クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

09-04 No.35

2009年04月28日 16時54分14秒 | Weblog
<medici arts>~EURO ARTS
20 56798(DVD-Video) \2900
ムソルグスキー:
組曲「展覧会の絵」(ラヴェル編曲)
オペラ「ホヴァンシチナ」前奏曲-
モスクワ川の夜明け(リムスキー・コルサコフ編曲)、
ボロディン:
交響曲第2番ロ短調、オペラ「イーゴリ公」からダッタン人の踊り、
ショスタコーヴィチ:バレエ組曲「黄金時代」よりダンス(アンコール)
サイモン・ラトル(指)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:2007年12月31日フィルハーモニー、ベルリン(ライヴ)
大晦日の毎年恒例の大イベント、ジルヴェスター・コンサート。話題となっ
た2007年の映像がMEDICI ARTSより発売されます。2007年の演目のテーマは
「ロシア音楽」。アンコールまで収録され、臨場感溢れる大盛り上がりのス
テージを体感することができます。ベルリン・フィルの名人芸と華麗なラト
ルの指揮ぶりは見逃せません。生のコンサートを聴くように、自然で立体的
な音場感を愉しむことができる内容となっております。



<naive>
OP 30483 \2280
ヘンデル:オペラの二重唱集
「ポーロ」
「オルランド」
「ラダミスト」
「フラーヴィオ」
「タメルラーノ」
「エツィオ」
「リナルド」
「アレッサンドロ」
「アマディージ」
「オットーネ」
からの二重唱,アリア、ほか
サンドリーヌ・ピオー(S)
サラ・ミンガルド(Ms)
リナルド・アレッサンドリーニ(指)コンチェルト・イタリアーノ
ヘンデル・イヤーに、バロック歌姫ファン大喜びの録音が登場しました。バ
ロック音楽界の二大女声スター、ピオーとミンガルドが共演したCD。歌うは
全てヘンデルの二重唱とアリア。二人の歌が絡むと、ヘンデルの音楽の愉悦
がグッと増します。ゆったりした曲の情感に浸るも良し、急速な曲のスリル
に興奮するもよし。しかも伴奏はアレッサンドリーニ!初夏のイタリアの風
を思わせるようなサラリとした風合いのヘンデルが、二人の歌をさらに引き
立てています。

OP 30472 \2280
ヘンデル:
「シローエ」
「オルランド」
「アグリッピーナ」
「セルセ」
「アルチーナ」
「タメルラーノ」
カンタータ「愛の戦から逃れよ」
カンタータ「アポッロとダフネ」
からのアリア
ロレンツォ・レガッツォ(Bs)
リナルド・アレッサンドリーニ(指)コンチェルト・イタリアーノ
録音:2008年3月
ソプラノやテノールに比べ、バスがアリア集になることは極めて稀。それが
バロックものなら尚のこと。その状況を突き破ったのが、ヴェネツィア生ま
れの名バス歌手、レガッツォ。既にna?veからヴィヴァルディのバスのため
のアリア集(OP 30415)が発売され賞讃されたレガッツォ、ここでも期待に違
わぬ素晴らしい歌で、深々とした味わいに加え、知性的な歌と鮮やかなコロ
ラトゥーラは最高。様々な役がいずれも強い個性を放っています。レガッ
ツォだからこそできたヘンデルのバスのためのアリア集、ご堪能あれ!




<HUNGAROTON>
HCD 32549 \2080
「フバイ:ヴァイオリンとピアノのための作品集Vol.12」
(1)チャールダーシュの情景Op.83第12番「わたしの小さなキジバト」
(2)3つの小品Op.48(バラード / 間奏曲 / セレナード)
(3)3つの小品Op.52(ソネット / メヌエット / ワルツ・カプリス)
(4)ハンガリー歌曲集Op.67-1「深い森の暗い日陰で」
(5)パガニーニ=フバイ編:常動曲Op.11
(6)パガニーニ=フバイ編:カプリス第13番
(7)ハンガリー幻想曲(遺作)‘なぜ、あなたは優しくささやくの?’
(8)短詩[瞑想](遺作)
(9)リスト=フバイ編:即興的ワルツ
(10)ラフマニノフ=フバイ編:エレジー
(11)5つの演奏会用練習曲Op.115
(ハ長調 / ヘ長調 / 嬰ト短調 / ニ長調 / イ長調)
フェレンツ・セチェーディ(Vn)
イシュトヴァーン・カシャイ(P)
録音:2007年6月14-17日フンガロトン・スタジオ
ヴァイオリン・ファンから注目を浴びる、フバイのシリーズ第12集。作曲家
としてももっとも成功したジャンルがヴァイオリン曲だけに、今回もいずれ
も聴きもの揃い。収録内容は3種に大別され、まず、ハンガリーの民俗主題
に題材を得たもの。3つの歌曲と2つの民俗舞踊の旋律を超絶技巧に改作した、
チャールダーシュの情景第12番などがこれにあたります。つづいて、3つの
小品や演奏会用練習曲といった、ヨーロッパのロマン派様式で書かれた性格
的小品。そして、パガニーニやラフマニノフ曲からの、さまざまなトランス
クリプション。リストの即興的ワルツは、1931年のクリスマスに若きメニュ
ーインのためにアレンジされたものです。なお、いよいよ当シリーズも次回
第13集をもって堂々完結の予定です。

HCD 32607 \2080
「ラースロー・ヴェイネル:ヴィオラつきの室内楽曲」
(1)ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲(1939)
(2)ヴィオラ・ソナタ(1938)
(3)弦楽三重奏曲-セレナード(1939?)
(4)フルート、ヴィオラ、ピアノと室内オーケストラのための協奏曲(1941?)
(1)モニカ・ヘルスキ=ヴィーデマン(Vn)、ディルク・へーゲマン(Va)
(2)ディルク・へーゲマン(Va)、ラルス・ヨンソン(P)
(3)モニカ・ヘルスキ=ヴィーデマン(Vn)、ディルク・へーゲマン(Va)、
エリク・ボルジル(Vc)
(4)タチヤナ・ルーラント(Fl)、ディルク・へーゲマン(Va)、
ラルス・ヨンソン(P)
ユリアン・クエルティ(指)
SWRシュトゥットガルト放送交響楽団およびザールブリュッケン放送交響楽団
のメンバー
録音:(1)(2)2007年7月8日シュトゥットガルト、SWR室内楽スタジオ
(3)2007年10月21日シュトゥットガルト、
プラークサッテル・テアーターハウス
(4)2007年5月1日シュトゥットガルト、SWRフンクスタジオ
リスト音楽院でヤーノシュ・シュタルケルと同窓であったラースロー・ヴェ
イネル(1916-1944)は、20世紀初頭のハンガリー音楽界で大いに将来を嘱望
された指揮者、ピアニスト、作曲家。チェリスト、10代前半にコダーイのオ
ペラ「ハーリ・ヤーノシュ」を観て作曲家になる決意をし、1934年にはコダ
ーイのもとで作曲を学び始めました。ところが、1942年に結婚し将来を嘱望
された矢先、反ユダヤ法によって、公的活動は制限され、コダーイの助けも
むなしく強制労働に送られ、ルッカウの強制収容所でわずか28歳の若さで亡
くなっています。そのためか、ヴェイネルの作品は序曲1、歌曲3、男性合唱
のための作品、そしてヴィオラが決定的な役割を担う4つの曲がそのすべて。
古典派の様式とバルトークのヴァイオリン・デュオとを同時に思わせる二重
奏曲、作曲家としての大きな成功を収めたソナタといったヴィオラ曲は、い
ずれもヴェイネルと同時代の名手パル・ルカーチにインスパイアされたもの。
不運にも若くして散った才能の豊かさを知らしめる内容となっています。
ヴィオラは、ブカレスト生まれでリカルド・オドノポゾフとハンス・カラフ
スに師事、1983年以来シュトゥットガルト放送響メンバーのへーゲマン。

HCD 32616 \2080
フェレンツ・ファルカシュ(1905-2000):
(1)ドナウ川流域の花飾り(1978)-
スロヴァキア、クロアチア、ルーマニア&ハンガリー民謡のテクストによる
 (I.3つのスロヴァキア民謡 / II.3つのクロアチア民謡 /
III.3つのルーマニア民謡)
(2)トランシルヴァニア舞曲(1954)
(3)2つのハンガリー舞曲(1940)
(4)カルパチア狂詩曲(1941)
(5)ハンガリー舞曲風に(カールローの舞曲・1931)
(6)ハンガリー風奇想曲(1939)
(7)フィンランド民俗舞曲(7曲・1938)
(8)ケレメン・ケーミーヴェシュのバラード(1960)
*スロヴァキア語、クロアチア語、ルーマニア語&ハンガリー語による歌唱
(1)-(7)ステレオ
(8)モノラル
(1)イロナ・トコディ(S)、シャーンドル・パルチョー(T)
(8)エルジェーベト・テレク(S)、
(1)-(7)アンドラーシュ・ファルカシュ、(8)フェレンツ・ファルカシュ(指)
MR交響楽団
収録:ハンガリー放送
フェレンツ・ファルカシュはクルタークとリゲティの師として知られ、ブダ
ペスト音楽アカデミーの名物作曲科教授として、また作品の美しさと和声に
より若い頃から人気を博した作曲家。かれもまたコダーイやバルトーク同様、
ハンガリーに戻ってから民謡の収集を試み、ここに聞かれるような民謡編曲
作品を数多く発表しましたが、ローマに赴きレスピーギに師事した経歴を反
映して、すぐれた器楽書法と色彩感の豊かさが特徴ともなっています。当ア
ルバムに収録されている民俗舞曲や、ドナウ川流域で生活する3つの異なる
民族の言語による連作歌曲はそのことを裏付けるもの。同郷の偉大なる先輩
たちとの違いを聴き比べてみるのも楽しみのひとつといえるでしょう。

HCD 32614 \2080
(2)(3)(7)ステレオ
(1)(4)(5)(6)モノラル
ミハーイ・ハイドゥ(1909-1990):室内楽作品、合唱曲&ピアノ作品集
(1)紡ぎ歌(1960)
(2)ハンガリーの牧童の歌(1953・3曲)
(3)ブダペストの歌(1970・3曲)
(4)5つのピアノ小品(1955)
(5)春のモテット(1969・4曲)
(6)ヴァイオリン・ソナタ第1番(1953)
(7)木管五重奏のための4つの楽章(1979)
(1)フェレンツ・シャプソン(指)ハンガリー放送女性合唱団
(2)ゾルターン・イェネイ(Fl)、ペーテル・ヒディ(Ob)、
クラーラ・セーチ(Va)、
イシュトヴァーン・チュルガイ(Vc)、
アーグネシュ・サカーイ(ツィンバロン)
(3)ジョルト・ベンデ(Br)、ジュジャ・エーリ(P)
(4)コルネール・ゼンプレーニ(P)
(5)ゾルターン・ヴァーシャールヘイ(指)ハンガリー放送合唱団
(6)デーネシュ・コヴァーチュ(Vn)、エンドレ・ペトリ(P)
(7)ベーラ・ドラホシュ(Fl)、イシュトヴァーン・ヴィラーグ(Ob)、
イシュトヴァーン・ヴェエール(Cl)、
イェネー・ケヴェハージ(Hrn)、ヨージェフ・ヴァイダ(Fg)
録音:1953-1979年ハンガリー放送による収録
すべてハンガリー語歌唱。
2009年に生誕100年を迎えるハイドゥの作品集。作曲をコダーイに学んだハ
イドゥの音楽語法は、ハンガリーの民俗音楽や師コダーイの強い影響下にあ
り、調性構造や輪郭のはっきりしているところにその特徴があります。この
アルバムには、1970年の首都解放25周年をきっかけに行われたコンクールで
1等賞に輝いた「ブダペストの歌」をはじめ、代表作とされる「紡ぎ歌」
「春のモテット」も収められていて、ハイドゥを知る格好の一枚となってい
ます。



<harmonia mundi>
HMU 807489(SACD-Hybrid) \2500
Song of Songs
(1)クレメンス・ノン・パパ(c.1510/15-1555/56):
わたしはシャロンのばら(雅歌2:1-2, 4:15)
(2)パレストリーナ(c.1525-1594):
どうかあの方が、その口のくちづけをもって 私にくちづけしてくださる
ように(雅歌1:2-3)
(3)聖歌(作者不詳):
王様を宴の座にいざなうほどわたしのナルドは香りました(雅歌1:12)
(4)フランシスコ・ゲレーロ(1528-1599):
恋しい人は言います。(雅歌2:10-13)
(5)ニコラ・ゴンベール(c.1495-c.1560):気高いおとめよ(雅歌7章の編集版)
(6)聖歌(作者不詳):エルサレムのおとめたちよ(雅歌1-5)
(7)ラッスス(1532-1594):恋しい人よ、来てください(雅歌7:11-12)
(8)トマス・ルイス・デ・ビクトリア(1548-1611):
起き出して町をめぐり(雅歌3:2, 5:8-10, 7:8)
(9)聖歌(作者不詳):恋人よ、あなたはなにもかも美しく(雅歌4:7)
(10)ゲレーロ:わたしはシャロンのばら(雅歌2:1-5)
(11)ジャン・レリティエ(c.1480-after1552):
わたしは黒いけれども愛らしい(雅歌1:2-5)
(12)聖歌(作者不詳):あの人が左の腕をわたしの頭の下に伸べ(雅歌2:6)
(13)ロドリーゴ・デ・ケバロス(c.1530-1581):
わたしの妹、花嫁は、閉ざされた園(雅歌4:12, 5:2, 2:14, 4:11, 4:8)
(14)パレストリーナ:エルサレムのおとめたちよ(雅歌1:5-6)
(15)聖歌(作者不詳):あなたは美しく
(16)セバスティアン・デ・ヴィヴァンコ(1551-1622):
わたしは恋しい人のもの(雅歌7:11-13)
(17)ゲレーロ:あなたの名はかぐわしい(雅歌1:3, 7:6-8)
(18)聖歌(作者不詳):ごらん、冬は去り(雅歌2:11)
(19)ビクトリア:荒れ野から上って来るおとめは誰か。(雅歌3:6)
スティレ・アンティコ
録音:2008年3月
スティングと共演・来日したことでも話題となったイギリスの声楽アンサン
ブル集団、スティレ・アンティコの3枚目は、旧約聖書の「雅歌(Song of
Songs)」に基づくルネッサンス期の合唱曲と聖歌。雅歌は聖書の中でもっと
も「世俗的」な書。ルネッサンス時代の作曲家たちは、このテキストを、神
聖な愛やマリア信仰の暗喩として用いました。スティレ・アンティコによる、
最も贅沢な作品の数々をお楽しみください。




<AMBRONAY>
AMY 016 \2500
マラン・マレ(1656-1728):三重奏の曲集(1692刊行)
(1)ニ長調 (2)ホ短調 (3)ハ長調 (4)変ロ長調 (5)ト短調
≪オゥ・ピエ・ドゥ・ロワ(王のステップ)≫
ディルク・ベルナー(Cem&指)ミヒャエル・フォルム(フルート、指揮)、
スレファニー・シャフト(トラヴェルソ)、松永綾子(Vn)、
レイラ・シャイェ(Vn)、
レベッカ・ルソ(ドゥシュ・ドゥ・ヴィオール、バス・ドゥ・ヴィオール)、
ドローレ・コスタイア(テオルボ)
録音:2007年8月
太陽王につかえた作曲家マラン・マレは、1692年に三重奏の曲集を出版しま
した。その様式の多様性は今なお私たちを魅了してやみません。オゥ・ピエ
・ドゥ・ロワによるこれらの演奏は、丹念に装飾が施された典雅なものとな
っています。ヴァイオリンの松永は、「ラ・メラヴィーリア・パルランテ」
(KDC 5063)にも参加している名手。このディスクでも決して前に出すぎるこ
とはありませんが、メリハリのあるヴァイオリンで聴かせます。

AMY 018 \2500
(1)あなたの神殿に対する熱情が私を食い尽くしているので
(2)神よ、私を救いたまえ(詩編68)
(3)あなたの神殿に対する熱情が私を食い尽くしているので
(4)退けたまえ
(5)F.クープラン:ルソン・ド・テネブル-第1のルソン
(6)シャルパンティエ:イン・モンテ・オリヴェーティ
(7)F.クープラン:ルソン・ド・テネブル-第2のルソン
(8)シャルパンティエ:オリーブ山上で
(9)F.クープラン:第3のルソン
(10)ミシェル・ランベール(1610-1696):ミゼレーレ(世界初録音)
レ・ドゥモワゼル・ドゥ・サン=スィル
エマニェル・マンドリン(オルガン、指揮)
第1ソプラノ/ドロテー・ルクレール、ジュリエット・ペッレ、
エウゲニー・ワルニエ
第2ソプラノ/セシル・コテ、メラニー・エミリエン、アンヌ・モーガール
アルト/オードリー・ケッセディアン、ブリギット・ル・バロン、
セシル・ピロルジェ
録音:2008年10月
フランス・バロック音楽の中でも最も円熟し、かつ内容の深い作品として愛
されているF.クープランの「ルソン・ド・テネブル」を中心に、彼と同時代
に活躍していた作曲家の作品を集めたもの。ランベールのミゼレーレは世界
初録音。ルソン・ド・テネブルではソプラノ歌手たちの澄んだ響きの声に心
打たれます。




<ELOQUENTIA>
EL 0917 \2380
ハイドン:
(1)ヴァイオリンと弦楽器のための協奏曲 ト長調 Hob VIIa:4
(2)チェロ協奏曲第1番ハ長調Hob VIIb:1
レオポルト・ホフマン(1738-1793):フルート協奏曲ニ長調Badly D1
ル・セルクル・ドゥ・ラルモニー〔ジュリアン・シャヴァン(Vn、指揮)、
酒井淳(Vc、指揮)、
アレクシス・コッセンコ(Fl、指揮)ほか〕
録音:2008年9月
2005年に結成されたアンサンブルで、18世紀以降の作品を中心に演奏するル
・セルクル・ドゥ・ラルモニーによるピチピチとした1枚。ヴァイオリン協
奏曲での颯爽としたシャヴァンの音色、チェロ協奏曲の酒井淳の若さ溢れる
チェロには好感がもてます。ホフマンは、生粋のウィーン人作曲家で、1772
年から1793年まではシュテファン教会の楽長を務めており、教会音楽の作曲
家として人もうらやむような地位を築いていました。フルート協奏曲は13曲
のこされており、当時のフィレンツェのフルートの名手、フロランテ・アゴ
スティネッリのために書かれたといわれています。ホフマンの他の協奏曲に
比べて規模、編成ともに大きめな作品となっています。コッセンコが見事に
歌い上げます。アンサンブルのピチピチとした音色がそのまま見事に鮮やか
にとらえられた、好録音。

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09-04 No.34

2009年04月28日 16時53分43秒 | Weblog
<Piano 21>
P21 029-A \2300
カツァリス・ライヴ・イン・モスクワ-
1970年チャイコフスキー国際コンクール・ライヴ ――
ショパン:練習曲第22番ロ短調Op.25-10
リスト:超絶技巧練習曲第2番変ロ長調S.139-5《鬼火》
ラフマニノフ:練習曲《音の絵》Op.39より 第1曲ハ短調
チャイコフスキー:10月-秋の歌
J・S・バッハ:前奏曲とフーガ第4番嬰ハ短調BWV.849
ハイドン:ピアノ・ソナタ第35番ハ長調Hob.XVI-35(第48番)
ショスタコーヴィチ:前奏曲とフーガ第24番ニ短調Op.87-24
チャイコフスキー:ドゥムカOp.59
ラーツ:トッカータ
シプリアン・カツァリス(ピアノ)
未発表の秘蔵音源や、過去の貴重な音源の発掘&復刻を行ってきた"シプリ
アン・カツァリス・アーカイヴス"シリーズの最新リリースは、なんと仰天
のカツァリス19歳!初出となる1970年チャイコフスキー国際コンクールのラ
イヴ!
冷戦変容期に西側から東側の総本山モスクワに乗り込んだ19歳のカツァリス
が弾いたのは、十八番ショパンやリスト、J・S・バッハや、今では滅多に聴
けないハイドンやショスタコーヴィチなど、ファン垂涎の魅惑のプログラム!
また、若き日のストレートなアプローチや独創的な音楽センス、コンクール
ならではの緊張感、モスクワの聴衆の度肝を抜いたに違いないエンジン全開
の超絶技巧など、若き日の"超絶技巧の現人神"が繰り広げるカツァリス・ワ
ールドも現在に負けず劣らず凄まじい。
1970年、モスクワでのライヴ録音。




<Cala>
CACD 0550 \2180
シューベルト:
劇音楽《ロザムンデ》より 序曲、間奏曲第3番変ロ長調、
バレエ音楽第2番ト長調(録音:1952年9月10日)、ドイツ舞曲Op.33(抜粋
ストコフスキ編/録音:1949年6月10日)
ドヴォルザーク:
交響曲第9番ホ短調Op.95《新世界より》(録音:1947年12月10日&12日)
レオポルド・ストコフスキ(指揮)、ヒズ・シンフォニー・オーケストラ
イギリスのカーラ(Cala)とストコフスキ協会のタッグによる"ストコフスキ
の芸術"シリーズ最新盤は、RCAなどからLPでリリースされていたシューベル
ト&ドヴォルザーク。
1925年のフィラデルフィア管との電気録音方式によるレコーディングを皮切
りに、その生涯で6度ドヴォルザークの「新世界」を収録したストコフスキ。
このヒズ・シンフォニー・オーケストラとの1947年の録音では、6種類の
「新世界」の中でも1、2を争う"ストコ節"が炸裂!
第4楽章冒頭の強烈なリタルダンド、クライマックスでここぞとばかりに登
場するゴングやシンバルなど、変幻自在で大胆なストコフスキ・マジックが
満載!
また、第2楽章での哀愁漂う儚く美しいミッチ(ミッチェル)・ミラーのコー
ルアングレもこの「新世界」の聴きどころとして名高い。ストコフスキの偉
大すぎる存在感を刻印した1947年の「新世界」が、ストコフスキ協会のオ
フィシャル盤として復活する――!





<LOHAS CLASSIC>
国内盤仕様
MECO 1001(SACD-Hybrid) \2940
「プリモ・バーチョ」中鉢 聡
収録曲:
(1)想いの届く日(ガルデル)(2)グラナダ(ララ)(3)アルフォンシーナと海(ラ
ミレス)(4)カミニート(フィリベルト)(5)一番細い髪の毛で-スペインの古典
歌曲集I(オブラドルス)(6)忘れな草(デ・クルティス)(7)カタリ・カタリ(カ
ルディッロ)(8)春風よなぜに-歌劇「ウェルテル」(マスネ)(9)ああ、太陽よ
昇れ-歌劇「ロメオとジュリエット」(グノー)(10)女心の歌-歌劇「リゴレッ
ト」(ヴェルディ)(11)永久に君を失えば-歌劇「仮面舞踏会」(ヴェルディ)
(12)冷たい手を-歌劇「ラ・ボエーム」(プッチーニ)(13)星は光りぬ-歌劇
「トスカ」(プッチーニ)(14)誰も寝てはならぬ-歌劇「トゥーランドット」
(プッチーニ)全14曲




<若林工房レーベル>
WAKA-4133 \2400
シューマン:
子供の情景 op.15
交響的練習曲 op.13
ヴァレリー・アファナシエフ(ピアノ)
録音:2007年12月7日
東京オペラシティ コンサートホールにおけるライヴ
STEREO/24bit Digital録音、発売元:若林工房
現代最高の鬼才ピアニストとして注目を集めるヴァレリー・アファナシエフ
の2007年日本公演ライヴ録音。待望のシューマン・プログラムの登場です。
アファナシエフのシューマンにはこれまで「クライスレリアーナ」と「森の
情景」「クララ・ヴィークの主題による変奏曲」などがありましたが、今回
のレパートリーは全て初録音となります。決して一筋縄ではいかない解釈が
ユニークな「子供の情景」と、聴き手を壮大な思考の迷宮に誘い込むような
「交響的練習曲」。現代屈指の鬼才アーチストを導き手として聴き手はシュ
ーマンの狂気、メランコリーの世界を体験することになるでしょう。
「自身の創作活動の中に現れる精神的存在としてシューマンは、情熱的で男
性的なフロレスタンと、メランコリックな想念を抱えるオイゼビウスを対峙
させた。相反する存在は表裏一体であり、いずれも自分自身だと断言する。
その拮抗と相克がシューマンの創作の中に一貫して表れ、聴き手を混沌とし
た精神の中に誘い込む。アファナシエフは、その危うさに鋭く切り込み、意
識の底に沈んだ内なる存在に明々とした光を当てて、私たちの前に立ちつく
している。」 (谷口康雄/ライナーノートより)




<SCANDINAVIAN CLASSICS>
220592-205 \650
フォーレ: ピアノ四重奏曲第2番 op. 45
ジャン・フランセ: 八重奏曲
アンリ・デュティユー: 引用
(オーボエ、パーカッション、チェンバロ、チェロのための二部作)
エスビャーク・アンサンブル

220593-205 \650
ピーター・エラスムス・ランゲ=ミュラー: 交響曲第1番
ピーター・エラスムス・ランゲ=ミュラー: 交響曲第2番
ダグラス・ボストック(指揮)
ボヘミア室内管弦楽団

220594-205 \650
J.S. バッハ: トッカータとフーガBWV565
J.S. バッハ: カンツォーネBWV588
J.S. バッハ: コラール前奏曲「いざ来たれ、異教徒の救い主よ」BWV659
J.S. バッハ: 前奏曲とフーガBWV548
J.S. バッハ: パルティータBWV768
ハンス・オーレ・タース(Org)

220595-205 \650
フランシスコ・タルレガ:(1852 - 1909):涙、ロシータ、アラヴ奇想曲、
アデリータ
モレノ=トローバ:トリーハ(エレジー)
ギマランエス:鐘の音
アルベニス:マヨルカ、カディス
マッテオ・カルカッシ(1792 - 1853):アンダンティーノ
フェルナンド・ソル(1778 - 1839):アレグレット
ルング:シシリエンヌ
J.S.バッハ:ガヴォットとロンドー
ヴィラ=ロボス:ショーロ第1番
マイヤース:カヴァティーナ
フロム:フランス的霊感(サティ讃歌)/
パリの夢(オレグ・クフード讃歌)
ヘンリク・ラング(1807 - 1871)
マティアス・フロ-ム(ギター)

