グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

ベストセラー小説「海賊とよばれた男」に思う

2013年08月24日 | 日記
今年の本屋大賞第1位に選ばれた小説「海賊とよばれた男」を読んだ。
本書は出光興産の創業者をモデルにしたドキュメント小説なのだが欧米メジャーになびく石油業界にあって唯一民族系を貫いた企業家の人生は痛快そのものだ。
小説には多くの実名も登場するが小説全体の中でどこまでが事実でどこからが脚色なのだろうか、著者に聞いてみたい気がする。
石油業界といえばあのオイルショックの最中に業界内文書で「千載一遇のチャンス」という言葉が踊って発覚後当時の石連会長が引責辞任したことがあった。
業界の異端児・出光興産がもし業界で相応の立場にあればこんな不祥事はなかったろうと思ってしまうがどうだろう。
またブラック企業の跋扈が喧伝される今「馘首なし、タイムカードなし、定年なし」の企業があったことなどを知ると本当に清々しい。
「よき企業市民たれ」という言葉をあらためて噛み締めたい。