先日、米国のトランプ支持勢力が大統領の煽動により連邦議会議事堂に乱入し破壊活動を行った暴挙などをブログに取り上げたが、その煽動のツールに使われて来たツイッターがトランプ氏のアカウントを永久に停止すると発表した。
常軌を逸したトランプ氏に支持者達はどこまで盲従しているのだろうか。メディアはこれまでの強い支持者だった共和党の幹部議員の中からもトランプ離れが起きていると報じ始めた。
アメリカと言えば世界一豊かな大国で民主国家のリーダー。そんな国でいかに大統領の暴虐・乱心があろうとも民衆がそれにやすやす乗ることはあるまいと考えるところだが、そこに思い違いがある。確かにアメリカは世界最大の国民総生産を誇り、国民一人当たりの保有資産も世界一である。だが富の豊かさは一部の富裕層に偏っており、多くの低所得者に満ちていると言われる。
例えば世界の大富豪の上位10人の内8人はアメリカ人。20位までとっても14人までがアメリカ人に占められている。因みに日本人の最高は39位のユニクロの柳井正さん、次が47位のソフトバンク孫正義さんというところだ。
正確な数字は覚えていないが「1%の富裕者が99%の富を占めている」国と言われ、トランプ氏は多くの低所得層の不満や怒りを上手く操り、煽動に乗せている優れた軍師なのかもしれない。
これに対して野党の民主党からは残り任期わずかなトランプ大統領をクビにする弾劾訴追の決議案を議会下院に提出し、与党共和党の一部も賛同しているとのことだ。
新聞で北朝鮮の金正恩党委員長が総書記の地位に就いたという記事を見た。私には「(朝鮮労働党)委員長」と「総書記」の権限の違いが分からかった。どっちみち独裁権力者の地位にあるのだろうから。
新聞によると北朝鮮の建国者で「総書記」の座に就いた祖父の金日成の血統を継いだ指導者ということで、最高権力者に「箔をつける」という意味があるようだ。総理大臣が天皇の系統の称号を得たというところか。
その前のニュースでは、5年ぶりに開催した党大会の中で「経済目標などが達成出来なかった」と委員長就任以来初めて”反省”の報告をしたが、これは進軍ラッパばかりではなく民意に寄り添うポーズとの見方がされていた。
『張り子の虎の国際孤児』北朝鮮が金総書記のもとで開かれた国際国家に変わるとも思われない。