日本政府や国際オリンピック委員会が頑なに東京オリンピックの開催の意向を表明している中、「 女三四郎」の異名で日本の女子柔道界に名を遺した山口香JOC理事が「今夏の東京オリンピックの開催は残念だけど難しい」と発言している。昨年3月にも五輪は延期すべきと主張した人だ。
「今、国民の大半が五輪の中止または延期を望んでいる。五輪のごり押しはスポーツの持つ意義が横に置かれ政治や経済などほかの思惑があるのでは。スポーツ界もトップレベルに価値を置き勝利至上主義に陥っているが、日本よりもっと感染が厳しい海外の選手の状況に目を向けてほしい」など、現実を見て冷静な判断をすべきと発信している。
私はこの人の現役選手時代や柔道の試合のテレビ解説者としても知性が感じられて好きであった。今はJOC委員として内部告発みたいになり、言いにくい立場だろうがよく言ったと思う。ただし、政府やIOC、JOCの方々は顔を真っ赤にして怒っておられることだろうと推察する。
大相撲初場所は一昨日(25日)が千秋楽、前頭筆頭の大栄翔の初優勝で幕を閉じた。突き押し相撲に徹した大栄翔の取り口は小気味よく、また人柄にも好感が持てて一服の清涼剤となったのだが、大相撲の本来の形であるべき横綱・大関が土俵の中心となって引っ張る場面が微塵も無かった。
このところ休場続きの白鳳と鶴竜の両横綱がまたまた全休で冷水を浴びた土俵で、出場者の番付トップの貴景勝が初日から連敗連敗で途中休場となった。もう予約した観客から「金返せ」と罵声を浴びて当然の大失態である。優勝した大栄翔や11勝4敗で大関再昇進のチャンスを手繰り寄せた照ノ富士には申し訳ないが、星数は割り引いて考えなければならないだろう。
私は長い間大相撲を牽引して来た白鵬のファンであるが、テレビ観戦はそんなにする方ではない。家内が熱心にテレビ桟敷で応援しており、今では幕下の方からBS放送の中継を観ている。その中で今場所一番の関心事は取り組み開始時からずっと向正面の最前席で観ている若い(と思える)女性の姿である。端正な姿で正座し、まんじりともせずに土俵を見つめている。私が家内の相伴でテレビを見ていると「あの人あの人!」と家内が教えてくれる。マスクをしているから表情はよく見られないが、謎めいていてSNSでは大変な話題になっているようだ。また、中継のカメラもそれを意識して女性がテレビ画面に映り込むように回しているようにも思える。
この間までは派手なコスチュームで一年全場所で見られた「オリンピックおじさん」がいたが、鬼籍に入られた由。この女性はこの後も見られる?
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