220596-205 \650
メンデルスゾーン: 協奏的変奏曲 ニ長調
メンデルスゾーン: チェロ・ソナタ第1番  op.45
メンデルスゾーン: チェロ・ソナタ第2番  op.58
シムカ・ヘレド(チェロ)
シモーネ・ディナースタイン(ピアノ)

220597-205 \650
マウロ・ジュリアーニ: ギター作品集
ソナチネ Op.71 No.3/ジェリーの半ペニー(リール)/
カプリス・アフェットゥオーソ Op.100 No.13/ライ麦畑を通って/
スペインのフォリア Op.45/前奏曲 Op.83 No.6/兵士の帰還/
ディヴェルティスマン Op.106 No.1/スコットランドの釣鐘草/
ジェネラーリの「私を許して」による変奏曲/
フゲッタ Op.113/夏の名残のばら/バガテル Op.73 No.7
わが宿は冷たい土の上
クリスティアン・モルテンセン(ギター)

220598-205 \650
スカンジナヴィアの古いクリスマス・ソング集
ミリアム・アナーセン( voice, harp, bells)
アニェテ・クリステンセン(voice, kantele)
ポール・ヘクスブロ(pipe & tabor, bones, triangle, double pipes)

220599-205 \650
モーツァルト: ハ調のミサ曲
モーツァルト: モテット「踊れ、喜べ、幸いな魂よ」K.165(158a)
モーツァルト: 高きを求め(エルゴ・インテルエスト)
ダグラス・ボストック(指揮)
チェコ室内管弦楽団

220600-205 \650
クリストフ・エルンスト・フリートリヒ・ヴァイセ(1774 - 1842):
交響曲第1番
交響曲第7番
ラース・ウルリク・モーテンセン(指揮)
コンチェルト・コペンハーゲン

220502-205 \650
ワーグナー: ゲーテのファウストから7つの歌
ルイス・クラフトのためのおどけた歌
コジマへの誕生祝い
ローネ・コッペル(S)
ビョーン・アスカー(Br)

220506-205 \650
J.S バッハ: パルティータ第3番
サラサーテ: プレイラ op.23 No.5
サラサーテ: アンダルシアのロマンス op22. No.1
サラサーテ: バスク奇想曲
パガニーニ: ヴァイオリン協奏曲第2番
セルゲイ・アジジャン(vn)アルメニア生まれのヴァイオリニスト
ポール・ローゼンバウム(p)
トーマス・オリラ(指揮)
チボリ交響楽団

220514-205 \650
ヨハン・シュトラウス ピアノ編曲集
ウイーン気質
酒、女、歌
こうもりーパラフレーズ
南国のばら
宝のワルツ
皇帝円舞曲
美しく青きドナウ
ラース・ボエ・イェンセン(P)

220515-205 \650
デンマークのグレゴリオ聖歌集
アブサロン司教(1128-1201)の時代の単旋律聖歌集
アブサロン・シックス

220516-205
北欧のサロン音楽集
-デンマーク、ノルウェー、アイスランド、スウェーデン、フィンランドの
調べ
コン・ソルディーノ

220518-205 \650
シェーンベルグ: 浄夜
アルノ・ババジャニアン(1921-83)(アルメニアの作曲家): ピアノトリオ
トリオ・コン・ブリオ
セルゲイ・アジジャン(vn)アルメニア生まれのヴァイオリニスト
ヘジェ・ワルデランド(チェロ)
ポール・ローゼンバウム(ピアノ)

220519-205 \650
メンデルスゾーン: ヴァイオリン協奏曲 ニ短調
メンデルスゾーン:弦楽八重奏曲変ホ長調
マイケル・マルムグリーン(指揮)
コペンハーゲン室内ソロイスト

220520-205 \650
ショスタコーヴィチ: ピアノ協奏曲 op. 94
ブラームス: ワルツ op. 39
モーツァルト: 2台のピアノソナタ
シューマン: アンダンテと変奏曲 op.46
ニールセン: 2台のピアノのパッセージ
ミミ・バークランド(ピアノ)
アン・メッテ・ステール(ピアノ)

220521-205 \650
ズデニェク・フィビヒ: 交響詩「夕暮れに」
ドヴォルザーク: 交響曲第9番「新世界」(オリジナル版)
ダグラス・ボストック(指揮)
カールスバド交響楽団

220522-205 \650
ドリーブ: 歓楽の王
ラロ: ディヴェルティメント 2番(オバド)
フランク: 4つの小曲
シャブリエ:ハヴァネラ
ビゼー:喜歌劇「ミラクル博士」より序曲
サン=サーンス: 組曲 op.49
ダグラス・ボストック(指揮)
ボヘミア室内管弦楽団

220523-205 \650
モーリス・デュリュフレ: 前奏曲、レチタティーヴォと変奏曲
ノエル・ギャロン(1891 - 1966):フルートとピアノの組曲
レーネ・バトン(1879 - 1940):フルートのピアノのパッサカリア op.35
レーネ・バトン(1879 - 1940):フルートのピアノの為のブーレ op.42
ノエル・ギャロン(1891 - 1966):フルートとピアノの為の即興曲とロンド+
レイノルド・ハーン(1875-1947):フルートとヴィオラとピアノのロマネスク
ヨセフ・ガイ・ロパーツ(1864-1955):フルートとピアノの為のソナチネ
ベント・ラーセン(フルート)ラース・グラント(ヴィオラ)
スヴェッレ・ラーセン(ピアノ)

220524-205 \650
J.Sバッハ: ヴァイオリン・ソロの為のパルティータ第1,2,3番
セルゲイ・アジジャン(vn)アルメニア生まれのヴァイオリニスト

220525-205 \650
アレッサンドロ・スカルラッティ: スターバト・マーテル
エマヌエーレ・ダストルガ(1680-1757): スターバト・マーテル
クラウディーネ・アンセルメ(ソプラノ)
アレッサンドロ・カルミナーニ(カウンターテナー)
サルヴァトーレ・トダロ(テノール)
ダグラス・ボストック(指揮)
カメラータ・ポリフォニカ・シシリアーナ

220527-205 \650
フォーレ:ベルガマスク組曲
ダンディ: カラデル組曲 op. 34
ピエルネ: 管弦楽の為の3つの小品
ジョセフ・ギィ・ロバーツ: 夏の素描
エリック・サティ: ナダレの前奏曲1番、グノシエイヌ第3番
ドビュッシー: サラバンド
ドビュッシー: 舞曲
ダグラス・ボストック(指揮)
ボヘミア室内管弦楽団

220528-205 \650
熱望の歌と淫らな歌-中世のスペインとフランスの音楽
アニェテ・クリステンセン(アルト)
ポール・ヘクスブロ(パイプ、打楽器他)
スペインとフランスの中世音楽より

220530-205 \650
ジョルジュ・オーリック:バレエ音楽「画家とモデル」
ルーセル: 小組曲
プーランク: アルベール・ルーセルを讃えて
ダリウス・ミヨー: 3つのラグカプリース
シャルル・ケックラン: コラール
ダグラス・ボストック(指揮)
ボヘミア室内管弦楽団

220532-205 \650
ドヴォルザーク: 弦楽セレナーデ
ドヴォルザーク: 弦楽六重奏曲 op. 48
ソリスティ・ディ・プラハ
Boris Monoszon - violin & leader

220533-205 \650
J.S. バッハ(ピアノ編曲集)イグナース・フリードマン:
無伴奏パルティータBWV1006よりガヴォット
フルートとハープシコードのソナタよりシシリアンヌ
無伴奏パルティータBWV1005よりブーレ
コラール、前奏曲 BWV 659a、コラール、前奏曲 BWV 645
ブランデンブルグ協奏曲第3番第1楽章
カンタータBWV 208、カンタータBWV 68
トッカータとフーガBWV 565
ラース・ジャンセン(ピアノ)

220535-205 \650
ブラームス: セレナーデ第1番
ブラームス: セレナーデ第2番
ダグラス・ボストック(指揮)
ボヘミア室内管弦楽団

220536-205 \650
ヒルデガルト・フォン・ビンゲン:
シンフォニア・チェレスティウム・レヴェラツィオーネム から

220537-205 \650
モーツァルト: ハ調のミサ曲
クヌド・ヴァド(指揮)
Torunska Orkiestra Kameralna ・
Chorus Soranus

220538-205 \650
ベートーヴェン: ピアノソナタ第12,14,24,32番
アネ・エラン(ピアノ)ベートーヴェン録音は秀逸!

220539-205 \650
J.S. バッハ: トッカータとフーガBWV 565
オスカル・リンドベルイ:ダーラナ地方の古い調べ
エルガー: 威風堂々第1番
ウイドール:交響曲第5番より第5楽章
ヘンデル:水上の音楽より
ドヴォルザーク:交響曲第9番新世界よりラルゴ
J.S. バッハ: カンタータBWV 147
メンデルスゾーン:真夏の夜の夢より結婚行進曲
ワーグナ-:ローエングリンより
J.S. バッハ: 組曲よりG線上のアリア
レオン・ベールマン: ゴシック組曲
ウルリック・ハンセン(ピアノ)

220580-205 \650
メシアン: 世の終わりのための四重奏曲
ドビュッシー: チェロソナタ第1番
バルト-ク: ヴァイオリン、クラリネットとピアノのコントラスト
ビアーネ・ハンセン(ヴァイオリン)
ジョン・クルーゼ(クラリネット)
スヴェンド・ウインスロフ(チェロ)
ロザリンド・ベヴァン(ピアノ)

220584-205 \650
テレマン: De Danske, Norske og Tydske Undersaatters Gloede(1757)
テレマン: Lad, o Herre, Oedets Soed riigelig till os uddeeles(1761)
テレマン: Ha-ha! Wo will wi hut noch danzen(1753)
Herre lad til Hviile, mig din Tlener llie
エルザ・トープ(ソプラノ)
ベンテ・ヴィスト(ソプラノ)
ウルラ・ムンク(アルト)
ラスムス・ニールセン(テノール)
ラスムス・ハンセン(バリトン)
Con Strumenti & Conviivium

220586-205 \650
ニルス・ゲーデ(1817-1890):Reiterleben, op.16
ニルス・ゲーデ(1817-1890):Five Songs For Male Voice Choir, op.38
メンデルスゾーン:Der Jager Abschied, op.50 No.2
シューベルト:Trinklied, op.131 No.2
シューベルト:Die Nacht, op.17 No.4
シューベルト:Der Gondelfahrer, op.28
シューベルト:Nachtgesang im Walde, op.139
ヴィルヘルム・ペッテション=ベリエル: Pa fjallet i sol
ヴィルヘルム・ペッテション=ベリエル: Stamning
ヴィルヘルム・ペッテション=ベリエル: I furuskogen
エルガー: Yea, Cast Me From Heights Of The Mountains
エルガー: Whether I Find Thee
エルガー: After Many A Dusty Mile
エルガー: It’s Oh! To Be A Wild Wind
エルガー: Feasting I Watch
Copenhagen University Choir
J orgen Fuglebak - conductor

220589-205 \650
ドメニコ・スカルラッティ:12のソナタ集
デヴィッド・ストロング(ピアノ)

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09-04 No.33-1

2009年04月25日 16時55分09秒 | Weblog
<REFERENCE RECORDINGS>
『HRx』とは
リファレンス・レコーディングスは、スペクトラルの設計者であり、HDCDの
発明者でもあるキース・ジョンソン博士が30年以上もチーフ・エンジニアを
務めている高音質レーベル。そのRRがまたまた驚異の音質体験を教えてくれ
る全く新しいフォーマットを提供してくれることとなりました。
HRxは、パソコンとオーディオインターフェースを使用したPCオーディオや
デジタル・ストリーム(DS)機器に対応するために、176.4kHz/24bitの圧縮し
ないWAVデータを記録したDVD-Rのこと。密度の濃い音質、臨場感、楽器の音
の生々しさ、音空間をそのまま美しく再生できる驚異の音質。弦はさらにし
なやかに、金管はより煌びやかに鮮明に聴くことが出来ます。
通常のCD、SACD、DVDプレイヤーでは再生できませんが、オーディオに自信
のある方は是非挑戦して頂きたい音質です。

RR 48HRX \4750
アーノルド:序曲集-自作自演
「サセックス」序曲
ベッカス・ザ・ダンディプラット
ザ・スモーク、ザ・フェア・フィールド
「コモンウェルスのクリスマス」序曲
マルコム・アーノルド(指)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団

RR 116HRX \4750
thinking about・Bix
1 Thinking About Bix
2 Singin’ the Blues(Till My Daddy Comes Home)
3 Ostrich Walk
4 I’m Coming, Virginia
5 Jazz Me Blues
6 Candlelights
7 ‘Tain’t So, Honey, ‘Tain’t So
8 Since My Best Gal Turned Me Down
9 In the Dark
10 Clementine(From New Orleans)
11 Lonely Melody
12 In A Mist
13 Sweet Sue(Just You)
14 Wringing’ and Twistin
15 Flashes
16 Davenport Blues
17 You Took Advantage of Me, with Mike Lipskin(piano four-hands)
DICK HYMAN(P)

RR 119HRX \4750
RR 119(通常CD) \1880
太陽の西-West of the Sun
ナザレ:ベム・カ・ブランキーニャ
ゴットシャルク:奇想曲「ぼくだよ」
ピアソラ:フローラの戯れ
ヒナステラ:ピアノ・ソナタ第1番
ヴィラ=ロボス:ブラジルの魂
ビーチ:「4つのスケッチ」Op.15-4「蛍」
マーガレット・ボンズ:Trouble Water
ウィリアム・ボルコム:9つの新しいバガテル
バーバ:ピアノ・ソナタ Op.26
ジョエル・ファン(P)
録音:2008年10月27-28日スカイウォーカー・サウンド・スタジオ(HDCD)
ジョエル・ファンは1969年生まれ。ニューヨークを中心に演奏活動を行っ
ています。ヨーヨー・マのシルクロード・アンサンブルのメンバーとして
参加、またカーネギーホール、ケネディーセンターでの演奏会も話題を集
め注目の的となっています。今回は「ワールド・キー(RR 106)」に続くリ
ファレンス2作目。太陽の西-West of the Sunと題し、アメリカ、ラテン・
アメリカの作曲家たちの作品を収録。ジョエル・ファンの妙技が光る1枚
です。




<Alba>
ABCD 270 \1980
メンデルスゾーン:ロンド・カプリッチョーゾ ホ長調 作品14
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第17番 ニ短調 作品31-2「テンペスト」
ユホ・ミエッティネン(1978-):インスマスの影(2005)
リスト/アウグスト・ストラダール編:ハムレット
ショパン:バラード第1番 ト短調 作品23、練習曲 ハ短調 作品10-12「革命」
リスト=マッティ・マリン(P)
チェルニーの「フィガロ幻想曲」などを弾いた "ピアノ・トランスクリプ
ションの芸術"(ABCD240)の芸術的、技巧的な内容が高く評価されたフィンラ
ンドのピアニスト、リスト=マッティ・マリン(1976-)。新しいアルバムの
テーマは「ことばのない物語」。ロマンティックで中世的雰囲気をもった
19世紀から今日までのピアノ曲が集められました。フィンランドのユホ・
ミエッティネンの「インスマスの影」は、怪奇的・幻想的な作品で知られる
アメリカの作家H・P・ラヴクラフトの同名の短編小説からインスピレーショ
ンを得た作品。マサチューセッツ州の海辺の村インスマスに棲息する、半分
人間で半分魚と蛙を交配させたような生き物を描いた物語です。メンデルス
ゾーン、ベートーヴェンの《テンペスト》、ストラダール編曲のリスト、そ
してショパンのバラードと「革命」。"ストーリーテラー" と言われるマリ
ンは、どんな音楽を聴かせるのでしょう。




<WERGO>
WER 6713 \2180
ジョン・ケージ:ドリーム
(1)ピアノ協奏曲
(2)フリーマン・エチュード
(ヴァイオリン版/ステファノ・スコダニッビオ編)
(3)ドリーム(ピアノとコントラバス版/ステファノ・スコダニッビオ編)
(4)竜安寺(コントラバスとテープ版/ステファノ・スコダニッビオ編)
(5)ラジオ・ミュージック(5人の演奏家のための)
ファウスト・ボンゲッリ、マヌエル・ズリア、
ラブリツィオ・オッタヴィウッチ(Pf)、
マイク・スヴォボダ(Trb)、ジョヴァンニ・ダミアーニ、
ステファノ・スコダニッビオ(指)
録音:1995-2008年
4色々なイライラがたまって突然叫びたくなる瞬間、なんともいえない気分
になることが誰でもあるのでは。ケージのピアノ協奏曲は、そんな気分が持
続しているような作品。突如として噴出する不満のような各楽器、時折入る
叫び声など、ぎりぎりの狂気が収められています。「竜安寺」は、スコダニ
ッビオが生前のケージの前で演奏し、「これ以上完璧な演奏は聴いたことが
ない」と激賞されたといいます。禅僧たちの読経の声のようでもあり、あの
世とこの世の境、意識と無意識の境にある重く固い扉を徐に開こうとするよ
うでもある低い音。ケージが描こうとした禅の世界を究極の形で音にして私
たちに提示してくれます。

WER 6714 \2180
カール・アマデウス・ハルトマン(1905-1963):作品集
(1)ブルレスケ・ムジーク 
(2)ピアノ、管楽器と打楽器のための協奏曲
(3)葬送協奏曲 
(4)ヴィオラとピアノのための、管楽器と打楽器伴奏による協奏曲
ベンヤミン・シュミット(Vn)、ヨルク・クローネンベルク(Pf)、
エリザベル・クッフェラート(Vla)、フローリアン・ウーリヒ(Pf)
ポール・グッドウィン(指)カイザースラウテルンSWR放送管弦楽団
録音:2004、2007年
バリバリ系ドイツが好きな方にはたまらない、逸演のハルトマン作品集。ハ
ルトマンの作品は、時にシェーンベルク、時にマーラー、特にブルックナー
を思わせる瞬間がある作風ですが、高いテンションの持続、時折挟み込まれ
るピアノやピアニッシモによるソロの官能的な美しさなど、たまりません。
ドロドロとした官能の後期ロマンの世界の色合いが強いですが、葬送行進曲
はフス派のコラールに基づいているナチへの抵抗作品であることなど、社会
的メッセージも大変強い作品集となっています。

WER 6707(SACD-Hybrid) \2180
ヘルスキー(b.1953):悲劇a-n
ヨハンエス・デブス(指)ムジーク・ファブリーク
録音:1999年11月(ライヴ録音)
「音はどこから生まれ、どこへ消えてゆくのか」。ルーマニアに生まれたド
イツ人ヘルスキーの頭からこの問いが離れることはありません。彼女にとっ
て、音楽創作活動は彫刻活動のようなもの。彼女の作品は、あらゆる方向か
ら飛び出て来て、聴く人の体に突き刺さります。色々な楽器を効果的に響か
せる技は見事です。

WER 6573 \2180
スヴェン=インゴ・コッホ:作品集
(1)ふぞろいの時間たち (2)貫通 (3)大きながみがみ声の克服 
(4)月のアスパラガス (5)そして。広い。飛んだ。
ペーター・フォン・ヴィーンハルト(Cem)、アンサンブル・ポリフォニーT、
マンフレート・シュライアー(指)、
シュトゥットガルト新声楽アンサンブル他
録音:2005年、2008年
コッホは、1974年生まれの作曲家。ファーニホウに師事し、ファーニホウの
アシスタントも務めました。今現在はドイツに住んでいますが、学生時代を
すごしたカリフォルニアのビーチが恋しくて仕方がない、ということです。
作風はなんとなく全体的に中途半端な印象もぬぐいきれません。でも、誰か
が話していて途中でもごもご聞こえなくなってしまうと、「で、結局その先
どうなったの?」と却って気になってしまうような感じに似ているかもしれ
ません。



<medici arts>~idealeaudience
30 78618(DVD-Video) \2900
ロシア語
字幕:英・仏
ソクーロフ監督作品
(1)オリエンタル・エレジー(1996)[カラー43分]
(2)穏やかな生活(1997)[カラー76分]
(3)ドルチェ、優しく(1999)[カラー61分]
イッセー尾形が昭和天皇を演じた「太陽」の監督として有名なアレクサンド
ル・ソクーロフ。最晩年のショスタコーヴィチを追った「ヴィオラ・ソナタ」
のような音楽ドキュメンタリー的要素の強い作品もありますが、非常に淡々
としながら哲学的深さを持つのが芸風です。ここに収められた3篇は、すべ
て日本を舞台とし、いずれも役者ではない日本の老婆を主人公に据えていま
す。まるで廃墟のような島で淡々と自分の人生を語る本間ハツさんを描いた
「オリエンタル・エレジー」、奈良県明日香村の山の上で独り暮らす松吉う
めのさんを描いた「穏やかな生活」、「死の棘」の作家・島尾敏夫の未亡人
ミホさんを描いた「ドルチェ、優しく」いずれも簡単には説明できない無限
の深みを示しています。*音楽作品ではありません。




<COVIELLO>
COV 30813 \2350
セビリアの夏(セビリアの理髪師/ロッシーニ+サマータイム/ガーシュイン)
フィガロ婦人(フィガロの結婚/モーツァルト+その淑女ふしだらにつき/ロ
ジャース)
バルバリーナのカヴァティーナ(フィガロの結婚/モーツァルトより)
ヴォルフェール、イッツ・ワンダフル(ス・ワンダフル/ガーシュイン)
ティファニーでボレロ(ボレロ/ラヴェル+ティファニーで朝食を/マンシーニ)
オン・マジック・バス・ツアー(魔笛/モーツァルト+テイク・ファイヴ/
デスモンド)
サボイでティータイム(リゴレットより女心の歌/ヴェルディ+サボイでス
トンプ/サンプソン、グッドマン+二人でお茶を/ユーマンス)
パッヘルベルの旋律による変奏曲
ゼンタ・イン・ザ・シティ(さまよえるオランダ人よりゼンタのバラード/
ワーグナー)
この日に栄光あれ(ロシア皇帝と船大工より/ロイツィング)
ヴォルフェールのシュマンケルル(キラキラ星の主題による変奏曲/モーツァ
ルト)
オペラ・スウィング・クァルテット メルク・フィルハーモニー
ヴォルフガング・ハインツェル(指/編曲) 
録音:2008年1月11-13日(ライヴ)
クラシックとジャズの名曲を融合させたユニークなアルバム。アルバム・タ
イトルでもある「サボイでティータイム」は冒頭にヴェルディのリゴレット
の「女心の歌」が調子ハズレに聞こえてきて、モダンジャズの定番「サボイ
でストンプ」「二人でお茶を」が交互に軽快に演奏されます。「ティファニ
ーでボレロ」はボレロのリズムに乗ってあの有名なムーンリバーの旋律が心
地よく流れます。難しいことは抜きに楽しんで聴くことの出来る1枚です。
メルクは3世紀以上にわたる世界で最も歴史の長い医薬品会社。メルク・フィ
ルハーモニーはメルクの企業文化を発信する音楽使節としてクラシック・コ
ンサートをヨーロッパのみならず世界的に行っています。

COV 50810 \2350
タンゴ・ベルリン/ヴェロニカ/ルース/白銀に踊る/奥様お手をどうぞ/小さ
な喫茶店で/ラスプーチン/ストロガノフ/サロメ/セレナーデ 他 全22曲
ヴォカールツァイト  フィリップ・メイヤーズ(P)
録音:2007年10月19-22日(ベルリン)
活気があった1920年代のベルリンの華やかでもあり、苦々しくもある時間を
いろどった音楽。
ドイツの首都ベルリン。1920年代のベルリンはヨーロッパ文化の中心にあり
ました。ノスタルジックな雰囲気に満ちた1920年代ベルリンの芸術文化の雰
囲気を存分に味わうことに出来るアルバムです。4人の男声ヴォーカル・グ
ループ、ヴォカールツァイトがユーモアたっぷりに歌い上げています。ブッ
クレットの歌詞ごとに付けられた写真には彼らのお茶目な一面がうかがえま
す。

COV 50807 \2350
ロマンティック・ロシアン・ホルン・カルテット
ラディスラフ・アロイス(1860-1917):組曲 Op.54
リムスキー・コルサコフ:ノットゥルノ
コンスタンティン・フリードリヒ・ホミリウス(1813-1902):
四重奏 変ロ長調 Op.38
チェレプニン:6つの小品
ミツシン:コンチェルティーノ、コンチェルト
ドイツ・ホルン・アンサンブル(オリジナル楽器/エドワルド・クルスペ)
「クルスペ」といえば日本でもファンの多いドイツの老舗ホルン工房。ドイ
ツ・ホルン・アンサンブルは19世紀、20世紀初頭のモデルを使用しています。
パワフルに、そして艶やかに奏でる4本のホルンの音色に魅了されます。

COV 50902(SACD-Hybrid) \2350
ダニエル・シュナイダー:CUBAC-バッハ・イン・キューバ
J.シュトラウス:オペレッタ・メドレー
グノー:オペラ「ファウスト」より抜粋
フレデリック・ロー:ミュージカル「マイ・フェア・レディ」より組曲
シティ・ブラス・シュトゥットガルト
録音:2008年10月6-9日
ドイツ南部の工業都市、シュトゥットガルトは自動車産業を軸に発展した街。
そこから車ではない、新しいヘヴィ・メタルが出現しました。シュトゥット
ガルト音楽大学の教授と生徒たちで2005年に結成されたシティ・ブラス・
シュトゥットガルト。数々の賑やかなプログラムで、抜群のチームワークの
良さを味わうことのできる爽快な1枚に仕上がっています。

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09-04 No.33-2

2009年04月25日 16時53分56秒 | Weblog
<Alba>
ABCD 278 \1980
トラッンペット・ラプソディ
アレクサンドル・アルチュニアン/ウエノ・タカシ編:
トランペット協奏曲 変イ長調 作品94
(トランペットとウィンドバンドのための版)
ユッカ・リンコラ/ラッセル・ペソラ編:
トランペット協奏曲第2番(トランペットとウィンドバンドのための版)
アレクサンドル・アルチュニアン:
トランペットとウィンドのためのラプソディ
ユッカ・リンコラ/エリアス・セッパラ編:
トランペット協奏曲第1番(トランペットとウィンドバンドのための版)
ヨウコ・ハルヤンネ(Tp) 
衛兵バンド エリアス・セッパラ(指) サミ・ハンヌラ(指)
ハルヤンネの新アルバムはアルチュニャンの曲名がタイトル。アルチュニア
ンの2曲とともに、ジャズミュージシャンとして知られるユッカ・リンコラ
がハルヤンネのために書いた2つのトランペット協奏曲が演奏されています。
スカンディナヴィア・ブラスシンポジウム委嘱の第1番とリエクサ・ブラス
ウィーク委嘱の第2番(ABCD 108)。いずれもソロのヴィルトゥオーゾ性を際
立たせながら、新しい感覚のリズムとメロディで聴き手を楽しませるフレン
ドリーな作品です。ハルヤンネによる再録音は、オリジナルの管弦楽(第2番
は弦楽オーケストラ)版ではなく、ウィンドバンドと共演するために編曲版。
共演は、リンコラ作品集「Sisu」(ABCD161)と現代フィンランド・ウィンド
オーケストラ作品集 「Ghosts」(ABCD170)の衛兵バンドです。




