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1920年代の中国の山東省の寒村を舞台に、中国人の純朴さに感動し、そして後半では日本軍の残虐行為に驚く。グルグルの左巻き思想の人が観ると大いに感動できる反日映画だ。
僕にとって中国という国は中華料理の美味さ以外は大して尊敬できる点は無いのだが、中国映画は好き。特に映画に登場する中国人たちの純朴さには大いに感動する。アジア映画と言えばジャッキー・チェンに代表される香港映画が中心だったが、日本のみならず世界的に中国映画の存在をアピールしたのが今回紹介するチャン・イーモウ監督のデビュー作である紅いコーリャンだろう。
正直なところ中国の変な風習、行動が目立ち、個人的にはそれほどチャン・イーモウ監督作品の中でそれほど秀でた作品だとは思えない。特に後半の日本軍の残虐行為はなんだか中国共産党の軍がチベットや新疆ウイグル自治区に対して行っている残虐行為をそのまま日本軍に置き換えているように思えた。間違っても学校の先生は子供たちにこの映画を見せて、日本人は戦時中にこんな悪いことをしていたんだと言うような教え方をしてはいけない。
そして極めつけが、コーリャン畑から収穫して作るお酒の作り方に吃驚。映画の中では名酒の誕生ということになっているが、あんな酒を飲めるわけが無いだろうと思わずツッコミを入れてしまった。他にも理解し難い中国人の行動がたくさんあり、後で考えると実は何が言いたかったのかよくわからない映画。
実はこの映画は内容よりも紅色を強調した映像が観る人に強烈な印象を叩き込む。酒の色の紅、夕日の紅、そして血の紅。そして大きく広がるコーリャン畑が印象的な使われ方をされており、そこに住む人々の運命を暗示しています。
チャン・イーモウ監作品の特徴と言えば、上海ルージュ、HEROに代表されるような鮮やかな色彩感覚が挙げられるが、デビュー作からその兆候がハッキリ見られる紅いコーリャンを紹介します
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1920年代の中国山東省において。18歳になったばかりの九児(コン・リー)は親子ほど年の離れたハンセン病を患っている酒屋の主人の所に嫁ぎに来る。神輿に担がれてやって来た九児(コン・リー)だったが、その途中で山賊に襲われそうになるが神輿を担いでいた男たちに助けられる。
その村の風習で、結婚式の3日後に実父に連れられて実家に帰る九児(コン・リー)は、山賊に襲われた場所を通り掛った場所で再び何者かに襲われるが、その人物は神輿を担いでいた男の1人である余占鰲(チアン・ウェン)だった。2人はコーリャン畑で結ばれる。
九児(コン・リー)は実家から嫁ぎ先へ戻ると、驚いたことに旦那は行方不明。彼女は旦那に代わって酒屋を切り盛りし、番頭の羅漢(トン・ルーチュン)の協力を得て酒屋の商売は順調だった。やがて九児(コン・リー)が山賊に誘拐されるなど事件が起こるが、余占鰲(チアン・ウェン)と結婚し、子供の豆官(リウ・チー)が産まれるなど幸せな日々を送っていたのだが、そこへ日本軍がやって来て・・・トンデモな日本軍は映画を観て確認してください
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ちょっとトンチンカンな行動が見られますが、それも含めて中国人の純朴さの表われ。大いに感動する人も居れば、なんだよこの映画は?と賛否両論に別れる映画だと思います。
監督は今や中国のみならず、世界的名匠のチャン・イーモウ。最近はお金をたくさん使った大作を撮るイメージがありますが、本来はドラマ性に優れた作品を撮る監督。チャン・ツィー主演の初恋のきた道は本当に良い映画でお勧めです。派手な映画が好きな人には王妃の紋章がお勧め。他にジェット・リー主演のHEROはアクション映画としてお勧めです。
主演のコン・リーはよく考えたら、この作品がデビュー作でした。チャン・イーモウ監督と多くの作品でコンビを組んでいますが、その中では活きるが良いです。ちなみにチャン・イーモウ作品以外ではチェン・カイコー監督のさらば、わが愛/覇王別姫がお勧め。ちなみに僕が観た中国映画の中では一番好きな映画でもあります。
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