1920年代後半にアメリカ、ロサンゼルスで起きた連続少年誘拐殺人事件(ゴードン・ノースコット事件)の被害者の母親の主人公を人気女優アンジェリーナ・ジョリーが演じる実話の映画化。恐らくまだ観たことがない人はサスペンス的な面白さを期待して観る人が多いかもしれないが、本作からそんなことを期待するのは的外れもいいところ。
とことん絶望的な状況に追い込まれながらも、気高き姿勢を崩さない強い母親の姿を観て、女性は大いに勇気を得ることができるし、男性は女性の強さにビックリする映画だ。
昔の事件を描きながらも様々なテーマを盛り込んでいるのがこの映画の凄いところ。女性蔑視、権力の腐敗及び乱用、個人を抹殺しようとする全体主義の危うさ等。なんだか日本のお隣の国の一党独裁国家の様子を見ている気分にもなれる映画だ。しかし、今でもたびたび問題を引き起こしているロス市警だが、この当時のロス市警は本当かよ~!なんて思うような腐敗ぶり。本作に登場する人殺しもとんでもない奴だが、それに劣らずロス市警の人間もとんでもない悪人。むしろロス市警の悪行の数々の方が印象に残るぐらいだ。
さて、息子を想う母親の気持ちがビシビシ伝わってきて、ロス市警の輩がとにかくムカつくストーリーを簡単に紹介を。
1928年、ロサンゼルスにおいて。シングルマザーのクリスティン(アンジェリーナ・ジョリー)は仕事から帰ってくると、家に居るはずの一人息子のウォルターが行方不明になっていることにショックを受ける。警察に届け出たものの警察の行動はとろい。
しかし、5ヵ月後に警察から息子が発見されたとの連絡を受ける。クリスティン(アンジェリーナ・ジョリー)は大喜びでウォルターと再会できると思ったのだが、目の前に現われたのは別の子供。クリスティン(アンジェリーナ・ジョリー)は再度息子の捜索を警察に願い出るが、なんと彼女は精神病院に送れられてしまい・・・
さて、愛する息子は一体どこへ行ってしまったのか?だいたいこの見知らぬ子供は何者だ?なんてことを考えさせるような時間もあるが、意外なところから真相に近づいてくるのだが、実際の事件を元にしているだけに単純にハッピーで終わる映画ではない。むしろクリスティン(アンジェリーナ・ジョリー)にとっては最悪の結末だったのか?と思わせたりする。しかし、彼女の最後に言う一言が素晴らしいし、俺の最も好きな言葉。やっぱり人間が生きていくにはコレが必要だよね~と改めて感じさせられた。
そして、更にこの映画をもっと奥が深いテーマを持っているような気にさせるのが、死刑囚にけっこう時間を割いていること。死刑囚とクリスティンが顔を突きあわせる面会シーンがあったりするのだが、俺には何だか奥が深いテーマが隠されているような気がしたのだが、クリント・イーストウッド監督作品なだけに余計に色々なことを考えてしまった。
他にもモノクロのシーンから始まりモノクロのシーンで終わったり、渋い画調でアンジェリーナ・ジョリーの唇の赤色が強調されていたり、なんだかヨーロッパ映画を見ている雰囲気になる映像が特筆だ。この雰囲気にはまる人がけっこう居るのではないだろうか。そしてイーストウッド監督自身が手がけた音楽がまた他の作品同様良いのだ。
母親の本当の強さを感じることができるし、クリント・イーストウッド監督らしく色々なテーマが内包されており、暗闇の中にチッポケな灯りが薄暗く見えるような映画チェンジリングは女性全般、クリント・イーストウッド監督作品が好きだけれど本作は未見の人、アンジェリーナ・ジョリーのファンの人、今までに経験したことが無いような感動を味わいたい人にお勧めです
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昔の事件を描きながらも様々なテーマを盛り込んでいるのがこの映画の凄いところ。女性蔑視、権力の腐敗及び乱用、個人を抹殺しようとする全体主義の危うさ等。なんだか日本のお隣の国の一党独裁国家の様子を見ている気分にもなれる映画だ。しかし、今でもたびたび問題を引き起こしているロス市警だが、この当時のロス市警は本当かよ~!なんて思うような腐敗ぶり。本作に登場する人殺しもとんでもない奴だが、それに劣らずロス市警の人間もとんでもない悪人。むしろロス市警の悪行の数々の方が印象に残るぐらいだ。
さて、息子を想う母親の気持ちがビシビシ伝わってきて、ロス市警の輩がとにかくムカつくストーリーを簡単に紹介を。
1928年、ロサンゼルスにおいて。シングルマザーのクリスティン(アンジェリーナ・ジョリー)は仕事から帰ってくると、家に居るはずの一人息子のウォルターが行方不明になっていることにショックを受ける。警察に届け出たものの警察の行動はとろい。
しかし、5ヵ月後に警察から息子が発見されたとの連絡を受ける。クリスティン(アンジェリーナ・ジョリー)は大喜びでウォルターと再会できると思ったのだが、目の前に現われたのは別の子供。クリスティン(アンジェリーナ・ジョリー)は再度息子の捜索を警察に願い出るが、なんと彼女は精神病院に送れられてしまい・・・
さて、愛する息子は一体どこへ行ってしまったのか?だいたいこの見知らぬ子供は何者だ?なんてことを考えさせるような時間もあるが、意外なところから真相に近づいてくるのだが、実際の事件を元にしているだけに単純にハッピーで終わる映画ではない。むしろクリスティン(アンジェリーナ・ジョリー)にとっては最悪の結末だったのか?と思わせたりする。しかし、彼女の最後に言う一言が素晴らしいし、俺の最も好きな言葉。やっぱり人間が生きていくにはコレが必要だよね~と改めて感じさせられた。
そして、更にこの映画をもっと奥が深いテーマを持っているような気にさせるのが、死刑囚にけっこう時間を割いていること。死刑囚とクリスティンが顔を突きあわせる面会シーンがあったりするのだが、俺には何だか奥が深いテーマが隠されているような気がしたのだが、クリント・イーストウッド監督作品なだけに余計に色々なことを考えてしまった。
他にもモノクロのシーンから始まりモノクロのシーンで終わったり、渋い画調でアンジェリーナ・ジョリーの唇の赤色が強調されていたり、なんだかヨーロッパ映画を見ている雰囲気になる映像が特筆だ。この雰囲気にはまる人がけっこう居るのではないだろうか。そしてイーストウッド監督自身が手がけた音楽がまた他の作品同様良いのだ。
母親の本当の強さを感じることができるし、クリント・イーストウッド監督らしく色々なテーマが内包されており、暗闇の中にチッポケな灯りが薄暗く見えるような映画チェンジリングは女性全般、クリント・イーストウッド監督作品が好きだけれど本作は未見の人、アンジェリーナ・ジョリーのファンの人、今までに経験したことが無いような感動を味わいたい人にお勧めです
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