<naive>
V 5178 \2280
スラヴの歌
(1)ラフマニノフ:シメオンの賛歌-晩祷 Op.37より
(2)ドホナーニ:「ルラリア・フンガリカ Op.32b」-アンダンテ、プレスト
(3)ユダヤ民謡「シューベルトの思い出」「舞曲」
(4)チェレプニン:「歌と踊り Op.84」-タタール舞曲
(5)クラフチク:「ヤナーチェクのモラヴィア民謡」-子供の遊び
(6)プロコフィエフ:「アレクサンドル・ネフスキー」-死の戦場
(7)マルティヌー:スロヴァキア民謡による変奏曲
(8)マーラー:私はこの世に捨てられて
ソニア・ヴィーダー=アサートン(Vc)、
クリストフ・マング(指)シンフォニア・ヴァルソヴィア
ロストロポーヴィチとジャンドロンの薫陶を受け、フランスを中心に活躍す
る女流チェロ奏者ソニア・ヴィーダー=アサートン。その渋く沈思するよう
な独特な音楽性は根強いファンを獲得しています。今回はスラヴ系諸国の音
楽を集め、彼女ならではのチェロで奏でています。活躍は独墺でもチェコ出
身のマーラーやユダヤの伝統音楽まで入っていて多彩。




<Profil>
PH 09040 \2180
(1)ショスタコーヴィチ:24の前奏曲(1933)
(2)フセヴォロド・ザデラツキー:24の前奏曲(1934)
ヤーシャ・ネムツォフ(Pf)
ショスタコーヴィチをはじめとする芸術家たちが、ソヴィエト時代にどれほ
どひどい目にあったかが明るみに出ていますが、本当に悲惨だったのはここ
に収められたフセヴォロド・ザデラツキー(1891-1953)のような人。プロコ
フィエフと同世代で、モスクワ音楽院でタネーエフらに学んだ後、帝政末期
にニコライ二世の皇子アレクセイの教師を務めたことなどが原因で、処刑こ
そ免れたものの生涯の大半を流刑地と牢獄で過ごすこととなりました。1926
年の逮捕時には音楽作品の草稿すべてを焚書にされ、その音楽は謎につつま
れ、音楽辞典にも名がありません。ここに納められた「24の前奏曲」はもち
ろん世界初録音。作風は同時期のショスタコーヴィチよりはショパンに近く、
美しい曲が多いのも特徴です。ソ連の虐げられた作曲家の復活に力を注ぐネ
ムツォフ入魂の演奏が感動的です。




<haenssler>
98 530 2枚組 \3500
ショスタコーヴィチ:24の前奏曲とフーガ Op.87
ジェニー・リン(Pf)
台湾出身、欧米でエネルギッシュな活動を繰り広げるジェニー・リンがショ
スタコーヴィチの24の前奏曲とフーガに挑戦。何しろ大規模なうえ技巧的に
も非常に難しいゆえ、誰もが気軽に取り組めるものではありませんが、リン
嬢は持ち前のエネルギーとボルテージの高さで征服しています。

98 599 \2080
ベートーヴェン:変奏曲集
(1)ルール・ブリタニアによる5つの変奏曲 WoO79
(2)15の変奏曲とフーガ(エロイカ変奏曲)Op.35
(3)ヴラニツキーの「森の乙女」のロシア舞曲による12の変奏曲 WoO71
(4)スイスの歌による6つの変奏曲 WoO64
(5)グレトリーの「リチャード獅子心王」による8つの変奏曲 WoO72
(6)リギーニのアリエッタによる24の変奏曲 WoO65
(7)ゴッド・セイヴ・ザ・キングによる変奏曲 WoO.78
(ウーリヒのカデンツァ付)
フローリアン・ウーリヒ(Pf)
ベートーヴェンの変奏曲は数的に決して少なくなく、彼のピアノ作品のなか
では重要な位置を占めています。じっくり聴けば、さすがベートーヴェンと
感心することばかり。ドイツ期待の若手ウーリヒが伝統の至芸を聴かせてく
れます。




<ARCHIPEL>
ARPCD0425 3枚組 \2780
バッハ:マタイ受難曲
イルムガルト・ゼーフリート(ソプラノ)
キャスリーン・フェリアー(アルト)
ワルター・ルートヴィヒ(テノール)
オットー・エーデルマン(バス)

ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ウィーン交響楽団
ウィーン楽友協会合唱団、ウィーン少年合唱団
1950年6月9日ムジークフェライン・ザール、ウィーン
既に廃盤のARCHIPEL ARPCD0024の再発売となります。
新しく手に入れたマスターをもとに、新たにリマスターリングを行いジャケ

ARPCD0426 2枚組 \1750
バッハ:ミサ曲 ロ短調
エリーザベト・シュヴァルツコップ(ソプラノ)
キャスリーン・フェリアー(アルト)
ヴァルター・ルートヴィヒ(テノール)
パウル・シェフラー(バス)
アルフレート・ペル(バス)
ヴォルフガング・シュナイダーハン(ヴァイオリン)
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ウィーン交響楽団
ウィーン楽友協会合唱団
1950年6月15日ムジークフェライン・ザール、ウィーン
既に廃盤のARCHIPEL ARPCD0031の再発売となります。
新しく手に入れたマスターをもとに、新たにリマスターリングを行いジャケ
ットを変えての発売です。
音質は決して良いとはいえませんが、補って余りある
魅力的な演奏です。
バッハ没後300年を記念してムジークフェライン・ザール、ウィーンで開かれ
た国際バッハ音楽祭での録音



<WALHALL>
WLCD0261 2枚組 \1750
グルック:歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」(ドイツ語)
ヒルデ・レッスル=マイダン(オルフェオ)Hilde Rossel-Majdan
セーナ・ユリナッチ(エウリディーチェ)Sena Jurinac
エミー・ローゼ(アモーレ)Emmy Loose
ミヒャエル・ギーレン指揮ウィーン放送大オーケストラ
ウィーン国立歌劇場合唱団
1953年12月ウィーンでのスタジオ録音
ドイツ語によるナレーションを含みます。
音質はとても良いです。
既に廃盤のWLCD0113の再発売となります。
新しく手に入れたマスターをもとに、新たにリマスターリングを行い
ジャケットを変えての発売です。

WLCD0262 2枚組 \1750
シューマン:歌劇「ゲノヴェーヴァ」
ヴォルフラム・ツィンマーマン(ヒドゥルフス)Wolfram Zimmermann
ヴィリー・ヴォルフ(ジークフリート)Willi Wolf
フリーデリケ・ザイラー(ゲノヴェーヴァ)Friederike Sailer
フランツ・フェーリンガー(ゴロー)Franz Fehringer
ヘティ・プリュマッハー(マルガレータ)Hetty Plumacher
ハンス・ミュラー=クライ指揮シュトゥットガルト放送交響楽団
シュトゥットガルト・ヴォーカル・アンサンブル
1951年シュトゥットガルトでのスタジオ録音
ドイツ語によるナレーションを含みます。
音質はとても良いです。




<ANDROMEDA>
ANDRCD5144 2枚組 \1750
ベートーヴェン:
ピアノ・ソナタ第8番「悲愴」 ハ短調 op.13
ピアノ・ソナタ第9番 ホ長調 op.14-1
ピアノ・ソナタ第16番 ト長調 op.31-1
ピアノ・ソナタ第17番「テンペスト」 ニ短調 op.31-2
ピアノ・ソナタ第21番「ワルトシュタイン」 ハ長調 op.53
ピアノ・ソナタ第23番「熱情」 ヘ短調 op.57
ピアノ・ソナタ第24番 嬰ヘ長調 op.78
ピアノ・ソナタ第25番 ト長調 op.79
ピアノ・ソナタ第26番「告別」 変ホ長調 op.81a
ピアノ・ソナタ第27番 ホ短調 op.90
1931-1949年録音
ワルター・ギーゼキング(ピアノ)



<MYTO HISTARICAL>
カイルベルト指揮 ワーグナー:楽劇「ニーベルングの指輪」 1952年
MYTO 203 2枚組 \1750
ワーグナー:楽劇「ラインの黄金」
MYTO 204 3枚組 \2780
ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」
MYTO 205 3枚組 \2780
ワーグナー:楽劇「ジークフリート」
MYTO 206 4枚組 \3380
ワーグナー:楽劇「神々のたそがれ」
ヘルマン・ウーデ(ウォータン:ラインの黄金)
ハンス・ホッター(ウォータン)
エーリヒ・ヴィッテ(ローゲ)
グスタフ・ナイトリンガー(アルベリヒ)
パウル・クーエン(ミーメ)
ギュンター・トレプトウ(ジークムント)
インゲ・ボルク(ジークリンデ)
アストリッド・ヴァルナイ(ブリュンヒルデ)
イラ・マラニウク(フリッカ)
ヨゼフ・グラインドル(フンディング)
ベルント・アルデンホフ(ジークフリート)
マックス・ローレンツ (ジークフリート:神々の黄昏)
クルト・ベーメ(ファフナー)
ルートヴィヒ・ウェーバー(ハーゲン)
ヘルマン・ウーデ(グンター)
マルタ・メードル(グートルーネ)
ヨゼフ・カイルベルト指揮 バイロイト祝祭管弦楽団、合唱団
1952年録音
ARCHIPEL ARPCD0113(既に廃盤)の扱いで既に実績のあるアイテムです。

MYTO 201 2枚組 \1780
フランコ・アルファーノ:歌劇「サクンタラ」
アンナ・デ・カヴァリエーリ Anna de Cavalieri
アントニオ・アンナローロ Antonio Annaloro
プリニオ・クラバッシ Plinio Clabassi
アルトゥーロ・バジーレ Arturo Basile 指揮 RAIミラノ交響楽団、合唱団
1955年9月24日ミラノ
プッチーニの未完のオペラ「トゥーランドット」を完成させた作曲家として
有名なフランコ・アルファーノ(Franco Alfano : 1875-1954イタリア)自身
が傾倒したインドの抒情詩「マハーバーラタ」に登場する女性にまつわる題
材を編纂し1921年ボローニャで初演され、1952年ローマで改訂されたオペラ
です。決して難解ではなく、東洋風の美しいメロディーが特徴な作品。
※録音年代の古さを多少感じさせる音質です。

MYTO 208 \950
フルトヴェングラー指揮1952年3月3日ローマでの演奏会
(1)ハイドン:交響曲第88番 ト長調
(2)ベートーヴェン:序曲「レオノーレ」第3番
(3)ラヴェル:スペイン狂詩曲
(4)リヒャルト・シュトラウス:交響詩「死と変容」 op.24
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮 RAIトリノ交響楽団
1952年3月3日ローマ
好企画のアルバムです。

MYTO 212 3枚組 \2780
R.シュトラウス:歌劇「影の無い女」
ハンス・ホップ(皇帝)Hans Hopf
レオニー・リザネク(皇后)Lenie Rysanek
リリアン・ベニグセン(乳母)Lilian Benningsen
ヨゼフ・メッテルニッヒ(バラク)Josef Metternich
マリアンネ・シェヒ(染物師の妻)Marianne Schech
クルト・ベーメ(霊界の使者) 他 Kurt Bohme
ルドルフ・ケンペ指揮バイエルン国立歌劇場管弦楽団、合唱団
1954年8月31日ミュンヘン
バーコード不明瞭のため、シールを貼っての対応をさせて頂きます。
音質はとても良いです。

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09-04 No.32-1

2009年04月24日 14時19分21秒 | Weblog
<Channel Classics>
CCSSA 28109(SACD-Hybrid) 2枚組 \3380
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ全集Vol.7&8 ――
Vol.7
アレグロ変ロ長調K.372(ヴァイオリン・ソナタ第31番変ロ長調K.372)
フランスの歌《ああ、私は恋人をなくした》による6つの変奏曲ト短調
K.374b
ヴァイオリン・ソナタ第11番変ホ長調K.26/幻想曲ハ短調K.396/
フランスの歌《羊飼いの娘セリメーヌ》による12の変奏曲ト長調K.374a
Vol.8
ロンドン・ソナタ集* ――
ヴァイオリン・ソナタ第5番変ロ長調K.10
ヴァイオリン・ソナタ第6番ト長調K.11
ヴァイオリン・ソナタ第7番イ長調K.12
ヴァイオリン・ソナタ第8番ヘ長調K.13
ヴァイオリン・ソナタ第9番ハ長調K.14
ヴァイオリン・ソナタ第10番変ロ長調K.15
レイチェル・ポッジャー(ヴァイオリン)、
ゲイリー・クーパー(フォルテピアノ)、
アリソン・マクギリヴレイ(チェロ)*
"Vol.7"には、1766年2月にハーグで作曲された"ハーグ・ソナタ"からの「ソ
ナタ第11番」、1781年-82年に作曲された「2つの変奏曲」、そして「幻想曲」
や「アレグロ」など当初はソナタとして作曲されながらも楽章のみが残る形
となった"未完のソナタ"を収録しており、初期と後期の作品からモーツァル
トの個性と発展が浮かび上がる。
最終巻となる"Vol.8"に収録されたのは、ロンドンに滞在していた8歳の神童
モーツァルトが1764年に完成させた「ロンドン・ソナタ集」。
新モーツァルト全集には"ピアノ三重奏曲"として分類されている「ロンドン
・ソナタ集」のチェロ・パートには、イングリッシュ・コンソートの首席
チェリストとして活躍する女流奏者アリソン・マクギリヴレイが参加。
ポッジャーとその演奏をさせるクーパー、二人が信頼を寄せるマクギリヴレ
イによるトリオが、8歳の神童モーツァルトの超人的な才能を最上の演奏で
実証してくれる!
楽器は"Vol.1"-"Vol.6"までと同じく、ポッジャーがジェノヴァのペザリニ
ウス1739年製のバロック・ヴァイオリン、クーパーはデレック・アドラムが
1987年に製作した"アントン・ワルター(1795)"のレプリカ(Vol.7)を使用。
また「ロンドン・ソナタ集」では、クーパーが名工ジェイコブ・カークマン
によって1766年に製作されたチェンバロを弾いており、作曲当時の楽器で神
童の音楽を追求するという熱意と探究心が壮大なプロジェクトを締めくくる。





<Melodiya>
MELCD 1001446 \1880
レナータ・スコット・イン・モスクワ ――
ベッリーニ:
歌劇《カプレーティ家とモンテッキ家》より ジュリエットのロマンス、
歌劇《夢遊病の女》より アミーナの情景とアリア
ドニゼッティ:歌劇《愛の妙薬》第2幕より アディーナのアリア
ヴェルディ:
歌劇《椿姫》第4幕より ヴィオレッタのアリア、歌劇《リゴレット》第2幕
より ギルダのアリア、歌劇《椿姫》第1幕より ヴィオレッタの情景とアリ
ア、歌劇《ボエーム》第3幕より ミミのアリエッタ、歌劇《蝶々夫人》
第2幕より 蝶々夫人のアリア
トスティ:かわいい口もと
ロッシーニ:タランテラ
プッチーニ:歌劇《ジャンニ・スキッキ》より ラウレッタのアリエッタ
レナータ・スコット(ソプラノ)、アントニオ・トニーニ(ピアノ)
1964年秋、ミラノ・スカラ座がモスクワに引越公演を行った際に開催された
レナータ・スコットのリサイタルは、十八番のオール・イタリアン・プログ
ラム。
METへのデビューを翌年に控えた30歳のレナータ・スコットがモスクワの秋
空に響かせた美しき歌声。メロディアから初CD化となる1964年の貴重な記録
である。
1964年、モスクワ音楽院ボリショイ・ホールでのライヴ録音。ディジパック
仕様。

MELCD 1001089 \1880
ベートーヴェン:
ピアノ・ソナタ第2番イ長調Op.2-2(録音:1965年)
同第8番ハ短調Op.13《悲愴》(録音:1976年)
同第17番ニ短調Op.31-2《テンペスト》(録音:1959年)
レフ・ヴラセンコ(ピアノ)
グルジアの首都トビリシ出身のレフ・ヴラセンコ(1928-1996)は、1956年の
フランツ・リスト・ピアノ・コンクール第1位、1958年の第1回チャイコフス
キー国際コンクールではクライバーンに次ぐ第2位を獲得。
1991年にはソ連国家芸術家の称号を与えられ、モスクワ音楽院でプレトニョ
フを育てた名教師としても知られている。1959年-1976年の録音。ディジパッ
ク仕様。

MELCD 1000770 6枚組 \9450
ムラヴィンスキー・エディション-ショスタコーヴィチ:交響曲選集 ――
交響曲第5番ニ短調Op.47《革命》(録音:1954年4月24日)
オラトリオ《森の歌》(録音:1949年)*
交響曲第7番ハ長調Op.60《レニングラード》(録音:1953年)
同第6番ロ短調Op.54(録音:1972年1月27日)
同第10番ホ短調Op.93(録音:1976年3月31日)
同第11番ト短調Op.103《1905年》(録音:1959年2月2日)
同第12番ニ短調Op.112《1917年》(録音:1961年10月)
同第15番イ長調Op.141(録音:1965年5月26日)
エフゲニー・ムラヴィンスキー(指揮)、
レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団、
ヴィタリ・キリチェフスキー(テノール)*、イワン・ペトロフ(バス)*、
ソヴィエト国立アカデミー・ロシア合唱団*、
モスクワ国立合唱学校少年合唱団*、ソビエト国立交響楽団*
ムラヴィンスキーの生誕100年を記念してリリースされたショスタコーヴィ
チの交響曲選集。
突き刺さるようなトランペット、鋼のような弦楽セクション、演奏からビシ
ビシと伝わる研ぎ澄まされた集中力。ああ、これぞムラヴィンスキーとレニ
ングラード・フィルのショスタコーヴィチ。
1949年-1976年の録音(ADD、Stereo/Mono)、24bitデジタル・リマスター。
ジュエルケースによるスリップケース付きBOX仕様。



<Hyperion>
CDA 67683 2枚組 \4360
バッハ・ピアノ・トランスクリプションズVol.7-
レーガー・トランスクリプション全集 ――
J・S・バッハ(レーガー編):
前奏曲とフーガ ニ長調BWV.532/コラール《ああ人よ、汝の大きな罪を嘆け》
BWV.622/コラール《アダムの堕落によってみな朽ちぬ》BWV.637/コラール
《ああ、いかにはかなき、いかに空しき》BWV.644/コラール《いざもろびと、
神に感謝せよ》BWV.657/コラール《われ心から待ち望む(Herzlich tut mich
verlangen》BWV.727/コラール《われ汝の御座の前に進みいで》BWV.668/
コラール《われ汝に別れを告げん》BWV.736/コラール《いまぞわれらに救い
は来れり》BWV.638/コラール《愛しきイエスよ、われらはここに》BWV.730/
コラール《高き御空よりわれは来れり》BWV.606/前奏曲とフーガ変ホ長調
《聖アン》BWV.552/前奏曲とフーガ ホ短調《楔》BWV.548/
パッヘルベル(レーガー編):
キリストは死の絆につきたまえり/コラール《われ汝に呼ばわる、主イエス・
キリストよ》BWV.639/コラール《バビロンの流れのほとりに》BWV.653b/コ
ラール《来ませ、聖霊、主なる神よ》BWV.651/コラール《おお愛する魂よ、
装いせよ》BWV.654/コラール《古き年は過ぎ去りぬ》BWV.614/トッカータと
フーガ ニ短調BWV.565
マルクス・ベッカー(ピアノ)
デミジェンコの弾くブゾーニ編曲(Vol.1/CDA 66566)から着実に歩みを続けて
きた"バッハ・ピアノ・トランスクリプションズ"の第7集は、"ドイツ3大B"の継
承者マックス・レーガー(1873-1916)のトランスクリプション全曲!
"絶対音楽"の信奉者として"ドイツ3大B"の後継者という立場を強く意識し、その
作風によって当時の人々からは"現代のバッハ"、"第2のバッハ"とも称されたレ
ーガー。その膨大な作品の中で最も名声を勝ち得た"オルガン作品"が、第7集の
重要なキーワードとなっている。なぜならば、ここ収録されているレーガーの
バッハ・トランスクリプションの原曲は、なんと全てがオルガン作品。
このレーガーによる20曲のバッハ・ピアノ・トランスクリプションとは、J・S・
バッハのオルガン作品と、オルガンを得意とした自身の作曲技法をシンクロさ
せることによりたどり着いたバッハの音楽に対するレーガーの1つの結論なので
ある。
ラソ♯ラと半音で動く「トッカータとフーガ ニ短調」冒頭のモルデントや、ま
るで最初からピアノのために書かれたのではないかと思わせる数々のオルガン・
コラールなど、レーガーのマジックにゾクゾクさせられる。
デミジェンコ、レーン、プロウライト、ロスコーなど、ピアノ王国ハイペリオン
が誇る錚々たるピアニストたち続くのは、レーガーのピアノ作品全曲を制覇した
"マックス・レーガーの化身"マルクス・ベッカーという最上のキャスティング。
RPCシリーズ第47集(CDA 67636)の驚異的な演奏で鮮烈な印象を与えたドイツの若
き鬼神が、文字通りその手でレーガーのトランスクリプションの音楽史におけ
る重要性を全世界に示す!

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09-04 No.32-2

2009年04月24日 14時18分47秒 | Weblog
CDA 67721 \2180
ヒンデミット:ヴィオラのための作品全集Vol.1 ――
ヴィオラ・ソナタ(1939)/ヴィオラ・ソナタ ヘ長調Op.11-4
ヴィオラ・ソナタOp.25-4/瞑想曲
ローレンス・パワー(ピアノ)、
サイモン・クロフォード=フィリップス(ピアノ)
ウォルトンのヴィオラ協奏曲(CDA 67587)やボーウェンのヴィオラ作品全集(CDA
67651/2)などでの圧巻の演奏により、若手有望株から一気に英国随一のヴィオラ
奏者にまで飛躍を遂げたローレンス・パワーの新たなシリーズ"ヒンデミット"の
ヴィオラ作品全集がスタート!
モダンな作風がナチスの標的となり退廃音楽の烙印を押されるなど、20世紀ドイ
ツを代表する作曲家でありながらも一部の作品を除き過小評価されてきたヒンデ
ミット。
多くの楽器のために書かれた「ソナタ」は、「画家マティス」などと同じく現代
でも揺るぎない評価を得ている品でヒンデミットの代表作である。
この器楽のための"ソナタ"の中でも、自身がヴィオラ奏者でもあったヒンデミッ
トの"ヴィオラ・ソナタ"の完成度は突出しており、大規模な作品とはまた違った
魅力がヒンデミットに対するイメージを劇的に広げてくれる。

CDA 67728 \2180
ラヴェル:歌曲集 ――
歌曲集《博物誌》/ロンサールここに眠る/ドゥルシネア姫に思いを寄せるド
ン・キホーテ/暗く果てしない眠り/激しい風が海のかなたから/草の上で/
民謡集/おもちゃのクリスマス/クレマン・マロの2つの碑銘/5つのギリシャ
民謡/2つのヘブライの歌
ジェラルド・フィンリー(バリトン)、
ジュリアス・ドレイク(ピアノ)
バーバーの歌曲集(CDA 67528)が2008年グラモフォン賞声楽部門賞に輝き、アイ
ヴズの歌曲集(CDA 67644)も同時ノミネートされるなど、目下絶好調の世界的バ
リトン歌手ジェラルド・フィンリーが、ジュリアス・ドレイクとの名コンビで
贈る"ラヴェル"の歌曲集。
師であるフォーレにもカルチャーショックを与え、論争を巻き起こした傑作「博
物誌」や、伝承曲を題材とした「民謡集」や「5つのギリシャ民謡」など"ツボ"
を押さえた選曲もかなり魅力的。
巨匠ハイティンクからは厚い信頼を受け、レコーディングではバーバーやアイヴ
ズ、シューマンなどの様々な歌曲を録音してきたフィンリーの歌声によって、一
味違うラヴェルの音楽が空間いっぱいに広がる。
ハイペリオンの歌曲集への世界的評価は絶大なだけに、このラヴェル歌曲集への
期待も高まる。

CDA 67745 \2180
ベートーヴェン:
弦楽五重奏曲ハ短調Op.104/二重奏曲変ホ長調-2つのオブリガート眼鏡を持つ
WoO.32/ピアノ四重奏曲変ホ長調Op.16
ナッシュ・アンサンブル〔マリアンネ・トールセン(ヴァイオリン)、マリン・
ブロマン(ヴァイオリン)、ローレンス・パワー(ヴィオラ)、 フィリップ・デュ
ークス(ヴィオラ)、ポール・ワトキンス(チェロ)、イアン・ブラウン(ピアノ)〕
どんな時代のどんな編成の作品にも対応できる脅威のレパートリーと柔軟なスタ
イルを持ち、これまでに240曲を超える新作初演を行ってきたイギリスの超絶室
内楽団ナッシュ・アンサンブル。
楽聖の名作を取り上げてきたと思いきや、他人が編曲した「ピアノ三重奏曲
Op.1-3」にベートーヴェン自身がさらに手を加えて完成、出版したといういわく
付きの「弦楽五重奏曲ハ短調Op.104」、モーツァルトの作品から影響を受けて
作曲した「五重奏曲」を自ら四重奏に書き換えた「ピアノ四重奏曲変ホ長調
Op.16」というユニークな組み合わせで勝負をかけてきた!
ベートーヴェンの"作品"でありながらも、本来の姿とは少し違う"作品"。申し分
のない演奏と録音、ユニークなカップリングは室内楽ファン聴き逃すべからず。

