスター・ユナイテッドの監督の要請で、MUの公式試合でトゥ
ーランドットの《誰も寝てはならぬ》を歌い、9万人の大喝采を浴びました。
以来、ラグビー世界選手権、サッカーEURO2000など、メジャーなスポーツ大会
に招かれて黄金の歌声を披露しています。
2000年9月発売のデビュー・アルバム《ザ・ヴォイス》は、全英と全米のクラ
シック・チャートで同時に1位、さらにUK総合チャートでも5位にランクイン。
その後発売したアルバムはすべてイギリスの総合アルバム・チャートでトップ
10入りを果たし、自国だけでなく、オーストラリア、カナダ、アメリカなど全
世界でゴールド、プラチナディスクを獲得しています。さらに、2001年、国連
(WAFUNIF)親善大使に任命されました。
2006年秋、米国でアルバムのレコーディング中に重病(脳腫瘍)で倒れましたが、
大手術後6ヶ月で奇跡の復帰を果たしました。そのアルバム・タイトルは
『That’s Life』。フランク・シナトラ、ナット・キング・コールなど往年の
大スターがレコーディングをしたハリウッドの伝説的なスタジオ、キャピトル
・スタジオで収録されました。レコーディングは、現在主流のパート別では
く、当時のスタイルにならい、オーケストラと歌手が一堂に会して行われ、
ラッセルは、ここでもジャズ・スタンダードを軽々と歌い上げて本場米国の
ミュージシャンたちを驚かせています。
2010年、DECCA(ユニバーサル)からEPICへ移籍。今作は移籍第1弾となる新作
です。




<deutsche harmonia mundi>
8869782401-2 \1600
The Angel’s Voice/フランシスコ・ゲレーロ:宗教合唱作品集
フランシスコ・ゲレーロ:
『天使ガブリエル』『ミサ・ロム・アロメ』『ミサ・イン・イッロ・テンポレ』
『澄んで 落ちついたまなざし』『成功するには、この食べものを』
『おお、いと聡明なる乙女』『聖なるその汚れのない処女な るものよ』
『Que buen ano,villanesca』『Vana speranca』『Acabe de matarme』
『O Virgen,quand'os miro』『Adios,verde ribera』
【録音】2009年9月25日-27日 セオン改革教会、スイス(デジタル:セッション)
アドリアーノ・ジャルディーナ(指揮)
アンサンブル・ラ・セスティーナ
スペイン・ルネッサンス期の偉大なる作曲家は、モラーレス、ビクトリア、
ゲレーロでした。その中でもフランシスコ・ゲレーロ(1528-1599)は、17歳で
ハエンの聖堂の楽長に任命され、30歳で大きな名声を得ていました。同時代の
作曲家とは異なり、宗教作品だけでなく多くの世俗音楽も作曲していました。
彼の作品は死後数百年にわたり人気を保ち、特にラテンアメリカの教会でよく
演奏されていたようです。彼の様式で特筆すべき点は、機能和声的な作曲法を
先取りしている点です。様式からみると、彼は同時代のスペインで流行してい
たホモフォニーを好み、印象に残る、歌いやすい旋律を編み出し、各パートが
それぞれ違うメロディーを歌って織り重ねて1つの曲にしていったのです。
「アンサンブル・ラ・セスティーナ」は1999年に、忘れ去られたルネサンス・
ポリフォニー音楽解釈を専門として、アドリアーノ・ジャルディーナによって
結成された声楽アンサンブルです。このグループの基本編成 4Sp, 4C-T, 5T,
4Bs によっていますが、彼らの研究によりいくつかのゲレーロの作品は6人の
女声と2人の男声といったハイピッチで歌われるべきであるとし、それをアカ
ペラで実証もしているのも特徴的です。



<SONY CLASSICAL>
●SONY CLASSICAL MASTERS BOX SET
★初回生産限定盤★
※発売延期で再掲載商品もございますが、前回ご注文分はキャンセルとなって
おりますので、今回再注文をお願いいたします。

100年以上の歴史を誇るアメリカ発の老舗クラシック・レーベル、SONY
CLASSICALとRCA RED SEAL両レーベルの誇る豊富なカタログから、音楽ファン
ならば誰でも一度は聴いておくべきクラシック音楽の定番名曲を、定評ある
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白を基調とした目に留まりやすいアートワーク・デザイン。ベルリンの
b-sharpスタジオにて、24ビット/88.2KHzリマスタリングを行ない、よりマス
ターテープに忠実で伸びやかなサウンドを実現しています。

8869783672-2 6枚組 \2100
[Disc 1] 
『交響曲第1番ト短調 Op.13「冬の日の幻想」』
『バレエ「くるみ割り人形」組曲』
[Disc 2] 
『交響曲第2番ハ短調 Op.17「ウクライナ」』
『幻想曲「テンペスト」Op.18』
[Disc 3] 
『交響曲第3番ニ長調 Op.29「ポーランド」』『序曲「1812年」Op.49』
[Disc 4] 
『交響曲第4番ヘ短調 Op.36』『幻想曲「テンペスト」Op.18』
[Disc 5] 
『交響曲第5番ホ短調 Op.64』
『交響的バラード「ヴォイェヴォダ(地方長官)」Op.78』
[Disc 6] 
『交響曲第6番ロ短調 Op.74「悲愴」』『スラヴ行進曲Op.31』
【録音】1984-1991年、シカゴ(デジタル:セッション)
プロデューサー:ジェームズ・マリンソン
クラウディオ・アバド指揮、
アバド・コンダクツ・チャイコフスキー
この時期ショルティがシカゴ交響楽団の音楽監督を務めていましたが、1982-
1985年に首席客演指揮者として関係を持っていたアバドによるチャイコフスキ
ー交響曲全集です。シカゴ響の高い性能と馬力というだけでなく、ピュアで
繊細な音楽の美しさを表現していきます。そして歌心を叙情性豊かにそれも
自然に訴えてくるのにも心がうたれます。芯もしっかりとし、はっきりとした
サウンドにより、ストレートな音楽が展開されていきます。また、元デッカの
ジェームズ・マリンソンによる録音(最近ではLSOの録音を手掛ける)も優秀で、
この演奏を際立たせています。

8869780837-2 5枚組 \2000
モーツァルト:ピアノ協奏曲集
[Disc 1]
『ピアノ協奏曲第21番ハ長調K.467』
- ジョージ・セル(指揮)クリーヴランド管弦楽団 
[録音:1961年 クリーヴランド(ステレオ:セッション)]
『ピアノ協奏曲第22番変ホ長調K.482』
- ジョージ・セル(指揮)コロンビア交響楽団 
[録音:1959年 クリーヴランド(ステレオ:セッション)]
[Disc 2]
『ピアノ協奏曲第23番イ長調K.488』
- ジョージ・セル(指揮)コロンビア交響楽団 
[録音:1959年 クリーヴランド(ステレオ:セッション)]
『ピアノ協奏曲第24番ハ短調K.491』
- ジョージ・セル(指揮)クリーヴランド管弦楽団
[録音:1961年、クリーヴランド(ステレオ:セッション)]
[Disc 3]
『協奏曲第26番ニ長調K.537「戴冠式」』
『ピアノ協奏曲第27番変ロ長調K.595』
- ジョージ・セル(指揮)コロンビア交響楽団
[録音:1962年、クリーヴランド(ステレオ:セッション)]
[Disc 4]
『ピアノ協奏曲第15番変ロ長調K.450』
『ピアノ協奏曲第17番ト長調K.453』
- ジョージ・セル(指揮)クリーヴランド管弦楽団メンバー
[録音:1968年、クリーヴランド(ステレオ:セッション)]
『ピアノ・ソナタ第12番ヘ長調K.332』 -
[録音:1964年、ニューヨーク(ステレオ:セッション)]
[Disc 5]
『2台のピアノのための協奏曲変ホ長調K.365』
- ギャビー・カサドシュ(P)
ジョージ・セル(指揮)クリーヴランド管弦楽団メンバー
[録音:1960年、ニューヨーク(ステレオ:セッション)]
『3台のピアノのための協奏曲ヘ長調K.242』
- ギャビー・カサドシュ&ジャン・カサドシュ(P
ユージン・オーマンディ(指揮)フィラデルフィア管弦楽団 
[録音:1962年、フィラデルフィア(ステレオ:セッション)]
『ピアノと管楽のための五重奏曲変ホ長調K.452』
- ジョン・デ・ランシー(Ob)アンソニー・ジリオッティ(Cl)
バーナード・ガーフィールド(Fg)メイソン・ジョーンズ(Hr)
[録音:1963年、(ステレオ:セッション)]
名手カサドシュによるモーツァルト:ピアノ協奏曲集。モーツァルトも大の得
意としており、モノラル時代から多くのレコーディングを行ってきました。
このBOXでは盟友ジョージ・セルとのステレオ期に録音された中期-後期の有名
なピアノ協奏曲集8曲に加え、夫人ギャビーと共演した「2台のピアノのための
協奏曲」、夫人および息子ジャン、オーマンディ指揮フィラデルフィアと録音
した「3台のピアノのための協奏曲」を網羅。そして、ピアノ・ソナタ第12番、
とフィラデルフィア管弦楽団の伝説の管楽器奏者たちと共演した「五重奏」ま
で含まれている豪華カップリング。弱音を主体に古典的な慎ましさをもった
清潔なモーツァルト解釈が聴くことができます。

8869782812-2 12枚組 \2900
サー・ゴールウェイ、フルート協奏曲を集大成したBOX
[Disc 1]
J・S・バッハ:
『協奏曲ハ長調 BWV.1032(原曲:フルート・ソナタ)』
『フルート、ヴァイオリンとチェンバロのための協奏曲イ短調BWV.1044』
-ライナー・ヴォルターズ(Vn)ウルスラ・ドイチュラー(Cemb)
イェルク・フェルバー(指揮)ヴュルテンベルク室内管弦楽団 [録音]1991年
J・S・バッハ:『協奏曲イ短調 BWV1056』『協奏曲ホ短調 BWV1059&35』
- ジェームズ・ゴールウェイ(Fl&指揮)ザグレブ・ソロイスツ [録音]1976年
[Disc 2]
J・S・バッハ:『管弦楽組曲第2番 BWV.1067』
- イェルク・フェルバー(指揮)ヴュルテンベルク室内管弦楽団 [録音]1991年
テレマン:『協奏曲ト長調』『組曲イ短調』
- ジェームズ・ゴールウェイ(Fl&指揮)ザグレブ・ソロイスツ [録音]1978年
カール・シュターミッツ:『フルート協奏曲ト長調』
- アンドレ・プリエール(指揮)ニュー・アイルランド室内管弦楽団
[録音]1979年
[Disc 3]
ペルゴレージ:『フルート協奏曲第1番ト長調』
ガルッピ:『フルート協奏曲ニ長調』
ピチェンティーニ:『フルート協奏曲ト長調』
タルティーニ:『フルート協奏曲ト長調』
- クラウディオ・シモーネ(指揮)イ・ソリスティ・ヴェネティ[録音]1991年
[Disc 4]
ヴィヴァルディ:『協奏曲集 Op.10(全6曲)』
- ジェームズ・ゴールウェイ(Fl&指揮)ニュー・アイルランド室内管弦楽団
[録音]1983年
[Disc 5]
クヴァンツ:
『協奏曲ト長調』『協奏曲ハ長調』『協奏曲ト短調』『協奏曲ニ長調』
- イェルク・フェルバー(指揮)ヴュルテンベルク室内管弦楽団 [録音]1989年
[Disc 6]
C・P・E・バッハ:
『協奏曲ニ短調Wq.22』『協奏曲イ長調Wq.168』『協奏曲ト長調Wq.169』
- イェルク・フェルバー(指揮)ヴュルテンベルク室内管弦楽団 [録音]1989年
[Disc 7]
モーツァルト:
『フルート協奏曲第1番ト長調K.313』『フルート協奏曲第2番ニ長調K.314』
『フルートとハープのための協奏曲ハ長調K.299』
-マリサ・ロブレス(Hp)
サー・ネヴィル・マリナー(指揮)
セント・マーティン・アカデミー管弦楽団(アカデミー室内管弦楽団
[録音]1995年
[Disc 8]
ドヴィエンヌ:『フルート協奏曲第7番ホ短調』『フルート協奏曲第8番ト長調』
チマローザ:『2本のフルートのための協奏曲ト長調*』
- ジェームズ・ゴールウェイ(Fl&指揮)
ロンドン・モーツァルト・プレーヤーズ ジニー・ゴールウェイ(Fl)*
[録音]1999年
[Disc 9]
ダンツィ:
『フルート協奏曲第2番ニ短調Op.31』
『フルートとクラリネットのためのコンチェルタンテ ロ長調Op.41*』
- ザビーネ・マイヤー(Cl)*
イェルク・フェルバー(指揮)ヴュルテンベルク室内管弦楽団  [録音]1993年
[Disc 10]
メルカダンテ:
『フルート協奏曲ニ長調』『フルート協奏曲ホ短調』
『フルート協奏曲ホ長調』
- クラウディオ・シモーネ(指揮)イ・ソリスティ・ヴェネティ
[録音]1987年
[Disc 11]
ライネッケ:『フルート協奏曲ニ長調Op.283』
- 岩城宏之(指揮)ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団  [録音]1981年
ロドリーゴ:『パストラル協奏曲』
- エドァルト・マータ(指揮)フィルハーモニア管弦楽団 [録音]1978年
アーノルド:
『フルート協奏曲第2番Op.111』『フルートと弦楽のための協奏曲Op.45』
- サー・ネヴィル・マリナー(指揮)
セント・マーティン・アカデミー管弦楽団(アカデミー室内管弦楽団)
[録音]1996年
[Disc 12]
イベール:『フルート協奏曲』
- シャルル・デュトワ(指揮)ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
[録音]1976年
ニールセン:『フルート協奏曲』
- ジェームズ・ゴールウェイ(Fl&指揮)デンマーク放送交響楽団
[録音]1985年
ジョン・メイヤー:『フルート協奏曲』
-岩城宏之(指揮)ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団  [録音]1981年 
世界のトップ・フルーティスト、サー・ゴールウェイの偉大なる足跡。バロッ
クから現代までのマスター・ワークス的フルート協奏曲ばかりを集大成した
ボックスとなります。ベルリン・フィルの首席を務めていた時代より、ゴール
ウェイは繰り返しモーツァルトの協奏曲をディスクに刻んでいて、ここでの盤
の「フルートとハープ」は5回目、「協奏曲」は4回目の録音のものです。朗々
と鳴り渡る輝かしい音色と、おおらかで生命力にあふれた歌い口にはますます
磨きがかかり、粋を極めた大見得も加わって、スケールの大きい音楽を聴かせ
てくれます。マリナーの伴奏も自然体に徹しています。Disc8では、フランス
のモーツァルトといわれるドヴィエンヌと、ナポリ楽派の名作曲家チマローザ
のフルート協奏曲を集めたもので、骨太な音色を持つゴールウェイが、亡き巨
匠ランパルに捧げたものです。

8869768393-2 6枚組 \2100
グレン・グールド・プレイズ・J・S・バッハ
[Disc 1]
『ゴルトベルク変奏曲BWV.988』(1955年モノラル録音盤)
『平均律クラヴィーア曲集第2巻』より『前奏曲とフーガ第9&14番』
[Disc 2]『2声のインヴェンションと3声のシンフォニアBWV.772-801』
[Disc 3]『トッカータ集 BWV.910-916』
[Disc 4]『パルティータ集(第1番-第5番)BWV.825-829』
[Disc 5]
『パルティータ第6番 BWV.830』
『小プレリュードとフーガ集 BWV.933-938,902,924-932,895,900』
[Disc 6]
『フーガの技法 BWV.1080より コントラプンクトゥス第1番-第9番
(オルガン演奏)、コントラプンクトュス第1番、第2番、第4番、第9番、
第11番、第13番、第14番(未完)(ピアノ演奏)』
『BACHの名によるプレリュードとフーガ変ロ長調BWV.898』
1982年、50歳で惜しまれて世を去ったグレン・グールド。1955年のゴルトベル
ク変奏曲に始まる彼のバッハ演奏は、それまでのバッハという概念を覆し、
清新でヴィヴィッドな中に深い精神性を湛え20世紀の新しいバッハ演奏の規範
を確立したといえるでしょう。

8869780945-2 6枚組 \2100
ラインスドルフ・コンダクツ・プロコフィエフ
[Disc 1]『交響曲第2番ニ短調Op.40』『交響曲第6番変ホ短調Op.111』
[Disc 2]『『交響曲第3番ハ短調Op.44』『交響曲第5番変ロ長調Op.100』
[Disc 3]
『ピアノ協奏曲第1番変ニ長調Op.10』『ピアノ協奏曲第2番ト短調Op.16』
『ピアノ協奏曲第3番ハ長調Op.26』
[Disc 4]
『ピアノ協奏曲第4番変ロ長調Op.53』『ピアノ協奏曲第5番ハ長調Op.55』
[Disc 5]
『ヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調Op.19』
『ヴァイオリン協奏曲第2番ト短調Op.63』
[Disc 6]
『バレエ「ロメオとジュリエット」Op.64より抜粋』
『組曲「キージェ中尉」Op.60』
【録音】1963-1969年 ボストン・シンフォニー・ホール
(ステレオ:セッション)
ラインスドルフは、ボストン交響楽団音楽監督在任中に、プロコフィエフの管
弦楽作品や協奏曲全曲を積極的に取り上げ、レコーデイングを初めて実現した
のでした。どの演奏も音の迫力が感じられ、高度な技術による多彩な表現が完
璧に演じられた名演がここに刻まれています。「ヴァイオリン協奏曲第2番」
以外は、2005年にテスタメントより発売されましたが、今回はSony=RCAのリ
マスターにより、本家よりBOX化での発売となります。

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11-02 No.25-2

2011年02月23日 12時30分37秒 | Weblog
8869768604-2 4枚組 \1600
ジェームズ・レヴァイン コンダクツ ブラームス
[Disc 1]
『交響曲第1番ハ短調Op.68』『交響曲第4番ホ短調Op.98』
[Disc 2]
『交響曲第3番ヘ長調Op.90』『交響曲第2番ニ長調Op.73』
- シカゴ交響楽団 [録音:1975-1976年、シカゴ(ステレオ:セッション)
[Disc 3]
『ピアノ協奏曲第1番ニ短調Op.15』
- エマニュエル・アックス(P)シカゴ交響楽団
[録音:1983年、シカゴ(デジタル:セッション)]
『万歳 Op.6-4』『子守歌 Op.49-4』『乙女は語る Op.107-3』
『私は戻る道を知りたいOp63-8』『わが恋は緑Op63-5』
『永遠の愛について Op.43-1』『われらはさまよいぬ Op.96-2』
『夜のさすらい人 Op.86-3』
- キャスリーン・バトル(Sp)ホーカン・ハーゲゴール(Br)
ジェームズ・レヴァイン(P)
[録音 : 1983年、ニューヨーク(デジタル:セッション)]
[Disc 4]
『ドイツ・レクィエム Op.45』
- キャスリーン・バトル(Sp)ホーカン・ハーゲゴール(Br)
ジェームズ・レヴァイン(指揮)シカゴ交響楽団 
シカゴ・シンフォニー・コーラス
[録音 :1983年シカゴ(デジタル:セッション)]
30代前半のレヴァインが、ショルティ時代のシカゴ響を指揮したダイナミック
でドラマティックな演奏。ショルティはレヴァインの3年後に同じシカゴ響と
同じブラームスの交響曲全集を完成させていますが、両者の演奏は大きく異な
り、剛直・骨太なショルティに対し、レヴァインの演奏は柔軟でよく歌い、
テンポの伸縮も大きいのが特徴です。「ドイツ・レクイエム」は、1983年に
録音されたシカゴ響とのドラマティックな起伏を巧みに備えた快演として有名
で、生きることに尊さを大らかに歌い上げた合唱団と、祈り目正しい歌唱の
ソリストたちにも大きな拍手を送るべきでしょう。

