ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

豆料理2

2018年11月07日 | 飲食:飲物・嗜好品

 蒸しマメなど

 アパートの畑には今、常備のネギ、ニラの他、シマラッキョウ、キャベツ、ナス、ミニトマト、タマネギなどが植えられていて、ネギはいつでも、キャベツやミニトマトはもうすぐ、タマネギやシマラッキョウは3月の収穫を待っている。
 アパートの畑は今、私が管理している3坪の内、1坪は何も植えていない。何も植えていないが植物は大いに育っている。オニタビラコ、ヤエムグラなどだ。それらの雑草を取り除いて、堆肥を混ぜて、耕して、今月中には植付を終えたい野菜がある。ビールのつまみに最適のエダマメ。であるが、時間的にちょっと無理かもしれない。
 
 宜野湾の畑には今、主作物のカンショ(甘藷:サツマイモのこと)の他、レタス、ブロッコリー、サニーレタス、インゲンマメ、ウズラマメなどが植えられていて、カンショはいつでも、レタスやブロッコリーはもうすぐ、インゲンマメとウズラマメは・・・植えてまだ一ヶ月にもならないので、収穫がいつになるか不明。
 宜野湾の畑は今、3坪ほどを新たに開墾し、その作業の途中である。1日3時間ほどの作業で、あと4日あれば堆肥を混ぜ、耕して、種を植えることができる。アパートの畑を耕してエダマメを植えるより、こっちの畑にエダマメを植えるのを優先している。

 宜野湾の畑には昨年、ラッカセイを植えて、たくさんの収穫を得た。アパートの畑ではほぼ毎年エダマメを植え、収穫している。アパートの畑ではまた、大家が植えたシカクマメがあり、「自由に取って良し」と許可を得、自由に取って食べている。
 宜野湾の畑には今年新たにインゲンマメ、ウズラマメを植えているが、ラッカセイもエダマメもインゲンマメもウズラマメもみなマメ科の植物で、食用の豆である。そう、私の食糧自給計画に豆は欠かせないのだ。カンショには多くの栄養成分が含まれ、炭水化物とビタミン、ミネラルはカンショだけで足りる。カンショに足りないのは塩と蛋白質だけらしい。塩は海に行けばある。蛋白質を得るには?と考えて、豆ということ。

 芋と豆さえあれば何とか生きていけるという考えで、宜野湾の畑の大半は芋と豆で占められている。30坪ほどしか無い小さな畑なので、今はまだ生きていけるだけの量は生産できないが、いつかはもっと広い畑を借りて「芋と豆だけ生活」を確立したい。
 もちろん、食べ物は美味しくなければならぬという信念を持っている私なので、芋も豆もいろんな料理法を試している。ただ、残念ながら芋も豆も私の料理の腕を発揮することはあまり無い。何故なら、芋も豆もそのまま焼くだけ、蒸すだけ、煮るだけ、揚げるだけで十分美味しいので、手の込んだ料理をする必要は無いのである。

 友人の八百屋や近所の地産地消コーナーがあるスーパーにウズラマメがあり、たびたび購入している。ウズラマメは莢から豆を取りだした状態でパック入り、または袋入りで売られていた。が、数ヶ月前、莢付きウズラマメがスーパーにあった。それを見て、ふと閃いた。「莢ごと焼いてみよう」と。豆は莢の中で蒸し焼きになる。それはきっと美味いに違いない。で、やってみる。予想通り、それはとても美味しかった。
 蒸し焼きウズラマメを肴に泡盛を飲んでいると、ふと、自分の不明に気付いた。枝豆は塩茹でするものと思い込んでいたが、枝豆も莢付きだ、・・・試してみよう。

 エダマメ(枝豆):豆類
 マメ科の一年生草本 原産地はアジア 方言名:トーフマーミ
 ダイズが硬くなる前の未熟なものをエダマメという。2月から3月に苗の植付けをし、3ヵ月後に収穫する。放っておくと莢が黄色くなり、豆が硬くなって、ダイズとなるが、うっかりダイズにしてしまっても、大豆として食せる。
     
     

 ラッカセイ(落花生):食料・食用油原料
 マメ科の一年草 原産はボリビア、ブラジルなど 方言名:ジーマーミ
 年配の方はナンキンマメ(南京豆)とおっしゃるラッカセイ、世界中で広く栽培され、豆類の中では大豆に次ぐ生産量とのこと。
 本土での収穫時期は秋(9~10月)とのことだが、沖縄では7月から。
     
     

 ウズラマメ(鶉豆):豆類
 マメ科の一年草 インゲンマメは中央アメリカ原産 方言名:なし
 名前の由来は広辞苑に「豆は白地にウズラの羽の斑紋に似た褐紅斑がある」とある。本種はインゲンマメの一品種で、同じく斑の入った虎豆という品種もある。
 開花期は12月に蒔いて2月頃。莢の中には4~10個の豆が入る。熟すると豆にも莢にも褐紅斑が入る。
     
     

 記:2011.2.19 ガジ丸 訂正加筆:2018.11.6


豆料理1

2018年11月07日 | 飲食:飲物・嗜好品

 シカクマメの天ぷらなど

 去年出来が悪かったので今年は植えていないが、それまでは毎年、枝豆を小さな畑の一角一角に交互に植え、その収穫を楽しんでいた。一角一角に交互に植えたのは、大豆が連作を嫌うと聞いていたからである。去年は、1年置きにも限度があったみたいで不出来であった。で、今年は全面的に休ませることとした。
 枝豆に限らず、私は豆類が好きである。枝豆が熟した大豆もよく食べる。大豆を加工した豆腐も大好きである。今年初挑戦して、出来は悪かったが、いくらかは収穫できたソラマメも大好きである。今が旬のソラマメはスーパーでもたびたび購入している。
 マメだけで無く、莢ごと食うインゲンもよく食べる。煮ても炒めても、天ぷらにしても美味しい。キヌサヤは、あまり買わないが、でも、好きである。

 去年、初挑戦した莢ごと食うマメがある。シカクマメという聞き慣れない名前。おそらく新しい野菜なのだと思う。最近になってスーパーでよく見かけるようになった。
 天ぷらで美味しいという噂を聞いていたが、天ぷらは油が撥ねて、コンロ周りが汚れるので私はめったにやらない。年に数回と数えるほどしかない。シカクマメのためだけに天ぷらはやりたくなかったので、その時は炒めて食うことにした。牛肉と一緒に炒め、すき焼き風の味付けにした。・・・成功とは言えなかった。
 お菓子となっている豆、例えば、グリーンピースを揚げたようなものも好きである。何らかの豆のお菓子を、たいていは部屋に置いてある。
 で、今回は食物の豆として、3種紹介する。ソラマメはこの時期だけのもの。インゲンマメは、年中、スーパーで見られる。シカクマメは概ね冬の間が旬。

 ソラマメ(蚕豆・空豆):果菜
 マメ科の二年生作物 世界各地で栽培 方言名:なし
 空豆は、中が空洞という意味の空(から)ということでは無い。名前の由来が広辞苑にあった。「莢が空に向いてつくから」とある。その通り、莢が空に向いている。
 青果用は未熟の種子が食用となる。3月から4月が収穫期となる。
     
     

 インゲンマメ(隠元豆):果菜
 マメ科の蔓性一年生草本 中米原産 方言名:なし
 名前の由来は、「隠元が明からもたらしたものという」と広辞苑にあった。隠元は江戸時代初期に渡来した明の高僧。
 若い莢が食用となる。北海道が主産地とあったが、沖縄での生産量も多い。近所のスーパーでは沖縄産が年中見られる。茎葉は飼料になる。
     
     

 シカクマメ(四角豆):果菜・豆
 マメ科の蔓性多年生草本 熱帯アジアに分布する 方言名:なし
 莢に4枚の翼を持っていて、断面が4角形に見えることからシカクマメという名。
 若い莢、新芽、若葉、花は野菜として、熟した種は豆として、澱粉を含む塊根は生食でき、煮物などにも利用される。また、飼料や緑肥にも利用される価値の高い作物。
     
     

 記:2007.4.23 ガジ丸 訂正加筆:2018.11.6