ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

ヒメハマナデシコ

2019年02月01日 | 草木:草本

 ヒメハマナデシコの写真は先ず、2011年7月、海洋博公園で撮っている。海洋博公園は名札の付いている植物が多いので、ヒメハマナデシコもすぐ傍にそう書かれてある立札があったので、その時既にそうであると認識はしていた。そして、その時何故海洋博公園へ出かけたのかもだいたい記憶している。海洋博公園だけでなく、そこよりさらに北にある与那覇だけにまで行ったことも覚えている。
 翌2012年5月にも海洋博公園へ出かけ、同じく(たぶん同じ場所か?)ヒメハマナデシコの写真を撮っている。その時のことはあまりよく覚えていない。ということで、日記を調べる。友人Kが沖縄へ遊びに来ていて、彼をヤンバル(沖縄島北部の通称)へ観光案内していた。「昼飯で美味しい島タコを食った」と書いてあるのを読んで、古宇利島へ行ったこと、大宜見のIさん邸に世話になったことなど思い出した。

 何で、2012年より古い2011年のことをより覚えているのかというと、2012年の同行者は男で、2011年は女性だったから。東京から共通の友人の紹介でTさんが遊びに来ていたのを観光案内した。「男と一緒」と「女性と一緒」では脳へ記憶される度合いが違うようである。男は記憶から消えることもあるようだ、ごめんK。
 Tさんは大和撫子と呼んでもいいほどの清楚な感じの女性だった。
 
 ヒメハマナデシコ(姫浜撫子):花壇
 ナデシコ科の常緑多年草 奄美、徳之島、伊江島、西表島に分布 方言名:不詳
 名前の由来、資料が無く正確には不明だが、ナデシコは大和撫子の撫子、『園芸植物名の由来』に「草の姿や花の色が愛らしいので愛児になぞらえて「撫し子」とよんだものといわれる」とあった。なお、「ヤマトナデシコ(大和撫子)というのは姉妹品の唐撫子に対していったもの」ともあった。唐撫子(カラナデシコ)は「漢名を石竹あるいは瞿麦といい中国原産」のナデシコの類で、平安時代に渡来したとのこと。
 明鏡国語辞典によると、ヤマトナデシコは「ナデシコの別称」であり、そして、「日本女性の美称」とのこと。確かにナデシコは清楚で可愛らしい花。清楚で可愛らしい女性は私の周りにもたくさんいる。そうでない女性も・・・止めておこう。
 日当たりのよい海浜近くの岩場などに生え、種子で自然に芽生え広がり群生することがあるとのこと。茎は株状で根際から分枝し、下部は木質化して横に這うか斜上し、高さは10~30センチほどになる。根生葉はロゼット状で倒披針形からへら状長楕円形、長さ3~5センチ。茎葉は対生し、上部に行くにつれてしだいに小さくなる。
 茎の先に集散花序を出し、1~6個の花を着け次々に咲く。花弁は淡紫色~紅紫色で、開花期は4~9月。
 ちなみに、ハマナデシコは本州~九州に分布し、茎は直立し、花は密に多く着き同時期に咲き、苞の先が尾状に伸び、それで本種と判別できるとのこと。
 
