飯島一孝ブログ「ゆうらしあ!」

ロシアを中心に旧ソ連・東欧に関するニュースや時事ネタを分かりやすく解説します。国際ニュースは意外と面白い!

プーチン露首相、来年の下院選も与党名簿トップで立候補する意向!!

2010年12月20日 10時34分54秒 | Weblog
 来年暮れのロシア下院選に、プーチン首相が与党「統一ロシア」の名簿1位で立候補する意向を示した。07年の前回選挙でも首相は与党の立候補名簿1位で選挙戦を闘い、与党が「全議席の3分の2獲得」に貢献した。次回も前回通りだと、プーチン首相は12年の次期大統領選に立候補しないことになるが、はたしてどうなるのか…。

 20日の有力紙コメルサント(電子版)によると、首相はテレビ番組「土曜ニュース」のインタビューで「このことを発言するのはまだ速いが」と断りつつ、来年暮れの下院選に与党名簿の1位で立候補する意向を表明した。首相は現在与党党首だが、次回選挙でも「与党の顔」として選挙戦に臨む意思を示したものだ。

 ロシアの下院選は、次期大統領選を占う重要な選挙だが、首相はこれまで次期大統領選、下院選についての具体的な構想を何も語ってこなかった。今回の発言は「政治の季節」に向けての「最初の選択」(コメルサント紙)といえる。だが、焦点の次期大統領選の立候補問題については言及していないため、政界では様々な憶測が乱れ飛んでいる。
  
 改革派野党ヤブロコ(りんごの意味)のイワネンコ政治委員は「下院選で与党の勝利が必要なのは、次期大統領選に大統領と首相のどちらが立候補するにせよ、大統領選に直結するからだ」と語り、次期大統領選の立候補を巡る大統領と首相の争いはまだ続くと見ている。

 政治評論家のミンチェンコ氏は「はっきりしているのは、大統領も首相も政界に残りたいということだけだ」と、クールな分析。また、政治工学センターのマカレンコ氏も「2人ともイメージが良くなることは、ひとつも逃すまいと努力しているということだ」と突き放した見方をしている。いずれにしろ、来年3月の地方議会選挙が終わるまでは、双方とも大きな動きはないというのが大方の見方だ。 
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