8869780833-2 5枚組 \2000
マゼール&ピッツバーグ響の「シベリウス交響曲全集」
[Disc 1]『交響曲第1番ホ短調Op.39』『交響曲第7番ハ長調Op.105』
[Disc 2]『交響曲第2番ニ長調Op.43』『交響曲第6番ニ短調Op.104』
[Disc 3]『交響曲第3番ハ長調Op.52』『「カレリア」組曲Op.11』
『トゥオネラのレンミンカイネンOp.22-3』『恋しきワルツOp.44-1』
『交響詩「フィンランディア」Op.26』
[Disc 4]『交響曲第4番イ短調Op.63』『交響曲第5番変ホ長調Op.82』
[Disc 5]『ヴァイオリン協奏曲ニ短調Op.47』
『セレナード第2番ト短調Op.69b』『交響詩「伝説」Op.9』
【録音】1990-1992年、ピッツバーグ(デジタル:セッション)
1964年にウィーン・フィルと「シベリウス交響曲全集」をDECCAに録音してい
ましたが、これは1990-92年にピッツバーグ交響楽団との2回目の録音となり
ます。1回目の録音ではマゼールの個性的な面が強調された緊迫したものでし
たが、2回目の録音でのマゼールのスコアの読み込みは深く、過剰的な演出
なしで吟味し尽くしたシベリウスの音楽を指揮していきます。寂たる雰囲気と
霊感に満ち、繊細で抒情的な面が強調されているように感じられます。マゼー
ル自身、再録音という行為にはあまり大きな意義を感じないと語っていまし
たが、「このシベリウスだけは再録音してよかった」とインタビューに答え
ていたのにも納得です。

8869782673-2 8枚組 \2480
ミュンシュ・コンダクツ ロマンティック マスターワークス
[Disc 1]
メンデルスゾーン:
『交響曲第3番イ短調Op.56「スコットランド」』
『ヴァイオリン協奏曲ホ短調Op.64』『華麗なるカプリッチョ ロ短調Op.22』
[録音]1959、1960年
[Disc 2]
メンデルスゾーン:
『交響曲第4番イ長調Op.90「イタリア』
『交響曲第5番ニ長調Op.107「宗教改革」』
『弦楽八重奏曲変ホ長調Op.20よりスケルツォ』
[録音]1958,1957,1960年
[Disc 3]
ブラームス:
『交響曲第1番ハ短調Op.68』『悲劇的序曲Op.81』[録音]1956,1955年
[Disc 4]
ブラームス:『交響曲第2番ニ長調Op.73』『交響曲第4番ホ短調Op.98』
[録音]1955,1958年
[Disc 5]
シューベルト:『交響曲第2番変ロ長調D.125』
ブラームス:『ピアノ協奏曲第1番ニ短調Op.15』 [録音]1960,1958年
[Disc 6]
シューベルト:
『交響曲第8(7)番ロ短調D.759「未完成」』
『交響曲第9番ハ長調D.944「ザ・グレイト」』 [録音]1955.1958年
[Disc 7]
シューマン:
『交響曲第1番変ロ長調Op.38「春」』『マンフレッド」序曲Op.115』
[録音]1959年
[Disc 8]
シューマン:『「ゲノヴェーヴァ」序曲Op.81』
ブラームス:『ピアノ協奏曲第2番変ロ長調Op.83』
[録音]1951,1952年(モノラル)
これらの演奏は、ミュンシュのロマン派作品の高い定評のあった名演ばかりを
集めたBOXです。メンデルスゾーンでは、特に木管やホルン・パートがまるで
フランスのオーケストラを思わせる明るく軽いソノリティを持ち、そこにほの
かな憂愁を交えて演奏される「スコットランド」、躍動的なダイナミズムと鮮
やかな色彩感に彩られ、終楽章の熱狂的なサルタレッロで高揚する「イタリ
ア」。名手ハイフェッツの完璧な技巧とゆるぎない音楽的感性が冴えわたる
「メンコン」。ドラマティックな表現力が極限まで発揮された「ブラームスの
交響曲」の名演。ボストン響のパリッと冴えた輝かしい金管の響きを効果的に
生かしながら、凄まじい推進力で全曲を聴かせてしまう勢いを備えており、よ
り剛毅な迫力に満ちた男性的な解釈といえるでしょう。 雄大でドラマティッ
クな「ザ・グレイト」では、冒頭のホルンから速めのテンポが採られ、力強く
骨太の音楽が展開されて、リズムの鋭い切り込みと躍動感に溢れ、感傷的な
シューベルト像とは無縁ながら、第2楽章中間部や第3楽章トリオでの優美な
ロマンティシズムは、ミュンシュ=ボストンならでは。ぶっきらぼうなまでに
豪胆な響きによるユニークな「未完成」にもミュンシュの個性がくっきりと
刻印されています。シューマンの交響曲の一般的なイメージとは大きく異な
り、明るく輝かしい響きに彩られ、春の訪れに狂気せんばかりの圧倒的な歓喜
の表現があり、それは黄金期のミュンシュ&ボストンにしてはじめて成しえた
大胆な解釈でしょう。グラフマンとの「ブラームス:ピアノ協奏曲1番」では、
約43分の超快速の演奏。ルービンシュタインならではの深く熱いロマンティ
シズムを堪能できる「2番」など、ミュンシュの本領であるドラマティックな
演出が最大限に発揮された名解釈を聴くことができます。

8869782677-2 9枚組 \2600
アイザック・スターン・プレイズ・ベートーヴェン
[Disc 1]
『ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.61』
- ダニエル・バレンボイム(指揮)ニューヨーク・フィルハーモニック
[録音] 1975年
『ロマンス第1番ト長調Op.40』『ロマンス第2番ヘ長調Op.50』
- 小澤征爾(指揮) ボストン交響楽団  [録音] 1975年
[Disc 2]
『ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための協奏曲ハ長調Op.56』
- ユージン・イストミン(P)レナード・ローズ(Vc)
ユージン・オーマンディ(指揮)フィラデルフィア管弦楽団  [録音] 1964年
『ピアノと管楽のための五重奏曲変ホ長調Op.16(ピアノ四重奏版)』
- ヨーヨー・マ(Vc)ハイメ・ラレード(Va)エマニュエル・アックス(P)
[録音]1994年
[Disc 3]『ヴァイオリン・ソナタ第1-4番』
[Disc 4]『ヴァイオリン・ソナタ第6,7,10番』
[Disc 5]『ヴァイオリン・ソナタ第5,8,9番』 -ユージン・イストミン(P) 
[録音] 1969、1982-1983年
[Disc 6]
『ピアノ三重奏曲第1番変ホ長調Op.1-1』『カカドゥ変奏曲ト長調Op.121a』
『ピアノ三重奏曲変ホ長調WoO.38』
[Disc 7]
『ピアノ三重奏曲第2番ト長調Op.1-2』『ピアノ三重奏曲第3番ハ短調Op.1-3』
[Disc 8]
『ピアノ三重奏曲第5番ニ長調Op.70-1「幽霊」』
『ピアノ三重奏曲第6番変ホ長調Op.70-2』
『創作主題による14の変奏曲変ホ長調Op.44』
『ピアノ三重奏曲第4番変ロ長調Op.11「街の歌」』
[Disc 9]
『ピアノ三重奏曲第7番変ロ長調Op.97「大公」』
『ピアノ三重奏曲変ロ長調(アレグレット)WoO.39』
- ユージン・イストミン(P)レナード・ローズ(Vc) [録音]1965-1970年
今年没後10年のアイザック・スターンによるベートーヴェン録音を収録した
BOXです。巨匠スターンがバレンボイムと共演したこの「ヴァイオリン協奏曲」
は、まさに王者の風格をたたえた名演で、同じく気品と抒情がゆるやかに流れ
る名作「ロマンス」2曲も、盟友小澤征爾&ボストン響という絶好のバックを得
て、これまた秀演といえるでしょう。親しみやすくロマンティックなメロディ
が春の息吹きを想わせる「スプリング」や、精神の奥深くから溢れ出る心模様
をより自由な作風に生かした「クロイツェル」などを含む「ヴァイオリン・
ソナタ」全曲。巨匠アイザック・スターンが、永年の音楽の同志イストミンと
紡ぎだす演奏は、純粋であるがままの音楽の流れの中に身をゆだね、幸せな
境地に誘います。そしてレナード・ローズも加わった「三重奏曲」の全曲も、
チャーミングなメロディが横溢する佳品で、まさに知・情・意のバランスが
取れた奇跡的な名演奏でしょう。

8869768779-2 4枚組 \1600
ジョージ・セル、コンダクツ・ハイドン
[Disc 1]
『交響曲第93番ニ長調Hob.I-93』
(1968年4月18日、クリーヴランド、セヴェランス・ホール)
『交響曲第94番ト長調「驚愕」Hob.I-94』
(1967年5月5日、クリーヴランド、セヴェランス・ホール)
『交響曲第95番ハ短調Hob.I-95』
(1969年1月17日、クリーヴランド、セヴェランス・ホール)
[Disc 2]
『交響曲第96番ニ長調「奇跡」Hob.I-96』
(1968年10月11日、クリーヴランド、セヴェランス・ホール)
『交響曲第97番ハ長調Hob.I-97』
(1969年10月3日、クリーヴランド、セヴェランス・ホール)
『交響曲第98番変ロ長調Hob.I-98』
(1969年10月10日、クリーヴランド、セヴェランス・ホール)
[Disc 3]
『交響曲第92番ト長調「オックスフォード」Hob.I-92』
(1961年10月20日、クリーヴランド、セヴェランス・ホール)
『交響曲第99番変ホ長調Hob.I-99』
(1957年10月25日、クリーヴランド、セヴェランス・ホール)
[Disc 4]
『交響曲第88番ト長調「V字」Hob.I-88』
(1954年4月9日、クリーヴランド、セヴェランス・ホール/モノラル)
『交響曲第104番ニ長調「ロンドン」Hob.I-104』 
(1954年4月9日、クリーヴランド、セヴェランス・ホール/モノラル)
『交響曲第97番ハ長調Hob.I-
(1957年10月25日、クリーヴランド、セヴェランス・ホール)
-ジョージ・セル(指揮) クリーヴランド管弦楽団
[録音] 1949年-1969年  セヴェランス・ホール、クリーヴランド
ハンガリーに生まれ、中堅クラスだったクリーヴランド管弦楽団を世界的な
オーケストラに育て上げた稀代の名指揮者ジョージ・セル。そのアンサンブル
はまさに「精緻」という言葉がふさわしいものですが、ここで聴くハイドンの
交響曲は、そうしたセル/クリーヴランドの特質――引き締まったリズムとス
リムな響きにぴったりであり、今でもこれらの曲の決定的な演奏として聴き
つがれるにふさわしい内容となっています。1957年と1969年の2種類の交響曲
第97番を含め、セルがクリーヴランド管弦楽団と残したハイドンの交響曲録音
を網羅したセットです。


●SONY CLASSICAL MASTERS 各1枚 \950
8869771502-2
ジュリアン・ブリーム演奏、ロドリーゴ
ロドリーゴ:
『アランフェス協奏曲*』『ある貴紳のための幻想曲**』
『3つのスペイン風小品』『祈りと踊り』『小麦畑で』
【録音】1959-1987年
【演奏】ジュリアン・ブリーム(G)
ジョン・エリオット・ガーディナー(指揮)ヨーロッパ室内管弦楽団、
レオ・ブローウェル(指揮)RCAビクター室内管弦楽団
100年以上の歴史を誇るアメリカ発の老舗クラシック・レーベル、SONY
CLASSICALとRCA RED SEAL両レーベルの誇る豊富なカタログから、誰でも一度
は聴いておくべきクラシック音楽の定番名曲を、定評あるアーティストの名演
で幅広く取り揃え、お求めやすい価格にてリリース。白を基調とした目に留ま
りやすいアートワーク・デザイン。
ギター演奏の巨匠、ジュリアン・ブリームによるロドリーゴの名演を収録。こ
こでは、アランフェス協奏曲は3度目の録音を収録しています。緊張感が支配
し、研ぎ澄まされたテクニックによって瑞々しい音楽を紡ぎ出していきます。

8869784017-2
3大テノールの一人、プラシド・ドミンゴ / ザ・ヴェルディ・テナー
「椿姫」「リゴレット」「ルイザ・ミラー」「シモン・ボッカネグラ」
「仮面舞踏会」「シチリア島の夕べの祈り」「アイーダ」「ドン・カルロ」
「オテロ」から名アリアを収録
世界のオペラ・シーンをリードし、3大テノールの1人としても人気を誇るプラ
シド・ドミンゴのヴェルディ・オペラからの名アリア集。RCAに全曲録音した
中からのセレクトで、豊かで力強く響き渡るテノール、ドミンゴならではの
奔放な声の魅力を堪能することができます。

8869771290-2
クーベリック指揮、「モーツァルトの交響曲」
『交響曲第35番ニ長調K.385「ハフナー」』
『交響曲第38番ニ長調K.504「プラハ」』
『交響曲第39番変ホ長調K.543』
【録音】1980年ヘラクレスザール、ミュンヘン[デジタル:セッション]
【演奏】ラファエル・クーベリック(指揮)バイエルン放送交響楽団
名匠クーベリックが手兵バイエルン放送交響楽団とソニー・クラシカルで録音
した「後期6大交響曲集」のうちの3曲で、いずれもこのコンビならではの充実
した演奏を聴かせます。丁寧に一音一音を紡いで織り上げており、出来上がっ
たものは、肌理が細かく陰影に富んだ微妙な美しさを持っています。40&41番
の名曲だけでなく、この3曲も聴くほどに味わい深さが増してくるアルバムで
す。

8869771092-2
ラヴェル:
『スペイン狂詩曲』『ボレロ』『ラ・ヴァルス』『道化師の朝の歌』
- ロリン・マゼール(指揮)フランス国立管弦楽団
[録音] 1981年9月パリ、フランス放送(デジタル:セッション)
標題音楽を見事に表現するマゼールの名盤の一つで、「音の錬金術師」ラヴェ
ルの華麗かつ複雑な楽譜を、艶っぽい音色、中盤から後半へのダイナミックで
熱気を帯びた盛り上げていきます。フランス国立との相性抜群で、マゼールの
感性と一致し、マゼールらしい演出を見事に呼応した名演によって、粋で洒落
たフランス音楽の精華が満喫できます。なおマゼールは、「道化師の朝の歌」
以外、1996年にウィーン・フィルとRCAに再録音(82876608682)を行っています。

8869771298-2
『ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調Op.67「運命」』
『シューベルト:交響曲第8(7)番ロ短調D.759「未完成」』*
- ロリン・マゼール(指揮)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】1980年11月5日、名古屋市民会館ホール
1980年11月13日、昭和女子大人見記念講堂*(デジタル:ライヴ)
1980年マゼール&ウィーン・フィル来日時のライヴ録音。マゼールがウィーン
国立歌劇場音楽監督就任し、自信に満ちあふれた堂々たる演奏。2曲ともマゼ
ールにとって2度目の録音で、甘めのウィーン・フィルの音も、ここでは緻密
で引き締っています。音楽は非常にストレートのように見えますが、細部に至
るまでマゼールらしい目が行き届いた演奏です。「運命」の第3楽章から4楽章
へのデクレッシェンド・パワーは強烈。

8869772493-2
メータ /ワーグナー:序曲、前奏曲集
ワーグナー:
『「タンホイザー」序曲とヴェヌスベルクの音楽』『「リエンツィ」序曲』
『「パルジファル」第1幕への前奏曲と聖金曜日の音楽』
- ズービン・メータ(指揮)ニューヨーク・フィルハーモニック
[録音] 1989年(デジタル:セッション)
10年以上も信頼関係を築いてきたニューヨーク・フィルとも、そろそろ決別の
予感漂う時期に録音されたワーグナー作品集。80年代初頭に録音された「指環」
のハイライトは名演とされ、入手の機会も多かったのですが、こちらはなぜか
入手が困難で、探していた人も多いはずでしょう。オーケストラの機能を存分
に生かしきった伸びやかな音楽が魅力で、もちろんスペキュラクターな効果も
充分に堪能できます。タンホイザーを得意とした彼だけあって、序曲の盛り上
がりは見事の一言。

8869784007-2
チャイコフスキー:
バレエ音楽『白鳥の湖』『眠れる森の美女』『くるみ割り人形』(ハイライト)
- ユージン・オーマンディ(指揮)
フィラデルフィア管弦楽団
[録音] 1961年、1963年(ステレオ:セッション)
チャイコフスキーの「3大バレエ音楽」は、そのいずれもがバレエ音楽の最高
峰の作品でしょう。その魅力の秘密は、ファンタスティックなストーリーが、
稀にみる美しい旋律や色彩豊かなオーケストレーションと、無駄のない見事な
構成によって描かれていることにあります。この盤は3曲LP1枚分ずつ録音され
たハイライト版からの抜粋で、名匠オーマンディが壮麗なフィラデルフィア・
サウンドを駆使して繰りひろげているこのアルバムは、ひととき、聴く者を夢
と幻想のロマンの世界へと誘ってくれます。

8869783976-2
J・S・バッハ:マタイ受難曲 BWV.244(抜粋)
-ヘルムート・リリング(指揮)
アダルバート・クラウス(エヴァンゲリスト)
ジークムント・ニムスゲルン(イエス)
アーリーン・オジェー(Sp)、ユリア・ハマリ(A)、アルド・バルディン(T)、
フィリップ・フッテンロッハー(Br)、
シュトゥットガルト・ゲヒンガー・カントライ、
シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム
[録音] 1978年(ステレオ:セッション)
バッハの専門家として世界的に定評がある、ヘルムート・リリング。ここに
収録された1978年のCBSへの録音は、現代楽器と現代奏法によるものですが、
リヒターとは全く異なった解釈のものとなっています。

