褒めまくる映画伝道師のブログ

映画の記事がメイン。自己基準で良かった映画ばかり紹介します。とにかく褒めることがコンセプトです。

映画 シービスケット(2003) 1頭の馬に関わる男たちのストーリー

2015年01月08日 | 映画(さ行)
 いきなりタイトル名を聞くと、何だか美味しそうなお菓子のこと?なんて思ってしまうが、実は本当に存在した競走馬の名前のこと。アメリカ大恐慌時代を駆け抜けたアイドルホースであるシービスケットとその馬に関わった3人の男達の数奇な運命を描いた感動ドラマが今回紹介する映画シービスケット。1930年代のノスタルジックな雰囲気がいかにも古き良きアメリカを感じさせる映画だ。
 この3人の男達というのが、自動車ディーラーとして成功しながらも最愛の息子を皮肉なことに自動車事故で亡くしてしまったハワード(ジェフ・ブリジッス)、何不自由なく少年時代を暮らしていたのに大不況のあおりを受けて無一文となった両親から見捨てられたのも同然のままジョッキーと生きていくことになってしまった通称”レッド”ことポラード(トビー・マグワイヤ)、そして変わりゆく時代になじめないままでいる孤独な男スミス(クリス・クーパー)。不幸のオーラを出しまくっている3人の男達が、誰からも競走馬としてダメ馬の烙印を捺されたシービスケットに引き寄せられるように運命的な出会いをし、その後は馬も人間にも大きな転機が訪れるとういう誰が観ても感動して当たり前のストーリー、だと思わせておいて実はシービスケットと関わりだしてからも色々と紆余曲折があるのが本作の大きな見どころだ。

 長引く不況が続く日本において、すっかり多くの日本人は元気を無くしてしまっている今日この頃。しかし、映画の中でも語られるが本作の時代背景である1930年代のアメリカ大恐慌の時代に比べればちょろいもんだ。しかし、そんな大不況真っ只中のアメリカにおいてもファイティングスピリッツを持ち続けているアメリカ人が居たことを知った時、大いに生きる気力が湧いてくるストーリーとはいかなるものか。

 1929年の株の大暴落によってアメリカを大不況が襲った時代。ハワード(ジェフ・ブリッジス)は西海岸で1番成功した自動車ディーラーだったが、最愛の息子が自動車事故で無くなり、それが元で離婚。失意のどん底にいたハワード(ジェフ・ブリジッス)だったが、メキシコで逆ナンで近づいてきたマーセラ(エリザベス・バンクス)と結婚。馬好きのマーセラ(エリザベス・バンクス)の影響を受けたハワード(ジェフ・ブリッジス)は競馬の世界へと足を踏み入れる。
 ある日、1人で寂しそうにしているスミス(クリス・クーパー)を見かけたハワード(ジェフ・ブリッジス)は彼を調教師として雇う。スミス(クリス・クーパー)のアドバイスに半信半疑ながらチッポケで荒れ狂っているダメ馬に見えたシービスケットを購入する。そして、スミス(クリス・クーパー)は誰もが乗りこなせそうにないシービスケットの主戦騎手として、喧嘩っ早いポラード(トビー・マグワイヤ)を指名。こうして馬主のハワード(ジェフ・ブリッジス)、調教師のスミス(クリス・クーパー)、ジョッキーのポラード(トビー・マグワイヤ)の3人はタッグを組み、シービスケットを競走馬として大活躍させるのだが、実はそれは試練の始まりでもあったのだが・・・

 挫折を一度味わった男達が再起をかけるストーリーというのは感動する映画のド定番。そんなツボを抑えながら、本作ではさらに試練を用意するのだから泣けてくる。その試練というのは再起不能に近い状態で俺ならすっかり挫けて起ち上がれないだろう。しかし、本作に登場している男達は力強くて、気持ちの良い奴等だ。チャレンジ精神、ど根性、生きる気力、希望・・・、すっかり出口の見えない不況に立たされた今の日本人が無くした物がこの映画には描かれている。そして、多少の誇張はあるだろうが実話だと聞くとますます泣けてくる。
 そして、この映画の競馬のシーンはなかなか楽しい演出がされており、競馬好きの俺も充分楽しめた。そして、映像はとにかく美しく生命力が溢れている。未だに多くの日本人は景気が良くなったと実感していないが、この映画を観れば多くの人が勇気と希望が湧いてくる。映画シービスケットは自分の現状を嘆かわしいと思っている人は勿論だが、万人にお勧めできる映画です。

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