CDA 67708 \2180
ジャクソン:合唱作品集 ――
朝まで/ソング/チェチーリア・ヴァーゴ/オルビス・パトラトル・オプティ
ム/アヴェ・マリア/三位一体の賛歌/ノット・ノー・フェイスレス・エンジェ
ル/おお、聖なる宴よ/ルクス・モルトゥオールム/サルヴェ・レジナ/サル
ヴェ・レジナII
スティーヴン・レイトン(指揮)、ポリフォニー
ガブリエル・ジャクソン(1962-)は、北大西洋の英国領バミューダ諸島生まれの
イギリス人作曲家。
ジャクソンの合唱作品は、イギリスの大聖堂聖歌隊や大学の合唱団によって続々
と歌われており、ここ日本でもチルコットやローリゼン(ラウリッドソン)などに
続く作曲家として注目を集めている。
中世の作曲技法やアイディアをリスペクトし、チューダー朝時代の音楽に通ずる
部分を持つジャクソンの合唱作品を、レイトン&ポリフォニーの英国黄金コンビ
が歌った決定盤!歌声はもちろんのこと、合唱の新しいレパートリー探しにも
重宝すること間違いなし。

CDA 67722 2枚組(1枚価格) \2180
ハイドン:弦楽四重奏曲集Op.17 ――
弦楽四重奏曲第28番ハ短調Op.17-4/同第27番変ホ長調Op.17-3/同第26番ヘ長調
Op.17-2/同第25番ホ長調Op.17-1/同第29番ト長調Op.17-5/同第30番ニ長調
Op.17-6
ロンドン・ハイドン弦楽四重奏団
ガット弦とバロック弓の使用を特徴としているロンドン・ハイドン弦楽四重奏団
は、18世紀オーケストラの名奏者ホープリッチとのモーツァルト&ブラームス
(GCD 920607)、ハイペリオンからのリリース第1弾「弦楽四重奏曲集Op.9」
(CDA 67611)での新鮮な演奏が好評価を受けたイギリスの若手奏者たちによるア
ンサンブル。
ハイドンの「弦楽四重奏曲集Op.17」は、エステルハージ家の楽長時代(1771年)
に作曲された6曲で構成される作品集。
ロンドン・ハイドン弦楽四重奏団は作曲当時のスタイルによる演奏を追求して
おり、ダイナミクスやアーティキュレーションの指示が異なる1774年頃出版の
ロンドン・エディションを使用しているところもポイント。




<Helios>
CDH 55343 \1280
マッケンジー:
ヴァイオリン協奏曲嬰ハ短調Op.32/ヴァイオリンと管弦楽のための組曲《ピー
ブロック》Op.42
マルコム・スチュワート(ヴァイオリン)、
ヴァーノン・ハンドリー(指揮)、デイヴィッド・デイヴィス(指揮)、
ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団
後期ロマン派のスコットランド人作曲家アレグザンダー・マッケンジー
(1847-1935)の"ヴァイオリン"を主役とした2つの作品をカップリング。
スコットランド人としての誇りを持ち続けたマッケンジーの音楽は、祖国の民
謡をルーツとする美しく雄大な作風を持つ。ヴァイオリン協奏曲もピアノ協奏
曲(CDA 67023)に勝るとも劣らぬマッケンジーの代表作である。
CDA 66975からの移行再発売。

CDH 55357 \1280
ペニャローサ:モテット全集 ――
玄関と祭壇の間で/あなたの慈しみを/主よ、思い出したもうことなかれ/我が
竪琴は悲しみに/主よ、わが行いに従いて/アドロ・テ/アヴェ・ヴェルム・
コルプス/われは黒けれど、美し/聖なるマリア/ユニカ・エスト・コロンバ・
メア/アヴェ、ヴェラ・カロ・クリスティ/アヴェ・ヴェレ・サンギス・ドミ
ニ/イン・パッショーネ・ポシトゥス/私は祈り/我らの父/幸いなるかな、
天の后/聖なるみ母よ、十字架に/オ・ドミナ・サンクティッシマ/我ら無知
なる罪を義にあらため/デウス、クイ・マヌス・トゥアス/おお主イエス・キ
リスト/トランセウンテ・ドミネ・イエス
ブルーノ・ターナー(指揮)、プロ・カンティオーネ・アンティクァ
モラレスが台頭する前のスペイン・ルネサンスを支えた作曲家フランシスコ・
デ・ペニャローサのモテット全曲を収録。
ジョスカンの作品とされてきたモテットが実はペニャローサの作品だったとい
うエピソードが、その実力の全てを代弁している。
CDA 66574からの移行再発売。




<APR>
APR 5669 \1880
20世紀中期のロシア・ピアニズム-スビャトスラフ・リヒテル ――
シューベルト:ピアノ・ソナタ第16番イ短調D.845(録音:1957年3月、モスクワ)
同第17番ニ長調D.850(録音:1956年8月、モスクワ)
即興曲変ホ長調D.899-2(録音:1950年、モスクワ)
スビャトスラフ・リヒテル(ピアノ)
ロシア・ピアニズムの歴史をたどる"APR"の重要シリーズ"ロシアン・ピアノ・
トラディション-20世紀中期のロシア・ピアニズム"。
これまでにネイガウス自身、ギレリス、ザークの録音がリリースされてきた"ネ
イガウス(ノイハウス)・スクール"の続編はリヒテルのオール・シューベルト。
リヒテルが国外進出を始めた1950年頃に収録されたシューベルトの復刻である。

APR 5668 \1880
20世紀中期のロシア・ピアニズム-レフ・オボーリン ――
ベートーヴェン:
6つのエコセーズ変ホ長調WoO.83(録音:1930年頃、モスクワ)、
ピアノ・ソナタ第2番イ長調Op.2-2(録音:1957年頃、モスクワ)
ショパン:
12の練習曲Op.25より 第14番ヘ短調Op.25-2、第15番ヘ長調Op.25-3、
第17番ホ短調Op.25-5(録音:1943年頃、モスクワ)、
マズルカ第30番ト長調Op.50-1(録音:1951年頃、モスクワ)、
ピアノ・ソナタ第3番ロ短調Op.58(録音:1951年、モスクワ)
リスト:ハンガリー狂詩曲第2番嬰ハ短調S.244-2(録音:1942年頃、モスクワ)
チャイコフスキー:
四季Op.37bisより 6月-舟歌、11月-トロイカ、12月-クリスマス(録音:1952年頃、
モスクワ)
レフ・オボーリン(ピアノ)
リヒテルと同じく"ラフマニノフのピアノ協奏曲-ロシアでの初録音集"(APR 6005)
には登場していたものの、単独での録音が待たれていたレフ・オボーリンが"イ
グムノフ・スクール"の続編として登場。
第1回ショパン国際コンクールの優勝者であると同時に、アシュケナージらを輩
出した名教師でもあったオボーリン。ショパン・コンクール優勝から数年後の
1930年頃に録音されたベートーヴェンなど、若かりし日の演奏の復刻も意義深
い。

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09-04 No.31-1

2009年04月24日 14時18分20秒 | Weblog
<GEGA NEW>
GD340 \1850
ニコライ・ロスラヴェッツ(1881-1944):
ヴァイオリンとピアノのための小品集
朝の雰囲気*/夢*/エレジー*/3つの詩曲*/3つの舞曲/ポエム・ロマン
ティク*/夜想曲*/伝説*/24の前奏曲より(第4、9、11、12、17、20、24番)
(*印は世界初録音)
スチュアート・イヴァノフ・デュオ:【カロリン・スチュアート(Vn)、
スヴェトザール・イヴァノフ(Pf)】
2009年
ロシア・アヴァンギャルドの代表的作曲家ロスラヴェッツが生涯に渡って作
曲したヴァイオリン作品をまとめたもの。未出版・世界初録音作品多数。ロ
スラヴェッツの創作変遷のプロセスはスクリャービンのそれと重なる所が多
い。すなわち後期ロマン派の影響に始まり次第に独自の無調様式に至るのだ
が、その過程でシマノフスキ、印象派からの影響を見せる。初期の《朝の雰
囲気》、《夢》、《エレジー》などはグラズノフ、ブラームスあたりを思わ
せる叙情的小品。次の《3つの詩曲》で大きく変わり(前3曲との年代の差は
たった1年)、拡大された調性とでもいおうか、スクリャービン、シマノフス
キを思わせ、無調まであと一歩というところ。そして《3つの舞曲》では既
に独自の様式を確立している。しかし様式は変われど基本的に彼の音楽は
薄明のなかで、どこへ向かうとも知れず、うねり、たゆたい、ひたすらフェ
ティッシュなエクスタシーを歌い続ける。

GD254 \1850
「ロシア音楽の名曲集」
ハチャトリアン:剣の舞/
チャイコフスキー:《眠れる森の美女》よりパノラマ、ワルツ
グリンカ:《ルスランとリュドミラ》序曲
プロコフィエフ:《3つのオレンジへの恋》より行進曲とスケルツォ
ボロディン:だったん人の踊り
チャイコフスキー:《白鳥の湖》よりワルツ、白鳥の踊り
R.コルサコフ:熊蜂の飛行
チャイコフスキー:
《胡桃割り人形》より小序曲、こんぺいとうの踊り、トレパーク
カバレフスキー:《道化師》よりギャロップ
ヴァシル・カザンディエフ指揮
ソフィア交響楽団
ソフィア交響楽団はブルガリア有数のオーケストラ。カザンディエフは廉価
盤シリーズでよく名前を見かけるブルガリアの指導的指揮者。

GD341 \1850
ヴァニア・ヴァトラロヴァ=スタンコフ/オペラ・アリア集
「清らかな女神よ」-ノルマより(ベッリーニ)、「あなたたちは泣いてるの?
私をお城に連れてって」-アンナ・ボレーナより(ドニゼッティ)、「花から
花へ」-椿姫より(ヴェルディ)、私の名前はミミ-ボエームより(プッチーニ)、
「何を恐れることがありましょう」-カルメンより(ビゼー)ほか全10曲
ヴァニア・ヴァトラロヴァ=スタンコフ(Sop)
ノエル・トレディニク指揮
ソフィア交響楽団
録音:2008年4月
ヴァトラヴァ=スタンコフはブルガリアの若手ソプラノでレナータ・スコッ
ト、ミレッラ・フレーニ、モンセラ・カバリエらの教えを受け、現在ヨーロ
ッパを中心に活動している。



<ELECT RECORD>
EDC836/845 10枚組 \14500
「ヴァレンティン・ゲオルギュー・80歳記念集大成」
(1)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番(録音:1969年)
(2)リスト:ピアノ協奏曲第1番(録音:1954年)
(3)ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲(録音1952年)
(4)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番(1985年)、
(5)ベートーヴェン:合唱幻想曲(1985年)
(6)ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番《悲愴》(1958年)
(7)シューベルト:さすらい人幻想曲(1958年)
(8)リスト:ロ短調ソナタ(1958年)
(9)ブラームス:ピアノ協奏曲第1番(1987年)、
(10)シューベルト:即興曲より第2、3、4番(1980&1966年)
(11)ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ《月光》(1966年)
(12)メンデルスゾーン:《無言歌》より8曲(1967年)
(13)モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番(1986年)
(14)モーツァルト:幻想曲 ニ短調(1963年)
(15)シューマン:ピアノ協奏曲(1985年)
(16)フランク:交響的変奏曲(録音年不明)
(17)グリーグ:ピアノ協奏曲(1986年)
(18)シューマン:幻想曲、子供の情景(1974年)
(19)ショパン:
アンダンテ・スピアナートと大ポロネーズ、ポロネーズ変イ長調、
夜想曲第5番(1966年)
(20)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番(1985年)
(21)メンデルスゾーン:ピアノ協奏曲第1番(1963年)
(22)ウェーバー:小協奏曲(1963年)
(23)ショパン:ピアノ協奏曲第1番(1987年)
(24)ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番(1986年)
(25)パウル・コンスタンチネスク:ピアノ協奏曲(1987年)
(26)ヴァレンティン・ゲオルギュー:ピアノ協奏曲(1987年)
(27)メンデルスゾーン:《無言歌》より7曲(1980年)
ヴァレンティン・ゲオルギュー(Pf)
ヨシフ・コンタ指揮放送交響楽団(1.22)
ジョルジュ・ジョルジェスク指揮チェコ・フィル(2.3)
クリスティアン・マンデアル指揮クルジュ・ナポカ・フィル(4.9.13.17.24)
エミール・シモン指揮クルジュ・ナポカ・フィル(5.15.20.23.25.26)
リヒャルト・シューマッハー指揮放送交響楽団(16.21)
ヴァレンティン・ゲオルギューは1928年生まれのルーマニアの代表的なピア
ニストで幼い頃よりエネスコと親交があった。またクーベリック、ラトル、
マズア、小澤征爾ら数々の著名指揮者とも度々共演している。主にルーマニ
ア国内で活動していたため、国外にはあまり知られておりませんが、そのレ
ベルの高い演奏に隠れファンも多いようです。本CDでは1950年代から1980年
代の終わりごろまでのルーマニアにおける音源をCD化。まとめて紹介される
のはこれが初めて。またブックレットはルーマニア語のみ、となっておりま
す。

EDC860 \1850
「リメンバー・マドリガル1963-2008」
ゲオルゲ・バザヴァン:世界の歌/ミハイ・モルドヴァン:オバルシ
コルネリア・タウトゥ:民族的喜遊曲
ミリアム・マルベ:大地の渇きのための儀式
コルネリウ・セザール:炎と回転/アリエル・ラミレス:ミサ・クリオージャ
ペンデレツキ:スターバト・マーテル
マリン・コンスタンティン指揮
マドリガル室内合唱団
マドリガル室内合唱団は混声アカペラ合唱団。ペンデレツキの《スターバト
・マーテル》はクラスター状の音の持続が時に読経か声明のように聴こえる。
まさに混迷の今という時代にふさわしい歌。カレーラスが有名にしたラミレ
スの《ミサ・クリオージャ》をルーマニアの合唱団が歌っているのが面白い。
手を叩いたり叫んだりするモルドヴァンの《オバルシ》、打楽器の原始的な
リズムに乗せられて歌うタウトゥの《民族的喜遊曲》はまさにカルミナ・ブ
ラーナの世界。シャーマニズムの儀式か乱交パーティそのもののようなマル
ベの《大地の渇きのための儀式》など聴いていて飽きることがな



<NMC>
NMC D145 \1980
「ワイヤード」-ハープシコードとエレクトロニクスのための作品集
ポウル・ホイッティ:セブン・ページズ1/ジェームズ・ディロン:旋回音
ポウル・ディブリー:INVIII/ポウル・ニューランド:1-2
マイク・ヴォーン:イン・メモリアム/ポウル・ニューランド:3-4
ポウル・ディブリー:INVI
ソーラブ・ウドゥマン:秋の大地を吹き渡る吐息
サム・ヘイデン:火花/ポウル・フィッティ:セブン・ページズ2
ジェーン・チャップマン(Cemb)
録音:2007年
ハープシコード、またはそれに電子音響を加えた作品を集めた。電子音響は
ハープシコードの音をリアルタイムで加工するもの、予め制作された別種の
音響を同時に流すものありとアプローチも様々。ポウル・ホイッティのセブ
ン・ページズ1では弦を鳴らさずに鍵盤を上下させる時のガタガタするノイ
ズだけで構成するという思い切った作品。マイク・ヴォーンはほとんどエリ
オット・シャープばりにチェンバロがノイズ・ロック、パンク・ロックと化
す極めてアグレッシヴな大作。チャップマンはトン・コープマンに師事し、
レパートリーは17世紀から現代までと幅広く、イギリスの最もプログレッシ
ヴなハープシコード奏者と評されている。

NMC D143 \1450
(ANCORAシリーズ)
「ネガティヴ」-リチャード・バレット作品集
誰もが逃走を(チェロ独奏のための)
アース(トロンボーンと打楽器のための)
アナザー・ヘブンリー・デイ(クラリネット、エレクトリック・ギター、
ベースのための)
ネガティヴズ(6人の奏者のための)
写本I(6人の奏者のための)
エリション(アンサンブル):【F.ゴーワクリー(Vc)、D.バックリー(エレキG)、
K.ボアースマ(Db)ほか】
録音:1993-1993年
※Etceteraレーベルで出ていたもの
リチャード・バレットは1959年生まれでベルリンで作曲と電子音響を学んだ。
本盤では電子音響を使った作品はないが、音響の美学にその影響が感じられ
る。《アース》は原初的な打楽器のリズムにトロンボーンの唸るような響き
が、さながら古代の儀式を思わせる。《写本》Iでは一つの音の持続から次
第に激しくなってゆく音事象の変化が聴きもの。

NMC D150 4枚組 \5940
「NMC ソング・ブック」-NMCレコード創立20周年記念委嘱作品集
委嘱作曲家/J.アンダーソン、J.ディロン、サイモン・ホルト、藤倉大、
ジェームズ・マクミラン、M.フィニシー、P.M.デイヴィス、D.マシューズ、
ジョナサン・ハーヴェイ、ギャヴィン・ブライヤーズ、ジョン・ホワイト、
マーク=アンソニー・タネジ、ハリソン・バードウィッスル
ほか全110トラック
エリザベス・アサートン(S)、スーザン・ビックリー(MS)、
ジェイムズ・ボウマン(C-T)、マイケル・チャンス(C-T)、
ハウ・ワトキンス(Pf)ほか多数
制作:2009年
NMCレコードは創立20周年記念として短い歌曲をNMCに縁のある作曲家に委
嘱、若手からベテランまで、図らずも21世紀歌曲の壮大な万華鏡が出来上
がった。日本の藤倉大も参加している。ブライヤーズ(タイトルはなんと
《老人と海》!)、タネジ(ごく短い曲ながらユーモアと挑発にあふれてい
る)などの新作が聴けるのもうれしい。伴奏はピアノ、ハープ、打楽器、
チェンバロ、ギターとさまざま。

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09-04 No.31-2

2009年04月24日 14時17分47秒 | Weblog
<DIVINE ART>
DDA21212 2枚組 \3960
「スターバト・マーテル」-ハイドン作品集
(1)スターバト・マーテル
(2)交響曲第44番「悲しみ」
(3)ヴァイオリンとチェンバロ、弦楽のための協奏曲ホ短調
(4)リベラメ・ドミネ
アンリ=クロード・ファンタピエ指揮
レ・ソリスト・ド・パリ管弦楽団
(1)(4)A.M.ボンディ(Sop)、C.エーダー(MS)
A.ライヒャルト(T)、J.クラッティンガー(B)
A.ホイドロン(Org)、
フィリップ・カイヤール合唱団(ジャン・ブリディエ合唱指揮)
(3)ジャック・フランソワ・マンツォーネ(Vn)、フランソワーズ・プチ(Cemb)
録音:(1)(4)1978年3月、(2)(3)1964年
アンリ=クロード・ファンタピエはハイドンのスペシャリストとして知られてい
る。マルケヴィッチに指揮を、デュティーユに作曲を師事し、ブザンソン国際指
揮者コンクールに優勝している。優れた音楽学者でもあり、18世紀音楽の演奏に
は特に定評があった。学術的見識に基づきながらも瑞々しいハイドンである。

DDA21214 2枚組 \3960
チャールズ・エイヴィソン(1709-1770):トリオ・ソナタと鍵盤ソナタ集
(1)トリオ・ソナタOp.1(2つのヴァイオリンと低音のための6つのソナタ)
(2)ハープシコード・ソナタOp.8
(2つのヴァイオリンとチェロの伴奏付の6つのソナタ)
エイヴィソン・アンサンブル:
【P.ベズノシウク&C.ボルディング(Vn)、R.タニクリフ(Vc)、R.ハワース
(Cemb&Org)】
録音:2005年12月
エイヴィソン・アンサンブルによるエイヴィソン作品集第4集。今年生誕200年の
エイヴィソンは1709年、音楽家の両親のもとに生まれ、ロンドンでコレルリの弟
子であったジェミニアーニに師事した。そのためエイヴィソン古典派の時代の作
曲家だがイタリア・バロック音楽の影響が強い。トリオ・ソナタにヴァイオリン
とチェロの伴奏付のチェンバロ・ソナタという珍しい作品を収録。

DDA25052 \1980
「アメリカのピアノ・ソナタ」
エリオット・カーター:ソナタ
ミクロス・ローザ:ソナタ
エドワード・マクダウェル:ソナタ第4番《ケルト風》
ピーター・セイヴライト(Pf)
録音:2008年
昨年100歳を迎えいまだ現役のカーター:ピアノ・ソナタは1983年に発表されたも
ので作風は前衛色は影をひそめ、調性を感じさせる比較的穏健な佳曲。「ベン・
ハー」などの映画音楽で知られるローザはカーターと同世代。祖国の大作曲家バ
ルトークの影響を感じさせる。マクダウェルはアメリカのリストとも言うべきロ
マンティックな大作。

DDA25069 \1980
「春の川のほとりで」-近代イギリスのフルート音楽
ハミルトン・ハーティ:アイルランドにて
エドワード・ジャーマン:間奏曲
マイケル・ヘッド:春の川のほとりで
ウィリアム・オルウィン:ソナタ
ヘイヴロック・ネルソン:エイリー・チェリー、ベネズエラにて
トーマス・ダンヒル:ヴァルス・ファンタジア
ケネス・レイトン:フルート・ソナタ
スタンフォード・ロビンソン:月の乙女の踊り
ジャーマン:フルートとピアノのための組曲
ケネス・スミス(Fl)
ポール・ローデス(Pf)
録音:2007年
19世紀末から20世紀半ばまで活躍したイギリスの作曲家によるフルート音楽精
選。フランス音楽の影響を受けつつアイルランド民謡を思わせる親しみやすく、
どこか懐かしい小品がたくさん入っている。ケネス・スミスはニコレ、ゴール
ウェイらに師事、長年に渡りフィルハーモニア管の首席を勤めた。ソリストとし
てもシノーポリ、モーリス・アンドレらと共演し多くの録音がある。



<DIVERSIONS>
DDV24135 \1980
(1)ヴォーン=ウィリアムズ:交響曲第2番《ロンドン交響曲》
(2)ウィリアム・マティアス(1934-92):ケルト舞曲集Op.60
オウェイン・アーウェル・ヒューズ指揮
ウェールズ・ナショナル・ユース・オーケストラ
録音:2008年8月6日カーディフ
2006年に創立60周年を迎えた伝統あるユース・オケ、ウェールズ・ナショナル・
ユース・オーケストラの第2集。(第1集はエルガー:交響曲第2番、ホディノット:
任官の踊り、品番:DDA25045)。まずはヒューズ得意の「ロンドン交響曲」でぐい
ぐいオケを牽引。ヒューズはフィルハーモニア管と当作品を録音していた(ASV)。
次のマティアス(1934-1992)はヴォーン=ウィリアムズの次の世代の作曲家で、
《ケルト舞曲集》は色彩豊かな組曲。ヴォーン=ウィリアムズ、ウォルトンらの
影響を感じさせつつ、独自の抒情を確立している。聴いていると映画《ロード・
オブ・ザ・リング》《ナルニア国物語》の一場面が浮かんでくるのは、あなが
ち的外れな印象ではないだろう。

DDV24137 \1980
「カンティレーナ」-フルートとピアノのための音楽
J.S.バッハ:フルート・ソナタ第6番ホ長調BWV1035
サン=サーンス:ロマンス
プーランク:フルート・ソナタ
フランソワ・ボルン:カルメンによる華麗なる幻想曲
プロコフィエフ:フルート・ソナタOp.94
オディン・ボールドヴィンソン(Fl)
パトリシア・ロメロ(Pf)
録音:2007年
ボールドヴィンソンはバロックから20世紀音楽まで幅広いレパートリーを持って
おり、柔らかな音色が持ち味である。

DDV24139 \1980
「南風よ吹け」-イギリス北東部で歌い継がれている歌
ボビー・シャフト/古いタインマウスの断崖/
スティーム・ボート/南風よ吹け/他、全20曲
マーガレット・アシュトン(S)
ピーター・ハリソン(Fl)
レイチェル・グレイ(Vc)
ジョン・トレハーン(ピアノフォルテ)
録音:2006年、2008年
イギリス・ヴィクトリア朝時代(1837-1901年)に歌われていた民謡、町の流行歌
を集めた。素朴な調べから古きよきイギリスの街角の風景が見えるようだ。




<METIER>
MSV28504 \1850
ブライアン・ファーニホー:室内楽作品集
小雨(アンサンブルのための)
G.Sのためのトリプティーク(コントラバス独奏)
書き出し(ヴィオラと打楽器のための)
コロラトゥーラ(オーボエとピアノのための)
イン・ノミネa3(アンサンブルのための)
アルゲブラー(オーボエ独奏)
ロジャー・レッドゲイト指揮
アンサンブル・エクスポゼ:
【クリストファー・レッドゲイト(Ob)、コラド・カノニチ(Cb)他】
録音:2003年
ダルムシュタットで一時代を築き、日本でも若手作曲家が大いに影響を受けた
ファーニホーの主要な室内楽を集めた。神経を逆なでする楽器の叫び、頻発する
特殊奏法。ラッヘンマンと並ぶ、今もっとも攻撃的な作曲家である。

MSV28507 \1850
「北極光」-現代イギリスの弦楽四重奏曲
ジョン・カスケン:弦楽四重奏曲第2番
ジュディス・ウィアー:弦楽四重奏曲
ロバート・サクストン:歌と踊りとエリプス(楕円)
クロイツァー四重奏団
録音:1999-2002年
新世代のイギリスの作曲家の弦楽四重奏曲を集めた。カスケンは1949年ヨーク
シャー出身。この弦楽四重奏はストラヴィンスキー、ベルクの影響が感じられ
る。ウィアーは1954年スコットランド出身。現代的な響きのなかにイギリス民
謡的な香りが感じられ美しい。サクストンは旋法的な旋律が集積し、結果的に
クラスターとなって密度の濃い音の流れが形作られる。

MSV28509 \1850
ポール・ホイッティ:39ページズ
ダラー・モーガン(Vn)
マリー・デュレア(Pf)
録音:2007年8月
ホイッティはオックスフォード・ブルックス大学で現代音楽のディレクターとし
て活動しながら作曲を行っている。ヴァイオリンとピアノのデュオでありながら
極端に音が切り詰められ、点描的で隙間のある空間が続く。途中、突然フランク
のヴァイオリン・ソナタが引用されびっくりする。