8869784005-2
カール・オルフ:「カルミナ・ブラーナ」(全曲)
レナード・スラットキン(指揮)セントルイス交響楽団
ルヴィア・マクネアー(Sp)ジョン・エイラー(T)
ホーカン・ハーゲゴール(Br)
セントルイス交響合唱団、セントルイス少年合唱団
[録音] 1992年10月セントルイス(デジタル:セッション)
様々な「カルミナ・ブラーナ」の名盤があれど、スラットキンの演奏はこれま
での「酒や男女の睦み合いなどを歌った詞」をドロドロとした方向ではなく、
スマートな解釈をとっています。だからといって軽い演奏ではなく、実に見事
なバランス感覚と各所に見せる絶妙なアクセントによって、期待を裏切らない
重厚感を味わうことができます。マクネアーの清楚なソプラノと、知的なハー
ゲゴールのバリトンも、この演奏の新感覚に寄与しています。艶やかな弦や斬
れのある低音楽器と打楽器群など、録音も優秀です。

8869784014-2
プッチーニ:歌劇「ボエーム」(抜粋)
モンセラート・カバリエ
プラシド・ドミンゴ
シェリル・ミルンズ
ジュディス・ブレゲン
ルッジェーロ・ライモンディ、他
ゲオルク・ショルティ(指揮)ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
[録音] 1973年ロンドン、ウォルサムストウ・タウン・ホール
(ステレオ:セッション)
いかにもショルティらしい元気な前半部と、抒情におぼれず毅然とした後半部
が鮮明なコントラストをみせる隠れた名盤で、刺激的なボエームでもあります。
「お涙頂戴」的になりやすいこのオペラの悲劇的な格調を明確に描いています。
若きカバリエ、ドミンゴ、ミルンズ、ライモンディの見事な歌唱も大きなポイ
ントです。

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11-02 No.24-1

2011年02月23日 12時30分16秒 | Weblog
<OHEMS CLASSICS>
OC679(SACD-Hybrid) \2080
トリオロジー
1-6.マルセル・デュプレ(1886-1971):3つのプレリュードとフーガ Op.7
7-9.ジュアン・アラン(1911-1940):3つの舞曲 JA.120,AWV119
10-12.マルセル・デュプレ:3つのエスキース(素描)Op.41
グンター・ロスト(オルガン)
ヴュルツブルク・ユリウス・マクシミリアン大学新教会、
シュッケ・オルガンにて演奏
録音 2010年4月6-9日
フランスの近代オルガン作曲家2人の作品集です。マルセル・デュプレはルー
アンの音楽一家に生まれ、1904年にパリ音楽院に入学。ヴィドールとギルマ
ン、ヴィエルヌ他に師事し、1914年にローマ大賞を受賞、1920年にはバッハの
オルガン作品全曲演奏会という偉業を成し遂げます。1926年にオルガン科の教
授としてパリ音楽院で教鞭を執ります。作曲家としては65曲の作品番号付きの
曲を書き、多くの後進へ影響を与えました。教師としてもすぐれていて、過去
の作曲家たちの作品の校正を行い、また音楽理論や即興演奏法、オルガン奏法
教則本なども多く執筆しています。彼の弟子でもあったジュアン・アランは、
名オルガニスト、マリー=クレール・アランの兄であり、夭折の作曲家として
も知られます。彼らの作品は、19世紀の後半にフランスで発展したロマンティ
ックなオルガン作品とは一線を画す革新的なもので、音色や技巧など、目の覚
めるような素晴らしさを有しています。オルガニストのロストは、1974年ヴュ
ルツブルク生れ。J.S.バッハなどのオーソドックスなレパートリーから近代作
品まで幅広いレパートリーの持ち主で、古典作品では「6つの協奏曲(OC642)」
や「ゴルトベルク変奏曲(OC636)」。近代では「エベン作品集(OC643)」が既に
リリースされ、好評を博しています。

OC634(SACD-Hybrid) \2080
J.S.バッハ(1685-1750):オルガンで聴く様々な作品集
1.カンタータ第29番「われら汝に感謝す、神よ、われら感謝す」BWV.29より
「シンフォニア」(オルガン版編曲:M.デュプレ)
2.無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータよりシャコンヌ ニ短調 BWV.1004
(オルガン版編曲:A.ランドマン)
3-5.イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV.971(オルガン版編曲:ハンスイェルク・アル
ブレヒト)
6-13.フランス風序曲ロ短調BWV.831(オルガン版編曲:
ハンスイェルク・アルブレヒト)
14.パッサカリアとフーガハ短調 BWV.582
ハンスイェルク・アルブレヒト(オルガン)ハルゼヴィンケル、聖パウル教会、
ミュルアイゼン・オルガンによる演奏
録音 2009年10月30日-11月2日ハルゼヴィンケル、聖パウル教会
ハンスイェルク・アルブレヒトによるオルガン編曲作品集は、音楽的にも音質
的にも優れていて、多くのファンから絶大なる支持を得ています。例えば、ワ
ーグナーの「指環」からの音楽集に於いて、なんと多重録音を用いて2台のオ
ルガンの華麗なる音の饗宴を聴かせたり、他のアルバムではムソルグスキーや
ストラヴィンスキー、ラフマニノフと言ったロシアの重厚過ぎる音楽を、オル
ガンの音色に移し替えています。ここではバッハの諸作品を演奏していますが、
これも一筋縄では行きません。明晰な響きが求められる流麗な「イタリア協奏
曲」をオルガンで演奏するなんて、これは確かに暴挙?ですが、これがとにか
くスゴイのです。ピアノ版で奏されることの多い「シャコンヌ」もオルガンで
聴くとまた一味違います。音質の素晴らしさも特筆もの。体中が喜ぶ1枚です。

OC678(SACD-Hybrid) \2080
愛と死
1.ヴィドール(1844-1937):オルガン交響曲第5番よりトッカータ
2.サン=サーンス(1835-1921):交響詩「死の舞踏」Op.40(E・ルメア編)
3-6.ビゼー(1838-1875):「アルルの女」第1組曲(J・アビンク編)(前奏曲/メヌ
エット/アダージェット/カリヨン)
7-10.ビゼー:「アルルの女」第2組曲(J・アビンク編)(パストラーレ/間奏曲/
メヌエット/ファランドール)
11.サン=サーンス:英雄的行進曲変ホ長調 Op.34(A・ギルマン編)
12.フォーレ(1845-1924):パヴァーヌ Op.50(I・アプカルナ編)
演奏:イヴェタ・アプカルナ(オルガン)
エッセン・フィルハーモニー、クーン・オルガンにて演奏
録音 2007年10月、2009年9月
1976年生まれの若きオルガニスト、イヴェタ・アプカルナは、ラトヴィアの音
楽アカデミーでピアノとオルガンを学び、1999年に卒業。その後1年間ロンド
ンでピアノの勉強を続け2003年にはシュトゥットガルトでラドガー・ローマン
教授による3年間に渡るオルガン・ソロの長期授業を終え、また多くの国際コ
ンクールに参加し、実績を残しています。彼女の演奏は、従来のオルガン奏法
を踏襲しながらも、「新しさ」を常に追求するもので、多くの人がオルガンに
抱く「ほこりまみれ」と言ったイメージを払拭するための尽力は素晴らしいも
のです。以前、PHOENIXレーベルから現代曲を、トランペット奏者ラインホル
トと共演した作品をリリースし、オルガン・マニアの熱い視線を浴びていまし
た彼女ですが、このアルバムでも、ヴィドール以外は全て、オーケストラ作品
からの編曲もの。楽器の可能性を存分に発揮した素晴らしい音の建造物を目の
当たりにすることが可能です。このアルバムにおいて権威ある ECHO賞を受賞
しています。

OC785 \1750
シネマ・コンチェルタンテ
1.ハワード・ショア(1946-):イン・ドリームズ-ロード・オブ・ザ・リングよ
り/2.エルマー・バーンスタイン(1922-2004):エイジ・オブ・イノセンス-汚
れなき情事より/3.カブリエル・ヤレド(1949-):コンヴェント・ディ・サンタ
ナ-イングリッシュ・ペイシェントより/4.エンニオ・モリコーネ(1928-):ニュ
ー・シネマ・モリコーネ組曲(オクトパス/ワンス・アポン・ア・タイム・イ
ン・アメリカ/ミッション/サッコとヴァンゼッティ/プロフェッショナル)
/5-6.ニーノ・ロータ(1911-1979):「ワルツ」「愛のテーマ」-ゴッドファー
ザーより/7.ヤン・ティルセン(1970-):アメリ-テーマ/8.エンヤ(1961-):
メイ・イット・ビー-ロード・オブ・ザ・リングより/9.ニキ・ライザー
(1958-):ビヨンド・サイレンス/10.ナイジェル・ヘス(1953-):ラヴェンダー
の咲く庭で-テーマ/11.エンニオ・モリコーネ:レディ・カリフ-テーマ/
12.ロン・ゴッドウィン(1925-2003):ミス・マープル-テーマ/13.ルイス・
バカロフ(1933-):イル・ボスティーノ-テーマ/14.ヘンリー・マンシーニ
(1924-1994):ピンクの豹-メイン・テーマ/15.マティアス・ケラー(1956-):
Elise goes to Hollywood-テーマ
演奏:ウルリヒ・ヘルケンホフ(パン・フルート)
マンハイム・プファルツ選帝候室内管弦楽団
フランク・ツァッハー(指揮)
録音 2010年9月29日-10月1日 マンハイム 聖ヨハネス教会
パン・フルートの音色は、なぜか胸をくすぐるものがあります。そんな素朴で
郷愁に満ちた楽器で奏される「映画音楽集」。ここで魅力ある演奏を聴かせる
のは、ドイツで最も有名なパン・フルート奏者であるヘルケンホフです。ヨー
ロッパでは10枚以上のソロ・アルバムをリリースし、多くのアーティストとの
コラボレーションでも知られています。またモリコーネも彼を高く評価してい
て、自身のコンサートにも招いているほどです。今作は、最近の映画からの
名曲を、名編曲家マティアス・ケラーが曲に最もふさわしい形に再創造したも
のです。ケラーのオリジナル作品である最終トラックの「Elise goes to
Hollywood」は、ベートーヴェンの「エリーゼのために」が原曲。こちらは弦
楽合奏曲です。ハリウッドを訪れたエリーゼがヤナーチェク風の衣装を纏い、
ワルツを踊る。そんな曲です。

OC819 \2080
ロベルト&クララ・シューマン:歌曲集
1-16.ロベルト・シューマン(1810-1856):詩人の恋 Op.48
17.クララ・シューマン(1819-1896):彼らは愛し合っていた Op.13-2
18.クララ・シューマン:僕は暗い夢の中にいた Op.13-1
19.クララ・シューマン:ローレライ
20-28.ロベルト・シューマン:リーダークライス Op.24
マクシミリアン・シュミット(テノール)
ゲロルト・フーバー(ピアノ)
録音 2010年5月4-7日 フランクフルト フェストブルク教会
若きテノール、マクシミリアン・シュミットによる瑞々しいシューマン夫妻の
歌曲集です。ドイツで人気急上昇中(特に古楽演奏ではひっぱりだこ)の彼は、
レーゲンスブルクの少年合唱団で最初の音楽トレーニングをうけ、1999年には
ベルリン芸術大学でアンケ・エッガース教授の下で声楽を学びました。2005年
と2006年にはバイエルンの国立オペラのマスタークラスでアン・マレーとロベ
ルト・D・スミスに師事し、オペラにも出演するようになります。コンサート
歌手としてもレパートリーを深め、ハーディングやマンゼを始めとした大指揮
者と共演を果たしています。ここではシューマンの溢れるようなロマンティシ
ズムを極めつけの美声で朗々と歌いこなし、新たな可能性を示唆します。伴奏
はゲルハーエルとの共演で世界的名声を獲得したフーバーです。

OC782 \1750
ハイドン:チェロ協奏曲集
1-3.ハイドン(1732-1809):チェロ協奏曲 第1番ハ長調 Hob.VIIb-1
4-6.ハイドン:チェロ協奏曲 第2番ニ長調 Hob.VIIb-2
7-9.ヴァイオリン協奏曲第4番ト長調 Hob.VIIa-4
(ウェン=シン・ヤン編によるチェロ版)」
ウェン=シン・ヤン(チェロ)
アカデミア・ダルキ・ボルツァーノ
ゲオルク・エガー(コンサートマスター)
録音 2010年8月9-13日
レンクムース フェラインスハウス“ペーター・マイール”
このチェリスト、ウェン=シン・ヤンも古典から現代の幅広いレパートリーを
持つ人です。彼はスイスのベルンに生まれた台湾系で、シューリヒとベルリン
で学び、24歳の時にバイエルン放送交響楽団の首席チェリストとなりました。
1991年のジュネーブ国際音楽コンクールで1位を受賞後、その後、ソリストと
して世界中のオーケストラと共演し、多くの作品を演奏しています。このアル
バムでは、彼が恐るべし超絶技巧を駆使して、指揮者なしのアンサンブル(コ
ンサートマスターはゲオルグ・エガー)アカデミア・ダルキ・ボルツァーノと
丁々発止の演奏を繰り広げます。彼自身の編曲による「ヴァイオリン協奏曲」
も、ため息のでるような素晴らしさです。

OC783 \1750
J.S.バッハ(1685-1750):カンタータ集
1-5.カンタータ第131番「深き淵より、主よ、われ汝に呼ばわる」BWV.131
6-10.カンタータ第182番「天の王よ、よくぞ来ませり」BWV.182
(ワイマール初稿版)
レジーネ・ユルダ(メゾ・ソプラノ)/マクシミリアン・キーナー(テノール)
フランツ・シュレヒト(バス)/ミュンヘン・アルチス=ヴォーカリステン
アルパ・フェスタンテ・バロック管弦楽団(ピリオド楽器使用)
トーマス・グロッパー(指揮)
録音 2010年4月30日-5月2日 ミュンヘン ゼントリンク、ヒンメルファーツ教会
ミュンヘンの劇場・音楽アカデミーのおよそ50人の学生たちをメンバーとする
「ミュンヘン・アルチス=ヴォーカリステン」はミュンヘンやバイエルンの声
楽付き演奏会で大活躍中。このアルバムでもぞくぞくするばかりの歌声を披露
しています。このアルバムにはバッハの2つの初期カンタータを収録。BWV131
は恐らく最も早いカンタータと言われ、1707年に作曲されました。用途は不明
ですが、当時のバッハの任地であったミュールハウゼンは、その少し前に大火
にあっていて、7月に神を鎮めるための礼拝が行われ、そのために書かれたも
のという説もあります。聖書の詩篇 130番の全編ををテキストとして用い、
途中に懺悔をテーマとするコラールを挟みこむなど、工夫の凝らされた曲と
なっています。BWV182はワイマールの宮廷楽師長に就任したばかりの 1714年
の作品です。月に1作、カンタータを演奏することを義務つけられたバッハの
気合いの入った作品です。

OC787 \1750
ブラームス(1833-1897):ドイツ・レクィエム Op.45
ルート・ツィーザク(ソプラノ)/コンラッド・ジャーノット(バリトン)
フリーデマン・ヴィンクルホーファー(オルガン)
ミュンヘン・バッハ合唱団/ミュンヘン放送管弦楽団
ハンスイェルク・アルブレヒト(指揮)
2010年9月25日ライヴ録音 ミュンヘン ガスタイク・ホール
2010年9月25日に、ドミニク・ブルンナー財団が主催したコンサートのライヴ
録音です。その1年前にミュンヘンで起こった暴行事件の被害者ブルンナー氏
(駅で強請られていた子どもたちを守ろうとし、2人の犯人に殺害された)の勇
敢な行為を記念して開催された演奏会。ここで選ばれたのはブラームスの「ド
イツ・レクイエム」でした。普通のレクイエムのように死者だけを悼むのでは
なく、全ての人々の上に平等に訪れる死に対しての、尊厳と心の平安を聴き手
に意識させるために、これ以上ふさわしい曲目はありません。この演奏では、
スコア上「任意で追加してもよい」とされるオルガンも加わり、その響きに更
なる深みを与えています。感動的な名演です。

OC781 2枚組 \3050
J.S.バッハ(1685-1750):パルティータ集 BWV.825-830
イルマ・イサカーゼ(ピアノ)
録音 2010年3月21-23日、5月3-5日 バイエルン放送 第2スタジオ
前作「ゴルトベルク変奏曲」(OC628)で「グールドの再来か?」と称されたグ
ルジア生まれの若手ピアニスト、イルマ・イサカーゼのバッハ第2弾です。若
手ピアニストが出現してバッハを弾くと、どうしてもグールドと比較してしま
いがちですが、彼女は自らの世界を構築することに熱心です。ここでも1曲1曲
を磨き上げ、音に宝石のような輝きを載せて聴かせます。「パルティータ」と
は、17世紀にはほとんど「変奏曲」と同じ意味であったジャンルですが、18世
紀になると、舞曲と変奏曲の境が曖昧になり、「統一の主題と気分を持った組
曲」という意味合いに変化したもので、このバッハの作品も大きな舞曲集に近
いものと言えるでしょう。そんな曲集を彼女は丁寧に音にしていきます。ゆっ
たりとした曲の叙情性がたまりません。

OC821 \2080
シューベルト(1797-1828):歌曲集「冬の旅」D911
コンラッド・ジャーノット(バリトン)
アルクサンダー・シュマルツ(ピアノ)
録音 2009年10月6-9日 クララ=ヴィーク・アウディトリアム
以前は、女声のための歌である「ヴェーゼンドンクの 5つの歌」や「4つの最
後の歌」、ラヴェルの「シェエラザード」など、珍しいレパートリーを好んで
歌っていたジャーノットですが、最近は「水車小屋の娘」などオーソドックス
な曲も次々とこなしています。そんな彼、この「冬の旅」では一層深化した歌
唱を聴かせています。第1曲の「おやすみ」から聴いたこともないほどにゆっく
りとした歩みは、これ以上この世界に浸ることを真っ向から拒否しているかの
ような冷徹さを持っていますが、美しい声の誘惑は、その先に待つ「甘き眠り」
の世界をも示唆しています。曲が進むたびに立ち止まって考えたくなるような
厳しい歌曲集です。菩提樹の下でまどろんでしまうと、もう戻れなくなること
必至でしょう。