 花

 記:島乃ガジ丸 2019.1.31 →沖縄の草木目次

 参考文献
 『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行
 『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
 『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
 『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
 『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行
 『野外ハンドブック樹木』富成忠夫著、株式会社山と渓谷社発行
 『植物和名の語源』深津正著、(株)八坂書房発行
 『寺崎日本植物図譜』奥山春季編、(株)平凡社発行
 『琉球弧野山の花』片野田逸郎著、(株)南方新社発行
 『原色観葉植物写真集』(社)日本インドア・ガーデン協会編、誠文堂新光社発行
 『名前といわれ野の草花図鑑』杉村昇著、偕成社発行
 『亜熱帯沖縄の花』アクアコーラル企画編集部編集、屋比久壮実発行
 『沖縄四季の花木』沖縄生物教育研究会著、沖縄タイムス社発行
 『沖縄の野山を楽しむ植物の本』屋比久壮実著、発行
 『海岸植物の本』アクアコーラル企画発行
 『花の園芸大百科』株式会社主婦と生活社発行
 『新しい植木事典』三上常夫・若林芳樹共著 成美堂出版発行
 『花合わせ実用図鑑』株式会社六耀社発行
 『日本の帰化植物』株式会社平凡社発行
 『花と木の名前1200がよくわかる図鑑』株式会社主婦と生活社発行
 『熱帯植物散策』小林英治著、東京書籍発行
 『花卉園芸大百科』社団法人農山漁村文化協会発行
 『ニッポンの野菜』丹野清志著、株式会社玄光社発行
 『藤田智の野菜づくり大全』藤田智監修、NHK出版編
 『やんばる樹木観察図鑑』與那原正勝著、ぱる3企画発行
 『熱帯の果実』小島裕著、新星図書出版発行
 『熱帯花木と観葉植物図鑑』(社)日本インドアグリーン協会編、株式会社誠久堂発行
 『ハーブを楽しむ本』川口昌栄編集、株式会社集英社発行
 『沖縄やんばるフィールド図鑑』 湊和雄著 実業之日本社発行
 『つる植物』沖縄都市環境研究会著 (有)沖縄出版発行
 『熱帯アジアの花』ウィリアム・ウォーレン著、チャールズ・イー・タトル出版発行
 『講談社園芸大百科事典』野間省一編集、講談社発行
 『沖縄の薬草百科』多和田真淳・大田文子著、那覇出版社発行
 『ネイチャーガイド琉球の樹木』大川智史、林将之著、株式会社文一総合出版 


ニワナズナ(アリッサム)

2019年01月07日 | 草木:草本

 今住んでいるアパートの1階にはちょっとした庭がある。ブーゲンビリア、ゴクラクチョウカ、ヤブランなどが植えられているが、面積の過半は雑草に占められている。どんな雑草だったかもうあまり覚えていないが、ヤブカラシ、ジュズサンゴなどがあった。
 ブーゲンビリアをバッサリ剪定し、広がっていたゴクラクチョウカをゴッソリ引き抜いて、その占めていた面積を四分の一ほどにし、蔓延っていたヤブランの全てを引っこ抜いて、数株だけを別の場所に移し、雑草のほとんどを引き抜いた。
 そうして去年10月、アパートの庭には空間が多くできた。そこに数種の花の種を播き苗を植え、野菜の種を播き苗を植えた。苗はクミスクチン、ローゼル、インゲン2株。クミスクチンとインゲンは元気に育ち花を多くつけ、インゲン2株からはもう既に8本ほど収穫している。種はソラマメの他、花の苗を4種ほど植えたが、野菜のソラマメは育っているが、花4種の内咲いたのはアリッサムだけ。4種とも秋播き春咲きであったが、他の3種はその通りの予定なのかもしれない。アリッサムだけは気温に敏感で、例年に無く暖かかった去年の沖縄の秋、「おっ、温いじゃねーか」と咲いたのかもしれない。

 アリッサムは種袋にそう名前が書かれてあったのでそういう名前だと知ったが、文献を調べると「ニワナズナ」という可愛い和名があることを知った。
 
 ニワナズナ(庭薺):花壇・鉢花
 庭薺 アブラナ科の一年草 方言名:不詳
 名前の由来は資料が無く詳しくは不明。ナズナの漢字表記の薺は広辞苑による。ナズナは同じアブラナ科の一年草で「高さは10~40センチほどになる。根生葉の中央から茎を伸ばし、その上部に花をつけ、花後は莢が段々につく。花は白色、沖縄での開花期は3~4月。春の七種(七草とも書く)の一つで若芽を食用とする。」のこと。
 本種はナズナの仲間だが、野原に生え雑草扱いされるナズナより上質(と誰が思ったか知らないが?)ということでニワ(庭)と付いたのだと思われる。
 開花期、本土では秋に種を播いて春3~6月開花、春に種を播いて秋9~10月に開花とのことだが、沖縄では、少なくとも私の経験では10月中旬に播いて11月下旬に開花した。種袋には3~4月に播いて5~6月開花、10月に撒いて3~5月に開花とある。今年の沖縄の秋は暖かかったので、春と勘違いして播いてすぐ咲いたのかもしれない。
 別名スイートアリッサム・・・というか、文献ではスイートアリッサムが代表名となっていて、別名としてアリッサム、ニワナズナとなっている。
 