MSV28512 \1850
トーマス・フォルトマン:サックス作品集
(1)サクソフォン・ソナタ
(2)カソリック・ブルース
(3)バッハ・キャブ
(4)エベンエベン
(5)クローバーのなかの3匹の子豚
(6)ソンクラン
(7)ポップ・オー・カカピトル
(8)ソナチネ「ゴレッティの出来事」
(9)リトル・アメリカン・ナイト・ミュージック
(10)サーカスのなかの鯨
(1)(2)(5)(10)マルコ・ファラシ(A-Sax)
(2)ロベルト・フラティ(Br-Sax)
(2)スティーヴ・ポッツ(S-Sax)、
(3)(4)(8)ダヴィデ・ヴァリーニ(S-sax)、
(6)(7)(9)ベルリオーズ四重奏団(サックス四重奏)
(8)ミロ・ヴァネッリ(T-Sax)
(10)ルーバー・マラーニ(S-Sax)
(5)(10)フランチェスカ・コルシ(Br-Sax)
(1)マルコ・ポデスタ(Pf)
(2)エトーレ・カンデラ(Pf)
(3)(4)(5)(10)カルロ・ラペーニャ(Pf)
(10)デヴィス・タロッリ(ドラムス)
フォートマンはスイス生まれで70年代はジャーマン・ロックのスターとして
成功した。その後ソロ活動し入るとともに器楽曲の作曲にも力を入れるよう
になる。これらはサックス、サックス・アンサンブルのために書かれた曲で
ロック、ジャズの影響が色濃い。




<コウベレックス・レーベル>
KRS5004 \2100
いかに幸いな人-「賛美歌21」の歌詞によるジュネーヴ詩編歌
(1)詩編1 いかに幸いな人 「賛美歌21」113
(2)詩編5 朝ごとに主に祈る 「賛美歌21」115
(3)詩編24 地とそこに満ちる 「賛美歌21」122※
(4)詩編25 主よ、わが魂は 「賛美歌21」124※
(5)詩編36 悪は罪人の 「賛美歌21」128
(6)詩編42 涸れたる谷間に 「賛美歌21」130
(7)詩編65 聖なる主の家で 「賛美歌21」137
(8)詩編96 全地よ、主に歌えよ 「賛美歌21」145
(9)詩編100 全地よ、主に向かい 「賛美歌21」148※
(10)詩編118 みめぐみふかき主に 「賛美歌21」152
(11)詩編124 いざ語れ、主の民よ 「賛美歌21」157
(12)詩編127 主が建てなければ 「賛美歌21」159※
(13)詩編138 心をつくして 「賛美歌21」165
(14)詩編150 ハレルヤ、うたえ 「賛美歌21」172
(15)詩編1 いかに幸いな人 「賛美歌21」113
(16)(第2部)その氷魚とは水辺の木)
(17)(第3部)神に逆らう人は
(18)(第4部)いかに幸いな人
(19)シメオンの賛歌 去らせたまえ 「賛美歌21」180
関西学院聖歌隊 指揮:水野隆一
リコーダー:小栗 献、藤原真由美、安江桜子、山下 悟
宗教改革者カルヴァンが聖書に含まれている詩のみを歌うことにして始めら
れた「ジュネーヴ詩編歌」。16-17世紀の作曲家による原作、編曲作品のう
ち「賛美歌21」に収録されている15曲をすべて収録。日本語の歌詞は日本
基督教団賛美歌委員会によるもの。関西学院聖歌隊のアカペラ演奏は、のび
やかでいてあたたかく、詩編の深い祈りに通じるものがある。
旧約聖書「詩編」の進行と祈りの深みから湧き上がる神への賛美が宗教改革
の精神によって甦り、その清凛たる歌声は、現代人の魂を至高なる方へと導
いていく。
推薦:今橋 朗(日本基督教団賛美歌委員会委員長)

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09-04 No.30-1

2009年04月24日 14時17分29秒 | Weblog
<NAXOS> 各1枚 \1000
8.570992
ラヴェル:
バレエ音楽「ダフニスとクロエ」全曲
夢幻劇の序曲「シェエラザード」
演奏:ライプツィヒ MDR放送合唱団/フランス国立リヨン管弦楽団
準・メルクル(指揮)
一連のドビュッシーの録音で、その鋭敏な感性をまざまざと見せつけてくれた
準・メルクル。今回は、一層色彩的で情熱的なラヴェルの作品集をお楽しみいた
だきましょう。2世紀末-3世紀初めのギリシアの作家、ロンゴスによる純愛物語
「ダフニスとクロエ」によるバレエ音楽はディアギレフのロシア・バレエ団の依
頼によって書かれました。精緻なオーケストレーションは音の魔術師ラヴェル
(1875-1937)ならでは。様々な指揮者、管弦楽団による名演が存在しますが、き
っと当盤もその中の一つに数えられるであろう輝きを有した演奏です。序曲
「シェエラザード」は本来劇音楽として構想されたものですが、序曲だけが完
成。こちらも美しい音楽であることは言うまでもありません。

8.570722
シマノフスキ:交響曲第1番, 第4番 他
1.演奏会用序曲 Op.12/2-3.交響曲第1番へ短調 Op.15
4-6.交響曲第4番「協奏交響曲」 Op.60
7.練習曲変ロ短調 Op.4-3(管弦楽版…G.フィテルベルク編)
演奏:ヤン・クシシュトフ・ブローヤ(ピアノ)…4-6/エヴァ・マルチク(ヴァイ
オリン・ソロ)…2-6/マレク・マルチク(ヴィオラ・ソロ)…2-6/ワルシャワ・
フィルハーモニー管弦楽団/アントニ・ヴィト(指揮)
最初の交響曲に、自ら「対位法、ハーモニーの怪物的管弦楽作品」とあだ名をつ
けたシマノフスキ。彼自身はワーグナーや R.シュトラウスの影響を否定したと
言いますが、やはり初期の作品である「演奏会用序曲」には先人風の響きが感じ
られるのは仕方ないことでしょう。しかしその2年後に書かれた交響曲第1番に
は、彼独特の「肉感的なうねり感」がたっぷり。驚くほどに魅力的です。第4番
の交響曲ではピアノが縦横無尽の活躍するストラヴィンスキー風の新古典主義音
楽が楽しめます。特に終楽章での燃え上がるマズルカ風の音楽は一聴に値します。

8.570930
マルトゥッチ:管弦楽作品全集第2集
1-4.交響曲第2番ヘ長調 Op.81
5.主題と変奏 Op.58(ピアノと管弦楽編曲版 )
6.ガヴォット Op.55-2(管弦楽編曲版 )
7.タランテッラ Op.44-6(管弦楽編曲版 )
演奏:リア・デ・バルベリース(ピアノ)/ローマ交響楽団/
フランチェスコ・ラ・ヴェッキア(指揮)
ベルカントから純音楽へ・・・「オペラではないイタリア音楽の再生」を図った
マルトゥッチ (1856-1909)。彼の最高傑作の一つ、交響曲第2番です。この曲は
1904年に完成されたブラームスとシューマンへの思い入れを感じさせる堂々たる
大曲です。当時「演奏反対運動」が巻き起こったにも拘らずマルトゥッチは各地
で初演を断行、以降はこの曲を愛したトスカニーニによって演奏が引き継がれた
という曲、交響曲としての完成された形と、メロディ、語法全てがバランス良く
集積された聴き応えのあるものになっています。

8.572129
ワイルド・ナイツ!-吹奏楽のための作品集
1.ティケリ(1958-):ワイルド・ナイツ!(2007)
2.ズベイ(1964-):シャドウ・ダンス(2006)
3.ブリアント(1972-):ダスク(2004)
4-6.エテザディ(1973-):アナヒタ(2005)(夜間飛行/ナイトメア /眠りと静寂-光
の到来)/7-11.マッケイ(1973-):ソプラノ・サクソフォンと吹奏楽のための協奏
曲 (前奏曲/フェルト/金属/木材/フィナーレ)
演奏:ヴィンセント・グノジェク(ソプラノ・サクソフォン )…7-11/カンザス
大学ウィンド・アンサンブル/スコット・ワイズ(指揮)
カンザス大学吹奏楽部の素晴らしい演奏で、 21世紀に書かれたバリバリ新作を
ぶいぶい聴いてしまう凄アルバムです。多くの受賞歴のあるティケリの「ワイル
ド・ナイツ」はエミリー・ディキンソンの詩に触発された愉快な曲。マッケイの
ソプラノ・サックス協奏曲は、彼の師であるコリリアーノのクラリネット協奏曲
へ敬意を払ったという作品。他にも夜の女神「アナヒタ」を描いたエテザディ、
ブリアント、ズベイと吹奏楽マニアにはおなじみの作曲家の渾身の作が並びます。

8.570556
ヤナーチェク:オペラからの管弦楽編曲集第2集
1-5.歌劇「カーチャ・カバノヴァー」より(ペーター・ブレイナー編)(序曲/ティ
ホン、その時あたりに…/また自慢する…/間奏曲と歌/嵐が近い)/6-11.歌劇
「マクロプロス事件」より(ペーター・ブレイナー編)(死は私に触れていた/グレ
ゴール、プルスの死因 /それは何だか変ですよね?/私は頭が空っぽです。/本当
にあなたが大好き/そう?)
演奏:ニュージーランド交響楽団/ペーター・ブレイナー(指揮)
第1集(8.570555)に続く、ブレイナーによる華麗なる編曲で聴くヤナーチェク
(1854-1928)のオペラ名旋律集です。今回取り上げられたのは、人妻の官能的な
恋愛を描いた「カーチャ・カバノヴァー」と、ふとしたことで不老不死になって
しまったオペラ歌手の物語「マクロプロス事件」の2演目。ここでもブレイナー
の施した編曲の素晴らしさは言葉に尽くせません。例えば「カーチャ」でのクラ
イマックス、カーチャが愛人の名を告げて嵐の中に飛びだして行く場面での、段
階的な音の増やし方などは聴いているだけでぞくぞくしてしまいます。不気味さ
と、妙な明るさが入り混じる「マクロプロス」も聴きもの。不条理なのだけど許
してしまいます。

8.570774
バックス:交響的変奏曲・左手のためのピアノコンチェルタンテ
1-7.交響的変奏曲(1916-18)/8-10.左手のためのピアノコンチェルタンテ
演奏:アシュリー・ウェイス(ピアノ)/ボーンマス交響楽団/
ジェームス・ジャッド(指揮)
NAXOSではすっかりおなじみとなった、イギリスの作曲家バックス(1916-1953)。
今作もピアノのための作品です。彼のピアノと管弦楽のための作品は5曲あり、
そのどれもに例のごとく、愛する人ハリエット・コーエンの面影がだぶります。
演奏に50分近くを要する「交響的変奏曲」は、それぞれの変奏部分にタイトル
が付けられた音による叙事詩とも言える大作。聴き応えたっぷりです。かたや、
小規模の「左手のための小協奏曲」はアイルランドの海辺の景観を思わせるロ
マンティックな曲。繊細で移ろいやすい和声、ハーモニーが魅力的です。

8.572013
ピッツェッティ:夏の協奏曲他
1-3.夏の協奏曲(1928)(朝の祈り/夜想曲/ガリアルドと終曲 )/4-6.ソフォクレ
スの「オイディプス王」への3つの交響的前奏曲(1904)/7.悲劇「クリテムネス
トラ」の2つの前奏曲より(1962-64)…世界初録音/ 8-10.管弦楽のための三部作
「パンアテネの祭り」(1936)(前奏曲 /パラスアテナの人々がダンスを踊る/行列
の行進曲)…世界初録音
演奏:テッサローニキ州立交響楽団/マイロン・ミカイリディス(指揮)
1968年4月(ピッツェッティの死から2か月後)、音楽学者ウォーターハウスは「カ
セッラおよびマリピエーロと並ぶイタリア現代作曲家であるピッツェッティ
(1880-1968)」に対する讃美の文章を発表しました。彼は1940年代にはファシズ
ム政権と親しかったり、「皇紀2600年奉祝曲」(交響曲イ調)を作曲したりとユニ
ークな経歴の持ち主でもあります。このアルバムには、彼の40年に及ぶ創作活動
から生まれた珠玉の作品の中から世界初録音を含む4曲を収録しています。バロ
ックの形式を踏襲した「夏の協奏曲」、初期の作品の中でもきわめて独創的な
「交響的前奏曲」、他晩年の作品まで、現在決して人気が高いとは言えないピッ
ツェッティの作品の偉大なる片鱗が明らかになることでしょう。

8.570320
プレイエル:協奏交響曲・ヴァイオリン協奏曲
1-2.協奏交響曲変ロ長調(Benton 112)/3-5.協奏交響曲イ長調(Benton 114)
/6-8.ヴァイオリン協奏曲ニ長調(Benton103/103A)
演奏:デイヴィッド・ペリー(ヴァイオリン)/ヴィクトリア・チャン(ヴィオラ)
…1-2/イザベラ・リッピ(ヴァイオリン)…3-5/ボルティモア室内管弦楽団/
マーカンド・ザーカー(指揮)
高名なピアノ製作者として知られるプレイエル(1757-1831)は、ハイドンに作曲
を師事、ヴァンハルにピアノを学びピアニストとして各地で活躍しました。この
アルバムに収録された作品は、今までにほとんど知られていないものばかり。例
えば、変ロ長調協奏交響曲は、彼が F.X.リヒターの代理人としてストラスブー
ルで最初に働いた時に書かれた 1760年代のもので、本来単一楽章とされていま
すが、第1楽章があったことは文献からも明らかで、ここでは、ヴィオラと鍵盤
楽器のために書かれたスコアを元に復元した楽章を第1楽章として演奏していま
す。他にも珍しいヴァイオリン協奏曲など、緻密な研究に基づいた興味深い作品
が並びます。

8.570526
アレンスキー:ピアノ協奏曲へ短調他
1-3.ピアノ協奏曲へ短調 Op.2/4.ロシア民謡による幻想曲 Op.48/5.スヴォロ
フの思い出に/6.交響的スケルツォ
演奏:コンスタンティン・シチェルバコフ(ピアノ)/ロシア・フィルハーモニー
管弦楽団/ドミートリー・ヤブロンスキー(指揮)
R=コルサコフに師事し、その才能を早くから認められるも、その後独自の様式を
確立することがなかったため恩師からも「あいつはその内忘れられてしまうさ」
と揶揄されてしまったというアレンスキー(1861-1906)。確かに、民謡を多様し
た作品も、このピアノ協奏曲も、ちょっとショパンやチャイコフスキー風であっ
たりと、ゴツゴツしたロシア風の音楽を好む人からは敬遠されがちな作曲家です。
しかし、もう一度立ち止まってこの抒情味溢れる音楽を聴いてみてください。
ああ、なんて清々しくて荘厳なのでしょう。と、言うわけで、決して「亜流」
ではありません。

8.572061
ニエミネン:フルート協奏曲「パロマー」他
1-2.「パロマー」(フルート協奏曲)(2001)(日没/夜、古代の人々と鳥たち )/
3-6.「影を通して、古えの声を聞く」(クラリネット協奏曲)(2002)(人々が深く
眠る時/海の使役人/カデンツァ(M.ラーサッカによる)/求めない、そして信じな
い)/薄暮の小道 (1995)
演奏:パトリック・ガロワ(フルート)…1-2/ミッコ・ラーサッカ(クラリネット)
…3-6/シンフォニア・フィンランディア/パトリック・ガロワ(指揮)
フィンランドの現代作曲家、ニエミネン(1953-)の作品集です。彼の音楽はどん
な「主義」とも一致することはありません。見たまま、経験したままを音として
表わす、いわば「音楽による絵画」です。このフルート協奏曲はパトリック・ガ
ロワのために書かれた作品で、古代のメロディが現代的なフォルムを纏って立ち
現れます。庭でさえずる鳥の声、星のささやきなどを歌うフルートの音色を柔ら
かく包み込む多彩な楽器群。この親密で透明な空気感がたまりません。

8.570822
カバレフスキー:ピアノ・ソナタ全集
1-3.ソナタ第1番ヘ長調 Op.6/4-6.ソナタ第2番変ホ長調 Op.45/7-9.ソナタ第3
番ヘ長調 Op.46/10-12.ソナチネハ長調 Op.13-1/13-15.ソナチネト短調
Op.13-2
演奏:アレクサンダー・ドッシン(ピアノ)
組曲「道化師」の軽快な音楽でおなじみカバレフスキー(1904-1987)は、とりわ
け子どもや若い人向けの作品を多く作曲し、芸術の大衆化を図ったことでも知ら
れます。彼のピアノ・ソナタとソナチネは、概ね経歴の初めの頃に書かれたもの
で、それほど革新的な形式や個性的な和声を有している訳でもないのですが、名
ピアニスト、ホロヴィッツやモイセイヴィチらに愛奏されたこともあり隠れた人
気を誇っています。とりわけソナタの第3番は現在でも広く愛されています。要
求される技巧はそれほどでもないのですが、極めて演奏効果の高い曲でもありま
す。

8.570891
ブゾーニ:ピアノ作品集第5集
1-2.J.S.バッハ(ブゾーニ編):前奏曲とフーガ変ホ長調 BWV.552「聖アンナのフ
ーガ」/ 3-8.6つの練習曲 Op.16/9-14.6つの小品 Op.33b(憂鬱/快活/小スケル
ツォ /古風なファンタジア/フィンランドのバラード/すべてのものが立ち去り)
/15.ショパンのハ短調前奏曲による10の変奏曲 Op.22(1922年改編版 )
演奏:ヴォルフ・ハーデン(ピアノ)
イタリア生まれとはいえ、母方がドイツ系であったり、生涯ほとんどドイツで過
ごしたせいもあったりでブゾーニ(1866-1924)の音楽に横溢するのは紛れもなく
ドイツの精神です。とりわけバッハの音楽への傾倒が知られ、オルガン曲の編曲
のような直截的なものから、明らかに影響を受けたと思われる対位法を駆使した
作品まで数多くのバッハの残り香が感じられる曲を残しています。このアルバム
では、ブゾーニらしいバッハの編曲物と、ショパンの前奏曲による変奏曲、そし
てオリジナルの曲を楽しむことができます。ブゾーニらしい多彩な表現をお楽し
みいただけます。

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09-04 No.30-2

2009年04月24日 14時16分54秒 | Weblog
8.572169
ディキンスン:オルガン作品全集
1.ケンブリッジ・ポストリュード/ 2.前奏曲/3.「神の御子は今宵しも」によ
るポストリュード/ 4.オルランド・ギボンズの賛美歌46番による前奏曲/ 5.
オルランド・ギボンズの賛美歌20番による前奏曲/ 6.オルランド・ギボンズの
賛美歌34番による前奏曲/7.トッカータ/8.「大聖堂の殺人」の瞑想曲/9.ピア
ニッシモの練習曲/10.哀歌/11-13.3つの言明/ 14.鐘/15-24.パラフレーズ 1
/25-31.青いバラの変奏曲(J.ベイトに捧ぐ)/32.ミレニアム・ファンファーレ
1-6,10-14,32…世界初録音
演奏:ジェニファー・ベイト(オルガン)
1934年生まれのイギリスの作曲家ディキンスン(1934-)。同姓同名のミステリー
作家とは別人ですが、この人も多くの著作があり、またピアニストとしても活躍
しています。彼の父親フランクはコンタクトレンズの専門家で、アメリカ及び南
アフリカでのコンタクトレンズの普及と研究に生涯を捧げた人です。と、同時に
才能あるオルガニストであったため、息子ピーターも自然に音楽に親しみ、素晴
らしい作品を作り上げたのでしょう。彼の50年近くの歩みがこの1枚に凝縮され
ています。

8.572196
アルベニス:ピアノ作品集第3集
1-6.6つのスペイン風ダンス Op.37(第1番ニ長調 /第2番変ロ長調 /第3番変ホ長
調 /第4番ト長調 /第5番変イ長調 /第6番ニ長調)/7-12.6つの小さなワルツ
Op.25(第1番アレグレット /第2番メランコリック /第3番アレグロ・ベン・リト
マート/第4番アレグレット /第5番コン・ブリオ・エ・リトモ /第6番アレグロ・
モルト )/13-18.6つのサロン風マズルカ Op.66(第1番イザベル /第2番アレグロ
/第3番オーロラ /第4番ソフィア /第5番クリスタ /第6番マリア )
演奏:ギレルモ・ゴンザレス(ピアノ)
アルベニス(1860-1909)のピアノ作品集第3集は、舞踏のための組曲を集めました。
スペイン風、ワルツ、ポーランド風のマズルカと曲想は様々ですが、全ての曲に
は、生きる喜びが散りばめられ、肉感的でちょっと妖艶な香りが漂っています。
20歳の頃に書かれた「ワルツ集」での初々しさもすてきですし、アルベニスら
しさがよく出ている「スペイン風ダンス」の情熱的な感触もたまりません。1885
年頃書かれた「サロン風マズルカ」はショパンの影響が感じられる作品で、タイ
トルには各々の曲を献呈された「お金持ちの娘さん」の名前が付けられていま
す。演奏はおなじみゴンザレス。文句なしに楽しめます。

8.572073
ガルシア・アブリル:アストゥーリアスの母-アストゥーリアス語歌曲コレクショ
ン 1.ヴァケイラス/2.私の戸口の前で立ち止まらないで/3.昨日、泉の前であ
なたを見た/ 4.私は港に上陸する/5.私は水兵ではない/6.彼女は私に向かっ
て叫んだ/7.ナランホ・デ・ブルネス山/8.叫ぶな、娘よ、叫んではいけない
/9.失われた星/10.坊や、眠りなさい/11.雷鳥の歌/12.オレンジの蕾が花開
く/13.水の精よ、さようなら/14.アストゥーリアスの母
演奏:ホアキン・ピクサーン(テノール)/ローサ・トレス=パルド(ピアノ)
1933年、生ハム「ハモンセラーノ」で知られるスペインの小都市テルエルで生ま
れたガルシア・アブリルはマドリッドで学び、協奏曲、管弦楽曲など多くの作品
を作曲、現代スペインを代表する大作曲家となっています。この歌曲集では同じ
くスペインの一都市アストゥーリアスの民族音楽を元に、その特徴的な地形(複
雑な海岸線、聳え立つ険しい山地)を音楽によって描くことに成功しています。
しかしながらアストゥーリアス語と訊くと、何だか難しそうなイメージを抱いて
しまうかもしれませんが、ここで聴ける歌はどれも人懐こくて親しみ易いもの
ばかり。聴いたら誰もが好きになってしまうに違いありません。

8.572036
シューベルト:ドイツ語歌曲集第31集疾風怒濤期の詩人たち
1.古いスコットランドのバラード「エドワード」D.923(第2版)/2.真夜中に
D.464/3.義務と愛 D.465/4.クローエに寄す D.462/5.婚礼の歌 D.463/6.万
霊節の日のための連祷 D.343/7.真珠 D.466/8.ツムシュテーク(1760-1802):ハ
ガールの嘆き/9.オルフェウスの歌 D.474/10.ハガールの嘆き D.5/11.私のク
ラヴィアに寄せて D.342/12.ある兵士に寄せる挽歌 D.454/13.朝焼けに寄せる
リラ D.273/14.ロルマ(第1作)D.327/15.歌「そんなにも快く」 D.284/16.死
に寄せて D.518/ 17.ます D.550(第4版)
演奏:カロリーネ・メルツァー(ソプラノ)/コンスタンティン・ヴォルフ(バス=
バリトン)/ウルリヒ・アイゼンロール(ピアノ)
1767年からおよそ 20年続いた「疾風怒濤」の時代は文学史上重要な時期とされ、
理性に対する感情の優越を主張し、それまでの古典的な形式からロマン派へと続
く、強い感情を持ち合わせた作品が多く生まれたことでも知られています。文学
ではシラーやゲーテ、音楽では中期のハイドンがこの時期に活躍、それぞれ個性
的な作品を書いています。ここに収められたのは、その時期に書かれた詩にシュ
ーベルト(1797-1828)が作曲した歌曲です。中でも興味深いのはバラード「エド
ワード(エドヴァルト)」。第3稿の決定稿と違い、第2稿では最後まで母と息子が
一緒に歌うことはありません。母を歌うメルツァーの恨み節も聴きもの。心が芯
まで冷える思いを味わうことができるでしょう。

8.570719
マクミラン:十字架上の最後の七つの言葉
1-7.十字架上の最後の七つの言葉/8.キリストは勝利し給う/9.誰もあなたを罰
した人はいなかった/10.ここに身を隠し(合唱版) 9.10…世界初録音
演奏:ドミトリー・アンサンブル/グレアム・ロス(指揮)
2009年に50歳の誕生日を迎えるイギリスの作曲家、マクミランの1993年から
2005年までの合唱作品を集めた記念すべき1枚です。アルバムの中核を成すのが、
名作「十字架上の七つの言葉」です。BBCテレビの依嘱によって書かれたこの作
品は4つの福音書の言葉からインスピレーションを受け、以降、様々な形として
彼の他の作品にも影響を及ぼしています。美しく穏やかで抑制された合唱の響き
を断ち切る荒々しい管弦楽、印象的なヴァイオリン・ソロなど、聴き手は一瞬足
りとも緊張の糸を切るわけにはいきません。「私の音楽を、若き優れたドミトリ
ー・アンサンブルの演奏で聴くのはとてもぞくぞくします。とりわけ指揮者グレ
アム・ロスは刺激的です。」と作曲家に言わしめた名演でどうぞ。

8.572031
ペンデレツキ:ウトレーニャ
ウトレーニャ(朝課)(第1部キリストの埋葬/第2部 キリストの復活)
演奏:イヴォナ・ホッサ(ソプラノ)/アグニエツカ・レーリス(メゾ・ソプラノ)
/ピョートル・クシェヴィチ(テノール)/ピョートル・ノヴァツキ(バス)/ゲン
ナジー・ベズベンコフ(バス)/ワルシャワ少年合唱団/ワルシャワ・フィルハー
モニー管弦楽団&合唱団/アントニ・ヴィト(指揮)
1962年に発表された「スターバト・マーテル」、そして 1963年の「ルカ受難曲」
に連なるペンデレツキ(1933-)の宗教的合唱作品である「ウトレーニャ」の登場
です。始めてこの曲を聴いた人は、地の底から響くような合唱に身震いすること
でしょう。しかし用いられた詩は、ロシア正教の早朝礼拝の典礼文だというから
驚きです。(この曲を朝から聴くのは少々勇気がいることでしょう)第1部(名指揮
者オーマンディに捧げられた)でキリストの埋葬を描き、第2部ではその復活を描
いています。衝撃的な大音量に圧倒される部分も多いのですが根底を貫いている
のは静かな神への祈り。聴き終わった時の脱力感がたまりません。


