ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

緩さという優しさ

2016年10月28日 | 通信-沖縄関連

 私は大したことではないと思っていたが、世間(沖縄の巷)では大きなニュースになっているみたいなのでちょっと触れる。大阪府警の「支那人、土人」発言について。
 土人については、私は何の違和感もない。土着民という意味であると捉えている。しかしながら、支那人についてはモノ申したい。それが中国人のことを卑しめて呼ぶ語であるとしたら、公職にある者が差別用語を使うことに違和感がある。そして、支那人という呼び名が卑しめることなく中国人を指していたとしても違和感は大いにある。
 沖縄人は日本の南端の島々に古くから住む土着民である。中国からの渡来民では無い。倭人の方がむしろ、中国や朝鮮からの渡来人が多く、DNA鑑定をすればおそらく、中国人に近いのは沖縄人ではなく倭人の方であろう。中国人、朝鮮人、倭人、沖縄人の代表的顔を並べてみれば、一重瞼の薄っぺらな顔の中国人、朝鮮人、倭人に比べ、沖縄人は眉毛太く、掘りの深い顔立ち、いかにも縄文人といった顔。琉球列島(奄美から八重山まで)が日本国であるならば、大昔からそこに住んでいる沖縄人は日本原住民である。

 それはさておき、いかにも沖縄人といった特徴ある顔をウチナーヂラー(沖縄面)と呼ぶが、見た目だけでなく性質にも、いかにも沖縄人といったものがあるだろうと、ウチナーンチュの特徴的な、あるいは、目立つ性質、または、行動を考えてみた。 
 若い頃の5年間、東京暮らしをしていた時に「何か違うなぁ」と私が感じたことに「東京の人はきちっとしているなぁ」ということがあった。エレベーターでは常に右側が空いているし、電車を待つ列にはちゃんと並ぶ。今では沖縄でもだいたいそうなっているが、私が若い頃はエレベーターはゴチャゴチャ、バス停で並ぶなんてこともなかった。
 東京で車を運転することが何度かあった。その時も「東京の人はきちっとしている」という感想を持った。沖縄に帰省して車を運転すると、私はイライラすることが多かった。交差点で信号が青になっても先頭の車がモタモタしている。方向指示器を点けずに右折左折する車が多い。東京ではほとんど経験しなかったことだ。
 東京だと「青だぞ!何モタモタしていやがる!」とけたたましくクラクションが鳴るであろうが、沖縄だと数秒は待ってから「青ですよ。」と軽く鳴らすだけ。ウチナーンチュにはボーっとしている人が多いので「お互い様」といった気分なのだと思う。
     

 私は優しい(自分で言う)ので、脇道から大通りへ出る際は歩道の手前で一旦停車し、左右の車が途切れて大通りへ出るチャンスであったとしても、歩行者がいれば彼を優先して「どうぞ」と手で合図し渡り切るまで待つ。ウチナーンチュの年寄りは「ありがとう」という表情を見せ、小走りする。「ゆっくりでいいのに」と私は思う。
 これが倭人の場合はそうはいかない。彼は「法律上俺が優先である」とばかりに「ありがとう」という表情はまったく無く、ゆっくりと渡って行く。私はしかし、「これが法律だ」といった倭人の感性より、ウチナーンチュの緩い感性の方が好き。ちなみに、ウチナーンチュでも女子高生は別。彼女たちは複数でいると最も威張った歩行者だ。
 沖縄では決まりごとより優先するものがある。それは「思いやり」。カッコよく言えばそうなるが、実は、「どうでもいいさぁ、楽しければいいさぁ」といった気分かもしれない。いや、それも私が若かった頃はそうだったかもしれないが、今はどうも・・・。
     

 記:2016.10.28 島乃ガジ丸


楽しければいいのだ

2016年10月28日 | 通信-その他・雑感

 急がなければならない種播きがいくつもあって、先週は休日無く1日平均7時間労働であった。しゃがんでの除草と土ほぐし、「おそらくそうなるだろう」と思っていた通り、腰が痛みだした。今週もまた、同じ作業を続け、ついに、腰痛が復活した。
 ヨー、ヨー、ヨー、ヨー ヨー、ツー、フッ、カーツッ 
 イテッ、イテッ、イテテーヨ イテッ、イテッ、イテテーヨ
 立って痛いし、歩いて痛い くしゃみしたなら激しく痛い
 このままずっと寝たきりか? まだまだ気持ちは青春なのに
なんて、ラップ調の歌も思い付いた。老人バンドが歌うと良いかも。