 別種

 記:島乃ガジ丸 2019.1.11 →沖縄の草木目次

 参考文献
 『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行
 『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
 『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
 『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
 『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行
 『野外ハンドブック樹木』富成忠夫著、株式会社山と渓谷社発行
 『植物和名の語源』深津正著、(株)八坂書房発行
 『寺崎日本植物図譜』奥山春季編、(株)平凡社発行
 『琉球弧野山の花』片野田逸郎著、(株)南方新社発行
 『原色観葉植物写真集』(社)日本インドア・ガーデン協会編、誠文堂新光社発行
 『名前といわれ野の草花図鑑』杉村昇著、偕成社発行
 『亜熱帯沖縄の花』アクアコーラル企画編集部編集、屋比久壮実発行
 『沖縄四季の花木』沖縄生物教育研究会著、沖縄タイムス社発行
 『沖縄の野山を楽しむ植物の本』屋比久壮実著、発行
 『海岸植物の本』アクアコーラル企画発行
 『花の園芸大百科』株式会社主婦と生活社発行
 『新しい植木事典』三上常夫・若林芳樹共著 成美堂出版発行
 『花合わせ実用図鑑』株式会社六耀社発行
 『日本の帰化植物』株式会社平凡社発行
 『花と木の名前1200がよくわかる図鑑』株式会社主婦と生活社発行
 『熱帯植物散策』小林英治著、東京書籍発行
 『花卉園芸大百科』社団法人農山漁村文化協会発行
 『ニッポンの野菜』丹野清志著、株式会社玄光社発行
 『藤田智の野菜づくり大全』藤田智監修、NHK出版編
 『やんばる樹木観察図鑑』與那原正勝著、ぱる3企画発行
 『熱帯の果実』小島裕著、新星図書出版発行
 『熱帯花木と観葉植物図鑑』(社)日本インドアグリーン協会編、株式会社誠久堂発行
 『ハーブを楽しむ本』川口昌栄編集、株式会社集英社発行
 『沖縄やんばるフィールド図鑑』 湊和雄著 実業之日本社発行
 『つる植物』沖縄都市環境研究会著 (有)沖縄出版発行
 『熱帯アジアの花』ウィリアム・ウォーレン著、チャールズ・イー・タトル出版発行
 『講談社園芸大百科事典』野間省一編集、講談社発行
 『沖縄の薬草百科』多和田真淳・大田文子著、那覇出版社発行
 『ネイチャーガイド琉球の樹木』大川智史、林将之著、株式会社文一総合出版 


キク

2019年01月02日 | 草木:草本

 アパートの1階にある親戚の事務所、その周りに花壇がある。過日、花壇の目立つ一角にキクの苗を植え、しばらくしてキクは白い花を咲かせた。それを見て事務所の、いつも元気はつらつの事務員M子が、「何でこんなところに葬式の花を植えるのよ!」と仰る。と言われて私も「そういえば葬式の花と言えば菊だったかなぁ」と思いつつも、
 「菊といえば・・・」と一節歌った。
 きれいな花ねー 菊の花 白や黄色の 菊の花ー
 それでもM子は「あ、そう。私には葬式花にしか見えないけどねぇ。」とのたまう。彼女も若い頃なら「あ、可愛い花」と言ったかもしれないが、オバサンとなった今の目には「葬式花」としか映らないのであろう。元気はつらつはカワイ子ぶりっこはしない。
 私の目には、キクの花は皇室の紋章であり、日本の国花である。そして、私にとって菊の花はまた、正月の花でもある。28日に切花を買って部屋に飾っている。蕾だったのが少しずつ開き、年が明けて良い開き具合となった。腰痛はあっても良い正月となった。
 2019年、明けましておめでとうございます。
 
 キク(菊):花壇・切花
 キク科の多年草 中国大陸の原産 方言名:チク
 名前の由来は『植物名の由来』に詳しく解説されていて、要約すると「中国から渡ってきた園芸品種のキクは漢名の菊を音読みしたもの」とのこと。
 日本にはハマギク、ノジギクなどの自生種があるとのこと、沖縄にはオキナワギクという自生種があるということを図鑑で見て知っているが、まだお目にかかっていない。
 仏前に供えられていることの多い菊は、正月にも飾られる。その菊は、たいていは沖縄産。園芸品種として多種が栽培されている。多種類のどれも観賞用につくられた品種のようである。キクは広辞苑にも「特に観賞用につくられた園芸品種の総称」とあった。
 広辞苑の説明によると、「品種が非常に多く、花色は白・黄・桃・紅など。園芸上は大菊・中菊・小菊に、花の形状により管物・厚物・平物などに分け、・・・」とある。
 沖縄では正月の飾り用として電照栽培された菊が、県内だけでなく他府県の需要を満たすために正月前に多くが出回る。ちなみに電照栽培とは、大雑把に言えば短日性(日が短くなると花が咲く性質)植物であるキク(秋ギク、寒ギクの類)に夜間も灯を当てることによって「まだ咲く時期じゃないよ」と開花を遅らせること。
     

