褒めまくる映画伝道師のブログ

映画の記事がメイン。自己基準で良かった映画ばかり紹介します。とにかく褒めることがコンセプトです。

映画 グッドナイト&グッドラック(2005) ジョージ・クルーニー監督作品です

2019年02月10日 | 映画(か行)
 最近はよく周りから『ジョージ・クルーニーに似ていますね』なんて言われることが多い俺だが、渋い大人の男の魅力など共通点が多数あるので否定はしない。そんな恰好良いジョージ・クルーニーだが俳優としては勿論のことだが、監督としても活躍中。政治的発言が多い人物としても知られているが、彼らしさがよく表れている作品が今回紹介するグッドナイト&グッドラックだ。
 1940年代から50年代にかけてのアメリカで吹き荒れた、共産党員やそのシンパ等を次々とつるし上げた上院議員ジョゼフ・マッカーシーによる通称マッカーシーズムこと赤狩り。共産党員やそのシンパを露骨に排除しようとするのも問題だが、自らと意にそぐわない者を勝手に共産党主義者と決めつけて弾劾するその姿勢は、まさに中世の時代における異端者を火あぶりにした魔女狩りそのもの。そんなやりたい放題のマッカーシーに対して、当初は恐れをなして誰も非難しようとする人間が居なかったのだが、言論の自由及び真実の報道を守るために立ち向かった男がアメリカ三大ネットワークの一つであるCBSのニュースキャスターであるエドワード・R・マロー。どのニュース番組を観ても聞いても殆ど同じような内容の放送ばかりしている日本のマスメディア関係の人々に、ぜひ観て欲しい映画。この映画を観れば本当のジャーナリズムとは何かを理解できるだろう。

 それではエドワード・R・マローが番組の最後の締めに使われる言葉がそのままタイトル名になっている映画のストーリーの紹介を簡単にしてみよう。
 1950年代の冷戦時代のアメリカにおいて。マッカーシズムが吹き荒れる中、ある空軍の兵士が証拠も無いのに共産党主義者として軍をクビになる。CBSの人気キャスターであるエドワード・R・マーロウ(デヴィッド・ストラーザン)はプロデューサーであるフレンドリー(ジョージ・クルーニー)やその他のスタッフ達とともにその事件を番組で取り上げることにする。
 番組はなかなかの好評判であったのだが、やはりと言うべきか上院議員マッカーシーからの攻撃が始まった。マーロウは勝手に共産主義者としてでっち上げられ、それはCBS全体にも暗い影を覆いはじめる。しかし、エドワードやフレンドリー達はテレビ界の将来をかけてマッカーシーズムと真っ向から戦いに臨むのだが・・・。

 よくアメリカ合衆国を表す言葉として自由の国と言われることがあるが、本作を観るとそんなのは嘘だということがわかる。まだ60年前のアメリカにも言論弾圧及び思想の弾圧が行われていたのだ。この映画の中でマーロウが演説するシーンがあるが、その中で、物凄く良いことを言っている。悲しいことに俺の暗記力と記憶力では素晴らしい台詞を一字一句をすべて覚えることが出来ないのが残念なのだが、テレビ界を中心とするマスコミの役割、そして自由主義と共産主義の戦いは暴力ではなく議論によって優劣が決することがマーロウが教えてくれる。こういう映画を観ると全く国のために役に立っていない日本のリベラルと違って、アメリカではリベラルの役割がいかに重要かがよく理解できる。
 ちなみに本作はセピア調のモノクロ画面にジャズの音楽を多用しており、煙草の煙がモクモクと吹き上がっている場面が目立つように大人向けの渋めの映画。そしてマーロウだがテレビ番組中でも喫煙しながらの名司会ぶり。何かと煙草を吸う人にとっては不自由な世の中になってきているが、本作はそのような現代社会に警告を発しているような側面が垣間見える。時々、やたらとアドバイスが好きで『アレをやったらダメ、コレもヤッチャ~ダメ』ばかりのダメ出ししか出来ない人と出会うことがあるが、そのような人は本作で見られるマッカーシーズムを推し進めた狭い器量と偏見しか持てない人間と大して変わらないことを自覚する必要があるだろう。
 ちょっと昔の出来事を扱った映画だが、現代に生きる我々は歴史から多くの物を学び、善悪の判断をも歴史に頼らざるを得ない時もある。まさに温故知新という四字熟語の大切さが理解できる映画として本作をお勧め映画として挙げておこう。それでは皆さん、グッドナイト・アンド・グッドラック

グッドナイト&グッドラック 豪華版 [DVD]
ジョージ・クルーニー,グラント・ヘスロヴ
東北新社


 監督は前述したようにジョージ・クルーニー。俳優としても多くの名作、傑作に出演作品が多いですが、監督作品となると他では大統領予備選挙の舞台裏をスリリングに描いた政治映画スーパー・チューズデー 〜正義を売った日〜がお勧めです。

 

 
 
 
 
  

 

 

 
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競馬 京都記念の予想(2019)