OC912 2枚組 \3050
ヴェルナー・エック(1901-1983):歌劇「検察官」(全曲)
エックへのインタビュー(1956年9月28日収録…聴き手ハンス・カンマイヤー)
エックへのインタビュー(1976年5月19日収録…聴き手クラウス・アダム)
フレスタコフ…ダグラス・ナスラーヴィ(テノール)
オシップ…ニコライ・ガルキン(バス)/町長…ミハエル・ドリーズ(バリトン)
アンナ…ジャネット・ウォーカー(メゾ・ソプラノ)
マリア…コーネリア・ツィンク(ソプラノ)
ボブチンスキー…ニコラ・ダーヴィット(テノール)
ドブチンスキー…フェリペ・ペイロ(テノール)
ハンス・ノルベルト・ビールマイアー(指揮)
アウグスブルク・フィルハーモニー管弦楽団
2001年3月8-10日、アウグスブルク劇場
OC222(生産中止)からの、再発売となります。CD2はエンハンスト仕様。エック
のバイオグラフィなどが収録されています(以前ここに収録されていたインタ
ヴューは CD2に収録)。ニコライ・ゴーゴリの 5幕からなる喜劇「検察官」
(査察官とも)によるヴェルナー・エックのオペラです。初演は1957年。ロシア
帝政時代の賄賂や悪行がはびこる小さな町に起こる騒動を描いた作品です。
町長を含め、誰もが悪行に手を染めている町に密命を帯びた検察官がやってく
るという噂がたったから、さあ大変。宿屋に泊っている「その人物らしき」
フレスタコフを皆で徹底的にもてなし、口封じを図るのですが・・・。粗筋は
おいておくとして、この付けられた音楽が実に愉快です。村人たちの姦計の
場面、フレスタコフの悪ノリする場面、その他、めまぐるしく表情を変える音
楽をお聴きください。もちろんロシア的な雰囲気もたっぷり。ショスタコー
ヴィチやストラヴィンスキーの好きな方なら、間違いなくつぼにはまる作品で
しょう。

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11-02 No.24-2

2011年02月23日 12時29分53秒 | Weblog
OC775 \1750
ヴァリエーション
1-10.モーツァルト(1756-1791):デュポールのメヌエットによる 9つの変奏曲
ニ長調 K573
11.ベートーヴェン(1770-1827):創作主題による 32の変奏曲ハ短調 WoO.80
12.シューマン(1810-1856):アベッグ変奏曲 Op.1
13.シューベルト(1797-1828):即興曲 変ロ長調 D935-3
14.メンデルスゾーン(1809-1847):厳格な変奏曲 ニ短調 Op.54
15.ショパン(1810-1849):子守歌 変ニ長調 Op.57
アレハンドロ・ピコ=レオニス(ピアノ)
録音 2009年4月22-23日 ベルリン テルデック・スタジオ
変奏曲形式で書かれた作品を集めた1枚です。モーツァルトからショパンまで、
小さな作品がパッチワークのように大きな流れを形成していく様を眺めること
ができるでしょう。1789年に書かれたモーツァルトの曲の整った形式、ベート
ーヴェンに新しい音楽への探求心、そしてシューマンが20歳の時に書いた実験
的な作品(音名を曲に執拗に織り込むこと)、メンデルスゾーンの「厳格」とい
いながらも溢れるロマンティックさ、シューベルトの「即興的」な変奏曲。そ
して最後に置かれたショパン(1843年に作曲)では、左手の音形を変えずに右手
のメロディだけを変化させるという手法。およそ50年くらいの年代の違いでこ
れほどまでに時代は変遷していきました。これらを演奏するのは、スペイン、
アリカンテ生まれのピアニスト、
レハンドロ・ピコ=レオニス。アリシア・デ・ラローチャに学び、その後ニュ
ーヨークへ渡り、2002年にカーネギー・ホール・デビューを果たした逸材です。

OC768 \1750
マーラー(1860-1911):交響曲第8番変ホ長調「千人の交響曲」
リカルダ・メルベス(ソプラノ)
エルザ・ファン・デン・ヘーヴァー(ソプラノ)
エリザベータ・マリン(ソプラノ)/ステラ・グリゴリアン(アルト)
ジェーン・ヘンシェル(アルト)/ヨハン・ボータ(テノール)
ボアズ・ダニエル(バリトン)/ユン・クヮンチュル(バス)
ウィーン・ジングアカデミー
スロヴァキア・フィルハーモニー合唱団/ウィーン少年合唱団
ウィーン放送交響楽団
ベルトラン・ド・ビリー(指揮)
録音 2010年3月ウィーン、コンチェルトハウス大ホール
パリ生まれの指揮者ベルトランド・ド・ビリー。最近は専らベートーヴェン指
揮者として名を馳せていますが、新作はマーラーの交響曲8番という大物です。
ベートーヴェンでもドヴォルザークなどは、どちらかというと「さっぱり目」
の味付けで曲を聴かせるド・ビリーですが、一転ワーグナーなどでは濃厚な響
きを前面に押し出す彼。ここでも、今現在考えられる名歌手を総動員して、
管弦楽、合唱団も交え、最上の音色を創り上げています。




<COLOSSEUM>
COL 9037.2 \1850
ニュルンベルク交響楽団 ライヴ・イン・ウィーン
スメタナ(1824-1884):オペラ「売られた花嫁」序曲
ドヴォルジャーク(1841-1904):
交響曲第4番ニ短調 Op.13/スラヴ舞曲第1番ハ長調 Op.46 No.1
ニュルンベルク交響楽団
アレグザンダー・シェリー(指揮)
録音:2010年11月11日、ウィーン、楽友協会ホール、ライヴ
2009/2010年シーズンから英国の俊英アレグザンダー・シェリー(1979年生まれ、
父はピアニストのハワード・シェリー)が首席指揮者を務めるニュルンベルク
交響楽団の最新ライヴ。





<ANDANTE PRODUCCIONES CULTURALES>
APC 1(1CD/1DVD) \2980
罰は忘れられ 歌謡と闘牛とサルスエラのパソドブレ
フェルナンド・モラレダ(1911-1985)/
マヌエル・モレノ・ブエンディア編曲:Luna de Espana(*/#)
マヌエル・フォント(1889-1936)/
ホセ・デ・エウセビオ編曲:La cruz de mayo(*/+)
マネエル・キロガ(1899-1988)/ホセ・デ・エウセビオ編曲:Trinia(*)
カルロス・カステリャノ(1904-2002)/
ホルヘ・ムニス編曲:La morena de mi copla(*)
ジュゼプ・マリア・タリダス(1908-1992)/
オラシオ・イスカト編曲:Islas Canarias(*)
マヌエル・フォント/ホセ・デ・エウセビオ編曲:Francisco Alegre(+)
マルティン・ドミンゴ(1889-1961)/
ホルヘ・ムニス編曲:Marcial, eres el mas grande(*/#)
ホセ・パディリャ(1889-1960)/ホルヘ・ムニス編曲:El relicario(*/+)
ラモン・ロチ(1849-1907)/
カルメロ・アロンソ・ベルナオラ(1929-2002):La gracia de Dios
ヘナロ・モンレアル(1894-1974)/ホセ・デ・エウセビオ編曲:Campanera(*)
マヌエル・モンレアル(1915-1992)/
ホセ・デ・エウセビオ編曲:Porque te quiero(*)
フランシスコ・アロンソ(1884-1948)/
マヌエル・モレノ・ブエンディア編曲:Las Corsarias(*/#)
アントニオ・アルバレス(1867-1903)/
カルメロ・アロンソ・ベルナオラ:Suspiros de Espana
マネエル・キロガ/オラシオ・イスカト編曲:!Ay, MariCruz!(*)
ダニエル・モントリオ(1904-1982)/オラシオ・イスカト編曲:Soy minero(*)
[ボーナス・トラック]
マネエル・キロガ/フェルミン・サラベリ編曲:!Ay, Mari Cruz(*/**)
ダニエル・モントリオ/オラシオ・イスカト編曲:Soy minero(*/**)
ホアキン・ピシャン(テノール(*))
マイカ・テバ(ソプラノ(+))
アンサンブル・アレグリ(合唱(#))
ノエリア・ロディレス(ピアノ(**))
マラガ・フィルハーモニー管弦楽団(**以外)
ホセ・デ・エウセビオ(指揮(**以外))
録音:2009年9-10月、2010年9月、マラガ(スペイン)、カランケ・ホール
マドリード、プロドゥクシオン・ハウス・スタジオ
ヒホン(スペイン)、アルディリャ・スタジオ
CDとメイキング・シーンを収めたDVDのセットですが、恐縮ながらDVDは再生保
証外といたします。ハードカバー・ブック仕様。





<DELICIAS DISCOGRAFICAS>
DCD 110 \2080
オペラ、すべての感情 アリア集
ガーシュウィン(1898-1937):「ポーギーとベス」から サマータイム
プッチーニ(1858-1924):
「ジャンニ・スキッキ」から おお、私の大好きなお父さん
ミゲル・ニエト、ヘロニモ・ヒメネス(1854-1923):
「セビリャの理髪師」(サルスエラ)から 皆が私をべっぴんさんと呼ぶ
ドヴォルジャーク(1841-1904):「ルサルカ」から 月に寄せる歌
グノー(1818-1993):「ロミオとジュリエット」から 私は夢に生きたい
ヴェルディ(1813-1901):「椿姫」から 花から花へ
ドニゼッティ(1797-1848):「ドン・パスクアーレ」から 騎士はあの眼差しを
ベッリーニ(1801-1835):「ノルマ」から 清らかな女神よ
モーツァルト(1756-1791):「魔笛」から ああ、愛の喜びは露と消え
ヘンデル(1685-1759):「リナルド」から 涙の流れるままに
エストレリャ・クエリョ(ソプラノ)
マス・ケ・ボセス
メルチェ・モレノ(第1ヴァイオリン、指揮)
カロリナ・ガルシア(第2ヴァイオリン、ヴィオラ、編曲)
ヌリア・ガニェト(チェロ) タシアナ・ゴメス(フルート)
カルメン・ラナオ(オーボエ、イングリッシュホルン)
ベレン・ブラスケス(チェンバロ、ピアノ)
録音:サラゴサ市立視聴覚研究所(スペイン) 時期記載なし
エストレリャ・クエリョはサラゴサ大学を卒業し弁護士として働いて学費を貯
め、バルセロナのリセウ大劇場高等音楽院に入学したという異色の経歴を持つ
スペインのソプラノ。デビューは2009年。マス・ケ・ボセスはサラゴサのチッ
タ・ディ・ローマ音楽院内に創設された女性奏者による室内アンサンブル。





<AGLAE>
AMC 101 \2850
ベートーヴェン(1770-1827):
ピアノ三重奏曲第1番変ホ長調 Op.1 No.1
ピアノ三重奏曲第7番変ロ長調「大公」Op.97
ルートヴィヒ三重奏団
イム・ヒョソン(ピアノ) アベル・トマス(ヴァイオリン) 
アルナウ・トマス(チェロ)
録音:2010年2月、サンタ・クロマ・デ・グラマネト(スペイン、バルセロナ県)、
アウディトリ・カン・ロチ・イ・トゥレス
価格が高いのでご注意ください。





<FUNDACION ROGELIO GROBA>
VG 723-2010 2枚組 \3100
ロジェリオ(ロヘリオ)・グロバ(1930-)/
アルフレド・コンデ(1945-)台本:聖ヤコブ祭大カンタータ
マリア・オラン(ソプラノ)
マベル・ペレルステイン(メゾソプラノ)
アントニオ・オルドニェス(テノール)
ジョルジェ・シャミネ(バリトン)
アルフォンソ・エチェベリア(バス)
ロンドン・ヴォイシズ(合唱)
ロンドン交響楽団
ロジェリオ・グロバ(指揮)
録音:データ記載なし
キリスト教三大聖地の一つであるスペイン、ガリシア地方のサンティアゴ・デ
・コンポステラの聖ヤコブ大祭年(2010年)を記念する作品。全66ページのブッ
クレットにガリシア語(テキスト原語)、スペイン語、英語による解説と歌詞訳
を完備。





<OPERA TRES>
CD 1045 \2080
マリオ・カステルヌオーヴォ=テデスコ(1895-1968):
世紀を渡って ギター作品集
ロンド Op.129/世紀を渡る変奏曲 Op.71
忘備録[Appunti](前奏曲と練習曲)Op.210
エスカラマン(セルバンテスによる16世紀スペインの舞曲の組曲)Op.177
悪魔的奇想曲、パガニーニを称えて Op.85
タランテッラ Op.87a
マルガリタ・エスカルパ(ギター)
録音:2004年1月、グアダラマ(スペイン、マドリード県)、ラ・トレ





<LA BOTTEGA DISCANTICA>
DISCANTICA 229/230 2枚組 \4050
シューベルト(1797-1828):
ピアノ四手連弾のための幻想曲ヘ短調 Op.103 D.940
ピアノ四手連弾のための4つのポロネーズ Op.75 D.599
ピアノ四手連弾のためのアレグロ イ短調 Op.144 D.947
ブラームス(1833-1897):2台のピアノのためのソナタ ヘ短調 Op.34bis
ボラット=ペッリーノ・ピアノ・デュオ
エレーナ・ボラット、ファルコ・ペッリーノ(ピアノ)
録音:1994年2月19-20日、パヴィア(イタリア)、ボッローメオ神学校、
アッフレスキ・ホール





<STRADIVARIUS>
STR 33882 \1980
ジョン・ケージ(1912-1992):
フリーマン・エチュード 第1巻&第2巻(1977-1980/1990)
マルコ・フージ(ヴァイオリン)
芸術家のパトロンとして知られたベティ・フリーマン(1921-2010)の名を冠した、
ケージとポール・ズーコフスキー(ヴァイオリニスト)との最初のコラボレーショ
ン作品。全16曲を収録。

STR 33885 \1980
献呈 20世紀スペインのフルート音楽
サルバド・ブルトンス(1959-):フルート・ソナタ Op.21
フェデリコ・モレノ・トロバ(1891-1982):献呈
フリアン・メネンデス(895-1975):夜想曲
ヘスス・グリディ(1886-1961):ティラナ
マヌエル・インファンテ(1883-1958):ジプシーの歌
モンセラト・トゥラス(1973-):サラのための3つの楽章
ホアキン・ロドリーゴ(1901-1999):古い歌
シャビエ・モンサルバジェ(1912-2002):カダケスのリディアへのセレナード
オスカル・エスプラ(1886-1976):往年の歌
アマンド・ブランケル(1935-2005):若々しいソナティナ
マヌエル・パラウ(1893-1967):ドゥルサイナ吹き
クラウディア・ジオットーリ(フルート)
ラッファエーレ・ダニエッロ(ピアノ)

STR 57911 \1980
EAST TRAVEL
アントニオ・カルロス・ジョビン(1927-1994)
ヴァルテル・シルヴィオッティ編曲:
How insensitive / Cancao de amor / Wave / Por causa de voce
A felicidade / Song of the sabia / Concovado / Triste / Look to the sky
Chega de saudade / Girl from Ipanema / One note samba / Samba de aviao
Desafinado / Meditation / Water to drink / Waters of march / Jazz'n'
samba
マリオ・マルツィ(サクソフォン)
アルケ弦楽四重奏団
フェデリコ・サネージ(タブラ、打楽器)
ゲスト:
トリロク・グルトゥ(タブラ、ドラムス、打楽器)
シモーネ・ザンキーニ(アコーディオン)
「ボサノヴァの父」アントニオ・カルロス・ジョビンの作品を東洋風クラシカ
ル・スタイルで演奏したアルバム。

STR 57912 \1980
アンドレア・パドヴァ(1962-):オレンジ・レモン・みかん
Il cielo e bianco / Arancio Limone Mandarino / Un sole nero
Pizzica tarantata / Solo per te / Verso leuca /
Marisa(a Gino Paoli)/ La Merica / Non parlarmi d'amore a Baltimora
Porto Selvaggio(A Renata Fonte)/ La pianura di rame
Mentre girano un film(A Ferzan Ozpetek)/ Senza tempo
アンドレア・パドヴァ(ピアノ)
「イタリアのバッハ弾き」の異名で知られるパドヴァの自作自演アルバム第3弾。

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11-02 No.23

2011年02月22日 18時12分26秒 | Weblog
●OEHMS(エームス)レーベル・価格変更のご案内
OEHMSレーベルは3月1日よりこれまでの輸入代理店SONY MUSICからNAXOSジャパン
に変更となります。これまでご案内のすべての商品が価格変更となります。
新価格は当店HPにございますので、ご参照下さい

http://hwm3.gyao.ne.jp/goodies/oehms_new.html

====================================

※コメントはメーカー案内書より抜粋です。

<Hyperion>
CDA 67760 \2180
リスト:
ピアノ・ソナタ ロ短調S.178/B-A-C-Hの主題による幻想曲とフーガS.529ii
孤独な中の神の祝福S.173/3/巡礼の年第2年補遺《ヴェネツィアとナポリ》
マルク=アンドレ・アムラン(ピアノ)
2002年にレコーディングされた大名演「パガニーニ大練習曲S.141」から約10年。
難曲中の難曲「パガニーニ大練習曲」を易々と弾いてしまったアムランの"超人
技"が、さらなる進化を遂げてアムランだけのリストの「ピアノ・ソナタ」を繰
り広げる!
録音:2010年8月25日-27日、ヘンリー・ウッド・ホール(ロンドン)

CDA 67635 \2180
ロマンティック・ピアノ・コンチェルト・シリーズVol.53 ――
レーガー:ピアノ協奏曲ヘ短調Op.114
R・シュトラウス:ブルレスケ ニ短調
マルク=アンドレ・アムラン(ピアノ)
イラン・ヴォルコフ(指揮)、ベルリン放送交響楽団
自らを"ドイツ三大B"の後継者と位置付け、卓越した対位法、フーガによる膨大
な数の作品を生み出したマックス・レーガー。重厚で力強く、また分厚く構築
され、特有の渋さを漂わせるレーガーの巨大な「ピアノ協奏曲」が、アムラン
の両手によって"ドイツ・ロマン派の傑作"という称号を手にすることになる。
アムランが"パーティー・ピース"としているR・シュトラウスの「ブルレスケ」
では、ソリストとオーケストラの丁々発止の"競演"、ユーモアと豊かな色彩感
に要注目!
録音:2010年3月16日-18日、ベルリン放送局スタジオ(ベルリン)

CDJ 33122 \2180
ブラームス:歌曲全集Vol.2 ――
万歳!Op.6-4/太陽に向かう雲のようにOp.6-5/水車小屋Anh.III/13
恋人の手紙Op.47-5/あなたが時折ほほえむのならOp.57-2
私は夢を見たOp.57-3/ああ、この眼差しをそらしてOp.57-4
時にはやわらかな光がOp.57-6/真珠の首飾りOp.57-7/雨の歌WoO.23
雨の歌Op.59-3/残響Op.59-4/オフェリアの歌WoO.22/嘆きIOp.69-1
嘆きIIOp.69-2/別れOp.69-3/恋人の誓いOp.69-4/乙女の歌Op.95-6
乙女の歌Op.85-3/乙女の歌Op.107-5/乙女は語るOp.107-3
乙女の呪いOp.69-9/乙女Op.95-1/こんばんは、おずるさんWoO.33-4
グンヒルデはつつましくWoO.33-7/この世で一目なりともWoO.33-19
美しい恋人、私の天使WoO.33-20/月はこれより輝かないでWoO.33-35
ヴァイオリン弾きが住んでいるWoO.33-36
クリスティーネ・シェーファー(ソプラノ)
グレアム・ジョンソン(ピアノ)
クリスティーネ・シェーファーが歌うブラームスは、若き日の佳作から円熟期
の歌曲、「乙女の歌」や「ドイツ民謡集WoO.33」から選ばれたプログラム。
シェーファーの歌声はもちろんのこと、ハイペリオンのシューベルト、シュー
マン歌曲全集を芸術品として完成させてきたグレアム・ジョンソンのセンスも
完璧。
録音:2010年6月1日-3日、オール・セインツ教会(ロンドン)

