6丁目のつぶやき

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賀老の滝 見物始末記

2023-05-24 | 旅行

昔、賀老の滝は
渡島半島最高峰狩場山1519m登山中に
ちょっと垣間見ただけなので
それ程印象はなかった

知人から
賀老の滝はスケールが大きく
必見との話があって
岩内温泉に宿泊していたので
天気の良い日に登山軽装備で
島牧までドライブがてら出かけた
 
日本海を右側に見下ろしながら
海岸沿いの国道279号を走れば
車は時たますれ違う程度で
知らず知らずにスピードが出る
捕まるのではないかと
ビクビクしながら
まだ残雪のある秀峰狩場山を
傍観しながら次第に島牧へ近づく
爽快感には勝てなく
ついアクセルを踏む
 
そろそろ目的地付近と
道の駅島牧に立寄り
賀老の滝の経路を聞いたら
直ぐそこに案内板があるけど
滝の付近は5年前から土砂崩れがあり
熊も出没して通行止めと・・・
 
ここまで来たのだから
行けるところまで行って見ようと
山側森深く乗り入れて行った
 
しばらくブナ林が続き
渓流沿いに奥まると
突然、渓谷にまたがる橋の欄干に
通行止めの立札と非常線が架かって
その向こうに山道が消える
 
熊が出るのではと恐る恐る
車から降りて非常線を超え
橋の上から千走川を見下ろせば
綺麗な激流が岩にぶつかり
マイナスイオンが漂う
新緑の風が気持ち良い
しばらく天を仰ぎ
橋下の飛沫の行方を眺る
これが滝の水だと・・・
 
残念ながらここまでと
Uターンして間も無く
傍にバラックな宿を見つけ
千走温泉の看板が目に付く
 
入ろうと意を決して
玄関をくぐれば
年取った宿屋の御主人は
ホウキ片手に
誰も居ないからと・・・
 
入浴料金をありがたそうに受け取り
浴室に案内
ぬるいからゆっくり入ってください
今シャワーを出しますからと・・・
 
赤茶けた温泉は
鉄分の匂いがする温泉で
成分が床に張り付き
かけ流しで自然を楽しみながら
ゆっくり露天風呂へ
温泉らしさ倍加
 
宿屋の御主人は
人恋しさも手伝い話しまくる
 
入山禁止、川釣りも禁止と
今や入る人は少なく
メンテが大変とぼやくが
脱サラで買い受けたから
やらなければと・・・
 
奥まった山奥での生活に
満更でもない様子だったが
この先どうなる事かと・・・
 
そんな生活に羨ましく思い
でも真冬は寂しくなるのかと
同情しながら別れた
 
幅30m.落差70mの荘厳な滝を
見られなかったが
それはそれで良い思い出になったと
納得したドライブだった
 
 
 
 

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1 コメント

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残念ですね~ (屋根裏人のワイコマです)
2023-05-24 09:35:10
熊の出没は・・北海道庁の責任のようです。
道路崩落は・・島牧郡島牧村の管理道路なら村の責任
そうでなければ・・やはり北海道庁の責任となります
今、方法はありませんが・・一つだけ大物国会議員とか
天皇ほかの宮様とか・・外国の大使級などをここに
案内する
広島のサミットのように、関係者の走る道路が全て
舗装を塗り替えたり・・不要雑木の撤去など数千億円が
投じられた・・
あまり観光客が近寄らない地域のようですが・・
何とか復旧してほしいですね
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