グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

「説明責任」って何?

2020年06月21日 | 政治
昨今、政治の世界で「説明責任」なることばをよく耳にする。
いうまでもなく不正行為などの疑惑を持たれた当事者が疑惑を晴らすために事の経緯を説明し理解を求めることと解される。
しかしながらこのところいろんなケースについて遅滞なく説明責任が行われた、疑惑がすっかり晴れた、などの記憶はない。
説明責任がキチンと果たされたケースは過去にあったのだろうか。
首相自身の説明責任すらとても及第点を付けられるものではない。
一例を挙げれば前法相夫妻に対し多額の選挙資金が提供された案件について首相は記者会見でこう述べていた。
「選挙資金の使途については公認会計士により事後的にチェックが入る仕組みになっている。したがって疑われているような買収行為に資金が提供されることはあり得ない。」とまぁ、こんな感じのように記憶している。
果たしてこれで自身は説明責任を果たしたとお考えだろうか。
ルールが間違いなく遵守されているのであれば元々疑惑などは起きないはずだ。
100名近くの地方議員や有力者が金銭の受領を認めているのだからこの際資金の使途につき事後ではなく今直ちにチェックしたらいいと思うのである。
広報活動に使ったというのであれば成果物の中身と領収書等を準備すればいいのである。
それすらやらなくて前述のような原則論だけで説明責任を果たしたとするなれば「一体、説明責任って何?」ということになる。
あの「1.5億円」は誰によってどう決定され、どう使われたか、今も全く闇の中だ。