●ナクソス・ヒストリカル(日本語帯付き )
8.111004
グレート・コンダクター・シリーズ/フルトヴェングラー 初期録音集第3集
1-2.ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」より(第1幕序曲 /第3幕間奏曲 )/3.ウェー
バー(ベルリオーズ編):舞踏への招待/4.メンデルスゾーン:真夏の夜の夢序曲
Op.21/5.メンデルスゾーン:フィンガルの洞窟序曲 Op.26/6.ベルリオーズ:
ファウストの劫罰 Op.24よりラコッツィ行進曲/ 7-9.メンデルスゾーン:劇音楽
「真夏の夜の夢」 Op.61より(スケルツォ /夜想曲/結婚行進曲)
演奏:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団/ヴィルヘルム・フルトヴェングラ
ー(指揮)…1-6/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団/エーリッヒ・クライバ
ー(指揮)…7-9
フルトヴェングラーの初期録音集第3集は、ベートーヴェン、ブラームスからブ
ルックナー、ワーグナーへの橋渡しと言える、初期ロマン派の作品集です。ウェ
ーバーの「魔弾の射手」序曲と間奏曲での渦巻く興奮、「舞踏への招待」での華
麗で重厚なワルツの部分、そしてベルリオーズでは「ラコッツィ行進曲」での快
活でぞくぞくするような躍動感など、フルトヴェングラーでないと造り出せない
瞬間に満ちています。

8.111352
グレート・ピアニスト・シリーズ/リヒテル 初期録音集第1集(1948-1956)
シューベルト(1797-1828):1.楽興の時第1番ハ長調 Op.94 D.780/2.即興曲第2番
変ホ長調 Op.90 D.899/3.即興曲第2番 Op.142 D.935/4.ショパン(1810-1849):
練習曲ホ短調 Op.25-5/5-8.シューマン(1810-1856):幻想小曲集 Op.12(抜粋)/
10-16.フモレスケ変ロ長調 Op.20
録音:スヴャトスラフ・リヒテル(ピアノ)
20世紀の最も偉大なるピアニストの一人、スヴャトスラフ・リヒテルの偉業は今
更ここで語る必要もないでしょう。彼の驚くほどの演奏技術、そしてバッハから
ショスタコーヴィチまでの堅固な解釈、そしてカリスマ性。これらを持って全て
の聴衆を魅了した彼の最も初期の演奏がここに収録されています。中でも1948
年に録音された幻想小曲集の抜粋は、オリジナルの78回転盤のリリース以来、
初の復刻となります。

8.120879
グリーグ:ノルウェーの歌(オリジナル・キャストによる録音 )(1944-1945)
1971年にアンドリュー・ストーンによって映画化された「ソング・オブ・ノル
ウェイ」のオリジナル・キャストによるヴァージョンです。ジョージ・フォレス
トとロバート・ライトがグリーグの半生をミュージカル化、あの有名なピアノ
協奏曲で幕が開き、次から次へと場面が転換していきます。1944年ニューヨーク
で860公演、ロンドンで526公演を行ったというほど人気演目でした。契約の関係
で、キャストの幾人かに変更がありましたが、ここで聴けるのはオリジナル・
キャストです。



<MARCO POLO>
8.225346-48 3枚組 \5340
S.ワーグナー:マリーエンブルクの鍛冶屋
演奏:ミヒャエル…ティル・シュルツ(バリトン)/アルフレード…アントン・ラ
イス=フーバー(テノール)/フリーデリンデ…レベッカ・ブロベルク(ソプラノ)
/ヘルヴィッヒ…クリストフ・フォン・ヴァイツェル(バリトン)/ムトハルト…
カール・シュナイダー(テノール)/マダルドゥルト…アンネ・ヴィーデン(アル
ト)/ヴァーヒルト…マーヒャ・ドイブナー(ソプラノ)他/
ダンスク・バルティック・フィルハーモニー管弦楽団/ PPPミュージック・シア
ター・アンサンブル・ミュンヘン/フランク・シュトローベル(指揮)
物語は中世、西プロイセン、マリーエンベルク。 1410年に実際に起こったタン
ネンベルクの戦いに着想を得たこのオペラは仮面舞踏会のために美しく飾られた
薄暗い酒蔵で始まります。愛しい恋人アルフレードに会いにきたフリーデリン
デ。しかしアルフレードは彼女の継父の投げた石で顔にケガをしてしまいます。
騎士である名誉を汚さないためにアルフレードはケガの原因を「馬から落ちた」
ことにするのですが・・・。

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09-04 No.29-1

2009年04月22日 14時37分19秒 | Weblog
<INTEGRAL>
MAG 111174 \2250
ピアソラ:ナイトクラブ1960
グラシアーヌ・フィンズィ:印象タンゴ
ブロッホ:懺悔、ニーグン
ローラン・メットロー:出現
ベルナール・カヴァナ:失踪者
ジョエル・レアンドル:ブルー・バタフライ
ルノー・ガニュー:3つの新しい民族舞曲
バルトーク:6つのルーマニア民族舞曲
パスカル・コンテ(Accordeon)マリアンヌ・ピケティ(Vn)
「楽器の王様」と呼ばれるヴァイオリンと「貧乏人のオルガン」と揶揄され
ることもあるアコーディオンの見事なコラボ。パスカル・コンテのアコーディ
オンにゾクゾクします。

MAG 111165 \2250
ルクー:ヴァイオリン・ソナタ ト長調
ピエルネ:ヴァイオリン・ソナタ Op.36、バスク幻想曲 Op.49
マリアンヌ・ピケティ(Vn)ローラン・カバッソ(Pf)
セザール・フランクのヴァイオリン・ソナタにも比肩されるルクーの絶美の
ヴァイオリン・ソナタ。グリュミオー、ボベスコに続く美演の登場を喜びま
しょう。

010 601 \2350
ロドリーゴ:アランフェス
アルベニス:アストゥリアス(デュオ&ソロ) グリーンスリーヴス変容
ヘンデル:サラバンド
カルロ・ドメニコーニ:コユンババ
タレガ:アルハンブラの思い出
バリオス:カテドラル 他
アルノー・デュモン(Gt)

SNG 07FL01 2枚組 \4160
J.S.バッハ:
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1/2/3番BWV1001-1003
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第1/2/3番BWV1004-6
フレデリック・ラロック(Vn)
パリ・バスティーユ・オペラ、コンサート・マスター、フレデリック・ラロ
ックによる無伴奏全曲。日本語解説付き。




<SKARBO>
DSK 4073 \2300
フォーレ:ドリー
ラヴェル:マ・メール・ロワ
ポール・ラドミロー(1877-1944):ゲール・ラプソディ
ジャン・クラス(1879-1932):子供の魂
ローラン・ブコウザ、ジャン-ピエール・フェレイ(Pf)
ジャン-ピエール・フェレイはピアニストとしてだけでなく、プロデューサー
としてもharmoniamundi, Auvidis等でも働いてきました。この録音でも
Fazioliのピアノの音が美しく録られています。

DSK 1985 \2300
ケクラン:
(1)ヴァイオリン・ソナタOp.64
(2)ヴィオラ・ソナタOp.53
(1)マリー・ヴィオ(Vn)ミレーユ・ギヨーム(Pf)
(2)ミシェル・ミカラカコス(Va)マルティーヌ・ガニェペン(Pf)




<haenssler>=SWR MUSIC=
【シュヴェツィンゲン音楽祭エディション】
1952年に南ドイツ放送によって創始され、今日、世界有数の音楽祭として知
られるシュヴェツィンゲン音楽祭。毎年5月にシュヴェツィンゲン宮殿をメイ
ン会場に、これまでに100ほどの古楽のオペラに2,000近いコンサートと並行
して、およそ40のオペラが初演されてきました。現在はSWRが運営を継承して
いますが、そもそも放送局主導という性格から、音楽祭の模様は当初から録
音放送されてきました。このたび、そのお宝音源による大注目のシリーズが
haensslerよりスタート。クレーメル、ヴンダーリヒなど、超豪華アーティス
トの極上ライヴの数々が続々と登場します。ご期待ください。

93 702 \2250
ステレオ
(1)プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第1番ヘ短調Op.80
(2)シューベルト:ロンド ロ短調D 895
(3)ヴェーベルン:4つの小品Op.7
(4)ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第10番ト長調Op.96
(5)クライスラー:アレグロ・グラツィオーソ
ギドン・クレーメル(Vn)
オレグ・マイセンベルク(P)
録音:1977年5月23日シュヴェツィンゲン宮殿、ロココ劇場(ライヴ)
1975年にドイツのコンサートで、西側において鮮烈なデビューを飾った鬼才
クレーメル。翌1976年にカラヤンの指揮でザルツブルク音楽祭に出演、1977
年にはニューヨーク・デビューも果たし、カミソリのように鋭利な音色と完
璧な技巧、冷徹な音楽運びを武器に、急速にその名を知られるところになり
ます。
1977年のシュヴェツィンゲン音楽祭でのリサイタルは、クレーメルが「私が
すべてを話せる初めての人物だった」という、朋友マイセンベルクとのデュ
オ。彼とは、音楽評論家ヨアヒム・カイザーが「事件」と呼んだ、1975年の
ミュンヘンでのリサイタルでも共にステージに立っています。
ここではまず、陰鬱で瞑想的なプロコフィエフが掛け値なしに破格の内容。
この時期、華々しく脚光を浴びるのとは裏腹に、ソ連当局とは緊張関係が続
いていたことが演奏に影を落としているかのようです。ほかに94年に同じマ
イセンベルクとセッションで録音しているヴェーベルン、シューベルトやベ
ートーヴェンの第10番という凝ったプログラムといい、たいへん価値のある
内容といえるでしょう。音質もすぐれています。

93 701 \2250
ステレオ
(1)シューマン:歌曲集「詩人の恋」Op.48
(2)ベートーヴェン:アデライーデOp.46 / 諦めWoO.149 / くちづけOp.128
(3)シューベルト:
孤独な男D 800 / 夜曲D 672 / リュートに寄せてD 905 / 双子座の星に寄せ
る舟人の歌D 360 / シルヴィアにD 891 / ミューズの子D 764
フリッツ・ヴンダーリヒ(T)
フーベルト・ギーゼン(P)
録音:1965年5月19日シュヴェツィンゲン宮殿(ライヴ)
おなじみギーゼンとの顔合わせによる、永遠の貴公子ヴンダーリヒのリート
の夕べ。「詩人の恋」ほか、得意としたナンバーで構成されたプログラムは、
同じ年に、ここで歌われているすべてのナンバーが含まれるザルツブルク音
楽祭でのリサイタルの記録もあります(ORFEOR.432961)。
正規初出に、ヴンダーリヒが歌っているというその事実だけで、内容そのも
のは折り紙つきですが、「詩人の恋」トラック1から、せつなくも甘美な世界
の虜。加えて録音状態が抜群に良いこととリマスタリングが成功して、こう
して張りのある歌声がよみがえったのは驚異的。これは末永く宝物になるに
ちがいありません。

93 703 2枚組(1枚価格) \2250
ステレオ
[CD 1]
(1)ベートーヴェン:ロンド第2番ト長調Op.51-2
(2)同:ピアノ・ソナタ第28番イ長調Op.101
(3)ブラームス:ヘンデルの主題による変奏曲とフーガOp.24
[CD 2]
(1)ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第7番ニ長調Op.10-3
(2)同:ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調Op.57「熱情」
クラウディオ・アラウ(P)
録音:[CD 1]1963年5月26日[CD 2]1973年5月20日
シュヴェツィンゲン宮殿(ライヴ)
アラウがそれぞれ60歳、70歳と異なる時期におこなったリサイタルから収録。
独墺系レパートリー、とくにベートーヴェンで名を取った巨匠だけに、ソナ
タは絶品。なかでも、第28番などスタジオ盤からはけっして窺い知ることの
できない、イマジネーションの閃きがあります。変奏曲の達人ブラームスの
傑作では、全盛期だけに闊達な表現が聴かれます。当時の南ドイツ放送局の
高い技術水準に感謝したくなる、録音時期の開きを感じさせないすぐれた音
質です。




<INTEGRAL>
INTEG 221166 \2350
イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番、アンダンテ(1885)
フランク:
ヴァイオリン・ソナタ イ長調 アンダンティーノ・クイエトーソOp.6
サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ、
ワルツ形式の練習曲(イザイ編曲)
スヴェトリン・ルセフ(Vn) エレーネ・ロザノヴァ(Pf)
18世紀イタリアのヴィオッティに源流を辿る「フランコ・ベルギー派」のヴァ
イオリン奏者。
イザイ、ティボー、エネスコ、ヌヴー、グリュミオー、フェラス、ボベスコ
に至る演奏家たちに連なる新たなヴァイオリニストの登場です。


INSO 221334 \2350
ブラームス:
ピアノ三重奏曲第2番Op.87
ピアノ三重奏曲第3番Op.101
グラーフ・モウルヤ(Vn) フランソワーズ・グローベン(Vc) 
ペーター・ラウル(Pf)
「コントラストの豊かさ、パワフルな感情のほとばしり、エネルギッシュな
テンポ、ビブラートが各小節にスリリングな刺激をもたらす」(仏「ディアパ
ゾン」誌)

INTEG 221162 \2350
ドビュッシー:
牧神の午後への前奏曲、白と黒で、リンダラハ、夜想曲(ラヴェル編曲)、
イベリア(カプレ編曲)
ベンザクン・デュオ(ローラン・カルセンティ、ダニエル・ベンザクン)(Pf)
「非常に明瞭で率直な演奏」(仏「ピアニスト」誌)

INTEG 221163 \2350
ヴィヴァルディ:協奏曲集
チェロ協奏曲RV406,RV412,
フルート協奏曲RV428「ごしきひわ」,RV439「夜」RV433「海の嵐」
ヴァイオリン協奏曲RV230,265
弦楽のための協奏曲RV128,RV169
クリスチャン・メンドーズ(指&Fl)ムジカ・アンティカ・プロヴァンス
「コントロールの行き届いたビブラート、完璧なイントネーション、乱れの
ない呼吸、そしてデリケートな感受性」仏“le Monde la musique”



<NIFC>
NIFCD 009 \2700
ショパン:
(1)「奥様お手をどうぞ」による変奏曲 Op.2
(2)ポーランドの歌による幻想曲 Op.13
(3)ロンド・クラコヴィアク Op.14
(4)アンダンテ・スピアナートと華麗なポロネーズ Op.22
(5)ポーランド国歌(オーケストラ演奏)
ネルソン・ゲルネル(フォルテピアノ:1849年エラール)、
フランス・ブリュッヘン(指)18世紀オーケストラ
録音:(2)(5)2006年8月30日、テアトル・ヴィエルキでのライヴ
(1)(3)(4)2007年11月11日、ポーランド放送コンサート・スタジオでのライヴ
ダン・タイ・ソンと共演した協奏曲が大ヒットしたブリュッヘンと18世紀オー
ケストラ、待望の第2弾登場です。それも協奏曲以外のピアノとオーケストラ
のための作品をすべて収めているのが贅沢の極み。ショパンの協奏曲の古楽
器による録音はともかく、他の作品は初のお目見え。演奏は充実のひと言に
つき、またまた聴き惚れさせられます。
今回のソリストは1969年生まれのアルゼンチンのヴィルトゥオーゾ、ネルソ
ン・ゲルネル。当シリーズでバラード全曲(NIFCD003)をリリース済み。アル
ゲリッチが絶賛しているゲルネルの才能は、単に技巧派なだけでなく、深い
音楽性に驚かされます。彼が1849年製エラールのフォルテピアノを用いて、
ゾクゾクするほど魅力的なショパンを聴かせてくれます。
さらに嬉しいのは、ポーランド国歌をブリュッヘンと18世紀オーケストラで
聴けること。もちろん古楽器では初めてです。

NIFCD 007 \2700
ショパン:
(1)12のエチュード Op.10
(2)同Op.25
タチヤナ・シェバノワ(フォルテピアノ:1849年製エラール)
1980年に行なわれた第10回ショパン・コンクールで第2位(1位はダン・タイ・
ソン)を受賞したシェバノワ。彼女のショパンの練習曲演奏は、ロシアン・ピ
アニズムならではの切れ味の良い技巧とスピード感で定評がありますが、こ
こではフォルテピアノに挑戦、軽やかさと色香がさらに増し、曲の真髄を味
わせてくれます。

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09-04 No.29-2

2009年04月22日 14時36分20秒 | Weblog
<ACCENT>
ACCENT-Plus 2009春
現在の古楽界を牽引するクイケン3兄弟をはじめとする、ベルギー古楽陣の名
盤が目白押しのレーベルACCENTから、数々の定評ある名盤をお手頃な価格で
再発売するシリーズ『ACCENT plus』第3弾。

ACC 10032 \1280
旧品番:ACC 78332
ベートーヴェン:
ピアノ・ソナタ第14番 嬰ハ短調「月光」、第8番 ハ短調「悲愴」
6つのバガテル Op.126、アンダンテ WoO57
ジョス・ファン・インマゼール(フォルテピアノ、コンラード・グラーフ
1824年製)
録音:1983年11月ヴレースハイス博物館

ACC 10088 \1280
旧品番:ACC 9288
クープラン:
ヴィオール組曲第1番ホ短調(1728)、ヴィオール組曲第2番イ長調(1728)、
新しいコンセール第12番イ長調(1724)、新しいコンセール第13番ト長調(1724)
ヴィーラント・クイケン(Gamb) 上村かおり(Gamb) 
ロベール・コーネン(Cemb)
録音:1992年6月聖アポリネール教会(ベルギー)

ACC 10095 \1280
旧品番:ACC 9395
J.S.バッハ:
カンタータ「われは満ちたれり」BWV82
カンタータ「われ希望を持ちて、歩み求めん」BWV49
カンタータ「ああ神よ、心の傷手、いかに多く」BWV58
シギスヴァルト・クイケン(指)ラ・プティット・バンド
ナンシー・アージェンタ(S) クラウス・クレメンス(Bs)
鈴木秀美(Vc)ピエール・アンタイ(Orgue)マルセル・ポンセール(Ob)

ACC 10123 \1280
旧品番:ACC 96123
ペルゴレージ:
幕間劇:「リヴィエッタとトラコッロ(ずるい田舎女)」*、歌劇「奥様女中」
ドナート・ディ・ステファノ(ウベルト)*
パトリツィア・ビッチーレ(セルピーナ)*
ナンシー・アージェンタ(リヴィエッタ) 
ヴェルナー・ファン・マッケレン(トラチェロ)
ジギスヴァルト・クイケン(指)ラ・プティット・バンド
録音:1996年11月21日(奥様女中)、11月22日(リヴィエッタとトラコッロ)
ルナ・テアトル(ブリュッセル)、ライヴ

ACC 10006 \1280
旧品番:ACC 47806
室内楽作品集
テレマン:トリオ・ソナタ ト短調
ヘンデル:4声のコンチェルト
ガルッピ:ソナタ ト長調
J.G.ヤーニチュ:
フルート・トラヴェルソ、ヴァイオリン、オーボエ、チェロと通奏低音のた
めの四重奏曲 ヘ長調
J.C.バッハ:
フルート・トラヴェルソ、ヴァイオリン、オーボエ、チェロ、ハープシコー
ドのための五重奏曲 ニ長調
パルナッスス・アンサンブル【バルトルド・クイケン(フルート・トラヴェ
ルソ)、リヒテ・ファン・デル・メール(Vc)、ポール・ドンブレヒト(Ob)、
ヨハン・ヒュイス(ハープシコード)】

ACC 10019 \1280
旧品番:ACC 58019
ドイツ・バロック室内楽曲集
J.S.バッハ:フルート・ソナタBWV525
テレマン:
フルート組曲ニ短調、フルート・トラヴェルソ、2つのヴィオラ・ダ・ガンバ
と通奏低音のための四重奏曲 ト長調
C.P.E.バッハ:トリオ・ソナタ
バルトルド・クイケン(フルート・トラヴェルソ)、
シギスヴァルト・クイケン(Gamb)
ヴィーラント・クイケン(Vc)、ロベルト・コーネン(Cemb)

ACC 10031 \1280
旧品番:ACC 58331
ファゴットと通奏低音のためのソナタ集
コレット:ソナタ集「孤独の快感」
ボワモルティエ:ソナタ集
ダニー・ボンド(Fg)  ロベルト・コーネン(Cemb) 
リヒテ・ファン・デル・メール(Vc)

ACC 10127 \1280
旧品番:ACC 97127
リチェルカーレ集-16世紀イタリアのリチェルカーレの至芸
パドヴァーノ:第6旋法のトッカータ(とリチェルカーレ)
カヴァッツォーニ:リチェルカーレ第4番
ビュース:イ
ントナチオーネ(A.ガブリエリ作)と第3旋法のリチェルカーレ第3番
パドヴァーノ:《サルヴェ・レジーナ》によるリチェルカーレ第7番
ロディオ:《ラ・ソ・ファ・レ・ミ》によるリチェルカーレ第7番
A.ガブリエーリ:第1旋法のリチェルカーレ
コンフォルティ:《アヴェ・マリア》によるリチェルカーレ第14番
パドヴァーノ:
イントナチオーネ(G.ガブリエリ作)と第6旋法のリチェルカーレ
パドヴァーノ:
イントナチオーネ(A.ガブリエリ作)と第3旋法のリチェルカーレ第1番
ルッツァスキ:トッカータと第4旋法のリチェルカーレ
A.ガブリエーリ:イントナチオーネと第5旋法のリチェルカーレ
J.ブリュメル:
イントナチオーネ(G.ガブリエリ作)と第12旋法のリチェルカーレ
ビュース:
イントナチオーネ(A.ガブリエリ作)と第6旋法のリチェルカーレ第7番
ルイヴ・タンミンガ(Org;ボローニャ,サン・ペトロニオ・バシリカ教会の
1471-5年ロレンツォ・ダ・プラト製および1534年G.バッティスタ・ファッケ
ッティ製の書簡側オルガン使用)

ACC 10400 \1280
愛の小舟-16世紀のコルネット作品集
作曲者不詳:エル・ビッソン(パヴァーヌ)/愛の小舟(ガイヤルド)
ジョヴァンニ・バッサーノ:スザンナはある日
作者不詳:パヴァーヌ/サルタレッロ
ジローラモ・ダラ・カーザ:あなたに喜びをあげよう
ピエール・アテニャン:パヴァーヌ/ガイヤルドIV
ジョヴァンニ・バッサーノ:春は丘を彩り
ジョヴァンニ・バッサーノ:ミラーミわが命
ジョヴァンニ・バッティスタ・フォンターナ:ソナタ第4番
ジョヴァンニ・バッティスタ・ボヴィチェッリ:わたしは傷ついた
ジョヴァンニ・バッティスタ・フォンターナ:ソナタ第6番
リッカルド・ロニョーニ:ふたたび別れて
ジョヴァンニ・アントニオ・パンドルフィ・メアッリ:
ソナタ第2番「ラ・チェスタ」
リッカルド・ロニョーニ:あなたは美しい、恋人よ
作曲者不詳:ルッジェーロ/シャコンヌ
ウィリアム・ドンゴワ(コルネット) レ・コンチェルト・ブリーゼ
*カルペ・ディエム・レーベルからの再発。



<Lipkind Productions>
驚異のチェリスト、ガブリエル・リプキン「Lipkind Productions」取り扱い
開始!
ガブリエル・リプキンは1977年イスラエル生まれ。10代で数々のコンクール
で最高位に輝き、15歳でメータ&イスラエル・フィルと共演、その後も錚々
たる音楽家と共演を重ねてきました。2000年から演奏活動を休止。ドイツの
山中に籠もり芸術的精神を向上させるため、ひたすら音楽と向き合う日々を
選択。その音楽修行の成果を結実させたのが自身のプロデュースによるこの
「Lipkind Productions」レーベル。2006年にリリースされたバッハの無伴奏
と小曲集「ミニアチュール&フォークロア」の2枚のアルバムは世界的に高い
評価を得ました。
今後のリリース予定もかなり魅力的なラインナップ。ザスラフスキーとのデュ
オ・アルバムやリプキン・カルテットとしての室内楽作品集、チェロ協奏曲
集、無伴奏チェロ作品集など充実しており、これからも目が離せないアーティ
ストの一人です。

GLP 0016132(SACD-Hybrid) 3枚組 \7280
J.S.バッハ:
無伴奏チェロ組曲第1番ト長調 BWV1007
無伴奏チェロ組曲第2番ニ短調 BWV1008
無伴奏チェロ組曲第3番ハ長調 BWV1009
無伴奏チェロ組曲第4番変ホ長調 BWV1010
無伴奏チェロ組曲第5番ハ短調 BWV1011
無伴奏チェロ組曲第6番ニ長調 BWV1012
ガブリエル・リプキン(Vc)
使用楽器:アロシウス・ガラーニ(1702年ボローニャ)
録音:2006年

GLP 0016142 \2250
ミニアチュール&フォークロア
モシュコフスキ:ギターラ Op.45-2、
ヴィエニアフスキ:スケルツォタランテラ Op.16、
アルベニス:タンゴ、
ディニーク:ホラ・スタッカート、
ガブリエリ:リチェルカーレ第5番*、
チェレプニン:歌と踊り Op.84-2、
プロコフィエフ:ワルツ Op.65、
グラズノフ:アラブの旋律、
ベン=ハイム:Lively*、
スクリャービン:ロマンス、
ストゥチェフスキー:オリエンタル・ダンス、
ツィンツァーゼ:チョングリ*、
メンデルスゾーン:無言歌集より第43番、
ポッパー:妖精の踊り Op.39、
フォーレ:アレグレット・モデラート**、
チャイコフスキー:子守歌
デュポール:エチュード第7番*、
イベール:白い小さなろば、
カサド:インテルメッツォ・エ・ダンツァ・フィナーレ、
ブロッホ:祈り、
ピアッティ:カプリース第5番、
ブラームス:ハンガリー舞曲第1番、
クライスラー:中国の太鼓
ガブリエル・リプキン(Vc)
使用楽器:アロシウス・ガラーニ(1702年ボローニャ)
アレクサンドラ・リュプチャンスキー(P)
録音:2006年
*チェロ・ソロ **2台チェロ(多重録音)



<harmonia mundi>
HMX 2961994 \1850
【新録音】
ハイドン:ピアノ・ソナタ集
第58番ハ長調Hob.XVI:48、第59番変ホ長調Hob.XVI:49、
第60番ハ長調Hob.XVI:50、第62番変ホ長調Hob.XVI:52
アラン・プラネス(ピアノ)
録音:2007年10月
フランスの大家、アラン・プラネスによるハイドンのソナタ集が新録音でハ
イドン・エディションに登場。プラネスは1981年までアンサンブル・アンテ
ルコンタンポランに所属、迷いのない清冽なタッチ、音楽の構築の見事さ、
そして比類なき安定感。まさにフランスの巨匠、といったところのピアニス
トです。音楽学生なら必ず弾く第62番変ホ長調のソナタも実に鮮烈、意外な
重厚感も漂う見事な演奏。他のソナタも大変見事、思わず姿勢を正して聴き
入ってしまいます。

HMX 2962030 \1850
【新録音】
ハイドン:弦楽四重奏曲集
弦楽四重奏曲 
(1)ヘ短調op.20-5,Hob.III:35 
(2)ハ長調op.33-3,Hob.III:39「鳥」 
(3)ニ長調op.76-5,Hob.III:79
エルサレム弦楽四重奏団
録音:2008年9月
若手ながらどっしりと息の合ったアンサンブルとツヤのある音色で人気のあ
るエルサレム弦楽四重奏団のハイドンも、新録音で登場。おそろしいほどま
でに美しい音で収録された、充実の作品群にノックアウトされ通しの1枚です。

HMX 2961816 \1850
ハイドン:
チェロ協奏曲第1番ハ長調Hob.VIIb-1、第2番ニ長調Hob.VIIb-2
モン(1717-1750):チェロ協奏曲 ト短調
ジャン=ギアン・ケラス(Vc)
ペトラ・ミュレヤンス(指)
フライブルク・バロック・オーケストラ
録音:2003年3月
名人集団、フライブルク・バロック・オーケストラの豊かなサウンドにのっ
て、ケラスが颯爽とソロを奏でる秀演。オーケストラの音色もケラスのチェ
ロの音色も驚くほど鮮烈に瑞々しく録られています。

HMX 2961761 3枚組 \4580
ハイドン:ピアノ・ソナタ集
[CD1]ソナタ第11番変ロ長調Hob.XVI:2、第31番変イ長調Hob.XVI:46、
幻想曲ハ長調Hob.XVII:4、ソナタ第38番ヘ長調Hob.XVI:23、
第55番変ロ長調Hob.XVI:41
[CD2]ソナタ第13番ト長調Hob.XVI:6、第53番ホ短調Hob.XVI:34、
アンダンテと変奏曲 ヘ短調Hob.XVII:6、ソナタ第43番変ホ長調Hob.XVI:28、
第39番ニ長調Hob.XVI:24
[CD3]ソナタ第47番ロ短調Hob.XVI:32、第33番ハ短調Hob.XVI:20、
第50番ニ長調Hob.XVI:37、第61番ニ長調Hob.XVI:51、
第35番変イ長調Hob.XVI:43
アラン・プラネス(ピアノ)
録音:2001年8月
本当にピアノが「鳴る」とき、こんなにも鮮やかな音がするのか、と目の覚
めるような思いにさせられるプラネスのハイドン。一糸の乱れもなく、どこ
までも清潔でくっきりとごまかしのない演奏です。

HMX 2961849 \1850
ハイドン:交響曲集
交響曲第91番変ホ長調Hob.I-91、
交響曲第92番ト長調Hob.I-92「オックスフォード」、
シェーナ「私の美しい恋人よ、別れないでノベレニーチェはどうする」
Hob.XXIVa-10
ルネ・ヤーコプス(指)
フライブルク・バロック・オーケストラ
ベルナルダ・フィンク(Ms)
録音:2004年2月
オーケストラの奏者一人一人がまるで役者のように雄弁に主張、その押し引
きから生まれるメリハリにはスカッとします!緊張感が漲っている熱い音楽
なのに、どこか軽やかで楽しげですらあります。名曲「オックスフォード」
はもちろん、ハイドンの交響曲の中では地味と思われていた91 番がヤーコ
プスの手にかかるとバッチリ焼き付くのです!そして間に挟まれたコンサー
トアリア「ベレニーチェはどうするのだ」では、オペラ指揮者ヤーコプスが
本領発揮、フィンクの抉りの深い歌を万全にサポート。猛烈にエキサイティ
ングなハイドンです!