CDA 67812 2枚組(1枚価格) \2180
グレツキ:弦楽四重奏曲集 ――
弦楽四重奏曲第1番Op.62《すでに日は暮れて》
弦楽四重奏曲第2番Op.64《幻想曲風に》
弦楽四重奏曲第3番Op.67《...ソングス・アー・サング》
ロイヤル弦楽四重奏団
2010年11月に他界した現代ポーランドの巨匠ヘンリク・グレツキ(1933-2010)の
追悼盤は室内楽の代表作「3つの弦楽四重奏曲」。
第3番は補筆完成までに10年という歳月を費やすなど、"ホーリー・ミニマリズ
ム"を掲げたグレツキの弦楽四重奏曲は、クロノス・クァルテットとの深い信
頼関係から誕生した現代ポーランドの宝である。
ハイペリオンがグレツキの「弦楽四重奏曲」を託したのは、今回がデビュー
第2弾となるポーランドのロイヤル弦楽四重奏団。ポーランド文化省お墨付きの
若きアンサンブルが展開するグレツキの世界に期待!
録音:2010年2月8日-11日、ポットン・ホール(サフォーク)

CDA 67835 \2180
ハーヴェイ:合唱作品集 ――
天使たち*/アシーズ・ダンス・バック/マライ
サマー・クラウズ・アウェイクニング
カスパルス・プトニンシュ(指揮)*、ジェームズ・ウッド(指揮)、
ラトビア放送合唱団
ジョナサン・ハーヴェイ(1939-)は、ブーレーズからの招きでIRCAM(フランス国
立音響音楽研究所)で活動した経歴を持つ現代イギリスのリーディング・コンポ
ーザーの1人。
得意とするエレクトロニクスと人間の声をコラボレートさせた合唱作品には、
"コンテンポラリー"という単語では表現できない神秘性が存在する。
1940年に創設されたバルト三国ラトビアの名門、ラトビア放送合唱団のハイペ
リオン・デビューとなるハーヴェイ。合唱関係者要チェック!
録音:2005年4月19日&2008年11月1日、リガ(ラトビア)




<Helios>
CDH 55365 \1280
ドヴォルザーク:ヴァイオリンとピアノのための作品集 ――
ソナチネ ト長調Op.100/バラード ニ短調Op.15-1
4つのロマンティックな小品Op.75/ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調Op.57
ノットゥルノ ロ長調Op.40
アンソニー・マーウッド(ヴァイオリン)、スーザン・トムズ(ピアノ)
グラモフォン賞をはじめとする数々の栄誉に輝いてきたイギリス最高峰の室内
楽団、フロレスタン・トリオのアンソニー・マーウッドとスーザン・トムズの
デュオによるドヴォルザーク。
チェコ国民楽派の情熱が息づくヴァイオリンとピアノのための音楽を、名コン
ビが阿吽の呼吸で聴かせてくれます。
録音:1997年4月21日-22日、セント・ジョージ教会
(ブランドン・ヒル、ブリストル)
CDA 66934からの新装移行再発売

CDH 55323 \1280
ゴンベール:
第8旋法によるマニフィカト/《復活祭ミサ》より キリエ、グローリア
主、イエス・キリストよ/《復活祭ミサ》より クレド/その時に
《復活祭ミサ》より サンクトゥス、ベネディクトゥス/おお、栄光の王
《復活祭ミサ》より アニュス・デイ
ヘンリーズ・エイト、ジョナサン・ブラウン(ディレクター)、
ロビン・ブレイズ(カウンターテナー)、トビー・ワトキン(テノール)、
ジャイルズ・アンダーウッド(バス)
ルネサンス・フランドル楽派の巨匠ニコラ・ゴンベール(c.1495-c.1560)。現存
する数少ないミサ曲は、師であると伝わるジョスカンから学んだポリフォニー
が発揮された傑作である。
ヘンリーズ・エイトは、ケンブリッジ・トリニティ・カレッジ合唱団の精鋭た
ちで結成されたヴォーカル・アンサンブル。名門仕込みのハーモニーはハイレ
ベル。
録音:1996年12月29日-31日、トリニティ・カレッジ・アンテ・チャペル
(ケンブリッジ)
CDA 66943からの新装移行再発売




<Nimbus Alliance>
(Nimbus、Nimbus Allianceはレーベル・オフィシャルのCD-R仕様となります)
NI 6128 \2080
ショパン:
バラード第1番ト短調Op.23/バラード第2番ヘ長調Op.38
バラード第3番変イ長調Op.47/バラード第4番ヘ短調Op.52
幻想曲ヘ短調Op.49/幻想ポロネーズ変イ長調Op.61
ウラディミール・フェルツマン(ピアノ)
旧ソ連時代に国外移住を表明したため一切の音楽活動禁止という事実上の追放
処分を受けながらも、当時の米国大統領レーガンの援助によりアメリカへの亡
命を果たした"旧ソ連最後のヴィルトゥオーゾ・ピアニスト"ウラディミール・
フェルツマン。
"Sony Classical"から"MusicMasters"への移籍、倒産、"Urtext"からの復活な
ど、苦難の度に不死鳥の如く蘇った不屈の天才フェルツマンが2008年にレコー
ディングを行ったショパンの「4つのバラード」!
録音:2008年6月8日-9日、
フィッシャー・パフォーミング・アーツ・センター(ニューヨーク)

NI 6126 2枚組 \3180
ショパン:夜想曲全集 ――
夜想曲第1番変ロ短調Op.9-1/第2番変ホ長調Op.9-2/第3番ロ長調Op.9-3
第4番ヘ長調Op.15-1/第5番嬰ヘ長調Op.15-2/第6番ト短調Op.15-3
第7番嬰ハ短調Op.27-1/第8番変ニ長調Op.27-2/第9番ロ長調Op.32-1
第10番変イ長調Op.32-2/第11番ト短調Op.37-1/第12番ト長調Op.37-2
第13番ハ短調Op.48-1/第14番嬰ヘ短調Op.48-2/第15番ヘ短調Op.55-1
第16番変ホ長調Op.55-2/第17番ロ長調Op.62-1/第18番ホ長調Op.62-2
第19番ホ短調Op.72-1/第20番嬰ハ短調/第21番ハ短調/舟歌嬰ヘ長調Op.60
子守歌変ニ長調Op.57
ウラディミール・フェルツマン(ピアノ)
突如としてメキシコの"Urtext"レーベルからリリースされ、世界を驚かせるの
と同時に"フェルツマン復活"を強く印象付けたショパンの「夜想曲全集」もニ
ンバスから復刻です!
録音:2000年2月11日-13日、モスクワ音楽院ボリショイ・ホール(モスクワ)

NI 6123 \2080
グラズノフ:ヴァイオリン協奏曲イ短調Op.82
ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調Op.77
サーシャ・ロジェストヴェンスキー(ヴァイオリン)、
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指揮)、
ロシア国立シンフォニー・カペラ
サーシャとゲンナジー。ロジェストヴェンスキー親子がグラズノフとプロコ
フィエフで共演!しかもオーケストラはロジェヴェン父がかつて音楽監督を
務めたロシア国立シンフォニー・カペラ(旧ソヴィエト国立文化省交響楽団)。
ジャケットのインパクトも特大で、エンジニアはメロディア・ファン懐かしの
イーゴル・ヴェプリンツェフ。これはロシア音楽ファン必聴でしょう!
2007年12月20日-21日、モスクワ音楽院大ホール(モスクワ)での録音。

NI 5866 \2080
ヨーク2 - 4手連弾のための作品集 ――
ストラヴィンスキー:バレエ音楽《春の祭典》(4手連弾版)
ラヴェル:スペイン狂詩曲(4手連弾版)
ドビュッシー:管弦楽のための3つの交響的素描《海》(4手連弾版)
ヨーク2〔フィオナ・ヨーク&ジョン・ヨーク(ピアノ)〕
ホルストの「惑星」〔1台ピアノ/4手連弾版〕の名演が懐かしいイギリスの夫
婦ピアノ・デュオ"ヨーク2"!
ヨーク2の2人が弾く「ハルサイ」、「スペイン狂詩曲」、「海」は、3作品と
も作曲者自身によるピアノ・デュオのためのオリジナル・スコアを使用。
"フル・オーケストラ"から"4手連弾"へ。シンプルなスタイルから聴こえてく
る新たな魅力を探してみて下さい!
2010年2月17日-18日の録音。

NI 2571/74 4枚組 \4350
ルー・ハリソン:管弦楽、アンサンブル&ガムランのための音楽 ――
7つのパストラーレ/ニュー・ファースト・スイート
ヴェスティウント・シルヴェ/ゲンディング・チェルシー
サンクトゥス/組曲《エッフェル塔での結婚》/フィレモンとバウキス
コーニッシュ・ランカロン/ゲンディング・アレクサンダー
パシフィカへのオマージュ/ブバラン・ロバート
バレエ《ソルスティス》からの組曲/アリアドネ
サマーフィールド・セット/カンティクル第3番/交響曲第3番
グランド・デュオ
ジョディ・ダイアモンド&ルー・ハリソン・ガムラン・グループ、
ヴァージル・トムソン&ルー・ハリソン(ナレーター)、
ガムラン・シ・ベティ、バークシャー・チェンバー・シンガーズ、
デニス・ラッセル・デイヴィス(指揮)、
ブルックリン・フィルハーモニー管弦楽団
東南アジアの民族楽器ガムラン大好きのアメリカ人作曲家ルー・ハリソン
(1917-2003)。ガムランなどオリエンタルな伝統音楽を自身の作曲の重要な素
材としたルー・ハリソンの音楽を振るのは、デニス・ラッセル・デイヴィス!
近年ではリンツ・ブルックナー管とのブルックナーが注目されてきたが、こ
こでのD.R.デイヴィスもガムラン&ルー・ハリソンに負けじと白熱してます。
MusicMasters音源の復刻再発売

NI 6124 2枚組 \3180
コンスタンティン・シルヴェストリ・コンダクツ・ボーンマス交響楽団 ――
エネスコ:交響曲第1番
モーツァルト:歌劇《魔笛》序曲、交響曲第29番
プロコフィエフ:交響曲第1番《古典交響曲》
エネスコ:組曲第1番、組曲第2番
シルヴェストリ:弦楽のための3つの小品
ドヴォルザーク:スラヴ舞曲集
コンスタンティン・シルヴェストリ(指揮)
ボーンマス交響楽団
ルーマニアの個性派指揮者、コンスタンティン・シルヴェストリ(1913-1969)が
晩年に首席指揮者を務めたボーンマス交響楽団とのBBC録音集。母国ルーマニア
のエネスコからモーツァルト、プロコフィエフ、ドヴォルザーク、そしてシル
ヴェストリの自作が、デジタル・リマスターを施されて蘇ります。
1966年-1967年の録音(モノラル録音)

NI 6115 \2080
ドヴォルザーク:
弦楽四重奏曲第9番ニ短調Op.34/弦楽四重奏曲第14番変イ長調Op.105
ヴィハン弦楽四重奏団
パガニーニの「24のカプリース」を"弦楽四重奏版"(NI 6113)にアレンジして
しまうなど、常に斬新なアイディアを追い続けているヴィハン弦楽四重奏団の
ドヴォルザーク・ライヴ!ボヘミア弦楽四重奏団の創設メンバー、ハヌシュ・
ヴィハン(ヴィーハン)の名を冠したヴィハン弦楽四重奏団。チェコのアンサン
ブルだからこそ表現できるカラーやリズム、タイミングが楽しみ。チェコ聖ア
グネス修道院でのライヴ録音。

NI 6129 \2080
ソーヤーズ:
交響曲第1番/弦楽と金管のための交響的音楽/ゲイル・オヴ・ライフ
デイヴィッド・ロッキントン(指揮)、
グランド・ラピッズ交響楽団
ヴォ―ン=ウィリアムズとバルトークの孫弟子にあたるイギリスの作曲家兼
ヴァイオリニスト、フィリップ・ソーヤーズ(1951-)の管弦楽作品集。グラン
ド・ラピッズ響の創立75周年記念作品「交響曲第1番」のシンフォニック・サ
ウンドは迫力もカッコよさも十分!
2002年-2008年の録音。




<Quartz>(Quartzはレーベル・オフィシャルのCD-R仕様となります)
QTZ 2074 \2180
ヴィラ=ロボス:ピアノ作品全集Vol.1 ――
壊れたオルゴール/シランディーニャ/シランダス
マルセロ・ブラトケ(ピアノ)
"ブラジルのショパン"の異名を持つナザレのピアノ作品を熱く愉しく聴かせて
くれたブラジルのトップ・ピアニスト、マルセロ・ブラトケが"ブラジル風バッ
ハ"の作曲者ヴィラ=ロボスのピアノ作品全集をスタート!
ブラトケは現在"ヴィラ=ロボス・ワールドワイド・プロジェクト"に取り組ん
でおり、ヴィラ=ロボスが「ブラジル風バッハ」だけの作曲家ではないという
事実を自身のピアノで世界へと発信し続けている。続編にも期待!
2009年6月の録音。




<Integra Records>
ING 1004 \2180
サンクチュアリー ――
作曲者不詳(フォーショウ編):モータル・フレッシュ
マショー(フォーショウ&ピアソン編):
マショーのコラール《J'ain la flour》とインプロヴィゼーション
アイアランド(フォーショウ&ピアソン編):知られざる愛
ヴォーン・ウィリアムズ(フォーショウ編):ダウン・アンプニー
フォーショウ:マニフィカト、ヌンク・ディミッティス、アンノウン・ラヴ
クリスチャン・フォーショウ(ソプラノ&アルト・サクソフォン、
パーカッション、シンセサイザー、オルガン)、
エイミー・グリーン(ソプラノ)、アレグザンダー・イードン(オルガン)、
ジェームズ・ペアソン(オルガン)、
デイヴィッド・トレンデル(指揮)、ロンドン・キングズ・カレッジ合唱団
英"Classic FM"でヘヴィー・ローテーションとなり、英アマゾンのクラシカル
・チャート、ラジオ・ニュージーランド・クラシカル・チャートで堂々の第1位
に輝くなど、イギリスを中心に大ブレイクを果たしたファースト・アルバム
「サンクチュアリー」が、クリスチャン・フォーショウの自主レーベルから
リニューアルして新登場!
癒しの歌声と自由なサクソフォンが生み出す癒しの世界。幻想的な聖域が目の
前に広がります。
2003年&2004年の録音。




<Heritage>
HTGCD 213 \2180
イギリスの合唱音楽 ――
ブリス:オーバード/バックス:ホワット・イズ・イット・ライク
ティペット:ダンス、クラリオン・エアー
ヴォ―ン=ウィリアムズ:サイレンス・アンド・ミュージック
L・バークリー:スプリング・アット・ディス・アワー
アイアランド:丘/ハウエルズ:インヘリタンス/フィンジ:白い花の咲く日々
ロースソーン:カンツォネット/ラッブラ:挨拶
ブリテン:A.M.D.G.(神のさらなる栄光のために)、神聖と世俗
ティモシー・ブラウン(指揮)
ケンブリッジ大学室内合唱団
13世紀創設の由緒ある英国の名門ケンブリッジ大学の室内合唱団が、近現代の
英国合唱音楽ファンに贈るオール・イングリッシュ・プログラム。メイン・
プロはブリテン!1991年6月、セント・ジョージ教会(ケンブリッジ)での録音。





<BMS>(BMSはレーベル・オフィシャルのCD-R仕様となります)
BMS 437CD \2180
ホディノット:歌曲集&民謡集 ――
アングルシー島の風景Op.87/グラモーガン民謡より 2つの歌曲
シルヴァー・ハウンドOp.121
ワン・マスト・オールウェイズ・ハヴ・ラヴOp.152-3
トーウィの風景Op.190/6つのウェールズの歌
クレア・ブース(ソプラノ)、ニッキー・スペンス(テノール)、
ジェレミー・ヒュー・ウィリアムズ(バリトン)、
アンドルー・マシュー=オーウェン(ピアノ)、
マイケル・ポロック(ピアノ)
スウォンジー西方の美しいガウアー半島で育った現代ウェールズの大作曲家ア
ラン・ホディノット(1929-2008)。英国音楽協会(BMS)のホディノット歌曲集は
全曲世界初録音。ホディノットの名を冠した"BBCホディノット・ホール"の存
在が、その音楽の偉大さの証しである。2009年10月&2010年2月の録音。





<Prima Voce>(Prima Voceはレーベル・オフィシャルのCD-R仕様となります)
NI 7842 \1700
ユッシ・ビョルリンクVol.2 ――
ベートーヴェン:アデライーデ
シューベルト:シルヴィアに、セレナード、竪琴に寄せて
R・シュトラウス:ツェツィーリエ/シベリウス:黒いばら、葦よそよげ
アルヴェーン:森は眠る/エクレフ:朝/シェーベリ:調べ/他
ユッシ・ビョルリンク(テノール)
ハリー・エバート(ピアノ)、他
78回転のSP盤の演奏をマイクロフォンで拾い、デジタル化を行うニンバスの
復刻シリーズ「プリマ・ヴォーチェ」は往年の名歌手たちの歌声を聴くことが
できる貴重な録音。
言わずと知れた20世紀スウェーデンの世界的テノール、ユッシ・ビョルリンク
が歌う歌曲の数々。

NI 7840/1 2枚組 \2580
アデリーナ・パッティの時代 ――
モーツァルト:
歌劇《ドン・ジョヴァンニ》より ぶってよ, マゼット、
歌劇《フィガロの結婚》より 恋とはどんなものかしら
ベッリーニ:歌劇《夢遊病の娘》より ああ信じられない
ビショップ:埴生の宿/他
アデリーナ・パッティ(ソプラノ)、他
19世紀の大ソプラノ、アデリーナ・パッティ(1843-1919)と同じ時代を生きた
名歌手たちの歌声がニンバスのテクノロジーで復刻。1902年-1928年の録音。

NI 7838 \1700
ジョン・チャールズ・トーマス - アメリカン・クラシックス ――
マロット:6ペンスの歌をうたっておくれ
フォスター:マイ・ジャーニーズ・エンド
黒人霊歌:しずかに揺れよ、懐かしのチャリオット
アメリカ民謡:峠の我が家/黒人霊歌:聖霊を感じるたびに/他
ジョン・チャールズ・トーマス(バリトン)、他
アメリカのバリトン、ジョン・チャールズ・トーマス(1891-1960)が歌う母国
アメリカの魂の歌。1931年-1941年の録音。