 今月(10月)初め頃には右手中指と薬指の筋が痺れて、数時間その2本の指が動かせないという症状があった。台風18号の強風によって倒されたウージ(サトウキビ)20数本の内、倒され方の酷い12本を刈り取ってウージ汁を作った。その際、ウージの堅い節(竹の節に似る)は取り除いていた。取り除くのには剪定鋏を使う。ウージは堅い、それを剪定鋏で切断する。右手を全力で握ること100回以上、これが祟った。その頃はまた、歯茎にも不具合が生じていた。老いは間違いなくやってきている。
     
 老いる私には、病も当然やってくるであろう。実は、先週水曜日(19日)午後6時15分のこと。恋もしていないのに胸が苦しくなった。10月半ば過ぎとは思えぬ糞暑い太陽の下で「きついな」と思いつつ4時半まで農作業を頑張って、家に帰って黒砂糖作りに挑戦しつつ、晩飯の準備もしつつ、デスクの前に腰掛け、パソコンを開いてガジ丸記事書きに取りかかろうとした、その時突然、心臓の右下辺りが痛くなった。
 これまでに経験したことのない痛み、「これが心臓発作か?心筋梗塞ということか?」と思いつつ、助けを求めるため電話に手を伸ばす・・・ということはせず、「こんな時にはこれが良いに違いない」と私はベッドに仰向けに寝て、腹式深呼吸を始めた。
 痛みはなかなか治まらなかった。運の悪いことに黒砂糖作りの鍋を火にかけっ放し。今立ち上がると心臓に大きな負担になるのではないかと心配しつつ、ゆっくり起き上がってコンロの火を消し、ベッドに戻って再び仰向けに寝て、「こんな時にはこっちが良いかもしれない」と、次は瞑想をした。6時40分、約15分間の瞑想で痛みはほぼ引いた。そして、罰当り者の私はその後、酒を飲み煙草を吸った。いいのだ、楽しければ。
     

 「深酒はしないでね。」
 「いいじゃないか、たまには。酔いたい時もあるんだよ人生は。」
 「煙草は止めてよ。」
 「いいじゃないか、一日10本も吸っていないぜ。」
 「少しであっても煙草は健康に悪いのよ。」
 「煩せぇなー、俺の命だ、俺の好きにさせろ。」
 「あなたのことを心配して言ってるんじゃないの!」
 「じゃあ、仕事辞める。仕事が俺の最大のストレスとなっている。」
 「何言ってんの!金を稼ぐあなただからこそ心配しているのよ!」
などといった会話がどこかでなされていないだろうか。頑張れ!夫ども。

 記:2016.10.28 島乃ガジ丸


2016.10.27 冗談は続く

2016年10月28日 | 週一日記15-16

 今週日曜日の夜、西向きの窓から涼しい風が吹き、9時頃には風向きが変わって、北向きの窓からさらに涼しい風が流れ込んできた。だいぶ遅れたが、秋風だ。
 10月に入って、確かに朝夕の風は真夏のそれより涼しくなっている。それに加え雨の日が多かったことで、コンクリートの輻射熱が和らぎ、夜は涼しく、10月に入ってからはほとんど、私はぐっすり眠れている。
 ところがだ、昼間の暑さが、先週も書いたけど冗談みたいな暑さ、先週金曜日から3日間は「バッカじゃないの!」と天に向かって怒鳴りたくなる程の暑さだった。秋風のあった月曜日以降も、昼間の暑さは真夏。
 うんこ座り(和式の)で草抜きする。太陽が出ていると私に容赦なく殺人光線が降り注ぐ。Tシャツはびっしょり濡れ、頭から額から汗が噴き出、顎の先からポタポタと滴り落ちる。農夫は「糞ったれ!」と呟きながら作業を続ける。太陽が糞をすることは無いのだが。
 概ね朝7時前から午後4時過ぎまで作業する。腰は痛いし、心と体は暑さでヘトヘトになる。今日もこれから畑、今日も30度超えの予報。冗談は続くようだ。
 