<ambroisie>
AM 132 3枚組 \4750
ヘンデル:「ロドリーゴ」
マリア・リッカルダ・ヴェッセリング(Ms ロドリーゴ)
マリア・バーヨ(S エジレーナ)
シャロン・ロストルフ=ザミール(S フロリンダ)
コビー・ヴァン・レンズブルク(T ジュリアーノ)
マックス・エマヌエル・ツェンチッチ(CT フェルナンド)
アンヌ=カトリーヌ・ジル(S エヴァンコ)
エドゥアルド・ロペス・バンソ(指)アル・アイレ・エスパニョル
録音:2007年3月
ヘンデル・イヤーの2009年に素晴らしい新録音が登場です!「ロドリーゴ」
は、ヘンデルがイタリアに留学していた1707年にフィレンツェで初演された
オペラ。当時ヘンデルはまだ22歳でしたが、驚異的なまでにイタリアの音楽
を吸収し、既に堂々たるイタリアオペラを作り上げています。音楽は「アグ
リッピーナ」や「リナルド」と共通したものも多く、マニアなら聞き比べも
楽しいでしょう。この録音は歌手が強力。暴君ロドリーゴ役は、スイス生ま
れのメッゾソプラノで、バロックオペラで大活躍のヴェッセリング。貞淑な
妻エジレーナは、スペインの名歌手バーヨ。復讐に燃えるフロリンダは、イ
スラエルの若いソプラノ、ロストルフ=ザミール。勇ましいジュリアーノに
は、古楽テノールのベテラン、レンズブルク。さらに将軍フェルナンドには、
カウンターテノールの雄ツェンチッチ。そしてバンソと手兵アル・アイレ・
エスパニョルの演奏はいつもながら透明な美感に優れたもので、ヘンデルの
青春の息吹を見事に引き出しています。これはバロックオペラ・ファンには
逃がせません。

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09-04 No.28

2009年04月21日 13時01分00秒 | Weblog
<Chandos>
CHAN 1052 \2180
リスト:交響詩集Vol.5 ――
ダンテ交響曲S.109/2つの伝説S.354〔第1曲《小鳥に説教するアッシジの聖
フランチェスコ》、第2曲《波の上を歩くパオラの聖フランチェスコ》〕
ジリアン・キース(ソプラノ)、
ジャナンドレア・ノセダ(指揮)、
BBCフィルハーモニック、バーミンガム市交響合唱団
「ファウスト交響曲」(CHAN 10375)に続くリストの表題交響曲2作目は、文字
通り"ダンテの神曲"から大きな影響を受けて作曲され1856年に完成した「ダ
ンテ交響曲」。
当初は"地獄"、"煉獄"、"天国"の3楽章の作品として構想を練っていたリスト
だったが、ワーグナーからのアドバイスを受け「天国」を「マニフィカト」
で表現することにより、「地獄」と「煉獄」の2楽章構成に切り替えたという
エピソードを持つ作品でもある。
「ダンテ交響曲」に加えてリスト自身の手によってピアノ版からオーケスト
ラ版へと編曲された「2つの伝説」を取り上げてくるというところも、秘曲の
伝道師ノセダならではの選曲眼といえるだろう。

CHAN 10519 \2180
プロコフィエフ:
映画音楽《スペードの女王》からの交響組曲(M・バークリー編曲)
オラトリオ《平和の守り》Op.124
イリーナ・チスチャコワ(メゾ・ソプラノ)、
ナイアル・ドカティ(ボーイ・ソプラノ)、
ネーメ・ヤルヴィ(指揮)、
ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団&合唱団、
ロイヤル・スコティッシュ少年少女合唱団
1936年、ミハイル・ロンムの映画「スペードの女王」のための音楽を依頼され作
曲を行ったプロコフィエフ。しかしスターリンの政策により映画の上演は中止さ
れ、プロコフィエフの音楽も陽の目を見ずに破棄されてしまう。
時は流れて2008年。ロイヤル・バレエ団の舞台「ラッシュズ(Rushes)」のために
依頼を受けたマイケル・バークリー(レノックスの息子)が、「スペードの女王」
を"バレエ音楽"として復活させることに成功。
そしてさらにバークリーは「スペードの女王」を"交響組曲"として再構成。こう
して政治の犠牲となり失われたプロコフィエフの音楽が、新たな形で現代に甦る
ことになったのである。
またジダーノフ批判を受けた後の最晩年に作曲され、1951年にはスターリン賞を
授与されたオラトリオ「平和の守り」でも元祖爆演指揮者ヤルヴィが真骨頂を発
揮!

CHAN 10521 \2180
フランスのファゴット作品集 ――
グロヴレ:シシリエンヌとアレグロ・ジョコーソ
タンスマン:ソナチネ/ケックラン:ソナタ
フォーレ:小品
ブトリー:アンテルフェランス
ノエル・ガロン:叙唱とアレグロ
デュティーユ:サラバンドとコルテージ
ビッチ:コンチェルティーノ
ジャンクール:夜想曲
ピエルネ:ソロ・ド・コンクール
ドビュッシー:吟遊詩人、小さな羊飼い、ゴリウォーグのケークウォーク
カレン・ジョーヒガン(ファゴット)、フィリップ・フィッシャー(ピアノ)
シャンドスのプロデューサー、ラルフ・カズンズが太鼓判を押すファゴット界の
シンデレラ・ガール、カレン・ジョーヒガンの3枚目となるアルバムは、ユニー
クなフレンチ・ミュージック・コレクション。
才気あふれる若手ピアニスト、フィリップ・フィッシャーとのデュオ・アルバム
には、ドビュッシー、フォーレ、ケックラン、ピエルネ、デュテーユ、そしてタ
ンスマン、ブトリー、ジャンクール、ビッチなど、近現代のフランス楽壇を牽引
してきた錚々たる顔ぶれが並ぶ。
ちなみに傑作が続々と誕生した19世紀-20世紀フランスの"管楽器のための小品"
は、パリ音楽院などでの入学試験用として委嘱された作品が多く、現在でもコン
サートやコンクールのレパートリーとして重宝され続けている。
ジョーヒガンの奏でる豊潤で艶やかな音色は、ダブル・リード楽器の真の魅力そ
のもの。シャンドスが大プッシュする若き才能の実力は本物!

CHAN 10525 \2180
ガニング:交響曲第3番/オーボエ協奏曲/交響曲第4番
ヴェリティ・ガニング(オーボエ)、
クリストファー・ガニング(指揮)、ロイヤル・フィルハーモニック管弦楽団
これまでに4度のイギリス・アカデミー賞(BAFTA Awards)、3度のアイヴォー・ノ
ヴェロ賞に輝き、映画「エディット・ピアフ-愛の賛歌」や、テレビ・ドラマ
「名探偵ポワロ」の音楽を担当してきた英国サウンドトラック界の大物作曲家ク
リストファー・ガニング(1944-)。
シャンドスのガニング作品集は、"映画音楽"や"サウンドトラック"ではなく本格
的な"クラシック・アルバム"であり、ウクライナでの妻の入院、自身の心臓病発
症という混迷の2005年に作曲された「交響曲第3番」と、対照的で異なるガニン
グの世界が広がる「交響曲第4番」、娘のクリスマス・プレゼントでもあったと
いう「オーボエ協奏曲」を収録。
"クラシック作曲家の映画音楽"ではなく、"映画音楽作曲家のクラシック音楽"と
いうこれまでとは真逆のパターン、ガニング自身の指揮による自作自演、父娘共
演など、クラシック&映画音楽ファン両方の興味をそそる要素が満載!

CHAN 10520 \2180
ロッシーニ:ピアノ作品集Vol.4 ――
老年のいたずら第6集《すばしこい子供たちのためのアルバム》 -
私の朝の健康のための前奏曲/バロック風前奏曲/人よ、汝が塵なることを思い
出せ/アセ・デ・メメント/ペーザロ人/苦悶のワルツ/わが妻への愛情/舟歌
/楽しい汽車の小旅行/ポルカ=マズルカのできそこない/喘息性練習曲/謝肉
祭の埋葬
マルコ・ソリーニ(ピアノ)
オペラの作曲から身を引いたロッシーニが、その晩年の1857年から68年にかけて
作曲した全13巻のピアノ曲集「老年のいたずら」。
ロッシーニの未出版作品やレア・レパートリーなどを積極的に録音してきたイタ
リアのピアニスト、マルコ・ソリーニが「老年のいたずら」の中からセレクトし
たのは「すばしこい子供たちのためのアルバム」と題された第6集。
「私の朝の健康のための前奏曲」や「喘息性練習曲」など作品それぞれのタイト
ルも摩訶不思議。イタリアのピアノ音楽を発掘し続けるソリーニが晩年のロッシ
ーニが仕掛けた"いたずら"の答えを追う。

CHAN 10489 \2180
ヴァリエーション・オン・アメリカ ――
コープランド:前奏曲-荘厳な式典のための
アイヴズ:アメリカ変奏曲、アデステ・フィデルス、フーガ変ホ長調、同ハ短調
カウエル:讃歌とフーガ風の調べ第14番
スティル:夢
バーバー:前奏曲とフーガ ロ短調、《すばらしい愛》による変奏曲Op.34
ポールズ:トリプティク
イアン・クイン(オルガン)
「楽器の皇帝-ロシアのオルガン音楽」(CHAN 10043)、「チェコのオルガン音楽」
(CHAN 10463)など、なかなかお目にかかれないオルガン作品集を発表してきたイ
アン・クインの最新作は「アメリカ」。
コヴェントリー大聖堂のグランド・オルガンが放つ"アメリカのオルガン・レパ
ートリー"も前2作以上にユニーク。
ウェールズ出身のオルガン奏者、合唱指揮者、作曲家イアン・クインは、アメリ
カのニュー・メキシコ州最大の都市アルバカーキのセント・ジョン大聖堂でオル
ガニスト兼音楽監督として活躍中。

CHAN 10522X 2枚組 \3560
プロコフィエフ:ピアノ協奏曲集 ――
ピアノ協奏曲第1番変ニ長調Op.10/同第2番ト短調Op.16*/同第3番ハ長調Op.26*
/同第4番変ロ長調Op.53/同第5番ハ長調Op.55
ボリス・ベルマン(ピアノ)、オラシオ・グティエレス(ピアノ)*、
ネーメ・ヤルヴィ(指揮)、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
父ヤルヴィがシャンドスに打ち立てた金字塔"プロコフィエフ"の新装復刻第8弾。
ベルマン、グティエレスをソリストに迎えたコンセルトヘボウ管との「ピアノ協
奏曲集」は、90年代初期のシャンドスを代表する名盤の1つ。24-bit/96kHzデジ
タル・リマスターによる新装再発売。1989年-1990年の録音。



<EMI FRANCE>
OPERAS COMIQUES & OPERETTES SERIES
オペラ、オペレッタ・ファンにうれしいお知らせです。EMIフランスの豊富なカ
タログから7点が一気にお求めやすい価格で再登場いたします。しかもノーマン、
メスプレ、ゲッダ、クラウス、ヴァン・ダムといった名歌手、プラッソン、ガー
ディナー、ミンコフスキ、ロゼンタールなどの指揮者により豪華な顔ぶれが揃
いました。ご注目下さい。

CZS-3951082 2枚組 \1980
オッフェンバック:美しきエレーヌ
ジェシー・ノーマン(ソプラノ)
 ジョン・アラー(テナー)
ガブリエル・バキエ(バリトン)
ジャン=フィリップ・ラフォン(バリトン)
トゥールーズ・カピトール合唱団、管弦楽団
ミシェル・プラッソン指揮

CZS-3951132 2枚組 \1980
オッフェンバック:山賊
ギスレーヌ・ラファネル(ソプラノ)
コレット・アリオット=ルガズ(ソプラノ)
ティベール・ラッファッリ(テナー)
ミシェル・トランポン(バリトン)
フランソワ・ル・ルー(バリトン)
ティエリー・ドラン(テナー)
ジャン=ルック・ヴィアラ(テナー) 他
リヨン・オペラ合唱団、管弦楽団
ジョン・エリオット・ガーディナー指揮

CZS-3951182 2枚組 \1980
ボイエルデュー:白衣の婦人
ロックウェル・ブレイク(テナー)
アニック・マシス(ソプラノ)
ミレイユ・ドゥルンシュ(ソプラノ)
ジャン=ポール・フーシュクール(テナー)
ローラン・ナウリ(バス・バリトン)
シルヴィー・ブルネ(メゾ・ソプラノ)
フランス放送合唱団
パリ管弦楽団アンサンブル 
マルク・ミンコフスキ指揮

CZS-3951232 2枚組 \1980
ビゼー:美しいパースの娘
ジューン・アンダーソン(ソプラノ)
アルフレード・クラウス(テナー)
ジーノ・キリコ(バリトン)
ジョセ・ヴァン・ダム(バリトン)
ガブリエル・バキエ(バリトン)
マルガリタ・ジマーマン(メゾ・ソプラノ)
ラディオ・フランス合唱団
新フィルハーモニー管弦楽団
ジョルジュ・プレートル指揮

CZS-3951282 2枚組 \1980
アーン:シブレット
マディ・メスプレ(ソプラノ)
ジョセ・ヴァン・ダム(バリトン)
ニコライ・ゲッダ(テナー)
コレット・アリオット=ルガズ(ソプラノ)
フランソワ・ル・ルー(バリトン)
ジャン=クリストフ・ブノア(バリトン)
ジャン・ラフォルジュ合唱アンサンブル
モンテ=カルロ・フィルハーモニー管弦楽団
シリル・ディードリッヒ指揮

CZS-3951332 2枚組 \1980
オッフェンバック:天国と地獄
マディ・メスプレ(ソプラノ) 
ジェイン・ローズ(メゾ・ソプラノ)
ジェイン・ベルビエ(メゾ・ソプラノ) 
ミシェル・セネシャル(テナー)
シャルル・ブーレ(テナー)
ミシェル・トランポン(バリトン)
トゥールーズ・カピトール合唱団、管弦楽団
ミシェル・プラッソン指揮

CZS-3952972 2枚組 \1980
ヴィヴァ・オッフェンヴァック:
「野生のばら」
「Monsieur Choufleuri」
「市場の女商人たち」
マディ・メスプレ(ソプラノ)
ジャン=フィリップ・ラフォン(バリトン)
ミシェル・トランポン(バリトン)
シャルル・ブーレ(テナー) 他
ジャン・ラフォルジュ合唱アンサンブル
モンテ=カルロ・フィルハーモニー管弦楽団
マヌエル・ロザンタール指揮




<Scandinavian Classics>
220507-205 \650
カール・ニールセン: 交響曲第1番
シベリウス: 交響曲第7番
オッコ・カム(指揮)
コペンハーゲン交響楽団

220562-205 \650
カール・ニールセン: 交響曲第2番
カール・ニールセン: 交響曲第5番
ダグラス・ボストック(指揮)
ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団

220563-205 \650
カール・ニールセン: 交響曲第3番
ダグラス・ボストック(指揮)
ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団

220564-205 \650
カール・ニールセン: 交響曲第4番
ダグラス・ボストック(指揮)
ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団

220565-205 \650
カール・ニールセン: 交響曲第1番
カール・ニールセン: 交響曲第6番
ダグラス・ボストック(指揮)
ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団

220555-205 \650
シュトックハウゼン: ピアノ作品集
エリザベス・クリーン(ピアノ)

220501-205 \650
Piazzolla, Jobim, Villa Lobos/ Histoire du Tango
Astor Piazolla(1921 - 1992): Histoire du Tango
1. Bordel 1900
2. Cafe 1930
3. Night Club 1960
4. Concert d’aujourd’hui
Antonio Carlos Jobim(1925 - 1994): Small Suite
5. Choro I(O Barbinha Branca)
6. Modinha
7. Choro II
8. Valse(Childrens Games)
9. A. Aleta/T. Garcia Gimenez: Palomita Blanca
10. Z. de Abreu: Tico-tico no Fuba
11. A. Ginastera(1916 - 1983): Milonga
12. H. Villa-Lobos: Distribucao de Flores
13. E. Cordero: Fantasia Mulata
Radames Gnatalli(1906 - 1988): Three Retratos
14. l. Valse
15. ll. Scottish
16. lll. Corta Jaca
ベント・ラーセン(フルート)
ヤン・ソマー(ギター)

220504-205 \650
エリック・サティ:
グノシェイヌ第1,2,3番
ジムノペディ第1,2,3番
犬のためのぶよぶよした前奏曲
太った木の人形のスケッチとからかい
世紀ごとの時間と瞬間の時間
ヤン・カスパーソン: Cinq Portraits Oiseau Rare op.5
ヤン・カスパーソン(ピアノ)

220505-205 \650
グリーグ: ホルベルグ組曲
グリーグ: 2つの悲しい旋律
ニールセン: 弦楽の為の小組曲
ニールセン: 若き芸術家の棺の傍らで
モーテン・リーロン・ソレンセン(指揮)
コペンハーゲン・ヤング弦楽合奏団

220508-205 \650
Egberto Gismonti(b. 1947)
1. Ta Boa, Santa
2. Carta de Amor
3. Palhaco
4. Karate
5. Memoria e Fado(Guitar solo)
6. Cego Aderaldo
7. A Fala de Paixao
8. Loro
Ernesto Cordero(b. 1946)
Two Afro-Antillian Pieces for Guitar
Chick Corea(b. 1941)
6 Children’s Songs
Erik Satie(1866 - 1925)
17. Petit Musique de Clown Triste
18. Preludes flasques(pour un chien)
Igor Stravinsky(1882 - 1971)
19. Trois Pieces Faciles(A trois mains)
Nino Rota(1911 - 1979)
5 Pezzi Facili
20. La Passeggiata de Puccettino
21. Serenata
22. Pavana
23. La Chioccia
24. Il Soldatino
Bent Larsen(flute)
Jan Sommer(guitar)

220510-205 \650
エリック・サティ:
グノシェイヌ 第4,5,6番
冷たい小品
スポーツと気晴らし
自動記述より「船について」
エひからびた胎児
最後から2番目の思想
ヤン・カスパーセン: 3 Tropismer, op.6
Jan Kaspersen(ヤン・カスパーセン)(ピアノ)

220511-205 \650
ハートマン:
オルガンの為の幻想曲
トルヴァルセンのための葬送行進曲
オルガンの為の幻想曲 op.20
エーレンシュレーヤーのための葬送行進曲
ブラスとオルガンの為のアンダンテ
オルガンの為に op. 43
スパング=ハンセン(org)
オーフス・ブラス

220512-205 \650
ロコフィエフ: ヴァイオリンソナタ第1番
シュニトケ: ヴァイオリンソナタ第1番
ラヴェル: ヴァイオリンソナタ第1番
メシアン: 12の主題と変奏曲
セルゲイ・アジジャン(vn)アルメニア生まれのヴァイオリニスト
エレーナ・セミシナ(ピアノ)

220513-205 \650
シマノフスキー: 交響曲第2番
ショスタコーヴィチ: バレエ「ボルト」 op.27(1931).
オッコ・カム(指揮)
コペンハーゲン交響楽団

220517-205 \650
ショスタコーヴィチ: 弦楽四重奏曲第2番
ショスタコーヴィチ: 弦楽四重奏曲第8番
ザポルスキ四重奏団

220526-205 \650
M.R.ドラランド(1657-1726):
Fanfare, from ‘Sinfonies pour les soupers du Roi’
パーセル:トランペット・チューンとエア
J. G. C. Stoerl(1675 - 1719): ソナタ第4,2,5番
J. S. Bach(1685 - 1750): Contrapunktus IX
C. Franck(1822 - 1890): Panis Angelicus
F. Henriques(1867 - 1940): Bryllupsmarch
R. Langgaard(1893 - 1952): Ribe Tidlig Morgen
N. v. Wilm(1834 - 1911): Intermezzo
F. Kreisler: Liebesleid
H. Giraud: Sous le ciel de Paris
D. Olivieri: Au Revoir
S. Joplin: The Chysantemum
J. Lennon/P. McCartney: Hey Jude
J. Lennon/P. McCartney: Penny Lane
The Brass Ensemble Of The Royal Guard

220590-205 \650
J.S.バッハ: ゴールドベルグ変奏曲
クリスティーナ・ビョアケー(ピアノ)

220587-205 2枚組 \1050
コダーイ: チェロ・ソナタ op.4
コダーイ: ヴァイオリンとピアノのための二重奏曲 op.7
コダーイ: 無伴奏チェロ・ソナタ op.8
アントン・コントラ(ヴァイオリン)
ニルス・ウルナー(チェロ)
アンネ・エランド(ピアノ)

220585-205 \650
シューマン: ヴァイオリンソナタ op. 105
シューマン: ヴァイオリンソナタ op. 121
シューマン: ヴァイオリンソナタ woo. 27
エリザベス・シュナイダー(ヴァイオリン)
ウルリヒ・シュテルク(ピアノ)

220577-205 \650
ヴィヴァルディ: 四季
Jochen Brusch - violin
Sven-Ingvart Mikkelsen - organ
Transcribed for violin and organ by Sven-Ingvart Mikkelsen

220561-205 \650
ショパン: 24の前奏曲 
ショパン: ワルツ第2,3番
ショパン: マズルカ op.17, 1-3
クリスティーナ・ビョアケー(ピアノ)

220575-205 \650
Singelee, Bozza, Dubois/ Copenhagen Saxophone Quartet
J.B. Singelee(1812 - 1875)Quatuor de Saxophones(1857)
Eugene Bozza(1905 - 1992)Andante et Scherzo(1938)
Pierre Max Dubois(*1930)Quatuor de Saxophones(1956)
Claude Pascal(*1921)Quatuor de Saxophones(1962)
コペンハーゲン・サクソフオン四重奏団

220576-205 \650
ラフマニノフ: 晩祷Op.37
ロッテ・ホヴマン(アルト)
ポール・エンボーグ(テノール)
コペンハーゲン・オラトリオ合唱団
トーステン・マリーガード(指揮)

220560-205 \650
モーツァルト: レクイエム
Bozena Harasimowicz-Haas(ソプラノ)
Katarzyna Suska(メゾ・ソプラノ)
Ole Hedegaard(テノール)
Ole Stovring Larsen(バス)
クヌート・ヴァッド(指揮)
コルス・ソラヌス

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09-04 No.27

2009年04月21日 13時00分24秒 | Weblog
<REGIS>
RRC 1307 \880
ジョン・ステイナー(1840-1901):カンタータ「磔刑」
ジェイムズ・グリフェット(テノール)
マイケル・ジョージ(バス)
ピーターパラ大聖堂聖歌隊
スタンリー・ヴァン(指揮)
録音:1978年 原盤:ASV

RRC 1308 \880
J・S・バッハ(1685-1750):チェンバロ協奏曲集
第1番ニ短調 BWV1052/第4番イ長調 BWV1055
第5番へ短調 BWV1056/第6番ヘ長調 BWV1057
アイヴァー・ボルトン(チェンバロ&指揮)
セントジェームズ・バロック・プレーヤーズ
録音:1987年 原盤:IMP

