「BORN TO RUN 走るために生まれた ウルトラランナーVS人類最強の走る民族」クリストファー・マクドゥーガル 日本放送出版協会 2010年
Born to Run: The Hidden Tribe, the Ultra-runners, and the Greatest Race the World Has Ever Seen, Christopher McDougall 2009
何ともスゴい本だった。読んだ後に、読んだ者に何か行動を起こさせたり、起こすヒントを与えたりする本=スゴイ本だと思うのだが、まさにそんな本だった。
著者自身がランニングをしていて足を痛める。その原因はクッションが効いている現代のシューズにあるんではないかと話と、メキシコ高地のタラフマラ族の驚異の走力、そして彼らはサンダルで走っているという話、彼らがウルトラマラソンを走る話、そして人類とは走るために生まれてきたのではないかという話。そんな話が書いてある。
自己啓発本によく見られる、結論に向かってまっしぐら=とても読みやすい、でも読んだ感じはせず、何も残らない、というお手軽感がない。読みにくいが、歯ごたえがあり、そして残る。たっぷり残る。
人ぞれぞれの結論を読み取るんだろうが、私はやはり高いクッション性のある靴はもうやめようと思った。サンダルを履いて走るのはどうか分からないが。
前にボクシングをしていたときに、よく足が痛んだ。足首はほぼずっと痛みっぱなしだった。それがキックボクシングを始めて、最初はもちろん足が痛んだんだが、段々足が痛まなくなってきたことをこの本を読んでから、ふと思い出した。ボクシングはシューズを履いてする。キックボクシングは裸足だ。しかもキックは足でサンドバッグやミットを蹴るのだから、足への負担はずっと大きいはずである。しかし、痛みがむしろ減っている。それは、もしかすると裸足でやっているからかも知れない。
靴があるから、体が靴を頼ってしまっている。だからいけない、のかも知れない。
生きていると、いまだに毎日色んな新発見があるわけ~(桃井かおり風で)
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