 記:島乃ガジ丸 2019.1.1 →沖縄の草木目次

 参考文献
 『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行
 『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
 『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
 『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
 『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行
 『野外ハンドブック樹木』富成忠夫著、株式会社山と渓谷社発行
 『植物和名の語源』深津正著、(株)八坂書房発行
 『寺崎日本植物図譜』奥山春季編、(株)平凡社発行
 『琉球弧野山の花』片野田逸郎著、(株)南方新社発行
 『原色観葉植物写真集』(社)日本インドア・ガーデン協会編、誠文堂新光社発行
 『名前といわれ野の草花図鑑』杉村昇著、偕成社発行
 『亜熱帯沖縄の花』アクアコーラル企画編集部編集、屋比久壮実発行
 『沖縄四季の花木』沖縄生物教育研究会著、沖縄タイムス社発行
 『沖縄の野山を楽しむ植物の本』屋比久壮実著、発行
 『海岸植物の本』アクアコーラル企画発行
 『花の園芸大百科』株式会社主婦と生活社発行
 『新しい植木事典』三上常夫・若林芳樹共著 成美堂出版発行
 『花合わせ実用図鑑』株式会社六耀社発行
 『日本の帰化植物』株式会社平凡社発行
 『花と木の名前1200がよくわかる図鑑』株式会社主婦と生活社発行
 『熱帯植物散策』小林英治著、東京書籍発行
 『花卉園芸大百科』社団法人農山漁村文化協会発行
 『ニッポンの野菜』丹野清志著、株式会社玄光社発行
 『藤田智の野菜づくり大全』藤田智監修、NHK出版編
 『やんばる樹木観察図鑑』與那原正勝著、ぱる3企画発行
 『熱帯の果実』小島裕著、新星図書出版発行
 『熱帯花木と観葉植物図鑑』(社)日本インドアグリーン協会編、株式会社誠久堂発行
 『ハーブを楽しむ本』川口昌栄編集、株式会社集英社発行
 『沖縄やんばるフィールド図鑑』 湊和雄著 実業之日本社発行
 『つる植物』沖縄都市環境研究会著 (有)沖縄出版発行
 『熱帯アジアの花』ウィリアム・ウォーレン著、チャールズ・イー・タトル出版発行
 『講談社園芸大百科事典』野間省一編集、講談社発行
 『沖縄の薬草百科』多和田真淳・大田文子著、那覇出版社発行
 『ネイチャーガイド琉球の樹木』大川智史、林将之著、株式会社文一総合出版 


キキョウ

2018年11月21日 | 草木:草本

 1ヶ月ほど前だったか、インターネットを開くと、ホームサイトのニュースに美人の写真が写っていた。テレビを長く観ていないので見覚えは無いが、写真の横にあるその名前は知っている。福原愛、卓球の選手、泣き虫愛ちゃんで覚えている。しかし、パソコン画面に映っているその顔は、私の記憶している愛ちゃんとは違う美人、とても可愛い、内面から出てくる美しさなのだろうか、泣き虫愛ちゃんは素敵な女性に成長していた。

 愛ちゃんのニュースからさらに1ヶ月ほど前(9月中頃)、ベランダに花の1つでもと思ってホームセンターへ行き、花の苗を買う。買ったのはキキョウ。キキョウ、草花として有名だが、私は手元に置いてマジマジと見るのは初めて。数ヶ月前から薬草の勉強をしていて、キキョウも薬草の1種と知って、花もきれいだったので思わず購入。
 ネット上の福原愛さんは笑顔であった。その笑顔は何の不純物も混ざっていない笑顔だと私は感じた。そして、記事を読んで、彼女が「最近結婚した」ということを知る。「そうか、美しさは幸せの現れなんだろうな」と思う。幸せかどうかは不明だが、花の開き具合から笑顔、控えめな色から純粋を連想し、キキョウの花を思い出した。
 
