6丁目のつぶやき

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薪あげ

2019-09-04 | 日常
ストーブのある生活がしたくて
我が家はそれをベースにした生活で
成り立っている

幸い造園家の友人がいるため
樹木を伐採した廃材が
畑に運び込まれ
一時的に蓄積される

運び込まれた樹木を切断し
薪割りをする
筋力アップも兼ね
なぜかこの作業
斧を振り下ろし
スパッと割れる快感が
ストレス解消となり
楽しく飽きない

これらの作業は
畑仕事より熱が入り
次第に薪が溜まっていく

乾燥された薪は
畑作業のあと
少しづつ自動車に積み
家まで運び
一階建物脇に一年分貯めて置く

夏の後半
3mの高低差ある
二階のバルコニーまで揚げて
冬支度として
堆積しておくのだが・・・


この作業は毎年一苦労
かれこれ40年も続いているが
夫婦二人とも
年をとり体力も無くなった昨今
二人では到底かなわず
誰かに手伝って貰う羽目になる

今年も悩みながらその季節がきて
どうしようかと思案していた

そんな時
18歳になったひ弱な大学生の孫が
夏休みで来ることになって
孫に手伝って貰う事に
はたと気がついた

幸い予定があるのに嫌な顔せず
進んでやる気満々
暑い日照りの中
丸一日上と下で
リレー式に揚げ始めたが
次第に汗が滴り落ち
シャツはビッショリ
後半、流石に疲れ果て
休み休みの仕事で・・・

2.2m✖️6m幅のバルコニーに
蓄積される薪は一年分
かなりの量で腕は疲れるし
腰も病んでくる


上階から
孫をそっと見下ろすと
手足を止めて
彼方に目を向け
ぼっ〜と天を仰いでいたが・・・


可哀想な気もしたが
辛抱強く続け
最後までやり通した達成感を
喜び
ヤッタアと
手を握りあった

その晩はご苦労会をやって
来年もまたお願いと言ったら
返事がなく
しばらく考えて
小学生の小樽の孫も
一緒にあげるなら
手伝うと・・・

バルコニーが満杯になり
薪を窓越しに見る度に
帰った孫の顔を思い出し
苦しかった事が昨日の事のように
思い出される


だんだん寒くなって
燃やす暖炉の暖かい炎は
孫への感謝で
心身共に温まるに違いない
コメント (1)
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