福祉亭日記

日々の出来事を更新していきます.

女たち

2011-12-21 05:38:03 | 日記
70代から80代のお元気な集まりとなったラウンジ。
それぞれご主人は先に逝かれ、お一人暮らしとなられている。
いつものように、手料理で、賑やか。
手ぶらでいいのですが、頂きものがあれば、みなさんと分け合う。
余りがちなものがあれば、みなさんと頂く。

戦争の話で、また、盛り上がる。
「戦争の話はまかせて!!」と、それぞれが言う。
「終戦の時、あなたはどうしていたの?」
何度も、何度も、尋ねられる。
何度も、何度も、答える。
「まだ、生まれていません」
「あ~~、ほんと~~」と、毎回、毎回、楽しそうに笑われる。
そのやりとりの繰り返しは、また、他のみなさんの笑いを誘う。

女たちは、むか~~しから、こんな風に、たわいない話で、その日、その日を過ごして元気をもらい、元気をさしあげて、言葉にはせずとも、お互いに励ましあって暮らしていたのでしょうね。
女は、一人になっても元気・・とは、よく言われる。
でも、それぞれが、少しずつ元気を出し合っているだけ。
一人暮らしの寂しさは、お話の端はしに、伺える。
寂しさに捕まえられたら、怖い・・・だけ。
そっちを、見ないようにしているだけ・・じゃないですかね。

おしゃべりをして、それを、笑ってくれる人がいることが、どんなにいいか、何度も、何度も、手振り身振りで、話される。
良くできた娘さんも、息子さんもおられたとしても、一人暮らしの寂しさの隙間は、なかなか埋められない。
今をよしとして、もてあますような自分の時間を、なんとか過ごしていくより、しかたがないだけなのです。

ラウンジも、そろそろ終わる頃・・
花苗を家計費からやりくりし、土と触れること、花を育てること、少しでも、地域のみなさんに楽しんで欲しい・・とされている花壇がある。
お花が少しでも見栄えがするようにと、これも、家計費からやりくりされて、つい最近、ガーデニングレンガで、花壇を飾られた。
その花壇のレンガが、倒されているの!!と、悲鳴のような声の報告が入った。
もう、すっかり、日も落ちている。
明日にしたら・・・
うん、明日にする・・と。

ラウンジが終わって、レンガを見に行く。
あ~あ~あ~・・
手で、うまくはいかないけれど、応急処置。
少しでも、心の痛みが軽くなるように。

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