 日向の気温
 あまりにも糞暑いので、腹が立ったので、日向の気温を計った。昨日の午後1時頃。ほら見ろ、私が悪態付くのも無理はない。もうすぐ11月だというのに冗談みたい。


だからよー、何でかねー

2016年10月28日 | 沖縄04行事祭り・生活風習・言葉

 静岡出身の義兄は、姉と結婚(40年程前になるか)後、たびたび沖縄を訪れている。その義兄がまだ沖縄に慣れていない頃、「だからよー」、「何でかねー」というセリフがウチナーンチュの口(特に従姉)からよく聞かれることから、

 例えば、H子(その従姉)の店にコーヒーを飲みに行ったんだけど店が開いていない。閉店日でも無いし、開店時間も過ぎている。少し待っていたらH子がやってきた。
 「H子、遅いよ、もう開店時間を過ぎているよ」と文句言ったとする。すると彼女は、
 「だからよー」で済ませる。
 例えばもう1つ、H子にコーヒー頼んで、それがぬるかった時、
 「H子、このコーヒーぬるいよ」と文句言ったとする。すると彼女は、
 「そうねー?何でかねー」で済ませる。
 「だからよー、何でかねー」はウチナーンチュの特徴の1つだ。責任転嫁だ。

 とのこと。「責任転嫁」と言う義兄の意見に私は大いに賛成する。自分が遅刻しようと思って遅刻しているのではない、自分がぬるいコーヒーを出したいと思っているのではない。何か目に見えぬ力がそうさせていると言っているみたいなもの。
     

 先週先々週とケンカの際に使われる言葉『タッピラカス』、『タックルス』について書いたが、その中では他に「死ナスンドー」、「クルスンドー」などのケンカ常套句を紹介している。「死ナス」は「殺す」で、「クルスン」は「殴る」の意である。
 同じく、先週先々週の記事『タッピラカス』、『タックルス』の中で紹介しているが、ケンカ言葉は「死ナサリンドー」、「クルサりンドー」と受動態で使われることも多い。「死ナサリンドー」は「殺されるぞ」で、「クルサりンドー」は「殴られるぞ」という意になる。誰が?と言うと「お前が」、誰に?と言うと「俺に」ということだが、もしかしたらこれも、ウチナーンチュの責任転嫁で、誰に?は「俺に」ではなく、「何か目に見えぬ力によって」ということかもしれない。現実には「俺」が殴るのだが、それは神の思し召しであり、「天に代わって成敗してくれる」というつもりかもしれない。

 「だからよー」は時に「だっからよー」とも発音される。「だっからよー」には「ホントに、実に、誠に」といったニュアンスが含まれる。いずれにせよ、「何でかねー」も含めて「誰が悪いのか知らないけど」といったスットボケタ言いようとなる。
 音程で表すと「だからよー」ミミファレー、「何でかねー」はドドミドレー、「だっからよー」はミ、ミファドーみたいな感じ。これはそのまま歌になる。
 何でかねー だからよー
 何でかねー だっからよー
 遅刻したって? 誰が?私が? ラララララシド シシラソソラシ
 客が困るよ 私のせいなの? ファファファファファソラ ソソソソソソラシ
 何でかねー だからよー
 何でかねー だっからよー
みたいな感じ。いかにも南国のノーテンキな歌い方をするとピッタリはまる。
     

 ウチナーンチュと結婚したヤマトゥユミ(大和嫁)、その夫婦のある日の会話。
 「あー、ちゃんと洗濯物取り込んでくれたんだね、ありが・・・あれ?、でも、これ、全部濡れているよ。」
 「だからよー。」
 「だからよーってアンタ、雨が降りそうだから洗濯物取り込んでおいてねって2時間も前に電話したじゃない。「了解」ってアンタ言ってたじゃない、何でよ!」
 「何でかねー。」
 「何でかねーって!・・・殺すぞテメェ。」
 こういった場合の「殺すぞ」のように和語はたいてい能動的である。「殺されるぞテメェ」とか「殴られるぞテメェ」とは、和語ではあまり言わない。倭人は概ね責任転嫁などしない。ウチナーンチュは自らの言動になるべく責任を持ちたくない性質とも言えるが、私は、言動を神に委ねているようなウチナーンチュ気分はそう悪くないと思う。
     

