褒めまくる映画伝道師のブログ

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映画 アンノウン(2011) 俺はいったい何者?

2011年12月26日 | 映画(あ行)
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 時々ハリウッド映画で目にするのが物忘れが激しい主人公の記憶喪失ムービー。比較的新しいところでは、マット・デイモン主演の大ヒットアクション映画のボーン・シリーズが直ぐに思い浮かぶ。ちょっと古いところではハリソン・フォード主演の感動のヒューマン映画心の旅、斬新な構成が魅力的なクリストファー・ノーラン監督の出世作メメント、他にフィンランド映画のアキ・カウリスマキ監督のちょっと可笑しくて、切ない過去のない男など、記憶喪失というテーマは映画人にとってなかなか魅力的のようだ。
 確かにこの分野の主人公たちの、記憶を必死で取り戻そうとする姿はとてつもない悲壮感が漂っていて感動的でさえある。そして今回紹介する映画がアンノウン。またまた記憶喪失系と思って観ていたのだが、この映画の主人公は単なる記憶喪失であること以上にさらに酷い状態に追い込まれる。
 
 ドイツのベルリンに綺麗な奥さんを連れてやって来たアメリカ人の植物学者の男はホテルに到着したとたんに、空港へ忘れ物をした事に気付く。そんな学者でありながらもオッチョコチョイな男はタクシーを拾って空港へ戻ろうとするが、その途中に車ごと川に落下してしまう事故に遭い、気付いた時には病院のベッドの上。お医者さんからは記憶喪失に罹っているから安静にと丁寧にアドバイスを受けるが、早く綺麗な奥さんに会いたかった男はホテルへ向かうが

 しかし自分の奥さんからマジな顔をして『あなたは、だれ?』なんて言われたら相当ショックだ。しかも奥さんには自分以外の男性が居り、しかもその男性の名前が自分と同じだったら果たしてこれは記憶喪失の成せるせいか、と言うより相当な妄想に取り付かれているのか?それとも・・・?
 自分の正体が何者かを知るために、わずかなサポートと手掛かりを頼りに、ベルリンで怒涛のアクションを繰り広げる

 とにかく最初からありえねぇ~と叫んでしまう驚きの展開と見せ場の連続。最初から最後までひたすら楽しめる娯楽度満点の映画です。そしてベルリンという舞台設定が良いです。過去の東西分裂の歴史があり、そして現在では不法移民に悩まされている社会背景が適当に混ざっているのも良い感じ。
 観ている最中は、やたら強くて凄いドライビングテクニックを持った学者の姿に違和感を持ちますが、途中からはそんな違和感も強引に解決して見せ場の連続になるアンノウンを紹介します

アンノウン ブルーレイ&DVDセット(2枚組)【初回限定生産】 [Blu-ray]
リーアム・ニーソン,ダイアン・クルーガー,ジャニュアリー・ジョーンズ,エイダン・クイン,ブルーノ・ガンツ
ワーナー・ホーム・ビデオ


 アメリカ人の植物学者であるマーティン(リーアム・ニーソン)は、妻のエリザベス(ジャニュアリー・ジョーンズ)を連れて、ドイツのベルリンにやって来た。ホテルに到着した2人だったが、マーティン(ニーソン)は空港に忘れ物をした事に気付き、タクシーを拾って空港に戻ろうとするが車ごと川に落下してしまう事故に遭ってしまう
 マーティン(ニーソン)が意識を回復したのは病院のベッドの上、すでにベルリンに到着してから4日間が経っていた。命は助かったものの事故前後の記憶が少し曖昧で、妻のエリザベス(ジャニュアリー)が心配しているだろうと思って、彼女が泊まっているホテルへ急いで向かいエリザベス(ジャニュアリー)に会えたが、彼女から『あなたを知らない』と言われてしまう。しかも彼女の横には自分と同じマーティンという見知らぬ男性(エイダン・クイン)の存在が

 マーティン(ニーソン)は自分自身がマーティンだという自信が無くなってくるが、なぜか怪しい男から追いかけられ、しかも自分の命が狙われることになる。裏に何か陰謀があることを確信したマーティン(ニーソン)は事故の時のタクシーの運転手だったジーナ(ダイアン・クルーガー)と、病院でお世話になった看護婦から教えてもらった元シュタージのユルゲン(ブルーノ・ガンツ)の協力を得て自分自身の正体を明かす戦いに身を投じるが・・・怒涛のアクション、意外な展開は映画を観てください



 都合の悪い所の記憶がバッサリ抜け落ち、次第に都合良く記憶が回復していくところにツッコミを入れたくなる時がありますが、そのような部分も含めて楽しめる映画。ハリウッド映画はやっぱりコレだよなと改めて気付かせてくれます。ラストシーンも記憶喪失ムービーにあり勝ちな結末ですが、良かったと思えます

 監督はジャウム・コレット=セラ。実は全く知らない監督さんでした。しかし、ちょっと評判の良くて、不気味な感のするエスターを撮っています。怖い映画は苦手な僕ですが、今回のアンノウンの感じなら観たくなってきました

 実はこの映画は非常に豪華キャスト。ハリウッド資本の映画とは言え、舞台がドイツなだけに国際的な有名俳優も登場します。
 忘れ物をしたり、事故に遭ったり、命を狙われたり、奥さんから酷いことを言われたりしながらも実は正体が凄かった?主演を演じるのがリーアム・ニーソン。スティーヴン・スピルバーグ監督のシンドラーのリストで一躍大スターになって以来大活躍。今さらお勧め映画を述べるまでも無いと思いましたが、まだ無名時代にロバート・デ・ニーロ、ジェレミー・アイアンズと共演したミッションは若き頃の姿が観られます。

 そしてちょっとワケありで、主人公を手助けするタクシーの運転手役のダイアン・クルーガー。ブラッド・ピット主演のトロイに出演して以来、ノリノリのドイツ人女優さんです。ニコラス・ケイジ主演のナショナル・トレジャー、クエンティン・タランティーノ監督のイングロリアル・バスターズなどハリウッド大作にも出演しています。第一次世界大戦の秘話を描いた戦場のマリアが感動的でお勧めです。

 元シュタージで、これまたワケありの人物を演じたのがドイツの名優であるブルーノ・ガンツ。なんと言ってもヒットラー~最後の12日間~でのアドルフ・ヒットラーを演じた人です。この人の出演しているお勧め作品はヴィム・ヴェンダース監督のベルリン・天使の詩が良いです。

 そして途中から抜群の存在感を見せるフランク・ランジェラ。ロン・ハワード監督のフロスト×ニクソンにおけるニクソン大統領役が良かった。

 他にも非常に重要な役でドイツ人俳優のセバスチャン・コッホも出演しています。実はこの人はちょっと昔はけっこうカッコ良かったんです。善き人のためのソナタブラック・ブックではカッコいい彼を見ることができますし、両作品ともお勧めです

 ちなみにこの面白い映画は僕の中では殆どお蔵入り同然だったのですが、知り合いの美人奥さんからお勧めして頂き幸いにして観ることが出来ました。面白い映画を教えて頂きありがとうございました

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