 キキョウ(桔梗):花壇・薬草
 キキョウ科の多年草 基本種は日本、朝鮮半島、中国などに分布 方言名:不詳
 名前の由来は資料が無く不明。漢字表記の桔梗は広辞苑にあり「キキョウ科の多年草・・・根は牛蒡状で太く、乾して漢方生薬の桔梗とし・・・」とあり、桔梗は漢方薬の桔梗から来ており、キキョウは桔梗の日本語読みであると思われる。
 基本種は高さ1mほどにまでなるようだが、矮性の園芸品種が多く出回り、良く見かけるのは高さ10~30センチ程度のもの。花壇植栽に向く。
 根際から茎を多く分枝し、その先に花をつける。花は5弁の鐘形、基本種の花色は青紫で、開花期は6月~8月。園芸品種が様々あり、花色は他に淡紫、白などがあり、二重咲などもある。山地・草原に自生し、秋の七草の一つ。
 漢方生薬の桔梗は去痰・鎮咳・消炎薬とのこと。

 記:島乃ガジ丸 2018.11.19 →沖縄の草木目次

 参考文献
 『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行
 『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
 『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
 『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
 『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行
 『野外ハンドブック樹木』富成忠夫著、株式会社山と渓谷社発行
 『植物和名の語源』深津正著、(株)八坂書房発行
 『寺崎日本植物図譜』奥山春季編、(株)平凡社発行
 『琉球弧野山の花』片野田逸郎著、(株)南方新社発行
 『原色観葉植物写真集』(社)日本インドア・ガーデン協会編、誠文堂新光社発行
 『名前といわれ野の草花図鑑』杉村昇著、偕成社発行
 『亜熱帯沖縄の花』アクアコーラル企画編集部編集、屋比久壮実発行
 『沖縄四季の花木』沖縄生物教育研究会著、沖縄タイムス社発行
 『沖縄の野山を楽しむ植物の本』屋比久壮実著、発行
 『海岸植物の本』アクアコーラル企画発行
 『花の園芸大百科』株式会社主婦と生活社発行
 『新しい植木事典』三上常夫・若林芳樹共著 成美堂出版発行
 『花合わせ実用図鑑』株式会社六耀社発行
 『日本の帰化植物』株式会社平凡社発行
 『花と木の名前1200がよくわかる図鑑』株式会社主婦と生活社発行
 『熱帯植物散策』小林英治著、東京書籍発行
 『花卉園芸大百科』社団法人農山漁村文化協会発行
 『ニッポンの野菜』丹野清志著、株式会社玄光社発行
 『藤田智の野菜づくり大全』藤田智監修、NHK出版編
 『やんばる樹木観察図鑑』與那原正勝著、ぱる3企画発行
 『熱帯の果実』小島裕著、新星図書出版発行
 『熱帯花木と観葉植物図鑑』(社)日本インドアグリーン協会編、株式会社誠久堂発行
 『ハーブを楽しむ本』川口昌栄編集、株式会社集英社発行
 『沖縄やんばるフィールド図鑑』 湊和雄著 実業之日本社発行
 『つる植物』沖縄都市環境研究会著 (有)沖縄出版発行
 『熱帯アジアの花』ウィリアム・ウォーレン著、チャールズ・イー・タトル出版発行
 『講談社園芸大百科事典』野間省一編集、講談社発行
 『沖縄の薬草百科』多和田真淳・大田文子著、那覇出版社発行
 『ネイチャーガイド琉球の樹木』大川智史、林将之著、株式会社文一総合出版


エビスグサ

2018年07月31日 | 草木:草本

 前回のモロコシソウの頁でも書いたが、薬草図鑑を見ていると「あれ、これは見たことあるぞ、写真も撮っているぞ」と気付くものがいくつかでてきた。エビスグサなんて、名前に特徴があるのですぐに判明しそうなものだが、薬草の図鑑を見て、「細長い莢がいくつも」などその特徴を読んでからやっと「あっ」と気付く。一般の植物図鑑では気付かないのに薬草図鑑で気付くのは、薬草図鑑の方がより詳しい写真と説明があるから。

 私はまったく知らなかったが、エビスグサは広辞苑にも記載があり、薬草として有名らしい。広辞苑の説明に「はぶ茶の代用」ともあった。はぶ茶はよく耳にするが、「俺は健康」と自信過剰だったこともあって、薬草茶についてはあまり知識が無く、ハブ茶とはどういうものかも知らないでいた。広辞苑によると「健胃薬、解毒の効」とのこと。
 はぶ茶、本来はハブソウの種子を使うことからはぶ茶だが、市販品のほとんどは本種エビスグサの種子を用いているとのこと。ハブソウは『沖縄四季の花木』に記載があり、エビスグサと同じくマメ科の一年草で、北米南部・メキシコの原産とのこと。ハブソウに比べエビスグサは全体に柔らかい感じ、莢の湾曲具合が大きい。

