ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『子宮の記憶 ここにあなたがいる』

2006-12-09 12:54:05 | 新作映画
----ふうん。松雪泰子主演の映画ニャんだ?
でも少し生々しいタイトルだね。
「うん。中身はいたってまじめな話なんだけどね。
17年前、ある病院で一人の新生児が連れ去られる事件が発生。
成長した少年・真人(柄本佑)は
裕福な家庭で何不自由なく育てられたかに見えながらも、
そこにはもっとも大切な家族の<愛>が欠けていた。
母親との衝突ばかりの日々の中、
真人は家を飛び出し、沖縄に旅立つ----というお話だ」

----どうして沖縄まで行っちゃうの?
「う~ん。
それは意外と早い段階で明らかにされる。
彼は、楚州の海岸沿いにある、
とある大衆食堂で住み込みで働き始める。
その食堂は入院中の夫(寺島進)を見舞いながら、
妻・愛子(松雪泰子)が一人で切り盛りをしている。
最初、ぼくはこの真人が、
彼女に惹かれて行き、
危うい関係にへと進む話かと思っていた」

----ゴクっ。
「しかし、真人の目的は別のところにあった。
彼には自分が愛された記憶が
誘拐されていたわずかな期間しかない。
そこでその誘拐した女性・愛子を訪ねて沖縄に渡ったと言う話だ。
原作がどうなっているのかは知らないけど、
愛子=誘拐犯の事実はクライマックスで明かされた方が、
ぼくの好みだったな。
愛子には夫の連れ子(野村佑香)がいて、
ふたりの秘密に気づいてしまう。
また、東京からはある悩みを抱えて
友人の沙代(中村映里子)がやってくる。
さらには沖縄には愛子を見守る友人(余貴美子)も。
この映画は、彼女ら女優たちの匂いで
それこそむせ返るほどだ」

----女優たちの共演ってわけ?
それこそタイトルのイメージにピッタリだね。
「確かに。
いくつかあるセックスシーンも
決して激しいわけじゃないけど、
どれも生っぽい。
女優では余貴美子がスナックのママに。
『愛の流刑地』でもバーのママ。
これは比較してみるとオモシロいと思うよ。
あと、野村佑香には気づかなかったな。
彼女も大人になったものだ」

----そう言えば、沖縄でロケした映画って
なぜか空が抜けていないって言ってなかった?
「うん。でもこの映画は空の青さや、
海の透明度など、
絵はがきなどで知る沖縄のイメージが
そのままに出ていたと思う。
映画の内容からして
愛と出会う場所がどんよりしていたら困ってしまう。
スタッフは、相当に天候にこだわったのだと思うよ」


      (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「フォーンにはタイトルが微妙だニャあ」もう寝る

※沖縄に行きたい度
人気blogランキングもよろしく

☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)index orange
猫ニュー