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11-02 No.22-1

2011年02月22日 18時12分10秒 | Weblog
<ALBANY>
TROY1228 \1980
ブラームス:ホルン三重奏曲 変ホ長調 Op.40
デュボワ:トリオ・カンタービレ
ホルブルック:ホルン三重奏曲 ニ長調 Op.28
ジェニファー・フラウチ(Vn)
エリック・ラスク(Hr)
スティーヴン・プラッツマン(Pf)
録音:2010年4月2、3日、ボストン、
ブラームスのホルン三重奏曲に加え、フランスの作曲家テオドール・デュボワ
(1837-1924)のトリオ・カンタービレ、英国の作曲家ジョセフ・ホルブルック
(1878-1958)の三重奏曲の二つの世界初録音となる三重奏曲を収録。エリック
・ラスクは1963年、シカゴ生まれ。元クリーブランド管弦楽団の奏者で、エン
パイア・ブラス・カルテットにも所属。その後ソリストとして活躍し、チャー
ルズ・マッケラスの伴奏でモーツァルトのホルン協奏曲全曲を録音している。

TROY1199 \1980
「プレイング・ジ・エッジ」 -ヴァイオリンと打楽器のための音楽
(1)マイケル・ドアティ(b.1954):レックス
(2)ルー・ハリソン(1917-2003):ヴァイオリンと打楽器のための協奏曲
(3)クレイグ・ウォルシュ(b.1971):あなたの策略を指摘する
(4)ケヴィン・プッツ(b.1972):そして軍団は上昇する
(1)-(4)マーク・ラッシュ((1)エレクトリックVn,(2)-(4)Vn)、
(1)(2)アリゾナ・パーカッション・アンサンブル
((1)ノーマン・ウェインバーグ指揮,(2)ゲイリー・クック指揮)
(3)(4)ノーマン・ウェインバーグ(マリンバ)、
(4)ジェリー・カークブライド(Cl)
売れっ子作曲家マイケル・ドアティのエレクトリック・ヴァイオリンが吠える
ロックン・ロールばりのポップな《レックス》、無調とガムランが出会うエス
ニックな香り一杯のハリソンのヴァイオリン協奏曲、一柳慧を彷彿とさせる
ウォルシュの《あなたの策略を指摘する》、ポスト・ハリソンともいうべき
新しい抒情性を感じさせるプッツの《そして軍団は上昇する》など秀作ぞろい。

TROY1222 \1980
「ブラス・トリオ」-メリーランド大学ブラス・トリオの至芸
エリック・エワゼン(b.1954):フィルハーモニック・ファンファーレ
ローレン・バーノフスキー(b.1967):ブラスのためのトリオ
アンソニー・プログ(b.1947):ブラスのためのトリオ
ヴァーツラフ・ネリベル(1919-96):ブラスのためのトリオ
アラン・ホヴァネス(1911-2000):3つのファンタジー
デヴィド・サンプソン(b.1951):ダンカン・トリオ
メリーランド大学ブラス・トリオ:
【クリス・ゲッカー(Trp,フリューゲルHr)、グレゴリー・ミラー(フレンチHr)、
マシュー・ギルフォード(バス&テナーTrb)】
録音:2009年
グレゴリー・ミラーはエンパイア・ブラスほかピッツバーグ響、マシュー・
ギルフォードはサンフランシスコ響、ボストン・ポップスで、クリス・ゲッカ
ーはニューヨーク・フィル、サンフランシスコ響でそれぞれ首席を勤めた名手
たち。ブラス・ファンは必聴です。アラン・ホヴァネスのミステリアスな「ブ
ラスのための3つのファンタジー」は聴きもの。

TROY1203 \1980
(1)ロイ・マグヌソン(b.1983):求めよ求めよ(2009)
(2)デヴィッド・ギリングハム(b.1947):2008年夏
(3)デヴィド・マスランカ(b.1943):交響曲第3番
スティーヴン・K・スティール指揮
イリノイ州立大学ウィンド・シンフォニー
(2)ジェイソン・ハム(ユーフォニウム)
録音:2008-09年
吹奏楽ファンに好評のイリノイ州立大学ウィンド・シンフォニー最新録音。巨
匠マスランカの交響曲第3番はショスタコーヴィチと見紛うばかりの大作。若手
のマグヌソンの《求めよ求めよ》はインディ・ジョーンズかと思うほどのジョ
ン・ウィリアムズばりの鳴り鳴りイケイケの音楽で興奮間違いなし。ギリング
ハムの《2008年夏》は事実上のユーフォニウム協奏曲で作曲者の個人的な思い
出を優しい情感で音楽化。

TROY 1236/37 2枚組 \3960
スーザ:オペレッタ「エル・カピタン」
ニコラス・ユーマン(T,ドン・メディガ),アルタ・ダンツラー(MS,王女),
ナンシー・マリア・バラチ(MS,イザベラ),カイル・ナップ(Br,ヴェラダ),
タニア・マンジー(MS,エストレルダ),コリー・コリンズ(T,スカランバ),
デイヴィッド・ケレハー=フライト(Br,ドン・カサロ),ほか
スティーヴン・バイス(指揮)
オハイオ・ライト・オペラ管弦楽団,合唱団
録音:2010年(ライヴ録音)
マーチ王ジョン・フィリップ・スーザ(1854-1932)は、オペレッタでもかなり
の成功を収めたのだが、作品はほとんど忘れられている。「エル・カピタン」
は、1896年にボストンで初演され、直後のニューヨークでの上演で百公演を越
すロングランを記録、さらにロンドンでもそれ以上の上演数に達した人気作。
その音楽を利用した行進曲「エル・カピタン」は今でも親しまれている。新た
にペルー副王に着任するスペイン人ドン・メディガは、前副王派が反乱のため
呼び寄せていた凄腕の傭兵エル・カピタン(=隊長)が道中で亡くなったことを
知り、自らエル・カピタンに変装。反乱軍を無駄に率いて消耗させた上に酔っ
払わせ、到着したスペイン軍に鎮圧させる、という物語。オハイオ・ライト・
オペラによる世界初録音。

TROY 1241/42 2枚組 \3960
サリヴァン:オペレッタ「ペイシェンス」
セシリー・エリス=ビルス(S,ペイシェンス)
カイル・ナップ(Br,バンソーン)
ジョン・ガーハード(Br,グローヴナー)
ジュリー・ライト(S,ジェイン嬢)
チェルシー・ベイスラー(S,サフィア嬢)
タニア・マンジー(MS,アンジェラ嬢)
ボイド・マッカス(Br,大佐),ドレイク・ダンツラー(T,公爵)
コリー・コリンズ(T,少佐),
マイケル・ボロウィッツ(指揮)
オハイオ・ライト・オペラ管弦楽団,合唱団
録音:2010年(ライヴ録音)
オハイオ・ライト・オペラは、2010年のシーズンでは、6月19日から8月7日ま
での50日で7演目55公演も行っており、人気の高さが窺える。「ペイシェンス」
はギルバート&サリバン絶頂期の傑作。1881年の初演当時英国でブームになっ
ていた耽美主義芸術を皮肉ったヒネリのきいたコメディ。ギルバート&サリ
ヴァンものはオハイオ・ライト・オペラのお得意で、ここでも台詞まで含め
て演技達者な上演が楽しめる。
オハイオ・ライト・オペラによるG&Sは、既に「大公」(TROY 631/32)、
「魔法使い」(TROY 814/815),「ゴンドラ漕ぎ」(TROY 915/16)、「ミカド」
(TROY 1070/71)、「ラディゴア」(TROY 1164/65)がCDになっている。

TROY1198(DVD-Video) \1980
ウェスターガード:アンサンブル・オペラ「不思議な国のアリス」(2007)
ジェニファー・ウィン(S,アリス)
アマイア・アーティガ(S,イーディス,鷲の子,ビル,ほか),
カレン・ジョリクール
(S,ネズミ,公爵夫人の料理人,スペードの7,クラブの2,ほか),
アビガル・フィッシャー
(MS,ロリンダ,鸚鵡,醜い公爵夫人,クラブの6,ほか),
マーシャル・コイド(C-T,白うさぎ,年よりのカササギ,ほか),
デイヴィッド・ケレット(T, アヒル,芋虫,チュシャ猫,ほか),
エリック・ジョーダン(B, ドードー,魚の召使,ほか)
マイケル・プラット(指揮)
アンサンブル
ピーター・ウェスターガード(演出),アリソン・カーヴァー(舞台装置),
サラ・カベイジ(衣装)
ルイス・キャロルの名作「不思議の国のアリス」を小オペラに仕立てたもの。
ピーター・ウェスターガードは1931年、米国イリノイ州シャンペーン生まれ。
「不思議の国のアリス」は2006年の作品である。センター・フォー・コンテ
ンポラリー・オペラによる舞台を収録したものである。

TROY1200 \1980
「アフリカのディアスポラの音楽」
(1)メアリー・D・ワトキンス:色つきの5章(1994)
(2)オリー・W・ウィルソン:歌曲集「幻と真実」(1991)
ニュー・ブラック・ミュージック・レパートリー・アンサンブル
(1)L.B.ダナー(指揮)
(2)ボニータ・ハイマン(MS)、ロドリック・ディクソン(T)
ドニー・レイ・アルバート(Br)
カーク・スミス(指揮)
録音:2009年8月
アフリカ系アメリカ人作曲家の管弦楽作品集。メアリー・D・ワトキンスは当
初ジャズ・ピアニストとして活動していたが、東海岸からカリフォルニアへ移
住したのを機に作曲家に転進。クラシック、ジャズ、アフリカ音楽を融合した
力強い作風を特徴とする。オリー・W・ウィルソンはグッケンハイム、ロック
フェラーなどの財団から数々の賞を受賞しており、12音技法などの現代音楽の
手法とアフリカ音楽を融合した極めて異色の作風を持った作曲家である。

TROY1211 \1980
「シカゴ・クラリネット・トリオ」
(1)アンジェイ・アンワイラー(1947-2009):ディヴァージョン
(2)マックス・ライミ(b.1956):
輝かしいクラリネット奏者たちのためのチャレンジング・エチュード
(3)ジョン・マッケイブ(b.1939):バガテル
(4)ラリー・コムズ(B.1939):ディヴァージョン
(5)エディ・モラ・ベルムデス(b.1965):レトラートVI
シカゴ・クラリネット・トリオ:【(1)-(5)ラリー・コムズ、(1)-(5)ジュリー
・デロッシュ、(2)(4)(5)ワグナー・カンポス】
(5)リック・ファーガソン(Pf)
(5)ブラッド・オプランド(Cb)
(5)フレッド・セルヴァッジョ(Perc)
シカゴ・クラリネット・トリオはその名の通りシカゴで活躍するグループで名
プレイヤーだったラリー・コムズを始め全員がシカゴ交響楽団の団員もしくは
団員であった。作品は新古典主義的もしくはジャズの影響を受けた親しみや
すいもので、優れた演奏とともにクラリネットの音色を思う存分楽しめる。

TROY1212 \1980
トーマス・スリーパー(b.1956):
(1)交響曲第1番
(2)ゼニア
(3)チェロと管弦楽のための6つのアリア
(1)ポウル・フィリップス指揮ミードウズ交響楽団、
(2)ジョン・ダイカーズ(Ten)、ゾー・ゼニオディ指揮フロスト交響楽団
(3)アシュレイ・ギャリットン(Vc)、
トーマス・スリーパー指揮ロシア・ナショナル管弦楽団
録音:2006-2010年
スリーパーはオクラホマ出身で、テキサス大学で音楽を学んだ。後期ロマン派
から(クルシェネクやヒッチコックの映画音楽を担当したバーナード・ハーマン
に似た雰囲気を持っている)近現代音楽の語法を折衷しダイナミックな音楽を
聴かせる。「6つのアリア」では新古典主義のストラヴィンスキーを思わせる。
いずれも映画音楽のサントラを思わせるオーケストラのダイナミズムにあふれ
ている。

TROY1213 \1980
「オブジェクト・レッスンズ」
-ピーター・アイヴァン・エドワーズ(b.1973)作品集
(1)暗い部屋(2006)/(2)カーヴとカラー(2007)
(3)バーゲン漁り(Schnappchenjagd)(2009)/(4)ハレウ!ハレウ!(2005)
(1)レッド・フィッシュ・ブルー・フィッシュ(打楽器Ens)、
(2)ジョンガー・ユーン(Pf)
(3)アイユン・ファン(Perc)、
(4)コリン・マクアリスター(Gtr)
エドワーズは1973年ニューヨーク出身、アメリカ国内でヨーロッパの前衛音楽
についての研究が特に進んでいるカリフォルニア大学サン・ディエゴ校で学ん
だ。彼はアメリカ実験主義とヨーロッパ前衛音楽の両方、特にケージ、フェル
ドマン、ノーノ、リゲティ、ラッヘンマン達から多大な影響を受けていると語
る。《暗い部屋》における無秩序なリズムの連続、ジャズの響きが抽象化され
てエコーする詩的な《カーヴとカラー》、ギョーム・ド・マショーの作品に基
づく抒情的な《ハレウ!ハレウ!》が聴きもの。

TROY1214 \1980
「ザ・ヴォイス・オブ・ザ・コンポーザー」
-ニュー・ミュージック・フロム・ボウリング・グリーンVol.6
(1)マリリン・シュルード:ヴァーチャル・リアリティ
(2)スティーヴン・スタッキー:アメリカのミューズ
(3)レイモンド・ルスティグ:アンスタック(はずれ)
(4)エリオット・カーター:パストラル
(5)アヴナー・ドーマン:主題のない変奏曲
(1)-(5)エミリー・フリーマン・ブラウン指揮
ボウリング・グリーン・フィルハーモニア
(2)ジェシー・ブルームバーグ(Br)
(4)ジャクリーン・ルクレア(E-hr)
録音:2008年
ストックはデューケンス大学で教鞭を取る一方、指揮者としても活動してい
る。ピッツバーグ響、シアトル響のレジデンス・コンポーザーを勤めたことも
ある。多くの委嘱を受け、ニューヨーク・フィル創立150周年記念として委嘱
された管弦楽曲「キック・オフ」はクルト・マズアによって初演され絶賛さ
れた。2000年に入ってから集中的に書かれた3つの弦楽四重奏曲は様々な様式
が折衷されている。バルトーク、ミニマル、ベルク、コープランド、民族音楽
の要素などが巧みにブレンドされ独自の世界を生み出している。

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11-02 No.22-2

2011年02月22日 18時11分49秒 | Weblog
TROY1215 \1980
「同時の世界」-フルートと打楽器のための新しい音楽
アレジャンドロ・ラッティ:同時の世界/デヴィッド・マキ:イルタ
マーク・エンゲブレットソン:2つのデュオ
ジョン・アレマイヤー:大地と空の歌
ジェフ・ヘリオット:思考の消費電力
カール・シンメル:気性の変異
デュー・イースト:【グレッグ・バイヤー(Perc)、エリン・レッサー(Fl)】
録音:2009年
フルートと打楽器のデュオ、デュー・イーストは2008年アメリカ・ナショナル
・フルート協会の室内楽コンペティションで優勝して以来、南米、カナダ、
ヨーロッパで演奏を行っている。ラッティの《同時の世界》はミニマル風アフ
リカ音楽、デヴィッド・マキの《イルタ》は似非・東洋音楽で笑え、エンゲブ
レットソンの《2つのデュオ》もジャズとルー・ハリソンが聴いたら喜びそう
な妖しい擬似アジア音楽の折衷。シンメルの《気性の変異》もどうやらアメリ
カ人から見た東洋を表現しているらしく、彼らが武満徹や佐藤聡明を模倣した
らこうなる、というような作品。どの作品も実際にはどこにも存在しない不思
議の国、あこがれの国アジアを表現した作品ぞろいで大変面白い。


TROY1216 \1980
「ホーム・アンド・アウェイ」
-モリス・ローゼンズワイグ(b.1952):室内楽曲集
過去の光(Cl,Vn,Vc,Pf)/一歩を越えて(Va,Cimbalom)
最もよく使われる和音のテーブル(Horn四重奏)
人々、場所、エトセトラ(Fl,Perc)/反復(Vn,Va,Vc,Cb,Pf)
ラフ・スリーパーズ(Fl,Cl,Vn,Vc,Pf,Perc)
ニューヨーク・ニュー・ミュージック・アンサンブル、
ローゼンズワイグ指揮キャニオンランド・アンサンブル
ほか
録音:2004-2008年
ローゼンズワイグは1952年ニューオリンズ出身。グッゲンハイム、ロックフェ
ラー財団から多数の作品委嘱を受け、作品は全米、ヨーロッパ、アジアで演奏
されている。ウェーベルンを始めとしたセリー音楽に多大な影響を受けたアカ
デミックな作風だが、次第に自由な無調様式へと移行し《反復》では旋法、調
性的な音響も登場、《ラフ・スリーパーズ》では予めテープに録音された人声
と器楽がアンサンブルするといった実験的な側面を見せる。

TROY1217/18 2枚組 \3960
「エクストリーム・ミージャーズ(極端な措置)」
デヴィッド・フェルダー:まれな大気blews
エリック・モー:グランド・プリズマティック
パオロ・カヴァローン:[ディス]テンショーニ
デヴィッド・フェルダー:まれな大気boxmunsdottir
スティーブン・リックス:扁桃体
ジェームズ・プリモシュ:タイムズ・ライク・ジーズ
デヴィッド・フェルダー:まれな大気boxmunssum
ジェイソン・エッカート:演出
ハーベイ・ソルバーガー:宿敵
デヴィッド・フェルダー:アリア・ダ・カーポ
ジーン・コッペルド(Cl)、
スティーヴン・ゴスリング(Pf)
録音:2009年
アメリカの若手から中堅世代の作曲家によるクラリネットのための作品集。
全てジーン・コッペルドのために書かれた。彼女はジュリアード音楽院出身
でニューヨーク・ニューミュージック・アンサンブルでも演奏している。作品
の多くはアメリカ東海岸のアカデミックでセリエルな前衛音楽の傾向が強く
贅肉のない切り詰められた硬派の音楽。現代音楽でクラリネットの新しいレ
パートリーを探している人にお薦め。

TROY1219 \1980
ヘイグ・ボヤジアン(b.1938):作品集
(1)カシオペア-クラリネット、チェロ、ピアノのための(2003)
(2)ミ・タンゴ-ギターのための(2003/2010)
(3)ペルセウス-フルートとチェロのための(2008)
(4)深淵より-ソプラノとピアノのための(2008-09)
(5)ヴィエントス-ギター、ヴァイオリン、マンドリンのための(2010)
(6)プレアデス-ネイティブ・アメリカン・フルート、フルート、ヴィオラ、
チェロ、マリンバのための(2004)
S.ホロズィアン(Cl)、K.コチャリアン(Vc)、A.グリゴリアン(Pf)、
アーロン・ラルゲ=カプラン(G)、ティグラン・ゲヴォルギアン(Fl)
G.ゲガミアン(S)、アンナ・マンダリアン(P)、デュオ46(G&Vn)ほか
ボヤジアンは1938年パリに生まれ、少年時代にアルゼンチンに移住、やがて20
才の時にアメリカに移住。ニューイングランド音楽院にてヒナステラの弟子ベ
アトリズ・バルツィに師事した。同級生にはセイモア・シフリン、アルヴィン
・ルシエらがいた。作風は生誕の地パリと育ったアルゼンチンの風土を反映す
るかのように洗練された感性と野卑なパワーが共存しヒナステラ、ストラヴィ
ンスキーを思わせる。

