英国エリザベス女王の国葬が現地時間で19日午前11時(日本時間では同日午後7時)から首都ロンドンで行われた。その様子が日本でも生中継でテレビ放映されたが、荘厳・華麗な儀式で、英国やその皇室の伝統と権威を感じさせた。
さあ、これから日本で行われる安倍元首相の国葬はどのようなものになるのだろうか。
政権末期に露呈した「モリ・カケ・サクラ」疑惑の安倍元首相だが、亡くなった瞬間から今度はブラック信仰教団との関係という新たな疑惑が白日の下に曝されている。
安倍氏の不測の死亡という機会を捉えて「モリ・カケ・・・」疑惑には蓋をし、自民党内で不確かな自らの地盤を確立するために国葬挙行を思い立った岸田首相も、その後安倍氏と教団の関係が党内に広く浸透していることが暴かれて「国葬で点数稼ぎ」が裏目に出たことを今悔やんでいることだろう。
独断専行した国葬の国政上の手続きや経費計上についても説明がシドロモドロである。その上今度は冒頭に挙げた英国女王の国葬に接して愕然としているのではないだろうか。
今の自民党の中ではマシではないかと思われた岸田首相だが、つまらぬ点数稼ぎに躓いた。
話題は「国葬」から「国技」へ。
大相撲のこの秋場所はテレビの実況放送を余り観ていないが、新聞のスポーツ欄を見る限りとんでもなく危機的状況になっている。元凶は大関陣である。近頃の大関陣はその地位への自覚がなく、取り組みにも気迫が乏しい。大関に求められる二桁勝利(10勝以上)は、今は「最低限」ではなく「よくやった」部類に入る。
一方、番付最高位の「横綱」は一人だけしかいない場所が多くなり、体調不良や怪我を押して土俵に上がらざるを得ない状況が多くなった。現在の一人横綱照ノ富士は怪我や内臓疾患などの地獄の底から横綱へと這い上がったが、今は明らかに体調不良のまま土俵に上がっている。
今場所は土俵をほとんど見ていなかったので、昨日の中日(なかび)での成績を見て評を書こうと思ったが、書く時間がないままその日は横綱・大関4人が全敗と、目を覆う結果であった。
・・・というところで、昨日9日目までの横綱、大関4人の成績は以下の通りとなっている。
横綱照ノ富士5勝4敗、大関貴景勝6勝3敗、同正代1勝8敗、同御嶽海3勝6敗、横綱大関計15勝21敗
その内照ノ富士は見るに忍びない取り口で今日10日目から休場と報じられている。
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