客人たち

昨日は、少し不思議な日でした。
普段のご利用のみなさんの他に、珍しい方々が。
数年ぶりのかたや、ずっと地域でちょっとした関係のあったかた。
そろそろ5類へ、の空気感が地域にも流れてきている・・ですかね。
ふっと思い出して、或いは、懐かしくて・・かもしれません。
思い出バナシで、それぞれ盛り上がる。

思い出は、楽しいものばかりでなく、どれだけ苦労の日々だったかを振り返るかた。
今は、平穏でしょ・・と思うのですが、どうにも、なにもかもが、寂しくて・・と言われる。
平穏というザラザラとしたモノ寂しい日々が過ぎている様子。
そうか・・・。
ご家族に手を焼いても、暮らしを支える若さがあったことが生きがいになっておられたのでしょうか。
そんなことを思いながら、相づちをうち聞いて差し上げるだけ。
でも、福祉亭の温かい定食を召し上がると、なんだか生気が蘇り、表情も明るさを取り戻される。
おしゃべりするのが、良いのです。
体の中に溜まっているものが出せれば、なんとか前に進めるもの。
深い関わりはなくても、同じ地域で過ごして、日々のなにげない挨拶を交し、折に触れて出会っていたというだけの関係性。
それでも、その姿の向こうにある、それぞれの暮らしやご苦労が、透けてみえてくるものです。
それは、だれにでも、どこにでもあるもの。
それに気がつきさえすれば。