1952年ノース・キャロライナの湿地で暮らす貧しい一家。6歳のカイアを残して他の家族はいなくなってしまった。文字も読めず計算もできずどん底の暮らしをするカイア。読み書きを教えてくれた優しい少年テイトと恋をする、という50年代の話と交互に描かれるのが1969年、アメフトのスター選手チェイスが死んだ。「湿地の少女」と呼ばれ差別されていたカイアが怪しいという声があがる。
自然を描写する純文学的な美しい小説+カイアの苦労+ミステリー。あまり普段読まないタイプの小説。なかなか堪能できた。
ミステリーとしては、意外すぎるラストが巧い。そして何よりもカイアの孤独な暮らし。彼女の精神的なタフさには、自分もこうありたいと思わされる。
「辛いのは、幾度もの拒絶によって自分の人生が決められてきたという現実なのだ」
今日の一曲
歌詞がよく分からなくて最近よく聴きなおしている。でも何回やってもうまく歌えない、Eaglesで、"Hotel California"
では、また。