TROY1220 \1980
「マイケル・ホワイト:ピアノ作品集」
(1)ソナチネ(2009)/(2)夜想曲とタンゴ(1990)
(3)《真夏の夜の夢》よりの情景(2008)
(4)パルティータ(2008)/(5)4つの幻想曲(2009)
(6)ピアノ四重奏曲(2007)
ミリアン・コンティ(Pf)、
(6)K.オーグスティン(Vn)、ウェイヤン・アンディ・リン(Va)
アンドルー・ジャンス(Vc)
録音:2008年
ホワイトはシカゴ出身でジュリアード音楽院でパーシケッティに学んだ。その
後、ガーシュイン、バーンスタイン、コープランドに強い影響を受け、ジャズ
とクラシックを融合したスタイルを作る。ソナチネは軽快なラグ・タイムで始
まる。激しいリズムで始まる《真夏の夜の夢》よりの情景はストラヴィンスキ
ーばりの生き生きとした音楽。大作ピアノ四重奏曲は室内楽版「春の祭典」と
形容したくなるエネルギッシュな音楽。

TROY1221 \1980
「ザ・ヤング・ドビュッシー」-ドビュッシー:歌曲集
(美しい夕暮れ/感傷的な風景/時は春/麦の花/シャルル・ボード
レールの5つの詩(バルコニー,晩の調べ,噴水,内省,恋人たちの死)
/星降る夜/鐘/忘れられたアリエッタ(やるせない夢心地,心に涙が
降る,木々の影,木馬,緑,スプリーン)/み告げの鐘/庭で/眠りの
森の美女/華やかな宴その1(密やかに,操り人形,月の光)
ダレン・チェイス(テノール)
マーク・コグレイ(ピアノ)
「ザ・ヤング・ドビュッシー」と題されたアルバム。ドビュッシーが30歳にな
るまでに作曲した歌曲を集めている。ダレン・チェイスは米国カリフォルニア
州サン・ディエゴ生まれのテノール。主としてドイツリートなど歌曲の歌手と
して活躍している。

TROY1223 \1980
シンディ・コックス(b.1961):作品集
苦い海-ヴァイオリン、チェロとピアノのための(2007)
プレイング・アラウンド-増幅されたハープシコードとプリペアード・ピアノ
のための(2007)
シルヴァン・ピース-ピアノのための(2009)
バック・トゥ・スクエア・ワン-ヴァイオリンとピアノのための(1999)
グレアム・ジェニングス(Vn)、
レイトン・フォング(Vc)、
クリストファー・ジョーンズ(Pf)、
シンディ・コックス(Pf)、ほか
コックスはインディアナ大学でバーナード・ランズ、ジェイコブ・ドラッグマ
ン、ジョン・ハービソンに学んだ。彼女自身はポスト・トーナル・ミュージッ
ク(調性後の音楽)を提唱し調性、無調を自由に折衷した生き生きとしたリズム
を持つ抒情豊かな音楽を聴かせる。

TROY1224 \1980
「サーモン・イズ・ジャンピン」ジョン・サーモン:ピアノ作品集
(小さなダイヤモンド/イミテーション・ロック/パーセルの嘆き
スカティテュード/マンボ・マッドネス/マリ・ピノ/夕べ
ボッサ・バッキアーナ/ほか全14曲)
ジョン・サーモン(Pf)
録音:2009年
サーモンはジャズ、クラシック両方を修めたピアニスト、作曲家で作品はバッ
ハの対位法とジャズのリズムを融合したユニークなもの。キース・ジャレット、
ビル・エヴァンスに似た洗練されたジャズという雰囲気を持つ。《小さなダイ
ヤモンド》はエヴァンスの傑作「ワルツ・フォー・デビー」に似た主題がフー
ガとして展開される。

TROY1225 \1980
ベン・リーズ・カーソン:打楽器のための音楽
(1)Aは方位角(azimuth)とアルニカ(arnica)のA
(2)瞑想曲,テナー
クリス・フロー、イアン・アントニオ、ラッセル・グリーンバーグ、
エユン・フアン(以上Perc)
ベン・リーズ・カーソンはアメリカの若手でアメリカ国内でも特にヨーロッパ
前衛音楽の研究が進んでいるカリフォリニア大学サン・ディエゴ校で作曲をブ
ライアン・ファーニホー、ロジャー・レイノルズに師事した。作品は大中小の
ガラスのコップを叩いたり木や紙をこすったり、更には奏者に歌わせたりと変
わった作風だが、その殆どが即興ではなく厳密に記譜されているのがユニーク。
ケージの「ソナタとインターリュード」に似た風通しのよい乾いたリリシズム
が感じられる。

TROY1229 \1980
アーマンド・クオリオティン(b.1954):
ヴィブラフォン、マリンバとピアノのための作品集
(1)石の谷を非難して(2003)/(2)8つの音図(2000)
(3)D♭ヒプノシス(2003)/(4)緑の妖精の幻(2006)
(5)ピアノは柔らかい手によって口づけされた(2003)
(6)カプリスとヴァリエーション(2007-08)
(7)クワジ・ジェレミ(2003-07)/(8)4つのララバイ(2003-08)
(1)サラ・ボブ(Pf)、(2)ジェイムズ・ラッセル・スミス(ヴィブラフォン)
(3)(7)ジョン・マクドナルド(Pf)
(4)(7)アーロン・トラント(ヴィブラフォン)、(5)山宮祥子(Pf)
(6)チェン・シンイ(マリンバ)、(8)リン・ペイチュン(Pf)
(8)(4曲目のみ)アーマンド・クオリオティン(Pf)
クオリオティンは1954年ニューヨーク・ブルックリンに生まれ、当初ジャズ・
ミュージシャンとして活動、やがてニューヨーク州立大学でピエール・ブーレ
ーズ、ミルトン・バビッドらに現代音楽の手法を学ぶ。ISCM World Music
Daysほか数々の現代音楽祭に入選、入賞。モードとセリーを折衷しながら現代
のリリシズムとでもいうべき硬質できらめくような音を紡ぎだす。

TROY1230 \1980
エドワード・ジョセフ・コリンズ(1886-1951)の音楽Vol.10
(1)ソナタ/(2)アラベスク/(3)黒人の歌の主題による変奏曲
(4)アイルランド民謡の主題による変奏曲/(5)カノン
(6)カノン様式による6つのテクニカル・スタント
(7)誰が言うことができる?(オペレッタよりの歌曲)
(8)6つの性格的ワルツOp.18
(1)-(7)アンナ・ポロンスキー(Pf)
(1)(2)アーノード・サスマン(Vn)、
(7)パトリス・マイケルズ(S)、
(8)ウィリアム・ブロウニング(Pf)、
録音:1999-2008年
コリンズはイリノイ州出身の作曲家・ピアニスト。フォーレ、ドビュッシーら
フランス楽派からの影響が色濃く、同時代のアメリカの他の作曲家と比べると
その洗練度と完成度において格段に水準が高い。ワーグナーの半音階的和声も
極めて洗練された形で消化され、部分的には無調となっている箇所もある。
民謡を主なテーマにして作曲する点、印象派の影響を受けていることからイギ
リスの同時代の作曲家バックス、モーラン、ブリッジたちと美意識の多くを共
有している。隠れたファンが多いシリーズの第10弾。

TROY1233 \1980
「クエスト」-ヴァイオリンとチェロのための新しい音楽
ジョセフ・デンジャーフィールド:ノミナ・スント・オミナ
ジョン・オルマイヤー:ロケット/デヴィッド・マキ:青い屈折
ジョン・オルマイヤー:フォルクローレ
ロナルド・キース・パークス:ア・マター・オブ・パースペクティヴ
スティーヴン・R・アンダーソン:探索(クエスト)
デュオ21: 【アンナ・クロムウェル(Vn)、ミラ・フリッシュ(Vc)】
デュオ21は2007年に結成された二人の弦楽器奏者によるデュオ。アンナ・クロ
ムウェルは演奏活動の傍らイースタン・イリノイ大学で、ミラ・フリッシュは
ノース・カロライナ大学でそれぞれ教鞭を取る。ヴァイオリンとチェロの二重
奏はラヴェルの他若干の前例があるが、これらの新曲はいずれも完成度が高く、
新ロマン主義的な抒情的な音楽で親しみやすい内容。

TROY1234 \1980
「バーン・ダンス(萌えるダンス)」
(1)リビー・ラーセン(b.1930):バーン・ダンス(萌えるダンス)(2001)
(2)ジーン・カータン(1906-32):ソナチネ(1931)
(3)ジョン・アディソン(1920-98):5つの対話(1992)
(4)ダン・ウェルチャー(b.1948):リバー・サイド・ジャケット(1987)
(5)ロジャー・ニクソン(1921-2009):ピッコロとE♭クラリネットのための2つ
の二重奏曲(1982)
(6)ロバート・ワイクス(b.1926):3つの友情の要素(1991)
(7)ユルグ・ヴィッテンバッハ(b.1935):セレナーデ(1959/1979)
(8)ロバート・ラッセル・ベネット(1894-1981):組曲(1973)
(9)ロバート・ディッカウ(b.1949):4つの小さな二重奏曲(1997)
ザ・スコット・ガリソン・デュオ:【シャノン・スコット(Cl)、
レナード・ガリソン(Fl)】
(1)ジェイ・モークリー(P)
ザ・スコット・ガリソン・デュオは1988年に主にアメリカの現代音楽を演奏す
る目的で結成された。収録の作品は彼らのために作曲されたもの。穏健でロマ
ン的、新古典主義的な親しみやすい作品で統一されている。フルート、クラリ
ネットの新しいレパートリーを探している向きにお薦め。

TROY1235 \1980
「ヴォーチェス・インテルナス」-現代メキシコのチェロ音楽
(1)ニカンドロ・タメス(1938-1985):序奏とデュオ(1976)
(2)レアンドロ・エスピノーサ(b.1955):デュオ《暗闇からの光》(1976)
(3)マリオ・ラビスタ(b.1943):旅行(1989/2002)
(4)オマール・タメス(b.1974):ヴォーチェ・エテルナ(2006)
(5)ラビスタ:引用(1976)
(6)マヌエル・デ・エリアス(b.1939):オメリカ(1996)
(7)ニカンドロ・タメス:モノマキアI(1976)
ジョナサン・ゴラヴ(Vc)、 スティーヴン・メーンズ(Pf)、
(4)エミリオ・タメズ(Perc)
メキシコの現代音楽史をチェロでたどる企画。ベテランから若手まで作風は極
めて多様な様相を呈しており大変興味深い。ジョナサン・グローブズはニュー
ヨーク・バッファロー大学で教鞭を取りる一方、バッファロー・フィルの首席
を勤めている。

TROY1240 \1980
ジョン・デュフィ(b.1926):管弦楽作品集
(1)我らマーク・トウェインを望む-語りと弦楽四重奏、歌手のための
(2)サクソフォン協奏曲-弦楽四重奏とコントラバス、サックスのための
(3)管弦楽のための《肖像》
(1)(2)カサット四重奏団、
(1)I.シェーファー(語り)、S.モーテンセン(Vo)、
(2)青森ともや(Cb)、グレン・モーリセット(テナーSax)
(3)リチャード・ウィリアムズ指揮ロイヤル・フィル
デュフィは1926年生まれの作曲家でコープランド、ヘンリー・カウウェル、ダ
ラピッコラに作曲を学んだ。作風は極めて穏健でコープランドの影響が強く肩
に力を入れずに楽しめる音楽。

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11-02 No.21-1

2011年02月21日 20時13分21秒 | Weblog
<EMI UK>
CZSW-0956942 9枚組 \2780
エルガー・エディション(完全電気録音)(初回生産限定盤)
エルガーの自作自演指揮他の演奏を9枚組にまとめた完全版
クラムシェル 各CD紙製ウォレット入り 36Pブックレット
CD1
1.交響曲第1番変イ長調作品55
w/ロンドン交響楽団
録音:キングズウェイ・ホール、ロンドン 1930年11月
2.ファルスタッフ‐交響的習作ハ短調作品68
w/ロンドン交響楽団
録音:アビイ・ロード第1スタジオ、ロンドン 1931年11月&1932年2月
CD2
1.交響曲第2番変ホ長調作品63
2.上曲‐第3楽章のファースト・テイク
3.上曲‐セカンド・テイクのためのリハーサル
w/ロンドン交響楽団
録音:クイーンズ・ホール、ロンドン 1927年4月&7月
CD3
1.ジェロンティアスの夢作品38(抜粋)
w/マーガレット・バルフォア(メゾ・ソプラノ‐天使)、
スチュアート・ウィルソン(テナー
‐ジェロンティアス/ジェロンティアスの魂)、
ハーバート・ハイナー(バス‐僧侶/
苦悶の天使)、ロイヤル合唱協会、ロイヤル・アルバート・ホール管弦楽団
録音:ロイヤル・アルバート・ホール、ロンドン 1927年2月 ライヴ
2.市民のファンファーレ
3.ジェロンティアスの夢 作品38(抜粋)
w/マーガレット・バルフォア(メゾ・ソプラノ‐天使)、
チューダー・デイヴィース(テナー
-ジェロンティアス/ジェロンティアスの魂)、
ホレイス・スティーヴンス(バス‐苦悶の
天使)、他 ロンドン交響楽団
録音:ヒアフォード・カセドラル 1927年9月 ライヴ
4.ミュージック・メイカーズ作品69(抜粋)
w/合唱団、ロンドン交響楽団
録音:ヒアフォード・カセドラル 1927年9月 ライヴ
CD4
1.創作主題による変奏曲「エニグマ(謎)」作品36
w/ロイヤル・アルバート・ホール管弦楽団
録音:クイーンズ・ホール、ロンドン 1926年4月&8月
2.ヴァイオリン協奏曲ロ短調作品61
w/ユーディ・メニューイン(ヴァイオリン)
ロンドン交響楽団
録音:アビイ・ロード第1スタジオ、ロンドン 1932年7月
CD5
子供の魔法の杖‐児童劇のための音楽
1.第1組曲作品1a
2.第2組曲作品1b
録音:キングズウェイ・ホール、ロンドン 1928年12月
3.ナースリー組曲
録音:キングズウェイ・ホール 1931年5月&6月
4.セヴァーン川組曲作品87
録音:アビイ・ロード第1スタジオ 1932年4月
以上 w/ロンドン交響楽団
CD6
1.希望と栄光の島(マーガレット・バルフォア‐コントラルト)
2.It comes from the misty ages(「聖ジョージの旗」作品33‐エピローグ)
3.英国国歌(編:エルガー)
4.Croft: O God, our help in ages past
w/フィルハーモニック合唱団、ロンドン交響楽団
録音:クイーンズ・ホール 1028年2月
5.メディテーション-「生命の光」
w/ロイヤル・アルバート・ホール管弦楽団
録音:クイーンズ・ホール 1926年8月
6.3つの性格的小品 作品10
w/新交響楽団、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:クイーンズ・ホール 
1929年11月 & アビイ・ロード第1スタジオ 1933年2月
7.朝の歌 作品15の1 
8.夕べの歌 作品15の2
w/ロイヤル・アルバート・ホール管弦楽団、ロンドン交響楽団
録音:クイーンズ・ホール 1926年4月 & 1927年4月
9.3つのバイエルンの踊り作品27
w/ロンドン交響楽団
録音:クイーンズ・ホール 
1927年7月 & アビイ・ロード第1スタジオ 1932年2月
10.インドの王冠‐組曲作品66
w/ロンドン交響楽団
録音:キングズウェイ・ホール 1930年9月&11月
11.ファンタジアとフーガ ハ短調作品86(バッハ:BWV537-オケ編:エルガー)
w/ロイヤル・アルバート・ホール管弦楽団
録音:クイーンズ・ホール 1926年4月
CD7
1.フロワサール‐演奏会用序曲
w/ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:アビイ・ロード第1スタジオ 1933年2月録音
2.コケイン(ロンドンの下町)-序曲
w/ロイヤル・アルバート・ホール管弦楽団
録音:クイーンズ・ホール、ロンドン 1926年4月
3.南国で‐演奏会用序曲作品50
w/ロンドン交響楽団
録音:キングズウェイ・ホール、ロンドン 1930年9月
4.間奏曲-ファルスタッフ‐交響的習作ハ短調作品68
w/新交響楽団
録音:クイーンズ・ホール、ロンドン 1929年11月
5.チェロ協奏曲ホ短調作品85
w/ベアトリス・ハリスン(チェロ)
新交響楽団
録音:キングズウェイ・ホール 1928年3月&6月
CD8
1.ミニュエット-伊達男ブランメル
2.ローズマリー
3.愛のあいさつ
4.ミニュエット作品21
5.抒情的なセレナード
6.五月の歌
7.カリッシマ
以上 w/新交響楽団
録音:クイーンズ・ホール 1929年11月
8.ミニュエット-伊達男ブランメル
w/ロンドン交響楽団
録音:キングズウェイ・ホール 1928年12月
9.5つのピアノ即興曲
エドワード・エルガー(ピアノ)
録音:クイーンズ・ホール 1929年11月
10.威風堂々‐軍隊行進曲作品39(全5曲)
w/ロイヤル・アルバート・ホール管弦楽団、ロンドン交響楽団
録音:クイーンズ・ホール 1926年4月 & 1927年7月
11.希望と栄光の島(エルガーによるイントロダクション付き)
w/ロンドン交響楽団
録音:アビイ・ロード第1スタジオ 1931年11月
CD9
1.「神の国」への前奏曲
2.威風堂々‐軍隊行進曲作品39‐第1番、第2番、第4番
3.コケイン(ロンドンの下町)‐演奏会用序曲作品40
以上 w/BBC交響楽団
録音:アビイ・ロード第1スタジオ 
1933年4月 & キングズウェイ・ホール 1932年10月
4.セレナード ホ短調作品20
5.エレジー作品58
以上 w/ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:キングズウェイ・ホール 1933年8月
以上 エドワード・エルガー指揮
補遺
6.カラクタクス 作品35(2曲)
ロンドン交響楽団
ローランス・コリングウッド指揮
録音:アビイ・ロード第1スタジオ 1934年1月
7.ミーナ
ニュー・ライト交響楽団
J.エインスリー・マレイ指揮
8.ミーナ
ライト交響楽団
ハイドン・ウッド指揮
録音:アビイ・ロード第2&第1スタジオ 1934年2月 & 1935年1月
9.戴冠式行進曲作品65
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
ランドン・ロナルド指揮
録音:キングズウェイ・ホール 1935年3月






