新型コロナウィルのス国内感染が顕著になった2月に厚労省から発表された新型コロナウィルス感染の相談や受診の目安が昨日(8日)変更された。これまで「37度5分以上の発熱が4日以上続き、息苦しさや強いだるさ、高熱などの強い症状がある場合」とされて来たものから「37度5分以上・4日以上」の条件を外したのだが、これまでは感染を疑われても”目安”を満たさなければ門前払いでPCR検査を受けさせてもらえなかったのだ。それどころか、この目安を満たしても保健所で門前払いを喰い、自宅で安静にして様子を見るように指示されて来た。
それが感染のチェックが遅れ、未検査の感染者が野放しになって感染増大の一番の原因ではないかと私は思っていたが、厚労省・医療界もそれを認めざるを得なくなったのだろう。
一昨日、血圧の薬をもらいにかかりつけの医院に行った時に「早期検診、早期治療が医療の大原則ですよね」と医師に念を押す形で尋ねた。医師も首を縦に振って、地域医師会及び拠点病院からのFAXをちらっと見せてくれた。いずれも「むやみに検査の紹介をしないように」という趣旨の文面であった。残念ながら新型コロナウィルスに対して検査・治療体制が遅れていることを如実に物語っている。確かに「医療現場の混乱・崩壊を招かない」ことが重要であることは間違いないが、国民ファーストではなく「感染者は二の次」に置かれていることは確かだ。
安倍首相が「全家庭にマスク2枚を配る」と宣言して何日経ったろうか。今や通販でも街中でもマスクを山と積んで売られている。相変わらずドラッグストアでは入手難のようだが、私の身の周りでは「マスクがなくて困っている」という人が一人もいないくらいである。我が家も開店前のドラッグストアの店先に並ばずとも数は揃った。そんな中にこれから数百億円をかけたアベノマスクが届くのだろうか。国民は既に10万円の方を首長くして待っている。