褒めまくる映画伝道師のブログ

映画の記事がメイン。自己基準で良かった映画ばかり紹介します。とにかく褒めることがコンセプトです。

映画 アメリカ、家族のいる風景(2005) ヴィム・ヴェンダース監督の家族愛があふれる映画  

2010年02月01日 | 映画(あ行)
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 今までの僕の人生において、何か忘れ物をしたかを考えてみるとたくさんありすぎる悲しいことにその忘れ物をこれから取り返しに行こうとしても、人間は過去に戻る事ができない
 しかし、現在における自分自身の立場を考えた時に納得できない自分があるいつも僕は自分がこれでいいのか葛藤している今までの人生をチャレンジャーとしてではなく、時の流れに身を任せていただけの自分に不甲斐なさを感じる今日この頃
 まだ僕も30歳代後半だが、どうも自分の人生に終止符を打たれてしまった感覚をもってしまうのは何故だろうか今からでも僕の人生は充実したものにすることが出来るのか本当にバック・トゥ・ザ・フーチャーのようなタイムマシンがあれば、僕は過去に戻る
 そんな僕の心を妙な寂寥感にさせてしまう今回の紹介するアメリカ、家族のいる風景は、本当に自分の人生を反省させられる映画だ
 それにしても、パリ、テキサスそしてベルリン 天使の詩で僕を魅了してくれたヴィム・ヴェンダース監督も既に60歳を超えてしまった
 そして、今回の作品はまさに彼自身が60歳の時に公開された映画まさに彼が映画監督として円熟の境地に入ったからこそ、出来上がった傑作だと言って良いだろうそんな僕自身も今までの人生を振りかえさせられるアメリカ、家族のいる風景を紹介しよう
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 映画の撮影現場において、何故か主演のハワード(サム・シェパード)は、現場からいきなり逃亡してしまった現場の監督やスタッフたちは大慌て果たしてハワード(シェパード)は何処に行ってしまったのか
 ハワード(シェパード)は母親(エヴァ・マリー・セイント)に電話してこれから家に帰ると連絡する
 しかしハワード(シェパード)は30年振りに実家へ帰り、そして30年ぶりに何の音沙汰も無かった母親(セイント)に出会うのだった
 
 実はハワード(シェパード)は昔は西部劇の大スターだったのだが、今はすっかり落ちぶれていた彼はこの30年間ドラッグ、酒に溺れた生活をしていたのだ
 ハワード(シェパード)の母親(セイント)は30年間分の息子のハワード(シェパード)の新聞記事をスクラップに残していた
 
 母親(セイント)は息子のハワード(シェパード)に驚きの事実を告げる
 20年前(30年前、どっちだったかな?)に若い女の人から電話があって、実はハワード(シェパード)に息子が居ることを知らされた自分に息子が居ることを信じられなかったハワード(シェパード)だったが、彼はかつての西部劇の撮影で訪れた事のあるモンタナに恋人が居たことを思い出した
 ハワード(シェパード)は自分の息子に出会いたいために、モンタナへ行くことを思い立つ
 そこで彼はかつての恋人であるドリーン(ジェシカ・ラング)と出会う

 ハワード(シェパード)の息子は、まさにドリーン(ラング)との間に出来たアール(ガブリエル・マン)だった
 ハワード(シェパード)はアール(マン)と出会うが拒絶されるしかも、ハワード(シェパード)はドリーン(ラング)と一緒に暮らすことを提案するが、彼女にはハワード(シェパード)の勝手な考えを許す事ができなかった
 しかも、この寂れたモンタナの町で壷を大事に抱えているスカイ(サラ・ポーリー)という不思議な少女と出会う実はスカイ(ポーリー)は母が死んで・・・
 
 しかし、ハワード(シェパード)がこのモンタナに居る間に、肝心の映画撮影が滞ってしまっているがサター(ティム・ロス)という映画製作の出資者(?)が、ハワード(シェパード)を探しについにこのモンタナの町にやって来ていた果たしてハワード(シェパード)は、息子のアール(マン)と和解できるのかそして謎の少女スカイ(ポーリー)は一体何者なのか・・・続きは映画を観てください

 『パリ、テキサス』でも冒頭の荒涼とした砂漠を映し出すシーンは印象的だったが、今回も冒頭で砂漠を映し出すシーンが出てくるそして馬に乗って、そのまま撮影現場から逃げ出してしまうハワード(シェパード)
 この彼の突拍子もない行動には理由も屁理屈もないただ彼の今までの人生がこれからも続くことに嫌気がしたのだろう
 そして、彼に家族が居ると気付いた時に自分の失った30年間の長い時間を取り戻すために、かつての恋人とその息子に会いに行く
 そして、モンタナへ行くまでの彼の行動に今までの堕落した生活が続いている事が描かれ、そしてモンタナで彼の人生が間違っていたかを知ることになる

 今でも数々のシーンが思い浮かぶ特に一晩中ずっと外でソファに座ったまま動けないハワード(シェパード)をとらえる素晴らしいカメラワークと時間の流れ
 そして、寂びれたかつての西部劇の撮影現場だったモンタナの町度々ローアングルで写し出されるアメリカの国旗

 そこには『パリ、テキサス』という名作を超えたかもしれない見事なまでの、崩壊した家族をなんとかして結び付けようとする名作が誕生した
 また出演している俳優たちも良いねあの名作波止場や、北北西に進路を取れエヴァ・マリー・セイントが出演していたのには吃驚
 そして、確かに郵便配達は二度ベルを鳴らすや、トッツィーの頃の美貌は衰えたけれど、まだ現役バリバリの存在感を見せるジェシカ・ラングそして、バロンの子役からイザベル・コイシェ監督作品の常連であり、自らも監督としてアウェイ・フローム・ハー君を想うを撮った才女のサラ・ポーリー
 本当に『パリ、テキサス』に肩を並べるヴィム・ヴェンダース監督の傑作を皆さんも観てください

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