スパイ映画と言えば何年間も続いている某シリーズを直ぐに思い浮かべる人が多いと思うが、素っ頓狂な新兵器が登場したり、スパイ自身ががなんだかピンチを楽しんでいるように見えたり、お前ら一体どこで戦っているんだよ!なんて笑えたりで、リアリティ感が全くゼロ。まあ、それはそれで楽しい。
しかし、今回紹介する映画スパイ・バウンドは、派手さよりもリアリティを求めた実録風スパイ映画。フランスの諜報機関DGSEが、フランスの核実験に反対運動をしていたグリーンピースの活動船であるレインボーウォーリア号をニュージーランドの沖合いで爆破させたテロ事件(レインボーウォーリア号事件)をベースに作られたフランス製スパイ映画だ。前述した某スパイ映画シリーズやハリウッドで数多作られるスパイ映画のようなド派手なシーンは無いが、スパイマニアの人からは好まれる要素が満載だ。
時々、テレビの見過ぎか漫画の読みすぎか、スパイになりたいという言い出す人間が居るが、そんな寝ぼけたことを言っている奴にスパイ業界の厳しさを叩きつけるストーリーとはいかなるものか。
フランスの情報機関DGSEのグラセ大佐(アンドレ・デュソリエ)は、武器商人イゴール・リボウスキーの密輸船アニタ・ハンス号を爆破する作戦を敢行するために、ジョルジュ(ヴァンサン・カッセル)や女スパイであるリザ(モニカ・ベルッチ)、そして他2名をアニタ・ハンス号の停泊先であるモロッコのカサブランカへ行かせる。ジョルジュ(ヴァンサン・カッセル)とリザ(モニカ・ベルッチ)は夫婦を装って、モロッコに入国し作戦の指揮にあたる。
まんまとアニタ・ハンス号を爆破することに成功し、無事に任務から帰国できたと思われたのも束の間、彼らは国家の陰謀に巻き込まれる・・・
冒頭から、追いつ追われつ、逃げ切れるか殺されるかの展開を一切の台詞なしで映像だけでみせるのだが、これがなかなかの緊迫感があり一気にストーリーに引き込まれる。しかしながら、本当にサスペンスフルな展開はこの冒頭のシーンだけ。ハッキリ言ってしまえばあまり娯楽的要素はこの映画にはない。実はこの映画の見所はスパイとして生きる道を選んでしまった者の悲劇、宿命が描かれているところ。特に女スパイのベルッチ姐さん演じるリザのコレが最後の仕事と決めながら、思うようにいかない様子は悲劇を感じる。
スパイ同士の友情、スパイと国家の関係、そして水面下で行われる諜報戦などは、スパイのリアルな生き様に興味がある人にとっては非常に楽しめるだろう。しかし、王道のスパイ映画を期待していた人にとっては、ベルッチ姐さんの裸がワンシーンだけ楽しめるというありさま。観る人をかなり選ぶが、スパイマニアの人にとっては映画スパイ・バウンドは、かなり楽しめるとだけ言っておこう。
共演しているヴァンサン・カッセルとモニカ・ベルッチはこの映画の撮影時は実際に夫婦(現在は離婚)。この2人は共演作品が多いですが、特にお勧めはノンストップアクションが楽しめるドーベルマン、そして衝撃的シーンが見られるという意味でアレックスは一度だけは観ておきたい作品です。
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しかし、今回紹介する映画スパイ・バウンドは、派手さよりもリアリティを求めた実録風スパイ映画。フランスの諜報機関DGSEが、フランスの核実験に反対運動をしていたグリーンピースの活動船であるレインボーウォーリア号をニュージーランドの沖合いで爆破させたテロ事件(レインボーウォーリア号事件)をベースに作られたフランス製スパイ映画だ。前述した某スパイ映画シリーズやハリウッドで数多作られるスパイ映画のようなド派手なシーンは無いが、スパイマニアの人からは好まれる要素が満載だ。
時々、テレビの見過ぎか漫画の読みすぎか、スパイになりたいという言い出す人間が居るが、そんな寝ぼけたことを言っている奴にスパイ業界の厳しさを叩きつけるストーリーとはいかなるものか。
フランスの情報機関DGSEのグラセ大佐(アンドレ・デュソリエ)は、武器商人イゴール・リボウスキーの密輸船アニタ・ハンス号を爆破する作戦を敢行するために、ジョルジュ(ヴァンサン・カッセル)や女スパイであるリザ(モニカ・ベルッチ)、そして他2名をアニタ・ハンス号の停泊先であるモロッコのカサブランカへ行かせる。ジョルジュ(ヴァンサン・カッセル)とリザ(モニカ・ベルッチ)は夫婦を装って、モロッコに入国し作戦の指揮にあたる。
まんまとアニタ・ハンス号を爆破することに成功し、無事に任務から帰国できたと思われたのも束の間、彼らは国家の陰謀に巻き込まれる・・・
冒頭から、追いつ追われつ、逃げ切れるか殺されるかの展開を一切の台詞なしで映像だけでみせるのだが、これがなかなかの緊迫感があり一気にストーリーに引き込まれる。しかしながら、本当にサスペンスフルな展開はこの冒頭のシーンだけ。ハッキリ言ってしまえばあまり娯楽的要素はこの映画にはない。実はこの映画の見所はスパイとして生きる道を選んでしまった者の悲劇、宿命が描かれているところ。特に女スパイのベルッチ姐さん演じるリザのコレが最後の仕事と決めながら、思うようにいかない様子は悲劇を感じる。
スパイ同士の友情、スパイと国家の関係、そして水面下で行われる諜報戦などは、スパイのリアルな生き様に興味がある人にとっては非常に楽しめるだろう。しかし、王道のスパイ映画を期待していた人にとっては、ベルッチ姐さんの裸がワンシーンだけ楽しめるというありさま。観る人をかなり選ぶが、スパイマニアの人にとっては映画スパイ・バウンドは、かなり楽しめるとだけ言っておこう。
スパイ・バウンド [DVD] | |
フレデリック・シェンデルフェール | |
ポニーキャニオン |
共演しているヴァンサン・カッセルとモニカ・ベルッチはこの映画の撮影時は実際に夫婦(現在は離婚)。この2人は共演作品が多いですが、特にお勧めはノンストップアクションが楽しめるドーベルマン、そして衝撃的シーンが見られるという意味でアレックスは一度だけは観ておきたい作品です。
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