RRC 1309 \880
J・S・バッハ(1685-1750):チェンバロ協奏曲集
第3番ニ短調 BWV1054(*)/第2番ホ長調 BWV1053(*)
第7番ト短調 BWV1058(*)/イタリア協奏曲ヘ長調 BWV971(+)
アイヴァー・ボルトン(チェンバロ&指揮(*))
セントジェームズ・バロック・プレーヤーズ(*)
デイヴィッド・ポンスフォード(+)
録音:1987年(*)/2002年(+) 原盤:IMP(*)/Dinmore(+)

RRC 2084 2枚組 \1760
J・S・バッハ(1685-1750):チェンバロ協奏曲集
RRC 1308, 1309のセット。

RRC 1310 \880
ロシアのヴァイオリン協奏曲集
ニコライ・ラーコフ(1908-1990):ヴァイオリン協奏曲第1番(1944)
ドミートリー・カバレフスキー(1904-1987):
ヴァイオリン協奏曲ハ長調 Op.48(1948)
ヴィサリオン・シェバーリン(1902-1963):ヴァイオリン協奏曲 Op.21(1940)
アンドルー・ハーディ(ヴァイオリン)
ロシア交響楽団
ヴェロニカ・ドゥダロワ(指揮)
録音:1995年 原盤:Olympia




<SEDEM Classical>
CD 18(DCD 250) \2180
エストレマドゥラ地方のピアノ音楽(20世紀終盤-21世紀初頭)
エステバン・サンチェス(1934-1997):
サン・フアン・デ・ラ・クルスのテキストによる3つの瞑想
微風(マラガ)/ガルシア・ロルカへのソネット
反射(アルカンタラ)/パウリタの小箱
マヌエル・デル・バルコ(1938-):
カプリッチョ
3つの小品;ヘススのためのメヌエット,
アントニアのための和やかな歌,マヌエルとニコラスのための喜ばしい歌
エンリケ・ムニョス(1957-):涙の交換
フランシスコ・ノベル・サマノ(1969-):鐘[Glocken]
フアン・ペレス・リベス(1931-):エストレマドゥラの午後
マリア・キンタニリャ(1979-):反射
イルミナダ・ペレス・フルトス(1972-):回想
ギリェルモ・イリアルテ(1973-):9つのナイーヴ画 から 第4,2,1曲
マヌエル・エスカランテ(ピアノ)
録音:2008年7月28-31日、マドリード王立高等音楽院マヌエル・デ・ファリャ
・ホール
スペイン内陸南西部エストレマドゥラ(エクストレマドゥラ)地方出身または
同地方に深い関わりを持つ作曲家たちを紹介するアルバム。マヌエル・エス
カランテはメキシコのピアニスト。

CD 19(DCD 251) \2180
サラサーテ(1844-1908):ヴァイオリンとピアノのための作品集
ミラマル Op.42/マラゲニャ Op.21 No.2/ハバネラ Op.21 No.2
ロマンサ・アンダルサ Op.22 No.1/ホタ・ナバラ Op.22 No.2
さようなら、わたしの山々(ソルチコ)Op.37/ビト Op.26 No.1
ハバネラ Op.26 No.2/眠り Op.11/ホタ・アラゴネサ Op.27
プライェラ Op.23 No.1/序奏とタランテラ Op.43
マヌエル・ギリェン(ヴァイオリン)
マリア・ヘスス・ガルシア(ピアノ)
録音:2008年6月27-28日、テネリフェ(スペイン、カナリア諸島)、
アウディトリオ室内楽ホール
サラサーテの没後百年にあたって制作され、当レーベルとしては珍しくメジャ
ー志向と思いきや、「ツィゴイネルワイゼン」が入らないなどやはりひとひね
りあるアルバムでした。マヌエル・ギリェンは当レーベルにトゥリナとヘス
ス・デ・モナステリオの作品を録音しているマドリード生まれの中堅。



<TANIDOS>
SRD 367 \2180
ゴヤ風の奇想 ギター伴奏歌曲集
サルバドル・カストロ・デ・ヒスタウ(1770頃-?):
陽気なゴシキヒワは行く/あなたに会えば、あなたに話せば
あなたは恋人たちの申し出を信じない/私は愛は娯楽だと思っていた
あなたを見た男があなたを熱愛するのは決まりだ
意志なしであなたが私を理解することはできない
キューピッドを呼んだのは愚か者だ
フランシスコ・V・モリナ(1768-1847):
エル・セレニ/ため息のボレロ/ラ・カチュチャのボレロ
アンダルシアのセギディリャ/愛の宣言/愛の優しさ
マリア・ムロ(ソプラノ)
ルネ・モラ(ロマンティックギター)
スペインの画家フランシスコ・デ・ゴヤ(1746-1828)と同時代のコンポーザー
=ギタリストによる、ゴヤ的時代精神を反映した歌曲集。宮廷画家でありなが
ら民衆を見つめる視点を持ち続けたゴヤの作品同様、民衆的な雰囲気を持つ
音楽です。

SRD 370 \2180
ブルボン朝マドリードのチェンバロ音楽
ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757):
ファンダンゴ ニ短調/ソナタ ト長調 K.144
ホセ・エランド(1700頃-1765):ソナタ変ロ長調
ホセ・デ・ネブラ(1702-1768):グラーヴェ第8旋法/ソナタ ト長調
フランシスコ・クルセリェ(1702-1778):ソナタ イ長調
ホアキン・オシナガス(1719-1789):ソナタ ハ長調
セバスティアン・アルベロ(1722-1757):
ソナタ第16番ト調(ドリア調)/ソナタ第18番ロ短調
アントニオ・ソレル(1729-1783):ファンダンゴ
パブロ・カノ(チェンバロ)
1516年より続いたハプスブルク朝スペイン王家の直系は1700年ついに途絶え、
代わってフランス国王ルイ14世の孫フェリペ5世が国王となりスペイン・ブル
ボン王家が誕生しました。当アルバムでは、その後マドリードの王宮と関わっ
た作曲家たちの作品が取り上げられています。

SRD 372 \2180
パガニーニ(1782-1840):ヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調 Op.6(*)
サラサーテ(1844-1908):
ジプシーの歌(ヴァイオリンと管弦楽のための)Op.20(*)
フランク(1822-1890):ヴァイオリン・ソナタ イ長調(+)
ガブリエル・アルカンヘル(ヴァイオリン)
ブルノ・フィルハーモニー管弦楽団(*)
ミケル・トムス(指揮(*))
ホルヘ・ロバイナ(ピアノ(+))
録音:2008年7月、ブルノ(チェコ)、ライヴ(*)
2007年11月、ウィーン、コンツェルトハウス(+)
ガブリエル・アルカンヘルはスペインのオレンセに生まれ、13歳でバルセロ
ナのリセウ音楽院を金メダル付きで卒業。さらにザハール・ブロンらに師事
し、特にティボール・ヴァルガには2年にわたって教えを受けました。




<EGT>
EGT 1028 \2180
地中海ソナタ ヴィオラとピアノのためのスペイン音楽
リュイス・ベネジャム(1914-1968):ソナタ「楽興の時」(1952)
サルバド・ブロトンス(1959-):ヴィオラ・ソナタ Op.28(1982)
ホセプ・ソレル(1935-):
ヴェルディの主題によるヴィオラ・ソナタ(1993-1994)
パブロ・ガルシア・トレリェス(ヴィオラ)
パスクアル・ホベル・アスルメンディ(ピアノ)
録音:2008年3月13日、5月16日、バレンシア県アルボラヤ(スペイン)、
タバレト・スタジオ
ベネジャムとブロトンスはバルセロナ、ホセプ・ソレルはバレンシア生まれ。
ソレルのソナタはヴェルディのレクィエムから主題を得た作品。ガルシア・
トレリェス(1971年生まれ)はバレンシア高等音楽院、ホベル・アスルメンディ
(1975年生まれ)はバレンシア音楽院でそれぞれ教職に就いています。

EGT 991 \2180
【未案内旧譜】
わが肉において アリカンテの礼拝堂楽長たちによる祝典礼拝のための音楽
ジュアン・カバニリェス(1644-1712):
バタリャのティエント(入場のパッサカリア)
ガブリエル・アスナル(?-1780):インヴィタトリオ(イントロイトゥス)
ジョルディ・ロドリゲス(?-1720頃):ミサ第4旋法 から キリエ,グローリア
アグスティン・イランソ(1748-1804):
シオンよ、ほめたたえよ(グラドゥアーレ)
アンブロシオ・デ・コテス(1550-1603):
吟遊詩人の小品(オフェルトリウム;器楽)
ジョルディ・ロドリゲス:ミサ第4旋法 から クレド,サンクトゥス
アンブロシオ・デ・コテス:吟遊詩人の小品(エレヴァツィオ;器楽)
マヌエル・デ・レオン/マルティネス・デ・リリョ(1624-1691):
おお、主イエス・キリストよ
ジョルディ・ロドリゲス:
ミサ第4旋法 から ベネディクトゥス,オザンナ,アニュス・デイ
ジュアン・カバニリェス:ティエント・デ・ファルサス(コムニオ)
マヌエル・デ・レオン/ジュアン・バプティスタ・マルティネス・デ・リリョ:
おお、主イエス・キリストよ(ポストコムニオ;器楽)
ジュアン・カバニリェス:ティエント第7旋法(イテ・ミサ・エスト)
ピラル・モラル、スザナ・ピュチ(ソプラノ)
クリスティナ・ファウス(アルト)
アントニオ・ロサノ(テノール)
カルロス・ロペス・ガラルサ(バス)
カペリャ・サエタビス
ロドリゴ・マドリード(指揮)
録音:2005年12月7-8日、バレンシア大学、知恵の礼拝堂(スペイン)
スペイン南東部の都市アリカンテの聖ニコラス教会、聖母教会、聖顔修道院
で礼拝堂楽長を務めたイランソ、ロドリゲス、マルティネス・デ・リリョ、
アスナルの作品を中心に構成された祝典ミサ。カペリャ・サエタビスはロド
リゴ・マドリードが2000年に創設したグループ。バレンシア地方の知られざ
る楽曲を中心に、主として1800年以前の音楽に取り組んでいます。

EGT 1017 \2180
【未案内旧譜】
フェルナンド・ソル(1778-1839):ギターのための幻想曲&練習曲集
練習曲 ホ短調 Op.6 No.11/イ長調 Op.6 No.6/ニ短調 Op.31 No.16
変ホ長調 Op.29 No.22/ヘ長調 Op.29 No.14/ト長調 Op.29 No.23
幻想曲第7番 Op.30
練習曲 イ長調 Op.6 No.12/イ短調 Op.31 No.20/変ロ長調 Op.29 No.13
イ長調 Op.31 No.19/ホ長調 Op.6 No.3/ハ長調 Op.29 No.17
悲歌風幻想曲 Op.59
マヌエル・バビロニ(ギター)
マヌエル・バビロニ(バビローニ)はスペインのカスティリョンに生まれ、バ
レンシア音楽院を卒業、さらにホセ・ルイス・ゴンサレスに師事しました。
1981年よりカスティリョン音楽院教授を務め、また各地でマスタークラスを
開催。1997以来度々の来日で日本のギター・ファンを喜ばせています。




<CARPE DIEM>
CARPE 16274 \2180
デ・プロフンディス
ミシェル・ゴダール(1960-):
「深い淵から私はあなたに向かって叫ぶ」による即興曲
ヴォルフガング・エブナー(1612-1664):深い淵から私はあなたに向かって叫ぶ
ゴダール/シェッパー:蜘蛛
リー・サンタナ(1959-):島の上の島/ミスター・エド/今回が最後
オラツィオ・ベネヴォリ(1605-1672):彼を君主たちと共に並ばせ
アレッサンドロ・グランディ(1575/1580-1630):神が私たちを憐れみ
アルベリク・マザーク(1609-1661):天上は静穏であった
マウリツィオ・カツァーティ(1620頃-1677):天上で大戦争があった
ミシェル・ゴダール:マニフィカト
アントニオ・チフラ(1584-1629):博士たちは星を見て
ヨハン・メルヒオール・グレートレ(1626-1683):アヴェ・マリア
トーマス・アイゼンヒュート(1644-1702):サルヴェ・レジナ
トレ・バッシ
アラン・ビュエ、ポール・ウィレンブロック、フィリップ・ロシュ(バス)
ミシェル・ゴダール(セルパン)
ヒッレ・パール(ヴィオラ・ダ・ガンバ、リローネ)
リー・サンタナ(キタローネ)
3人のバスと3つの低音楽器による音楽。3人のバス歌手によるグループ、トレ
・バッシ(Tre Bassi;3人のバス)が当レーベルでおなじみのヒッレ・パール、
リー・サンタナらと共演したユニークなプロジェクト。セルパンはコルネッ
ト(ツィンク)族の最低音楽器で、蛇のようにくねった長い管を持っています
(画像)。ミシェル・ゴダールはフランスのテューバ奏者としてジャズとクラ
シックの両ジャンルで活躍、また数少ないセルパンのスペシャリストとして
貴重な存在です。
歌詞・英訳はウェブサイトを参照する形となっています。
低声と低音の共演ですがけけっして重苦しくはありません。17世紀の様々な
作曲家たちが3人のバスのための音楽を書いていたのは少々驚きですが、彼ら
がバスという声によって意図したものは威嚇や鈍重さではなく、落ち着きで
あったことがわかります。全体にヒーリング志向と受け取れますがユーモラ
スな部分もあり、とにかくユニークなアルバムです。

CARPE 16276 \2180
彼らが私の名呼ぶならば
ディエゴ・ピサドル(1509/10?-1557以後):歌曲&ビウエラ曲集
「ビウエラの譜本」(1552年、サラマンカにて出版)から
Si me llaman a mi llaman / Quien tuviesse tal poder /
Fantasia a tre bozes del quarto to... /
Para que es dama tanto quereros / Partense partiendo yo
Y con que la lavare / Por una vez que mis ojos alce
Fantasia por el quarto tono sobre ... / Si la noche haze escura
No me llamen sega la yerba / O bene mio fa famme uno favore
Madonna mia fan me von / Guarte guarte el rey don Sancho
Lagrime mesti / Fantasia sin passo ninguno a tres ...
Passeavase el rey Moro / Gentil cavallero, dadme ora un beso
A quand'a quand'haveva / Sempre me fingo / En la fuente del rosel
Fantasia del sexto tono a quatro / Aquellas sierras madre /
La manana de San Juan / Si te quitase los hierros /
Herida va la garca / Pues te partes y te vas
エル・コルテサノ
ホセ・エルネンデス=パストル(男性アルト)
アリエル・アブラモヴィチ(ビウエラ)
スペインの作曲家・ビウエラ奏者ピサドルの「ビウエラの譜本」には58のビ
ウエラ伴奏歌曲と37のビウエラ独奏曲が収められています。
ホセ・エルネンデス=パストルはバーゼルのスコラ・カントールムでリチャー
ド・レヴィットとアンドレアス・ショルに師事したスペインのカウンターテ
ナー。アリエル・アブラモヴィチはロック、ジャズ、ラテンから転向してバ
ーゼルのスコラ・カントールムで学んだというユニークな経歴を持つアルゼ
ンチン生まれのギター&ビウエラ奏者。1998年、二人がバーゼルでデュオを
組みエル・コルテサノを結成しました。
歌詞・英訳はウェブサイトのPDFファイルを参照・印刷する形となっています。

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09-04 No.26

2009年04月17日 19時09分46秒 | Weblog
<HUNGAROTON>
HCD 41009 3枚組 4160
[CD 1] (HCD.12358)
=管弦楽版= 
ハイドン:「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」Hob.XX/1:A
[CD 2] (HCD.12036)
=弦楽四重奏版= 
ハイドン:「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」Op.51, Hob.III:50-56
[CD 3] (HCD.12199)
=オラトリオ版= 
ハイドン:「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」Hob.XX:2 
*ドイツ語歌唱
[CD 1]ヤーノシュ・フェレンチク(指)ハンガリー国立管弦楽団
録音:1981年
[CD 2]タートライ四重奏団
録音:1978年
[CD 3]ヴェロニカ・キンチェシュ(S) クラーラ・タカーチュ(Ms) 
ジェルジ・コロンディ(T) ヨージェフ・グレゴル(Bs)
ブダペスト合唱団(合唱指揮:シャーンドル・マルギッタイ)
ヤーノシュ・フェレンチク(指)ハンガリー国立管弦楽団
録音:1979年
ハイドン50代の力作「十字架上のキリストの最後の七つの言葉」は、カディ
ス大聖堂の特別礼拝のために委嘱され、1785年あるいは86年のはじめに作曲
されました。荘重な序奏と、つづく7つのソナタ、そして描写的な終曲「地震」
という構成によるこの作品には、楽器編成の異なる版が複数存在します。成
立の順序としては、まずオケ用の原曲版が1787年7月に出版され、これにもと
づいて今日もっとも一般的なクァルテット版が出版されています。また、ハ
イドン自身によるものではありませんがハイドン監修でクラヴィーア用編曲
版も相次いで出版されました。さらに1795-96年にオラトリオ版としても完成
をみています。
このたびハイドンイヤーに合わせて、HUNGAROTONの誇るカタログから名匠
フェレンチクと名門タートライらによる3つの版をセット化。現時点では廃盤
のオラトリオ版が入手できることと、一枚分お得になったことがポイントと
いえるでしょう。



<Aliud>
ACDHN 034(SACD-Hybrid) 2250
グレツキ:トートゥス・トゥウス(全て御身に)
ヤーッコ・メンティイェルヴィ:
アヴェ・マリア、我は満ち足れり、死よ、去れ
コーエン・フェルメーレン:Keanske の最後の歌
モートン・ローリゼン:全き薔薇、ディレ・トン、夏の夜、雨
エルガー:愛する人は北の地にありて、行け、私の歌よ
エリック・ウィティカー:神の光、ウォーター・ナイト
フランツ・ビーブル:アヴェ・マリア
ゲールト-ヤン・ファン・ベイイェーレン・ベルゲン(指)
カンタトリックス・ヴォーカル・アンサンブル
ヤベ・ノリコ(Pf)(ラウリードソンのみ)
1992年に結成されたオランダのヴォーカル・アンサンブルCantatrixはソプラ
ノ7、アルト8、テナー7、バス7の編成。

ACDHD 026(SACD-Hybrid) 2250
ボード・コルディエ:美しく、気立てよく、賢い人よ
ギヨーム・ド・マショー:ロンドー「薔薇よ、百合よ」
フランシス・アンドリュー:武人たち、恋人たち/おお、花の中の花
他、ファエンツァ写本等からの作者不詳のバラード、ロンドー全16曲
フォルトゥーナ
(ジャクリーヌ・ドゥバッハ(Rec,リーダー) 
ヒルデ・ファン・ルイムベケ(Sp)
エリー・ファン・ムンスター(lute) ヨナタン・タルボット(Vn))

ACDHN 019 2250
ジョー・マッコイ:ホワイ・ドンチュー・ドゥー・ライト?
ジョー・ガーランド:イン・ザ・ムード
コール・ポーター:ビギン・ザ・ビギン
デューク・エリントン:スイングしなけりゃ意味ないね
ジェリー・グレイ:ペンシルヴァニア6-5000
アーティ・ショー:クラリネット協奏曲
アーヴィング・バーリン:踊るリッツの夜、チーク・トゥ・チーク
ルイ・プリマ:シング・シング・シング
グレン・ミラー:ムーンライト・セレナーデ
クルト・ワイル:マック・ザ・ナイフ
ベニー・グッドマン:スリップト・ディスク
ガーシュウィン:誰も僕から奪えない
ヴラド・ウェヴェルベルグ(Cl)
ヨアン・バランガ、シュトッフェル・デ・ラート(Db) 
アルネ・ラガティ(Drums)
ペーター・オールマンス(Pf) トム・ヴェルショア、
トーマス・モア(Tb) マーク・ゴリス(Tr) ヤン・ヴァンデモーテレ(sax) 
アリアドネ・ファン・デン・ブランデ(vocal)
ベルギーとルーマニアの血をひくクラリネット・プレイヤー、ヴラド・ウェ
ヴェルベルグによるスタンダードJAZZ。ブラックディスク仕様。




<Profil>
PH 09043 2180
ブルックナー:交響曲第7番ホ長調
ユーリ・アーロノヴィチ(指)
ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団
録音:1979年9月6日ケルン、ドイチュラントフンク(ライヴ)
Profilがおくるアーロノヴィチによる注目のライヴ・シリーズ。首席指揮者
(1975-1986)を務めた手兵ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団とのブルックナー
第7番は、名匠アーロノヴィチの確かな手腕と、当オケがヴァントゆかりのオ
ケであったということも思い起こされるもの。ドイチュラントラジオ・クル
トゥーア提供の正規音源使用で、音質も良好です。

PH 08028 2枚組 3380
モノラル
J. S. バッハ:クリスマス・オラトリオBWV.248第1部-第3部
[ボーナス・トラック]
ヨハン・クリーガー(1652-1735):夕方にどこへ行くのだ
フリッツ・ヴンダーリヒ(T) フリーデリケ・ザイラー(S)
エリカ・ヴィンクラー(A) ハンヌ・スヴェドベリ(Bs)
シュトゥットガルト児童合唱聖歌隊
アウグスト・ランゲンべック(指)シュトゥットガルト放送交響楽団
録音:1955年シュトゥットガルト、マルクス教会
[ボーナス・トラック]フリッツ・ヴンダーリヒ、
ベルンハルト・ミヒャエリス(T)
ヘルマン・クライス(Vc) ヘルマン・ヴェルダーマン(Cem)
録音:1956年
夭折の名テナー、ヴンダーリヒが参加する「クリスマス・オラトリオ」。
全曲ではないのが惜しまれますが、これはたいへんな代物です。




<col legno>
WWE 60018 2250
(1)ワーグナー(1813-1883):
ヴァイオリンと小オーケストラのための「夢」変イ長調WWV91B
(2)モンティ(1868-1922):
ヴァイオリンと4本のファゴットによるワーグナーの主題によるチャールダー
シュ(アルトゥール・クリング編曲)
(3)ワーグナー(1813-1883):ジークフリート牧歌 ホ長調WWV103
(4)シャブリエ(1841-1894):
4手ピアノのための「トリスタンとイゾルデ」の主題によるカドリーユ「ミュ
ンヘンの思い出」
(デイヴィッド・マシューズ(1943-)によるオーケストラ編曲版)
(5)ヒンデミット(1895-1963):
午前7時に温泉場の2流オーケストラによって演奏される「さまよえるオラン
ダ人」序曲(弦楽四重奏曲編曲1925年)
(6)ワーグナー(1813-1883):
「ヴェーゼンドンクの歌」-「夢」WWV91 
(アルトゥール・フラッケンポールによるトランペットとブラスアンサンブル
のための編曲)
(7)クジェネーク(1900-1991):
クラリネットと弦楽三重奏のためのセレナーデOp.4
(8)ヴェーベルン(1883-1945):弦楽三重奏のための断章(1925)
(1)(3)(4)ミヒャエル・ハーゼル(指)
ベルリン・フィルのメンバーとゲストたち
(1)トーマス・ティム(Vn)
(2)ペーター・ブレム(Vn) ダニエレ・ダミアーノ、
マリオン・ラインハルト、ヘニンク・トローク、
マルクス・ヴァイトマン(Fg)
(5)トーマス・ティム、ロマーノ・トマシーニ(Vn) 
ヴォルフガング・タリルツ(Va) タチアーナ・ヴァッシリーエヴァ(Vc)
(6)ミヒャエル・ハーゼル(指)
ベルリン・フィルの金管奏者とゲストたち、ガボール・タルケヴィ(Tr) 
マリー=ピエール・ラングラメト(Hp)
(7)マンフレッート・プライス(Cl)
(7)(8)コーネリア・ガルテマン(Vn) ユリア・ガルテマン(Va) 
ダーヴィット・リニカー(Vc)
2007年、ザルツブルク・イースターフェスティヴァルで行われた「コントラ
プンクテ」のシリーズから”by, for and against Richard Wagner”コンサ
ートのLive。やはりワーグナーのパロディが猛烈におもしろく特に名手ぞろ
いのベルリン・フィルのメンバーがわざとへたくそにヒンデミットを演奏す
るのが笑わせます。ベルリン・フィルのメンバー表もついてます。



<DOREMI>
DHR 7954 2080
「スヴャトスラフ・リヒテル第17集 / 1967年8月27日ブダペスト・リサイタ
ル」
(1)シューベルト:幻想曲ハ長調D.760, Op.15「さすらいびと」
(2)シューマン:ノヴェレッテOp.21第1番ヘ長調 & 第2番ニ長調
(3)ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第7番ニ長調Op.10-3
(4)ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第17番ニ短調Op.31-2「テンペスト」
スヴャトスラフ・リヒテル(P)
録音:1967年8月27日ブダペスト(ライヴ)
1967年は前年に続いて、リヒテルがロシア国内外を問わず精力的に活動を行
った年。1、2月はロシア国内、3月から4月にかけてはカーン、ニース、カン
ヌ、ロワイアン、リモージュ、トゥールーズ、パリ、ナンシーとフランス・
ツアーを敢行、そして5月はロシアに戻りモスクワとレニングラードでリサ
イタルを行っています。さらに6月は11日にロンドン、13日から20日までは
オールドバラ音楽祭に出演。リサイタルをはじめ、ブリテン指揮の協奏曲な
ど、オールドバラでの模様はBBC LEGENDSの録音(BBCL.4021、4090、4206)で
も知られるところです。
8月27日のブダペストでのリサイタルは、4日のマントン(フランス)、14、
15、20日のドゥブロヴニク(クロアチア)、24日のザルツブルクに続いて行わ
れたもの。内容的にはマントン、ドゥブロヴニクで取り上げていたものとほ
ぼ同じプログラムとなっており、すべて絶頂期の姿を伝えるかけがえのない
内容です。なお、当日はほかにシューベルトの即興曲D.899から第3番と第4番
も弾いていて、こちらは第15集(DHR.7940/1)で聴くことができます。ちなみ
に、ブダペストでは翌日にも、ハイドンのソナタ、ショパンのバラード第1番
そしてドビュッシーの前奏曲集第2巻という演目でリサイタルを行っています。


===================================

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価格:各1350
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※下記の2点は2枚組でしたので、価格変更になります。

5186151 2枚組 2560
ブラームス/ ピアノ4重奏曲 op.25,26
ボザール・トリオ, ワルタートランプラー(ヴィオラ)

5186147 2枚組 2700
プッチーニ/ トスカ
ホセ・カレラス/ モンセラ・カバリエ/ ローヤル・コヴェントガーデン

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