褒めまくる映画伝道師のブログ

映画の記事がメイン。自己基準で良かった映画ばかり紹介します。とにかく褒めることがコンセプトです。

映画 めぐり逢い(1957) これこそ大人の恋愛です

2015年06月17日 | 映画(ま行)
 わか~い美男美女があらゆる障害を乗り越える情熱的な恋愛映画も良いが、ちょっと渋いオジサンと気品溢れる中年女性の恋愛模様が楽しめる映画が今回紹介する映画めぐり逢い。お互いに婚約者が居ながらも、ニューヨーク行きの航海中の豪華客船でめぐり逢った2人が本当の恋愛を求め合い、愛の絆の強さを確かめ合うストーリー展開。前半の航海中のシーンでは一方的に押しまくる男性とそんな男性の気持ちを見透かしたように焦らしまくる女性の駆け引きが大人の気分を感じさせ、なんだか都合好く進展していく様子がけっこう楽しい。
 ところが後半は打って変わったように試練が襲い掛かってくるのは恋愛映画のド定番を見せられている気分になる。そんな試練に対して、全く空気の読めない男性とあくまでも気丈に振舞い、崇高な精神を持ち続ける女性。2人の男女の描き方が対照的だが、もちろん多いに共感し、感動させてくれるのは女性の方だ。

 さて、豪華客船内で起こった恋愛映画ならば濃厚なラブシーンぐらいは出てきそうなものだが、そんなシーンが無くても充分に綺麗な恋愛模様を描くことが出来る事を証明したかのようなストーリーとは如何なるものか。
 ニューヨーク行きの豪華客船内において、世界中でプレイボーイとして有名なニッキー(ケーリー・グラント)と麗人テリー(デボラ・カー)はひょんなことから出会い、ニッキー(ケーリー・グラント)はいつも通りにあの手この手でナンパする。両者ともに婚約者がいる身であり、テリー(デボラ・カー)はニッキー(ケーリー・グラント)の猛プッシュをなんとか避けていた。しかしながら、テリー(デボラ・カー)はニッキー(ケーリー・グラント)の中に画家としての才能を知り、婚約者が居る者同士なのに2人は次第に愛し合うようになってしまう。
 ついにニューヨークに着く頃、港ではお互いの婚約者が迎えに来ているのだが、すっかり忘れられない者同士の存在になっていた2人は、今日から6ヵ月後にエンパイア・ステート・ビルディングで再会することを約束して別れるのだが、運命は皮肉なことに・・・

 この映画の面白さは次が気になるストーリー展開以外に、演出の妙を挙げることができるだろう。タバコケースや白いスカーフや絵画などの小道具を使った楽しさ、特に映像の写っている場面以外も想像させる階段の使い方なんかは熟練のテクニックを感じさせる。そしてキングコングがぶら下っているシーンで有名なエンパイア・ステート・ビルディングの出し方も上手い。
 なんだか心に響いてくる音楽は良いし、粋でお洒落な台詞がポンポン飛び出してくるのも良い。そして女同士だからこそ理解できるような心が通じ合うシーンなんかは非常に奥が深く感じるし、その後のストーリー展開の伏線になっているのも良い。そして、デボラ・カー演じる女性が本当に顔も心も美しくてサイコ~。そして、パッと見は根性の悪そうな婚約者達だが案外善人だったりするのもポイントが高い。まだまだ褒めないといけない所が、たくさんあったような気がするが、チョッピリ大人になった気分を味わえる恋愛映画を観たい人、なんだかとっても素敵な気分になれる映画を観たい人には映画めぐり逢いはお勧めだ

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