 記:2016.10.21 ガジ丸 →沖縄の生活目次


結論の出ない素人実験

2016年10月21日 | 通信-科学・空想

 去年(2015年)2月、冷たいものだけでなく熱いものを飲んでも歯が沁みたので、久しぶり(7年ぶりくらい)に歯医者へ行ったら「歯周病ですね」と診断された。「歳相応だ、放っておけ」と放っておいたら、今年8月初め頃から激しく沁みて強い痛みも感じるようになった。「虫歯かな?」と思って9月30日、鏡の前で口を開け激しく沁みる右下奥歯を触るとやはりそこが痛い。動かすと歯がグラグラした。
 歯をグラグラさせたのが拙かったのか、その後ずっと右下奥歯辺りに違和感が残り、四六時中痛みを感じる。堅めの食べ物を右下奥歯で噛むと激しく痛い。冷たいもの熱いものも右下奥歯へは送れない。何もしなくても鈍痛はずっとある。
 ・・・と同じような内容のことを10月4日付ガジ丸のお話『ろうかの足音』に書いているが、その後、右下奥歯の鈍痛はその数日後8日か9日辺りには治まった。物を噛み潰すのは左奥歯に任せっきりであったが、「動かさないものは衰える」と思い、柔らかい食べ物は右奥歯でも噛むようにした。柔らかい食べ物とは豆腐やバナナなど。バナナはタイミング良く畑から収穫できていて、10月上旬はバナナが昼飯となった。畑からは柔らか食材のヘチマやトウガンも収穫できていて、朝飯晩飯のおかずになっている。
     
     

 10月12日、右下奥歯の痛みはほぼ消えた。せんべいを噛むとまだ痛いが、豆腐、バナナ、トウガンなどの柔らかさから、ニンジン、オクラなどの少し堅めの野菜まで右下奥歯で噛み潰すことができるようになった。まったく違和感がないわけでは無い。右奥歯を上下で強く噛みしめると、下の方が少し動くのを感じ、痛みも少しある。右下奥歯に歯ブラシを当てゴシゴシ磨いている時にも痛みがある。が、我慢できない痛みではない。
 いずれにせよ、8月9月の痛みに比べればずっと良くなっている。右下奥歯を指でグラグラさせたのは9月30日、その後四六時中痛みを感じていたのだが、放っておけば2週間ほどで治るんだと思い、そして、「グラグラさせて刺激を与えたのが功を奏したかも」と考え直し、12日の夜にも右下奥歯を指でグラグラさせた。そして、
 昨日(20日)の時点での右下奥歯の状況は、歯ブラシでゴシゴシした時にはちょっと痛いが、何もしなければ痛みは無い。歯茎の違和感もほとんど消えた。冷たいものを右下奥歯に送っても大丈夫、肉も右下奥歯で噛み潰すことができるようになった。

 右下奥歯の状態が改善したわけは、「右下奥歯をグラグラさせて刺激を与えた」お陰なのか、「堅いものを右下奥歯では噛まないようにした」お陰なのか、素人には結論を出せないのだが、もう1つ、そのお陰かもしれないと思われるものがある。
 夏の間、毎日のように口にしていた甘いお菓子を、映画『あまくない砂糖の話』の影響もあって9月下旬から食べなくなった。糖分は、自作のウージ(サトウキビ)汁を料理や飲物に使い、それで補っていたが、10月上旬はバナナも加わった。この後はまた、ウージ汁を頻繁に使用し、甘いお菓子はキスチョコ1個を2日に1回食べる程度となる。砂糖は歯にダメージを与えるらしい。砂糖を控えたのが奥歯に良い効果を与えたのかもしれない。が、これも断言はできない。素人実験は計画的ではないので結論は出ないのだ。
 もう1つ改善したこと、「160超えが普通、170を超える日もあった。脈拍数も70近い数値」は、血圧150前後、脈拍数60ちょい超えにまで落ち着いた。
     

 記:2016.10.21 島乃ガジ丸