6丁目のつぶやき

歩く、登る、耕す、聴く、造る、採る、乗る、見る、の写真ブログ徒然草

ニセコの湯治宿

2018-09-16 | 旅行
岩内に来たついでに
ニセコ経由で札幌へ
帰ることにして
山中をドライブがてら
興味本位で温泉宿三ヶ所を
回ってみた

昔ニセコで
湯治宿として毎年
暮れから正月にお世話になり
冬山に登ったり温泉三昧で
一週間過ごした

当主とも親しくなった
一軒家の新見温泉は後継者がいなく
残念ながら
外人オーナーが買い取って
外人専用の温泉にするとか聴いたが・・・

山中に埋もれていた新見温泉
近寄るとロープが敷かれ
その向こうに
慣れ親しんだ旅館の屋根が
陥没して見るも無残な姿


露天風呂の浴槽部分は苔が生え
付近には
紫色の背高い花が
風に吹かれて寂しく揺れて
湯煙だけが立ち上がっていた


明治に湯泉が発見され隆盛を誇った
新見温泉も時が過ぎれば
この様な廃屋に・・・
湯けむりが何かを語っていた


蘭越近くの薬師温泉は
川底から気泡が湧き出て
鏡のような綺麗な温泉だったが
家屋は跡形もなく撤去
浴槽のコンクーリート壁が
無惨に残り
外国不動産のバイセール看板が
雑草の傍に立つ


ニセコスキー場近くの
鯉川温泉は大正ロマンが残る
懐かしい風呂だったが
これも外人の手に渡り
閉鎖中


栄枯盛衰を
目の当たりにして
まさに方丈記の世界だなぁと・・・




日本に馴染んだ温泉文化が
ニセコに無くなり
無情感が胸に去来して
時の流れに
唖然とした





コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする