ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

んな、ちゃーがんじゅーしみそーりよー( みんな元気でね~ )

2020年02月14日 | あいさつ

 何時も閲覧いただき有り難う御座います。

 島乃ガジ丸が近況を伝えていたとおり、病と闘っておりましたが、ユクレー島民の願い叶わず旅立ちました。

 旅が好きで、酒ジョーグー(好き)で、ウチナー(沖縄)が好きで、少し頭の固いガジ丸でしたが、皆様の愛に包まれた日々でした。
 島乃ガジ丸からの投稿は終わりになります。

 未投稿の記事が見付かりましたら、キジムナーが代わり再投稿もあるのかも知れません...

 16年間イッペーニフェーデービタン。(大変有り難う御座いました。)

 ガジ丸は夕日の見える丘で眠りにつきました。


 記:2020.02.14 首里ダヤー

 チャック・ノーランドのように、戻ってきて欲しかった.....


アズキとキントキマメ

2019年07月31日 | あいさつ

 ぜんざいの主役

 沖縄でぜんざいと言えばほぼ間違いなく氷ぜんざい。氷ぜんざいは、今ではもう全国的に知れ渡っていると思うが、冷たいぜんざいの上にカキ氷を乗せたもの。夏の食物と思われがちだが、冬でもある。「暖かいぜんざいください」と注文しないと、寒い日でも「ぜんざいください」と言うと氷ぜんざいがやってきた(現在はどうか不明)。
 中学校高校の近辺で営業している食堂にはたいてい置いてある。体育系部活で汗をかいた少年たちは学校帰りにそういった食堂へ寄って、1杯のぜんざいを食った。氷ぜんざいは氷が溶けるにしたがって味が薄まる、だけでなく、沖縄のぜんざいは元々そう甘くは無いと思う。黒糖を使っているせいもあるかしらないが、とにかくサッパリ系。汗をたっぷりかいて咽喉の乾いた少年たちにはピッタシの食物であった。

 大学進学で東京で暮らすようになってのある日、宮崎出身の友人と2人、ぜんざいを食う目的で(何でその目的になったかは不明)甘味処へ入った。30人は座れるであろう店内には我々の他に20人ほどの客がいた。我々以外に男はいなかった。
 田舎者のウチナーンチュの青年が初めて食うヤマトゥ(倭)のぜんざいだった。スプーン1杯分を口の中に入れて、その余りの甘さに衝撃を受けた。砂糖の塊のように感じた。吐き出すことも無く、その1杯は完食したが、以降、ぜんざいを食うことは無かった。

 東京で食べたぜんざいはアズキであった。沖縄で食べていたぜんざいは違う。見た目に違いがはっきり判る。大きさが全然違う。色も沖縄の豆は薄い。ほどなく、沖縄のぜんざいに入っている豆はキントキマメであることを知る。
 私の感覚では、東京のぜんざいは砂糖の量が半端ない、沖縄のぜんざいは控えめ。それだでなく豆自体の味もアズキは濃厚だが、キントキマメは淡泊なのではないかと思う。
 凍え死にそうな寒い地域では、甘く濃厚な暖かいぜんざいが命を救い、脳味噌が溶けそうなほど激しく暑い沖縄ではサッパリ系のぜんざいが命を救うのかもしれない。
     
 キントキマメ(金時豆):果菜
 マメ科の一年草 インゲンマメの一種 方言名:不詳
 北海道で生産されている大正金時という品種が有名。蔓無しの類で、種子が大きいのが特徴、種子は長さ2センチ近くになる。
 煮豆用に適し、和風洋風どちらにも合う。甘納豆の原料として重要とされている。
      
 アズキ(小豆):果菜
 マメ科の一年草 東アジア原産 方言名:アカマーミ
 茎は直立して高さは30~50センチになる。葉は長い柄を持つ三出複葉、小葉は卵型で長さ5~9センチ。葉腋から短い花柄を出し、3~12個の黄色い、いかにもマメ科らしい蝶型花をつける。開花期は初夏。莢の中の種子は大豆より小さく暗赤色。
 古い時代に中国から渡来し日本各地で栽培されている。煮て食用、赤飯に用い、甘く煮て餡子にし、お菓子の材になり、古くから食材として重宝されている。
 豆には薬効もあり、便秘、腎臓病、二日酔いなどに効くとのこと。
     
 シマアズキ(島小豆):果菜
 マメ科の一年草 インド原産 方言名:アカマーミ
 名前の由来、アズキについては上記の通り、沖縄産のなのでシマ(島)が付く。
 『沖縄食材図鑑』によると、「沖縄には伝統野菜の1つに黒小豆がある、赤い小豆より栄養価が高い、アントシアニンが多く含まれる。宮古島産が有名」とのこと。さらに「沖縄の伝統的餅菓子、十五夜に供えられるフチャギに欠かせない」ともあり、これで私も、「あーあれのことか」とよく理解できる。旬は9月~10月。
     

 記:2019.7.28 ガジ丸 →沖縄の飲食目次