 エビスというともちろん、恵比寿様のエビスが頭に浮かぶが、飲兵衛は同時にビールも思い浮かべる。美味しいビールだ、貧乏になってからは長いこと飲んでいない。
 本種が何故エビスと名がつくかについては不明だったが、「細長い莢がいくつも」という見た目の特徴と共に覚えやすい名前だと思う。恵比寿様が本種の莢を齧りながらエビスビールを飲んでいる姿を想像して覚えておくことにしよう。

 
 エビスグサ(夷草・恵比須草):野草・薬用
 マメ科の一年草 北アメリカ原産 方言名:チャーマーミ
 名前の由来は資料が無く不明。漢字表記の夷草・恵比須草は広辞苑にあった。しかしながら、夷の草なら「未開の国の草、田舎の草」、恵比須の草なら「歪んだ形の草」、あるいは「霊験あらたかな草」となるのだろうか、いずれも説得力に欠けると思う。別名にロッカクソウとあるが、「莢が六角柱形」ということから来ていると思われる。
 方言名のチャーマーミはおそらく「茶の豆」という意であろう。本種の種子はハブ茶の原料になるとのこと。ハブ茶は、本来はハブソウの種子を使うが、現在では市販品のほとんどは本種エビスグサの種子を用いているとのこと。
 茎は高さ50~100センチほどになる。葉は偶数の羽状複葉、小葉は夕方になると閉じる。花は葉脇から出る花茎の先に1~2個下向きに咲く。黄色で、沖縄での開花期の資料は無かったが倭国では8~10月とのこと。花の後、莢(豆果)を付ける。長さ10~15センチで細長く、形は六角柱形で弓なりになる。25~30個の種子を含む。
 種子は漢方で決明子(けつめいし)と言い、天日干しして、炒って、煎じて服用する。利尿、強壮、便秘、高血圧に薬効があるとのこと。かつては、琉球列島全域で薬草として栽培されていたらしいが、最近はどうなのか不明。
 北アメリカ原産で江戸中期に中国から渡来し、本州~沖縄に帰化。私の住む近辺ではあまり見ない、あるいは私が気付いていない。写真は国頭村で撮ったもの。
 
 花

 記:島乃ガジ丸 2018.7.30 →沖縄の草木目次

 参考文献
 『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行
 『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
 『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
 『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
 『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行
 『野外ハンドブック樹木』富成忠夫著、株式会社山と渓谷社発行
 『植物和名の語源』深津正著、(株)八坂書房発行
 『寺崎日本植物図譜』奥山春季編、(株)平凡社発行
 『琉球弧野山の花』片野田逸郎著、(株)南方新社発行
 『原色観葉植物写真集』(社)日本インドア・ガーデン協会編、誠文堂新光社発行
 『名前といわれ野の草花図鑑』杉村昇著、偕成社発行
 『亜熱帯沖縄の花』アクアコーラル企画編集部編集、屋比久壮実発行
 『沖縄四季の花木』沖縄生物教育研究会著、沖縄タイムス社発行
 『沖縄の野山を楽しむ植物の本』屋比久壮実著、発行
 『海岸植物の本』アクアコーラル企画発行
 『花の園芸大百科』株式会社主婦と生活社発行
 『新しい植木事典』三上常夫・若林芳樹共著 成美堂出版発行
 『花合わせ実用図鑑』株式会社六耀社発行
 『日本の帰化植物』株式会社平凡社発行
 『花と木の名前1200がよくわかる図鑑』株式会社主婦と生活社発行
 『熱帯植物散策』小林英治著、東京書籍発行
 『花卉園芸大百科』社団法人農山漁村文化協会発行
 『ニッポンの野菜』丹野清志著、株式会社玄光社発行
 『藤田智の野菜づくり大全』藤田智監修、NHK出版編
 『やんばる樹木観察図鑑』與那原正勝著、ぱる3企画発行
 『熱帯の果実』小島裕著、新星図書出版発行
 『熱帯花木と観葉植物図鑑』(社)日本インドアグリーン協会編、株式会社誠久堂発行
 『ハーブを楽しむ本』川口昌栄編集、株式会社集英社発行
 『つる植物』沖縄都市環境研究会著 (有)沖縄出版発行
 『熱帯アジアの花』ウィリアム・ウォーレン著、チャールズ・イー・タトル出版発行 
 『沖縄の薬草百科』多和田真淳・大田文子著、那覇出版社発行