5円玉

お弁当を注文されて、とりにみえた。
頼みたいことがある・・と。
なあに？
新しいお財布買ったのよ・・と、見せてくださる。
ここに入れる5円玉が欲しい・・と。
買ったばかりで、まだ、お金が入っていないお財布。
うん、いいよ、待って・・と、5円玉を探す。
偶然、きれいな5円玉があった。
よかった。
ご縁があるように・・って。
お金のご縁に、つながるかどうかは、ちょっと不安。
でも、人のご縁につながるほうは、大丈夫でしょう。
ワタシは、やったことないけれど、誰かが、どこかで、新しい財布を買った時、やること・・として、アタマの片隅にある。
今までは、ずっと、金融機関の袋にお金を入れて、支払いをしておられた。
重くなるからって。
そうは言っても、間違いが起こりそうで、ねえ、お財布買ったら・・って、勧めていた。
いざ、新しいお財布となると、財布ごとの紛失の心配がないわけではない。
気をつけてね！と言うと、うん！そうだね、と、しっかりお返事。
85歳さん。

新しいお財布を、一緒に、喜んでさしあげる嬉しさ。
ワタシと同年齢の妹さんは、北海道。
近くにいる妹の気持で。
福祉亭にみえ始めた頃、ボラのお一人が、変わっているよねえ・・って、その人物を表現していた。
でも、ワタシとは、なんだか、ウマが合って、長いお付き合いになった。
人と人との関係って、おもしろい。
ほんの5円で。