<SONY CLASSICAL>
8869783985-2 4枚組 \2300
初回生産限定盤
ホロヴィッツ・プレイズ・リスト
【Disc1】
『忘れられたワルツ第1番嬰ヘ長調S.215-1』
『ペトラルカのソネット第104番』『泉のほとりでS.160-4』
『詩的で宗教的な調べ-第7曲「葬送」』『ハンガリー狂詩曲第15番イ短調
「ラコッツィ行進曲」S.244-15』『ハンガリー狂詩曲第6番変ニ長調S.244-6』
『サン=サーンス:死の舞踏S.555』
『メンデルスゾーン:結婚行進曲の主題による変奏曲』
『パガニーニによる超絶技巧大練習曲第2番変ホ長調(ブゾーニ編)』
『忘れられたワルツ第1番嬰ヘ長調S.215-1』
【Disc2】
『2つの伝説-第2曲「波の上を歩くパウラの聖フランチェスコ」(ホロヴィッ
ツ編)』『ハンガリー狂詩曲第6番変ニ長調S.244-6』
『ハンガリー狂詩曲第2番嬰ハ短調S.244-2(ホロヴィッツ編)』
『ピアノ・ソナタ ロ短調S.178(1949年3月21日録音)』
『コンソレーション第4番変ニ長調S.172-4』
『コンソレーション第5番ホ長調S.172-5』
『 忘れられたワルツ第1番嬰ヘ長調S.215-1』
【Disc3】
『コンソレーション第2番ホ長調S.172-2』
『ハンガリー狂詩曲第19番ニ短調S.244-19』
『スケルツォと行進曲ニ短調S.177』『オーベルマンの谷S.160-6』
『ピアノ・ソナタ ロ短調S.178(1977年録音)』『泉のほとりでS.160-4』
『忘れられたワルツ第1番嬰ヘ長調S.215-1』
【Disc4】
『コンソレーション第3番変ニ長調S.172-3』
『メフィスト・ワルツ第1番「村の居酒屋での踊り」S.514』
『バラード第2番ロ短調S.171』『シューベルト:ウィーンの夜会-第6曲』
『ペトラルカのソネット第104番』
『忘れられたワルツ第1番嬰ヘ長調S.215-1』
『前奏曲「泣き、嘆き、悲しみ、おののき」S.179』
『ワーグナー:イゾルデの愛の死S.447』
ウラディミール・ホロヴィッツ(P)
ホロヴィッツのリストを表現する時は、「悪魔的な」という言い回しが常套
句です。確かに、この一連の演奏を聴いてみてください。身の毛もよだつよ
うな興奮に襲われることでしょう。まずはピアノ・ソナタかメフィスト・ワ
ルツをどうぞ。まさに哄笑。その鮮烈な表現に唖然とすること間違いなしで
す。一転、「ペトラルカのソネット」(彼は104番を愛していました)や「コン
ソレーション」そして「泉のほとりで」などでの優しい語り口はまるで別人。
リストの美メロを心行くまで堪能できることでしょう。ホロヴィッツ自身に
よる編曲では、もともと難しいリストの曲が一層華やかに、そして困難にな
って立ち現れます。やっぱりリストはすごい。実感できる4枚組です。

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11-02 No.21-2

2011年02月21日 20時12分55秒 | Weblog
<RCA RED SEAL>
8869784019-2 2枚組 \2000
初回生産限定盤、スリップケース付(予定)
ルービンシュタイン・プレイズ・リスト
【Disc1】
『ピアノ協奏曲第1番変ホ長調S.124*』『ピアノ・ソナタ ロ短調S.178』
『忘れられたワルツ第1番嬰ヘ長調S.215-1』
【Disc2】
『詩的で宗教的な調べ-第7曲「葬送」』
『ヴァルス・アンブロンプテュ(即興的ワルツ)S.213』
『忘れられたワルツ第1番嬰ヘ長調S.215-1』
『村の居酒屋での踊り(メフィスト・ワルツ第1番)S.514』
『愛の夢第3番変イ長調S.541-3』
『ハンガリー狂詩曲第10番ホ長調「前奏曲」S.244-10』
『コンソレーション第3番変ニ長調S.172-3』
『ハンガリー狂詩曲第12番嬰ハ短調S.244-12』
アルトゥール・ルービンシュタイン(P)
アルフレッド・ウォーレンスタイン(指揮)
RCAビクター交響楽団*
ショパンのオーソリストとして知られるルービンシュタインですが、彼はリ
ストの曲の演奏もかなり残しています。ホロヴィッツが悪魔的ならば、ルー
ビンシュタインのリストは「豪快さの中に漲る官能性」とでも表しましょう
か。レパートリー的にはホロヴィッツとさほど変わりませんが、一聴すると
その違いに驚くことでしょう。ルービンシュタイン唯一の正規録音である
「ピアノ・ソナタ」は、とても晩年の録音とは思えないしなやかな演奏。協
奏曲ではとにかく華麗に弾きまくり、「愛の夢」や「コンソレーション」で
は徹底的に歌わせます。詩的で宗教的な調べの「葬送」では中間部の切ない
メロディの美しさにため息をつく他ありません。

8869783948-2 2枚組 \2000
初回生産限定盤、スリップケース付(予定)
キーシン・プレイズ・リスト
【Disc1】
『村の居酒屋での踊り(メフィスト・ワルツ第1番)』
『超絶技巧練習曲集第12番変ロ短調「雪かき」』
『超絶技巧練習曲集第11番変ニ長調「夕べの調べ」』
『超絶技巧練習曲集第10番ヘ短調 』
『超絶技巧練習曲集第5番変ロ長調「鬼火」』
『超絶技巧練習曲集第8番ハ短調「狩り」』
『3つの演奏会用練習曲-第2番ヘ
短調「軽やかさ」』
『2つの演奏会用練習曲-第1番変ニ長調「森のささやき」』
【Disc2】
『愛の夢第3番変イ長調』『スペイン狂詩曲』『シューマン:君に捧ぐ』
『シューベルト:セレナード』『シューベルト:さすらい』
『シューベルト:どこへ?』『シューベルト:すみか』
『シューベルト:ます』『シューベルト:魔王』
『シューベルト:ウィーンの夜会第6番』
エフゲニー・キーシン(P)
キーシンの演奏は「超絶技巧派ピアニスト、リスト」の姿を正しく現代に蘇
らせたものと言えるでしょう。この2枚組に収録されているのは、「超絶技
巧」や「トランスプリクション」などの一癖も二癖もある曲ばかり。どれも
目も眩むような技巧を要求される曲なのは間違いありません。Disc1はメフィ
スト・ワルツと練習曲からのセレクト。軽やかなタッチが美しい「軽やかさ」
や「森のささやき」、そしてキーシンならではの「メフィスト・ワルツ」も
たまりません。そして聴きどころはDISC2。シューマン=リストの「君に捧
ぐ(献呈)」は、最近手がける人も多くなってきたレパートリーですが、この
キーシン盤を超えるものはなかなかありません。鮮やかでカッコいいリスト
を聴きたい人にオススメです。

8869785737-2 \1600
ベートーヴェン:
『交響曲第3番変ホ長調Op.55「英雄」』
『バレエ「プロメテウスの創造物」Op.43より「序曲」「イントロダクショ
ン」「第5曲:アダージョ」「第8曲:アレグロ・コン・ブリオ」
「第16曲フィナーレ:アレグレット」』
[録音] 2010年5月モントリオール(デジタル:セッション)
ケント・ナガノ(指揮)
モントリオール交響楽団
現在、モントリオール交響楽団、バイエルン国立歌劇場、バークレイ交響楽
団およびバークレイ・アカデミー・アンサンブルの音楽監督のポストを兼任
し、世界で最も多忙な指揮者の一人ケント・ナガノ。オーケストラ曲からオ
ペラまで古今東西の音楽作品の膨大なレパートリーを渉猟し、そのいずれに
も彼独自の個性を刻印した充実した演奏を聴かせてくれます。そのケント・
ナガノが、2008年よりソニーBMGマスターワークスと契約し、現在音楽監督
をつとめるモントリール交響楽団を指揮して、継続的なレコーディング・プ
ロジェクトを開始しました。新訳に置き換えた「ベートーヴェン:「エグモ
ント」と「運命」(RCA)」、あくまでも書かれた音を忠実に再現し感覚的で
知的でしなやかな「マーラー:大地の歌(SONY)」。バイエルン国立管弦楽団
との初稿版による「ブルックナー:4番(SONY)」など、それぞれ話題となり高
い評価を得てきました。
今回のアルバムでは、ケント・ナガノならではの個性的なベートーヴェン・
プロジェクト第2弾となります。これまでさまざまなレーベルから膨大なレ
コーディングを発表してきた彼ですが、ベートーヴェン作品については、
ベルリン・ドイツ響とのこの「英雄」についてのドキュメンタリー映像
(ARTHAUS)がありますが、それをさらに発展させた演奏で、現在密接な関係
にあるモントリオール響との新感覚なベートーヴェン演奏を感じ取ることが
できるほど、当アルバムは大きな価値を持つといえるでしょう。




<SONY CLASSICAL>
8869785128-2(1CD+1DVD) \3800
YANNI
Truth of Touch
【CD】
1: Truth of Touch 2: Echo of a Dream 3: Seasons 4: Voyage
5: Flash of Color 6: Vertigo 7: Nine 8: Can't Wait
9: Guilty Pleasure(Instrumental)10: O Luce Che Brilla Nell'Oscurita,
11: Long Way Home(Instrumental)12: I'm So 13: Yanni & Arturo
14: Mist of a Kiss 15: Secret,
【ボーナスDVD】
1: Intro(Act I), 2: Desire(Royal Albert Hall, London, England 1995),
3: Keys to Imagination(Mandalay Bay, Las Vegas, USA 2004),
4: Aria(Acropolis, Athens, Greece 1993),
5: Felitsa(Acropolis, Athens, Greece 1993),
6: Within Attraction
(The Forum at Mundo Imperial, Acapulco, Mexico, 2008),
7: Our Days(Act II)
(The Forum at Mundo Imperial, Acapulco, Mexico, 2008),
8: Nostalgia(Mandalay Bay, Las Vegas, USA 2004),
9: On Sacred Ground(Mandalay Bay, Las Vegas, USA 2004),
10: End of August(Acropolis, Athens, Greece 1993),
11: Tribute(Taj Mahal, Agra, India 1997),
12: Prelude(Act III), 13: Deliverance(Taj Mahal, Agra, India 1997),
14: Nightingale(The Forbidden City, Beijing, China 1997),
15: Santorini(The Forum at Mundo Imperial, Acapulco, Mexico, 2008),
16: Santorini(Acropolis, Athens, Greece 1993),
17: The Storm(The Forum at Mundo Imperial, Acapulco, Mexico, 2008),
18: Voyage,
世界的に名を轟かせ、ニュー・エイジ・シーンで最も知名度あるアーティス
ト、ヤニー。ギリシャ出身のキーボード奏者である彼は、アダルト・オルタ
ネイティヴ界の先駆者とも呼べる存在でしょう。そして、そのアクセシブル
でエキサイティングで斬新なキーボード・スタイルは唯一無二で、世界的に
幅広く支持されており、様々な映画音楽やフィギュアスケートでの使用曲と
しても有名なアーティストです。それだけでなく、彼の音楽には多彩な民族
楽器を取り入れ、それと目玉として飽きさせない様々な曲調の曲を展開して
いるのも人気の一つでしょう。 ヤニーの音楽は完全に独学で、スタイルが
まったく型にはまっていないオリジナル性があり、ベートーヴェン、モー
ツァルト、ショパン、ストラヴィンスキー、ドビッシーなど、両親の影響で
聴いた沢山のクラシック音楽に触発され、それらを取り込んでいます。ヤニ
ー曰く、「母が歌い、父がギターを弾きながら母と一緒になって歌いだす・
・・といった、まるでミュージカルの世界のような家庭だった。音楽は、
言葉を使わずともコミュニケーションが取れる。彼らの音楽、リズム、メロ
ディには言葉よりも解り易いメッセージがある」と。ヤニー・サウンドの根
底には、温かい人間性と、音楽への愛情が溢れているのです。
彼のコンサートは世界中で行われ、パルテノン神殿、タージ・マハール、紫
禁城、京都...と、世界遺産の地でワールド・ワイドなライヴ活動を続けて
います。ニュー・エイジというジャンル界では異例の作品中35枚がミリオン
・セールスを記録。最近、ベスト盤のみのリリースが目立っていただけに、
新作が切望されていましたが、8年ぶりの待望の新作の登場です。今までの
アルバム音楽からスッキリと整えられた音楽に仕上げられつつも、叙情感と
スケール感たっぷりのサウンド展開になっており、期待以上の傑作となって
います。 今回、今までに発売した映像作品やライヴからダイジェストの映像
が、ボーナスDVDが付いておりますので、彼の長いキャリアの音楽を楽しむ
ことができます。

8869778239-2 \1600
ゴリホフ:イサークの夢と祈り
モーツァルト:クラリネット五重奏曲イ長調K.581
[録音] 2010年(デジタル:セッション)
デイヴィッド・オルロフスキ(Cl)
フォグラー・クァルテット
オルロフスキは1981年生まれ、13歳からクラリネットの勉強をはじめました。
最初はクラシックや現代音楽を専門としていましたが、徐々にジャズに興味
を抱きトリオを組むようになります。そこでの音楽はクレズマー(東欧系イ
ディッシュや民謡をルーツにもつ音楽ジャンル)を取り入れたジャズで、時々
ホットクラブ風サウンドも入り混じり、今までのクラシック、クレズマー、
ホットクラブと言うジャンルを超越した新しさは、各国で高い人気を誇って
います。すでにSONY CLASSICALから2枚のアルバムを発売し、2008年度エコー
賞を受賞しています。
そうした彼の本格的クラシック・アルバムの登場です。ゴリホフの作品は、
音によるユダヤの叙事詩。クラリネットがユダヤの韻律で歌い、踊り、つぶ
やき、祈り。そして弦楽四重奏は多様な響きが絡み、そのモノローグにエモ
ーショナルな情景を与えていきます。オルロフスキの音楽に見事にあった作
品でしょう。そして注目のモーツァルトですが、彼の独特のクレズマー的軽
い中にも奥行きとやさしく暖かい音色は、どこか開放感と牧歌的なものを感
じる独特な演奏です。以前RCAからデビューした「フォグラー・クァルテッ
ト」も、みごとなサポートです。

8869782134-2 \1600
リスト:
『ピアノ・ソナタ ロ短調S.178』
『巡礼の年第2年「イタリア」より、
「婚礼」「ペトラルカのソネット第123番」「ダンテを読んで」』
[録音] 2010年3月12-14&21日スイス(デジタル:セッション)
アンドレア・カウテン(P)Andrea Kauten
ハンガリーで生まれ、スイスのバーゼルで学んだピアニスト、アンドレア・
カウテンは、いくつかのシューマン作品の録音で知られています。しかし、
やはり彼女の本領はフランツ・リストの作品において発揮されることは間違
いありません。このアルバムは、王道とも言える「ピアノ・ソナタ」と、巡
礼の年からのいくつかの曲の組み合わせで構成されています。シューマンで
は柔らかくニュアンスに富んだタッチを聴かせる人ですが、そんな彼女の美
質をまず味わいたければ「婚礼」や「ペトラルカのソネット」での悩ましい
までの歌に耳を澄ますと良いでしょう。一転、ソナタや「ダンテを読んで」
では荒れ狂う音楽をまとめ上げる様に息を飲むのでは。

8869785345-2 \1600
サクソフォン四重奏によるロシア曲集
チャイコフスキー:『バレエ「くるみ割り人形」組曲より』
R=コルサコフ:『交響組曲「シェエラザード」より』
グリンカ:『歌劇「ルスランとリュドミーラ」序曲』
ショスタコーヴィチ:『「ジャズ組曲」より』
ハチャトゥリアン:『剣の舞』
グリエール:『中国の女性の踊り』『ロシア水兵の踊り』
リャードフ:『ゆりかごの歌』
[録音] 2010年9月5-8日ドイチュランド放送(デジタル:セッション)
アリアージュ・サクソフォン四重奏団
アリアージュとは「混合」の意味で、すでにMD+Gに2枚とSONYに1枚アルバム
をリリースしている、ダニエル・ゴーティエ率いるカルテットです。今回の
アルバムではロシアの名作品ばかりを集め、サクソフォンの力強さだけでな
く、小回りの効く様々な音色や繊細さが表現されているのです。もちろんそ
れらを表現するには、各人の超絶技巧が完璧さ要求され、そのような演奏不
可能な編曲にも驚きです。



<deutsche harmonia mundi>
8869780597-2 2枚組 \2300
テレマン:歌劇「オルフェウス」(全曲)
[録音] 2010年8月(デジタル:ライヴ)
ドロテー・ミールズ(Sp), マルクス・フォルペルト(Br),
ウルリケ・ホフバウアー(Sp), クリスティアン・ツェンカー(T),
バルバラ・クラウス(Sp), ラインハルト・マイール(Bs),
マレリーツェ・ゲルバー(Sp), ジュリー・カンパリーニ(A),
ミヒ・ガイック(指揮)
オルフェオ・バロックオーケストラ、リンツ
「オルフェウス」の物語を題材としたオペラは、モンテヴェルディ以来非常
に人気のあったものです。テレマンのオペラは現在8曲ほど残されています
が、そのほとんどはあまり演奏されていません。「オルフェウス」は、1726
年にハンブルクのために作曲されたオペラです。オーストリアの歌手を中心
に演奏されたこの録音は、独特な手の込んだオーケストレーションと表情豊
かなレチタティーヴォ。ヘンデルに匹敵するコロラトゥーラや、起伏の激し
い古楽器使用の管弦楽もメリハリをつけて演奏されています。

8869781625-2 \1600
カストラート歌手ニコリーニのためのアリア集
アレッサンドロ・スカルラッティ:
歌劇「ティグラーネ」「十人委員会の凋落」より
ヘンデル:歌劇「リナルド」「ゴールのアマディージ」より
[録音] 2010年2月11-13日、 ケルン放送局(デジタル:セッション)
ドミトリー・エゴロフ(C-T)
ミヒャエル・シュナイダー(指揮)
ラ・スタジオーネ・フランクフルト
ニコリーニ(本名:ニコロ・グリマルディ, 1673-1732)は、ナポリ生まれの実
力と人気の高かった最高のカストラート歌手のひとりでした。最初は神聖な
る教会音楽を専門としていましたが、イタリア各地で多くの上演を行い、
A・スカルラッティ、ポルポラ、ハッセらが彼のために様々なオペラを作曲
しました。1708年にロンドンで彼が出演し絶賛を浴び、ヘンデルは1711-1717
年まで彼をロンドンに滞在させ、彼のために「リナルド」「アマディージ」
などを書き上げたほどです。ドミトリー・エゴロフは1975年に生れ、現在フ
ランクフルト歌劇場専属のカウンターテナー歌手として、「抜群なテクニッ
クと表現」と高い評価を得ている歌手です。

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