2019年02月10日 | 競馬予想
京都記念予想
 今日も東西で重賞が行われるが、東京の重賞である共同通信杯はアドマイヤマーズが出走してくるだけに興味深い一戦だが如何せん少頭数過ぎるので予想はしません。しかし、京都競馬場で行われる京都記念を全力で予想する。
 頭数はもっと揃っても良いと思うのだが、この時期の重賞戦線ならそれでも揃った方か。今回はダービー馬も出走するし、骨のあるメンバーが揃い楽しみな一戦になった。例の如く展開を考えるが、どの馬が逃げるのか全くわからない。内枠からノーブルマーズが逃げる可能性が高いか。しかし、どの馬も折り合いに不安のあるような馬がいないのでスローペースに落ち着くか。展開的には逃げそうなノーブルマーズが有利のはずだが、果たして本当に逃げるのかどうか怪しいし、スローペースの展開を見込んで思い切って逃げに出るジョッキーがいるかどうか?
 京都外回り2200Ⅿコースだとスタート後の直線が長いから、余計に相手の出方を見ながらのレースになりそうだがそうなると外枠の馬の方がレースはしやすそうだ。実力馬がすんなり好位のポジションに収まることができれば、その馬が勝つだろう。そうなると、やっぱり本命はあの馬だな。

◎ 10 ステイフーリッシュ
▲  1 ハートレー
▲  2 ノーブルマーズ
▲  7 パフォーマープロマス
△  4 ケントオー
△  8 タンビュライト
△ 11 タイムフライヤー
△ 12 マカヒキ
×  5 ブラックバゴ

 俺の本命は10番のステイフーリッシュ。昨年の同じ舞台で行われた京都新聞杯のレースの勝ち馬だ。得意距離コースでもあり、前走の中山金杯での不利な外枠でのレースよりも明らかに有利な設定。その前走でもジョッキーは好位を取りたがっていたことを考えると、今回はある程度前目の位置でレースを進めると思う。外枠の馬は後方からの馬ばかりだし、本当は内枠が欲しかったと思うがこの枠の並びと最初のコーナーに飛び込むまでに好位を労せず取れると思う。前走での厳しい条件で、早めに動かざるを得ない展開。最後は止まったが、あの思い切ったレース振りは今回のレースで活きるだろう。馬自体の調子はローテーション的には今がピークだと言えるし、競馬の世界では2年連続勝利というのはよくあること。その点で昨年のこのレースでクリンチャーで制覇した藤岡佑介ジョッキーというのは心強い。オッズ的にも混戦模様だがこの馬が堂々と先頭でゴールを駆け抜ける。

 単穴には3頭挙げる
 まずは1番のハートレイ。2歳時にはクラシックを意識させられた馬。去勢手術などを経て長期休養するなどレース間隔を詰めて使えなかったが、今回は前走から空きすぎない間隔でこのレースに臨んできた。前走は着順は5着とはいえ、着差は勝ち馬から0.2秒差の接戦。その前走が3カ月振りなのを考えれば、叩いた効果が見込める。スローペースになりそうなだけに位置取りが心配だが、京都外回りコースで枠順を活かしてインでロスなる脚を矯めることができれば弾ける可能性がある。あんまり人気が無いようだが、このメンバーなら勝てるチャンスはある。
 
 次に2番のノーブルマーズを挙げる。恐らく東京の共同通信杯ではアドマイヤマーズが勝つので、マーズつながりでこの馬に勝たれるのが怖いってナンチャッテしかし、宝塚記念では3着に食い込んで実力馬。GⅠレースで上位の実績はこのメンバーでは大威張りだ。もしかしたらこの馬が逃げる可能性もあるが、超スローペースになりそうなだけに展開の恩恵も受けそうだが本当は内で脚を矯めたいところだろう。その辺りの作戦がジョッキー的には悩ましいのがつらい。しかし、この馬の宮本調教師は昨年の勝ち馬のクリンチャーと同じ。これまた2年連続勝利の可能性がある。よって、この馬はこれ以上は評価を下げられない。

 次に7番のパフォーマープロミスを挙げる。前走の有馬記念は流石に厳しい戦いだった。GⅠレースで好勝負できるほどの馬ではないが、昨年はGⅡレースで2勝を挙げている。GⅡレースなら上位に評価しておきたい馬だ。しかも、このメンバー構成なら尚更だろう。好位からレースができるし、瞬発力勝負にも対応できるのは前々走のアルゼンチン共和国杯で証明済み。今の京都のパワーのある馬場はこの馬には向いていると思う。何かと現4歳馬の世代の強さが強調されているが、7歳馬の古豪がベテランの意地を見せる可能性ある。

 △評価では前走の気配からケントオーが不気味。成績を一目見てもう終わってる馬のようにも思えるが、久々にアピールする機会を得る可能性が今回はありそうだ。

 買い目 三連単フォーメーション
 1着 10
 2着  1、2、4、7、8、11、12
 3着  1、2、4、5、7、8、11、12

 買い目 三連単フォーメーション
 1着 1、2、7
 2着 10
 3着 1、2、4、5、7、8、11、12       合計 70点


 
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